講 演 抄 録 3 日 本 人 へのオーソトロピクス モンゴロイドとコーカソイドの 違 いについて 清 水 正 裕 清 水 歯 科 医 院 ( 千 葉 県 船 橋 市 ) モンゴロイド 短 頭 型 シャベル 状 歯 グラインディング 咀 嚼 パターン 外 側 翼 突 筋 歯 列 弓 の 拡 大 モンゴロイドである 日 本 人 に 歯 科 的 治 療 をす る 際 には 咀 嚼 機 能 からのアプローチが 必 要 で ある と 考 えている 何 故 ならば モンゴロイドとしての 特 徴 的 な 形 態 が 作 り 上 げられたのは 生 活 環 境 に 適 応 す るために 進 化 した 機 能 によるところが 大 きい からである 中 でも 咀 嚼 機 能 の 果 たす 役 割 は 重 要 で 健 康 な 日 本 人 として 成 育 するためには グ ラインディング 咀 嚼 の 獲 得 が 必 要 であると 考 え ている はじめに 我 々 現 生 人 類 (ホモ サピエンス)はアフ リカ 起 源 である 発 掘 した 人 骨 による 考 古 学 や 世 界 各 地 に 住 む 人 達 のDNAの 多 形 分 析 な どの 人 類 遺 伝 学 からも 現 生 人 類 がアフリカで 誕 生 した 単 一 種 で それが 大 きくは 3 回 に 分 けてアフリカを 出 て 世 界 各 地 に 移 動 したであろ う という 拡 散 の 方 向 性 が 確 認 されている 1 ) ( 図 1 ) また 一 方 では ヨーロッパとアジアに 住 んだ 人 達 の 間 には 原 人 から 現 代 型 新 人 に 至 るま で 生 活 地 域 間 には 共 通 した 特 徴 的 な 差 異 が 認 められている 2 ) それは 元 が 同 じホモ サピエ ンスであるのに 生 活 した 地 域 が 違 うことで 長 い 年 月 を 経 ながら その 環 境 に 適 応 するため に 人 の 機 能 が 変 化 し その 結 果 として 特 徴 的 な 図 1 現 生 人 類 の 移 動 私 達 の 祖 先 は10 万 年 程 前 頃 から 出 アフリカを 繰 り 返 して ス ンダランドのあったアジアや 世 界 各 地 へと 拡 散 した ( 中 橋 孝 博 世 界 へ 広 がる 現 生 人 類 より 引 用 ) 解 剖 学 的 形 質 が 形 成 されてきた と 考 えられる からである 我 々 日 本 人 の 有 するモンゴロイド としての 特 徴 ある 形 態 は 生 活 してきたアジア という 地 域 における 様 々な 課 題 に 対 応 するため の 機 能 によって 形 づくられてきた 訳 である 3 ) モンゴロイドである 日 本 人 の 頭 蓋 形 態 の 特 徴 古 くから 牧 畜 農 耕 をして 肉 や 酪 農 製 品 とい う 軟 らかい 物 を 食 べてきたコーカソイドとは 異 なり モンゴロイドの 住 んでいたスンダランド においては 木 の 実 や 雑 穀 などが 豊 富 に 採 れ た そこで 硬 い 堅 果 などを 食 べてきたモンゴロ イドには 強 力 な 咀 嚼 器 官 の 発 達 が 必 要 であっ たのである モンゴロイドはコーカソイドに 比 して 咀 嚼 器 官 がより 発 達 し 咀 嚼 筋 は 大 きかっ たことが 骨 格 の 形 態 から 読 み 取 ることができ る 咬 筋 と 歯 列 弓 の 位 置 関 係 は 筋 力 がより 効 率 的 に 発 現 するような 解 剖 学 的 形 態 となってお 14 Cranio-Orofacial Growth Guidance Journal Vol.2 No.1 2014
図 2 モンゴロイドとコーカソイドの顔面構造の違い 2 原人から新人まで 東西においては共通して明瞭な違いがあ る モンゴロイドでは側頭筋の付着する側頭窩の面積は広く 頬骨の張り出しも大きく 側頭筋はより強大である 咬筋の付 着する下顎角部は L 字型を呈し 頬骨弓はより大きく発達して 前方に位置して突出した形態となっている 筋肉が総体的に 歯列弓に近い位置に付着し 効果的に咀嚼力が作用するような 構造となっている 図改変 図 4 縄文人と渡来系弥生人 2 日本には時期を違えて 南方モンゴロイドと北方モンゴロイド が流入した 図改変 図 5 縄文人と渡来系弥生人 図 3 頭蓋の型により 個々の骨は形態変化したり 回転 屈曲などが生じている モンゴロイドは方円型の歯列弓であるため コーカソイドより も歯列弓が狭窄した時には歯列から歯がはみ出しやすく 受け るダメージは大きい 拡大するにしても頬骨弓が前方に位置す るため 頬骨弓から受ける抵抗が大きく拡大しにくい り 咀嚼力を強く発揮するような構造である 図 2 渡来系弥生人の寒冷地適応した体系は 胴長短足で皮下脂肪が つきやすく 凍傷を避けるため突出物の少ない扁平な顔立ちで ある 眼球を守るために瞼には皮下脂肪がつき一重である 寒 冷で乾燥した冷気をそのまま体内に取り込むと肺は炎症を起こ してしまう そこで外気を温めて取り込むために上顎洞が発達 した結果 その分だけ面長の顔立ちとなっている 図改変 日本人を構成する縄文系と弥生系 そうしたヒトのグループ間における構造的な モンゴロイドの頭蓋が短頭型であることも咀 違いは 我々日本人の間でも存在する それは 嚼機能との関係が深いと考えられる 図 3 は 日本人が 大きく 2 つの異なったタイプのモ 頭蓋の模型を写真撮影し 長頭型 短頭型の頭 ンゴロイドによって構成されているからであ 蓋上面観 のシェーマに外形が合うように引き る 2 3 万年ほど前より 古来の日本人を 伸ばし加工して重ね合わせたものである 短頭 構成していた縄文人である南方モンゴロイド 型では歯列弓に近接したところに咀嚼筋が付着 と 2 3 千年前より日本に到来した渡来系 し 筋力の発現効率が良好で 長頭型よりもしっ 弥生人である北方モンゴロイドである かり咀嚼できる形状であることが理解できる 北方モンゴロイドは図 4 に示されるように 頭蓋の個々の骨はある程度このように形態変 シベリア バイカル湖周辺といった極寒の乾燥 化し 回転が生じている 特にモンゴロイドで した地域での生活に適応した民族であり ベ は側頭骨が外転し 関節窩が前方に移動するた ルクマンの法則 アレンの法則 にのっとり寒 めにⅢ級が多いと考えられる 冷地適応の様々な特徴を示している 図 5 4 顎顔面口腔育成会誌 Vol.2 No.1 2014 15
6 ) 図 7 シャベル 状 歯 モンゴロイドは 固 い 食 べ 物 を 咀 嚼 するため 切 歯 の 辺 縁 隆 線 が 発 達 し 補 強 された 構 造 を 呈 している 5 ) 図 6 日 本 人 100 年 後 の 未 来 人 の 顔 咀 嚼 機 能 が 退 化 すると 咀 嚼 筋 のつく 頬 骨 と 下 顎 骨 が 発 達 しない ため 頬 骨 は 小 さくなると 同 時 に 後 退 し 顔 貌 は 変 化 する 遺 伝 的 に 決 定 された 歯 の 大 きさや 形 は 短 期 間 で 変 化 せず 歯 並 びは ガタガタになることが 想 定 される クラウディングの 問 題 が 生 じても 新 人 類 は 矯 正 治 療 で 対 処 してしまうので 遺 伝 子 的 に は 不 都 合 を 認 識 されず 遺 伝 子 レベルで 改 善 させるような 変 化 は 生 じないであろう とも 言 われている ( 図 改 変 ) 咀 嚼 機 能 と 顔 形 現 代 の 日 本 人 は 縄 文 人 そして 渡 来 系 弥 生 人 の 混 血 であり それらの 特 徴 が 複 雑 な 割 合 で ミックスしながら 表 現 された 顔 立 ちで 成 り 立 っ ている ところで 咀 嚼 機 能 の 影 響 であるが 顔 面 頭 蓋 の 部 位 によっては 短 期 間 で 生 じる 咀 嚼 機 能 が 退 化 すると 咀 嚼 筋 のつく 頬 骨 と 下 顎 骨 が 発 達 し ないため 頬 骨 は 小 さくなると 同 時 に 後 退 す る 生 命 を 維 持 するために 必 要 とされる 目 や 鼻 といった 器 官 の 変 化 は 少 ないので 日 本 人 は 今 後 100 年 程 度 の 期 間 で 図 6 のような 未 来 人 の 顔 になることが 予 測 されている 5 ) これは 遺 伝 的 要 因 ではなく 環 境 的 要 因 に 基 づく 変 化 であ り 咀 嚼 機 能 の 影 響 は 比 較 的 短 期 間 に 生 じるこ とになる モンゴロイドの 歯 歯 列 咬 合 について 一 方 で 歯 の 大 きさや 形 は 遺 伝 的 に 決 定 され ているので 短 期 間 で 変 化 することはない 凍 り ついた 固 い 冷 凍 肉 を 食 べたり 動 物 の 皮 を 歯 で 鞣 したりするために 前 歯 の 歯 牙 のサイズは 大 きく 辺 縁 隆 線 の 発 達 した 深 いシャベル 形 切 歯 な どといった 特 徴 がある( 図 7 ) そのため 前 歯 部 の 歯 を 配 列 した 後 に シャベ 図 8 シャベル 状 の 前 歯 の 捻 転 上 顎 切 歯 舌 側 面 の 凹 凸 は 上 下 顎 前 歯 に 微 妙 なウイングを 生 じ させやすい ル 状 の 前 歯 は 捻 転 が 生 じやすいという 問 題 があ る( 図 8 ) 上 顎 切 歯 舌 側 面 の 凹 凸 は 上 下 顎 切 歯 部 の 整 列 状 態 に 微 妙 な 影 響 を 与 え 上 下 顎 前 歯 にウイングを 起 こしやすい 特 に 弥 生 人 タイ プの 人 はシャベル 状 の 程 度 が 強 く この 問 題 が 生 じやすい その 対 応 策 として モンゴロイドでは 前 歯 部 の 被 蓋 を 浅 くして 切 縁 付 近 の 平 坦 な 部 分 で 上 下 前 歯 を 咬 合 させ 切 端 咬 合 に 近 い 形 での 仕 上 げが 有 効 である 切 端 咬 合 は 縄 文 人 やアボリジ ニーに 見 られる 咬 み 合 わせの 状 態 であるが 成 長 する 過 程 で 顎 関 節 と 調 和 しながら 確 立 される 咬 合 であることが 望 ましい それを 短 絡 的 に 現 代 人 に 導 入 すべきではないが 咬 耗 咬 合 に 類 似 する 被 蓋 関 係 を 再 検 討 する 余 地 があると 考 えている グラインディング 咀 嚼 ところで 我 々モンゴロイドの 歯 列 弓 形 態 は コーカソイドと 異 なる 7 ) チョッパータイプの 16 Cranio-Orofacial Growth Guidance Journal Vol.2 No.1 2014
図 9 アメリカ人 54 歳女性 図 12 現代日本人と縄文人の下顎の大きさ チョッパータイプの咀嚼パターンを行う人たちでは 非機能咬 頭の形態が残されている また上顎犬歯尖頭の形態が保たれ ている状態は 日本人にはあまり見られない これは食生活の 違い それに伴う咀嚼パターンの違いによる 歯列幅径は縄文人の方が大きいが 下顎骨そのものの最大幅径 や基底幅径はほぼ同じ 噛み応えのある食物をグラインディン グ咀嚼することで 大臼歯が直立して顎骨の発育が促され 歯 列幅径が増大する 現代日本人は縄文人よりも歯列幅径は小さ いが 下顎骨そのものの骨体最大幅や骨体基底幅はほとんど同 じであるので 咀嚼機能が及ぼす影響は大きい 噛むを科学す る より引用改変 図 10 歯列弓形態の違い 図 13 咬合時における第一大臼歯の変位 8 チョッパータイプのコーカソイドは V 字型 グラインディング タイプのモンゴロイドは U 字型 方円型 を呈する 単に上下を噛み締めて垂直的に力が加わる場合 ① 上下顎共 に舌側に変位する 頬側へ変位するのは上顎は咬合力が頬側咬 頭に加わる場合 ② 下顎は頬側咬頭内斜面へ側方からの力が 作用する場合 ③ である 図 14 上 下第一大臼歯の頬側 への移動 仮説 図 11 咀嚼パターン 歯列弓幅径の拡大には 上下共に頬 側に移動する必要がある 上顎は頬 側咬頭に力が加わり 下顎は側方か らの力が作用する状態である それ はグラインディングパターンで咀嚼 することに他ならない 軟らかい食品を食べる時は右のようなグラインディングパ ターンではなく 左のチョッパータイプのパターンをとる 固 く噛み応えのある食品を食べることでグラインディングの咀 嚼パターンとなる うモンゴロイドは U 字型もしくは方円型を呈す 咀嚼パターンを行うコーカソイドは V 字型歯列 実はその咀嚼パターンであるが 人種的に確 弓 図 9 主にグラインディングタイプを行 定しているのではなく 日常的に咀嚼する食品 ることになる 図 10 顎顔面口腔育成会誌 Vol.2 No.1 2014 17
図 17 頭頂骨と側頭骨の鱗状縫合 縫合部形状をみても 側頭骨が結合しているのではなく 滑り 動く状態にあることが理解できる グラインディング咀嚼することこそが 生理 図 15 咀嚼トレーニングによる変化 9 的なモンゴロイドの歯列弓を作り上げるのに必 1 ヵ月間 朝 夕 1 日 2 回 食後の 10 分間硬質ガムを噛むこ とで歯軸や歯列弓幅径 そして顎骨にまで様々な効果が得ら れ グラインディング咀嚼の有効性が確認された チョッパー タイプの咀嚼をしている子供達がグラインディング咀嚼を獲 得することで より大きな歯列弓幅径の増大が認められ グラ インディング咀嚼の有効性が確認できる 特に上顎では 歯軸 傾斜角度がそれ程変化せずに 大きな幅径の変化が認められ 上顎骨正中口蓋縫合部での拡大が生じていると考えられる グラインディングパターンの方が 上顎骨の正中口蓋縫合部な どに より大きな力が作用することが示唆されている 10 要であると考えており 図 14 それは咀嚼訓 練のデータ 9 からも裏付けされている 図 15 咀嚼筋の付着部からも顔面頭蓋の変化発現の 機序が想定できる 図 16 グラインディング の咀嚼パターンをとるためには 下顎の平衡側 を前下内方へ動かす その動きは 平衡側の外 側翼突筋が収縮することで生まれる それを外 側翼突筋起始部の蝶形骨から見れば 蝶形骨大 翼 翼状突起外側板は反作用で外側へ牽引さ れ 蝶形骨の形状は外に拡がる傾向を呈する 引き続きそれに接するもろもろの骨を変化させ る 側頭骨 頬骨は外転し 口蓋骨 上顎骨は 拡大することで歯列弓後方部が拡がる その結 果 舌根部が前方に出やすくなり 顔面部の前 図 16 外側翼突筋 11 の作用 グラインディングの咀嚼パターンをとるためには 下顎の平衡 側を前下内方へ動かすために 平衡側の外側翼突筋が収縮す る 蝶形骨から見れば 翼状突起部は反作用で牽引されること になり 黄色矢印 外側へ引かれ 蝶形骨の形状は拡大傾向 を示す それに接するもろもろの骨が変化し 上顎骨や歯列弓 が拡大する 図改変 方成長が導かれる 頭蓋の個々の骨は強固に結合している訳では なく 縫合部では結合組織を介在して接してお り 頭蓋骨は可動性を有するのである 図 17 咬合が頭蓋顔面形態と関連していることにつ いて 古くは Bimler の説明があり 図 18 脳 の性状によって左右され 噛み応えのある食品 頭蓋底における角度の変化や回転移動 関節窩 を食べることで 初めてグラインディングの咀 の変位や下顎の回転が生じていることを指摘し 嚼パターンをとることになる 図 11 ている 12 つまりモンゴロイドとしての解剖学的形態を 実際の頭蓋では 3 次元的な変化であり 脳 確立するためには グラインディングタイプの 頭蓋底の蝶後頭軟骨結合部での屈曲では 後頭 咀嚼運動をする必要があり 固く噛み応えのあ 骨が前方に回転し 図 19 側頭骨は錐体側頭 る食品を食べるような食事指導で咀嚼機能を育 軸を回転軸として外転する 図 20 それによ てる必要がある と考えられる 図 12 13 り関節窩は前方に移動するので 縄文人やアボ 18 Cranio-Orofacial Growth Guidance Journal Vol.2 No.1 2014
図 18 Bimler によるⅡ級 Ⅲ級の変化 左のように鼻上顎複合体が下方に位置すると 下顎全体は下顎 頭を軸に後方回転しⅡ級の骨格型となる 右では脳頭蓋底で の屈曲が生じると関節窩は前方位をとりⅢ級の不正咬合にな る 図改変 図 19 頭蓋底の回転 屈曲 13 右のように脳頭蓋底 蝶後頭軟骨結合部 での屈曲は 後頭骨 の前方回転と関連して生じている リジニーなどの切端咬合とも深く関連すると考 えられる このように咬合や咀嚼運動機能と頭蓋骨形態 は お互い密接に関連し合っており 我々モン ゴロイドには それに相応しい咀嚼パターンを 獲得することが肝要であると考えている まとめ モンゴロイドである日本人の治療を行う上 で モンゴロイドとして作り上げられてきた体 のプログラムを無視することはできない 我々 の体を作り上げるためのパーツはアジア地域で の生活環境に適応した体としての部品となるよ う 遺伝的に何万年もかけて決定されたもので ある そうしたモンゴロイドとしての部品を 使って体は成長する訳で それにはモンゴロイ ドとして育成するプログラムが必要なのであ る ところが現在の食生活をはじめとして 生 活は欧米化している モンゴロイドとしての パーツを使いコーカソイドとしてのプログラム で組み立てているのであるから 結果として歪 みが生じてしまう訳である モンゴロイドとし ての形態を作り上げているのはモンゴロイドと しての機能である なかでも咀嚼機能の果たす 役割は大きく 日本人として健全に育成させる には グラインディング咀嚼が必要不可欠であ る と考えている 参考文献 1. 崎谷 満 DNA でたどる日本人 10 万年の旅 多様な ヒト 言語 文化はどこから来たのか 昭和堂 2008 図 20 頭蓋底の変化 13 脳頭蓋底 蝶後頭軟骨結合部 での屈曲は 側頭骨を外転させ ながら関節窩を前方に移動させる 図改変 2 馬場悠男 人類学 現代人はどこからきたか 日本経 済新聞社出版局 1993 3 溝口優司 アフリカで誕生した人類が日本人になるま で ソフトバンククリエイティブ 2011 4 溝口優司 頭蓋の形態変異 勉誠出版 2000 5 馬場悠男 原島 博 人の顔を変えたのは何か 原人 から現代人 未来人までの 顔 を科学する 河出書 房新社 1996 6 藤田恒太郎 歯の解剖学 金原出版 1998 7 清水正裕 顎顔面領域の前方成長をめざして 顎顔面 口腔育成研究会誌 2013 ; 1 : 13-18 8 加藤 均 主機能部位に基づく実践咬合論 第 1 大臼 歯のミステリー咀嚼のランドマークを探せ デンタ ルダイヤモンド社 2010 9 葛西一貴 他 なぜ咀嚼機能を改善する必要があるの か 硬性ガムを使用した咀嚼トレーニングの有用 性と臨床応用 Dent Diam 2012 ; 37 ( 2 ) : 156-163 10 根岸慎一 他 咀嚼力が小児の正中口蓋縫合に及ぼす 力学的影響 Orthodontic Waves Jpn Ed 2013 ; 72 ( 3 ) : 164-172 11 ニール S. ノートン 著 前田健康 監訳 ネッター頭 頸部 口腔顎顔面の臨床解剖学アトラス 医歯薬出 版 2012 12 Jeffrey H Ahlin. Maxillofacial Orthopedics : A Clinical Approach for the Growing Child. Quintessence, 1984 13 Jack L Hockel, Herbert.Hooper, et al. Orthopedic Gnathology. Quintessence Publishing Co Inc, U.S, 1983 顎顔面口腔育成会誌 Vol.2 No.1 2014 19