HCD-Net 人間中心設計推進機構は 機器やシステム サービスの開発に 人間中心設計 (HCD, Human Centered Design) や ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXD, User Experience Design) を導入し定着させることで 社会に貢献し 経済の活性化に寄与

Similar documents
<4D F736F F D F815B A BD90AC E93788E968BC695F18D E352E3135>

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

2

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

<4D F736F F F696E74202D A B837D836C CA48F435F >

IT活用力セミナーカリキュラムモデル訓練分野別コース一覧・コース体系

ISO9001:2015内部監査チェックリスト

知創の杜 2016 vol.10

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

<4D F736F F D20966B8A4393B BA68B6389EF89EF88F58B4B96F FC816A2E646F6378>

目次 1 当法人に関する事項 (1) 事業の計画 (2) 損益の計画と財産の見通し (3) 主要な事業内容 (4) 会員に関する事項 (5) 職員に関する事項 (6) 役員会等に関する事項 (7) 対処すべき課題 2 役員等に関する事項 (1) 理事 (2) 監事 (3) 評議員 1

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

< F2D EE888F8288FA48BC E6A7464>

ISO 9001:2015 改定セミナー (JIS Q 9001:2015 準拠 ) 第 4.2 版 株式会社 TBC ソリューションズ プログラム 年版改定の概要 年版の6 大重点ポイントと対策 年版と2008 年版の相違 年版への移行の実務

01-02_入稿_0415

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

プロダクトオーナー研修についてのご紹介

Microsoft Word - (Fix)Formlabs、オートデスクが協業.docx

目次 取組み概要 取組みの背景 取組みの成果物 適用事例の特徴 適用分析の特徴 適用事例の分析結果から見えたこと JISAによる調査結果 どうやって 実践のヒント をみつけるか 書籍発行について紹介 今後に向けて 2

スキル領域 職種 : ソフトウェアデベロップメント スキル領域と SWD 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

クラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示認定制度の認定サービス開示情報

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

1. 食品安全専門 材育成の 的 1. 品安全管理に関する基礎的な知識 専 的な知識や技能の修得体制をつくる 2. FSMS 監査員の育成体制をつくる 3. 国際的な議論に参画できる 材を育てる 本研究会は主に について 議論を進めている 1

<4D F736F F D F193B994AD955C D9E82DD835C EC091D492B28DB8816A2E646F63>

Microsoft PowerPoint _tech_siryo4.pptx

ITスキル標準に準拠した      大学カリキュラムの改善

平成18年度標準調査票

食協発第 5 2 号 平成 26 年 5 月 12 日 関係各位 公益社団法人日本食品衛生協会理事長鵜飼良平 ( 公印省略 ) 平成 26 年度 HACCP 実務管理者養成講習会の開催について 当協会の事業運営に関しましては 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます 現在 食品の製造工程におけ

CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果《概要版》

日経ビジネス Center 2

リテクセン生産計画/~ 改善マインドをもった人材の育成 ~ 生産コストの低減を目指して 原価管理から見た改善点の見つけ方と改善方法 さらに生産管理システムと連動した原価管理システムの構築の留意点や導入効果を上げるための現場改善の方法等を習得します 1. 原価計算の目的と内容 2. 原価管理業務の内容

ソフト品質2017_H1-4.pdf


ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料


経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

Microsoft Word - JSQC-Std 目次.doc

<4D F736F F D20906C8AD489C88A778CA48B8689C881408BB38A77979D944F82C6906C8DDE88E790AC96DA95572E646F6378>

お客様への約束 1. 安全の確保を最優先とします - 安全確保を最優先に 全てにおいて万全のコンディションでお客様をお迎えします 2. お客様の時間を大切にします - 欠航 遅延は最小限にします - やむを得ない場合は代替の移動手段の確保に努め お客様にご迷惑をおかけしないよう全力を尽くします -

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 関連する利害関係者の特定 プロセスの計画 実施 3. ISO 14001:2015への移行 EMS 適用範囲 リーダーシップ パフォーマンス その他 (

分野 コース名 基礎的 IT セミナーコース一覧 内容 I T 理解 I T スキル活用 I T 倫理 新技術動向 業務の I T 化 ネットワーク 表計算 ベデーースタ プンレ / ゼ文ン書テ作ー成ショ ホームページ 情報発信コンンプスライア 情報テセィキュリ 1 第 4 次産業革命のインパクト新

攻めのCSR小冊子_1203_4

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

Microsoft Word - 平成26年度事業計画書.docx

1 BCM BCM BCM BCM BCM BCMS

日本医療情報学会

審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

新事業・サービスの創出プロセスと各プロセスに含まれるタスク

h"ps:// Sociomedia, Inc. 2

PowerPoint プレゼンテーション

2014 年度事業計画書 2014 年 3 月 25 日 一般社団法人日本テレワーク協会 1

特許庁委託事業 令和元年度知財戦略デザイナー派遣事業 募集要領 ( 大学 ) 2019 年 7 月 知財戦略デザイナー派遣事業事務局 ( 株式会社 NTT データ経営研究所 ) 1 / 5

<4D F736F F F696E74202D2091E63389F15F8FEE95F1835A834C A CC B5A8F FD E835A835890A78CE C CC835A834C A A2E >

IT スキル標準 V3 2011_ 職種の概要と達成度指標 (7) アプリケーションスペシャリスト 職種の概要と達成度指標 APS 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

OB140418大森法人ニュースVol 月_PDF納品用

2

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 利害関係者の特定 QMS 適用範囲 3. ISO 9001:2015への移行 リーダーシップ パフォーマンス 組織の知識 その他 ( 考慮する 必要に応

はじめに マーケティング を学習する背景 マーケティング を学習する目的 1. マーケティングの基本的な手法を学習する 2. 競争戦略の基礎を学習する 3. マーケティングの手法を実務で活用できるものとする 4. ケース メソッドを通じて 現状分析 戦略立案 意思決定 の能力を向上させる 4 本講座

今年度も本部 支部との連携を強化し 高等学校を中心とした講師派遣を行い 自立した消費者の育成 支援を図ります また 設立当初より取り組んできた学校における消費者教育用テキストの作成及び講座で会得したスキルを活かし 児童 生徒 学生のみならず 教師や保護者等に対する消費者啓発も行っていく予定です (2

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

新入社員フォローアップ研修|基本プログラム|ANAビジネスソリューション

質の高い病理診断のために 病理技術 診断基準の標準化を 目指した精度評価を実現します

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1

<4D F736F F D20352D318FBC8CCB8E738DC58F F5495AA90CD816A5F8F4390B38CE3816A2E646F63>

ダイバーシティ100選目次.indd

いままでの大学評価 これからの大学評価

<4D F736F F D C A838A815B B438CF395CF93AE91CE8DF D48505F205F F8DC58F4994C5205F838D835393FC82E88F4390B3816A2E646F63>

Bカリキュラムモデル簡易版Ver.5.0

IAF ID X:2014 International Accreditation Forum, Inc. 国際認定機関フォーラム (IAF) IAF Informative Document IAF Informative Document for the Transition of Food S

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

uiss_all.pdf

平成27年度事業計画書

1 取組の背景 東日本大震災(H ) ソーシャルメディア等インターネットを活用して安否確認が行われるなど 情報通信技術 (ICT) に基づく情報伝達手段が広範囲に活用される 一方 緊急時における情報の途絶や錯綜による不安感の増大 混乱から迅速 確実な情報伝達手段の確保の必要性 もしもの時

【NEM】発表資料(web掲載用).pptx

ソーシャルセクター組織実態調査 2017 特定非営利活動法人新公益連盟 2017 年 12 月 6 日 Copyright 2017 Japan Association of New Public All Rights Reserved,

PowerPoint プレゼンテーション

「GMP担当者研修・認定講座」の運用規定(案)

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

ソリューション営業の戦略 ~ プロジェクトは提案から始まっている ~ アンケート ソリューション営業 を実現する人材の育成上の課題 セミナー受講者に対し ソリューション営業 の導入状況や ソリューション営業 を実践する人材の育成上の課題を アンケート形式で伺いました 本セミナーの出席者は ソリューシ

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

また 今後も申請があったものから順次 審査を行い 情報開示が適切と判断されるサービスを認定していく予定です 医療情報 ASP SaaS 申請 :1 件 (1 事業者 ) No サービスの名称事業者の名称サービスの概要 1 カナミッククラウドサービス 株式会社カナミックネットワーク 介護業務において他

■NEWS RELEASE DRAFT

PowerPoint プレゼンテーション

本リリースは 株式会社野村総合研究所とサイボウズ総合研究所株式会社の 2 社による共同リ リースです 重複して配信される可能性がありますが あらかじめご了承ください 2010 年 6 月 24 日 株式会社野村総合研究所 サイボウズ総合研究所株式会社 OpenStandia ソリューション / サイ

スキル領域 職種 : マーケティング スキル領域と MK 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

IT コーディネータ協会と SLA ~SLA サンプルと記述のポイント ~ 特定非営利活動法人 IT コーディネータ協会 2013 年 11 月 27 日 SLA-ITSM コンサルティング 古川博康 IT コーディネータは IT 経営を実現するプロフェッショナルです

AD_STUDIES_Vol51_H1

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

お客さまのデジタルトランスフォーメーションを加速する「アジャイル開発コンサルティングサービス」を提供開始

IAF ID 2:2011 Issue 1 International Accreditation Forum Inc. 国際認定機関フォーラム (IAF) IAF Informative Document ISO/IEC 17021:2006 から ISO/IEC 17021:2011 への マネ

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

PPT090_提案書テンプレート

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

ISO 9001:2015 から ISO 9001:2008 の相関表 JIS Q 9001:2015 JIS Q 9001: 適用範囲 1 適用範囲 1.1 一般 4 組織の状況 4 品質マネジメントシステム 4.1 組織及びその状況の理解 4 品質マネジメントシステム 5.6 マネジ

「GMP担当者研修・認定講座」の運用規定(案)

Transcription:

H Human C Centered D Design 人を優先したモノ コトづくりを推進します 特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構 http://www.hcdnet.org

HCD-Net 人間中心設計推進機構は 機器やシステム サービスの開発に 人間中心設計 (HCD, Human Centered Design) や ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXD, User Experience Design) を導入し定着させることで 社会に貢献し 経済の活性化に寄与することを目的とする特定非営利活動法人 (NPO) です HCD/UXDを開発現場に導入することで ユーザーの実態を的確に把握し 開発関係者が共有できる要求事項としてまとめ 評価と連動した設計によって ユーザーが満足できる品質の達成が可能になります 2005 年の設立以来 HCD-Netでは HCD/UXDの専門領域を確立するために概念の整理 手法の研究 ディスカッションを重ねてきました またこの領域に関心を持つ方々と最新の情報を共有し ワークショップ等 年間 100 近いイベントに延べ3,000 名を超える参加者を迎え さらなる専門性の構築を目指してまいりました 一方に利益優先 コスト優先 納期優先といった開発現場の実情がある中で HCD/UXDの視点による取り組みの不足によって起きるさまざまな問題があとを絶ちません これに対して HCD-Netとしては 公的な検証活動に積極的に関与したり 開発当事者の方々との議論を通じて HCD/UXDへの理解を深める活動も重要と考えます また情報セキュリティやクラウド IoTといった領域で技術の論議が猛スピードで進む中 そこにHCD/UXDの知見を導入する機会を逸するケースも多く 啓発力の必要を痛切に感じています 次の10 年へ向けてHCD-Netでは ビジネスを軸とした議論を通じて人間中心設計の効能を理解いただけるよう 各ステークホルダーに向けた説明の機会を増やしたいと考えます またユーザビリティの視点を基本に置きつつ 同時に感性的魅力を創造する活動にも挑んでいきます こうした専門領域の取り組みで獲得した知見やノウハウをさらに普及させるために モノ コト作りやサービス設計の領域で重要な責務を担いながら これまでHCD/UXDに関心のなかった方々にも その有用性を伝えていきたい この決意を新たにHCD-Netの運営に携わってまいります 今後とも 会員の皆様とともに将来に向けた人間中心設計の潮流作りを進めてまいりたい所存です また全てのビジネス領域の皆様に 本機構の主旨へのご理解 ご参加をいただけるよう 心よりお願い申し上げます 2

HCD HCD HCDとはHuman Centered Design の略で 人間中心設計 を意味します 学界ではヒューマンインタフェース 人間工学 デザイン 認知科学などの各分野において HCDに関わる専門的研究などの活動が進んでいます しかし 日本の産業界でHCDを実践できる専門家はまだ少数です そのためほとんどの商品やシステムは HCDの専門家がたずさわることなく世の中に送り出され わかりにくい 使いにくい 使えない商品やシステムが世の中にあふれることになっています ここでいう モノ とは ソフトウェアやサービスを含む 機器 システムの全体を指します 昔のモノの多くは HCDが問題になることはありませんでした しかしモノは常に変化しています 新しい技術による高度で複雑なモノは 従来の考え方だけでは ユーザーにとっての使いやすさやサービスへの欲求を十分に満たせなくなってしまいます 今後の製品やサービス開発にHCDを導入していくためには 産業界での経営者への啓発活動 開発管理者や設計者の知識 能力向上教育 そしてより多くの HCD 専門家を育てるための教育活動が重要です NPOHCD-Net 学界 産業界の枠組みや行政の縦割り構造のため HCDの視点が抜け落ちてしまったり ユーザーの柔軟性に頼ってしまうことがあります こうした部分を補完し HCDを意識したモノ コトづくりを実現するために HCD-Net のような公益団体が 産業 ( 産 ) 行政 ( 官 ) 学界( 学 ) を横断的につないでいく大きな役割を担っています NPO HCD-Net NPO HCD-Net 20 HCD HCD-Net ISO 9241-210 3

HCD これからはモノだけでなく それを使う人間の要求に応えるために技術を生かさなければなりません HCD では 人間 を中心にすえて 人間の要求に合わせることを優先して設計します HCDがめざすのは ユーザエクスペリエンス ( 以下 UX) と使いやすさ ユーザー価値の向上です これらは 単に現状の問題点を改善することではありません より積極的に 人間の欲求に応える新たな魅力や体験の創造をめざします HCD HCD の導入によって ユーザーはモノやサービスをよりスムーズに 楽しく使うことができるようになります メーカーにとっては 顧客からの操作に関する質問や 手戻り が減り コスト削減と顧客満足 (CS) を同時に達成することができます HCD 4

HCD HCD の進め方の基本は 製品の構想段階から対象ユーザーとその要求を明確にして 要求に合ったものを設計し 満足度合いを評価することです ユーザーの要求が満たされるまで これを繰り返します ISO 9241-210 1 2 HCD : (ISO 9241-110 (JIS Z 8520)) HCD HCD 1ISO 9241-210 2 HCD 使いやすさやユーザー価値は利用状況によって変化します 人により 時により 場所により 目的により答は変わります これ らを向上させるには 対象とするユーザーの欲求や行動を知るこ とが出発点となります 現場では ユーザーを中心に その周りでどんなことが起きてい るかを観察し 分析します 実際の利用現場には多くのヒントが 隠されています HCD 活動は HCD の専門家だけでなく 製品仕様をまとめる設計者やデザイナー 市場導入戦略を牽引するマーケッターなど 多様な人材が関わりながら推進することが求められます 5

HCD-Net HCD-Netは HCDやユーザエクスペリエンスデザイン ( 以下 UXD) に関する学際的な知識を集め 産学を超えた人間尊重の英知を束ね HCD/UXD 導入に関する様々な知識や方法を適切に提供することで 多くの人々が便利に快適に暮らせる社会づくりに貢献します あわせて経済の発展への寄与と 豊かでストレスのない実りある社会の実現をめざします HCD-Net5 5HCD/UXD HCD/UXD HCD/UXDを探求する調査 研究事業の実施 HCD/UXDをシステム開発に導入する際の効率性や利用品質をさらに高める研究 HCD/UXDに関わる研究発表の機会の提供 機関誌 ( 論文誌 ) の刊行など HCD/UXD HCD/UXDの知識 経験 実践に関する講演会 セミナー ワークショップの開催 HCD/UXDの学習に適した教科書 参考書の刊行 HCD/UXDの実践に必要な知識体系の構築 整理など HCD/UXD HCD/UXDの普及 啓発事業 行政や産業界に向けたフォーラム シンポジウムの開催 ユーザビリティの向上を考える人材のネットワーク形成事業 HCD/UXDに優れた商品を広く一般消費者に広報する活動 年間アワード審査発表など HCD-Net 調査研究や商品 システム開発における人間中心設計プロセスを実践できる専門資格の認定 HCD/UXDに優れた商品 ウェブ等の認定 検証活動 HCD/UXD HCD/UXDに関するツールや手法の収集 開発 公共性の強い社会基盤システムのHCD/UXDの検討 設計活動 HCD/ UXDに優れた商品 サービスの設計 開発支援 HCD/UXDに関する情報収集並びに情報提供 全産業にわたる商品 サービスの評価 分析支援など HCD/UXD 6

総会 評議委員会 理事会 監事 事務局 研究事業部 教育事業部 広報社会化事業部 ビジネス支援事業部 規格化 認定センタ SIG SIG SIG 会員 HCD-Net 会員 HCD/UXD システムエンジニア プログラマー ウェブデザイナー ユーザビリティエンジニア デザイナー 品質保証担当者 ユーザインタフェースデザイナー インタラクションデザイナー 情報デザイナー (IA) テクニカルライター 商品企画 製品設計 製造 販売などの開発関係者 HCD/UXD に関連する教育者 研究者 HCD/UXD の重要性を理解し開発に導入している方々 および これらの専門性を育成したいと考えている方々 HCD/UXD 理 エンジニア システムエンジニア プログラマー プランナー グラフィックデザイナー プロダクトデザイナー 流通事業者 / マーケッター サービス事業者 行政システム担当者 行政サービス担当者 ユーザーとの関わりを大切にしたいと考えている方々 経営者 7

1. 当機構の活動を通じ HCD や UXD に関する最先端情報を収集し 実践に活用できます HCD スキルや UXD スキルを 体系立てて習得できます HCD や UXD のビジネス導入ケースを学ぶ場を得られます HCD や UXD の有識者との情報交換の場 ( フォーラム サロン 研究会 ) に参加できます 会員限定のセミナー イベントに参加できます 定期機関誌ほか当機構の成果物を入手できます 2. 当機構の諸活動には 会員価格にて参加できます 毎年開催されるフォーラム シンポジウムをはじめ 各種セミナーやイベントの参加費には会員価格が設定されており 非会員価格と比べて割安となっています 会費 一般正会員 一般学生会員 賛助会員入会金不要 12,000 円 / 年 4,000 円 / 年 80,000 円 / 年 会員特典 一般会員 ( 正会員 学生会員 ): HCD-Net 主催の講習会 セミナー 懇親会等に会員価格で参加可能 HCD-Net 機構誌 ( 論文誌 ) へ論文投稿可能 賛助会員 : 一般正会員 2 名分の参加資格 ( 申し込み事業所単位 ) 賛助会員イベントへの支援 ( プライベートセミナーなど ) 入会をご希望の方は 入会予約申込書 にご記入の上 下記の お問い合わせ先 までお送り下さい またはウェブサイトからもお申し込みいただけます (http://www.hcdnet.org/apply/apply_form.php) 論文の投稿は 常時受け付けています 投稿規程 (http://www.hcdnet.org/pdf/submission_rules.pdf) 投稿手続 (http://www.hcdnet.org/pdf/submission_guideline.pdf) NPO 102-0083 東京都千代田区麹町 2-10-3 リ ノウ麹町 1F 特定非営利活動法人人間中心設計推進機構 phone: 090-8170-2027 e-mail: secretariat@hcdnet.org 2015.11