用法 用量 通常 成人にはクエチアピンとして 1 回 25mg 1 日 2 又は 3 回より投与を開始し 患者の状態に応じて徐々に増量する 通常 1 日投与量は 150~600mg とし 2 又は 3 回に分けて経口投与する なお 投与量は年齢 症状により適宜増減する ただし 1 日量として 750

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オランザピン錠2.5mg「KN」・オランザピン錠5mg「KN」・オランザピン錠10mg「KN」・オランザピン錠20mg「KN」

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

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「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

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クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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保険薬局の登録 ~ クロザリルは CPMS に登録された保険薬局で調剤され 通院患者に渡されることにな っています CPMS 登録にあたり薬局には下記要件が求められます < 要件 1> 1) インターネットが使えること (ecpms(web site) にアクセス可能であること ) 2) 処方元の医

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オランザピン細粒1%「タカタ」

目次 市販直後調査結果の概要 3 1. 調査対象 3 2. 副作用の収集状況 3 医薬品リスク管理計画書 (RMP) におけるリスクについて 6 その他の副作用について 7 まとめ 8 2

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

レキサルティに係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 ( 別紙様式 ) レキサルティ錠 1mg 販売名有効成分ブレクスピプラゾールレキサルティ錠 2mg 製造販売業者大塚製薬株式会社薬効分類 安全性検討事項 提出年月 重要な特定されたリスク 平成 30 年 5 月 錐

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形状淡黄色の素錠 ( 口腔内崩壊錠 ) 大き外 形 OD 錠 5mg ニプロ OD 錠 さ厚さ (mm) 直径 (mm) 重量 (mg) 本体表示 OD 5 ニプロ OD 10 ニプロ 販売名細粒 1% ニプロ 性状微黄色の細粒 効能 効果 統合失調

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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オランザピンOD錠5mg「ヨシトミ」/オランザピンOD錠10mg「ヨシトミ」

⑵ 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し がん化学療法の各サイクルにおける本剤の投与期間は 6 日間までを目安とすること 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) ⑴ 糖尿病の家族歴 高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者 [ 重要な基本的注意 の項参

受容体拮抗薬 NK1 受容体拮抗薬等と併用して使用する なお 併用するコルチコステロイド 5-HT3 受容体拮抗薬 NK1 受容体拮抗薬等の用法 用量については 各々の薬剤の添付文書等 最新の情報を参考にすること 2 原則として抗悪性腫瘍剤の投与前に本剤を投与し がん化学療法の各サイクルにおける本剤

減量・コース投与期間短縮の基準

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

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オランザピン錠2.5mg・5mg・10mg「明治」、OD錠2.5mg・5mg・10mg「明治」、細粒1%「明治」

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

p 13

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

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この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にインチュニブ錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

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エビリファイに係る ( 別紙様式 ) 販売名 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 1 エビリファイ錠 1 mg /3 mg /6 mg /12 mg 2 エビリファイ散 1% 3 エビリファイ内用液 0.1% 4 エビリファイ OD 錠 3 mg /6 mg /12 mg /24 mg 5

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

ジプレキサ(オランザピン)患者向医薬品ガイド(筋注)

統合失調症における睡眠障害下記疾患における不安 緊張 抑うつおよび筋緊張頸椎症 腰痛症 筋収縮性頭痛 この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲むことが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使

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改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

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(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

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患者向医薬品ガイド

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まれに過度の血圧低下を起こし ショック症状や一過性の意識障害 脳梗塞があらわれることがあるので そのような場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 3) 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので 高所作業 自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること 3. 相互作用本剤は主

明らかではないが これらの症状 行動を来した症例において 基礎疾患の悪化又は自殺念慮 自殺企図 他害行為が報告されている 患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに これらの症状の増悪が観察された場合には 服薬量を増量せず 徐々に減量し 中止するなど適切な処置を行うこと 3) 自殺目的での過

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2018 年 3 月改訂 ( 第 11 版 ) 2017 年 10 月改訂 日本標準商品分類番号 871179 貯法 : 気密容器 室温保存使用期限 : 外箱等に表示 ) 薬 処方箋医薬品注 注 ) 注意 医師等の処方箋により使用すること 抗精神病剤 本薬 クエチアピン 錠 本薬 クエチアピン 細粒 承認番号薬価収載販売開始 12.5mg MEEK 22600AMX01134000 2014 年 12 月 2014 年 12 月 25mg MEEK 22400AMX01076000 2012 年 12 月 2012 年 12 月 50mg MEEK 22600AMX01135000 2014 年 12 月 2014 年 12 月 100mg MEEK 22400AMX01077000 2012 年 12 月 2012 年 12 月 200mg MEEK 22400AMX01078000 2012 年 12 月 2012 年 12 月 50% MEEK 22700AMX00454000 2015 年 6 月 2015 年 6 月 警告 ⑴ 著しい血糖値の上昇から 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し 死亡に至る場合があるので 本剤投与中は 血糖値の測定等の観察を十分に行うこと ⑵ 投与にあたっては あらかじめ上記副作用が発現する場合があることを 患者及びその家族に十分に説明し 口渇 多飲 多尿 頻尿等の異常に注意し このような症状があらわれた場合には 直ちに投与を中断し 医師の診察を受けるよう 指導すること ( 重要な基本的注意 の項参照 ) 禁忌( 次の患者には投与しないこと ) ⑴ 昏睡状態の患者 [ 昏睡状態を悪化させるおそれがある ] ⑵ バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者 [ 中枢神経抑制作用が増強される ] ⑶ アドレナリンを投与中の患者 ( アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く )( 相互作用 の項参照 ) ⑷ 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 ⑸ 糖尿病の患者 糖尿病の既往歴のある患者 組成 性状 品名 添加物 性状 大きさ 12.5mg MEEK 1 錠中 日局クエチアピンフマル酸塩 14.39mg( クエチアピンとして 12.5mg) 含有 乳糖水和物 結晶セルロース リン酸水素カルシウム水和物 ポビドン デンプングリコール酸ナトリウム ステアリン酸マグネシウム ヒプロメロース 酸化チタン マクロゴール 400 白色のフィルムコート錠 直径 : 約 5.1mm 厚さ : 約 1.8mm 重量 : 約 42mg 25mg MEEK 1 錠中 日局クエチアピンフマル酸塩 28.78mg( クエチアピンとして 25mg) 含有 乳糖水和物 結晶セルロース リン酸水素カルシウム水和物 ポビドン デンプングリコール酸ナトリウム ステアリン酸マグネシウム ヒプロメロース 酸化チタン マクロゴール 400 黄色三二酸化鉄 三二酸化鉄 うすい黄みの赤色のフィルムコート錠直径 : 約 6.1mm 厚さ : 約 2.5mm 重量 : 約 73mg 品 名 添加物 性 状 大きさ 外 形 50mg MEEK 1 錠中 日局クエチアピンフマル酸塩 57.56mg ( クエチアピンとして50mg) 含有乳糖水和物 結晶セルロース リン酸水素カルシウム水和物 ポビドン デンプングリコール酸ナトリウム ステアリン酸マグネシウム ヒ プロメロース 酸化チタン マクロゴール 400 白色の割線入りのフィルムコート錠 直径 : 約 7.1mm 厚さ : 約 3.5mm 重量 : 約 145mg 100mg MEEK 200mg MEEK 1 錠中 日局ク 1 錠中 日局クエチアピンフマエチアピンフマル酸塩 115.13mg ル酸塩 230.26mg ( クエチアピンと ( クエチアピンとして100mg) 含有して200mg) 含有乳糖水和物 結乳糖水和物 結晶セルロース 晶セルロース リン酸水素カルリン酸水素カルシウム水和物 シウム水和物 ポビドン デンポビドン デンプングリコールプングリコール酸ナトリウム 酸ナトリウム ステアリン酸マステアリン酸マグネシウム ヒグネシウム ヒプロメロース プロメロース 酸化チタン マ酸化チタン マクロゴール 400 クロゴール 400 黄色三二酸化鉄 うすい黄色のフィルムコート錠 直径 : 約 8.6mm 厚さ : 約 4.6mm 重量 : 約 257mg 識別コード MK67 MK60 MK61 品名クエチアピン細粒 50% MEEK 白色のフィルムコート錠 直径 : 約 11.1mm 厚さ : 約 5.5mm 重量 : 約 514mg 1g 中 日局クエチアピンフマル酸塩 575.65mg ( クエチアピンとして500mg) 含有 D- マンニトール 部分アルファー化デンプン ヒドロキ 添加物 シプロピルセルロース 軽質無水ケイ酸 スクラロース タウマチン 性 状 白色の細粒剤 効能 効果 統合失調症 外形 識別コード MK66 MK59 1

用法 用量 通常 成人にはクエチアピンとして 1 回 25mg 1 日 2 又は 3 回より投与を開始し 患者の状態に応じて徐々に増量する 通常 1 日投与量は 150~600mg とし 2 又は 3 回に分けて経口投与する なお 投与量は年齢 症状により適宜増減する ただし 1 日量として 750mg を超えないこと 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) ⑴ 肝機能障害のある患者 [ 本剤は主に肝臓により代謝されるため クリアランスが減少し 血漿中濃度が上昇することがある 少量 ( 例えば1 回 25mg1 日 1 回 ) から投与を開始し 1 日増量幅を25~50mgにするなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること ] ⑵ 心 血管疾患 脳血管障害 低血圧又はそれらの疑いのある患者 [ 投与初期に一過性の血圧降下があらわれることがある ] ⑶ てんかん等の痙攣性疾患 又はこれらの既往歴のある患者 [ 痙攣閾値を低下させるおそれがある ] ⑷ 不整脈又はその既往歴のある患者 先天性 QT 延長症候群の患者 又はQT 延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者 [ 本剤の投与により QT 間隔が延長する可能性がある ] ⑸ 自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者 [ 症状を悪化させるおそれがある ] ⑹ 高齢者 ( 高齢者への投与 の項参照) ⑺ 糖尿病の家族歴 高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者 ( 重要な基本的注意 の項参照) 2. 重要な基本的注意 ⑴ 本剤の投与により 著しい血糖値の上昇から 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡等の致命的な経過をたどることがあるので 本剤投与中は 血糖値の測定や口渇 多飲 多尿 頻尿等の観察を十分に行うこと 特に 高血糖 肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者では 血糖値が上昇し 代謝状態を急激に悪化させるおそれがある ⑵ 本剤の投与により 低血糖があらわれることがあるので 本剤投与中は 脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害等の低血糖症状に注意するとともに 血糖値の測定等の観察を十分に行うこと ⑶ 本剤の投与に際し あらかじめ上記 (1) 及び (2) の副作用が発現する場合があることを 患者及びその家族に十分に説明し 高血糖症状 ( 口渇 多飲 多尿 頻尿等 ) 低血糖症状 ( 脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害等 ) に注意し このような症状があらわれた場合には 直ちに投与を中断し 医師の診察を受けるよう 指導すること ⑷ 本剤の投与により体重増加を来すことがあるので 肥満に注意し 肥満の徴候があらわれた場合は 食事療法 運動療法等の適切な処置を行うこと ⑸ 本剤は 特に治療開始初期に起立性低血圧を起こすことがあるので 立ちくらみ めまい等の低血圧症状があらわれた場合には減量等 適切な処置を行うこと ⑹ 本剤は主として中枢神経系に作用するため 眠気 注意力 集中力 反射運動能力等の低下が起こることがあるので 本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること ⑺ 前治療薬からの切り替えの際 精神症状が悪化する可能性があるので観察を十分行いながら前治療薬の用量を減らしつつ 本薬を徐々に増量することが望ましい また 症状の悪化が認められた場合には 他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと ⑻ 投与量の急激な減少ないし投与の中止により 不眠 悪心 頭痛 下痢 嘔吐等の離脱症状があらわれることがある 投与を中止する場合には 徐々に減量するなど慎重に行うこと ⑼ 抗精神病薬において 肺塞栓症 静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので 不動状態 長期臥床 肥満 脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること 3. 相互作用本剤は複数の経路で広範に代謝される 本剤の代謝に関与する主な P450 酵素は CYP3A4 である (1) 併用禁忌 ( 併用しないこと ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 アドレナリン ( アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く ) ( ボスミン ) アドレナリンの作用を逆転させ 重篤な血圧降下を起こすことがある (2) 併用注意 ( 併用に注意すること ) アドレナリンはアドレナリン作動性 α β - 受容体の刺激剤であり 本剤の α - 受容体遮断作用により β - 受容体の刺激作用が優位となり 血圧降下作用が増強される 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 中枢神経抑制剤アルコール 中枢神経抑制作用が増薬力学的相互作用を起強することがあるのこすことがある で 個々の患者の症状及び忍容性に注意し 慎重に投与すること CYP3A4 誘導作用本剤の作用が減弱する注 ) を有する薬剤ことがある フェニトインカルバマゼピンバルビツール酸誘導体リファンピシン等 強い CYP3A4 阻害作用を有する薬剤イトラコナゾール等 CYP3A4 阻害作用を有する薬剤エリスロマイシン等 本剤の作用を増強するおそれがあるので 個々の患者の症状及び忍容性に注意し 本剤を減量するなどして慎重に投与すること 併用により本剤の血漿 本剤の主要代謝酵素である CYP3A4 の誘導により 本剤のクリアランスが増加することがある 外国人におけるフェニトイン併用投与例において クエチアピン製剤の経口クリアランスが約 5 倍に増加し Cmax 及び AUC はそれぞれ 66% 及び 80% 低下した 本剤の主要代謝酵素である CYP3A4 を強く阻害するため 血漿中濃度が上昇する可能性がある 外国人に強い CYP3A4 阻害剤であるケトコナゾール ( 経 中濃度が高値となり 口剤 : 国内未発売 ) を QT 間隔が延長するお併用投与したとき クそれがある エチアピンの Cmax 及び AUC はそれぞれ単独投与の 3.35 倍及び 6.22 倍であった 本剤の作用を増強するおそれがあるので 個々の患者の症状及び忍容性に注意し 慎重に投与すること 本剤の主要代謝酵素である CYP3A4 を阻害するため 血漿中濃度が上昇する可能性がある 注 ) これらの薬剤を投与中止する場合には 本剤の減量を要することがある 2

4. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない (1) 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1) 高血糖 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡 : 高血糖があらわれ 糖尿病性ケトアシドーシス 糖尿病性昏睡から死亡に至るなどの致命的な経過をたどることがあるので 血糖値の測定や 口渇 多飲 多尿 頻尿等の観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止し インスリン製剤の投与を行うなど 適切な処置を行うこと 2) 低血糖 : 低血糖があらわれることがあるので 脱力感 倦怠感 冷汗 振戦 傾眠 意識障害等の低血糖症状が認められた場合には 投与を中止し適切な処置を行うこと 3) 悪性症候群 (Syndrome malin): 悪性症候群があらわれることがあるので 無動緘黙 強度の筋強剛 嚥下困難 頻脈 血圧の変動 発汗等が発現し それにひきつづき発熱がみられる場合は 投与を中止し 体冷却 水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと 本症発症時には 白血球の増加やCK(CPK) の上昇がみられることが多く また ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある なお 高熱が持続し 意識障害 呼吸困難 循環虚脱 脱水症状 急性腎障害へと移行し 死亡した例が報告されている 4) 横紋筋融解症 : 横紋筋融解症があらわれることがあるので 筋肉痛 脱力感 CK(CPK) 上昇 血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと また 横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること 5) 痙攣 : 痙攣があらわれることがある このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと 6) 無顆粒球症 白血球減少 : 無顆粒球症 白血球減少があらわれることがあるので 血液検査を行うなど 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと 7) 肝機能障害 黄疸 :AST(GOT) ALT(GPT) γ-gtp Al-P の上昇等を伴う肝機能障害 黄疸があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと 8) 麻痺性イレウス : 腸管麻痺 ( 食欲不振 悪心 嘔吐 著しい便秘 腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状 ) を来し 麻痺性イレウスに移行することがあるので 腸管麻痺があらわれた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと 9) 遅発性ジスキネジア : 口周部等の不随意運動があらわれ 投与中止後も持続することがある 10) 肺塞栓症 深部静脈血栓症 : 抗精神病薬において 肺塞栓症 静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので 観察を十分に行い 息切れ 胸痛 四肢の疼痛 浮腫等が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと (2) その他の副作用 頻度不明 精神神経系不眠 易刺激性 傾眠 不安 頭痛 めまい 焦躁感 鎮静 幻覚の顕在化 健忘 攻撃的反応 意識レベルの低下 昏迷 神経症 妄想の顕在化 リビドー亢進 感情不安定 激越 錯乱 思考異常 自殺企図 人格障害 躁病反応 多幸症 舞踏病様アテトーシス 片頭痛 悪夢 うつ病 独語 衝動行為 自動症 せん妄 敵意 統合失調性反応 協調不能 レストレスレッグス症候群 軽躁 注意力障害 過眠症 自殺念慮 自傷行動錐体外路症状アカシジア 振戦 構音障害 筋強剛 流涎過多 運動緩慢 歩行障害 ジスキネジア 嚥下障害 ジストニア 眼球回転発作 パーキンソン症候群 構語障害 錐体外路障害血液顆粒球減少 好酸球増加症 貧血 血小板減少 白血球数増加循環器系頻脈 起立性低血圧 心悸亢進 心電図異常 低血圧 高血圧 徐脈 不整脈 失神 血管拡張 動悸 心電図 QT 延長肝臓 AST(GOT) 上昇 ALT(GPT) 上昇 LDH 上昇 Al-P 上昇 γ-gtp 上昇 ビリルビン血症 肝機能検査異常呼吸器系去痰困難 鼻炎 咳増加 鼻閉消化器系便秘 食欲減退 悪心 食欲亢進 嘔吐 腹痛 下痢 消化不良 胃炎 胃不快感 鼓腸放屁 消化管障害 吐血 直腸障害 過食 腹部膨満 胃食道逆流性疾患 膵炎眼瞳孔反射障害 弱視 結膜炎代謝 内分泌高プロラクチン血症 T4 減少 高コレステロール血症 T3 減少 月経異常 甲状腺疾患 高脂血症 高カリウム血症 肥満症 痛風 低ナトリウム血症 水中毒 多飲症 TSH 減少 TSH 上昇 高トリグリセリド血症 高尿酸血症 尿糖陽性 FT4 減少 乳汁漏出症過敏症発疹 血管浮腫 そう痒 湿疹泌尿器系排尿障害 排尿困難 尿失禁 尿閉 BUN 上昇 持続勃起 射精異常 インポテンス 頻尿 膀胱炎 尿蛋白陽性その他倦怠感 無力症 CK(CPK) 上昇 口内乾燥 体重増加 意欲低下 多汗 発熱 体重減少 胸痛 筋肉痛 舌麻痺 しびれ感 背部痛 浮腫 末梢性浮腫 ほてり 歯痛 関節痛 顔面浮腫 頸部硬直 腫瘤 過量投与 骨盤痛 歯牙障害 関節症 滑液包炎 筋無力症 痙縮 悪化反応 偶発外傷 耳の障害 味覚倒錯 ざ瘡 脱毛症 薬剤離脱症候群 ( 不眠 悪心 頭痛 下痢 嘔吐 ) 口渇 回転性めまい 悪寒 靭帯捻挫 5. 高齢者への投与高齢者では少量 ( 例えば 1 回 25mg1 日 1 回 ) から投与を開始し 1 日増量幅を 25~50mg にするなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること [ 高齢者では非高齢者に比べてクエチアピンの経口クリアランスが 30~50% 低く AUC は約 1.5 倍であり 高い血漿中濃度が持続する傾向が認められている また 海外臨床試験において非高齢者と比較し 起立性低血圧の発現頻度が増加する傾向が認められている ] 3

6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 (1) 妊婦等 : 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること [ 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない 動物実験 ( ラット及びウサギ ) で胎児への移行が報告されている また 妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合 新生児に哺乳障害 傾眠 呼吸障害 振戦 筋緊張低下 易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある ] (2) 授乳婦 : 授乳中の婦人に投与する場合には 授乳を中止させること [ 母乳中へ移行することが報告されている ] 7. 小児等への投与小児等に対する安全性は確立していない ( 使用経験がない ) 8. 過量投与症状 : 主な症状は傾眠 鎮静 頻脈 低血圧等である まれに昏睡 死亡に至る症例が報告されている 処置 : 本剤に特異的な解毒剤はないため維持療法を行うこと 早期の胃洗浄は有効である 呼吸抑制があらわれた場合には気道の確保 人工呼吸等の適切な処置を行うこと 低血圧があらわれた場合には輸液 交感神経作動薬の投与等の適切な処置を行うこと ただし アドレナリン ドパミンは 本剤のα- 受容体遮断作用により低血圧を悪化させる可能性があるので投与しないこと 9. 適用上の注意薬剤交付時 :PTP 包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること [PTPシートの誤飲により 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し 更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ] 10. その他の注意 ⑴ クエチアピン製剤による治療中 原因不明の突然死が報告されている ⑵ 国内臨床試験において クエチアピン製剤と因果関係が不明の心筋梗塞 出血性胃潰瘍が報告されている また 外国長期投与試験において 急性腎障害が報告されている ⑶ 外国で実施された認知症に関連した精神病症状 ( 承認外効能 効果 ) を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において クエチアピン製剤を含む非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6~1.7 倍高かったとの報告がある また 外国での疫学調査において 定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある ⑷ イヌで長期大量 (100mg/kg/ 日を6 及び12ヵ月間 ) 経口投与により コレステロール合成阻害によると考えられる三角状後白内障が認められた しかし カニクイザル ( 最大 225mg/kg/ 日を56 週間 ) 及びげっ歯類に投与しても白内障は認められなかった また 臨床試験においても クエチアピン製剤と関連した角膜混濁は認められなかった ⑸ ラットに24ヵ月間経口投与したがん原性試験において 20mg/kg/ 日以上の雌の投与群で乳腺腫瘍の発現頻度の上昇が報告されている これらの腫瘍の所見は げっ歯類においてプロラクチンと関連した所見として報告されているが ヒトではプロラクチン濃度の上昇と腫瘍形成の関連性は明確にされていない 薬物動態 < 生物学的同等性試験 > 1. 12.5mg MEEK 12.5mg MEEK は 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン に基づき 25mg MEEK を標準製剤としたとき 溶出挙動が等しく 生物学的に同等とみなされた 1) 2. 25mg MEEK 25mg MEEK と標準製剤を クロスオーバー法によりそれぞれ1 錠 ( クエチアピンとして25mg) 健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し 得られた薬物動態パラメータ (AUC Cmax) について90% 信頼区間法にて統計解析を行った結果 log(0.8)~ log(1.25) の範囲内であり 両剤の生物学的同等性が確認された ( 図 1 表 1) 2) 80 25mg MEEK 標準製剤 ( 錠剤 25mg) 60 (ng/ml)mean±s.d. n20 40 図 1 表 1 20 0 0 11.52 4 6 8 12 時間 25mg 錠投与時のクエチアピンの血漿中濃度推移 薬物動態パラメータ 25mg MEEK 判定パラメータ AUC0 24h (ng h/ml) Cmax (ng/ml) 24 参考パラメータ tmax t1/2 241.34±78.42 63.88±28.30 1.1±0.4 4.0±3.0 標準製剤 251.60±92.22 62.28±18.96 1.0±0.4 3.9±1.2 ( 錠剤 25mg) (Mean±S.D. n=20) 3. 50mg MEEK 50mg MEEK は 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン に基づき 25mg MEEK を標準製剤としたとき 溶出挙動が等しく 生物学的に同等とみなされた 3) 4. 100mg MEEK 100mg MEEK は 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン に基づき 25mg MEEK を標準製剤としたとき 溶出挙動が等しく 生物学的に同等とみなされた 2) 5. 200mg MEEK 200mg MEEK は 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン に基づき 25mg MEEK を標準製剤としたとき 溶出挙動が等しく 生物学的に同等とみなされた 2) 4

6. クエチアピン細粒 50% MEEK クエチアピン細粒 50% MEEK と標準製剤を クロスオーバー法によりそれぞれ 50mg( クエチアピンとして 25mg) 健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し 得られた薬物動態パラメータ (AUC Cmax) について 90% 信頼区間法にて統計解析を行った結果 log(0.8) log(1.25) の範囲内であり 両剤の生物学的同等性が確認された ( 図 2 表 2) 4) 100 80 クエチアピン細粒 50% MEEK (ng/ml)標準製剤 ( 細粒剤 50%) 60 Mean±S.D. n15 40 図 2 表 2 20 0 0 11.52 4 6 8 12 時間 細粒 50% 投与時のクエチアピンの血漿中濃度推移 薬物動態パラメータ クエチアピン細粒 50% MEEK 判定パラメータ AUC0 24h (ng h/ml) Cmax (ng/ml) 24 参考パラメータ tmax t1/2 209.79±57.83 58.16±18.53 0.9±0.2 3.7±1.1 標準製剤 203.15±65.98 62.05±22.39 0.8±0.2 4.3±1.5 ( 細粒剤 50%) (Mean±S.D. n=15) 血漿中濃度並びに AUC Cmax 等のパラメータは 被験者の選択 体液の採取回数 時間等の試験条件によって異なる可能性がある < 溶出挙動 > 12.5mg MEEK 25mg MEEK 50mg MEEK 100mg MEEK 200mg MEEK 及びクエチアピン細粒 50% MEEK は 日本薬局方医薬品各条に定められたクエチアピンフマル酸塩錠及びクエチアピンフマル酸塩細粒の溶出規格に適合していることが確認されている 5) 薬効薬理 セロトニン ドパミン受容体遮断薬 定型抗精神病薬と同じく D2 受容体拮抗作用を現すと共に 陰性症状に関与すると考えられるセロトニン 5-HT2A 受容体拮抗作用が加わることで 陰性症状にも効果を示す 非定型抗精神病薬とも呼ぶ 6) 有効成分に関する理化学的知見 一般名 : クエチアピンフマル酸塩 (Quetiapine Fumarate) 化学名 :2-[2-(4-Dibenzo[b,f ][1,4]thiazepin-11- ylpiperazin-1-yl)ethoxy]ethanol hemifumarate 分子式 :(C 21H 25N 3O 2S) 2 C 4H 4O 4 分子量 :883.09 性状 : 白色の粉末である メタノールにやや溶けにくく 水又はエタノール (99.5) に溶けにくい 構造式 : 取扱い上の注意 使用期限内であっても 開封後はなるべく速やかに使用すること < 安定性試験 > 最終包装製品を用いた加速試験 (40 75% RH 6 ヵ月 ) の結果 12.5mg MEEK 25mg MEEK 50mg MEEK 100mg MEEK 200mg MEEK 及びクエチアピン細粒 50% MEEK は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが推測された 7) 包装 12.5mg MEEK PTP:100 錠バラ :300 錠 25mg MEEK PTP:100 錠 500 錠バラ :500 錠 50mg MEEK PTP:100 錠バラ :500 錠 100mg MEEK PTP:100 錠 500 錠バラ :500 錠 200mg MEEK PTP:100 錠バラ :100 錠クエチアピン細粒 50% MEEK バラ :100g 主要文献 1) 小林化工株式会社 社内資料 ( 生物学的同等性試験 ) 2) 竹内譲ほか : 医学と薬学 68(5) 815(2012) 3) 小林化工株式会社 社内資料 ( 生物学的同等性試験 ) 4) 小林化工株式会社 社内資料 ( 生物学的同等性試験 ) 5) 小林化工株式会社 社内資料 ( 日本薬局方規格溶出試験 ) 6) 第十七改正日本薬局方解説書 7) 小林化工株式会社 社内資料 ( 安定性試験 ) 文献請求先 主要文献欄に記載の文献 社内資料は下記にご請求下さい 小林化工株式会社安全管理部 919 0603 福井県あわら市矢地 5 15 0120-37-0690 TEL 0776-73-0911 FAX 0776-73-0821 ( B. 3. 0 )004 5