参 考 資 料 障 害 の 理 解 と 支 援 のポイント ( 自 閉 症 スペクトラム 注 意 欠 陥 多 動 性 障 害 ADHD 学 習 障 害 LD) 発 達 障 害 の 特 性 とそれぞれの 支 援 のポイントについて 簡 単 にまとめたものです 必 要 に 応 じてコピーし ライフサポートブックにはさむなどしてご 利 用 ください 但 し 内 容 や 表 現 が 年 齢 やご 本 人 の 状 況 にあわない 場 合 もあると 思 いますので あくまでも 参 考 資 料 としてご 利 用 ください 私 達 の 顔 や 性 格 に 一 人 ひとり 個 性 があるように 発 達 障 害 にも それぞれのちょっとした ちがい があります その ちがい を それぞれの 特 徴 や 感 じ 方 を 周 りの 人 達 が 理 解 できるようになれば その 方 の 立 場 に 立 って 考 えることができ その ちがい を 持 つ 方 も 私 達 も これまで 以 上 に 暮 らしやすくなることでしょう く 久 留 米 市
自 閉 症 スペクトラム 障 害 自 閉 症 スペクトラム 障 害 とは 脳 の 特 性 から 起 こる 発 達 の 偏 りです 決 して しつけの 失 敗 や 愛 情 不 足 から 起 こるものではありません 特 性 として 次 の3つのことが 当 てはまります 1 人 との 関 わり 方 の 質 的 な 障 害 ( 社 会 性 の 障 害 ) 2 コミュニケーションのとり 方 の 障 害 3 想 像 力 に 問 題 があること 柔 軟 性 の 苦 手 ひとつひとつ( )の 特 性 と 合 わせて 考 えてください ( )の 中 に 名 前 を 書 きましょう 1 人 との 関 わり 方 の 質 的 な 障 害 ( 社 会 性 の 障 害 ) 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は 今 自 分 は 人 からどう 見 られているか 相 手 をどんな 気 持 ちにしているか 自 分 の 行 為 がその 場 の 雰 囲 気 にフィットしているかといったこと を 感 じ 取 るのが 苦 手 です たとえば 同 じ 年 齢 の 子 どもと 対 等 な 関 係 が 持 ちにくく よくひとりで 遊 んでいる 視 線 が 合 いにくかったりする かかわり 方 が 一 方 的 だったり 場 違 いだったりする 相 手 の 気 持 ちを 理 解 することが 難 しい 年 齢 相 応 の 常 識 が 身 についていない 1
2 コミュニケーションのとり 方 の 障 害 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は ことばの 遅 れだけでは 説 明 のつかないやりとりの 深 まりのなさ ちぐはぐさ 奇 妙 さがみられます たとえば 話 し 方 に 気 持 ちがこもっていない 会 話 がなりたたない 一 方 的 な 会 話 になる 人 の 話 しを 理 解 するのが 難 しい おうむ 返 しやひとりごと 場 に 合 わない 発 言 が 見 られる 前 に 聞 いたことばを 繰 り 返 し 言 ったりする(テレビの CM セリフなど) 困 ったときに 自 分 からことばで 適 切 に 手 助 けを 求 めたりするのが 不 得 手 混 乱 すると 余 計 に 相 手 のことばを 理 解 したりすることが 難 しくなる 知 的 に 高 くてことばがよく 出 ていても 比 ゆや 冗 談 を 理 解 するのが 難 しい 3 想 像 力 に 問 題 があること 柔 軟 性 の 苦 手 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は 目 の 前 にないことに 思 いをめぐらすことが 苦 手 で ものごとに 臨 機 応 変 に 対 応 することが 難 しいです このため いつもどおりを 望 み 予 定 の 変 更 などはとても 苦 手 です また 興 味 や 関 心 も 偏 りがちです たとえば ごっこ 遊 びやみたて 遊 びは 苦 手 です 遊 び 方 がパターン 的 になりがちです(ただ 物 を 並 べるなど) 考 えや 気 持 ちをリセットさせることが 苦 手 です 思 いがけない 出 来 事 に 出 会 うと 混 乱 しやすく 応 用 がきかない 新 しいことや 見 通 しのもてないことに 強 い 不 安 をしめす パターン 的 な 行 動 だと 身 につきやすく 記 憶 が 得 意 手 をひらひらさせたり 体 を 揺 すったり 回 転 運 動 を 楽 しんだりする 2
その 他 の 症 状 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は その 他 下 記 のような 症 状 もよく 認 められます 不 注 意 落 ち 着 きのなさ 衝 動 性 運 動 の 苦 手 さ 図 工 工 作 などの 不 器 用 さ 音 光 手 触 り 痛 み 暑 さ 寒 さなどへの 反 応 の 異 常 ( 感 覚 の 過 敏 さ または 鈍 感 さ) 偏 食 睡 眠 の 問 題 3
自 閉 症 スペクトラム 障 害 支 援 のポイント コミュニケーション 能 力 をみきわめてください 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は コミュニケーション 能 力 を 実 際 以 上 に 高 く 見 積 もら れやすいです 彼 らは 周 囲 の 状 況 を 手 がかりに あるいは 記 憶 を 頼 りに 動 くことができ るので 理 解 力 の 問 題 を 見 逃 されやすく わざと 問 題 行 動 を 起 こしているように 誤 解 さ れやすいのです 表 現 力 も 高 く 評 価 されやすいのですが 聞 き 覚 えた 言 葉 をパターン 的 に 使 っていることも 多 いので 注 意 が 必 要 です 本 人 の コミュニケーション 能 力 に 見 合 った 指 導 や 指 示 の 出 し 方 をお 願 いします 言 葉 かけは シンプル シンプルにわかりやすく にわかりやすく 視 覚 支 援 を 多 く 取 り 入 れてください 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は 目 からの 情 報 の 方 が 入 りやすいことが 多 いです こ とばだけではなく 写 真 や 絵 で 示 したカードなどの 情 報 を 添 えると 理 解 も 注 目 もより 確 実 になります 見 通 しがもてれば 実 力 を 発 揮 しやすい 長 所 をいかして 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は 見 通 しが 立 てれば 実 力 を 発 揮 しやすい 予 定 に 納 得 できれば 人 一 倍 の 力 を 惜 しまない という 長 所 を 持 っています これは 裏 をかえ せば 見 通 しがたっていないと 不 安 になりやすい ということです その 日 のスケジュ ールや 行 動 の 手 順 などは わかりやすく 書 いてあげてください また それを 貼 り 出 す ことで 安 心 できます そして 不 安 になったときに 何 度 でも 確 認 して 納 得 することができ ます スケジュールは 最 初 のうちはできるだけ 変 化 が 少 ない 方 がいいでしょう しかし 徐 々 にに 伝 えられた 予 定 に 沿 って 行 動 できるようになっていきます 変 更 は 事 前 に 告 げてス ケジュールを 書 き 直 すことで その 変 更 を 新 しい 心 づもりにすることができるようにな ります 予 定 表 の 活 用 は 柔 軟 性 をもって 暮 らすことにも 役 立 つことになるのです ひとりでホッ ホッとできる 時 間 と 空 間 が 必 要 です 自 閉 症 スペクトラム 障 害 の 人 達 は 実 際 は 不 安 と 戦 いながら 手 探 りで 集 団 生 活 を 送 って いることがよくあります また 大 脳 の 特 性 である 感 覚 過 敏 のためにほかの 人 には 気 に ならないような 音 光 手 触 りなどさまざまな 刺 激 を 耐 えている 場 合 も 多 くあります 安 心 して 気 持 ちを 静 めることのできる 場 所 を 確 保 してあげることが 理 想 です 特 に 自 由 な 時 間 は 混 乱 しやすいので 他 人 との 関 わりを 強 要 せず 静 かなリフレッシュスペース で 過 ごさせてあげましょう
注 意 欠 陥 多 動 性 障 害 (ADHD) 注 意 欠 陥 多 動 性 障 害 とは 脳 の 特 性 から 起 こる 発 達 の 偏 りです 決 して しつけの 失 敗 や 愛 情 不 足 から 起 こるものではありません 注 意 欠 陥 多 動 性 障 害 とは 多 動 性 注 意 散 漫 衝 動 性 を 主 症 状 とした 中 枢 神 経 の 発 達 障 害 原 因 は 神 経 伝 達 物 質 (ドーパミン)の 異 常 情 報 処 理 に 重 要 な 役 割 をする 実 行 機 能 の 障 害 という 説 が 有 力 学 童 期 の 子 どもの 3~5% 程 度 はさまざま 学 習 の 問 題 や コミュニケーションの 問 題 を 併 せ 持 つ 人 が 少 なくないと 言 われている ひとつひとつ( )の 特 性 と 合 わせて 考 えてください ( )の 中 に 名 前 を 書 きましょう 1 不 注 意 の 症 状 とは? 注 意 の 持 続 が 難 しい( 課 題 や 遊 びの 活 動 で) 話 しかけても 聞 こえないように 見 える 学 業 仕 事 で 綿 密 に 注 意 できず 不 注 意 ミス 指 示 に 従 えず 学 業 用 事 職 場 での 義 務 をやりとげられない 課 題 や 活 動 を 順 序 立 てることが 難 しい 持 続 を 要 する 課 題 を 避 ける 嫌 う いやいや 行 う 課 題 や 活 動 に 必 要 な 物 をよくなくす 外 からの 刺 激 で 容 易 に 注 意 をそらされる 毎 日 の 活 動 を 忘 れてしまう つまり 興 味 がないものに 注 意 を 向 けることが 難 しいこと 逆 に 言 うと 興 味 のあるものにはすごい 集 中 力 を 発 揮 します! 5
2 多 動 衝 動 性 とは? 多 動 性 手 足 そわそわ 椅 子 の 上 でもじもじ 多 い 授 業 中 など 座 っているべき 時 に 席 を 離 れる 余 計 に 走 り 回 る 高 いところに 上 がる 静 かに 遊 んだり 余 暇 活 動 につけない じっとしていない まるで エンジンで 動 かされているよう に 行 動 する しゃべりすぎる 衝 動 性 質 問 が 終 わる 前 にだし 抜 けに 答 える 順 番 を 待 つのが 難 しい 他 人 を 妨 害 し 邪 魔 する( 例 えば 会 話 やゲームに 干 渉 する) つまり 多 動 の 症 状 とは 本 人 が 持 っている 本 当 の 力 に 相 当 しない 落 ち 着 きのなさを 示 してい ます 衝 動 性 の 症 状 とは 考 えなしに 行 動 してしまい そのために 困 ってしまう 状 況 自 分 の 行 動 が 悪 いことだと 十 分 に 理 解 しているけれど その 行 動 が 悪 い 行 動 だと 判 断 できたと きには 既 に 悪 い 行 動 をしてしまっている 実 は 本 人 自 身 が 一 番 困 っているのです 6
3 二 次 障 害 の 問 題 ADHD の 症 状 は 年 齢 とともに 変 化 していきます 一 般 的 に 多 動 不 注 意 といった 様 子 が いちばん 目 立 つのは 学 童 期 と 言 われています また 早 くからソーシャルスキルトレー ニングなどを 受 けていると 教 室 の 中 でとてもよく 適 応 できるようになります ただ 多 動 や 不 注 意 などの 症 状 は わがままと 取 られやすく 子 ども 達 は 非 難 を 受 けや すくなります そして 頻 繁 に 叱 られたり 注 意 を 受 けるなどマイナス 評 価 を 受 けること が 多 くなってしまいがちです その 積 み 重 ねは 子 ども 達 を 二 次 的 な 障 害 へと 導 いてし まいます 代 表 的 なものとして チック 症 状 がでたり 抑 うつ 孤 立 感 劣 等 感 などがあり さら に 不 登 校 やいじめにつながることもあり 注 意 が 必 要 です 7
注 意 欠 陥 多 動 性 障 害 (ADHD) 支 援 のポイント 指 示 は 短 くポイント ポイントを 絞 って ADHD の 人 達 は 長 い 時 間 集 中 して 相 手 の 指 示 や 説 明 を 聞 き 続 けることが 苦 手 です 指 示 や 説 明 が 上 手 く 伝 わっていないことが 多 いようならば 伝 え 方 を 工 夫 してみてくださ い やってほしいことを 短 い 言 葉 で 簡 潔 に 伝 えましょう 前 置 きは 省 略 して 重 要 なこと をまず 提 示 しましょう 長 々とした 説 明 より 実 際 にモデルを 示 してあげる 方 が 的 確 に 理 解 できることもあります ただし わかった! と 思 うと 最 後 まで 聞 かずに 動 き 出 し てしまうことがあるので 話 が 終 わるまで 待 っていて と 一 声 かけておきましょう よいところをたくさん 探 すところから 始 める 集 団 生 活 の 中 で ルールを 守 れずに 関 係 のないことを 発 言 して 騒 いだり 周 囲 の 人 とト ラブルになったりすることがたびたびあるかもしれません 周 囲 を 困 らせる 問 題 児 だと 思 われるかもしれません そうであっても まずは ルールを 守 って 落 ち 着 いていられ る 場 面 や 人 と 仲 良 くしていられる 場 面 を 見 つけましょう そしてそのことを 評 価 し 一 緒 に 喜 びましょう ADHD の 人 達 にとって 他 の 人 と 同 じように 振 る 舞 うということ は それだけで 大 変 な 努 力 を 払 っていることを 理 解 してください 行 動 の と を 明 確 に 示 す 何 がのぞましい 行 動 で 何 がのぞましくない 行 動 か という 基 準 を 具 体 的 に 伝 えましょう 基 準 は 本 人 の 持 っている 力 や 状 態 に 合 わせて 無 理 のないものにしてください 一 度 決 めたら ぶれずに 続 けることも 大 切 です そして のぞましい 行 動 は 即 座 に その 場 で 何 度 でも 褒 めてください のぞましくない 行 動 に 対 しては そのことを 短 い 言 葉 で 簡 潔 に 伝 え 代 わりにとるべき 行 動 を 提 示 してください がんばり 表 にシールを 貼 る といった 形 で 見 える 化 してあげるのも 効 果 的 でしょう また 結 果 だけでなく 努 力 を 褒 めてあげることを 心 がけてください あせらず あきらめず あきらめず ADHD の 人 達 は できる できない ということにとても 敏 感 です そして できない 自 分 に 傷 ついていることが 多 いのです 周 囲 の 人 々から もっともっと とせき 立 てら れたり な 人 と 決 めつけられたりすると 自 信 を 無 くし 何 をやっても 駄 目 な んだ と 思 い 込 んでしまいます 頑 張 っても 今 すぐには 改 善 できない 部 分 があること を 理 解 してください 多 動 性 は 年 齢 を 重 ねるにつれて 徐 々に 落 ち 着 いていきます 薬 を 処 方 してもらうことで 症 状 が 改 善 されることもあります ADHD の 人 々の 多 くが 持 って いる 好 奇 心 旺 盛 で 物 怖 じせず 楽 しいこと 面 白 いことを 次 から 次 へと 見 つけていく 力 は 勉 強 や 仕 事 で 成 果 を 上 げ 人 間 関 係 や 人 生 を 豊 かにする 上 で 大 切 な 美 点 でもありま す ぜひ 本 人 も 周 囲 の 人 々も ADHD という 特 性 とあせらず あきらめず のんびり とつきあっていきましょう 8
学 習 障 害 (LD) 学 習 障 害 は 脳 の 特 性 から 起 こる 発 達 の 偏 りです 学 習 障 害 には 以 下 のような 特 徴 があります 知 的 能 力 には 遅 れがないこと 限 定 的 な 能 力 に 遅 れがあること それは 脳 機 能 の 障 害 であると 推 定 されること コミュニケーションの 問 題 などを 併 せ 持 つことも 多 い そして 代 表 的 なものとしては 読 字 障 害 書 字 障 害 算 数 障 害 などがあります ひとつひとつ( )の 特 性 と 合 わせて 考 えてください ( )の 中 に 名 前 を 書 きましょう 1 読 字 障 害 とは? 遂 字 読 みがある( 文 字 を 一 つずつ 拾 って 読 む) 単 語 や 文 節 の 途 中 で 区 切 ってしまう 読 んでいるところを 指 で 押 さえながら 読 む 文 字 間 行 間 が 狭 くなると 読 みにくくなる 音 読 より 黙 読 が 苦 手 内 容 がわかると 読 みやすくなる 文 末 などを 適 当 に 自 分 で 変 えて 読 んでしまう 読 み 始 めより 終 わりの 方 が 誤 りが 増 える 9
2 書 字 障 害 とは? 促 音 撥 音 二 重 母 音 など 特 殊 音 節 の 誤 りが 多 い わ と は お と を のように 耳 で 聞 くと 同 じ 音 の 表 記 に 誤 りが 多 い め と ぬ わ と ね 雷 と 雪 のように 形 態 的 に 似 ている 文 字 の 誤 りが 多 い 画 数 の 多 い 漢 字 に 誤 りが 多 い 3 算 数 障 害 とは? 10 の 合 成 分 解 ができない 位 取 りが 理 解 できない 量 の 単 位 を 間 違 う 図 形 の 認 知 や 構 成 ができない 10
学 習 障 害 (LD) 支 援 のポイント 学 習 内 容 や 学 校 での 出 来 事 に 関 心 を 向 ける 教 科 書 や 配 布 プリントや 宿 題 など 学 校 で 学 習 した 事 柄 に 注 意 を 払 いましょう そして へぇ~ こんなこと 習 ったの 面 白 いお 話 だね といったふうに 言 葉 をかけて 子 ど もが 学 習 した 内 容 を 思 い 出 し 振 り 返 る 機 会 を 作 りましょう 先 生 やクラスメートとの やりとりについても 今 日 学 校 で 何 か 楽 しいことがあった? などと 尋 ねて 興 味 を 持 っていることを 伝 えましょう できること ること できるようになったことに 注 目 する 他 の 部 分 よりきれいに 書 けているところや 以 前 より 上 達 したところなど できるよう になったことに 目 を 向 け ほめましょう 課 題 が 本 人 の 現 在 の 力 と 比 べて 難 しすぎる ようならば 薄 く 線 を 引 いてなぞり 書 きできるようにしてみたり 計 算 の 途 中 までを 一 緒 にやったりして 最 後 の 達 成 感 を 味 わえるような 手 助 けをしてあげましょう 学 習 環 境 を 整 える 毎 日 決 まった 時 間 に 決 まった 場 所 で 宿 題 に 取 り 組 めるよう 決 めておきましょう 低 学 年 のうちは 保 護 者 の 目 の 届 く 場 所 で 時 間 はごく 短 時 間 にしておくのがよいでしょう す ぐ 学 習 に 取 り 組 めるように 学 習 道 具 を 一 緒 に 整 理 したり テレビ 等 で 気 が 散 らないよう に 配 慮 したりすることも 大 切 です その 人 なりの 得 意 なやり 方 を 尊 重 する 情 報 を 取 り 入 れ 理 解 し 表 現 するやり 方 は 一 つではありません そして 人 によって 得 意 なスタイルと 苦 手 なスタイルがあります たとえば 時 間 や 論 理 の 流 れに 沿 って 一 つ 一 つ 情 報 を 処 理 していくスタイルを 継 次 処 理 様 式 複 数 の 情 報 の 関 連 性 を 捉 えて 全 体 的 に 処 理 していくスタイルを 同 時 処 理 様 式 と 呼 びますが LD の 人 達 の 多 くは 両 者 の 得 手 不 得 手 の 差 がとても 大 きいと 考 えられています そして 苦 手 なスタイルで 指 導 されると 理 解 が 進 まず 上 手 に 表 現 できず 学 習 の 積 み 上 げも 困 難 になってしま います そればかりではなく 教 科 や 課 題 自 体 が 嫌 になってしまったり 苦 手 意 識 を 抱 えてしまうこともあります その 子 なりの 処 理 様 式 を 見 つけて それに 合 った 指 導 方 法 を 工 夫 することが 重 要 です 焦 らずゆっくり 取 り 組 む LD の 人 達 は 潜 在 的 な 能 力 に 比 べて 実 際 の 成 績 や 行 動 が 低 いものにとどまってしま う 傾 向 があります また 一 生 懸 命 努 力 しても それがすぐに 成 果 に 結 びつかないこと がよくあります そのため 自 信 を 無 くしてしまいがちです 周 りの 人 々は 成 績 が 上 が らないことを 強 く 指 摘 したり 叱 咤 激 励 したりするのではなく 向 上 した 部 分 を 認 めてや り 身 近 な 目 標 に 向 けて 一 歩 ずつ 努 力 することの 大 切 さを 伝 えてあげることが 大 切 です 11
発 行 元 久 留 米 市 子 育 て 支 援 部 幼 児 教 育 研 究 所 TEL 092-35-3812 yohken@city.kurume.fukuoka.jp 協 力 筑 後 地 区 ノーマライゼーション 研 究 会 12