標準物質等のスペクトルのデータベースの提供 報告書 平成 24 年 3 月 31 日 一般社団法人日本海事検定協会 ( 理化学分析センター )
目 次 1. 研究の背景 2. 研究の目的 3. 研究の経過 4. 研究内容 < スペクトルデータベース目次 > 5. 各種スペクトルの解析のための基礎知識と応用例 付録 1 付録 2 付録 3 付録 4 付録 5 炭化水素の IR スペクトルの捉え方グリコール化合物の赤外線吸収スペクトル油脂の赤外線吸収スペクトル 赤外線吸収スペクトルと分子構造 繊維の熱分解ガスクロマトグラフィー芳香族化合物の UV スペクトル 1
1. 研究の背景標準物質等のスペクトルは分析化学においては極めて重要な化学情報であり, 特に物質特定や異物鑑定等の調査においては必要不可欠である しかし, 私たちの周囲に存在する物質の種類は極めて多く, それらを対象としたスペクトルを入手することは容易ではない 一方, 公開されたスペクトルデータベースは, 質的あるいは収集数が決して充分とは言えず, 研究者はそれぞれのスペクトルを有償で, あるいは標準物質を購入して測定しなくてはならないのが実情である それは時間的にも経済的にも大きな負担となっていることは明らかであり, また, 多くの公開情報が純物質に限ったスペクトルが多く, サンプルを処理して純物質を単離してからでないと活用することが出来ない スペクトル等の公開については, 現状, 研究文献の中に散見されるものの, 体系的に整理され, 共通に利用できるデータベースは整備されていない そこで, 純物質に限らず複合物質を含めて私たちの身の回りにある物質のスペクトル等を公開し, 広く化学情報を提供することで分析化学の発展に資するものとしたい 本スペクトルデータベースには以下の内容を掲載した 分析方法 ( 測定機器 ) 211 年度 1. 赤外線吸収スペクトル分析 394 2. 熱重量 示差熱分析 91 3. 紫外線吸収スペクトル分析 34 4. ガスクロマトグラフ分析 36 5. X 線回折 9 小計 ( 延べ ) 564 物質 さらに, 類似物質のスペクトルの違いやスペクトルの見方などについて 付録 として詳細な解析を行った 211 年度の付録では5テーマについて公開する 2. 研究の目的スペクトルの活用については, 必ずしも物質を特定するためのニーズばかりではなく, 簡易的に特定物質の存在をチェックするような使い方も少なくない そうしたニーズに応えるには, より多くのスペクトル情報が公開されることが望ましい さらに広範な利用形態に対応した機能を実現するため, 化学物質のデータベースの仕様作成及び運用に関する研究を進め, 学校法人, 高校 大学の学生, あるいは分析化学に携わっている方々の活用を願うものである 3. 研究の経過 211 年度化学情報 DB の構成設計, 収集データ種目の決定とデータ収集 212 年度収集データ種目の検討と化学情報 DB のデータ収集 213 年度化学情報 DB のデータ収集および DB 高度化に向けて基本設計 214 年度化学情報 DB のデータ収集および DB 高度化に向けて開発実施 2
4. 研究内容本研究では, 各種スペクトル及び様々なスペクトルの解析報告書 ( 付録 ) を公開する 各種分析機器による測定結果 ( スペクトル ) の分類目次及び測定数 ( 検体数 ) を以下に示す 延べ 572 検体のサンプルについてスペクトルを得た 赤外線吸収スペクトル分析 熱重量 示差熱分析 分類 検体数 分類 検体数 1. 炭化水素 84 1. 化学薬品 ( 有機物 ) 9 2. アルコール 34 2. 化学薬品 ( 無機物 ) 7 3. エーテル 15 3. 石油関係 13 4. ケトン, アルデヒド 29 4. 石炭関係 8 5. 酸 16 5. タンパク質 4 6. エステル 26 6. 高分子 ( プラスチック, ゴム, 繊維 ) 16 7. フェノール類 5 7. 固形燃料 7 8. アミン 14 8. 炭水化物 その他 27 9. ポリマー 1 合計 91 1. 無機物 26 ガスクロマトグラフ分析 11. 界面活性剤 8 分類 検体数 12. グリース 2 1. 石油製品 21 13. 色素 6 2. 木材 9 14. 食用油 29 3. いちご 6 15. その他 18 合計 36 合計 394 X 線回折 紫外線吸収スペクトル分析 分類 検体数 分類 検体数 1. 日用品 9 1. 日用品 食品等 22 合計 9 2. 化学物質 12 合計 34 次頁の分析名をクリックすると, スペクトルが参照できます 3
スペクトルデータベース目次 H 赤外線吸収スペクトル分析 (FTIR) H 熱重量 示差熱分析 (TGDTA) H 紫外線吸収スペクトル分析 (UVVIS) Hガスクロマトグラフ分析 (GC) HX 線回折分析 (XRD) 4
H 赤外線吸収スペクトル分析 H 目次へ戻る 炭化水素 1. 軽油 2. A 重油 3. C 重油 ( グレード 38) 4. ジェット燃料 5. Light Cycle Gas Oil (LCGO) 6. ハイオクガソリン 7. レギュラー + ハイオクガソリン 8. 潤滑油 9. アスファルト 1. アントラセン 11. 1 ウンデセン 12. 1 エイコサン 13. 4 エチル m キシレン 14. 3 エチルトルエン 15. エチルベンゼン 16. 1 オクタデセン 17. オクタン 18. ガソリン ( レギュラー ) 19. m キシレン 2. o キシレン 21. p キシレン 22. クロロホルム 23. 原油 24. 1,2 ジエチルベンゼン 25. 1,3 ジエチルベンゼン 26. p ジエチルベンゼン 27. ジエチルベンゼン 28. ジクロロペンタジエン 29. ジベンジル 3. 2,6 ジメチル 4 ヘプタノン 31. p シメン 32. 重油 33. 潤滑油 ( ベースオイル ) 34. スチレン 35. デカン 36. 1 デセン 37. 1 テトラデセン 38. 1,2,3,4 テトラメチルベンゼン 39. 1,2,3,5 テトラメチルベンゼン 4. 1,2,4,5 テトラメチルベンゼン 41. 灯油 42. 1 ドコセン 43. ドデカン 44. n ドデシルベンゼン 45. 1 ドデセン 46. 1,3,5 トリエチルベンゼン 47. 1 トリデセン 48. 2,4,4 トリメチル 1 ペンテン 49. 2,4,4 トリメチル 2 ペンテン 5. 1,2,4 トリメチルベンゼン 51. トルエン 52. ナフサ 53. ナフタレン 54. ノナン. 1 ノネン 56. パラフィンワックス 57. バンカー C 重油 ( グレード 18) 58. ビフェニル 59. フェナントレン 6. iso ブチルベンゼン 61. n ブチルベンゼン 62. 2n プロピルトルエン 63. 3n プロピルトルエン 64. 4n プロピルトルエン. iso プロピルベンゼン ( クメン ) 66. n プロピルベンゼン 67. 1 ヘキサデセン 68. へキサン 69. 1 へキセン 7. 1 ヘプタデセン 71. ヘプタン 72. ヘミメリテン 73. ベンゼン 74. 1,3 ペンタジエン. 1 ペンタデセン 76. ペンタメチルベンゼン 77. 1 ペンテン 78. 2 ペンテン 79. ポリスチレン 8. メシチレン 81. 2 メチル 1 ブテン 82. 2 メチル 1 ペンテン 83. メチルシクロペンタジエンダイマ 84. リモネン アルコール類 1. tert アミルエチルエーテル 2. アリルアルコール 3. 1 エイコサノール 4. エタノール 5. オクタノール 6. オレイルアルコール 7. カテコール 8. グリセリン 9. ジエチレングリコール 1. シクロヘキサノール 11. 1 デカノール 12. 1 テトラデカノール 13. ドデカノール 14. トリエチレングリコール 15. 1 トリデカノール 16. トリメチレングリコール 17. 2 フェニルエタノール 18. 2 ブタノール 19. フルフリルアルコール 2. 1 プロパノール 21. プロピレングリコール 22. 1 ヘキサデカノール 23. 1 ヘキサノール 24. ヘプタデカノール 25. ヘプタノール 26. ベンジルアルコール 27. 2 ペンタノール 28. ポリエチレングリコール 29. マンニトール ( 糖アルコール ) 3. メタノール 31. 3 メチル 1 ブタノール 32. 3 メチル 2 ブテン 1 オール 33. 2 メチル 2 プロパノール 34. 1 メトキシ 2 プロパノール エーテル 1. tert アミルメチルエーテル 2. イソプロピルセロソルブ 3. エチル n プロピルエーテル 4. 2 エトキシエタノール ( エチルセロソルブ ) 5. グラニュー糖 6. ジエチルエーテル 7. 1,3 ジオキサン 8. 1,4 ジオキサン 9. ジフェニルエーテル 1. ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 5 11. ジメトキシメタン ( メチラール ) 12. ブチルエーテル 13. ブチルセロソルブ 14. メチル tert ブチルエーテル (MTBE) 15. メチルセロソルブアセテート ケトン, アルデヒド 1. アセチルアセトン 2. アセトアルデヒド 3. アセトフェノン 4. アセトン 5. イソブチルアルデヒド 6. イソホロン 7. 2 オクタノン 8. p キシロキノン 9. クロトンアルデヒド 1. ジアセチル ( ブタン 2.3 ジオン ) 11. ヒドロキシアセトン 12. ピナコリン 13. ブチルアルデヒド 14. γ ブチロラクトン 15. 2 フリルメチルケトン 16. プロピオフェノン 17. 1 ヘキサナール 18. 2 ヘキサノン 19. 3 ヘキサノン 2. 3 ヘプタノン 21. ヘプチルアルデヒド 22. ホルムアルデヒド 23. ホロン 24. 3 メチル 3 ブテン 2 オン 25. 4 メチル 3 ペンテン 2 オン 26. メチルイソブチルケトン 27. メチルイソプロピルケトン 28. メチルエチルケトン (MEK) 29. メチルビニルケトン 有機酸 1. アジピン酸 2. L アスコルビン酸 3. オレイン酸 4. カプロン酸 5. 吉草酸 6. ぎ酸 7. くえん酸 8. くえん酸一水和物 9. 酢酸 1. ステアリン酸 11. 乳酸 12. ノナデシル酸 13. パルミチン酸 14. プロピオン酸 15. ヘプタン酸 16. ラウリン酸 エステル 1. L(+) アスパラギン酸ナトリウム一水和物 2. L グルタミン酸ナトリウム 3. Peanut oil 4. Soybean oil( 大豆油 ) 5. オクタン酸エチル 6. オルトギ酸トリエチル 7. オレイン酸メチル 8. 酢酸 n プロピル 9. 酢酸エチル 1. ステアリン酸メチル
11. ナタネ油 + 大豆油 12. パルミチン酸メチル 13. ひまし油 14. フタル酸ジエチルヘキシル 15. プロピオン酸 n ブチル 16. プロピオン酸イソブチル 17. ポリアクリル酸 2 エチルへキシル 18. ポリアクリル酸 n ブチル 19. ポリアクリル酸イソブチル 2. ポリアクリル酸エチル 21. ポリアクリル酸メチル 22. ミリスチン酸メチル 23. こはく酸二ナトリウム 24. 酢酸カルシウム一水和物 25. 酒石酸カルシウム四水和物 26. ステアリン酸カルシウム フェノール類 1. 2.6dimethoxyphenol 2. 2,4dimethylphenol 3. 2.6ditbutylphenol 4. 3.3.5.5tetratbutyl4.4diphenoquinone 5. フェノール アミン類 1. アクリルアミド 2. アクリル酸 2( ジメチルアミノ ) エチル 3. アセトアミド 4. エチレンジアミン 5. ジエタノールアミン 6. ステアリン酸ヒドラジド 7. トリエタノールアミン 8. トリオクチルメチルアンモニウムクロライド 9. 尿素 ( 炭酸ジアミド ) 1. 1,3 ビス ( アミノメチル ) シクロヘキサン 11. ブチルアミン 12. プロピルアミン 13. ベンズアミド 14. モノエタノールアミン ポリマー 1. Acrylonitrile butadiene styrene resin 2. アルギン酸ナトリウム 3. Butylmetacryate isobutylmethacrylate polymer 4. アセチルセルロース 5. Cellulose acetate butyrate 6. Cellulose propionate 7. Cellulose triacetate 8. Ethyl cellulose 9. Ethylene acrylic acid copolymer 1. Ethylene ethyl acrylic copolymer.sp 11. Ethylene methacrylic acid copolymer 12. Ethylene propylene copolymer 13. Ethylene vinyl acetate copolymer 14w% 14. Ethylene vinyl acetate copolymer 18w% 15. Ethylene vinyl acetate copolymer 25w% 16. Ethylene vinyl acetate copolymer 28w% 17. Ethylene vinyl acetate copolymer 33w% 18. Ethylene vinyl acetate copolymer 4w% 19. Ethylene vinyl alcohol copolymer 2. ヒドロキシエチルセルロース 21. Hydroxypropyl cellulose 22. Hydroxypropyl methyl cellulose 23. Methyl cellulose 24. Methyl vinyl ether maleic acid copolymer 25. Methyl vinyl ether maleic anhydride copolymer 26. Nvinylpyrrolidone vinil acetate copolymer 27. Nylon11 28. Nylon12 29. Nylon6 3. Nylon6(3)t 31. Nylon6/12 32. Nylon6/6 33. Nylon6/9 34. Phenoxy resin 35. Poly(1butene),isotactic 36. Poly(2,4,6tribromostyrene) 37. Poly(2,6dimethylpphenylene oxide) 38. Poly(2hydroxyethyl methacrylate) 39. Poly(4,4dipropoxy2,2diphenyl propane fumarate) 4. Poly(4methyl 1pentene) 41. Poly(acrylic acid) 42. Poly(butylene terephthalate) 43. Poly(diallyl phthalate) 44. Poly(ethyl methacrylate) 45. Poly(ethylene oxide) 46. Poly(ethylene terephthalate) 47. Poly(isobutyl methacrylate) 48. Poly(methyl methacrylate) 49. Poly(nbutyl methacrylate) 5. Poly(phenylene sulfide) 51. Poly(pphenylene ether_ sulphone) 52. ポリテトラフルオロエチレン 53. Poly(vinil stearate) 54. ポリ酢酸ビニル. Poly(vinyl alcohol), 98%hydrolyzed 56. Poly(vinyl alcohol), 99.7%hydrolyzed 57. Poly(vinyl butyral) 58. ポリ塩化ビニル 59. Poly(vinyl chloride),carboxylated 6. Poly(vinyl formal) 61. Poly(vinylidene fluoride) 62. Polyacetal 63. Polyacrylamide 64. Polyacrylamide,carboxyl modified high carboxyl content. Polyacrylamide,carboxyl modified low 66. Polyamide resin 67. 1,2polybutadiene 68. Polycaprolactone 69. Polycarbonate 7. Polychloropren 71. Polyethylene, chlorinated 25wt% 72. Polyethylene, chlorinated 36wt% 73. Polyethylene, chlorinated 42wt% 74. Polyethylene, chlorosulfonated 43wt%. Polyethylene, highdensity 76. Polyethylene, low density 77. Polyethylene, oxidized 78. Polyisoprene, chlorinated 79. Polypropylene,isotatic 8. Polystyrene 81. Polysulfone 82. Polyvinylpyrrolidon 83. Sodium polyacrylate 84. Styrene acrylonitrile copolymer, 25% acrylonitrile. Styrene acrylonitrile copolymer, 32% acrylonitrile 86. Styrene allyl alcohol copolymer, 5.46.% hydroxyl 87. Styrene butadiene, aba block copolymer 88. Styrene butyl methacrylate copolymer 89. Styrene ethylenebutylene, aba block copolymer 9. Styrene isoprene, aba block copolymer 91. Styrene maleic anhydride, partial methyl ester 92. Vinyl chloride vinyl acetate copolymer(vinilchloride 88%, vinil acetate 12%) 93. Vinyl chloride vinyl acetate 6 copolymer(vinilchloride 9%, vinil acetate 1%) 94. Vinyl chloride vinyl acetate hydroxylpropyl acrylate vinil chloride 8%,vinil acetate 5%. Vinyl chloride vinyl acetate maleic acid terpolymer vinil chloride 86%,vinil acetate 13% 96. Vinyl chloride vinyl acetate maleic acid terpolymer vinyl chloride81%,vinyl acetate16.5% 97. Vinyl chloride vinyl acetate vinyl alcohol terpolymer 98. Vinylidene chloride 5% vinyl chloride copolymer 99. Vinylidene chloride acrylonitrile 2% copolymer 1. Zein,purified 無機物 1. 塩化アンモニウム 2. 塩化カルシウム 3. 過塩素酸マグネシウム 4. ガラス 5. ガラスファイバー 6. クロロ酢酸 7. ケイ酸マグネシウム ( フロリジル ) 8. 酸化亜鉛 9. 酸化アルミニウム 1. 酸化ケイ素 11. 酸化マグネシウム 12. 酒石酸カリウム 13. 酒石酸水素カリウム 14. 硝酸マグネシウム 六水和物 15. シリカゲル 16. 水酸化ナトリウム 17. 石英ウール 18. 炭酸カルシウム 19. 炭酸水素ナトリウム 2. 炭酸ナトリウム 21. 土砂 22. 二硫化炭素 23. 硫酸亜鉛 七水和物 24. 硫酸カルシウム 25. 硫酸マグネシウム 七水和物 26. リン酸二水素カルシウム 界面活性剤 1. 1オクタンスルホン酸ナトリウム 2. 石けん 3. ソルビタンモノオレエート (Span8) 4. 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 5. ノニオン (NA2) 6. ノニオン (NB1) 7. ノニオン (NC1) 8. ノニオン (ND1) グリース 1. グリース (Ca,Zn) 2. グリース (Mo,S) 色素 1. チモールブルー 2. チモールブルーナトリウム 3. ブロモクレゾールグリーン 4. ブロモフェノールブルー 5. メタクレゾールパープル 6. メチレンブルー三水和物 食用油 1. RBD ココナッツ油 2. RBD パームカーネルオイル
3. アーモンド油 4. アボカド油 5. 亜麻仁油 6. エキストラバージンセサミオイル 7. エゴマ油 ( シソ油 ) 8. オリーブ油 9. グレープシード油 1. コーン油 11. ゴマ油 12. コメ油 13. サフラワー ( ベニバナ ) 油 14. サラダ油 ( ナタネ, キャノーラ ) 15. 白ゴマ油 16. 大豆油 17. トリリノレイン 18. パーム原油 19. パーム油 2. 廃食用油 21. バター ( 有塩 ) 22. 発酵バター ( 無塩 ) 23. ヒマワリ油 24. ヘット ( 牛脂 ) 25. ホホバ ( ジョジョバ ) シード油 26. マーガリン 27. マカダミアナッツ油 28. 綿実油 ( めんじつゆ ) 29. ラード ( 豚脂 ) その他 1. ウコンドリンク A 2. ウコンドリンク A(1 乾燥後 ) 3. ウコンドリンク B 4. ウコンドリンクB(1 乾燥後 ) 5. 乾燥わかめ 6. クエン酸ナトリウム 7. 血液 8. Ditertbutyl peroxide 9. ジメチルスルホキシド 1. 酒石酸水素ナトリウム一水和物 11. シリコーンオイル 12. ステアリン酸ナトリウム 13. デオキシコール酸 14. ビタミン A パルミテート, 油性 15. 2ピロリドン 16. ヨードチンキ 17. ラウリン酸ナトリウム 18. リン酸水素カリウム 7
H H 熱重量 示差熱分析 H 目次へ戻る 化学薬品 ( 有機物 ) 1. EG( エチレングリコール ) 2. アルカリ石けん 3. グリセリン 4. 樟脳 ( カンファー ) 5. 石けん 6. ソルビトール 7. 中性洗剤 8. フェノール 9. 油脂 ( ナタネ油 ) 化学薬品 ( 無機物 ) 1. 硫黄 2. 塩化ナトリウム 3. シリカゲル ( 吸湿前 ) 4. シリカゲル ( 吸湿後 ) 5. 炭酸カルシウム 6. 炭酸水素ナトリウム 7. 炭酸ナトリウム 石油系 1. A 重油 2. C 重油 3. LSA 重油 4. アスファルテン 5. アスファルト 6. 軽油 7. 減圧軽油 8. 潤滑油 ( 使用油 ) 9. 潤滑油 ( 新油 ) 1. 灯油 11. パーム原油 12. ワックス 13. マイクロクリスタリーワックス 石炭系 1. 鉛筆の芯 2. カーボンブラック 3. 黒鉛 ( グラファイト ) 4. 残炭カーボン ( 内部 ) 5. 石炭 6. 石油コークス 7. 備長炭 8. 無煙炭 炭水化物, その他 1. 印刷紙 2. ウコン 3. グラニュー糖 4. 小麦粉 ( デンプン ) 5. コルク栓 6. 雑草 7. 砂糖 ( 白糖 ) 8. ジャスミン 9. 食パン 1. タバコ ( フィルター ) 11. タバコフィルター ( 活性炭側 ) 12. タバコフィルター ( 活性炭なし ) 13. ダンボール 14. 茶 15. 茶 ( 鉄観音 ) 16. ツバキ ( 枝 ) 17. ツバキ ( 葉 ) 18. ニトロセルロース 19. 尿素 2. ポテトチップ 21. 木材 ( 鉛筆削りくず ) 22. 薬包紙 23. ろ紙 24. ワサビ 25. インスタントコーヒー 26. インスタントコーヒー ( 顆粒 ) 27. 貝殻 たんぱく質 1. きな粉 2. 粉ミルク 3. ゴマ 4. 豆腐 プラスチック ゴム 繊維など 1. アクリル 2. アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体 3. 麻 4. 絹 5. 黒ゴム ( 実験器具用ゴム栓 ) 6. 脂肪酸メチルエステル 7. シリコンゴム 8. セプタム各種 9. 天然ゴム ( 輪ゴム ) 1. ナイロン 11. ポリエチレン (PE) 12. ポリエチレンテレフタレート (PET) 13. ポリスチレン (PS) 14. ポリプロピレン (PP) 15. 木綿 16. ラテックス 固形燃料 1. パームペレット (EFB) 2. RDF( ごみ固形化燃料 ) 3. RPF( 廃紙 プラスチック固形化燃料 ) 4. ナタネペレット 5. バークペレット 6. 木質ペレット ( ブラック ) 7. ホワイトペレット 紫外線吸収スペクトル分析 日用品 食品 1. しょう油.4vol%( 水溶媒 ) 2. ソース.4vol%( 水溶媒 ) 3. グレープフルーツジュース 6vol%( 水溶媒 ) 4. インスタントコーヒー 4ppm( 水溶媒 ) 5. 黒インク ( メタノール溶媒 ) 6. 赤インク ( メタノール溶媒 ) 7. 蛍光ペン青 ( メタノール溶媒 ) 8. 蛍光ペン青 5vol%( メタノール溶媒 ) 9. 蛍光ペン黄 ( メタノール溶媒 ) 1. 蛍光ペン黄 25vol%( メタノール溶媒 ) 11. 蛍光ペンオレンジ 5vol%( メタノール溶媒 ) 12. 蛍光ペン緑 5vol%( メタノール溶媒 ) 13. 蛍光ペンピンク 5vol%( メタノール溶媒 ) 14. パセリ ( エーテル抽出物 ) 15. 黄パプリカ ( エーテル抽出物 ) 16. クレソン ( エーテル抽出物 ) 17. 赤パプリカ ( エーテル抽出物 ) 18. 朱肉インク 3vol%( メタノール溶媒 ) 19. 朱色インク 12.5vol%( メタノール溶媒 ) 2. 赤色インク 6vol%( メタノール溶媒 ) 21. 藍色インク 12.5vol%( メタノール溶媒 ) 22. 潤滑油添加剤 6vol%( メタノール溶媒 ) 化学物質 1. N,N ジメチルホルムアミド 1ppm ( メタノール溶媒 ) 2. N,N ジメチルホルムアミド 1ppm ( メタノール溶媒 ) 3. メタクリル酸メチル 1ppm ( エタノール溶媒 ) 4. メタクリル酸メチル 1ppm ( エタノール溶媒 ) 5. メタクリル酸メチル 3ppm ( エタノール溶媒 ) 6. フェノール 43ppm ( エタノール溶媒 ) 7. ベンゼン 1ppm( エタノール溶媒 ) 8. ベンゼン 9ppm( エタノール溶媒 ) 9. ベンゼン 9ppm( エタノール溶媒 ) 1. メチルエチルケトン 1ppm( エタノール溶媒 ) 11. メチルエチルケトン 1ppm( エタノール溶媒 ) 12. スチレン 2ppm( エタノール溶媒 ) 8
H Hガスクロマトグラフ分析 H 目次へ戻る 石油製品 1. ライトナフサ 2. ヘビーナフサ 3. レギュラーガソリン 4. ハイオクガソリン 5. GTL 6. ジェット燃料 7. 灯油 8. 軽油 9. A 重油 1. ライトサイクルガスオイル 11. 潤滑油 12. 流動パラフィン 13. ワックス 14. 18cSt C 重油 15. 38cSt C 重油 16. 38cSt 高硫黄重油 17. 低硫黄重油 18. 低硫黄ワキシー重油 19. アスファルト 2. UZK 原油 21. KF 原油 木材 1. トドマツ 2. 黒松 3. ベイマツ 4. ベニマツ 5. カーリーメープル 6. ソフトメープル 7. バーズアイメープル 8. ハードメープル 9. PC メープル いちご 1. いちご A 2. いちご B 3. いちご C 4. いちご D 5. いちご E 6. いちご F X 線回折分析 1. 片栗粉 2. 強力粉 3. ベーキングパウダー 4. 炭酸カルシウム 5. アルミニウムの錆び 6. 鉄さび ( 赤さび ) 7. 鉄さび ( 赤さびと黒さびの混合物 ) 8. ブリキ錆び 9. トタン錆び 9
5. 各種スペクトルの解析のための基礎知識及び応用例スペクトルの解析のための基礎知識, あるいはスペクトルの見方について, 付録として以下の5つのテーマで資料を作成した (1) 炭化水素の赤外線吸収スペクトルの捉え方有機物の基本である炭化水素の赤外線吸収スペクトルの見方及び炭化水素で構成された石油製品の赤外線吸収スペクトルの特徴を示す (2) グリコール化合物の赤外線吸収スペクトルセロソルブ及びジエチレングリコール化合物の赤外線吸収スペクトルの特徴を示す (3) 油脂の赤外線吸収スペクトル ( 赤外線吸収スペクトルと分子構造 ) 動植物油の赤外線吸収スペクトルの特徴及び脂肪酸組成との相関を調査する (4) 繊維の熱分解ガスクロマトグラフィー各種繊維の熱分解ガスクロマトグラムの紹介及び2 種類の繊維が混在するときの熱分解ガスクロマトグラムの変化を調査する (5) 芳香族の UV スペクトル芳香族化合物の UV スペクトルの特徴及びそれらの僅かな違いを示す 1
4.6151.36322824218116141218.cm付録 1 炭化水素の IR スペクトルの捉え方石油製品の赤外線吸収スペクトルは, 官能基の多寡によって製品毎に特有の吸収帯が出現する 石油製品は炭化水素の混合物であり, 製品によってパラフィンやオレフィン, アロマ等の成分組成が異なっているため 赤外線吸収スペクトルからどんな成分が多く含まれているかを捉えることが可能である 石油製品の代表的な特徴を以下に示す 通常のパラフィンワックスは直鎖の飽和炭化水素であるため, 主要な官能基はメチレン基である 分解ガソリンは不飽和化合物が多いため, オレフィンの特徴が現れる 3cm 1 以上に吸収帯が出現していれば, アロマか不飽和炭化水素を含んだ製品である 低硫黄ワキシー重油のスペクトルはワックスの特徴 (72 cm 1 付近に2 本の吸収帯 ) が出現する 切削油等の沸点が比較的低い潤滑油には nパラフィンが含まれており, 赤外線吸収スペクトルに反映される 本研究では, 石油製品の構成成分である炭化水素の僅かな構造の違いや構成割合の違いが赤外線吸収スペクトルにどのように反映されるのかを知るため, 単純な炭化水素のスペクトルを解析した 137 891 1378 1466 2874 286 2925 29 114.2 112 11 18 16 14 12 1 98 メチル基由来 96 ヘキサン 94 92 9 CCCCCC 88 86 84 82 8 79. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 113. 112 ヘキサン ( パラフィン ) ヘキサンはメチル基とメチレン基で構成されているのに対し,1ヘキセンは官能基の種類が多いため複雑である 1ヘキセン ( オレフィン ) ヘキサンに比べて, オレフィン固有の 3 cm 1,9 cm 1 が出現している このオレフィンバンドは多価不飽和脂肪酸の桐油などにも出現する シクロヘキサン ( シクロ / 環状 ) 最もシンプルな構造のメチレン基だけで構成されるため, スペクトルもシンプルである メチルシクロヘキサン ( シクロ / 分岐 ) シクロヘキサンと比べるとメチル基がどこに出現するかが良く分かる ベンゼン ( 芳香族 ) メチル基とメチレン基とが消失し, 芳香族環に由来した 39~335 cm 1 に吸収帯が出現している 11 18 16 14 12 1 98 96 94 92 9 88 86 84 83. 111.7 15 1 9 8 7 6 5 45 4 35. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 2923 269 2793 2599 266 21 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 114.3 11 15 1 9 8 7 6 341 379 296 2928 2948 2874 292 23 2661 2598 5. 2.414. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 2887 2324 1393 11 774 919 1527 1815 39 371 1642 1458 1449 1448 1379 13 1257 1262 191 992 114 139 964 98 93 861 99 843 871 724418454353252オレフィン由来 335 芳香族環由来 1へキセン C=CCCCC メチレン基のみ シクロヘキサン CH 3 メチルシクロヘキサン ベンゼン オレフィン由来 1478 メチル基由来 135 739 666 11
付録 2 グリコール化合物の赤外線吸収スペクトル グリコールエーテル等のグリコール誘導体の赤外線吸収スペクトルには以下の特徴が見られる 111cm 1 付近にエーテル (COC) 由来の大きな吸収帯が2 本出現する ただし, グリコール部の炭素数が増えるにつれ,2 本の吸収帯が明確に分かれなくなる 末端の置換基の炭化水素部に分岐があると, スペクトルが大きく変わる グリコール化合物は 111 cm 1 付近の吸収は共通しているが, 同族体であっても赤外線吸収スペクトルのプロフィールの違いが明確であるため, 炭素鎖の僅かな違いを識別することが可能と考えられる エチレングリコール化合物とジエチレングリコール化合物は, エーテル由来の 111 cm 1 付近及び 1 cm 1 付近に大きな吸収帯を持つ グリコール部 (EG,DEG,DPG 等 ) の違いによって2 本の吸収帯に違いがみられ,EG 系では明確な二股になっているが,DEG 系では股が浅く, 顕著な二股ではない さらに,DPG 系になると,111 cm 1 付近の2 本の吸収帯が1 本になっている 1. 1. 1. 9 1227 9 83 9 1445 1352 932 344 12 8 345 2976 2869 1374 886 8 23 147 1366 888 8 3351 2972 2879 1453 1373 133 9 938 989 17 7 7 2871 7 6 6 6 147 5 45 4 エチレングリコールモノエチルエーテル 1115 161 5 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 113 166 5 45 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 1 4. 35. 45. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1. 1. 9 9 3412 3429 2976 1447 13 1243 84 147 1366 8 1349 933 8 889 8 25 2868 2872 7 7 6 5 6 エチレングリコールモノイソブチルエーテル 1 1119 45 4 ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル 115 164 5. 35. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 図 1 グリコール化合物の特性吸収帯 111 cm 1 付近 12
1. 737 9 1234 3411 1458 1358 977 8 2935 89 7 2867 6 5 45. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1. 9 8 7 6 5. 1. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 9 エチレングリコールモノブチルエーテル 3412 メチル 25 2872 エチレングリコールモノイソブチルエーテル 147 1366 メチル 1473 1119 169 1 1119 889 741 セロソルブの側鎖部分が同じ炭素数であってもその構造によって大きくスペクトルプロフィールが変化している n ブチル基と i ブチル基は殆ど同等のスペクトルで, メチル基由来の 25 cm 1 の吸収帯が僅かに大きくなっている 3429 294 28 836 8 1389 1234 889 7 メチル 2974 メチル 1363 122 6 エチレングリコールモノ t ブチルエーテル 11 166 5. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 図 2 側鎖 ( 置換基 ) の違いによるスペクトルの差異 課題 (1) 単純なグリコール化合物だけでなく, モノエーテルアセテート等の関連物質との違いを明らかにする (2) エチレングリコールが環状になった 1,4ジオキサン (2 量体 ),3 量体,4 量体等のスペクトルを得る 13
表 2 グリコール化合物の赤外線吸収スペクトル セロソルブ ( エチレングリコールモノエーテル ) ジエチレングリコールエーテル 1. 1. 9 8 343 2881 2828 1454 1368 1233 1193 962 89 831 9 8 3429 2976 1447 13 1349 1243 933 8 84 7 117 6 7 2868 5 45 4 35 3. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1. エチレングリコールモノメチルエーテル 112 161 6 5 45 4 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 35. 1. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 115 164 9 1227 8 7 345 2976 2869 1445 1352 1374 932 886 83 9 8 344 23 147 1366 12 888 2871 6 7 5 45 4 35. エチレングリコールモノエチルエーテル 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1. 1115 161 6 5 ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル 113 166 9 1226 83 45. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1.5 2938 1468 8 7 3417 2972 2877 1369 1334 964 872 892 9 344 1458 1351 1245 934 889 725 8 6 5 45. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1. エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 1128 159 737 7 6 2928 29 ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル 1115 166 9 3411 1458 1358 1234 977 5. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1.5 8 2935 89 9 363 814 2867 3354 2874 2932 1372 1154 996 79 7 8 13 6 5 エチレングリコールモノブチルエーテル 1119 169 7 6 5 14 1587 1598 1494 1172 178 893 915 45. 1. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 9 3412 45 4 35 3 25 2 ジエチレングリコールジエチルエーテル 1241 14 69 8 25 147 1366 889 15. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 2872 7 6 5. エチレングリコールモノイソブチルエーテル 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1. 1 1119 1. 9 9 3429 294 28 1473 836 741 8 3351 2972 2879 1453 1373 133 9 938 989 17 8 1389 1234 889 2974 122 7 7 6 エチレングリコールモノ t ブチルエーテル 1363 11 166 6 5 45 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 1 147 5. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1.5 4. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 3469 9 8 2976 1444 1296 1374 1244 1349 944 846 7 2866 6 5 45 4 35 3 25 エチレングリコールモノフェニルエーテル 117 2. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 14
付録 3 油脂の赤外線吸収スペクトル 赤外線吸収スペクトルと分子構造 油脂の赤外線吸収スペクトルには, 以下の3か所に特徴的な吸収帯が出現する エステル基由来 (COOR) 174 cm 1 エーテル基由来 (COC) 115 cm 1 付近 アルキル基由来 (CCC ) 29 cm 1 付近 脂肪酸由来 赤外線吸収スペクトルの解析から得られた事項は以下の通りである 多価不飽和脂肪酸の構造を多く含む亜麻仁油, エゴマ油などはオレフィン由来の 31cm 1 の吸収が大きくなる アルキル基由来の 29cm 1 とエステル基由来の 174cm 1 の吸収比率が試料によって異なっている これは脂肪酸組成の違いによるものであるが, 今年度の研究では脂肪酸組成を測定していないため次年度以降の課題である 脂肪酸のアルキル基の長さ, 飽和 不飽和の有無によって 29 cm 1 付近の吸収の大きさ (174cm 1 付近の吸収との比率 ) に影響が出る 赤外線吸収スペクトルから油脂の種類を特定することは困難であるが, 脂肪酸構造中に不飽和を多く持つものは識別ができる 図 1 この部分の構造の違いがスペクトルの違いとなる 油脂の分子構造 11.3 1 98 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 68 66 64 62 6 C=C オレフィン 37 2923 CH 3 メチル CH 2 メチレン 23 58. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1744 1463 CH 2 メチレン 1377 COC エーテル COOC エステル 図 2 油脂の代表的なスペクトル ( ナタネ油 ) 1236 116 1119 196 722 CCCC 炭素骨格 15
162.7.161412136322824216141218.cm表 1 固形油脂 脂肪酸組成は油脂化学便覧から抜粋し, グラフ化した 試料赤外線吸収スペクトル脂肪酸組成 所見 牛脂 98969492988684828787674726 5 4 3 2 1 牛脂 炭化水素由来の 29cm 1 付近の吸収とエステル由来の 1744cm 1 の吸収はほぼ同じ高さである 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 ラード 15.4 7686641 9 8 7 5.22 2922 3477 35 22 1743 1417 1377 14 9 1238 1116 198 1162 867 72445 4 35 3 25 2 15 1 5 豚脂 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 牛脂とほぼ同じプロフィールで, 脂肪酸組成も類似している 2921 1811377 14 1116 1162 72 1744 6. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1.8 98 2293 マーガリン 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 水 3386 37 2922 23 1743 1377 1646 1464 水 1236 198 721 1117 1161 6 5 4 3 2 1 マーガリン 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 水分の吸収を有しているが, その他の部分は牛脂及びラードとプロフィールはほぼ同等である マーガリンの原料である植物油は 3~ 4 種類がブレンドされているとのこと 68 67. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 14.9 14 12 2171 1417 964 1 1377 発酵バター 原料クリームを乳酸発酵させてから分離したもの 98 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 水 3362 2922 23 1743 14 1644 水 1237 1162 113 72 ( データなし ) 水分の吸収が大きいが, その他の部分はプロフィールがマーガリンや牛脂等と同等である 74 73. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 13.8 12 バター 1 98 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72. 水 341 22 292 23 1742 1 1377 14 水 114 1171 72 35 3 25 2 15 1 5 バター 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 炭化水素とエステルの比率が上記の試料と異なっている 脂肪酸組成からして, 飽和炭化水素の含有率が高いことが影響している 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 16
6..3111561.747276866462.363224216141218.cm.912.36322824216141218.cm表 21 液状油脂 試料 赤外線吸収スペクトル 脂肪酸組成 11.3 1 98 96 94 92 37 1377 7 6 なたね油 1 ナタネ油 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 68 66 64 62 6 2923 23 1744 1463 1236 1119 196 116 722 5 4 3 2 1 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 58. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. ベニバナ油 ( サフラワ ー油 ) 11.2 1 98 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 68 66 64 62 6 36 2923 23 1744 1463 1377 1237 1 722 1119 116 9 8 7 6 5 4 3 2 1 サフラワー油 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 58. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 11.1 98 96 94 92 9 39 1377 6 5 綿実油 綿実油 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 23 1464 1236 116 4 3 2 1 68 66 64 62 6 2923 1744 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 58. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 198 197 7224コメ油 1999998888877864286428 38 1377 4 米ぬか油 1464 1237 1119 3 2 23 116 1 2923 281811744 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 大豆油 119999988888777776664864286428642864439 24 1811377 72241464 1238 1161 2924 1744 6 5 大豆油 198 722 4 3 2 1 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 17
1663.14121.43322133221cm33221...cm36322824216141218.c表 22 液状油脂 試料赤外線吸収スペクトル脂肪酸組成 トリリノレ イン 727686416111廃食油 6216111グレープシ ードオイル 61111ひまわり油 61 コーン油 989694929886848287876742.639 25 2926 2284c18m1377 1459 1238 199 9 723 12 1 8 6 トリリノレイン 4 1161 2 1743 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 14.7.8429896949298868482878767472768664.4..4429896949298868482878767472768664.5..6989694929886848287876747276866462.1 9 8.662238 2924 24 39 24 2924 2839 24 2924 39 24 2844118118118m1742 1744 1741 1666146 141436 1361 141377 1464 141361 1459 1435 1464 1377 121245 11 117 121238 1161 7224121244 1236 11 1116 1117 198 72241112 198 116 914 848 842 888722 722 8 7 6 5 4 3 2 1 6 5 4 3 2 ひまわり油 ( データなし ) ( データなし ) 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 コーン油 24 : 14 116 1 7 2923 1744 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 6. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 18
1664.14.99896949298861662.848287876747276861.36322824216141218.cm.612.36322824216141218.cm表 23 液状油脂 試料赤外線吸収スペクトル脂肪酸組成 1.8 1 98 15 13 721 7 6 エゴマ油 エゴマ油 96 94 92 9 88 31 1461 1237 116 199 5 4 3 2 86 84 82 8 24 1743 1 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 2924 78. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 16.9 16 14 12 1 1462 1376 1238 199 721 5 4 亜麻仁油 31 98 96 116 3 亜麻仁油 94 92 2 9 24 88 86 84 1743 82 2925 8 79. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : エキストラ バージンセ ( データなし ) サミオイル 11238 23 15 1418 1464 1377 1238 1119 198 116 913 722 24 : 142923 1744 1811.9 マカダミア ナッツオイ ル 98 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 35 23 1464 1418 1377 133 1236 196 1118 1161 876 7 6 5 4 3 2 1 マカデミアナッツオイル 68 66 64 62 2922 1744 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 6. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. アーモンド 油 119999988888777776664864286428642864637 24 1811377 1464 1238 7224196 1161 2923 1744 7 6 アーモンドオイル 5 722 4 3 2 1 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 19
1664.14.49896949298861666.14848287876747276862.3632242161218.cm.59999988817.1518877777666.3632242161cm8916661.141218764.363228242161412188..cm.598969492988684828787674727686642.363224216141218.cm表 24 液状油脂 試料赤外線吸収スペクトル脂肪酸組成 アボカドオ イル 12 1 98 96 94 92 9 88 86 84 82 8 78 76 74 72 7 68 66 64 62 36 23 2923 1744 1418 1377 1463 1236 1119 196 1161 722 8 7 6 5 4 3 2 1 アボカドオイル 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 6. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 1125 1377 4 パーム油 パーム 原油 2922 23 281811744 14 141162 3 2 1 144 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : RDB パームカー ネルオイル 1128642864286428642522 1116 1112 72142921 281811467 1417 1742 141378 1238 12116 718 5 4 3 2 1 パーム核油 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 :.1417 1377 718 RDB 1467 1237 ココナッツ 1111 ( データなし ) 24 : 14オイル 23 1157 2922 1743 18134 1352 ジョジョバ 14 721 シードオイ 117 ( データなし ) ル 1739 24 : 1423 2922 281812
表 25 液状油脂 試料赤外線吸収スペクトル脂肪酸組成 1.9 1 98 1377 722 96 38 1464 1238 198 94 92 9 116 白ゴマ油 88 86 84 ( データなし ) 82 23 8 1744 78 76 74 2923 72 71. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. ゴマ油 1.8 1 98 1377 722 96 1238 38 1464 198 94 92 116 9 88 86 84 82 23 8 1744 78 76 74 2923 72 71. 4. 36 32 28 24 2 18 16 14 12 1 8. 45 4 35 3 25 2 15 1 5 ゴマ油 4 : 5 : 6 : 7 : 8 : 9 : 1 : 12 : 14 : 16 : 17 : 18 : 19 : 2 : 2 : 1 2 : 2 2 : 3 22 : 24 : 24 : 1 21
付録 4 繊維の熱分解ガスクロマトグラフィー 1. 研究目的繊維を特定するための代表的な手法として赤外線吸収スペクトル分析があるが,2 種類以上の繊維が混ざっている場合は赤外線吸収スペクトル分析では識別が困難なことがある また, 赤外線吸収スペクトル分析だけで物質特定をすることは早計であり, 別手法で根拠を捉えておく必要がある そこで, 熱分解ガスクロマトグラフィーを利用して, 繊維が熱分解した時のクロマトグラムのプロフ ィール ( 形状 ) を標準物質と比較した また,2 種類以上の繊維の混合物のクロマトグラムは公表されておらず, 単体でのクロマトグラムが単純に重なったものか不明である 本付録では,2 種類の繊維が混在する時の熱分解ガスクロマトグラムを測定した 2. 分析条件分析条件を表 1に示す 測定はガスクロマトグラフ質量分析計で実施しているが, 本付録では高価な機器であるガスクロマトグラフ質量分析計がなくても比較ができるようにクロマトグラムに着目した 本クロマトグラムは広く使用されている GCFID( 水素イオン化検出器 ) で得られたクロマトグラムと比較が可能である 3. 研究結果及び考察分析結果を表 3~ 表 5に示す 分析結果から明らかとなった事項は以下のとおりである (1) 綿の混繊では綿の熱分解ピーク 表 1 分析条件 キュリーポイントインジェクター条件 熱分解温度 時間 59,5 秒 パイロホイル F59( 鉄 / コバルト / ニッケル合金 ) 試料量 5mg( 混繊維は 1:1 で混合 ) GCMS 分析条件 カラム DB5MS(3m.25mmφ, 膜厚 1.μm) 4 5 分 15 / 分昇温 35,1 分 カラム温度 注入口温度 :35 インターフェイス温度 :2 キャリアガス ヘリウム 流量 3.2 ml/ 分 モード スプリット (25:1) トータルフロー ml/min 線速度 cm/sec 表 2 分析サンプル ( 繊維の組み合せ ) 試料 綿 ポリエステル アクリル ナイロン ウール 綿ポリエステル アクリル ナイロン ウール が出難く, 混繊であるかを識別することが困難である すなわち, 綿との識別である場合, 熱分解 GC で確認することは今回適用した条件では難しい 熱分解温度を変えるなどの検討が必要である (2) ポリエステルは綿を除く繊維との混繊ではほぼそれぞれの繊維のクロマトグラムが重なるように出現する したがって, 混繊であるかを識別することが可能である なお, ポリエステル / アクリル及びポリエステル / ナイロンの混繊では単体では検出されなかった新たなピークが出現する (3) アクリルもポリエステルと同様に綿以外では単体が重なったプロフィールである 22
4. 所見 2 種類の繊維を含む試料を熱分解ガスクロマトグラフィーで分析すると, 化学繊維では単体におけるクロマトグラムどうしが重なった ( 混ざった ) クロマトグラムが得られた したがって, 化学繊維どうしの熱分解ガスクロマトグラムから何種類の繊維が含まれているのか, あるいはどのような繊維が含まれているのかを明らかにすることが可能である しかし, 綿を含む繊維では, 綿由来のピークが現れ難く, 綿が含まれていることが判断できない したがって, 綿を含む繊維では識別は困難である 5. 課題 (1) 熱分解温度などの条件を変えることによって, どのような違いが現れるかを確認し, より好ましい繊維を定性するための分析条件を見出す (2) 本研究で対象サンプルとなったものは繊維であるが, 高分子で, かつ, 赤外線吸収スペクトル分析以外に分析することが難しいもの ( セルロース, プラスチック, ゴム, タンパク質など ) の熱分解ガスクロマトグラムを充実させる 23
表 3 綿とその他繊維 綿の混繊 (1:1) の熱分解クロマトグラムには綿由来のピークが現れ難い したがって, 綿との混繊であることは熱分解ガスクロマトグラムのプロフィールだけでは判別し難い 綿とナイロン綿とウール綿とポリエステル綿とアクリル アハ ンタ ンスアハ ンタ ンスアハ ンタ ンスアハ ンタ ンス TIC: 1.D TIC: 1.D TIC: 1.D TIC: 1.D 15 14 13 12 15 15 15 14 14 14 綿 13 綿 13 綿 13 綿 12 12 12 11 11 11 11 1 1 1 1 9 9 9 9 8 8 8 8 7 7 7 7 6 6 6 6 5 5 5 5 4 4 4 4 3 3 3 3 2 2 2 2 1 1 1 1. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アハ ンタ ンス 4e+7 3.5e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5 TIC: 5.D アハ ンタ ンスアハ ンタ ンスアハ ンタ ンス TIC: 6.D TIC: 2.D TIC: 4.D 3e+7 4.5e+7 4 ナイロンウールポリエステルアクリル 35 3 25 2 15 1 5 4e+7 2.5e+7 3.5e+7 2e+7 3e+7 2.5e+7 1.5e+7 2e+7 1e+7 1.5e+7 1e+7 5 5 アハ ンタ ンス. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アハ ンタ ンスアハ ンタ ンスアハ ンタ ンス TIC: 7.D TIC: 8.D TIC: 9.D 綿 / ナイロン綿 / ウール綿 / ポリエステル TIC: 1.D 9 綿 / アクリル 1.4e+7 1.2e+7 1e+7 8 6 4 2. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. 2.5e+7 1.5e+7 5 2e+7 1e+7. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. 8 7 6 5 4 3 2 1. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. 綿とナイロンの混繊の熱分解クロマトグラムはほぼナイロンと同等であり, 綿に特有のピークは殆ど検出されていない 綿とウールの混繊の熱分解クロマトグラムはウールとプロフィールが類似しており, 綿に特有のピークは極めて僅かである 綿とポリエステルの混繊の熱分解クロマトグラムはポリエステルとプロフィールが極めて類似しており, 綿特有のピークはほとんど検出されていない 綿とアクリルの混繊の熱分解クロマトグラムはアクリルとほぼ同等であるが, 僅かに綿に特有のピークが表れている 24
表 4 ポリエステルとその他繊維 アハ ンタ ンス ポリエステルとアクリルポリエステルとナイロンポリエステルとウール アハ ンタ ンス アハ ンタ ンス 3e+7 TIC: 4.D TIC: 4.D TIC: 4.D ポリエステル 3e+7 ポリエステル 3e+7 ポリエステル 2.5e+7 2.5e+7 2.5e+7 2e+7 2e+7 2e+7 1.5e+7 1.5e+7 1.5e+7 1e+7 1e+7 1e+7 5 5 5 アハ ンタ ンス 4.5e+7 4e+7 3.5e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5 アハ ンタ ンス 3.5e+7 2.5e+7 1.5e+7 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. TIC: 6.D TIC: 5.D アクリルナイロンウール 4e+7 4 3.5e+7 35 3e+7 3 2.5e+7 25 2e+7 2 1.5e+7 15 1e+7 1 5 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. ポリエステルとアクリルの混繊の熱分解ガスクロマトグラムは両試料のクロマトグラムが混ざった形で出てきているが, 単体では検出されないピークが比較的強度が高く検出されている 3e+7 2e+7 1e+7 アハ ンタ ンス アハ ンタ ンス 4.5e+7 4e+7 3.5e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. ポリエステル / ポリエステル / ポリエステル / TIC: 11.D TIC: 12.D 2.6e+7 アクリル 5.5e+7 ナイロン 2.4e+7 ウール 5e+7 2.2e+7 新規ピーク. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. 新規ピーク. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. ポリエステルとナイロンの混繊の熱分解ガスクロマトグラムは両試料のクロマトグラムが混ざった形で出てきているが, 単体では検出されないピークが比較的強度が高く検出されている アハ ンタ ンス アハ ンタ ンス 2e+7 1.8e+7 1.6e+7 1.4e+7 1.2e+7 1e+7 8 6 4 2. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. TIC: 2.D. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. TIC: 13.D. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. ポリエステルとウールの混繊の熱分解ガスクロマトグラムは両試料のクロマトグラムが混ざった形で出てきている ポリエステルと化学繊維の混繊の熱分解ガスクロマトグラムは, 両試料のクロマトグラムが混ざった形で見出されたが, 単体では見られなかった新しい物質ピークが見出された ただし, ポリエステルと綿の混繊では新規ピークは見られなかった 25
表 5 その他繊維の組合せ アクリルとウール アクリルとナイロン ナイロンとウール アハ ンタ ンスアハ ンタ ンスアハ ンタ ンス 4.5e+7 TIC: 6.D 4.5e+7 TIC: 6.D アクリルアクリルナイロン 4e+7 TIC: 5.D 4e+7 4e+7 3.5e+7 3.5e+7 3.5e+7 3e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5 5 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アハ ンタ ンス 4 35 3 25 2 15 1 5 アハ ンタ ンス TIC: 2.D. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アハ ンタ ンス 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. TIC: 2.D 4e+7 ウールナイロンウール 4 3.5e+7 アハ ンタ ンス TIC: 5.D. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アハ ンタ ンス 35 3 25 2 15 1 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24.. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アハ ンタ ンス 2 種類以上の繊維のうち, 一方が綿である場合は, 綿由来のピークは極めて小さく, 検出しにくい 同様にウールも若干その蛍光があり, 化学繊維に比べて 2 種類以上の繊維の熱分解 GC 上には現れ難い 4e+7 3.5e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5 TIC: 15.D. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アクリルとウールの混繊の熱分解ガスクロマトグラムはアクリルのクロマトグラムと類似しており, ウール由来のピークは僅かである アクリル / ウール TIC: 14.D TIC: 16.D 7e+7 アクリル / 7e+7 ナイロン / ウール 6.5e+7 ナイロン 6.5e+7 6e+7 6e+7 5.5e+7 5.5e+7 5e+7 5e+7 4.5e+7 4.5e+7 4e+7 3.5e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. アクリルとナイロンの混繊の熱分解ガスクロマトグラムは両試料が混ざった形となっている 4e+7 3.5e+7 3e+7 2.5e+7 2e+7 1.5e+7 1e+7 5. 2. 4. 6. 8. 1. 12. 14. 16. 18. 2. 22. 24. ナイロンとウールの混繊の熱分解ガスクロマトグラムはナイロンのクロマトグラムと類似しており, ウール由来のピークは殆どない 26
付録 5 芳香族化合物の UV スペクトル 測定条件芳香族化合物の紫外線吸収スペクトル (UV スペクト 試料溶媒 : シクロヘキサン ( 蛍光分析用 ) ル ) には 26 付近に特徴的な山型のピークが出現する リファレンスセル : なし ブランク : 水が, 置換基の違いによりその形状は異なるものとなる 濃度単位 : ppm(μg/ml) 分子構造の異なる芳香族化合物について UV スペクトルを測定し, スペクトルの僅かな違いを見出した 芳香族化合物の UV スペクトルを図 1~ 図 7に示す 測定結果から明らかとなった事項は以下の通りである ベンゼンの1つの水素がメチル基あるいはエチル基あるいはブチル基に置換されても,UV スペクトルの波長シフトは殆ど見られない すなわち, トルエン, エチルベンゼン,nプロピルベンゼン及び nブチルベンゼンの吸収ピークの見かけの波長 ( プロフィール ) は近似している ベンゼンの1つの水素がメチル基に置換された化合物であるトルエンは, ベンゼン特有の山型ピークがブロードになり, かつ, 長波長側へシフトしている さらに, メチル基の数が増えるにつれ, さらに吸収ピークは長波長側へシフトする キシレンの異性体を比較すると, メチル基の置換位によってスペクトルは異なる オルト, メタ, パラの順で長波長側にシフトしている 置換基の分岐の有無によって僅かにスペクトルに変化が見られた 置換基に分岐があると直鎖のものよりも吸収ピークが短波長側に僅かにシフトする 課題 (1) 追加情報として, 芳香族化合物の 2 付近のスペクトルの違いを明らかにする ( 高速液体クロマトグラフィーの検出条件に有用な化学情報となる ) (2) アセトン, メチルエチルケトン等のケトン化合物に見られる n 電子遷移に基づく溶媒の違いによる吸収波長のシフトを観察する.5.4.3.2 エチルベンゼン n プロピルベンゼン n ブチルベンゼン ベンゼン 13.8ppm トルエン 113.1ppm エチルベンゼン 12.ppm n プロピルベンゼン 112.96ppm n ブチルベンゼン 16.78ppm.1 23 24 25 26 27 28 29 3 図 1 直鎖炭化水素置換基 ベンゼンにメチル基が一つ置換したトルエンはベンゼンと大きくスペクトルが異なっている さらに, エチル基, プロピル基, ブチル基と置換基の直鎖炭化水素の鎖長が長くなってもほぼ同等のスペクトルであった 27
.6.5.4.3 ベンゼン 13.8ppm トルエン 113.1ppm p キシレン 16.39ppm ペンタメチルベンゼン 13.86ppm.2.1 23 25 27 29 31 図 2 置換基の数の違い ベンゼン環にメチル基が数多く置換されるほど, 山型ピークが長波長側へシフトしている.6.5.4.3 o キシレン 1.8ppm m キシレン 111.27ppm p キシレン 16.39ppm トルエン 113.1ppm.2.1 23 24 25 26 27 28 29 3 図 3 トルエンとキシレン ( 配位の違い ) トルエンよりもキシレンは長波長側へシフトしている キシレンはメチル基の配位位置によってスペクトルが異なっており, 特にパラ位にメチル基が置換した p キシレンはプロフィールが大きく異なる キシレンに着目すると, オルト, メタ, パラの順に長波長側へ吸収ピークがシフトしている 28
.3.2 iso プロピルベンゼン ( クメン )16.82ppm n プロピルベンゼン 112.96ppm.1 23 24 25 26 27 28 図 4 直鎖型と分岐型 置換基が分岐型 (iso) の方が 26 付近のピークトップが僅かに短波長側にシフトしている.3.2 nブチルベンゼン 16.78ppm isoブチルベンゼン 19.79ppm.1 23 24 25 26 27 28 図 5 直鎖型と分岐型 置換基が分岐型 (iso) の方が 26 付近のピークトップが僅かに短波長側にシフトしている 29
.5.4.3.2.1 ベンゼン 13.8ppm 23 24 25 26 27 28 29 3.5.4.3.2.1 n ブチルベンゼン 16.78ppm 23 24 25 26 27 28 29 3.5.4.3.2.1 ペンタメチルベンゼン 13.86ppm 23 24 25 26 27 28 29 3.5.4.3 トルエン 113.1ppm.5.4.3 iso ブチルベンゼン 19.79ppm.2.2.1.5.4.3.2.1.5.4.3.2.1.5.4.3.2.1 23 24 25 26 27 28 29 3 エチルベンゼン 12.ppm 23 24 25 26 27 28 29 3 n プロピルベンゼン 112.96ppm 23 24 25 26 27 28 29 3 iso プロピルベンゼン ( クメン )16.82ppm 23 24 25 26 27 28 29 3.1.5.4.3.2.1.5.4.3.2.1.6.5.4.3.2.1 23 24 25 26 27 28 29 3 o キシレン 1.8ppm 23 24 25 26 27 28 29 3 m キシレン 111.27ppm 23 24 25 26 27 28 29 3 p キシレン 16.39ppm 23 24 25 26 27 28 29 3 図 6 芳香族の UV スペクトル ( 拡大 ) 芳香族に特有の 25~28 に見られる山型ピークを拡大した 3
3 2 ベンゼン 13.8ppm 3 2 n ブチルベンゼン 16.78ppm 3 2 ペンタメチルベンゼン 13.86ppm 1 1 1 19 21 23 25 27 29 19 21 23 25 27 29 19 21 23 25 27 29 3 2 トルエン 113.1ppm 3 2 iso ブチルベンゼン 19.79ppm 1 1 19 21 23 25 27 29 19 21 23 25 27 29 3 2 エチルベンゼン 12.ppm 3 2 o キシレン 1.8ppm 1 3 2 19 21 23 25 27 29 n プロピルベンゼン 112.96ppm 1 3 2 19 21 23 25 27 29 m キシレン 111.27ppm 図 7 芳香族の UV スペクトル ( 全体 ) 次年度は 2 付近の吸収が振り切れない濃度で測定する 1 1 19 21 23 25 27 29 19 21 23 25 27 29 3 2 iso プロピルベンゼン ( クメン )16.82ppm 3 2 p キシレン 16.39ppm 1 1 19 21 23 25 27 29 19 21 23 25 27 29 31