都中音研会報 第97号

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第 1 学年音楽科 1 音楽を学ぶ意義 目的 何のために学ぶのか 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して, 音楽を愛好するとともに, 音楽活動の基礎的な能力を伸ばし, 音楽文化についての理解を深め, 広く音楽に親しむ 2 学習到達目標 この 1 年間を通して どのような力をつけていくのか 音楽活動の楽しさ

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

4 題材の目標 (1) 歌詞の内容や曲想に関心をもち 音楽表現を工夫して歌う学習に主体的に取り組む ( 音楽への関心 意欲 態度 ) (2) 声部の役割や全体の響きを感じ取って音楽表現を工夫し どのように合わせて歌うかについて思いや意図をもっている ( 音楽表現の創意工夫 ) (3) 歌詞の内容や曲

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

(Microsoft Word - \211\271\212y\211\310\201i\340_\226{\224\362\222\271\202Q\201j.docx)

< 実用例 >2 3 年下 年間授業時数 35 時間 ユッニット A 題材名 教材 参考教材 オリエンテーションまたは < 追加教材 > オリエンテーション : ガイダンス及び 2 年生の復習校歌他 歌詞の内容や曲想の変化を味わって 花 p.4 荒城の月 p.14 荒城の月 ( 山田耕筰補作編曲 )

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

実践 報告書テンプレート

第2学年音楽科学習指導案

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

Taro-12事例08.jtd

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

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3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題 音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実 研究主題 児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造 ~ 主体的な言語活動の工夫 ~に基づき 児童一人ひとりが楽曲を聴いて 感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより 音楽に対する自分の思

少ない生徒たちに, 本題材を通して, 尺八の音色に親しみ, 様々な奏法による音色の変化を感じ取り, 尺八の魅力を味わわせたい 一方, 尺八の表現活動においては, 塩ビ尺八 を使用し, 実際に尺八の音出しの難しさを体験させ, 練習を重ね音が出た時の喜びと, 夕焼け小焼け 等の簡単な旋律が吹けるようにな


3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

本時では, 鑑賞する際に着目する [ 共通事項 ] を4つ示し, 強弱 を必ず手がかりとすることに加え, 音色 リズム 旋律 のいずれかを生徒自らが選択し着目することとした そうすることで, 個々の生徒のレベルに応じた学習となり, 努力を要する 状況と判断した生徒にも無理のない学習活動となると考える

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3 題材の目標と言語活動について (1) 題材の目標 1 ブルタバ の音楽を形作っている旋律 音色 強弱 速度等を知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら 曲の誕生した背景となる歴史と関連づけて 作曲者の思いを感じながら聴くことができる [ 鑑賞の能力 ] (2) 本校における音楽科

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

PowerPoint プレゼンテーション

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Taro-s10音楽 「浜辺の歌 音楽

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3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

ジャンルの音楽やそのしくみに関心を持つこと, そして, 音楽を形づくっている要素である リズム 旋律 構成 の理解を深める学習を目指したい (3) 学びの自覚化について本校音楽科では, 感性を豊かにし, 主体的に表現 鑑賞する生徒の育成 を研究主題としている 音楽科の目標に示されている 音楽に対する

国語科学習指導案様式(案)

Microsoft Word - 社会科

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

Taro-【HP用】指導案.jtd

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

解答類型

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

ICTを軸にした小中連携

第1学年2組 音楽科学習指導案

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

5 年 p. 16~19 題材名 ( 扱い時数 扱い月のめやす ) 題材のねらい 題材の評価規準例 アンサンブルのみりょく (7 時間扱い 6~7 月 ) 声の種類を知り, 様々な形態による合唱の響きの特徴を感じ取って聴く 歌詞の内容や曲想を生かした表現を工夫して, 合唱を楽しむ 楽器の音色をとらえ

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

0630指導案A1

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

H27 国語

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

H30全国HP

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

音楽科学習指導案題材名 いろいろな音色を感じ取ろう 学年 : 第 4 学年 13 名 ( 男子 8 名 女子 5 名 ) 日時 : 平成 26 年 10 月 15 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者 : 安芸高田市立根野小学校大野裕子 1 題材について 題材の目標 いろいろな音の特徴や音色の違いを感

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

(Microsoft Word - \217\254\212w\202U\224N\201i\216R\217\343\201j.doc)

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

20情報【授業】

教育研究グループ報告書

< 児童のアンケートより > 音楽の学習について 好きな領域 鑑賞器楽歌唱 好きな領域 (3) 指導観本題材の流れのように 楽曲に出会う 楽曲を理解する 自分なりに感じる めあてに向かって鑑賞 表現するという一連の活動は 自分の思いと友達の感じ方や思いを共感したり 比較したりすること

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

H

4. 単元の実際 習得 (1) 三部構成のモデル文 ゲームなんてやめなさい を提示し 子どもの意識とのズレを生む 実践を行った4 年生のクラス 38 名全員が何らかのゲームをもっていることを確認し 子どもがゲームについて感じている楽しさを十分掘り起こす その上で はじめ なか おわり の形式で書かれ

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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愛媛県学力向上5か年計画

第○学年○組 学習指導案

「標準的な研修プログラム《

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

4 分の3 拍子 ) ア(123) 終わりの部分 ( コーダ ) という三部形式である アの3つの旋律は, ホルンが中心となって奏でられており, 全体的に華やかな印象である また, イでは, 弦楽器が中心となって, 主な旋律が繰り返し演奏されており, 繰り返されながら楽器が増えていくことで, 重厚で

Transcription:

フーガにおける追拍部 ( 緊張感 ) のこと 音楽教育を緊張感と意気込みをもって切り拓いていこうという願いを込めて 5 月 23 日 平成 26 年度総会 研修会が行われました 研修会は調布市立第七中学校の山崎朋子先生がご自身の学級生徒を対象に 意欲を引き出す合唱指導 ~ より豊かな響きを求めて ~ という内容で授業をされました 質疑 応答ではご参観いただいた先生方からの質疑に対して 山崎先生の合唱指導に対する思いも込めながら解説していただきました 最後には山崎先生指揮のもと 会場の先生方と当日の教材 決意 の合唱を行いました 会場が一体となった先生方の歌声で研修会を終えることができました (Stretta 編集長杉浦雅美 ) Contents P2 会長あいさつ 菊本和仁 P3 総会 研修会を終えて 小島邦昭 P4~P11 今さら聞けない 指導案の書き方 和田崇 P12~P13 2014 年度新規採用者紹介 鈴木みのり P14 インフォメーション 発行東京都中学校音楽教育研究会墨田区堤通 2 19 1 墨田区立桜堤中学校内会長菊本和仁 1

~ 東京都中学校音楽教育研究会平成 26 年度基本方針 ~ 会長菊本和仁 ( 墨田区立桜堤中学校長 ) 昨年度 2 月 21 日に開催致しました 平成 25 年度第 33 回研究発表会 では 研究主題 自分の思いを表現できる生徒の育成を目指して のもと 都内外から中学校や小学校の先生方に多数ご参加いただきました 2 年間に渡る研究の中間発表として足立区立西新井中学校の今井由喜教諭による ドリア旋法を用いて音楽をつくろう を題材とした授業研究と研究協議を行い その成果を発表するとともに 参加された多くの方々から貴重なご意見をいただくことができました その後の指導講評におきましては 文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官 国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官の大熊信彦先生に 授業に関する細やかな指導ならびに 音楽科における小 中のつながり という演題でご講演をいただきました 今後 さらなる質の高い研究と 多くの専門研修を進めることにより 全会員にその研究の成果の拡大と共有を目指していきたいと思います また 今年度は 平成 26 年度全日本音楽教育研究会全国大会 < 東京大会 >( 小中学校部会大会 ) の開催の年でもあります つなげよう深めよう思いを込めて の大会主題のもと 東京都小学校音楽教育研究会との連携による研究を進めております 全国に向けて自信をもって発信できる研究発表と研究演奏ができるように 授業研究部を中心として研究 研修を推進してまいりたいと思います そして 多くの会員の皆様には その研究や研修に関わっていただくことで 小中の連携を目指した授業改善や授業力向上につなげていっていただければと思います 平成 25 26 年度東京都中学校音楽教育研究会研究主題 全国大会統一主題 つなげよう深めよう思いをこめて 都中音研主題 自分の思いを表現できる生徒の育成を目指して ~ 生徒が主体的に学び 思いや表現を深めることができる授業づくり ~ 基本方針 1( 授業研究 ) 平成 25 年度第 33 回研究大会 ( 中間発表会 ) における授業研究の成果と課題を整理し さらなる授業改善に向けた研究を推進し会員の研究参画を拡大する (1) 授業研究部が実施する 授業研究会 を全都会員に周知し 東京大会に向けての研究活動の過程を広く公開する (2) 主体的な学習で思いや意図をもって 表現 鑑賞する能力や態度を育てる授業づくりを目指す (3) 教員の専門研修を充実させ 授業力向上を目指す 特に創作に関しては 東京都小学校教育研究会との連携を図りながら 発達段階に即して系統的な指導実践の研修を推進する 基本方針 2( 人材育成 ) 新規採用教員を含む研究参加者の拡大を図るとともに授業研究と音楽専門研修の企画 推進に努め 会員の授業力向上に努める (1) 授業研究部の部員拡大に努め 研究活動の充実と成果の拡大を図る (2) ホームページや会報 Stretta を活用し 各授業研究会や専門研修会の情報発信と情報提供に努めるとともに各地区理事の協力のもと 会員の参加者の増加を目指す (3) 東京都教職員研修センターと連携し 指導や支援を得ながら 各研究会の内容の向上に努める 基本方針 3( 東京大会に向けて ) 平成 26 年度全日本音楽教育研究会全国大会 < 東京大会 >( 小中学校部会大会 ) の開催に向けて 東京都小学校音楽教育研究会との連携を図りながら 9 年間を見通した音楽の基礎学力の育成を目指す研究活動を推進する (1) 平成 26 年 11 月 6 日 ( 木 ) 7 日 ( 金 ) 会場 : 府中の森芸術劇場の全国大会 東京大会 を各地区会員の協力を得て成功に導く (2) 東京都小学校音楽研究会と連携し 小中連携を基盤とした音楽科授業の在り方とその成果としての研究演奏を発表する (3) 各地区理事の協力を得て 会員参加の拡大を図るとともに研究の成果を全会員で共有できる大会を目指す 2

平成 26 年度東京都中学校音楽教育研究会総会 研修会を終えて 副会長小島邦昭 ( 町田市立忠生中学校 ) 5 月 23 日 ( 火 ) 調布市立第七中学校体育館で平成 26 年度の総会 研修会が行われました 1 時 30 分から研修会 3 時から総会という内容で 来賓 賛助会員を含め参加者は百名を超えました 今年度の研修会は 会場校の調布第七中学校山崎朋子先生の公開授業 意欲を引き出す合唱指導 ~ より豊かな響きを求めて ~ ( 3 年 1 組 ) とその後 一問一答の形で質疑応答が行われました 公開授業のスタートは こんにちはコーラス であいさつ 続いてパートリーダーによる呼吸トレーニングと マイマイマイ のヴァリエーションの発声練習を生徒は少し緊張しながらも大人びた柔らかい声で歌いました 次に教科書から 花 の二部合唱 ふるさと の男子の独唱と男子生徒と女子生徒のデュオを披露してくれました ユニゾンからハーモニーが付き 音の重なりを感じさせながら合唱曲 決意 の指導に入っていきました パート練習では各パートが円陣を組みながらお互いの声を聴き合って歌い方の確認をしていました 短時間で効率よく練習し 自分たちで課題を克服していく練習に パートリーダー等のリーダー育成の手腕が非常に優れている指導に感じられました あっという間の 50 分間は 最後に会場の先生方の 決意 大切なもの の合唱で締めくくられました その後の質疑応答の中で 七中生は失敗を恐れないで伸び伸び歌う生徒が多い 音楽の授業を通して音楽が好きになるきっかけになれば等 山崎先生の音楽指導のお考えを聞くことができました 総会は 木野村副会長の開会の言葉で始まり 菊本会長より 11 月 6 日 7 日に行われる全日本音楽教育研究会全国大会の案内と会員の皆さんに参加の呼びかけがありました 次に来賓を代表して 都中音研第 10 代会長の若林英鋭様と都小音研会長の豊田美代子様からご挨拶をいただきました 港区立お台場学園港陽中学校の久野真紀先生と港区立高陵中学校の浦塚瑶子先生を議長に選出して議事に入り 平成 25 年度の事業報告 決算報告 監査報告があり承認されました 続いて 菊本会長より平成 26 年度の活動方針案の提案 砂子事務局長より事業計画 河村会計部長より予算が提案され 質疑応答もなく全て承認されました 議長解任後 砂子事務局長より新規採用会員の紹介があり 出席した 8 名の方の自己紹介と 代表として葛飾区立小松中学校岩崎梓先生から抱負を述べてもらいました 次に 和田副会長が本年度の研究活動についての話の中で 1いっしょに勉強しましょう!2 都中音研ホームページ ストレッタを見てください!3 平成 26 年度全日音研全国大会に参加しましょう! と強く呼びかけました 総会は角副会長の閉会の言葉で滞りなく終了しました 3

今さら聞けない 指導案の書き方 副会長 授業研究部統括部長和田崇 ( 江戸川区立瑞江第二中学校 ) 26 年度がスタートして 早 4ヶ月が過ぎました 新規採用の先生方 教師生活はいかがですか 楽しくてしょうがない 大変だけどやりがいがある と感じている先生も多いと思いますが つらいなー この生活があと 30 年以上続くのか ~ と感じている先生もいるのではないかと思います かく言う私も 新規採用の若かりし頃は 早く日曜日にならないか ( 当時は土曜日も午前中しっかり授業がありました ) とか 夏休みまであと 日と指折り数えていたものです ん? 今でもそうか つらいなーと思ったら 絶対に一人で悩まないでください 先輩の先生に悩みを打ち明けるとか 授業やその内容についての悩みに関しては近隣の音楽の先生方に相談しましょう 先輩たちが優しく相談にのってくれることと思います 授業に関しての悩みは 都中音研の授業研究部でも受け付けますので遠慮無く連絡してください ベテランの先生達が相談にのってくれますよ 26 年度は我が都中音研授業研究部にとって とても重要な年度です わかりますよね そう 全国大会 東京大会 の年です 大会本番まであと 4ヶ月と迫ってきました 特に今回は 小中連携 で行っているため運営に関わる人 研究に関わる人などの人数が倍以上になり事務局は大忙しです もうじきお手元に 第二次案内 が届くと思います 是非熟読し 大会の全貌を理解していただきたいと思います タイムテーブルを見るとわかると思いますが 1 時間目は小学校の公開授業 2 時間目は中学校の授業で構成されています なーんだ 2 時間目から参観すればいいのか ではありませんよ 1 時間目の小学校の授業を参観して 同じ場所で次の中学校の授業を参観してください そうしないと 小中連携 の意味がありません 当然その後の研究協議も 小中合同 となります 現在 小中合同研究部では 授業における連携の在り方の他に 研究協議の進行などについて準備を進めているところです 今後ますます強く求められることになる 小中連携 です 多くの先生方の役に立つ大会になるよう関係者一丸となって準備をしているところです 是非 11 月 6 日 7 日府中の森芸術劇場にお越しください さて 2 年前より続いている 今さら聞けないシリー ズ ですが ことのほか反響があり シリーズを続ける ことにしました 今回は 指導案 の書き方です 新採 研の期間は何度も書かされた 指導案 だと思いますが おそらく 指導に当たってくれた先輩先生や指導主事の 先生の指示通り よくわからないまま文字だけ埋めてい たのではないでしょうか それ以降 何年も 指導案 を書いていない先生も多くいると思います もし 10 年以上指導案を書いていない先生がいたとしたら大変 ですよ 何が大変かって 評価 の部分の書き方が大 きく変化しているからです 評価 だけではありませ ん 現行の学習指導要領に新設された 共通事項 も指 導案の中に表記するのがスタンダードになっているか らです では本編に入りたいと思います 今回も 名コンビの 登場です この 2 人もついに 14 年目に入りました 米 島先生は指導案を書いたことがあるのでしょうか 毎回 毎回心配事が多くて困りますよ 米島勉先生東東京市第三中学校の音楽教師 大学での専攻はコントラバス 本人はプロになりたかったが断念 その後教師になる 只今教師 14 年目 昨年から主任教諭に 米 : 大変だ! 今年 校内研修主任 になってしまった 東 : あらそう 研修会の計画をたてれば良いんでしょ 何年か前にやったわ 米 : イヤイヤ それだけなら良いんだけど 主任がまず 授業を公開しろって校長から言われ どうしよう 東 : 別に良いじゃない 公開すれば もう 14 年目なん だから 東京子先生北東京市第二中学校の音楽教師 大学では音楽教育を専攻 成績優秀で現役で採用試験合格 同じく教師 14 年目 昨年から主任教諭に 米 : 公開授業を行うってことは 校内の先生方が見に来 4

るわけで 当然指導案の提出が必要になるわけ 東 : そりゃそうでしょ 米 : だから それが大問題なんだよ 授業だけなら何とかなるんだけど 東 : もしかして? 米 : そう そのもしかして 東 : 指導案書けないの? 米 : ハーイ 大正解! 書けないのです というか 書いた記憶がほとんど無い! 東 : 信じられない!!14 年間何やってきたのよ 米 : 授業やってきたよ 東 : そうじゃなくて 指導案を書く機会が全く無かったわけ? 米 : ハーイ いつも逃げてばかりいたから 心配していた通りでしたね 今まで本当に研究授業などやらずに来たのでしょうか 機会に恵まれずに何年も経過してきた先生も少なくないと思います 何かの機会に 指導案 を書くことになりテンヤワンヤなんて経験ありませんか 特に 教育実習生を担当することになるとこのようなことが起こるのではないでしょうか 実習生の方がきちんと書けたりする場合もあるかと思います そのようなことにならないためにも 指導案 の書き方をしっかり身に付けたいものです いくことができるかもしれませんが 若い先生方は常に自分の授業を振り返り 改善に務めるためにも指導計画案は欠かせません 少なくても指導略案のようなものは絶対に必要でしょうね 題材は何にするのか 教材は何にするか 何時間で行うのか 評価はどうするか等事前に計画を立てる必要があります 年間計画一覧表の中に組み込んでいる人もいると思います あるいは 週案 を上手に活用している人もいると思います しかし せめて略案でもいいので全ての題材について指導案は作成しましょう 一度作っておけばこの先何年間も使えます では指導案作成の意議などについてまとめてみましょう 指導案とは 授業を行うために作成した具体的な指導計画案のこと ( 授業の設計図 ) 何をどのような順番で どのように指導していくかという構想を一定の形式にまとめたもの 特定の書式はない 指導案作成の意議 指導案を作成することで指導のねらいが明確になる 指導の手順 ( 展開 ) を整理することができる 事前に準備が必要なものが明確になる 大切な記録となる ( 自分の財産 ) 授業改善のための資料となる 指導案は何のために必要か米 : 指導案って そりゃ研究授業とか公開授業とかの際に 見に来てくれた人がどんな授業なのかがわかるように提示するものでしょ 東 : 目的の一つにはあるでしょうけど それだけじゃないでしょ 指導案ってそもそも何の略か知ってる? 米 : えっ指導案って略語なの? 指導 案内 なわけないよな 東 : 学習指導計画案の略よ 授業をどのように指導していくかの計画書 すなわち授業の設計図よ 米 : えっそうだったっけ 東 : だから 研究授業に限らず 日頃の授業の際にも必要なのよ 米 : えっ みんなそのこと知ってるの? はい 東先生のいうとおりですね 指導計画案なのですから本来は毎時間の指導計画案が必要になってくるのです ベテランの先生方は自分の経験で授業を進めて 米 : うーん 言っていることはわかるけど 東 : けど何!? 米 : 何から書いてよいのかさっぱりわからん 一定の形式にまとめたもので 特定の書式はないんでしょ 自由で良いってことでしょ 東 : 確かに この書式で書きなさいっていうものはないわね でも自由でもないわよ ある程度のきまりはあるのよ ただし 地域によって様々ね 東京はそうでもないけど 教育委員会が書式を提示している県もあるみたいよ 米 : 東京都も教育委員会が提示すればいいのに 東 : 確かにそうね そうしたらみんな困らないものね 現在はインターネットで多くの指導案を見ることができるのですが書式に関しては様々ですね 特に研究団体によっては研究テーマに沿った指導案のスタイルがあったりしますので 作成の趣旨を理解しないで真似をすると変なことになるので注意が必要です 今回は 研 5

究授業や公開授業など 授業を見てもらうための指導案 に焦点をあてて考えて見たいと思います 指導案の書式について では一般的な指導案を例示したいと思います あくま で一般的に用いられている形式 ( 書式 ) であるというこ とを理解して下さい まず 内容の前にタイトルを含め次のようなことを表 記するのが一般的です このタイトルに続くのが以下に示すものです 題材名題材について題材の目標評価規準 評価方法教材指導と評価の計画本時の目標本時の展開その他資料 ( ワークシート ) 板書計画 ここ 2~3 年はどの指導案を見ても大体このような プロットでできているようです 都中音研では 題材の目標 の前に 学習指導要領 の指導事項 とう項を設けて 指導要領の指導事項 指 導内容と 共通事項 を原文のまま示しています 共 通事項 に関しては この題材で扱う 音楽の要素 は 何かを示すようにしています では それぞれについて具体的な内容を説明していき たいと思います 題材名 第 学年音楽科学習指導案 平成 年 月 日 ( ) 第 校時第 1 音楽室第 学年 組男子 人 女子 人授業者 印 題材名は指導案にとって とても重要です この授業 で何を学習するのかがこの題材名から直ぐにわかるよ うなネーミングにすることが望ましいですね かつては 楽曲による題材構成 が多く見られましたが 共通事項 が示されたことにより 学習のねらいや主題が題材となる 主題による題材構成 が一般的になっています 同じ教材を用いても このような違いが出てきます 楽曲による題材の場合 交響曲第五番ハ短調 主題による題材の場合 ソナタ形式を理解して味わって聴こう や モチーフの変化の面白さを感じ取って聴こう オーケストラの豊な響きを味わおう などとなります 題材についてこの題材を設定した意図について具体的に述べます 最近では以下の (1)~(4) に分けてそれぞれ書くようになってきています また 研究大会などの場合 研究主題との関連なども示す必要があります (1) 題材観 なぜこのような題材を設定したのか ( 選択した理由 ) について 学習指導要領の内容と関連させて述べます この題材で扱う指導事項は何か 共通事項 はどの要素が関わってくるのかを示す必要があります 題材のもつ価値や内容 意図するところも明確にします 単に自分が好きな教材を扱えるからではダメです (2) 生徒観 ( 生徒の実態 ) 題材に対する生徒の受け止め方やそれまで学習してきた内容がどこまで身に付いているかなど分析的に記述します 例えば 前題材では を身に付けている この力を基盤として などとなります この題材による活動を通して 育てたい生徒の姿について具体的に述べます どの題材にも当てはまるような一般的な表現は必要ありません (3) 指導観 題材の目標で示した力を育成するために 教師の願いや思い 指導の意図や見通しを明確に記述します 指導に当たり 生徒の実態を踏まえてどのような指導の工夫をするかについて具体的に述べます (4) 教材感 扱う教材について なぜこの教材を選んだのか その選択理由 題材とのかかわり 授業者の教材解釈などを述べます (5) 研究主題との関連 ( 必要であれば ) 6

大会主題設定の理由と整合するように述べなくてはなりません 題材について の部分は 全てをまとめて述べるスタイルもありますが 長くて読みにくくなる可能性もあるので文章を書くことが苦手な人は分けて書いた方が頭の中もスッキリすると思います 参考文例本題材は を通して を身に付けさせる指導事項 の題材である この題材のねらいに迫るために 教材として を取り上げた この教材は という特徴があり するのに適していると考える 本学級の生徒の実態は である したがって この題材に取り組む事で の力を身に付ける事ができると考える そこで 指導に当たっては まず導入において 次に を計画している この題材で身に付けた力は 次題材である の取り組みにおいて有効な力となる題材である 題材の目標この題材を通して育て 身に付けさせたい力を学習指導要領の目標や内容と関連付けて具体的に記述します 総合的にとらえて述べる場合と (1)(2) と箇条書きにする場合のどちらでも構いませんが 文末は生徒の立場から ~する ~について思いや意図をもつ 取り組む 等となります 総合的にとらえる場合は の活動に関心をもち を感じ取り を身に付けながら ができるようにする という文章になります 箇条書きにする場合は以下のように書くことが一般的です (1) は関心 意欲 態度に関する目標 (2) は表現の創意工夫に関する目標 あるいは鑑賞の能力に関する目標 (3) は表現の技能に関する目標というように並べる場合が一般的です 表現と鑑賞を関わらせた題材の場合は (1)~(4) までとなることがあります この場合 (1) 感心 意欲態度に関する目標 (2) 表現の工夫に関する目標 (3) 表現の技能に関する目標 (4) 鑑賞の能力に関する目標となります 具体的には (1) の活動に関心をもち 学習に主体 的に取り組む (2) 音楽表現を工夫し 思いや意図をもつ (2) を考えながら味わって鑑賞する (3) 音楽表現するための技能を身に付ける 文末の言い方はほとんど定型文だといって良いでしょう 米 : 要するに 題材の目標って 観点別の評価の項目ごとに設定すればいいわけだ 東 : ほとんどの場合はそうだと思うわ だから表現なら 3つ 鑑賞なら 2つとなるわけよ ただし 題材の時数が多い場合は当然目標が増えることも考えられるわね 米 : なるほど 文末の言い方は 生徒の側に立った表現なんだね 東 : そう 良いところに気がついたわね だから ~させる ではダメなのよ 評価規準 評価方法ここで大切なことは 題材の目標と評価規準とが整合していることです 以前は題材の目標の文末を少し変えて 題材の評価規準 として示し その後に 具体の評価規準 を別枠で設けていましたが 最近の指導案ではかつての 題材の評価規準 は省いて 具体の評価規準を 学習活動に即した評価規準 評価方法 として表にして示すようになってきました ここでも文末の文言に注意しましょう *10ページ表 1 参照各観点の評価が 1つずつしかない場合は問題無いのですが 1つの観点に複数の評価規準を設定する場合は 1 2~ と示します 1を評価する場面と 2の評価をする場面が異なることを理解して下さい 評価規準の表で示した評価規準と評価方法は後述する 指導と評価の計画 や 本時の展開 と一致していないとダメです 米 : えっ ここ良くわからないな 一致ってどういうことだ 東 : だから 評価規準の表に 例えば 4つの規準があったとするわね 4つの場面で評価するってことよ ところが 指導計画の中には明らかに 4つと異な 7

る評価規準が加えられていたりすることがあるのよ 米 : どうして? 東 : 多分 指導案を書いていく途中で評価の場面を増やしたくなったんでしょうね これもしよう あれもしようって増えていくのよ 米 : ふーんそうなんだ じゃ もとの評価規準を増やせば良いんだよな 東 : そういうことね 大体の場合 ついうっかり訂正するのを忘れてしまったということが多いようね 教材題材で扱う教材曲について 曲名だけでなく 作曲者名 作詞者名 出版社名 鑑賞曲の場合は 演奏者や C D DVD のタイトルなど出典まで正確に書くことが求められています どこの誰の曲が分からないような場合は要注意です 世界の諸民族の音楽を聴かせる場合は 出来るだけ出所がハッキリしている演奏を聴かせましょう 東 : 著作権上の問題ね 米 :YouTube の動画なんか著作権あるのかな 東 : 違法でアップしてあるものも多いから使わない方がいいんじゃないの 米 : うーん そういうものか 指導と評価の計画指導案の中で大変重要なものの一つがこの 指導と評価の計画 です 題材全体の指導や評価の計画が表として一覧にまとめてあるものです この計画表がきちんとできていないと 実際の授業がスムーズに展開していきません 題材全体の時数 毎時間の目標 そして指導の手順や方法 評価の場面やその方法など 全てこの表に示さなくてはなりません この計画表に必要な項目は一般的には以下に示すものとなります ねらい題材の目標を達成するための時間ごとの ねらい を記述します で示すことが多いです 決まりはないようです 学習内容この時間の学習すべき内容を記述します 1. などで示すことが多いです かつては 指導内容 という書き方で教師の側か ら記述する書式もありましたが 最近では 学習内容 が多いようです 学習活動学習内容の具体的な活動をわかりやすく簡潔に記述します (1) などで示すことが多いです やはり決まりはないようです 評価規準題材の評価規準の文言を記述します ただし 紙面の関係で 1-1 のように略して示す場合もあります 評価方法観察 ワークシート 実技 発言 質問紙など具体的な評価方法を記述します で囲むと見やすいです ねらい 学習内容 学習活動 は 生徒の側にたった書き方でまとめます ~させる ではなく ~ する となります 研究授業や公開授業では 今日の授業が全体の何時間目に当たるのかを示すために ( 本時 ) と記入します *10ページ表 2 参照東 : この書き方なんだけど いろいろな書式があるのよね 米 : 決まってないんだ 東 : どれも大体同じことが書かれているんだけどね 米 : どうして統一できないのかな 東 : 各教育委員会や研究会のいろいろな経緯があるんでしょうね 本時の目標 指導と評価の計画 で示された ねらい と同じ文言がここで再度示されることになります ねらい で記述された文言と一致していないとダメです 本時の展開ここでは 50 分の授業が実際にどのように展開されていくのかを具体的に記述しなくてはなりません 本時の目標 も含めて A4 版 1ページ程度の量にまとめられると見やすいですね この部分の書式も様々あるようですが 内容は以下に示すものが一般的です 8

学習内容 指導と評価の計画 と同一 学習活動 指導と評価の計画 では 単に ワークシートに記入する だったものが ワークシートのどこに どのように記入するのか など より具体的に示されることになります 場合によっては 予想される生徒の発言 などを記述する場合もあるようです 評価規準前述した 1-1 のように省略せずに規準全文を記述することが一般的です 省略してしまうと 参観者が指導案のページを何回もめくり直さなくてはならないからでしょうね 評価方法 指導と評価の計画 と同一 *11ページ表 3 参照米 : あれ 指導上の留意点 がないじゃない 東 : 最近では記述しなくなっているわね 小学校では 教師のかかわり という部分を設定している場合もあるわね 米 : 指導上の留意点 はあった方が良いのに 東 : そうね 学習活動 の下に *~で何人かに発言させる とか * 一回でわからない場合は 再度聴かせる というようにかつての 留意点 と同様に記述されている指導案もあるわよ 私も個人的にはあった方がいいと思うな 当然ですが 題材が 1 時間で構成されている場合は 指導と評価の計画 と同一のものになるので 本時の目標 本時の展開 は必要ありません ただしこの場合 指導と評価の計画 を本時の展開と同レベルで詳細に書かなくてはなりません その他資料その他の資料として 研究授業の時などはワークシートを添付することが望ましいですね 実際に授業で用いるものを縮小したものでも構いません 当日の教材曲の楽譜をコピーして添付するということが良くありますが これは正式には出版社の許諾が必要となります もしれませんね 現在では電子黒板に資料を映したり あらかじめ作成しておいたものを映すということが多くなってきているとは思いますが まだまだ黒板にチョークで字を書く先生も多いと思います いずれにしても事前に書く ( 映す ) 内容を考えておかなくてはなりません また 質問に対する 生徒の意見なども想定しておくことが大切なこととなりますね 話を戻しますが 黒板をどのように使うかのレイアウトのアイデアをまとめておくことは大切ですね このことを板書計画といいます 黒板を制するものは授業を制する と昔から言ったかどうか 米 : 板書計画は絶対必要だ! 東 : あら どうして 米 : 黒板に書く字を間違ったら大変でしょ 米 : あっ そうならないためにあらかじめ印刷したものを黒板に貼れば良いんだ 東 : そうよ 私はきれいに印刷して ラミネートして板マグネットを貼っているわよ 米 : あ そう さて 今回の 指導案の書き方 いかがでしたか 一応 指導案に必要な項目や書式を説明してきましたが これで直ぐに書けるようにはなりません やはり何度か書いて 経験を積む必要がありますね また 実際の授業では ここで示しているような評価規準だけでは評価はできません 何がどれくらいできたら Bと判断できるのか では Aと判断するためには Bの規準とどう違えば良いのか などさらに詳細な判定基準が必要になってきます その見取りを可能にするワークシートの工夫も必要になってきます 都中音研授業研究部では このあたりの研究も行っていて 24 年度 25 年度の研究冊子に詳しく書いています 24 年度の冊子は全員に配布していますので 是非読み直して欲しいと思います 次回は 評価規準と評定基準をテーマにしたいと思います 最後になりましたが 冒頭にも書きましたが 全国大会 東京大会 開催まであと 4ヶ月と迫ってきました 当日 府中の森芸術劇場でお目にかかりましょう 板書計画 板書計画に関しては全ての授業で必要だというわけ ではありませんが 鑑賞の授業においてはかなり重要か 9

表 1 音楽への関心 意欲 態度 音楽表現の創意工夫 音楽表現の技能 鑑賞の能力 1 日本の伝統的な歌唱の特徴や長唄に関心をもち 長唄 勧進帳 を唄ったり 聴いたりする学習に主体的に取り組もうとし ている ( 歌唱 鑑賞 ) 観察 ワークシート 2 日本の伝統的な歌唱の特徴 ( 長唄らしく唄うための発声 言葉の発音や言葉の抑揚など ) に関心をもち それらを生かして唄う学習に主体的に取り組もうとしている ( 歌唱 ) 観察 ワークシート 3 長唄の特徴を物語や他の芸術と関連付けて理解し 長唄 勧進帳 のよさを味わって鑑賞する学習に主体的に取り組もうとしている ( 鑑賞 ) 観察 ワークシート 1 長唄の発声による声の音色 間 節回し 産字 唄い尻などを知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受している ワークシート ( 図形楽譜 ) 2 知覚 感受しながら 長唄らしく唄うための発声や言葉の発音や抑揚を理解して それらを生かした音楽表現を工夫し どのように唄うかについて思いや意図をもっている ワークシート 登場人物の心情をとらえて 長唄らしく唄うための発声 言葉の発音や抑揚 身体の使い方などの技能を身に付けて唄っている 観察 演奏 1 長唄の発声による声の音色 間 節回し 産字 唄い尻などを知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受している ワークシート ( 図形楽譜 ) 2 声 楽器の音色 間 節 唄と楽器の合わせ方などを知覚 感受しながら 長唄の特徴を物語や他の芸術と関連付けて理解し 根拠をもって批評するなどして長唄 勧進帳 のよさを味わって聴いている ワークシート 批評文 都中音研第 32 回研究大会冊子より抜粋 表 2. 指導と評価の計画 (3 時間扱い ) 時 ねらい 学習内容 学習活動 評価規準 ( 分野 ) 評価方法 第一時 第二時 ( 本時 ) 第三時 日本の伝統的な~ に関心をもち 主体的に ~ したりする CDで ~ 一部分を聴き ~ に関心をもつ ~ 関心をもって聴き 気が付いたことをワークシートに記入する 音楽への関心 意欲 態度 1 ( 歌唱 鑑賞 ) ~ 旋律の特徴などについて気付いたこと 感じたこと 観察 を自由に話し合う ワークシート ~ について知る 教科書などの資料や教師の話から ~ であることを知り 理 解する ~ などを知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受する ~ 部分をCDで聴き 音楽の特徴をとらえて唄ってみる ~ 特徴をとらえ歌う どうしたら~らしく歌うことができるのかさらに意見交換をする ~ 音楽の特徴をとらえて唄ってみる ~ 工夫したことなどを ~ を用いて ワークシート に記録する 音楽への関心 意欲 態度 2 ( 歌唱 ) 観察 ワークシート 音楽表現の創意工夫 1( 歌唱 ) ワークシート 1( ) 演奏 学習活動と評価の場面が一致していることが大切です 都中音研第 32 回研究大会冊子より抜粋 10

表 3 学習内容 学習活動 評価規準 評価方法 前時までに学習してきたことを振り返る 導入 長唄 勧進帳 の 旅の衣は篠懸の~ 海津の浦に着きにけり の A 5 B Cの部分を 長唄の特徴をとらえながら 全員で唄う 分 本時のねらいを知る 長唄 勧進帳 の 旅の衣は篠懸の~ 海津の浦に着きにけり の部分を 長唄の特徴と物語や他の芸術と関連付けて 鑑賞する 展開 40 分 まとめ 5 分 次第 A( 旅の衣 ~)-B( 時しも頃は ~)- 寄せの合方 C( これやこの ~) の部分に分けて聴き 長唄の特徴 ( 声 楽器の音色 間 節 唄 三味線 囃子との合わせ方など ) をとらえさせ 雰囲気を感じ取り ワークシートに記入する 音声のみを聴き 長唄の特徴 と 曲の雰囲気 についてワークシートに記入する 知覚 感受したことを意見交換したりしながらクラスで共有する 他の生徒の意見は 色ペンで付加記入する 今まで学習してきたことを基にして 長唄 勧進帳 の冒頭部分 旅の衣は篠懸の ~ 海津の浦に着きにけり を通して鑑賞し 日本の伝統的な歌唱の特徴 と 長唄 勧進帳 のよさや魅力 を人に伝える文章 ( 批評文 ) として書く 学習してきた内容を振り返り 長唄 勧進帳 の 旅の衣は篠懸の ~ 海津の浦に着きにけり の部分を DVD で視聴する 日本の伝統的な歌唱の特徴として知覚 感受したことや 長唄の特徴を物語や他の芸術 ( 能 文楽 歌舞伎 ) と関連付けて理解したことを基にして 日本の伝統的な歌唱の特徴 と 長唄 勧進帳 のよさや魅力 について 自分なりの考えをまとめ 批評文を書く 批評文を書く際のポイント二つを指示する 1 長唄の特徴 ( 声の音色 楽器の音色 間 唄と楽器の合わせ方など ) と物語や他の芸術 ( 能 文楽 歌舞伎 ) との関連付けて書くこと 2これまで学習してきた日本の伝統的な歌唱の特徴や長唄 勧進帳 のよさや魅力が伝わるように 自分なりの考えを具体的に書くこと 数名の 批評文 を聞き クラス全体で共有する 批評文 を数名が発表し 印象的だった部分を拾い上げながら 長唄 勧進帳 のよさや味わいを共有する 本題材の学習内容を振り返り 題材のまとめをする 音楽への関心 意欲 態度 3 長唄の特徴を物語や他の芸術と関連付けて理解し 長唄 勧進帳 のよさを味わって鑑賞する学習に主体的に取り組もうとしている 観察 ワークシート No.2-8 9 より具体的な活動が示されている 鑑賞の能力 2 声の音色 楽器の音色 間 節 唄と楽器の合わせ方などを知覚 感受しながら 長唄の特徴を物語や他の芸術と関連付けて理解し 根拠をもって批評するなどして長唄 勧進帳 のよさを味わって聴いている ワークシート No.2 8 批評文 No.2-9 指導の留意点に相当する部分です 都中音研第 32 回研究大会冊子より抜粋 11

2014 年度新規採用者紹介 山﨑清子 足立区立入谷中学校 はじめまして やまざきさやこ と申します 一人ではできないことも みんなとやったらできた! はじめはできなかったけど 練習したらできるようになった! 意外と自分もできるじゃん! 音楽の授業を通して 生徒が自己肯定感を高め 他の場面でも意欲的に生活できるようになってほしい という願いをもちながら授業に取り組んでいます 週 1 時間しかない中でしっかり伝えていけるよう 日々研鑽を積んでいきたいと思います よろしくお願いします 道田恵 葛飾区葛美中学校 私は昨年度 10 月から半年間 葛美中学校で期限付任用教員として勤務し 今年度は正規に同校に採用となりました 先生方や生徒とも顔見知りの状態でのスタートで とても心強い環境です 第 3 学年の副担任として また吹奏楽部の顧問として 至らない点も多々ありますが 忙しくも充実した毎日を送っています 校舎のどこからか 授業で教えた歌を歌う声が聴こえてくる時が最近の一番の幸せです この幸せを糧に 日々自己研鑽に励んでいます よろしくお願いいたします 高田萌香 大島町立第二中学校 はじめまして 4 月より大島にあります 第二中学校でお世話になっております 高田萌香と申します 大島での生活 教師としての生活と 生活が 180 度変わり 分からないことも多いですが 生徒や先生方に助けられながら楽しく過ごしています 1 学年 20 人程の学校で生徒との距離も近く 生徒とかかわりながら多くのことを学べるのではないかと思っています 至らない点も多いですが 全力で頑張っていきたいと思います よろしくお願いたします 大越麻衣 小笠原村立小笠原中学校 はじめまして 小笠原村立小笠原中学校の大越麻衣 ( おおこしまい ) です 赴任後一ヶ月が経過し 学校と島の生活に慣れてきました 生徒は皆音楽が好きで ジャズピアノやフラダンスを習っている生徒も多くおり 学校では全校吹奏楽や全校合唱に取り組んでいます 歴代の音楽の先生が積み上げたものを継承しつつ よりよい音楽指導ができるよう努めて参ります 総会や研修会など 長期休暇中の参加となる現状ですが 機会がございましたらご指導賜りたく存じます よろしくお願いいたします 岩崎梓 葛飾区立小松中学校 はじめまして この春より 新規採用で葛飾区立小松中学校に勤務させていただいております 岩崎梓と申します 東京都では数年前 期限付任用として狛江の中学校に勤務させて頂いたことがあります 中学時代から吹奏楽部に所属し そのまま大学でもユーフォニアムを勉強しておりました 今後たくさんの先生方にお世話になるかと思いますが 良い授業ができるよう 一生懸命勉強させて頂きます ご指導よろしくお願い致します 芦田薫 豊島区千川中学校 皆様はじめまして 学校では 1 学年の副担任と吹奏楽部の顧問を担当させていただいています 授業や校務では戸惑うことも多いのですが 周りの先生方の温かいサポートや 元気いっぱいの素直な子どもたちに支えられながら毎日を楽しく過ごしています 音楽を通して 子どもたちの心がよりいっそう豊かになり 音楽を大好きになってもらうことを目標に頑張りたいです そして 全ての授業に全力で取り組み 毎日を振り返りながら 日々成長していくよう努めていきたいです これからどうぞよろしくお願いします 干田美鈴 八王子市立浅川中学校 はじめまして 本年度初任の干田 ( ほしだ ) 美鈴です 広い八王子市の中で もっとも高尾山に近く 休日の最寄り駅には登山客があふれる 緑の豊かな浅川中学校で勤務しています 不慣れな点が多く困惑することもありますが 周りの頼れる先生方とかわいい生徒に支えられて成長できるのはとても幸せなことだなぁと日々感じております 歌うことや表現することが得意な生徒がいれば 不得意な生徒もいます どんな生徒にも達成感 音楽の楽しさ 奥深さ 音楽は人の心を動かす力があるということを 粘り強く伝えていきたいです よろしくお願いいたします 12

矢舗陽子 小笠原村立母島小中学校 小笠原村立母島小中学校に赴任いたしました 矢舗陽子と申します 教師としての学校生活の 1 つ 1 つが一から学ぶことばかりで 音楽の授業においても児童生徒の気持ちを掴むにはどんな工夫をしたらよいかを模索する日々です 小中学校一体の校舎 全校児童生徒 40 名の小さな学校ですが 日常的に中学生が率先して小学生の支えとなる姿が見られ 微笑ましい場面に多く出会いこの学校ならではの良い環境だと感じております 私自身 日々研鑽して励みたいと思います 末廣杏里 北区立王子桜中学校 本年度より北区立王子桜中学校の情緒障害学級で勤務しております 少人数のグループ授業 及び個別指導を行っておりますが 生徒が抱える課題はさまざまで それをいかにして分かち合い よさを生かしていくことができるのか 試行錯誤の毎日です 至らないことだらけで周りの先生方に助けられてばかりですが 生徒と一緒に音楽できる貴重な時間を大切にしながら 研鑽を積んでまいります どうぞよろしくお願い申し上げます 木下知美 北区立王子桜中学校 初めまして 北区立王子桜中学校 王子桜学級 ( 情緒学級 ) に新規採用になりました木下知美と申します 残念ながら当学級では音楽を教えることのできない環境にありますが 研修や音楽部会に参加しながら 少しでも音楽に関われる機会をつくっていこうと思っています 歌や演奏を通し 思いっきり自己を表現できる生徒が 1 人でも多く育ってくれることを願って これからどうぞよろしくお願いいたします 福田麻有 大田区立糀谷中学校 今年度から 2 学年担任と 音楽 14 クラスを担当しています 本校の生徒はとても元気で活発な生徒が多く 歌好きな生徒が多いことから毎日楽しく授業をしています また初めての担任ということもあり 戸惑うこともたくさんありますが 最強の副担任の先生や生徒に助けられながら毎日を過ごしております そんな元気な生徒から元気をたくさんもらいながら今年 1 年頑張ります よろしくお願いいたします 児玉貴範 江東区立大島西中学校 日々 教員 地域に支えられ 初めての中学校で生徒と共に成長しています 前任校での福島県の高等学校では 今を生きる大切さを学びました そして福島から東京に来るにあたり 音楽がどうして人の心を動かすのかということの一つの答えを自分の中に感じたので この場をお借りして書きたいと思います それは 音楽と人生が似ているからです 演奏する今がある 聴くという今がある 感じるという今がある 音楽は今を感じられます 今は 理想の音 求める音 より良い音楽の未来に向かって進む ただ音楽には 過去もある 練習や経験 そこまでの過程 それは人生とすごく似ているのではないかと思います 人は 未来に向かって進んでいく より良い未来 希望へ そのために今があって 人は生きる そして過去があるから 今がある その音楽と人生のプロセスが 同じだと感じるのです だから音楽には力あると思います 私はその力を信じ 音楽と通して生徒の自己肯定感や他者共有感を育み 東京都の未来を担う子ども達を育成していきたい ご指導ご鞭撻の方 よろしくお願いします 飯田ちなつ 江戸川区立松江第四中学校 はじめまして 新規採用になりました 飯田ちなつです 現在 全校生徒 550 人の江戸川区立松江第四中学校に勤めています 授業や部活動を通じて 一人でも多くの生徒に音楽の楽しさ 仲間の大切さを伝えていけるよう 精一杯頑張ります よろしくお願いたします 久喜聡子 江東区立第四砂町中学校 昨年度より 期限付任用教員として第四砂町中学校に勤務しております 今年度は 3 学年副担任 吹奏楽部顧問など務めさせていただくことになりました 限られた時間の中で 生徒が様々な音楽と出会い 美しいものや優れたものに感動する豊かな心を養っていけるような指導をしたいと思っています また 仲間と関わり合いながら活動する場面を設定することで 思いやりの心を育てたいです 授業を基盤とし 行事や部活動など 生徒と共に充実した学校生活が送れるよう努めます よろしくお願いいたします 13

インフォメーション 今年度行われます 全国大会に向けての 研究授業 の予定を掲載いたします どなたでもご参観できます ぜひ全都を挙げて全国大会を成功させましょう * 題材名 教材名は更新される場合もあります 全国大会関係 日程内容場所 7 月 8 日 9 月 19 日 9 月 26 日 10 月 3 日 10 月 10 日 全国大会検証授業 鑑賞 授業者 : 勝山幸子教諭 世界の様々な音楽の特徴から音楽の多様性を理解して鑑賞しよう 教材 : バイェテ ( 南アフリカ ) アリロ ( グルジア ) ピレンツェの歌 ( ブルガリア ) 全国大会検証授業 創作 授業者 : 今井由喜教諭 いろいろな音階をつかって音楽をつくろう 教材 : いろいろな音階を使った曲 全国大会事前授業 歌唱 授業者 : 山田泰子教諭 声部の役割と全体の響きとのかかわりを理解して 表現を工夫して歌おう 教材 : 時の旅人 全国大会事前授業 創作 授業者 : 今井由喜教諭 いろいろな音階をつかって音楽をつくろう 全国大会事前授業 鑑賞 授業者 : 勝山幸子教諭 世界の様々な音楽の特徴から音楽の多様性を理解して鑑賞しよう 港区立六本木中学校 足立区立西新井中学校 品川区立鈴ヶ森中学校 足立区立西新井中学校 港区立六本木中学校 平成 26 年度全日本音楽教育研究会全国大会 < 東京大会 >( 小中学校部会大会 ) 11 月 6 日研究授業 11 月 7 日 研究演奏 小中合同器楽合奏品川区立伊藤学園 清水宏美教諭 小中合同合唱目黒第八中学校を中心とした近隣中学校 谷越知世教諭 中学校合唱調布市立第七中学校 山崎朋子教諭閉会フィナーレ 小中合同合唱府中市立第四中学校 横田純子教諭 講演 府中の森芸術劇場 Stretta へのご意見 お問い合わせは下記まで 世田谷区立尾山台中学校杉浦雅美 Tel 03-3701-1171 Fax 03-3701-1195 14