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(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

平成16年度

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

弁護士報酬規定(抜粋)

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

後期高齢者医療制度

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

Microsoft PowerPoint a1.ppt

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

税制面での支援

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

ニュースリリース


1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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Microsoft Word )40期決算公開用.doc

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算



保 険 料 は 個 人 ごとに 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 では 被 保 険 者 一 人 ひとりに 保 険 料 を 負 担 していただくことになります 新 たに75 歳 になられた 方 (65 歳 以 上 75 歳 未 満 で 一 定 以 上 の 障 害 があり 認 定 を 受 けた 方 を

Microsoft Word - ☆f.doc

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

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資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

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連結計算書

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

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疑わしい取引の参考事例

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

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空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

所令要綱

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者


大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

国税連携ファイル記録項目一覧

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

ニュースリリース

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郵 便 局 において 提 供 される 金 融 2 社 の 金 融 サービス 参 考 1 銀 行 サービス 2 保 険 サービス (*)は 銀 行 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) (*)は 保 険 窓 口 業 務 ( 総 務 省 告 示 で 規 定 ) ( 太 枠 内 を 総

奨学事業戦略部個人情報ファイル簿

Taro-H19退職金(修正版).jtd

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平成18年1月4日

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

40 総 論 41 法 人 課 税 01 租 税 法 概 論 ( 4001 ) 02 税 制 の 動 向 ( 4002 ) 91 事 例 研 究 ( 4091 ) 99 その 他 ( 4099 ) 01 法 人 税 ( 4101 ) 3. 税 務 官 庁 の 組 織 4. 不 服 申 立 て 税 務

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

Microsoft Word - 4 家計基準

65 発 送 管 理 2 賦 課 期 日 情 報 66 発 送 管 理 3 賦 課 期 日 情 報 67 発 送 管 理 4 賦 課 期 日 情 報 68 発 送 管 理 5 賦 課 期 日 情 報 69 発 送 管 理 6 賦 課 期 日 情 報 70 発 送 管 理 7 賦 課 期 日 情 報

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

定款

Taro-iryouhoken

奨学資金の受領から返還までの手続

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

Transcription:

AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03 ライフプランニングと 資 金 計 画 ⑴ ライフプランニング

はじめに 本 書 の 目 的 本 書 は AFP 2 級 FP 技 能 士 試 験 に 最 も 容 易 に かつ 確 実 に 合 格 するために 構 成 さ れています このテキストをマスターすれば 最 も 合 理 的 かつ 最 短 に 合 格 圏 に 入 ることができます 本 書 の 特 色 使 い 方 ❶ 文 章 は 簡 潔 に かつ わかりやすくしました 少 ない 時 間 で 全 範 囲 を 勉 強 するには 楽 に 読 める 必 要 があります そのため 本 書 は なるべく 文 章 を 簡 潔 に かつ わかりやすくしました ❷ 図 表 を 多 く 盛 り 込 みました 文 字 ばかりのテキストではなかなか 理 解 が 進 みません テキストの 内 容 に 合 わせた 形 で 図 表 があると 理 解 が 進 むものです そこで 本 書 では 図 表 を 多 く 盛 り 込 みました ❸ 試 験 に 出 題 されるか 否 かの 重 要 度 を 各 事 項 のはじめに 明 示 しました 試 験 にあまり 出 ないところを 一 生 懸 命 やっても 無 意 味 です そこで どこに 力 を 入 れて 学 習 すべきかを 各 事 項 のはじめに A 最 重 要 重 要 補 足 ゾーン の3 段 階 で 示 しました B ゾーン C ゾーン ❹ テキスト 内 の 内 容 にも 重 要 度 を 示 し 確 認 のためのチェックボックスを 設 けました 黄 色 枠 で4つ 星 マークが 記 してある 箇 所 は 最 重 要 事 項 です テキストの 本 文 中 や 事 項 の 最 後 にポイントとしてまとめてある 場 合 があります 2

テキストの 本 文 中 の 必 須 学 習 項 目 は 黄 色 以 外 の 色 枠 で 囲 み 1 3つの 星 マークで 重 要 度 を 示 しています 3 I 総 則 労 働 基 準 法 の 適 用 対 象 C ゾーン 必 須 学 習 項 目 に 関 する 参 考 項 目 については 同 色 で 下 記 のように 表 示 しています ⑴ 適 用 範 囲 ( 法 112 条 法 116 条 別 表 第 1ほか) 原 則 労 働 者 を 使 用 する 事 業 は その 種 類 規 模 に 関 係 なく 労 働 基 準 法 の 適 用 を 受 けます 労 働 基 準 法 別 表 第 1 労 働 基 準 法 は 事 業 の 種 類 に 関 係 なく 適 用 されますが 労 働 時 間 など 一 部 の 規 定 について は 事 業 の 種 類 によって 特 例 が 設 けられています そこで 労 働 基 準 法 は 別 表 第 1 にお いて 一 定 の 業 種 の 区 分 を 列 挙 したうえで 特 例 の 箇 所 でそれを 引 用 するという 形 をとって います 工 業 的 業 種 非 工 業 的 業 種 1 号 製 造 業 テキスト 右 ページ 2 上 号 部 鉱 業 には 学 習 7 日 号 の 畜 産 記 養 録 蚕 欄 水 を 産 業 設 けました 12 号 教 育 研 究 業 学 習 進 捗 状 況 などの 確 3 号 建 設 業 4 号 運 輸 交 通 業 認 に 役 立 ててください 5 号 貨 物 取 扱 業 6 号 農 林 業 8 号 商 業 9 号 金 融 広 告 業 10 号 映 画 演 劇 業 11 号 郵 便 通 信 業 13 号 保 健 衛 生 業 14 号 接 客 娯 楽 業 15 号 焼 却 清 掃 業 属 地 主 義 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 労 働 基 準 法 は 日 本 国 内 にある 事 業 にのみ 適 用 されるので 国 外 にある 支 店 等 であって 事 業 としての 実 態 を 備 えるものについては 適 用 されません また 日 本 国 内 で 行 われる 事 テキストの 各 ページの 下 に メモ 欄 を 設 けました 講 義 を 聞 きながら またテキ 業 であれば 事 業 主 が 外 国 人 であっても 適 用 されます ストを 読 みながら 必 要 なことはどんどんメモ 欄 に 書 き 込 み 自 分 だけのオリジナ ルテキストに 仕 上 げていきましょう 本 書 の 利 用 により 一 人 でも 多 くの 方 がAFP 2 級 FP 技 能 士 試 験 に 合 格 されることを 心 より 切 望 します フォーサイト 教 材 作 成 室 14 3

もくじ I ライフプランの 基 礎 7 ライフプランの 意 義... 8 ライフプランの 目 的 とライフスタイル... 10 ライフイベント 表 の 作 成... 12 II キャッシュフロー マネジメント 15 キャッシュフローの 基 礎 知 識... 16 キャッシュフロー 表 の 作 成... 18 6 つの 係 数... 24 個 人 バランスシートの 作 成... 28 III 教 育 資 金 設 計 31 教 育 のための 資 金 の 全 体 像 と 必 要 性... 32 教 育 資 金 の 作 り 方... 34 国 の 教 育 ローン.... 36 その 他 の 準 備 方 法... 40 IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 43 住 宅 取 得 の 考 え 方 住 宅 の 種 類 と 選 択 肢... 44 住 宅 取 得 のための 費 用... 45 住 宅 取 得 のための 貯 蓄 計 画... 47 住 宅 ローンの 返 済 方 法... 48 住 宅 ローンの 金 利 の 種 類... 50 借 換 え.... 53 繰 上 返 済... 54 住 宅 ローン ⅰ 住 宅 金 融 支 援 機 構 :フラット 35... 55 住 宅 ローン ⅱ 財 形 住 宅 融 資... 58 住 宅 ローン ⅲ 民 間 融 資... 60

V カードと 消 費 生 活 65 カードの 意 義 と 仕 組 み... 66 クレジットカード... 68 信 用 情 報 機 関... 70 デビットカード 電 子 マネー... 72 カード 利 用 の 注 意 点... 74 VI 企 業 の 資 金 調 達 79 資 金 調 達 の 方 法... 80 キャッシュフロー 計 算 書 の 読 み 方... 83 索 引... 86 チェックテスト 解 答 解 説... 88

I ライフプランの 基 礎 AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03

I ライフプランの 基 礎 ライフプランの 意 義 C ゾーン ライフデザイン ( 各 人 の 価 値 観 に 基 づいた) 個 人 の 生 き 方 ライフプラン 人 生 設 計 生 涯 生 活 設 計 2つの 関 係 ライフプランは 資 金 計 画 だけでなく 家 族 に 関 するプランやキャリアプラン 健 康 に 関 するプランなど 具 体 的 な 暮 らし 方 のプランを 意 味 しますが ライフデザインは 各 人 の 価 値 観 に 基 づいた 生 き 方 を 意 味 します そのため ライフデザインには その 人 の 夢 や 人 生 観 がそのまま 映 し 出 されます いわば ライフデザインはライフプランの 前 提 となり 方 向 付 けるものといえます ライフプランの 必 要 性 ❶ 昨 今 の 経 済 社 会 環 境 は 急 激 に 変 化 しています 終 身 雇 用 制 年 功 序 列 型 賃 金 の 崩 壊 公 的 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 の 引 上 げ 少 子 高 齢 化 ❷ もはや 国 や 企 業 が 守 ってくれるとは 限 らない 自 己 責 任 自 助 努 力 が 求 められる 時 代 になってきています ❸ 自 立 して 生 きていくためには 家 計 の 現 状 を 把 握 し 目 標 計 画 を 立 て 準 備 をしな ければなりません(=ファイナンシャル プランニング) ❹ そのために 自 分 自 身 のライフプランを 描 くことが 必 要 です 8

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / プランニングにおける FP 業 務 ❶ FPは 顧 客 のプランニングに 必 要 な 法 律 金 融 商 品 や 税 金 などに 関 する 知 識 を 深 め 情 報 を 収 集 し 必 要 に 応 じて 知 識 を 最 新 の 情 報 に 更 新 する 必 要 があり FPとして 常 に 自 己 研 さんに 努 める 必 要 があります ❷ FP 業 務 においては 顧 客 の 利 益 優 先 守 秘 義 務 の 遵 守 アカウンタビリティ( 顧 客 に 対 する 説 明 義 務 ) インフォームド コンセント( 顧 客 の 理 解 と 納 得 ) が 求 められます ❸ 顧 客 の 同 意 ( 承 諾 )を 前 提 に 弁 護 士 や 税 理 士 などの 専 門 家 の 協 力 を 得 ながら 目 標 達 成 のための 計 画 を 立 案 することが 必 要 です ❹ 職 業 上 の 倫 理 観 が 必 要 であり 顧 客 の 満 足 度 を 高 めるためであっても コンプライ アンス( 法 令 遵 守 )に 少 しでも 抵 触 してはいけません 01FP ライフプランの3 領 域 精 神 的 側 面 ( 生 きがい) =ライフデザイン 身 体 的 側 面 ( 健 康 管 理 ) 経 済 的 側 面 ( 資 金 計 画 ) ファイナンシャル プランニング ファイナンシャル プランニングは ライフプランの 経 済 的 側 面 をサポートします 9

I ライフプランの 基 礎 ライフプランの 目 的 とライフスタイル C ゾーン ライフプランの 目 的 具 体 的 なライフプランを 作 成 実 行 することで 個 人 のライフデザインが 実 現 されるこ とになります 年 代 別 ライフスタイル 20 代 キャリアのスタート 結 婚 資 金 準 備 貯 蓄 運 用 開 始 (=ファイナンシャル プランのスタート 時 期 ) 30 代 キャリアアップを 図 る 住 宅 購 入 の 自 己 資 金 準 備 出 産 教 育 資 金 の 準 備 金 融 資 産 運 用 40 代 住 宅 ローンの 返 済 教 育 資 金 の 確 保 リスク 管 理 老 後 資 金 のための 準 備 親 の 介 護 問 題 など 50 代 退 職 後 の 生 活 設 計 (=リタイアメントプラン) 老 後 資 金 確 保 のための 最 終 段 階 60 代 仕 事 を 続 けるかどうかの 選 択 退 職 金 の 運 用 寝 たきりになったときの 備 え 相 続 設 計 ❶ 現 在 のライフスタイルは 多 様 化 しています 婚 姻 率 の 低 下 離 婚 率 の 増 大 晩 婚 化 シングル ディンクスの 増 加 両 親 との 同 居 期 間 の 長 期 化 ❷ ファイナンシャル プランの 作 成 では 顧 客 それぞれのライフスタイルを 重 視 して プランニングすることが 大 切 です ディンクス(DINKS) Double Income No Kids 10

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 人 生 の 三 大 資 金 ❶ 教 育 資 金 ❷ 住 宅 取 得 資 金 ❸ 老 後 資 金 11

I ライフプランの 基 礎 ライフイベント 表 の 作 成 C ゾーン 顧 客 およびその 家 族 の 将 来 の 予 定 希 望 する 計 画 (=ライフイベント)を 時 系 列 に まとめ 一 覧 表 形 式 にしたものです 作 成 理 由 顧 客 側 FP 側 ❶ 漠 然 としか 捉 えていなかった 本 人 家 族 のライフイベントを 改 めて 確 認 す ることができます ❷ 将 来 の 夢 や 目 標 を 新 たに 見 つけるきっかけづくりになります ❸ イベントに 必 要 な 費 用 を 数 値 化 し 何 がどれくらいかかるのか 把 握 するこ とができます 顧 客 のライフプランや 人 生 観 を 知 るよいきっかけとなります 02 ライフイベントに 関 するデータ 12

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / チェックテスト 1 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ ライフプランを 作 成 するのは 目 標 が 明 確 化 し 各 人 のライフデザインの 具 体 的 実 現 に 寄 与 するからである ❷ FPにおいて 考 慮 されるライフプランの 三 大 資 金 とは 結 婚 資 金 住 宅 取 得 資 金 と 老 後 資 金 であるといわれている ❸ 妻 は 子 を 出 産 して 専 業 主 婦 になるという 家 庭 は 昨 今 においても 多 く このよう な 家 庭 をイメージしてプランニングするのが 適 当 だといえる ❹ ライフイベント 表 は 1 年 間 の 収 支 と 貯 蓄 残 高 の 推 移 を 時 系 列 に 表 したものであ る ❺ ライフイベント 表 を 作 成 することにより 顧 客 は イベントに 必 要 な 費 用 を 数 値 化 し 何 がどれくらい 必 要 になるのかを 把 握 することができるメリットがあ る 13

II キャッシュフロー マネジメント AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03

II キャッシュフロー マネジメント キャッシュフローの 基 礎 知 識 A ゾーン 定 義 ❶ キャッシュフロー ❷ キャッシュフロー 表 1 年 間 の 資 金 収 支 と その 結 果 増 減 する 貯 蓄 残 高 をいいます 現 在 の 収 支 状 況 と 今 後 のライフプランを 基 に 将 来 の 収 支 状 況 を 予 想 し その 結 果 増 減 する 貯 蓄 残 高 の 推 移 を 時 系 列 にした 表 です 作 成 意 義 現 在 の 家 計 の 年 間 収 支 および 将 来 の 年 間 収 支 とそれに 伴 う 貯 蓄 残 高 の 推 移 を 一 覧 でき るため 今 後 の 家 計 の 体 力 をある 程 度 把 握 することができます それにより 自 身 のライフ プランが 資 金 面 からみて 実 現 可 能 かどうか 判 断 材 料 にすることができます 同 時 にその 家 計 の 問 題 点 が 把 握 でき 問 題 解 決 のための 対 策 を 検 討 することができます 必 要 項 目 年 次 家 族 構 成 と 年 齢 ライフイベント 表 変 動 率 上 昇 率 収 入 支 出 年 間 収 支 貯 蓄 残 高 キャッシュフロー 表 分 析 の 基 本 手 法 基 礎 的 事 項 表 に 計 上 する 数 値 は 現 在 価 値 で 表 した 数 値 を 基 に 変 動 率 や 上 昇 率 を 反 映 させて 将 来 の 数 値 を 予 測 します 運 用 により 増 やせる 金 額 の 計 算 や 必 要 資 金 準 備 のための 貯 蓄 額 を 毎 年 どれくらいにすべきか 等 の 計 算 が 必 要 になります 変 動 率 の 採 用 物 価 変 動 率 インフレだけでなく デフレの 場 合 も 考 慮 します 給 与 収 入 等 上 昇 率 や 下 降 率 だけでなく ゼロ 収 入 のケースも 考 える 必 要 があります 運 用 率 安 全 運 用 資 金 と 積 極 運 用 資 金 とに 分 けて 考 え それぞれの 運 用 率 を 採 用 します 16

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 将 来 価 値 とは 貨 幣 価 値 は 見 た 目 の 数 字 ( 例 えば 100 万 円 )は 今 も 将 来 も 変 らなくとも 内 在 的 価 値 は 時 間 の 経 過 とともに 経 済 情 勢 などによって 変 化 していきます 今 手 元 にある100 万 円 は 10 年 後 20 年 後 30 年 後 も 今 の100 万 円 が 持 つ 内 在 的 価 値 と 同 じとは 限 らないのです 現 在 の 収 入 または 支 出 の 金 額 を 将 来 の 価 値 に 換 算 したものを 将 来 価 値 といいます 将 来 価 値 = 現 在 の 金 額 (1+ 変 動 率 ) 経 過 年 数 2% 100 10 100 1 + 0.02 10 = 1218,994 現 在 価 値 とは 将 来 における 収 入 や 支 出 の 金 額 を 現 在 の 貨 幣 価 値 に 換 算 したもの = 2% 10 100 100 1 + 0.02 10 820,348 参 考 : 電 卓 教 室 200 1 + 0.01 22 1.01 K ❶❷ ❶1.01===== 21==200 ❷1.01===== 21==200 =1 17

II キャッシュフロー マネジメント キャッシュフロー 表 の 作 成 A ゾーン 年 次 通 常 1 月 1 日 から12 月 31 日 を 1 年 とします ただし 教 育 費 などの 年 度 を 中 心 としたプランの 場 合 は 4 月 1 日 から3 月 31 日 までを 1 年 としても 構 いません 家 族 構 成 年 齢 氏 名 は 原 則 としてフルネームで 記 入 します 依 頼 主 が 本 人 となり その 家 族 は 本 人 から 見 た 続 柄 を 記 入 します 12 月 末 現 在 の 年 齢 ( 税 務 年 齢 )で 記 入 します 子 どもがいるケースでは 学 年 欄 も 設 けるとよいでしょう 金 額 の 単 位 千 円 単 位 を 四 捨 五 入 し 万 円 単 位 で 記 入 します 収 入 と 支 出 の 記 入 収 入 可 処 分 所 得 で 収 入 者 ごとに 記 入 します このとき 定 期 的 収 入 ( 給 与 収 入 公 的 年 金 収 入 など)と 一 時 的 な 収 入 ( 満 期 保 険 金 退 職 金 など)を 分 類 したほうがよいでしょう 支 出 ❶ 基 本 生 活 費 食 費 水 道 光 熱 費 等 の 基 本 的 な 家 計 支 出 ❷ 住 居 費 家 賃 住 宅 ローン 固 定 資 産 税 など ❸ 教 育 費 学 校 教 育 費 学 校 外 教 育 費 ( 塾 やお 稽 古 ごとなど)の 総 額 ❹ 保 険 料 民 間 保 険 会 社 の 保 険 料 ❺ その 他 の 支 出 毎 月 は 発 生 しませんが 毎 年 決 まって 発 生 する 支 出 例 ) 帰 省 費 レジャー 費 贈 答 費 用 など ❻ 一 時 的 な 支 出 不 定 期 や 単 発 的 に 発 生 する 支 出 であり ライフイベント 表 に 計 上 し た 金 額 18

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 可 処 分 所 得 収 入 があるからといっても その 金 額 すべてを 自 由 に 使 えるわけではありません 実 際 に 自 由 に 使 えるお 金 は 収 入 から 自 分 の 意 思 にかかわりなく 支 払 う 義 務 のある 税 金 や 社 会 保 険 料 などの 支 払 いをして 残 ったお 金 です このように 自 由 に 使 えるお 金 のことを 可 処 分 所 得 といい 提 案 書 を 作 成 する 際 のキャッシュフロー 表 に 計 上 する 収 入 は 可 処 分 所 得 の 額 を 計 上 します 財 形 貯 蓄 や 民 間 ( 生 保 損 保 ) 生 命 保 険 料 などは 本 人 自 らの 意 思 による 支 出 ですから 可 処 分 所 得 に 含 まれます 可 処 分 所 得 = 年 収 -( 所 得 税 住 民 税 + 社 会 保 険 料 ) サラリーマンの 場 合 給 与 収 入 給 与 所 得 控 除 所 得 控 除 社 会 保 険 料 税 金 課 税 総 所 得 給 与 所 得 04 19

II キャッシュフロー マネジメント 年 間 収 支 年 間 収 支 = 当 年 の 収 入 - 当 年 の 支 出 年 間 収 支 がプラス 家 計 が 黒 字 になっていることを 意 味 し 前 年 の 貯 蓄 残 高 ( 運 用 率 を 加 味 した 後 )に 加 算 します 年 間 収 支 がマイナス 家 計 が 赤 字 になっていることを 意 味 し 前 年 の 貯 蓄 残 高 ( 運 用 率 を 加 味 した 後 )から 取 り 崩 すことになります 赤 字 でも その 年 だけならば 貯 蓄 残 高 で 補 い 後 で 順 調 に 貯 蓄 残 高 が 増 えれば 特 に 問 題 はありませんが 継 続 的 な 赤 字 になるようならば 何 らかの 対 策 が 必 要 です このように 年 間 収 支 の 把 握 は 将 来 の 資 金 設 計 の 重 要 なカギとなります 各 年 の 貯 蓄 残 高 の 求 め 方 当 年 の 貯 蓄 残 高 = 前 年 の 貯 蓄 残 高 ( 1+ 運 用 率 )± 当 該 年 の 年 間 収 支 例 1) 前 年 の 年 末 貯 蓄 残 高 100 万 円 運 用 率 2% その 年 の 年 間 収 支 50 万 円 の 黒 字 の 場 合 100 万 円 (1 + 0.02)+ 50 万 円 = 152 万 円 例 2) 前 年 の 年 末 貯 蓄 残 高 100 万 円 運 用 率 2% その 年 の 年 間 収 支 50 万 円 の 赤 字 の 場 合 100 万 円 (1+0.02)- 50 万 円 = 52 万 円 20

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / キャッシュフロー 表 の 作 成 例 基 礎 データ( 平 成 26 年 年 末 時 点 のもの) 家 族 構 成 千 葉 三 郎 会 社 員 陽 子 パート 勤 務 洋 一 小 学 6 年 生 収 入 夫 の 収 入 : 600 万 円 ( 可 処 分 所 得 ) 妻 の 収 入 : 80 万 円 ( ) 支 出 基 本 生 活 費 : 240 万 円 / 年 住 居 費 : 180 万 円 / 年 ( 住 宅 ローン 固 定 資 産 税 等 含 む) 教 育 費 : 31 万 円 / 年 民 間 保 険 料 : 12 万 円 / 年 その 他 の 支 出 : 78 万 円 / 年 一 時 的 支 出 自 動 車 買 換 え:200 万 円 ( 平 成 25 年 買 換 え 以 降 5 年 ごとの 買 換 えを 予 定 ) 金 融 資 産 定 期 預 金 :300 万 円 普 通 預 金 :100 万 円 ( 年 末 残 高 時 点 ) 住 宅 平 成 14 年 にマンションを 購 入 住 宅 ローン 金 利 は3% 返 済 期 間 20 年 元 利 均 等 返 済 教 育 プラン 長 男 現 在 公 立 中 学 高 校 は 公 立 を 希 望 大 学 は 私 立 文 系 を 希 望 民 間 保 険 損 害 保 険 ; 自 動 車 保 険 および 火 災 保 険 保 険 料 12 万 円 / 年 変 動 率 給 与 : 1.0% 上 昇 基 本 生 活 費 : 1.0% 上 昇 ( 子 どもが 就 職 するまで) 教 育 費 : 1.5% 上 昇 その 他 の 支 出 :0.5% 上 昇 一 時 的 支 出 : 0.5% 上 昇 運 用 率 安 全 運 用 : 0.5% 上 昇 21

II キャッシュフロー マネジメント 1 2 3 4 5 6 7 8 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 三 郎 - 43 44 45 46 47 48 49 50 51 陽 子 - 38 39 40 41 42 43 44 45 46 洋 一 - 12 13 14 15 16 17 18 19 20 夫 の 給 与 収 入 1.0% 600 606 612 618 624 631 637 643 650 妻 の 給 与 収 入 0.0% 80 80 80 80 80 80 80 80 80 一 時 的 な 収 入 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0-680 686 692 698 704 711 717 723 730 基 本 生 活 費 1.0% 240 242 245 247 250 252 255 257 260 住 居 費 0.0% 180 180 180 180 180 180 180 180 180 教 育 費 1.5% 31 49 49 50 54 55 56 168 170 保 険 料 0.0% 12 12 12 12 12 12 12 12 12 その 他 支 出 0.5% 78 78 79 79 80 80 80 81 81 一 時 的 支 出 0.5% 0 201 0 0 0 0 206 0 0-541 762 565 568 576 579 789 698 703-139 76 127 130 128 132 72 25 27 0.5% 400 326 455 587 718 853 786 815 846 平 成 27 年 の 貯 蓄 残 高 =400 万 円 (1+0.005)-76 万 円 =326 万 円 平 成 26 年 の 年 間 収 支 =680 万 円 -541 万 円 =139 万 円 22

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / チェックテスト 2 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ キャッシュフロー 表 作 成 時 に 家 族 に 女 性 がいる 場 合 その 女 性 の 年 齢 は 記 載 すべきではない ❷ 基 本 生 活 費 とは 食 費 水 道 光 熱 費 衣 料 費 などの 家 計 の 基 本 的 な 支 出 全 般 のことをいう ❸ 変 動 率 は 収 入 と 支 出 の 全 項 目 において 同 じ 設 定 にする ❹ 変 動 率 は キャッシュフロー 表 を 作 成 する 全 期 間 に 渡 り 常 に 一 定 である ❺ 年 間 収 支 は 当 年 の 収 入 から 当 年 の 支 出 を 差 し 引 いて 求 める ❻ キャッシュフロー 表 の 作 成 において 保 険 料 の 変 動 率 は ゼロにする ❼ 年 収 とは 税 金 や 社 会 保 険 料 などを 控 除 する 前 の 総 支 給 額 である ❽ 可 処 分 所 得 とは 年 収 から 所 得 税 住 民 税 を 差 し 引 いたあとの 金 額 である ❾ 所 得 と 可 処 分 所 得 は 同 じ 意 味 である ❿ 年 間 収 支 がプラスでも 家 計 全 般 を 見 直 し 抜 本 的 な 解 決 策 を 講 ずる 必 要 がある 場 合 もある ⓫ 多 額 の 支 出 を 伴 うライフイベントがある 年 は 単 発 的 マイナスが 発 生 しやすい 年 といえる ⓬ キャッシュフロー 表 に 基 づいた 改 善 策 の 提 案 として ライプランの 変 更 ( 第 1 段 階 )と 家 計 の 合 理 化 ( 第 2 段 階 )がある 23

II キャッシュフロー マネジメント 6つの 係 数 A ゾーン ❶ 終 価 係 数 今 手 元 にある 元 本 が 一 定 期 間 の 複 利 運 用 の 結 果 元 利 合 計 いくらになるかを 計 算 する ための 係 数 です 1% 3% 5% 10% 1 年 1.010 1.030 1.050 1.100 5 年 1.051 1.159 1.276 1.611 10 年 1.105 1.344 1.629 2.594 例 老 後 の 生 活 資 金 として 現 在 手 元 にある 現 金 800 万 円 を 年 利 1.0%の 複 利 で10 年 間 運 用 する 場 合 10 年 後 の 元 利 合 計 はいくらか 終 価 係 数 表 の1.0% 10 年 の 欄 を 見 ると 1.105 です この 係 数 を 元 金 で ある800 万 円 に 乗 じることで 算 出 できます したがって 800 万 円 1.105 =884 万 円 が 10 年 後 の 元 利 合 計 の 金 額 となります n 年 間 複 利 運 用 = 現 在 価 値 = 将 来 価 値 ❷ 現 価 係 数 一 定 期 間 後 の 目 標 金 額 を 達 成 するために 現 段 階 で 元 本 がいくら 必 要 かを 計 算 するため の 係 数 です 1% 3% 5% 10% 1 年 0.9901 0.9709 0.9524 0.9091 5 年 0.9515 0.8626 0.7835 0.6209 10 年 0.9053 0.7441 0.6139 0.3855 例 10 年 後 に1,000 万 円 を 準 備 したい 場 合 年 利 1.0%の 複 利 運 用 をするならば 今 いくらあればよいか 24

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 現 価 係 数 表 の1.0% 10 年 の 欄 を 見 ると 0.9053 です この 係 数 を 将 来 の 目 標 値 1,000 万 円 に 乗 じることで 算 出 します したがって 1,000 万 円 0.9053 =905 万 3,000 円 が 今 あればよい 金 額 となります n 年 間 複 利 運 用 = 現 在 価 値 = 将 来 価 値 ❸ 年 金 現 価 係 数 一 定 金 額 を 一 定 の 間 に 均 等 に 受 け 取 るために 必 要 な 元 本 を 計 算 するための 係 数 です 1% 3% 5% 10% 1 年 0.990 0.971 0.952 0.909 5 年 4.853 4.580 4.329 3.791 10 年 9.471 8.530 7.722 6.145 例 これから10 年 間 毎 年 100 万 円 の 年 金 を 受 け 取 りたい 場 合 今 いくらあればよ いか なお 運 用 利 率 は5%とする 年 金 現 価 係 数 表 の10 年 間 5%の 欄 を 見 ると 7.722 です つまり 100 万 円 の7.722 倍 用 意 してあれば 今 後 10 年 間 の5%による 運 用 によって 毎 年 100 万 円 受 け 取 ることができます したがって 100 万 円 7.722=772 万 2,000 円 を 用 意 すればよいのです n 年 間 複 利 運 用 をしながら 毎 年 均 等 に 受 け 取 る 25

II キャッシュフロー マネジメント ❹ 年 金 終 価 係 数 毎 年 一 定 額 を 複 利 運 用 しながら 積 み 立 てをした 場 合 一 定 期 間 後 の 元 利 合 計 を 計 算 する ための 係 数 です 1% 3% 5% 10% 1 年 1.00 1.00 1.00 1.00 5 年 5.101 5.309 5.526 6.105 10 年 10.462 11.464 12.578 15.937 例 年 利 1.0%の 複 利 運 用 で 毎 年 10 万 円 積 み 立 てると 10 年 後 に 元 利 合 計 いくらに なるか 年 金 終 価 係 数 表 の1.0% 10 年 の 欄 を 見 ると 10.462 です この 係 数 を 毎 年 の 積 立 額 10 万 円 に 乗 じることで 算 出 します したがって 10 万 円 10.462=104 万 6,200 円 となります n 年 間 複 利 運 用 をしながら 毎 年 積 み 立 てていく ❺ 資 本 回 収 係 数 一 定 金 額 を 一 定 期 間 均 等 に 受 け 取 る 場 合 の1 回 の 受 取 額 を 計 算 するための 係 数 です 1% 3% 5% 10% 1 年 1.0100 1.0300 1.0500 1.100 5 年 0.20604 0.21835 0.23097 0.26380 10 年 0.10558 0.11723 0.12950 0.16275 例 1 1,000 万 円 を 借 入 金 利 5.0%で 借 り 入 れ10 年 間 で 元 利 均 等 返 済 方 式 で 返 済 する 場 合 毎 年 の 返 済 額 はいくらになるか 資 本 回 収 係 数 の5.0%と10 年 の 欄 を 見 ると 0.12950 です この 係 数 を 借 り 入 れた 金 額 1,000 万 円 に 乗 じることで 算 出 します したがって 1,000 万 円 0.12950=129 万 5,000 円 となります 26

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 例 2 退 職 金 として1,000 万 円 があり これを10 年 間 にわたって5%で 運 用 しながら 均 等 に 取 り 崩 す 場 合 ( 年 金 形 式 で 受 け 取 る) 1 回 の 受 取 金 額 はいくらになるか 資 本 回 収 係 数 の5.0%と10 年 の 欄 を 見 ると 0.12950 です この 係 数 を 手 元 にある 資 金 1,000 万 円 に 乗 じることで 算 出 します したがって 1,000 万 円 0.12950=129 万 5,000 円 となります n 年 間 複 利 運 用 をしながら 毎 年 均 等 に 受 け 取 る or 返 却 する ❻ 減 債 基 金 係 数 積 み 立 てにより 目 標 とする 金 額 を 達 成 するために 必 要 な 毎 年 の 積 立 金 額 を 計 算 するた めの 係 数 です 1% 3% 5% 10% 1 年 1.00 1.00 1.00 1.00 5 年 0.19604 0.18835 0.18097 0.16380 10 年 0.09558 0.08723 0.07950 0.06275 例 10 年 後 に 年 間 3%で 複 利 運 用 しながら 積 み 立 てて 1,000 万 円 を 貯 めることを 目 標 とした 場 合 毎 年 の 積 立 額 はいくらになるか 減 債 基 金 係 数 表 の3.0%と10 年 の 欄 を 見 ると 0.08723 です この 係 数 を 目 標 額 の1,000 万 円 に 乗 じることで 算 出 します したがって 1,000 万 円 0.08723=87 万 2,300 円 となります n 年 間 複 利 運 用 をしながら 毎 年 積 み 立 てていく 27

II キャッシュフロー マネジメント 個 人 バランスシートの 作 成 A ゾーン 作 成 の 目 的 ある 一 定 時 点 での 個 人 の 資 産 と 負 債 の 状 況 を 表 したものです キャッシュフロー 表 の 作 成 により 年 次 ごとの 家 計 収 支 は 把 握 できるようになりますが 資 産 構 成 までは 把 握 することはできません そこで 資 産 全 体 の 概 要 を 把 握 し その 調 整 を 図 るために 企 業 会 計 で 用 いられている 貸 借 対 照 表 (バランスシート 略 してB/S)を 個 人 の 家 計 にも 取 り 入 れ 家 計 レベルでも 資 産 構 成 を 把 握 しようというものです バランスシートの 構 成 キャッシュフロー 表 から 読 み 取 れない 問 題 点 バランスシートの 例 MMF 600 100 300 3,000 100 3,000 1,020 80 4,100 4,100 02 28

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / チェックテスト 3 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ 現 在 の 額 から 一 定 期 間 の 複 利 運 用 後 の 将 来 の 額 を 算 出 するための 係 数 は 現 価 係 数 である ❷ 将 来 の 目 標 金 額 を 貯 めるための 毎 年 の 積 立 額 を 求 める 係 数 は 年 金 現 価 係 数 で ある ❸ 毎 年 100 万 円 ずつ 貯 蓄 し 年 利 3%で 運 用 すると10 年 後 には 約 1,146 万 円 になる ❹ 毎 年 の 住 宅 ローン 返 済 額 を 求 めるための 係 数 は 減 債 基 金 係 数 である ❺ キャッシュフロー 表 を 作 成 することによって 家 計 の 問 題 点 はすべて 読 み 取 る ことができるため バランスシートの 作 成 は 必 要 ない ❻ 有 価 証 券 はバランスシート 作 成 時 の 時 価 で 記 入 する ❼ 借 入 金 により 取 得 した 資 産 は 資 産 と 負 債 の 両 方 に 記 入 する 29

III 教 育 資 金 設 計 AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03

III 教 育 資 金 設 計 教 育 のための 資 金 の 全 体 像 と 必 要 性 C ゾーン 意 義 ❶ 子 どもにかかる 費 用 は 一 生 を 通 して 様 々なものが 考 えられます 誕 生 前 後 の 出 産 育 児 費 用 その 後 の 大 学 までの 養 育 費 生 活 費 学 校 内 外 教 育 費 を 含 めた 教 育 資 金 成 人 後 の 結 婚 援 助 資 金 住 宅 取 得 援 助 資 金 財 産 の 贈 与 など ❷ わが 国 では 子 どもにかかる 費 用 は 親 が 出 すことが 当 たり 前 という 傾 向 が 未 だ 根 強 く さらに 近 年 では パラサイトシングル 現 象 の 増 加 もみられるようになりました ❸ しかも 親 世 代 は 今 後 公 的 年 金 の 受 給 額 低 下 に 伴 い 老 後 資 金 を 重 視 する 資 金 計 画 を 立 てていく 必 要 性 が 増 大 しています ❹ したがって 親 のライフプランおよびファイナンシャル プランからみると 教 育 資 金 も 含 めた 子 どもにかかる 費 用 の 全 体 像 を 視 野 に 入 れて それぞれ 必 要 になる 時 期 と 金 額 を 把 握 し 準 備 しておくことが 重 要 になってきました 資 金 の 見 積 り 時 期 一 定 年 齢 になれば 必 ず 一 定 の 資 金 が 必 要 になり その 上 進 学 するにつれ 出 費 が 大 きくなるため 子 どもが 小 さいうちから 準 備 する 必 要 があります 内 容 ❶ 学 校 教 育 費 授 業 料 や 入 学 金 給 食 費 教 科 書 代 等 の 支 出 ❷ 学 校 外 教 育 費 学 習 塾 や 家 庭 教 師 通 信 教 育 といった 補 助 学 習 費 のほかに スポー ツや 芸 術 文 化 活 動 体 験 地 域 活 動 (ボーイスカウトやボランティ ア 活 動 )なども 含 んだ 支 出 手 順 ❶ いつ いくらの 教 育 費 が 必 要 なのかを 見 積 もります ❷ 今 後 の 教 育 費 の 値 上 りを 勘 案 しつつ ファイナンシャル ゴールを 設 定 します ❸ 積 み 立 てなどの 計 画 を 立 てます 32

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 参 考 : 学 校 種 別 の 学 習 費 総 額 ( 平 成 24 年 度 の 年 額 ) 区 分 : 学 習 費 総 額 230,100 487,427 305,807 1,422,357 450,340 1,295,156 386,439 966,816 公 立 を 1 とした 私 立 の 比 率 1 2.1 1 4.7 1 2.9 1 2.5 131,624 340,464 55,197 822,467 131,534 997,526 230,837 722,212 (%) 57.2 69.8 18.0 57.8 29.2 77.0 59.7 74.7 1 1 2.6 1 14.9 1 7.6 1 3.1 17,920 26,891 42,035 40,229 36,114 3,380 (%) 7.8 5.5 13.7 2.8 8.0 0.3 1 1 1.5 1 1.1 1 0.1 80,556 120,072 208,575 559,661 282.692 294,250 155,602 244,604 (%) 35.0 24.6 68.2 39.3 62.8 22.7 40.3 25.3 1 1 1.5 1 2.7 1 1.0 1 1.6 参 考 : 学 生 生 活 費 区 分 : 522,800 150,900 673,700 542,100 348,100 890,200 1,563,900 536,200 145,900 682,100 441,900 348,200 790,100 1,472,200 1,154,400 165,300 1,319,700 313,600 343,900 657,500 1,977,200 1,013,700 161,800 1,175,500 359,700 344,900 704,600 1,880,100 493,300 130,700 624,000 632,200 381,700 1,013,900 1,637,900 514,100 162,400 676,500 467,200 420,200 887,400 1,563,900 898,100 184,100 1,082,200 449,900 396,900 846,800 1,929,000 636,700 151,400 788,100 558,100 389,500 947,600 1,735,700 424,900 221,500 646,400 791,400 613,100 1,404,500 2,050,900 476,700 254,800 731,500 671,400 706,300 1,377,700 2,109,200 640,600 301,200 941,800 715,900 674,900 1,390,800 2,332,600 478,600 242,000 720,600 767,200 632,500 1,399,700 2,120,300 646,500 186,100 832,600 629,200 442,300 1,071,500 1,904,100 544,000 203,400 747,400 423,900 517,900 941,800 1,689,200 1,150,700 216,900 1,367,600 558,000 448,400 1,006,400 2,374,000 962,400 206,200 1,168,600 576,800 448,900 1,025,700 2,194,300 24 33

III 教 育 資 金 設 計 教 育 資 金 の 作 り 方 C ゾーン 意 義 教 育 資 金 は 多 額 なため すべてを 短 期 間 に 補 うことは 困 難 であり また 他 の 資 金 との 優 先 順 位 やバランスを 考 慮 する 必 要 があります よって 現 在 の 収 入 から 教 育 資 金 よりも 優 先 する 出 費 と 貯 蓄 を 差 し 引 いて 教 育 資 金 として 積 み 立 て 得 る 金 額 の 見 当 をつけましょう できるだけ 早 くから 準 備 することが 大 切 です こども 保 険 ( 民 間 生 保 各 社 )( 最 長 22 歳 満 期 ) 学 資 保 険 (かんぽ 生 命 )( 最 長 22 歳 満 期 ) 申 込 窓 口 貯 蓄 機 能 育 英 資 金 機 能 保 険 機 能 生 命 保 険 会 社 損 害 保 険 会 社 郵 便 局 などの 金 融 機 関 受 取 時 期 を 入 学 時 期 等 に 合 わせることもできます 親 が 万 一 の 場 合 に それ 以 降 の 保 険 料 の 支 払 いが 免 除 されるとともに 保 険 金 で 教 育 資 金 を 確 保 します 子 どもが 万 一 の 場 合 に 保 険 金 が 支 払 われます なお 民 間 生 保 の 商 品 で 学 資 保 険 という 名 称 を 使 うこともあります こども 保 険 学 資 保 険 の 留 意 点 34

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 一 般 財 形 による 積 み 立 て 申 込 窓 口 各 事 業 所 ❶ 事 業 主 に 雇 用 されている 従 業 員 が 事 業 主 を 通 じて 給 与 から 天 引 きで 3 年 以 上 定 期 的 に 預 け 入 れることが 要 件 です ❷ 資 金 使 途 は 自 由 です 3 種 類 の 財 形 貯 蓄 550 385 55 55 3 5 5 5 5 金 融 商 品 による 積 み 立 て 教 育 資 金 は 長 期 間 にわたって 積 み 立 てをすることもあるため リスクのある 金 融 商 品 に 長 期 に 継 続 投 資 をすることで リスクを 軽 減 しながら 積 み 立 てることも 検 討 します 例 公 社 債 投 信 による 積 み 立 て 株 式 投 信 による 積 み 立 てなど 教 育 積 立 郵 便 貯 金 の 取 り 扱 い 1910 35

III 教 育 資 金 設 計 国 の 教 育 ローン B ゾーン 日 本 政 策 金 融 公 庫 子 どもの 教 育 資 金 を 必 要 とする 人 向 けに 日 本 政 策 金 融 公 庫 が 教 育 資 金 を 貸 し 付 けてい ます 金 利 は 固 定 金 利 で 返 済 期 間 は15 年 以 内 ( 交 通 遺 児 家 庭 母 子 家 庭 または 世 帯 年 収 [ 所 得 ]200 万 円 [122 万 円 以 内 ]の 者 は18 年 以 内 ) 在 学 期 間 内 は 最 長 4 年 間 元 金 の 据 置 き( 利 息 のみの 返 済 )が 可 能 です 教 育 一 般 貸 付 ❶ 年 収 制 限 扶 養 している 子 どもの 人 数 により 年 収 ( 所 得 )が 異 なります ❷ 融 資 限 度 額 学 生 生 徒 一 人 につき350 万 円 以 内 ( 海 外 留 学 資 金 として 利 用 する 場 合 は450 万 円 ) 利 用 する 人 の 世 帯 の 年 間 収 入 ( 所 得 )の 上 限 額 について 融 資 の 対 象 となる 学 校 に 入 学 在 学 する 者 の 保 護 者 で 次 のAまたはBの 者 A 世 帯 の 年 間 収 入 ( 所 得 )が 次 表 の 金 額 以 内 の 者 子 どもの 人 数 注 世 帯 年 収 ( 所 得 )の 上 限 額 1 人 790 万 円 (590 万 円 ) 2 人 890 万 円 (680 万 円 ) 3 人 990 万 円 (770 万 円 ) 4 人 1,090 万 円 (860 万 円 ) 5 人 1,190 万 円 (960 万 円 ) B 世 帯 の 年 間 収 入 が990 万 円 ( 所 得 770 万 円 ) 以 内 であって 特 例 要 件 のいずれ かに 該 当 する 者 おもな 特 例 要 件 ❶ 3 ❷ 1 ❸ ❹ 36

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / ❺ ❻ 30 ❼ 30 ❽ 40 ❾ ❿ ❸ 資 金 の 使 いみち 学 校 納 付 金 ( 入 学 金 授 業 料 施 設 設 備 費 など) 受 験 にかかった 費 用 ( 受 験 料 受 験 時 の 交 通 費 宿 泊 費 など) 住 居 にかかる 費 用 (アパート マンションの 敷 金 家 賃 など) 教 科 書 代 教 材 費 パソコン 購 入 費 通 学 費 用 修 学 旅 行 費 用 学 生 の 国 民 年 金 保 険 料 など 民 間 教 育 ローン 親 子 リレー 返 済 37

III 教 育 資 金 設 計 日 本 学 生 支 援 機 構 ( 奨 学 金 ) 日 本 学 生 支 援 機 構 (JASSO)の 奨 学 金 は 大 学 短 期 大 学 高 等 専 門 学 校 専 修 学 校 ( 専 門 課 程 )およ び 大 学 院 で 学 ぶ 人 を 対 象 とした 国 が 実 施 する 貸 与 型 の 奨 学 金 です 在 学 中 の 学 校 を 通 じて 申 し 込 み 卒 業 後 所 定 の 期 間 内 に 月 賦 で 毎 月 返 還 します 年 収 制 限 は 世 帯 人 員 および 奨 学 金 の 種 類 ( 第 一 種 第 二 種 )によって 異 なります なお 返 還 金 を 延 滞 した 場 合 は 延 滞 日 数 に 応 じて 延 滞 金 が 課 せられます 申 込 時 期 ( 募 集 時 期 ) 進 学 前 に 申 し 込 む 予 約 採 用 と 進 学 してから 申 し 込 む 在 学 採 用 とがあります 第 一 種 奨 学 金 ❶ 大 学 院 大 学 短 大 高 等 専 門 学 校 専 修 学 校 ( 専 門 課 程 )に 在 学 する 学 生 生 徒 ❷ 無 利 子 貸 与 ❸ 特 に 優 れていながら 経 済 的 理 由 により 著 しく 修 学 が 困 難 な 場 合 第 二 種 奨 学 金 ❶ 大 学 院 大 学 短 大 高 等 専 門 学 校 (4 5 年 生 ) 専 修 学 校 ( 専 門 課 程 )に 在 学 す る 学 生 生 徒 ❷ 有 利 子 貸 与 (3%を 上 限 とする) ❸ 第 一 種 奨 学 金 よりゆるやかな 基 準 によって 選 考 された 学 生 生 徒 家 計 の 基 準 第 一 種 奨 学 金 4 人 世 帯 の 収 入 所 得 の 上 限 額 の 目 安 ( 大 学 院 を 除 く) 第 二 種 奨 学 金 4 人 世 帯 の 収 入 所 得 の 上 限 額 の 目 安 ( 大 学 院 を 除 く) 給 与 所 得 給 与 所 得 以 外 給 与 所 得 者 給 与 所 得 以 外 729 907 万 円 287 421 万 円 1,133 1,223 万 円 644 737 万 円 給 与 所 得 者 源 泉 徴 収 票 の 支 払 金 額 ( 税 込 み) 給 与 所 得 以 外 確 定 申 告 書 等 の 所 得 金 額 ( 税 込 み) 給 与 所 得 者 源 泉 徴 収 票 の 支 払 金 額 ( 税 込 み) 給 与 所 得 以 外 確 定 申 告 書 等 の 所 得 金 額 ( 税 込 み) 1 38

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 緊 急 採 用 応 急 採 用 奨 学 金 制 度 12 39

III 教 育 資 金 設 計 その 他 の 準 備 方 法 C ゾーン その 他 奨 学 金 都 道 府 県 市 町 村 などの 各 自 治 体 や 大 学 などでも 独 自 の 奨 学 金 制 度 を 設 けているところ もあります 大 学 院 において 第 一 種 奨 学 金 の 貸 与 を 受 け 在 学 中 に 特 に 優 れた 業 績 をあ げ 日 本 学 生 支 援 機 構 が 認 定 した 場 合 には 貸 与 期 間 終 了 時 に 奨 学 金 の 全 部 または 一 部 の 返 還 が 免 除 される 制 度 もあります 民 間 の 金 融 機 関 の 総 合 口 座 定 期 預 金 を 担 保 にして 借 越 をすることができます ❶ 定 期 預 金 残 高 の90% 以 内 ( 最 高 200 万 円 程 度 ) ❷ 預 金 金 利 +0.5% ❸ 国 債 など 公 共 利 付 債 を 担 保 とした 場 合 定 期 預 金 の 枠 とは 別 に 最 高 200 万 円 ( 利 付 国 債 は 額 面 の80% 割 引 国 債 は 額 面 の60%)まで ゆうちょ 銀 行 の 貯 金 担 保 自 動 貸 付 け 国 債 等 担 保 自 動 貸 付 け ゆうちょ 銀 行 の 総 合 口 座 で 管 理 する 定 額 貯 金 ( 担 保 定 額 貯 金 )や 定 期 貯 金 ( 担 保 定 期 貯 金 ) 等 を 担 保 とする 貸 付 けで 通 常 貯 金 の 残 高 を 超 える 払 戻 しの 請 求 があった 時 に その 不 足 額 が 自 動 的 に 貸 し 付 けられます ❶ 貯 蓄 残 高 の90% 以 内 ( 最 高 300 万 円 ) ❷ 担 保 定 額 貯 金 を 担 保 とする 場 合 返 済 時 の 約 定 利 率 +0.25% 担 保 定 期 貯 金 を 担 保 とする 場 合 預 入 時 の 約 定 利 率 +0.5% ❸ 利 付 け 国 債 または 個 人 向 け 国 債 を 担 保 とした 場 合 国 債 の 額 面 金 額 の80% 相 当 額 ( 最 高 200 万 円 )まで 40

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 年 金 担 保 貸 付 国 民 年 金 厚 生 年 金 船 員 保 険 の 受 給 者 が 年 金 受 給 権 を 担 保 として 独 立 行 政 法 人 福 祉 医 療 機 構 から 貸 付 を 受 ける 制 度 です この 制 度 を 利 用 して 貸 付 を 受 けると 返 済 が 終 了 するまで 年 金 の 一 部 を 受 け 取 ることができなくなるので 貸 付 を 受 ける 際 には 慎 重 な 計 画 が 必 要 となります なお 融 資 限 度 額 は ❶10 万 円 ~250 万 円 の 範 囲 内 ❷ 受 給 して いる 年 金 の 年 額 ( 所 得 税 額 に 相 当 する 額 を 除 く) 以 内 ❸1 回 あたりの 返 済 額 の15 倍 以 内 ( 融 資 額 の 元 金 相 当 額 をおおむね2 年 6ヵ 月 以 内 で 返 済 する) という3 要 件 を 満 たす 額 の 範 囲 内 となっています 生 命 保 険 の 契 約 者 貸 付 契 約 している 生 命 保 険 の 解 約 返 戻 金 の 一 定 範 囲 内 で 貸 付 を 受 けることができる 制 度 で す 借 入 金 はその 全 額 または 一 部 をいつでも 返 済 できます 06 チェックテスト 4 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ 教 育 資 金 は そのすべてを 短 期 間 に 補 うことは 困 難 であるため 他 の 必 要 資 金 との 優 先 順 位 やバランスを 考 慮 して 準 備 する 必 要 がある ❷ 教 育 資 金 準 備 の 方 法 には 貯 める 借 りる もらう( 贈 与 ) が 考 えられる ❸ 公 的 教 育 ローンの 特 徴 は 貸 出 金 利 が 低 く 固 定 金 利 である ❹ 民 間 教 育 ローンの 特 徴 のひとつは その 種 類 の 豊 富 さであろう ❺ 国 の 教 育 ローン( 一 般 貸 付 )では 要 件 を 満 たす 場 合 学 生 生 徒 一 人 につき 350 万 円 まで 融 資 を 受 けることができる ❻ 第 一 種 奨 学 金 は 無 利 子 貸 与 である 41

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 住 宅 取 得 の 考 え 方 住 宅 の 種 類 と 選 択 肢 C ゾーン 多 くの 人 にとってマイホームの 取 得 は 人 生 の 夢 や 目 標 であり 長 い 人 生 の 中 で もっ とも 高 額 な 買 い 物 だといえます さらに 昨 今 の 経 済 状 況 では 一 度 取 得 した 住 宅 を 家 族 構 成 やライフスタイルに 合 わせて 容 易 に 買 い 換 えることは 困 難 な 時 代 であるといえ ます したがって マイホーム 取 得 の 際 には 生 涯 のライフプランを 立 て それに 基 づい た 住 宅 の 種 類 広 さ 予 算 購 入 時 期 などを 決 めることが 必 要 です 特 に 予 算 を 立 てる 場 合 は 通 常 は 自 己 資 金 に 借 入 金 を 合 わせて 購 入 するため 借 入 金 額 を 決 めるときに い くら 借 りることができるか ではなく いくら 返 せるか という 考 え 方 を 基 に 検 討 する 必 要 があります とはいえ これからの 時 代 は 高 額 な 負 担 を 要 する 所 有 する という 考 え 方 のみならず 定 期 借 地 権 住 宅 や 賃 貸 住 宅 も 含 めた 生 活 優 先 型 の 利 用 する という 選 択 肢 も 一 考 です 住 宅 の 種 類 ❶ 所 有 権 住 宅 戸 建 て 住 宅 分 譲 マンション ❷ 定 期 借 地 権 住 宅 戸 建 て 住 宅 分 譲 マンション ❸ 賃 貸 住 宅 借 家 ( 公 営 民 間 ) 賃 貸 マンション( 公 営 民 間 ) ❹ 社 宅 借 り 上 げ 社 宅 戸 建 て 住 宅 集 合 住 宅 それぞれのメリット 項 目 所 有 権 定 期 借 地 賃 貸 社 宅 ❶ 自 己 資 金 負 担 ❷ 取 得 時 費 用 負 担 ❸ 維 持 費 ( 税 金 地 代 修 繕 費 等 ) ❹ ステータス ❺ 地 価 変 動 による 影 響 ❻ 50 年 後 の 住 まいの 確 保 ❼ 所 有 者 死 亡 後 のローンや 家 賃 負 担 44

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 住 宅 取 得 のための 費 用 C ゾーン 住 宅 取 得 資 金 住 宅 取 得 資 金 = 自 己 資 金 + 住 宅 ローン 必 要 な 自 己 資 金 金 融 機 関 は 住 宅 ローン 申 込 者 の 収 入 に 対 する 返 済 割 合 を 審 査 し 購 入 する 住 宅 に 対 し て 担 保 の 裏 付 けとなる 評 価 額 を 設 定 して 融 資 限 度 額 を 決 定 します 担 保 評 価 は 一 般 的 に 物 件 価 格 の70 80%なので 融 資 額 もその 範 囲 となります したがって 物 件 価 格 の 20 30% 以 上 の 頭 金 と 諸 費 用 を 合 計 したものを 自 己 資 金 として 準 備 する 必 要 があります 購 入 ( 取 得 ) 時 には 様 々な 費 用 として 税 金 や 手 数 料 などが 発 生 しますので 諸 費 用 として 物 件 価 格 の10%は 用 意 したほうがよく また 将 来 の 返 済 負 担 を 軽 くするためにもでき るだけ 自 己 資 金 は 多 く 準 備 するようにしましょう 購 入 時 にかかる 税 金 不 動 産 取 得 税 登 録 免 許 税 印 紙 税 ( 請 負 契 約 書 売 買 契 約 書 金 銭 消 費 貸 借 契 約 書 に 貼 付 ) 購 入 時 にかかる 諸 費 用 仲 介 手 数 料 ( 中 古 の 場 合 ) ローンの 事 務 手 数 料 ローン 保 証 料 ( 保 証 会 社 等 を 利 用 する 場 合 ) 団 体 信 用 生 命 保 険 料 ( 支 援 機 構 利 用 の 場 合 ) 火 災 保 険 料 修 繕 積 立 金 ( 新 築 マンションの 場 合 ) 土 地 家 屋 調 査 士 司 法 書 士 への 手 続 き 報 酬 引 越 し 費 用 目 安 新 築 物 件 物 件 価 格 の3 7% 程 度 中 古 物 件 物 件 価 格 の6 10% 程 度 45

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 仲 介 手 数 料 3%+6 400 ローンの 事 務 手 数 料 ローン 保 証 料 団 体 信 用 生 命 保 険 35 06 火 災 保 険 ( 特 約 火 災 保 険 ) 35 修 繕 積 立 金 修 繕 一 時 積 立 金 土 地 家 屋 調 査 士 司 法 書 士 への 手 続 き 報 酬 引 越 し 費 用 46

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 住 宅 取 得 のための 貯 蓄 計 画 C ゾーン 資 金 の 調 達 方 法 自 己 資 金 自 助 努 力 による 貯 蓄 積 み 立 て 親 親 類 等 からの 贈 与 金 融 資 公 的 融 資 の 利 用 民 間 融 資 の 利 用 親 族 などから 借 りる 住 宅 関 連 貯 蓄 財 形 住 宅 貯 蓄 ( 財 形 ) 財 形 住 宅 貯 蓄 は 財 形 貯 蓄 のひとつで 持 家 取 得 を 目 的 に 給 与 天 引 きにより 積 み 立 てます 財 形 住 宅 貯 蓄 + 年 金 貯 蓄 = 貯 蓄 残 高 550 万 円 まで 利 子 等 が 非 課 税 で 積 み 立 てができます ( 限 度 額 以 上 は 利 子 に 課 税 ) 対 象 者 申 込 時 の 年 齢 55 歳 未 満 の 勤 労 者 一 人 一 契 約 積 立 期 間 5 年 以 上 ( 年 1 回 以 上 ) 定 期 的 に 積 み 立 てる 5 年 未 満 でも 目 的 払 出 は 可 能 資 金 使 途 住 宅 の 新 築 購 入 増 改 築 ( 工 事 費 が75 万 円 を 超 えるもの) 払 出 し 住 宅 取 得 以 外 の 払 出 しは 認 められませんが 払 出 しは 可 能 その 際 貯 蓄 型 は5 年 間 保 険 型 は 積 立 開 始 時 から 利 子 に 遡 及 課 税 されます 財 形 住 宅 貯 蓄 の 払 出 方 法 1 90% 21 07 47

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 住 宅 ローンの 返 済 方 法 A ゾーン 元 利 均 等 返 済 借 入 金 ( 元 金 )と 利 息 を 合 わせた 毎 月 の 返 済 額 を 一 定 額 に 設 定 した 返 済 方 法 です 利 息 返 済 額 元 金 返 済 期 間 メリット デメリット 毎 月 の 返 済 額 が 一 定 のため 返 済 計 画 が 立 てやすいです 返 済 当 初 は 利 息 を 多 く 払 うことになります 元 利 均 等 返 済 の 場 合 の 返 済 予 定 表 の 例 借 入 条 件 借 入 元 金 1,000 万 円 適 用 利 率 3.0% 返 済 期 間 30 年 (360 回 ) ( 単 位 : 円 ) 返 済 回 数 支 払 元 金 支 払 利 息 元 利 合 計 元 金 残 高 1 17,160 ❶ 25,000 42,160 ❷ 9,982,840 2 17,203 ❸ 24,957 42,160 9,965,637 3 17,246 24,914 42,160 9,948,391 4 17,290 24,870 42,160 9,931,101 5 17,333 24,827 42,160 9,913,768 6 17,376 24,784 42,160 9,896,392 7 17,420 24,740 42,160 9,878,972 8 17,463 24,697 42,160 9,861,509 9 17,507 24,653 42,160 9,844,002 10 17,550 24,610 42,160 9,826,452 以 下 同 様 に 続 く 表 中 の 数 字 の 意 味 ❶ 1,000 万 円 3% 12ヵ 月 =25,000 円 (1 回 目 の 返 済 時 に 支 払 う 利 息 の 金 額 ) ❷ 1,000 万 円 -17,160 円 =9,982,840 円 (1 回 目 の 返 済 を 終 えたあとの 元 金 部 分 の 残 高 ) ❸ 998,2840 円 3% 12ヵ 月 =24,957.1 円 24,957 円 (2 回 目 の 返 済 時 に 支 払 う 利 息 の 金 額 ) 48

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 元 金 均 等 返 済 元 金 の 返 済 を 毎 月 一 定 額 に 設 定 した 返 済 方 法 です 利 息 元 金 返 済 額 返 済 期 間 メリット 元 金 が 早 く 減 ります 返 済 が 進 むに 従 って 毎 月 の 返 済 額 が 減 ります デメリット 当 初 の 返 済 額 が 多 くなります 元 金 均 等 返 済 の 場 合 の 返 済 予 定 表 の 例 借 入 条 件 借 入 元 金 1,000 万 円 適 用 利 率 3.0% 返 済 期 間 30 年 (360 回 ) ( 単 位 : 円 ) 返 済 回 数 支 払 元 金 支 払 利 息 元 利 合 計 元 金 残 高 1 ❸ 28,057 ❶ 25,000 53,057 9,971,943 2 ❷ 27,777 24,929 52,706 9,944,166 3 27,777 24,860 52,637 9,916,389 4 27,777 24,790 52,567 9,888,612 5 27,777 24,721 52,498 9,860,835 6 27,777 24,652 52,429 9,833,058 7 27,777 24,582 52,359 9,805,281 8 27,777 24,513 52,290 9,777,504 9 27,777 24,443 52,220 9,749,727 10 27,777 24,374 52,151 9,721,950 以 下 同 様 に 続 く 表 中 の 数 字 の 意 味 ❶ 1,000 万 円 3% 12ヵ 月 =25,000 円 (1 回 目 の 返 済 時 に 支 払 う 利 息 の 金 額 ) ❷ 1,000 万 円 360 回 =27,777.77777 27,777 円 ( 端 数 の 処 理 の 仕 方 やタイミングは 金 融 機 関 や 各 シミュレーションソフトの 設 定 により 異 なる) ❸ この 例 の 場 合 端 数 を1 回 目 の 元 金 返 済 額 に 上 乗 せすることで 調 整 しています 49

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 住 宅 ローンの 金 利 の 種 類 B ゾーン 特 徴 メリット デメリット 固 定 金 利 借 入 時 の 金 利 が 返 済 終 了 まで 全 期 間 に 渡 り 一 定 低 金 利 時 に 借 り 入 れた 場 合 将 来 金 利 が 上 昇 しても 借 入 時 の 低 い 金 利 のまま 返 済 できる 高 金 利 時 に 借 り 入 れた 場 合 借 入 時 の 高 い 金 利 が 返 済 終 了 まで 続 く 変 動 金 利 半 年 ごとに 金 利 が 変 化 するが 返 済 額 は5 年 ごとに 見 直 される 低 金 利 時 に 借 り 入 れた 場 合 固 定 金 利 型 より も 早 く 元 本 が 減 少 する 将 来 金 利 が 上 昇 した 場 合 元 金 がなかなか 減 少 しない 返 済 額 が 増 える 元 利 均 等 払 いの 場 合 未 払 利 息 が 発 生 する 可 能 性 がある 固 定 期 間 選 択 型 変 動 金 利 型 のローンで ありながら 当 初 の 一 定 期 間 は 金 利 が 固 定 さ れる 低 金 利 時 に 借 り 入 れた 場 合 固 定 金 利 期 間 中 は 借 入 時 の 低 い 金 利 で 返 済 できる 金 利 の 固 定 期 間 終 了 後 変 動 金 利 となるため 金 利 が 上 昇 していた 場 合 は 返 済 額 が 増 える 固 定 金 利 35 変 動 金 利 41 10 17 1 5 固 定 期 間 選 択 型 110 50

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 未 払 利 息 住 宅 ローンの 適 用 金 利 を 変 動 金 利 型 にした 場 合 適 用 金 利 の 上 昇 とともに 月 々の 返 済 額 が 増 えていくのが 最 大 の 難 点 ですが その 裏 に 最 も 恐 ろしい 未 払 利 息 があります 変 動 金 利 型 の 金 利 見 直 しのタイミングは 半 年 に1 回 短 期 プライムレートを 指 標 とし て 見 直 すのが 一 般 的 です この 場 合 金 利 を 見 直 した 翌 月 の 返 済 日 以 降 新 しい 金 利 が 適 用 されます しかし 金 利 が 変 っても 変 動 金 利 型 の 場 合 は 借 入 れから5 年 間 は1 回 あ たりの 毎 月 の 返 済 額 は 一 般 的 に 変 りません したがって 急 激 に 金 利 が 上 昇 した 場 合 に は 利 息 が 毎 月 の 返 済 額 ( 元 利 均 等 返 済 の 場 合 )を 上 回 る 事 態 が 生 じる 可 能 性 があります みばらい り そく この 毎 月 の 返 済 額 を 上 回 る 利 息 を 未 払 利 息 といいます この 未 払 利 息 は 将 来 繰 り 延 べて 返 済 するか 最 終 返 済 日 に 一 括 して 返 済 することになります また 5 年 ごとの 毎 月 の 返 済 額 の 見 直 しは 見 直 し 前 の 毎 月 の 返 済 額 の1.25 倍 が 上 限 となっていることが 多 く なっていますが これを 超 えるような 金 利 上 昇 の 場 合 は 元 金 の 減 りが 遅 くなり 結 果 とし て 総 返 済 総 額 が 増 えることになります イメージ 図 未 払 利 息 5 年 未 払 利 息 返 済 額 元 金 利 息 元 金 金 利 上 昇 利 息 金 利 上 昇 利 息 金 利 変 動 なし 利 息 返 済 開 始 金 利 の 見 直 し ( 半 年 ごと) 金 利 の 見 直 し ( 半 年 ごと) 返 済 額 の 見 直 し (5 年 ごと) 返 済 額 に 占 める 利 息 の 割 合 が 増 加 利 息 が 返 済 額 を 上 回 り 未 払 利 息 が 発 生 返 済 額 の 見 直 しは 1.25 倍 が 上 限 のため 継 続 して 未 払 利 息 が 発 生 51

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 コラム 未 払 利 息 の 恐 怖 住 1,0003.030 42,16025,00017,160 960 6.0% 42,160 9606.0%11248,000 42,160 5,840 960 5,840 1.25 55 52

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 借 換 え B ゾーン 現 在 のローンを 一 括 返 済 することを 目 的 として 新 たにローンを 組 むこと 以 前 組 ん だ 高 金 利 ローンから 低 金 利 ローンに 組 み 直 す 場 合 がこれにあたります 借 換 えの 目 安 借 換 えによる 利 息 軽 減 効 果 が 期 待 できるのは 金 利 差 1% 以 上 返 済 の 残 り 期 間 10 年 以 上 残 債 1,000 万 円 ( 最 近 では500 万 円 以 上 ということもある) 以 上 が 目 安 とい われています 借 換 えの 注 意 点 ❶ 公 的 融 資 は 借 換 えでの 利 用 はできません 銀 行 機 構 ( 財 形 ) 機 構 銀 行 ❷ 担 保 評 価 額 ( 時 価 の80% 程 度 )によっては 借 換 不 可 の 場 合 があります ❸ ❷の 場 合 一 部 の 銀 行 が 扱 っている 借 換 専 用 住 宅 ローン を 利 用 することで 解 決 できる 場 合 があります ❹ 諸 費 用 ( 融 資 手 数 料 や 抵 当 権 設 定 費 用 など)が 発 生 するため これらの 金 額 も 含 めて 借 換 えの 効 果 があるか 検 討 する 必 要 があります 借 換 えの 諸 費 用 53

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 繰 上 返 済 返 A ゾーン 済 中 の 元 金 部 分 の 一 部 または 全 部 を 返 済 することにより 返 済 期 間 の 短 縮 や 返 済 額 の 軽 減 を 図 ることです 繰 上 返 済 は 元 金 部 分 に 充 当 されるため 早 い 時 期 に 実 行 するほど 返 済 利 息 を 軽 減 する 効 果 があります 元 金 の 一 部 を 返 済 することを 一 部 繰 上 返 済 ( 内 入 れ) 残 額 すべてを 返 済 することを 一 括 繰 上 返 済 ( 完 済 ) といいます なお 一 部 繰 上 返 済 を 行 う 場 合 繰 上 返 済 額 等 の 他 の 条 件 が 同 一 ならば 期 間 短 縮 型 と 返 済 額 軽 減 型 とを 比 較 した 場 合 軽 減 効 果 が 大 きいのは 期 間 短 縮 型 です 期 間 短 縮 型 現 返 済 額 は 変 更 せず 残 りの 返 済 期 間 を 短 縮 します この 部 分 の 利 息 負 担 が 軽 減 されます 返 済 額 利 息 元 金 返 済 期 間 短 縮 された 繰 上 時 期 繰 上 返 済 する 金 額 は すべて 元 金 に 充 当 されます 軽 減 できる 利 息 部 分 繰 上 返 済 部 分 返 済 額 軽 減 型 残 りの 返 済 期 間 は 変 更 せず 毎 回 の 返 済 額 を 軽 減 します 返 済 期 間 返 済 額 利 息 元 金 繰 上 時 期 繰 上 返 済 後 の 返 済 額 軽 減 できる 利 息 部 分 繰 上 返 済 部 分 54

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 住 宅 ローン ⅰ 住 宅 金 融 支 援 機 構 :フラット 35 B ゾーン 支 援 機 構 のおもな 業 務 民 間 金 融 機 関 と 提 携 して 住 宅 ローンを 提 供 ( 証 券 化 支 援 業 務 ) 住 宅 融 資 保 険 業 務 住 宅 情 報 の 提 供 業 務 民 間 では 対 応 が 困 難 な 分 野 の 融 資 業 務 返 済 中 の 債 権 の 管 理 業 務 など フラット35の 特 徴 超 長 期 固 定 金 利 ( 最 長 35 年 ) 低 金 利 借 換 え 可 能 保 証 料 と 繰 上 返 済 手 数 料 が0 円 保 証 人 は 不 要 証 券 化 の 仕 組 み 民 間 金 融 機 関 が 個 人 に 融 資 した 際 に 発 生 する 住 宅 ローン 債 権 を 機 構 が 買 い 取 って 信 託 銀 行 等 に 信 託 し それを 担 保 とする 債 券 を 発 行 することで 長 期 の 資 金 調 達 を 行 います 融 資 窓 口 と 直 接 融 資 をするのは 民 間 金 融 機 関 です フラット35 証 券 化 の 仕 組 み お 客 様 ❶ 35 ❷ 35 ❽ 金 融 機 関 ❸ ❼ ❾ ❹ 住 宅 金 融 支 援 機 構 ❺ MBS ❻ MBS ❿ MBS 投 資 家 ❺ (MBS) 適 合 証 明 機 関 信 託 銀 行 等 MBS とは 55

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 フラット35( 買 取 型 ) 利 用 可 能 者 申 込 時 の 年 齢 が70 歳 未 満 であること( 親 子 リレー 返 済 利 用 の 場 合 は 70 歳 以 上 でも 申 込 み 可 ) 安 定 した 収 入 があること 日 本 国 籍 または 永 住 許 可 を 受 けている 外 国 人 年 収 に 占 めるすべての 借 入 れの 年 間 合 計 返 済 額 (フラット35を 含 む)の 割 合 (= 総 返 済 負 担 率 )が 以 下 の 基 準 を 満 たしていること 年 収 400 万 円 未 満 400 万 円 以 上 基 準 30% 以 下 35% 以 下 資 金 使 途 申 込 者 本 人 または 親 族 の 居 住 用 住 宅 の 建 設 購 入 または 中 古 住 宅 購 入 資 金 借 換 えとしての 利 用 が 可 能 リフォームのための 資 金 には 利 用 不 可 融 資 対 象 住 宅 床 面 積 要 件 : 一 戸 建 て 住 宅 等 70m2 以 上 上 限 なし 共 同 住 宅 (マンションなど) 30m2 以 上 上 限 なし 機 構 が 定 めた 技 術 基 準 に 適 合 する 住 宅 敷 地 面 積 の 要 件 はなし 融 資 額 100 万 円 以 上 8,000 万 円 以 下 (1 万 円 単 位 )で 建 設 費 または 購 入 価 額 の10 割 以 内 ( 非 住 宅 部 分 の 工 事 費 を 除 く) 利 用 者 の 年 収 および 取 得 住 宅 の 建 築 費 等 により 決 定 されます 35 9 9 返 済 期 間 15 年 以 上 で かつ 次 の❶または❷のいずれか 短 い 年 数 (1 年 単 位 )が 上 限 となります ❶ 80 歳 - 申 込 時 の 年 齢 (1 歳 未 満 切 り 上 げ) ❷ 35 年 56

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 金 利 返 済 期 間 20 年 以 下 と 返 済 期 間 21 年 以 上 融 資 率 (9 割 以 下 9 割 超 )に 応 じて 適 用 金 利 が 異 なります( 保 証 型 を 除 く) 取 り 扱 い 金 融 機 関 により 適 用 金 利 は 異 なり 申 込 時 点 ではなく 融 資 実 行 時 点 の 金 利 が 適 用 されます 返 済 方 法 元 利 均 等 返 済 もしくは 元 金 均 等 払 いの 毎 月 払 い(ボーナス 払 い 併 用 可 ) 団 体 信 用 生 命 保 険 別 途 特 約 料 を 支 払 うことにより 団 信 に 加 入 することができます P. 46 火 災 保 険 返 済 終 了 までの 間 対 象 の 住 宅 に 火 災 保 険 を 付 けなくてはなりません 融 資 手 数 料 取 り 扱 い 金 融 機 関 により 異 なります 保 証 料 繰 上 返 済 手 数 料 必 要 なし 繰 上 返 済 一 部 繰 上 返 済 は100 万 円 以 上 (インターネットでの 申 込 みならば10 万 円 以 上 )から 可 能 その 他 のフラット 35 35 35S 35 35 50 50 57

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 住 宅 ローン ⅱ 財 形 住 宅 融 資 C ゾーン 特 徴 5 年 間 固 定 金 利 制 の 公 的 融 資 (5 年 ごとの 見 直 しあり) 当 初 5 年 間 の 利 率 は 借 入 申 込 受 理 日 の 利 率 を 適 用 します 融 資 内 容 利 用 可 能 者 ❶ 財 形 貯 蓄 を1 年 以 上 継 続 して 融 資 申 込 日 における 残 高 が50 万 円 以 上 ある 人 ❷ 勤 務 先 から 負 担 軽 減 措 置 ( 住 宅 手 当 や 利 子 補 給 等 )を 受 けられること ❸ 年 収 に 占 めるすべての 借 入 れの 年 間 返 済 額 (フラット35を 含 む)の 割 合 (= 総 返 済 負 担 率 )が 以 下 の 基 準 を 満 たしていること( 住 宅 金 融 支 援 機 構 に 申 し 込 む 場 合 ) 年 収 400 万 円 未 満 400 万 円 以 上 基 準 30% 以 下 35% 以 下 ❹ 本 人 所 有 居 住 の 住 宅 であること ❺ 申 込 時 の 年 齢 が70 歳 未 満 であること 利 子 補 給 融 資 額 財 形 貯 蓄 残 高 の10 倍 以 内 4,000 万 円 まで( 必 要 資 金 の 90%まで) 種 類 ❶ 財 形 転 貸 融 資 勤 務 先 を 通 して 申 込 み ❷ 機 構 融 資 ( 機 構 財 形 ) 住 宅 金 融 支 援 機 構 を 窓 口 として 申 込 み フラット35との 併 用 可 能 返 済 期 間 5 年 以 上 1 年 刻 みで 最 長 35 年 注 意 点 一 般 財 形 貯 蓄 財 形 年 金 貯 蓄 財 形 住 宅 貯 蓄 のいずれかに 加 入 していれば 融 資 を 受 け ることができます 58

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 3 種 類 の 財 形 住 宅 融 資 の 違 い 財 形 持 家 転 貸 融 資 財 形 直 接 融 資 59

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 住 宅 ローン ⅲ 民 間 融 資 C ゾーン 種 類 銀 行 等 農 協 (JA) 生 命 保 険 会 社 ノンバンク 特 色 対 象 物 件 に 対 する 規 制 が 少 ないです 特 に 築 年 数 に 関 しての 規 制 がほとんどないので 中 古 物 件 の 取 得 では 公 的 融 資 より 格 段 に 利 用 しやすくなっています 収 入 基 準 が 比 較 的 緩 やかです 一 般 的 には すべてのローンを 併 せて 年 間 返 済 額 が 年 収 の35%から40% 以 内 な ら 融 資 を 受 けられます その 反 面 勤 続 年 数 等 の 条 件 があります 返 済 終 了 時 の 年 齢 制 限 が 設 けられています 融 資 実 行 日 の 金 利 が 適 用 されます 公 的 融 資 では 申 込 日 の 金 利 が 適 用 されます 団 体 信 用 生 命 保 険 に 加 入 できることが 条 件 になっています 保 険 料 は 適 用 金 利 に 含 まれています 保 険 金 額 はローン 残 債 額 と 同 額 借 換 えでも 利 用 できます 保 証 会 社 へのローン 保 証 料 が 必 要 です( 不 要 の 金 融 機 関 もある) 融 資 限 度 額 上 限 が1 億 円 までと 公 的 融 資 よりも 高 額 です 金 利 のタイプ 変 動 金 利 型 キャップローン 金 利 上 限 付 変 動 金 利 型 固 定 期 間 選 択 型 金 利 型 固 定 金 利 型 60

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 利 用 可 能 者 借 入 れ 時 の 年 齢 が20 歳 以 上 65 歳 以 下 ( 金 融 機 関 により 異 なる) 返 済 期 間 金 融 機 関 により 異 なります 返 済 方 法 元 利 均 等 毎 月 返 済 ボーナス 払 い 併 用 可 親 子 リレーローンあり 参 考 :すまい 給 付 金 2642912 5 対 象 者 8 510 10 775 50 650 給 付 額 81030101050 手 続 き 61

IV 住 宅 取 得 資 金 計 画 チェックテスト 5 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ まったく 同 じ 条 件 であれば 元 利 均 等 返 済 の 方 が 元 金 均 等 返 済 よりも 総 返 済 額 が 多 くなる ❷ 元 利 均 等 返 済 とは 元 金 の 返 済 を 毎 月 一 定 額 に 設 定 した 返 済 方 法 である ❸ 一 般 的 に 低 金 利 時 には 固 定 金 利 が 有 利 となる ❹ 変 動 金 利 は1 年 ごとに 金 利 が 見 直 される ❺ 固 定 金 利 選 択 型 は 各 金 融 機 関 の 商 品 ごとに 固 定 期 間 が 異 なる ❻ 民 間 の 金 融 機 関 融 資 から 公 的 融 資 に 借 り 換 えることはできない ❼ 借 換 えをするときは 諸 費 用 を 含 めて 利 息 軽 減 効 果 があるかどうかを 判 断 する ことが 重 要 である ❽ 繰 上 返 済 には 手 数 料 や 最 低 返 済 額 の 決 まりはない ❾ 繰 上 返 済 により 毎 回 の 返 済 額 を 減 額 する 方 法 を 期 間 短 縮 型 という ❿ フラット35は 申 込 時 の 年 齢 が80 歳 未 満 であることが 条 件 のひとつにある ⓫ 融 資 対 象 となる 住 宅 の 床 面 積 には 上 限 がない ⓬ フラット35は 保 証 料 繰 上 返 済 手 数 料 が 不 要 である ⓭ 住 宅 金 融 支 援 機 構 は 個 人 への 直 接 融 資 をおもな 業 務 としている ⓮ フラット35は 最 長 返 済 期 間 35 年 の 固 定 金 利 型 の 住 宅 ローンである ⓯ 民 間 の 金 融 機 関 の 取 り 扱 う 住 宅 ローンからの 借 換 えとして フラット35を 利 用 することはできない ⓰ フラット35の 適 用 金 利 は 融 資 実 行 時 点 での 金 利 である ⓱ 財 形 住 宅 融 資 の 最 長 返 済 期 間 は35 年 である 62

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / ⓲ 自 営 業 者 や 法 人 オーナーは 財 形 持 家 融 資 制 度 を 利 用 できない ⓳ 財 形 住 宅 融 資 の 貸 し 出 し 金 利 は 5 年 ごとに 利 率 が 見 直 される 63

V カードと 消 費 生 活 AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03

V カードと 消 費 生 活 カードの 意 義 と 仕 組 み C ゾーン 意 義 ❶ 現 代 では 様 々なカードが 出 回 っており 我 々の 生 活 に 欠 かせないものとなってい ます ❷ 加 えて インターネットでの 商 品 購 入 や 諸 契 約 の 活 発 化 によりカードの 利 用 機 会 は 増 加 する 一 方 です ❸ 反 面 カードの 使 いすぎによるトラブルも 年 々 増 えています ❹ よって カードを 利 用 するうえでも 当 然 に 自 己 責 任 自 己 管 理 が 求 められます 会 員 ( 利 用 者 )の 利 点 ❶ 手 持 ちの 現 金 がなくても 商 品 購 入 可 能 です ❷ 1 回 払 いの 場 合 支 払 いが 最 大 70 日 間 猶 予 されます ❸ 分 割 等 の 場 合 支 払 能 力 に 応 じて 定 額 返 済 が 可 能 です 加 盟 店 の 利 点 ❶ 販 売 機 会 の 損 失 を 防 ぎます ❷ 客 単 価 が 向 上 します ❸ カード 情 報 を 活 用 した 販 売 戦 略 が 可 能 になります ❹ 顧 客 を 固 定 化 できます カード 会 社 の 利 点 ❶ 加 盟 店 から 手 数 料 を 受 け 取 れます ❷ 分 割 等 の 場 合 会 員 から 手 数 料 利 息 を 受 け 取 れます 66

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / クレジットカードの 仕 組 み 会 員 ( 利 用 者 ) 加 盟 店 カード 会 社 67

V カードと 消 費 生 活 クレジットカード C ゾーン 種 類 ❶ 銀 行 系 カード: 銀 行 (および 銀 行 の 子 会 社 )が 発 行 するカード 例 DC JCB UC VISAジャパンなど ❷ T&Eカード: 旅 行 や 娯 楽 に 特 化 した 独 特 のサービスが 特 徴 のカード 例 アメリカン エキスプレス ダイナースクラブなど ❸ 信 販 系 カード: 信 販 会 社 が 発 行 するカード 例 NICOS オリコ ジャックス ライフなど ❹ 流 通 系 カード: 流 通 系 の 企 業 (スーパー デパート)が 発 行 するカード 例 OMC セゾン Iカード VIEWカードなど ❺ 業 態 別 カード: 中 小 小 売 団 体 系 石 油 会 社 系 等 の 業 種 別 で 設 けているカード 例 日 専 連 ( 日 本 専 門 店 会 連 盟 ) 日 商 連 ( 中 小 小 売 団 体 ) 出 光 クレジット( 石 油 系 ) ソニーファイナンス(メーカー 系 )など カードの 特 徴 ❶ ❷ T & E Travel & Entertainment ❸ ❹ ❺ 68

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 支 払 方 法 1 回 払 い 分 割 払 い ボーナス(1 回 ) 払 い リボルビング 払 いから 選 択 します 支 払 方 法 と 手 数 料 11 2 リボルビング 払 い アドオン 方 式 69

V カードと 消 費 生 活 信 用 情 報 機 関 C ゾーン 信 用 情 報 とは ローンやクレジットなどの 信 用 取 引 ( 現 金 を 使 わずに 買 い 物 をした り ローンを 利 用 して 物 を 購 入 する 取 引 )に 関 する 契 約 内 容 や 返 済 支 払 状 況 利 用 残 高 などの 客 観 的 取 引 事 実 を 表 す 情 報 のことをいいます そして この 信 用 情 報 を 管 理 しているのが 信 用 情 報 機 関 で 信 用 情 報 機 関 は 会 員 会 社 であるクレジット 会 社 やロー ン 会 社 から 登 録 された 信 用 情 報 を 一 元 管 理 し 会 員 会 社 からの 照 会 に 応 じて 信 用 情 報 を 提 供 する 事 業 を 通 じて 消 費 者 と 会 員 会 社 との 信 用 取 引 を 支 援 しています 信 用 情 報 機 関 は 会 員 会 社 の 業 種 に 応 じて 複 数 あります 消 費 者 ❶ ❹ 会 員 会 社 クレジット カード 会 社 ローン 会 社 等 ❼ ❻ ❷ ❺ ❸ JICC 信 用 情 報 機 関 JICC HP 個 人 に 関 する 信 用 情 報 機 関 の 種 類 ❶ 全 国 銀 行 個 人 信 用 情 報 センター ❷ 株 式 会 社 シー アイ シー(CIC) ❸ 株 式 会 社 日 本 信 用 情 報 機 構 (JICC) 70

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 利 用 者 原 則 例 外 条 件 を 満 たす 会 員 と 認 められた 企 業 に 限 られます 本 人 は 自 己 の 信 用 情 報 を 確 認 することができます 登 録 内 容 ❶ 各 機 関 の 会 員 から 登 録 される 情 報 本 人 識 別 情 報 ( 氏 名 性 別 住 所 等 ) 取 引 情 報 ( 契 約 種 類 契 約 日 契 約 金 額 支 払 記 録 残 高 等 ) 事 故 情 報 ( 延 滞 代 位 弁 済 保 証 履 行 等 ) ❷ 各 機 関 が 独 自 に 収 集 する 情 報 官 報 情 報 ( 破 産 宣 告 失 踪 宣 告 ) 参 考 情 報 ( 本 人 申 告 情 報 苦 情 処 理 中 情 報 ) 登 録 期 間 各 機 関 や 情 報 により 異 なりますが 取 引 情 報 については 最 長 5 年 となっています 71

V カードと 消 費 生 活 デビットカード 電 子 マネー C ゾーン デビットカード 現 金 の 代 わりにキャッシュカードで 代 金 の 支 払 いができるサービス 特 徴 ❶ 利 用 代 金 が 即 座 に 預 金 口 座 より 引 き 落 とされます ❷ 使 いすぎの 心 配 がなく 時 間 外 や 他 金 融 機 関 から 引 き 出 す 際 の 手 数 料 を 支 払 わなくて 済 みます ❸ 与 信 機 能 は 無 いので キャッシングサービスは 受 けられません 電 子 マネー 金 額 データをカードに 記 憶 させ その 範 囲 内 で 使 用 できるカード 特 徴 ❶ 多 機 能 版 プリペイドカードといえるもの なので 暗 証 番 号 やサインが 不 要 です ❷ スピーディーな 決 済 処 理 が 可 能 です ❸ 1 枚 に 何 回 でも 金 額 を 補 充 できます (=リローダブル 機 能 ) 72

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / カードの 比 較 クレジットカード デビットカード 電 子 マネー 決 済 時 期 後 払 い 即 時 払 い 前 払 い 利 用 単 価 による マーケット 1 万 円 前 後 以 上 1,000 円 1 万 円 前 後 数 千 円 前 後 利 用 上 限 額 利 用 限 度 額 の 範 囲 預 金 残 高 の 範 囲 内 チャージ 限 度 額 (3 万 円 程 度 ) 利 用 可 能 時 間 24 時 間 銀 行 のシステム 稼 動 時 間 内 24 時 間 安 全 性 サインで 本 人 確 認 カード 再 発 行 可 能 暗 証 番 号 で 本 人 確 認 カード 再 発 行 可 能 再 発 行 不 可 利 用 時 の 本 人 確 認 サイン 暗 証 番 号 暗 証 番 号 不 要 メリット デメリット 返 済 の 自 己 管 理 が 重 要 預 金 残 高 の 範 囲 内 での 利 用 となるため 預 金 残 高 以 上 に 使 いすぎる 心 配 はない 紛 失 した 場 合 他 人 に 使 われる 可 能 性 が 大 き い 73

V カードと 消 費 生 活 カード 利 用 の 注 意 点 C ゾーン 使 いすぎ カードはその 利 便 性 から つい 使 いすぎてしまうおそれがあります 返 済 が 滞 った 場 合 遅 延 損 害 金 の 支 払 いだけでなく カードの 利 用 自 体 を 止 められてしまうこともあります 各 自 の 支 払 能 力 をよく 考 え 無 理 のない 範 囲 で 利 用 することが 大 切 です 対 策 ❶ 無 計 画 な 衝 動 買 いをしない ❷ 無 理 なく 返 済 できるよう 利 用 限 度 額 を 決 めておく ❸ 月 々の 支 払 額 を 把 握 する 為 明 細 書 を 確 認 保 管 する 万 一 返 済 が 困 難 不 能 になった 場 合 には 下 記 の 機 関 へ 早 めに 相 談 しましょう 日 本 クレジットカウンセリング 協 会 弁 護 士 会 国 地 方 自 治 体 等 の 消 費 者 相 談 機 関 ( 消 費 者 相 談 室 消 費 生 活 センター) 等 カードローンキャッシング 簡 単 に 借 りられる 便 利 さから 借 りている 自 覚 や 抵 抗 感 が 少 なく 使 いすぎてしまいが ちです しかし 簡 単 に 借 りられるということは 反 面 それだけ 金 利 が 高 いということを 忘 れてはなりません カードローン キャッシング 1 サイン カードの 裏 面 には 必 ずサインをしておきます 本 人 を 証 明 するもので 紛 失 盗 難 など で 不 正 使 用 を 防 止 する 役 割 があるからです カードが 不 正 使 用 されてもサインがなければ 損 害 額 が 補 償 されないので 忘 れずに 記 しておきます 74

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 暗 証 番 号 カードにかかわる 犯 罪 で 最 も 多 いのは 盗 んだり 拾 ったりしたカードでのキャッシン グです そのうち 犯 人 が 暗 証 番 号 を 以 前 より 知 っていたり 簡 単 に 推 測 し 得 たりしたケー スが 大 半 を 占 めています はじめから 他 人 に 推 測 されやすい 番 号 は 避 けるようにするべき です カード 犯 罪 特 に 最 近 はネットワーク 上 でカード 情 報 が 盗 まれるケースや スキミング といわれ る 犯 罪 も 増 えており 手 元 にカードがあるのに 被 害 にあうケースが 増 えています スキミング 盗 難 時 等 の 対 処 ❶ カード 会 社 に 連 絡 します( 必 ず 緊 急 連 絡 先 を 控 えておく) ❷ 警 察 に 紛 失 届 盗 難 届 を 出 します 警 察 で 証 明 書 をもらわないと 本 人 が 被 害 者 であると 立 証 できず カード 盗 難 保 険 がおりない 場 合 があります カード 盗 難 保 険 60 偽 造 盗 難 キャッシュカードによる 被 害 の 補 てんルール 1710 75

V カードと 消 費 生 活 チェックテスト 6 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ クレジットカードを 利 用 するうえでは 自 己 責 任 自 己 管 理 が 求 められる ❷ インターネットでの 商 品 購 入 の 際 も クレジットカードを 利 用 することができる ❸ 毎 月 の 返 済 額 を 一 定 の 額 に 設 定 する 返 済 方 法 をアドオン 方 式 という ❹ 信 用 情 報 機 関 には 過 去 の 取 引 情 報 や 事 故 情 報 についても 登 録 される ❺ 預 金 者 保 護 法 では キャッシュカードの 盗 難 による 被 害 について 預 金 者 の 過 失 の 重 大 さによって 金 融 機 関 の 補 てん 割 合 が 異 なる ❻ デビットとは 経 済 用 語 で 即 時 決 済 を 意 味 する ❼ デビットカードは24 時 間 利 用 可 能 である ❽ 電 子 マネーは 後 払 いである ❾ 電 子 マネーは 再 発 行 不 可 である 76

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 77

VI 企 業 の 資 金 調 達 AFP 2 級 FP 技 能 士 基 礎 講 座 03

VI 企 業 の 資 金 調 達 資 金 調 達 の 方 法 C ゾーン 概 要 企 業 の 資 金 調 達 は その 調 達 計 画 と 投 資 効 果 借 入 れ 等 の 場 合 の 償 還 財 源 の 検 討 が 重 要 です 長 期 資 金 を 短 期 資 金 で 調 達 した 場 合 収 益 が 発 生 する 前 に 返 済 期 限 が 到 来 してしま うことがないか 企 業 の 資 金 の 流 れが 財 務 諸 表 ( 損 益 計 算 書 貸 借 対 照 表 など)にどのよ うに 記 録 されているかも 十 分 検 討 する 必 要 があります 日 次 ベース 月 次 ベースで 資 金 繰 りを 考 慮 することが 重 要 です 資 金 調 達 の 方 法 には 金 融 機 関 等 からの 借 入 れ( 融 資 )に よって 資 金 を 調 達 する 間 接 金 融 と 株 式 や 債 券 の 発 行 等 によって 投 資 家 等 から 資 金 を 調 達 ( 出 資 )する 直 接 金 融 があります 融 資 ( 間 接 融 資 ) 金 融 機 関 日 本 政 策 金 融 公 庫 など 日 本 政 策 金 融 公 庫 対 象 を 個 人 法 人 を 問 わず 小 口 融 資 を 行 っています 一 般 の 金 融 機 関 からの 融 資 が 受 けにくい 理 美 容 業 飲 食 店 などの 生 活 衛 生 関 連 業 種 や 中 小 企 業 も 融 資 対 象 となって います なお 一 定 の 要 件 を 満 たせば 無 担 保 無 保 証 人 の 融 資 も 扱 っています 出 資 ( 直 接 融 資 ) 株 式 や 私 募 債 の 発 行 株 式 事 業 のためにお 金 を 提 供 することと 引 き 換 えに 法 人 が 発 行 する 有 価 証 券 です 私 募 債 一 部 の 限 定 された 投 資 家 に 発 行 する 債 券 ( 社 債 )のことをいいます 少 人 数 私 募 債 親 族 知 人 取 引 先 などの 縁 故 者 (50 人 未 満 )を 対 象 として 企 業 が 社 債 等 を 無 担 保 で 発 行 して 資 金 調 達 する 方 法 です 第 三 者 割 当 増 資 企 業 が 株 式 を 発 行 して 既 存 の 株 主 以 外 の 第 三 者 を 集 い 資 金 調 達 することをいいます 80

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / その 他 の 資 金 調 達 方 法 手 形 貸 付 融 資 を 受 ける 際 に 借 用 書 の 代 わりに 融 資 額 と 同 額 の 金 融 機 関 宛 の 約 束 手 形 を 振 り 出 させ 借 主 に 手 形 額 面 から 満 期 までの 利 息 を 差 し 引 いた 金 額 を 貸 し 付 ける 方 法 です 証 書 貸 付 融 資 を 受 ける 際 に 融 資 額 や 条 件 などを 記 載 した 借 用 証 書 ( 金 銭 消 費 貸 借 契 約 書 )を 金 融 機 関 に 交 付 して 融 資 を 受 ける 方 法 です 当 座 貸 越 企 業 が 振 り 出 した 手 形 や 小 切 手 が 金 融 機 関 に 提 示 された 場 合 に 当 座 預 金 残 高 が 不 足 していても 貸 越 限 度 額 の 範 囲 内 で 金 融 機 関 が 支 払 いを 行 う 融 資 です 当 座 預 金 口 座 を 持 ちあらかじめ 企 業 と 金 融 機 関 が 契 約 を 締 結 しておく 必 要 があります ファクタリング 売 掛 債 権 を 買 い 取 る 仕 組 みをいい 企 業 の 売 掛 債 権 を 期 日 前 にファクタリング 会 社 が その 債 権 を 買 い 取 ることにより 企 業 は 売 掛 債 権 の 回 収 前 ( 期 日 前 )に 資 金 を 調 達 する ことができます 先 物 予 約 付 インパクトローン インパクトローンとは 資 金 使 途 に 制 限 のない 外 貨 建 ての 貸 付 をいい これに 為 替 先 物 予 約 をする( 約 定 日 にあらかじめ 実 行 日 および 決 済 日 の 為 替 予 約 を 締 結 する)オプ ションをつけたものを 先 物 予 約 付 インパクトローンといいます 円 貨 計 算 した 場 合 の 返 済 元 利 金 が 確 定 され 為 替 変 動 による 返 済 元 利 金 の 増 減 がないという 特 徴 があります アセット ベースト レンディング 企 業 が 不 動 産 以 外 の 動 産 ( 在 庫 や 機 械 設 備 など) 売 掛 金 などの 債 権 を 担 保 として 金 融 機 関 から 融 資 を 受 ける 方 法 をいいます シンジケートローン 複 数 の 金 融 機 関 がシンジケート 団 を 組 成 し 一 つの 契 約 書 に 基 づいて 資 金 を 貸 し 出 す 方 法 です 81

VI 企 業 の 資 金 調 達 助 成 金 国 地 方 自 治 体 からの 援 助 融 資 とは 異 なり 一 定 の 要 件 を 満 たすことにより 受 給 を 受 けることができます 返 済 の 必 要 はありません 各 都 道 府 県 労 働 局 労 働 者 の 人 材 の 確 保 雇 用 管 理 の 改 善 キャリア 形 成 維 持 等 のための 助 成 金 をはじめ 各 種 助 成 金 があります 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 ベンチャー 支 援 経 営 支 援 人 材 育 成 支 援 だけでなく 専 門 家 による 経 営 相 談 や 情 報 提 供 なども 実 施 しています 82

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / キャッシュフロー 計 算 書 の 読 み 方 C ゾーン キ ャッシュフロー 計 算 書 は 収 入 と 支 出 から 成 り 立 っており 企 業 における 実 際 のお 金 の 流 れを 把 握 することにより 企 業 の 実 態 を 把 握 するためのものです キャッ シュフロー 計 算 書 は 収 支 の 性 質 目 的 などの 違 いにより3 種 類 あります これらを 把 握 することにより 企 業 倒 産 の 原 因 の 一 つである 資 金 不 足 が 生 じないように 資 金 繰 りを 行 い 企 業 の 会 計 期 間 の 始 めと 終 わりでどのようなお 金 の 流 れに 変 化 があったのかといったこと や また 倒 産 の 危 機 はないかどうか といったことを 読 み 取 ることができます キャッシュフロー 計 算 書 の3 種 類 ❶ 営 業 活 動 によるキャッシュフロー( 営 業 CF) 営 業 活 動 によるキャッシュフローは 企 業 が 外 部 からの 資 金 調 達 に 頼 ることなく 営 業 能 力 を 維 持 するために どの 程 度 の 資 金 を 主 たる 営 業 活 動 で 獲 得 できたのかを 示 すものです つまり 本 業 による 収 入 と 支 出 の 差 額 です 当 然 ながら この 差 額 がプ ラスならば 本 業 での 事 業 が 順 調 であることを 意 味 し マイナスならば 状 況 はあま りよくないことを 意 味 します ❷ 投 資 活 動 によるキャッシュフロー( 投 資 CF) 投 資 活 動 によるキャッシュフローは 将 来 の 利 益 および 資 金 獲 得 のための 設 備 投 資 にどの 程 度 の 資 金 を 投 下 したのか また 投 下 した 資 金 をどの 程 度 回 収 したのかを 示 すものです つまり 株 式 や 債 券 固 定 資 産 などの 取 得 や 売 却 によるお 金 の 流 れを 表 します ❸ 財 務 活 動 によるキャッシュフロー( 財 務 CF) 財 務 活 動 によるキャッシュフローは 営 業 活 動 および 投 資 活 動 を 維 持 するためにど の 程 度 の 資 金 が 調 達 され また どの 程 度 の 資 金 が 資 本 の 提 供 者 ( 株 主 )に 返 済 され たのかを 示 す 情 報 です つまり お 金 の 不 足 分 をどのように 補 ったのかを 表 します 83

VI 企 業 の 資 金 調 達 チェックテスト 7 以 下 の 各 問 題 に か で 答 えなさい ❶ 長 期 資 金 を 短 期 資 金 で 調 達 しても 問 題 は 発 生 しない ❷ 日 本 政 策 金 融 公 庫 は 企 業 に 融 資 する 制 度 はない ❸ 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 は 専 門 家 による 経 営 相 談 や 情 報 提 供 も 行 っている ❹ 企 業 の 資 金 調 達 の 方 法 のひとつである 私 募 債 の 発 行 は 株 式 とは 異 なり 投 資 家 からの 借 入 れといえるため 投 資 家 に 返 済 する 必 要 がある ❺ キャッシュフロー 計 算 書 とは 収 入 と 支 出 から 成 り 立 っており 企 業 における 実 際 のお 金 の 流 れを 把 握 することにより 企 業 の 実 態 を 把 握 するためのもので ある ❻ 財 務 活 動 によるキャッシュフローとは 将 来 の 利 益 および 資 金 獲 得 のための 設 備 投 資 にどの 程 度 の 資 金 を 投 下 したのか また 投 下 した 資 金 をどの 程 度 回 収 したのかを 示 すものである 84