次世代RTGS第1期対応実施後の決済動向

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

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科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

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している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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(2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 該 当 事 項 はありません (3) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 作 成 に 係 る 会 計 処 理 の 原 則 手 続 表 示 方 法 等 の 変 更 当

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ほかに パート 従 業 員 らの 厚 生 年 金 加 入 の 拡 大 を 促 す 従 業 員 五 百 人 以 下 の 企 業 を 対 象 に 労 使 が 合 意 すれば 今 年 十 月 から 短 時 間 で 働 く 人 も 加 入 できる 対 象 は 約 五 十 万 人 五 百 人 超 の 企 業

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9-J- 次 世 代 RTGS 第 期 対 応 実 施 後 の 決 済 動 向 決 済 機 構 局 9 年 5 月 日 本 銀 行 は 8 年 月 に 次 世 代 RTGS 第 期 対 応 を 実 施 した この 間 わが 国 の 金 融 環 境 は 厳 しい 状 態 が 続 いているが そうした 中 にあっても 第 期 対 応 実 施 後 の 日 本 銀 行 金 融 ネットワークシステムは 順 調 に 稼 動 しており 金 融 機 関 間 の 決 済 は 日 々 円 滑 に 行 われている 第 期 対 応 の 実 施 に 伴 い それ 以 前 と 比 べて 決 済 の 平 均 時 刻 が 約 時 間 迅 速 化 すると 同 時 に 約 兆 円 の 流 動 性 の 節 約 効 果 が 確 認 され 次 世 代 RTGS プ ロジェクトの 所 期 の 目 的 である 決 済 の 安 全 性 と 効 率 性 を 同 時 に 向 上 させることが 実 現 している. 次 世 代 RTGS プロジェクトの 経 緯 と 狙 い 日 本 銀 行 当 座 預 金 ( 日 銀 当 座 預 金 )は コール 取 引 など 短 期 金 融 市 場 における 取 引 や 国 債 等 証 券 取 引 の 代 金 決 済 民 間 時 点 ネット 決 済 システ ムの 受 払 尻 の 決 済 さらに 日 本 銀 行 による 金 融 調 節 取 引 の 決 済 など 金 融 機 関 間 の 大 口 の 資 金 決 済 に 用 いられている 日 銀 当 座 預 金 上 で 行 わ れる 資 金 決 済 は 営 業 日 あたり 兆 円 に 達 し ている 日 本 銀 行 は こうした 巨 額 の 決 済 を 安 全 かつ 効 率 的 に 処 理 するために 日 本 銀 行 と 金 融 機 関 を 結 ぶ 日 本 銀 行 金 融 ネットワークシステ ム( 日 銀 ネット)を 運 営 している 日 銀 ネットを 通 じた 決 済 は 年 月 から それまでの 時 点 ネット 決 済 に 代 えて 即 時 グロ ス 決 済 (RTGS)に 移 行 している RTGS は それ までの 時 点 ネット 決 済 と 比 較 して システミッ ク リスクを 大 きく 抑 制 する 仕 組 みである し かしながら RTGS は 金 融 機 関 の 流 動 性 負 担 を 増 加 させるという 性 格 を 有 しており 流 動 性 負 担 がネックとなって 決 済 のタイミングが 遅 れると ( 決 済 における すくみ 現 象 ) RTGS が 有 す る 本 来 のメリットが 十 分 には 発 揮 されない 可 能 性 がある こうした 点 を 勘 案 して 従 来 の RTGS 方 式 のメ リットである 決 済 リスクの 抑 制 を 維 持 しつつ 決 済 に 必 要 な 流 動 性 の 節 約 を 可 能 にし 安 全 性 と 効 率 性 の 両 面 の 向 上 を 図 ろうとする 取 組 みが 次 世 代 RTGS プロジェクトである 具 体 的 には 日 銀 当 座 預 金 における RTGS 処 理 に 流 動 性 節 約 機 能 (BOX 参 照 )を 導 入 すること 民 間 決 済 システムを 通 じて 時 点 ネット 決 済 で 処 理 され てきた 大 口 資 金 取 引 ( 外 国 為 替 円 決 済 取 引 大 口 の 内 国 為 替 取 引 )をの 下 で 処 理 できるよう にすることがその 柱 である 大 口 資 金 取 引 につ いては 日 中 即 時 に 決 済 を 完 了 させることが 望 ましいとしている 国 際 的 な 安 全 性 基 準 (ベスト プラクティス)があるが 次 世 代 RTGS プロジェ クトはこれに 沿 ったものと 言 うことができる 日 本 銀 行 は 本 プロジェクトに 段 階 で 取 組 ん でいる 流 動 性 節 約 機 能 の 導 入 および 外 国 為 替 円 決 済 取 引 ( 外 為 円 決 済 取 引 )の 完 全 RTGS 化 が 第 期 対 応 大 口 の 内 国 為 替 取 引 の RTGS 化 が 第 期 対 応 である このうち 第 期 対 応 につい ては 昨 年 月 日 に 実 施 した 9 月 の 米 リー マン ブラザーズの 破 綻 を 契 機 として 国 際 金 融 資 本 市 場 が 動 揺 する 中 での 実 施 となったが 関 係 者 の 協 力 を 得 て 金 融 機 関 および 日 本 銀 行 に おいて 円 滑 なシステム 移 行 を 実 現 し その 後 も 順 調 に 決 済 が 進 んでいる 以 降 では 第 期 対 応 実 施 後 の 決 済 動 向 を 定 量 的 に 分 析 し 本 プロジェクトの 効 果 について 整 理 する 日 本 銀 行 9 年 5 月

BOX 流 動 性 節 約 機 能 の 概 要 流 動 性 節 約 機 能 は 待 ち 行 列 (キュー) 機 能 と 複 数 指 図 同 時 決 済 (オフセット) 機 能 からなる 待 ち 行 列 機 能 とは 日 銀 ネッ トへの 支 払 指 図 の 送 信 時 に 資 金 不 足 である 場 合 に 従 来 であれば 受 付 が 拒 絶 されていた 支 払 指 図 を 日 銀 ネットに 設 けられた 金 融 機 関 毎 の 待 ち 行 列 に 待 機 させておく 機 能 である また 複 数 指 図 同 時 決 済 機 能 とは 新 規 に 送 信 された 支 払 指 図 や 待 ち 行 列 機 能 により 待 機 している 支 払 指 図 の 中 から 同 時 に 決 済 できる 組 合 せを 探 索 し 決 済 する 仕 組 みである 探 索 機 能 として は 新 規 の 支 払 指 図 の 送 信 や 日 銀 当 座 預 金 残 高 の 増 加 といった 特 定 の 変 動 が 生 じる 都 度 二 者 間 で 同 時 に 決 済 可 能 な 組 合 せ を 探 索 する 二 者 間 同 時 決 済 処 理 と 特 定 の 時 間 ( 日 回 )に 全 ての 参 加 者 の 待 ち 行 列 から 同 時 に 決 済 可 能 な 組 合 せを 探 索 する 多 者 間 同 時 決 済 処 理 がある 流 動 性 節 約 機 能 のイメージ 二 者 間 同 時 決 済 の 例 支 払 指 図 の 投 入 特 定 の 変 動 が 生 じた 場 合 に 起 動 二 者 間 決 済 の 試 行 NO 単 独 決 済 の 試 行 NO YES YES 決 済 A 行 残 高 の 支 払 い 同 時 決 済 の 支 払 い 多 者 間 同 時 決 済 の 例 A 行 B 行 残 高 待 ち 行 列 NO 多 者 間 決 済 の 試 行 特 定 の 時 間 に 起 動 YES の 支 払 い C 行 残 高 同 時 決 済 の 支 払 い B 行 残 高 の 支 払 い 残 高. 第 期 対 応 実 施 後 の 決 済 動 向 () 決 済 件 数 金 額 の 動 向 流 動 性 節 約 機 能 は 日 本 銀 行 に 新 規 に 設 けられた 同 時 決 済 口 において 提 供 される 9 年 月 末 時 点 で 日 銀 ネットを 利 用 する 先 の 8 割 にあたる 約 の 金 融 機 関 が 同 時 決 済 口 を 開 設 している 図 表 日 銀 当 座 預 金 決 済 の 件 数 金 額 口 座 主 な 取 引 決 済 件 数 ( 千 件 ) 通 常 口 振 替 社 債 DVP 日 銀 オペ CLS 等 決 済 金 額 ( 兆 円 ). 8. ITC 口 国 債 DVP.8. 同 時 決 済 口 合 計 ( 前 年 同 期 比 ) 市 場 取 引 5.5. 外 為 円 決 済 取 引 7.9 5. 5.5 ( 約 倍 ). (+%) ( 注 )8 年 月 日 から 9 年 月 日 の 営 業 日 平 均 ( 特 に 記 載 のない 限 り 以 下 の 図 表 において 同 じ) ( 出 所 ) 日 本 銀 行 ( 以 下 の 図 表 において 同 じ) 日 銀 当 座 預 金 上 の 総 決 済 件 数 金 額 をみると 件 数 ベースでは 従 来 時 点 ネット 決 済 により 処 理 さ れていた 外 為 円 決 済 取 引 が RTGS 化 されたことを 主 因 に 前 年 同 期 比 倍 に 増 加 した 一 方 金 額 ベースでは ()で 触 れるように 件 あたりの 金 額 が 大 きい 市 場 取 引 の 減 尐 を 受 けて 大 きな 変 化 はみられない こうした 中 同 時 決 済 口 では 市 場 慣 行 により 原 則 として 同 口 座 で 決 済 すること とされたコール 取 引 等 の 市 場 取 引 5 ( 営 業 日 当 た り: 約 5 千 件 兆 円 )や 外 為 円 決 済 取 引 ( 同 : 約 8 千 件 5 兆 円 )の 決 済 が 行 われている () 決 済 進 捗 の 動 向 ここでは 決 済 の 安 全 性 の 評 価 指 標 の 一 つである 決 済 進 捗 に 着 目 し まず 第 期 対 応 実 施 後 にお ける 日 中 の 決 済 進 捗 および 過 去 半 年 間 の 推 移 を 整 理 し 次 いでこれと 第 期 対 応 実 施 前 との 比 較 を 行 う イ. 日 中 の 平 均 的 な 決 済 進 捗 市 場 慣 行 が 遵 守 され 午 前 中 に 決 済 が 集 中 まず 市 場 取 引 の 決 済 進 捗 動 向 をみると 始 業 直 後 の 9 時 台 に 日 の 決 済 が 集 中 している( 図 表 - の 濃 い 実 線 ) この 時 間 帯 において 日 銀 ネットの 待 ち 行 列 に 待 機 している 取 引 ( 待 機 取 引 )の 金 額 ( 件 数 )をみると 9 時 分 時 点 では. 兆 円 (8 日 本 銀 行 9 年 5 月

図 表 日 中 の 決 済 進 捗 - 決 済 進 捗 および 待 機 取 引 の 日 中 推 移 決 済 金 額 ( 兆 円 ) 待 機 金 額 ( 兆 円 ) 決 済 件 数 ( 千 件 ) 待 機 件 数 ( 件 ) 外 為 円 ( 待 機 ) 5 外 為 円 ( 決 済 ) 8 5 5 ( 注 ) 実 線 は 累 積 決 済 金 額 および 件 数 ( 左 目 盛 ) 点 線 は 待 機 取 引 の 金 額 および 件 数 ( 右 目 盛 ) - 平 均 待 機 時 間 待 機 時 間 ( 単 純 平 均 ) 待 機 時 間 ( 金 額 加 重 平 均 ) 市 場 取 引 分 5 秒 分 8 秒 外 為 円 決 済 取 引 分 5 秒 8 分 秒 件 )であった 待 機 取 引 が 決 済 の 進 捗 を 反 映 して 時 時 点 では. 兆 円 ( 件 )まで 急 速 に 減 尐 している( 図 表 - の 濃 い 点 線 ) 第 期 対 応 の 実 施 に 伴 い 市 場 関 係 者 の 間 で 取 引 決 済 に 関 す る 慣 行 の 再 検 討 が 行 われ コール 取 引 については 返 金 時 限 を 時 とすることが 改 めて 確 認 されて いる 7 上 記 の 決 済 進 捗 の 背 景 には 同 時 決 済 口 を 利 用 している 金 融 機 関 ( 利 用 先 )がこうした 市 場 慣 行 の 遵 守 を 強 く 意 識 していることがあると 考 えられる 市 場 ( 待 機 ) 外 為 円 ( 待 機 ) 9: : : : : : 5: : ( 時 : 分 ) 市 場 ( 待 機 ) 市 場 ( 決 済 ) 市 場 ( 決 済 ) 外 為 円 ( 決 済 ) 金 額 ベース 件 数 ベース 一 方 外 為 円 決 済 取 引 については 金 額 ベースで は 時 台 に 件 数 ベースでは 9 時 台 に 決 済 が 集 中 している( 図 表 - の 薄 い 実 線 ) この 時 間 帯 における 待 機 取 引 の 推 移 を 金 額 ベースでみると 時 前 から 時 半 にかけて 兆 円 で 推 移 した 後 時 時 点 では. 兆 円 に 減 尐 している 件 数 ベー スでみても 9 時 台 に 千 件 強 まで 積 上 がるもの 9: : : : : : 5: : ( 時 : 分 ) の 時 時 点 ではほぼ 解 消 している( 図 表 - の 薄 い 点 線 ) これは 外 為 円 決 済 取 引 に 関 する 市 場 慣 行 具 体 的 には 時 までに 日 の 取 引 の 件 数 で 5% 金 額 で 55%を 送 信 決 済 するという 進 捗 目 標 8 が 利 用 先 間 で 遵 守 されている 結 果 と 考 え られる また 同 取 引 の 待 機 時 間 が 市 場 取 引 に 比 べて 長 くなっているが これは 決 済 の 時 限 性 が 相 対 的 に 低 いことによるものとみられる( 図 表 -) 以 上 のように 各 利 用 先 は 各 取 引 における 決 済 の 時 限 性 に 着 目 し 9 時 台 にはコール 取 引 の 返 金 を 優 先 して 送 信 するとともに 外 為 円 決 済 取 引 に ついては 小 口 取 引 を 中 心 に 送 信 している その 後 時 台 は 大 口 の 外 為 円 決 済 取 引 を 送 信 すると いったかたちで 市 場 慣 行 に 応 じて 送 信 パターン を 工 夫 しながら 決 済 の 進 捗 管 理 を 行 っているこ とが 分 かる ロ. 実 施 後 半 年 間 の 決 済 動 向 繁 忙 日 も 円 滑 に 決 済 が 進 捗 次 に 第 期 対 応 実 施 後 半 年 間 の 決 済 進 捗 の 推 移 をみると 月 末 日 等 の 繁 忙 日 においても 大 きな 遅 れなく 円 滑 な 決 済 が 実 現 していることが 確 認 できる 図 表 は 同 時 決 済 口 における 取 引 全 体 の 決 済 金 額 と 各 取 引 の 決 済 時 刻 を 決 済 金 額 で 加 重 平 均 し て 算 出 した 平 均 決 済 時 刻 9 の 推 移 を 示 したもので ある 平 均 決 済 時 刻 の 早 期 化 ( 遅 延 )は 日 中 の 未 決 済 残 高 がその 分 解 消 ( 残 存 )することを 示 し 決 済 システムの 安 全 性 を 測 る 一 つの 指 標 である 図 表 決 済 金 額 と 平 均 決 済 時 刻 の 推 移 兆 円 8 /8 / 決 済 金 額 ( 左 目 盛 ) / 平 均 決 済 時 刻 ( 右 目 盛 ) 8/ 8/ 8/ 9/ 9/ 9/ 月 時 : 分 : : : : : 過 去 半 年 間 平 均 決 済 時 刻 は 決 済 金 額 の 多 寡 に かかわらず 時 前 後 で 安 定 的 に 推 移 している 日 本 銀 行 9 年 5 月

決 済 が 特 に 集 中 した 月 末 日 (8 年 月 8 日 ) や 国 債 元 利 金 払 の 集 中 日 ( 同 年 月 日 および 9 年 月 日 )においても 決 済 遅 延 は 生 じて いない こうした 繁 忙 日 を 含 めて 利 用 先 におい て 市 場 慣 行 が 強 く 意 識 されていることが 上 記 の ような 決 済 進 捗 につながっていると 考 えられる ハ. 第 期 対 応 の 実 施 前 との 比 較 でみた 決 済 進 捗 日 中 エクスポージャーが 大 幅 に 削 減 ここでは 第 期 対 応 実 施 の 前 後 で 日 中 の 決 済 進 捗 を 比 較 したい まず 市 場 取 引 については 業 務 開 始 直 後 の 送 信 ペースが 幾 分 早 期 化 しながら 各 利 用 先 が 従 来 と 同 様 に 市 場 慣 行 を 遵 守 することにより 円 滑 な 決 済 が 確 保 されていることが 分 かる( 図 表 -) 次 に 外 為 円 決 済 取 引 については 送 信 ペース 決 済 ペースともに 大 幅 に 早 期 化 している( 図 表 -) 送 信 ペース 早 期 化 の 要 因 としては 時 点 ネット 決 済 方 式 を 採 用 していた 外 為 円 決 済 制 度 における リスク 管 理 策 の 一 つである 仕 向 超 過 限 度 額 が RTGS 化 に 伴 い 撤 廃 されたことが 考 えられる 同 限 度 額 の 設 定 は 各 加 盟 銀 行 の 受 払 差 額 の 負 け 額 ( 仕 向 超 過 額 )に 上 限 を 画 し その 範 囲 内 に 限 っ て 支 払 指 図 の 送 信 を 可 能 とすることで システム 全 体 の 未 決 済 残 高 ( 決 済 エクスポージャー)を 限 定 することを 目 的 としたものである 同 限 度 額 の 撤 廃 によって 第 期 対 応 実 施 前 であれば 限 度 額 に 抵 触 していたために 送 信 を 遅 らせざるを 得 な かった 取 引 を 早 期 に 送 信 できるようになった と 考 えられる もっとも 送 信 ペースの 前 倒 しのみで 決 済 進 捗 の 早 期 化 が 実 現 できるわけではない 資 金 効 率 が 悪 化 すれば 待 機 時 間 が 極 端 に 長 期 化 し 決 済 進 捗 に 支 障 が 生 ずるからである この 点 各 利 用 先 に おいては 外 為 円 決 済 取 引 の 決 済 に 関 する 進 捗 目 標 が 強 く 意 識 されるとともに ()で 触 れるよう に 流 動 性 節 約 機 能 を 活 用 した 適 切 な 流 動 性 管 理 が 行 われており このことが 送 信 決 済 の 双 方 の 早 期 化 につながっているものとみられる このように 第 期 対 応 実 施 の 前 後 で 比 較 すると 外 為 円 決 済 取 引 の 完 全 RTGS に 伴 い 同 取 引 に 関 する 送 信 ペースが 早 期 化 ( 図 表 - の 実 線 の 左 方 シフト)すると 同 時 に 同 決 済 ペースも 大 幅 に 早 期 化 ( 同 点 線 の 左 方 シフト)したことを 主 因 に 日 中 の 決 済 エクスポージャーの 大 幅 な 削 減 ( 同 シャドー 部 分 )が 実 現 したことが 分 かる 以 上 か ら 第 期 対 応 の 狙 いの 一 つである 決 済 の 安 全 性 の 向 上 が 実 現 したものと 評 価 することができる 図 表 第 期 対 応 実 施 前 後 の 決 済 進 捗 の 比 較 - 市 場 取 引 進 捗 率 ( 金 額 ベース) % 8% % % % % - 外 為 円 決 済 取 引 8% % % % % 第 期 対 応 実 施 後 の 送 信 進 捗 ( 実 線 ) 9: : : : : : 5: : 時 : 分 進 捗 率 ( 金 額 ベース) % 第 期 対 応 実 施 後 送 信 ( 実 線 ) 決 済 ( 点 線 ) 第 期 対 応 実 施 後 の 決 済 進 捗 ( 点 線 ) 9: : : : : : 5: 時 : 分 - 平 均 送 信 時 刻 と 決 済 時 刻 実 施 前 第 期 対 応 実 施 前 の 決 済 進 捗 ( 薄 い 実 線 ) 第 期 対 応 実 施 前 送 信 ( 実 線 ) 決 済 ( 点 線 ) 実 施 後 送 信 決 済 送 信 決 済 市 場 取 引 : : :9 : 外 為 取 引 :9 :5 : : ( 注 ) 第 期 対 応 実 施 前 の 集 計 対 象 期 間 は 7 年 月 7 日 から 8 年 月 日 ( 注 ) 第 期 対 応 実 施 前 は キュー 機 能 が 存 在 しないため 全 て の 取 引 が RTGS 処 理 されていた 市 場 取 引 の 送 信 進 捗 と 決 済 進 捗 は 一 致 する また 外 為 円 決 済 取 引 は 約 割 が RTGS 約 8 割 が : に 時 点 ネット 決 済 により 処 理 されていたため : 時 点 で 送 信 進 捗 と 決 済 進 捗 が 一 致 する 従 来 の ネッ ト 決 済 分 従 来 の グ ロ ス 決 済 分 単 位 時 : 分 日 本 銀 行 9 年 5 月

() 資 金 効 率 の 動 向 冒 頭 で 述 べたように RTGS 方 式 には 時 点 ネット 決 済 と 比 較 して 決 済 の 安 全 性 を 大 きく 高 める 一 方 で 決 済 に 必 要 な 流 動 性 を 増 加 させるという 性 質 がある 流 動 性 負 担 が 過 度 に 大 きくなると こ れを 抑 制 しようとして 取 引 当 事 者 間 でお 互 いに 相 手 からの 入 金 を 待 って 自 らの 支 払 いを 行 うイ ンセンティブが 働 き その 結 果 決 済 が 遅 延 して しまう すくみ と 呼 ばれる 現 象 が 広 がる 可 能 性 がある 以 下 では 同 時 決 済 口 への 投 入 流 動 性 や 流 動 性 節 約 機 能 の 活 用 状 況 から 第 期 対 応 実 施 後 における 決 済 の 効 率 性 を 検 証 する イ. 同 時 決 済 口 への 投 入 流 動 性 投 入 流 動 性 のピーク 残 高 は 約 兆 円 第 期 対 応 の 実 施 後 において 各 利 用 先 は 自 己 の 通 常 口 に 保 有 する 当 座 預 金 残 高 や 通 常 口 にお ける 日 中 当 座 貸 越 を 利 用 して 決 済 に 必 要 な 資 金 を 同 時 決 済 口 に 振 替 えることとなっている( 同 時 決 済 口 においては 日 中 当 座 貸 越 は 供 与 されない また 業 務 終 了 時 には 自 動 的 に 残 高 がゼロとな る) そこで 同 時 決 済 口 に 振 替 えられた 資 金 の 量 をもとに 新 たな 仕 組 みの 下 での 決 済 のための 流 動 性 について 考 えてみたい 同 時 決 済 口 における 振 替 金 額 の 一 日 の 推 移 をみ ると 約 7 兆 円 が 業 務 開 始 直 後 に 通 常 口 から 振 替 えられ コール 取 引 の 返 金 時 限 である 時 まで に 約 兆 円 が 追 加 的 に 投 入 されていることが 分 か る( 図 表 5) これは 各 利 用 先 が 始 業 時 に 市 場 取 引 に 関 して 必 要 な 流 動 性 を 投 入 することを 定 めたルール や 時 のコール 取 引 の 返 金 時 限 の 遵 守 を 前 提 に 決 済 の 進 捗 状 況 をモニタリングしつ つ 流 動 性 の 投 入 量 を 管 理 していることを 示 すも のと 言 える 時 以 降 における 同 時 決 済 口 への 流 動 性 の 追 加 投 入 は 限 定 的 であるが このことは コール 取 引 の 返 金 用 に 用 意 された 流 動 性 の 範 囲 内 で 時 台 に 決 済 が 集 中 している 外 為 円 決 済 取 引 やその 後 の 決 済 が 円 滑 に 行 われていることを 示 している 第 期 対 応 においては 市 場 取 引 と 外 為 円 決 済 取 引 を 流 動 性 節 約 機 能 を 備 えた 同 一 の 口 座 で RTGS 処 理 することとしたが これにより 追 加 的 な 流 動 性 負 担 を 抑 制 しつつ 全 体 の 決 済 が 円 滑 に 行 わ れているものと 考 えられる こうした 同 時 決 済 口 に 投 入 された 流 動 性 のピー ク 残 高 は 約 兆 円 である 先 にみたとおり 同 時 決 済 口 における 決 済 金 額 は 約 5 兆 円 である ことから 利 用 先 間 で 流 動 性 を 繰 り 回 し 活 用 しな がら その 約 倍 に 相 当 する 資 金 決 済 が 行 われて いることになる 図 表 5 同 時 決 済 口 残 高 の 日 中 推 移 兆 円 5 残 高 5 同 時 決 済 口 への 資 金 振 替 通 常 口 への 資 金 振 替 ( 負 値 ) -5 通 常 口 への 自 動 振 替 (:) - 9: : : : : : 5: : 時 : 分 ロ. 流 動 性 節 約 機 能 の 活 用 状 況 全 体 の 約 5%の 取 引 がオフセット 機 能 により 決 済 次 に 決 済 処 理 方 式 毎 の 決 済 金 額 の 割 合 をみると 全 体 の 約 5%の 取 引 において 新 たな 機 能 (キュー 機 能 またはオフセット 機 能 )が 活 用 されている ( 図 表 の 色 付 き 部 分 ) オフセット 機 能 により 決 済 された 取 引 の 割 合 をみると 全 体 の 5% 程 度 と なっており 流 動 性 節 約 機 能 のない 従 来 型 の RTGS で 処 理 した 場 合 と 比 較 して 決 済 に 必 要 な 流 動 性 が 相 応 に 節 約 されていると 考 えられる 取 引 別 にみると 流 動 性 節 約 機 能 は 外 為 円 決 済 取 引 においてより 活 用 されている これは 図 表 でみたように 外 為 円 決 済 取 引 では 待 機 時 間 が 比 較 的 長 いことや 外 為 円 決 済 制 度 の 加 盟 銀 行 の 数 が 約 先 ( 全 利 用 先 の 約 割 )に 限 られている ことから 二 者 間 同 時 決 済 処 理 により 同 時 決 済 さ れる( 特 定 の 相 手 と 互 いに 送 り 合 う 支 払 指 図 が 見 合 う) 確 率 が 高 いことによると 考 えられる 5 日 本 銀 行 9 年 5 月

図 表 決 済 処 理 方 式 毎 の 決 済 金 額 の 割 合 全 体 市 場 取 引 外 取 為 引 円 取 引 ( 注 ) BLS は 二 者 間 同 時 決 済 処 理 により 取 引 相 手 先 から の 指 図 と 同 時 決 済 された 取 引 MLS は 多 者 間 同 時 決 済 処 理 により 決 済 された 取 引 即 時 と 待 機 後 は それぞれ 送 信 時 に 決 済 されたか 待 ち 行 列 に 待 機 した 後 に 決 済 されたかを 示 す ハ. 業 態 別 にみた 流 動 性 節 約 機 能 の 活 用 状 況 都 銀 外 銀 が 効 果 的 に 活 用 ここでは 視 点 を 変 えて 流 動 性 節 約 機 能 の 活 用 状 況 を 業 態 別 にみていきたい( 図 表 7) 図 表 7 業 態 別 の 流 動 性 節 約 機 能 の 活 用 状 況 % 分 9 即 時 単 独 決 済 待 機 後 単 独 決 済 % % % % 8% % 待 機 時 間 ( 右 目 盛 ) オフセット 比 率 ( 左 目 盛 ) 新 機 能 による 決 済 の 割 合 即 時 BLS 待 機 後 BLS 都 銀 外 銀 証 券 信 託 短 資 地 銀 オフセット 機 能 MLS ( 注 ) オフセット 比 率 は 仕 向 取 引 全 体 に 占 める 複 数 指 図 同 時 決 済 (BLS および MLS)の 対 象 金 額 の 割 合 ( 注 ) 待 機 時 間 は 仕 向 取 引 の 待 機 時 間 を 決 済 金 額 で 加 重 平 均 した 値 外 為 円 決 済 制 度 の 加 盟 銀 行 である 都 銀 や 外 銀 で は オフセット 比 率 が 高 く 支 払 指 図 の 待 機 時 間 も 長 くなっており キュー 機 能 およびオフセット 機 能 の 双 方 を 効 果 的 に 活 用 しながら 決 済 の 進 捗 を 管 理 しているとみられる また 証 券 会 社 や 短 資 会 社 では オフセット 比 率 に 対 して 待 機 時 間 が 長 くなっているのが 特 徴 である これら 業 態 では キュー 機 能 を 活 用 して 支 払 指 図 の 送 信 を 行 って いるとみられる 一 方 地 銀 では 決 済 金 額 に 対 し 相 対 的 に 多 めの 流 動 性 を 同 時 決 済 口 に 投 入 し ていることを 背 景 に オフセット 比 率 は 低 く 待 機 時 間 も 短 くなっており 流 動 性 節 約 機 能 をより 効 果 的 に 活 用 する 余 地 が 残 されているものとみら れる () まとめ 第 期 対 応 実 施 後 の 決 済 進 捗 や 資 金 効 率 について 以 上 のように 整 理 できるが 最 後 に これらを 統 合 して 決 済 の 安 全 性 と 効 率 性 を 同 時 に 向 上 させ るという 本 プロジェクトの 所 期 の 目 的 の 実 現 状 況 を 確 認 したい 図 表 8 は こうした 観 点 から 平 均 決 済 時 刻 と 決 済 のための 流 動 性 の 実 績 を 第 期 対 応 実 施 前 後 についてプロットしたものである まず 安 全 性 の 指 標 として 平 均 決 済 時 刻 をみると 第 期 対 応 実 施 前 では 時 過 ぎとなっていたが 同 実 施 後 においては 従 来 時 半 に 時 点 ネット 決 済 により 処 理 されていた 外 為 円 決 済 取 引 の RTGS 化 を 主 因 に 時 過 ぎにまで 約 時 間 の 前 倒 しが 実 現 しており 決 済 の 安 全 性 向 上 が 図 られた ことを 示 している 次 に 効 率 性 の 指 標 として 決 済 のための 流 動 性 を みると 第 期 対 応 実 施 前 における 流 動 性 ( 各 利 用 先 の 仕 向 超 過 額 の 日 中 ピーク 額 の 全 先 合 計 額 として 試 算 )は 約 兆 円 であった 一 方 同 実 施 後 における 流 動 性 ( 各 利 用 先 が 同 時 決 済 口 に 資 金 振 替 を 行 った 金 額 のピーク 額 として 試 算 )は 約 兆 円 となっている 流 動 性 の 計 算 方 法 が 第 期 対 応 実 施 前 後 で 異 なるため 単 純 な 比 較 は 難 し い 面 はあるが 上 記 の 試 算 によれば 兆 円 程 度 の 流 動 性 の 節 約 効 果 が 得 られているとみること ができる 以 上 のように 第 期 対 応 の 実 施 により 日 銀 当 座 預 金 の 決 済 においては 安 全 性 と 効 率 性 の 両 面 において 改 善 が 図 られたと 評 価 することができ る 日 本 銀 行 9 年 5 月

図 表 8 決 済 のための 流 動 性 と 平 均 決 済 時 刻 平 均 決 済 時 刻 ( 時 : 分 ) : : : : : ただし 移 行 後 半 年 間 同 時 決 済 口 への 流 動 性 の 投 入 量 が 概 ね 横 ばいで 推 移 していることから 明 らかなように( 図 表 9) これまでのところ 新 た な 仕 組 みの 下 で 各 利 用 先 が 流 動 性 節 約 機 能 を 積 極 的 に 活 用 して 流 動 性 をより 効 率 的 に 管 理 し ていこうといった 姿 勢 を 強 めるまでには 至 って いない この 間 同 時 決 済 口 の 決 済 金 額 をみると 厳 しい 金 融 環 境 が 続 く 下 で 市 場 参 加 者 がカウンター パーティリスクを 強 く 意 識 した 結 果 大 きく 減 尐 している 5 これを 受 けて 決 済 金 額 と 投 入 流 動 性 の 関 係 を 示 す 回 転 率 もやや 低 下 している( 図 表 9) : ; 実 施 後 実 績 値 実 績 値 ( 平 均 ).8. こうした 傾 向 は 利 用 先 が 厳 しい 金 融 環 境 を 踏 ま えて 決 済 面 でもより 保 守 的 なスタンスを 維 持 し た 結 果 と 考 えられる また 同 期 間 における 日 本 銀 行 による 潤 沢 な 資 金 供 給 の 実 施 も こうした 利 用 先 の 保 守 的 な 対 応 から 生 ずる 流 動 性 需 要 を 満 たす 方 向 に 作 用 したものとみられる 実 施 前 実 績 値 実 績 値 ( 平 均 ) 5 5 決 済 のための 流 動 性 ( 兆 円 ) ( 注 ) 第 期 対 応 実 施 前 の 集 計 対 象 期 間 は 7 年 月 5 日 から 8 年 月 日 ( 注 ) 第 期 対 応 実 施 前 は 市 場 取 引 と 外 為 円 決 済 取 引 の 一 部 ( 割 )は RTGS 外 為 円 決 済 取 引 の 8 割 は 時 点 ネット 決 済 により 処 理 される 下 で 実 現 した 平 均 決 済 時 刻 と 流 動 性 を 算 出 している.おわりに 本 稿 では 第 期 対 応 実 施 後 の 約 半 年 間 における 決 済 動 向 を 定 量 的 に 分 析 し 従 来 の RTGS 方 式 の メリットである 決 済 リスクの 抑 制 を 維 持 しつつ 決 済 に 必 要 な 流 動 性 の 節 約 を 可 能 にし 安 全 性 と 効 率 性 の 両 面 の 向 上 を 図 ろうとするプロジェク トの 狙 いが 実 現 していることを 確 認 した 前 述 の ように 現 時 点 では 各 利 用 先 が 流 動 性 節 約 機 能 を 積 極 的 に 活 用 して 流 動 性 をより 効 率 的 に 管 理 していこうといった 姿 勢 は 窺 われないが 今 後 も 日 本 銀 行 では 金 融 環 境 等 の 変 化 を 踏 まえ 各 利 用 先 の 決 済 動 向 を 注 視 しながら わが 国 決 済 システムの 安 全 性 と 効 率 性 の 向 上 に 取 り 組 んで いきたい 併 せて 年 月 に 実 施 を 予 定 している 第 期 対 応 (BOX 参 照 )に 関 しては 今 後 本 格 化 する システム 開 発 や 各 種 運 転 試 験 に 当 たって 第 期 対 応 と 同 様 に 関 係 各 方 面 と 緊 密 に 連 携 し プロ ジェクトを 推 進 していきたい また 第 期 対 応 実 施 後 の 日 銀 ネットを 通 じた 決 済 動 向 を 展 望 し ながら 円 滑 な 資 金 決 済 が 確 保 されるよう 取 り 組 んでいく 方 針 である 図 表 9 決 済 金 額 と 投 入 流 動 性 の 推 移 兆 円 8 決 済 金 額 ( 左 目 盛 ) 投 入 流 動 性 ( 左 目 盛 ) 回 転 率 ( 右 目 盛 ) 8/ 8/ 8/ 9/ 9/ 9/ 月 倍 ( 注 ) 回 転 率 は 決 済 金 額 / 投 入 流 動 性 ( 各 利 用 先 が 同 時 決 済 口 に 投 入 した 流 動 性 の 日 中 ピーク 金 額 ) 8 各 利 用 先 においては 今 後 の 金 融 環 境 等 の 変 化 を 踏 まえながら 新 たな 仕 組 みを 効 果 的 に 活 用 して いくことが 期 待 される 7 日 本 銀 行 9 年 5 月

BOX 次 世 代 RTGS 第 期 対 応 の 概 要 第 期 対 応 は 全 国 銀 行 データ 通 信 システム( 全 銀 システム)が 新 たに 構 築 するインターフェースを 経 由 して 件 億 円 以 上 の 大 口 の 内 国 為 替 取 引 ( 大 口 内 為 取 引 )を 流 動 性 節 約 機 能 を 備 えた 日 銀 ネットを 通 じて RTGS 処 理 することを 可 能 とするもの である 9 年 月 の 実 績 をみると 大 口 内 為 取 引 は 件 数 ベースでは 内 国 為 替 取 引 全 体 の 僅 か.%にすぎないが 金 額 ベースでは 7 割 程 度 を 占 めている 現 在 時 点 ネット 決 済 方 式 で 処 理 されているこれらの 取 引 を 日 銀 ネットを 通 じて RTGS 方 式 で 決 済 する ことで 決 済 進 捗 の 大 幅 な 早 期 化 が 実 現 することとなる( 時 5 分 の 時 点 ネット 決 済 から 日 中 即 時 決 済 へ) 既 に RTGS 処 理 の 対 象 とされている 外 為 円 決 済 取 引 のように 日 中 の 決 済 エクスポージャーの 削 減 や 流 動 性 節 約 機 能 の 活 用 を 通 じて 大 口 内 為 取 引 にかかる 資 金 決 済 の 安 全 性 と 効 率 性 が 高 まることが 期 待 できる <A 銀 行 に 口 座 を 持 つ 依 頼 人 が B 銀 行 に 口 座 を 持 つ 受 取 人 に 資 金 を 送 金 する 場 合 > 依 頼 人 A 銀 行 全 銀 システム B 銀 行 受 取 人 振 込 依 頼 引 落 為 替 通 知 インターフェース 振 分 小 口 大 口 ネット 尻 算 出 5 為 替 通 知 為 替 通 知 入 金 入 金 大 口 内 為 取 引 の 流 れ 小 口 内 為 取 引 の 流 れ 日 銀 ネット 同 時 決 済 口 通 常 口 A 行 B 行 A 行 B 行 リアルタイム 処 理 日 回 処 理 * * 実 際 には 東 京 銀 行 協 会 口 座 を 経 由 して 決 済 を 行 っている 依 頼 人 は A 銀 行 に 振 込 を 依 頼 する A 銀 行 は 依 頼 人 口 座 から 資 金 を 引 落 す A 銀 行 は 為 替 通 知 を 全 銀 システムに 送 信 する 全 銀 システムは 大 口 取 引 を 抽 出 し 日 本 銀 行 に 振 替 依 頼 ( 顧 客 情 報 を 除 く)を 送 信 する 日 本 銀 行 は A 銀 行 から B 銀 行 の 同 時 決 済 口 に 資 金 を 振 替 える 5 全 銀 システムは B 銀 行 に 為 替 通 知 を 送 信 する B 銀 行 は 受 取 人 口 座 に 入 金 する 次 世 代 RTGS の 意 義 効 果 に 関 する 詳 細 は 日 本 銀 行 当 座 預 金 決 済 の 新 展 開 - 次 世 代 RTGS 構 想 の 実 現 に 向 けて- 日 本 銀 行 調 査 季 報 ( 年 9 月 )を 参 照 正 式 には 当 座 勘 定 ( 同 時 決 済 口 ) 正 式 には 当 座 勘 定 国 債 DVP 同 時 担 保 受 払 機 能 ( 国 債 を 譲 受 ける 場 合 に 当 該 国 債 を 担 保 として 日 本 銀 行 から 日 中 当 座 貸 越 を 受 け そ れを 譲 受 代 金 の 支 払 いに 充 当 すること 等 を 可 能 とする 機 能 )の 専 用 口 座 正 式 には 当 座 勘 定 ( 同 時 担 保 受 払 時 決 済 口 ) 5 短 期 金 融 市 場 取 引 活 性 化 研 究 会 では コール 取 引 ( 無 担 保 コール 有 担 保 コール 日 中 コール) NCD 取 引 証 券 決 済 に 関 連 する DVP 以 外 の 資 金 取 引 ( 短 期 社 債 ( 非 DVP) 一 般 債 券 ( 非 DVP) 貸 借 マージンコール ペアオフネッ ティング 資 金 尻 店 頭 オプション 取 引 プレミアム 等 )など の 市 場 取 引 については 原 則 同 時 決 済 口 で 決 済 するほか それ 以 外 の 取 引 についても 可 能 な 限 り 同 時 決 済 口 で 決 済 することが 望 ましいとしている( 次 世 代 RTGS 後 における 市 場 慣 行 < 平 成 年 月 版 > を 参 照 ) 全 国 銀 行 協 会 では CLS 関 連 取 引 以 外 の 外 為 円 決 済 取 引 については 同 時 決 済 口 で 決 済 することとしている( 次 世 代 RTGS 後 の 外 為 円 決 済 取 引 の 運 用 について (7)を 参 照 ) 7 前 掲 脚 注 5 次 世 代 RTGS 後 における 市 場 慣 行 < 平 成 年 月 版 > を 参 照 8 前 掲 脚 注 次 世 代 RTGS 後 の 外 為 円 決 済 取 引 の 運 用 につ いて (8)を 参 照 9 平 均 決 済 時 刻 は ( 決 済 金 額 と 決 済 時 刻 の 積 の 総 合 計 ) /( 決 済 金 額 の 総 合 計 )により 算 出 例 えば 9 時 に 億 円 時 に 5 億 円 が 決 済 された 場 合 の 平 均 決 済 時 刻 は 9 時 5 分 となる 第 期 対 応 実 施 前 の 市 場 取 引 の 決 済 動 向 については 8 日 本 銀 行 9 年 5 月

量 的 緩 和 後 の 日 本 銀 行 当 座 預 金 決 済 の 動 向 日 銀 レ ビュー( 年 9 月 )を 参 照 第 期 対 応 実 施 前 の 外 為 円 決 済 取 引 の 動 向 については 外 為 円 決 済 を 巡 る 最 近 の 動 向 日 銀 レビュー(7 年 月 )を 参 照 前 掲 脚 注 5 次 世 代 RTGS 後 における 市 場 慣 行 < 平 成 年 月 版 > を 参 照 なお 利 用 先 にとっては 第 期 対 応 の 実 施 により 全 ての 外 為 円 決 済 取 引 が RTGS 化 されたため 外 為 円 決 済 制 度 が 時 点 ネット 決 済 方 式 を 採 用 していたことに 由 来 す るリスク 管 理 策 に 関 する 各 種 コスト( 加 盟 銀 行 が 東 京 銀 行 協 会 に 差 入 れていた 8, 億 円 の 担 保 等 )も 削 減 されてい る 第 期 対 応 実 施 前 における 流 動 性 は 実 際 の 支 払 指 図 の 金 額 や 投 入 パターンのもとで 市 場 取 引 は RTGS 外 為 円 決 済 取 引 は RTGS と 時 点 ネット 決 済 分 で 処 理 するのに 最 低 限 必 要 な 流 動 性 を 事 後 的 に 算 出 した 理 論 値 であるのに 対 し 同 実 施 後 の 流 動 性 は 各 利 用 先 が 実 際 に 同 時 決 済 口 に 投 入 した 金 額 をもとに 算 出 している 5 この 間 の 短 期 金 融 市 場 の 動 向 については 日 本 銀 行 金 融 市 場 レポート (9 年 月 )を 参 照 日 銀 レビュー シリーズは 最 近 の 金 融 経 済 の 話 題 を 金 融 経 済 に 関 心 を 有 する 幅 広 い 読 者 層 を 対 象 として 平 易 かつ 簡 潔 に 解 説 するために 日 本 銀 行 が 編 集 発 行 し ているものです 内 容 に 関 するご 質 問 および 送 付 先 の 変 更 等 に 関 しましては 日 本 銀 行 決 済 機 構 局 決 済 企 画 担 当 ( 代 表 -77- 内 線 9)までお 知 らせ 下 さい なお 日 銀 レビュー シリーズおよび 日 本 銀 行 ワーキン グペーパーシリーズは http://www.boj.or.jp で 入 手 で きます 9 日 本 銀 行 9 年 5 月