Ⅳ. 実 現 方 策 ここでは まちづくり 基 本 方 針 に 基 づき 地 区 計 画 の 導 入 を 前 提 に 分 野 別 方 針 を 実 現 し ていくための 方 策 を 明 らかにするとともに 住 民 と 行 政 の 協 働 で 取 り 組 むまちづくりの 進 め 方 と 都 市 計 画 の 見 直 しの 考 え 方 を 示 して います
Ⅳ-1 分 野 別 の 実 現 方 策 ここでは まちづくり 基 本 方 針 に 基 づき 土 地 区 画 整 理 事 業 で 大 規 模 かつ 総 合 的 に 整 備 するのではなく 住 民 にとって 出 来 るだけ 無 理 のない 形 で 計 画 的 なまちづくりを 進 めるた め 現 状 のまちの 構 成 を 有 効 に 活 かしながら 地 区 計 画 の 導 入 と 個 別 事 業 で 整 備 していく 実 現 方 策 をまとめます (1) 地 区 計 画 とは 何 か 地 区 計 画 は 都 市 計 画 法 ( 第 12 条 の5)に 定 められた 制 度 です 地 区 を 今 後 どのようなまちにしていくのか その 基 本 方 向 を 明 らかにし まちづくりの 目 標 やそのための 土 地 利 用 の 方 針 地 区 施 設 建 築 物 等 の 整 備 の 方 針 及 びその 他 の 整 備 開 発 保 全 の 方 針 を 必 要 に 応 じて 定 めていきます 計 画 に 定 めた 事 項 は 建 築 時 や 開 発 時 に 市 長 への 届 出 あるいは 建 築 確 認 を 通 じて 誘 導 することになります < 地 区 計 画 の 特 徴 > 総 合 的 で 詳 細 な 計 画 地 区 を 単 位 に 土 地 利 用 公 共 施 設 建 築 物 等 に 関 する 計 画 を 総 合 的 かつ 詳 細 に 定 めます 誘 導 規 制 による 計 画 地 区 内 で 発 生 する 個 別 の 開 発 建 築 行 為 を 地 区 計 画 に 沿 って 誘 導 規 制 することにより 計 画 を 実 現 します 自 由 度 の 高 い 計 画 多 様 な 市 街 地 に 対 応 するために 地 区 計 画 として 定 める 内 容 やそれを 実 現 するための 規 制 手 段 を 各 地 区 に 応 じて 選 択 できるメニュー 方 式 となっています 住 民 参 加 の 計 画 計 画 案 づくりの 段 階 から 地 区 の 住 民 の 意 向 を 十 分 反 映 することが 義 務 づけられた いわゆ る 住 民 参 加 のまちづくりをめざす 手 法 です < 地 区 計 画 を 活 用 したまちづくりのイメージ 例 > 38
< 地 区 計 画 を 活 用 したまちづくりのイメージ 例 > 39
(2) 土 地 利 用 の 方 針 の 実 現 に 向 けて 地 区 計 画 に 建 築 物 の 用 途 や 高 さ 壁 面 の 位 置 などの 制 限 を 定 め 建 替 え 時 などに 建 築 物 を 適 切 に 誘 導 し まち 並 みを 形 成 します 権 利 者 や 住 民 が 市 と 協 働 で 現 在 の 用 途 地 域 を 基 本 に 土 地 利 用 の 方 針 にふさわしい 具 体 的 な 建 築 物 等 の 制 限 を 検 討 し まちづくりのルールとして 合 意 形 成 します 市 はまちづくりのルールを 地 区 計 画 として 定 めます これにより 建 物 の 建 替 えや 新 築 時 に 地 区 計 画 が 適 用 され 都 市 計 画 法 による 届 出 勧 告 建 築 基 準 法 に 基 づく 条 例 化 によ り 規 制 誘 導 を 行 い 徐 々にまち 並 みがそろっていくことになります < 土 地 利 用 の 方 針 の 実 現 に 向 けた 地 区 計 画 の 活 用 イメージ> 低 層 住 宅 地 : 閑 静 な 低 層 住 宅 中 心 のまち 並 みの 形 成 に 向 けて 閑 静 な 住 宅 地 にふさわしくない 施 設 を 防 止 するには 用 途 の 制 限 など 大 規 模 な 共 同 住 宅 を 防 止 するには 戸 数 や 規 模 の 制 限 高 さの 最 高 限 度 の 設 定 など 戸 建 住 宅 を 基 調 としたまち 並 みを 形 成 するには 高 さの 最 高 限 度 の 設 定 など 敷 地 分 割 による 建 て 詰 まりを 防 止 するには 敷 地 面 積 の 最 低 限 度 の 設 定 など 倒 壊 危 険 のあるブロック 塀 から 緑 豊 かな 生 垣 を 増 やすには 垣 または 柵 の 制 限 など 拡 幅 のための 道 路 用 地 を 生 み 出 すには 壁 面 の 位 置 の 制 限 など 近 隣 沿 道 サービス 地 : 事 務 所 店 舗 などが 複 合 して 立 地 するまち 並 みの 形 成 に 向 けて 地 区 にふさわしくない 施 設 を 防 止 するには 用 途 の 制 限 など 後 背 の 戸 建 住 宅 に 配 慮 するには 高 さの 最 高 限 度 の 設 定 など ゆとりある 歩 行 空 間 を 生 み 出 すには 壁 面 の 位 置 の 制 限 など 沿 道 市 街 地 : 自 動 車 利 用 にふさわしい 沿 道 サービス 施 設 等 のあるまち 並 みの 形 成 に 向 けて 地 区 にふさわしくない 施 設 を 防 止 するには 用 途 の 制 限 など 後 背 の 戸 建 住 宅 に 配 慮 するには 高 さの 最 高 限 度 の 設 定 など 40
(3) 道 路 の 方 針 の 実 現 に 向 けて 1 主 要 区 画 道 路 の 整 備 地 区 内 の 交 通 処 理 防 災 性 の 向 上 などに 必 要 な 主 要 区 画 道 路 は 地 区 計 画 に 定 め 寄 附 + 買 収 を 組 み 合 わせて 整 備 します ( 対 象 : 下 道 西 道 の 幅 員 6m 区 間 ) 主 要 区 画 道 路 の 内 西 道 と 下 道 は 地 区 内 の 交 通 処 理 防 災 性 の 向 上 などに 必 要 な 道 路 であるため 住 民 と 市 の 協 働 で 線 形 を 検 討 し 沿 道 権 利 者 などの 合 意 を 取 ります 市 は 住 民 の 意 向 を 踏 まえ 線 形 と 幅 員 を 地 区 計 画 に 定 めます 道 路 用 地 は 幅 員 4mまでの 民 地 については 市 への 寄 附 幅 員 4mを 超 え6mまでの 民 地 はその 敷 地 に 見 合 う 対 価 で 市 が 買 収 します 建 物 等 が 支 障 になる 場 合 は 住 民 が 地 区 計 画 に 即 して 建 替 え 時 などにセットバックし 空 地 になってから 確 保 します なお その 際 市 による 建 物 補 償 は 行 いません 道 路 用 地 が 確 保 できた 路 線 ( 区 間 )から 市 で 整 備 します 地 区 計 画 の 導 入 による 主 要 区 画 道 路 の 整 備 イメージ 41
整 備 中 の 路 線 は 継 続 して 整 備 を 推 進 します ( 対 象 : 中 道 ) 幅 員 6.5mの 中 道 は 地 区 内 の 交 通 処 理 防 災 性 の 向 上 などに 寄 与 する 他 地 区 内 外 からの 交 通 を 宮 原 指 扇 線 などに 導 く 道 路 として 整 備 中 です 公 共 下 水 道 ( 汚 水 )などの 埋 設 工 事 が 完 了 次 第 道 路 整 備 を 行 います 構 想 路 線 については その 実 現 に 向 け 検 討 を 進 めます ( 対 象 : 北 道 ) 構 想 段 階 にある 北 道 は 地 区 内 の 交 通 処 理 防 災 性 の 向 上 などに 寄 与 する 他 地 区 内 外 からの 交 通 を 上 尾 バイパス 線 などに 導 く 機 能 を 持 つため 市 が 幅 員 7mで 線 形 を 検 討 し 今 後 その 実 現 に 向 け 沿 道 権 利 者 などと 調 整 を 進 めます バイパス 側 道 は 国 で 整 備 が 進 められます ( 対 象 :バイパス 側 道 ) バイパスの 側 道 は 上 尾 バイパス 線 や 宮 前 ICの 整 備 等 に 合 わせ 国 が 整 備 します 主 要 区 画 道 路 のうち 一 方 通 行 区 間 については 寄 附 を 受 け 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 など により 整 備 します ( 対 象 : 西 道 の 幅 員 4m 区 間 ) 主 要 区 画 道 路 の 西 道 の 検 討 にあたっては 住 民 と 市 の 協 働 で 道 路 の 線 形 や 交 通 処 理 に ついて 検 討 し 警 察 との 協 議 のうえ 一 方 通 行 区 間 を 設 定 していきます 一 方 通 行 区 間 は 幅 員 4mを 確 保 して 整 備 します その 整 備 にあたっては 住 民 が 沿 道 権 利 者 の 合 意 を 取 り 市 に 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などを 申 請 します 道 路 用 地 に 係 る 土 地 が 民 地 の 場 合 は 市 で 寄 附 を 受 けます 工 事 に 支 障 となるものが 無 くなり 次 第 市 は 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などで 順 次 整 備 し ます 2 区 画 道 路 の 整 備 身 近 な 生 活 道 路 である 区 画 道 路 は 沿 道 の 意 向 と 寄 附 を 受 け 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などにより 整 備 します ( 対 象 : 一 般 の 区 画 道 路 ) 身 近 な 生 活 道 路 である 区 画 道 路 は 住 民 が 沿 道 権 利 者 の 合 意 を 取 り 市 に 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などの 申 請 をします 道 路 用 地 に 係 る 土 地 が 民 地 の 場 合 は 市 で 寄 附 を 受 けます 工 事 に 支 障 となるものが 無 い 路 線 から 市 は 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などで 順 次 整 備 します 区 画 道 路 の 整 備 イメージ 寄 附 認 定 幅 員 道 路 中 心 線 寄 附 幅 員 4mの 道 路 42
区 画 道 路 のうち 地 区 の 付 加 価 値 を 高 めるために 整 備 の 要 望 がある 路 線 については 寄 附 を 受 け 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などにより 整 備 します ( 対 象 : 将 来 検 討 路 線 ) 主 要 区 画 道 路 が 安 全 安 心 のまちの 形 成 に 欠 かせない 道 路 であるのに 対 して 将 来 検 討 路 線 は 地 元 の 要 望 を 受 け 地 区 の 付 加 価 値 を 高 める 道 路 として 整 備 するものです そのため 住 民 が 主 体 となって 幅 員 と 線 形 を 柔 軟 に 検 討 し 沿 道 権 利 者 の 合 意 を 取 って 区 画 道 路 と 同 様 に 市 に 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などの 申 請 をします 道 路 用 地 に 係 る 土 地 が 民 地 の 場 合 は 市 で 寄 附 を 受 けます 工 事 に 支 障 となるものが 無 い 路 線 から 市 は 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 などで 順 次 整 備 します 区 画 道 路 ( 将 来 検 討 路 線 )の 整 備 イメージ 認 定 幅 員 寄 附 道 路 中 心 線 寄 附 3 隅 切 りの 整 備 幅 員 4m 以 上 の 道 路 隅 切 りは 原 則 補 償 により 用 地 を 確 保 し 整 備 します 交 差 点 では 円 滑 な 通 行 の 確 保 や 出 会 い 頭 の 事 故 を 防 止 するために 原 則 隅 切 りを 整 備 します 先 行 して 整 備 されている 道 路 に 主 要 区 画 道 路 を 接 続 整 備 する 場 合 先 行 して 整 備 されている 道 路 に 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 で 区 画 道 路 を 接 続 整 備 する 場 合 主 要 区 画 道 路 6m 以 上 主 要 区 画 道 路 6m 以 上 主 要 区 画 道 路 の 整 備 に 合 わせ 用 地 補 償 により 隅 切 りを 確 保 区 画 道 路 4m 以 上 暮 らしの 道 路 整 備 事 業 に より 幅 員 4m 未 満 道 路 の 拡 幅 整 備 に 合 わせ 用 地 補 償 により 隅 切 りを 確 保 道 路 の 拡 幅 整 備 に 伴 う 寄 附 によ り 確 保 4m 未 満 区 画 道 路 用 地 補 償 とは 隅 切 り 等 を 整 備 するために 必 要 な 用 地 を 市 に 寄 附 した 権 利 者 に 対 して 市 が 設 定 した 単 価 で 用 地 に 対 し 補 償 することです 4その 他 歩 行 者 が 安 心 して 通 行 できる 安 全 な 交 通 環 境 とするため 必 要 に 応 じて 一 方 通 行 化 や 速 度 規 制 などの 交 通 規 制 減 速 させるための 方 策 を 検 討 します 住 民 で 望 ましい 交 通 規 制 や 道 路 の 工 夫 について 検 討 し 警 察 や 道 路 管 理 者 などの 関 係 機 関 との 協 議 を 経 て 導 入 を 進 めます カラー 舗 装 による 注 意 喚 起 と 歩 行 空 間 の 確 保 舗 装 の 工 夫 と 突 起 物 による 交 差 点 での 注 意 喚 起 43 狭 窄 部 による 速 度 抑 制
(4) 公 園 緑 地 の 方 針 の 実 現 に 向 けて 1 公 園 身 近 な 公 園 は 借 地 を 基 本 に 整 備 します 新 たに 配 置 する 公 園 は 設 置 が 望 ましいエリア の 権 利 者 や 住 民 が 市 と 協 働 でその 配 置 や 規 模 公 園 が 有 する 機 能 について 検 討 し 権 利 者 の 合 意 を 取 ります 市 内 各 地 で 行 っているように 借 地 を 基 本 に 用 地 を 確 保 し 整 備 します 市 所 有 の 事 業 用 地 は 公 園 などまちづくりに 柔 軟 に 活 用 することを 検 討 します 市 が 所 有 する 事 業 用 地 は 公 園 としての 活 用 を 基 本 に 検 討 します 事 業 用 地 の 一 部 は 内 野 本 郷 自 治 会 館 の 移 転 用 地 として 活 用 できるか 合 わせて 検 討 し ます 自 治 会 館 の 移 転 後 の 跡 地 は 公 園 として 活 用 することを 検 討 します 内 野 本 郷 自 治 会 館 が 事 業 用 地 へ 移 転 した 際 は その 跡 地 を 公 園 として 活 用 することを 検 討 します 2 緑 地 地 区 内 の 既 存 緑 地 は 住 民 の 主 体 的 な 活 動 や 支 援 施 策 により 保 全 します 地 区 の 魅 力 となっている 屋 敷 林 などを 保 全 するため さいたま 市 みどりの 条 例 ( 下 表 参 照 )や( 財 )さいたま 市 公 園 緑 地 協 会 の 保 存 樹 木 の 指 定 制 度 ( 下 表 参 照 )を 活 用 し 緑 地 保 全 に 対 する 支 援 を 行 います 地 区 内 の 豊 かな 緑 の 保 全 や 緑 化 推 進 を 図 るため 維 持 管 理 活 動 や 緑 化 推 進 運 動 など 住 民 の 主 体 的 な 参 加 により 保 全 を 進 めます 内 野 本 郷 地 区 の 緑 地 環 境 の 一 翼 を 担 っている 生 産 緑 地 地 区 については 可 能 な 限 り 維 持 保 全 できるよう 支 援 します 緑 地 保 全 や 緑 化 推 進 の 制 度 一 覧 根 拠 法 条 例 等 名 称 目 的 助 成 等 さいたま 市 みどりの 条 例 自 然 緑 地 保 存 緑 地 良 好 な 自 然 環 境 を 有 する 樹 林 地 水 辺 地 などの 確 保 固 定 資 産 税 等 の 非 課 税 補 助 金 あり 環 境 緑 地 緑 化 された 環 境 を 得 る 目 的 で 創 出 さ れた 一 団 の 緑 地 の 確 保 補 助 金 あり 都 市 緑 地 法 * 市 民 緑 地 民 有 地 の 緑 地 の 保 全 活 用 相 続 税 の 控 除 あり 固 定 資 産 税 等 の 非 課 税 ( 財 )さいたま 市 公 園 緑 地 協 会 樹 木 の 保 存 に 関 する 要 綱 保 存 樹 木 の 指 定 制 度 樹 木 のうち 特 に 健 全 に 生 育 したも の 美 観 上 すぐれた 樹 木 の 保 存 奨 励 金 の 交 付 あり ( 財 )さいたま 市 公 園 緑 地 協 会 生 け 垣 助 成 要 綱 生 け 垣 助 成 制 度 みどり 豊 かな 災 害 に 強 い 安 全 で 快 適 な 生 活 環 境 の 確 保 助 成 金 あり 44
Ⅳ 2 まちづくりの 進 め 方 新 たなまちづくりの 実 現 に 向 けたまちづくりの 手 順 と まちづくりの 話 し 合 いなどを 進 めるために 必 要 となる まちづくり 組 織 の 設 置 について 示 します (1)まちづくりの 手 順 第 1ステップ :まちづくりの 方 針 となる 地 区 マスタープラン ( 本 計 画 )を 策 定 しま す 第 2ステップ : 地 区 マスタープラン を 踏 まえ 住 民 が 主 体 となってさらに 詳 細 かつ 具 体 的 にまちづくりを 検 討 協 議 する まちづくり 組 織 を 設 置 します 第 3ステップ :まちづくり 組 織 が 中 心 となって 都 市 基 盤 の 配 置 や 規 模 建 築 のルール 実 現 手 法 などについて 検 討 協 議 を 進 めます 第 4ステップ :その 成 果 をまちづくりのルール( 地 区 計 画 の 素 案 )としてまとめ 市 に 提 案 します 第 5ステップ : 市 ではその 提 案 を 踏 まえ 地 区 計 画 として 決 定 し ルールに 法 的 な 効 力 を 付 与 するとともに 内 野 本 郷 土 地 区 画 整 理 事 業 の 都 市 計 画 を 廃 止 します 第 6ステップ : 地 区 計 画 に 沿 って 順 次 まちを 形 成 します 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 第 1ステップ 第 2ステップ 第 3ステップ 第 4ステップ 内 野 本 郷 地 区 マスタープラン の 策 定 組 織 づくり 計 画 詳 細 化 と 実 現 手 法 の 検 討 ルールづくりと 合 意 形 成 地 区 計 画 の 素 案 として さいたま 市 に 提 案 第 5ステップ 地 区 計 画 の 決 定 と 土 地 区 画 整 理 事 業 の 都 市 計 画 の 廃 止 第 6ステップ まちづくりの 具 体 化 図 中 の 年 次 は 目 安 です 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 以 降 45
(2)まちづくり 組 織 の 設 置 地 区 マスタープランは 新 たなまちづくりの 大 きな 方 向 を 示 した 言 わばまちづくりの あらまし です 今 後 は 個 人 個 人 の 権 利 の 状 況 や 意 向 を 十 分 に 踏 まえつつ 住 民 間 で あるいは 住 民 と 行 政 との 間 で より 具 体 的 かつ 詳 細 に 検 討 協 議 していくことが 必 要 です まちづくりの 先 進 事 例 をみると 住 民 同 士 が 熱 心 に 意 見 を 出 し 合 い 意 見 が 違 っても 話 し 合 いを 重 ね 一 つの 方 向 性 を 見 出 す 場 が 存 在 しています 本 地 区 においても まちづくりを 検 討 協 議 する 場 として ( 仮 称 ) 内 野 本 郷 まち づくり 協 議 会 を 設 置 していくことが 考 えられます また あらかじめ 協 議 会 の 役 割 や 構 成 員 の 募 集 方 法 運 営 のルールなどについては 準 備 会 を 設 置 して 検 討 することが 当 協 議 会 の 立 ち 上 げや 運 営 を 円 滑 に 進 めるために 有 効 です 住 民 と 行 政 による 協 働 のまちづくりイメージ 活 動 支 援 情 報 提 供 さいたま 市 住 民 参 加 準 備 会 に よる 運 営 等 の 検 討 活 動 支 援 情 報 提 供 専 門 家 派 遣 団 体 支 援 補 助 金 まちづくりの 情 報 協 力 連 携 ( 仮 称 ) 内 野 本 郷 まちづくり 協 議 会 都 市 計 画 決 定 都 市 基 盤 整 備 地 区 計 画 の 決 定 土 地 区 画 整 理 事 業 の 廃 止 道 路 公 園 の 整 備 計 画 住 民 と 市 の 協 働 によるまちづくり 合 意 形 成 など まちづくりのルール 地 域 の 自 主 的 な 活 動 まちづくりの 啓 発 緑 化 の 推 進 意 見 提 案 例 :( 仮 称 ) 内 野 本 郷 まちづくり 協 議 会 の 役 割 まちづくりの 実 現 に 向 けた 具 体 的 かつ 詳 細 な 検 討 と 住 民 間 での 合 意 形 成 市 との 協 議 窓 口 まちづくりのルール( 地 区 計 画 の 素 案 )の 作 成 その 他 まちづくりに 関 する 自 主 的 な 活 動 や 住 民 への 啓 発 活 動 など 46
Ⅳ 3 都 市 計 画 の 見 直 し 本 地 区 は 地 区 計 画 の 導 入 を 軸 に 新 たなまちづくりをスタートさせます これまで 目 指 してきた 土 地 区 画 整 理 事 業 によるまちづくりは 事 業 期 間 を 設 定 し まち を 一 気 に 整 備 する 手 法 でした これに 対 して 地 区 計 画 によるまちづくりは 建 替 え 時 な どの 建 築 物 等 の 規 制 誘 導 により 順 次 まちを 形 成 していくことになります 地 区 計 画 によるまちづくりは 建 築 物 等 の 規 制 誘 導 や 都 市 基 盤 の 整 備 などに 時 間 が かかることが 予 測 されますが 事 業 化 が 困 難 となっている 土 地 区 画 整 理 事 業 に 替 わり 地 区 の 課 題 を 確 実 に 解 消 しながら 着 実 にまちづくりを 進 めていくことができます そのため 今 後 は 新 たなまちづくりを 進 める 環 境 を 整 えるために 住 民 と 市 の 協 働 で まちづくりのルール( 地 区 計 画 の 素 案 )の 検 討 を 進 め 地 区 計 画 の 決 定 と 合 わせ 内 野 本 郷 土 地 区 画 整 理 事 業 の 都 市 計 画 を 廃 止 する 都 市 計 画 の 見 直 しを 行 う 予 定 です まちづくりの 転 換 点 これまで これから 土 地 区 画 整 理 事 業 の 都 市 計 画 廃 止 事 業 化 の 目 処 が 立 たず 事 業 が 長 期 未 着 手 の 状 態 生 活 に 必 要 な 道 路 や 公 園 の 整 備 が 遅 れたままの 状 態 地 区 計 画 の 決 定 と 土 地 区 画 整 理 事 業 の 都 市 計 画 の 廃 止 にかかわる 都 市 計 画 法 の 手 続 きは 同 時 に 行 う 予 定 です 住 民 と 市 の 協 働 によるまちづくりの ルール( 地 区 計 画 の 素 案 )の 検 討 地 区 計 画 決 定 地 区 計 画 によるまちづくり 地 区 の 課 題 を 確 実 に 解 決 着 実 にまちづくりを 推 進 47
おわりに 地 区 マスタープランの 実 現 に 向 けては 住 民 間 で 十 分 に 話 し 合 い 合 意 をもって 進 めて いくことが 必 要 になります そのために 市 では 話 し 合 いの 場 の 設 置 やまちづくり 専 門 家 の 派 遣 情 報 の 提 供 などから 話 し 合 いが 円 滑 に 進 むよう 積 極 的 に 支 援 していき ます また 地 区 マスタープランの 内 容 については 市 の 上 位 計 画 である さいたま 希 望 の まちプラン( 総 合 振 興 計 画 ) や さいたま2005まちプラン( 都 市 計 画 マスタープラ ン) などの 改 訂 に 合 わせ 反 映 を 図 っていきます これからの 話 し 合 いの 結 果 で 詳 細 の 部 分 が 地 区 マスタープランの 内 容 と 一 致 しない 場 合 も 想 定 されますが その 場 合 は 地 区 マスタープランを 柔 軟 に 活 用 し まちづくり 基 本 方 針 の 実 現 に 結 びつくかなどを 慎 重 に 検 証 しながら 住 民 意 見 を 活 かすまちづくり を 進 めます