我 が 国 の 経 済 雇 用 を 支 える 自 動 車 産 業 自 動 車 産 業 は 広 範 な 関 連 産 業 を 持 ち 日 本 経 済 や 雇 用 確 保 に 大 きく 貢 献 する 基 幹 産 業 である 自 動 車 関 連 : 547 万 人 (8.7%) 就 業 人 口 うち 製 造

今 後 の 経 済 財 政 動 向 等 についての 点 検 会 合 資 料 平 成 26 年 11 月 18 日 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 0

我 が 国 の 経 済 雇 用 を 支 える 自 動 車 産 業 自 動 車 産 業 は 広 範 な 関 連 産 業 を 持 ち 日 本 経 済 や 雇 用 確 保 に 大 きく 貢 献 する 基 幹 産 業 である 自 動 車 関 連 : 547 万 人 (8.7%) 就 業 人 口 うち 製 造 部 門 78 万 5000 人 * 部 品 車 体 部 門 を 含 む <2012 年 > < 裾 野 の 広 い 自 動 車 産 業 > 製 造 品 出 荷 額 : 50 兆 2627 億 円 (17.4%) * 全 製 造 業 中 の 割 合 <2012 年 > 基 礎 素 材 3 割 ダイカスト 7 割 繊 維 3~4 割 商 品 別 輸 出 額 : 14 兆 2411 億 円 (20.4%) * 全 輸 出 額 中 の 割 合 <2013 年 > 自 動 車 産 業 への 依 存 度 が 高 い 研 究 開 発 費 : 2 兆 2062 億 円 (20.1%) * 全 製 造 業 中 の 割 合 <2012 年 度 > 国 内 設 備 投 資 額 : 1 兆 2584 億 円 (19.9%) * 全 製 造 業 中 の 割 合 <2014 年 度 計 画 額 > アルミ 鉄 鋼 電 線 3 割 2 割 1 割 < 産 業 別 の 生 産 誘 発 係 数 > 乗 用 車 3.2 一 般 機 械 2.2 農 林 水 産 業 1.8 運 輸 1.6 鉄 鋼 2.7 飲 食 料 品 2.1 金 融 1.6 サービス 1.5 電 機 2.4 住 宅 1.9 医 療 介 護 1.6 出 典 : 総 務 省 平 成 17 年 (2005 年 ) 産 業 連 関 表 1

日 本 メーカーの 四 輪 車 生 産 <2013 年 > 国 内 生 産 963 万 台 のうち 概 ね 半 数 503 万 台 が 国 内 販 売 向 け 半 数 の 460 万 台 が 輸 出 向 け 空 洞 化 を 防 ぎ 国 内 生 産 を 維 持 するためには 国 内 市 場 活 性 化 が 必 要 世 界 生 産 :2,639 万 台 海 外 生 産 1,676 万 台 64% 国 内 販 売 向 け 503 万 台 19% 輸 出 向 輸 け出 向 け 489460 万 台 19% 17% 国 内 生 産 963 万 台 36% 輸 出 向 け : 国 内 生 産 台 数 - 国 内 販 売 向 け 台 数 国 内 販 売 向 け : 国 内 販 売 向 け 台 数 ( 輸 入 車 販 売 を 除 く) 自 工 会 調 べ 2

収 益 の 上 昇 乗 用 車 メーカー8 社 の 経 常 利 益 / 営 業 利 益 と 法 人 等 の 課 額 の 推 移 経 常 営 業 利 益 ( 億 円 ) 法 人 等 ( 億 円 ) 35,000 8,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0-5,000-10,000 アベノミクスに 貢 献 する 自 動 車 産 業 6,349 5,466 1 法 人 等 は 法 人 住 民 及 び 事 業 547 427 989 684 1,442 7,073 2006 年 度 2007 年 度 2008 年 度 2009 年 度 2010 年 度 2011 年 度 2012 年 度 2013 年 度 2 数 値 は8 社 の 単 独 決 算 の 合 計 値 ( 出 典 ) 各 社 有 価 証 券 報 告 書 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 納 額 の 増 加 2013 年 度 は 7,000 億 円 納 法 人 等 経 常 利 益 営 業 利 益 3

70 (%) 60 50 40 30 20 10 0 10 20 30 42.2 18.4 36.3 16.7 53.4 26.5 厳 しい 状 況 が 続 く 最 近 の 国 内 販 売 国 内 販 売 は 消 費 率 引 き 上 げ 後 の4 月 以 降 厳 しい 状 況 が 続 いており ほぼ 受 注 残 が 解 消 された 7 月 以 降 マイナスが 続 いている 受 注 状 況 においても 10 月 は 対 前 年 比 で2 割 を 超 える 減 少 となり 今 後 も 厳 しい 状 況 が 続 くと 思 われる 販 売 の 現 場 においても 先 行 きを 不 安 視 する 声 が 上 がっている ( 販 売 会 社 の 声 ) とにかくショールームへの 来 場 者 が 少 ない 駆 け 込 みが 終 了 した2 月 以 降 落 ち 込 んだままである 来 店 したお 客 様 も 買 い 急 がず 販 促 策 を 積 み 増 すが 商 談 も 長 引 く 傾 向 回 復 時 期 が 見 えず 非 常 に 先 行 き 不 安 視 している 販 売 64.7 30.6 受 注 も2 桁 を 超 える 減 少 が 継 続 国 内 乗 用 車 販 売 受 注 状 況 対 前 年 同 月 比 推 移 受 注 18.8 7.1 16.7 4 月 以 降 の 販 売 は 受 注 残 もあって 減 少 幅 が 抑 えられた 5.1 19.8 20.8 17.2 1.3 0.1 11.4 7 月 以 降 受 注 残 は 解 消 販 売 は 依 然 としてマイナス 2.6 13.6 9.5 15.6 3.2 11.7 受 注 状 況 はさらに 悪 化 7.4 21.3 2013/102013/112013/12 2014/1 2014/2 2014/3 2014/4 2014/5 2014/6 2014/7 2014/8 2014/9 2014/10 販 売 台 数 :( 一 社 ) 日 本 自 動 車 販 売 協 会 連 合 会 及 び( 一 社 ) 全 国 軽 自 動 車 協 会 連 合 会 統 計 受 注 台 数 : 国 内 乗 用 車 メーカー8 社 から 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 自 動 車 課 が 集 計 4

消 費 増 と 国 内 自 動 車 販 売 台 数 の 推 移 増 後 の 販 売 減 受 注 残 持 ち 越 し ( 1 0 万 台 ) 日 本 自 動 車 工 業 会 推 計 による(2014 年 10 月 ) 駆 け 込 み 反 動 減 及 び 制 措 置 による 効 果 受 注 残 の 規 模 については 経 済 産 業 省 試 算 5

消 費 率 引 き 上 げによる 日 本 経 済 への 影 響 車 体 課 が 見 直 されることなく 消 費 が8%から 10%に 引 上 げられた 場 合 新 車 販 売 台 数 : 約 50 万 台 生 産 波 及 : 約 3.9 兆 円 雇 用 喪 失 : 約 16 万 人 * 産 業 関 連 分 析 による 民 間 シンクタンク 試 算 (2014 年 10 月 ) 6

平 成 27 年 度 制 改 正 要 望 ( 車 体 課 ) 1. 自 動 車 取 得 自 動 車 ( 環 境 性 能 課 ) 消 費 率 10%への 引 き 上 げ 時 に 自 動 車 取 得 の 確 実 な 廃 止 自 動 車 の 取 得 時 課 である 環 境 性 能 課 を 廃 止 される 自 動 車 取 得 の 付 け 替 えにしないこと 併 せて 現 行 自 動 車 の 見 直 しやグリーン 化 特 例 の 拡 充 等 の 負 担 軽 減 措 置 を 講 じること 2. 自 動 車 重 量 将 来 的 な 廃 止 を 含 めて 負 担 軽 減 の 方 向 で 見 直 し 先 ずは 当 分 の 間 率 を 廃 止 3.エコカー 減 自 動 車 取 得 廃 止 まで エコカー 減 ( 取 得 )を 延 長 保 有 時 の 負 担 軽 減 の 観 点 から エコカー 減 ( 重 量 )を 拡 充 延 長 市 場 活 性 化 新 車 全 体 の 燃 費 性 能 の 改 善 多 様 な 環 境 対 応 技 術 の 育 成 の 観 点 から 次 世 代 自 動 車 の 他 内 燃 機 関 車 も 含 めた 幅 広 い 車 を 対 象 とすべき 4. 軽 自 動 車 軽 自 動 車 に 対 する 重 課 とあわせて 検 討 される 軽 課 措 置 は 重 課 に 見 合 う 減 規 模 とすること 二 輪 車 の 増 対 象 は 平 成 27 年 度 以 降 に 新 規 取 得 する 車 両 とすること 7

環 境 性 能 課 は 自 動 車 ユーザーに 新 たな 負 担 を 強 いる 増 廃 止 される 自 動 車 取 得 の 付 け 替 えとなるような 環 境 性 能 課 には 反 対 昨 年 の 与 党 制 改 正 大 綱 に 消 費 率 10% 段 階 での 環 境 性 能 課 の 導 入 が 明 記 同 は 取 得 時 の 課 価 格 を 課 標 準 最 大 率 が3% と このまま 導 入 されれば まさに 自 動 車 取 得 の 付 け 替 え 極 めて 過 重 な を 負 担 している 自 動 車 ユーザーのためには 消 費 率 引 き 上 げを 取 得 廃 止 で 相 殺 すべきだが 新 たに 上 乗 せする の 導 入 は 車 体 課 の 簡 素 化 負 担 軽 減 に 逆 行 するものであり 自 動 車 取 得 の 廃 止 を 無 意 味 なものに してしまうことになる 廃 止 される 自 動 車 取 得 の 付 け 替 えとなるような 環 境 性 能 課 には 反 対 である 取 得 時 課 10% 取 得 5%(3%) 消 費 5% ( )は 軽 営 取 得 3%(2%) 3%(2%) 消 費 8% 取 得 廃 止 取 得 0% 消 費 10% 負 担 増 環 境 性 能 課 0~3% 10%~13% 2013 年 度 2014 年 4 月 ~ 2015 年 10 月 ~ 8

参 考 資 料 1 9 種 類 9 兆 円 にもおよぶ 自 動 車 関 係 諸 自 動 車 には 取 得 保 有 走 行 の 段 階 で9 種 類 もの が 課 せられ ユーザーの 負 担 は 極 めて 過 重 自 動 車 ユーザーが 負 担 する 金 の 総 額 は 国 の 租 総 収 入 89 兆 円 の 約 1 割 を 占 める8.6 兆 円 にも 及 んでいる 自 動 車 関 係 諸 は 複 雑 な 体 系 の 下 で 過 重 な 負 担 を 自 動 車 ユーザーにのみ 課 しており の 三 原 則 である 公 平 中 立 簡 素 の 観 点 から 著 しく 逸 脱 している 2014( 平 成 26) 年 度 租 総 収 入 の 目 別 内 訳 並 びに 自 動 車 関 係 諸 の 収 額 自 動 車 関 連 収 (2014 年 度 ) 注 :1. 租 総 収 入 内 訳 の 消 費 収 は 自 動 車 関 係 諸 に 含 まれる 消 費 を 除 く 2. 自 動 車 関 係 諸 の 消 費 収 ( 自 動 車 整 備 含 む)は 日 本 自 動 車 工 業 会 の 推 定 3. 消 費 収 には 地 方 消 費 収 を 含 む 資 料 : 財 務 省 総 務 省 参 考 1

参 考 資 料 2 180 万 円 の 新 車 を 購 入 すると 13 年 間 使 用 した 場 合 購 入 価 格 を 上 回 る230 万 円 もの 金 等 の 負 担 新 車 購 入 価 格 180 万 円 取 得 保 有 走 行 その 他 負 担 (87 万 円 ) (86 万 円 ) (57 万 円 ) 負 担 合 計 230 万 円 自 動 車 取 得 消 費 ( 車 両 自 動 車 重 量 自 動 車 揮 発 油 地 方 揮 発 油 消 費 ( 燃 料 有 料 道 路 自 賠 責 保 険 リ サ イ ク ル 料 金 ) 513,500 631,800 ) 380,900 159,900 67,600 144,000 48,600 164,320 178,320 11,000 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 前 提 条 件 :11800ccで 車 両 価 格 180 万 円 ( 抜 き 小 売 価 格 )の 乗 用 車 2 車 両 重 量 1.5t 以 下 3 年 間 燃 料 消 費 量 1,000l 4 重 量 は 車 検 証 交 付 時 又 は 届 出 時 に 課 ( 新 車 に 限 り 購 入 時 に3 年 分 徴 収 ) 5 率 は2014 年 4 月 1 日 現 在 6 消 費 は8%で 計 算 7リサイクル 料 金 は1800ccクラスの 平 均 的 な 額 813 年 間 使 用 ( 平 均 使 用 年 数 : 自 検 協 データより) 注 1: 有 料 道 路 料 金 自 賠 責 及 びリサイクル 料 金 は 自 動 車 諸 に 準 ずる 性 格 を 有 するため 計 算 上 加 味 した( 自 賠 責 保 険 は2014 年 4 月 1 日 現 在 の 保 険 額 ) 注 2: 有 料 道 路 料 金 は2012 年 度 料 金 収 入 より 日 本 自 動 車 工 業 会 試 算 日 本 自 動 車 工 業 会 調 参 考 2

参 考 資 料 3 自 動 車 の 取 得 保 有 にかかる 負 担 の 国 際 比 較 90 特 に 取 得 保 有 段 階 における 負 担 は 欧 米 諸 国 との 比 較 では 約 2~36 倍 にもなっている 自 動 自 車 動 関 車 係 関 諸 係 諸 ( 取 ( 得 取 保 得 有 段 保 階 有 の 段 車 階 体 の 課 車 )の 体 課 国 際 )の 比 較 国 際 比 較 単 位 : 万 円 単 位 [ 万 円 /13 年 間 ] 86.6 71.0 60.4 40.3 18.0 80 消 費 14.4 70 60 50 40 30 20 10 0 車 体 課 72.2 自 動 車 取 得 4.9 自 動 車 重 量 16.0 自 動 車 51.3 イ ギ リ ス の 約 2.1 倍 付 加 価 値 36.0 自 動 車 35.0 ド イ ツ の 約 2.8 倍 付 加 価 値 34.2 自 動 車 26.2 付 加 価 値 35.3 小 売 売 上 16.0 日 本 イギリス ドイツ フランス 米 国 フ ラ ン ス の 約 14 倍 登 録 5.0 米 国 の 約 36 倍 自 動 車 2.0 前 提 条 件 :1 排 気 量 1800cc 2 車 両 重 量 1.5t 以 下 3JC08モード 燃 費 値 15.4km/l(CO2 排 出 量 151g/km) 4 車 体 価 格 180 万 円 5フランスはパリ 米 国 はニューヨーク 市 6フランスは 課 馬 力 8 713 年 間 使 用 ( 平 均 使 用 年 数 : 自 検 協 データより)8 為 替 レートは1 = 136 1 = 163 1$= 101(2013/4~2014/3の 平 均 ) 2014 年 4 月 時 点 の 体 系 に 基 づく 試 算 日 本 のエコカー 減 等 の 特 例 措 置 は 考 慮 せず 日 本 自 動 車 工 業 会 調 参 考 3

参 考 資 料 4 自 家 用 乗 用 車 の 市 町 村 別 普 及 の 状 況 概 要 (1 世 帯 当 たり 保 有 台 数 ) 自 家 用 乗 用 車 の 世 帯 あたりの 保 有 台 数 は 公 共 交 通 機 関 の 整 備 状 況 により 地 域 による 差 が 大 きい 地 方 は 複 数 台 所 有 を 余 儀 なくされており 自 動 車 関 係 諸 の 負 担 も 過 重 になっている 自 家 用 乗 用 車 の 市 町 村 別 普 及 の 状 況 概 要 (1 世 帯 当 たり 保 有 台 数 ) 上 位 10 市 町 村 下 位 10 市 町 村 順 位 都 道 府 県 市 区 町 村 1 世 帯 当 り 台 数 順 位 都 道 府 県 市 区 町 村 1 世 帯 当 り 台 数 1 愛 知 県 飛 島 村 2.879 1 東 京 都 中 野 区 0.246 2 茨 城 県 八 千 代 町 2.397 2 東 京 都 豊 島 区 0.260 3 茨 城 県 下 妻 市 2.337 3 東 京 都 新 宿 区 0.264 4 福 島 県 大 玉 村 2.304 4 東 京 都 北 区 0.285 5 長 野 県 川 上 村 2.300 5 東 京 都 文 京 区 0.285 6 栃 木 県 芳 賀 町 2.298 6 東 京 都 台 東 区 0.292 7 福 島 県 中 島 村 2.253 7 東 京 都 品 川 区 0.301 8 岐 阜 県 輪 之 内 町 2.243 8 東 京 都 荒 川 区 0.304 9 福 島 県 天 栄 村 2.241 9 東 京 都 墨 田 区 0.314 10 茨 城 県 美 浦 村 2.216 10 東 京 都 杉 並 区 0.320 注 : 全 国 1,742 市 町 村 ( 東 京 特 別 区 を 含 む)を 集 計 対 象 とした 保 有 台 数 には 軽 自 動 車 を 含 む データは 平 成 25 年 3 月 末 時 点 出 典 : 自 検 協 全 軽 自 協 他 参 考 4