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第 3 章 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用

3. 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 1 将 来 用 試 算 のための 条 件 現 在 市 が 保 有 している 建 物 借 用 物 件 は 除 くについて 将 来 もそのまま 保 有 し 続 け るために 必 要 となる 用 を 試 算 します ア 建 替 えコストの 考 え 方 1 建 替 え 単 価 の 設 定 本 書 での 試 算 に 当 たっては 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 の 建 替 え 単 価 は 総 務 省 が 公 表 している 公 共 施 設 及 びインフラ 資 産 の 将 来 の 更 新 用 の 試 算 における 単 価 を 適 用 しています 同 資 料 では 公 共 施 設 の 種 類 により 建 物 構 造 等 が 異 なることから 現 実 に 即 し たものとするために 既 に 建 替 え 用 の 試 算 に 取 り 組 んでいる 地 方 自 治 体 の 調 査 実 績 設 定 単 価 等 を 基 に 単 価 が 設 定 されています ただし 本 市 の 場 合 木 造 鉄 骨 造 軽 量 鉄 骨 造 の 建 物 も 多 く これらの 構 造 形 式 の 施 設 については 一 般 的 に 建 替 え 単 価 は 低 いことが 想 定 されます その ため これらの 施 設 は 建 築 着 工 統 計 調 査 国 土 交 通 省 による 工 事 予 定 額 と 床 面 積 から 算 定 した 平 均 単 価 に 解 体 を 含 めた 2 万 円 /m2 解 体 含 むと 設 定 し ています なお 最 近 の 社 会 情 勢 等 を 踏 まえ 日 野 市 公 共 施 設 の 現 状 平 成 22 年 11 月 において 試 算 した 際 に 使 用 した 建 替 え 単 価 と 異 なる 単 価 を 用 いてい ます 表 3-1 施 設 分 類 別 の 建 替 え 単 価 総 務 省 分 類 日 野 市 用 途 総 務 省 資 料 による 施 設 分 類 3-1 更 新 単 価 万 円 /m2 庁 舎 行 政 施 設 行 政 系 施 設 4. 解 体 含 む 支 所 出 張 所 小 学 校 中 学 校 学 校 教 育 施 設 学 校 教 育 系 施 設 33. 幼 稚 園 教 育 センター 保 育 園 子 育 て 支 援 施 児 童 館 子 育 て 支 援 施 設 33. 設 学 童 クラブ 子 育 て 支 援 施 設 交 流 センター 等 コミュニティ 施 設 市 民 文 化 系 施 設 4. 地 区 センター 福 祉 センター 等 解 体 含 む 高 齢 福 祉 施 設 福 祉 施 設 障 害 福 祉 施 設 保 健 福 祉 施 設 36. 福 祉 施 設 保 健 施 設 保 健 福 祉 施 設 火 葬 場 住 宅 施 設 市 営 住 宅 等 市 営 住 宅 28. 36. 文 化 施 設 市 民 会 館 等 図 書 館 社 会 教 育 系 施 設 4. 社 会 教 育 施 設 公 民 館 等 解 体 含 む 歴 史 資 料 館 等 体 育 施 設 体 育 館 等 スホ ーツ レクリエーション 系 宿 泊 施 設 宿 泊 施 設 施 設 防 災 施 設 消 防 団 詰 所 36. 備 考 解 体 グランド 整 備 含 む 解 体 グランド 整 備 含 む

2 耐 用 年 数 の 設 定 施 設 によっては 法 令 や 様 々な 基 準 等 により 定 められた 耐 用 年 数 がありますが 今 回 の 試 算 に 当 たっては 減 価 償 却 資 産 の 耐 用 年 数 等 に 関 する 省 令 等 に 基 づき 構 造 別 に 65 年 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 38 年 鉄 骨 造 24 年 木 造 軽 量 鉄 骨 造 コンクリートブロック 造 を 建 替 えまでの 年 数 として 設 定 しました なお 平 成 25 年 度 時 点 で 既 に 耐 用 年 数 を 迎 えている 建 物 については 翌 年 度 にあたる 平 成 26 年 度 にすべて 建 替 えを 実 施 するものとして 試 算 しています 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 造 木 造 軽 量 鉄 骨 造 コンクリートブロック 造 築 後 65 年 築 後 38 年 築 後 24 年 3-2

イ 大 規 模 修 繕 コストの 考 え 方 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 の 建 物 については 前 項 で 設 定 した 耐 用 年 数 を 適 用 する 場 合 計 画 的 な 修 繕 等 の 維 持 管 理 を 行 うことが 前 提 となるため 試 算 においては 建 設 後 3 年 目 に 1 回 大 規 模 修 繕 を 実 施 するものとしています 既 に 3 年 以 上 経 過 しているものについては これまでに 適 宜 修 繕 を 実 施 しているも のとして 試 算 しています なお の 構 造 形 式 木 造 鉄 骨 造 軽 量 鉄 骨 造 コンクリートブロック 造 そ の 他 については 大 規 模 修 繕 を 実 施 せず 建 替 えのみ 実 施 するものとしています 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 の 建 物 における 大 規 模 修 繕 単 価 は 建 替 え 単 価 と 同 様 に 総 務 省 が 公 表 している 公 共 施 設 及 びインフラ 資 産 の 将 来 の 更 新 用 の 試 算 における 単 価 を 設 定 しています なお 最 近 の 社 会 情 勢 等 を 踏 まえ 日 野 市 公 共 施 設 の 現 状 において 試 算 した 際 に 使 用 した 建 替 え 単 価 と 異 なる 単 価 を 用 いてい ます 表 3-2 施 設 分 類 別 の 大 規 模 修 繕 単 価 分 類 日 野 市 用 途 総 務 省 資 料 による 施 設 分 類 改 修 単 価 万 円 /m2 行 政 施 設 庁 舎 支 所 出 張 所 行 政 系 施 設 25. 小 学 校 学 校 教 育 施 設 中 学 校 幼 稚 園 学 校 教 育 系 施 設 17. 教 育 センター 保 育 園 子 育 て 支 援 施 設 児 童 館 学 童 クラブ 子 育 て 支 援 施 設 17. 子 育 て 支 援 施 設 コミュニティ 施 設 交 流 センター 等 地 区 センター 市 民 文 化 系 施 設 25. 福 祉 センター 等 高 齢 福 祉 施 設 福 祉 施 設 障 害 福 祉 施 設 保 健 福 祉 施 設 2. 福 祉 施 設 保 健 福 祉 施 設 保 健 施 設 火 葬 場 住 宅 施 設 市 営 住 宅 等 市 営 住 宅 17. 体 育 施 設 体 育 館 等 スホ ーツ レクリエーション 宿 泊 施 設 宿 泊 施 設 系 施 設 2. 文 化 施 設 市 民 会 館 等 図 書 館 社 会 教 育 施 設 公 民 館 等 社 会 教 育 系 施 設 25. 歴 史 資 料 館 等 防 災 施 設 消 防 団 詰 所 2. 備 考 バリアフリー 対 応 等 社 会 的 改 修 含 む 3-3

H23 H22 H21 H2 H19 H18 H17 H16 H15 H14 H H12 H11 H1 H9 H8 H7 H6 H5 H4 H3 H2 H1 S63 S62 S61 S6 S59 S58 S57 S56 S55 S54 S53 S52 S51 S5 S49 S48 S47 S46 S45 S44 S43 S S41 S4 S39 S38 S37 S36 S35 S ウ 整 備 実 績 試 算 の 前 提 となる これまでの 施 設 整 備 状 況 は 以 下 のとおりになります 本 市 の 人 口 急 増 に 伴 い 昭 和 3~5 年 代 に 整 備 された 施 設 が 多 く 昭 和 52 年 度 が 施 設 整 備 のピークとなっており 昭 和 58 年 度 までに 保 有 施 設 全 体 の 66%が 整 備 されまし た このことから 今 後 市 有 施 設 の 大 規 模 修 繕 や 建 替 え 時 期 が 到 来 し 将 来 用 が 継 続 的 にかかることが 推 察 されます 図 3-1 建 設 年 度 別 に 見 た 大 分 類 別 の 延 床 面 積 の 分 布 再 掲 建 築 後 3 年 以 上 経 過 昭 和 58 年 度 以 前 建 設 221.2 千 m266% 延 床 面 積 千 m2 4 4 35 3 35 25 3 延 床 2 25 面 積 15 2 千 m2 1 15 5 1 行 政 施 設 学 校 教 育 施 設 子 育 て 支 援 施 設 行 政 施 設 福 祉 施 設 学 校 教 育 施 設 コミュニティ 施 設 保 健 福 祉 施 設 子 育 て 住 支 宅 施 援 設 施 設 体 育 施 設 コミュニティ 施 設 宿 泊 施 設 福 祉 施 設 文 化 施 設 保 健 福 社 会 祉 教 施 育 設 住 宅 施 防 災 設 施 設 体 育 施 設 宿 泊 施 設 文 化 施 設 社 会 教 育 施 設 防 災 施 設 5 S S35 S36 S37 S38 S39 S4 S41 S S43 S44 S45 S46 S47 S48 S49 S5 S51 S52 S53 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S6 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 3-4

H26 H28 H3 H32 H H36 H38 H4 H H44 H46 H48 H5 H52 H54 H56 H58 H6 H62 H64 H66 H68 H7 H72 H74 H76 H78 H8 H82 H84 2 将 来 用 の 試 算 今 後 老 朽 化 の 進 む 建 物 について 適 切 に 大 規 模 修 繕 を 実 施 し 耐 用 年 数 を 迎 えた 時 点 で 建 替 えを 行 った 場 合 の 将 来 用 について 試 算 します 1 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 の 総 額 本 市 の 場 合 は 建 設 後 3 年 経 過 し 老 朽 化 が 懸 念 されている 建 物 が 66%あるた め 今 後 は 建 替 えに 対 する 需 要 が 高 まってくるものと 考 えられます 今 後 1 年 間 は 大 規 模 修 繕 が 中 心 となり 約 129 億 円 の 用 がかかると 見 込 ま れています 図 3-2 その 後 昭 和 3 年 代 後 半 から 整 備 量 が 増 加 していることを 反 映 して 平 成 3 年 代 後 半 から 建 替 え 用 が 急 増 することが 見 込 まれ 11~2 年 後 の 1 年 間 の 大 規 模 修 繕 と 建 替 え 用 合 計 は 約 21 億 円 21~3 年 後 の 1 年 間 では 約 477 億 円 が 必 要 と 試 算 されています 特 に 平 成 54 年 度 のピーク 時 には 年 間 約 124 億 円 がかかる 見 込 みです 今 後 3 年 間 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 の 総 額 は 約 816 億 円 と の 試 算 結 果 となり 平 均 すると 年 間 約 27 億 円 になります 図 3-2 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 の 試 算 結 果 1~1 年 計 約 129 億 11~2 年 計 約 21 億 21~3 年 計 約 477 億 3 年 間 の 総 額 約 816 億 建 替 え 大 規 模 修 繕 用 億 円 14 12 1 8 6 4 2 24 21 31 19 7 1 4 8 33 26 2 51 24 21 36 5 66 23 87 19 124 59 28 2 18 54 31 6 27 23 25 18 大 規 模 修 繕 用 建 替 え 用 17 15 12 38 21 15 1 7 56 3-5

H26 H28 H3 H32 H H36 H38 H4 H H44 H46 H48 H5 H52 H54 H56 H58 H6 H62 H64 H66 H68 H7 H72 H74 H76 H78 H8 H82 H84 2 施 設 分 類 別 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 の 内 訳 将 来 用 を 施 設 分 類 ごとに 見 ると 学 校 教 育 施 設 の 占 める 割 合 が 大 きくなって います 大 規 模 修 繕 が 中 心 となる 最 初 の 1 年 間 は 学 校 教 育 施 設 約 27 億 円 住 宅 施 設 約 32 億 円 社 会 教 育 施 設 約 23 億 円 の 3 施 設 分 類 で 全 体 の 約 6 割 の 用 がかかることが 見 込 まれています また 平 成 37 年 度 から 平 成 58 年 度 には 学 校 教 育 施 設 を 中 心 に 建 替 えが 集 中 し 建 替 えのピークとなる 平 成 54 年 度 には 学 校 施 設 以 外 に 施 設 面 積 の 大 きい 行 政 施 設 市 役 所 本 庁 舎 等 の 建 替 えにより 年 間 124 億 円 以 上 の 用 がかかる 試 算 結 果 となっています 図 3-3 施 設 分 類 別 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 試 算 結 果 建 替 え 大 規 模 修 繕 用 億 円 14 12 1 8 6 4 2 24 21 31 19 7 1 4 8 33 26 2 51 24 21 36 5 66 23 87 19 124 59 28 2 18 54 31 6 23 27 18 25 17 15 12 38 21 15 1 7 56 防 災 施 設 社 会 教 育 施 設 宿 泊 施 設 体 育 施 設 住 宅 施 設 保 健 福 祉 施 設 福 祉 施 設 コミュニティ 施 設 子 育 て 支 援 施 設 学 校 教 育 施 設 行 政 施 設 表 3-3 施 設 分 類 別 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 試 算 結 果 1 年 集 計 年 度 行 政 施 設 学 校 教 育 施 設 子 育 て 支 援 施 設 H25~H 1~1 年 計 H35~H44 11~2 年 計 H45~H54 21~3 年 計 3 年 間 累 計 6,675 46,76 4,57 6,369 H55~H64 31~4 年 計 H65~H74 41~5 年 計 H75~H84 51~6 年 計 1,625 2,67 457 46 18,252 312 5,4 25,784 3,289 2,24 12,212 762 649 11,931 463 3,183 14,1 2,512 3 年 間 累 計 5,856 38,243 3,737 コミュニティ 施 設 福 祉 施 設 1,541 19 376 411 4,452 983 293 1,816 418 3,11 5 5,211 96 保 健 福 祉 施 設 1,54 224 27 単 位 : 百 万 円 116 2,558 164 43 住 宅 施 設 18 3,197 1,125 6,88 6,445 563 2,972 9,98 6 年 間 累 計 12,531 84,95 7,794 11,58 2,464 432 16,86 年 度 体 育 施 設 宿 泊 施 設 社 会 教 育 施 設 防 災 施 設 合 計 H25~H 1~1 年 計 H35~H44 11~2 年 計 H45~H54 21~3 年 計 167 563 2,275 397 92 4,451 98 46 94 88 46 12,899 2,964 47,698 3 年 間 累 計 1,87 563 7,123 238 1 81,561 H55~H64 31~4 年 計 H65~H74 41~5 年 計 H75~H84 51~6 年 計 4,228 31 1,14 27 511 2,23 69 19 46 46 26,75 17,746 29,76 3 年 間 累 計 8 1,14 6,521 224 72,897 6 年 間 累 計 1,9 1,577,644 462 265 154,458 3-6

3 将 来 用 が 財 政 に 及 ぼす 影 響 将 来 の 更 新 改 修 に 要 するコストは 本 市 の 財 政 規 模 から 見 て どのくらいの 負 担 に なるかを 検 討 します 大 規 模 修 繕 や 建 替 えにかかる 将 来 用 は 主 に 投 資 的 経 で 負 担 します その 財 源 の 一 部 として 国 や 東 京 都 から 一 定 の 補 助 金 等 を 受 けるほか 市 を 発 行 します 一 般 的 に 公 共 施 設 は 長 期 にわたり 利 用 されることから 単 年 度 で 負 担 するよりも 市 を 発 行 することによって 世 代 間 で 負 担 をすべきと 考 えられるためです このため 市 を 返 済 する 公 についても 考 慮 する 必 要 があります ア 試 算 条 件 1 補 助 率 施 設 によって 補 助 の 内 容 は 異 なりますが 概 算 用 の 試 算 で 把 握 するため 過 去 5 年 間 の 実 績 の 平 均 値 33%を 使 用 します 補 助 率 :33% 2 市 建 替 えに 要 する 用 に 対 し 次 の 条 件 により 市 を 充 当 します 金 利 借 入 期 間 等 金 利 条 件 は 近 年 低 下 傾 向 にありますが 長 期 計 画 であることを 踏 まえると 過 去 1 年 間 の 実 績 の 平 均 値 で 1.6%とします また 借 入 期 間 据 置 期 間 については 施 設 の 種 類 によっても 異 なりますが 最 近 の 借 入 実 績 を 踏 まえ 概 算 で 把 握 し 借 入 期 間 2 年 据 置 期 間 3 年 と 設 定 します 年 利 :1.6% 借 入 期 間 :2 年 据 置 期 間 :3 年 市 の 充 当 率 充 当 率 は 施 設 の 種 類 によって 異 なりますが 一 般 単 独 事 業 の 充 当 率 の 一 つであ る 75%とします 起 充 当 率 :75% 3-7

イ 全 量 保 有 した 場 合 の 償 還 計 画 前 項 の 条 件 に 基 づき 大 規 模 修 繕 や 建 替 えにかかる 将 来 用 を 市 により 調 達 する 場 合 の 公 と 起 残 高 を 試 算 します なお 試 算 に 当 たっては すでに 保 有 している 施 設 の 大 規 模 修 繕 や 建 替 えに 伴 う 公 のみを 対 象 としており 今 後 整 備 を 予 定 している 施 設 や 土 木 インフラの 整 備 は 含 んでいません 1 将 来 も 保 有 できる 施 設 量 の 試 算 前 項 の 試 算 では すべての 施 設 を 将 来 も 保 有 し 続 けるためには 大 規 模 修 繕 や 建 替 えにかかる 用 として 今 後 3 年 平 均 で 27 億 円 程 度 の 支 出 が 必 要 であると いう 結 果 となりました 現 状 改 修 等 で 負 担 している 1.8 億 円 / 年 本 書 にかかる 調 査 で 把 握 した 修 繕 公 共 施 設 全 体 の 支 出 約 23 億 4,9 万 円 / 年 の 7.7% 第 2 章 4コスト の 状 況 だけでは 今 後 も 適 切 な 大 規 模 修 繕 や 建 替 えを 進 めることは 困 難 です さらに 将 来 は 高 齢 化 等 の 影 響 により 市 税 収 入 の 減 少 と 社 会 保 障 関 係 経 の 増 加 が 見 込 まれており 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 え 用 を 試 算 どおりに 確 保 す ることは 厳 しい 状 況 であるといえます 今 後 の 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 充 てられる 財 源 の 考 え 方 投 資 的 経 平 成 2~24 年 度 の 事 業 平 均 土 木 インフラ 整 備 を 除 く2.9 億 円 上 記 のうち 一 般 財 源 3.1 億 円 1 上 記 のうち 基 金 2.7 億 円 2 事 業 のうち 国 都 支 出 金 及 び 地 方 等 を 除 いた 市 の 財 源 1+2 5.8 億 円 3 表 3-4 平 成 2~24 年 度 の 投 資 的 経 土 木 インフラ 整 備 を 除 くの 財 源 内 訳 単 位 : 億 円 決 算 年 度 事 業 国 都 補 助 金 等 地 方 基 金 一 般 財 源 A B C D E F H24 17.8 5.4 6.7.1 1.9 3.7 H23 25. 9.6 8.1. 4.2 3. H22 1.9 2.8 3..3 2.3 2.6 H21 21. 9.3 7.4. 1.6 2.7 H2 29.8 7.9 14.2.8 3.5 3.5 平 均 2.9 7. 7.9.3 2.7 3.1 3-8

公 平 成 2~24 年 度 の 公 平 均 土 木 インフラ 整 備 等 を 含 む 35.9 億 円 4 平 成 2~24 年 度 の 投 資 的 経 平 均 土 木 インフラ 整 備 等 を 含 む 62.1 億 円 5 前 項 で 把 握 した 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 充 てられる 投 資 的 経 2.9 億 円 6 投 資 的 経 全 体 のうち 公 共 施 設 の 割 合 想 定 6 5 33.7% 7 公 のうち 公 共 施 設 へ 充 てられる 割 合 も 33.7%と 想 定 4 7 12.1 億 円 8 図 3-4 性 質 別 歳 出 決 算 額 の 推 移 再 掲 億 円 7 6 5 4 3 2 522 529 59 3 37 18 78 68 69 58 58 56 6 48 53 52 54 81 86 86 88 577 568 68 75 59 62 56 61 93 89 87 31 3 31 31 33 35 性 質 別 一 財 等 決 算 額 の 推 移 普 通 会 計 維 持 補 修 積 立 金 投 資 出 資 貸 付 金 25 9 64 73 71 69 87 89 82 37 37 37 78 85 86 9 96 96 2 1 146 555 38 69 574 41 57 56 87 586 594 3 71 579 37 57 56 55 55 投 資 的 経 繰 出 金 補 助 等 物 件 公 扶 助 人 件 1 118 1 111 112 116 16 17 99 95 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 今 後 の 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 充 てられる 最 大 用 市 負 担 分 国 都 支 出 金 及 び 地 方 等 を 除 いた 市 の 財 源 + 公 3+8 17.9 億 円 ここで 本 市 の 投 資 的 経 や 公 の 実 績 から 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 充 てることのできる 最 大 用 を 17.9 億 円 / 年 と 仮 定 します 3-9

H26 H28 H3 H32 H H36 H38 H4 H H44 H46 H48 H5 H52 H54 H56 H58 H6 H62 H64 H66 H68 H7 H72 H74 H76 H78 H8 H82 H84 a. 事 業 ベースで 見 た 場 合 初 めに 事 業 ベースでの 大 規 模 改 修 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 が 財 政 に 及 ぼす 影 響 を 把 握 します 大 規 模 改 修 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 の 試 算 結 果 から 今 後 6 年 間 の 総 額 は 1,544.6 億 円 となっており 1 年 当 たりの 平 均 にすると 約 25.7 億 円 / 年 となり ます 一 方 で 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 充 てることのできる 投 資 的 経 は 平 成 2~24 年 度 の 5 ヵ 年 平 均 で 約 2.9 億 円 / 年 となっています 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 え 用 と 投 資 的 経 の 差 額 は 約 4.8 億 円 / 年 となり 新 た な 施 設 を 建 設 しなくても 今 より 1.2 倍 の 経 が 必 要 となるため 試 算 どおりに 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えを 実 施 することは 困 難 であることが 分 かります 図 3-5 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 と 投 資 的 経 建 替 え 大 規 模 修 繕 用 億 円 14 12 1 8 6 4 2 24 21 31 19 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 6 年 平 均 投 資 的 経 H2~H24 平 均 投 資 的 経 との 差 額 25.7 億 円 -2.9 億 円 =4.8 億 円 7 1 4 8 33 26 2 51 24 21 36 5 66 23 87 19 124 59 28 2 25.7 億 円 2.9 億 円 18 54 31 6 27 23 25 18 大 規 模 修 繕 用 建 替 え 用 17 15 12 38 21 15 1 7 56 3-1

b. 公 と 一 般 財 源 で 見 た 場 合 次 に 市 を 発 行 して 世 代 間 で 大 規 模 改 修 及 び 建 替 えにかかる 将 来 用 を 負 担 していくことを 考 えた 場 合 設 定 した 金 利 や 市 の 充 当 率 等 の 条 件 で 試 算 する と 将 来 負 担 しなければならない 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えにかかる 用 は 下 表 のと おりとなります 現 在 市 が 保 有 しているすべての 公 共 施 設 について 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えを 実 施 していく 場 合 今 から 2 年 後 の 平 成 46 年 度 以 降 は 現 状 で 公 共 施 設 に 充 て ている 用 約 17.9 億 円 で 乗 り 越 えることは 困 難 な 状 況 という 試 算 結 果 になり ました 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えを 実 施 する 公 共 施 設 の 量 を 延 床 面 積 で 6~8%まで 減 ら すと 6 年 間 の 平 均 では 現 状 の 用 で 乗 り 越 えることができますが それでも 市 の 返 済 時 期 と 大 量 更 新 期 が 重 なる 平 成 51 年 度 以 降 を 乗 り 越 えることが 困 難 であるという 結 果 となっています つまり 持 続 可 能 な 市 政 運 営 を 展 開 するためには 施 設 の 延 床 面 積 を 減 らすだ けではなく 施 設 維 持 にかかるコストを 抑 制 することで 6 年 間 でも 対 応 できる よう 準 備 をして 行 く 必 要 があります 例 えば 将 来 発 生 する 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 備 え 行 政 サービスにかかる 事 業 経 の 抑 制 基 金 の 積 み 立 て 保 有 施 設 を 計 画 的 に 縮 小 していくこと 等 を 検 討 していく 必 要 があります 表 3-5 将 来 保 有 施 設 量 の 試 算 1% 施 設 規 模 延 床 面 積 を 削 減 した 場 合 の 建 替 え 大 規 模 修 繕 用 億 円 / 年 9% 8% 7% 6% 年 度 一 建 般 替 財 え 源 等 大 で 規 の 模 負 修 担 繕 分 今 後 負 担 す る 公 合 計 一 建 般 替 財 え 源 等 大 で 規 の 模 負 修 担 繕 分 今 後 負 担 す る 公 合 計 一 建 般 替 財 え 源 等 大 で 規 の 模 負 修 担 繕 分 今 後 負 担 す る 公 合 計 一 建 般 替 財 え 源 等 大 で 規 の 模 負 修 担 繕 分 今 後 負 担 す る 公 合 計 一 建 般 替 財 え 源 等 大 で 規 の 模 負 修 担 繕 分 今 後 負 担 す る 公 合 計 H26-H3 11.1.2 11.3 11.1.2 11.2 11..1 11.1 1.9.1 11.1 1.9.1 11. H31-H35 4.2 2.6 6.9 4.2 2.5 6.8 4.2 2.5 6.7 4.2 2.4 6.7 4.2 2.4 6.6 H36-H4 2.1 4.4 6.5 2. 4.3 6.3 1.8 4.2 6. 1.6 4.2 5.8 1.5 4.1 5.6 H41-H45 6.2 6.3 12.5 5.7 6. 11.8 5.3 5.8 11.1 4.8 5.6 1.4 4.3 5.4 9.7 H46-H5 9.6 9.9 19.5 8.9 9.3 18.2 8.2 8.7 16.9 7.5 8. 15.6 6.9 7.4 14.2 H51-H55 12.3.5 25.8 11.6 12.3 23.8 1.8 11.1 21.9 1. 9.9 19.9 9.3 8.7 18. H56-H6 4.1 21.1 25.2 3.7 19.2 22.9 3.3 17.3 2.6 2.9 15.4 18.3 2.5.5 16. H61-H65 4.6 24.4 29. 4.1 22.1 26.2 3.6 19.9 23.5 3.2 17.6 2.8 2.7 15.4 18.1 H66-H7 5.4 22.7 28.1 4.8 2.6 25.4 4.2 18.4 22.7 3.7 16.3 2. 3.2 14.2 17.4 H71-H75 1.6 18.1 28.7 9.5 16.3 25.8 8.4 14.5 22.9 7.3 12.8 2. 6.2 11. 17.2 H76-H8.9 12.4 26.3 12.4 11.1 23.5 11. 9.8 2.7 9.6 8.5 18.1 8.2 7.2 15.4 H81-H85 18.6 12.8 31.3 16.7 11.4 28. 14.8 1. 24.8 12.9 8.7 21.6 11. 7.4 18.4 6 年 平 均 8.6 12.4 2.9 7.9 11.3 19.2 7.2 1.2 17.4 6.6 9.1 15.7 5.9 8.1 14. 公 には 既 存 の 建 物 にかかる 公 は 含 まれていない 3-11

2 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 対 応 した 起 に 伴 う 公 の 発 生 見 込 み 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 対 応 するため 毎 年 新 たな 市 を 発 行 する ことを 想 定 すると 公 及 び 起 残 高 が 平 成 26~6 年 度 頃 までの 35 年 間 で は 右 肩 上 がりで 増 え 続 けることが 見 込 まれます その 結 果 4 年 後 には 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 え 用 の 調 達 に 必 要 な 公 が 5 か 年 平 均 で 約 24 億 円 / 年 となり ピーク 時 の 起 残 高 は 5 か 年 平 均 でおおむね 25 億 円 / 年 となる 状 況 が 想 定 されます 図 3-6 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 え 用 の 調 達 に 必 要 な 公 及 び 起 残 高 の 推 移 5 か 年 平 均 3 今 後 負 担 する 新 たな 公 起 残 高 3 新 た な 公 億 円 25 2 15 1 5 29 52 57 4 3 96 6 141 216 25 21 24 197 23 159 18 121 12 1 116 今 後 35 年 間 は 公 及 び 起 残 高 が 右 肩 上 がりで 増 え 続 けます 25 2 15 1 5 起 残 高 億 円.2 3-12

3 新 たな 起 が 財 政 に 及 ぼす 影 響 地 方 公 共 団 体 の 財 政 の 健 全 化 に 関 する 法 律 において 定 められた 指 標 の 一 つ に 実 質 公 比 率 があります 実 質 公 比 率 に 基 づく 早 期 是 正 措 置 として 比 率 が 18%を 超 える 地 方 公 共 団 体 に 対 し 起 許 可 制 度 が 適 用 されます 実 質 公 比 率 は 下 記 の 式 により 算 定 します 実 質 公 比 率 ={A+B-C+D} E-D A: 地 方 の 元 利 償 還 金 繰 上 償 還 等 を 除 く B: 地 方 の 元 利 償 還 金 に 準 ずるもの 準 元 利 償 還 金 C: 元 利 償 還 金 または 準 元 利 償 還 金 に 充 てられる 特 定 財 源 D: 元 利 償 還 金 準 元 利 償 還 金 に 係 る 基 準 財 政 需 要 額 算 入 額 E: 標 準 財 政 規 模 臨 時 財 政 対 策 発 行 可 能 額 を 含 む 試 算 においては 新 たな 借 入 れが 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えに 要 する 用 のみであり の 実 質 公 比 率 の 算 定 に 必 要 な 財 政 的 な 条 件 が 平 成 2~24 年 度 の 5 か 年 平 均 と 同 様 で 変 化 しないと 仮 定 しました また 本 試 算 での 公 には 新 たな 公 共 施 設 の 整 備 事 業 やインフラ 事 業 等 は 含 まれていないことに 留 意 が 必 要 です その 結 果 公 共 施 設 の 大 規 模 修 繕 及 び 建 替 えだけで 公 の 額 が 約 24 億 円 のピークに 達 する 平 成 61~65 年 度 時 点 で 実 質 公 比 率 が 8.9%となり 早 期 是 正 措 置 の 判 定 基 準 である 18%とは 約 9 ポイントの 差 があります しかし 新 たな 公 共 施 設 の 整 備 事 業 やインフラ 事 業 等 を 考 慮 すると 公 発 行 には 慎 重 な 判 断 が 必 要 となります 図 3-7 新 たな 市 発 行 が 実 質 公 比 率 に 及 ぼす 影 響 の 試 算 結 果 新 た な 公 億 円 25 2 15 1 更 新 に 伴 う 公 実 質 公 比 率 早 期 是 正 措 置 の 判 定 基 準 早 期 健 全 化 基 準 財 政 再 生 基 準 6 1 21 24 23 18 12 5% 45% 4% 35% 3% 25% 2% 15% 実 質 公 比 率 5 3.5% 1.3% 1.9% 2.6%.2 4 3.9% 5.1% 7.7% 8.9% 8.3% 6.7% 4.7% 4.8% 1% 5% % 3-