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多 可 町 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画 平 成 26 年 12 月 多 可 町

はじめに 本 町 では 合 併 協 議 会 で 策 定 された 新 町 建 設 計 画 に 基 づく 各 事 業 を 合 併 特 例 債 国 県 から の 補 助 金 や 交 付 金 を 利 用 しながら 進 めて 参 りました そのうち 施 設 の 整 備 としては 平 成 22 年 5 月 に 加 美 コミュニティプラザ 平 成 23 年 5 月 に 八 千 代 コミュニティプラザを 整 備 してきまし た そして 多 可 町 役 場 の 中 核 となる 本 庁 舎 を 整 備 するために 基 本 計 画 を 作 成 し 庁 舎 整 備 に 対 す る 行 政 の 方 針 をまとめることになりました 現 在 の 本 庁 舎 は 昭 和 37 年 建 設 の 東 館 と 昭 和 48 年 建 設 の 西 館 からなり 耐 震 性 の 不 足 や 設 備 の 老 朽 化 に 加 え バリアフリーや 多 機 能 トイレが 整 備 されていないなど 様 々な 課 題 を 抱 えて います これまで 庁 舎 等 のあり 方 検 討 委 員 会 ( 平 成 18 年 度 )や 多 可 町 公 共 施 設 検 討 委 員 会 ( 平 成 19 年 度 )において 本 庁 舎 の 改 修 に 関 する 報 告 並 びに 提 言 がなされてきましたが 今 後 の 具 体 的 な 方 向 性 についての 結 論 には 至 っていませんでした そのような 中 平 成 23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 における 甚 大 な 被 害 は 私 たちに 大 きな 衝 撃 を 与 えました 本 町 におきましても 今 後 予 想 される 東 南 海 南 海 地 震 や 山 崎 断 層 による 地 震 年 々 被 害 が 深 刻 化 している 水 害 への 対 応 など 庁 舎 に 求 められる 機 能 は 多 く また 大 変 重 要 であることを 再 認 識 することとなりました こうした 状 況 を 受 け 町 民 の 方 々が 本 当 に 必 要 な 本 庁 舎 求 められる 機 能 を 備 えた 本 庁 舎 を 検 討 するために 平 成 23 年 度 に 多 可 町 本 庁 舎 等 基 本 計 画 策 定 委 員 会 を 設 置 いたしました 1 年 以 上 もの 間 お 世 話 になり 計 13 回 の 会 議 及 び 先 進 地 視 察 など 慎 重 審 議 をいただいて この 度 提 言 書 として 意 見 をとりまとめ 提 出 いただきました また この 提 言 書 を3 区 の 地 域 協 議 会 に 諮 問 し 答 申 書 も 提 出 いただきました 本 町 では 行 政 が 果 たす 役 割 を 効 率 的 に 行 える 本 庁 舎 の 実 現 を 図 るため これまでにいた だいたご 意 見 や 阪 神 淡 路 大 震 災 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 を 踏 まえ 多 可 町 民 の 安 全 安 心 な 暮 ら しを 守 るための 拠 点 づくりとなる 新 しい 本 庁 舎 の 整 備 を 目 指 し 新 庁 舎 設 計 の 指 針 となる 多 可 町 新 庁 舎 等 基 本 計 画 を 策 定 しました 今 後 も 引 き 続 き 町 民 の 皆 様 のご 意 見 をお 伺 いしながら 新 庁 舎 の 整 備 事 業 を 進 めてまいりま すので ご 理 解 とご 協 力 を 賜 りますよう よろしくお 願 い 申 し 上 げます 平 成 26 年 (2014 年 )12 月 多 可 町 長 戸 田 善 規

1. 新 庁 舎 整 備 の 必 要 性 と 現 本 庁 舎 の 課 題 1-1 これまでの 検 討 経 緯 1 1-2 現 本 庁 舎 の 課 題 点 の 整 理 3 1-3 考 慮 すべき 社 会 的 背 景 7 2. 新 庁 舎 整 備 の 基 本 方 針 2-1 新 庁 舎 整 備 の 基 本 理 念 8 2-2 新 庁 舎 整 備 の 方 法 9 2-3 新 庁 舎 建 設 予 定 地 の 選 定 11 3. 新 庁 舎 の 機 能 規 模 の 算 定 3-1 新 庁 舎 の 基 本 的 な 考 え 方 12 3-2 新 庁 舎 を 含 む 公 共 施 設 統 合 の 考 え 方 17 3-3 新 庁 舎 規 模 の 算 定 18 3-4 駐 車 場 規 模 の 算 定 21 4. 事 業 実 施 方 針 4-1 工 事 費 の 概 算 23 4-2 財 源 23 4-3 事 業 スケジュール 24 参 考 資 料

1. 新 庁 舎 整 備 の 必 要 性 と 現 本 庁 舎 の 課 題 1-1 これまでの 検 討 経 緯 庁 舎 整 備 にかかる 主 な 経 緯 昭 和 37 年 東 館 建 設 昭 和 48 年 西 館 建 設 平 成 15 年 9 月 中 町 加 美 町 八 千 代 町 合 併 協 議 会 設 置 平 成 17 年 本 庁 舎 耐 震 診 断 結 果 最 低 値 Is 値 0.23: 地 震 の 震 動 及 び 衝 撃 に 対 して 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 高 い 平 成 17 年 11 月 1 日 3 町 が 合 併 し 多 可 町 が 誕 生 平 成 18 年 度 庁 舎 のあり 方 検 討 委 員 会 < 本 庁 舎 および 地 域 局 等 のあり 方 > 1 本 庁 舎 については 新 庁 舎 の 建 設 は 行 わず 現 庁 舎 維 持 型 もしくは 現 庁 舎 増 改 築 型 で 検 討 する 実 施 時 期 については 社 会 情 勢 を 踏 まえよく 考 える 2 地 域 局 等 の 施 設 についても できるだけお 金 をかけずに 現 庁 舎 維 持 型 もしくは 現 庁 舎 増 改 築 型 で 検 討 する 3 できれば 教 育 委 員 会 建 設 課 上 下 水 道 課 を 本 庁 舎 のなかへ 移 せるように 検 討 する 4 庁 舎 等 のあり 方 公 共 施 設 のあり 方 に 関 する 検 討 委 員 会 もしくはプロジェクトチームを 平 成 19 年 度 中 に 立 ち 上 げ 具 体 的 な 準 備 を 進 めていくことを 望 む 5 各 施 設 の 空 きスペースの 有 効 利 用 を 図 る 1

平 成 19 年 度 多 可 町 公 共 施 設 検 討 委 員 会 < 本 庁 舎 についての 基 本 的 な 考 え 方 > 庁 舎 については 建 物 構 造 配 置 等 で 再 構 築 が 必 要 である そのため 現 位 置 で 改 築 するの か または 新 たな 場 所 で 新 築 するのか 周 辺 の 環 境 整 備 など 将 来 構 想 を 含 めた 詳 細 な 案 で 比 較 検 討 し 一 番 よい 方 法 を 選 択 していくのがよい ただし 将 来 の 合 併 国 の 動 向 などを 確 認 のうえ 実 施 年 次 合 併 特 例 債 の 使 用 等 は 町 が 議 会 と 調 整 しながら 執 行 するものとする 付 帯 意 見 : 委 員 会 では 1. できる 限 りお 金 を 使 わずに 現 在 の 庁 舎 施 設 を 利 用 する 2. 行 政 機 能 の 集 約 町 民 が 参 画 できる 新 たな 新 庁 舎 の 建 設 が 必 要 である 3. 改 築 がよいのか 新 築 がよいのか 総 合 的 な 観 点 から 概 算 事 業 費 を 算 出 しながら よい 方 法 を 選 択 する という 3 つの 意 見 に 分 かれた 中 で 方 向 性 を 導 いている また 公 共 施 設 用 地 の 借 地 を 見 直 し 適 正 な 管 理 体 制 を 構 築 する 平 成 23 年 度 ~ 平 成 24 年 度 多 可 町 本 庁 舎 等 基 本 計 画 策 定 委 員 会 < 本 庁 舎 についての 提 言 > 本 庁 舎 の 整 備 方 針 本 庁 舎 の 改 修 は 後 年 度 の 費 用 負 担 を 考 慮 し 新 築 とする 方 がよい 本 庁 舎 の 建 設 予 定 地 は 防 災 日 常 利 便 性 敷 地 工 事 中 の 利 便 性 コスト から 総 合 的 に 評 価 し 中 央 公 民 館 敷 地 が 妥 当 である 本 庁 舎 の 規 模 は 平 成 27 年 度 の 職 員 数 を 基 準 に 最 大 5,500 m2とし 階 層 は 4 5 階 程 度 とする 2

1-2 現 本 庁 舎 の 課 題 点 の 整 理 (1) 施 設 老 朽 化 による 安 全 性 の 不 足 現 本 庁 舎 の 東 館 は 昭 和 37(1962) 年 に 建 設 され 西 館 は 昭 和 48(1973) 年 に 建 設 され ています 外 壁 には ひび 割 れが 確 認 され 各 所 で 雨 漏 りが 生 じているほか 空 調 設 備 や 電 気 設 備 給 排 水 設 備 の 老 朽 化 が 進 んでいます また 平 成 17 年 に 実 施 された 耐 震 診 断 の 結 果 では 耐 震 性 能 が 非 常 に 低 い 状 態 であり 利 用 する 町 民 の 安 全 性 を 考 えると 早 急 に 改 善 する 必 要 があ ります < 参 考 資 料 : 平 成 17 年 実 施 の 耐 震 診 断 結 果 > 南 側 立 面 図 西 館 :S48 建 設 東 館 :S37 建 設 東 側 立 面 図 Is 値 : 耐 震 指 標 Is 値 0.6 は 旧 基 準 の 建 物 (S56 年 以 前 )の 耐 震 性 を 評 価 する 上 で 判 断 ラインとなっており 補 強 を 考 える 上 でも 満 たすべき 最 低 限 の 目 標 値 と 考 えられています 3

(2) 防 災 拠 点 に 必 要 な 機 能 の 不 足 新 庁 舎 は 防 災 対 策 の 拠 点 や 情 報 収 集 伝 達 の 拠 点 などの 災 害 対 策 活 動 に 必 要 な 拠 点 であり 他 の 公 共 施 設 に 比 べ 大 地 震 や 水 害 に 対 しても 十 分 な 機 能 確 保 が 求 められます < 平 成 23 年 台 風 12 号 災 害 対 策 本 部 の 様 子 > 4

(3) 高 齢 者 障 がい 者 への 配 慮 不 足 現 本 庁 舎 では 東 館 と 西 館 との 段 差 による 転 倒 や 車 いす 利 用 者 に 対 応 したトイレが 不 十 分 で あるなど 高 齢 者 や 障 がい 者 への 配 慮 が 不 十 分 な 状 況 となっています 東 館 と 西 館 との 段 差 車 いすが 通 行 するスペースへの 配 慮 が 必 要 トイレの 段 差 和 式 便 器 だと 足 が 不 自 由 な 方 が 使 いづらい 5

４ 窓口が分散していることによる利便性の低さ 建設課窓口 上下水道課窓口 アスパル窓口 本庁舎窓口 中央公民館窓口 6

1-3 考 慮 すべき 社 会 的 背 景 (1) 大 規 模 災 害 への 備 え 平 成 23(2011) 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 で 再 認 識 させられましたが 町 庁 舎 には 町 民 の 生 命 や 財 産 を 守 るという 重 要 な 役 割 があります また 平 成 7 年 (1995)1 月 17 日 に 発 生 した 阪 神 淡 路 大 震 災 では 神 戸 市 役 所 2 号 館 の 6 階 部 分 が 圧 壊 し その 階 に 執 務 してい た 神 戸 市 下 水 道 局 は 図 書 重 要 書 類 が 使 えず 執 務 室 もやむを 得 ず 神 戸 市 教 育 会 館 に 移 動 させ るなど 早 期 の 復 旧 事 業 執 行 に 困 難 を 極 めていました 今 後 非 常 に 高 い 確 率 で 発 生 が 予 想 される 東 南 海 南 海 地 震 や 山 崎 断 層 による 地 震 近 年 の 気 候 変 動 による 集 中 豪 雨 などの 水 害 への 備 えは 緊 急 の 課 題 であり 十 分 に 対 策 を 講 ずることが 重 要 です (2) 少 子 化 高 齢 化 の 進 行 と 行 政 に 対 する 需 要 の 変 化 多 可 町 は 全 国 や 兵 庫 県 の 平 均 を 上 回 るペースで 少 子 化 高 齢 化 が 進 行 し 高 齢 者 に 対 する 行 政 サービス 需 要 が 今 後 ますます 増 加 することが 予 想 されます 核 家 族 化 の 進 行 と さらには 高 齢 者 世 帯 の 増 加 が 顕 著 であり かつて 同 居 家 族 が 行 なっていた 高 齢 者 への 生 活 支 援 の 一 部 を 行 政 や 地 域 社 会 が 担 わざるを 得 ない 状 況 になりつつあります また 少 子 化 高 齢 化 に 起 因 する 多 可 町 の 地 域 活 力 の 低 下 は 町 税 の 減 収 や 町 民 への 行 政 サー ビスの 低 下 を 招 き さらなる 人 口 流 出 が 起 こるという 悪 循 環 を 生 じさせる 恐 れがあります この ような 課 題 を 解 決 するためには 地 場 産 業 の 振 興 や 観 光 の 振 興 などの 施 策 と 併 せて 行 政 の 効 率 化 合 理 化 を 図 り 地 域 の 課 題 解 決 を 地 域 住 民 自 らが 主 体 的 に 担 うなど 自 助 共 助 公 助 の 考 え 方 が 重 要 となってきます (3) 環 境 に 対 する 意 識 の 高 まりと 気 候 変 動 に 対 する 取 り 組 み 気 候 変 動 をはじめとする 環 境 問 題 への 関 心 が 高 まっており 特 に 二 酸 化 炭 素 排 出 抑 制 等 の 省 エ ネルギー 施 策 は 国 家 を 超 えた 地 球 規 模 の 問 題 となっています 多 可 町 においても 太 陽 光 等 の 再 生 可 能 エネルギー 利 用 に 積 極 的 に 取 り 組 んでいきます (4) 施 設 建 設 事 業 費 の 高 騰 東 日 本 大 震 災 の 復 興 事 業 並 びに 2020 年 の 東 京 オリンピックの 関 連 事 業 に 伴 い 建 設 事 業 費 ( 特 に 人 件 費 と 鉄 鋼 関 係 )の 高 騰 が 著 しく 進 んでいます 新 庁 舎 建 設 予 定 の 2 年 後 にはさらなる 物 価 上 昇 が 見 込 まれており 多 可 町 が 今 後 予 定 している 施 設 整 備 の 事 業 費 抑 制 を 図 る 必 要 性 があ ります 自 助 共 助 公 助 : 自 らを 守 る 自 助 近 隣 で 互 いに 助 け 合 う 共 助 自 治 体 が 支 援 する 公 助 の3 種 類 がある この 三 助 の 考 え 方 は 江 戸 時 代 の 米 沢 藩 主 上 杉 鷹 山 が 提 唱 したとされる 7

8 2. 新 庁 舎 整 備 の 基 本 方 針 2-1 新 庁 舎 整 備 の 基 本 理 念 質 の 高 い 行 政 サ ー ビ ス を 効 率 的 効 果 的 に 提 供 す る 役 割 充 実 し た 行 政 サ ー ビ ス を 提 供 し 使 い や す く 無 駄 の な い 庁 舎 自 助 共 助 を 支 援 し 町 民 と 行 政 と の 協 働 を 推 進 す る 庁 舎 地 球 環 境 に も 人 に も 優 し い 環 境 を 提 供 す る 先 駆 的 な 役 割 省 エ ネ や 自 然 と の 共 生 バ リ ア フ リ ー 等 に 配 慮 さ れ た 庁 舎 地 域 産 木 材 を 有 効 に 活 用 し た 庁 舎 町 民 の 安 全 安 心 を 守 る 災 害 対 策 拠 点 と し て の 役 割 防 災 指 揮 機 能 を 担 う 町 民 の 安 全 安 心 を 守 る 庁 舎 行 政 が 果 たすべき 役 割 を 効 率 的 に 行 える 本 庁 舎 ~ 多 可 町 民 の 安 全 と 安 心 を 守 るために~

2-2 新 庁 舎 整 備 の 方 法 新 庁 舎 の 整 備 方 法 については 新 築 と 耐 震 改 修 + 増 築 のどちらで 行 うかを 検 討 しました (1) 現 本 庁 舎 の 状 況 把 握 ( 鉄 筋 コンクリートの 耐 用 年 数 ) 鉄 筋 鉄 筋 の 被 り 厚 さ 躯 体 表 面 出 典 :コンクリートの 中 性 化 に 基 づく 耐 用 年 数 建 築 の 構 造 設 計 ( 社 ) 日 本 建 築 構 造 技 術 者 会 編 鉄 筋 コンクリート 造 の 物 理 的 ( 材 料 的 )な 耐 用 年 数 は コンクリートの 中 性 化 が 鉄 筋 の 錆 び に 繋 がり 鉄 筋 の 錆 びが 建 物 の 寿 命 に 大 きく 関 与 すると 言 われています 地 域 や 使 用 状 況 にもよ りますが コンクリートの 中 性 化 は 60 年 で 40~50 mm 進 むという 統 計 があります( 現 本 庁 舎 の 鉄 筋 に 対 するコンクリート 被 り 厚 さも 40~50 mm 程 度 ) 鉄 筋 腐 食 に 影 響 するコンクリート 中 性 化 という 面 からも 現 在 の 建 物 の 耐 用 年 数 を 約 60 年 と 捉 えることが 妥 当 であると 考 えられ ます <2014 年 12 月 現 在 の 状 況 耐 用 年 数 を 60 年 とした 場 合 > 本 庁 舎 ( 東 館 ) 昭 和 37 年 (1962 年 ) 竣 工 築 52 年 目 あと 8 年 で 耐 用 年 数 本 庁 舎 ( 西 館 ) 昭 和 48 年 (1973 年 ) 竣 工 築 41 年 目 あと 19 年 で 耐 用 年 数 中 央 公 民 館 昭 和 48 年 (1973 年 ) 竣 工 築 41 年 目 あと 19 年 で 耐 用 年 数 よって 耐 震 改 修 + 増 築 の 整 備 方 法 を 選 択 した 場 合 20 年 以 内 には 既 存 建 設 部 分 の 建 て 替 えが 必 要 となってきます ( 増 築 の 規 模 にもよりますが 法 的 な 建 替 えの 義 務 も 発 生 します ) コンクリートの 中 性 化 : 鉄 筋 コンクリ-ト 造 は 鉄 筋 の 周 りをコンクリートで 固 め 強 度 を 上 げている 構 造 物 ですが その 際 鉄 筋 はコンクリ ートの 主 成 分 であるセメントから 出 るアルカリ 性 の 皮 膜 で 覆 われています 空 気 中 の 炭 酸 ガスがコンクリートの 内 部 に 侵 入 していき 鉄 筋 の 位 置 に 達 すると 炭 酸 ガスとアルカリ 性 の 被 膜 が 化 学 反 応 を 起 こし 中 性 になってしまいます 皮 膜 が 失 われた 鉄 筋 は 徐 々に 腐 食 していき サビが 膨 張 することによって 内 部 からコンクリートを 押 し 広 げ ひび 割 れ や 剥 離 が 起 こり 鉄 筋 がむき 出 しになってしまい 強 度 が 著 しく 下 がってしまいます 9

(2) 建 設 コストによる 比 較 新 築 耐 震 改 修 + 増 築 条 件 ) 約 4,800 m2の 新 築 事 業 費 : 約 22 億 円 条 件 ) 約 2,000 m2の 耐 震 改 修 設 備 改 修 仕 上 改 修 約 2,800 m2の 増 築 事 業 費 : 約 18.3 億 円 合 併 特 例 債 を 活 用 する 場 合 の 町 費 負 担 [B]1.1+[C]6.27 =7.37( 億 円 ) [1] 約 7.4 億 円 [B]0.915+[C]5.2155= 6.1305( 億 円 ) [1] 約 6.1 億 円 借 入 れ 限 度 額 = 事 業 費 0.95 A 町 費 負 担 = 事 業 費 0.05 B 合 併 特 例 債 活 用 額 =A 0.7 町 費 負 担 =A 0.3 C B+C が 町 費 負 担 の 合 計 となります 20 年 後 の 町 費 負 担 耐 震 改 修 した 約 2,000 m2 の 部 分 は 20 年 以 内 に 改 築 する 必 要 がある [2] 約 8.0 億 円 約 20 年 後 の 新 庁 舎 工 事 に 係 る 町 費 負 担 [1] 約 7.4 億 円 [1]+[2] 約 14.1 億 円 以 上 の 比 較 検 討 の 結 果 後 年 度 の 財 政 負 担 も 考 慮 すると 新 築 で 建 設 する 方 が 有 利 であると 考 えます 10

2-3 新 庁 舎 建 設 予 定 地 の 選 定 委 員 会 では 防 災 日 常 利 便 性 敷 地 工 事 中 の 利 便 性 コスト の 5 つの 視 点 から 各 候 補 地 の 比 較 評 価 を 行 いました 5 つの 視 点 の 中 で 評 価 項 目 を 検 討 いただき 総 合 的 に 判 断 され た 結 果 中 央 公 民 館 敷 地 が 妥 当 であると 提 言 いただきました 行 政 としては 委 員 会 の 結 果 と 3 区 の 地 域 協 議 会 に 諮 問 し 答 申 を 受 けた 内 容 を 合 わせて 再 検 討 した 結 果 委 員 会 の 提 言 とは 異 なった 現 本 庁 舎 敷 地 が 最 適 地 であるとの 判 断 になりました 主 な 理 由 は 次 のとおりです ( 選 定 理 由 ) 新 庁 舎 建 設 予 定 地 の 選 定 作 業 で 最 も 重 要 な 項 目 は 防 災 です 最 重 要 事 項 を 防 災 とし て 各 候 補 敷 地 を 見 直 しましたが 他 の 敷 地 に 比 べ 防 災 面 で 優 れているのは 中 央 公 民 館 敷 地 と 現 本 庁 舎 敷 地 です 当 初 中 央 公 民 館 敷 地 で 検 討 してきましたが 今 後 の 建 設 事 業 費 の 高 騰 を 考 慮 した 場 合 中 央 公 民 館 敷 地 へ 本 庁 舎 を 移 すと 別 の 施 設 の 建 設 が 必 要 となり 新 たに 2 つの 施 設 の 建 設 を 実 施 すると 将 来 の 多 可 町 の 財 政 状 況 が 非 常 に 厳 しい 状 況 になります また 仮 設 庁 舎 として 利 用 可 能 な 有 休 公 共 施 設 があらたにでてきたことから 現 本 庁 舎 敷 地 で 新 庁 舎 を 新 築 し 社 会 情 勢 を 注 視 しながら( 仮 称 ) 生 涯 学 習 センター 建 設 についての 判 断 を 行 っていきます アスパル 周 辺 敷 地 は 浸 水 区 域 であり 敷 地 を 嵩 上 げしても 周 辺 道 路 が 浸 水 している 状 況 では 災 害 復 旧 活 動 に 支 障 が 出 ます また アスパル 周 辺 敷 地 を 嵩 上 げすることによって 川 下 の 岸 上 間 子 集 落 へ 雨 水 が 集 中 するため 浸 水 被 害 が 増 大 する 可 能 性 があります よって 新 庁 舎 建 設 予 定 地 には 不 適 格 との 結 論 に 至 りました < 新 庁 舎 建 設 予 定 地 > 多 可 町 中 区 中 村 町 123 番 他 11

3. 新 庁 舎 の 機 能 規 模 の 算 定 委 員 会 では 先 進 事 例 の 視 察 や ワークショップ 形 式 での 意 見 交 換 をもとに 新 庁 舎 各 部 について 具 体 的 な 考 え 方 をまとめられました 本 計 画 書 ではそれらの 考 え 方 を 基 本 に 各 部 の 考 え 方 を 示 します 3-1 新 庁 舎 の 基 本 的 な 考 え 方 (1) 窓 口 機 能 の 考 え 方 誰 にでも 利 用 しやすくわかりやすい 窓 口 [ 整 備 の 方 針 ] 利 用 頻 度 が 高 い 部 署 を 集 約 配 置 し ワンストッ プサービス 窓 口 として 利 用 しやすいようにします 受 付 窓 口 は 番 号 表 示 などを 活 用 し 誰 にで もわかりやすい 案 内 表 示 とします 窓 口 は 車 いす 利 用 者 への 配 慮 や 圧 迫 感 を 軽 減 するために ローカウンターも 設 置 します 音 声 案 内 や 触 知 対 応 による 案 内 など 障 がい 者 への 配 慮 も 行 います ( 写 真 : 宍 粟 市 庁 舎 ) プライバシーに 配 慮 した 相 談 窓 口 相 談 室 [ 整 備 の 方 針 ] 多 種 多 様 な 相 談 が 増 えており 相 談 内 容 に 応 じたスペースを 計 画 します 必 要 に 応 じて 間 仕 切 り 設 置 や 個 室 設 置 等 を 検 討 します 待 合 ロビー [ 整 備 の 方 針 ] ( 写 真 : 真 庭 市 庁 舎 ) 待 合 ロビーは 新 庁 舎 入 口 と 窓 口 とに 近 いと ころに 配 置 します 待 合 機 能 は ロビーに 集 約 配 置 し ゆとりの ある 広 さを 確 保 します ( 写 真 : 宍 粟 市 庁 舎 ) 12

(2) 防 災 拠 点 機 能 執 務 機 能 執 行 機 能 議 会 機 能 の 考 え 方 災 害 時 の 対 策 本 部 スペース( 会 議 室 打 合 せスペース) [ 整 備 の 方 針 ] 会 議 室 は 可 動 間 仕 切 り 等 により 平 常 時 の 会 議 利 用 のほか 災 害 時 の 対 策 本 部 室 としての 利 用 も 視 野 に 入 れたフレキシブルな 室 構 成 とし ます ( 写 真 : 宍 粟 市 庁 舎 ) 効 率 よく 業 務 が 遂 行 できる 執 務 空 間 [ 整 備 の 考 え 方 ] ( 写 真 : 宍 粟 市 庁 舎 ) 執 務 室 は 業 務 や 組 織 の 改 変 に 対 応 しやすく 町 職 員 同 士 の 意 思 疎 通 が 図 りやすいオープンフ ロア 形 式 を 基 本 とします 床 は フリーアクセスフロアを 基 本 として 家 具 什 器 やパソコンの 配 置 変 更 等 に 柔 軟 に 対 応 で きるようにします 執 務 空 間 の 開 放 性 と 効 率 的 な 収 納 スペースを 確 保 するため 低 型 キャビネットや 壁 収 納 を 検 討 します 町 長 室 や 応 接 室 は 執 務 機 能 とのつながりを 考 慮 しながら セキュリティにも 配 慮 した 位 置 に 計 画 します 議 場 は 車 いす 利 用 者 の 傍 聴 スペース 確 保 など 町 民 の 誰 もが 傍 聴 できるように 配 慮 します ( 写 真 : 真 庭 市 庁 舎 ) フリーアクセスフロア: 通 信 パソコン 機 器 OA 事 務 機 などの 床 下 配 線 に 適 した 二 重 床 のことを 指 す OAフロアとも 言 う 床 下 を 最 大 限 に 活 用 した 計 画 の 一 種 13

(3) 共 用 機 能 の 考 え 方 ユニバーサルデザインの 考 え 方 に 配 慮 した 庁 舎 トイレ [ 整 備 の 考 え 方 ] 誰 でも 利 用 できる 多 機 能 トイレを 設 置 します 子 ども 連 れの 利 用 者 に 対 応 できる 授 乳 室 やお むつ 交 換 台 等 を 設 置 します オストメイト 対 応 ( 汚 物 流 し ハンドシャワ ー 付 温 水 設 備 )の 設 備 を 設 置 します ( 写 真 : 真 庭 市 庁 舎 ) エレベーター [ 整 備 の 考 え 方 ] 車 いす 利 用 者 に 配 慮 し 円 滑 に 上 下 階 の 移 動 ができるように 適 切 な 位 置 に 配 置 します 救 急 時 のストレッチャー 搬 送 等 の 利 用 にも 配 慮 します 駐 車 場 [ 整 備 の 考 え 方 ] 車 いす 用 の 駐 車 場 は 入 口 の 近 くに 設 置 します 雨 に 濡 れずに 入 口 まで 行 けるように 配 慮 を 行 な います ( 写 真 : 宍 粟 市 庁 舎 ) 14

廊 下 階 段 [ 整 備 の 考 え 方 ] 廊 下 や 階 段 等 の 共 用 空 間 は 人 の 往 来 に 配 慮 し 十 分 な 幅 員 を 確 保 し 移 動 しやすい 計 画 と します ( 写 真 : 宍 粟 市 庁 舎 ) 収 納 スペースの 考 え 方 書 庫 倉 庫 [ 整 備 の 考 え 方 ] 書 庫 や 倉 庫 は 適 正 なスペースを 確 保 します 利 用 頻 度 等 も 考 慮 し 書 庫 倉 庫 の 位 置 を 計 画 します セキュリティの 考 え 方 サーバー 室 など [ 整 備 の 考 え 方 ] サーバー 室 は 新 庁 舎 内 の 各 種 情 報 から 町 民 の 情 報 も 管 理 しますので セキュリティを 高 め た 管 理 システムとします( 指 紋 認 証 などによる 入 退 室 入 退 庁 の 管 理 など) 今 後 サーバー をクラウド 化 し 維 持 管 理 費 の 節 減 も 行 います 事 務 室 ゾーニング 計 画 にも 配 慮 を 行 ないます 15

(4) 新 庁 舎 の 構 造 設 備 耐 震 性 能 や 災 害 対 策 について [ 整 備 の 考 え 方 ] 大 地 震 などの 災 害 が 発 生 した 場 合 でも 新 庁 舎 の くたい 構 造 躯 体 や 設 備 機 器 が 機 能 維 持 できる 計 画 とします 情 報 伝 達 手 段 やネットワーク 構 築 も 重 要 であり 新 庁 舎 はその 中 核 をなすよ うに 整 備 します ( 多 可 町 における 災 害 想 定 [ 地 震 水 害 ] を 考 慮 し 緊 急 輸 送 道 路 との 連 絡 も 重 要 視 します ) 構 造 躯 体 : 構 造 躯 体 とは 建 築 構 造 を 支 える 骨 組 みにあたる 部 分 のことで 基 礎 基 礎 ぐい 壁 柱 小 屋 組 土 台 斜 材 ( 筋 か い 等 ) 床 版 屋 根 版 又 は 横 架 材 ( 梁 など)などをいいます 環 境 に 配 慮 した 設 備 機 能 [ 整 備 の 考 え 方 ] 自 然 光 を 有 効 に 採 り 入 れるとともに LED 照 明 の 導 入 も 積 極 的 に 行 い 照 明 消 費 電 力 の 低 減 を 図 ります 太 陽 光 発 電 や 雨 水 利 用 を 活 用 できるようにしま す バックアップ 機 能 [ 整 備 の 考 え 方 ] 自 家 発 電 設 備 や 無 停 電 装 置 を 設 置 し 停 電 や 災 害 時 の 電 源 を 確 保 します 耐 震 貯 水 槽 ( 飲 料 用 水 雑 用 水 ) を 設 置 し 水 源 を 確 保 します ( 写 真 : 北 島 市 庁 舎 ) ( 写 真 : 真 庭 市 庁 舎 ) 16

3-2 新 庁 舎 を 含 む 公 共 施 設 統 合 の 考 え 方 現 在 分 散 している 行 政 組 織 ならびに 教 育 委 員 会 を 新 庁 舎 に 集 約 することにより 効 率 化 を 図 り 町 民 サービスの 維 持 ワンストップサービスの 実 現 に 努 めます 具 体 的 には 上 下 水 道 センター の 建 設 課 上 下 水 道 課 中 央 公 民 館 の 教 育 委 員 会 は 本 庁 に 統 合 します アスパル は 健 康 福 祉 課 を 本 町 へ 統 合 し 保 健 福 祉 体 育 施 設 として 位 置 づけていきます 中 央 公 民 館 は 現 在 の 貸 館 業 務 を 中 心 に 施 設 運 営 を 行 っていきます また 両 地 域 局 は 現 状 どおり 業 務 を 継 続 していきます 本 庁 舎 上 下 水 道 センター アスパル 中 央 公 民 館 両 地 域 局 17 新 庁 舎 ( 行 政 機 能 を 集 約 ) アスパル ( 保 健 福 祉 体 育 施 設 ) 中 央 公 民 館 ( 貸 館 ) 両 地 域 局

3-3 新 庁 舎 規 模 の 算 定 多 可 町 役 場 における 来 庁 目 的 の 過 半 数 を 占 める 窓 口 機 能 を 集 約 し 効 率 化 を 図 り 町 民 サービ スの 維 持 に 努 めます < 新 庁 舎 整 備 の 考 え 方 概 念 図 ( 主 に 窓 口 機 能 )> 現 在 の 状 況 来 庁 者 窓 口 両 地 域 局 両 地 域 局 窓 口 教 育 総 務 課 こども 未 来 課 窓 口 健 康 福 祉 課 窓 口 建 設 課 上 下 水 道 課 中 央 公 民 館 アスパル 上 下 水 道 センター 窓 口 住 民 課 会 計 課 税 務 課 現 本 庁 舎 統 合 された 新 庁 舎 来 庁 者 窓 口 両 地 域 局 窓 口 (ワンストップサービス) 両 地 域 局 教 育 総 務 課 こども 未 来 課 住 民 課 会 計 課 建 設 課 上 下 水 道 課 税 務 課 健 康 福 祉 課 新 庁 舎 18

< 具 体 的 に 統 合 する 課 > 本 庁 舎 町 長 理 事 など 議 会 事 務 局 総 務 課 フ ロシ ェクト 推 進 課 地 域 振 興 課 税 務 課 住 民 課 住 宅 政 策 室 生 活 安 全 課 産 業 振 興 課 会 計 課 平 成 26 年 (2014 年 )4 月 平 成 30 年 (2018 年 )4 月 職 員 数 ( 人 ) 職 員 数 ( 人 ) 町 長 理 事 など 議 会 事 務 局 総 務 課 フ ロシ ェクト 推 進 課 地 域 振 興 課 税 務 課 94 本 庁 舎 住 民 課 住 宅 政 策 室 生 活 安 全 課 産 業 振 興 課 会 計 課 165 建 設 課 地 籍 調 査 室 上 下 水 道 課 教 育 総 務 課 こども 未 来 課 建 設 課 地 籍 調 査 室 上 下 水 道 課 教 育 総 務 課 こども 未 来 課 統 合 する 部 署 本 庁 舎 以 外 健 康 福 祉 課 地 域 包 括 支 援 センター 地 域 包 括 支 援 センター 健 康 福 祉 課 松 井 庄 診 療 所 松 井 庄 診 療 所 杉 原 谷 診 療 所 健 康 福 祉 課 杉 原 谷 診 療 所 八 千 代 診 療 所 八 千 代 診 療 所 加 美 地 域 局 255 加 美 地 域 局 地 域 振 興 課 八 千 代 地 域 局 地 域 振 興 課 八 千 代 地 域 局 本 杉 原 紙 研 究 所 杉 原 紙 研 究 所 庁 総 務 課 たかテレビ 局 総 務 課 たかテレビ 局 舎 以 生 涯 学 習 課 生 涯 学 習 課 外 ベルディーホール ベルディーホール 図 書 館 図 書 館 教 育 総 務 課 那 珂 ふれあい 館 教 育 総 務 課 那 珂 ふれあい 館 人 権 啓 発 推 進 室 ( 隣 保 館 ) 人 権 啓 発 推 進 室 ( 隣 保 館 ) 多 可 町 給 食 センター 多 可 町 給 食 センター こども 未 来 課 幼 稚 園 保 育 所 こども 未 来 課 幼 稚 園 保 育 所 合 計 349 合 計 うち 嘱 託 職 員 113 人 176 341 うち 嘱 託 職 員 123 人 19

< 庁 舎 規 模 の 算 出 > 起 債 基 準 区 分 人 数 面 積 基 準 4.5m2 換 算 率 1 人 あたり 面 積 面 積 特 別 職 3 人 4.5 12 54.00 m2 162.00 m2 課 長 級 18 人 4.5 2.5 11.25 m2 202.50 m2 事 務 室 副 課 長 課 長 補 佐 級 56 人 4.5 1.8 8.10 m2 453.60 m2 一 般 職 員 72 人 4.5 1 4.50 m2 324.00 m2 一 般 職 員 ( 設 計 ) 16 人 4.5 1.7 7.65 m2 122.40 m2 合 計 ア 165 人 1264.50 m2 付 属 施 設 倉 庫 イ 事 務 室 の 13% 164.39 m2 会 議 室 等 ウ 全 職 員 数 に 7 m2 1155.00 m2 玄 関 など ア+イ+ウ 2583.89 40% 1033.55 m2 3617.44 m2 議 事 堂 14 人 35 m2 490.00 m2 庁 舎 規 模 4107.44 m2 総 務 省 基 準 人 数 25.27m2 179 25.27 m2 4523.33 m2 国 土 交 通 省 基 準 人 数 34.42m2 179 34.42 m2 6161.18 m2 総 務 省 基 準 の 面 積 に 約 10% 加 算 した 4,800 m2 を 最 大 想 定 規 模 と 仮 定 します < 新 庁 舎 の 階 層 構 成 > 低 階 層 に 配 置 する 課 低 階 層 ( 特 に 1 階 部 分 )には 町 民 の 利 用 が 一 番 多 い 窓 口 業 務 を 行 う 課 を 集 約 し ワンストッ プサービスが 提 供 できる 配 置 にします [ 具 体 例 ] 住 民 課 税 務 課 会 計 課 健 康 福 祉 課 中 高 層 階 に 配 置 する 課 中 階 層 には 下 から 順 番 に 町 民 の 利 用 が 多 い 課 を 配 置 し 業 務 の 関 連 性 と 町 民 の 利 便 性 さら に 緊 急 時 の 対 応 に 配 慮 した 配 置 とします 20

3-4 駐 車 場 規 模 の 算 定 新 庁 舎 建 物 と 同 様 に 重 要 になるのが 駐 車 場 の 台 数 算 定 です 必 要 駐 車 台 数 について 来 庁 者 用 駐 車 場 と 公 用 車 駐 車 場 から 想 定 しました (1) 来 庁 者 用 駐 車 場 来 庁 者 用 駐 車 場 は 最 大 滞 留 量 の 近 似 的 計 算 法 を 参 考 に 算 定 します 市 区 町 役 場 の 窓 口 事 務 施 設 の 調 査 ( 関 龍 夫 : 著 ) によると 来 庁 者 のうち 自 動 車 による 来 庁 者 の 統 計 値 で 想 定 できますが 一 般 に 所 轄 人 口 の 0.9% 前 後 が 窓 口 部 門 0.6% 前 後 が 窓 口 以 外 の 来 庁 者 として 想 定 する とされています これにより 次 の 算 定 式 により 来 庁 台 数 を 求 めます 来 庁 台 数 ( 台 / 日 )= 多 可 町 人 口 人 口 に 対 する 来 庁 者 の 割 合 乗 用 車 保 有 率 多 可 町 人 口 :22,719 人 (H26.1.1) 来 庁 者 割 合 :0.9%[ 窓 口 ] 0.6%[ 窓 口 以 外 ] 乗 用 車 保 有 率 :ほぼ 100%と 想 定 窓 口 来 庁 者 台 数 =22,719 0.9% 100% 204.471 台 / 日 窓 口 以 外 来 庁 者 台 数 =22,719 0.6% 100% 136.314 台 / 日 また 最 大 滞 留 量 の 近 似 的 計 算 法 ( 岡 田 光 正 : 著 )によると 必 要 駐 車 台 数 は 利 用 総 数 と 平 均 滞 留 時 間 から 最 大 滞 留 量 の 算 定 を 行 なう とされています これにより 次 の 算 定 式 により 必 要 駐 車 台 数 を 求 めます 必 要 駐 車 台 数 = 最 大 滞 留 量 ( 台 / 時 間 ) =1 日 あたり 来 庁 台 数 ( 台 / 日 ) 集 中 率 (α) 平 均 滞 留 時 間 ( 分 )/60 集 中 率 :30%[ 一 般 事 務 所 タイプ] 窓 口 部 門 の 平 均 滞 留 時 間 :30 分 と 想 定 ( 窓 口 20 分 往 復 5 分 ) 窓 口 以 外 の 平 均 滞 留 時 間 :60 分 と 想 定 窓 口 必 要 駐 車 台 数 =204.471 30% 30 分 /60 30.6706 台 窓 口 以 外 必 要 駐 車 台 数 =136.314 30% 60 分 /60 40.8942 台 来 庁 者 用 駐 車 場 の 必 要 台 数 =30.6706+40.8942=71.5648 台 71 台 とします (A) 1 台 あたりの 駐 車 場 面 積 は 約 30 m2 必 要 となりますので 71 台 約 30 m2 約 2,130 m2 約 2,130 m2の 来 庁 者 用 駐 車 場 が 必 要 となります 21

(2) 公 用 車 駐 車 場 公 用 車 駐 車 場 は 現 在 の 公 用 車 数 同 等 台 数 を 想 定 します 現 在 の 公 用 車 数 56 台 (B) 56 台 約 30 m2 約 1,680 m2 約 1,680 m2の 公 用 車 用 駐 車 場 が 必 要 となります (3) 必 要 駐 車 台 数 (1)で 算 定 された 来 庁 者 用 駐 車 台 数 71 台 と(2)で 算 定 された 公 用 車 用 駐 車 台 数 56 台 と を 合 算 した 約 120 台 を 必 要 駐 車 台 数 として 想 定 します 必 要 駐 車 台 数 (A)+(B)=127 台 約 3,810 m2 駐 車 場 面 積 約 3,810 m2と 庁 舎 建 築 面 積 約 1,100 m2との 合 計 が 約 4,910 m2となり 現 在 想 定 される 現 本 庁 舎 敷 地 の 約 4,000 m2では 同 一 敷 地 に 計 画 することが 難 しいため 来 庁 者 用 駐 車 場 を 優 先 的 に 敷 地 内 に 確 保 し 公 用 車 等 は 緊 急 時 に 必 要 な 車 両 台 数 等 を 精 査 し 配 置 するもの とします (4) 駐 車 台 数 の 検 証 策 定 委 員 により 視 察 を 行 なった 自 治 体 の 人 口 職 員 数 ( 想 定 ) 庁 舎 床 面 積 駐 車 台 数 をまと めると 下 表 のようになります 自 治 体 人 口 職 員 数 ( 人 ) 延 床 面 積 (m2) 駐 車 台 数 ( 台 ) 内 訳 人 口 に 対 する 駐 車 台 数 庁 舎 面 積 に 対 する 駐 車 台 数 1 A B 来 庁 者 用 (C) 公 用 車 (B/1) 100 (C/1) 100 (B/A) 100 (C/A) 100 宍 粟 市 ( 兵 庫 県 ) 42,527 280 6,760.32 209 137 72 0.49 0.32 3.09 2.03 真 庭 市 ( 岡 山 県 ) 50,389 300 7,959.03 350 100 250 0.69 0.20 4.40 1.26 淡 路 市 ( 兵 庫 県 ) 47,997 150 5,029 136 50 86 0.28 0.10 2.70 0.99 加 東 市 ( 兵 庫 県 ) 40,215 293 9,000 266 194 72 0.66 0.48 2.96 2.16 多 可 町 22,719 159 4,800 127 71 56 0.56 0.31 2.65 1.48 真 庭 市 の 公 用 車 250 台 には 職 員 自 家 用 車 も 含 まれています 多 可 町 以 外 の 数 値 は 各 自 治 体 の 基 本 計 画 書 等 より 抜 粋 しました 人 口 に 対 する 駐 車 台 数 ( 全 体 駐 車 台 数 ならびに 来 庁 者 用 駐 車 場 台 数 )は 概 ね 視 察 した 自 治 体 同 等 の 数 値 となっています 22

4. 事 業 実 施 方 針 4-1 工 事 費 の 概 算 本 庁 舎 の 建 設 費 用 については 近 年 の 他 の 自 治 体 の 事 例 などを 参 考 にして 解 体 引 越 し 等 を 含 め 約 22 億 円 の 工 事 費 を 想 定 します 約 22 億 円 の 内 訳 は 建 設 工 事 費 約 18 億 円 と 付 帯 費 等 約 4 億 円 となっています ( 付 帯 費 は 引 越 し 本 庁 舎 解 体 費 用 防 災 行 政 無 線 移 設 など) 概 算 事 業 費 区 分 概 算 事 業 費 備 考 本 体 工 事 費 1,800,000 千 円 付 帯 費 248,000 千 円 引 越 し 本 庁 舎 解 体 防 災 行 政 無 線 の 移 設 など 設 計 監 理 費 120,000 千 円 関 連 事 業 費 32,000 千 円 用 地 費 造 成 費 など 合 計 2,200,000 千 円 本 体 工 事 費 とその 他 の 事 業 費 を 合 わせた 総 事 業 費 はおよそ 2,200,000 千 円 となります ただし 条 件 変 更 等 があった 場 合 は 別 途 費 用 が 必 要 となります 4-2 財 源 < 財 源 > 概 算 事 業 費 に 対 する 財 源 は 合 併 特 例 債 を 活 用 します 内 訳 については 下 表 のとおりとなりま す 全 体 事 業 費 2,200,000 千 円 財 源 内 訳 合 併 特 例 債 ( 借 入 金 ) 対 象 額 95% 2,090,000 千 円 一 般 財 源 110,000 千 円 うち 交 付 税 算 入 額 うち 一 般 財 源 1,463,000 千 円 627,000 千 円 償 還 額 70% 償 還 額 30% 実 質 負 担 額 737,000 千 円 約 33.5% 償 還 に 伴 う 利 子 は 考 慮 していません 23

4-3 事 業 スケジュール 新 庁 舎 の 工 事 着 工 を 平 成 28(2016) 年 度 供 用 開 始 時 期 を 平 成 30(2018) 年 度 内 を 目 標 に 事 業 スケジュールを 設 定 すると 下 表 のようになります 今 後 基 本 設 計 で 検 討 される 構 造 や 工 法 等 によって 若 干 のスケジュールの 変 更 の 可 能 性 はあります 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 29 年 度 平 成 30 年 度 平 成 31 年 度 オフィス 環 境 整 備 基 本 設 計 土 質 調 査 実 施 設 計 ( 北 棟 建 設 ) 本 工 事 機 器 移 設 仮 事 務 所 へ 移 転 庁 舎 解 体 ( 本 館 建 設 ) 移 転 供 用 開 始 24

< 参 考 資 料 > 多 可 町 ハザードマップ 緊 急 輸 送 路 ( 県 ) 国 道 427 号 緊 急 輸 送 路 ( 町 ) 黄 色 の 部 分 浸 水 想 定 0.5m 未 満 緑 色 の 部 分 浸 水 想 定 0.5~1.0m 現 本 庁 舎 新 庁 舎 計 画 予 定 地 土 砂 災 害 警 戒 区 域 土 砂 災 害 警 戒 区 域 凡 例

耐 震 指 標 のIs 値 とは 1981 年 以 前 の 旧 耐 震 基 準 で 設 計 された 建 物 は 現 在 の 設 計 法 とは 異 なるため 現 行 基 準 に 基 づ いた 検 証 では 耐 震 性 を 正 しく 把 握 することが 困 難 です 耐 震 診 断 では 柱 や 壁 の 強 度 を 計 算 し 構 造 耐 震 指 標 Is (Seismic Index of Structure)という 指 標 を 用 いて 耐 震 性 を 判 定 します 本 庁 舎 ( 東 館 )1962(S37) 年 竣 工 本 庁 舎 ( 西 館 )1973(S48) 年 竣 工 中 央 公 民 館 1973(S48) 年 竣 工 耐 震 基 準 に 関 する 変 遷 1981 年 の 改 正 で 耐 震 基 準 の 基 本 的 な 考 え 方 が 変 わり それ 以 前 を 旧 耐 震 以 降 を 新 耐 震 という 過 去 の 地 震 被 害 の 研 究 から 診 断 の 結 果 耐 震 指 標 である Is 値 が 0.6 以 上 ある 建 物 は 震 度 6 強 程 度 の 大 地 震 に 対 しても 建 物 が 倒 壊 や 崩 壊 する 危 険 性 は 低 いと 考 えられています 逆 に Is 値 が 0.6 未 満 の 建 物 の 場 合 は 大 きな 被 害 を 受 ける 可 能 性 が 高 くなり そのため 耐 震 補 強 が 必 要 とされています その 際 の 補 強 目 標 としては 一 般 的 な 建 物 では Is 値 を 0.6 以 上 として いますが 建 物 の 重 要 度 により 目 標 の Is 値 を 大 きな 値 とする 場 合 もあります ( 参 考 ) Ⅰ 類 : 大 地 震 動 後 構 造 体 の 補 修 をすることなく 建 築 物 を 使 用 できることを 目 的 とし 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 十 分 な 機 能 確 保 が 図 られている Is 値 0.6 1.5=0.9 Ⅱ 類 : 大 地 震 動 後 構 造 体 の 大 きな 補 修 をすることなく 建 築 物 を 使 用 できることを 目 的 とし 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 機 能 確 保 が 図 られている Is 値 0.6 1.25=0.75 庁 舎 はⅡ 類 に 分 類 されます Ⅲ 類 : 大 地 震 動 により 構 造 体 の 部 分 的 な 損 傷 は 生 じるが 建 物 全 体 の 耐 力 の 低 下 は 著 しくないことを 目 標 とし 人 命 の 安 全 確 保 が 図 られている Is 値 0.6 1.0=0.6 耐 震 指 標 :Is 値 =0.6 は 旧 基 準 の 建 物 の 耐 震 性 を 評 価 する 上 での 判 断 ラインとなっており 補 強 を 考 える 上 でも 満 たすべき 最 低 限 の 目 標 値 となっています これは Is=0.6 の 建 物 は 必 要 な 耐 震 強 度 に 対 し 100%の 強 度 を 持 っ ている ことを 意 味 しており 耐 震 強 度 が 60% ということではありません