特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 男 性 看 護 師 約 70 人 のアンケートから 見 えた 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 と 必 要 因 子 姫 路 獨 協 大 学 教 員 精 神 保 健 医 療 の 在 宅 促 進 を 考 える 会 主 宰 秋 田 啓 次 はじめに 厚 生 労 働 省 の 統 計 によると 2014( 平 成 26) 年 末 時 点 の 就 業 看 護 師 数 は108 万 6,779 人 で 2012( 平 成 24) 年 末 から7 万 1,035 人 (7.0%) 増 え 過 去 最 多 となった うち 男 性 看 護 師 は7 万 3,968 人 で2012 年 から1 万 647 人 (16.8%) 増 加 しており 女 性 看 護 師 の6 万 388 人 (6.3%)と 比 較 すると その 増 加 割 合 は 顕 著 である ちなみに 2004( 平 成 16) 年 の 男 性 看 護 師 は3 万 1,594 人 で この10 年 で 倍 増 しており 今 後 も 数 比 率 共 に 増 加 傾 向 が 予 想 される このような 男 性 看 護 師 の 増 加 の 背 景 には 需 要 の 高 まりがあるといわれている 女 性 に 比 べ 体 力 面 時 間 面 ともに 余 裕 があり 夜 勤 も 数 多 くこなせるた め 看 護 師 の 施 設 基 準 を 満 たす 安 定 した 労 働 力 であ るという 評 価 が 高 いことが 考 えられる 今 回 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するか というテーマをいただいたので まずは 自 立 と 自 律 の 意 味 の 違 いを 定 義 し 自 立 自 律 の 阻 害 要 因 や 自 立 自 律 に 必 要 な 要 因 を 考 えていき たい しかし 自 身 の 看 護 師 としての 体 験 を 想 起 し ながら 考 えるのでは 限 界 があるため 知 人 を 通 じて 行 ったアンケートで 得 た 約 70 人 の 男 性 看 護 師 の 貴 重 な 意 見 も 併 せて 報 告 したい 1 自 立 自 律 の 定 義 とは 自 立 の 定 義 他 への 従 属 から 離 れて 独 立 することであり 他 からの 支 配 や 助 力 を 受 けずに 存 在 すること つまり 在 り 方 姿 勢 を 現 す 状 態 を 示 すこ と アンケートからも 同 様 の 意 見 が 挙 がってい たが これに 加 えて 組 織 に 属 さず 自 分 1 人 でできるものと 理 解 しており 病 院 ではなく 訪 問 看 護 や 独 自 で 経 営 できるものをイメージ していることが 分 かった 自 律 の 定 義 他 からの 支 配 や 制 約 を 受 けずに 自 身 で 立 て た 規 範 に 従 って 行 動 すること つまり やり 方 や 方 法 である 行 動 を 示 すとしている 13
特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 2 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 の 阻 害 および 必 要 因 子 阻 害 因 子 男 性 看 護 師 における 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 として は アンケートから 多 くの 意 見 が 挙 げられたが 大 きくまとめると 1 象 徴 不 在 2 性 差 の 無 理 解 3 教 育 環 境 機 会 のなさ 4 情 報 不 足 5マイノリテ ィー の5つに 区 分 できるのではないかと 考 える では それらの 意 見 を 区 分 別 に 見 ていく 1 象 徴 不 在 上 司 に 男 性 看 護 師 が 少 ない 管 理 職 になりにくい 男 性 看 護 師 の 成 功 モデルがない 目 標 や 役 割 モデルがない 刺 激 を 受 ける 人 情 報 が 少 ない 先 輩 男 性 看 護 師 の 看 護 観 のないインスティテュー ショナリズムによる 悪 影 響 がある わが 国 の 医 療 環 境 での 男 性 看 護 師 の 将 来 像 がイメ ージできない 精 神 科 病 院 では そこで 働 いていることすら 恥 じ て 隠 している 現 状 があること 本 人 の 意 思 モチベーション 個 人 の 立 ち 回 りよ う 経 験 年 数 優 先 の 人 事 年 功 序 列 やパワハラがある 2 性 差 の 無 理 解 世 帯 主 の 立 場 としては 給 与 が 安 く 配 偶 者 である 女 性 と 同 等 の 給 与 水 準 ではどうかと 思 う 専 門 職 集 団 としての 雇 用 には 一 般 社 会 的 規 範 が 導 入 されていないこと 男 性 看 護 師 を 受 け 入 れる 体 制 がなく スタッフの 十 分 な 理 解 もない 女 性 の 仕 事 というイメージがあること なじむまでに 時 間 がかかる 女 性 に 優 遇 されるような 不 公 平 感 がある 育 児 休 暇 が 取 りにくいなど 福 利 厚 生 が 不 平 等 で ある セクハラやパワハラと 誤 解 されるのが 不 安 で コ ミュニケーションが 取 りにくい コミュニケーション 不 足 となる 女 性 の 価 値 観 で 男 性 を 見 たり 接 したりすること 女 性 の 特 徴 的 なことを 押 し 付 けること 感 情 的 な 対 立 があること 女 性 の 陰 湿 な 態 度 陰 口 など 女 性 看 護 師 の 人 間 関 係 に 巻 き 込 まれ 中 立 的 な 立 場 を 維 持 する 等 必 要 以 上 に 気 を 遣 う 女 性 特 有 の 部 分 で 男 性 が 引 く 異 性 には 困 ったときに 相 談 しにくい 会 話 の 中 で 言 葉 を 選 ぶ 必 要 があること 感 覚 思 考 の 違 いがある 女 性 との 価 値 観 の 違 いを 感 じる 理 解 してもらえない コミュニケーションに 影 響 する 偏 見 がある 男 のくせに 男 なんだから という 考 え 方 設 備 面 で 男 性 ロッカーの 不 足 や 男 性 専 用 のトイ レがないこと チームでカバーできる 仕 組 みが 必 要 頼 み 頼 まれる 関 係 ができにくい 相 談 しにくい 女 性 からのケアを 好 む 部 分 があること 3 教 育 環 境 機 会 のなさ キャリアアップの 機 会 が 提 供 されない 男 性 女 性 に 限 らず 勉 強 不 足 が 妨 げとなっている 4 情 報 不 足 キャリアアップへの 情 報 不 足 民 間 病 院 の 経 営 者 の 多 くは 経 営 と 医 療 を 混 同 し ている 印 象 がある 14 2016. 6. 1(No. 450)
病 院 としてのヴィジョンが 不 透 明 であること 他 職 種 との 交 流 がないこと 極 力 避 けようとしていること 外 部 との 交 流 がないこと 5マイノリティー 男 性 看 護 師 の 数 が 少 なく 極 端 な 男 女 比 がある 男 性 1 人 の 部 署 や 病 棟 で 孤 立 する 部 署 に 男 性 1 人 だとしんどい 男 性 のみに 特 化 した 業 務 の 少 なさ 人 数 の 少 なさ 勤 務 部 署 の 少 なさ( 一 般 病 棟 への 配 属 が 少 ないな ど) 変 化 を 求 めない 風 土 職 場 の 雰 囲 気 社 会 的 知 名 度 の 低 さや 社 会 的 地 位 の 問 題 など 肩 身 が 狭 い このように さまざまな 意 見 がある 中 で 報 酬 の 低 さに 関 しては 一 般 企 業 の 平 均 と 比 較 しても 大 差 はないような 印 象 がある もちろん 勤 務 施 設 や 地 域 によって 異 なるとは 思 うが 同 じ 勤 務 環 境 の 中 で 女 性 看 護 師 と 医 師 が 存 在 するために それらとの 比 較 でそう 感 じている 部 分 もあるのではないかと 考 え られる さらに 病 院 では 診 療 報 酬 制 度 があるが 故 に 一 般 企 業 のように 貢 献 度 がそのまま 利 益 として 返 ってこないため 努 力 のかいがないように 感 じる 部 分 もあるのかもしれない また その 他 に 挙 げられた 阻 害 因 子 については 男 性 看 護 師 に 限 ったことではなく 女 性 看 護 師 にも 関 わるものと 捉 えることができる 必 要 因 子 男 性 看 護 師 が 自 立 自 律 するための 必 要 因 子 につ いては 1 男 性 看 護 師 の 増 員 2 業 務 部 署 の 拡 大 3 性 差 の 理 解 と 相 補 的 協 力 体 制 4 象 徴 や 目 標 対 象 の 存 在 5 長 期 的 な 雇 用 体 制 の5つに 区 分 できる と 思 われる 以 下 に 主 な 意 見 を 挙 げた 1 男 性 看 護 師 の 増 員 男 性 の 割 合 が 大 切 だと 考 える 男 性 看 護 師 の 増 員 が 必 要 男 性 の 積 極 的 な 人 材 登 用 2 業 務 部 署 の 拡 大 男 性 同 士 のミーティング 男 性 同 士 の 飲 み 会 があ ること 男 性 のコミュニティーが 必 要 男 性 同 士 のコミュニケーションは 年 代 を 問 わず スムーズである 印 象 がある 男 性 看 護 師 専 用 のサイトや 雑 誌 など 情 報 共 有 の 場 が 必 要 3 性 差 の 理 解 と 相 補 的 協 力 体 制 性 差 を 理 解 し 協 力 し 合 うこと 男 性 看 護 師 の 価 値 を 認 め 強 みを 理 解 すること 男 女 平 等 な 扱 いをしてもらうこと 好 みで 判 断 せず 公 正 であること 性 差 なく 勤 務 できる 環 境 があること 発 言 しやすく 自 由 に 話 せる 環 境 があること 男 性 だけでは 細 かい 部 分 が 抜 けるので 男 女 均 等 な 人 数 の 配 置 が 望 ましい 尊 重 し 合 うこと チームとして 相 談 できる 雰 囲 気 や 風 土 職 場 の 雰 囲 気 家 族 の 支 え スタッフ 全 体 の 認 識 が 一 番 必 要 世 帯 主 手 当 のようなものが 必 要 である 夫 婦 共 働 きが 多 く 勤 務 調 整 が 可 能 であること 男 性 自 身 の 考 えも 変 えていく 必 要 がある 社 会 的 に 認 知 度 を 上 げる 必 要 がある 社 会 や 地 域 に 出 向 ける 環 境 であること 15
特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 4 象 徴 や 目 標 対 象 の 存 在 タイプの 異 なる 先 輩 看 護 師 が 複 数 人 存 在 している 上 司 に 男 性 看 護 師 がいる 先 輩 看 護 師 と 他 職 種 との 交 流 を 通 じて 形 成 される 看 護 観 が 重 要 である 男 性 看 護 師 の 成 功 者 がいること 5 長 期 的 な 雇 用 体 制 仕 事 を 辞 めなくても 進 学 や 研 さんの 機 会 学 べる 環 境 があること キャリアアップやスキルアップの 機 会 があり 世 帯 主 という 立 場 でも 参 加 できる 仕 組 み 法 律 が 学 べる 環 境 があること 組 織 を 明 確 にし 適 切 に 評 価 される 体 制 が 必 要 モチベーションを 保 てるだけの 給 与 と 休 日 が 与 え られていること 一 生 の 仕 事 としての 長 期 的 な 希 望 を 聞 いてもらえ ること 逃 げ 道 のない 立 場 としての 将 来 的 展 望 があること ここに 挙 げたのは 一 部 の 意 見 であり この5つに 分 類 されないその 他 の 因 子 については 阻 害 因 子 同 様 に 男 性 看 護 師 のみに 必 要 な 特 徴 的 なものではなく 女 性 看 護 師 にも 同 様 に 必 要 なものではないかと 考 え る 3 自 身 の 経 験 をもとに 考 察 では 次 に これらの 因 子 を 私 自 身 の 経 験 に 当 ては めて 考 えてみたいと 思 う 恵 まれた 環 境 でのスタート 私 の 社 会 人 としてのスタートは 男 性 看 護 師 とし て 関 西 の 大 学 病 院 の 手 術 部 に 就 職 したことから 始 ま った そこでの 体 験 は 本 当 に 大 変 だった 何 が 大 変 かというと 大 学 病 院 であるが 故 に 全 ての 診 療 科 の 手 術 に 対 応 しなければならず 曜 日 ごとに 異 なる 診 療 科 の 手 術 介 助 を 滞 りなくするため 毎 朝 およそ1 時 間 早 く 出 勤 し 帰 りも 翌 日 の 手 術 介 助 のために1 時 間 は 残 って 勉 強 や 予 習 をしていたからである 就 職 後 1 年 が 経 過 したある 日 もう1 人 の 男 性 看 護 師 が 就 職 してくることになった 私 が 入 る 以 前 に も 男 性 看 護 師 は 入 職 したが 1 年 たたずに 辞 めてい く 状 況 で 上 司 たちからは 男 性 は 男 性 がいないと 続 かない という 言 葉 が 出 ていたのだ そこで 当 時 は 唯 一 私 が1 年 間 続 いた 男 性 看 護 師 だったため 私 のいる 部 署 に 新 たな 男 性 看 護 師 を 配 置 することに なったのだ 私 が 入 職 したときを 振 り 返 ると 看 護 師 長 が 男 性 で 父 親 とほぼ 同 年 代 だったため 相 談 もしやすく とても 心 強 かったことは 言 うまでもない また 手 術 室 という 環 境 は 手 術 部 自 体 は 大 人 数 の 看 護 師 集 団 ではあったが 1つの 手 術 室 には 直 接 介 助 の 看 護 師 と 間 接 介 助 の 看 護 師 が 共 に1 人 ずつ 麻 酔 医 1 人 術 者 と 介 助 者 ( 研 修 医 を 含 み)3~4 人 からなるチ ーム 体 制 で 意 外 にも 実 は 男 性 のほうが 多 い 環 境 で あった ある 手 術 介 助 に 付 いたときのエピソードを 紹 介 す る 術 者 から 君 の 人 生 付 録 だな と 言 われたこ とがあった 当 時 私 は 就 職 1カ 月 目 だったので それに 反 応 する 余 裕 がなく 手 術 介 助 で 精 いっぱい だった すると 間 接 介 助 に 付 いていた 先 輩 女 性 看 護 師 が 看 護 師 は 医 師 の 付 録 っていうこと? と 反 論 してくれ 新 米 の 私 を 守 ってくれたことがあったの だ とても 頼 もしく それ 以 後 は 女 性 だからという 偏 見 はなくなり 頼 もしい 先 輩 という 性 差 を 超 えた 尊 敬 の 気 持 ちが 生 まれたことを 記 憶 している 大 学 病 院 では 研 修 や 教 育 の 機 会 に 恵 まれており 一 般 的 に 女 性 と 比 べて 家 庭 での 役 割 が 少 ない 男 性 は 勤 務 時 間 外 でも 自 主 的 に 参 加 することが 可 能 であっ た 手 術 部 着 任 後 2 年 目 には 私 が 考 案 した 眼 科 手 術 の 基 本 セットというアイデアを 取 り 入 れてもらえ 男 性 の 視 点 も 必 要 と 性 差 による 利 点 を 評 価 さ れた 16 2016. 6. 1(No. 450)
このように 考 えると 私 が3 年 間 勤 務 した 手 術 室 では 先 述 のような 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 (1 象 徴 不 在 2 性 差 の 無 理 解 3 教 育 環 境 機 会 のな さ 4 情 報 不 足 5マイノリティー)がない 環 境 で あったといえる 男 性 看 護 師 初 の 女 性 病 棟 配 属 手 術 部 の 次 に ローテーションで 配 属 されたのは 精 神 科 病 棟 だった それまで 男 女 別 棟 で 同 性 職 員 による 看 護 配 置 であったが 私 が 手 術 部 で 初 めて3 年 間 続 いた 男 性 看 護 師 ということもあり 年 配 のベ テラン 男 性 看 護 師 と 共 に2 人 初 の 女 性 病 棟 配 属 と なった 病 棟 職 員 としての 比 率 自 体 は 少 数 であった が ナースステーションが 男 女 病 棟 でクロスして 一 緒 になっていたので 病 棟 は 違 っても 同 数 の 男 性 看 護 師 がいる 環 境 であった そのため ここでも 阻 害 因 子 がなく 大 変 恵 まれていたのだ そして 社 会 人 としてのスタートを 切 った 関 西 の 大 学 病 院 で 無 事 に6 年 が 経 過 すると 念 願 叶 って 関 東 にある 大 学 病 院 へと 出 向 した 経 験 や 役 割 意 識 などをとおして 明 確 化 した 将 来 像 配 属 先 は 精 神 科 病 棟 であった このころには 私 自 身 も 看 護 師 として 前 勤 務 先 での 臨 床 経 験 を 積 み 上 げていたので 中 堅 看 護 師 という 立 場 で 着 任 するこ とになった ここでも 勉 強 会 の 機 会 に 恵 まれ 新 米 のころには 業 務 をこなすことで 精 いっぱいで 不 明 瞭 だったと ころが 面 白 いほど 理 解 できるようになった そして 新 人 看 護 師 のプリセプターや 看 護 実 習 の 担 当 を 任 さ れるようになると より 強 い 責 任 感 も 芽 生 え やり がいを 感 じていた 同 時 に 曖 昧 模 糊 としていた 将 来 像 が 少 し 見 え 始 めた 時 期 でもあり 男 性 看 護 師 とし てというよりは 看 護 師 免 許 を 活 かした 将 来 の 目 標 が 明 確 となっていったのである ここでも 阻 害 因 子 がないことに 加 え 自 立 自 律 に 必 要 な 象 徴 や 目 的 対 象 の 存 在 が 明 確 となり 長 期 的 な 雇 用 体 制 要 するに 自 身 の 将 来 を 長 期 的 に 見 て どのようになりたいか ということが 明 確 となって いったのである おわりに その 後 の 私 の 歩 んだ 道 をおおまかに 示 すと 病 院 経 営 を 学 ぶため 働 きながら 学 べる 大 学 院 に 進 学 し た そして 看 護 師 免 許 を 持 った 事 務 職 として 総 務 課 長 となり 医 療 安 全 の 専 門 家 である 国 際 ライセンス を 取 得 し 働 きながら 医 療 安 全 の 大 学 院 で 学 び 現 在 は 看 護 学 科 で 大 学 教 員 として 仕 事 をしている 今 回 協 力 いただいた 男 性 看 護 師 から 得 たアンケ ートの 結 果 を 考 えると 阻 害 因 子 (1 象 徴 不 在 2 性 差 の 無 理 解 3 教 育 環 境 機 会 のなさ 4 情 報 不 足 5マイノリティー)と 必 要 因 子 (1 男 性 看 護 師 の 増 員 2 業 務 部 署 の 拡 大 3 性 差 の 理 解 と 相 補 的 協 力 体 制 4 象 徴 や 目 標 対 象 の 存 在 5 長 期 的 な 雇 用 体 制 )は 男 性 看 護 師 にとって 意 義 のある 意 見 で あったといえる 私 の 場 合 は これらの 環 境 が 自 身 のやる 気 を 強 化 させたといえるであろう 組 織 風 土 や 環 境 面 でいまひとつ 恵 まれていないという 人 も 組 織 に 依 存 し 何 かのチャンスを 待 っているだけで は 動 機 が 低 下 する 自 らの 能 動 性 で 情 報 を 集 め 進 めていく 行 動 力 が 必 要 であることは 言 うまでもない 男 女 を 問 わず 仕 事 に 対 する 動 機 の 向 上 や 帰 属 意 識 の 高 まりに 共 通 して 必 要 な 事 柄 は 多 くあると 思 う が 協 力 を 得 た 約 70 人 の 男 性 看 護 師 からは 男 性 に とって 特 に 必 要 な 意 見 が 多 く 得 られた 男 性 が 増 えてきたとはいえ まだまだ 女 性 の 割 合 が 多 いのが 現 状 である しかし 男 性 女 性 共 にそ れぞれの 特 徴 を 活 かせる 活 躍 の 場 を 整 えていくこと が 重 要 である それには 多 くの 課 題 や 問 題 に 直 面 すると 思 うが 今 後 の 男 性 看 護 師 の 雇 用 に 向 けて ぜひとも 参 考 にしていただけると 幸 いである 17