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表 1 隻数ベースのコンテナ船隊構成 船型 ( 隻数 単位 : 隻 ) Total 1,000TEU 未満 1,000 以上 3,000 未満 パナマックス (3,000 以上 ) ポストパナマックス (3,000 以上 8,000TEU 未満 ) 8,000 以上 12,000 未満 12,000

2015 年 1 月 1 日時点 2015 年 4 月 1 日時点 China Shipping (CSCL)/UASC VSA CKYHE 9.4% grouping (Cosco/K Line/Yangming /Hanjin/Evergr een) 25.2% Other services 0

東アジアへの視点

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韓進海運の経営破綻について 〇韓国の2 大海運企業であった韓進海運 ( 船腹量世界第 8 位 *) が 2016 年 8 月 30 日にソウル中央地方裁判所に法定管理申請 *2016 年 4 月時点し 経営破綻 〇近年 競争激化等による運賃低迷で昨年来業績が急激に悪化 今年上半期に巨額赤字を計上 韓

東南アジア航路 韓中航路 日韓航路等において スペース交換 航路の合理化 新航路の共同開設などについて加盟船社同士が協調することで 競争力の回復を図ることを目的としている KSP は 2017 年 11 月の第 1 弾では東南アジア航路で 3 隻 釜山 - 博多 門司航路で 4 隻の撤退 2018

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平成 28 年 10 月 31 日 各位 会社名川崎汽船株式会社代表者代表取締役社長村上英三 ( コード番号 9107 東証 名証各 1 部 福証 ) 問合せ先 IR 広報グループ長床並喜代志 (TEL ) 会社名株式会社商船三井代表者代表取締役社長池田潤一郎 ( コード番号

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Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

グローバルコンテナターミナル オペレータに関する研究 A Study on Global Container Terminal Operators ( 財 ) 運輸政策研究機構運輸政策研究所主任研究員 Senior Research Fellow, Institute for Transport P

平成18年8月31日

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本日の議題 1. 会社概要 2. 事業戦略 年度上期実績と通期見通し ~2019年市況概況 5. 収支改善への取り組み 2 Copyright 2017 Ocean Network Express Pte. Ltd. All Rights Reserved

一方 M&Aに関しては 1996 年に2 件 1997 年に5 件 1998 年に7 件 1999 年に6 件 総数 20 件が発生し かつてない合併ブームが定期船海運にも起こった 主要な船社の M&A 事例は 1997 年 1 月のNedlloydとP&Oとのコンテナ部門の対等合併 同年 11 月

2007年12月10日 初稿

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年 4 月 ACL 対 応 船 社 NVOCC 搬 入 先 会 社 名 の 変 更 マロックス マツダロジスティクス 年 2 月 参 考 資 料 ACL 講 習 会 資 料 ACL 講 習 会 資 料 を 更 新 年 2 月 ACL 対 応 船 社 N

と船種によって異なる通航料が適用されている 05 年にはコンテナ船に関する通航料が TEU ベースに変更された コンテナ船通航料を見ると 05 年から 11 年までの間に 95.2%( 年当たり 11.8%) にのぼる値上げが行われており TEU 当たりの通航料は 05 年に 42 米ドルであったが


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参考:労働統計機関一覧|データブック国際労働比較2018|JILPT

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に はじめにはじめはじめに 鉄道 トラック バス タクシーなどの 陸上輸送 飛行機などの 航空輸送 は ふだん私たちが直接利用したり目にしたりする機会が多いのでよく知られていますが 船で物資や人を運ぶ 海上輸送( 海運 ) はあまり知られていません しかし 船もほかの輸送機関と同じように活躍していま

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平成18年8月31日

事務連絡平成 29 年 9 月 7 日 一般社団法人日本倉庫協会会長一般社団法人日本冷蔵倉庫協会会長公益社団法人全国通運連盟会長一般社団法人国際フレートフォワーダーズ協会会長全国トラックターミナル協会会長日本内航運送取扱業海運組合理事長 殿 国土交通省大臣官房参事官 ( 物流産業 ) 総合政策局国際

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

トンを超える状況が続いていることがわかる 通航船舶数の多さは平均通航時間の長期化にもつながっており 通航時間は通常 8 時間から 10 時間とされているが 実際には 20 時間を超える状況が続いている 2014 年会計年度では平均通航時間が 31.5 時間に達している 4 表 1: パナマ運河の通航

12A NYK (VLS) 350S 7 368S S S S 5 233S S S 26 3 上記スケジュールは Pusan トランシップにて承ります 12B HYUNDAI (NW2) Hakata /

(案

平成 27 年共同研究の成果について ポイント 以下 1~3 については 平成 27 年 7 月 ~11 月の動向です 1 北極海航路を横断した船舶の航行数 北極海航路( ロシア側 ) を横断した船舶は24 航行 ( 前年は31 航行 ) 前年の航行数はノルウェーの研究機関 CHNLの分析結果 2

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

欧米系物流事業者との競合状況 (1) 8.0% 東アジア域内航路におけるシェア (%) 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% 7.1% 6.5% 5.5% 4.4% 4.2% 4.0% 3.1% 2.7% 2.6% 2.5% 1.9% 1.2% 1.0% 日

(Microsoft Word \224N4\214\216_\203h\203\211\203t\203g_\221D\224\225\201FTOKIO MARINE Topics_\216\251\223\256\216\324\220\352\227p\221D\203\212\203X\203N.doc)

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FRI フォーラム 99 物流業における規制緩和と その効果 1999 年 11 月 26 日 富士通総研経済研究所 木村達也

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1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

トラック運送事業の経営実態 全日本トラック協会は全国のトラック運送事業者 2,188 社 ( 有効数 ) の平成 25 年度事業報告書に基づき集計 分析した 経営分析報告書 ( 平成 25 年度決算版 ) をまとめた 全日本トラック協会が平成 4 年度から発行しているこの報告書は 会員事業者が自社の

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2. 新聞報道情報 (1) 情報ソース韓国 ( 中央日報 ), 日本 ( 日本経済新聞, 日本海事新聞 ), 海外 (Reuters, Fortune, Bloomberg, Lloyd s List, World Maritime News) の関連記事より, コンテナ船及びコンテナ貨物にかかわる

にかかるコストをまかなえればよいという発想で安い運賃をオファーし 古紙 スクラップ 穀物 パルプなどの輸送を行っていたという話を聞かせていただいたことがある その際にはコンテナ回送の代わりに運賃を極端に低くして貨物を運んだり リーファーコンテナでも電源を入れずにドライコンテナと同じようにして運用する

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「陸と海,干潟と干潟,人と生物のネットワークで環境生

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2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan

各位 会社名川崎汽船株式会社 平成 29 年 7 月 10 日 代表者代表取締役社長村上英三 ( コード番号 9107 東証 名証各 1 部 福証 ) 問合せ先 IR 広報グループ長床並喜代志 (TEL ) 会社名株式会社商船三井 代表者代表取締役社長池田潤一郎 ( コード番

5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る )


原稿メモ

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最 線 カメラル ポ 前 最前線カメラルポ 発展する 中国における生産拠点 船舶 江蘇省南通市 舶用 機器 湖北省武漢市 精密機器 江蘇省蘇州市 の 生産拠点 そして上海の事業支援拠点を訪ねて 北京 70 イラストぎじゅつ入門 黄河 林地残材や間伐未利用材などを原料にして 電力や熱を生み出す 木質バ

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

2017年12月期 第3四半期 JTI業績報告資料

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国際物流戦略チームを進める上で考慮すべき事項(案)

2017年度 JTI業績報告資料

特集 :201 年度の日本産業動向 ( 海運 ) 201 年の運賃市況は 供給圧力が強く上値は重い見通し 2013 年の運賃市況は 荷動きの増加はあったものの 新造船 特に ULCS 1 の大量竣工を受け 需給悪化から軟調に推移した 減速航海の深化 アライアンス内での機動的な航路合理化等の船腹量調整

Contents

JNTO

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特許庁工業所有権保護適正化対策事業

資料3Final 我が国産業を支える安定的・効率的な物流(外航海運)

電気事業分科会資料

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

輸送量 (kg) 海上分担率 図 1 に 07~14 年の日本発米国向けトランジスタ輸送の海上 航空輸送量と海上分担 率の推移を示す 800, , , , , , , ,

図表 1 海運業発展の歴史 15 世紀末 ~ 19 世紀 1950 年代以降 シップブローカー 取引所 保険等の誕生 創出 蒸気船の誕生 スエズ運河開通 海底ケーブル等 定期船 不定期船事業の誕生 コンテナ革命 航路の発見 産業革命 コンテナの発明 労働集約からの解放 大量輸送へ 重商主義 三角貿易

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インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

Microsoft PowerPoint - 決算説明資料2(日).ppt

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2017 電波産業調査統計

中南米西岸 ( メキシコ含む ) FCL サービス 201/9 12A ONE (JTV1 / JVH) Shimizu Lazaro Cardenas / Fri ALS CLIVIA PEARL RIVER BRIDGE 002S 090S 8/5 8/3 4 8/3 MOL DEVOTION

Microsoft Word - ①外航コンテナフィーダ輸送実績(24年度報告P1~3)★

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Transcription:

定期船 ( コンテナ船 ) 業界の合従連衡 ~M&A とアライアンス ~ ( 船舶 :2016 年 3 月 ) 古くから定期船業界では海運同盟などの共同行為によって運賃水準の維持が図られていましたが その後 独占禁止法の適用除外の縮小や廃止などにより同盟の機能が低下し 業界は運賃競争の世界に突入しました その後の定期船会社は 輸送シェア拡大のため M&A( 合併と買収 ) による企業規模の拡大や共同運航グループ ( コンソーシアム ) の結成による運航の合理化を進めてきました 以下 定期船業界における合従連衡について M&A とコンソーシアムの 2 つの視点からご紹介します 1 定期船業界の合従連合 かつて定期船業界では 海運同盟という名の 共同行為 により運賃維持が図られていましたが 1984 年に米国で成立した海運法は 反トラスト法 ( 独占禁止法 ) の適用除外の範囲を最小限に限定したため 同盟の運賃設定 維持機能は著しく低下しました この結果業界は運賃競争の世界に突入し 各船社はコンテナ船の大型化 航路網の拡充 荷役設備や輸送体制の整備を進め 激しい競争が展開されることとなりました ちなみに 1984 年海運法が制定された当時のコンテナ船の最大船型は 4,500TEU 型でしたが 1990 年代半ばには 8,000TEU 型 2000 年代半ばには 15,000TEU 型 そして現在では 18,000TEU 型が竣工し さらに 20,000TEU 型が発注されている状況です このように大型化するコンテナ船を発注 建造し 世界的な航路網を維持するためには巨大な資本が必要となります そこで大手定期船社は M&A( 合併と買収 ) による企業規模の拡大や 共同運航グループ ( コンソーシアム ) の結成により運航の合理化を進めてきました 2 定期船業界における M&A TOKIO MARINE TOPICS 大手定期船社の多くは 他の船社そのものまたはその定期船部門を買収することで 船腹規模の拡大 航路網の拡充を図り 運航効率向上 収益性改善 運航合理化を両立させてきました 巻末記載の 資料 にコンテナ船腹上位 20 社の 1970 年以降の M&A の状況を纏めましたが この資料からは下記が分かります (1)20 社中 9 社で M&A の実績があること (2)1990 年代後半から 2000 年代半ばにかけて M&A が活発となったこと (3) 特にコンテナ船腹量で上位の Maersk Line( デンマーク ) CMA-CMG( 仏 ) Hapag-Lloyd( 独 ) などは度重なる M&A を行ってきたこと (4)M&A で被買収先となった会社側でも 相当数の M&A を行っていたこと 2008 年のリーマンショック以降 大型の M&A は見られませんでしたが 2014 年 12 月にコンテナ船腹世界第 6 位 ( 当時 ) の Hapag-Lloyd と同 20 位の CSAV( チリ ) がコンテナ船部門を統合し 船隊規模約 170 隻 94 万 TEU の世界第 4 位の規模に浮上したほか 2015 年 2 月には Hamburg Sud( 独 ) が CCNI( チリ CSAV に次ぐ中南米第 2 位の船社 ) を買収しました これにより Hapag-Lloyd と Hamburg Sud の両社は南米航路の拡充を果たしました 2015 年の定期船業界は 大型コンテナ船の竣工とカスケード効果のために船腹供給が過剰となった一方 荷動きの伸びが鈍く各社の業績は悪化しましたが 2015 年 12 月に 2 件の大型 M&A が発表されました まずコンテナ船腹世界第 3 位の CMA-CGM が 同第 13 位の APL を所有する NOL( シンガポール ) の買収を発表しました 両社は 2016 年半ばに統合される予定で CMA-CGM の船腹は約 550 隻 236 万 TEU と 世界第 2 位の MSC( スイス ) の規模に近づくこととなります これに続き中国の 2 大国有船社グループ 中国遠洋運輸集団 ( コスコグループ 傘下にコンテナ船腹世界第 6 位の COSCON を所有 ) と 中国海運集団 ( チャイナシッピンググループ 傘下に同第 7 位の CSCL を所有 ) の合併およびグループ会社再編成が発表されました 今後両グループのコンテナ バルク部門はコスコグループの船社に タンカー ガス部門はチャイナシッピンググループの船社に集約されるとのことで 新しいコンテナ船事業会社の船腹は約 300 隻 160 万 TEU 世界第 4 位の規模となる見通しです この合併は 9 月中旬に中国政府が主要国有企業の強化 拡大を進めるとの方針を表明したのち 交渉が進められてきたものです Page 1

3 コンソーシアムの再編成 (1) 近年の再編成の動き定期船業界では同盟が機能していた時代から 運賃決定機能を持たない協定である コンソーシアム を結成し 加盟船社間で共同運航を行うことで 航路網の拡充 運航便数の増大というサービスの拡充と運航合理化を両立させてきました 現在の主要コンソーシアムは下表の通り 4 グループで大手 20 社中 16 社がこれに参加し アジア / 北米 アジア / 欧州 北米 / 欧州の基幹航路で共同運航が行われています 下表では近年のコンソーシアム結成 既存コンソーシアムの航路の拡大の動きを取り上げていますが 上位船社で提携強化の動きが見られたのが特徴です なおコンソーシアムのうち この 4 グループのように基幹航路などで大規模に実施されるものを 特に アライアンス と言います < 定期船業界の主要コンソーシアム > アライアンス加盟船社経緯 G6 アライアンス Hapag-Lloyd( 独 ) OOCL( 香港 ) 日本郵船 ( 日 ) 商船三井 ( 日 ) APL( シンガポール ) Hyundai( 韓 ) CKYHE COSCON( 中 ) 川崎汽船 ( 日 ) Yang Ming( 台湾 ) Hanjin( 韓 ) Evergreen( 台湾 ) 2M ネットワーク OCEAN THREE Maersk Line( デンマーク ) MSC( スイス ) CMA-CGM( 仏 ) CSCL( 中 ) UASC( 中東湾岸 6 か国 ) 1994 年 The New World Alliance( 商船三井 APL Hyundai) 結成 1995 年 Grand Alliance(Hapag-Lloyd OOCL 日本郵船 MISC) 結成 (MISC は2010 年に欧州 地中海航路から撤退 離脱 ) 2012 年上記が合体し アジア / 北欧州 アジア / 地中海で協調開始 2013 年アジア / 北米西岸に協調範囲を拡大 2014 年アジア / 北米西岸 大西洋に協調範囲を拡大 2003 年 COSCON 川崎汽船 Yang Ming Hanjin がアジア / 欧州 地中海で協調開始 (CKYH) 2014 年 Evergreen( 台湾 ) が加入 2015 年アジア / 北米西岸 アジア / 北米東岸 大西洋に協調範囲を拡大 2015 年アジア / 欧州 アジア / 北米東岸 アジア / 北米西岸 大西洋で協調開始 2015 年アジア / 北欧州 アジア / 地中海 アジア / 北米東岸 アジア / 北米西岸で協調開始 G6 アライアンスと CKHYE は従来からのアライアンスですが G6 アライアンスでは 2013 年と 2014 年の協調航路の拡大 CKHYE は 2014 年のエバーグリーン ( 台湾 ) の加盟 2015 年の協調航路の拡大によって現在の姿となりました 一方の 2M ネットワークと OCEAN THREE は いずれも 2015 年に結成された新しいコンソーシアムです 2M ネットワークの Maersk Line と MSC は CMA-CGM を加えた 3 社でコンソーシアムを結成する予定でしたが 中国当局の認可を得られず 2 社での結成となりました そこで CMA-CGM は CSCL と UASC( 中東湾岸 6 か国 ) とともに OCEAN THREE を結成するに至った経緯があります (2) 今後の注目ポイントさて CMA-CGM の APL 買収 COSCON と CSCL のコンテナ部門の合併によって注目されるのは これらの M&A がいずれも現在のコンソーシアムの枠組みを超えたものであり 今後コンソーシアムにどのような変化が見られるかということです 前者のケースでは APL が CMA-CGM の加盟する OCEAN THREE に移籍するものと思われますが 2016 年中は G6 アライアンスに残留し 移籍は 2017 年となる模様です また後者のケースでは COSCON は CKYHE に加盟しており 一般的には新会社は CKYHE の一員になると考えられますが 2015 年に結成されたばかりの OCEAN THREE の契約期間が 2 年であるため 加盟コンソーシアムは未定とのことです いずれにせよこれら大型 M&A によって 単に船社がコンソーシアム間を移籍することで終わるのか あるいは新たなコンソーシアムが結成されるのか それとも再編成に繋がるのかなど 注目を集めているポイントです Page 2

4 外航海運における独占禁止法適用除外 定期船業界では多くの船社がコンソーシアムを結成してきたことは前述のとおりですが これら船社間協定と独占禁止法の関係について 日本 アメリカ EU における状況に触れておきます (1) 日本日本では 安定した外航海運サービス提供のため 運賃 料金 航路 配船などの船社間の共同行為が 利用者の利益を不当に害さない 制限されないことを基本として 必要最小限で認められてきました しかし公正取引委員会は 2016 年 2 月 現時点では同盟やコンソーシアムなどの各種協定を独占禁止法の適用除外とする必要性は認められない と発表しました 1 今後 国土交通省と同委員会で協議が行われる模様ですが その動向が注目されます (2) 米国米国では 1998 年外航海運改革法 (OSRA 1999 年 5 月施行 ) により サービス 運賃の独自行動権や非開示のサービスコントラクトの導入を同盟のメンバーに義務付けています つまり事実上 運賃設定やサービス規制などの機能を排除することで 反トラスト法の適用除外範囲を最小限に留めています 但し運賃に関して 拘束力のない船社間協定は認められています (3) EU EU では 2008 年 10 月 海運同盟に対する独禁法の一括適用除外 が廃止されました しかし 運航の効率化や環境などに資する技術協定 ( スロット交換やスケジユール調整など ) で 荷主の享受するメリットがデメリットを上回るものであれば 船社間協定がある程度は認められており これがコンソーシアムの存在根拠となっています 5 参考 日米外航海運フォーラムから 国土交通省は 日米海事協議 2 の東京開催を機に 日米外航海運フォーラム 3 を開催し テーマとして 船社間協定のあり方と外航海運の独占禁止法適用除外制度 を取り上げました このフォーラムでは 米連邦海事委員会 (FMC)Mario Cordero 委員長 国土交通省海事局 若林陽介次長 海事センター 森本清二郎研究員の基調講演 パネルディスカッションが行われましたが このうちコルデロ委員長の講演内容の一部をご紹介します (1)EU の海運同盟に対する独占禁止法一括適用除外廃止の影響コルデロ委員長は コンテナ輸送に限った個人的見解 と前置きした上で EU が 2008 年 10 月に施行した 海運同盟に対する独占禁止法一括適用除外の廃止 は 米国との貿易でマイナスの影響はなく 価格競争激化や大幅な運賃の下落は無かった と述べました 理由として 米国 1998 年外航海運改革法により 船社と個々の荷主間では非公開のサービスコントラクトが主流となり 外航海運の規制緩和が米国で先行していたこと を挙げました (2)EU と米国の規制緩和への考え方さらに同委員長は EU が海運同盟の独占禁止法適用除外を廃止した一方で 米国は一定の適用除外制度を維持しつつ 様々な禁止条項を策定し対応している と両者の違いを紹介し 欧米ともに重視しているのは同盟船社間の競争を妨げないことであり 非公開サービスコントラクトを否定しておらず 根本的な考え方は共通だ としました (3) アライアンスの効果上記に加えて同委員長は 共同運航 ( アライアンス ) では 1 各メンバーが独自のマーケティングや自由な価格設定が確保され 競争維持と運航協力が可能となっていること 2 主要 4 アライアンスを調査した結果 競争の阻害 不当な運賃上昇 サービスの低下は認められなかったこと 3 市場の集中や参入障壁などのネガティブな作用もなかったこと を披露した上で アライアンスは 個々の船社のリスクを減らしつつ サービスネットの拡充と今日の輸送需要に応えることが出来るもの として 市場の寡占化を進行させる可能性のある M&A と比較した利点を述べました 1 外航海運に係る独占禁止法適用除外制度の在り方 (http://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h28/feb/160204.html) 2 同協議は 2 回目で 2015 年 9 月 24 日に東京で開催された また日米外航海運フォーラムはその翌日に開催されている 3 2015 年 9 月 25 日開催 共催は運輸政策研究機構国際問題研究所 日本海事センターとの共催 Page 3

資料 世界のコンテナ船腹上位 20 社と M&A の状況 (1970 年以降 ) 会社名 所在地年運航船腹量隻数 TEU 合併 買収等 1 Maersk Line( デンマーク ) 583 隻 2,992,803TEU 2 MSC( スイス ) Mediterranean Shipping Company 491 隻 2,691,581TEU 3 CMA-CGM( フランス ) 466 隻 1,823,209TEU Companie Maritime d Affretement- Compagnie Generale Maritime 4 Hapag-Lloyd( ドイツ ) 173 隻 938,639TEU 1993 EAC(East Asiatic Container デンマーク ) 吸収合併 EAC 1991 年 Ben Line( 英 ) 吸収合併 1999 Sea-Land( 米 ) 買収 1999 Safmarine( 南ア ) 買収 Safmarine 1998 年 CMB(Compagnie Maritime Belge べルギー) 買収 2005 P&O Nedlloyd( 英蘭 ) 買収 P&O Nedlloyd 1986 年 P&O( 英 ) が OCL(Overseas Containers Ltd 英 ) 買収 1997 年 P&O と Nedlloyd Line( 蘭 ) 合併 ( P&O Nedlloyd) 1998 年 Blue Star Line( 英 ) 買収 2000 年 Farrell Line( 米 ) 買収 2000 年 Harrison Line( 英 ) 買収 1973 CGT(Compagnie Generale Transatlantique 仏 ) と MM(Messageries Maritimes 仏 ) 合併 ( CGM へ ) 1998 CMA が ANL(Australian National Lines 豪 ) 買収 1999 CMA と CGM( 仏 ) 合併 ( CMA-CGM) 2006 Delmas( 仏 ) 買収 2007 Cheng Lie Navigation( 台湾 ) 買収 2007 US Lines( 米 ) 買収 2007 Comanav(Compagnie Maroccaine de Navigation モロッコ) 買収 1970 Hapag( 独 ) と North German Lloyd( 独 ) が合併 ( Hapag-Lloyd へ ) 2005 TUI AG(Hapag-Lloyd の親会社 独 ) が CP Ships( 英 ) 買収 CP Ships 1995 年 CAST Container Line( ベルギー ) 買収 1997 年 Lykes Line( 米 ) 買収 1997 年 Contship Container Line( 英 ) 買収 1998 年 ANZDL(Australia- New Zealand Direct Line 豪 ) 買収 1998 年 Ivaran Lines( ノルウェイ ) 買収 1999 年 TMM(Transportation Maritime Mexicana メキシコ ) コンテナ部門買収 TMM 1996 年 Flota Mercante-Grancolombiana( コロンビア ) 買収 2014 CSAV(Compania Sud Americana de Vapores チリ ) のコンテナ船事業買収 CSAV 1999 年 Montemar( ウルグアイ ) 買収 2000 年 Norasia Line( スイス ) 買収 5 Evergreen Line( 台湾 ) 192 隻 931,849TEU 1998 Lloyd Triestino( 伊 ) 買収 Page 4

6 COSCON( 中国 ) Cosco Container Lines 162 隻 852,501TEU 7 CSCL( 中国 ) China Shipping Container Lines 128 隻 694,714TEU 8 Hamburg-Sud( ドイツ ) 135 隻 647,497TEU 9 Hanjin Shipping( 韓国 ) 104 隻 631,681TEU 10 OOCL( 香港 ) Orient Overseas Container Line 105 隻 564,286TEU 11 商船三井 ( 日本 ) 96 隻 558,796TEU 12 Yang Ming Marine Transport ( 台湾 ) 101 隻 542,239TEU 13 APL( シンガポール ) American President Line 84 隻 535,106TEU 14 UASC( 中東湾岸 6 か国 ) United Arab Shipping Co 57 隻 512,785TEU 15 日本郵船 ( 日本 ) 101 隻 505,192TEU 16 川崎汽船 ( 日本 ) 68 隻 390,512TEU 17 Hyundai Merchant Marine ( 韓国 ) 56 隻 381,566TEU 18 PIL( シンガポール ) Pacific International Line 146 隻 364,370TEU 19 ZIM( イスラエル ) 82 隻 361,831TEU 20 Wan Hai Lines( 台湾 ) 87 隻 210,216TEU 1997 コンテナ部門を上海遠洋運輸公司と一体化 1997 上海海運 ( 集団 ) 公司 大連海運 ( 集団 ) 公司 中国海員対外技術服務公司 中公船業公司が合併し China Shipping 設立 1998 Alianca( ブラジル ) 買収 1998 South Pacific Container Line( 米 ) 買収 1999 Crowly American Transport( 米 ) 買収 2003 Kieng Hung( 台湾 ) 買収 2004 Columbus Line( 米 ) 買収 2008 Costa Container Lines( 伊 ) 買収 1987 Korea Shipping( 韓国 ) 買収 1997 Senetor Line( 独 ) 買収 1997 NOL(Neptune Orient Lines シンガポール ) が APL( 米 ) 買収 ( APL) 1991 日本ライナーシステム ( 山下新日本汽船 ジャパンラインのコンテナ部門 ) 吸収合併 ( 運航船腹量は 2015 年 12 月 Alphaliner 資料より ) 弊社では今後も動向を注視しつつ お客様に情報をお届け致します 本 Topics に関するお問い合わせ ご意見 ご感想等ございましたら 弊社営業担当までお寄せくださいますよう 宜しくお願い申し上げます ( 写真および情報提供 :< 荷主と輸送 > より ) 以上 Page 5

*************************************************************************************************** (2015 年 2 月配信分を 纏めて掲載しております ) 1.201 2016 年 2 月 15 日配信配信分 (1) 本船明細 航路 積載貨物 APL VANDA コンテナ船 151,963 G/T 2013 年建造船籍 : シンガポール登録船主 : NOL Liner Pte Ltd( シンガポール ) 航路 : 中国 (1.15 出帆 ) シンガポール(1.20 出帆 ) エジプト ( ポートサイド 2.4 出帆 ) フランス ( ル アーヴル 2.13 出帆 ) イギリス( サウサンプトン ) 積載貨物 : コンテナ貨物 (2) 事故概要 本船 APL VANDA(13,893TEU) は 2 月 13 日夜 ル アーヴルからサウサンプトン向け航行中 電源喪失後 イギリス ブランブルバンク ( 砂州 ) において任意座州した ( 同場所は 1 年余前に自動車運搬船が任意座州した同じ場所である ) サウサンプトンの当局は8 隻のタグを出動し 本船 ( 全長 369 メートル ) の救助にあたった 本船損傷や海上汚染も生じず 深夜過ぎ 本船は曳卸しに成功 その後無事入港した つい2 週間足らず前のエルベ川での CSCL INDIAN OCEANに続く巨大コンテナ船の座礁事故である ( 情報入手元 :The Maritime Executive, BBC News, Lloyd s List) 2.2016 年 2 月 5 日 / 2 月 9 日配信分 (1) 本船明細 航路 積載貨物 CSCL INDIAN OCEAN コンテナ船 187,541 G/T 2015 年建造船籍 : 香港登録船主 : CSCL Indian Ocean Shipping Co( 中国 ) 航路 : 中国 廈門 (1.2 出帆 ) シンガポール(1.7 出帆 ) マレーシア ポートケラン(1.9 出帆 ) オランダ ロッテルダム (1.27 出帆 ) イギリス フェリックストー(2.2 出帆 ) ドイツ ハンブルク積載貨物 : コンテナ貨物 (2) 事故概要 本船 CSCL INDIAN OCEAN は 2016 年 2 月 3 日 ドイツ グリューネンダイヒのエルベ川沿いで座礁した 本船はイギリス フェリックストーからドイツ ハンブルクに向かうところであった 本船の救助ならびに環境損害防止に向け 複数のタグ等が駆けつけている状況である (3) 同年 2 月 9 日続報 本船 CSCL INDIAN OCEAN の船主は 救助業者を起用した 2 月 4 日 7 隻のタグでの第 1 回目の曳卸し作業は失敗に終り 次は 2 月 9 日に 12 隻のタグを使う予定とした 本船浮揚に向け 船脚を軽くするため 既に本船バラスト水の排水および大半の燃料の抜き取りを実施したと報じられている 浚渫船 2 隻で座礁現場において大量の土砂除去にあたっている 最終的に本船は 2 月 9 日の満潮時の曳卸しにより再浮揚に成功したと報じられている ( 情報入手元 :W.K.Webster) ( 内容は いずれも情報配信時点のものです ) 船舶 貨物 運送の保険の情報サイト マリンサイト http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/hojin/marine_site/index2.html TOKIO MARINE Topics( 船舶 ) http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/hojin/marine_site/news/tokiomarine_topics/hull.html Page 6