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第 4 章 地域における食育の推進 1 栄養バランスに優れた 日本型食生活 の実践 ごはんを中心に 魚 肉 牛乳 乳製品 野菜 海藻 豆類 果物 茶など多様な副食などを組み合わせて食べる 日本型食生活 は 健康的で栄養バランスにも優れている 農林水産省では 日本型食生活 の実践等を促進するため 消費

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2214kcal 410g 9.7g 1 Point Advice

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

Microsoft Word - ☆5章1栄養.doc

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

(2) 学校給食用物資の取扱予定数量 分類 平成 29 年度 平成 28 年度 増減 基本物資 ( 主食 ) 取扱数量 パン 17,476,000 食 17,861,000 食 385,000 食 米飯 82,894,000 食 82,695,000 食 199,000 食 めん類 9,900,00

ANNUAL REPORT

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平成 29 年度食育活動の全国展開委託事業報告書 ( 食生活と農林漁業体験に関する調査 ) 平成 30 年 2 月

刈谷市食育推進計画

平成 28 年度 第 1 回境港市学校給食センター運営委員会 1 日時 : 平成 28 年 10 月 27 日 ( 木曜日 )10:00~ 2 場所 : 境港市学校給食センター研修室 3 内容 (1) 報告事項 1 平成 28 年度学校給食の実績について 2 学校給食センターの取組について 3 アイ

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

②肥満 やせの状況 3 歳児における肥満児の割合は減少していました 成人男性の肥満は横ばいで 代女性の肥満は増加傾向がみられました 一方 20 代女性のやせは倍増しており 肥満だけでなく 子どもを産み育てる世代への支援が必要となります 20代 60代の肥満 BMI 25以上 の割合 肥満

商品特性と取引条件 商品名 (1) 展示会 商談会シート 記入日 : 最もおいしい時期 (2) 賞味期限 消費期限 (3) 主原料産地 ( 漁獲場所等 )(4) JAN コード (5) 内容量 (6) 希望小売価格 ( 税込 )(7) 1ケースあたり入数 (8) 保存温度帯 (9) 発注リードタイム

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

第2次帯広市食育推進計画(名古屋市パクリ)

野菜産地と量販店の皆様へ 国民の健康志向の高まりとともに 野菜の栄養 機能性成分について情報提供を求める声が消費者や量販店から多く寄せられています 生鮮食品の栄養成分表示については 栄養表示基準 ( 健康増進法 ) の対象外 であるため 表示規制はないものの 栄養成分等の表示に関する基準や定めがない

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教


茨城県食育推進計画―第三次―

各推進主体の具体的な取り組み 家庭 幼稚園 保育所 関係団体 家族で一緒に朝 早寝 早起き 朝 朝食の大切さを 食を食べる日を ごはんを推進し 伝えていきまし 増やしま ま ょう 朝食の大切さ 早寝 早起き 朝 園便りや給食便 簡単に作れる朝 の推進 ごはんを心がけ りで食育推進を 食のメニューを

2016 年 3 月期第 3 四半期半期決算ハイライト 業績 15 期連続過去最高売上 売上高 億円 ( 前年同期比 111.4%) 営業利益 6.34 億円 ( 前年同期比 151.5%) 定期購入会員数の増加により売上 11.4% 成長原価率 販促費のコントロール EC 以外の収益

2 夜食 毎日夜食をとっている者は では 22.5%( 平成 23 年 23.9%) であり で % と割合が高い では 18.3%( 平成 23 年 25.2%) であり 40 歳代で割合が高い 図 夜食の喫食状況 (15 歳以上 性別 年齢階級別 )

CSR の 5 つの重要課題 食とスポーツで心と体の元気を応援 基本的な 考え 方 貢献するSDGs CSR の5 つの重要課題 の中心的対象となる SDGs の目標 食とスポーツを手掛ける企業として 食育活動 食文化の普及 スポーツの振興などを通して心と 体の健康づくりに貢献しています スポーツと

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ライフステージ別に 個人 家庭 地域 企業 行政 それぞれの分野での取組を まとめました 基本施策 1 理解と関心を深めて食育推進 個人 家庭 地域 企業 家族と 食 について話をする 感謝の気持ちを込めて いただきます ごちそうさま を言う よく噛んで味わって食べる 買い物や調理 後片付け等 食事

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

May, 2019 FNB 東京大会選手村におけるメニューの策定及び産地表示について ~ 選手村ダイニングにおける食の発信 ~ 東京 2020 大会組織委員会

(3) 概要とイメージ 店頭等で環境配慮型製品を検討 選択中の消費者個人のスマホ等にめがけて その製品品目に関するより詳しい情報をプッシュ配信 必要に応じて消費者からもサイトアクセス等ができ 更に欲しい情報が取得できる 図表 1 サービスのイメージ (4) 事例調査からの示唆本サービスは 情報提供に

07 SDGsとCSV演習

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て

実践内容 (1) 視点 1 教育活動全体で推進できるよう 指導体制を整備し 食に関する指導の充実 を図る 1 食育全体計画の整備既存の食育全体計画を見直し 教科 学級活動における食に関する指導の時間を確保するとともに 栄養教諭とのティーム ティーティング ( 以下 TT) についても明記した また

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食料品購入時における非計画購買

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

平成 30 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 食べ物と健康との関わりについて知ろう 給食について知ろう 学習 遊びの指 導 生活単元 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 食後の片付けができる しっかりかむ習慣を身に付け,

高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

都道府県の食品ロス削減の取組状況 1 47 都道府県全てから回答があった 平成 8 年度に食品ロス削減に関する取組を 行っている と回答したのは 4 自治体で 食品ロス削減施策に関する予算が ある と回答したのは 5 自治体であった 平成 7 年度の調査結果と比較するといずれも増加している 食品ロス

食育に関する意識調査の結果について ( 速報 ) 基本目標 1 毎日きちんと朝ごはんを食べます 規則正しい生活を心がけ, 毎日朝ごはんをしっかり食べて充実した 1 日を過ごす 1 朝ごはんを毎日食べる人の割合 (1) 一般問 6 朝食を食べていますか ( は1つだけ) 0% 10% 20% 30%

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

PowerPoint プレゼンテーション

平成18年度

資料2 これまでの学校における食育の取組について

平成 29 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 遊びの指導 生活単元学習 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 給食の食材や献立について知る バランスよく, 何でも食べる 必要な水分を上手に摂取する 食後の片付けができる しっ

CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果《概要版》

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

平成 26 年度努力点 1 研究主題 作って食べて食への思いを高める常安の子 - 広げよう! 食育の輪 - 2 研究主題設定の理由本校では 平成 24~25 年度の2 年間に渡り できたよ自分で というテーマの基 やてみたい できるようになりたい 分かるようになりたい と 自分の意思で意欲的に学ぶ子

6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

ウ食事で摂る食材の種類別頻度野菜 きのこ 海藻 牛乳 乳製品 果物を摂る回数が大きく異なる 例えば 野菜を一週間に 14 回以上 (1 日に2 回以上 ) 摂る人の割合が 20 代で 32% 30 代で 31% 40 代で 38% であるのに対して 65 歳以上 75 歳未満では 60% 75 歳以

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

私の食生活アセスメント

給食の時間における食に関する指導事例 ( 小学校第 6 学年 ) 1 主題戦争中の食事を体験しよう 2 関連教科等 単元名社会科 長く続いた戦争と人々のくらし 3 献立名麦ごはん めざし みそ汁 たくわん 4 ねらい戦争中の食糧不足の食事を通して 食糧不足の時代と今の時代の食生活の違いが分かる <

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

生活習慣改善へのアプローチ -知識と技術

日常的な食事に関する調査アンケート回答集計結果 ( 学生 ) 回収率 平成 30 年 12 月 1 日現在 134 人 問 1 性別 1 2 男性女性合計 % 97.0% 100.0% 3.0% 男性 女性 97.0% 問 4 居住状況 家族と同居一人暮らし

平成18年度標準調査票

2 お好み焼は約半数が 家庭で作る派 お店派 は約 4 割 1 年以内に食べたことのあるお好み焼 についての問い ( 複数選択 ) において 家庭で作る関西お好み焼 を選んだ人が約半数の 55.5% 次いで多かったのが お好み焼店などの外食店で食べるお好み焼( 持ち帰り含む ) ( 以下 お店 )

「健康食品」の定義

食育って, ご存知ですか? 食育とは 生きる上での基本であって, 知育, 徳育及び体育の基礎となるべきもの 様々な経験を通じて 食 に関する知識と 食 を選択する力を習得し, 食育の推進に取り組んでいます! 28 年 ( 平成 2 年 )3 月に 福山市食育推進計画,213 年 ( 平成 25 年

わりについての教育, 例えば,1 食料の生産 加工 流通, 安全な食品の選択と選択能力の獲得,2 生活環境や生活行動, 個人の健康意識, 心理的状態と食の状況などを考慮した上での個人や集団に合った食生活管理, などについて教育する 2 食育国民一人一人が, 生涯を通じた健全な食生活の実現, 食文化の

実践女子短期大学紀要第 34 号 (2013) Ⅰ 緒言 BMI. BMI. Ⅱ 調査の方法 P.

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的

PowerPoint プレゼンテーション

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

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環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

食育に関するアンケート

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

概 要 全国の人々が健康且つ 心にゆとりを持った生活が送れる様 QOLの向上に貢献できる研究会とする 管理栄養士 栄養士による 生活者への情報発信を軸に 消費者の健康維持 改善に関与すると同時に セミナー イベントを多数開催することにより 食品 健康産業と生活者の懸け橋となるよう活動する 研究会では

つくば市地域福祉計画 骨子案

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)



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歯科中間報告(案)概要

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2 基本方向 前頁の基本理念を実現するための施策の方向として 次の 4 つの基本方向を掲げます 基本方向 1 健康づくりを支える環境整備 ~ みんなでつくる健康なまち ~ 基本方向 2 生活習慣病の発症予防と重症化予防 ~ 健康をつくる生活習慣 ~ 基本方向 3 分野別の健康づくりの推進 ~ 人生を

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

問 3 問 2 で と回答した方は 上記対策で何を見て知ったか ( 複数回答可 ) % 問 4 問 2で と回答した方は 下記対策で利用したいまたは既に利用しているものは 問 4 何か ( 複数回答可 ) 特定健診 特定保健指導対策 10 (41.9%) がん ( 婦人

キャリアコンサルティング マッチングサービス 草案

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本日の説明内容 1. グリーン購入法の概要 2. プレミアム基準策定ガイドライン

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第3章 学校給食での対応

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問 32-2 うちエコ診断 を受けない理由 ( 問 32 で うちエコ診断は知っている ( 聞いたことがある ) が 受けたことはない と答えた方に ) あなたが うちエコ診断 を受けない理由として 次の中からいくつでも選んで番号を で囲んでください ( 回答者数 =73 人 )( 複数回答 ) (

広島県

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

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Transcription:

食品企業における 食事バランスガイド の活用の現状について 食品産業分野における 食事バランスガイド 活用セミナーさいたま新都心合同庁舎 2 号館共用大研修室 5A(H21.02.10) 財団法人食品産業センター普及 食育推進部二瓶徹 1

( 財 ) 食品産業センターが協働で実施した 食事バランスガイド を活用した取組 平成 17 年度 ~3 社 ~ イトーヨーカ堂 ライフコーポレーション ローソン 平成 18 年度 ~13 社 ~ ロック フィールド イズミヤ フジ ユニー マルエツ 札幌東急ストアローソン イオン ナチュラルローソン 東急ストア フレンドリーコープネット事業連合 モスフードサービス 平成 19 年度 ~16 社 ~ コープおきなわ 札幌東急ストア オギノ マルイ マルエツ ユニーナチュラルローソン 阪急百貨店 竜洋環境創造 JAシンセラ農事組合法人クラフト オリジン東秀 NRE 大増 フレンドリー小豆島食料産業クラスター協議会 パルシステム生活協同組合連合会 平成 20 年度 ~2 地域 ~ 東京都足立区 東京都港区 2

食品企業における食育推進 の必要性 3

近年の主な国の施策の動き 年 平成 12 年 平成 15 年平成 17 年 平成 18 年平成 20 年 国の施策食生活指針の策定 ( 厚生省 文部省 農林水産省 ) 健康日本 21の策定 ( 厚生省 ) 健康増進法の制定 食事バランスガイド の策定 ( 厚生労働省 農林水産省 ) 食育基本法の制定栄養教諭制度の実施食育推進基本計画の策定特定健康診査 特定保健指導の実施 4

食育推進基本計画とは 食育基本法に基づき 食育推進会議 ( 会長 : 内閣総理大臣 ) において平成 18 年 3 月に決定された ( 平成 18 年度から平成 22 年度までの 5 年間を対象 ) 食育の推進に関する施策の統合的かる計画的な推進を図るたけに決定 ( 地域における食生活の改善のための取組の推進 ) 栄養バランスが優れた 日本型食生活 の実践 食生活指針 や 食事バランスガイド の活用促進 ( 参考に食生活を送る国民の割合 60%) 健康づくりや医学教育等における食育推進 食品関連事業者等による食育推進 5 9

食育推進における食品関連事業者に求め られる取組 ( 食育推進基本計画より ) 様々な体験活動の機会の提供 より一層健康に配慮した商品やメニューの提供 食に関する分かりやすい情報や知識の提供 従来から取り組んでいる工場見学の実施や情報提供等についても 食育の推進という視点から見直し 充実 科学的知見に基づいたわかりやすい客観的な消費者への情報提供 職場の食堂等でもより一層健康に配慮したメニューの提供や食生活等に関する情報提供 資料 : 食育推進基本計画をもとに作成 6 10

従来の食品企業の取組への指摘と食を 提供する場所における取組の重要性 食品産業や健康産業では 特定の栄養素や食品中の機能性成分の効果を強調した商品開発が盛んに行われ 食事と健康に関する情報に混乱が生じた ( 丸山 [2005]) 食品購入の場や外食の場で適切な食物や情報が得られるしくみを整えておけば いわゆる狭義の栄養教育の場 ( 教室など ) に来ない人々であっても 必然的に食 健康情報に接することになる また 提供される食物すべてが健康に配慮した栄養学的にバランスの良いものであれば 選択する食物は自ずと栄養教育の場には出てこない対象層にも広く働きかけが可能なポピュレーションアプローチであり 一次予防の視点からとくに重要とされるのである ( 武見 [2005]) 資料 : 丸山千寿子 足達淑子 武見ゆかり [2005 栄養教育論 南江堂より抜粋 7

なぜ食品企業による食育推進が必 要なのか 生活者が唯一 食品を購入 飲食する場所であるからその結果 生活者の食生活に直結しやすい 効果が上がる可能性大 生活者の健康志向強 = 企業の社会的責任 (CSR) 8

食育を推進するもう 1 つの理由 CSR と SRI の観点 CSR(corporate social responsibility) = 企業が法令遵守にとどまらず 市民 地域および社会を利するような形で経済 環境 社会問題においてアプローチし 事業を成功させること SRI(social responsible investment) =CSR を果たす企業に対して 株式投資 融資などの形で資金を供給すること 9

コンビニエンスストア における取組事例 10

POP などの掲示の様子 店内入り口正面に大型スタンドパネルを設置し リーフレット パンフレットを配置 お惣菜売り場上部に買い合わせ提案ポスターを設置 スイング POP でエコバッグプレゼントを訴求 サーヒ ンク 表示 POP 11

女子栄養大学の学生とコラボした バランス弁当の開発 学生からの提案 (6 案から 1 つ採用 ) 第 2 回開発会議 第 3 回開発会議 自社以外とコラボすることにより 新たな視点が加わる コラボして開発したことが PR となる 12

バランスのよい食事の気づきと 買合せを促す 11 商品を食べることでバランスのよい食事 2 買い併せて食べることでバランスのよい食事 3 お客様自身でセルフチェック 13

中食産業 における取組事例 14

プライスカードにおける表示方法 栄養成分表示 & 食バラ の SV 表示 15

中食産業における取組 ( 弁当開発 ) 従来の顧客層 = ボリュームを求める 新規顧客層の開拓 ( 特に若年女性 ) バランスに気を配った弁当開発 売れ行き好調 ブログなどの口コミあり 今後は 1 新規顧客層が飽きないよう バランスに気を配った弁当の種類を増やす 2 既存の弁当の販売量も保ちつつ バランス弁当の販売量を増やすことが課題 16

外食産業 における取組事例 17

店内外における PR の様子店バランスメニューの掲示外ののぼり卓上POPとリーフレットニューブックメ18

実際のメニューにおける表示方法 19

オススメな組合せ提案における表示 組合せるメニューを 揚げ物 ( オニポテ ) から サラダに変更してヘルシーさをアピール 食バラ をエネルギー量を示すことで 量的なものとエネルギー量の情報を発信 20

無料会員制度による取組 スタンプカード ( 小学生以下 ) 表 10 月から開始し 2 月時点で会員数 30,000 名と大好評! 裏 コマのマークのスタンプ捺印 表 こども用チラシ (6 才 ~9 才 ) 裏 21

店頭を活用した取組親子食事講習会 1 ~ 行政の栄養士と連携 ~ いーとみーと長田店店内での事前説明店内での販促ツールの掲示 東大阪市の子ども会の方々 12 組 31 名が参加 ( お子様 16 名 保護者 15 名のご参加 ) 22

店頭を活用した取組親子食事講習会 2 各食材の主菜 副菜 主食 牛乳乳製品 果物の 1SV( つ ) 分のサンプルと表示 お子さんたちも 各食材の表示を見ながら必要数量を各自の食器に取っています 自分たちが取ってきた食材を 食事バランスガイドのリーフレットやチラシの説明を参考に記入 23

店頭を活用した取組親子食事講習会 3 お父さんも お母さんも お子さんも懸命に食事バランスガイドのリーフレットやチラシを参考に今日のメニューの総 SV を計算し記入 東大阪保健所管理栄養士からみなさんが記入した 食事バランスガイドのリーフレットを使い説明されている様子 最後に講師の管理栄養士が用意した 食事バランスガイドのパネルでの説明にみんな聞き入る様子 この講習会を通じて 自分たちが実際に食材を選び取ってきて その SV( つ ) を計算し記入することで 食事バランスガイドの意味や使い方を知っていただけた 24

今後の食品が 取組む食育の方向性 25

食品産業トップが考える 食育 キーワード 度数 % 分類番号 食の安全 安心 12 14.8 1 地域コミュニケーション 10 12.3 2 家族団欒 ( 食卓回帰 ) 10 12.3 2 消費者の健康 6 7.4 5 地産地消 6 7.4 1 環境問題 ( 食品残渣 リサイクル等 ) 5 6.2 4 食の大切さ 4 4.9 3 食文化の継承 4 4.9 3 地域への貢献 4 4.9 4 食の豊かさ 3 3.7 3 選食能力の向上 3 3.7 5 適正価格の提示 3 3.7 6 食のおいしさ 3 3.7 3 企業の社会的責任 2 2.5 4 食のたのしさ 1 1.2 3 味覚の形成 1 1.2 5 食生活への貢献 1 1.2 5 栄養バランス 1 1.2 5 社内コミュニケーション 1 1.2 2 食の旬 1 1.2 3 81 100.0 質的データを数量化する ( 内容分析 ) 参考文献 岩男壽美子 [2000] テレビドラマのメッセージ 社会心理学的分析 勁草書房見田宗介 [1978] 近代日本の心情の歴史 流行歌の社会心理史 講談社 水野節夫 [1993] 見たいものと見えるものとのはざまで 三色旗 第 549 号 度数 % 分類番号 コミュニケーション 21 25.9 2 食の安全 安心 18 22.2 1 食への理解と食文化 16 19.8 3 品揃えと消費者教育 12 14.8 5 社会的責任 11 13.6 4 適正価格の提示 3 3.7 6 81 100.0 26

マーケティングから ソーシャル マーケティングへ マーケティング : 顧客を満足させて 利益を得る ソーシャル マーケティング : 組織の目標 責任を充足するためのキーとして顧客満足ならびにそれを含む長期的な公衆の福祉を創設することを目的とするマネジメント 食品産業 ( 小売業 中食産業 外食産業 ) 食育における食品産業のステークホルダー 消費者 食品メーカー 卸売業 生産者 ( 農水産物 ) 行政 ( 国 地方公共団体 ) 教育機関 非営利組織 27 資料 : フィリップ, コトラー [2002], コトラーのマーケティング マネジメント 基本編 ピアソンエデュケーション参照

今後の食育推進の方向性 ( 地域連携 ) 地域住民を対象とした 地域食育の取組 ( 案 ) 地域食育推進ネットワーク 目標 地域住民に 食事 と 運動 の大切さを伝える 地域住民の意識 行動の変容 7 行政機関 栄養士会 健康関連機関を活用した取組保健所 スポーツジム等と連携したイベント ( ウォークラリー ) 相談コーナー等の開催 1 食品企業 ( 団体 ) 全体の調整 2 紙媒体を活用した取組区広報誌 社内報 学校便り フリーペーパー 折込チラシ等を活用した情報提供 6 生産者連携による取組子どもを対象にした農業体験 5 食品関連機関による取組掲示 配布物 商品開発 献立提案 料理教室 イベント等の開催による情報提供 ( 学校給食と連携した献立提案など 教育機関等とも連携 ) 地域住民 4 教育機関による取組授業内における普及 啓発 給食への SV の表示 保護者への啓発 普及 3Web(SNS) を活用した取組情報発信とコミュニケーション 28

東京都足立区 港区 における食育の取組事例 29

東京都足立区 港区での取組例 1 * 食品産業センターとの連携事例 3 歳児健診 ( 保健所連携 ) 料理教室 ( 東京ガスと栄養士会連携 ) 和菓子作り ( 虎屋 区と連携 ) クイズ & シールラリー 子どもが描く食卓の絵 収穫体験 ( オリジン ローソン 区と連携 ) ( 地域コミュニティバスと連携 ) ( 戸板女子短期大学 区と連携 30 )

東京都足立区 港区での取組例 2 * 食品産業センターとの連携事例 給食便り ( 区立小学校と連携 ) 行政イベント (TP カンパニーと連携 ) 店頭啓発 ( ライフと連携 ) 出前授業学生によるレクチャー ( ハウスと区立小学校と連携 )( 戸板女子短期大学 区と連携 31 )

東京都足立区 港区での取組例 3 * 食品産業センターとの連携事例 食レンジャーによるビンゴ大会 戸板女子短期大学の学園祭内における食育まつり ( 戸板女子短大 区 オリジン弁当 東京ガス TP カンパニーと連携 ) 豆つかみゲーム 親子カレーコンテスト 32

東京都足立区 港区での取組例 4 * 食品産業センターとの連携事例 1Enjoy! ヘルシーウォーキング 食事と運動の大切さを伝えるイベント ( 区 ルネサンス オリジン弁当 マルエツ ライフと連携 ) 2 食事バランス教室 3 親子で遊ぼう! 33

東京都足立区 港区での取組例 5 * 食品産業センターとの連携事例 写真を掲載し見つけやすいように 学校給食の献立 表 主菜だけでなく 1 食の提案 3 食の献立の提案 ( 量的なものも示す ) 1 保護者に学校給食の 量 を伝え 子どもに 1 日に なにを どれだけ 食べればいいかの理解を促す 2 時間がなく 日々の献立を考える手間を考え メーカーの商品を使い 簡単 バランス を提案 裏 1 日の量をコマに色を塗り理解を促す 学校給食を組み合わせたバランス献立と簡単レシピ ( 教育委員会 ハウス食品 日本ハム キッコーマン ) 34

東京都足立区 港区での取組例 6 * 食品産業センターとの連携事例 1 食べ物とカラダのつながりの説明 2 料理カードを使って食べたい料理の選択 3 選択した料理名の記入と料理区分への振り分け 地域にある身近なお店 ( オリジン東秀 ) による出前授業 児童に関心を抱いてもらい みんなで考えるようグループワークにて実施 4 食事バランスガイド レクチャー 5バランスを考えた料理の選択 35 料理カードを活用した 食事バランスガイド 出前授業 ( 教育委員会 オリジン東秀 女子栄養大学 )

まとめ 36

まとめ 1. 国の施策において食品事業者が食環境整備 食育に取組むべきであるという責務が明確化 2. 家庭に直接介入せず 栄養教育の場ではない 日頃 消費者が食品を購入 飲食する場所からアプローチすることの波及効果 (= 食品企業が取組む必要性 ) 3. 消費者と食品企業がWin-Winの関係になる継続性のある取組が重要 4. 食品企業と 各ステークホルダーとが連携し 様々な角度から地域住民を対象とした公衆衛生活動の取組が重要 5. 日々の食生活に活用していただける内容 そしてそれを継続して支援する体制の強化が重要 37

ご清聴有難うございました 38