自分の経験を重ね合わせるという思考は働いていない よって ここでの学習では 自分の知識 経験 読書体験とを結び付けた感想を求めることとする 本を紹介するにあたり 自己体験を伴う感想を加えた 体けん お話れっ車 とし 学ぶべきことをはっきりさせ 学習に取り組みたい 学校生活の入門期の1~2 年生に対し

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

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第1学年国語科学習指導案

第1学年国語科学習指導案

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

第1学年国語科学習指導案

第2学年国語科学習指導案1

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

解答類型

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

第1学年国語科学習指導案

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国語科学習指導案

Microsoft Word - 2年4組

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

今年度の校内研究について.HP

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Microsoft Word ~16第1学年1組国語科学習指導案 提出用

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

*山下小研究誌.indb

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

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第○学年 ○○科指導計画

第1学年国語科学習指導案

【授業 1】

する対象を明確にすることで 全員がねらいを達成することができるようにしたいと考えた 第二次の後半では 選んだごっこについて 困った点や工夫したい遊び方について話し合い 新しい遊び方を考える時間を設ける 文章と自分の経験を結びつけ 新しく知った知識を実生活に生かそうとする態度を身に付けていきたい 第三

【単元吊】「段落のつながりに気をつけて読もう《[ツバメがすむ町]

を中心に捉え 想像を広げながら読むことを学習してきている 本教材は 今まで学習してきたどの作品よりも長文であり 起伏に富んだ物語であるが 一つ一つの場面が魅力的であり 人物どうしの関係性の中で心情を理解する読み方を学ぶのに適した教材であると考える また なぜそのように読み取ったのか どの叙述からその

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

第○学年○組 学習指導案

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自己紹介をしよう

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

Microsoft Word - ★【のびっこ】知的 国語学習指導案 俳句探検隊

1 学期末実施の初見の説明文 ( サクラソウとトラマルハナバチ ) についてのワークテスト ( ぶんけい ) の正答率は 以下のとおりである 正答率設問本教材とのつながり誤答部分点正答 1トラマルハナバチのどんなところが サクラソウに合っていますか 二つ書きましょう 2サクラソウとトラマルハナバチは

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

の一部のみであるしたがって教科書の本文だけから小説 こころ の全体像を浮かび上がらせることは難しいしかし 掲載された部分だけでも 先生 と という二人の青年の揺れ動く こころ を描き 生徒たちを作品の中に引き込む力は群を抜いたものであると考える高校 3 年生である生徒たちは 心の葛藤というものを多く

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

国語科学習指導案様式(案)

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

進めることができる児童の育成のために 学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定が有効であることを 実践を通して明らかにする Ⅲ 研究の見通し学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定により 学び合いながら叙述を基に想像して読み進めることができる児童を育てることができるであろう

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Taro-第3学年国語科学習指導案「

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

第5学年1組 国語科学習指導案

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

<小学校 生活科>

第4学年  国語科学習指導案

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写か

第4学年算数科学習指導案

2年国語科指導案

いろいろな衣装を知ろう

Microsoft Word - 第2学年 国語科「つづき話をプログラミングで表そう」研究指導案.docx

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

指導観学習を進めるにあたって, 教師が宿泊体験学習に関する新聞記事を書き, 視覚化しておくことで, 児童に本単元の具体的なゴールイメージを持たせたい その際, 完成した新聞を廊下に掲示し, 全校のみんなに見てもらうことを伝え, 相手意識を持って学習に取り組もうとする意欲を持たせたい そして, 新聞は

学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

第 2 学年国語科学習指導案日時平成 28 年 6 月 29 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 2 年 1 組教室授業者岩本佐妃子 1 単元名お話を読んで かんそうを書こう教材名スイミー 2 単元について本作品は 主人公スイミーの行動によって場面が展開していく 文章は スイミーの行動に着目しやすく書

Taro-4年 総合 指導案(最終)

Transcription:

第 2 学年国語科学習指導案 日時 平成 24 年 10 月 5 日 ( 金 ) 児童 2 年 1 組男子 15 名女子 18 名 (6 校時 ) 指導者 加美山悦子 1 単元名 お話の人ぶつと自分をくらべて読もう 教材名 わたしはおねえさん < 関連図書 >すみれちゃんすみれちゃんは 1 年生パパはステキな男のおばさんおいでおいでの木においで 他 2 単元を貫いて位置付ける言語活動とその説明 単元を貫いて位置付ける言語活動言語活動の説明 第 2 学年 読むこと オ 自分と比べて 体けん お話れっ車にまとめよう 読み取ったことをもとに感想文を書く < 情報解釈力に関わって> 登場人物の行動や場面の様子などに着目して内容を読み取ることによって 感想をもつことができる < 自己活用力に関わって> 感想文の文型を用いて 自分の経験と比べた感想を書くことができる 必要とされる知識 技能 1 作品名 2 作者名 3 心に残った所 ( 登場人物の言動 挿絵 ) 4 心に残った訳 5 自分と比べて 3 単元について (1) 児童について児童が友達と一緒に国語を学ぶ意味の一つが交流であるといえる 実際に授業で用いることで力を伸ばしていこうと考えている 1 学期末のアンケート結果から 相互交流力 について問う 友達どうしで意見や考えを交流することが好きですか の問いに 好き どちらかと言えば好き と答えた児童が96% と高い結果となった また 情報解釈力 について問う あなたは国語の学習をするときに 大切な言葉に気を付けながら読み取っていますか においては いつも気を付けている なるべく気を付けている と答えた児童が92% とやはり高い数値が表れている しかし 自己活用力 については 2 年生の1 学期時で問う段階にあらず 児童が自分で自己活用しているという意識に至るまで学習を進める必要があると考えた そこで 児童自身が 情報解釈力を使って自己活用力を高める指導法を考え 実践することとした 児童は 1 年生の くじらぐも から 本のしょうかいカード に取り組み ずうっとずっと大すきだよ で本を紹介する形態 ( 題名 登場人物 物語のないようや好きなところや心に残った言葉等 ) を学習した その書きためたものを自己活用力の第一歩として おはなしれっ車 にし 学習の軌跡として残している 2 年生になってもこの学習形態を継続してきた そして 新お話れっ車 とし 題名と登場人物の他に 登場人物を紹介するための言葉や文 と 心に響いた言葉 を書く内容とした そこで 本単元においてもこの学習の流れを継続させる 児童は これまでの学習で 物語の文や言葉に着目して自分の考えを持てるようになってきている しかし その考えに

自分の経験を重ね合わせるという思考は働いていない よって ここでの学習では 自分の知識 経験 読書体験とを結び付けた感想を求めることとする 本を紹介するにあたり 自己体験を伴う感想を加えた 体けん お話れっ車 とし 学ぶべきことをはっきりさせ 学習に取り組みたい 学校生活の入門期の1~2 年生に対しては 学校生活全般において生活体験の不足を補いながら 豊かな体験に裏打ちされた 実感のこもった言葉を育てることが大切であると考える その体験の一つに 言葉の獲得にとって必要不可欠な本との出会いがある そこで 入学時より 読み聞かせ を基盤として 児童自らが求めて楽しむ読書へとつなげたいと考え継続してきた ( 本学級の児童は 男子 15 名中 特別支援を要する児童 1 名 個別指導を要する児童 1 名 保育園からの申し送り事項があり学習活動に配慮の必要のある児童 5 名という学級 学年であり 視覚に訴える学習活動を随時行っている ) 身に付けさせたい力 登場人物の行動や場面の様子を思い浮かべながら 自分の生活経験を結び付けて感想を持 つ力 (2) 教材について第 1 学年及び第 2 学年の 読むこと の目標は 書かれている事柄の順序や場面の様子などに気付いたり 想像を広げたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに 楽しんで読書しようとする態度を育てる である 本教材は すみれちゃんが 妹の落書きによって心の葛藤を乗り越え お姉さんらしく成長するお話である 歌を作るのが好きなすみれちゃんは 歌詞の中に自分の心境を綴っている しかし その後 妹とのやりとりによって行動に変化が表れる この行動こそ すみれちゃんの成長である すみれちゃんがおねえさんとして成長していく姿を読み取ることが この物語の大きなポイントとなる そのために微妙な言葉遣いや行動の変化に気付かせ そこから考えられる登場人物の気持ちや様子を児童から引き出す また 同学年の子どもが中心人物なので 共感しながら読むことも期待できる これまでの教材でも登場人物に共感しながら読むことはあったが ( 黄色いバケツ等 ) ここで初めて 人 を扱った物語に触れる そのため自分の経験を思い出しながら 自分の思いをはせることのできる教材であるといえる よって 登場人物の行動の変化を読み取り 自分の経験と比べながら読んだり 感想に書いたりする指導に適している教材といえる さらに 本作はシリーズの中の一作品である 他のシリーズと合わせて読むことで より深い人物像を描いたり 作品の世界観や作品の雰囲気に慣れ親しんだりすることができる 本を読むきっかけになることも期待できる さらに 楽しんで読書しようとする態度を育てる ことをねらいとし 読書に親しみ 読書を通して生活を豊かにしていく気持ちを育てたい (3) 指導にあたって児童の実態や教材の特性から本単元で子どもたちに身に付けさせたい力を 登場人物の行動や場面の様子を思い浮かべながら 自分の生活経験とを結び付けて感想をもつ力 と考えた 児童は これまで スイミー の学習において スイミーになりきったり スイミーに話したいこととしたりして簡単な感想をまとめることができた しかし 自分の生活経験と重ね合わせた感想をもつことはなかった ここでの感想は 今の自分と過去の自分とを比べて書く感想を求めたい そのため

に 四つの指導法を用いて身に付けたい力に迫る 一つ目は 生活経験を想起させる場の設定 である 児童一人一人が自分の思いや考えをもてるようにする そのために 夏休み中に自分より小さい子とのふれあいの機会を設け そのシーンを写真に収めている また その機会がない児童もいるため 1 年生とのふれあいの機会を設けた 年下の子どもと接した時の自分の経験を重ねながら すみれちゃんの心情や行動の理解を深め 自分なりの感想をもつことができるものと考える 二つ目は補助学習教材としての 並行読書 である 同年代の主人公と自分とを比べる読書体験を十分に行わせることにより 感想をより深められるものと考える 三つ目は 言葉の宝箱 である 本教材の中から 心に残った所を見つけ 小箱の中に言葉を集めるという活動である 言葉の小箱に入れるものを考えるということは 物語の基本構造を押さえながら読み 主人公の気持ちを読み取ることにつながると考える 主人公の気持ちを読み取るからこそ 自分と比べることができると考える 四つ目は 体けん お話れっ車 である これまでの おはなしれっしゃ 新お話れっ車 の本の紹介カードを受けて ここでは 自分の体験と比べる感想の書き方を意識する そのために 簡単な文型 (1 心に残ったところ2 心に残ったわけ3 自分と比べて ) を与え 自分と比べる感想文の書き方を提示する カードの良さとは 音声言語による情報伝達のようにその時その場限りのものではなく 伝えたいことが文字として残り 何度も読み返すことができることである なお 誰がどんな表紙の本を選んだかをわかりやすくするため また 友達の選んだ本を探す手立てとして 紹介者と本の表紙掲示 をしている これらの点に留意しながら指導することにより 子どもたちに 登場人物の行動や場面の様子を思い浮かべながら 自分の生活経験を結び付けて感想をもつ力 が身に付くものと考える 4 単元の指導目標 登場人物の行動や場面の様子から想像を広げながら読み 自分の経験と結び付けて 感想をもつ ことができる 読むこと (1) オ 5 単元の評価規準 国語への関心 意欲 態度読む能力言語についての知識 理解 技能 自分と等身大の人物が描かれた 登場人物の行動や場面の様子か物語を 体験や読書経験と重ねら想像を広げながら読み 自分ながら興味をもって読み 作品の経験と結び付けて 感想をもの世界を楽しもうとしている っている (1) オ 文の中の主語と述語に気を付けて読んだり 書いたりしている (1) イ ( カ )

6 指導計画及び評価規準 ( 読むこと 12 時間 ) 次 時 学習活動 評価規準 身に付ける知識 技能 一 1 中心学習材を読んで感想を もち 並行読書の本の人物と自分を比べて 感想 ( 体けん お話れっ車 ) を書くという単元のめあてを知り 学習計画を立てる 2 挿絵 センテンスカードの並べ替えをし お話の順序を意識して音読する 物語の感想を書くことに関心をもち 本単元の見通しをもとうとしている 関 知識 技能 1 作品名 2 作者名 3 心に残った所 4 心に残った訳 5 自分と比べて 1 作品名 2 作者名 いつ 誰が どこで 何をしたかを確認している 読 3 心に残った所 身に付けさせたい力と そのために用いる手立て 課題設定力 資料活用力 情報解釈力 自己活用力 相互交流力 単元を貫く学習課題 並行読書 主題を解釈する場 二 3 歌を視写して歌詞の順番を 4 5 捉えたり すみれちゃんの気 持ちを考えて動作化をする 動作化の 2 回目 ( ぐちゃぐ ちゃのものを見た時 ぐち ゃぐちゃの絵をかわいく思 えた時 ) を行う 3 つのセン テンスカードから コスモス だと思えた所を選択する すみれちゃんの言動から心 歌を歌うすみれちゃんの気持ちを捉えたり すみれちゃんの動作化を通して 具体的なイメージをもち 心内語 しゅくだいをするんだわ 等の表現方法に気付く 読 3 心に残った所 会話文や行動から すみれちゃんの気持ちの変化した所を読み取る 読 3 心に残った所 言葉の抽出 主題を解釈する場 既習事項の想起 読みを整理する に残った所を 言葉の宝箱 に入れていく 6 すみれちゃんのタイトルを 考え 言葉の宝箱 から文 や言葉を一つ選び その文を 選んだわけを発表する 心に残った所を見つけている 読 3 心に残った所 4 心に残った訳 読言み葉のの立抽場出

7 本時 8 体けん お話れっ車 を使って感想を書く 体けん お話れっ車 を読んで交流する 心に残った登場人物の言動をもとに 自分と比べている 読 5 自分と比べて 自分と比べた感想をもっている 読 友達の感想文の良さに気付いている 読 5 自分と比べて 資料の見方 解釈したこ とを記述する時間と場の設定 主題を解釈する場 生活経験を想起させる場の設定 読みを整理する 三 9 並行読書してきた本の中から 一番お気に入りの本を選ぶ 第二次までに蓄積してきた並行読書で見つけた お気に入りの本を選んでいる 関 1 作品名 2 作者名 単元を貫く学習課題 10 登場人物の言動から 心に残った所を 言葉の宝箱 に入れる 心に残った所を見つけている 読 3 心に残った所 言葉の抽出 考えや思いの蓄積 11 体けん お話れっ車 使って感想を書く 叙述や人物の一連の行動から自分と比べる感想の書き方を理解している 読 4 心に残った訳 5 自分と比べて 解釈したこ とを記述する時間と場の設定 主題を解釈する場 交流する視点 読みを整理 12 書いた 体けん お話れっ車 を読んで交流する ( 友達の感想を聞いて気付いたことをコメントする ) この学習でどんなことができるようになったか振り返る 関 友達の感想と自分のものを比べて 感想の相違 ( 読み方の相違 ) に気付いている 読

7 本時の指導 ( 第二次第 7 時 ) (1) 本時の目標心に残った登場人物の言動をもとに 自分と比べながら 体けん お話れっ車 にまとめることができる (2) 本校の研究に関わって自己活用力 読み取ったことに自分の思いや考え 生活体験などを加えて目的や課題を達成する形にまとめる力 低学年 読み取ったことをもとに自分の思いや考えをまとめることができる (3) 本時の指導学習活動 発問 () 指導上の留意点 ( ) 手立て つかむ 1 学習のゴールを確認する 2 すみれちゃんのタイトルになった 言葉の宝箱 の一文とそれを選んだ訳を発表する 体けん お話れっ車 にまとめるということに立ち返り 作成のために必要な項目を想起する 教師の 体けん お話れっ車 の提示 8 分 ふかめる 3 本時の課題を把握する すみれちゃんと自分の行どうをくらべてお話れっ車にかんそうを書こう 4 すみれちゃんと自分を比べる 自分とすみれちゃんを比べて感想を書く時の 4 つのポイントは 何ですか すみれちゃんと自分を比べてどんな感想をもちましたか 5 体けん お話れっ車 を使って本の感想を書く 偉くて 立派で 優しくて 頑張りやのすみれちゃんだけでなく 妹の行動を許したり 認めたりする成長を捉える 前時までの学習掲示を活用する 赤枠もし 自分だったら青枠同じ経験 違う経験緑枠過去の自分と今の自分黄枠本の体験など ( 並行読書カードの使用 ) 隣の児童とシェアリングした後 発表を求める 感じシート 音楽編 を活用し 感想を話す手立てとする 自分と比べるために 夏休みに撮った写真も参考にする 32 分 まとめる 5 分 6 本時の学習の経過として 体けん お話れっ車 を発表する 友だちのお話れっ車で いいなと思ったところはどこですか 7 自己評価する 8 次時の学習内容をつかむ 全員の交流は 次時の学習のため ここでは 本時の成果として扱う すみれちゃんという一人の登場人物の成長を読み取り 自分と比べることによって 児童一人一人の感想のもち方は違うことを振り返る 4つの感想の視点から選択して感想が書けたか記号で評価する 本単元で付けた力を実感させる 並行読書でも 体けん お話れっ車 に取り組むことを意欲付けとする (4) 本時の評価規準登場人物の言動をもとに 自分の生活経験と結び付けながら 登場人物と自分を比べながら 体けん お話れっ車 にまとめることができる 読 ( オ )