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住宅改修の手引き(初版)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

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資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

Transcription:

ブレーンヒューマニティ に 学 ぶ 規 程 のつくりかた 運 用 のコツ 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ブレーンヒューマニティー 理 事 長 能 島 裕 介 1

自 己 紹 介 大 学 時 代 に 家 庭 教 師 サークルを 設 立 1995 年 の 阪 神 淡 路 大 震 災 で 被 災 被 災 した 子 ども 達 への 支 援 活 動 を 展 開 ボランティアの 家 庭 教 師 や 野 外 活 動 など 大 学 卒 業 後 銀 行 に 就 職 するも 学 生 時 代 に 行 っていた 活 動 をNPO 法 人 化 す るため 退 職 2000 年 学 生 主 体 としては 全 国 初 となるNPO 法 人 の 認 証 を 得 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ブレーンヒューマニティー 設 立 現 在 では950 名 の 大 学 生 ボランティアが 中 心 となり 組 織 を 運 営 年 間 事 業 数 90 本 予 算 総 額 1 億 2 千 万 円 程 度 事 業 領 域 は 多 岐 にわたる キャンプ 等 の 野 外 活 動 海 外 ワークキャンプ 活 動 不 登 校 児 童 等 の 支 援 活 動 補 習 塾 や 家 庭 教 師 等 の 学 習 支 援 活 動 高 校 生 等 へのキャリア 教 育 活 動 生 活 保 護 世 帯 等 の 子 ども 達 への 学 習 支 援 活 動 子 どもの 居 場 所 づくり 活 動 など 2

BrainHumanityの 組 織 3

BrainHumanityの 組 織 の 特 徴 大 学 生 を 主 体 とした 組 織 大 学 生 が 現 場 の 運 営 だけでなく 組 織 の 経 営 を 行 っている 理 事 10 名 のうち 6 名 が 学 生 ( 過 半 数 を 学 生 とすることが 内 規 で 定 められてい る ) 4 年 でほとんどの 構 成 員 が 入 れ 替 わる 極 めて 早 いサイクルで 組 織 の 新 陳 代 謝 が 行 われる その 一 方 で 経 験 知 識 スキルの 蓄 積 が 困 難 である 参 画 することへの 障 壁 がない 活 動 に 参 加 する 学 生 に 対 してはスクリーニングを 行 わない 学 生 を 育 てることも 組 織 の 重 要 なミッションである BrainHumanityミッション 2 若 者 に 対 し 多 様 な 価 値 を 創 造 していくための 機 会 と 基 盤 を 提 供 する 4

学 生 による 学 生 のマネジメント 学 生 理 事 による 定 例 役 員 会 毎 週 木 曜 日 の19 時 から 学 生 理 事 による 定 例 役 員 会 が 開 催 される そこでは 次 のようなことが 審 議 議 決 される ( 人 事 案 件 ) 職 員 の 採 用 職 員 の 給 与 額 事 務 局 長 の 選 任 事 業 部 局 役 員 ( 部 局 長 等 )の 選 任 ( 事 業 関 連 ) 企 画 イベントの 実 施 の 承 認 企 画 予 算 の 承 認 企 画 管 理 者 等 の 選 任 企 画 責 任 者 等 の 選 任 企 画 実 施 完 了 報 告 の 承 認 企 画 決 算 の 承 認 ( 管 理 関 連 ) 各 種 マニュアルの 承 認 各 種 規 定 の 制 定 事 務 所 には 過 去 14 年 にわたる 役 員 会 の 議 事 録 が 誰 でも 閲 覧 可 能 な 状 態 にされ ている 5

学 生 による 学 生 のマネジメント 徹 底 した 文 書 化 と 記 録 すべての 会 議 には 議 事 録 が 作 成 され 誰 でもが 閲 覧 可 能 な 状 態 になって いる 会 議 等 での 決 定 事 項 はすべて 規 定 マニュアルとして 文 書 化 される 事 故 や 問 題 が 発 生 した 場 合 は 極 めて 詳 細 な 報 告 書 が 作 成 され 誰 でもが 閲 覧 可 能 な 状 態 になっている それらは 今 後 すべてWEB 上 で 閲 覧 検 索 が 可 能 な 状 態 になるようシステ ムを 整 備 中 である 新 たな 提 案 などはすべて 過 去 の 議 事 録 を 確 認 した 上 で 行 われる ルール 化 マニュアル 化 の 徹 底 すべての 業 務 の 手 順 等 はマニュアル 化 することが 徹 底 されている このマニュアルは 企 画 の 都 度 見 直 し 追 加 される 各 人 の 権 限 や 決 定 の 流 れ 基 準 をすべて 明 文 化 して ルールとする 6

学 生 による 学 生 のマネジメント 明 確 なキャリアパス 各 業 務 領 域 においてキャリアパスが 明 示 されている ガバナンス マネジメント 企 画 管 理 現 場 1 年 生 常 務 理 事 補 佐 事 業 部 局 員 2 年 生 3 4 年 生 選 考 執 行 役 員 経 営 担 当 役 員 選 考 常 務 理 事 経 営 担 当 理 事 事 業 部 局 役 員 面 接 事 業 部 局 長 企 画 管 理 補 助 者 試 験 企 画 管 理 者 補 面 接 企 画 管 理 者 リーダー スタッフ 経 験 キャンプ リーダー シニア リーダー 計 画 中 各 ポジションの 権 限 や 責 任 就 任 条 件 も 規 定 により 明 文 化 されている 各 キャリアの 横 断 的 移 動 は 比 較 的 頻 繁 に 行 われる 7

学 生 によるガバナンスとマネジメントのために 明 確 なルールの 設 定 4 年 で 入 れ 替 わる 組 織 の 中 で 明 文 化 されたルールが 存 在 しなければ 代 表 や 職 員 の 力 が 大 きくなりすぎる ルールがない は 俺 がルールブックだ と 同 じ 徹 底 した 議 論 とプロセスの 公 開 一 つ 一 つの 決 定 について 徹 底 した 議 論 を 行 う ( 時 間 的 制 約 を 設 けない ) 一 方 でそのためには 議 論 を 先 延 ばしにしないことも 重 要 責 任 と 権 限 の 明 文 化 責 任 と 権 限 を 明 文 化 することで 学 生 のコミットメントを 高 める 無 償 = 無 責 任 ではないことを 示 す 明 確 で 多 彩 なキャリアパス キャリアアップの 基 準 を 明 確 に 示 す キャリアの 横 断 的 移 動 を 歓 迎 する ( 現 場 とマネジメントの 往 還 ) 8

BrainHumanityの 規 程 の 作 り 方 (1) 事 実 と 原 因 の 把 握 規 程 を 定 める 理 由 やその 背 景 となる 事 実 原 因 背 景 を 徹 底 的 に 検 討 する (2)プロジェクト 事 業 部 局 による 規 程 素 案 の 策 定 規 程 の 素 案 はまず 現 場 が 策 定 する 現 場 からの 発 案 でなければ 実 効 性 のある 規 程 とならない (3) 担 当 職 員 担 当 理 事 による 確 認 ( 規 程 原 案 の 策 定 ) 担 当 職 員 及 び 担 当 理 事 がその 素 案 の 内 容 を 検 討 し 担 当 理 事 は 次 のような 領 域 を 分 担 し 管 理 している HRM:ボランティア 職 員 その 他 人 事 人 材 開 発 に 関 すること PM: 事 業 の 運 営 評 価 に 関 すること FM: 財 務 予 算 に 関 すること IM: 情 報 管 理 顧 客 管 理 に 関 すること 9

BrainHumanityの 規 程 の 作 り 方 (4) 理 事 長 による 確 認 理 事 長 により 規 程 原 案 を 確 認 し 規 程 案 を 完 成 させる (5) 承 認 機 関 による 承 認 規 程 のレベルに 応 じた 承 認 機 関 により 承 認 する (6) 規 程 の 周 知 規 程 は 承 認 後 すぐにメーリングリストに 配 信 され 周 知 される 規 程 だけでなく その 承 認 に 至 った 会 議 の 議 事 録 も 配 信 される 理 由 や 背 景 議 論 も 周 知 されなければ 実 効 性 がない (7)BH 六 法 への 収 載 BH 六 法 と 呼 ばれる 規 程 集 に 収 載 され 紙 媒 体 でも 配 布 される 10

規 程 の 整 備 のために 各 機 関 の 権 限 を 明 確 化 する どの 機 関 が どのレベルの 規 程 を 決 定 できるのかを 明 確 にする 決 定 機 関 レベル 規 程 の 例 総 会 理 事 会 常 務 会 法 人 全 体 に 重 大 な 影 響 を 与 える 規 程 理 事 会 を 拘 束 する 規 程 法 人 全 体 に 影 響 を 与 える 重 要 な 規 程 理 事 会 の 権 限 の 委 譲 に 関 する 規 程 法 人 組 織 の 構 成 に 関 する 規 程 法 人 の 日 常 の 運 営 に 関 する 規 程 等 法 人 の 常 務 の 執 行 に 関 する 規 程 等 複 数 の 事 業 部 門 に 影 響 を 与 える 規 程 等 事 業 部 会 事 業 部 の 運 営 に 関 する 規 程 等 事 業 部 のプロジェクトに 関 する 規 程 等 プロジェ クト プロジェクトの 運 営 に 関 する 規 程 等 定 款 中 長 期 計 画 経 営 戦 略 会 議 設 置 規 程 など 常 務 会 設 置 規 程 理 事 等 選 考 規 程 事 業 部 局 設 置 規 程 就 業 規 則 など 事 務 所 管 理 規 程 企 画 の 実 施 に 関 する 規 程 企 画 管 理 者 規 程 など イベント 運 営 マニュアル 会 計 処 理 マニュアル など スタッフの 選 考 基 準 参 加 者 の 基 準 など 11

実 効 性 のある 運 用 のために なぜ 規 程 が 守 られないのか? 規 程 自 体 の 理 解 が 不 十 分 そもそも 規 程 の 存 在 自 体 を 認 知 していない 規 程 自 体 を 十 分 に 理 解 していない 規 程 の 表 現 に 問 題 がある 規 程 の 内 容 が 不 明 確 で 受 け 手 によって 解 釈 が 異 なる 表 現 が 難 解 で 理 解 できない 規 程 が 実 情 にそぐわない 規 程 自 体 が 実 情 にそぐわず そのまま 運 用 すると 問 題 が 生 じる 規 程 の 意 義 を 理 解 していない なぜその 規 程 ができたのかを 十 分 に 把 握 理 解 せず 重 要 性 を 認 識 していな い 12

実 効 性 のある 運 用 のために 規 程 自 体 の 理 解 が 不 十 分 周 知 の 方 法 を 改 善 する ( 複 数 の 媒 体 による 繰 り 返 しの 周 知 ) 試 験 制 度 を 設 ける (cf 企 画 管 理 者 試 験 リーダー 試 験 ) 規 程 の 表 現 に 問 題 がある 法 制 技 術 を 向 上 させる 規 程 が 実 情 にそぐわない 規 程 の 素 案 策 定 を 現 場 で 行 うようにする 意 思 決 定 の 場 に 現 場 のメンバーも 陪 席 させる 規 程 の 意 義 を 理 解 していない 規 程 が 成 立 した 背 景 や 理 由 出 来 事 などを 規 程 に 付 記 する cf BHでは 様 々な 規 程 に 愛 称 が 付 けられることもある ( 規 程 をエピソードとと もに 理 解 する ) 判 断 基 準 の 優 先 順 位 を 明 確 にする 13

規 程 等 の 例 一 私 たちは 組 織 の 一 員 であると 同 時 に 社 会 の 一 員 でもあることを 強 く 自 覚 します 二 私 たちは 自 らの 業 務 よりも 社 会 的 なモラルを 優 先 することを 強 く 自 覚 します 三 私 たちは 私 たちの 活 動 集 団 組 織 が 社 会 に 迷 惑 をかける 可 能 性 があることを 強 く 自 覚 します 四 私 たちは 仲 間 顧 客 組 織 社 会 との 約 束 ルール マナーを 必 ず 守 ります 五 私 たちは 時 間 を 守 ることが 他 者 との 重 要 な 約 束 であることを 深 く 認 識 し 必 ず 時 間 を 守 ります 六 私 たちは 明 るく 元 気 な 挨 拶 を 心 がけ 礼 儀 マナーを 重 んじ 周 囲 と 良 好 な 関 係 を 作 ります 七 私 たちは 整 理 整 頓 を 心 がけ 事 務 所 利 用 す る 施 設 などを 常 に 美 しい 状 態 に 維 持 します 八 私 たちは 公 共 の 施 設 乗 り 物 などで 他 (ほか) の 利 用 者 の 迷 惑 にならないよう 自 覚 して 振 る 舞 い ます 九 私 たちは 報 告 を 徹 底 し 特 に 自 らに 不 利 な 情 報 については 最 優 先 で 報 告 します 十 私 たちは 上 記 の 事 柄 が 確 実 に 守 られている かお 互 いに 注 意 し 頻 繁 に 声 かけをします 14

規 程 等 の 例 熱 中 症 予 防 に 関 する 規 程 ( 常 務 会 決 定 ) 2003 年 5 月 に 行 われたキャンプにおいて 参 加 者 の1 名 が 熱 中 症 となったことから その 予 防 策 とし て 常 務 会 は 以 下 の 事 項 を 決 定 した 4 月 1 日 から11 月 30 日 に 実 施 されるイベントにおいて 10 時 から18 時 までの 間 屋 内 外 企 画 の 内 容 に 関 わらず 30 分 に1 回 全 ての 参 加 者 に 対 し コップ1 杯 の 水 などを 飲 ませるものとする た だし 空 調 の 効 いた 屋 内 及 び 食 事 時 間 中 は 除 く 2010 年 7 月 29 日 の 常 務 会 において 夏 季 におけるミネラルの 不 足 について 検 討 され 熱 中 症 対 策 と して 以 下 の 事 項 が 追 加 決 定 された 7 月 1 日 ~9 月 30 日 までに 行 われるイベントにおいては 10 時 ~12 時 及 び14 時 ~15 時 の 間 に 行 われる 水 分 補 給 のうちそれぞれ1 回 を 水 又 は 茶 ではなくポカリスウェットまたはアクエリアスとする ただし 空 調 の 効 いた 屋 内 及 び 食 事 時 間 中 は 除 く 上 記 の 決 定 に 基 づき 熱 中 症 予 防 のため 次 の 対 策 を 講 じる (1)4 月 1 日 から11 月 30 日 までに 行 われるイベントにおいては 30 分 に1 度 本 人 が 強 く 拒 否 しない 限 り 参 加 者 に 水 又 は 茶 を 飲 ませる (2)7 月 1 日 から9 月 30 日 までに 行 われるイベントにおいては 上 記 給 水 で 10 時 から12 時 及 び14 時 か ら15 時 に 行 われる 給 水 のうち1 回 をポカリスウェットまたはアクエリアスとする (3) 原 則 として 参 加 者 が 持 参 した 水 筒 の 茶 等 を 飲 ませるものとし それがなくなった 場 合 は 本 部 が 管 理 している 水 又 はお 茶 を 飲 ませるものとする (4) 往 路 復 路 に 関 しては 各 地 点 にて 水 分 補 給 休 憩 を 行 う (5) 上 記 の 給 水 及 び 休 憩 は タ イ ム テ ー ブ ル に 記 載 す る (6) 上 記 以 外 においても 参 加 者 がのどが 渇 いた 場 合 や 異 常 を 感 じた 場 合 などには 適 宜 お 茶 休 憩 をとる また その 場 合 は 本 部 に 報 告 するものとする 15

講 師 プロフィール 自 己 紹 介 能 島 裕 介 (のじま ゆうすけ) 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ブレーンヒューマニティー 理 事 長 特 定 非 営 利 活 動 法 人 にしのみやNPO 協 会 専 務 理 事 ( 西 宮 市 市 民 交 流 センター 指 定 管 理 者 ) 西 宮 市 市 民 交 流 センターセンター 長 尼 崎 市 参 与 兵 庫 県 立 大 学 客 員 教 授 1975 年 兵 庫 県 神 戸 市 生 まれ 1994 年 関 西 学 院 大 学 法 学 部 入 学 友 人 らとともに 学 生 による 家 庭 教 師 サークルとして 関 学 学 習 指 導 会 を 設 立 1995 年 阪 神 淡 路 大 震 災 で 被 災 した 子 どもたちを 支 援 するため 関 学 学 習 指 導 会 内 に ちびっこ 支 援 センター を 設 置 被 災 児 童 等 への 学 習 支 援 活 動 や キャンプ 等 のレクリエーション 活 動 を 展 開 する 1996 年 同 会 理 事 長 に 就 任 1998 年 同 大 学 を 卒 業 し 株 式 会 社 住 友 銀 行 ( 現 株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行 ) 入 行 同 行 天 満 橋 支 店 融 資 外 国 課 配 属 1999 年 同 行 を 退 職 関 学 学 習 指 導 会 を 改 組 し BrainHumanityを 設 立 2000 年 兵 庫 県 知 事 より 特 定 非 営 利 活 動 法 人 の 認 証 を 受 け 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ブレーンヒューマニティー を 設 立 同 会 理 事 長 に 就 任 同 会 理 事 長 のほか 尼 崎 市 参 与 西 宮 市 市 民 交 流 センターセンター 長 兵 庫 県 立 大 学 客 員 教 授 関 西 学 院 大 学 非 常 勤 講 師 ( 公 共 政 策 社 会 起 業 コミュニティビジネス) 各 種 行 政 審 議 会 等 委 員 特 定 非 営 利 活 動 法 人 にしのみやNPO 協 会 専 務 理 事 特 定 非 営 利 活 動 法 人 edge 常 務 理 事 特 定 非 営 利 活 動 法 人 CAPセンターJAPAN 監 事 公 益 社 団 法 人 チャンス フォー チル ドレン 理 事 スーパーバイザーなども 務 める 同 時 に 全 国 の 行 政 機 関 大 学 各 種 団 体 等 でNPOマネジメントやボランティア 等 に 関 する 講 演 講 義 を 行 っている 主 な 関 心 領 域 としては NPOの 組 織 運 営 資 金 調 達 事 業 戦 略 広 報 戦 略 ボランティ アマネジメント 行 政 との 協 働 社 会 起 業 など E-mail nojima@brainhumanity.or.jp Twitter @nojimay Facebook 能 島 裕 介 (Nojima Yusuke) 16