< 参 考 > 1. 国 際 勧 告 等 との 関 連 本 標 準 は ITU-T 勧 告 G.810(1996 年 版 )に 準 拠 したものであるが この 中 から 日 本 国 内 において 用 いられる 同 期 網 に 必 要 な 規 定 を 抽 出 し 再 構 成 している 2. 上 記 国 際 勧 告 等 に 対 する 追 加 項 目 等 2.1 オプション 選 択 項 目 な し 2.2 ナショナルマター 項 目 な し 2.3 その 他 本 標 準 は 上 記 ITU-T 勧 告 に 対 し 下 記 の 項 目 を 削 除 している (1) 略 語 および 定 義 に 関 する 一 部 の 項 目 本 項 目 を 削 除 した 理 由 は 本 標 準 が 対 象 とする 国 内 電 気 通 信 網 間 の 規 定 に 直 接 関 係 せず また 用 語 としても 一 般 的 に 使 用 されないためである (2) タイミング 測 定 構 成 本 項 目 を 削 除 した 理 由 は 測 定 構 成 および 方 法 を 記 述 したものであり 本 標 準 が 対 象 とする 国 内 電 気 通 信 網 間 の 規 定 に 直 接 関 係 しないためである (3) タイミング 信 号 の 数 学 的 モデル 本 項 目 を 削 除 した 理 由 は 本 標 準 が 対 象 とする 国 内 電 気 通 信 網 間 の 規 定 に 直 接 関 係 しないためで ある (4) 周 波 数 および 時 間 安 定 性 の 定 義 と 性 質 本 項 目 を 削 除 した 理 由 は 本 標 準 が 対 象 とする 国 内 電 気 通 信 網 間 の 規 定 に 直 接 関 係 しないためで ある - i - JT-G810
2.4 (1) - ii -
目 次 1. 本 標 準 の 規 定 範 囲 1 2. 関 連 標 準 1 3. 略 語 1 4. 定 義 1 4.1 一 般 定 義 1 4.2 クロック 供 給 装 置 に 関 する 定 義 2 4.3 同 期 網 に 関 する 定 義 2 4.4 従 属 クロック 供 給 装 置 の 動 作 モードに 関 する 定 義 3 4.5 クロック 特 性 に 関 する 定 義 3 5. 位 相 変 動 要 因 5 6. 位 相 変 動 による 品 質 劣 化 5 6.1 品 質 劣 化 の 種 類 5 6.1.1 エラー 5 6.1.2 ディジタル 符 号 化 されたアナログ 情 報 の 品 質 劣 化 5 6.1.3 スリップ 5 6.2 品 質 劣 化 の 制 御 6 6.2.1 エラー 6 6.2.2 ディジタル 符 号 化 されたアナログ 信 号 の 品 質 劣 化 6 6.2.3 スリップ 6 6.2.3.1 フレームアライナ 6 6.2.3.2 タイムスロットアライナ 6 7. 位 相 変 動 規 定 の 目 的 7 7.1 ジッタ 7 7.2 ワンダ 7 8. 同 期 網 の 構 成 7 8.1 同 期 モード 7 8.2 同 期 網 7 JT-G810
1. 本 標 準 の 規 定 範 囲 本 標 準 は タイミングおよび 同 期 に 関 する 標 準 で 使 用 される 用 語 定 義 と 略 語 について 記 述 する さらに ディジタルシステムにおける 位 相 変 動 と 劣 化 を 抑 制 するために 必 要 な 事 項 についても 述 べる 2. 関 連 標 準 JT-G704 JT-G811 JT-G822 1 次 群 及 び2 次 群 ディジタルハイアラーキインタフェースにおける 同 期 フレーム 構 成 ディジタル 網 におけるタイミング 条 件 ディジタル 網 におけるスリップ 率 3. 略 語 タイミングおよび 同 期 に 関 する 標 準 においては 以 下 の 略 語 が 使 用 される MC マスタクロック 供 給 装 置 Master Clock MRTIE 最 大 相 対 タイムインタバルエラー Maximum Relative Time Interval Error MTIE 最 大 タイムインタバルエラー Maximum Time Interval Error PRC 基 準 クロック 供 給 装 置 Primary Reference Clock SC 従 属 クロック 供 給 装 置 Slave Clock TIE タイムインタバルエラー Time Interval Error 4. 定 義 タイミングおよび 同 期 に 関 する 標 準 においては 以 下 の 定 義 を 適 用 する 4.1 一 般 定 義 アライメントジッタ(Alignment jitter) ディジタル 信 号 の 最 適 標 本 化 間 隔 と それから 抽 出 される 標 本 化 クロックとの 間 の 短 期 的 変 動 周 波 数 偏 差 (Frequency departure) タイミング 信 号 の 長 期 的 な 周 波 数 特 性 において 理 想 周 波 数 に 対 して 生 じるオフセット 網 同 期 法 (Network synchronization) 網 内 のすべての 装 置 に 対 して 共 通 の 時 刻 あるいは 周 波 数 を 分 配 する 方 法 スリップ(Slip) 同 期 あるいはプレジオクロナス 状 態 のビット 列 において バッファにおける 読 出 し 書 込 みクロックの 差 分 によって 発 生 する ビット 列 の 一 部 の 繰 り 返 し(2 度 読 み)あるいは 欠 落 ( 読 み 飛 ばし) 標 準 周 波 数 (Standard Frequency) 標 準 周 波 数 発 生 装 置 に 対 して 既 知 の 相 関 を 持 つ 周 波 数 (タイミング)ジッタ((Timing) Jitter) 時 間 軸 上 の 理 想 的 な 位 置 に 対 する タイミング 信 号 の 短 期 的 位 相 変 動 (ここで 短 期 的 とは 変 動 が 10Hz 以 上 の 周 波 数 である 場 合 を 意 味 する) - 1 - JT-G810
ワンダ(Wander) 時 間 軸 上 の 理 想 的 な 位 置 に 対 する ディジタル 信 号 の 長 期 的 位 相 変 動 (ここで 長 期 的 とは 変 動 が 10Hz 未 満 の 周 波 数 である 場 合 を 意 味 する) ( 注 ) 本 標 準 と 関 連 標 準 の 目 的 に 照 らし この 定 義 は 周 波 数 オフセット ドリフトによるワンダを 含 まな いものとする 4.2 クロック 供 給 装 置 に 関 する 定 義 クロック 供 給 装 置 (Clock) 網 同 期 のために 使 用 する 周 波 数 発 生 装 置 標 準 周 波 数 発 生 装 置 (Frequency standard) 出 力 が 基 準 周 波 数 として 使 用 される 発 生 装 置 マスタクロック 供 給 装 置 (Master clock) 他 の 周 波 数 発 生 装 置 の 制 御 に 用 いる 高 精 度 の 周 波 数 信 号 を 発 生 する 装 置 ノードクロック 供 給 装 置 (Node clock) タイミング 信 号 を 1つ 以 上 の 同 期 装 置 に 分 配 するクロック 供 給 装 置 基 準 クロック 供 給 装 置 (Primary reference clock) ITU-T G.811 準 拠 の 基 準 周 波 数 信 号 を 供 給 する 標 準 周 波 数 発 生 装 置 従 属 クロック 供 給 装 置 (Slave clock) より 高 品 質 のクロック 供 給 装 置 から 受 信 した 基 準 タイミング 信 号 に 対 し 位 相 同 期 をとったタイミング 信 号 を 出 力 するクロック 供 給 装 置 4.3 同 期 網 に 関 する 定 義 非 同 期 モード(Asynchronous mode) 網 内 のクロック 供 給 装 置 が 自 走 モードで 動 作 している 状 態 ローカルノード(Local node) 同 期 網 ノードの 内 加 入 者 装 置 と 直 接 対 向 するノード 従 属 同 期 モード(Master slave mode) マスタクロック 供 給 装 置 が 標 準 周 波 数 発 生 装 置 として 使 用 され その 周 波 数 が 他 の 全 ての 従 属 クロック 供 給 装 置 に 分 配 される 状 態 相 互 同 期 モード(Mutually synchronized mode) 全 てのクロック 供 給 装 置 が 互 いの 位 相 制 御 においてある 程 度 の 影 響 を 与 え 合 う 状 態 JT-G810-2 -
プレジオクロナスモード(Plesiochronous mode) 異 なる 基 準 クロック 装 置 を 持 つ 網 間 において これらの 偏 差 特 性 による 差 分 が 長 期 的 に 一 定 の 割 合 で 発 生 し かつ いかなる 変 動 も 規 定 内 の 変 化 率 に 収 まっている 状 態 準 同 期 モード(Pseudo-synchronous mode) 網 内 全 てのクロック 供 給 装 置 が 通 常 動 作 条 件 下 でITU-T G.811に 規 定 する 基 準 クロック 供 給 装 置 に 相 当 した 長 期 周 波 数 精 度 を 有 する 状 態 網 内 全 てのクロック 供 給 装 置 が 単 一 の 基 準 クロック 供 給 装 置 に 従 属 しているわけではない 同 期 網 (Synchronization network) 通 常 動 作 条 件 下 で 全 てのクロック 供 給 装 置 が 同 一 の 長 期 周 波 数 精 度 を 有 する 網 であり 同 期 網 ノード とそれらを 接 続 するクロックパスにより 構 成 される 同 期 網 ノード(Synchronization network node) 同 一 局 において ノードクロック 供 給 装 置 により 直 接 タイミングをとる 装 置 群 中 継 ノード(Transit node) 同 期 網 ノードの 内 加 入 者 装 置 と 直 接 対 向 しないノード 4.4 従 属 クロック 供 給 装 置 の 動 作 モードに 関 する 定 義 自 走 モード(Free running mode) クロック 供 給 装 置 の 出 力 信 号 が 内 蔵 発 振 器 の 特 性 に 大 きく 影 響 されており 位 相 同 期 機 能 による 制 御 が 行 なえない 状 態 この 状 態 では クロック 供 給 装 置 は 網 からの 基 準 タイミング 入 力 を 全 く 受 信 できてい ないか 基 準 タイミング 入 力 が 断 となり かつ 断 直 前 に 保 持 していた 位 相 制 御 情 報 が 使 用 できない 自 走 モードは クロック 供 給 装 置 の 出 力 が 基 準 タイミング 入 力 または 基 準 からの 偏 位 の 影 響 を 全 く 受 けな くなった 時 に 始 まる クロック 供 給 装 置 の 出 力 が 基 準 タイミング 入 力 に 位 相 同 期 した 時 自 走 モードは 終 了 する ホールドオーバモード(Holdover mode) クロック 供 給 装 置 が 制 御 のための 基 準 タイミング 入 力 を 失 い ロックモードでの 位 相 制 御 のために 保 持 していた 蓄 積 データにより 動 作 している 状 態 規 格 の 範 囲 内 で ロック 状 態 に 準 ずるよう 位 相 および 周 波 数 変 動 を 制 御 するために この 蓄 積 データが 使 用 される ホールドオーバモードは クロック 供 給 装 置 の 出 力 が 基 準 タイミング 入 力 または 基 準 からの 偏 位 の 影 響 を 全 く 受 けなくなった 時 に 始 まる クロッ ク 供 給 装 置 の 出 力 がロックモード 状 態 に 戻 った 時 ホールドオーバモードは 終 了 する ロックモード(Locked mode) 従 属 クロック 供 給 装 置 の 出 力 信 号 が 基 準 タイミング 入 力 によって 制 御 されている 状 態 この 状 態 では 従 属 クロック 供 給 装 置 の 出 力 信 号 の 長 期 的 な 周 波 数 平 均 値 は 基 準 入 力 と 一 致 し 入 出 力 間 のタイムエラー 関 数 は 定 数 になる 従 属 クロック 供 給 装 置 の 期 待 される 運 用 状 態 は ロックモードである 4.5 クロック 特 性 に 関 する 定 義 微 小 周 波 数 偏 差 (Fractional frequency deviation) 微 小 周 波 数 偏 差 は ある 信 号 の 実 際 の 周 波 数 と 規 定 された 公 称 周 波 数 との 差 を 公 称 周 波 数 で 割 ること により 求 められる 微 小 周 波 数 偏 差 y(t)は 次 式 で 表 される - 3 - JT-G810
y ( t ) = v ( t ) v v nom nom ここで ν(t)は 実 際 の 周 波 数 を ν nom は 公 称 周 波 数 をそれぞれ 示 す 周 波 数 確 度 (Frequency accuracy) 規 定 された 時 間 内 における 微 小 周 波 数 偏 差 の 最 大 値 ( 注 ) 周 波 数 確 度 は 初 期 周 波 数 オフセットと エージングおよび 外 的 条 件 のあらゆる 影 響 を 含 む 周 波 数 ドリフト(Frequency drift) エージングおよび 周 囲 条 件 ( 放 熱 圧 力 温 度 湿 度 電 源 供 給 変 動 負 荷 など)による 微 小 周 波 数 偏 差 の 公 称 周 波 数 に 対 する 変 化 率 ( 注 1) 外 的 要 因 は 常 に 明 示 されていること ( 注 2) 周 波 数 ドリフトは 線 形 周 波 数 ドリフトのみならず あらゆる 高 次 の 周 波 数 ドリフトを 含 む 周 波 数 安 定 度 (Frequency stability) 与 えられた 時 間 内 での 内 的 あるいはまた 外 的 要 因 による 周 波 数 の 変 動 ( 注 ) 周 波 数 ドリフトによる 影 響 ( 放 熱 圧 力 温 度 湿 度 電 源 供 給 変 動 電 荷 エージングなどによ る)のような 規 則 的 な 影 響 と 時 間 域 もしくは 周 波 数 域 で 表 わされる 確 率 的 な 周 波 数 変 動 とは 一 般 的 に 区 別 される 時 間 関 数 (Time function) クロックの 時 間 関 数 は 次 式 により 定 義 される T(t) = Ф(t) 2πνnom ここで Ф(t)は クロック 供 給 装 置 の 出 力 におけるタイミング 信 号 の 瞬 時 位 相 の 総 和 である ν nom は クロックの 公 称 周 波 数 である タイムエラー 関 数 (Time error function) クロックの 標 準 周 波 数 に 対 するタイムエラーとは クロックと 標 準 周 波 数 の 時 間 関 数 の 差 である クロッ クの 時 間 関 数 T(t)と 基 準 クロックの 時 間 関 数 T ref (t)との 間 のタイムエラー 関 数 x(t)は 次 のように 定 義 さ れる x(t) = T(t) - T ref (t) 理 論 上 標 準 周 波 数 発 生 装 置 は 理 想 的 な 時 間 関 数 を 持 つと 考 えられる(すなわち T ref (t)=t であると 仮 定 できる) 理 想 的 な 時 間 関 数 は 計 測 目 的 に 使 用 できないことから 理 想 的 なタイムエラーというものは 実 質 的 な 意 味 を 持 たない JT-G810-4 -
タイムエラーは 基 本 的 な 関 数 であり これから 多 くの 異 なった 安 定 性 パラメータ(MTIE 等 )が 算 出 できる タイムエラー 関 数 x(t)については 連 続 的 な 値 を 現 実 的 には 得 ることができないので 一 様 な 間 隔 における 離 散 値 x i =x(t 0 +iτ 0 )が 使 用 される タイムインタバルエラー 関 数 (Time interval error function) クロックの ある 時 間 間 隔 (タイムインタバル)における 時 間 特 性 の 計 測 結 果 と 同 じ 時 間 間 隔 におけ る 基 準 クロックの 時 間 特 性 の 計 測 結 果 との 差 をタイムインタバルエラー 関 数 という タイムインタバルエ ラー 関 数 TIE(t,τ)は 次 のように 表 される TIE(t,τ) = [T(t+τ) - T(t)] - [T ref (t+τ) - T ref (t)] = x(t+τ) - x(t) ここで τはタイムインタバルである タイムインタバルτは 通 常 観 測 インタバル と 呼 ばれる 最 大 タイムインタバルエラー(MTIE:Maximum time interval error) 測 定 時 間 (T) 内 の 全 ての 観 測 時 間 (τ=nτ 0 )における 理 想 タイミング 信 号 に 対 するタイミング 信 号 の 遅 延 変 動 の 最 大 値 (peak-to-peak)であり 次 式 により 概 算 される MTIE(nτ ) max [ max x(i) - min x(i)], n = 1,2,...,N -1 0 1 k N-n k i k+ n k i k+ n 最 大 相 対 タイムインタバルエラー(MRTIE:Maximum relative time interval error) 測 定 時 間 (T) 内 の 全 ての 観 測 時 間 (τ=nτ 0 )における 入 力 タイミング 信 号 に 対 する 出 力 タイミング 信 号 の 遅 延 変 動 の 最 大 値 (peak-to-peak)である 5. 位 相 変 動 要 因 位 相 変 動 は 一 般 的 にジッタ ワンダ および 周 波 数 オフセットとドリフトの 影 響 の3つの 要 因 に 分 け られる 加 えて 網 切 替 装 置 の 自 動 切 替 等 による 過 渡 的 な 位 相 不 連 続 もまた 位 相 変 動 の 要 因 となる 6. 位 相 変 動 による 品 質 劣 化 6.1 品 質 劣 化 の 種 類 6.1.1 エラー エラーは タイミング 信 号 が 時 間 軸 上 の 最 適 位 置 からずれる 結 果 信 号 再 生 点 で 生 じる 6.1.2 ディジタル 符 号 化 されたアナログ 情 報 の 品 質 劣 化 ディジタル 符 号 化 されたアナログ 情 報 の 品 質 劣 化 は 最 終 接 続 点 でのディジタル/アナログ 変 換 装 置 で 復 号 された 標 本 間 隔 における 位 相 変 動 の 結 果 生 じる これによりディジタル 符 号 化 映 像 信 号 において 重 大 な 影 響 を 生 じる 6.1.3 スリップ スリップは 出 力 信 号 タイミングを 入 力 信 号 タイミングから 抽 出 しない 場 合 入 出 力 信 号 間 の 位 相 差 あ るいはまた 周 波 数 差 を 装 置 のバッファメモリ(または 他 の 機 構 )が 調 節 できない 場 合 に 生 じる スリッ プが 制 御 されるかされないかはスリップ 制 御 法 に 依 存 する - 5 - JT-G810
6.2 品 質 劣 化 の 制 御 6.2.1 エラー 網 および 装 置 のジッタ 規 格 の 目 的 は ジッタが 網 のエラー 特 性 に 影 響 を 与 えないことを 保 証 するために ある 6.2.2 ディジタル 符 号 化 されたアナログ 信 号 の 品 質 劣 化 ジッタ 規 格 の 目 的 は 位 相 変 動 の 期 待 レベルについての 十 分 な 情 報 を 与 えることによって 許 容 できな い 品 質 劣 化 を 起 こすことなく 装 置 を 設 計 できるようにすることにある 6.2.3 スリップ スリップは 非 同 期 多 重 装 置 や 同 期 端 局 で 生 じる 位 相 変 動 の 規 格 レベルが 与 えられた 場 合 スタッフ 制 御 方 法 や 多 重 分 離 装 置 のバッファ 容 量 を 適 切 に 選 ぶことで 非 同 期 多 重 分 離 装 置 のスリップ 発 生 を 最 小 にすることができる 同 期 端 局 では クロック 性 能 の 厳 格 な 規 格 とともに バッファ 容 量 を 適 切 に 選 ぶこ とで スリップ 発 生 を 最 小 にすることができる 入 出 力 タイミング 信 号 間 に 周 波 数 差 があると スリップを 除 去 することは 不 可 能 であることに 注 意 すべ きである 国 内 の 網 間 接 続 におけるスリップ 制 御 性 能 の 目 標 値 はJT-G822に 与 えられる アライナ 装 置 の 種 々の 形 態 が スリップの 影 響 を 最 小 化 するために 使 用 される 次 に 示 すアライナ 装 置 の2つの 形 態 が ディジタル 信 号 の 終 端 に 適 している フレームアライナ タイムスロットアライナ 6.2.3.1 フレームアライナ フレームアライナが 使 用 される 場 合 1フレームに 相 当 する 連 続 したビット 列 の 挿 脱 によってスリップ が 生 じる 標 準 JT-G704に 規 定 されたフレーム 構 成 の 場 合 スリップは 完 全 に1フレーム 生 じる フレームアライナで 生 じる 最 大 および 平 均 遅 延 は 遅 延 を 最 小 にするためにできるだけ 小 さくすべきであ ることが 重 要 である また フレームアライナがスリップ 制 御 を 行 った 後 さらなるスリップが 起 こらな いように フレーム 同 期 信 号 の 到 達 時 間 の 実 質 的 変 動 を 吸 収 できるようにすべきであることも 重 要 である 6.2.3.2 タイムスロットアライナ タイムスロットアライナが 使 用 される 場 合 1つ 以 上 の64kbit/sチャネルで 1チャネルタイ ムスロットの 連 続 する8ビットを 挿 脱 することからスリップが 生 じる スリップは 異 なる 時 間 に 異 なるチャ ネルで 起 こるので もし 複 数 のタイムスロットによるサービスにおいて 連 続 したオクテットの 完 全 性 を 維 持 するのであれば 特 別 な 制 御 手 法 が 必 要 となる JT-G810-6 -
7. 位 相 変 動 規 定 の 目 的 7.1 ジッタ 網 ノードインタフェースのジッタ 規 格 は 2つの 基 本 的 なカテゴリに 分 類 される 網 ノードインタフェースの 出 力 における 最 大 許 容 ジッタ 規 格 入 力 ポートが 網 のジッタレベルに 適 応 することを 保 証 するための 正 弦 波 ジッタストレス 試 験 の 規 格 7.2 ワンダ ワンダ 規 格 は 以 下 のカテゴリに 分 類 される (1) 同 期 網 ノードの 出 力 におけるワンダの 最 大 許 容 出 力 値 (2) 入 力 ポートが 網 のワンダレベルに 適 応 することを 保 証 するための ストレス 試 験 (3) 基 準 クロック 供 給 装 置 および 従 属 クロック 供 給 装 置 に 対 するワンダ 規 格 は 以 下 を 含 む (a) ロックモードにおける 装 置 固 有 の 出 力 ワンダ (b) 自 走 モードにおける 装 置 固 有 の 出 力 ワンダ (c) ストレス 試 験 状 態 での 出 力 ワンダ (d) ワンダ 伝 達 特 性 これらの 目 的 は 伝 送 路 におけるワンダ 累 積 の 許 容 値 に 制 限 を 与 えるだけでなく クロック 装 置 が 従 属 接 続 されたクロックパスにおけるワンダの 累 積 にも 制 限 を 与 えることである 8. 同 期 網 の 構 成 8.1 同 期 モード 国 際 網 間 では 通 常 プレジオクロナスモードで 相 互 接 続 する 国 内 網 の 同 期 には 以 下 のタイプがある 完 全 同 期 網 (1または 数 台 の 基 準 クロック 供 給 装 置 によって 制 御 される) 完 全 プレジオクロナス 網 上 記 の 混 合 ( 同 期 網 が 基 準 クロック 供 給 装 置 によって 制 御 され さらにこれらがプレジオクロナ スモードで 相 互 接 続 される) 8.2 同 期 網 ノードクロック 供 給 装 置 を 同 期 化 するための2つの 基 本 的 方 法 がある 従 属 同 期 相 互 同 期 従 属 同 期 システムは 1つの 基 準 クロック 供 給 装 置 を 有 し 他 の 全 てのクロック 供 給 装 置 をこれに 周 波 数 同 期 させる 同 期 は 一 方 のクロック 供 給 装 置 から 次 のクロック 供 給 装 置 へタイミング 信 号 を 伝 達 するこ とで 行 われる 高 位 のクロック 供 給 装 置 には 従 属 し 低 位 のクロック 供 給 装 置 に 対 してはマスタクロック 供 給 装 置 として 動 作 する 数 台 のクロック 供 給 装 置 によって クロック 供 給 装 置 のハイアラーキが 構 成 され る 相 互 同 期 システムでは すべてのクロック 供 給 装 置 が 相 互 接 続 され 階 層 的 な 構 成 になっていない ま た 単 一 の 基 準 クロック 供 給 装 置 もない 従 属 同 期 と 相 互 同 期 を 組 み 合 わせる 同 期 手 法 も 存 在 する - 7 - JT-G810
第 1 版 作 成 協 力 者 (1997 年 1 月 31 日 現 在 ) ( 敬 称 略 ) 第 一 部 門 委 員 会 部 門 委 員 長 川 口 健 一 国 際 電 信 電 話 ( 株 ) 副 部 門 委 員 長 庄 司 滋 彦 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 副 部 門 委 員 長 林 和 行 ( 株 ) 日 立 製 作 所 橘 薫 第 二 電 電 ( 株 ) 稲 葉 安 男 東 京 通 信 ネットワーク( 株 ) 薗 田 宏 沖 電 気 工 業 ( 株 ) 山 口 健 二 日 本 電 気 ( 株 ) 益 田 淳 国 際 電 信 電 話 ( 株 ) 中 尾 康 二 国 際 電 信 電 話 ( 株 ) 星 野 隆 資 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 北 見 憲 一 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 松 下 正 彦 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 大 西 邦 宏 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 岡 田 忠 信 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 関 口 幹 夫 日 本 無 線 ( 株 ) 遠 藤 一 美 富 士 通 ( 株 ) 久 保 征 英 富 士 通 ( 株 ) 伊 藤 修 治 三 菱 電 機 ( 株 ) 中 島 昭 久 NTT 移 動 通 信 網 ( 株 )
第 一 部 門 委 員 会 第 二 専 門 委 員 会 専 門 委 員 長 星 野 隆 資 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 副 専 門 委 員 長 関 口 幹 夫 日 本 無 線 ( 株 ) 吉 田 昌 弘 国 際 テ シ タル 電 話 ( 株 ) 伊 藤 啓 司 国 際 電 信 電 話 ( 株 ) 岸 川 義 彦 第 二 電 電 ( 株 ) 赤 石 沢 直 久 東 京 通 信 ネットワーク( 株 ) 中 島 勤 日 本 高 速 通 信 ( 株 ) カルロス ハ ルテ ス 日 本 国 際 通 信 ( 株 ) 山 本 俊 次 日 本 テレコム( 株 ) 原 田 和 幸 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 石 山 幸 司 大 阪 メディアポート( 株 ) 田 村 利 博 安 藤 電 気 ( 株 ) 吉 田 正 典 アンリツ( 株 ) 宮 下 慎 一 大 倉 電 気 ( 株 ) 川 口 和 穂 沖 電 気 工 業 ( 株 ) 村 上 泰 典 住 友 電 気 工 業 ( 株 ) 渥 味 武 彦 ( 株 ) 東 芝 徳 田 一 憲 日 本 ルーセント テクノロシ ー( 株 ) 進 京 一 日 本 電 気 ( 株 ) 上 岡 貞 雄 日 本 モトローラ( 株 ) 北 澤 雅 一 ( 株 ) 日 立 製 作 所 生 田 廣 司 富 士 通 ( 株 ) 久 保 和 夫 三 菱 電 機 ( 株 ) 特 別 専 門 委 員 拝 木 茂 雄 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) TTC 事 務 局 小 森 秀 夫 (JT-G810 検 討 グループ) リーダ 生 田 廣 司 富 士 通 ( 株 ) 委 員 伊 藤 啓 司 国 際 電 信 電 話 ( 株 ) 委 員 赤 石 澤 直 久 東 京 通 信 ネットワーク( 株 ) 特 別 専 門 委 員 佐 々 木 貴 範 日 本 高 速 通 信 ( 株 ) 委 員 原 田 和 幸 日 本 電 信 電 話 ( 株 ) 委 員 田 村 利 博 安 藤 電 気 ( 株 ) 委 員 関 口 幹 夫 日 本 無 線 ( 株 ) 委 員 北 澤 雅 一 ( 株 ) 日 立 製 作 所