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核51-4試験1.indd

Microsoft Word - RI検査 HP.docx

臨床No208-cs4作成_.indd

核医学分科会誌


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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

PowerPoint プレゼンテーション

生理学 1章 生理学の基礎 1-1. 細胞の主要な構成成分はどれか 1 タンパク質 2 ビタミン 3 無機塩類 4 ATP 第5回 按マ指 (1279) 1-2. 細胞膜の構成成分はどれか 1 無機りん酸 2 リボ核酸 3 りん脂質 4 乳酸 第6回 鍼灸 (1734) E L 1-3. 細胞膜につ

核医学画像診断 第36号

臨床神経学雑誌第48巻第1号

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

甲状腺機能が亢進して体内に甲状腺ホルモンが増えた状態になります TSH レセプター抗体は胎盤を通過して胎児の甲状腺にも影響します 母体の TSH レセプター抗体の量が多いと胎児に甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性が高まります その場合 胎児の心拍数が上昇しひどい時には胎児が心不全となったり 胎児の成

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Microsoft Word - 01_2_【資料1】ICD最近の動向(脳卒中、認知症)170626(反映)

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

幻覚が特徴的であるが 統合失調症と異なる点として 年齢 幻覚がある程度理解可能 幻覚に対して淡々としている等の点が挙げられる 幻視について 自ら話さないこともある ときにパーキンソン様の症状を認めるが tremor がはっきりせず 手首 肘などの固縮が目立つこともある 抑うつ症状を 3~4 割くらい

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

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CT - 調査方法 成人 日本医学放射線学会 (2014) 専門医修練機関 (>100 床 放科医常勤 )712 施設 1 日の全 CT 検査 443 施設 797CT 装置 24,860 検査の撮影条件を収集 体重分布も 日本診療放射線技師会 (2013) 学会誌同封アンケート 体重 65kg の

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

PowerPoint プレゼンテーション

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

<4D F736F F F696E74202D208ACC919F8BB38EBA91E63889F196DA814095FA8ECB90FC B8CDD8AB B83685D>

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

メディカルスタッフのための腎臓病学2版

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1)表紙14年v0

検査項目情報 6154 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4E. 副腎髄質ホルモン >> 4E016. カテコールアミン3 分画 カテコールアミン3 分画 [ 随時尿 ] catecholamines 3 fractionation 連絡先 : 3764 基本情報 4E016

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

PD_PET_Resume

Microsoft Word - 血液検査.docx

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

第6回 糖新生とグリコーゲン分解

1-A-01-胸部X線写真の読影.indd

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

ポプスカイン0.75% 注シリンジ 75mg /10 院 Popscaine 75mg /10 院 / 筒 丸石 薬価 円 / 筒 効 硬膜外麻酔 用 ( 注 )1 回 150mg ( 本剤として20 院 ) までを硬膜外腔に投与 禁 大量出血やショック状態, 注射部位またはその周辺に

頭頚部がん1部[ ].indd

Microsoft Word - 1 糖尿病とは.doc

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

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心房細動1章[ ].indd

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

3 病床数 施設 ~19 床 床 床以上 284 (3 施設で未回答 ) 4 放射線専門医数 ( 診断 治療を含む ) 施設 ~5 人 226 6~10 人 人

狭心症と心筋梗塞 何を調べているの? どのように調べるの? 心臓の検査虚血チェック きょけつ の きょうさく狭窄のチェック 監修 : 明石嘉浩先生聖マリアンナ医科大学循環器内科

2005年勉強会供覧用

解糖系でへ 解糖系でへ - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 AT AT リン酸化で細胞外に AT 出られなくなる 異性化して炭素数 AT の分子に分解される AT 2 ホスホエノール AT 2 1

北海道医療大学歯学部シラバス

第6回 糖新生とグリコーゲン分解

60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起

核 indd

放射線撮影学Ⅱ 第1回目

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福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

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8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

PET: Positron Emission Tomography PET PET-CT PET CT PET-CT PET CT FDG PET-CT FDG-PET FDG とは何者か? FDG C-2 F- 図 2 FDG FDG G-6-PO4 FDG GLUT FDG HK TCA cyc

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Microsoft PowerPoint - 薬物療法専門薬剤師制度_症例サマリー例_HP掲載用.pptx

Microsoft Word - ③中牟田誠先生.docx

本日の内容 1.CT 2.MRI 3. 血管造影

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

Transcription:

T3 ( トリヨードサイロニン ) 抑制試験 T3 suppression test バセドウ病が治癒したか診断するための検査 甲状腺ホルモン内服薬 T3 ( 薬品名チロナミン ) を投与して TSHを下げて 甲状腺ヨード摂取率を測定する はじめに 負荷をしないでヨード摂取率測定検査を実施 次に 1 週間チロナミン (25μg) を 1 日 3 錠内服してから再度甲状腺ヨード摂取率測定検査を行う T3 負荷時のヨード摂取率が 1 回目の 50% 以下になれば陽性 ( バセドウ病は治癒した ) と診断する T3 負荷期間中は 甲状腺機能亢進症状が出るので 心疾患 ( 特に心不全 ) を伴う患者には禁忌

バセドウ病 Basedow's Disease Graves' Disease 甲状腺組織は血中の TSH を受取って甲状腺ホルモン産生量を調節する TSH を受取る場所 (TSH 受容体 ) を邪魔する蛋白質 (TSH 受容体抗体 ) が血液中に多く存在すると TSH とは無関係に TSH 受容体が刺激され甲状腺組織の機能亢進が続き 腫大してホルモンを過剰に産生する 治療には 甲状腺の機能を抑制する内服薬 ( メルカゾール ) を数年間飲み続ける 内服薬を中止しても良いと判断する検査として T3 抑制試験を行う T3 負荷で TSH は下がる TSH 低下に従ってヨード摂取率が下がれば TSH 受容体を邪魔していた TSH 受容体抗体が減少したと判断できる

デキサメサゾン ( デキサメタゾン ) Dexamethasone 薬品名デカドロン合成コーチゾル内服薬デキサメサゾンを多量に内服すると 脳下垂体が副腎皮質のコーチゾル産生過剰と判断して ACTH 分泌を下げる ACTHが減ると正常副腎皮質のコレステロール摂取が減る デキサメサゾン負荷 Adosterol scintigraphy 131 I-Adosterol 静注の 3 日前から撮像最終日 (7 日後 ) まで 10 日間 毎日デキサメサゾンを 4mg 内服 正常な副腎皮質の Adosterol 集積が低下する

デキサメサゾン負荷によって副腎皮質腺腫の鑑別ができる コーチゾル産生腺腫 (Cushing 症候群 ) か アルドステロン産生腺腫 ( 原発性アルドステロン症 ) か 負荷なしの画像では右副腎の集積が明らかに高いので 左側の正常副腎への集積が正常か低下しているか判断困難 デキサメサゾン負荷で ACTH が抑制され 左副腎の集積が低下した はじめから ACTH が抑制されているコーチゾル産生腺腫ではない 右副腎皮質のアルドステロン産生腫瘍と診断 副腎腺腫 正常副腎 副腎腺腫 正常副腎の描画欠損

Malignant Lymphoma in the stomach Brain meta ( Lt. frontal ) Stage Ⅳ ( 他臓器転移あり ) MRI T1, T2 67 Ga scintigraphy は リンパ腫などの悪性疾患の 病期 (stage) 分類に有用

18 F-FDG (Fluoro Deoxy Glucose) は ブドウ糖の 類似物質 (analog) で ブドウ糖と同様に組織に摂取されるが 代謝されないので組織内に長く停滞し 脳や病変のブドウ糖定量画像収集に有用な薬剤となる ( ただし 肝細胞 高分化型肝細胞癌には取込まれにくい ) HO HO HO O HO O HO HO OH OH 18 F OH D-Glucose ブドウ糖 18 F-FDG

Normal Aortitis 高安動脈炎 Lung ca. 肺癌 18 F-FDG PET 腫瘍 炎症のほかに脳 尿 ときに心筋へ正常集積を認める

一般的に 体内組織は エネルギー源として脂肪酸を摂取し ミトコンドリア内のベータ酸化回路で脂肪酸から ATP( アデノシン三リン酸 ) を産生する ベータ酸化回路は ATP 産生は多いが 酸素を多量に要求する 癌細胞や炎症細胞など 急に出現した異常組織は 酸素を運ぶ赤血球の通路である血管が不備なので 酸素をあまり要求しない解糖系で ATP を産生する 解糖系は ATP 産生量が少ないので 普通の組織ではあまり稼働していない そのため PET 検査で ブドウ糖と類似物質の放射性薬剤 FDG を使うと 腫瘍や炎症病変に集積し さらに代謝されないので病変組織内に長く停滞し 画像化できる

北大病院 核医学検査室 PET/CT 装置 PET: 陽電子 CT Positron Emission CT

18 F-FDG Brain PET 185MBq 静注 1 時間後 5 分撮像

FDG-PET の健康保険適用疾患 1. てんかん 2. 虚血性心疾患心サルコイドーシス 3. 悪性腫瘍 ( 早期胃癌を除く ) ( 病理診断で悪性病変と確定した症例に限る ) 4. 血管炎高安動脈炎など ( 平成 30 年から )

高安動脈炎 指定難病 (330 疾患ある ) の一つ 登録患者 7000 人 ( 原因不明疾患に対する医療費補助制度がある ) 平成 30 年 4 月から FDG PET の保険適用 9 割が女性 好発年令は 10~30 才 若年女性 若年女性で重症の頸部痛 頭痛 肩凝りの症例で CT 等で大動脈弓の分枝血管に狭窄等の所見 左右上肢での血圧測定値に左右差などあれば FDG PET/CT 実施を 炎症血管に FDG 集積あり 治療法は ステロイド ( 減量すると再燃しやすい ) 抗体医薬 ( トリシズマブ ( アクテムラ ) IL-6R) ( 本来は関節リウマチ薬 高価 5000 円 / 日 ))

CT PET fusion 画像のいずれかをクリックすると その部位の集積が表示される クリックした点は黄色十字で示される クリックした部位のカウント クリックした部位 FDG-PET 画像から病変の SUV を算出する

SUV ( Standardized Uptake Value) = 病変の放射能濃度 (Bq/ml) 体内平均放射能濃度 (Bq/ml) ( 投与量 (Bq) / 体重 (g) ) 分子と分母の放射能は時刻を合わせる ( 半減期補正をする ) 必要がある 病変の放射能濃度が体内平均の何倍かを示す半定量値 正常値は 1 2.5~3 以上を病的集積と考える

半減期 No N Half life T1/2 N = No x (1/2) 崩壊定数 λ 1 秒間に原子核が崩壊する割合 dn/dt = -λn N = No e -λt ( t / T1/2 ) No/2 No/2 = No e -λt1/2 1/2 = e -λt1/2 No/4 T1/2 2T1/2 t Log(1/2) = Log (e -λt1/2 ) Log2 = 0.693 = λt1/2

平成 26 年診療放射線技師国家試験解答 2 撮像開始時刻の 11 時 50 分における放射能を計算する 患者体内の放射能は 200 x (1/2) = 100 MBq 体内平均濃度は 100 MBq / 50 kg = 2000 Bq / ml 病変のSUVは 12000 / 2000 = 6.0 ( 倍 ) (SUVに定量的単位はない SUVは半定量値である )

123 I-BMIPP myocardial SPECT 心筋脂肪酸代謝画像 (β-methyl-iodophenyl pentadecanoic acid ) 111 MBq 静脈注射 20~30 分後に SPECT 撮像 BMIPP は 脂肪酸 食後は血中脂肪酸が増えるので 5 時間程度の絶食の前処置が必要 正常心筋は 脂肪酸を摂取してエネルギーを得ている 不安定狭心症など 過去に血流が低下した部位の心筋や 心筋組織が変性する心筋症は 血流が保たれていても心筋に障害があり 脂肪酸でエネルギーを産生できないので BMIPP を取込まない ( 障害心筋はブドウ糖で生きている ) 201 Tl 99m Tc-MIBI 99m Tc-Tetrofosmin は 心筋血流が低下した部位の検出しかできないが 123 I-BMIPP SPECT では 血流低下部位および心筋障害部位 ( 虚血既往 心筋症 ) も検出できる

123 I-BMIPP 心筋脂肪酸代謝 SPECT 不安定狭心症 Unstable Angina 心尖部前壁に 安静時血流はあるが 脂肪酸代謝が低下し 障害心筋 過去に虚血既往があったと判断 BMIPP で所見があれば CAG を行う

腎動態検査 ( レノグラフィ ) 前処置 : 30 分前に 250ml 飲水 99mTc-DTPA 141 kev LEHRコリメータ DTPA (diethylene triamine penta-acetic acid) はキレート剤 金属を包んで尿へ排泄する 金属中毒の解毒剤 ( Gd-DTPA は MRI の造影剤として利用される ) 糸球体から尿へ濾過される 糸球体濾過率 (GFR) の測定 投与量 200MBq ( 大人 ) 99mTc-MAG3 131 I-OIH( 馬尿酸 ) 糸球体および近位尿細管から尿へ排泄される 有効腎血漿流量 (ERPF) の測定 投与量 99mTc-MAG3 200MBq ( 大人 ) 131I-OIH 10MBq ( 大人 ) (β 線放出核種 )

腎動態検査 ( レノグラフィ ) 前処置 : 30 分前に 250ml 飲水 99mTc-DTPA 141 kev LEHRコリメータ DTPA (diethylene triamine penta-acetic acid) はキレート剤 金属を包んで尿へ排泄する 金属中毒の解毒剤 ( Gd-DTPA は MRI の造影剤として利用される ) 糸球体から尿へ濾過される 糸球体濾過率 (GFR) の測定 投与量 200MBq ( 大人 ) 99mTc-MAG3 131 I-OIH( 馬尿酸 ) 糸球体および近位尿細管から尿へ排泄される 有効腎血漿流量 (ERPF) の測定 投与量 99mTc-MAG3 200MBq ( 大人 ) 131I-OIH 10MBq ( 大人 ) (β 線放出核種 )

99mTc-DMSA 腎静態シンチグラフィ 正常腎実質 ( 近位および遠位尿細管 ) に集まる 腎臓の機能 局所的障害部位を調べる 主に VUR( 膀胱尿管逆流症 ) に伴う腎盂腎炎による腎実質の炎症後瘢痕 (scarring) の有無を調べる検査

99m Tc-GSA 肝シンチグラフィ ( アシアロ肝シンチ ) 99mTc 141 kev コリメータ LEHR 前処置 : 5 時間の絶食 空腹時に行う 99m Tc-GSA 185MBq (GSA 3mg) 静脈注射と同時に 20 分以上の心臓 肝臓の正面ダイナミック収集 (128x128マトリックス) その後 SPECT 撮像 GSA( ガラクトシル血清アルブミン ) が肝細胞表面のアシアロ糖タンパクに結合し 肝細胞の分布を画像化する 肝の局所的評価および肝予備能評価に用いられる

3min/frame ダイナミック収集画像 心臓と肝臓全体が撮像範囲に入ることが重要 ( 外れても3 分以内に直せばOK)

GSAの肝予備能の指標 HH15 : 3 分後に対する15 分後の心カウント比. GSAの血中消失率 LHL15 : 15 分後における ( 心 + 肝 ) に対する肝カウント比. GSAの肝摂取率

HH15,LHL15 と慢性肝疾患重症度との関係 重症度 HH15 LHL15 正常 0.54±0.04 0.94±0.02 軽度 0.63±0.08 0.91±0.04 中等度 0.74±0.08 0.84±0.07 重症 0.83±0.05 0.71±0.11 3 分と 15 分の正面像があれば算出可能

GSA SPECT 画像で 切除予定区域と残存肝との GSA 集積比を求めることで 肝切除後の肝機能低下の 程度が定量的に推定できる

エアロゾル肺吸入シンチグラフィ Aerosol Scintigraphy 99m Tc 標識の DTPA や HSA をエアロゾル ( 霧状 ) にして 数 μm~10nm 径程度の粒子を吸い込むことで 気管支 細気管支の通過性を画像化する 投与量 ( 吸入量 ) は 37MBq 以上にする 撮像は 胸部の正面 背面 左右斜位像を撮る 肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では 細気管支の通過が悪いので肺末梢が描画されにくい

75 Se- メチオニン膵シンチグラフィ 75 Se ( セレン ) 半減期 120 日 γ 線 136keV, 265 kev 半減期が長く エネルギーも高いので被曝量が多く 現在では行われていない メチオニンは必須アミノ酸 蛋白質の材料なので 酵素合成の盛んな膵臓 肝臓に強い正常集積を示す

11C- メチオニン PET 上咽頭癌 メチオニンは 必須アミノ酸 癌は細胞分裂が盛んなので 蛋白質の原料のメチオニンを多く消費して増大する

111 In-DTPA cisternography 脳槽シンチグラフィ 111 In 173 kev MEGPコリメータ 半減期 2.8 日 111 In-DTPAを脊髄腔に 37MBq 注入 ( 腰椎穿刺 ) 注入直後に腰椎背面撮像 ( 穿刺が成功したか確認 ) 3, 6, 24, 48 時間後に頭部正面 側面を撮像

脊髄腔に入った 111 In-DTPA は 髄液の流れに乗って 3~6 時間後に 頭蓋底部 シルビウス溝に分布 24 時間後に 大脳半球周囲髄膜下に分布してここで血液中に吸収される 正常では 側脳室には流入しない 髄液は 側脳室の脈絡叢で産生され脊髄腔に流出する

正常圧水頭症 (NPH : Normo-pressure hydrocephalus ) 水頭症だが 側脳室髄液の圧力は高くない 脳萎縮 脈絡叢の髄液産生能低下で生じた脳室拡大 Cisternography で 側脳室が描画される 緊急の治療は不要 Cisternography で 側脳室が描画されない水頭症は危険 すぐ治療しないと脳が圧迫されて脳ヘルニアの危険あり MRI T2 Cisternography ANT Rt. Lateral

99m Tc-PMT 胆道シンチグラフィ PMT(pyridoxyl-5-methyltryptophan) は ビリルビン ( 赤血球が分解されたもの 胆汁の材料になる ) の類似物質で 肝細胞に取り込まれ 速やかに胆汁へ排泄される 胆嚢炎では 胆嚢管が狭窄し胆嚢内のPMT 分布を示さない 5min/F

99m Tc-Sn-colloid ( スズコロイド ) 肝シンチグラフィ 99m Tc-phytate ( フチン酸 ) 肝シンチグラフィ フチン酸は 血中でカルシウムと結合してコロイドを形成する コロイドは 肝 脾 骨髄の網内系細胞 ( クッパー細胞など ) に貪食 ( どんしょく ) される 投与 20~30 後に撮像 プラナー像 SPECT 像 肝硬変 cirrhosis 脾臓の腫大 肝外側区腫大 肝右葉萎縮

123 I-MIBG( ヨードベンジルグアニジン ) meta iodo benzyl guanidine 123 I 159keV LEHR または 123 I 専用コリメータ 111 MBq 静脈注射 20 分後に プラナー像と SPECT 撮像 4 時間後に プラナー像と SPECT 撮像 MIBG は 交感神経の終末端にノルエピネフリン (NE: 心臓の拍動を調節している神経伝達物質 ) と同じ機序で取り込まれるので 心筋の交感神経機能の評価に用いられる 最近では パーキンソン病に伴う認知症 ( レビー小体型認知症 DLB) の診断に用いられる パーキンソン病は 全身の交感神経受容体機能が低下

123I-MIBG 心筋 (Heart) と縦隔 (Mediastinum) に 関心領域 (ROI) を設定してそれぞれのROI 内の平均カウントを求め 心 / 縦隔比 (H/M ratio) を算出 20 分後のプラナー像で Early H/M 4 時間後のプラナー像で Delayed H/M を算出 正常では どちらも 2~2.5 以上 心不全 心筋症では 心筋交感神経障害のためにどちらも低下 または Delayedだけ低下 ( 縦隔のカウントはバックグラウンド値 )

レビー小体型認知症 びまん性レビー小体病 DLB Dementia with Lewy Bodies ; DLB diffuse Lewy body disease ; DLBD 認知障害だけでなくパーキンソン病のような運動障害も併発 123 I-MIBG 心筋交感神経シンチグラフィで心筋交感神経受容体機能低下の所見を示す