base station for CDMA2000(1xEV-DO)

Similar documents
2.5GHz帯OFDMA陸上移動局測定方法書

Microsoft Word - ã•−喬錉çfl¨è©¦é¨fiæ³Łã•‰T160_10K_3.7GHz帯呋ㆯ4.5GHz帯SC-FDMA呋ㆯOFDMA撺帯痡ç·ıé•ıä¿¡å

スマートメータ(2FSK)向け TELEC T258 テストソリューション

Microsoft Word - STD-T93−TŠv.doc

3.1.2 システム設計上の条件 (1) フレーム長フレーム長は10msであり サブフレーム長は1ms(10サブフレーム / フレーム ) スロット長は0.5ms(20スロット / フレーム ) であること (2) 電磁環境対策移動局と自動車用電子機器や医療電子機器等との相互の電磁干渉に対しては 十

 別表第四十三 証明規則第2条第19号の2に掲げる無線設備の試験方法

150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4

日本の電気通信機器の技術基準について

資料 920 作 MHz 帯小電力無線システムの高度化に係る技術基準の見直し ( 案 ) 狭帯域の周波数使用方法 電波の型式の追加 送信時間制限の緩和 空中線利得の見直し

航空無線航行システム (DME) 干渉検討イメージ DME:Distance Measuring Equipment( 距離測定装置 ) 960MHz から 1,215MHz までの周波数の電波を使用し 航空機において 当該航空機から地表の定点までの見通し距離を測定するための設備 SSR:Secon

Microsoft PowerPoint - 受信機.ppt[読み取り専用]

点検基準・積算基準(案)デジタル陸上移動通信システム

資料 12-5 新世代モバイル通信システム委員会技術検討作業班説明資料 BWA 高度化 (WiMAX R3.0) 及び定期検査の要望について 2019 年 3 月 27 日 UQ コミュニケーションズ株式会社 Copyright UQ Communications Inc. 1

Microsoft PowerPoint - 第06章振幅変調.pptx

別紙 -1 国土交通省デジタル陸上移動通信システム 点検基準 ( 案 ) 及び点検業務積算基準 ( 案 )

資料 STL/TTL 作 5-3 報告書作成に向けた検討提案 株式会社 NHK アイテック 株式会社日立国際電気

Microsoft Word - 02__⁄T_ŒÚ”�.doc

資料 2028-AHG-3-2 情報通信審議会情報通信技術分科会公共無線システム委員会技術的条件作業班既存放送業務との検討アドホックグループ 検討用資料 平成 21 年 12 月 9 日 1

<4D F736F F D2094F78EE A8B9797A3816A96B390FC8B408AED82CC8B5A8F B815F904D959496B35F F D86816A2E646F63>

CONTENTS 1 移動通信市場の動向 ( 契約者数 トラフィック状況 等 ) 2 LTE-Advancedに関する国際標準化動向 等 3 将来のLTE-Advancedサービスの展望 4 LTE-Advanced 高度化への要望 1


<4D F736F F F696E74202D2091E F12D96B390FC92CA904D82D682CC899E97702E707074>

<4D F736F F F696E74202D2091E FCD91BD8F6489BB82C691BD8F E835A83582E >

面は 水平 垂直及び円偏波 ( 右旋及び左旋 ) であること ( キ ) 800MHz 帯の周波数の電波を使用する無線局については 下図以上の特性のフィルターを挿入すること ( キ ) 1,000MHz 以上の電波を使用する無線局の送信空中線の最大輻射の方向は 次に掲げる区分に従い それぞれに掲げる

技術協会STD紹介

<4D F736F F D20426F64792D CC93C190AB8E8E8CB195FB96405F91E63294C52E646F6378>

不必要な電波 ( 不要電波 ) をできる限り低減させるため 平成 17 年に無線設備のスプリアス発射の強度について 許容値の改正が行われました 詳細は 総務省の電波利用ホームページをご覧下さい

形式 :TMS テレメータ テレメータ変換器 (300bps 専用回線用 ) 主な機能と特長 アナログ 1 点または 2 点 接点 2 点を送受信するテレメータ変換器 帯域品目 3.4kHz 300bps アプリケーション例 小規模テレメータシステム 符号品目 50bps 用テレメータ ( 形式 :


1 総則 1.1 適用本トンネル内ラジオ再放送設備 ( 割込み無し ) 機器仕様書 ( 案 )( 以下 本仕様書 という ) は 国土交通省が設置するトンネル内ラジオ再放送設備 ( 以下 本設備 という ) を構成するAM 及びFMラジオ再放送の機器等に適用するものであり 本仕様書に定めのないものに

電波型式を決める規則 電波型式は アルファベット 数字 ( 例外もあります ) アルファベット の 3 文字で構成され それぞれの 文字の意味は 次の表のとおりです 第 1 文字第 2 文字第 3 文字 主搬送波の変調の型式主搬送波を変調する信号の性質伝送情報の型式 無変調 N 変調信号無し 0 無

.a.._4..+.C..pdf.p.p65

通信概論2011第2-3週.ppt

参考資料 3-11 MCA との周波数共用検討

WRC-03の結果概要

UWB(Ultra Wide Band: 超広帯域 ) 無線システムについて UWB 無線システムの概要 UWB 無線システムとは : 非常に広い帯域幅にわたって電力を拡散させて 数百 Mbps 規模の高速通信を可能とする無線システム 電力 (W/MHz)

untitled

第1種映像伝送サービスの技術参考資料

1 第 5 回情報通信審議会作業班資料資料 60 作 5-2 干渉評価検討結果 1. 評価基準の違いによる離隔距離について - エントランス回線システムにおける机上計算 - 2. アンテナモデルに対する差分 平成 27 年 3 月 6 日 パナソニック株式会社

<4D F736F F F696E74202D E9197BF362D FA91978E968BC CC8CBB8FF393992E707074>

共通部機器仕様構造 : 壁取付シャーシに避雷器 モデム 入出力ユニットをマウント接続方式 回線 :M4 ねじ端子接続 入出力 電源 :M3.5 ねじ端子接続 接地 :M4 ねじ端子接続シャーシ材質 : 鋼板に黒色クロメート処理ハウジング材質 : 難燃性黒色樹脂アイソレーション : 回線 - 入出力

形式 :WYPD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着

Microsoft Word - H5-611 送信タイミング等.doc

他無線システムとの干渉検討とラボ内試験の実施方法について

スペクトラムアナライザとは? 電気信号を周波数別に 目に見える形で表示する測定器です 被測定信号に含まれる各周波数成分が 周波数軸上の対応した位置に 振幅の大きさとして表示されます スペアナと略して呼ばれています アンリツのスペアナラインナップ MS269x Series MS2830A MS272

技術検討作業班ヒアリング資料 資料 12-1 技術検討作業班における 主な議題について 2019 年 3 月 27 日 株式会社 NTT ドコモ Copyright 2019 NTT DOCOMO, INC. All Rights Reserved.

資料 ISDB-T SB 信号から FM 受信機への干渉実験結果 1 実験の目的および方法 実験の目的 90~108MHz 帯のISDB-T SB 信号からFM 放送波への影響について干渉実験を行う 実験方法 FM 放送波を 89.9MHz に ISDB-T SB 信号を 90~10

800MHz 帯OFDM 変調方式テレビジョン放送番組素材伝送システム標準規格

<4D F736F F D208E518D6C B791BD8F6482CC8FDA8DD72E646F63>

形式 :PDU 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力

株式会社xx御中

RMS(Root Mean Square value 実効値 ) 実効値は AC の電圧と電流両方の値を規定する 最も一般的で便利な値です AC 波形の実効値はその波形から得られる パワーのレベルを示すものであり AC 信号の最も重要な属性となります 実効値の計算は AC の電流波形と それによって

(1000 字を超える長文のため 以下に主な意見趣旨を抜粋 ) 150MHz 帯生体検知通報システムについて 山岳救助用を含めて 142.5~ MHz と ~146.99MHz としたらどうか 登山者検知通報システムについては時間的なチャネル共用が可能のため 当該システムにお

NJM78L00S 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78L00S は Io=100mA の 3 端子正定電圧電源です 既存の NJM78L00 と比較し 出力電圧精度の向上 動作温度範囲の拡大 セラミックコンデンサ対応および 3.3V の出力電圧もラインアップしました 外形図 特長 出力電流 10

周波数特性解析

Microsoft PowerPoint - 第9条統一見解(改正版)_rev pptx

SAR測定方法の概要

Microsoft Word - 測定方法例.doc

収 印紙 無線局免許申請書平成年 (50W 以下の局の申請 数料は収 印紙 4,300 円です ) (50W 超の局の申請 数料は収 印紙 8,100 円です ) 関東 総合 通信 局 殿 申請者住所 ( 社団の名称 ) 名 ( 社団の場 合は代表者名 ) 印 無線局 ( アマチュア局 ) を開設し

電波法関係審査基準 ( 平成 13 年 1 月 6 日総務省訓令第 67 号 ) の一部を改正する訓令案新旧対照表 ( 下線部は変更箇所を示す ) 改正案 現行 別紙 2 ( 第 5 条関係 ) 無線局の目的別審査基準 別紙 2 ( 第 5 条関係 ) 無線局の目的別審査基準 第 1 ( 略 ) 第

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ

3. 測定方法 測定系統図 測定風景写真

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82518FCD E838B C68CEB82E894AD90B B2E >

<4D F736F F D E838B8AC888D596B390FC8BC782CC88DA93AE94CD88CD82CC8A6791E52E646F6378>


4-01_点検・積算基準(案)表紙_ヘリサット

Microsoft Word - TA79L05_06_08_09_10_12_15_18_20_24F_J_P11_070219_.doc

3.7GHz 帯, 4.5GHz 帯の検討

アマチュア局の無線設備等の変更申請 ( 届 ) 書 平成年 関東総合通信局 殿 申請者 住所 ( 社団の名称 ) 名 ( 社団の 場合は代表者名 ) 印 無線局 ( アマチュア局 ) の下記の事項を変更したい ( した ) ので 別紙の書類を添えて申請 ( 届出 ) します 記 (1) 指定事項 電

等価回路図 絶対最大定格 (T a = 25ºC) 項目記号定格単位 入力電圧 1 V IN 15 V 入力電圧 2 V STB GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電圧 V GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電流 I 120 ma 許容損失 P D 200 mw 動作温度範囲 T o

アクティブフィルタ テスト容易化設計

.2GHz 帯及び TV ホワイトスペース帯における電波伝搬調査結果 (2) ) 見通し屋外電波伝搬調査 各周波数帯における到達距離およびダイバシティ効果 送受信間の距離や移動による影響を表 に示す場所で確認した 調査した結果 図 2で示すように 800MHz 帯 ホワイトスペース帯.2GHz 帯で

Microsoft Word 総務省への要望書の定期的提出に関する規定

オペアンプの容量負荷による発振について

第二世代小電力データ通信システム/ワイヤレスLANシステム標準規格

<4D F736F F F696E74202D C092425F D8A7789EF89C88A778BB38EBA816A8C6791D CC82B582AD82DD2E >

形式 :AEDY 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ ディストリビュータリミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 入力短絡保護回路付 サムロータリスイッチ設定方式 ( 最小桁 1%) 警報時のリレー励磁 非励磁が選択可能 出力接点はトランスファ形 (c 接点

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

PowerPoint プレゼンテーション

降圧コンバータIC のスナバ回路 : パワーマネジメント

MUSES01 2 回路入り J-FET 入力高音質オペアンプ ~ 人の感性に響く音を追求 ~ 概要 MUSES01 は オーディオ用として特別の配慮を施し 音質向上を図った 2 回路入り JFET 入力高音質オペアンプです 低雑音 高利得帯域 低歪率を特徴とし オーディオ用プリアンプ アクティブフ

送信信号合成モジュール開発資料

3.16 擬似電源回路網 (AMN) 供試装置の電源線に挿入する回路網で 妨害波電圧を測定する際に 規定の周波数範囲で 規定の負荷インピーダンスを与え かつ電源から供試装置を高周波的に分離するもの (*1) 冗長な記述であり [IEC ] を参照 (*1) 不要 (*1)2 重取り

ネットワークにつながる IoT 端末の増加 1 予測 自動車 家電 ロボットなどあらゆるモノがインターネットにつながり 情報のやり取りをすることで 新たな付加価値を生み出す IoT 時代の本格的な到来が期待 スマートフォン PC の接続数の大きな増加が見込めないのに対し LPWA などインターネット

LOS Detection Comparison in Optical Receiver

No89 地上デジタル放送受信機(その1・概説)

資料1-5 5GHz帯におけるレーダーの概要

RF-ASE トレーニング

<4D F736F F F696E74202D D824F D F F AAE97B9205B8CDD8AB B83685D>

Product News (IAB)

資料 920 作 情報通信審議会情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会 報告 ( 案 )

<4D F736F F D CA C8E DA8E9F814195CA CC955C8E862E646F63>

形式 :AER 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ 測温抵抗体リミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 リニアライズ バーンアウト ( 断線時出力振切れ ) 付 定電流式アクティブブリッジ方式により入力配線の抵抗値は 200Ω まで可能 サムロータリスイッチ

形式 :KAPU プラグイン形 FA 用変換器 K UNIT シリーズ アナログパルス変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 直流入力信号を単位パルス信号に変換 オープンコレクタ 5V 電圧パルス リレー接点出力を用意 出力周波数レンジは前面から可変 ドロップアウトは前面から可変 耐電圧 20

ACモーター入門編 サンプルテキスト

スライド タイトルなし

NJM2591 音声通信用ミキサ付き 100MHz 入力 450kHzFM IF 検波 IC 概要 外形 NJM259 1は 1.8 V~9.0 Vで動作する低消費電流タイプの音声通信機器用 FM IF 検波 IC で IF 周波数を 450kHz ( 標準 ) としています 発振器 ミキサ IF

計測コラム emm182号用

新スプリアス対応について

Microsoft PowerPoint - 9.Analog.ppt

Transcription:

CDMA2000(1x EV-DO) 方式携帯無線通信用屋内小型基地局の特性試験方法時分割 符号分割多重方式携帯無線通信を行う基地局等に使用するための無線設備 (T-CDMA 携帯無線通信基地局等 ) の特性試験方法 証明規則第 2 条第 1 項第 11 号の 10 の 5 この特性試験方法は 特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則の一部を改正する省令 ( 平成 23 年 11 月 1 日付総務省令第 11 号 ) の公布に伴い 特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則 ( 平成 16 年総務省令第 2 号 ) 別表第一号一 (3) の規定に基づく特性試験の試験方法を定める告示 ( 平成 16 年告示第 88 号 ) 第 2 項に規定する届出及び公表のために作成されたものである 平成 28 年 11 月 30 日初版株式会社ディーエスピーリサーチ 1 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

改版情報 版数 / 年月日内容備考 初版平成 28 年 11 月 30 日 平成 23 年 3 月 1 日の省令及び平成 24 年 12 月 5 日付総務省告示第 430 号改正に伴い 登録証明機関が臨時に定める暫定試験方法として定める 2 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

目次 一 一般事項 4 二 環境試験温湿度試験 6 三 周波数の偏差 8 四 占有周波数帯幅 9 五 スプリアス発射又は不要発射の強度 (800MHz 帯 -1) 10 六 スプリアス発射又は不要発射の強度 (800MHz 帯 -2) 12 七 スプリアス発射又は不要発射の強度 (1.5GHz 帯 1.7GHz 帯 -1) 14 八 スプリアス発射又は不要発射の強度 (1.5GHz 帯 1.7GHz 帯 -2 16 九 スプリアス発射又は不要発射の強度 (2GHz 帯 -1) 18 十 スプリアス発射又は不要発射の強度 (2GHz 帯 -2) 20 十一 スプリアス発射又は不要発射の強度 ( 送信相互変調特性 ) 22 十二 空中線電力の偏差 24 十三 送信速度 26 十四 副次的に発する電波等の限度 27 3 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

一 一般事項 1 試験場所の環境 (1) 技術基準適合証明における特性試験の場合室内の温湿度は JIS Z8703 による常温 5~35 の範囲 常湿 45~85%( 相対湿度 ) の範囲内とする (2) 認証における特性試験の場合上記に加えて周波数の偏差については温湿度試験を行う 詳細は各試験項目を参照 2 電源電圧 (1) 技術基準適合証明における特性試験の場合電源は 定格電圧を供給する (2) 認証における特性試験の場合電源は 定格電圧及び定格電圧 ±10% を供給する ただし次の場合を除く ア外部電源から受験機器への入力電圧が ±10% 変動したときにおける受験機器の無線部 ( 電源は除く ) の回路への入力電圧の変動が ±1% 以下であることが確認できた場合 この場合は定格電圧のみで試験を行う イ電源電圧の変動幅が ±10% 以内の特定の変動幅内でしか受験機器が動作しない設計となっており その旨及び当該特定の変動幅の上限値と下限値が工事設計書に記載されている場合 この場合は定格電圧及び当該特定の変動幅の上限値及び下限値で試験を行う 3 試験周波数と試験項目 (1) 受験機器の発射可能な周波数帯が 800MHz 帯 1.5GHz 帯 1.7GHz 帯及び 2 GHz 帯の周波数帯を使用する場合は 各周波数帯域毎に行う (2) 各周波数帯において 受験機器の発射可能な周波数が 3 波以下の場合は全波で全試験項目について試験を実施する (3) 各周波数帯において 受験機器の発射可能な周波数が 4 波以上の場合は 上中下の 3 波の周波数で全試験項目について試験を実施する 4 予熱時間工事設計書に予熱時間が必要である旨が明記されている場合は 記載された予熱時間経過後 測定する その他の場合は予熱時間はとらない 5 測定器の精度と較正等 (1) 測定値に対する測定精度は必要な試験項目において説明している 測定器は較正されたものを使用する必要がある (2) 測定用スペクトルアナライザはデジタルストレージ型とする 6 本試験方法の適用対象 (1) 本試験方法はアンテナ端子 ( 試験用端子を含む ) のある T-CDMA 携帯無線通信基地局に適用する (2) 基地局の 1 セクタを構成する無線設備 ( 同じアンテナを共用する無線設備群 ) 全体を試験の単位とし 変復調回路電力増幅部等をセクタの構成上最大限実装しても設備規則に示された技術基準を満足することを確認する試験を行う 7 その他 (1)T-CDMA 携帯無線通信の試験のための通信等を行う無線局のうち 基地局を模擬する無 4 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

線局の場合は 本試験方法を適用する (2) 受験機器の擬似負荷は 特性インピーダンスを 50Ω とする (3) 技術基準適合証明においてテストベンチを使用して行う試験は テストベンチが有する電気的特性も含めて測定することになるので 受験機器そのものの特性との間で差異の生じることがあることに留意する必要がある この差異を担保するために 申込者は テストベンチを使用して行う変復調回路部及び電力増幅部が装備される予定の基地局 ( 受験機器 ) 名の一覧を提出する 8 補足説明 (1) 複数の空中線を使用する空間多重方式 (MIMO) 及び空間分割多重方式 ( アダプティブアレーアンテナ ) 等を用いるものにあっては 技術基準の許容値が電力の絶対値で定められるものについて 各空中線端子で測定した値を加算して総和を求める (2) 時分割 符号分割多重方式携帯無線通信の通信方式は 基地局から陸上移動局へ送信を行う場合にあっては時分割多重方式と符号分割多重方式を組み合わせた多重方式 陸上移動局から基地局へ送信する場合にあっては符号分割多元接続方式を使用する複信方式であること ( 設備規則第 49 条の 6 の 5) 5 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

二 環境試験温湿度試験 1 測定系統図 2 受験機器の状態 (1) 規定の温湿度状態に設定して 受験機器を温湿度試験槽内で放置しているときは 受験機器を非動作状態 ( 電源 OFF) とする (2) 規定の放置時間経過後 ( 湿度試験にあっては常温常湿の状態に戻した後 ) 受験機器の動作確認を行う場合は 受験機器を試験周波数に設定して通常の使用状態で送信する 3 測定操作手順 (1) 低温試験ア受験機器を非動作状態として温湿度試験槽内に設置し この状態で温湿度試験槽内の温度を低温 (0-10 -20 のうち受験機器の仕様の範囲内で最低のもの ) に設定する イこの状態で 1 時間放置する ウ上記イの時間経過後 温湿度試験槽内で規定の電源電圧 ( 一般事項の 2 電源電圧 (2) 参照 ) を加えて受験機器を動作させる エ試験装置を用いて受験機器の周波数を測定する ( 周波数の具体的な測定方法は 周波数の偏差 の項目を参照 ) (2) 高温試験ア受験機器を非動作状態として温湿度試験槽内に設置し この状態で温湿度試験槽内の温度を高温 (40 50 60 のうち受験機器の仕様の範囲内で最高のもの ) かつ常湿に設定する イこの状態で 1 時間放置する ウ上記イの時間経過後 温湿度試験槽内で規定の電源電圧 ( 一般事項の 2 電源電圧 (2) 参照 ) を加えて受験機器を動作させる エ試験装置を用いて受験機器の周波数を測定する ( 周波数の具体的な測定方法は 周波数の偏差 の項目を参照 ) (3) 湿度試験ア受験機器を非動作状態として温湿度試験槽内に設置し この状態で温湿度試験槽内の温度を 35 に 相対湿度 95% 又は受験機器の仕様の最高湿度に設定する イこの状態で 4 時間放置する ウ上記イの時間経過後 温湿度試験槽の設定を常温常湿の状態に戻し 結露していないことを確認した後 規定の電源電圧 ( 一般事項の 2 電源電圧 (2) 参照 ) を加えて受験機器を動作させる エ試験装置を用いて受験機器の周波数を測定する ( 周波数の具体的な測定方法は 周波数の偏差 の項目を参照 ) 4 補足説明 (1) 本試験項目は認証の試験の場合のみに行う 6 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

(2) 常温 (5 ~35 ) 常湿 (45%~85%( 相対湿度 )) の範囲内の環境下でのみ使用される旨が工事設計書に記載されている場合には本試験項目は行わない (3) 使用環境の温湿度範囲について 温度又は湿度のいずれか一方が常温又は常湿の範囲より狭く かつ 他方が常温又は常湿の範囲より広い場合であって その旨が工事設計書に記載されている場合には 当該狭い方の条件を保った状態で当該広い方の条件の試験を行う (4) 常温 常湿の範囲を超える場合であっても 3(1) から (3) の範囲に該当しないものは温湿度試験を省略できる 7 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

三 周波数の偏差 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 周波数計としては カウンタ スペクトルアナライザまたは波形解析器を使用する なお 波形解析器とは 理想的信号と受信信号との相関値から計算により測定値を求める装置である (2) 周波数計の測定確度は 規定の許容偏差の 1/10 以下の確度とする (3) 被測定波の振幅変動による影響を避けるため 減衰器の減衰量は周波数計へ十分な入力レベルを与える値とする 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定する (2) カウンタまたはスぺクトルアナライザで測定する場合は 拡散停止 無変調の状態で送進する 波形解析器で測定する場合は 任意の変調状態に設定して送信する 4 測定操作手順受験機器の周波数を測定する 5 結果の表示結果は 測定値を MHz 単位で表示するとともに 測定値の割当周波数に対する偏差を百万分率 ( ) の単位で (+) または (-) の符号をつけて表示する 6 補足説明テストベンチで試験する場合は テストベンチのマスタオシレータ等の偏差も含めて測定していることに留意する必要がある 8 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

四 占有周波数帯幅 1 測定系統図 2 測定器の条件 (1) スぺクトルアナライザは以下のように設定する 中心周波数 試験周波数 掃引周波数幅 許容値の約 2~3.5 倍 ( 例 4MHz) 分解能帯域幅 許容値の約 2%( 例 30kHz) ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 ( 例 10kHz) Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 搬送波レベルがスぺクトルアナライザ雑音より50dB 以上高いこと データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (2) スぺクトルアナライザの測定値は 外部または内部のコンピュータで処理する 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定する (2) 変調状態は 通常の使用状態において占有周波数帯幅が最も大きくなるような状態とする (3) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) 掃引を終了後 全データ点の値をコンピュータの配列変数に取り込む (2) 全データについて db 値を電力次元の真数に変換する (3) 全データの電力総和を求め 全電力 として記憶する (4) 最低周波数のデータから順次上に電力の加算を行い この値が 全電力 の 0.5% となる限界データ点を求める その限界点を周波数に変換して 下限周波数 として記憶する (5) 最高周波数のデータから順次下に電力の加算を行い この値が 全電力 の 0.5% となる限界データ点を求める その限界点を周波数に変換して 上限周波数 として記憶する 5 結果の表示占有周波数帯幅は ( 上限周波数 - 下限周波数 ) として求め MHz 単位で表示する 9 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

五 スプリアス発射又は不要発射の強度 (800MHz 帯 -1) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 不要発射探索時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする [ 中心周波数 ] [ 掃引周波数幅 ] [ 分解能帯域幅 ] ( ア ) 試験周波数 ±1.365MHz 1,230kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(750kHz~1,980kHz)] ( イ ) 試験周波数 ±2.990MHz 2,020kHz 100kHz [ 試験周波数 ±(1,980kHz~4MHz)] ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波の レベルが-10~-15dBm 程度 ) データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (2) 不要発射振幅測定時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 不要発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 離調周波数 750kHz~1,980kHzの場合 30kHz 離調周波数 1,980kHz~4MHzの場合 100kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波の レベルが-10から-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル 3 受験機器の状態 (1) 外部試験装置より試験信号を加える (2) 試験周波数に設定し 連続送信状態とする (3) 変調は通常使用される変調状態とする (4) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) スぺクトルアナライザの設定を 2(1) とし 各掃引周波数幅毎に不要発射を探索する 10 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

(2) 探索した不要発射の振幅値が許容値 ( 注 1) 以下の場合 探索値を測定値とする (3) 探索した不要発射の振幅値が許容値を超えた場合 スペクトルアナライザの設定を上記 2 (2) とし 掃引終了後 全データ点の値 (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求める ( 注 1) 技術基準が相対値で定められている場合は 別に測定した 空中線電力 ( 平均電力 ) を基準として求めた不要発射電力 ( 絶対値 ) の許容値を用いて判定する 5 結果の表示不要発射振幅値を 離調周波数とともに 空中線電力 との相対値を dbc 単位 及び dbm /100kHz 単位で表示する 6 補足説明 (1) スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (2) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい 11 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

六 スプリアス発射又は不要発射の強度 (800MHz 帯 -2) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 搬送波抑圧フィルタは 必要に応じて使用する 搬送波周波数での減衰量は 最低でも30 db 程度あるのが望ましい (2) 不要発射探索時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする [ 掃引周波数幅 ] [ 分解能帯域幅 ] 9kHz~150kHz :1kHz 150kHz~30MHz :10kHz 30MHz~1,000MHz :100kHz 1,000MHz~5GHz :1MHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力におけ る搬送波のレベルが-10~-15dBm 程度 ) データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (3) 不要発射振幅測定時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 不要発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 ( 各周波数帯毎に選択する ) 9kHz 以上 150kHz 未満 :1kHz 150kHz 以上 30MHz 未満 :10kHz 30MHz 以上 1,000MHz 未満 :100kHz 1,000MHz 以上 5GHz 未満 :1MHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力におけ る搬送波のレベルが-10から-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定し 連続送信状態とする 12 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

(2) 変調は通常使用される変調状態とする (3) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) スぺクトルアナライザの設定を 2(2) とし 各掃引周波数幅毎に不要発射を探索する この場合 搬送波周波数 ±4MHz 以内の範囲を探索から除外する (2) 探索した不要発射の振幅値が許容値以下の場合 探索値を測定値とする (3) 探索した不要発射の振幅値が許容値を超えた場合 スぺクトルアナライザの中心周波数の設定精度を高めるため 周波数掃引幅を 100MHz 10MHz 及び 1MHz のように分解能帯域幅の 10 倍程度まで順次狭くして 不要発射周波数を求める 次に スペクトルアナライザの設定を上記 2(3) とし 掃引終了後 全データ点の値をコンピュータに取り込む 全データ (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求めて ( すなわち全データの総和をデータ数で除し ) それを dbm 値に変換し 不要発射の振幅値とする また 必要があれば搬送波抑圧フィルタを使用する 5 結果の表示 (1) 結果は 上記で測定した不要発射の振幅値を下記に基づいて 各帯域幅当たりの絶対値で表示する 9kHz 以上 150kHz 未満 :dbm/1khz 150kHz 以上 30MHz 未満 :dbm/10khz 30MHz 以上 1,000MHz 未満 :dbm/100khz 1,000MHz 以上 5GHz 未満 :dbm/1,000khz (2) 多数点を表示する場合は 許容値の帯域毎にレベルの降順に並べ周波数とともに表示する 6 補足説明 (1)4(3) で測定した場合は スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (2) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい (3) 搬送波抑圧フィルタを使用する場合 フィルタの挿入損失の値を補正する必要がある 13 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

七 スプリアス発射又は不要発射の強度 (1.5GHz 帯 1.7GHz 帯 -1) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 不要発射探索時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする [ 中心周波数 ] [ 掃引周波数幅 ] [ 分解能帯域幅 ] ( ア ) 試験周波数 ±1067.5kHz 365kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(885kHz~1,250kHz)] ( イ ) 試験周波数 ±1615kHz 730kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(1,250kHz~1,980kHz)] ( ウ ) 試験周波数 ±2115kHz 270kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(1,980kHz~2,250kHz)] ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波の レベルが-10~-15dBm 程度 ) データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (2) 不要発射振幅測定時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 不要発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 30kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波の レベルが-10から-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル 3 受験機器の状態 (1) 外部試験装置より試験信号を加える (2) 試験周波数に設定し 連続送信状態とする (3) 変調は通常使用される変調状態とする (4) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) スペクトルアナライザの設定を 2(1) とし 各僧院周波数幅ごとに不要発射を探索する (2) 探索した不要発射の振幅値が許容値 ( 注 1) 以下の場合 探索値を測定値とする (3) 探索した不要発射の振幅値が許容値を超えた場合 スペクトルアナライザの設定を上記 2 14 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

(2) とし 掃引終了後 全データ点の値 (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求める ( 注 1) 技術基準が相対値で定められている場合は 別に測定した 空中線電力 ( 平均電力 ) を基準として求めた不要発射電力 ( 絶対値 ) の許容値を用いて判定する 5 結果の表示不要発射振幅値を 離調周波数とともに 空中線電力 との相対値を dbc 単位 及び dbm /30kHz 単位で表示する 6 補足説明 (1) スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (2) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい 15 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

八 スプリアス発射又は不要発射の強度 (1.5GHz 帯 1.7GHz 帯 -2) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 搬送波抑圧フィルタは 必要に応じて使用する 搬送波周波数での減衰量は 最低でも30 db 程度あるのが望ましい (2) 不要発射探索時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする [ 掃引周波数幅 ] [ 分解能帯域幅 ] 9kHz~150kHz :1kHz 150kHz~30MHz :10kHz 30MHz~1,000MHz :100kHz 1,000MHz~12.75GHz(1,884.5 :1MHz MHz~1,915.7MHz 及び2,010MHz~ 2,025MHzを除く ) 1,884.5MHz~1,915.7MHz :300kHz 2,010MHz~2,025MHz :1MHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における 搬送波のレベルが-10~-15dBm 程度 ) データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (3) 不要発射振幅測定時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 不要発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 ( 各周波数帯毎に選択する ) 9kHz 以上 150kHz 未満 :1kHz 150kHz 以上 30MHz 未満 :10kHz 30MHz 以上 1,000MHz 未満 :100kHz 1,000MHz 以上 12.75GHz 未満 :1MHz ただし1,884.5MHz 以上 1,915.7MHz :300kHz 以下 ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における 搬送波のレベルが-10から-15dBm 程度 ) 16 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

掃引モード検波モード 単掃引サンプル 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定し 連続送信状態とする (2) 変調は通常使用される変調状態とする (3) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) スぺクトルアナライザの設定を 2(2) とし 各掃引周波数幅毎に不要発射を探索する この場合 搬送波周波数 ±2.25MHz 以内の範囲を探索から除外する (2) 探索した不要発射の振幅値が許容値以下の場合 探索値を測定値とする (3) 探索した不要発射の振幅値が許容値を超えた場合 スぺクトルアナライザの中心周波数の設定精度を高めるため 周波数掃引幅を 100MHz 10MHz 及び 1MHz のように分解能帯域幅の 10 倍程度まで順次狭くして 不要発射周波数を求める 次に スペクトルアナライザの設定を上記 2(3) とし 掃引終了後 全データ点の値をコンピュータに取り込む 全データ (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求めて ( すなわち全データの総和をデータ数で除し ) それを dbm 値に変換し 不要発射の振幅値とする また 必要があれば搬送波抑圧フィルタを使用する 5 結果の表示 (1) 結果は 上記で測定した不要発射の振幅値を下記に基づいて 各帯域幅当たりの絶対値で表示する 9kHz 以上 150kHz 未満 :dbm/1khz 150kHz 以上 30MHz 未満 :dbm/10khz 30MHz 以上 1,000MHz 未満 :dbm/100khz 1,000MHz 以上 12.75GHz 未満 :dbm/1mhz 1,884.5MHz 以上 1,915.7MHz 以下 :dbm/300khz 2,010MHz 以上 2,025MHz 以下 :dbm/1mhz (2) 多数点を表示する場合は 許容値の帯域毎にレベルの降順に並べ周波数とともに表示する 6 補足説明 (1)4(3) で測定した場合は スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (2) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい (3) 搬送波抑圧フィルタを使用する場合 フィルタの挿入損失の値を補正する必要がある (4) 搬送波周波数 ±2.25MHz 以上で搬送波に近い範囲の不要発射を測定する際に 分解能帯域幅を 1MHz とすると搬送波の影響を受ける場合は 分解能帯域幅を狭く ( 例えば 30kHz) して掃引し 1MHz 幅を積算して測定する方法でもよい 17 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

九 スプリアス発射又は不要発射の強度 (2GHz 帯 -1) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 不要発射探索時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする [ 中心周波数 ] [ 掃引周波数幅 ] [ 分解能帯域幅 ] ( ア ) 試験周波数 ±1,067.5kHz 365kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(885kHz~1,250kHz)] ( イ ) 試験周波数 ±1,350kHz 200kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(1,250kHz~1,450kHz)] ( ウ ) 試験周波数 ±1,850kHz 800kHz 30kHz [ 試験周波数 ±(1,450kHz~2,250kHz)] ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波 のレベルが-10~-15dBm 程度 ) データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (2) 不要発射振幅測定時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 不要発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 30kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波 のレベルが-10から-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル 3 受験機器の状態 (1) 外部試験装置より試験信号を加える (2)2GHz 帯の試験周波数に設定し 連続送信状態とする (3) 変調は通常使用される変調状態とする (4) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) スぺクトルアナライザの設定を 2(1) とし 各掃引周波数幅毎に不要発射を探索する (2) 探索した不要発射の振幅値が許容値 ( 注 1) 以下の場合 探索値を測定値とする 18 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

(3) 探索した不要発射の振幅値が許容値を超えた場合 スペクトルアナライザの設定を上記 2 (2) とし 掃引終了後 全データ点の値 (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求める ( 注 1) 技術基準が相対値で定められている場合は 別に測定した 空中線電力 ( 平均電力 ) を基準として求めた不要発射電力 ( 絶対値 ) の許容値を用いて判定する 5 結果の表示不要発射振幅値を 離調周波数とともに 空中線電力 との相対値を dbc 単位 及び dbm /30kHz 単位で表示する 6 補足説明 (1) スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (2) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい 19 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

十 スプリアス発射又は不要発射の強度 (2GHz 帯 -2) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 搬送波抑圧フィルタは 必要に応じて使用する 搬送波周波数での減衰量は 最低でも30 db 程度あるのが望ましい (2) 不要発射探索時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする [ 掃引周波数幅 ] [ 分解能帯域幅 ] 9kHz~150kHz :1kHz 150kHz~30MHz :10kHz 30MHz~1,000MHz :100kHz 1,000MHz~12.75GHz :1MHz (1,884.5MHz~1,915.7MHzを除く) 1,884.5MHz~1,915.7MHz :300kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における 搬送波のレベルが-10~-15dBm 程度 ) データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (3) 不要発射振幅測定時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 不要発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 ( 各周波数帯毎に選択する ) 9kHz 以上 150kHz 未満 :1kHz 150kHz 以上 30MHz 未満 :10kHz 30MHz 以上 1,000MHz 未満 :100kHz 1,000MHz 以上 12.75GHz 未満 :1MHz ただし1,884.5MHz 以上 1,915.7MHz 以下 :300kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における 搬送波のレベルが-10から-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル 20 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

3 受験機器の状態 (1)2GHz 帯の試験周波数に設定し 連続送信状態とする (2) 変調は通常使用される変調状態とする (3) 最大電力に設定する 4 測定操作手順 (1) スぺクトルアナライザの設定を 2(2) とし 各掃引周波数幅毎に不要発射を探索する この場合 搬送波周波数 ±2.25MHz 以内の範囲を探索から除外する (2) 探索した不要発射の振幅値が許容値以下の場合 探索値を測定値とする (3) 探索した不要発射の振幅値が許容値を超えた場合 スぺクトルアナライザの中心周波数の設定精度を高めるため 周波数掃引幅を 100MHz 10MHz 及び 1MHz のように分解能帯域幅の 10 倍程度まで順次狭くして 不要発射周波数を求める 次に スペクトルアナライザの設定を上記 2(3) とし 掃引終了後 全データ点の値をコンピュータに取り込む 全データ (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求めて ( すなわち全データの総和をデータ数で除し ) それを dbm 値に変換し 不要発射の振幅値とする また 必要があれば搬送波抑圧フィルタを使用する 5 結果の表示 (1) 結果は 上記で測定した不要発射の振幅値を下記に基づいて 各帯域幅当たりの絶対値で表示する 9kHz 以上 150kHz 未満 :dbm/1khz 150kHz 以上 30MHz 未満 :dbm/10khz 30MHz 以上 1,000MHz 未満 :dbm/100khz 1,000MHz 以上 12.75GHz 未満 :dbm/1mhz 1,884.5MHz 以上 1,915.7MHz 以下 :dbm/300khz (2) 多数点を表示する場合は 許容値の帯域毎にレベルの降順に並べ周波数とともに表示する 6 補足説明 (1)4(3) で測定した場合は スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (2) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい (3) 搬送波抑圧フィルタを使用する場合 フィルタの挿入損失の値を補正する必要がある (4) 搬送波周波数 ±2.25MHz 以上で搬送波に近い範囲の不要発射を測定する際に 分解能帯域幅を 1MHz とすると搬送波の影響を受ける場合は 分解能帯域幅を狭く ( 例えば 30kHz) して掃引し 1MHz 幅を積算して測定する方法でもよい 21 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

十一 スプリアス発射又は不要発射の強度 ( 送信相互変調特性 ) (1.5GHz 帯 )(1.7GHz 帯 )(2GHz 帯 ) 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1)1.25MHz 離調時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 測定手順に示す周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 30kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波の レベルが-10~-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル (2)2.5MHz 離調時のスぺクトルアナライザの設定は次のようにする 中心周波数 測定手順に示す周波数 掃引周波数幅 1MHz 分解能帯域幅 30kHz ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力レベル 最大のダイナミックレンジとなる値 ( 例ミキサ入力における搬送波の レベルが-10~-15dBm 程度 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル (3) 信号発生器は基地局を模擬する信号を発生する 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定し 連続送信状態とする (2) 変調は通常使用される変調状態とする (3) 最大出力とする 4 測定操作手順 (1) 信号発生器の周波数を搬送波周波数 +1.25MHz とし 送信波より 30dB 低いレベルの信号を発生する (2)[-1.25MHz 離調の相互変調成分の測定 ] 22 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

スペクトルアナライザを 2(1) の設定とし 中心周波数を搬送波周波数 -1.25MHz として掃引を行い 全データ点の値をコンピュータに取り込む 全データ (dbm 値 ) を電力の真数に変換し 平均を求めて ( すなわち全データの総和をデータ数で除し ) それと別に測定した空中線電力との比を求め db 値に変換し 測定値とする (3)[-2.5MHz 離調の相互変調成分の測定 ] スペクトルアナライザを 2(2) の設定とし 中心周波数を搬送波周波数 -2.75MHz として掃引を行い 全データ点の値をコンピュータに取り込む 全データ (dbm 値 ) を電力の真数 (mw 値 ) に変換し 以下の計算を行って 1MHz 幅の電力を求め それを db m 値に変換する 1MHz 幅の電力 =( データ点の 1Hz 当たりの電力 (mw/hz) データ点の周波数間隔 ) の総和 =( 全データの総和 /30kHz) (1MHz/ データ数 ) (4) 信号発生器の周波数を搬送波周波数 -1.25MHz とする (5)[+1.25MHz 離調の相互変調成分の測定 ] スペクトルアナライザの中心周波数を搬送波周波数 +1.25MHz として 上記 (2) を繰り返す (6)[+2.5MHz 離調の相互変調成分の測定 ] スペクトルアナライザの中心周波数を搬送波周波数 +2.75MHz として 上記 (3) を繰り返す 5 結果の表示 ±1.25MHz 離調における結果は db/30khz 単位で表示する ±2.5MHz 離調における結果は dbm/1mhz 単位で表示する 6 補足説明 (1) 妨害信号を付加する場合 信号発生器の相互変調歪除去及び信号レベル確保のため必要であればアイソレータ 増幅器等を使用する (2) スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (3) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい 23 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

十二 空中線電力の偏差 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 電力計の型式は 通常 熱電対若しくはサーミスタ等による熱電変換型またはこれらと同等の性能を有するものとする (2) 減衰器の減衰量は 電力計に最適動作入力レベルを与えるものとする ( 例一般の熱電対型の場合の最適動作入力レベルは 0.1~10mW) 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定する (2) 変調状態は任意とする (3) 最大電力に設定する (4) 複数の空中線端子を有する場合は それぞれの空中線端子ごとに電力制御を最大出力となるように設定する 4 測定操作手順 (1) 電力計の零調を行う (2) 送信する (3) 平均電力計で測定する (4) 複数の空中線端子を有する場合は それぞれの空中線端子において測定する 5 結果の表示 (1) 結果は 空中線電力の絶対値を W 単位で 定格 ( 工事設計書に記載される ) の空中線電力に対する偏差を % 単位で (+) または (-) の符号をつけて表示する (2) 送信空中線絶対利得の上限が等価等方輻射電力で規定される無線設備の場合は 送信空中線絶対利得も合わせて表示する (3) 複数の空中線端子を有する場合は それぞれの空中線端子での測定値を真数で加算して表示する他 参考としてそれぞれの空中線端子の測定値も表示する (4)(2) において 複数の空中線端子を有する場合は それぞれの送信空中線絶対利得を表示する 6 補足説明 (1) 測定点は 送受信装置の出力端からアンテナ給電線の入力端の間のうち定格 ( 工事設計書に記載される ) の空中線電力を規定しているところとする 定格の空中線電力を規定しているところで測定できない場合は 適当な測定端子で測定して換算する (2) テストベンチの電力増幅器を通して試験する場合 テストベンチの電力増幅器等の偏差も含めて測定していることに留意する必要がある (3) 擬似負荷の代用として方向性結合器を使用する方法もある (4) 複数の空中線端子を有する場合であっても 空中線選択方式のダイバーシティ等で同時に電波を発射しない場合は 同時に電波を発射する空中線端子のみの測定でよい ただし 空中線端子によって測定値が異なることが懸念される場合は省略してならない (5)3(4) において 空間分割多重方式 ( アダプティブアレーアンテナ ( 個々の空中線の電力及び位相を制御することによって空中線の指向特性を制御するものであって 一の空中線電 24 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

力を増加させた場合 他の空中線の空中線電力を低下させることによって 複数の空中線電力の総電力を一定に制御する機能を有するもの )) の場合は 一の空中線電力を最大として測定する他 空中線電力の総和が最大になる状態に設定し他の空中線端子を測定する (6) 送信空中線絶対利得の上限が等価等方輻射電力で規定される無線設備の場合は 空中線電力が 100mW(20dBm) 以下とされているが 空中線の絶対利得 ( 給電線損失等を含まない送信空中線の絶対利得 以下同じ ) が 0dBi を超える場合の空中線電力の許容値は次式の通り 空中線電力 (dbm)=20dbm(100mw)- 空中線絶対利得 (dbi) (7)(6) において一の筐体で複数の空中線 (n 本 ) を用いる場合の空中線電力は 個々の空中線電力の値を加算する (8)(7) において (6) の空中線絶対利得が 0dBi を超える場合の空中線電力の許容値は次式の通り 各空中線ごとの等価等方輻射電力を求める 等価等方輻射電力 (dbm)= 空中線電力 (dbm)+ 空中線絶対利得 (dbi) 空中線 1~n の等価等方輻射電力を真数で加算した値が 100mW を超えない空中線電力 (9) 複数の空中線を用いる場合の空中線絶対利得は アダプティブアレーアンテナ ( 個々の空中線の電力及び位相を制御することによって空中線の指向特性を制御するもの ) として動作させる場合は 空中線の絶対利得を加算 ( 真数で加算 ) した値を合成した空中線絶対利得として用いる (10)(9) において 合成した空中線絶対利得が 0dBi を超える場合の空中線電力の許容値は次式の通り 空中線電力の総和 (dbm)=20dbm(100mw)- 合成した空中線絶対利得 (d Bi) 25 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

十三 送信速度 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 外部試験装置は受験機器と回線接続ができるものとする (2) データ端末は受験機器又は外部試験装置にデータの送信及び受信ができるものとする 3 受験機器の状態 (1) 試験周波数に設定して 送信する (2) 通常の使用状態とする 4 測定操作手順 (1) データ端末 1 からデータを送信してデータ端末 2 で受信し データ伝送速度を可変して 各データ伝送速度が実現されているかを確認する (2) 上記の条件が満たされない場合は 書面により確認する 5 結果の表示 (1) 回線接続により確認した場合は データ伝送速度を bit/s 単位で表示する (2) 書面により確認した場合は 良 ( 又は否 ) で表示する 26 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

十四 副次的に発する電波等の限度 1 測定系統図 2 測定器の条件等 (1) 測定対象が低レベルのため擬似負荷 ( 減衰器 ) の減衰量はなるべく低い値 (20dB 以下 ) とする (2) 副次発射探索時のスペクトルアナライザは以下のように設定する 掃引周波数幅 ( 注 1) 分解能帯域幅 ( 注 1) ビデオ帯域幅 分解能帯域幅と同程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力減衰器 なるべく0dB 掃引モード 単掃引 検波モード ポジティブピーク (3) 副次発射測定時のスペクトルアナライザは以下のように設定する 中心周波数 探索した副次発射周波数 掃引周波数幅 0Hz 分解能帯域幅 ( 注 1) ビデオ帯域幅 分解能帯域幅の3 倍程度 掃引時間 測定精度が保証される最小時間 Y 軸スケール 10dB/Div 入力減衰器 なるべく0dB データ点数 400 点以上 ( 例 1001 点 ) 掃引モード 単掃引 検波モード サンプル 注 1: 副次発射探索時の設定は以下の通りとする 副次発射測定時の分解能帯域幅は 測定 する副次発射周波数が以下の周波数で示した分解能帯域幅に設定する (800MHz 帯 ) 掃引周波数幅 分解能帯域幅 815MHz~845MHz 30kHz 860MHz~890MHz 30kHz 30MHz~3GHzの範囲で上記以外の周波数範囲 30kHz (1.5GHz 帯 ) 掃引周波数幅 分解能帯域幅 1,427.9MHz~1,462.9MHz 30kHz 1,475.9MHz~1,510.9MHz 1,884.5MHz~1,915.7MHz 300kHz 2,010MHz~2,025MHz 1MHz 30MHz~6GHzの範囲で上記以外の周波数範囲 30kHz (1.7GHz 帯 ) 掃引周波数幅 分解能帯域幅 1,749.9MHz~1,784.9MHz 30kHz 1,844.9MHz~1,879.9MHz 27 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure

1,884.5MHz~1,915.7MHz 2,010MHz~2,025MHz 30MHz~6GHzの範囲で上記以外の周波数範囲 (2GHz 帯 ) 掃引周波数幅 1,920MHz~1,980MHz 2,110MHz~2,170MHz 30MHz~1,000MHz 1,000MHz~12.75GHzの範囲で上記以外の周波数範囲 300kHz 1MHz 30kHz 分解能帯域幅 30kHz 100kHz 1MHz 3 受験機器の状態送信を停止し 試験周波数を全時間にわたり連続受信できる状態に設定する 4 測定操作手順 (1) スペクトルアナライザを 2(2) のように設定し 注 1 に示した周波数範囲毎に 各々掃引して副次発射の振幅の最大値を探索する (2) 探索した結果が許容値以下の場合 探索値を測定値とする (3) 探索した結果が許容値を超えた場合は スペクトルアナライザの設定を 2(3) とし 掃引終了後 全データ点の値をコンピュータに取り込む 全データを真数に変換し 平均電力を求め dbm 値に変換して副次発射電力とする 5 結果の表示結果は 技術基準が異なる各帯域ごとに副次発射電力の最大の 1 波を周波数とともに 技術基準で定められる単位で表示する 6 補足説明 (1) 擬似負荷は 特性インピーダンス 50Ω の減衰器を接続して行うこととする (2) スペクトルアナライザの感度が足りない場合は 低雑音増幅器等を使用する (3) スペクトルアナライザの Y 軸スケールの絶対値を電力計及び信号発生器を使用して確認すること (4) スペクトルアナライザの検波モードの サンプル の代わりに RMS を用いてもよい 28 of 28 DSP Research Inc. 2016 Test Procedure