別紙 3 決定した各制度の重要事項の内容 第 1 総量削減義務と排出量取引制度に関する重要事項 1 排出量の算定方法 ( 条例第 5 条の7 第 1 項第 1 号関係 ) 電気事業者から供給された電気の使用 熱供給事業者から供給された熱の使用等の排出係数は 削減計画期間の間 固定 また 電気事業者 熱供給事業者の別によらず一律 2 削減義務対象ガス ( 条例第 5 条の7 第 1 項第 2 号関係 ) 燃料 熱 電気の使用に伴い排出される二酸化炭素 ( エネルギー起源 CO 2 ) ( 住居の用に供する部分で使用されたものを除く ) その他の温室効果ガスについても 排出量の報告は必要 また その他の温室効果ガスの削減量は その事業所の削減義務には利用可能 ( 取引不可 ) 3 事業所の範囲 ( 条例第 5 条の7 第 1 項第 6 号 第 7 号関係 ) (1) エネルギー管理の連動性により 複数の建物 施設をまとめて一事業所とみなす場合 エネルギー供給事業者からの受電点 ガス供給点 熱供給点が同一である場合 ( 相互の影響が著しく小さいものとして知事が別に定める場合を除く ) ただし 熱供給事業 電気事業のための建物 施設とそれ以外は エネルギー管理の連動性があるものとはしない 熱供給事業所が 熱を供給する導管を連結している場合 (2) 近隣の建物 施設の所有関係により 複数の建物 施設をまとめて一事業所とみなす場合 所有者が同一の建物 施設が隣接している場合 ( 建物の場合は 主たる使用者が同一である場合に限る ) 4(1) の要件を満たす事業所について 所有者が同一の建物 施設が道路 河川等を挟んで近接している場合 ( 建物の場合は 主たる使用者が同一である場合に限る ) 4 対象事業所の要件 ( 条例第 5 条の7 第 1 項第 8 号 第 9 号関係 ) (1) 指定地球温暖化対策事業所 前年度のエネルギー使用量が原油換算 1,500キロリットル以上 指定地球温暖化対策事業所となると 排出量報告義務等が課される (2) 特定地球温暖化対策事業所 前年度のエネルギー使用量が3 年度 ( 年度の途中に使用開始された事業所の場合 その年度を除いて3 年度 ) 連続して原油換算 1,500キロリットル以上 特定地球温暖化対策事業所となると 排出量削減義務等が課される 1
5 削減計画期間 ( 条例第 5 条の7 第 1 項第 10 号関係 ) 5 年間 ( 第 1 期 : 平成 22(2010) 年度 ~ 平成 26(2014) 年度 以降 5 年度ごとの期間 ) 6 所有者以外に義務を負うことができる者 ( 条例第 5 条の8 第 2 項関係 ) 大規模設備改修を実施する権限を有している事業者 区分所有物件における管理組合法人 信託物件における受益者 ( 特定目的会社 合同会社 投資法人などを含む ) 投資法人 特定目的会社等の所有物件について管理処分業務等の委託を受けた者 信託物件にについて指図の権限の委託を受けた者 PFI 事業における特別目的会社 特定テナント等事業者 事業所の排出量の5 割以上を排出しているテナント事業者 複数のテナント事業者 ( 事業所の排出量の1 割以上を排出している者に限る ) が合計で事業所の排出量の5 割以上を排出している場合の その複数のテナント事業者 を付けた者は 所有者等と共同の義務者となる場合に限る 7 排出量削減義務の履行期限 ( 条例第 5 条の11 第 1 項関係 ) 削減義務期間終了の年度の翌年度の3 月末日 ( 第 1 削減計画期間 ( 平成 26(2014) 年度まで ) については 平成 27(2015) 年度末 ) 8 取引に利用できる削減量の発行期間 ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号関係 ) 平成 22(2010) 年度以降の削減量について発行されたもの ただし グリーン電力証書については 平成 20(2008) 年度以降に発行されたもの ( 発電年度が平成 19(2007) 年度以前のものを含む ) 上記年度以降に発行されたものであれば 第 2 削減計画期間に入っても利用可能 9 取引に利用できる削減量の換算 ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号関係 ) 再生可能エネルギーの利用による削減量 ( 環境価値換算量 ) については その他の場合における電気の使用量の削減よりも 1.5 倍大きく換算する 10 取引に利用できる削減量の利用量制限 ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号関係 ) 都外削減量については 削減義務量の3 分の1までの割合で知事が別に定める量まで なお 本制度の対象規模以上の規模の事業所については 本制度と同様の削減義務率がかかっているものとして その削減義務量を超えた量を 利用可能な削減量とする 2
11 超過削減量として他の事業所に移転できる量 ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号ア関係 ) 基準排出量の2 分の1を超えない削減量までは移転可能 削減義務量を 削減計画期間の各年度に按分し その超過量については 計画期間 2 年度目からの移転も可能 12 削減量を認める都外の事業所 ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号ウ関係 ) 本制度の対象規模未満の事業所 本制度の対象規模以上の事業所のうち 事業所の規模 用途等について知事が別に定める要件を満たす事業所 13 環境価値を認める再生可能エネルギー ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号エ関係 ) 太陽光 ( 太陽熱を含む ) 風力 バイオマス 水力 地熱 ただし 知事が別に定める規模 方法等により発電 熱利用されているものに限る 14 他の制度のクレジットのうち取引に利用できるもの ( 条例第 5 条の11 第 1 項第 2 号カ関係 ) 都が認める機関が認証したグリーン電力証書 RPS 法の新エネルギー等電気相当量 ( 電気事業者の義務に利用されていないものに限る ) ただし 13と同様に 発電 熱利用の規模 方法等について知事が別に定めるものによるものに限る 15 削減義務率 ( 条例第 5 条の12 関係 ) 区分 Ⅰ-1 8% ( オフィスビル等のうち 事業所の全エネルギー使用量に占める地域熱供給事業者から供給されるエネルギーの割合が20% 未満のもの及び地域熱供給施設 ) 区分 Ⅰ-2 6% ( オフィスビル等のうち 事業所の全エネルギー使用量に占める地域熱供給事業者から供給されるエネルギーの割合が20% 以上のもの ) 区分 Ⅱ 6% ( 区分 Ⅰ-1 区分 Ⅰ-2 以外のもの ) トップレベル事業所については それぞれの区分に応じて 上記義務率の 2 分の1 又は4 分の3 オフィスビル等 とは オフィスビル 官公庁庁舎 警察署 消防署 商業施設 宿泊施設 教育施設 医療施設 福祉施設 研究施設 ( 事務所的なものに限る ) 情報通信施設 美術館 博物館 図書館 集会場 展示場 結婚式場 宴会場 遊技場 劇場 映画館 体育館 競技場 運動施設 遊園地 動物園 水族館 競馬場 競艇場 常温倉庫 冷凍冷蔵倉 3
庫 トラックターミナル 物流センター 刑務所 拘置所 斎場 駐車場その他これらに類するもの又はこれらの複合施設を指す 区分 Ⅱには 例えば 工場 上下水施設 廃棄物処理施設などが該当 16 基準排出量 ( 条例第 5 条の13 関係 ) 既存事業所 : 平成 14(2002) 年度から平成 19(2007) 年度までの間のいずれか連続する3か年度 ( どの3か年度とするかは 事業者が選択可能 ) の平均の排出量 新規事業所 : 削減義務が開始される年度の前年度までの4か年度のうちのいずれか連続する3か年度 の平均の排出量 ( 運用対策が不十分である場合は ベンチマークにより決定 ) 3か年度のうちに 新築直後の年度 改修工事を実施している年度 対策により排出量が大幅に削減された年度など排出量が標準的でないと知事が特に認める年度がある場合については その年度を除く2か年度とすることができる 17 基準排出量の変更基準 ( 条例第 5 条の14 第 1 項関係 ) 次の理由による排出量の増減量として都の定める指標により算定される量 (3の理由の場合については 適切と認められる方法により算定される量 ) の合計が その事業所の基準排出量の6% 以上となる場合 1 延床面積の増減 2 事業所の一部の用途 ( 事務所 データセンター 商業施設 宿泊施設 教育施設 医療施設 産業部門などの区分を予定 ) の変更 3 事業活動の量 種類又は性質を変更するための設備の増減 地域熱供給を行っている事業所については 熱供給先の延床面積の合計が増減し その増減量が その事業所の基準年度における熱供給先の延床面積の合計の平均の6% 以上となる場合 18 基準排出量の変更方法 ( 条例第 5 条の14 第 2 項関係 ) 次のいずれかの方法から 事業者が選択する方法とする ただし 3の方法は 運用対策が適切に実施されていると認められる場合に限る 1 増減した部分における排出量を その事業所の過去の排出状況から算定される指標 (tco2/ m2 tco2/ 生産能力など ) に基づいて算定し それまでの基準排出量に加減 2 増減した部分における排出量を 都が定める一定の指標 (tco2/ m2 ) に基づいて算定し それまでの基準排出量に加減 3 増減した部分における排出量について 全部を実測し 又は一部を実測した上で合理的と認められる方法により全部を推計し その実測又は推計した排出量を それまでの基準排出量に加減 4
19 トップレベル事業所及び準トップレベル事業所 ( 条例第 5 条の15 第 2 項関係 ) トップレベル事業所及び準トップレベル事業所の削減義務率は それぞれの区分に応じて 次のとおり 1トップレベル事業所 : 上記削減義務率の2 分の1 2 準トップレベル事業所 : 上記削減義務率の4 分の3 トップレベル事業所及び準トップレベル事業所の認定は その削減計画期間中 有効 ( 認定した年度の翌年度以降 運用対策の実施が基準不適合になったと判断された場合は 削減計画期間内であっても認定を取消 ) 20 技術管理者の要件 ( 条例第 6 条の2 第 2 項関係 ) 次に示す資格のいずれか及び省エネルギー診断を実施する能力を有し かつ都の定める講習会を修了すること 必要資格 エネルギー管理士 一級建築士 一級建築施工管理技士 一級電気工事施工管理技士 一級管工事施工管理技士 建築設備士 技術士 ( 建設 電気電子 機械 衛生工学 環境 総合技術監理 ( 建設 電気電子 機械 衛生工学 環境 )) 21 特定テナント等事業者の要件 ( 条例第 7 条第 2 項関係 ) 毎年度 5 月末時点において 専有部分で延床面積 5,000m2以上を使用している事業者 延床面積にかかわらず 毎年度 5 月末時点において 前年 6 月 1 日からの 1 年間の電気の使用量が600 万 kwh 以上の事業者 特定テナント等事業者となると 計画書の作成義務及びその計画に基づく対策推進義務が課される 22 削減義務不履行のときの措置命令において 削減不足量に加重する割合 ( 条例第 8 条の5 第 1 項第 1 号関係 ) 10 分の3 23 検証機関が 都内の営業所ごとに置くべき検証主任者の数 ( 条例第 8 条の13 第 1 項関係 ) 1 人以上 24 検証主任者の要件 ( 条例第 8 条の13 第 1 項関係 ) (1) 排出量 削減量 再生可能エネルギーの環境価値等の検証 下表に示す業務経験を有し かつ都の定める講習会を修了すること検証の区分求める業務経験 特定温室効果ガスの排出量 本制度における検証業務 省エネ診断業務 ISO14001 審査業務 CDM 有効化審査業務 / 検証業務 試行排出量取引 / 国内 CDM/JVETS/JVER 検証業務を 過去 3 年以内に合計 10 件 ( 平成 21 年度登録時に限り 5 件 ) 以上 5
その他ガス削減量 再生可能エネルギーの環境価値 本制度における検証業務 ISO14001 審査業務 CDM 有効化審査業務 / 検証業務 ( エネルギー起源 CO2 以外のガスの削減プロジェクトに係るもの ) を 過去 3 年以内に合計 3 件 ( 平成 21 年度登録時に限り 2 件 ) 以上 本制度における検証業務 グリーン電力認証業務 CDM 有効化審査業務 / 検証業務 国内 CDM/JVER 検証業務 ( 再生可能エネルギーの利用を含むプロジェクトに係るもの ) を 過去 3 年以内に合計 10 件 ( 平成 21 年度登録時に限り 5 件 ) 以上 (2) トップレベル事業所の基準適合の検証 下表に示す資格のいずれかを有し 省エネルギー CO2 削減に関する診断 コンサルティング又はコミッショニングの業務に3 年以上従事し かつ都の定める講習会を修了すること 必要資格 エネルギー管理士 設備設計一級建築士 建築設備士又は技術士 ( 電気電子 機械 衛生工学 総合技術監理 ( 電気電子 機械 衛生工学 )) 25 検証を行ってはならない利害関係が著しい事業所 ( 条例第 8 条の14 第 4 項関係 ) 1 検証機関自身が所有する事業所又はテナントとして入居する事業所 2 次のいずれかに該当する組織が所有する事業所又はテナントとして入居する事業所 検証機関の株主 出資者又は親会社 検証機関 ( その代表者を含む ) が株主又は出資者である組織 検証機関の役員の50% 超を占め 又は検証機関の代表権を有する役員が 役員又は使用人として所属する組織 検証機関が金銭消費貸借契約を締結している契約先 検証機関が 無償又は通常の取引価格より低い対価により事務所又は資金の提供を受けている相手先 検証機関が 過去 3 年以内にエネルギーの販売を実施した相手先 検証機関及びその親会社 子会社等が 過去 3 年以内に下表に示す業務を実施した相手先 エネルギー利用に関するコンサルティング 温室効果ガスの削減に関するコンサルティング ビル管理業務対象 エネルギー使用量モニタリング業務 排出量算定業務業務 計画書作成業務 温室効果ガスの削減に関する設備の設置 改修に係る設計 工事 資金の提供 資金提供に関する助言 6
第 2 地球温暖化対策報告書制度に関する重要事項 1 報告対象となる温室効果ガス ( 条例第 8 条の23 第 1 項関係 ) 燃料 熱 電気等の使用に伴い排出される二酸化炭素 ( 住居の用に供する部分で使用されたものを除く )( 自動車 鉄道 船舶 航空機の運行又は運航に伴い排出される二酸化炭素は含まない ) 2 報告書提出義務が課される地球温暖化対策事業者 ( 条例第 8 条の23 第 1 項関係 ) (1) 義務対象となる事業者 都内に設置する事業所等の前年度のエネルギー使用量の合計が原油換算 3,000kl 以上の事業者 (2) (1) においてエネルギー使用量の合計の算定対象とすべき事業所等 前年度のエネルギー使用量が原油換算 30kl 以上 1,500kl 未満の事業所等 3 約款における温室効果ガスの排出に関する事項の定め ( 条例第 8 条の23 第 1 項関係 ) 次のア. 及びイ. の両方が約款等に定められている場合は連鎖化事業に該当ア. エネルギー使用状況に関する報告をさせることができること イ. 以下の項目のいずれかを指定していること 加盟者が用いる空気調和設備の機種 性能又は使用方法 加盟者が用いる冷蔵機器又は冷凍機器の機種 性能又は使用方法 加盟者が用いる照明器具の機種 性能又は使用方法 加盟者が用いる調理用機器又は加熱用機器の機種 性能又は使用方法 7