特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 2 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 の 阻 害 および 必 要 因 子 阻 害 因 子 男 性 看 護 師 における 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 として は アンケートから 多 くの 意 見 が 挙 げられたが



Similar documents
3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

Taro-iryouhoken

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

調査結果の概要

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft Word - 目次.doc

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

m07 北見工業大学 様式①

1.はじめに わが 国 での 急 速 な 少 子 化 の 進 行 等 を 踏 まえ 次 代 の 社 会 を 担 う 子 どもが 健 やかに 生 まれ 育 成 される 環 境 の 整 備 を 目 的 とした 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 が 平 成 15 年 7 月 に 制 定 され

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

第 8 条 本 協 議 会 における 研 修 は 以 下 のとおりとする (1) 座 学 研 修 農 業 講 座 や 先 進 農 家 視 察 など 農 業 経 営 基 礎 講 座 やその 他 担 い 手 のための 研 修 会 等 への 参 加 など 年 24 回 程 度 とする (2) 実 務 研

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

 

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66


(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

公表表紙

スライド 1

自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

慶應義塾利益相反対処規程

●電力自由化推進法案


<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

退職手当とは

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

18 国立高等専門学校機構

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●幼児教育振興法案

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

tokutei2-7.xls

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章


別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会


東京都立産業技術高等専門学校

Taro-01 議案概要.jtd

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

表紙

16 日本学生支援機構

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

Microsoft Word - 通達(参考).doc

厚 生 年 金 は 退 職 後 の 所 得 保 障 を 行 う 制 度 であり 制 度 発 足 時 は 在 職 中 は 年 金 を 支 給 しないこととされていた しかしながら 高 齢 者 は 低 賃 金 の 場 合 が 多 いと いう 実 態 に 鑑 み 在 職 者 にも 支 給 される 特 別

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

Taro-正社員と期間雇用社員との労

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

子 育 てをサポート サポートする 休 暇 等 制 度 1 出 産 前 後 の 休 暇 休 暇 等 名 称 妊 娠 出 産 後 通 院 休 暇 ( 特 別 休 暇 ) 妊 娠 中 の 職 員 及 び 出 産 後 1 年 以 内 の 職 員 が 保 健 指 導 又 は 健 康 審 査 を 受 ける 場

平成21年10月30日

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

6 謝金(給与等)

Microsoft Word - H22.4.1市費産休・育休臨任要綱.doc

官報掲載【セット版】

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

平成16年度

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

<4D F736F F D CF322D33817A95DB8CEC8ED292B28DB881698A6D816A2E646F63>

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

Microsoft Word - 16 育児休業手当金(16ikukyuu.pdf)最終版

(6) Qualification for participating in the tendering procedu

<4D F736F F D D488A778CA48B8689C881468DB293A190E690B E682558AFA93C896D88E738D8297EE8ED E646F6378>

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

2 県 公 立 高 校 の 合 格 者 は このように 決 まる (1) 選 抜 の 仕 組 み 選 抜 の 資 料 選 抜 の 資 料 は 主 に 下 記 の3つがあり 全 高 校 で 使 用 する 共 通 の ものと 高 校 ごとに 決 めるものとがあります 1 学 力 検 査 ( 国 語 数

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

例 3 男 性 医 師 1 歳 配 偶 者 復 帰 今 までは 配 偶 者 が を 取 得 している 場 合 を 取 得 できませんでした が 取 得 できるようになりました 職 員 は 当 該 子 が3 歳 に 達 する 日 まで 病 院 助 手 等 は 当 該 子 が1 歳 6か 月 に 達 す

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

Transcription:

特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 男 性 看 護 師 約 70 人 のアンケートから 見 えた 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 と 必 要 因 子 姫 路 獨 協 大 学 教 員 精 神 保 健 医 療 の 在 宅 促 進 を 考 える 会 主 宰 秋 田 啓 次 はじめに 厚 生 労 働 省 の 統 計 によると 2014( 平 成 26) 年 末 時 点 の 就 業 看 護 師 数 は108 万 6,779 人 で 2012( 平 成 24) 年 末 から7 万 1,035 人 (7.0%) 増 え 過 去 最 多 となった うち 男 性 看 護 師 は7 万 3,968 人 で2012 年 から1 万 647 人 (16.8%) 増 加 しており 女 性 看 護 師 の6 万 388 人 (6.3%)と 比 較 すると その 増 加 割 合 は 顕 著 である ちなみに 2004( 平 成 16) 年 の 男 性 看 護 師 は3 万 1,594 人 で この10 年 で 倍 増 しており 今 後 も 数 比 率 共 に 増 加 傾 向 が 予 想 される このような 男 性 看 護 師 の 増 加 の 背 景 には 需 要 の 高 まりがあるといわれている 女 性 に 比 べ 体 力 面 時 間 面 ともに 余 裕 があり 夜 勤 も 数 多 くこなせるた め 看 護 師 の 施 設 基 準 を 満 たす 安 定 した 労 働 力 であ るという 評 価 が 高 いことが 考 えられる 今 回 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するか というテーマをいただいたので まずは 自 立 と 自 律 の 意 味 の 違 いを 定 義 し 自 立 自 律 の 阻 害 要 因 や 自 立 自 律 に 必 要 な 要 因 を 考 えていき たい しかし 自 身 の 看 護 師 としての 体 験 を 想 起 し ながら 考 えるのでは 限 界 があるため 知 人 を 通 じて 行 ったアンケートで 得 た 約 70 人 の 男 性 看 護 師 の 貴 重 な 意 見 も 併 せて 報 告 したい 1 自 立 自 律 の 定 義 とは 自 立 の 定 義 他 への 従 属 から 離 れて 独 立 することであり 他 からの 支 配 や 助 力 を 受 けずに 存 在 すること つまり 在 り 方 姿 勢 を 現 す 状 態 を 示 すこ と アンケートからも 同 様 の 意 見 が 挙 がってい たが これに 加 えて 組 織 に 属 さず 自 分 1 人 でできるものと 理 解 しており 病 院 ではなく 訪 問 看 護 や 独 自 で 経 営 できるものをイメージ していることが 分 かった 自 律 の 定 義 他 からの 支 配 や 制 約 を 受 けずに 自 身 で 立 て た 規 範 に 従 って 行 動 すること つまり やり 方 や 方 法 である 行 動 を 示 すとしている 13

特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 2 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 の 阻 害 および 必 要 因 子 阻 害 因 子 男 性 看 護 師 における 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 として は アンケートから 多 くの 意 見 が 挙 げられたが 大 きくまとめると 1 象 徴 不 在 2 性 差 の 無 理 解 3 教 育 環 境 機 会 のなさ 4 情 報 不 足 5マイノリテ ィー の5つに 区 分 できるのではないかと 考 える では それらの 意 見 を 区 分 別 に 見 ていく 1 象 徴 不 在 上 司 に 男 性 看 護 師 が 少 ない 管 理 職 になりにくい 男 性 看 護 師 の 成 功 モデルがない 目 標 や 役 割 モデルがない 刺 激 を 受 ける 人 情 報 が 少 ない 先 輩 男 性 看 護 師 の 看 護 観 のないインスティテュー ショナリズムによる 悪 影 響 がある わが 国 の 医 療 環 境 での 男 性 看 護 師 の 将 来 像 がイメ ージできない 精 神 科 病 院 では そこで 働 いていることすら 恥 じ て 隠 している 現 状 があること 本 人 の 意 思 モチベーション 個 人 の 立 ち 回 りよ う 経 験 年 数 優 先 の 人 事 年 功 序 列 やパワハラがある 2 性 差 の 無 理 解 世 帯 主 の 立 場 としては 給 与 が 安 く 配 偶 者 である 女 性 と 同 等 の 給 与 水 準 ではどうかと 思 う 専 門 職 集 団 としての 雇 用 には 一 般 社 会 的 規 範 が 導 入 されていないこと 男 性 看 護 師 を 受 け 入 れる 体 制 がなく スタッフの 十 分 な 理 解 もない 女 性 の 仕 事 というイメージがあること なじむまでに 時 間 がかかる 女 性 に 優 遇 されるような 不 公 平 感 がある 育 児 休 暇 が 取 りにくいなど 福 利 厚 生 が 不 平 等 で ある セクハラやパワハラと 誤 解 されるのが 不 安 で コ ミュニケーションが 取 りにくい コミュニケーション 不 足 となる 女 性 の 価 値 観 で 男 性 を 見 たり 接 したりすること 女 性 の 特 徴 的 なことを 押 し 付 けること 感 情 的 な 対 立 があること 女 性 の 陰 湿 な 態 度 陰 口 など 女 性 看 護 師 の 人 間 関 係 に 巻 き 込 まれ 中 立 的 な 立 場 を 維 持 する 等 必 要 以 上 に 気 を 遣 う 女 性 特 有 の 部 分 で 男 性 が 引 く 異 性 には 困 ったときに 相 談 しにくい 会 話 の 中 で 言 葉 を 選 ぶ 必 要 があること 感 覚 思 考 の 違 いがある 女 性 との 価 値 観 の 違 いを 感 じる 理 解 してもらえない コミュニケーションに 影 響 する 偏 見 がある 男 のくせに 男 なんだから という 考 え 方 設 備 面 で 男 性 ロッカーの 不 足 や 男 性 専 用 のトイ レがないこと チームでカバーできる 仕 組 みが 必 要 頼 み 頼 まれる 関 係 ができにくい 相 談 しにくい 女 性 からのケアを 好 む 部 分 があること 3 教 育 環 境 機 会 のなさ キャリアアップの 機 会 が 提 供 されない 男 性 女 性 に 限 らず 勉 強 不 足 が 妨 げとなっている 4 情 報 不 足 キャリアアップへの 情 報 不 足 民 間 病 院 の 経 営 者 の 多 くは 経 営 と 医 療 を 混 同 し ている 印 象 がある 14 2016. 6. 1(No. 450)

病 院 としてのヴィジョンが 不 透 明 であること 他 職 種 との 交 流 がないこと 極 力 避 けようとしていること 外 部 との 交 流 がないこと 5マイノリティー 男 性 看 護 師 の 数 が 少 なく 極 端 な 男 女 比 がある 男 性 1 人 の 部 署 や 病 棟 で 孤 立 する 部 署 に 男 性 1 人 だとしんどい 男 性 のみに 特 化 した 業 務 の 少 なさ 人 数 の 少 なさ 勤 務 部 署 の 少 なさ( 一 般 病 棟 への 配 属 が 少 ないな ど) 変 化 を 求 めない 風 土 職 場 の 雰 囲 気 社 会 的 知 名 度 の 低 さや 社 会 的 地 位 の 問 題 など 肩 身 が 狭 い このように さまざまな 意 見 がある 中 で 報 酬 の 低 さに 関 しては 一 般 企 業 の 平 均 と 比 較 しても 大 差 はないような 印 象 がある もちろん 勤 務 施 設 や 地 域 によって 異 なるとは 思 うが 同 じ 勤 務 環 境 の 中 で 女 性 看 護 師 と 医 師 が 存 在 するために それらとの 比 較 でそう 感 じている 部 分 もあるのではないかと 考 え られる さらに 病 院 では 診 療 報 酬 制 度 があるが 故 に 一 般 企 業 のように 貢 献 度 がそのまま 利 益 として 返 ってこないため 努 力 のかいがないように 感 じる 部 分 もあるのかもしれない また その 他 に 挙 げられた 阻 害 因 子 については 男 性 看 護 師 に 限 ったことではなく 女 性 看 護 師 にも 関 わるものと 捉 えることができる 必 要 因 子 男 性 看 護 師 が 自 立 自 律 するための 必 要 因 子 につ いては 1 男 性 看 護 師 の 増 員 2 業 務 部 署 の 拡 大 3 性 差 の 理 解 と 相 補 的 協 力 体 制 4 象 徴 や 目 標 対 象 の 存 在 5 長 期 的 な 雇 用 体 制 の5つに 区 分 できる と 思 われる 以 下 に 主 な 意 見 を 挙 げた 1 男 性 看 護 師 の 増 員 男 性 の 割 合 が 大 切 だと 考 える 男 性 看 護 師 の 増 員 が 必 要 男 性 の 積 極 的 な 人 材 登 用 2 業 務 部 署 の 拡 大 男 性 同 士 のミーティング 男 性 同 士 の 飲 み 会 があ ること 男 性 のコミュニティーが 必 要 男 性 同 士 のコミュニケーションは 年 代 を 問 わず スムーズである 印 象 がある 男 性 看 護 師 専 用 のサイトや 雑 誌 など 情 報 共 有 の 場 が 必 要 3 性 差 の 理 解 と 相 補 的 協 力 体 制 性 差 を 理 解 し 協 力 し 合 うこと 男 性 看 護 師 の 価 値 を 認 め 強 みを 理 解 すること 男 女 平 等 な 扱 いをしてもらうこと 好 みで 判 断 せず 公 正 であること 性 差 なく 勤 務 できる 環 境 があること 発 言 しやすく 自 由 に 話 せる 環 境 があること 男 性 だけでは 細 かい 部 分 が 抜 けるので 男 女 均 等 な 人 数 の 配 置 が 望 ましい 尊 重 し 合 うこと チームとして 相 談 できる 雰 囲 気 や 風 土 職 場 の 雰 囲 気 家 族 の 支 え スタッフ 全 体 の 認 識 が 一 番 必 要 世 帯 主 手 当 のようなものが 必 要 である 夫 婦 共 働 きが 多 く 勤 務 調 整 が 可 能 であること 男 性 自 身 の 考 えも 変 えていく 必 要 がある 社 会 的 に 認 知 度 を 上 げる 必 要 がある 社 会 や 地 域 に 出 向 ける 環 境 であること 15

特 集 男 性 看 護 師 の 自 立 自 律 をどう 支 援 するのか 4 象 徴 や 目 標 対 象 の 存 在 タイプの 異 なる 先 輩 看 護 師 が 複 数 人 存 在 している 上 司 に 男 性 看 護 師 がいる 先 輩 看 護 師 と 他 職 種 との 交 流 を 通 じて 形 成 される 看 護 観 が 重 要 である 男 性 看 護 師 の 成 功 者 がいること 5 長 期 的 な 雇 用 体 制 仕 事 を 辞 めなくても 進 学 や 研 さんの 機 会 学 べる 環 境 があること キャリアアップやスキルアップの 機 会 があり 世 帯 主 という 立 場 でも 参 加 できる 仕 組 み 法 律 が 学 べる 環 境 があること 組 織 を 明 確 にし 適 切 に 評 価 される 体 制 が 必 要 モチベーションを 保 てるだけの 給 与 と 休 日 が 与 え られていること 一 生 の 仕 事 としての 長 期 的 な 希 望 を 聞 いてもらえ ること 逃 げ 道 のない 立 場 としての 将 来 的 展 望 があること ここに 挙 げたのは 一 部 の 意 見 であり この5つに 分 類 されないその 他 の 因 子 については 阻 害 因 子 同 様 に 男 性 看 護 師 のみに 必 要 な 特 徴 的 なものではなく 女 性 看 護 師 にも 同 様 に 必 要 なものではないかと 考 え る 3 自 身 の 経 験 をもとに 考 察 では 次 に これらの 因 子 を 私 自 身 の 経 験 に 当 ては めて 考 えてみたいと 思 う 恵 まれた 環 境 でのスタート 私 の 社 会 人 としてのスタートは 男 性 看 護 師 とし て 関 西 の 大 学 病 院 の 手 術 部 に 就 職 したことから 始 ま った そこでの 体 験 は 本 当 に 大 変 だった 何 が 大 変 かというと 大 学 病 院 であるが 故 に 全 ての 診 療 科 の 手 術 に 対 応 しなければならず 曜 日 ごとに 異 なる 診 療 科 の 手 術 介 助 を 滞 りなくするため 毎 朝 およそ1 時 間 早 く 出 勤 し 帰 りも 翌 日 の 手 術 介 助 のために1 時 間 は 残 って 勉 強 や 予 習 をしていたからである 就 職 後 1 年 が 経 過 したある 日 もう1 人 の 男 性 看 護 師 が 就 職 してくることになった 私 が 入 る 以 前 に も 男 性 看 護 師 は 入 職 したが 1 年 たたずに 辞 めてい く 状 況 で 上 司 たちからは 男 性 は 男 性 がいないと 続 かない という 言 葉 が 出 ていたのだ そこで 当 時 は 唯 一 私 が1 年 間 続 いた 男 性 看 護 師 だったため 私 のいる 部 署 に 新 たな 男 性 看 護 師 を 配 置 することに なったのだ 私 が 入 職 したときを 振 り 返 ると 看 護 師 長 が 男 性 で 父 親 とほぼ 同 年 代 だったため 相 談 もしやすく とても 心 強 かったことは 言 うまでもない また 手 術 室 という 環 境 は 手 術 部 自 体 は 大 人 数 の 看 護 師 集 団 ではあったが 1つの 手 術 室 には 直 接 介 助 の 看 護 師 と 間 接 介 助 の 看 護 師 が 共 に1 人 ずつ 麻 酔 医 1 人 術 者 と 介 助 者 ( 研 修 医 を 含 み)3~4 人 からなるチ ーム 体 制 で 意 外 にも 実 は 男 性 のほうが 多 い 環 境 で あった ある 手 術 介 助 に 付 いたときのエピソードを 紹 介 す る 術 者 から 君 の 人 生 付 録 だな と 言 われたこ とがあった 当 時 私 は 就 職 1カ 月 目 だったので それに 反 応 する 余 裕 がなく 手 術 介 助 で 精 いっぱい だった すると 間 接 介 助 に 付 いていた 先 輩 女 性 看 護 師 が 看 護 師 は 医 師 の 付 録 っていうこと? と 反 論 してくれ 新 米 の 私 を 守 ってくれたことがあったの だ とても 頼 もしく それ 以 後 は 女 性 だからという 偏 見 はなくなり 頼 もしい 先 輩 という 性 差 を 超 えた 尊 敬 の 気 持 ちが 生 まれたことを 記 憶 している 大 学 病 院 では 研 修 や 教 育 の 機 会 に 恵 まれており 一 般 的 に 女 性 と 比 べて 家 庭 での 役 割 が 少 ない 男 性 は 勤 務 時 間 外 でも 自 主 的 に 参 加 することが 可 能 であっ た 手 術 部 着 任 後 2 年 目 には 私 が 考 案 した 眼 科 手 術 の 基 本 セットというアイデアを 取 り 入 れてもらえ 男 性 の 視 点 も 必 要 と 性 差 による 利 点 を 評 価 さ れた 16 2016. 6. 1(No. 450)

このように 考 えると 私 が3 年 間 勤 務 した 手 術 室 では 先 述 のような 自 立 自 律 の 阻 害 因 子 (1 象 徴 不 在 2 性 差 の 無 理 解 3 教 育 環 境 機 会 のな さ 4 情 報 不 足 5マイノリティー)がない 環 境 で あったといえる 男 性 看 護 師 初 の 女 性 病 棟 配 属 手 術 部 の 次 に ローテーションで 配 属 されたのは 精 神 科 病 棟 だった それまで 男 女 別 棟 で 同 性 職 員 による 看 護 配 置 であったが 私 が 手 術 部 で 初 めて3 年 間 続 いた 男 性 看 護 師 ということもあり 年 配 のベ テラン 男 性 看 護 師 と 共 に2 人 初 の 女 性 病 棟 配 属 と なった 病 棟 職 員 としての 比 率 自 体 は 少 数 であった が ナースステーションが 男 女 病 棟 でクロスして 一 緒 になっていたので 病 棟 は 違 っても 同 数 の 男 性 看 護 師 がいる 環 境 であった そのため ここでも 阻 害 因 子 がなく 大 変 恵 まれていたのだ そして 社 会 人 としてのスタートを 切 った 関 西 の 大 学 病 院 で 無 事 に6 年 が 経 過 すると 念 願 叶 って 関 東 にある 大 学 病 院 へと 出 向 した 経 験 や 役 割 意 識 などをとおして 明 確 化 した 将 来 像 配 属 先 は 精 神 科 病 棟 であった このころには 私 自 身 も 看 護 師 として 前 勤 務 先 での 臨 床 経 験 を 積 み 上 げていたので 中 堅 看 護 師 という 立 場 で 着 任 するこ とになった ここでも 勉 強 会 の 機 会 に 恵 まれ 新 米 のころには 業 務 をこなすことで 精 いっぱいで 不 明 瞭 だったと ころが 面 白 いほど 理 解 できるようになった そして 新 人 看 護 師 のプリセプターや 看 護 実 習 の 担 当 を 任 さ れるようになると より 強 い 責 任 感 も 芽 生 え やり がいを 感 じていた 同 時 に 曖 昧 模 糊 としていた 将 来 像 が 少 し 見 え 始 めた 時 期 でもあり 男 性 看 護 師 とし てというよりは 看 護 師 免 許 を 活 かした 将 来 の 目 標 が 明 確 となっていったのである ここでも 阻 害 因 子 がないことに 加 え 自 立 自 律 に 必 要 な 象 徴 や 目 的 対 象 の 存 在 が 明 確 となり 長 期 的 な 雇 用 体 制 要 するに 自 身 の 将 来 を 長 期 的 に 見 て どのようになりたいか ということが 明 確 となって いったのである おわりに その 後 の 私 の 歩 んだ 道 をおおまかに 示 すと 病 院 経 営 を 学 ぶため 働 きながら 学 べる 大 学 院 に 進 学 し た そして 看 護 師 免 許 を 持 った 事 務 職 として 総 務 課 長 となり 医 療 安 全 の 専 門 家 である 国 際 ライセンス を 取 得 し 働 きながら 医 療 安 全 の 大 学 院 で 学 び 現 在 は 看 護 学 科 で 大 学 教 員 として 仕 事 をしている 今 回 協 力 いただいた 男 性 看 護 師 から 得 たアンケ ートの 結 果 を 考 えると 阻 害 因 子 (1 象 徴 不 在 2 性 差 の 無 理 解 3 教 育 環 境 機 会 のなさ 4 情 報 不 足 5マイノリティー)と 必 要 因 子 (1 男 性 看 護 師 の 増 員 2 業 務 部 署 の 拡 大 3 性 差 の 理 解 と 相 補 的 協 力 体 制 4 象 徴 や 目 標 対 象 の 存 在 5 長 期 的 な 雇 用 体 制 )は 男 性 看 護 師 にとって 意 義 のある 意 見 で あったといえる 私 の 場 合 は これらの 環 境 が 自 身 のやる 気 を 強 化 させたといえるであろう 組 織 風 土 や 環 境 面 でいまひとつ 恵 まれていないという 人 も 組 織 に 依 存 し 何 かのチャンスを 待 っているだけで は 動 機 が 低 下 する 自 らの 能 動 性 で 情 報 を 集 め 進 めていく 行 動 力 が 必 要 であることは 言 うまでもない 男 女 を 問 わず 仕 事 に 対 する 動 機 の 向 上 や 帰 属 意 識 の 高 まりに 共 通 して 必 要 な 事 柄 は 多 くあると 思 う が 協 力 を 得 た 約 70 人 の 男 性 看 護 師 からは 男 性 に とって 特 に 必 要 な 意 見 が 多 く 得 られた 男 性 が 増 えてきたとはいえ まだまだ 女 性 の 割 合 が 多 いのが 現 状 である しかし 男 性 女 性 共 にそ れぞれの 特 徴 を 活 かせる 活 躍 の 場 を 整 えていくこと が 重 要 である それには 多 くの 課 題 や 問 題 に 直 面 すると 思 うが 今 後 の 男 性 看 護 師 の 雇 用 に 向 けて ぜひとも 参 考 にしていただけると 幸 いである 17