(4) 本 校 の 生 徒 の 実 態 の 把 握 とそれに 合 った 指 導 方 法 の 開 発 (5) 本 年 度 の 年 間 指 導 計 画 の 作 成 について (6) 研 究 授 業 の 実 施 と 課 題 の 分 析 4 研 究 内 容 (1) これまでの 授 業 の 問 題 点 の 分



Similar documents
Microsoft Word - 09-  研究計画 シラバス 英語科

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

40 宮崎県

Taro-学校だより学力調査号.jtd

< F2D8E518D6C B83678C8B89CA >

<4D F736F F D CF322D33817A95DB8CEC8ED292B28DB881698A6D816A2E646F63>

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

スライド 1

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

東京都立産業技術高等専門学校

新たな外国人在留管理制度 山本隆浩

Hi, friends!1 Lesson5

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

事務連絡

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

平 成 27 年 度 大 学 生 の 食 生 活 等 生 活 習 慣 調 査 結 果 1 目 的 平 成 25 年 3 月 に 策 定 された 健 康 日 本 21あいち 新 計 画 の 栄 養 食 生 活 分 野 の 目 標 項 目 では 2~6 歳 代 の 肥 満 者 の 割 合 と2~3 歳

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft PowerPoint - 総合型DB資料_県版基金説明用.pptx

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

国 語 算 数 外 国 語 活 動 リズムを 感 じ 取 りながら 発 声 の 仕 方 に 気 をつけて 音 読 や 群 読 を 楽 しく 行 うことができる 漢 字 の 部 首 を 理 解 することが できる 整 数 の 加 法 減 法 乗 法 の 計 算 についての 理 解 を 深 め 確 実

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

教員免許更新制ハンドブック2

結 果 の 要 約 2 NRCレポート 日 本 リサーチセンター(NRC)では 全 国 歳 男 1,200 を 対 象 に 訪 問 留 置 のオムニバス 調 査 (NOS)を 毎 月 定 期 的 に 実 施 して おります 対 象 者 の 数 は エリア 都 市 規 模 と 性 年 代

昨 年 今 年 退 職 した< 雇 用 保 険 に 関 すること> 1. 雇 用 保 険 ( 失 業 給 付 )を 受 給 予 定 (または 受 給 している) 雇 用 保 険 受 給 資 格 証 のコピー ( 退 職 日 基 本 日 額 処 理 状 況 のわかる 面 ) 日 額 3,611 円 未

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

っては 出 産 予 定 日 から 出 生 した 日 から 起 算 して8 週 間 を 経 過 する 日 の 翌 日 までとする ) の 期 間 内 に 当 該 子 に 係 る 最 初 の 育 児 休 業 を 開 始 し かつ 終 了 した 場 合 であって 当 該 子 に 係 る 再 度 の 育 児

< 調 査 結 果 > 住 宅 購 入 資 金 を 平 均 贈 与 額 564 万 円 親 子 が 同 じ 居 住 地 域 だと 贈 与 額 増 える 傾 向 Q. お 子 様 が 住 宅 購 入 の 際 に あなたが 贈 与 した 購 入 資 金 の 金 額 を 教 えてください ( 対 象 :


とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

0605調査用紙(公民)

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

PTA

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

「1 所得税及び復興特別所得税の確定申告書データをお持ちの方」からの更正の請求書・修正申告書作成編

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

1 消 防 団 につて (1) 消 防 団 に 対 す 認 知 平 成 15 年 5 月 平 成 24 年 8 月 知 って 86.3% 91.1% ( 増 ) 知 13.7% 8.9% ( 減 ) 知 って 知 ( 該 当 者 数 ) 今 回 調 査 ( 1,864 人 ) 平

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

埼 玉 県 入 間 郡 三 芳 町 大 字 藤 久 保 1100 番 地 1 三 芳 町 役 場 本 庁 舎 4 階 ウ 提 出 方 法 : 持 参 または 郵 送 による 提 出 とする ただし 提 出 期 限 必 着 とし 郵 送 の 場 合 は 必 ず 到 着 を 確 認 するものとする (3

注 雇 促 進 税 制 と 本 制 度 のどちらかを 利 する 可 能 性 があるが あらかじめどちらの 制 度 を 利 するか 判 断 できない という 場 合 雇 促 進 税 制 の 事 前 届 出 ( 雇 促 進 計 画 の 提 出 )をした 上 で 申 告 の 際 にどちらを 利 するかご

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

目 次 < 平 成 26 年 度 10 年 経 験 者 研 修 教 員 用 > 1 10 年 経 験 者 研 修 実 施 要 綱 平 成 26 年 度 福 岡 県 10 年 経 験 者 研 修 実 施 要 綱 2 10 年 経 験 者 研 修 実 施 細 目 平 成 26 年 度 福 岡 県 10

調査結果の概要

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

退職手当とは

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

(1) 3 8 (2) (3) 3 (1) ( ) 3 8

<4D F736F F F696E74202D B D E90E096BE89EF8E9197BF2E >

育休代替任期付職員制度について

各 講 座 案 内 小 学 5 年 生 6 年 生 国 語 算 数 夏 休 みは 教 科 書 に 沿 った 学 習 から 離 れ 初 見 の 文 章 を 読 み 解 く 練 習 をします 1 学 期 までの 復 習 及 び 予 習 は 2 学 期 の 学 習 単 元 を 先 取 りし 理 解 を 深

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

Taro-データ公安委員会相互協力事

年 金 払 い 退 職 給 付 制 度 における 年 金 財 政 のイメージ 積 立 時 給 付 時 給 付 定 基 (1/2) で 年 金 を 基 準 利 率 で 付 利 給 付 定 基 ( 付 与 利 の ) 有 期 年 金 終 身 年 金 退 職 1 年 2 年 1 月 2 月 ( 終 了 )

子 どもたちのバランスのよい 育 ちを 目 指 して 今 回 の 調 査 では 世 帯 年 収 が 減 って 家 計 の 厳 しさが 増 すなかで 保 護 者 が 子 どもたちの の 費 用 を 減 らしている 実 態 が 明 らかになりました 教 育 費 に 対 して 重 い 負 担 感 を 感

日 雇 い 等 の 収 入 の 場 合 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分 所 得 額 証 勤 務 先 が 不 特 定 の 日 雇 いをしている 方 前 年 分 確 定 申 告 書 ( 控 ) 前 々 年 1 月 1 日 以 前 から 引 きつづき 前 々 年 分

Microsoft Word - A6001A.doc

2) 言 語 能 力 SPACE J では 以 下 の 日 本 語 の 能 力 が 求 められます 文 化 教 育 学 部 教 育 学 研 究 科 経 済 学 部 経 済 学 研 究 科 理 工 学 部 工 学 系 研 究 科 農 学 部 農 学 研 究 科 学 部 生 JLPT N2 以 上 SP

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

Microsoft Word 実施要綱⑦H24.doc

「節電に対する生活者の行動・意識

平成24年度 英語科 3年 年間指導計画・評価計画

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

PowerPoint プレゼンテーション

< F2D E58A FC8A778ED B297768D80>

公平委員会設置条例

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

S16-386・ソフトウェアの調達に関する入札実施の件

1_扉-配布用.indd

<4D F736F F D DC C5817A A4F8D91906C8CA48B868ED282CC8EF393FC>

【 新 車 】 新聞・チラシ広告における規約遵守状況調査結果

別記

untitled

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

18 国立高等専門学校機構

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

Contents 第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 1 指 定 の 意 義 メリット 1 指 定 の 対 象 は? 2 対 象 となる 事 業 2 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 までの 流 れ 3

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険


39_1

<4D F736F F D D31208EC096B18F438F4B8E7793B1834B FC92F BD896694C5816A2E646F6378>

Transcription:

使 う 親 しむ 身 に 付 く 英 語 の 指 導 - 選 択 教 科 における 単 元 の 計 画 と 授 業 の 工 夫 - 田 原 本 町 立 北 中 学 校 教 諭 大 村 泰 弘 Omura Yasuhiro 要 旨 中 学 校 学 習 指 導 要 領 の 目 標 に 実 践 的 コミュニケーション 能 力 の 育 成 を 図 ることが 大 きく 掲 げられている 本 校 では 週 3 時 間 の 英 語 の 授 業 に 加 え 1 時 間 の 選 択 英 語 の 授 業 を 実 施 をしているが その 中 で 海 外 旅 行 のシミュレーションを 通 して 実 践 的 コミュ ニケーションの 育 成 を 図 るための 研 究 を 行 った キーワード: 実 践 的 コミュニケーション 能 力, 海 外 旅 行,シミュレーション 1 はじめに シンガポール 日 本 人 学 校 で 勤 務 した3 年 間 で 最 も 印 象 に 残 ったことは 日 本 人 の 英 語 によるコ ミュニケーション 能 力 や 英 語 教 育 の 熱 意 が 他 の 国 々よりも 劣 っていることであった 東 南 アジア 諸 国 の 英 語 教 育 は 日 本 のように 必 ずしも 全 ての 子 供 に 均 等 に 行 き 届 いているわけではありませんが 教 育 する 側 も 受 ける 側 も 英 語 に 対 するエネルギーは 底 知 れぬものがあると 痛 感 した またシンガポ ールに 来 られた 文 部 省 の 方 が 空 港 で 見 かけたのですが 旗 のあとについて 行 かないと 旅 行 もでき ないのは 日 本 人 だけですね 悲 しいことにその 中 には 若 い 方 もおられる ちょうどあなた 方 の 教 え 子 で ALTとの 授 業 も 経 験 したはずの 年 齢 の 人 だ しかし 現 実 はこうですか と 言 われた 私 は 自 分 への 反 省 をするとともに 恥 ずかしい 思 いをした しかし 私 たちは 英 語 を 第 二 言 語 として 学 習 している 国 々の 人 と 比 べ 決 してボキャブラリーや 英 語 能 力 が 極 端 に 低 いわけではない 学 業 を 終 えた 後 英 語 の 必 要 性 に 迫 られなかったり 学 生 時 代 に 聞 く 話 すといった 学 習 をあまり 経 験 して こなかったりしたことがコミュニケーション 能 力 を 伸 ばしきれない 原 因 の 一 つと 思 われる そこで シンガポール 日 本 人 学 校 での 勤 務 経 験 を 生 かして 英 語 の 聞 く 話 す 能 力 を 生 徒 に 充 実 させる 授 業 の 在 り 方 について 研 究 をした 2 研 究 目 的 将 来 生 徒 の 多 くが 経 験 するであろう 海 外 旅 行 の 場 面 を 設 定 し シミュレーションをさせることに より そのシチュエーションに 合 った 基 本 会 話 ができるとともに 自 分 の 意 志 を 英 語 で 相 手 に 告 げ ることのできる 能 力 を 付 けさせる また コンピュータや 情 報 通 信 ネットワークなども 活 用 した 研 究 を 行 う 3 研 究 方 法 (1) これまでの 英 語 授 業 の 問 題 点 の 分 析 (2) 本 年 度 の 選 択 授 業 の 進 め 方 の 研 究 (3) 新 しい 授 業 形 態 についての 研 究

(4) 本 校 の 生 徒 の 実 態 の 把 握 とそれに 合 った 指 導 方 法 の 開 発 (5) 本 年 度 の 年 間 指 導 計 画 の 作 成 について (6) 研 究 授 業 の 実 施 と 課 題 の 分 析 4 研 究 内 容 (1) これまでの 授 業 の 問 題 点 の 分 析 ア 積 極 的 にコミュニケーションを 図 ろうとする 意 欲 や 態 度 の 育 成 が 十 分 でなかった イ 文 法 の 説 明 や writing の 練 習 に 時 間 をかけすぎた ウ Classroom English や 指 示 英 語 英 語 での 授 業 や 説 明 が 少 なすぎた エ 英 語 を 聞 かせること 英 語 で 発 話 させることが 少 なすぎた オ 生 徒 が 積 極 的 に 参 加 できるコミュニケーション 活 動 の 工 夫 が 足 りなかった 以 上 のように 教 員 にとって 教 えやすい 読 むこと 書 くこと に 中 心 がおかれていたため 英 語 を 聞 くこと 話 すこと の 能 力 の 育 成 が 不 十 分 であった (2) 本 年 度 の 選 択 授 業 について 本 年 度 3 年 生 には 生 徒 自 らコースを 選 択 させ それぞれの 目 標 を 達 成 させる 形 態 をとってお り その4つのコースのうちの1つを 英 語 に 当 てている (3) 選 択 授 業 の 授 業 形 態 オーラルコミュニケーションの 授 業 をより 意 義 深 いものにするには 生 徒 数 は 少 なければ 少 な いほど 有 効 であると 考 える 教 員 と 生 徒 たちの 英 語 での 会 話 の 時 間 が 増 えるからである そこで 本 校 では3 年 前 から 学 年 により 少 人 数 での 授 業 を 実 施 している また 各 学 年 の 選 択 英 語 では 週 3 時 間 の 授 業 でやりきれなかったことをオーラルコミュニケーションを 中 心 にALTと 一 緒 に 行 っ ている ア 選 択 授 業 以 外 の 英 語 の 授 業 ( 週 3 回 )では 3 年 前 から 始 めている 少 人 数 クラスを 本 年 度 も1 年 生 で 継 続 し 英 語 の 授 業 をスタートした 時 点 での 発 話 の 習 慣 を 定 着 させるようにしている イ 1 2 年 生 では 発 話 の 習 慣 を 確 実 なものにするためにALTとのティームティーチングを 中 心 に 選 択 授 業 を 行 っている ウ 本 年 度 3 年 生 ではア イの1 2 年 生 での 成 果 を 生 かすため 基 本 会 話 と 応 用 会 話 の2つに コースを 分 け 生 徒 に 選 択 させている (4) 本 校 の 生 徒 の 実 態 にあった 指 導 方 法 の 開 発 現 第 3 学 年 は 第 1 学 年 から 少 人 数 クラスを 実 施 してきた 学 年 であり 常 に1クラス15 名 ほど の 中 で 英 語 の 学 習 をすることができた そのため 授 業 中 での 発 言 回 数 も40 人 学 級 の 場 合 に 比 べは るかに 多 かった 一 人 一 人 の 英 語 の 発 話 が 多 くとれたことにより 3 年 生 になっても 英 語 による 説 明 や 質 問 に 対 してもほとんどの 生 徒 が 困 難 を 感 じることなく 聞 き 取 ったり 積 極 的 に 答 えよう としている そこで 私 が 研 究 を 進 めるコースでは 生 徒 たちに 更 にコミュニケーション 能 力 を 付 けさせるため 2 学 期 で 行 うそれぞれの 単 元 の 授 業 の 最 後 には 必 ずその 日 に 習 ったフレーズ を 使 い 自 分 の 力 でトラブルを 乗 り 切 れるよう 課 題 を 与 えた ( 例 レンタカーを 借 りるときの 練 習 では: 日 本 で 予 約 を 入 れたはずが 相 手 の 会 社 にはその 内 容 が 届 いていません そのときあなた ならどう 切 り 抜 けますか? 英 語 で 言 ってみましょう など)また ほとんどの 生 徒 にとって 外 国 は 未 知 の 世 界 であり そのような 世 界 で 起 こりうるそれぞれのテーマの 状 況 をより 正 確 に 把 握 さ せるため ビデオや 写 真 などを 積 極 的 に 取 り 入 れることを 心 がけた (それらのビデオや 写 真 は 海 外 生 活 中 に 自 分 が 撮 影 したものが 中 心 で その 他 にNHK 教 育 テレビの 英 会 話 番 組 を 録 画 したも

のを 使 用 した ) (5) 本 年 度 の 年 間 計 画 について < 外 国 旅 行 のはじめから 終 わりまで> ア 本 課 (ア) 年 間 と 学 期 の 目 標 年 間 目 標 a. 海 外 旅 行 で 最 低 限 必 要 な 英 会 話 力 を 身 に 付 ける b. 世 界 に 一 つだけの 自 分 の 旅 行 プランを 作 成 することにより 英 語 に 親 しむ c.it 教 育 ともリンクし 国 内 はもとより 国 外 の 情 報 も 収 集 することにより 英 語 力 を 高 めるだ けでなく 国 際 感 覚 も 身 につける 1 学 期 の 目 標 a.インターネットを 通 して 英 語 圏 の 国 のサイトから 情 報 を 読 み 取 り その 中 から 必 要 なもの を 取 捨 選 択 することができる b.インターネットを 使 うことにより 英 語 に 対 する 興 味 関 心 を 広 げる c. 生 徒 が 自 分 自 身 の 旅 行 プランを 立 てる 2 学 期 の 目 標 a. 英 語 に 親 しみ 生 きた 英 語 にふれる b.それぞれのsituationに 応 じた Basic Dialogueをマスターする c. Basic Dialogue を 基 にいろいろな 状 況 に 遭 遇 しても 自 分 の 英 語 力 で 切 り 抜 ける 力 を 付 ける 3 学 期 の 目 標 a.1 2 学 期 に( 定 着 させることができなかった)ことを 復 習 する b.1 2 学 期 に 学 習 したことを 基 に 更 に 応 用 力 を 付 ける (イ) 本 課 の 目 標 a. 英 語 に 親 しみ 実 際 の 海 外 旅 行 で 実 践 できる 英 語 を 身 に 付 ける b.それぞれのsituationに 応 じた Basic Dialogueを 確 実 にマスターする c. 海 外 旅 行 では 基 本 会 話 が 分 かっていても 必 ずしもその 状 況 や 会 話 内 容 がお 決 まりのパターン になるとは 限 らない そこでBasic Dialogueを 基 に いろいろな 状 況 に 遭 遇 しても 自 分 の 英 語 力 で 切 り 抜 ける 力 を 付 ける (ウ) 本 課 の 評 価 基 準 ア 関 心 意 欲 態 度 イ 表 現 の 能 力 ウ 理 解 の 能 力 エ 知 識 理 解 ( 言 語 活 動 への 取 組 ) ( 正 確 な 音 読 ) ( 正 確 な 聞 き 取 り) ( 言 語 の 知 識 ) 1 学 習 した 英 語 表 現 を 使 い 1 正 しい 発 音 抑 揚 で 会 話 が 1 JTE と ALT のショートダ 1それぞれの 状 況 に 応 ける 基 積 極 的 にはきはきとやり 取 り できる イアログを 聞 き 取 ることがで 本 的 な Basic Dialogue を 身 している 2Basic Dialogue を 正 確 な 発 きる に 付 けている 2ペアワークなどの 活 動 で 必 音 抑 揚 で 演 じることができ 2 JTE や ALT の 質 問 を 理 解 要 に 応 じて 協 力 し 合 ってい る し 適 切 に 応 答 することがで る ( 適 切 な 発 話 ) きる 3たずねられたことに 対 して ( 正 確 な 読 み 取 り) 適 切 に 応 答 することができる 3レストランのメニューが 正 ( 正 確 な 筆 記 ) 確 に 読 み 取 れる 4 出 入 国 カードや 税 関 申 告 カ ードを 正 確 に 記 入 できている

5 日 本 に 送 る 郵 便 物 の 手 続 き が 正 確 にできている (6) 研 究 授 業 の 計 画 実 施 課 題 ア Teaching Plan 1. Date: The 4 Period( 11:50 ~ 12:40 ), Tuesday, October 26, 2004 2. Class: Elective English Class, Grade-3, Tawaramoto Nor Lower Secondary School 3. Teaching Aids: Worksheets, Passport, Customs Declaration Card, Immigration Card 4. Allotment of This Lesson Let's Go Travel! st 1. Period: At e immigration ( This Period) nd. 2 Period: How to rent a car rd 3. Period: From e airport to e hotel 4. Period: Checking in and out at a hotel Some troubles at a hotel 5. Period: Making a reservation at e restaurant 6. Period: Transportation 7. Period: Asking e way 8. Period: Shopping 9. Period: International phone At e post office 10. Period: At e hospital 5. Objective of This Period 1 To have e Ss understand e way of entry formalities. 2 To have e Ss communicate at e immigration. 6. Evaluation Criterion Satisfactory 7. Teaching Procedure Not Satisfactory The Ss can answer questions of e officer at Encourage e Ss and help em when ey immigration. ( Teachers check one by one if practice wi each oer. ey can answer ese ree questions smooly or not. ) Encourage e Ss and advise em to look at What s e purpose of your visit? e sheet. What is your occupation? Do you have anying to declare? Procedure Students Activities Teachers Activities and Points to Perspectives of ( min) Pay Attention during Instruction Greeting Ss answer to e teacher s question. Ask some Ss How are you? ( 2min. ) To make a relaxed atmosphere in class. Warm Up Listen to e teachers explanation. To explain e structure of e ( 15 min. ) Watch video and catch e airport. ( using big sheet) atmosphere at e airport. To show video tape of e scene of Listen to e teachers' dialogue and at e airport. understand e content of is dialogue. To write about e content of Teachers read a short dialogue. teachers' dialogue. Teachers ask e Ss e content of Evaluation Evaluation Criterion ウの1

Activity is dialogue in Japanese. To give e sheet ( in English ). To give e sheet ( in Japanese ), and en let e Ss understand e content. A chorus reading after ALT. To help Ss read difficult wards. ( 30 min. ) Practice e dialogue wi each To help and advise so at ey can Closing ( 3min. ) oer. ( Pair Work) pronounce correctly. ( Walk around (Ss who read e officer part can to observe and look at Ss during look at e English sheet) is) Ss have to pass immigration Teachers play an officer part and イの3 evaluate students. Help e Ss who can't answer officer's question. (Instruct em to see eir work sheet.) To tell about next lesson. Work Sheet (For teachers) Officer: Next, please. May I see your passport? Passenger: Here you are. Officer: Thank you. What s e purpose of your visit? Passenger: Sightseeing. / Business. Officer: 1 How long are you going to stay? Passenger: For ten days. Officer: 2 Where are you going? Passenger: Los. Angeles, San Francisco, and Las Vegas. Officer: 3 Where are you going to stay? Passenger: At Washington Hotel in L.A. Officer: What is your occupation? Passenger: I m a student. / I work in computers. Officer: 4 Do you have a return ticket? Passenger: Yes, I do. Here you are. Officer: Do you have anying to declare? Passenger: Noing. Officer: Thank you. Have a nice trip. Passenger: Thank you. イ 研 究 授 業 の 実 施 と 課 題 本 時 のねらいは 海 外 旅 行 で 外 国 の 空 港 のイミグレーションにおいて 英 語 で 対 応 できること である 特 に 上 記 ワークシートの 太 字 イタリック 体 の 質 問 事 項 に 答 えることに 重 点 をおいた コ ーラスリーディング ペアワークのあと 教 員 が 入 国 管 理 官 になり 目 標 である4つの 質 問 と 既 習 事 項 である1~4の 質 問 をいくつか 行 ったところ ほぼ 全 員 の 生 徒 が 対 応 することができたと 考 える また 各 時 間 にはその 時 間 内 に 学 習 したフレーズを 用 い 実 際 の 旅 行 において 起 こるか

もしれないトラブルの 課 題 を 与 え 対 処 方 法 を 考 えさせるのだが 今 回 は 全 員 に 課 題 を 与 えること ができなかった しかし 生 徒 によっては 入 国 管 理 官 役 の 教 員 との 会 話 の 中 で その 後 の 応 答 を 自 分 で 考 え 対 処 しなければならないことも 起 こった それは 滞 在 期 間 を 永 住 と 答 えた 場 合 や 帰 りの 航 空 チケットを 持 っていない 航 空 チケットを 紛 失 した 等 の 基 本 ダイアログに ない 答 え 方 をした 場 合 などであるが それらの 生 徒 たちには その 場 面 に 対 し 英 語 で 適 切 に 答 え ようとする 意 欲 や 態 度 が 見 られた また 本 時 の 目 標 を 達 成 できたかをチェックするには 今 回 のように 生 徒 一 人 一 人 に 対 し 英 語 でやり 取 りをし 評 価 する 方 法 が 望 ましいと 考 える 本 時 には オブザーバーの 先 生 方 にも 管 理 官 の 役 をしてもらうなどの 協 力 を 得 ることができ 時 間 内 で 終 了 することができたが solo の 授 業 時 にはどのように 生 徒 の 目 標 達 成 を 確 かめればよいかという 課 題 も 残 った 解 決 策 としてシートに 書 かせることも 一 つの 方 法 だが それではオーラルコミュニ ケーションの 力 が 付 いたかどうかは 分 からないので 次 時 に 口 頭 でのチェックを 行 った 方 がよいの ではと 考 える 7 研 究 のまとめ 生 徒 に 実 践 的 コミュニケーション 能 力 を 付 ける 指 導 法 として 興 味 関 心 を 高 めるためのシチ ュエーションを 設 定 するため 教 科 書 から 離 れた 内 容 で 研 究 を 行 ってきた そのことにより 既 習 事 項 をベースに 自 分 の 意 志 を 伝 えようとする 姿 勢 が 養 われてきたように 思 う 生 徒 の 選 択 授 業 に 対 する 感 想 ( 下 記 )の(4)(5)にもあるように 何 とかして 相 手 に 自 分 の 意 志 を 伝 えようとする 気 持 ちと 実 行 力 が 付 いた また 授 業 外 でも 英 語 教 員 に 対 して How are you? などと 英 語 で 話 しか けてくるようになり ネイティブに 対 しても 積 極 的 に 明 るくコミュニケーションがとれ 昼 休 み には 校 庭 でALTと 楽 しく 会 話 している 光 景 も 見 られるようになった そして 次 へのステップと して 正 確 な 発 音 や 文 法 を 使 って 対 応 できる 英 語 力 を 生 徒 たちにもっと 身 に 付 けさせていきたい と 考 えている < 生 徒 の 選 択 授 業 への 感 想 > (1) 海 外 旅 行 はパックで 行 くものと 思 っていたが 自 分 の 力 でしかも 自 由 な 旅 行 ができると 分 かった (2) インターネットを 使 えば 日 本 語 でも 英 語 でも 座 っていて 全 て 予 約 もできるし 遠 くにあ る 目 的 地 の 内 容 を 知 ることができると 分 かった (3) 自 分 で 計 画 を 立 て 英 語 を 話 すことができれば 半 分 の 料 金 でしかも 自 由 な 旅 行 ができると 分 かった (4) どう 言 ったらいいのか 分 からない 内 容 でも 遠 まわしに 説 明 すれば 理 解 してもらえると 分 かった しかも 中 学 校 で 習 う 表 現 で 十 分 だと 分 かった (5) 毎 回 授 業 の 最 後 には 決 まった 言 い 方 でなく 課 題 を 与 えられ 自 分 でトラブルを 乗 り 切 らな くてはならないのはいやだったけど 一 生 懸 命 話 してALTの 先 生 が 分 かってくれたときは とてもうれしかった 実 際 海 外 旅 行 に 行 っても 自 分 で 対 処 できる と 自 信 が 付 いた (6) 選 択 授 業 で 行 った 内 容 を 大 切 にファイルしておきます トラベル 英 会 話 の 本 は 売 っていて もインターネットを 使 用 しての 旅 行 の 調 べ 方 までは 載 っていないだろうし 授 業 で 学 習 し たように 詳 しくはないと 思 う 参 考 引 用 文 献 (1) 文 部 省 中 学 校 学 習 指 導 要 綱 解 説 - 外 国 語 編 - 東 京 書 籍 平 11 (2) これで 充 分 トラベル 英 会 話 日 本 文 芸 社 平 13 (3) セイン カミユのトラベル 英 会 話 日 本 文 芸 社 平 14 (4) もって 歩 く 英 会 話 BOOK 西 東 社 平 15