よく分かる! 省令準耐火 ( 木造軸組工法 ) ~ 基準の概要 & よくある質問 ~ Web セミナー用テキスト 1
目次 省令準耐火構造の住宅 の特徴 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) よくある質問 省令準耐火構造の住宅 のメリットとは? 2
省令準耐火構造の住宅 の特徴 3
省令準耐火構造の住宅 の特徴 特徴 1 外部からの延焼防止 特徴 2 各室防火 特徴 3 他室への延焼遅延 4
特徴 1 外部からの延焼防止 省令準耐火構造の住宅 の特徴 隣家などから火をもらわない 屋根 不燃材料 外壁及び軒裏 防火構造 5
特徴 2 各室防火 省令準耐火構造の住宅 の特徴 火災が発生しても 一定時間部屋から火を出さない 壁 天井 せっこうボード 6
特徴 3 他室への延焼遅延 省令準耐火構造の住宅 の特徴 万が一 部屋から火が出ても 延焼を遅らせる ファイアーストップ 木材 30mm 以上せっこうボード 12mm 以上ロックウール 50mm 以上 ( かさ比重 0.024 以上 ) グラスウール 50mm 以上 ( かさ比重 0.024 以上 ) グラスウール 100mm 以上 ( かさ比重 0.01 以上 ) 7
木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 8
木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 屋根は不燃材料で葺く 外壁 軒裏は防火構造 開口部 換気部材 は規定なし 床は規定なし ファイヤーストップ材 2 階の天井 ( 上階に床がない部分の天井 ): 下地材料等 せっこうボード 12mm せっこうボード 9mm 2 等 界壁以外の内壁 : 下地材料等 せっこうボード 12mm 等 1 階の天井 ( 上階に床がある部分の天井 ) : 下地材料等 強化せっこうボード 12mm+ 断熱材 せっこうボード 9mm 2 等 9
内壁 外壁の室内側 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 間柱 ( 目地部分以外 ): 30mm 105mm 以上 間柱 ( 目地部分 ): 45mm 105mm 以上 1 せっこうボード 12mm 以上 2 せっこうボード 9.5mm 以上 2 10
内壁 界壁以外の間仕切壁 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 間柱 ( 目地部分以外 ): 30mm 105mm 以上 間柱 ( 目地部分 ): 45mm 105mm 以上 1 せっこうボード 12mm 以上 2 せっこうボード 9mm 以上 2 3 せっこうラスボード 7mm 以上 + プラスター塗り 8mm 以上 11
壁の 留め金具 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 壁の 留め金具 の種類と長さ 留付け間隔 12
天井 ~ 定義は 2 種類 ~ 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 13
上階に床がある部分の天井 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 例 強化せっこうボード 1 枚張り + 当て木等 天井木製下地の場合 (A) 強化せっこうボード 12mm 以上 防火被覆材の目地部 : 当て木 30 38 以上 ( 木材 鋼材 ) または厚 0.4 幅 90 以上の鋼板 14
上階に床がある部分の天井 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 下地材料 下地材裏面 A. 強化せっこうボード 12mm 以上ボード目地部分に 野縁 野縁受け 当て木を設ける当て木は 30mm 38mm 以上の木材 鋼材 または厚 0.4mm 幅 90mm 以上の鋼板 B. 強化せっこうボード 12mm 以上 1 ロックウール 50mm 以上 ( かさ比重 0.024 以上 ) 2 グラスウール 50mm 以上 ( かさ比重 0.024 以上 ) 3 グラスウール 100mm 以上 ( かさ比重 0.01 以上 ) C.1 せっこうボード 9mm 以上 2 2 せっこうボード 9mm 以上 +RW 化粧吸音板 9mm 以上 1 枚目のボードと 2 枚目のボードの目地は一致させない ( やむを得ず一致する場合は所定の断熱材または当て木を設ける ) 15
上階に床がない部分の天井 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 例 せっこうボード 1 枚張り 天井木製下地の場合 (A) せっこうボード 12mm 以上 16
上階に床がない部分の天井 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 下地材料 下地材裏面 A. せっこうボード 12mm 以上不要 B. 1 せっこうボード 9mm 以上 2 2 せっこうボード 9mm 以上 +RW 化粧吸音板 9mm 以上 1 枚目のボードと 2 枚目のボードの目地は一致させない ( やむを得ず一致する場合は所定の断熱材または当て木を設ける ) 17
天井の 留め金具 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 天井の 留め金具 の種類と長さ 留付け間隔 18
柱 はりの防火被覆 ( 内部 ) 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 内部の独立柱 間仕切壁の被覆として 使用可能な材料 19
柱 はりの防火被覆 ( 内部 ) 内部の梁 1 吹き抜け等の梁 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) 2 天井から突出する梁 強化せっこうボード 12mm 以上又は せっこうボード 9mm 以上 2 20
その他の基準 木造軸組工法による省令準耐火構造 ( 概要 ) (1) 下地材料の目地は防火上支障のないよう処理 (2) 下地材料を貫通して設備機器を取り付ける場合の防火被覆 (3) 壁 天井内部の火炎の通り道にファイヤーストップ材を設置 (4) 連続した 2 室の合計が 10 m2以下の場合 21
よくある質問 22
よくある質問 壁や天井に 1 換気用のダクト 2 コンセントボックス を付けるときは どうすればよいですか? 23
ダクトの防火被覆 よくある質問 天井内ダクトでファイアーダンパーを設けた場合 ダンパーより先はこの限りでない 24
コンセントボックスの防火被覆 よくある質問 当該器具の裏面を せっこうボード や 鋼製の枠 で被覆 25
コンセントボックスの防火被覆 よくある質問 コンセント差込み口以外の部分等について 金属製のプレート等により被覆した器具を使用 26
よくある質問 ファイアーストップ を どこに設置すればよいのか わかりにくいです! 当て木 と ファイアーストップ の 違いがよく分かりません! 27
ファイアーストップ とは? よくある質問 万が一部屋から火が出ても延焼を遅らせる 木材 30mm 以上せっこうボード 12mm 以上ロックウール 50mm 以上 ( かさ比重 0.024 以上 ) グラスウール 50mm 以上 ( かさ比重 0.024 以上 ) グラスウール 100mm 以上 ( かさ比重 0.01 以上 ) 28
当て木 とは? よくある質問 間柱 ( 目地部分以外 ): 30mm 105mm 以上 例 内壁 外壁の室内側 間柱 ( 目地部分 ): 45mm 105mm 以上 1 せっこうボード 12mm 以上 2 せっこうボード 9.5mm 以上 2 29
ファイヤーストップ材の設置例 よくある質問 厚さ 12mm 以上のせっこうボード 天井と壁の取合い部の例 天井と間仕切壁の取合い部の例 ( ファイアーストップ ) ( ファイアーストップ ) 参考 当て木 ( せっこうボードの取合い部 ) 参考 当て木 ( せっこうボードの取合い部 ) 30
ファイヤーストップ材の設置例 よくある質問 厚さ 30mm 以上の木材 所定の断熱材 天井と壁の取合い部の例 天井と間仕切壁の取合い部の例 断熱材をすき間無く充填 31
省令準耐火構造の住宅 のメリットとは? 32
一般的な住宅火災保険の構造区分 M 構造 ( 共同住宅の場合のみ ) 1. 下記いずれかに該当する共同住宅 (a) コンクリート造建物 (b) コンクリートブロック造建物 (c) れんが造建物 (d) 石造建物 2. 耐火建築物の共同住宅 T 構造 1. 下記いずれかに該当する建物 (a) コンクリート造建物 (b) コンクリートブロック造建物 (c) れんが造建物 (d) 石造建物 (e) 鉄骨造建物 2. 耐火建築物 3. 準耐火建築物 4. 省令準耐火建物 H 構造 M 構造 および T 構造に該当しない建物 保険会社 保険商品によって内容が異なることがあります 必要な書類等 加入の際には必ずご確認ください 保険料安 保険料高 イメージ 33
一般的な住宅地震保険の構造区分 イ構造 1. 下記いずれかに該当する建物 (a) コンクリート造建物 (b) コンクリートブロック造建物 (c) れんが造建物 (d) 石造建物 (e) 鉄骨造建物 2. 耐火建築物 3. 準耐火建築物 4. 省令準耐火建物 イ構造以外の建物 ロ構造 保険料安 イメージ 地震保険は 火災保険とセットでの加入が必要です ( 単独加入はできません ) 保険対象の建物の所在地によっても 保険料が異なります 保険料高 そのほか 保険会社 保険商品 によって内容が異なることがあります 必要な書類等 加入の際には必ずご確認ください 34
フラット 35 技術基準における 省令準耐火 の位置付け テーマ1 テーマ2 テーマ3 テーマ4 耐久性 可変性 省エネルギー性 耐震性 バリアフリー性 選択基準 フラット 35 S ( 金利 A プラン ) 長期優良住宅 1 トップランナー基準 または 耐震等級 3 バリアフリー等級 4 技術基準 2 認定低炭素住宅 選択基準 フラット 35 S ( 金利 B プラン ) 技術基準 劣化対策等級 3 + 維持管理対策等級 2 省エネ等級 4 耐震等級 2 バリアフリー等級 3 必須基準 フラット 35 技術基準 省エネ ( 等級 2) 劣化 ( 等級 2) または 耐火 準耐火省令準耐火 規模 規格他 上記等級は住宅性能表示制度の等級を示し 各基準項目は簡易に表現しています 35
フラット 35 技術基準における 省令準耐火 の位置付け フラット 35 を使うなら 長持ちする住宅 にする必要があります 方法その 1 腐りにくくする 方法その 2 火に強くする または 耐火 準耐火 省令準耐火 36
より詳しく 省令準耐火構造の住宅 を知りたい方へ フラット 35 対応 木造住宅工事仕様書平成 24 年版 編著 独立行政法人住宅金融支援機構 発行 株式会社井上書院 A4 版 400 ページ / 定価 1,500 円 ( 税込 ) 購入方法は 株式会社井上書院ホームページへ ( http://www.inoueshoin.co.jp/) 37
おわりに 38
フラット 35 サイト のご案内 (www.flat35.com) 39
お問合せ先 仕様書サポートダイヤル 営業時間 9 時 ~17 時 ( 土日祝日 年末年始は休業 ) 一般電話からは 全国どこからでも市内通話料金でご利用いただけます ご利用頂けない場合 (IP 電話 PHS 海外からの国際電話など ) は 次の番号におかけください ( 通常料金がかかります ) 電話 :03-5800-8163(CS 推進部住宅技術情報室技術支援グループ ) 40