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音 の 性 質 Ⅰ オシロスコープやコンピュータで 音 の 波 形 を 調 べる 観 察 実 験 例 1 音 の 波 形 を 調 べる 観 察 実 験 に 関 して 音 の 学 習 では, 音 の 大 小 や 高 低 について, 発 音 体 ( 音 源 )の 大 きさの 違 いを 振 動 の 幅 ( 振 幅 ), 高 さの 違 いを 一 定 時 間 の 振 動 の 回 数 ( 振 動 数 Hz)としてとらえることを 目 標 としている その 実 験 方 法 として, 弦 をもちいた 音 源 としてギターやモノコードが 取 り 上 げられている このうち 振 幅 ( 音 の 大 きさ)については, 弦 のはじき 方 でイメージ 化 が 可 能 であるが, 振 動 数 ( 音 の 高 さ)の 違 いについては 弦 の 動 きで 把 握 するのはむずかしい そこでオシロスコープで 音 の 波 形 を 画 面 上 に 表 示 して 比 較 する 手 立 てが 有 効 になる 2 準 備 するもの (1) 器 具 ( 演 示 用 としては,1セットの 準 備, 生 徒 グループ 実 験 としては 複 数 台 の 準 備 をする) オシロスコープ コネクター(オシロスコープ 用 プローブ, 抵 抗 入 りで 入 力 電 圧 を 調 整 できる)や 配 線 用 導 線 マイク( 有 線 マイク,オシロスコープ 用 のマイクもある) アンプ(マイクの 性 能 によってオシロスコープに 入 力 する 音 の 信 号 を 増 幅 する) コンピュータ(コンピュータ 用 オシロスコープソフトを 起 動 できるコンピュータ) コンピュータ 用 マイク(コンピュータの 音 入 力 用,ヘッドホン 付 きのものもある) (2) 材 料 ( 音 源 として 準 備 するもの) 電 子 式 キーボード( 複 数 の 音 色 が 選 べるものがあればさらによい) 音 さ(1 個 でもよいが, 標 準 音 さがあるとよい) モノコード その 他 の 楽 器 (ギターやリコーダーなど) CD 等 の 音 楽 の 再 生 機 3 学 習 前 の 観 察 実 験 の 指 導 の 手 立 て 音 の 波 形 を 見 る 学 習 では, 生 徒 の 興 味 関 心 を 喚 起 するために, 波 形 を 見 てみたい 楽 器 や 音 の 鳴 る 器 具 を 持 参 させることが 考 えられる また, 実 験 グループ 単 位 で 波 形 を 観 察 できれば, 個 人 で 持 ち 寄 ることも 必 要 になるが, 教 室 に1 台 のオシロスコープの 形 態 の 場 合 は, 多 数 の 音 源 を 試 す 時 間 がなくなることもある 事 前 に 学 級 の 吹 奏 楽 部 員 ( 顧 問 とも)と 相 談 して 特 定 の 楽 器 を 準 備 するこ ともよいだろう 授 業 展 開 では, 最 初 からオシロスコープ 等 で 実 際 の 波 形 を 見 るのではなく, 音 の 振 動 を 楽 器 等 の 振 動 で 実 体 験 をしておく 必 要 がある 音 が 空 気 の 振 動 として 伝 わるものであることは, 音 の 出 てい る 物 体 に 触 れて, 振 動 を 感 じることを 大 切 にしたい 4 観 察 実 験 の 手 順 様 子 (1)オシロスコープによる 音 の 波 形 の 観 察 最 近 は, 液 晶 画 面 を 用 いたコンパクトなデジタルオシロスコープが 主 流 になってきているが, ここでは, 学 校 にあるブラウン 管 式 のオシロスコープを 使 った 音 の 波 形 の 出 し 方 について 解 説 す る ( 機 器 に 付 属 の 解 説 書 を 見 て 頂 くとよいが, 専 門 的 な 内 容 のものが 多 い)ブラウン 管 式 では, デジタルオシロスコープと 違 って 表 示 した 波 形 を 固 定 することができないので, 波 形 の 変 化 の 激 しいものや 音 の 減 衰 が 早 いものを 読 み 取 ることは 難 しい オシロスコープの 原 理 の 基 本 は, 外 部 から 入 力 された 電 圧 の 変 化 で 光 点 を 垂 直 方 向 に 移 動 させ, 電 圧 の 正 負 で 基 点 から 上 下 に 動 かす その 光 点 を 水 平 方 向 に 動 かし 軌 跡 を 残 すことで, 時 間 とと もに 変 化 する 電 圧 の 変 化 (ここでは, 音 を 拾 ったマイクの 出 す 電 気 信 号 の 変 化 )を 波 形 として 表 示 する そこで,オシロスコープの 前 面 にあるつまみやスイッチは, 垂 直 方 向 (VERTICAL)と 水 平 方 向 (HORIZONTAL)の2つのブロックに 分 かれている

図 に 示 した 前 面 パネルの 例 は, 学 校 に 導 入 されたもの2 機 種 を 紹 介 した ア 各 部 分 の 名 称 と 操 作 方 法 A:スクリーン( 方 眼 の 目 盛 りを 目 安 に 上 下 方 向 で 音 の 大 きさ, 水 平 方 向 で 振 動 数 を 比 較 する) B: 電 源 スイッチ( 光 点 を 長 時 間 固 定 すると 画 面 に 焼 け 付 けを 起 こすので 必 要 のないときは 消 す) C: 輝 度 調 整 ( 光 点 の 明 るさを 調 整 する) D: 焦 点 調 整 ( 光 点 の 焦 点 を 調 整 し,できるだけ 小 さな 点 細 い 線 になるように 調 整 する) E: 垂 直 軸 入 力 端 子 ( 電 圧 をかけると 光 点 が 上 下 する 入 力 する 電 圧 は, 家 庭 電 源 の 交 流 波 形 を 観 察 することもできるので 十 分 余 裕 がある) F: 接 地 端 子 (- 極 側 の 端 子 を 接 続 する, 写 真 右 のオシロスコープではE 端 子 にプローブ 端 子 線 をつなぐとF 端 子 には 接 続 がいらない) 垂 直 方 向 操 作 ( 入 力 電 圧 の 表 示 を 調 整 する) V1: 垂 直 軸 感 度 切 換 ( 垂 直 軸 の 最 大 電 圧 (V)を 選 ぶ, 数 値 が 小 さいほど 感 度 がよい) V2: 垂 直 軸 感 度 微 調 整 ( 垂 直 方 向 の 微 調 整 でV1の 次 の 感 度 までの 調 整 ができる) V3: 垂 直 位 置 調 整 ( 光 点 の 中 心 を 垂 直 方 向 ( 上 下 )に 移 動 する) 水 平 方 向 操 作 ( 光 点 が 水 平 方 向 に 動 く 速 さを 調 整 する) H1: 掃 引 時 間 切 換 ( 水 平 方 向 に 移 動 する 光 点 の 移 動 時 間 の 幅 を 切 り 換 える) H2: 掃 引 時 間 感 度 微 調 整 ( 水 平 方 向 の 微 調 整 でH1の 次 の 感 度 までの 調 整 ができる) H3: 水 平 位 置 調 整 ( 光 点 の 中 心 を 水 平 方 向 ( 左 右 )に 移 動 する) イ マイクの 接 続 音 をマイクで 拾 いオシロスコープに 波 形 表 示 させたいときに,オシロスコープ 用 のマイクがあ るとそのまま 直 接 E F 端 子 に 接 続 しても 波 形 が 出 るが, 多 くのマイクは 発 生 する 電 圧 が 微 弱 な ので,マイクをアンプに 接 続 して 電 圧 を 上 げる 必 要 がある 音 源 の 項 目 で 紹 介 する 低 周 波 発 振 器 を 使 うときもアンプを 途 中 に 入 れた 方 がよい ここで 紹 介 する 実 験 例 では,キーボード 用 のスピ ーカーアンプにマイクを 接 続 し,ライン 出 力 をE F 端 子 に 接 続 してある 音 源 マイク 入 力 アンプ 出 力 入 力 端 子 オシロスコープ スピーカー 音 源 オシロスコープ マイク

ウ 実 験 前 の 調 整 マイクやアンプの 配 線 が 完 了 したら,オシロスコープの 電 源 Bを 入 れる 入 れてしばらくする と 光 点 や 線 が 表 れるので,その 位 置 を 調 整 する V1の 切 換 をGND( 接 地 )H1の 切 換 をEXT( 外 部 掃 査 )にして,V3 H3で 上 下 左 右 につまみで 移 動 して 光 点 が,スクリーンの 方 眼 の 中 央 に 来 るように 調 整 する その 際 に,Dで 焦 点 を 調 整 し 小 さな 点 に,Cで 輝 度 が 適 正 な 明 るさの 光 点 に 調 整 する 調 整 ができたら,アンプ マイクのスイッチを 入 れ,V1 切 換 とV2の 感 度 調 整 で 波 形 が 上 下 の 範 囲 に 収 まるように 調 整 する このとき 大 きい 音 と 小 さい 音 が 比 較 できるように 調 整 する 次 に,H1 切 換 とH2の 感 度 調 整 で 波 形 がスクリーンの 範 囲 内 できれいに 見 えるように 調 整 す る 波 形 が 左 右 に 移 動 するときは, 微 調 整 で 固 定 するようにする また, 高 い 音 と 低 い 音 が 比 較 できるように 波 の 数 を 適 度 な 量 に 調 整 する 振 動 数 を 測 定 したいときは, 方 眼 と 波 の 数 の 関 係 で 確 認 するので, 基 準 になる 音 ( 標 準 音 さ 等 )の 振 動 数 の 波 形 で 調 整 をしなくてはいけないが, 実 際 の 授 業 では 振 動 数 を 測 定 する 必 要 はないので, 音 の 高 低 は 波 の 幅 や 方 眼 との 比 較 で 判 断 する エ 実 験 の 実 施 調 整 後, 実 際 にマイクの 前 でいろいろな 音 を 出 して 波 形 を 表 示 してみる マイクスタンドを 用 意 しマイクを 固 定 して, 生 徒 自 身 に 音 を 出 させるのもよいだろう オシロスコープ 画 面 が 小 さく 複 数 での 観 察 が 困 難 な 場 合 は,ビデオ 撮 影 装 置 を 介 して 大 画 面 に 表 示 することも 必 要 となる 撮 影 装 置 による 画 面 の 拡 大 波 形 の 実 際 波 形 の 実 際 音 さの 波 形 高 い 音 低 い 音 この 波 形 は, 音 源 で 紹 介 する 低 周 波 発 振 器 のもの 撮 影 装 置 (2)コンピュータによる 音 の 波 形 の 観 察 ア 使 用 したコンピュータソフト 近 年,コンピュータの 性 能 が 上 がったためにコンピュータのマイク 端 子 からの 入 力 で 音 の 波 形 が 得 られるようになった ここで 紹 介 するソフトは, 北 海 道 立 教 育 研 究 所 附 属 理 科 教 育 センターの 観 察 実 験 コンテンツ 集 に 登 録 されている 同 研 究 所 に 所 属 していた 大 久 保 政 俊 氏 が 開 発 した 音 オシロ というソフ トで, 次 のサイトからダウンロードすることができる http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/212butsuri-b/oscillo/oscillo.html ダウンロードしたファイルを 解 凍 し,そのファイルをCDやUSBメモリー 等 のメディアに 移 してから, 使 用 するコンピュータで soundch1 というアプリケーションファイルをクリックし 実 行 するとソフトが 起 動 する 同 じサイトに2チャンネルの 入 力 が 可 能 な soundch2 というソフトがある これを 利 用 する と 離 れた2 地 点 で 入 力 された 音 の 波 形 を 表 示 することができ, 音 速 を 測 定 することができる イ 機 器 の 接 続 マイクは,コンピュータ 用 の 入 力 マイクを 接 続 するだけでよい ヘッドホン 付 きのマイクでも 十 分 に 反 応 する コンピュータのマイク 端 子 に 接 続 できれば 通 常 のマイクでもよいが,コンピュ ータに 負 荷 をかけないような 電 圧 設 定 にする 必 要 がある ここでは, 特 にアンプの 接 続 の 必 要 は なかった

コンピュータによる 音 の 波 形 の 表 示 ウ 実 際 の 測 定 右 上 のコンピュータの 画 面 の 下 部 の soundch1 をクリックすると 画 面 右 の 水 色 の 設 定 操 作 の 四 角 枠 が 表 れる 枠 内 右 上 のサンプリングレートの 44.100kHz を 選 択 する グラフ 設 定 表 示 と 入 力 開 始 をクリックすると, 左 の 枠 が 表 示 される 枠 上 部 の オ シロ 開 始 をクリックすると 波 形 が 表 示 され, オシロ 停 止 をクリックすると 波 形 の 動 きが 止 まり, 波 形 が 固 定 される このオシロの 波 形 画 面 は 全 面 に 拡 大 できる コンピュータが 複 数 用 意 できればグループごとの 音 波 形 の 観 察 実 験 が 可 能 になる (3)その 他 の 機 器 や 音 の 性 質 を 解 析 できるコンピュータソフト 測 定 時 の 画 面 ア 波 形 観 察 装 置 使 用 した 波 形 観 察 装 置 は,ビデ オ 出 力 を 持 っているのでテレビや プロジェクターに 接 続 し, 波 形 を 大 きく 表 示 できる 簡 易 オシロスコ ープである 装 置 の 接 続 表 示 さ れ た 画 面 イ チューナー メトロノーム 吹 奏 楽 部 が 楽 器 のチューニングに 使 用 しているハンディータイプの チューナー メトロノームは,チューナー 機 能 で 音 源 の 周 波 数 ( 振 動 数 )を 測 定 できる 測 定 範 囲 は 製 品 によって 異 なるが,30Hz~ 4000Hzの 広 範 囲 を 測 定 できる 製 品 もある また, 基 準 音 発 振 機 能 で 音 を 発 生 させることもできるので, 音 源 としても 活 用 できる ウ コンピュータソフトによる 周 波 数 の 表 示 前 出 の 波 形 を 観 察 できるソフト 音 オシロ では, 表 示 された 波 形 から 振 動 数 を 概 算 することはで きるが, 直 に 振 動 数 (Hz)を 表 示 する 機 能 はついていない この ヒ ーク 単 元 では, 振 動 数 を 細 かく 計 算 す 振 動 数 るところまでは 目 標 とされてはい ないが,コンピュータの 性 能 がア ップし, 高 度 な 周 波 数 解 析 が 可 能 になっている スペクトラムアナライザー, WaveSpectra for Windows は, 次 の アドレスからダウンロードできる 振 動 数 の 測 定 画 面 フリーソフトである http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/soft/ws/ws.html アプリケーション WS をクリックで 実 行, 測 定 モード ( 右 上 で 選 択 ) サウンドデバイス から 入 力 録 音 ( 上 中 央 )でマイクから 拾 った 波 形 を 表 示,ピークになっている( 中 央 矢 印 ) 振 動 数 を 表 示 する ( 左 方 矢 印 )

(4) 音 源 について 音 の 性 質 の 単 元 では, 最 初 にいろいろな 音 源 を 用 いて, 物 体 が 振 動 しているときに 音 が 発 生 し ていることをとらえる その 際 に, 身 近 にある 楽 器 やCDによる 音 楽 の 再 生, 肉 声, 自 作 の 楽 器 などを 用 いると, 生 徒 の 関 心 を 喚 起 させることができる また,これらの 音 をオシロスコープの 波 形 で 見 ると, 複 雑 な 波 形 や 単 純 な 波 形 が 繰 り 返 しおもしろい ただし, 多 くの 音 源 は, 音 色 が いろいろでオシロスコープで 波 形 を 表 示 しても 複 雑 で,1 周 期 ( 振 動 1 回 分 )の 波 形 を 見 いだす ことが 難 しい 音 の 波 形 を 観 察 するにあたっては, 正 弦 波 に 近 く, 単 純 な 波 形 で 周 期 が 把 握 しや すい 音 源 を 選 ぶ 必 要 がある ア 音 さ( 音 叉 ) 音 さは,きれいな 正 弦 波 を 示 してくれる 標 準 音 さ がそろっていれば 振 動 数 の 違 いを 示 せるが,1 個 の 音 さでは 金 属 のおもりをつけ て 音 を 低 くしても 振 動 数 の 音 さ 4 4 0 Hz 音 さ419 Hz 変 化 は 少 ない 振 動 数 を 測 ったところa1の 音 さで440Hzが419Hzまで 変 化 した イ モノコード 弦 を 張 ったモノコードや ギターは, 音 の 高 さが 弦 の 太 さや 弦 の 張 り, 音 の 大 き さが 弦 のはじき 方 で 実 感 で きるが, 音 の 減 衰 が 早 く, オシロスコープで 波 形 の 周 期 を 見 るのには 適 さなかった モ ノ コ ー ド 弦 太 い モ ノ コ ー ド 弦 細 い ウ 電 子 式 キーボード 電 子 楽 器 が 学 校 にも 多 く ある 電 子 式 のキーボード は,いろいろな 音 色 が 登 録 されていて, 音 の 波 形 をと ると,いろいろな 形 のもの を 楽 しむことができる ま た, 正 弦 波 に 近 いものもあ り, 音 階 による 振 動 数 の 違 いをオシロスコープ 表 示 で 比 較 することができる タブレット 型 PCのアプ リケーションの 中 にも 楽 器 があり,これも 活 用 できるだろう グランドピアノ ハープシコード ビ ブ ラ ホ ン ipadピアノ 低 周 波 発 振 器 の 利 用 エ 低 周 波 発 振 器 振 動 数 を 調 整 して 波 形 を 見 るためには, 低 周 波 発 振 器 があると 便 利 である 低 周 波 発 振 器 をアン プスピーカーに 接 続 して 音 を 発 生 させて,マイク で 拾 うときれいな 波 形 が 表 れてくれる 5 学 習 後 の 観 察 実 験 の 指 導 の 手 立 て コンピュータが 各 家 庭 に 浸 透 しつつある 中 で,ここに 紹 介 したコンピュータオシロを 使 えば, 音 に 関 する 自 由 研 究 を 深 めることができるだろう 授 業 では, 音 色 については 深 く 触 れないが,シン セサイザー 音 などの 電 子 音 の 解 析 や 人 間 の 発 声 の 仕 組 みなどを 研 究 することもできるだろう

6 器 具 の 扱 い 方 等 (1) 指 導 面 生 徒 が 持 ち 寄 った 楽 器 などを 使 っての 授 業 では, 遊 びになってしまわないように,また 不 快 な 音 を 出 してふざけないように 注 意 をしたい 説 明 等 に 集 中 させるときは, 楽 器 等 を 置 かせる 指 示 をしたい 高 価 な 楽 器 などを 持 ってくる 生 徒 がある 場 合 は,その 扱 いに 注 意 したい (2) 安 全 面 耳 のそばで 大 きな 音 をたてたり, 高 音 や 低 音 を 長 時 間 流 して 生 徒 の 健 康 を 害 することのないよ うに 注 意 したい Ⅱ 指 導 の 例 1 単 元 名 音 の 性 質 2 単 元 のねらい 音 についての 実 験 を 行 い, 音 はモノが 振 動 することによって 生 じ 空 気 中 などを 伝 わること, 音 の 高 さや 大 きさは, 発 音 体 の 振 動 の 仕 方 に 関 係 することを 見 いだすこと 3 指 導 計 画 ( 全 4 時 間 ) 音 の 伝 わり 方 (2 時 間 ) 音 の 大 きさや 高 さ(2 時 間 ) 本 時 2/2 4 学 習 問 題 音 の 振 動 の 波 形 はどのようになっているのかをオシロスコープを 利 用 して 観 察 し, 音 の 大 小 や 高 低 の 違 いを 音 の 波 形 から 考 えよう 5 観 察 実 験 の 展 開 例 (1)ねらい いろいろな 音 の 観 察 に 関 心 を 持 ち, 自 ら 音 を 発 生 させて 意 欲 的 に 研 究 しようとする ( 関 心 意 欲 態 度 ) 音 の 波 形 の 観 察 から, 音 の 大 きさは 音 源 の 振 動 の 振 幅 ( 波 形 の 縦 幅 ), 高 さは 音 源 の 振 動 数 ( 波 の 数 )に 関 係 していることを 見 いだすことができる ( 科 学 的 な 思 考 表 現 ) (2) 展 開 (1 時 間 扱 い) 評 価 の 観 点 学 習 内 容 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 と 評 価 の 観 点 1 モノコードやギターで 音 を 発 生 させ, 音 の 大 小 や 前 時 の 復 習 から 弦 の 振 動 の 違 いが, 音 の 高 低 がどのような 条 件 で 変 化 するのかを 確 認 する 大 きさや 高 さを 決 めていることを 押 さえ る 2 オシロスコープの 原 理 を 説 明 する ここでは,1 台 のオシロスコープを 大 き 水 平 掃 引 時 間 を0にして, 中 央 に 光 点 を 固 定 して, な 画 面 に 表 示 して 生 徒 全 員 で 見 ていく 形 マイクに 音 さを 近 づけたたく 音 の 大 きさで 上 下 態 を 想 定 しているが,コンピュータを 活 に 光 の 線 が 延 びることを 確 認 した 後, 掃 引 時 間 を 用 してグループごとに 行 う 展 開 も 考 えら 切 り 換 え, 光 点 が 横 に 動 き 変 化 することを 確 認 す れる る 音 の 振 動 の 波 形 はどのようになっているのかをオシロスコープを 利 用 して 観 察 し, 音 の 大 小 や 高 低 の 違 いを 音 の 波 形 から 考 えよう 3 観 察 実 験 1 いろいろな 楽 器 の 音 音 の 鳴 るも 音 源 の 種 類 による 波 形 の 違 いに 関 心 を 持 の 人 の 声 をマイクの 前 で 出 させ,オシロスコー って 観 察 し,その 違 いについて 発 表 して プによる 音 の 波 形 を 見 る ( 生 徒 を 指 名 する) いる ( 関 心 意 欲 態 度 ) 波 形 の 特 徴 をワークシートにかく

いくつかの 音 の 観 察 をしたところで, 波 形 の 特 徴 音 源 による 波 形 の 違 いや 類 似 に 気 がつく を 発 表 する ようにする 音 色 についてふれる 4 前 時 に 使 ったモノコードやギターの 弦 をマイクの まずは, 簡 単 に 大 小 高 低 の 波 形 の 違 い 前 ではじいて 音 の 波 形 を 見 る を 俯 瞰 する 程 度 にする 音 の 大 きさや 高 さによる 波 形 の 変 化 について 発 表 音 の 大 小 や 高 低 が 波 形 のどのような 違 い する によるものかを 発 表 している 5 観 察 実 験 2 波 形 の 見 やすい( 正 弦 波 に 近 い) ( 科 学 的 な 思 考 表 現 ) 音 源 を 利 用 して, 音 の 大 きさの 違 いや 高 さの 違 い 電 子 式 のキーボードや 低 周 波 発 振 器 を 利 をオシロスコープの 波 形 として 記 録 する 用 する 記 録 用 紙 に 波 形 をスケッチする 音 を 出 すのも 生 徒 に 担 当 させる 6 実 験 結 果 の 記 録 をもとに 音 の 大 きさや 高 さと 波 形 音 の 大 小 の 違 いを 波 形 の 縦 の 幅 ( 振 幅 ) の 関 係 について 発 表 する 音 の 高 低 の 違 いを 波 の 数 ( 振 動 数 )の 画 面 に 波 形 を 出 す 操 作 を 行 いながら 説 明 する 違 いによるものであることを 説 明 してい る ( 科 学 的 な 思 考 表 現 ) ここで 振 動 数 を 具 体 的 な 数 値 として 示 し 7 まとめ てもよいだろう 音 の 大 きさや 高 さは, 音 の 波 形 から 判 断 することができ, 音 の 大 小 は 波 形 の 振 幅 の 大 きさから, 音 の 高 さは 波 の 数 ( 単 位 時 間 の 振 動 数 )による Ⅲ よりよい 観 察 実 験 にするために 1 生 徒 教 師 の 失 敗 例 (1) 音 源 になる 楽 器 を 持 ってくることができない < 対 処 法 > 音 の 鳴 るものであれば 楽 器 にとらわれず,おもちゃなどの 中 にもおもしろい 音 の 鳴 るものがある ことを 事 前 に 知 らせておくとよい 全 員 が 持 ってこられないことを 想 定 して,おもちゃの 楽 器 や 音 楽 室 から 借 りられる 楽 器 などを 用 意 しておくとよい (2) 大 きな 音 や 高 い 音 を 長 時 間 聞 いたために 気 分 が 悪 くなってしまった < 対 処 法 > 事 前 に 長 時 間 音 を 出 し 続 けないことや 人 の 耳 元 で 楽 器 を 鳴 らさないことなどを 注 意 しておく 気 分 が 悪 くなった 生 徒 は, 静 かな 部 屋 等 で 休 ませる 等 の 配 慮 をする 2 経 験 談 から 最 近 の 電 子 機 器 は,デジタル 化 コンパクト 化 が 進 み, 機 器 の 仕 組 みやどのような 部 品 で 構 成 さ れているのかを 把 握 することは 難 しくなっています 分 解 して 中 身 を 見 ようとしても, 分 解 するこ と 自 体 が 困 難 です コンピュータが 高 性 能 になったことと 外 部 端 子 の 仕 様 が 複 雑 になっていて, 以 前 はソフト 開 発 や 周 辺 機 器 の 自 作 ができましたが, 今 は 難 しくなっています そんな 中 で, 電 子 工 作 キットを 半 田 ごてを 利 用 して 組 むことは, 電 子 機 器 に 関 する 理 解 を 深 める 一 つの 機 会 だと 思 うの で,ぜひチャレンジしてください 参 考 文 献 ( 参 考 サイト) 1)2 現 象 オシロの 簡 単 操 作 ガイドブック 電 気 に 弱 い 人 にもわかる オシロスコープ 入 門 http://www2.plala.or.jp/artificial/index.html 田 中 新 治 : オシロスコープ 入 門 (2000) CQ 出 版 株 式 会 社 の 紹 介 サイトを 参 考 とした http://www.cqpub.co.jp/column/books/2001a/11891osiro/ 2) 北 海 道 立 教 育 研 究 所 附 属 理 科 教 育 センター 理 科 教 育 用 コンテンツ http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/200contents/200contents_index.html 本 文 中 の 音 の 波 形 の 図 は, 音 オシロ の 画 面 表 示 を 取 り 込 んだものを 使 用 した 3)efu sサイト http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/index.html より スペクトラムアナライザー http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/soft/ws/ws.html をダウンロード