認知症医療従事者等向け研修事業要領

Similar documents
実施要綱

平成30年度精神保健に関する技術研修過程(自治体推薦による申込研修)

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

Microsoft Word - 4㕕H30 �践蕖㕕管璃蕖㕕㇫ㅪ�ㅥㅩㅀ.docx

緩和ケア研修会における e-learning の導 について 市 札幌病院精神医療センター副医 上村恵 ( 特定 営利活動法 本緩和医療学会委託事業委員会委員 )

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

001

地域総合支援協議会

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 11a_H30実践リーダー研修募集要項

区分

2018 年度以降に入学した方が対象の科目です 2017 年度以前に入学した方は履修登録できません リング老年心理学 B 2018~ 科目コード FD2545 単位数履修方法配当年次担当教員 2 R or SR( 講義 ) 1 年以上吉川悠貴 161 基礎心理 2017 年度以前に入学した方は 本科

Microsoft PowerPoint - 9-2桜川市(2)

Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

小児_各論1の2_x1a形式

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

Microsoft Word - ① 鏡.docx

Microsoft Word - ○(確定)救急修練等に係る受講者の募集について(都道府県 宛).rtf

平成 28 年度第 2 回射水在宅医療 介護連携推進協議会次第 日時平成 29 年 2 月 24 日 ( 金 ) 午後 1 時 30 分 ~ 会場射水役所 2 階 202 会議室 1 開会 2 あいさつ 3 議題 (1) 平成 28 年度射水在宅医療 介護連携推進事業実施状況及び課題の整理 ( 資料

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

計画の今後の方向性

<4D F736F F D A8D CA48F43834B C E FCD817A E

<4D F736F F D20CADFCCDEBAD D9595B68E9A816A8AEC91BD95FB8E735F5F91E682558AFA89EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E >

厚生労働省による 平成 30 年度介護報酬改定に関する Q&A(Vol.1) に対する 八王子介護支援専門員連絡協議会からの質問内容と八王子市からの回答 Q1 訪問看護ステーションによるリハビリのみの提供の場合の考え方について厚労省 Q&A(Vol.1) での該当項目問 21 問 22 問 23 A

Microsoft Word - 29yoryou

<4D F736F F D2089EE8CEC95F18F5682CC89FC92E882C982C282A282C A836E A816A8F4390B394C52E646F63>

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

01 R1 å®�剎ç€fl修$僓ç€flä¿®ï¼„æł´æŒ°ç€fl修+å®�剎未組é¨fi蕖咂ㆂ;.xlsx

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

Microsoft PowerPoint - å½fi报説柔ㅂㅯㅼㅚ㇤ㅳㅋ.pptx

別紙 1 宮城県保育士等キャリアアップ研修相当研修受講認定証交付要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は, 宮城県保育士等キャリアアップ研修の取扱いについて ( 平成 30 年 3 月 20 日付け子育て第 1365 号宮城県保健福祉部長通知 ) の 3 県が平成 29 年度以前に行った研修 ( 現

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

平成16年度東京センターフォローアップ研修受講者募集要項

一般看護師領域 キャリアレベル ミドル (Ⅲ) 退院支援看護師育成プログラム ~ 希望を地域へつなぐ ~

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

ファーストケアチーム 事業実施マニュアル 阿南市保健福祉部福祉事務所 介護 ながいき課 平成 28 年 6 月作成


「2025年に向けた新しい地域づくり -地域包括ケアシステムの構築を目指して-」

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

スライド 1

4 介護支援専門員証の有効期間を更新するためには 所定の研修の受講が必要です 更新のために必要な研修を受講された人は研修を受講後 有効期間満了の 1 か月前までに様式第 4 号 介護支援専門員証有効期間更新交付申請書 を提出手数料として 香川県証紙 4,200 円分が必要 有効期間満了日までの 5

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

令和元年度健康サポート薬局のための技能習得型研修 受講者募集のご案内 平成 28 年 4 月 1 日施行の 健康サポート薬局 制度は 薬局の業務体制や設備について一定の基準 ( 厚生労働省告示 ) に適合する薬局が 都道府県知事等に届出 ( 平成 28 年 10 月 1 日以降 ) することにより

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

出時に必要な援助を行うことに関する知識及び技術を習得することを目的として行われる研修であって 別表第四又は別表第五に定める内容以上のものをいう 以下同じ ) の課程を修了し 当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明書の交付を受けた者五行動援護従業者養成研修 ( 知的障害又は精神障

本事例集は 在宅医療 介護連携推進事業の ( ア ) から ( ク ) の取組ごとに いくつかの市町村における具体的な取組を紹介しているが これらの取組に加え 取組む際の体制 取組に要した予算 取組による成果や成功の要因 今後の課題等についても 以下の調査研究事業で報告されているため 参考にしていた


概要

(目的)

(Microsoft Word - \220\345\221\344H29FU\225\345\217W\227v\215\200)

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

表紙@C

一般会計負担の考え方

総合診療

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

9(1) 介護の基本的な考え方 9() 介護に関するこころのしくみの基礎的理解 9() 介護に関するからだのしくみの基礎的理解 9(4) 生活と家事 5 9(5) 快適な居住環境整備と介護 9(6) 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 4 4 理論と法的根拠に基づき介護を行うこと

リウマチケア看護師規則(案) 21/11・1

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

< 訪問看護技術 ( 看取り 緩和ケア ) 向上のための研修 > 研修内容 :ELNEC-J 認定講師による講義 ( 座学 ):2 日間訪問看護事業所の訪問サービスに同行 見学 ( 同行研修 ):3 日講義日 :12 月 15 日 ( 土 ) 16 日 ( 日 )9:0016:30 講義場所 : 広

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

山梨県地域医療再生計画 ( 峡南医療圏 : 救急 在宅医療に重点化 ) 現状 社保鰍沢病院 (158 床 ) 常勤医 9 名 実施後 社保鰍沢病院 峡南病院 (40 床 ) 3 名 市川三郷町立病院 (100 床 ) 7 名 峡南病院 救急の重点化 県下で最も過疎 高齢化が進行 飯富病院 (87 床

事務連絡 平成 31 年 4 月 23 日 各都道府県障害保健福祉主管課御中 厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部 障害福祉課地域生活支援推進室 サービス管理責任者等研修の見直しに関する Q&A 等について 平素より障害保健福祉行政の推進に御尽力いただき厚く御礼申し上げます サービス管理責任者及び児

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

1

<8CA48F4382B288C493E0>

untitled

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

2/12 開催時間研修会 検討会等名称研修等の目的 内容 概要等開催場所参加人員 院内外 職種等 5 平成 26 年 5 月 15 20:00~ 21:35 第 10 回薬薬連携勉強会地域保健薬局薬剤師との連携強化 院内 : 薬剤師 10 人院外 : 薬剤師 12 人 6 平成 26 年 5 月 2

Microsoft Word - 沖縄県サービス管理責任者フォローアップ研修事業指定事務取扱要領

I

認知症施策の推進について (1) 認知症施策推進 5か年計画について認知症施策推進 5か年計画は 平成 25 年度から平成 29 年度までの5 年間の計画として 必要な医療や介護サービス等について数値目標を定めており これらを踏まえ 平成 27 年度からの第 6 期介護保険事業 ( 支援 ) 計画に

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

07佐渡

認定看護師教育基準カリキュラム

Ⅰ 認知症への理解を深めるための普及 啓発の推進 1 認知症の人の視点に立って認知症への社会の理解を深めるキャンペーンの実施 認知症への社会の理解を深めるための全国的なキャンペーンを展開 認知症の人が自らの言葉で語る姿等を積極的に発信 2 認知症サポーターの養成と活動の支援 認知症サポーターを量的に

<4D F736F F D C605F937393B9957B8CA781418E7392AC91BA81418AD68C CC816A C95DB8C9289DB2E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

サービス管理責任者研修について

札幌市地域ケア会議推進事業実施要綱

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

第 2 回都市部の高齢化対策に関する検討会 ( ) 年 75 歳以上増減率 全国平均 55.4% 増 100% 以上 % 40 70% 10 40% % % % -40% 未満 75 歳以上人口は 10 年から 25

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

< F2D89FC82DF82E993FC8D6594C C192E C394EF816A>

02 H30 å°‡éŒ•â–€ï¼„â–¡ã…»æł´æŒ°â–€ï¼„â–¡ï¼‹ç‘¾ä»»ï¼›ã‡«ã…ªã‡�ㅥㅩㅀ.xlsx

Microsoft PowerPoint - 参考資料

Transcription:

認知症医療従事者等向けの研修に係る要領 26 福保高在第 954 号 平成 2 7 年 3 月 1 9 日 1 趣旨この要領は 東京都認知症疾患医療センター運営事業実施要綱 ( 平成 23 年 2 月 1 日付 22 福保高在第 536 号 )( 以下 実施要綱 という ) 第 6の1(3) 第 7の5(2) に基づき 地域拠点型認知症疾患医療センターが実施する研修に関して必要な事項を定めるものとする 2 研修の種類及び実施回数地域拠点型認知症疾患医療センターは 以下に定める かかりつけ医認知症対応力向上研修 東京都看護師等認知症対応力向上研修 東京都認知症多職種協働研修 を含め 年 6 回以上の地域の医療 介護専門職 家族介護者 地域住民等を対象とした研修を実施するものとする 3 かかりつけ医認知症対応力向上研修 (1) 目的高齢者が日頃より受診する診療所等の主治医 ( かかりつけ医 ) に対し 適切な認知症診療の知識 技術や認知症の人本人とその家族を支える知識と方法を習得するための研修を実施することにより 各地域において 認知症の発症初期から状況に応じた認知症の人への支援体制の構築を図ることを目的とする (2) 実施主体 本事業の実施主体は東京都とする ただし 事業の運営を実施要綱第 6 の 1 に規定 する地域拠点型認知症疾患医療センターに委託して実施するものとする (3) 研修対象者 都内で勤務 ( 開業を含む ) する医師とする (4) 研修内容認知症支援推進センターが開催する かかりつけ医 認知症サポート医フォローアップ研修ワーキンググループ において検討する標準カリキュラムに基づき かかりつけ医として必要で適切な認知症診療の知識 技術等の習得に資する内容とする (5) 受講の手続き等 各地域拠点型認知症疾患医療センターが作成する募集要項に基づくものとする 1

(6) 修了証書の交付等ア東京都知事 ( 以下 知事 という ) は 本研修の修了者に対し 様式 1により修了証書を交付する イ知事は 研修修了者について 修了証書番号 修了年月日 氏名等必要事項を記入した名簿を作成し 管理する ウ知事は 研修修了者のリスト等を作成し 区市町村や地域包括支援センターに提供する等 都の認知症医療体制の推進及び認知症の人とその家族等の受診の利便性に資するものとする 4 東京都看護師等認知症対応力向上研修 (1) 目的急性期医療に関わる一般病棟の看護師等に対し 入院から退院後の在宅生活まで視野にいれた認知症ケアについての知識等を学ぶための研修を実施することにより 認知症の人が病院で治療を受けることと 退院後にもとの生活に戻ることができることを促進することを目的とする (2) 実施主体 本事業の実施主体は都とする ただし 事業の運営を実施要綱第 6 の 1 に規定 する地域拠点型認知症疾患医療センターに委託して実施するものとする (3) 研修対象者 都内の医療機関等に勤務する看護師とする なお 精神保健福祉士 臨床心理士 薬剤師 作業療法士等の看護師以外の職種の者の受講も可能とする (4) 研修内容 標準的なカリキュラム ( 別記 1) に基づき 医療機関等に勤務する看護師として必 要な認知症ケアの原則等の知識の習得に資する内容とする (5) 受講手続等 各地域拠点型認知症疾患医療センターが作成する募集要項に基づくものとする (6) 修了証書の交付等ア知事は 病院勤務の看護師等に対しては様式 2により その他の受講者に対しては様式 3により修了証書を交付する イ知事は 研修修了者について 修了証書番号 修了年月日 氏名等必要事項を記入した名簿を作成し 管理する ウ知事は 研修修了者のリスト等を作成し 区市町村や地域包括支援センターに提供する等 都の認知症医療体制の推進に資するものとする 2

5 東京都認知症多職種協働研修 (1) 目的認知症の人の支援に携わる専門職や行政関係者に対し 認知症ケアに関わる多様な職種や支援者の視点を相互に理解し 認知症の人が必要とする支援を役割分担的かつ統合的に提供できるようにすることを学ぶための研修を実施することにより 認知症の人が状態に応じて適切な医療 介護 生活支援等の支援を受けられる体制の構築を図ることを目的とする (2) 実施主体 本事業の実施主体は都とする ただし 事業の運営を実施要綱第 6 の 1 に規定 する地域拠点型認知症疾患医療センターに委託して実施するものとする (3) 研修対象者認知症の人の支援に携わる以下の者とする 医師 看護師 保健師 精神保健福祉士 臨床心理士 理学療法士 作業療法士 歯科医師 薬剤師 ケアマネジャー 社会福祉士 介護福祉士 栄養士 地域包括支援センター職員 行政職員等 (4) 研修内容 標準的なカリキュラム ( 別記 2) に基づき 認知症の人の支援にあたっての多職種 協働の重要性や多職種支援の視点の習得に資する内容とする (5) 受講手続等 各地域拠点型認知症疾患医療センターが作成する募集要項に基づくものとする (6) 修了証書の交付等ア知事は 修了者に対して 様式 4により修了証書を交付する イ知事は 研修修了者について 修了証書番号 修了年月日 氏名等必要事項を記入した名簿を作成し 管理する ウ知事は 研修修了者のリスト等を作成し 区市町村や地域包括支援センターに提供する等 都の認知症医療体制の推進に資するものとする 6 その他 この要領に定めるもののほか この事業の実施に関して必要な事項は別に定める 附則 この要領は 平成 27 年 4 月 1 日から施行する 3

別記 1 東京都看護師等認知症対応力向上研修標準カリキュラム 1 認知 3 症 0 に関分)する知識(2 ねらい 到達目標 主な内容 認知症に関する正しい知識を習得する 1 研修の目的を理解する 2 主な認知症疾患について理解する 3 認知症の人の特徴とケアの基本を理解する 認知症に関する知識 ( テキスト第 1 章 ) 1 認知症とは 2 身体面の特徴 3 心理面の特徴 4 環境の影響 ねらい 認知症の人のアセスメント方法 適切な対応方法を習得する ( 6 0 認知 症ケア 分に関する知識 ) 到達目標 主な内容 1 認知症ケアの原則を理解する 2 認知症の人のアセスメントのポイント コミュニケーション方法 環境調整 せん妄ケアについて理解する 認知症ケアに関する知識 ( テキスト第 2 章 ) 1 ケアの原則 2 コミュニケーション方法と気を付けたいこと 3 環境調整 4 せん妄ケア ( 予防と対応 ) 3 認知症の人を 3 支 0 え分る連携等について() ねらい 到達目標 主な内容 1 院内 院外の多職種 他職種連携の意義を理解する 2 管理者として取り組む体制や環境整備の意義を理解する 1 認知症の人の在宅生活の現状を理解し 院内 院外の関係職種 機関との連携のあり方を理解する 2 管理者としての役割と行うべき取組について理解する 認知症の人の在宅生活に関する知識 ( テキスト第 4 章 ) 1 在宅での認知症の人と家族の現状 2 様々な人が支える在宅生活 3 他職種 他施設との連携方法 4 長期療養施設での生活 5 退院支援 認知症ケアを管理するための知識 ( テキスト第 3 章 ) 1 看護管理の及ぼす影響 2 看護職員の現状 3 看護管理者の役割 4 部署 ( 病棟 ) 単位での取組 5 リスクマネジメントと身体拘束 グループワーク 内容 事例検討や自部署における課題の抽出等をテーマとして グループワークを実施することが望ましい

別記 2 東京都認知症多職種協働研修標準カリキュラム ねらい認知症ケアに関わる多様な職種や支援者の視点を相互に理解し 認知症の人が必要とする支援を役割分担的かつ統合的に提供できるようにする 単元単元 1 認知症多職種協働の重要性について ( 講義 ) 30 分 単元 2 多職種協働支援の視点について ( 演習 ) 120 分 テキストの事例等をもとに 各職種がどのような視点でニー ズを把握し どのような支援を提供し得るかを ブレインストー ミングの形式等で意見交換 合計 150 分

様式 1 第 号 修了証書 氏 名 生年月日昭和年月日 あなたは 厚生労働省が定める かかりつけ医認知症対応力向上研 修を修了したことを証します 平成年月日 東京都知事 舛添要一

様式 2 第 号 修了証書 氏 名 生年月日昭和年月日 あなたは 厚生労働省が定める病院勤務の医療従事者向け認知症対応力向上研修を修了したことを証します 平成年月日 東京都知事 舛添要一

様式 3 第 号 修了証書 氏 名 生年月日昭和年月日 あなたは 東京都看護師等認知 症対応力向上研修を修了したこと を証します 平成年月日 東京都知事 舛添要一

様式 4 修了証書 < 受講者氏名 > 殿 あなたは 東京都認知症多職種協働研修を修了したことを証します 認知症の人が状態に応じて適切な医療 介護 生活支援等の支援を受けることができるよう 認知症ケアに関わる多様な職種や支援者と協働して 支援を提供されることを期待いたします 平成 年月日 東京都知事 舛添要一