新入社員の お金の使い方 に関する意識調査 調査結果のポイント 初任給の使い道 :1 位 家族へのプレゼント 2 位 貯蓄 初任給記念には 1 万円以上 ~5 万円程度を使う予定 学生時代よりお金をかけたいのは 1 位 趣味 2 位 貯蓄 3 位以下は男女の違いが明確に 男性は自動車 バイク 住空間にこだわり 女性はファッション 美容 旅行に高い関心 貯蓄の目的は 将来の生活費 調査要綱 1. 調査対象 : 当社主催 じゅうろく新入社員セミナー を受講した 岐阜 愛知両県の取引先企業の新入社員 2. 調査時期 : 平成 27 年 3 月 ~4 月 3. 調査方法 : 無記名式アンケート 4. 有効回答者数 : 702 名 回答者の内訳 ( 人 %) ( 人 %) ( 人 %) 最終学歴 男性 女性 計 構成比 勤務地 男性 女性 計 構成比 業種 男性 女性 計 構成比 大学以上 167 116 283 40.3 岐阜県 300 244 544 77.5 製造業 222 110 332 47.6 短大 高専 22 31 53 7.5 愛知県 97 41 138 19.7 建設業 56 21 77 11.0 専門学校 2 38 40 5.7 それ以外 13 7 20 2.8 卸 小売業 32 31 63 9.0 中 高校 219 107 326 46.4 合計 410 292 702 100.0 サービス業 48 61 109 15.6 合計 410 292 702 100.0 その他 51 65 116 16.6 合計 409 288 697 100.0 中 高校, 46.4 大学以上, 40.3 それ以外, 2.8 愛知県, 19.7 サービス業, 15.6 その他, 16.6 製造業, 47.6 専門学校, 5.7 短大 高専, 7.5 岐阜県, 77.5 卸 小売業, 9.0 建設業, 11.0 ( 注 ) 端数を四捨五入しているため 内訳の合計が 100% にならない場合がある 十六総合研究所 1
1. 調査の目的 初めての給料日は 新入社員が皆胸を躍らせるイベントだ 家族への感謝の気持ちを伝える機会に 1 ヶ月間頑張った自分へのご褒美に と 使い道を考えている時間が一番楽しいかもしれない しかし最近の若者は 車や高級品に興味がない 海外旅行に関心が薄い 節約志向で無駄遣いはしない などと言われている バブル崩壊後 不景気の時代に生まれ育った新入社員世代の若者たちは 安定志向で現実的といった傾向があるという お金の使い方にこそ そのような面が表れそうだが 実態はどうだろうか 当社では 今年 3~4 月に行った 新入社員の意識調査アンケート に お金の使い方 に関する設問を設定し 岐阜 愛知両県で勤務する新入社員の意識を調査した 2. 初任給の使い道 初任給を日常の消費以外でどのように使う予定かについて 約 6 割の人 (57.0%) が と回答した 次いで 5 貯蓄 が 26.8% 3 仕事道具 自己啓発など自分への投資 が 8.1% であった 男女別にみると と回答した男性は 58.0% 女性は 55.5% と男性が 2.5 ホ イント上回り 5 貯蓄 と回答した男性は 25.9% 女性は 28.1% と女性が 2.2 ホ イント上回った 学歴別にみると と回答した人が最も多かったのは大卒以上で 59.2% 次いで中学 高校卒 (56.5%) 短大 高専 専門学校卒 (50.5%) であった 5 貯蓄 と回答した人は短大 高専 専門学校卒で 30.1% 中学 高校卒で 29.0% 大卒以上で 23.9% となり 新入社員の中でも年齢の若い人の方が初任給を貯蓄したいと考えているという結果になった 3 自分への投資 は全体で 1 割程度であったほか 自分へのご褒美 ( 6その他 を選択した人 ) などという意見も少数であった 初任給は自分のた めより周囲のために使いたいと考える人が多いと言 える 全体 男性 女性 57.0 58.0 55.5 4.8 8.1 5.1 7.6 4.5 8.9 0.1 0.2 26.8 25.9 28.1 大学以上 短大 高専 専門学校 中 高校 50.5 59.2 56.5 初任給の使い道 学歴別 2.2 0.3 4.0 9.2 11.8 6.7 5.7 30.1 23.9 29.0 3.1 3.2 3.1 3.4 5.4 2.1 2 友人やお世話になった人へのプレゼント 3 仕事道具 自己啓発など自分への投資 4 寄付など 社会への貢献 5 貯蓄 6 その他 2 友人やお世話になった人へのプレゼント 3 仕事道具 自己啓発など自分への投資 4 寄付など 社会への貢献 5 貯蓄 6 その他 十六総合研究所 2
3. 初任給記念にいくら使うか 前問の 初任給記念 にいくら使うかをたずねたと ころ 家族へのプレゼント を選択した人では 2 1 万円以上 ~5 万円未満 が最も多く 70.9% 11 万円未満 が 22.6% であった 友人やお世話になっ た人へのプレゼント を選択した人も同じく 21 万 円以上 ~5 万円未満 が最も多く 55.9% 11 万円 未満 が 38.2% であった 自分への投資 を選択し た人も 21 万円以上 ~5 万円未満 が 77.2% と最も 多かった 貯蓄 を選択した人では 21 万円以上 ~5 万円未満 が 43.7% 35 万円以上 ~10 万円未 満 が 42.1% と二分した いずれの使い道を選んだ 初任給の平均使用金額 単位 : 円 使い道 全体 男性 女性 家族へプレゼント 28,534 30,378 25,807 お世話になった人へプレゼント 23,088 26,190 18,077 自分への投資 34,825 35,806 33,654 社会貢献 5,000 5,000 - 貯蓄 58,361 61,667 53,910 グループも 410 万円以上 を選択した人は少数であり 初任給記念とはいえ高額の買い物をする予定の人は少ないようだ 平均金額 ( 各区分の中間値を基準とした加重平均 ) が最も高かったのは 貯蓄 で 58,361 円 2 位は 自分への投資 で 34,825 円であった 初任給記念にいくら使うか 家族へプレゼント お世話になった人へプレゼント 自分への投資 社会貢献 貯蓄 22.6 70.9 38.2 55.9 10.5 77.2 100.0 3.8 43.7 42.1 2.3 4.3 5.9 8.8 3.5 10.4 11 万円未満 21 万円以上 ~5 万円未満 35 万円以上 ~10 万円未満 410 万円以上 4. 学生時代よりお金をかけたいもの 70% 学生時代よりお金をかけたいもの ( 複数回答 ) 60% 50% 女性 3 位 40% 男女とも 1 位 男性 3 位 30% 20% 10% 男性の方が住空間にこだわり 女性の方が旅行好き 男女とも 2 位 全体 男性 女性 0% 1 家電 2 住居テ費リ ( ア家 ) 賃 イン 3 ブランド品 腕時計 貴金属 4 ファッション 5 食事 6 趣味 7 美容 8 自動車 バイク 9 国内旅行 10 海外旅行 11 投資 12 寄付 13 自己啓発 ポ 14 ー健ツ康 マ リッサラッークジス等 ( ) ス 15 貯蓄 16 その他 社会人になったからこそ 学生時代よりお金をか けたいものやしたいことについて 最大 3 つまでの 複数回答で尋ねた 1 位は 6 趣味 で 56.1% 2 位は 15 貯蓄 で 十六総合研究所 3
45.4% 3 位は 4ファッション で 32.8% であった 初任給の使い道では 4 人に 1 人が 貯蓄 と回答したが これから得る給料についても貯蓄する意欲が高いようだ 男女別でみると 男性は 1 位が 6 趣味 で 61.5% 2 位が 15 貯蓄 で 43.9% 3 位は 8 自動車 バイク で 29.0% であった 女性は 1 位が 6 趣味 で 48.6% 2 位が 15 貯蓄 で 47.6% 3 位が 4 ファッション で 47.3% であった 女性では上位 3 つが 48% 前後で拮抗する結果となった 1 位と 2 位は男女とも同じであったが 3 位以下では男女の違いが明確になった 男性は自動車やバイクへの関心が高く 女性はファッションや美容への関心が高い また 住空間や食事には男性の方が 旅行には女性の方がお金をかけたいと考えている 5. 貯蓄の目的 初任給や今後の給料を貯蓄したいと回答した人に 貯蓄の目的を尋ねた トップは 2 将来の生活費 ( 子どもの教育費等 ) で 38.0% 次いで 1 老後の資金 (15.2%) 5 車購入 (13.2%) となった 10 目的なし も 12.9% いた 男女別でみると 1 位は男女とも 2 将来の生活費 で男性 33.2% 女性 44.1% であった 2 位は 男性は 5 車購入 で 18.0% 女性は 1 老後の資金 で 17.6% となった 3 位は男女とも 10 目的なし で男性 15.7% 女性 9.4% であった 車購入を除けば 何かの目的のためというよりは 漠然とした将来への不安に備えたいという思いで貯蓄をしている人が多いといえる 1 老後の資金 2 将来の生活費 ( 子どもの教育費等 ) 3 住宅資金 4 旅行資金 5 車購入 6 家電購入全体 7 結婚資金男性 8 服飾 ブランド品購入女性 9その他 10 目的なし 0% 10% 20% 30% 40% 50% 6. 終わりに 初任給の使い道では 定番の 家族へのプレゼント が 1 位であった 初任給でお世話になった人に感謝の気持ちを伝えたいのは 現在の若者も変わらない 若者の車離れと言われるが 特に男性では自動車にお金をかけたい人が相応に確認できた これは当地域が車社会という特性も関係しているだろう またファッションにはお金をかけたいがブランド品には関心が薄いことから ブランドに左右されず自分で価値があると判断したものを購入する傾向が あるといえる 社会人生活が始まることで 自由に使えるお金が増える人がほとんどだ それでも貯蓄の優先順位が高いのは 将来何が起こるか分からない という不安が大きいからだろう しかし貯蓄に重きを置きすぎると 趣味や自己啓発への出費を減らすことになってしまう 初任給からしっかりと貯蓄できる堅実な若者だからこそ 自分への投資をしながら自らの価値を高め 有意義なお金と時間の使い方をしていただきたいと思う ( 研究員早川博美 ) 十六総合研究所 4
DATA 初任給の使い道 短大 高専 全体男性女性大学以上中 高校専門学校 57.0% 58.0% 55.5% 59.2% 50.5% 56.5% 2 友人やお世話になった人へのプレゼント 4.8% 5.1% 4.5% 4.0% 2.2% 6.7% 3 仕事道具 自己啓発など自分への投資 8.1% 7.6% 8.9% 9.2% 11.8% 5.7% 4 寄付など 社会への貢献 0.1% 0.2% 0.0% 0.3% 0.0% 0.0% 5 貯蓄 26.8% 25.9% 28.1% 23.9% 30.1% 29.0% 6その他 3.1% 3.2% 3.1% 3.4% 5.4% 2.1% 合計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 初任給記念にいくら使うか 2 お世話になった人へのプレゼント 3 自分への投資 全体 男性 女性 全体 男性 女性 全体 男性 女性 11 万円未満 22.6% 19.3% 27.3% 38.2% 23.8% 61.5% 10.5% 12.9% 7.7% 21 万円以上 ~5 万円未満 70.9% 72.7% 68.3% 55.9% 71.4% 30.8% 77.2% 71.0% 84.6% 35 万円以上 ~10 万円未満 4.3% 5.0% 3.1% 5.9% 4.8% 7.7% 8.8% 12.9% 3.8% 410 万円以上 2.3% 2.9% 1.2% 0.0% 0.0% 0.0% 3.5% 3.2% 3.8% 合計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 4 社会貢献 5 貯蓄 6 その他 全体 男性 女性 全体 男性 女性 全体 男性 女性 11 万円未満 100.0% 100.0% - 3.8% 3.8% 3.8% 4.8% 0.0% 11.1% 21 万円以上 ~5 万円未満 0.0% 0.0% - 43.7% 40.0% 48.7% 38.1% 33.3% 44.4% 35 万円以上 ~10 万円未満 0.0% 0.0% - 42.1% 42.9% 41.0% 33.3% 33.3% 33.3% 410 万円以上 0.0% 0.0% - 10.4% 13.3% 6.4% 23.8% 33.3% 11.1% 合計 100.0% 100.0% - 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 学生時代よりお金をかけたいもの 全体 男性 女性 貯蓄の目的 全体 男性 女性 1 家電 13.7% 18.5% 6.8% 1 老後の資金 15.2% 13.4% 17.6% 2 住居費 ( 家賃 インテリア ) 15.8% 17.8% 13.0% 2 将来の生活費 ( 子どもの教育費等 ) 38.0% 33.2% 44.1% 3ブランド品 貴金属 腕時計 11.1% 13.2% 8.2% 3 住宅資金 6.7% 8.8% 4.1% 4ファッション 32.8% 22.4% 47.3% 4 旅行資金 3.6% 1.4% 6.5% 5 食事 18.9% 21.0% 16.1% 5 車購入 13.2% 18.0% 7.1% 6 趣味 56.1% 61.5% 48.6% 6 家電購入 0.5% 0.5% 0.6% 7 美容 13.0% 1.5% 29.1% 7 結婚資金 6.5% 6.9% 5.9% 8 自動車 バイク 19.1% 29.0% 5.1% 8 服飾 ブランド品購入 0.3% 0.0% 0.6% 9 国内旅行 17.7% 12.2% 25.3% 9その他 3.1% 2.3% 4.1% 10 海外旅行 17.1% 15.4% 19.5% 10 目的なし 12.9% 15.7% 9.4% 11 投資 3.1% 4.1% 1.7% 合計 100.0% 100.0% 100.0% 12 寄付 0.4% 0.5% 0.3% 13 自己啓発 5.0% 5.4% 4.5% 14 健康 リラックス ( スポーツ マッサージ等 ) 10.4% 9.0% 12.3% 15 貯蓄 45.4% 43.9% 47.6% 16その他 2.1% 1.7% 2.7% 十六総合研究所 5