千 214.9 8 企 業 分 析 レポート Vol.8 首 都 圏 鉄 道 顧 客 満 足 度 1 を 支 える 独 自 の 高 付 加 価 化 戦 略 ~ 東 京 急 行 電 鉄 ~ 公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部 生 産 性 総 合 研 究 センター 1 企 業 の 概 要 東 京 急 行 電 鉄 株 式 会 社 ( 以 下 東 急 電 鉄 )は 東 京 都 西 南 部 及 び 神 奈 川 県 に 8 路 線 の 鉄 軌 道 を 展 開 するほか グループ 企 業 が 行 う 不 動 産 事 業 やスーパーや 百 貨 店 などと 一 体 的 に 事 業 を 行 ってい る 日 本 一 住 みたい 沿 線 を 目 標 に 地 域 の 生 活 価 値 を 創 造 し 続 けようとする 同 社 の 姿 勢 は 多 くの 利 用 者 から 評 価 されており サ ービス 産 業 生 産 性 協 議 会 が 実 施 する 顧 客 満 足 度 調 査 でも 首 都 圏 の 鉄 道 企 業 では 同 社 が 第 1 位 (213 年 )となっている 東 京 急 行 電 鉄 の 概 要 設 立 1922 年 9 月 資 本 金 1,217 億 24 百 万 円 (214 年 3 月 末 現 在 ) 売 上 高 2,937 億 円 (214 年 3 事 業 内 容 鉄 軌 道 事 業 不 動 産 事 業 本 社 東 京 都 渋 谷 区 南 平 台 町 5-6 運 賃 収 入 ( 十 億 円 ) 135 輸 送 人 員 運 賃 収 入 の 推 移 輸 送 人 員 ( 百 万 人 ) 1,15 東 急 電 鉄 の 売 上 は 2,937 億 円 (214 年 3 月 期 / 単 独 ベース) 直 近 1 年 でみると 2 割 増 加 している 2 年 代 後 半 に 伸 び 悩 んでい た 輸 送 人 員 ( 同 13% 増 )や 運 賃 収 入 ( 同 11% 増 )も 近 年 になって 増 加 に 転 じ 足 もとでは 1 年 前 の 水 準 を 1 割 近 く 上 回 っている 13 125 12 115 11 24 (5 年 3 25 (6 年 3 26 (7 年 3 27 (8 年 3 28 (9 年 3 29 (1 年 3 21 (11 年 3 211 (12 年 3 212 (13 年 3 213 (14 年 3 運 賃 収 入 ( 百 万 円 ) 119,961 122,76 125,83 128,56 129,166 129,129 127,875 128,118 13,973 133,612 輸 送 人 員 ( 千 人 ) 984,719 995,6571,18,4891,56,9771,65,4391,66,6731,62,591,65,3641,89,4881,116,633 1,1 1,5 1, 95 9 売 上 経 常 利 益 の 推 移 売 上 ( 百 万 円 ) 経 常 利 益 ( 百 万 円 ) 35, 3, 248,272 244,434 263,712 256,167 262,231 25, 2, 15, 1, 5, 46,175 24 (5 年 3 54,222 45,278 52,757 27 (8 年 3 44,813 282,797 293,747 275,139 247,333 259,22 36,495 37,466 21 (11 年 3 31,91 33,253 35,663 213 (14 年 3 資 料 : 日 経 NEEDS Financial Quest をもとに 日 本 生 産 性 本 部 が 加 工 集 計 84, 72, 6, 48, 36, 24, 12, 東 急 電 鉄 の 連 結 事 業 構 成 ( 営 業 利 益 ベース/214 年 3 月 末 ) ホテル リゾート 2.4% 生 活 サー ヒ ス 9.4% ビジネス サポート 5.7% 不 動 産 48.4% 交 通 34.1% 1
2 高 い 支 持 を 支 える 沿 線 価 値 向 上 の 取 組 み < 主 要 拠 点 の 大 規 模 開 発 や 輸 送 サービス 向 上 により 利 用 者 からの 支 持 を 獲 得 > 東 急 電 鉄 は 東 横 線 や 田 園 都 市 線 目 黒 線 といった 鉄 道 事 業 に 加 え 主 要 拠 点 を 中 心 に 沿 線 への 積 極 的 な 不 動 産 開 発 を 行 っている また グループ 会 社 の 東 急 ストアや 東 急 百 貨 店 などが 沿 線 の 日 常 生 活 をほぼカバーする 形 で 生 活 サービス 事 業 を 展 開 しており グループ 全 体 で 鉄 道 不 動 産 生 活 サービ スの 3 事 業 を 連 携 させながら 地 域 の 生 活 価 値 を 創 造 し 続 ける 事 業 展 開 を 目 指 している 同 社 の 特 徴 は 沿 線 開 発 を 積 極 的 に 行 うことで 路 線 の 付 加 価 値 を 生 み 出 すことに 成 功 しているとこ ろにある 沿 線 に 自 由 が 丘 や 代 官 山 といった 人 気 の 高 い 街 を 数 多 く 抱 えているが これも 早 くから 積 極 的 な 開 発 投 資 による 沿 線 価 値 の 向 上 に 取 り 組 んできた 結 果 である 近 年 でも 渋 谷 や 二 子 玉 川 た まプラーザ 永 田 町 の 4 拠 点 に 数 千 億 円 規 模 の 資 金 を 投 じており 大 規 模 な 商 業 施 設 やオフィスビル の 建 設 によって 街 を 活 性 化 し 多 くの 人 が 訪 れたくなるような 魅 力 を 引 き 出 すことで 鉄 道 の 乗 降 客 数 の 増 加 へとつなげている このような 取 り 組 みもあり 213 年 3 月 の 東 横 線 渋 谷 駅 の 移 設 地 下 鉄 副 都 心 線 との 相 互 直 通 化 を 契 機 に 同 社 の 乗 降 客 数 は 2% 近 く 増 加 しており 渋 谷 ~ 横 浜 間 を 直 通 する 輸 送 人 員 は 9.3% 増 加 した こうした 主 要 拠 点 の 開 発 に 加 え 同 社 は 路 線 ネットワークの 拡 張 にも 注 力 している ラッシュ 時 の 混 雑 対 策 もあり 2 年 代 以 降 でみても 目 蒲 線 を 目 黒 線 と 多 摩 川 線 に 分 離 して 目 黒 線 と 地 下 鉄 南 北 線 三 田 線 との 相 互 直 通 化 を 行 ったほか 目 黒 線 延 伸 と 東 横 線 との 複 々 線 化 大 井 町 線 延 伸 など 路 線 網 の 大 規 模 な 再 編 成 を 行 っている 輸 送 サービスを 向 上 させるこのような 取 り 組 みは 利 用 者 からも 高 く 評 価 されている このような 取 り 組 みは 長 い 年 月 と 多 額 の 投 資 資 金 を 必 要 とする 一 方 事 業 効 率 や 収 益 性 の 改 善 へと 結 びつきやすい 実 際 同 社 の は JR 東 日 本 や 業 界 平 均 の 1.5~2 倍 近 い 水 準 で 推 移 しており 首 都 圏 の 民 営 鉄 道 の 中 でも 高 い 水 準 を 維 持 している これは 同 社 のように 地 盤 が 人 口 密 度 の 高 い 地 域 に あれば 事 業 効 率 も 高 くなるためでもあるが それだ けでなく 路 線 網 のリニューアルや 積 極 的 な 沿 線 開 発 で 蓄 積 してきた 資 本 設 備 によって 多 くの 付 加 価 値 を 生 み 出 す 同 社 の 事 業 戦 略 が 上 手 く 機 能 していること も 生 産 性 水 準 の 高 さとなって 表 れているとみるこ とができる ( 千 円 ) 4, 3, 2, 1, 主 要 各 社 の の 推 移 東 京 急 行 電 鉄 京 王 電 鉄 東 日 本 旅 客 鉄 道 業 界 平 均 24 25 26 27 28 29 21 211 212 213 資 料 : 日 経 NEEDS Financial Quest をもとに 日 本 生 産 性 本 部 が 加 工 集 計 単 独 決 算 ベース/ 従 業 員 はデータの 制 約 により 正 社 員 ベースとしている 2
3 積 極 的 な 沿 線 開 発 による 付 加 価 値 創 出 で 事 業 を 拡 大 < 業 界 平 均 を 大 きく 上 回 る 資 本 集 約 度 が 水 準 にも 反 映 > 競 争 力 に 関 係 する 経 営 指 標 ( 下 図 )をみると 東 急 電 鉄 は だけでなく 資 本 集 約 度 や 1 人 あ たり 売 上 高 も 業 界 平 均 を 上 回 っている 同 社 は 人 口 稠 密 な 地 域 を 事 業 基 盤 とすることもあり 乗 車 効 率 や 客 車 走 行 1キロ 当 たり 旅 客 収 入 といった 指 標 が 業 界 トップクラスに 位 置 しており 輸 送 効 率 の 高 さには 定 評 がある また 主 要 拠 点 の 駅 をビルや 商 業 施 設 と 一 体 的 に 再 開 発 し 路 線 ネットワークの 再 編 成 にもグループ 全 体 で 巨 額 の 投 資 を 行 っている それが 業 界 平 均 を 大 きく 上 回 る 資 本 集 約 度 と なって 表 れている こうした 特 徴 が 業 界 平 均 を 大 きく 上 回 る 1 人 あたり 売 上 高 や にも 反 映 されている 同 社 の 総 資 本 回 転 率 は 業 界 平 均 を 下 回 るが これも 巨 額 の 開 発 投 資 を 続 けてきたことと 表 裏 一 体 の 関 係 にある ただ こうした 開 発 投 資 による 沿 線 活 性 化 の 効 果 もあり 東 急 各 線 の 沿 線 人 口 は 今 後 も 増 加 が 続 くとされ 225 年 までは 減 少 しないと 予 測 されている それが 同 社 の 今 後 の 事 業 展 開 を 安 定 的 に 行 う 基 盤 の 一 つにもなっており 現 在 の 積 極 的 な 投 資 姿 勢 を 支 えている 総 資 本 回 転 率 東 京 急 行 電 鉄 総 資 本 回 転 率 資 本 集 約 度 資 本 集 約 度 業 種 平 均 (=1) 東 日 本 旅 客 鉄 道 業 種 平 均 (=1) 25 2 15 1 5 25 2 15 1 5 1 人 あたり 売 上 高 1 人 あたり 売 上 高 売 上 高 営 業 利 益 率 付 加 価 値 率 売 上 高 営 業 利 益 率 京 王 電 鉄 総 資 本 回 転 率 資 本 集 約 度 業 種 平 均 (=1) 25 2 15 1 5 1 人 あたり 売 上 高 売 上 高 営 業 利 益 率 付 加 価 値 率 資 料 : 日 経 NEEDS Financial Quest をもとに 日 本 生 産 性 本 部 が 加 工 集 計 データは 211~213 年 度 平 均 値 付 加 価 値 率 業 種 平 均 : 日 本 標 準 産 業 分 類 で 鉄 道 業 に 属 し 全 証 券 市 場 に 上 場 する 企 業 24 社 平 均 各 社 の 経 営 指 標 は 単 独 決 算 ベース 従 業 員 はパート 社 員 等 の 記 載 状 況 が 各 社 で 異 なるため 正 社 員 ベースとしている ( 単 位 : 千 円 ) 売 上 高 営 業 利 益 率 付 加 価 値 率 1 人 あたり 売 上 高 資 本 集 約 度 総 資 本 回 転 率 東 京 急 行 電 鉄 36,199 15.% 56.8% 63,939 376,211.17 京 王 電 鉄 34,972 18.7% 7.2% 49,823 283,351.17 東 日 本 旅 客 鉄 道 22,537 16.7% 61.5% 36,636 131,127.28 業 界 平 均 2,28 17.% 53.4% 37,51 153,126.24 3
4 東 急 電 鉄 の 今 後 の 取 組 み <さらなる 路 線 ネットワークの 拡 充 と 渋 谷 の 大 規 模 再 開 発 により 成 長 を 模 索 > 東 急 電 鉄 は 11 年 後 に 東 急 沿 線 を 日 本 一 住 みたい 沿 線 2 渋 谷 を 日 本 一 訪 れたい 街 3 二 子 玉 川 を 日 本 一 働 きたい 街 とする 取 り 組 みを 進 めている これは 交 通 不 動 産 生 活 サービスの 3 事 業 を 連 携 させながら 鉄 道 ネットワークの 整 備 沿 線 開 発 のさらなる 推 進 沿 線 での 生 活 サービ ス 事 業 の 推 進 連 携 強 化 を 進 めていくことで 3 つの 日 本 一 を 実 現 しようとするものである まず 1 東 急 沿 線 を 日 本 一 住 みたい 路 線 にするためには 鉄 道 ネットワークをさらに 拡 充 させる 計 画 を 進 めている 早 くから 沿 線 開 発 に 力 を 注 いできた 同 社 だが 今 後 は 自 社 路 線 を 活 かしながら 他 社 との 相 互 乗 り 入 れをさらに 拡 大 させることで 利 便 性 を 向 上 させようとしている 主 力 路 線 の 東 横 線 は 既 に 地 下 鉄 副 都 心 線 みなとみらい 線 と 相 互 直 通 運 転 を 行 っているが それに 加 えて 神 奈 川 県 東 部 を 地 盤 とする 相 模 鉄 道 と 直 通 する 路 線 を 新 たに 建 設 している 219 年 に 開 通 すれば 相 鉄 沿 線 住 民 が 東 京 に 向 かうルートとしての 利 用 が 見 込 めるだけでなく 東 海 道 新 幹 線 が 乗 り 入 れる 新 横 浜 駅 にも 乗 継 なしでいけるようになる また 羽 田 空 港 へのアクセス 改 善 に 向 け 京 急 空 港 線 と 東 急 多 摩 川 線 を 結 ぶ 新 空 港 線 が 構 想 されており 東 京 オリンピック 開 催 を 機 に 整 備 を 促 進 しようとしている こ うした 新 路 線 整 備 によって 輸 送 サービスを 向 上 させ 利 用 者 の 満 足 度 を 高 めようとしている 2 渋 谷 を 日 本 一 訪 れたい 街 にするにあたっても 同 社 は 積 極 的 な 開 発 投 資 を 続 ける 計 画 である 同 社 が 本 拠 とする 渋 谷 は 東 横 線 の 旧 駅 舎 と 東 急 百 貨 店 として 活 用 してきた 駅 ビルを 中 心 に 227 年 までに 再 開 発 し 2 棟 の 超 高 層 ビルを 含 む 4 棟 のビルを 建 設 する また 現 在 は 暗 渠 となっている 渋 谷 川 を 復 活 させ 周 辺 に 街 路 樹 やウッドデッキの 遊 歩 道 を 整 備 することで 渋 谷 の 新 たなシンボルに する 計 画 も 並 行 して 進 んでいる 1 年 以 上 にわたって 巨 額 の 投 資 が 必 要 となる 事 業 だが こうした 取 り 組 みによって 渋 谷 の 魅 力 を 高 めていくことにより 収 益 基 盤 を 強 化 しようと 同 社 は 考 えている 3 二 子 玉 川 を 日 本 一 働 きたい 街 にする 取 り 組 みも 大 規 模 な 再 開 発 をベースとしたものである 駅 周 辺 11ha に 及 ぶ 再 開 発 は 既 に 大 型 商 業 施 設 やタワーマンションを 軸 とした 第 1 期 事 業 が 完 成 し 大 型 オフィスビルを 中 心 とする 第 2 期 事 業 が 進 められている 約 4 億 円 が 投 じられる 第 2 期 事 業 に より 同 社 はクリエーターや 企 業 家 が 活 躍 できる 街 の 機 能 を 追 加 しようとしており 既 に 楽 天 市 場 を 運 営 する 楽 天 が 本 社 を 移 転 し 各 地 に 分 散 していた 拠 点 を 集 約 することも 決 まっている このよう な 大 規 模 開 発 によって 沿 線 の 賑 わいを 生 み 出 し 多 くの 人 や 企 業 を 呼 び 込 むことができれば 東 急 電 鉄 の 運 賃 収 入 やテナント 収 入 の 増 加 に 結 びつくだけでなく グループで 行 っている 百 貨 店 などの 生 活 サービス 事 業 や 不 動 産 事 業 にも 相 乗 効 果 を 生 み 出 すことにもつながる これまでに 培 った 都 市 開 発 の ノウハウは 同 社 がグローバル 化 に 向 けた 事 業 として 進 めるベトナムでの 都 市 開 発 にも 生 かされてお り 同 社 の 今 後 の 事 業 展 開 の 要 にもなっている 4
< 参 考 > レポートの 中 で 利 用 した 経 営 指 標 の 概 略 付 加 価 値 分 析 の 枠 組 みで 利 用 した 経 営 指 標 1 付 加 価 値 率 付 加 価 値 売 上 / 単 独 決 算 ベースの 財 務 データをもとに 分 析 売 上 高 に 占 める 付 加 価 値 の 割 合 を 指 し 金 銭 的 な 価 値 をどれだけ 新 たに 生 み 出 せる 事 業 構 造 になっているかを 比 率 にしたもの 一 般 にこの 比 率 が 高 いほど 採 算 性 収 益 性 がよいとされ 高 付 加 価 値 製 品 の 拡 充 や 原 材 料 外 注 の 比 重 を 下 げる 諸 施 策 などで 上 昇 する 付 加 価 値 率 が 上 昇 すれば 同 じ 売 上 従 業 員 数 でも 付 加 価 値 額 が 増 えるため 生 産 性 も 向 上 することになる 付 加 価 値 従 業 員 1 2 (1 3 4) 2 1 人 あ た り 売 上 高 売 上 従 業 員 数 3 資 本 集 約 度 総 資 本 従 業 員 数 従 業 員 1 人 あたりでみたとき どれだけ 設 備 や 資 本 を 保 有 しているかを 示 す 店 舗 やサービスなどに 用 いる 設 備 を 充 実 させることに より 効 率 的 な 体 制 を 構 築 したりすることで 資 本 集 約 度 は 上 昇 し 生 産 性 向 上 にも 結 びつくことになる 従 業 員 1 人 あたりの 売 上 額 は 最 も 一 般 的 な 効 率 性 指 標 の 一 つ 少 人 数 で 多 くの 売 上 をあげれば も 高 くなりやすい 高 付 加 価 値 サービスを 提 供 したり 少 人 数 で 多 くの 売 上 をあげ られる 販 売 効 率 の 高 い 体 制 を 構 築 することで 従 業 員 1 人 当 たり 売 上 は 上 昇 する 付 加 価 値 率 が 変 わらなければ 従 業 員 1 人 あたり 売 上 が 上 昇 すると 生 産 性 も 向 上 することになる 生 産 性 関 連 指 標 4 総 資 本 回 転 率 売 上 総 資 本 設 備 の 利 用 状 況 や 各 種 の 投 資 がどの 程 度 効 率 的 に 活 用 されているかを 示 す 指 標 在 庫 の 適 正 化 や 設 備 などの 有 効 利 用 遊 休 資 産 の 削 減 などによって 総 資 本 回 転 率 は 上 昇 し 生 産 性 向 上 にも 影 響 を 及 ぼすことになる 売 上 高 営 業 利 益 率 : 売 上 高 に 占 める 営 業 利 益 の 割 合 を 示 したもので どれだけ 効 率 的 に 本 業 が 利 益 を 生 み 出 しているかをみるための 指 標 付 加 価 値 : 日 本 経 済 新 聞 社 による 以 下 の 定 義 により 算 出 付 加 価 値 = 人 件 費 労 務 費 + 減 価 償 却 費 + 利 払 後 事 業 利 益 + 賃 借 料 + 租 税 公 課 + 支 払 特 許 料 + 純 金 融 負 担 < 執 筆 担 当 > 公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部 生 産 性 総 合 研 究 センター 主 幹 研 究 員 木 内 康 裕 5
企 業 分 析 レポートとは 企 業 分 析 レポート は 優 れた 企 業 や 特 色 のある 企 業 を 取 り 上 げ 競 争 力 及 び 生 産 性 に 関 連 する 取 組 みや 経 営 戦 略 経 営 指 標 上 の 特 色 などを 簡 潔 にまとめ わかりや すく 概 観 できるレポートとして 刊 行 しています 弊 財 団 ホームページで 公 開 ( 無 料 )するほか 弊 財 団 各 種 事 業 への 参 加 企 業 や 会 員 企 業 等 に 配 布 ( 無 償 )しています JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 )とは JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 )は 統 計 的 な 収 集 方 法 による 総 計 12 万 人 以 上 の 利 用 者 からの 回 答 をもとに 実 施 する 日 本 最 大 級 の 顧 客 満 足 度 調 査 で 業 種 業 態 ( 以 下 業 種 ) 横 断 での 比 較 分 析 ができ かつ 6つの 指 標 で 顧 客 満 足 度 構 造 とポジショ ニングがチェック 可 能 です 214 年 度 は 年 5 回 に 分 け 年 間 約 3 業 種 約 4の 企 業 ブランドの 調 査 を 実 施 しています 顧 客 の 評 価 を 起 点 とした 業 種 を 超 えた 競 争 を 促 すことで よ り 高 い 付 加 価 値 や 顧 客 満 足 を 高 める 経 営 が 日 本 全 体 に 広 がり 日 本 企 業 の 成 長 と 国 際 競 争 力 の 強 化 に 役 立 つことを 狙 いとし 29 年 度 から 発 表 を 行 っています JC SI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 )の 詳 細 特 徴 については http://consul.jpc-net.jp/jcsi/index.html をご 参 照 ください <JCSI( 日 本 版 顧 客 満 足 度 指 数 )に 関 するお 問 合 せ 先 > サービス 産 業 生 産 性 協 議 会 事 務 局 ( 公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部 内 ) 15-837 東 京 都 渋 谷 区 渋 谷 3-1-1 tel:3(349)1189 fax:3(349)1187 <レポートに 関 するお 問 合 せ 先 > 公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部 生 産 性 総 合 研 究 センター 15-837 東 京 都 渋 谷 区 渋 谷 3-1-1 tel:3(349)1137 fax:3(349)281 6