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* ἅ ὅς 03 05(06) 0 ἄβιος,-ον, ἄβροτον ἄβροτος ἄβροτος,-ον, 08 17(01)-03 0 ἄβυσσος,-ου (ἡ), 08 17(01)-03 0 ἀβύσσου ἄβυ

andκαὶακαὶβa B bothalso 3 even auto- iste D in orthan asso forwhen thatsothat (G) (G) (A) (A) (G) (G) (D) (A) (A) (A) (G) (A) + subj. (G) (G) (D) (D)

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* 09 α-24 0 ἅ ὅς 17 β-52 0 ἄβατον ἄβατος 17 β-52 0 ἄβατος(,-η),-ον, 17 β-55 0 ἀβάτῳ ἄβατος 30 δ ἄγ ἄγω 2 ἄγε 30 γ ἀγαγεῖν ἄγω 2 13 α-02 0

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1 17 b ὁ δίκαιος LXX 1 ὁ δίκαιος 1:17a ἐκ πίστεως εἰς πίστιν :4b ἐκ πίστεως ὁ δίκαιος ζήσεται 17 a 2:4b ὁ δίκαιος 1 ὁ δίκαιος ὁ δίκαιος 17 δικαι

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2 可能であった. ローマ市民およびアレクサンドリア, ナウクラティス, プトレマイス, そして 130 年に設立されたアンティノポリスの 4 つのギリシア都市の市民以外の属州住民は, 実際の人種にかかわらず エジプト人 という劣格身分に属した. エジプト人 は 州都民 とそうではないもの, 便宜的

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n (1.6) i j=1 1 n a ij x j = b i (1.7) (1.7) (1.4) (1.5) (1.4) (1.7) u, v, w ε x, ε y, ε x, γ yz, γ zx, γ xy (1.8) ε x = u x ε y = v y ε z = w z γ yz

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46 神崎繁 きに違いが生ずるように見えるだけだ というのである これらについては ゼノンが自己矛盾しているだけでなく クリュシッポスも アリストンが他の諸徳をただ一つの徳の諸様態 (μιᾶς ἀρετῆς σχέσεις) だと主張したと非難しながら 徳のそれぞれを以上のように定義したゼノンを擁護

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.2 ρ dv dt = ρk grad p + 3 η grad (divv) + η 2 v.3 divh = 0, rote + c H t = 0 dive = ρ, H = 0, E = ρ, roth c E t = c ρv E + H c t = 0 H c E t = c ρv T

マルコ福音書における ピスティス <πίστις> 5 2,5 καὶ ἰδὼν ὁ Ἰησοῦς τὴν πίστιν αὐτῶν λέγει τῷ παραλυτικῷ τέκνον, ἀφίενταί σου αἱ ἁμαρτίαι. 4,40 καὶ εἶπεν αὐτοῖς τί δειλ


新約外典文書におけるフィランスロピアの用例 明のものも認められる そこで 新約外典文書におけるフィランスロピアの用法を検討するにあたって注意すべきは 対象となる文書 テクストの位置づけとなろう 通説を参照しながら 評価をしていかねばならない さて検討対象となる文書の確定であるが 方法としては TLG

ことが指摘される (5) このような状況のなか オリゲネスがカイサリアでキリスト教信仰教育や聖書講話に携わっていたときに迫害が生じ 彼を敬愛するアンブロシオスとプロトクテトスが捕えられた そのためオリゲネスは 殉教の勧め (εις μαρτύριον προτρεπτικός) を執筆した (6)

1 (Berry,1975) 2-6 p (S πr 2 )p πr 2 p 2πRγ p p = 2γ R (2.5).1-1 : : : : ( ).2 α, β α, β () X S = X X α X β (.1) 1 2


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,,,,., = (),, (1) (4) :,,,, (1),. (2),, =. (3),,. (4),,,,.. (1) (3), (4).,,., () : = , ( ) : = F 1 + F 2 + F 3 + ( ) : = i Fj j=1 2

本文/目次(裏白)

清水 : 言象学的文法論における動詞とエネルゲイア 言象学的文法論そのものがこれまで, 完全に閉ざされていたために, そこから ἐνέργεια が照らし出されて見られることは, 歴史的に有りえなかったからである. つまり, これまで誰も ἐνέργεια を言象学的立場から照らし出して眺めるという

O x y z O ( O ) O (O ) 3 x y z O O x v t = t = 0 ( 1 ) O t = 0 c t r = ct P (x, y, z) r 2 = x 2 + y 2 + z 2 (t, x, y, z) (ct) 2 x 2 y 2 z 2 = 0


32 栗原裕次 と予想される 私 概念のこうした二重性が人間を特徴づけるロゴス性とポリス性と密接 に連携し合って プロタゴラスの主張を構成しているのである それゆえ これら諸概念 の複雑な絡まり合いを解きほぐしていくことが本稿の主たる作業となるだろう 1. ソクラテスの挑戦 ソクラテスとプロタゴラス

: 2005 ( ρ t +dv j =0 r m m r = e E( r +e r B( r T 208 T = d E j 207 ρ t = = = e t δ( r r (t e r r δ( r r (t e r ( r δ( r r (t dv j =

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塚本虎二訳 自分の罪を告白し ヨルダン川で彼から洗礼を受けた 前田護郎訳 おのが罪を告白してヨルダン川で彼から洗礼を受けた 永井直治訳 且つその罪を告白しつつ ヨルダンにて彼よリバプテズマせられたり 詳訳聖書 そして 自分たちの罪を告白して ヨルダン川で彼からバプテスマを受けた 聖書引照 罪を言ひ表


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,. Black-Scholes u t t, x c u 0 t, x x u t t, x c u t, x x u t t, x + σ x u t, x + rx ut, x rux, t 0 x x,,.,. Step 3, 7,,, Step 6., Step 4,. Step 5,,.

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80 4 r ˆρ i (r, t) δ(r x i (t)) (4.1) x i (t) ρ i ˆρ i t = 0 i r 0 t(> 0) j r 0 + r < δ(r 0 x i (0))δ(r 0 + r x j (t)) > (4.2) r r 0 G i j (r, t) dr 0

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ピュタゴラス学派の学問論

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Transcription:

地球社会統合科学 第 23 巻 第 1 号 2016 1 10 Bulletin of the Graduate Shool of Integrated Sienes for Gloal Soiety, Kyushu University Vol. 23, No. 1 2016 pp. 1 10 論文 伝アリストテレス作 大道徳学 翻訳補遺 A Supplement to a Japanese Translation of the supposedly Aristotelian Magna Moralia 2016 年5月 12 日提出 2016 年6月2日受理 美 Tatsumi NIIJIMA キーワード アリストテレス 大道徳学 Magna Moralia 版アリストテレス全集写本情報 要旨 本稿はアリストテレス作と伝えられる 大道徳学 Magna Moralia のしい日本語訳への補遺で底本として 採用された Susemihl 校訂の Teuner 版と異なるテキスト上の読みを採用した場合の写本等の裏付け資料である 大学院比較社会文化研究院 文化空間部門 文化動態講座 筆者は今春岩波書店より刊行中の版アリスト 本稿はこうした事情に鑑みTeuner 版の読みとは異 テレス全集の一巻としてアリストテレス作と伝えら なるギリシア語テキストを採用した箇所の写本情報を記 れる 大道徳学 Magna Moralia のしい日本語訳を 載して上記のしい日本語訳を補完し後学の便宜に 1 上梓した 翻訳にあたってはF. Susemihl の校訂にな 供することをめざすものである 写本情報以外にもやむ る Teuner 版を底本としつつ同版の読みとは異なる を得ず省略したものも合わせて記載した ギリシア語の読み方を採用した場合にはその旨注記し 記載方法は上記邦訳の訳者注のうち写本 等 へ た その際当初は採用された読み方を支持する写本 の言及を含むものについて巻毎 章毎に写本情報 等 情報を合わせ示していたが校正途中で編集委員より注 の部分を明示した形で記載する 当該部分を太字体 下 文が出され誠に 不本意ながら ἄκων やむなく 線付きで表示 βίᾳ 写本情報は削除を 余儀なくされた ἀναγκάζεσθαι Teuner 版の異読欄 apparatus ritius の記 載が正確で包括的なものであったならば採用されたギ リシア語の読み方の表記から写本上の根拠を推測するこ 大道徳学 のギリシア語写本のうち訳者注で言及 したものは以下の通りである C Cantarigensis Camridge University Lirary, とも可能であったであろうが旧稿でも示したように2 Teuner 版の異読欄の記述は正確さや完全さの点で不 十分なものである 従って底本とは異なる読み方を採 Ii. 5. 44. y Niholas of Oria. P Vatianus gr. 1342. End of the 13 th entury y Niholas of Oria. 用した場合の写本上の裏付けはやはりそれとして何 A Amrosianus B. 95 sup.. 1300. らかの仕方で明示的に指示しておくことが学問上必要と L Laurentianus 81, 18. End of the twelfth entury なる 1 2 y Ioannikios et al.. 美荻野弘之訳 アリストテレス全集 16 大道徳学エウデモス倫理学徳と悪徳について 岩波書店2016 美 伝アリストテレス作 大道徳学 のテキスト研究 Ⅰ 比較社会文化 第 16 号2010 年pp. 51 -- 64 1

美 K Laurentianus 81, 11. End of the ninth entury. Hilary Term, 2 vols. B Vatianus Bar. 75, 13 th entury y Rainaldos of Spengel, L. 1841 & 1843. Üer die unter dem Namen Kallipolis. des Aristoteles erhaltenen Ethishen Shriften, V Vindoonensis phil. 315. 11 -- 12 th entury. Ahandlungen der philosophish-philologishen Classe Rav. Ravenna 210. 1447 y Athanasios Chaleopulos. der königlih Bayerishen Akademie der Wissenshaften, III ix, pp. 437 -- 439 ; III x, pp. 499 -- 551. その他の文献3. 1866 Aristotelishe. Studien I, Ahandlungen テキスト der philosophish-philologishen Classe der königlih Bekker, I. 1831. Aristotelis Opera, vol. II, Berlin. Bayerishen Akademie der Wissenshaften, X, pp. 127 Erasmus, D. 1550. Ἀριστοτέλους Ἅπαντα, vol. II, Basel. 167 Aristotelishe ; Studien II, iid. pp. 593 -- 671. 3 Bas. と略記 Wagner, D. 1 9 7 3. Zur Biographie des Niasius Susemihl, F. 1883. Aristotelis quae feruntur Magna Elleodius 1577 und zu seinen Notae zu der Moralia, Leipzig. 底本 aristotelishen Magna Moralia, Sitzungserihte Sylurg, F. 1584. Ἀριστοτέλους τὰ єὑρισκόμενα, vol. der Heidelerger Akademie der Wissenshaften, 10, Frankfurt. philosophish-historishe Klasse, vo. 5. [ Elleodius] 近代以降の翻訳 注解 大道徳学 Armstrong, G. C. 1935. Aristotle, Metaphysis Books X XIV, Oeonomia, Magna Moralia Loe Classial Lirary, Camridge, Mass. Dirlmeier, F. 19662. Aristoteles, Magna Moralia, Berlin. Riekher, J. 1859. Aristoteles, Große Ethik, Stuttgart. 茂手木元蔵 1967. アリストテレス 大道徳論 翻訳 と研究 横浜市立大学 第一巻 第一章4 底本の ἠθικῶν は幾つかの写本 C, P, A, L に 従い ἠθῶν と読む... 何の部分かという問いは以下の叙述が示す 所ではどういう知識の部分かを問うものとして 提起されていることになる この点を勘案すれば 注で言及されるもの 1181 a 25 の τὸ ἦθος は 性格に関する考察 倫理 Bergk, T. 1858. Sopholis Tragoediae, Leipzig. 学 という程の意味で理解しなければならないで Bonitz, H. 1844. Oservationes ritiae in Aristotelis あろう f. Bonitz, Index, 316 11 ; Dirlmeier, 155 ; quae feruntur Magna Moralia et Ethia Eudemia, Donini 1965, 7 n. 10 他方ἦθος にそこまでの意 Berlin. 味を読み込むことが無理だとすればἦθος を 例. 1859. Zur Textkritik der Eudemishen Ethik und えば ἠθικόν に修正する選択肢も考慮の対象となろ der Magna Moralia, Jahruh für lassishe Philologie, う... vol. 5, pp.15-- 31. 7 底本は 1181 a 27 で 何の指示もなしに Bas. 3 およ. 1870. Index Aristotelius, Berlin. び Bekker 版の ποῖόν τινα を採り Armstrong もそれ Breier, F. 1845. Review of H. Bonitz [ 1844 ], Neue に倣っているが諸写本 C, P, A, L, K, B に従い Jenaishe Literatur-Zeitung, 4, 843-846. ποιόν τινα と読む... Donini, P. L. 1965. L'Etia dei Magna Moralia, Torino. Jaeger, W. 1 9 4 8. Aristotle, Foundamentals of the History of his Development, trans. R. Roinson, 2 nd ed., Oxford. Johnstone, H. M. 1997. Prolegomena to A Critial 16 1182 a 9 の最初の ἔσται は一部の写本 C, P に 従い削除する 23... なおDirlmeier 166 や Donini 9 note 13 に 従い1182 a 27 の καὶ συνέζευξεν は削除しない 30 Dirlmeier 170 に よ れ ば こ の 最 初 の 二 分 法 Edition of The Aristotelian Magna Moralia, Thesis はこの形式では 大道徳学 に特有のものであり sumitted for the D. Phil. degree, Oxford University, その対立は論理学的著作 例えば 分析論後書 3 4 2 本稿で言及されるものに限った その他の文献については拙訳の解説末尾の文献表を参照されたい 以下括弧内数字は 大道徳学 の上記日本語訳への訳者注の番号である

伝アリストテレス作 大道徳学 翻訳補遺 72 a 1 トピカ 141 4 -- 5 に由来し端的な善と われわれにとっての善の通常の区別と混同されて 第五章 7 1185 12 の τῷ λόγον ἔχοντι は 幾 つ か の 写 本 C, P, A, K によりτῷ τὸν λόγον ἔχοντι と読む はならない 40 1182 28 は K 写本に従う 底本の αὐτὴ それ 10 1185 27 の πάντες はSpengel, Armstrong, 自身が ではなく幾つかの写本 C, A, L, B に Johnstone の 提 案 に 従 い πάντος と 読 む pae 従いαὕτη それが と読む Dirlmeier... 42 1182 33 は諸写本 C, P, A, L, K, B に従い 第八章 τῶν κατὰ μέρος と読む 47 1183 a 16 の τῇ は幾つかの写本 C, P, A, L に 1186 a 37 の οἷον μοιχεία は 幾 つ か の 写 本 C, P, A, L によりοἷον ἡ μοιχεία と読む 従い削除 52 底本は 1183 a 27 で 何の指示もなしに A 写本お よび Rav. の φανερώτερα を採っているが他の写 本 C, P, L, K, B に従い φανερώτατα と読む 第九章 1186 7 の θρασύτης ὑπερβολὴ οὖσα B は他 55 1183 a 38 の φησὶ は幾つかの写本 A, L, K, B に 従い削除せず1183 a 39 の ἐρεῖ は幾つかの写本 C, A, L, B に従い ἐρῶ と読む の写本 C, P, A, L, K に従いὑπερβολὴ θρασύτης οὖσα と読む 1186 14 -- 15 の ἀνελευθέρους... ἀνελεύθε- 57 1183 5 の εἶναι ἀθάνατον は幾つかの写本 C, P, A, L に従いἀθάνατον εἶναι の語順で読む ροι は多くの写本に従いἀνελευθερίους... ἀνελευθέριοι の 形 で 読 む ἀνελευθερίους: C, P, A, L, K, B; ἀνελευθέριοι: C, P, A, L, B 1186 22 は 幾 つ か の 写 本Dirlmeier 第二章 10 1184 a 23 の τοῦτο は諸写本 C, P, A, L, K, B Johnstone に従い底本の二つの冠詞 ἡ とも削除 ἡ 1 : om. C, P, A, L, K, B; ἡ 2 : om. A, L, K のまま τούτων と読む 14 この箇所 1184 a 28 は①その考察方法につい ての検討がなされているのが他ならぬ 最高善 τὸ 10 1187 a 3 の ἐμπεριέχον は幾つかの写本 C, P, A, L に従いμὲν περιέχον と読む ἄριστον 最も善きもの τὸ βέλτιστον 幸福 エ 17 Johnstone に 従 い1187 a 21 は 写 本 系 統 を 勘 ウダイモニア であることおよび②写本間の考 案して C, P, A, L οὐκ を削除しἀκουσίοις は 量 βέλτιστον C, P, L, K; βέλτιον A, B から底 ἑκουσίοις と読む 本の βέλτιον ではなく幾つかの写本の βέλτιστον と読む... 第一一章 15 1184 a 28 の χωρὶς τούτων は一部写本 A, L の χωρὶς τῶν ὑφ ὧν と読む 1187 6 の τῶν は幾つかの写本 C, P, A, L に より削除する 16 1184 a 29 の ἀλλ は幾つかの写本 C, P, K に より削除 幾つかの写本 C, P, L, K および 1187 6 と 8 の言語使用によって 9 の ὁ は削除する 17 1184 a 34 の τῶν は幾つかの写本 C, P, A, L, K により削除 1187 21 の ἐπ は諸写本 C, P, A, L, K, B の 通りἐν と読む... 第一二章 第三章 1184 9 の最初の τὸ は幾つかの写本 C, P, A, K により τῷ と読む 1187 33 の最初の τὸ は幾つかの写本 C, P, A, L により削除する 1188 a 2 の πράττομεν は 諸 写 本 C, P, A, L, K, B の通りποιοῦμεν と読む 第四章 17 1185 a 30 の ἐκεῖνο は幾つかの写本 C, P, K, B の ἐκείνῳ と読む 第一三章 18 1185 a 34 の οὐδὲν は幾つかの写本 C, P, A, L の οὐδὲ と読む... 1188 a 22-23 の κατ ἐπιθυμίαν は幾つかの写本 C, P, A, L によりκατὰ τὴν ἐπιθυμίαν と読む 1188 a 31 の εἰδὼς τὰ κακὰ は幾つかの写本 C, 3

P, A, L によりτὰ κακὰ εἰδὼς と読む 美 7 1190 a 35 の οὗ は諸写本 C, P, A, L, K, B に よりὧν と読む 第一七章 1189 a 1 の ἔτι δὲ は幾つかの写本 C, P, L に よりδὲ を削除 1190 11 の ἀποβάλλῃ 現在接続法 は幾つか 1189 a 9 の τὸ は幾つかの写本 C, P, A, L によ りτὰ と複数形で読む の写本 A, L, K 2, B により ἀποβάλῃ アオリスト 接続法 で読む 8 1189 a 14 の βέλτιον は諸写本 C, P, A, L, K, 1190 20 の ἐν τούτοις ὁ ὢν は幾つかの写本 C, P, A, L によりὁ ἐν τούτοις ὢν という語順で読 B によりβέλτιστον と読む 10 1189 a 15 の βέλτιον は幾つかの写本 C, P, A, 2 む 7 1190 28 の δὴ は幾つかの写本 C, P, A, K L, B によりβέλτιστον と読む 15 1189 a 27 の αἱρετόν は幾つかの写本 C, P, A, によりδὲ と読む 9 1190 32 の αὐτοὺς は幾つかの写本 C, P, A, L, L によりαἱρετώτερον と読む 18 1189 2 の ἄν τι γὰρ προαιρώμεθα は幾つかの 第二〇章 写本 C, P, A, L によりἃ γὰρ προαιρούμεθα と K により削除 13 1191 a 17 -- 18 の τὸν [ὁ] ποῖον οὖν ἀνδρεῖον は 一 部 の 写 本 P, K に よ り τὸν ὁποῖον οὖν ἀν- 読む 21 1189 16 -- 17 は先ず ὁποῖ ἂν... βελτίω の代わ りに ὁποῖον... βελτίον と読み C, P, A, L 小辞 ἂν を読まないことに即応して 接続法の φαίνηται δρεῖον と読む 16 1191 a 21 の παρῇ は幾つかの写本 C, P, A, L, K により削除する... は直説法の φαίνεται L と読みさらに複数形が 単数形に変わったことに応じて複数形の ταῦτα を単数形の τοῦτο に修正する また 16 の ἐξ を 一部の写本 C, P により削除する 第二一章 第二二章 5... なお1191 a 38 の τὰς は一部の写本 C, P により削除する... 24 1189 23 の ἡ は一部の写本 C, P により削 1191 10 で始まった文章は 14 の πάρεργα ま では 10 の e- 動詞 ἔσται に支配され主語も補語 除する も主格で表現されているが 14 の καὶ αὐτόν γε τὸν 以降構文が変わり対格形が登場するがこの 第一八章 1190 a 1 の βουλεύεσθαι は一部の写本 C, P 14 -- 16 の部分には主動詞と主語が登場せず文章 と Elleodius の 推 測 に よ り 冠 詞 を 付 加 し て τὸ が完結していない βουλεύεσθαι と読む そこで1191 16 の末尾に空白 launa の報告が 1190 a 4 の κατὰ は幾つかの写本 C, P, A, L, 現をそこに補うことが考えられる 諸家の提案とし K によりπρὸς と読む 11 1190 a 20 の ἀρετήν の 後 の コ ロ ン は コ ン マ に 変 あるのを利用して 何かを言う 呼ぶを意味する表 えγὰρ は諸写本 C, P, A, L, K, B により削除 ては例えば と呼ぶべきである χρὴ καλεῖν Spengel と主張すべきである φατέον Bonitz, しἐστίν の後のコンマはコロンに変える また pro. Breier, Dirlmeier われわれは言うもし 1190 a 21 の ἕκαστον は幾つかの写本 C, P, A, L くはわれわれは呼ぶ λέγομεν vel καλοῦμεν によりἕκαστον γὰρ と読む Riekher, pro. Armstrong われわれは主張す る φαμεν Elleodius われわれは と呼ぶ 茂 第一九章... 1190 a 30 の ὅλως δὲ δὴ は幾つかの写本 C, P, A, L によりὅλως τε δὴ と読む 1190 a 35 の ἢ τὴν ἕξιν τὴν αὐτήν は一部の写本 A, L によりἢ τὴν ἕξιν αὐτήν と読む 5 4 手木 1967, p. 142 等が挙げられる 或いは 14 の 強意代名詞 αὐτόν の必要性に疑念が感じられる点 と連 動させ てαὐτόν の 代 わりに φατέον と主 張すべきである を読む提案 Johnstone φατέον は 1190 13 -- 1191 a 15 で六回使われている 現在アリストテレス作品の箇所を指定するための基礎となっているベッカー版の章付けが第二一章を誤ってとばしている 以 下 内はベッカー版の章付けを表す

伝アリストテレス作 大道徳学 翻訳補遺 やφαμέν とわれわれは主張する を読む示唆 第二九 第三〇章 章 1193 a 7 の τις は幾つかの写本 C, P, A, L, B Mihael Frede も出されている... 1191 19 の δοκιμάζοντα は幾つかの写本 C, A, により削除する L, K, B によりδοκιμάζοντες と読む 第三〇 第三一章 章 1193 a 16 の αὖ[τὸς] は諸写本 C, P, A, L, K, B 第二二章 第二三章 1191 24 の μὲν は幾つかの写本 C, P, L によ の通りαὐτὸς と読む り削除しない 第三一 三二章 章 1193 a 22 の ὄντων は幾つかの写本 C, P, A, L 第二三章 第二四章 1192 a 3 の τ は諸写本 C, P, A, L, K, B 通り によりπροσόντων と読む δ と読む またその後の ἀνελεύθερος は幾つか の写本 P 2, K 1 によりἀνελευθέριος の形を採 第三二 第三三章 章 11193 a 29 の δὴ は一部の写本 C, D により る 1192 a 7 は一部の写本 C, P が τίς οὖν ἐστίν δὲ と読む ὁ を欠いている... 第三三章 第三四章 1193 14 の二番目と三番目の冠詞 ὁ は幾つかの 第二四章 第二五章 1192 a 19 の οὔτε は諸写本 C, P, A, L, K, B 写本 A, L, K, B により削除する... 7 1193 34 の二番目の ἐν ἔν は幾つかの写本 C, 通りοὐδὲ と読む P, K, V により削除する 11 1194 a 16 の τὴν πολιτείαν は一部の写本 C, P 第二五章 第二六章 1192 a 23 の最初の τῶν は諸写本 C, P, A, L, 12 1194 a 22 の ταῦτα πάνταは幾つかの写本 C, P, K, B により読まない この最後の部分は幾つかの異読がありしかも どの読みも前の部分との斉合性がもう一つスッキ リしない感じが残るがここでは1192 a 24 の καὶ μᾶλλον δὲ δὴ についてμᾶλλον δὲ は Susemihl の 提案により μᾶλλόν γε と読みδὴ は幾つかの写本 によりτὰς πολιτείαςと読む C, L, K により δεῖ と読んで全体としてκαὶ μᾶλλόν γε δεῖ と読んでみた... A によりπάντα ταῦτα の語順で読む 13 1194a 24のτούτῳは一部の写本 A, L によりτοῦτο と読み25のσυνέχεινはσυνέχειと読む 18 1194 a 33 の δίκαιος は幾つかの写本 A, L, Rav. によりδίκαιονと読む 22 1194 9 の πολῖταί は幾つかの写本 C, A, K, V によりπολιτικοί と読む 1192 a 31-32 ἀξιοῦσιν ἢ προσῆκον αὐτοῖς, μικρόψυχοι の異読 C, P を採りἀξιοῦσι, 24 1194 13 の ὁ は幾つかの写本 C, P, A, L に より読まない προσηκόντων αὐτοῖς μειζόνων, μικρόψυχοι と 読 25 1194 15 -- 16 の ἀπ αὐτοῦ についてはἀπ は諸 めば 彼らにはより大きなものどもが相応しい 写本 C, P, A, L, K, V により ὑπ と読みαὐτοῦ のに自分達はより小さなものに値すると考える は幾つかの写本 P 1, A, L, K, V により αὐτῆς と 人々は卑屈というほどの意味になろう 読む 29 幾つかの写本 C, P, A, L により1194 28 の 第二六章 第二七章 ἡ の前に καὶ を読む 8 1192 10 の δαπανᾷ は幾つかの写本 L, K, B によりδέον εἶναι と読む 34 1195 a 1 の μεταβάλλει は幾つかの写本 C, P, A, L によりμεταβάλλοι と読む 42 1195 a 19 の ἕνεκα は一部の写本 C, P により ἕνεκεν の形で読む 第二七章 第二八章 1192 28 の μέσος は幾つかの写本 C, P, A, L, B によりμεσότης と読む 43 1195 a 19 の τούτων εἰδὼς は一部の写本 C, P によりεἰδὼς τούτων の語順で読む 44 1195 a 21 の ἀποκτείνειν 現在不定法 は幾つ 5

かの写本 C, P, A, V によりἀποκτενεῖν 未来 不定法 と読む... 美 20 1197 a 26 の αὐτὴ は諸写本 C, P, A, L, K 2, V によりαὕτη と読む 45 1195 a 22 の οὐθένα は一部の写本 A, L により οὐθέν と読み副詞的に解する... 21 1197 a 29 の ταὐτά は諸写本 C, P, A, L, K, V によりταῦτα と読む 49 1195 a 33 の πίνειν は幾つかの写本 A, L, K, V 24 1197 a 37 の ἄλλο τι 何か別のもの は諸写本 C, P, A, L, K, V によりἄλληλα と読む によりπιεῖν と読む 50 1195 a 34 の καὶ は幾つかの写本 C, P, K, V により削除する 25 1197 a 37 の τὸ は幾つかの写本 C, P, A, L に よりτῷ と読む 58 1195 15 の ἢ ἄλλο τι は幾つかの写本 C, P, A, L によりἤ τι ἄλλο の語順で読む 26 1197 3 の διὰ τοῦτο は諸写本 C, P, A, L, K, V により διὰ τούτων と読む 59 1195 17 の εἰ δὲ μὴ ἀδικεῖται, οὐδὲ ἑκὼν ἄρα. は幾つかの写本 C, P, A, L, V によりεἰ δὲ μὴ, ἀδικεῖται. と読む 底本が採用する写本 K の 読みを採れば ところがもし不正行為をされて はいないのならばそれゆえ本意から 不正行為を されているの ではないことになるからであると 39 1197 34 の περὶ は諸写本 C, P, A, L, K, V によりὑπὲρ と読む 42 1198 a 1 の εἰσὶ は幾つかの写本 C, P, A, L, V によりἔστι と読む 44 1198 a 8 の οὐδ αὖ ὁ は幾つかの写本 C, P, A, L によりὁ δ αὖ と読む 49 1198 a 15 の οὗτοι は幾つかの写本 C, P, K, V いうような意味になる... 60 1195 25 の τοῖς τοιούτοις λόγοις は諸写本 C, P, A, L, K, V によりτοὺς τοιούτους λόγους と 読む によりοὕτως と読む 54 1198 a 25 の καὶ は諸写本 C, P, A, L, K, B に より削除する 62 1195 26 の αὑτὸν は幾つかの写本 C, P, A, L 56 1198 a 29 の αὐτὴ は一部の写本 A, L により αὕτη と読む によりἑαυτὸν と読む 63 1195 27 の βλάπτει は一部の写本 C, P によ 58 1198 6 の ὅπως γὰρ αὕτη προστάξει は一部の りβλάπτει δ と読む またβλάπτει から次行の 写本 A, L によりὅπως γὰρ ἂν αὕτη προστάξῃ と読む εἰδώς までは括弧に入れる 65 1195 29 の κωλύσει は幾つかの写本 C, P, A, L によりκωλύει と読む 59 1198 7 の οἳ は諸写本 C, P, A, L, K, V によ りοἱ と読む 67 1195 31 の γε は幾つかの写本 C, P, A, L に 60 1198 11 の ἀλλά, φησίν, αὕτη は幾つかの写本 C, P, A, L によりἀλλὰ φησὶν ὅτι αὕτη と読む より削除する 69 1195 36 の αὐτὸν は幾つかの写本 C, P, K, V によりαὐτὸς と読む 第二巻 70 1196 a 6 の ταῦτα は幾つかの写本 C, P, A, L 第一章 1198 29 の ἐβούλετο は幾つかの写本 C, P, A, によりτοιαῦτα と読む 73 1196 a 28 の ἐστι は諸写本 C, P, A, L, K, V L によりἠβούλετο と読む により削除する 74 1196 a 29 の δὲ は諸写本 C, P, A, L, K, V に 第二章 1199 a 1 は幾つかの写本 C, P, A, L, K によ よりγὰρ と読む りἄνευ の後に τῆς を補う 1199 a 2 の δὴ は幾つかの写本 C, P, A, L に 第三四章 第三五章 1196 18 -- 19 の ἕτερά ἐστιν ἀλλήλων は 幾 つ か の 写 本 C, P, A, L に よ りἕτερα ἀλλήλων よりἤδη と読む またκαὶ は幾つかの写本 C, P, K, V により削除しない ἐστιν の語順で読む 1196 23 の ἐπεὶ δὴ は幾つかの写本 C, P, A, 7 1199 31 の οὐκ は諸写本 C, P, A, L, K, V L によりἐπεὶ δ と読む 7 1196 24 は幾つかの写本 C, P, A, L により εἶναι の後に δεῖ を読む 6 第三章 により削除し文末は疑問文ではなく平叙文で読 む

伝アリストテレス作 大道徳学 翻訳補遺 8 1199 33 -- 34 の τὸ σῶμα は 幾 つ か の 写 本 C, 見られまた一部の写本 C, P は だが酔い P, A, L によりτῷ σώματι と読む 16... なおa 19 の τῆς は幾つかの写本 C, 27 1202 a 4 -- 5 は内容上先行する部分との重複が が取り去られると再び同じ人物であるの一文を読 まないが底本のまま訳出した P, A, K により削除する 17 1200 a 22 の γὰρ は諸写本 C, P, A, L, K, V 33 1202 a 20 は幾つかの写本 C, P, A により τινες を読まずοἱ は諸写本 C, P, A, L, K, V によりδὲ のままで読む 18 1200 a 26 の παραγενομένοις は一部の写本 A, によりοἳ と読む 38 1202 5 の ψεκτὰ εἶναι δεῖ は幾つかの写本 C, L によりπαραγινομένοις と読む 19 1200 a 27 の παραγενομένης は一部の写本 A, P, A, L によりδεήσει ψεκτὰ εἶναι と読む 44 1203 a 4 の ἔχειν は諸写本 C, P, A, L, K, V L によりπαραγινομένης と読む 20 1200 a 29 の δὴ ἡ は幾つかの写本 A, L, K に よりδὴ と読み二番目の ἡ は幾つかの写本 A, L, に よ りἔχει と 読 む ま たa 3 の συμφορώτατα の後のコンマをピリオドに変える 46 1203 a 6 の εὐιατότερος は一写本 P の訂正に K, V により削除する 従いἀνιατότερος と読む 47 1203 a 7 の ἴσως οὐχ は幾つかの写本 C, P, A, L, 第四章 1200 a 35 の μὲν は諸写本 C, P, A, L, K, V V により読まない 54 1203 a 25 の ἔστιν は一部の写本 C, P により によりμὲν οὖν と読む ἔνεστιν と読む 56 1203 a 30 は一部の写本 C, P によりεἴδη の 第五章 1200 14 の βελτίων は幾つかの写本 C, P, L, 後に οἷον を補う 57 1203 a 34 の μετὰ τοῦ λόγου は幾つかの写本 C, V によりβέλτιον と読む... A, L によりμετὰ λόγου と読む... 65 1203 22 の ἢ οἷός τε は幾つかの写本 C, A, L, 第六章 1200 34 の οὐκ ἂν δόξειεν. ἄτοπον γὰρ は 幾 つかの写本 C, P, A, L によりἂν δόξειεν ἄτο- K によりἢ οἷός γε と読む 67 1203 28 の οὔτε は諸写本 C, P, A, L, K, V によりοὐδὲ と読む πον と読む 1201 a 8 の συμβαίνειν ἐποίουν は幾つかの写本 P 1, K, V によりσυμβαίνειν と読む 68 1203 30-31 の γενομένων は諸写本 C, P, A, L, K, V によりγινομένων と読む 9 1201 a 14 -- 16 の箇所は写本上も意味上も問題が 多い ここでは取りあえず1201 a 14 の μή は削除 せずa 15 の ὁ は諸写本 C, P, A, L, K, V によ 第七章 11 1204 18 の μὲν は幾つかの写本 C, P, A, L, V 2 により読まない りοὐ と読んでおく... 17 1201 a 33 の ἤγαγεν は幾つかの写本 C, P, A, L, K によりἦγεν と読む 13 1204 22 の οὐκ は幾つかの写本 C, P, A, L により読まない 22 1201 7 の δόξης ἐχούσης τὸ に つ い てδόξης は幾つかの写本 C, P, A, K, V により δόξας と ἐχούσης は幾つかの写本 L, K, V により ἔχουσι とτὸ は幾つかの写本 A, L, K, V により τῷ と読 む すなわち全体としてはδόξας ἔχουσι τῷ と 読む... 16 1204 27 は 一 部 の 写 本 K, V に よ りτῆς ψυχῆς の後に ᾗ を補う 18 1204 29 の二番目の τὸ は諸写本 C, P, A, L, K, V により削除する 27 1205 a 16 の αἱ は幾つかの写本 C, P, A, L, V により読まない 26 1201 30 で 否 定 辞 οὔ を 読 む の か ど う か に つ い 32 1205 a 22 -- 23 の ἐν Ἰρεῖ は 一 写 本 L お よ び て写本は分かれている 元々否定辞を読んでい Sylurg の示唆により冠詞 ἡ を補うと共に一部 る写本は L 写本と V 写本のみでP, A, K の各写本 の写本 C, P 並びに Bergk の示唆により Ἰλεῖ を は後からの修正で否定辞を追加している それ故 Νηλεῖ と読むことによってἡ ἐν Νηλεῖ と読む 1 1 C, P, A, K の各写本は否定辞を読んでいない ことになる... 34 1205 a 25 の δόξαιεν は幾つかの写本 C, P, A, L によりδόξειεν と読む 7

40 1205 1 の ἐστίν は一部の写本 C, P により 美 によりφήσει と読む 11 1208 a 39 の παραδιδόναι は 幾 つ か の 写 本 C, 読まない 41 1205 3 の最初の καὶ は一部の写本 C, P に P, A, L, K によりπαραδοῦναι と読む より読まない 44 1205 19 の μὴ は幾つかの写本 C, P, A, L に よりοὐ と読む... 1208 10 の二つの ὅμοιον は幾つかの写 54 1206 a 11 の τὰ は幾つかの写本 C, P, A, L に より読まない 本 C, P, L, V によりὁμοῖον というアクセント で読む 57 1206 a 21 の ἢ は諸写本 C, P, A, L, K, V によ 1208 11 と 13 の κεραμῖδος は諸写本 C, P, A, L, K, V によりκεραμίδος というアクセント りκαὶ と読む 58 Dirlmeier 410 は1206 a 25 の ἀπ αὐτῆς に 注 目 してこの文の主語は徳と解しているがその語 句は ἀπ αὐτοῦ, s. τοῦ πράττειν 1206 a 10 を意味 で読む... 1208 13 の κεραμῖδι は幾つかの写本 C, P, A, L, V によりκεραμίδι というアクセントで読む... なお1208 17 は幾つかの写本 C, P, しうると付言している 62... 1206 a 31 の ἄλλος は諸写本 C, P, A, L, A, L によりπέδον の後に ᾖ を補う 12 1208 29 の οὔτε は諸写本 C, P, A, L, K, V K, V によりἄλλως と読む 69 1206 23 はτούτοις の後にコンマを打ち幾つ 第一一章 によりοὐδὲ と読む 18 1208 38 の 二 番 目 の καὶ は 幾 つ か の 写 本 C, かの写本 C, P, L により τοῦ は読まない 70 1206 24 の ὕστερος は一部の写本 L, V によ P, A, L, K により削除する 19 1209 a 2 の αὑτῷ は幾つかの写本 A, K, V に りὕστερον と読む... よりαὐτῷ と読む 21 1209 a 7 の τὸ ἡδὺ εἶναι καὶ τὸ συμφέρον は 幾 第八章 1206 35 の τίς は幾つかの写本 C, P, A, L に よりτί と読む つかの写本 L, K 1, V 2 によりτὸ ἡδεῖ εἶναι καὶ τὸ συμφέροντι と読む... 8 1207 a 6 の θεῶν は幾つかのギリシア語写本 C, P, A, L およびラテン語訳 Bf6 によりθεοῦ と 24 1209 a 16 は幾つかの写本 C, P, A, L により φιλητέον の後に ἔστιν を補う 27 1209 a 35 の κατ は幾つかの写本 C, P, A, L 読む... 12 1207 a 15 は幾つかの写本 C, P, L, K により により削除しない 29 1209 a 38 の最初の ὁ は幾つかの写本 C, P, A, εὔνοια の後に ἡ を補う L, V により読まない 30 1209 1 の ὁ は幾つかの写本 C, P, A, L によ 第九章 1207 21 の τὰ は幾つかの写本 C, P, A, L, V り読まない 32 1209 8 の φίλοι は諸写本 C, P, A, L, K, V により読まない 1207 20 は諸写本 C, P, A, L, K, V により によりφίλος と読む 34 1209 16 はἀλλὰ を Elleodius の 推 測 に よ り εἴη の後に καὶ を読む 1207 30 の οἷον は一部の写本 C, P により ἀλλ ἅμα と読みσυμμεταπίπτει は諸写本 C, P, A, L, K, V によりμεταπίπτει と読む 削除しない 42 1210 a 13 は幾つかの写本 C, P, A, K, V に よりκαὶ の後に ὁ を補う... 第一〇章 1208 a 19 の ἐνεργεῖν は幾つかの写本 C, P, A, L によりἐπιτελεῖν と読む によりπέδον の後に ᾖ を補う 1208 a 24 の αἰσθάνομαι はJaeger 442 の示唆に よりαἰσθανώμαι と読む 7 1208 a 27 の φησί は幾つかの写本 P, A, K, V 8 de ona fortuna -- ommunis translatio 44 1210 a 21 の ἐὰν は一部の写本 C, P により ἂν と読む 2 6 43... 1210 a 14 は幾つかの写本 C, P, L, V 57 1210 33 は 幾 つ か の 写 本 P, A に よ り

伝アリストテレス作 大道徳学 翻訳補遺 πότερον δ ἔστιν αὐτοφιλία, καὶ πρὸς αὑτὸν φιλία... と読む 60 1210 39 の αὑτῷ は幾つかの写本 C, A, L, K, V によりαὐτῷ と読み1211 a 1 の αὐτὸν は幾 つかの写本 C, P 2, B によりαὑτὸν と読む 61 1211 a 3 の γὰρ は 幾 つ か の 写 本 C, P, A, L, V 2 によりδὲ と読む 65 1211 a 22 の βουλόμεθα は幾つかの写本 A, L, V によりβουλοίμεθα と読みそれに連動して μάλλιστα の後に ἂν を補う 67 1211 a 24 の ἔστι は幾つかの写本 A, K, V に より読まない また一部 A, L の写本により φιλία の前に ἡ を補う 71 1211 15 の二つ目の ἴσον は幾つかの写本 C, P, A, L によりἴσος と読む 第一二章 1211 24 の καὶ は幾つかの写本 C, P, A, L により削除しない 1211 36 の εὖνοι は諸写本 C, P, A, L, K, V によりεὔνοοί と読む 1212 a 4 の εὖνοι は一部の写本 C, P により εὔνοοι と読む 7 1212 a 7 の φιλίας ἡ εὔνοια は幾つかの写本 C, P, A, L, K によりἡ εὔνοια φιλίας の語順で読む 第一三章 1212 a 35 の αὑτοῖς δεῖν は 一 部 の 写 本 C, P によりδεῖν αὑτοῖς と読む... 第一六章 1213 9 -- 10 の οὔτ ἐπὶ τῶν ἄλλων ὁμοίως ἁπάντων. は 一 写 本 C に 従 いοὔτ ἐπὶ τῶν ἄλλων, ὁμοίως καὶ ἐπὶ πάντων. と読む 第一七章 1213 27 の δὴ は幾つかの写本 C, P, A, L に よりοὖν と読む7 7 この他に拙訳印刷の途中で編集上の理由によりやむなく削除されたものとして旧版アリストテレス全集第 14 巻の茂手木元 蔵氏による 大道徳学 の翻訳においては以下の三箇所が訳し落とされていることの指摘がある ① 第一巻第二十三章 第二十四章 1192 a 7 -- 8 それではそれは誰のことか そうすべきものへそうすべきだけのものを そうすべき時に支出するひとがそれである ② 第二巻第六章 1201 a 26 なぜなら立派なことを行為する限りで賞賛に値するから ③ 同巻同章 1202 27 -- 28 それゆえより一層非難に値する 9

美 A Supplement to a new Japanese Translation of the supposedly Aristotelian Magna Moralia Tatsumi NIIJIMA Astrat This artile is a supplement to my new Japanese translation of the supposedly Aristotelian Magna Moralia. It mainly onsists of Greek manusript data, when readings different from those in Susemihl s Teuner edition are adopted. 10