都市再開発の方針の概要 概要をまとめた参考資料

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

1.UR 都市機構における再開発共同事業者エントリー制度の概要 1 参考資料 1

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全


計画書

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

1 総合設計 一定規模以上の敷地面積及び一定割合以上の空地を有する建築計画について 特定行政 庁の許可により容積率 斜線制限などの制限を緩和する制度である 建築敷地の共同化や 大規模化による土地の有効かつ合理的な利用の促進と 公開空地等公共的な空地 空間の 確保による市街地環境の改善を図ることを目的

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- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

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仙台市市街地再開発事業補助金交付要綱取扱い基準 ( 平成 27 年 3 月 30 日都市整備局長決裁 ) 目次 序章 1 はじめに 2 基準の位置づけ 第一章補助採択の方針 1 補助採択に対する市の基本的な考え方 第二章補助対象となる事業 1 市街地再開発事業の要件 2 本市施策との整合 3 事業効

地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ


市川都市計画都市再開発の方針の変更 市川都市計画都市再開発の方針を次のとおり変更する

立川都市計画 都市再開発の方針 ( 案 ) ( 新旧対照表 )


生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

PowerPoint プレゼンテーション

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

三ケ島工業団地周辺地区 第一回勉強会

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

目 次 1. 趣旨 背景 1-2 基本方針を策定する目的 2. 区域区分変更の考え方 関連法令等 2-2 基本的な考え方 2-3 目標年次 2-4 目標年次における市街化区域の規模の設定 3. 市街化区域への編入 編入の考え方 3-2 編入基準 3-3 編入を保留

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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長岡市立地適正化計画概要版目次 1. 立地適正化計画制度の概要... 1 (1) 立地適正化計画策定の背景と目的... 1 (2) 立地適正化計画制度... 1 (3) 立地適正化計画の位置付け... 2 (4) 計画の対象区域... 2 (5) 計画期間 長岡市の現状と将来見通し.

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

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大阪市再開発地区計画にかかる

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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の各種原単位を考慮する また 開発計画の熟度等により 次回の区域区分見直しまでの間に市街化区域への編入を行うことが望ましいと想定される区域の土地利用を弾力的に取り扱うため 市街地に収容すべき人口フレームの一部を保留フレームとし 市街化調整区域内で市街化区域に編入すべき状況が整うと見込まれる区域に配分

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金沢都市計画地区計画の変更

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柏駅西口北地区まちづくり

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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中央区建築物の解体工事の事前周知に関する指導要綱

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

宝塚市条例第 33 号宝塚市市街化調整区域における開発行為及び建築物の新築等に関する条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章市街化調整区域において行うことができる開発行為及び建築物の新築等 ( 第 3 条 第 4 条 ) 第 3 章北部地域において行うことができる開発行為及

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

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イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

- 1 - 地域再生法施行令(平成十七年政令第百五十一号)(抄)改正案現行(産業及び人口の過度の集中を防止する必要がある地域及びその周辺の地域)第三条法第五条第四項第四号の政令で定める地域は 平成二十七年八月(新設)一日における次に掲げる区域とする 一首都圏整備法(昭和三十一年法律第八十三号)第二条

「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」

3. さいたま市議会の議決すべき事件等に関する条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は さいたま市議会基本条例 ( 平成 21 年さいたま市条例第 55 号 ) 第 25 条の規定の趣旨にのっとり 市行政における基本的な計画の策定等を地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 96 条第

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第3 復興整備計画 参考様式集

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

目次 1. 地区計画と申出制度 1 (1) 地区計画とは (2) 申出制度とは (3) 申出することが出来る者 (4) 申出の要件 2. 申出に関する手続きについて 3 (1) 事前相談制度 (2) 地区申出制度のフロー 3. 様式集 5 第 1 号様式事前相談書第 2 号様式申出書第 3 号様式土

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

(古賀市)都市計画関係法による建築などの許可又は承認の申請の手続きに関する要綱

都市計画法による市街化調整区域等における開発許可等の基準に関する条例

8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方


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子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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Ⅰ 用途地域指定の基本方針 1 用途地域別 市街地像 と指定の基本方針 1 2 境界の設定 4 3 用途地域見直しの時期 5 4 その他の地域地区や地区計画の活用 6 Ⅱ 用途地域の指定基準 第一種低層住居専用地域 7 第二種低層住居専用地域 9 第一種中高層住居専用地域 11 第二種中高層住居専用

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

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「様式(体裁原案)」

一団地認定の職権取消し手続きの明確化について < 参考 > 建築基準法第 86 条 ( 一団地認定 ) の実績件数 2,200 ( 件 ) 年度別 ( 住宅系のみ ) S29 年度 ~H26 年度 実績件数合計 16,250 件 用途 合計 ( 件 ) 全体 17,764 住宅系用途 16,250

2 都市計画法第 34 条第 11 号に係る区域指定の許可基準について 都市計画法の趣旨 施策の方針市街化調整区域において, 市街化区域に隣接又は近接し, 一体的な日常生活圏を構成している市街化の進行した一定の区域を条例で指定し, 予定建築物を周辺環境と調和する用途に制限することにより, 許可の対象

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都市再開発の方針とは 都市再開発の方針は 市街地における再開発の各種施策を長期的かつ総合的に体系づけたマスタープランです 本方針における再開発とは 市街地再開発事業 土地区画整理事業等の市街地開発事業にとどまらず 特定街区 地区計画等の規制誘導手法による修復型まちづくり 特定の市街地の整備を目的とした助成事業及び工場等の跡地利用や都市施設の整備と一体となった土地利用の面的転換等を含むものです 本方針は 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針などと共に 土地利用 都市計画道路 市街地開発事業などの個別の都市計画の上位に位置づけられています 都市計画法第六条の二 ( 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ) 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 都市計画区域については 都市計画に 当該都市計画区域の整備 開発及び保全の方針を定めるものとする 2 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針には 次に掲げる事項を定めるものとする 一都市計画の目標二次条第一項に規定する区域区分の決定の有無及び当該区域区分を定めるときはその方針三前号に掲げるもののほか 土地利用 都市施設の整備及び市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針 3 都市計画区域について定められる都市計画 ( 第十一条第一項後段の規定により都市計画区域外において定められる都市施設 ( 以下 区域外都市施設 という ) に関するものを含む ) は 当該都市計画区域の整備 開発及び保全の方針に即したものでなければならない 第七条の二 ( 都市再開発方針等 ) 都市計画区域については 都市計画に 次に掲げる方針 ( 以下 都市再開発方針等 という ) で必要なものを定めるものとする 一都市再開発法 ( 昭和四十四年法律第三十八号 ) 第二条の三第一項又は第二項の規定による都市再開発の方針二大都市地域における住宅及び住宅地の供給の促進に関する特別措置法 ( 昭和五十年法律第六十七号 ) 第四条第一項の規定による住宅市街地の開発整備の方針三地方拠点都市地域の整備及び産業業務施設の再配置の促進に関する法律 ( 平成四年法律第七十六号 ) 第三十条の規定による拠点業務市街地の開発整備の方針四密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律 ( 平成九年法律第四十九号 以下 密集市街地整備法 という ) 第三条第一項の規定による防災街区整備方針 2 都市計画区域について定められる都市計画 ( 区域外都市施設に関するものを含む ) は 都市再開発方針等に即したものでなければならない 都市再開発の方針

方針で定めるもの 1 号市街地 都市計画区域のうち 計画的な再開発が必要な市街地をいいます 区部は概ね 23 区全域 ( 多摩川 荒川などを除く ) 多摩部は市全域又は一部区域を指定しています 2 号地区 (2 項地区 ) 1 号市街地のうち 特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき相当規模の地区をいいます 東京都では 455 地区を定めています ( 区部 404 地区 多摩 51 地区 ) 誘導地区 2 号地区又は 2 項地区には至らないものの 再開発を行うことが望ましく 効果が期待できる地区をいいます 都市再開発法第二条の三 ( 都市再開発方針 ) 人口の集中の特に著しい政令で定める大都市を含む都市計画区域内の市街化区域 ( 都市計画法第七条第一項に規定する市街化区域をいう 以下同じ ) においては 都市計画に 次の各号に掲げる事項を明らかにした都市再 1 号市街地開発の方針を定めなければならない 一当該都市計画区域内にある計画的な再開発が必要な市街地に係る再開発の目標並びに当該市街地の土地の 2 号地区合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針二前号の市街地のうち特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき相当規模の地区及び当該地区の整備又は開発の計画の概要 2 項地区 2 前項の都市計画区域以外の都市計画区域内の市街化区域においては 都市計画に 当該市街化区域内にある計画的な再開発が必要な市街地のうち特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき相当規模の地区及び当該地区の整備又は開発の計画の概要を明らかにした都市再開発の方針を定めなければならない 3 国及び地方公共団体は 前二項の都市再開発の方針に従い 第一項第二号又は前項の地区の再開発を促進するため 市街地の再開発に関する事業の実施その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない 都市再開発法施行令第一条の二 ( 法第二条の三第一項の政令で定める大都市 ) 法第二条の三第一項の政令で定める大都市は 東京都 ( 特別区の存する区域に限る ) 大阪市 名古屋市 京都市 横浜市 神戸市 北九州市 札幌市 川崎市 福岡市 広島市 仙台市 川口市 さいたま市 千葉市 船橋市 立川市 堺市 東大阪市 尼崎市及び西宮市とする

策定の目的 都市再開発の方針は 都市再開発法第 2 条の 3 に基づき 市街地における再開発の各種施策を長期的かつ総合的に体系づけたマスタープランであり 東京の新しい都市づくりビジョン ( 以下都市づくりビジョン ) や 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 以下 都市計画区域マスタープラン ) を実効性のあるものとするため 再開発の適正な誘導と計画的な推進を図ることを目的として定めるものです 今後 本方針は 社会経済情勢等の変化に対応するため 他の方針の見直しや再開発の動向などを踏まえ 必要に応じて適切に見直してまいります 策定の考え方 1 号市街地 (1) 区域の選定都市づくりビジョンで示したゾーン内の既成市街地のうち 都市全体の機能の回復向上に貢献することとなる範囲としました (2) 計画事項 a 再開発の目標都市構造の再編成 建築物の更新 都市環境の向上等に係る目標を定めました b 土地の高度利用及び都市機能の更新に関する方針次に掲げる事項を定めました ア適切な用途及び密度の確保 その他の適切な土地利用の実現に関する事項イ主要な都市施設の整備に関する事項ウ都市の環境 景観等の維持及び改善に関する事項エその他の土地の高度利用及び都市機能の更新に関して特に必要な事項

2 号地区 (2 項地区 ) (1) 地区の選定 1) 事業の進ちょくの状況に合わせて選定する地区 ( 促進地区 ) 地域が抱える課題に対し 再開発による整備が必要で当該地区を整備することが周辺地域への波及効果を及ぼすなどの効果があり 当該地区の整備又は開発の計画の概要を定める事業の進ちょくに至っている地区を選定しました 具体的には次のような地区です 1 法律又は制度要綱に基づく事業が事業中又は都市計画決定が行われている地区 2 区市町村マスタープラン等において 再開発の必要性がうたわれ 事業化に向けて検討が進められている地区 3 事業実施を前提として 準備組合 研究会等の組織が発足している等 地元の体制が整っている又は整うことが見込まれる地区 4 工場跡地等種地の存在 公共事業の予定などからみて 面的な土地利用転換の進行が予想され 民間の建築活動の動向等がみられる地区 2) 再開発の必要性に応じて選定する地区 ( 都市再生地区 ) 具体的な事業計画や事業手法は未定でも 地域の整備方針は定まっており 当該地域内のうち再開発の必要性が高い地区について公共施設の整備の促進と民間の優良なプロジェクトなどを誘導することにより 当該地域の都市機能の更新に寄与する地区を選定しました (2) 計画事項整備又は開発の計画の概要について 次に掲げる事項を定めました a b c d e 誘導地区 地区の再開発 整備等の主たる目標用途 密度に関する基本的方針 その他の土地利用計画の概要建築物の更新の方針都市施設及び地区施設の整備の方針その他再開発の推進のため必要な公共及び民間の役割や条件整備等の措置 市街地開発事業の手法 都市開発諸制度の手法 関連事業 ( 都市計画事業ほか ) 他計画の位置づけ 1 号市街地のうち 2 号又は 2 項地区には至らなくても 都市づくりビジョンや都市計画区域マスタープランを実行性あるものとするうえで 効果が大きく また再開発が望ましいなどの理由により 今後 再開発の機運の醸成等を図り 再開発に関する公共及び民間の役割を明確にしていくべき地区について 当該地区のおおむねの位置及び整備の方向について定めました

策定の効果 策定の効果として 主に次のことがあげられます (1) 市街地の再開発の基本的方向を明らかにし 計画的に位置づけを行うことにより 再開発の積極的な推進のための動因となる (2) 市街地の再開発に関する個々の事業について 地区全体からみた十分な効果を発揮させることができる (3) 民間の建築活動を再開発へと適正に誘導することができる (4) 再開発の構想 計画の作成過程を通じて 早期の住民の合意形成を図ることができる (5)2 号又は2 項地区においては 主に以下の措置が講じられている 1 認定再開発事業制度により 都知事の認定を受けた優良事業に対し 税制の特別措置が受けられる 2 特定民間再開発事業制度 ( 買換特例 ) 及び特定の民間再開発事業制度 ( 軽減税率 ) が適用される (2 号地区のみ ) 3 総合設計制度等において 容積率の割増が認められる (2 号地区のみ ) 4 都市再開発資金貸付制度において 地方公共団体による都市機能更新用地の買い付けに係る貸付が認められる 5 市街地再開発事業の国庫補助採択基準の一つに位置づけられている 6 市街地再開発事業の施行者が取得した保留床について 同地区内の他の防災街区整備事業等の実施に伴う転出者の居住等のため特に必要がある場合には 公募によらずに賃貸 譲渡することができる よくある質問 Q 1 号市街地 2 号地区 (2 項地区 ) 誘導地区に指定されると 何か規制を受けるのですか A 都市再開発方針が決定されただけでは 皆さんの土地 建物等の権利に直接影響を及ぼすものではありません 別途 具体的な計画が決定された時点で その制度に基づき規制 誘導されることとなります Q 2 号地区 と 2 項地区 は何が違うのですか A 同じもので 一般に 再開発促進地区 といわれます 当初 都市再開発法では23 区と立川都市計画だけを対象 (2 号地区 ) としていましたが その後の改正でこれら以外についても対象 (2 項地区 ) となりました Q 再開発促進地区 と 市街地再開発促進区域 は何が違うのですか A 市街地再開発促進区域 とは 市街地の計画的な再開発の実施を図ることが適切な区域を都市計画で定めて開発を誘導しようとするもので 再開発促進地区 とは異なり 一定の権利制限や土地の買取申出制度などがあります

計画の変遷 区部 昭和 55 年 5 月都市再開発法の改正 ( 東京 立川都市計画区域で都市再開発の方針を策定を義務づけた ) 昭和 61 年 11 月当初決定 ( 東京都市計画 ) 平成 2 年 3 月第 1 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 5 年 11 月第 2 回変更 ( 住宅市街地の開発整備の方針との整合を図った変更 ) 平成 8 年 5 月第 3 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 11 年 1 月第 4 回変更 ( 防災再開発促進地区との整合を図った変更 ) 平成 12 年 2 月第 5 回変更 ( 防災再開発促進地区との整合を図った変更 ) 平成 12 年 5 月都市計画法の改正 ( 従来は 市街化区域及び市街化調整区域の整備 開発又は保全の方針 の一部分として記述していたが 都市再開の方針ほか 3 方針は独立した都市計画として定めることとなった ) 平成 13 年 5 月第 6 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 16 年 4 月第 7 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 21 年 3 月第 8 回変更 ( 一斉見直し ) 多摩部 平成元年 7 月立川都市計画の当初決定平成 6 年 2 月武蔵野 三鷹 青梅 町田都市計画の当初決定平成 7 年 5 月立川都市計画の第 1 回変更 ( 基地跡地関連 ) 平成 8 年 5 月八王子 府中 調布 小金井 小平 国分寺都市計画の当初決定 武蔵野 三鷹 青梅 町田都市計画の第 1 回変更 立川都市計画の第 2 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 10 年 5 月都市再開発法の改正 ( 東京 立川都市計画区域以外の都市計画区域でも都市再開発の方針の策定を義務づけた ) 平成 13 年 5 月八王子 府中 調布都市計画の第 1 回変更 武蔵野 三鷹 町田都市計画の第 2 回変更 立川都市計画の第 3 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 16 年 4 月東村山都市計画の当初決定小金井 小平 国分寺都市計画の第 1 回変更 八王子 府中 調布 青梅都市計画の第 2 回変更 武蔵野 三鷹 町田都市計画の第 3 回変更 立川都市計画の第 4 回変更 ( 一斉見直し ) 平成 17 年 11 月西東京都市計画の当初決定平成 21 年 3 月日野都市計画の当初決定東村山 西東京都市計画の第 1 回変更 小金井 小平 国分寺都市計画の第 2 回変更 八王子 府中 調布 青梅都市計画の第 3 回変更 武蔵野 三鷹 町田都市計画の第 4 回変更 立川都市計画の第 5 回変更 ( 一斉見直し )