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WISC-Ⅳ だけの問題ではない 表 1 WISC-Ⅳ の 4 つの合成得点指標 合成得点指標 言語理解指標 (VCI : Verbal Comprehension Index ) 知覚推理指標 (PRI : Perceptual Reasoning Index) ワーキングメモリー指標 (WMI

Transcription:

WISC-Ⅳ 知能検査について

1 WISC-Ⅳ の概要 適用年齢 :5 歳 0 ヶ月 ~16 歳 11 ヶ月 所要時間 :45: 45-60 分程度 知能指数の測定ができる 全検査 IQ 指標特典の測定言語理解 (VCI( VCI) ) 知覚推理 (PRI( PRI) ) ワーキングメモリー (WMI( WMI) ) 処理速度 (PSI( PSI)

の構成 指標 WISC-Ⅳ の構成 下位検査 赤字 新たに追加された下位検査

指標得点とは 言語理解 : 言語概念形成言語による推理力 思考力 ( 流動性能力 ) 言語による習得知識 ( 結晶性能力の一部 ) 知覚推理 : 非言語による推理力 思考力 ( 流動性能力 ) 空間認知視覚 - 運動協応ワーキングメモリー : 聴覚的ワーキングメモリー ( 作業中の一時的記憶保持 ) 注意 集中処理速度 : 視覚刺激を速く正確に処理する能力 ( 処理速度 プランニング ) 注意 動機づけ視覚的短期記憶筆記技能 視覚 - 運動協応

言語理解 : 言語的な情報や 自分自身が持つ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力 知覚推理 : 視覚的な情報を取り込み 各部分を関連づけて全体としてまとめる能力 ワーキングメモリ : 注意を持続させて 聴覚的な情報を正確に取り込み 記憶する能力を測定 処理速度 : 視覚的な情報を事務的に 数多く 正確に処理していく能力

言語理解指標 ( VCI ) 下位検査の名称と内容 1. 類似 : 二つの言葉の共通点を説明させる検査 2. 単語 : 言葉の意味を答えさせる検査 3. 理解 : 日常的な問題の解決や社会的ルールなど について答えさせる検査 測定される能力 1. 言語による推理力 思考力 ( 流動性知能 ) 2. 言語概念の形成 3. 言語による習得知識

言語理解 単語 : 単語を聞いて その意味を答える課題 ( 財布ってなに?) ( 言語発達水準 単語 問い に関する知識 ) 理解 : 日常的な問題の解決方法や社会的ルールに関する質問に答える課題 ( お金を拾ったらどうする?) ( 実践的知識を表現する力 過去の経験や既知の事実を正確に評価する力 習慣的な行動基準についての知識 ) 類似 : 共通の概念を持つ2つのことばを聞いて どのように似ているかを答える課題 ( バナナとリンゴの共通点は?) ( 論理的でカテゴリー的な思考力 )

知覚推理指標 (PRI) 下位検査の名称と内容 1. 積木模様 : モデルの模様通りに積木を構成 2. 絵の概念 : 共通の特徴をもったグループになるよう 各段から絵を一つずつ選ぶ 3. 行列推理 : 選択肢の中から 空欄に当てはまる絵を選ぶ 測定される能力 1. 非言語による推理力 思考力 ( 流動性知能 ) 2. 空間認知 3. 視覚 - 運動協応

知覚推理 積み木模様 : 積み木や絵カードで見本に示された模様を 決められた個数の積み木を組み合わせて作る課題 ( 部分を全体にまとめて見る力 全体を部分に分けて見る力を測定する ) 絵の概念 : それぞれの段から共通の特徴のある絵を 1つ選ばせる ( 食べるもの 身につけるもの 水に関わるもの等 ) ( カテゴリー的思考能力や 誤答をあまりにも早く選択することの抑制能力を測定する ) 行列推理 : 複数の絵の法則性を見つけ 5つの選択肢から空欄の場所を選ぶ課題 ( 非言語的抽象課題解決力 帰納的推理 空間推理 抑制能力

ワーキングメモリー指標 (WMI) 下位検査の名称と内容 1. 数唱 : 数列をそのまま復唱する 順唱 と 逆の順で答えさせる 逆唱 の二項目から構成される 2. 語音整列 : 口頭で伝えられる数と文字の組合せを 数は昇順に 文字はあいうえお順に並べ替えて答える 例 る 8 ろ 4 り 4 8 り る ろ 測定される能力 1. 聴覚的 WM 2. 注意 集中

ワーキングメモリ 数唱 : 不規則に読まれた数字を聞いて 同じ順番 ( 順唱 ) や逆の順番 ( 逆唱 ) で答える課題 ( 口頭での指示を正しく聞き取る能力 記憶する能力 ) 語音整列 : 読み上げられる数字とかなの組み合わせを聞き 数字を昇順に かなを 五音表の順に並べ替えて解答する (4 お 1 い 1 4 い お) ( 注意の持続能力 短期記憶能力 記憶した事を頭の中で操作する能力 )

処理速度指標 (PSI) 下位検査名と内容 1. 符号 : 制限時間内で 図形 または数と対になった記号をできるだけ多く書き写す 2. 記号 : 制限時間内で 左側の刺激記号が右側の記号グループの中にあるかどうかを できるだけ多く判断させる 測定される能力 1. 視覚刺激を速く 正確に処理する力 2. 注意 動機づけ 3. 視覚的短期記憶 4. 筆記技能 視覚 - 運動協応

処理速度 符号 : 数字に対応した幾何学的な記号を 時間内にできるだけ速く見本と同じように書き入れる課題 ( 指示に従う力 動作の機敏さ 事務処理の速度と正確さ 視覚的短期記憶 ) 記号探し : できるだけ速く 見本と同じ記号の有無を判断して ある か ない に をつける課題 ( 視覚的探索の速さ )

2WISC-Ⅳの結果のまとめ方 全検査 IQ: 全般的な知的発達水準を把握 ベル IQ80~IQ120 IQ120までが平均内のレベル IQ70~IQ79 IQ79 境界線レベル IQ69 以下軽度の遅れが認められるレ

3 検査場面での観察ポイント 新規場面での反応 初対面の人への反応はどうか? 人見知りしないで すぐに慣れて話す 緊張しすぎて 意思表示ができない 初めての場所への反応はどうか? 極端に緊張して 部屋に入るまでに時間がかかる すぐに席に座らず 部屋の中を探索する

検査場面での観察ポイント 検査態度 集中力は? 多動 衝動性 部屋の中の物に気が散る 説明を聞いていなくて 何度も聞きなおす 検査中 席を離れてしまう 座っていられるが 体がそわそわと動く 気になるものがあるとさわってしまう 説明を最後まで聞かずに 答える こだわり 道具をきちんとそろえたがる 時間を気にせず 必要以上に丁寧に取り組む

検査場面での観察ポイント 課題への取り組み方課題への取り組み方 質問への反応はどうか? 質問の意図とはずれた答えをする ワンパターンでの答え方をする 発音はどうか 不器用かどうか 構音不明瞭 幼い言葉づかい 鉛筆の持ち方がぎこちない 書いた線が枠からはみ出す

WISC-Ⅳ の特徴に応じた支援方法 考えられるお子さんの特徴や支援方法をまとめましたので 参考にしてください お子さんによって特徴は異なると思いますので この中から必要な支援を用いていただければと思います

言語理解が苦手な場合 言葉での指示は やさしい言葉で簡潔に ゆっくり はっきり伝える 一度で理解できないときには くり返して 言う 理解できたか確認する 絵や図 文字 お手本を示して 説明を伝える 約束は 紙に書いて確認し 見える場所に 貼っておく

ワーキングメモリーが苦手な場合 聞く準備が出来ているか確認し 集中を 促してから話す 説明は 短く伝える 覚えることを意味づけして 覚えやすくする ( 数字のごろ合わせなど ) 覚えておくことをメモする習慣をつけてもらう

知覚推理が苦手な場合 新しい場面での状況判断が苦手です 片付けは しまう場所に目印や文字を書いて分かりやすくする 場面や状況を 分かりやすい言葉で ひとつひとつ順を追って説明する 具体的な道具を使って理解してもらう 図形などの特徴を 言葉で定義づけたり 意味づけする ( 三角を家の屋根など )

処理速度が苦手な場合 課題に取り組む時間を十分にとり ゆとりを もって取り組ませる 本人が使いやすい筆記用具 ( 大きなマス目 のノートなど ) を用意する 書き写す手本をなるべく子どもの近くに置く 写すことが難しければ まずなぞることから始める

言語理解とワーキングメモリーが苦手な場合 < 子どもの状態像として考えられること > 視覚的な処理 絵や図の理解や操作は全般的に得意 聴覚的な処理 ことばの理解や操作は全般的に苦手 < 支援の例 > 視覚的な手がかりを用いる 具体物を使用する 実践させる

知覚推理と処理速度が苦手な場合 < 子どもの状態像として考えられること > 聴覚的な処理 ことばの理解や操作は全般的に得意 視覚的な処理 絵や図の理解や操作は全般的に苦手 < 支援の例 > ことばで説明を加える ことばで定義つける ( 例 : 図形の特徴をことばで説明する ) 一つずつ順を追って説明する

言語理解と知覚推理が苦手な場合 < 子どもの状態像として考えられること > 聴覚的な記憶 ( 複雑な言語理解を伴わないもの ) は得意 形を正確にとらえることや 視覚的記憶は得意 継次的に処理することは得意 関連性の理解や類推など 複雑な処理は ( 聴覚 視覚共に ) 苦手 < 支援の例 > 一つずつ順を追って説明する 過大な内容を分かりやすく提示する パターンを示す

言語理解と処理速度が苦手な場合 < 子どもの状態像として考えられること > 形の操作 空間的な情報の把握 処理は得意 聴覚的な記憶 ( 複雑な言語理解を伴わないもの ) は得意 ことばの理解や操作は苦手 視覚的な記憶 ( イメージや意味づけしにくいもの ) は苦手 < 支援の例 > 視覚的な手がかりを用い 具体物を使用する 実践させる 覚えるべき内容は 簡単なことばで分かりやすく伝える

知覚推理とワーキングメモリーが苦手な場合 < 子どもの状態像として考えられること > ことばの理解や操作は得意 形を正確にとらえること 視覚的な記憶は得意 形の操作 空間的な情報の把握 処理は苦手 聴覚的な記憶 ( イメージや意味づけしにくいもの ) は苦手 < 支援の例 > ことばで説明を加える ことばで定義づける 覚えるべき内容は 意味づけをして 覚えやすくする

ワーキングメモリーと処理速度が苦手な場合 < 子どもの状態像として考えられること > ことばの理解や操作は得意 形の操作 空間的な情報の把握 処理は得意 関連性の理解や 類推など 複雑な処理は得意 聴覚的および視覚的な記憶 ( イメージや意味づけしにくいもの ) は苦手 < 支援の例 > ことばで説明を加える ことばで定義づける 視覚的な手がかりを用いる 具体物を使用する 実践させる 覚えるべき内容は 意味づけをして 覚えやすくする

言語理解が苦手な場合の特徴や支援方法 < お子さんの状態として考えられること > 絵や図などの目で見た情報の理解や操作は全般的に得意 複雑な言語理解を伴わない聴覚的な記憶は得意 言語での理解や表現は苦手 < 学習面などでの困難として考えられること > 言語での指示の理解が難しく 聞き返すことがある 音読はできても内容を理解していなかったり ことばの意味を間違えて用いる 作文を書く際 内容的に乏しかったり 何を書いて良いか分からない 算数の文章題を理解するのが難しい 日時や場所 あげる もらうなどの理解と表現が不正確になってしまう 出来事や感情などを言語で説明できず 誤解されてしまうこともある < 支援方法 工夫について > 言語指示は 分かりやすいことばで ゆっくり はっきり 短めに伝える また 一度で理解できない時には 繰り返して言う 絵や図 文字やモデルを示して伝える また 実際の生活場面と結びつけたり お手本を示したりする 作文を書く際 写真や資料などを手がかりとして与える 文章題を解く際 キーワード ( 例 : あわせて のこりは ) に注目させたり 内容を絵や図で示す 約束は紙に書いて確認する

ワーキングメモリーが苦手な場合の特徴や支援方法 < お子さんの状態として考えられること > 言葉での理解や表現が苦手 絵や図などの目で見た情報の理解や操作は全般的に得意 イメージや意味づけしにくい 耳からの情報の記憶は苦手 < 学習面などでの困難として考えられること > 聞き間違いがあったり 聞いたことをすぐに忘れてしまう ちょっとした雑音でも 注意がそれやすい ひらがなやカタカナで 書けない文字がある 簡単な計算の暗算が難しかったり 九九が暗唱できない 友達の名前や約束を覚えていられない 相手の話を最後まで集中して聞いていられない < 支援方法 工夫について > 注意の集中を促してから話しかけ 説明や指示は短めにする 一度で理解できない時には指示を繰り返す 絵や図 文字やモデルを補助的に示して伝える 覚える事柄を意味づけして覚えやすくする 紙を使って計算させる 九九を覚えられない場合は 九九表を使っても良いことにする 覚えておくことは メモを取る習慣をつける

知覚推理が苦手な場合の特徴や支援方法 < お子さんの状態として考えられること > 耳から入る情報を聞いて覚えたり 理解することは得意 また 言語での理解や表現は全般に得意 目で見た情報から推理したり まとめることが苦手 ( 例 : パズル ) 物事を空間的 総合的に処理することが苦手 また 動作を表現することも苦手 < 学習面などでの困難として考えられること > 聞いた情報を頭の中で イメージしてまとめることが難しい ( 例 : なぞなぞ 算数の文章題 ) 文章を要約したり 話をまとめにくい ( 例 : 日記 作文 ) 形を弁別したり まとめることが難しく 表や図にまとめにくい 机の中などの整理整頓が苦手で どこに片付けて良いか考えることが難しい 場面や状況 社会的なルールが理解しにくく その場に合った行動ができないことがある < 支援方法 工夫について > ひとつひとつ順を追って 言葉で説明する また 部分から全体へ説明を行う ( 例 : 段落を押さえてから 全体へ説明する ) 頭の中だけでイメージさせるのではなく 具体物を用いる 言葉での説明もつける 図形の特徴などは 言葉で定義づける また 位置や場所は上下左右 順序 方向 目印を言葉で確認する ( 例 : 上から 段目 左から 番目 ) 机など 持ち物をしまう場所を色づけやラベルなどで目印をつけておく ルールは言葉を用いて一つずつ確認を行う 場面や状況 その時の気持ちなどを分かりやすい言葉で伝える

処理速度が苦手な場合の特徴や支援方法 < お子さんの状態として考えられること > 耳から入る情報を聞いて覚えたり 理解することは得意 また 言語での理解や表現は全般に得意 目で見た情報から推理したり まとめることは得意 目で見た情報を覚えることは苦手 不器用さがある < 学習面などでの困難として考えられること > 文字を書き写すことが難しく 書くのが遅い 書くときの姿勢や 鉛筆などの筆記用具の持ち方がぎこちない 文章を読むのが遅く 似た形の文字と読み間違える 計算の記号 (+ ) の理解が難しく 計算に時間がかかる 必要な道具がすぐに見つけられず 授業の準備が間に合わない 活動時間内に課題が終わらなかったり 板書を映し終わることができない < 支援方法 工夫について > ひとつひとつ順を追って 言葉で説明する また 図形などの特徴を言葉で定義づけたり 覚える事柄を意味づけして覚えやすくする 文章は分かち書きにして示す 課題に費やす時間を充分に取ったり 使いやすい筆記用具 ( 例 : マス目の大きいノートなど ) を用意する 文字は子どもが読みやすい大きさにしたり 見本を子どもの近くに置く 授業によって必要な準備や用具のチェックリストを作る 課題の優先順位を考え 操作時間内に行う課題を選んでおく