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平 成 23 年 7 月 20 日 高 萩 市 からの 放 射 能 汚 染 についての 質 問 事 項 への 回 答 全 般 茨 城 大 学 放 射 能 汚 染 に 関 する 相 談 員 会 議 放 射 能 は 今 でも 飛 来 し 続 けているのか 回 答 : 県 内 にはもう 飛 来 していません 3 月 中 旬 の 福 島 原 発 の 水 素 爆 発 等 でウラン 核 分 裂 生 成 物 である 放 射 性 物 質 ( 放 射 能 ) が 空 中 に 放 出 され それらが 風 等 により 周 囲 に 飛 散 しました それに 起 因 する 空 間 放 射 線 量 が 周 囲 のいたる 所 で 継 続 的 に 測 定 されました それらの 結 果 は 場 所 毎 に 多 少 の 違 いは ありますが 3 月 15 日 に 最 大 値 のピークがあり 3 月 21 日 に 1/3 以 下 の 第 2のピークがあ った 以 外 は 減 少 傾 向 にあり それが 現 在 まで 継 続 しています 茨 城 県 の 測 定 結 果 によると 高 萩 市 の 放 射 線 量 率 は 地 上 1 m で 0.13 マイクロシーベルト/ 時 間 でこの2ヶ 月 ほど 安 定 し ています 放 射 性 物 質 の 降 下 物 も 6 月 3 日 以 後 茨 城 県 ( 環 境 放 射 線 監 視 センター:ひた ちなか 市 )で 検 出 されておりません ということで 現 在 の 各 地 での 放 射 線 測 定 が, 事 故 以 前 より 高 い 値 を 示 しているのは 事 故 直 後 に 飛 散 し 沈 着 した 放 射 性 物 質 からのもので 今 は 飛 来 してきておりません 現 在 の 放 射 線 測 定 結 果 を 見 て 高 萩 市 は 安 全 なのか 回 答 : 普 通 に 生 活 して 問 題 ありません 現 在 の 高 萩 市 の 空 間 放 射 線 量 の 測 定 値 は 0.13 マイクロシーベルト/ 時 間 です 国 際 放 射 線 防 護 委 員 会 ( )は 緊 急 事 態 収 束 後 の 年 間 被 曝 量 の 安 全 基 準 を ~ ミリシ ーベルトに 設 定 することを 求 めています これは 自 然 放 射 線 と 医 療 放 射 線 を 除 く 人 工 放 射 線 による 年 間 被 曝 量 の 基 準 です 高 萩 市 の 現 在 の 空 間 放 射 線 量 が 年 間 を 通 して 維 持 さ れたとする 年 間 被 曝 量 は ミリシーベルトとなります 日 本 では 大 地 からの 自 然 放 射 線 による 年 間 被 曝 量 は ミリシーベルト 独 立 行 政 法 人 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 です このことから 福 島 原 発 による 人 工 放 射 線 による 年 間 被 曝 量 は ミリシーベルト となり 高 萩 市 は 十 分 に 安 全 基 準 を 満 たしております 注 : 単 位 のミリとマイクロの 関 係 1 ミリシーベルト=1000 マイクロシーベルト

子 供 を 屋 外 で 遊 ばせたいが どの 様 なことに 注 意 をすれば 良 いか また 帰 宅 後 にすることは 回 答 : 普 通 に 遊 ばせてよいでしょう 帰 宅 後 は 普 通 に 手 足 洗 い うがいをすればよい でしょう 高 萩 市 の 大 人 の 安 全 について 述 べたことが 子 供 でも 云 えます ところで 高 萩 市 内 各 地 の 空 間 放 射 線 量 の 測 定 結 果 を 見 ると 0.1~0.3 マイクロシーベルト/ 時 間 に 分 布 し ところにより 2,3 倍 程 度 の 差 は 見 られます しかし これらの 値 は 文 部 科 学 省 が 安 全 基 準 とする 3.8 マイクロシーベルト/ 時 間 に 比 べても 低 いものです 子 供 が 普 段 遊 ぶ 場 所 の 空 間 放 射 線 量 の 測 定 値 が 3.8 マイクロシーベルト/ 時 間 以 下 であれば 文 部 科 学 省 が 福 島 県 内 の 学 校 の 校 舎 校 庭 等 の 利 用 判 断 における 暫 定 的 考 え 方 について で 示 しているように 健 康 に 影 響 はありません 子 供 の 場 合 大 人 より 放 射 線 の 感 受 性 が 高 いのでは と 心 配 さ れる 方 がいます 子 供 達 が 遊 ぶ 時 は 埃 にまみれるでしょうから 埃 に 若 干 の 放 射 性 物 質 が 含 まれているかもしれませんが 手 足 を 洗 い うがいを 心 がけて 頂 ければよいでしょう また 1 2 歳 の 幼 児 では 放 射 性 ヨウ 素 による 甲 状 腺 癌 の 割 合 が 高 いのでは?との 話 もあ りますが 放 射 性 ヨウ 素 は 現 在 地 上 には 殆 どありませんので 問 題 無 いと 思 います 放 射 能 の 安 全 基 準 値 がはっきり 示 されていないがどうしてか 回 答 : 安 全 基 準 は 示 されていますが 基 準 として 使 われる 単 位 が 判 りにくいので きち んとした 説 明 が 必 要 と 考 えます さて 放 射 能 の 安 全 基 準 値 がはっきり 示 されていないがどうしてか のご 質 問 です が 国 の 基 準 は 出 ております 高 い 放 射 線 量 を 浴 びた 場 合 の 人 体 への 影 響 は どれだけ 浴 びるとどんな 健 康 被 害 が 起 きるかは データがそろっています しかし ある 限 度 以 下 (100mSv/ 年 以 下 )では この 程 度 の 放 射 線 を 浴 びた 方 は 沢 山 いるのですが 浴 びた 放 射 線 のために 健 康 被 害 が 出 た と 断 定 するだけの 事 例 が 全 くありません それなら 100mSv/ 年 以 下 は 安 全 か と 聞 かれ た 時 100mSv 以 上 で 確 実 に 浴 びた 放 射 線 量 に 比 例 して 健 康 被 害 が 出 ているのに 100mSv 以 下 で 全 く 健 康 被 害 が 無 い と 断 定 するのに 躊 躇 せざるを 得 ないのです そこで 100mSv 以 下 の 低 い 値 に 暫 定 基 準 を 置 いてしまうのが 現 実 です しかし 国 際 放 射 線 防 護 委 員 会 (ICRP)もこのことはよく 判 っており 緊 急 時 と 平 常 時 で 異 なる 基 準 値 をとることはかまわないとしております つまり 平 常 時 は 可 能 な 限 り 小 さい 値 1mSv/ 年 を そして 緊 急 時 は 1mSv から 100mSv 以 下 のどこかを 設 定 してよい としております どの 値 にするかは その 値 に 設 定 した 時 に 経 済 的 社 会 的 等 の 効 果 と のバランスで 決 めて 良 い としております これが 一 見 放 射 能 の 安 全 基 準 値 がはっき り 示 されていない と 見 えるのではないでしょうか また 食 品 の 放 射 能 汚 染 についても 食 物 毎 に ベクレル/kg 等 と 基 準 があるのですが 要 は 1 年 間 にどれだけそれを 食 べる かによりますのでこれは 個 人 によりますし 空 間 線 量 率 についても そこに 滞 在 する 時 間

によって 受 ける 影 響 が 変 わりますので はっきり 示 されていないのでは との 印 象 を 持 た れるのではないでしょうか ある 瞬 時 の 測 定 データから 1 年 間 のデータを 予 測 して 将 来 の 健 康 予 測 に 言 及 し なければならないし 予 測 に 個 人 の 行 動 差 が 入 るのではっきりしない との 印 象 を 持 たれ るのではないでしょうか シーベルトという 単 位 が 個 人 の 受 ける 放 射 線 量 を 意 味 するので すから 個 人 差 がでるのは 当 然 なのです 注 : 放 射 線 量 の 単 位 1ベクレル=1 秒 間 に 1 つの 原 子 核 が 崩 壊 して 放 つ 放 射 能 農 作 物 関 係 土 に 触 れての 農 作 業 は 健 康 に 影 響 ないのか 回 答 : 土 に 含 まれる 放 射 性 セシウムの 量 によります セシウムは 粘 土 に 結 びつく 性 質 をもっているので 地 表 面 の 土 や 泥 には 粘 土 が 多 い ため 周 囲 よりも 多 くの 放 射 性 セシウムが 含 まれている 可 能 性 があります したがって 放 射 能 による 健 康 への 影 響 が 懸 念 されるような 場 所 ( 周 囲 の 放 射 能 が 比 較 的 高 い 地 域 )で 農 作 業 をする 場 合 には ほこり( 粘 土 )が 体 内 に 入 らないようにマスクをしたり 手 を 土 に 直 接 触 れないようにゴム 手 袋 をしたりすることに 意 味 があると 考 えられます しかし もし 農 作 業 をすることによって 人 の 健 康 が 害 されるほどの 放 射 性 物 質 が 土 に 含 まれていた 場 合 そこからとれる 収 穫 物 の 安 全 性 も 問 題 になるので 除 染 を 検 討 する 必 要 があります 放 射 能 が 蓄 積 された 土 から 農 作 物 への 影 響 は 秋 の 新 米 は 安 全 か 葉 物 と 根 菜 はどちらが 安 全 か ハウス 内 の 野 菜 は 安 全 か 回 答 : 上 記 の 質 問 内 容 は 共 通 しているので まとめて 回 答 します 現 在 では 原 発 から 新 たに 飛 散 する 放 射 性 物 質 はほとんどありませんので 作 物 へ の 影 響 は 主 に 土 壌 からと 考 えて 良 いと 思 います そこで まずは 各 作 物 を 育 てている 土 壌 にどれくらいの 量 の 放 射 性 物 質 があるの かを 明 らかにする 必 要 があります 次 に 育 てている 作 物 に 土 壌 からどれくらいの 割 合 で 土 壌 中 の 放 射 性 物 質 が 移 行 するのかを 知 る 必 要 があります さらに 植 物 体 の 中 でも 可

食 部 への 移 行 がどれくらいかを 把 握 する 必 要 があります 以 上 のデータを 揃 える 必 要 があ ります どの 作 物 が 放 射 性 物 質 を 吸 収 しやすいのかは まだ 十 分 なデータがありません 一 部 は 農 水 省 のホームページで 公 開 されております 一 方 農 作 物 に 関 する 放 射 性 物 質 の 許 容 量 ( 基 準 値 )は 厚 生 労 働 省 の 暫 定 基 準 値 がご 参 考 になると 思 います 各 データは 更 新 される 場 合 がありますので 最 新 の 数 値 を 確 認 してください 農 水 省 : 農 地 土 壌 中 の 放 射 性 セシウムの 野 菜 類 と 果 実 類 への 移 行 について http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110527.html 厚 生 労 働 省 : 農 作 物 に 関 する 放 射 性 物 質 の 許 容 量 ( 基 準 値 )について http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016378.html サンプル 検 査 結 果 は 基 準 値 内 だが それだけで 農 作 物 は 安 全 と 言 えるか 店 頭 で 販 売 している 野 菜 は 安 全 と 言 えるか ( 安 全 性 風 評 など) 回 答 : 原 発 事 故 発 生 以 来 周 辺 の 各 県 において 栽 培 されている 主 要 な 野 菜 の 検 査 が 行 われ 安 全 性 が 確 認 されています そして 暫 定 規 制 値 を 超 える 放 射 性 物 質 が 検 出 された 場 合 に は 出 荷 を 制 限 するなど 必 要 な 措 置 が 講 じられているので 市 場 には 安 全 なものが 流 通 し ています もしその 検 査 をすり 抜 けて 放 射 性 物 質 が 基 準 を 数 倍 上 回 る 野 菜 があった 場 合 それを 通 常 量 の 何 回 分 か 食 べたとしても 健 康 への 影 響 があらわれるとは 考 えられません 基 準 を 上 回 る 濃 度 の 放 射 性 物 質 を 含 む 野 菜 を 大 量 に 取 り 続 けなければ 健 康 への 影 響 は 心 配 しなくても 大 丈 夫 です 生 産 販 売 するのに 不 安 があるが 何 か 手 立 てはないか 回 答 : 情 報 不 足 が 課 題 です 知 りたい 場 所 や 対 象 品 目 ごとの 放 射 線 量 が 分 からないことが 多 いので 多 くの 国 民 は 不 安 を 感 じています 特 定 品 目 の 放 射 線 量 の 正 確 な 測 定 は 国 や 県 が 行 っていますが 測 定 機 器 等 が 限 られていてなかなか 対 応 してもらえないのが 現 状 です そのため 上 か らの 情 報 を 待 つだけでなく 市 町 村 レベルでも 対 応 可 能 な 測 定 器 (ポータブル 型 で で きるだけ 感 度 の 高 いもの)を 使 ってきめ 細 かく 測 定 し その 情 報 を 共 有 し 自 主 的 に 必 要 な 対 策 を 講 じていくことが 重 要 になっています 農 業 土 壌 の 放 射 線 の 除 染 方 法 はないか 回 答 : 現 状 で 土 壌 中 にある 放 射 性 物 質 は 主 に 地 表 付 近 に 分 布 していると 考 えられます そのため この 部 分 を 取 り 除 けば 放 射 線 量 は 低 下 します 除 染 能 力 の 高 い 植 物 を 育 て 土 壌 から 放 射 性 物 質 を 回 収 する 方 法 (ファイトレメディエーション)もありますが 除 染 の 効 果 植 物 の 選 定 収 穫 方 法 回 収 した 植 物 体 の 処 理 方 法 などについての 検 討 が 必 要 で す 参 考 に 放 射 能 汚 染 の 低 減 化 について( 社 団 法 人 ) 日 本 土 壌 肥 料 学 会 の 記 事 を 紹 介 し

ます http://jssspn.jp/info/nuclear/index.html 人 体 へは 農 薬 と 放 射 能 とではどちらが 危 険 か 回 答 : 農 薬 と 放 射 能 の 危 険 性 を 一 概 に 比 較 することはできません 野 菜 の 調 理 法 で 放 射 線 を 体 に 取 り 入 れる 量 を 少 なくする 方 法 は 回 答 : 放 射 性 物 質 が 熱 によって 分 解 することはありません したがって 野 菜 の 表 面 に ついた 放 射 性 物 質 を 取 り 除 くために よく 洗 ったり 皮 をむくことが 一 番 の 対 策 と 思 われ ます 発 酵 食 品 が 放 射 能 に 対 して 有 効 と 聞 いたがその 効 果 は 回 答 : 未 検 証 です 発 酵 食 品 が 消 化 吸 収 を 抑 えたり 免 疫 力 を 高 めるという 理 由 で 放 射 物 質 に 対 して 有 効 という 説 もありますが そのような 効 果 であれば 発 酵 食 品 に 限 ったことではないように 思 えます 農 作 業 で 汚 れた 衣 類 を 洗 濯 すると 良 いと 思 うが 外 で 干 した 場 合 の 影 響 は 回 答 : 計 画 的 避 難 区 域 緊 急 時 避 難 準 備 区 域 以 外 では 以 下 の 挙 げるような 理 由 で 洗 濯 物 を 外 に 干 しても 大 きな 問 題 はないと 思 われます まず 公 表 されている 空 中 における 放 射 性 物 質 量 の 観 測 値 によると 現 在 は 福 島 原 発 から 大 気 中 への 新 たな 放 射 性 物 質 の 大 量 放 出 は 起 きておらず 降 下 する 放 射 性 物 質 は 減 りつつあります その 一 方 で 土 壌 の 表 層 には 3 月 中 旬 の 水 素 爆 発 で 飛 散 した 放 射 性 物 質 が 降 下 し 留 まっています そのため 乾 燥 した 日 に 強 い 風 が 吹 けば 表 面 の 放 射 性 物 質 を 含 む 土 が 舞 い 上 がる 可 能 性 がありますが 目 に 見 えるほど 大 量 の 土 が 洗 濯 物 に 付 着 するこ とはないでしょうから 外 に 干 したからといって 健 康 に 影 響 が 出 るほどの 被 ばくにつな がることはありません しかし 室 内 に 放 射 性 物 質 をなるべく 持 ち 込 まないようにするた めに 風 の 強 い 日 は 外 に 干 すのを 避 けるようにする 洗 濯 物 を 室 内 に 取 り 込 む 前 によく 払 うようにするといった 対 処 を 心 がけるとより 安 心 です

健 康 関 係 高 萩 市 の 放 射 線 量 は マスク 着 用 外 出 を 控 えた 方 が 良 いか 回 答 : 茨 城 県 の 測 定 結 果 によると 高 萩 市 の 放 射 線 量 率 は 地 上 1 mで 0.13 マイクロシ ーベルト/ 時 間 でこの2ヶ 月 ほど 安 定 しています この 値 は 文 部 科 学 省 が 福 島 県 内 の 学 校 の 校 舎 校 庭 等 の 利 用 判 断 における 暫 定 的 考 え 方 について で 示 している 3.8 マイクロ シーベルト/ 時 間 を 大 きく 下 回 っており 健 康 に 影 響 のあるレベルではありません 放 射 性 物 質 は 土 壌 に 固 着 していて 乾 燥 した 強 い 風 の 吹 く 日 以 外 は 空 中 に 舞 い 上 がることはほと んどありません 従 って マスクを 着 用 する 必 要 はありませんし 外 出 しても 何 ら 問 題 はありません 発 ガンの 心 配 をする 程 か 震 災 前 と 比 べてどの 位 増 えているのか 回 答 : 放 射 線 によるがんと 放 射 線 以 外 の 原 因 によるがんを 症 状 等 の 特 徴 で 区 別 するこ とはできません そのため どれくらいの 被 ばくをしたらがんがどの 程 度 増 えるかを 知 る ためには 放 射 線 を 被 ばくした 人 々と 放 射 線 を 被 ばくしていない 人 々の 間 で 発 がん 率 やがん 死 亡 率 を 比 較 するという 方 法 がとられます これを 疫 学 調 査 と 言 います これまで の 広 島 長 崎 での 原 爆 被 爆 者 の 方 達 を 対 象 とした 疫 学 調 査 を 含 む 多 くの 研 究 結 果 から 10 万 マイクロシーベルト(100ミリシーベルト)の 被 ばくをすると 自 然 のがん 発 生 頻 度 に 0.5 % 程 度 が 上 積 みされると 推 定 されています 放 射 線 がなくても 30~40%の 人 ががんで 死 亡 し ますから それほど 大 きな 値 ではないことがわかります 寿 命 が 長 くなれば がんによっ て 死 亡 する 確 率 は 高 くなります この 程 度 の 被 ばくであれば 喫 煙 や 食 事 等 の 生 活 習 慣 の 影 響 の 方 が 大 きいということです 疫 学 調 査 では 線 量 が 低 くなると 放 射 線 を 被 ばくした 人 々と 放 射 線 を 被 ばくして いない 人 々の 発 がん 率 の 差 は ほとんど 検 出 できなくなります 実 際 には 100 ミリシー ベルトより 低 い 線 量 の 被 ばくでは がんの 発 生 の 増 加 があるかどうかわからなくなります 今 の 高 萩 市 で 普 通 に 生 活 して 被 ばくが 何 十 ミリシーベルトになることは 考 えられません 従 って 発 癌 を 気 にする 必 要 はありません 特 に 乳 幼 児 を 持 つ 親 が 心 配 しているが 影 響 はどの 程 度 か 回 答 : 福 島 第 一 原 発 の 近 辺 を 除 けば 放 射 線 リスクは 放 出 された 核 分 裂 生 成 物 ( 放 射 性 物 質 )による 汚 染 に 起 因 します 乳 幼 児 に 対 しての 放 射 線 の 健 康 影 響 で 親 が 心 配 なの は 放 射 性 ヨウ 素 による 甲 状 腺 ガンかと 思 います 国 際 放 射 線 防 護 委 員 会 (ICRP)のデー タによりますと 放 射 性 ヨウ 素 では 乳 幼 児 の 内 部 被 曝 による 実 効 線 量 効 率 も 成 人 の10 倍 なので 心 配 の 理 由 は 判 ります しかし 現 在 土 壌 等 に 残 る 放 射 性 物 質 の 大 部 分 はセシ ウムであることからも 判 るように ヨウ 素 は 減 衰 して 殆 ど 検 出 されていないので このた

めの 心 配 は 無 くなっております 放 射 性 ヨウ 素 が 減 衰 した 現 時 点 で 特 に, 乳 幼 児 だけを 取 り 上 げての 心 配 は 必 要 ないと 考 えます 今 回 の 福 島 第 一 原 発 事 故 のリスクを 推 測 する 参 考 事 例 としてチェルノブイリとス リーマイル 島 の 事 故 を 引 用 していますが 核 分 裂 生 成 物 による 汚 染 は 実 はそれより 以 前 の 方 がかなりひどいということも 思 い 起 こす 必 要 があろうかと 思 います 1950 60 年 代 米 国 などの 国 連 の 安 全 保 障 理 事 会 常 任 理 事 国 が 大 気 圏 内 核 実 験 をくり 返 し 行 ったため 世 界 中 の 大 気 が 汚 染 され 世 界 平 均 で 1 平 方 メートルあたり 74 キロベクレル ( 国 際 連 合 科 学 委 員 会 報 告 :2000 年 ) の 放 射 性 セシウム (セシウム 137) が 降 下 していました また 日 本 の 国 土 にも 福 島 第 一 原 発 事 故 以 前 の 通 常 検 知 されていた 量 (1 平 方 メートルあたりおお よそ 0.02~0.2 ベクレル) の 約 1,000~10,000 倍 (1 平 方 メートル 当 たり 200~2000 ベクレル) の 放 射 性 セシウムが 毎 年 降 下 していました しかもその 汚 染 は 核 実 験 が 禁 止 さ れるまで 10 年 位 続 いていました この 過 去 の 事 実 を 広 く 知 ってもらうことも 不 安 を 和 ら げるために 役 立 つのではないかと 思 います ちなみにチェルノブイリの 時 も 短 期 間 ですが 福 島 第 一 原 発 事 故 以 前 の 通 常 検 知 されていた 量 の 約 1,000 倍 の 放 射 性 セシウムが 降 下 し ていました 現 在 50-60 歳 代 以 上 の 人 は 皆 これらの 被 曝 を 経 験 していることになります この 人 達 にこれらのことによって 健 康 影 響 がでているということはありません くり 返 し ますが 核 分 裂 による 放 射 性 同 位 元 素 の 世 界 規 模 での 汚 染 は 福 島 第 一 原 発 事 故 以 前 の 通 常 検 知 されていた 量 の 1,000 倍 程 度 の 放 射 性 セシウムによる 汚 染 を 10 年 間 すでに 経 験 ずみなのです 勿 論 このことが 安 全 性 を 確 約 するものではありませんが もし 影 響 があったとしても そのリスクは 非 常 に 少 ないと 思 われます どのくらい 少 ないのかを 正 確 に 理 解 するためには 低 線 量 放 射 線 の 生 体 影 響 研 究 の 今 後 の 進 展 を 待 たなければなりませ ん 母 乳 に 含 まれる 放 射 線 量 妊 婦 や 子 供 の 外 部 内 部 被 爆 量 はどの 程 度 か 回 答 : お 母 さんが 食 品 や 飲 料 の 摂 取 また 空 気 中 のものを 吸 入 することによって 放 射 性 物 質 を 体 に 取 り 込 むと その 一 部 は 母 乳 に 移 行 するとされています しかし 基 準 を 上 回 っても いま 報 告 されている 程 度 の 濃 度 なら 授 乳 による 放 射 性 物 質 の 赤 ちゃんへの 影 響 は 心 配 しなくても 大 丈 夫 です お 母 さんがどうしても 心 配 なら 粉 ミルクに 変 えることも 一 つの 方 法 ですが 今 の 状 況 ではその 心 配 には 及 びません 妊 娠 中 および 授 乳 中 の 女 性 への 水 道 水 に 関 するご 案 内 が 日 本 産 婦 人 科 学 会 から 発 表 されていますのでご 参 照 下 さい http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf

砂 場 で 遊 ばせても 大 丈 夫 か 回 答 : 砂 遊 びで 大 量 の 被 ばくをする 可 能 性 はありません ただし 土 の 表 面 には 微 量 の 放 射 性 物 質 が 付 着 していると 思 われますので できる 限 り 内 部 被 ばくを 避 けるため 遊 ん だ 後 は 手 洗 いや 洗 顔 うがいの 励 行 の 習 慣 をお 勧 めします 食 物 からの 内 部 被 爆 による 胎 児 への 影 響 は 回 答 : 野 菜 および 魚 介 類 などは 放 射 性 物 質 による 汚 染 検 査 をしていますので 放 射 性 物 質 を 含 むものは 市 場 に 出 回 りません しかし もし その 検 査 をすり 抜 けて 放 射 性 物 質 が 基 準 を 数 倍 上 回 る 野 菜 などを 通 常 の 量 を 何 回 か 食 べたとしても 健 康 への 影 響 があらわれる とは 考 えられません 基 準 を 上 回 る 濃 度 の 放 射 性 物 質 を 含 む 野 菜 を 大 量 に 取 り 続 けること がなければ 健 康 への 影 響 は 心 配 しなくても 大 丈 夫 です 一 つのものを 食 べ 続 けないよう に 心 がければより 安 全 です 例 えば ヨウ 素 131を200 ベクレル/リットル 含 む 水 道 水 を 妊 娠 期 間 中 (280 日 間 ) 毎 日 1リットル 飲 むとすると その 間 に 妊 娠 女 性 ( 胎 児 ではありません)が 受 ける 総 線 量 は 約 1.2 ミリシーベルトと 計 算 されます 胎 児 が 受 ける 被 ばくはこれよりも 少 なくなり ます 現 在 胎 児 に 悪 影 響 が 出 るとされる 放 射 線 量 は 国 際 的 に 50 ~ 100 ミリシーベルト 以 上 とされています マウスを 使 った 実 験 で は 奇 形 は1,000 ミリシーベルト 以 上 で 奇 形 が 生 じ それ 以 下 では 奇 形 は 全 く 見 られないことが 報 告 されています 従 って 今 の 高 萩 市 で 普 通 に 生 活 して 胎 児 が 受 ける 線 量 では 悪 影 響 は 出 ないといえます 海 水 浴 をしても 大 丈 夫 か 回 答 : 6 月 29 日 の 茨 城 県 の 発 表 によると 県 内 海 水 浴 場 の 水 質 調 査 ( 開 設 前 2 回 目 6 月 21 日 から24 日 実 施 )の 結 果 海 水 については 不 検 出 砂 浜 については 十 分 に 低 い 値 で 安 心 して 海 水 浴 を 楽 しむことができるとのことです 県 の 発 表 抜 粋 (1) 海 水 の 放 射 能 濃 度 測 定 結 果 全 17 海 水 浴 場 において 放 射 性 ヨウ 素 及 び 放 射 性 セシウムはすべて 不 検 出 でした なお 文 部 科 学 省 ( 約 10から50キロメートル 沖 )や 東 京 電 力 ( 約 3キロメートル 沖 )が 実 施 している 本 県 沖 の 調 査 においても いずれも 不 検 出 でした (2) 砂 浜 の 放 射 線 量 率 測 定 結 果 17 海 水 浴 場 のうち 砂 浜 のない 姥 の 懐 マリンプールを 除 く16 海 水 浴 場 において 測 定 した 結 果 は 0.07から0.13マイクロシーベルト/ 時 でした この 値 は 茨 城 県 が 沿 岸 の 市 町 村 役 場 で 測 定 した 放 射 線 量 率 ( 高 さ1メートル)(0.10か ら0.195マイクロシーベルト/ 時 )に 比 べ 同 程 度 又 はそれ 以 下 でした

除 草 作 業 をする 際 放 射 線 について 注 意 することはあるか 回 答 : 土 の 表 面 には 微 量 の 放 射 性 物 質 が 付 着 していると 思 われますので できる 限 り 内 部 被 ばくを 避 けて より 安 心 を 得 るため 作 業 後 の 手 洗 いや 洗 顔 うがいの 励 行 をお 勧 め します 日 常 の 被 爆 以 外 にレントゲン 検 診 等 も 行 っている 健 康 への 影 響 は 回 答 : 胸 のX 線 検 診 は 1 回 で0.05 ミリシーベルト 程 度 です 被 ばく 量 はごくわずかで すから 特 に 影 響 はありません