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トップエスイー 修 了 製 作 ユーザ 企 業 における 要 件 定 義 プロセスの 標 準 化 提 案 鹿 島 建 設 株 式 会 社 角 川 友 隆 t-sumikawa@kajima.com

修 了 製 作 テーマの 背 景 プロセス 改 善 検 討 課 題 業 務 プロセス 改 善 システム 開 発 プロセス 改 善 運 用 プロセス 改 善 システム 管 理 プロセス 改 善 基 盤 環 境 改 善 その 他 改 善 要 件 定 義 書 要 件 定 義 プロセスの 改 善 モデリング レビュー コミュニケーションツール 2

修 了 製 作 テーマの 背 景 要 件 定 義 プロセスの 重 要 性 利 害 関 係 者 が 複 数 存 在 する 場 合 において 不 明 確 な 目 的 や あいまいな 業 務 仕 様 などによって 要 求 仕 様 変 更 が 発 生 すると 開 発 プロジェクトの 品 質 納 期 コストに 大 きな 影 響 を 及 ぼす これらのリスクを 最 小 化 するた めにも ユーザ 企 業 における 要 件 定 義 力 の 向 上 が 求 められる 要 件 定 義 書 をユーザ 企 業 だけで 作 成 しているのは22% JUAS 平 成 15 年 12 月 ユーザ 企 業 IT 動 向 調 査 調 査 概 要 報 告 書 より 手 法 ツールの 適 用 による 解 決 ゴール 指 向 分 析 手 法 であるi*フレームワークを 用 いて 利 害 関 係 者 要 件 の 定 義 を 行 い IEEE Std 830の 形 式 に 基 づいた 要 件 定 義 に 変 換 するプ ロセスを 標 準 化 する 機 能 (i* 法 UML Matrix 分 析 IFPUG 法 ) 非 機 能 (FURPS+ 分 析 シナリオ 分 析 ATAM チェックシート) 3

現 状 の 問 題 ( 開 発 プロセス 手 法 ) 開 発 プ ロ セ ス 顧 客 情 報 シ ス テ ム 部 門 要 求 プ ロ セ ス 要 件 定 義 プ ロ セ ス システム 化 計 画 要 求 定 義 要 件 定 義 (システム 仕 様 ) ソフトウェア 仕 様 要 件 ( 機 能 ) 評 価 運 用 テスト 非 機 能 制 約 システムテスト ソフトウェアテスト 対 策 共 通 フレーム2007 ( 要 件 定 義 プロセス) 利 害 関 係 者 要 件 の 定 義 ニーズ 識 別 と 制 約 業 務 要 件 業 務 環 境 要 件 機 能 要 件 非 機 能 要 件 スケジュール 要 件 i* 法 活 用 利 害 関 係 者 要 件 の 確 認 発 注 先 プログラミング 要 件 の 合 意 と 承 認 要 件 変 更 ルール 決 定 手 法 UML 活 用 課 題 ユースケース 図 アクティビティ 図 概 念 クラス 図 システム 全 体 像 が 把 握 し 難 い ゴールとの 関 係 や 入 出 力 資 源 情 報 が 明 確 にならない 非 機 能 要 件 に 関 しては 後 回 しになるケースが 多 い 見 積 り 妥 当 性 の 検 証 が 難 しい 4

要 件 定 義 プロセスでのi* 法 利 用 i* 法 を 選 択 した 理 由 システムゴール(KAOS) < ステークホルダー 間 の 意 図 的 ゴール(i* 法 ) 利 害 関 係 者 が 複 数 存 在 する 場 合 のゴールを 明 確 化 サービス 全 体 像 の 早 期 認 識 共 有 アクタの 本 質 的 な 活 動 とビジネスプロセスのモデル 化 で 全 体 像 を 把 握 モデル 情 報 の 有 効 活 用 外 部 ファイルの 出 力 機 能 (XML Formal Tropos) St-tool i* 法 に 期 待 できること 要 求 プロセスでの 活 用 (トップエスイーでの 講 義 内 容 ) 現 状 のビジネスを 理 解 (As-Is) システム 導 入 による 効 果 を 分 析 (To-Be) 要 件 定 義 プロセスでの 活 用 ( 修 了 製 作 内 容 ) 機 能 要 求 候 補 の 抽 出 タスク 分 解 による 機 能 候 補 の 抽 出 ビジネスプロセスとリソースの 関 係 を 明 確 化 (ゴール タスク リソース) 非 機 能 要 求 分 析 から 機 能 やアーキテクチャ 要 件 を 抽 出 5

参 考 Goal 指 向 分 析 (i* 法 ) ステークホルダ 間 の 意 図 的 ゴールを 分 析 Actor ゴールの 達 成 やタスクの 実 行 に 関 心 責 任 を 持 つ 実 体 ( 人 システム 役 割 ) Goal 達 成 されたか 否 かが 明 確 なゴール( 機 能 的 要 求 ) SoftGoal 達 成 されたか 否 かが 不 明 確 なゴール( 非 機 能 的 要 求 ) Task ゴールを 達 成 するための 手 順 (ステークホルダの 手 続 き システムのプログラム) Resource ゴールの 達 成 に 利 用 される 情 報 的 物 理 的 実 体 (データ メッセージ) 戦 略 依 存 (SDモデル) As-Is To-Be 戦 略 論 理 (SRモデル) SDモデル SRモデル アクタが 何 を 期 待 しているか アクタが 何 をどのように 達 成 するか (サービス 全 体 像 の 把 握 ) タスク 分 解 (AND) 手 段 目 的 分 解 (OR) 貢 献 関 係 (+ -) 6

要 件 定 義 プロセス 概 略 図 i*フレームワーク(st-tool) 機 能 要 件 i* 詳 細 モデル(System) i* 初 期 モデル(As-Is) i* 初 期 モデル(To-Be) i* 非 機 能 要 件 分 析 (FURPS+) 非 機 能 要 件 i* 非 機 能 要 件 分 析 (シナリオ) モデル 情 報 詳 細 化 (XML 活 用 ) 依 存 関 係 分 析 (Matrix 分 析 ) 機 能 要 件 一 覧 機 能 規 模 測 定 (IFPUG 法 ) UML モデル 情 報 補 完 (UML) ユースケース 概 念 クラス 図 アクティビティ 図 ロバストネス 図 ゴール 競 合 分 析 (リスク 評 価 ) アーキテクチャー 評 価 (ATAM) 分 析 者 第 三 者 レビュー (プロジェクト 計 画 含 む) 要 件 定 義 チェックシート パッケージ 評 価 シート 利 害 関 係 者 との 合 意 と 承 認 ( 要 件 定 義 書 IEEE Std 830-1998 ) 7

機 能 要 件 定 義 (モデル 情 報 詳 細 化 例 ) i* 詳 細 モデル (System) 関 連 付 けルール モデル 情 報 補 完 (UML) i* 法 では 表 現 できない 部 分 XMLファイル 依 存 関 係 分 析 (Matrix 分 析 ) ユースケース 代 替 系 列 概 念 クラス 図 相 互 関 係 主 要 属 性 アクティビティ 図 実 行 順 序 (CRUD) ロバストネス 図 バウンダリ 依 存 関 係 ( 画 面 遷 移 ) アクタ 間 の 依 存 関 係 明 確 化 (ソフトゴール ゴール タスク リソース) 内 部 サービス 関 係 の 詳 細 化 (タスク-リソース 関 係 ) 機 能 要 件 一 覧 変 換 ルール 機 能 規 模 測 定 (IFPUG 法 ) システムタスク 前 後 の 状 態 明 確 化 事 前 条 件 ( 内 部 外 部 リソース) ( 入 出 力 区 分 存 在 条 件 ) 事 後 条 件 ( 内 部 外 部 リソース) ( 入 出 力 区 分 CRUD 表 記 ) UFP 値 の 算 出 (IPFUG 法 への 変 換 ルール) 8

非 機 能 要 件 定 義 (ゴール 競 合 分 析 ) i* 非 機 能 要 件 分 析 (FURPS+) i* 非 機 能 要 件 分 析 (シナリオ) ゴール 競 合 IT 運 用 管 理 の 視 点 FURPS+の 分 類 で 非 機 能 要 件 をi*で 分 析 ( 使 用 性 信 頼 性 性 能 運 用 性 その 他 ) 非 機 能 要 件 に 関 連 の 強 いアクタを 追 加 ( 運 用 担 当 発 注 者 AP 基 盤 [Web AP DB]) ITサービスマネジメントの 視 点 シナリオを 顧 客 視 点 で 作 成 しi*で 分 析 (サービス サポートプロセスでの 機 能 候 補 の 抽 出 ) ( 例 )サービスが 利 用 できなくなる 場 合 のシナリオ (ログ 制 御 メニュー 制 御 お 知 らせなど) 肯 定 的 に 作 用 異 なる 方 向 に 影 響 望 ましくない 結 果 を 引 き 起 こす 可 能 性 アーキテクチャー 上 の 決 定 アーキテクチャー 評 価 (ATAM) ゴールが 競 合 するような 場 合 ATAM(Architecture Trade-off Analysis Method) 評 価 を 用 いてリスクを 洗 い 出 し 優 先 順 位 付 けを 行 っていく 9

要 件 定 義 ( 非 機 能 制 約 PJ 計 画 体 制 ) 要 件 定 義 チェックシート(127 項 目 ) パッケージ 評 価 シート(144 項 目 ) プロジェクトの 成 否 に 影 響 を 及 ぼす プロジェクト 計 画 や 開 発 体 制 もこの 段 階 で 確 認 機 能 中 心 で 選 定 することが 多 いパッケージに ついて 設 計 や 運 用 時 の 制 約 などを 確 認 大 分 類 中 分 類 チェック 数 機 能 (F) 機 能 要 件 管 理 15 使 用 性 (U) 信 頼 性 (R) UI ユーザ 対 応 信 頼 性 セキュリティ 性 能 (P) 性 能 13 運 用 性 (S) その 他 (+) プロジェクト 計 画 管 理 監 視 保 守 障 害 復 旧 移 行 設 計 制 約 契 約 調 整 契 約 2 1 4 6 13 9 11 4 4 3 13 21 8 属 人 性 を 排 除 ( 分 析 者 第 三 者 レ ビ ュ ー ) 大 分 類 チェック 数 製 品 全 般 4 ライセンス 方 針 18 製 品 ライフサイクル 5 製 品 サポート 体 制 17 製 品 システム 要 件 16 バージョンアップ 方 針 10 稼 動 要 件 12 アドオン 11 カスタマイズ 11 再 利 用 コンポーネント 6 設 計 構 築 テスト 7 性 能 4 運 用 23 10

IEEE Std 830-1998との 対 比 章 目 次 適 用 対 象 成 果 物 1.1 目 的 SRS 固 有 の 項 目 1.2 適 用 範 囲 i* 要 求 分 析 (AS-IS TO-BE) 1.3 用 語 略 称 の 定 義 用 語 集 1.4 参 考 文 献 SRS 固 有 の 項 目 1.5 概 要 SRS 固 有 の 項 目 2.1 製 品 の 全 体 像 i* 要 件 分 析 (System) 依 存 関 係 分 析 タスク-リソース 分 析 2.2 製 品 の 機 能 ユースケース 図 2.3 ユーザ 特 性 i* 非 機 能 要 件 分 析 (FURPS+) 2.4 制 約 条 件 i* 非 機 能 要 件 分 析 (シナリオ) 制 約 一 覧 2.5 前 提 と 依 存 関 係 i* 非 機 能 要 件 分 析 (FURPS+) 3.1 外 部 インタフェース i* 要 件 分 析 ( 詳 細 化 ) 機 能 要 件 一 覧 3.2 機 能 ユースケースシナリオ アクティビティ 図 ロバストネス 図 3.3 パフォーマンス 要 求 i* 非 機 能 要 件 分 析 (FURPS+) 非 機 能 要 件 一 覧 3.4 論 理 データベース 要 求 概 念 クラス 図 3.5 設 計 上 の 制 約 制 約 一 覧 アーキテクチャ 評 価 3.6 ソフトウェアシステムの 属 性 i* 非 機 能 要 件 分 析 (FURPS+) 3.7 個 別 の 要 求 の 構 成 i* 非 機 能 要 件 分 析 (シナリオ) 11

事 例 評 価 事 例 1 (Webシステム スクラッチ 開 発 ) 概 算 見 積 り 適 用 範 囲 開 発 時 の 見 積 り 金 額 と 比 較 した 結 果 算 出 工 数 とほぼ 同 規 模 に Webシステムの 場 合 でUIが 重 視 されるような 場 合 には 別 途 UI 定 義 書 が 必 要 事 例 2 (バッチシステム パッケージ 利 用 ) 要 件 定 義 プロセスの 有 効 性 ベンダー 作 成 の 要 求 仕 様 書 をi*で 詳 細 化 し 今 回 の 要 件 定 義 プロセスを 適 用 ( 非 機 能 要 件 パッケージ 制 約 など 要 件 定 義 段 階 で 明 確 にすべき30の 不 明 点 を 指 摘 ) 概 算 見 積 りの 妥 当 性 算 出 工 数 と 実 際 のSIベンダー 見 積 り 工 数 で 大 きな 開 きがあったが 別 ベンダーでの 再 見 積 りでは 算 出 工 数 とほぼ 同 規 模 に プロジェクト 関 係 者 での 早 期 認 識 共 有 担 当 者 への 特 別 な 教 育 は 不 要 仕 様 変 更 プロセス 管 理 機 能 要 件 一 覧 から タスク リソースの 追 跡 から 影 響 範 囲 を 特 定 ドキュメントのトレーサビリティを 確 保 12

今 後 の 展 開 展 開 再 利 用 実 プロジェクトでの 活 用 継 続 的 な 見 直 しによるプロセス 改 善 特 に 大 規 模 開 発 再 構 築 案 件 での 適 用 要 件 管 理 プロセスでの 有 効 活 用 要 件 管 理 リポジトリなどによる 再 利 用 化 ( 構 成 管 理 など) 非 機 能 要 件 制 約 事 項 のテンプレート 化 最 適 化 アプリケーションのシンプル 化 既 存 のサービス 整 理 データのシンプル 化 ( 正 規 化 ) 業 務 アプリケーションの 統 合 付 加 価 値 を 生 まない 業 務 プロセスを 削 減 し 付 加 価 値 を 生 むプロセスに 集 中 (BPR) アーキテクチャ 分 析 の 全 体 最 適 化 ITインフラ 全 体 のバランスを 考 慮 した 設 計 汎 用 的 に 活 用 可 能 なインフラ 設 計 ( 運 用 段 階 においてAPと 環 境 を 分 離 ) 13

以 上 14