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SPG 乳化コネクターコネクターの利用方法利用方法について SPG テクノ株式会社 http://www.spg-techno.co.jp/ SPG 膜を利用した簡易膜乳化デバイスに関し 板状 SPG 膜をシリンジと接続可能なコネクター同士の中央に挟み込んだポンピング式の乳化デバイスであり 少量溶液で均一な乳化エマルションを調製することができる 乳化組成の探索や 実用量が非常に微量である乳化形態 また乳化溶液が少量高価なものでロスボリュームを抑えたい場合に非常に効果的である 従来のような攪拌乳化による予備的な乳化実験では不均一粒径のエマルションとなりやすく 乳化動態として乳化組成の安定性確認など満足するデータが得られない場合がある これに対し SPG 膜は均一な細孔を有しているので 当 SPG ポンピング膜乳化デバイスを用いた乳化は 少量かつ簡単に粒径の粗均一なエマルションを得ることが可能である 例えば 乳化製剤においてはワクチン アジュバントなど少量調製の場合 W/O エマルション O/W エマルション W/O/W エマルションなど僅か 1cc の均一エマルションの調製が可能である ( 参考 :1μm~2μm 微粒子調製であれば SPG 孔径 5μm の 30 回 ~50 回ポンピング 但し組成による ) SPG ポンピングコネクター SPG 膜 SPG 膜 油性製剤 乳化剤水溶液 O/W エマルション型乳化製剤 1/12

SPG ポンピングコネクター使用方法 5 4 2 1 3 5 1SPG 膜 2SPG ポンピングコネクター 3 乳化剤水溶液 ( 連続相 ) 4 オイル ( 分散相 ) 5 シリンジ SPG 膜細孔径については 手中でポンピングするため 5μm 以上の選定が良いです 乳化手順 ( 参考例 ) 分散相 / 連続相比は 1/9~2/8 程度がしやすい 1 連続相を採取したシリンジで 先に SPG ポンピングコネクターを満たす 2 分散相のシリンジを SPG ポンピングコネクターの片方に接続する 3 連続相を分散相側に注入する 4 分散相側を連続相側に注入する 5 ここで 1 回ポンピングとする 6 以下 繰り返しポンピングを行う 7 8 9 参考 : 後半ページ SPG 乳化コネクターによる簡易的 WOW エマルションの調製例 2/12

ポンピング回数回数によるによるエマルションエマルション粒径傾向 2 回 SPG 孔径 5μm 他社乳化 5 回 20 回 エマルション粒径 (μm) 0 5 10 15 20 5μm 10μm 15μm 2 回 5 回 20 回 ポンピング回数 30 回 (SPG 孔径 5μm) ポンピング乳化 ( 大豆油 / 食品用乳化剤水溶液 ) 屈折率 =1.70-0.20i メテ ィアン径 : 1.490 モード径 : 1.516 平均値 : 1.487 標準偏差 : 0.098 10.0%D : 1.159 50.0%D : 1.490 90.0%D : 1.942 100 q 3 /Δlogx 90 相対粒子量 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0.01 0.05 0.1 0.5 1 5 10 50 100 500 1000 粒子径 (μm) 50 回 (SPG 孔径 5μm) ポンピング乳化 ( 大豆油 / 食品用乳化剤水溶液 ) 屈折率 =1.60-0.10i メテ ィアン径 : 0.721 モード径 : 0.678 平均値 : 0.725 標準偏差 : 0.098 10.0%D : 0.542 50.0%D : 0.721 90.0%D : 0.949 100 q 3 /Δlogx 90 相対粒子量 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0.01 0.05 0.1 0.5 1 5 10 50 100 500 1000 粒子径 (μm) 3/12

の使用例 SPG 膜乳化のなかでも 直接膜乳化法 をあたり実験程度で体験したい場合 薬液注入用シリンジポンプにより で非常に簡易的に膜乳化を行うことができる ただし 簡易的なキットのため は SPG 膜孔径 1μm 以上で 使用するシリンジポンプも 3kgf/cm2 程度の押し圧力が必要な場合があります シリンジから直接乳化 チューブを通して乳化 細孔径 d スピード v (ml/h) 平均粒子径 (μm) 1μm 0.35 3.02 2μm 0.35 7.70 5μm 1.06 14.36 10μm 0.56 31.25 15μm 1.41 43.32 0.71 66.08 1μm 400 倍 2μm 400 倍 5μm 400 倍 10μm 400 倍 15μm 400 倍 400 倍 4/12

乳化剤無添加エマルションエマルション試作実験 乳化においては 乳化剤が欠かせない条件であるが 乳化剤無添加での膜乳化エマルションの調製を SPG ウォーターの界面活性力効果と SPG 膜乳化の均一エマルション粒径の相互作用により安定と考えられるエマルションの経時安定性を以下写真に示す ( 以降も数十日エマルションの安定性が確認された ) 分散相 O 0.5cc 灯油連続相 W 1.0cc 蒸留水 ポンピングにより SPG 透過水となる 乳化剤なし O/W エマルション SPG ポンピングコネクター ( 孔径 5μm) 往復 10 回ポンピング 12:30 13:33 比重の軽い灯油粒子が浮上し始めている 12:49 16:18 13:00 16:20 軽く振って浮上した灯油粒子を水中に再分散 エマルションが維持している 5/12

SPG 乳化コネクターコネクターによるによる簡易的 WOW エマルション調製例 方法 1:SPG ポンピングコネクターで! SPG ポンピングコネクター 乳化手順 ( 参考例 ) 1 次乳化 SPGポンピング連続相 w1/o コネクター ( 外水 ) w2 1 連続相を採取したシリンジで 先に SPG ポンピングコネクターを満たす 2 分散相のシリンジを SPG ポンピングコネクターの片側に接続する 3 連続相を分散相側に注入する 4 分散相側を連続相側に注入する 5 ここで 1 回目ポンピング ( 分散相の 1 パス目 ) とする 6 以下 繰り返しポンピングを行う 7 ここで 2 回目ポンピング ( 分散相の 2 パス目 ) 8 9 ここで 3 回目ポンピング ( 分散相の 3 パス目 ) ポンピング回数を多くすると エマルション粒径が小さくなってしまう しかも o 中に入りきれなかった w1 が w2 に洩れて 小さな o 粒子だけが分散してしまう 400 倍 SPG での wow 調製 1000 倍 6/12

方法 2:SPG シリンジコネクターで! 乳化手順 ( 参考例 ) 1 次乳化 w1/o 連続相 ( 外水 ) w2 400rpm 程度 1 分散相をシリンジに採取する 2 分散相のシリンジを に接続し SPG 膜部分を連続相に浸ける 3 SPG 膜を連続相に浸けながら 連続相を吸い上げる 4 シリンジをゆっくり押しながら 分散相を注入していく SPG 直接膜乳化 400 倍 SPG での wow 調製 1000 倍 7/12

方法 3:SPG シリンジコネクターで ( 簡易的でスターラースターラーを使用使用しないとき )! 乳化手順 ( 参考例 ) 1 次乳化 w1/o 連続相 ( 外水 ) w2 1 分散相をシリンジに採取する 2 分散相のシリンジを に接続し SPG 膜部分を連続相に浸ける 3 SPG 膜を連続相に浸けながら 連続相を吸い上げる 4 シリンジをゆっくり押しながら 分散相を注入していく SPG 直接膜乳化 400 倍 SPG での wow 調製 1000 倍 8/12

方法 4:SPG シリンジコネクターまたはまたはポンピングコネクターポンピングコネクターで! SPG ポンピングコネクター 乳化手順 ( 参考例 ) 1 次乳化 w1/o 連続相 ( 外水 ) w2 または SPG ポンピングコネクター 1 シリンジに採取した分散相をスターラーで回転している連続相中に滴下して粒子径 1mm 程度に予備混合する 2 予備混合した分散相 / 連続相をシリンジに採取し に接続する 3 シリンジ内の予備混合を比重分離しないように分散させながらシリンジをゆっくり押し 注入していく 400 倍 SPG での wow 調製 1000 倍 9/12

方法 5:SPG ポンピングコネクターで! SPG ポンピングコネクター 乳化手順 ( 参考例 ) 1 次乳化 w1/o 連続相 ( 外水 ) w2 SPG ポンピングコネクター 1 予備混合した分散相 / 連続相をシリンジに採取する 2SPG ポンピングコネクターにシリンジをそれぞれ接続する 3 予備混合した分散相 / 連続相のシリンジをゆっくり押し込ながら他方のシリンジに注入する 4 ここで 1 回目ポンピング ( 分散相の 1 パス目 ) とする 5 以下 繰り返しポンピングを行う 6 ここで 2 回目ポンピング ( 分散相の 2 パス目 ) 7 ポンピング回数を多くすると エマルション粒径が小さくなってしまう しかも o 中に入りきれなかった w1 が w2 に洩れて 小さな o 粒子だけが分散してしまう 8 ここで 3 回目ポンピング ( 分散相の 3 パス目 ) 400 倍 SPG での wow 調製 1000 倍 10/12

OWOW エマルション試作実験 例えば 薬液を手軽にエマルション化することができる 薬液が水溶性 w であれば w/o 系または w/o/w 系乳化製剤にすることが可能で また薬液が油溶性 o であれば o/w 系乳化製剤が簡単に調製できる ただし SPG ポンピングコネクターによるエマルション調製は SPG 孔径限界 であるので生成されるエマルション粒径も大きくて約 相当となる 以上の wow 粒子の場合は 従来より SPG 膜乳化技術で代表的な DDS 用 wow 乳化製剤で行われている直接膜乳化法で SPG 細孔径 3~4 倍の約 70~80μm のエマルションを生成することができる 以下の実験例は SPG ポンピングコネクターを用いて フレーバーオイル O f を三重乳化型エマルションの最内油相として O f /W/O/W としたもの 油相 水相 油相 水相 O/W O/W/O O/W/ O/W 香気成分 ( フレーバーオイル O f ) を封入した O f/w/o/w エマルションです 簡単な実験レベル SPG ポンピングコネクターで行ったもので O f が封入されたもの されてないものなどバラつきはあるが三重乳化ができている 11/12

SPG スプレーによるによるエマルションエマルション粒度分布 ( 界面活性剤入り ) 通常のスプレーで噴霧した場合 2 通常のスプレーで噴霧したエマルション 1 予め乳化したエマルション SPG スプレーで噴霧した場合 3 S P G スプレーで噴霧したエマルション SPG 膜 1 予め乳化したエマルション 1 2 3 状態でのエマルション粒度分布 (SPG 孔径 3μm) 相対粒子量 (%) 100 50 3 2 1 0 0.01 0.05 0.1 0.5 1 5 10 50 100 500 1000 粒子径 (μm) 12/12