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3 はしがき 平成 30 年度税制改正に関する 所得税法等の一部を改正する法律 地方税法等の一部を改正する法律 が国会で成立し 公布 施行されました 平成 30 年度税制改正では デフレ脱却と経済再生に向け 賃上げ 生産性向上のための税制措置が講じられるとともに 働き方の多様化を踏まえ 働き方改革 を後押しする観点から個人所得課税の見直し等の改正が行われました 法人税関係では 生産性向上のための設備投資と持続的な賃上げを後押しする観点から 所得拡大促進税制の見直し 大企業に対する租税特別措置の適用要件の見直し 情報連携投資等の促進に係る税制の創設 などが講じられました また 相続税 贈与税関係では 中小企業の代替わりを促進するため 10 年間の特例措置として 事業承継税制 が抜本的に拡充されたほか 小規模宅地等の特例の見直し などが講じられました 所得税関係では 個人所得課税が見直され 特定の収入にのみ適用される給与所得控除や公的年金控除が10 万円引き下げられ 基礎控除を同額引き上げる見直しが行われます その他 中小企業が取得する償却資産に係る固定資産税の特例の創設 申告手続きの電子化促進のための環境整備 国際観光旅客税の創設 が講じられます 本書は 平成 30 年度税制改正の中でも 法人会会員に関係のある項目をコンパクトにわかりやすく解説いたしました 会員の皆様の経営や税務においてお役に立てば幸いです 平成 30 年 5 月 公益財団法人 全国法人会総連合

4 目次 Ⅰ 法人税関係 1 所得拡大促進税制の見直し 4 (1) 中小企業 4 (2) 大企業 5 2 大企業に対する租税特別措置の適用要件の見直し 6 3 交際費課税の特例措置の延長 6 4 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例の延長 7 5 欠損金の繰戻しによる還付制度の不適用措置の延長 7 6 地方拠点強化税制の延長 拡充 7 7 情報連携投資等の促進に係る税制の創設 8 Ⅱ 相続税 贈与税関係 1 事業承継税制の特例の創設 9 2 小規模宅地等の特例の見直し 12 (1) 特定居住用宅地等の見直し 12 (2) 貸付事業用宅地等の見直し 13 3 一般社団法人 一般財団法人に関する相続税 贈与税の見直し 13 Ⅲ 所得税関係 1 個人所得課税の見直し 14 (1) 給与所得控除の見直し 14 (2) 公的年金等控除の見直し 15 (3) 基礎控除の見直し 16 (4) 基礎控除の引上げと給与所得控除の引下げに伴う所要の改正 16

5 Ⅳ 消費税関係 1 国際観光旅客税の創設 17 2 簡易課税制度の見直し 17 3 外国人旅行者向け消費税免税制度の見直し 18 (1) 購入下限額の合算判定の見直し 18 (2) 免税販売手続の電子化 18 4 たばこ税の見直し 19 Ⅴ 地方税関係 1 中小企業が取得する償却資産に係る固定資産税の特例の創設 20 Ⅵ その他 1 申告手続の電子化促進のための環境整備 21 2 年末調整手続の電子化 22 3 法定調書の光ディスク等による提出義務基準の引下げ 23 4 国税のコンビニ納付利用手段の拡充 23

6 Ⅰ 法人税関係 1 所得拡大促進税制の見直し (1) 中小企業中小企業の持続的な賃上げを強力に促す観点から 所得拡大促進税制が見直されました 所得拡大促進税制は 雇用者給与等支給総額を一定の要件のもと増加させた場合 法人税から税額控除できる制度です *1 その年 ( 平成 30~32 年度 ) の継続雇用者給与等支給額が前年度比で1.5% 以上増加した場合 給与等支給総額の対前年度増加額の15% の税額控除 ( 法人税額の20% が限度 ) を適用することができます また 高い賃上げ (2.5% 以上 ) に加えて人材投資や生産性向上に取り組む企業は 10% の控除率が上乗せ *2 され 合計で25% の税額控除 ( 法人税額の20% が限度 ) を適用することができます なお 新設法人については 従来 設立事業年度に雇用者給与等支給額があれば 所得拡大促進税制の適用を受けることができましたが 改正後は所得拡大促進税制の適用ができなくなりました *1 継続雇用者給与等支給額 / 期間 ( 適用年度及び前事業年度 ) 内の全期間の各月において給与等の支給を受けた国内雇用者に対する給与等の支給額 なお 継続雇用者について 改正前は前事業年度の中途から採用されて適用事業年度の中途で退職した者も継続雇用者とされていましたが 改正後は 適用事業年度及び前事業年度の全期間の各月において給与等の支給を受けた者に限定されました 中小企業に対する所得拡大促進税制 適用要件 税額控除 改正前 1 給与等支給総額が対基準年度 ( 平成 24 年度 ) 比で 3% 以上増加 2 給与等支給総額が前年度以上 3 平均給与等支給額が前年度超 給与等支給総額の対基準年度増加額の 10~22% の税額控除 改正後 1 給与等支給総額が前年度超 左記 1 の基準年度との比較要件は撤廃 2 継続雇用者給与等支給額 *1 が前年度比で 1.5% 以上増加 1 通常 賃上げ率 1.5% 以上 15% の税額控除 2 上乗せ 一定の要件 *2 を満たす場合 25% の税額控除 *2< 上乗せ / 一定の要件 > 通常 15% 控除 1.5% 増 1.5% 増 1.5% 増 上乗せ要件を満たした場合 25% 控除 賃上げ率 2.5% 以上で かつ 以下のいずれかの要件を満たせば 通常の15% に10% を上乗せし 25% の税額控除が適用できます 1 教育訓練費が対前年度比 10% 以上増加 2 中小企業等経営強化法の認定に係 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 る経営力向上計画における経営力向上の証明 4

7 ( 注 ) 中小企業とは 次の法人をいいます 税関係1 資本金の額又は出資金の額が 1 億円以下の法人 ただし 同一の大規模法人に発行済株式又は出資の総数又は総額の 1 / 2 以上を所有されている法人及び 2 以上の大規模法人に発行済株式又は出資の総数又は総額の 2 / 3 以上を所有されている法人を除きます 2 資本又は出資を有しない法人のうち常時使用する従業員の数が1,000 人以下の法人 (2) 大企業大企業 ( 資本金の額等が 1 億円超 ) については 賃上げや設備投資 人材への投資を促すために 1 継続雇用者給与等支給額が前年度より 3 % 以上増加 2 国内の設備投資額が当期の減価償却費の 9 割以上を占める場合 給与等支給総額の対前年度増加額の15% の税額控除 ( 法人税額の20% が限度 ) を適用することができます また 上記のほかに 当期の教育訓練費が前期及び前々期の教育訓練費の平均の1.2 倍以上の要件を満たせば 5 % の控除率が上乗せ *3 され 合計で20% の税額控除 ( 法人税額の20% が限度 ) を適用することができます なお 新設法人については所得拡大促進税制の適用はできません 29 年度 通常 15% 控除 3% 増 3% 増 30 年度 31 年度 3% 増 32 年度 上乗せ要件を満たした場合 20% 控除 *3< 上乗せ / 一定の要件 > 当期の教育訓練費が前期及び前々期の教育訓練費の平均の 1.2 倍となれば 通常の 15% に 5% を上乗せし 20% の税額控除が適用できます 適用時期平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度に国内雇用者に対して給与等を支給する場合に適用されます 5Ⅰ法人

8 2 大企業に対する租税特別措置の適用要件の見直し 所得が増加しているにもかかわらず 賃上げや設備投資をほとんど行っていない大企業 ( 資本金の額等 *4 が 1 億円超 ) については 以下の要件のいずれにも該当しない場合 生産性の向上に関連する租税特別 *5 措置法の一部 ( 研究開発税制等 ) は適用を受けることができなくなりました *4 要件 *5 適用から除外される租税特別措置 1 2 継続雇用者給与等支給額が前事業年度の継続雇用者給与等支給額を超えること 国内設備投資額が当期の減価償却費の総額の 1 割の金額を超えること 研究開発税制 地域未来投資促進税制 情報連携投資等の促進に係る税制 ( 新設 ) ただし 所得金額が前事業年度の所得金額以下の場合には対象外となります 適用時期 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度に適用されます 3 交際費課税の特例措置の延長 *6 法人が支出した交際費等については 原則として損金不算入とされています しかし 中小法人については 特例として定額控除限度額 800 万円までの損金算入を認める措置が講じられています この特例は 平成 30 年 3 月 31 日までの措置でしたが 適用期限が 2 年間延長されました また 交際費等のうち接待飲食費の50% までを損金に算入 することができる措置 ( 大法人も適用可 ) についても その適用期限が 2 年間延長されました なお 中小法人については 前記の定額控除限度額 (800 万円 ) までの損金算入との選択適用となります * 6 交際費等 とは 交際費 接待費 機密費その他の費用をいいます 得意先 仕入先その他事業に関係のある者等に対する 接待 供応 慰安 贈答その他これらに類する行為のための支出がこれにあたります 適用時期平成 32 年 3 月 31 日まで適用期限が延長されました 6

9 法人税関係4 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例の延長 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例は 常時使用する従業員 1,000 人以下の中小企業者等が30 万円未満の減価償却資産の取得等をして事業の用に供した場合 減価償却資産の合計額 300 万円を限度として 全額損金算入 ( 即時償却 ) を認める制度です この特例の適用期限が 2 年間延長されました 適用時期平成 32 年 3 月 31 日まで適用期限が延長されました 5 欠損金の繰戻しによる還付制度の不適用措置の延長 欠損金の繰戻しによる還付制度は 事業年度に欠損金が生じた場合 欠損金が生じた事業年度開始の日の前 1 年以内に開始した事業年度の所得金額に繰戻し すでに納めた法人税から欠損金の分を還付することができる制度です この欠損金の繰戻しによる還付制度の不適用措置の適用期限が 2 年延長されました ただし 中小企業 ( 平成 21 年 2 月 1 日以降に終了する各事業年度 ) については 欠損金の繰戻しによる還付制度の不適用措置の適用から除外されています 適用時期平成 32 年 3 月 31 日まで適用期限が延長されました 6 地方拠点強化税制の延長 拡充 地方拠点強化税制は 企業の東京一極集中を是正するため 本社機能を地方に移転等をした場合 法人税の税額控除など優遇措置を受けることができる制度ですが その適用期限が 2 年間延長されるとともに 制度の拡充が行われました 地方にある企業の本社機能の強化を支援する 拡充型 東京 23 区からの移転の場合に拡充型より深堀りした支援措置を講じている 移転型 のいずれでも雇用者数を増加させるな *7 どの要件を満たした場合に税額控除を受けられる雇用促進税制の要件を緩和することとされました また 移転型では 改正前は支援対象外とされている東京 23 区から近畿圏や中部圏の中心部への本社機能の移転に対しても同税制の対象とする見直しなどが行われました なお 同税制を適用するには 移転 拡充先となる都道府県知事に対し 地方活力向上地域等特定業務施設整備計画 を申請し 認定を受ける必要があります 雇用促進税制 ( 同意雇用開発促進地域において無期雇用かつフルタイムの労働者を新規雇用した場合に1 人当たり40 万円の税額控除が受けられる制度 ) は 平成 29 年度をもって終了しました ただし 地方拠点強化税制における雇用促進税制については 引き続き活用できます 7Ⅰ

10 *7 雇用促進税制の適用要件の緩和 改正前 1 単年度において全事業所の雇用者数が 5 人 ( 中小企業 2 人 ) 以上増加 2 前年度から法人総給与額が法人全体の雇用増加率 30% 以上増加 3 1 人当たり最大控除額 60 万円の適用には対前年度の法人雇用増加率が10% 以上 改正後 1 特定業務施設の雇用者増加数 ( 非正規を除く ) が 2 人以上 2 前年度から法人総給与額が法人全体の雇用増加率 20% 以上増加 3 移転型は 5 % 以上 拡充型は 8 % 以上 適用時期 平成 30 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの期間内に都道府県知事の認定を受けた場合について適用されます 7 情報連携投資等の促進に係る税制の創設 一定のサイバーセキュリティ対策が講じられたデータ連携を活用し 生産性を向上させることを促すため 情報連携投資等の促進に係る税制が創設されます 事業者がサイバーセキュリティ対策が施された対象設備を導入 ( 投資合計額が5,000 万円以上 ) した場合 30% の特別償却又は法人税額の15% を上限に 3 % の税額控除が選択適用できます また 所得拡大促進税制における継続雇用者給与等支給額の対前年度増加率が 3 % 以上の場合は 税額控除が 5 % に引き上げられ 税額控除額の上限も法人税額の20% となります なお 同税制を適用するには 事業者が革新的データ産業活用計画を作成し 主務大臣の認定を受ける必要があります 適用要件情報連携投資等の促進に係る税制の概要 1 革新的データ産業活用計画の認定 1データ連携の内容 社外データやこれまで取得したことのないデータを社内データと連携 企業の競争力における重要データをグループ企業間や事業所間で連携 2セキュリティ面必要なセキュリティ対策が講じられていることをセキュリティ専門家が担保 3 生産性向上目標投資年度から一定期間において 以下のいずれも達成見込みがあること 労働生産性: 年平均伸率 2 % 以上 投資利益率: 年平均 15% 以上など 2 継続雇用者給与等支給額の対前年度増加率 3 % 適用時期 対象設備 ソフトウェア *8 器具備品機械装置 特別償却 30% 税額控除 要件 1 2 を満たす場合 5 %( 法人税額の 20% が限度 ) 要件 1 のみを満たす場合 3 %( 法人税額の 15% が限度 ) 最低投資合計額 :5,000 万円 * 8 開発研究用資産を除く 器具備品及び機械装置にあっては ソフトウェアと同時に取得するものに限る 生産性向上特別措置法の施行の日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に 対象設備の取得等をして事業の用に供した場合に適用されます 8

11 相続税 贈与税関係Ⅱ 相続税 贈与税関係 1 事業承継税制の特例の創設 中小企業経営者の高齢化が進んでいるにもかかわらず その半数以上が事業承継の準備を終えていない現状を考慮し円滑な世代交代を通じた生産性向上を図るため 10 年間の特例措置として 事業承継税制が抜本的に拡充されました 相続 贈与時に税負担が生じないように 平成 30 年 4 月 1 日から平成 35 年 3 月 31 日までの間に特例承継 *9 計画を作成して 平成 30 年 1 月 1 日から平成 39 年 12 月 31 日までの間に相続 贈与による納税猶予制度を適用して事業承継を行う場合は 1 対象株式数 猶予割合の拡大 2 雇用要件の弾力化 3 経営環境の変化に対応した減免制度の創設 4 適用対象者の拡大 5 相続時精算課税制度の適用範囲の拡大が措置されました なお 従来の事業承継税制を適用している場合 同特例への切替えは行うことができません *10 * 9 特例承継計画とは 認定経営革新等支援機関の指導及び助言を受け作成した計画で 当該会社の後継者 承継時までの経営見通し等が記載されたものをいいます *10 認定経営革新等支援機関とは 税務 金融及び企業財務に関する専門的知識 実務経験がある金融機関や税理士法人などが 中小企業経営力強化支援法に基づき国から認定を受けることで 公的な中小企業支援機関として位置付けられるものです 中小企業は経営相談などの支援が受けられます 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の窓口について非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の適用を受けるために必要な書類の提出や手続きは 申請企業の主たる事務所が所在している都道府県の担当課です なお 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の申告 届出 申請については 税務署が窓口となります 対象株式数 猶予割合の拡大これまでの納税猶予の対象は 先代経営者から相続 贈与で取得した非上場株式等のうち 発行済議決権株式総数の 2 / 3 に達する部分までの株式で 納税猶予割合は80%( 贈与の場合は100%) でした 改正後は 対象株式数の上限を撤廃し 経営者が保有する全ての株式を納税猶予の対象として 納税猶予割合を100% に拡大することとされました 雇用要件の弾力化相続 贈与による納税猶予制度を適用するための雇用要件については これまで事業承継後の 5 年間で平均 8 割の維持が求められており 仮に維持できなかった場合には 猶予された相続税 贈与税の全額を納付する必要がありました 改正後は 雇用要件を実質的に撤廃し 雇用要件を満たせなかった場合でも その満たせない理由と認定経営革新等支援機関の意見を記載した書類を都道府県に提出すれば 納税猶予を継続できるように見直されました 9Ⅱ

12 経営環境の変化に対応した減免制度これまでは 相続 贈与による納税猶予制度を適用して事業承継を行った後に 後継者が会社を解散 譲渡を行い 納税猶予が取り消された場合 事業承継時の株価を基に相続税額 贈与税額を算定して納税する必要がありました 改正後は 株価が下落するなど事業承継時の価額と差額が生じた場合において 経営環境の変化を示す一定の要件を満たすときは 解散 譲渡時の株価を基に納税額を再計算し 事業承継時の株価を基にした納税額との差額を減免する制度が創設されました *11 なお 経営環境の変化を示す一定の要件とは 次のいずれか ( 特例認定承継会社が解散の場合は5を除きます ) に該当する場合をいいます *11 特例認定承継会社とは 平成 30 年 4 月 1 日から平成 35 年 3 月 31 日までの間に特例承継計画を都道府県に提出し 中小企業経営承継円滑化法の認定を受けた会社をいいます 経営環境の変化を示す一定の要件 1 直前の事業年度終了の日以前 3 年間のうち 2 年以上 赤字である場合 2 直前の事業年度終了の日以前 3 年間のうち 2 年以上 売上高がその年の前年の売上高に比して減少している場合 3 直前の事業年度終了の日における有利子負債の額が その日の属する事業年度の売上高の 6 月分に相当する額以上である場合 4 事業が属する業種に係る上場会社の株価 ( 直前の事業年度終了の日以前 1 年間の平均 ) が その前年 1 年間の平均より下落している場合 5 特例後継者が経営を継続しない特段の理由があるときなど ( 注 ) ただし 非上場株式の譲渡等が直前の事業年度終了の日から 6 月以内に行われた場合は1~3について 1 年以内に行われた場合は4について それぞれ 直前の事業年度終了の日 を 直前の事業年度終了の日の 1 年前の日 とした場合に該当する時についても 経営環境の変化を示す一定の要件を満たす場合 に該当します 相続 贈与時 5 年後以降 解散 譲渡時 株式価値 税額 減免税額 ( 再計算 ) 株式価値 経営環境の変化を示す一定の要件のいずれかに該当 解散時の相続税評価額又は実際の売却価格 ( 相続税評価額の 5 割が下限 ) 適用対象者の拡大これまでは 1 人の先代経営者から 1 人の後継者への相続 贈与のみが納税猶予の対象とされていました 改正後は 先代経営者だけに限定せず親族外を含む複数の株主から 代表者である後継者 ( 最大 3 人 ) への事業承継も納税猶予制度の対象とされました なお 複数人で承継する場合は 議決権割合 10% 以上を有し かつ 議決権保有割合上位 3 位までの同族関係者に限られます 10

13 相続税 贈与税関係贈与贈与 適用対象者の拡大 改正前 1 人の先代経営者から1 人の後継者への贈与のみが対象先代経営者 贈与税の納税猶予制度を適用して贈与した場合 贈与 改正後 贈与者は先代経営者に限定せず複数でも可 先代経営者 後継者 配偶者 相続時精算課税制度の適用範囲の拡大 後継者 改正後 複数の後継者 ( 最大 3 人 ) も対象 後継者 ( 長男 ) 贈与 贈与税の納税猶予制度を適用して贈与した場合 先代経営者 贈与 後継者 ( 次男 ) 贈与 後継者 ( 三男 ) 平成 29 年度税制改正により 贈与税の納税猶予制度の適用を受ける場合において 60 歳以上の先代経営者 ( 父母又は祖父母 ) から20 歳以上の後継者 ( 子又は孫 ) に対する株式の贈与について 相続時精算課税制度との併用が可能となりました 今回の改正では 贈与税の納税猶予制度を適用している場合に限り 父母や祖父母以外の60 歳以上の贈与者からの贈与についても 後継者が20 歳以上であれば 相続時精算課税制度の適用が可能となりました 適用時期 平成 30 年 1 月 1 日から平成 39 年 12 月 31 日までの間に相続又は贈与により取得する財産について適用されます 11Ⅱ

14 2 小規模宅地等の特例の見直し 小規模宅地等の特例は 相続開始の直前に被相続人等の事業の用や居住の用に供されていた宅地等につ *12 いて 一定の要件を満たすときは 特定居住用宅地等は限度面積 330m2について80% 貸付事業以外の *13 事業用宅地は限度面積 400m2について80% 貸付事業用宅地等は限度面積 200m2について50% それぞれ相続税の課税価格を減額する制度です *12 特定居住用宅地等とは 相続開始の直前において被相続人等の居住の用に供されていた宅地等で 要件を満たした被相続人の親族が相続又は遺贈により取得して居住を継続したものをいいます *13 貸付事業用宅地等とは 相続開始の直前において被相続人等の貸付事業の用に供されていた宅地等で 要件を満たした被相続人の親族が相続又は遺贈により取得して貸付事業を継続したものをいいます (1) 特定居住用宅地等の見直し同特例における特定居住用宅地等では 取得者が被相続人と同居していない親族の場合 1 被相続人に配偶者及び同居の相続人がいないこと 2 相続人は相続開始前 3 年以内に自己又は自己の配偶者の持ち家に居住していないことなどが要件とされていました しかし 相続人が親族等に持ち家を売却して賃貸として居住し 意図的に持ち家に居住していない状態を作り出して同特例を適用するなど 本来の制度趣旨と異なる利用を防ぐため 同特例が見直されました 改正後は 2の持ち家に居住していない者に係る要件において 適用対象外とされる者について これまでの自己又は自己の配偶者に加え ア相続開始前 3 年以内に その者の 3 親等内の親族又はその者と特別の関係のある法人 ( 同族会社等 ) が所有する国内にある家屋に居住したことがある者 イ相続開始時において居住の用に供していた家屋を過去に所有していたことがある者が加えられました なお 平成 30 年 3 月 31 日に改正前の特定居住用宅地等の要件を満たしていた宅地等を平成 32 年 3 月 31 日までに相続等により取得する場合には 取得する特定居住用宅地等は改正後の要件を満たしているものとされ 同特例の適用が認められることになります 特定居住用宅地等で本来の制度趣旨と異なる事例 被相続人居宅 持ち家 改正前 特例を適用 売却 相続税の課税価格を 80% 減額 改正後 特例の適用不可 相続人 賃貸 親族など 相続人が親族などに自己の持ち家を売却するなどして適用可能な状態を意図的に作り出している 12

15 (2) 貸付事業用宅地等の見直し税関係同特例における貸付事業用宅地等では 被相続人が土地の貸付事業を行っていたことや 相続人が貸付事業を行っていることなどが要件となっていましたが 一時的に現金を不動産に換えて特例を適用するのを防ぐため 貸付事業用宅地等の範囲から 相続開始前 3 年以内に貸付事業の用に供された宅地等が除外されました ただし 相続開始前 3 年を超えて事業的規模で貸付事業を行っている者が貸付事業の用に供しているものは除外されていません 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する財産について適用されます ただし ( 2 ) の改正については 平成 30 年 3 月 31 日までに貸付事業の用に供されている宅地等については適用から除外されます 3 一般社団法人 一般財団法人に関する相続税 贈与税の見直し 公益法人制度改革により 平成 20 年 12 月から一般社団法人と一般財団法人は登記を行うだけで設立ができ 株式会社のような持分が存在していません このため 一族で実質的に支配する一般社団法人等に個人が財産を移転した場合 役員交代による支配権の移転を通じて子や孫に財産を代々承継させても 相続税は課税されませんでした このような仕組みを適用した課税逃れを防止する観点から 一般社団法人 一般財団法人に関する相続税 贈与税が見直されました 同族関係者が役員の過半数を占めている もしくは役員の死亡による相続開始前 5 年以内に総役員数に占める同族役員数の割合が過半数の期間が合計 3 年以上の一般社団法人等については その同族役員の 1 人が死亡した場合 法人の財産 ( 死亡した役員を含む同族役員の数で等分 ) を 死亡した役員から遺贈により取得したとみなして 当該一般社団法人等に相続税が課税されます なお 相続開始前 5 年以内に当該一般社団法人等の同族役員を退任した者が死亡した場合も 同制度の対象となる役員の死亡に含まれます また 個人から一般社団法人等への贈与等について 一定の条件を満たせば贈与税等を課税する現行の規定が明確化されました この際に課された贈与税等の額については 上記の相続税の額から控除されます 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後の一般社団法人等の役員の死亡に係る相続税について適用されます ただし 平成 30 年 3 月 31 日以前に設立された一般社団法人等については 平成 33 年 4 月 1 日以後の一般社団法人等の役員の死亡に係る相続税について適用されます 13Ⅱ相続税 贈与

16 給与所得控除額(万円Ⅲ 所得税関係 1 個人所得課税の見直し 働き方の多様化を踏まえ 様々な形で働く人をあまねく応援し 働き方改革 を後押しする観点から 特定の収入にのみ適用される給与所得控除及び公的年金等控除の控除額が一律 10 万円引き下げられ どのような所得の区分にでも適用される基礎控除の控除額が同額の10 万円引き上げられます なお 給与所得と年金所得の双方を有する場合に負担増が生じないよう 所得金額調整控除が措置されました (1) 給与所得控除の見直し給与所得控除の水準は 実際の給与所得者の勤務関連支出と比べても また 主要国の水準と比較しても過大となっており 近年 段階的に上限が引き下げられています 今回 高所得者の給与所得控除の上限が引き下げられます この結果 給与所得控除については 基礎控除への振り替えによる給与所得控除の控除額の一律 10 万円の引下げとともに 給与所得控除の上限額が適用される給与等の収入金額の水準は改正前の1,000 万円から850 万円となり その上限額は改正前の220 万円から195 万円となります これにより 給与等の収入金額が850 万円を超える者については税負担が増加することになりますが 23 歳未満の扶養親族を有する者や特別障害者である扶養親族等を有する者等には負担増が生じないように 所得金額調整控除が措置されました なお この所得金額調整控除は年末調整で適用ができます 給与所得控除の見直し 子育て世帯 1 と介護世帯 2 はこの部分を 所得金額調整控除 として控除 上限 220 万円 ( 改正前 ) 上限 195 万円 ( 改正後 ) 65 )55 1, ~ 1,000 万円の負担増加額 給与 負担増 850 万円 なし 900 万円 +1.5 万円 950 万円 +3.0 万円 1,000 万円 +4.5 万円 1 23 歳未満の扶養親族を有する者 2 特別障害者控除の対象である扶養親族等を有する者等 ( いわゆる介護を受けている者以外の特別障害者を含む ) ,000 給与収入 ( 万円 )

17 (2) 公的年金等控除の見直し税関係公的年金等控除は 給与所得控除とは異なり控除額に上限がなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みになっています 今回 世代内 世代間の公平性を確保する観点から 年金以外に特に高額の収入がある者の公的年金等控除が引き下げられるとともに 上限が設けられました この結果 公的年金等控除については 基礎控除への振り替えによる公的年金等控除の控除額の一律 10 万円の引下げとともに 公的年金等収入が1,000 万円を超える場合は 控除額に195 万 5,000 円の上限が設けられました さらに 公的年金等以外の所得金額が1,000 万円超の場合には控除額の引下げが基礎控除への振り替えによる引下げに 10 万円上乗せされ 控除額の上限も 185 万 5,000 円となり 2,000 万円超の場合には控除額の引下げが基礎控除への振り替えによる引下げに 20 万円上乗せされ 控除額の上限も 175 万 5,000 円となりました 公的年金等控除の額(万円改正後の公的年金等控除額 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額 1,000 万円以下 1,000 万円超 2,000 万円以下 2,000 万円超 1 定額控除 40 万円 30 万円 20 万円 2 定率控除 (50 万円控除後の公的年金等の収入金額 ) 3 最低保障額 公的年金等控除の見直し (65 歳以上の場合 ) 改正前 ) ,000 公的年金等の収入金額 ( 万円 ) 360 万円以下の部分 25% 25% 25% 360 万円を超え 720 万円以下の部分 720 万円を超え 950 万円以下の部分 15% 15% 15% 5% 5% 5% 65 歳未満 60 万円 50 万円 40 万円 65 歳以上 110 万円 100 万円 90 万円 10 改正後 上限設定 (195.5 万円 ) 年金以外の所得 1,000 万円超の場合 (185.5 万円 ) 年金以外の所得 2,000 万円超の場合 (175.5 万円 ) 15Ⅲ所得

18 (3) 基礎控除の見直し基礎控除は 所得が高いほど税負担の軽減額が大きくなるため 生活に十分余裕のある高所得者にまで措置する必要は乏しいのではないかと指摘されています そこで 給与所得控除 公的年金等控除からの振り替えによる控除額の引上げの一方で 特に高額の所得がある者に限り 控除額を逓減 消失させる仕組みが導入されました 基礎控除の控除額は一律 10 万円の引上げにより 所得税については48 万円 ( 改正前 :38 万円 ) となり 個人住民税については43 万円 ( 改正前 :33 万円 ) となります また 合計所得金額 2,400 万円超で基礎控除の控除額は逓減を開始し 2,500 万円超で基礎控除の控除額は消失します なお 今回の見直しを踏まえ 年末調整で基礎控除の適用を受ける場合は 合計所得金額の見積額などを記載した 給与所得者の基礎控除申告書 の提出が必要となります (4) 基礎控除の引上げと給与所得控除の引下げに伴う所要の改正基礎控除の引上げと給与所得控除の引下げに伴い 基礎控除と給与所得控除の金額等を踏まえて設定されている税制上の金額要件等について所要の改正が行われました 例えば 配偶者控除の合計所得金額については48 万円以下 ( 改正前 :38 万円以下 ) となります なお 給与収入換算での103 万円以下は変更はありません また 青色申告特別控除は 55 万円 ( 改正前 :65 万円 ) に引き下げられます ただし 改正前の65 万円控除の要件に加え 電子帳簿保存又はe Tax による電子申告の要件を満たせば 控除額を65 万円とする新たな措置が設けられました これにより 基礎控除の引上げと合わせた控除額は改正前より10 万円増加することになります 基礎控除の引上げと給与所得控除の引下げに伴う所要の改正 控除 措置名 改正前 金額要件等 改正後 配偶者控除及び扶養控除の合計所得金額要件 38 万円以下 48 万円以下 源泉控除対象配偶者の合計所得金額要件 85 万円以下 95 万円以下 配偶者特別控除の配偶者の合計所得金額要件 38 万円超 123 万円以下 48 万円超 133 万円以下 勤労学生控除の合計所得金額要件 65 万円以下 75 万円以下 家内労働者等の事業所得等の所得計算の特例における必要経費に算入する金額の最低保障額 65 万円 55 万円 適用時期 平成 32 年分以後の所得税 平成 33 年度分以後の個人住民税について適用されます 16

19 消費税関係Ⅳ 消費税関係 1 国際観光旅客税の創設 今後 さらに増加する観光需要に対して 観光先進国の実現に向けた観光基盤の拡充 強化を図る観点から 国際観光旅客税が創設されます 航空機又は船舶により日本から出国する旅客については 出国 1 回につき1,000 円が課されます ただし 出国する旅客全員に国際観光旅客税が課されるのではなく 一定の者は対象から除外されます 国際観光旅客税の課税対象とならない者 航空機又は船舶の乗員 強制退去者等 公用機又は公用船( 政府専用機等 ) により出国する者 入国後 24 時間以内に出国する乗継旅客 外国間を航行中に 天候その他やむを得ない理由により日本に緊急着陸等をした者 日本から出国したが 天候その他やむを得ない理由により日本に帰ってきた者 2 歳未満の者 適用時期平成 31 年 1 月 7 日以後の出国について適用されます ただし 同日前に締結された運送契約による一定の出国については 国際観光旅客税は課されません 2 簡易課税制度の見直し 平成 31 年 10 月 1 日から 消費税の税率が 8 % から10% に引き上げられると同時に 消費税の軽減税率制度が実施される予定です 人の飲用又は食用に供される飲食料品 ( 食品表示法に規定する食品 ただし 酒類を除く ) と 週 2 回以上発行される定期購読契約に基づく新聞が軽減税率の対象品目となります 消費税の軽減税率は 食用の農林水産物を生産する農林水産業については 売上げが軽減税率であるものの 仕入れは種子 農薬 農耕器具など その多くが標準税率となります 簡易課税制度では 売上税額にみなし仕入率を乗じて算出した額が仕入税額となるため 現行のみなし仕入率では仕入税額が過小に算出されることを踏まえ 簡易課税制度が見直されます 農林水産業のうち消費税の軽減税率が適用される食用の農林水産物を生産する事業を第 2 種事業とし そのみなし仕入率が70% から80% に引き上げられます 適用時期平成 31 年 10 月 1 日を含む課税期間から適用されます ただし 同日前の食用の農林水産物を生産する事業については適用されません 17Ⅳ

20 本酒正前改正後ともできる 改+ 日本酒近年 増加傾向にある外国人旅行者の利便性の向上を図る観点から 外国人旅行者向け消費税免税制度について 免税販売の対象となる下限額の判定が見直されるとともに 免税店事業者の免税販売手続の電子化が図られます 3 外国人旅行者向け消費税免税制度の見直し日(1) 購入下限額の合算判定の見直し免税販売対象となる購入下限額 (5,000 円 ) の判定について 現行制度では 一般物品と消耗品に区分して判定していますが 改正後は 一般物品についても特殊包装を行うなどを条件に 一般物品と消耗品の購入額の合計額による下限額の判定が認められ その合計額が5,000 円以上となる場合も免税販売の対象とされます 購入下限額の合算判定 一般物品 消耗品 免税要件 5,000 円以上 国外持ち出し 特殊包装は不要 消耗品として適用し 購入下限額を合算できる 改正前同様 一般物品 として免税販売手続を行うこ 合算不可 購入下限額 (5,000 円以上 ) 免税要件 5,000 円以上 50 万円以下 30 日以内の国外持ち出し 特殊包装が必要 消耗品 免税要件 5,000 円以上 50 万円以下 30 日以内の国外持ち出し 特殊包装が必要 (2) 免税販売手続の電子化現行 外国人旅行者は免税店において 旅券 ( パスポート ) に購入記録票の貼付け 割印を受けることが免税販売の要件となっています 改正後は この 購入記録票の旅券への貼付け 割印 に代えて 旅券情報及び免税購入情報の電磁的記録 ( 購入記録情報 ) の国税庁長官への提供 が免税販売の要件となります また 外国人旅行者による 購入記録票の税関への提出義務 は 税関での旅券の提示義務 に見直されます ( 注 ) 輸出酒類販売場における酒類の免税販売手続についても同様です 適用時期 (1) の改正は 平成 30 年 7 月 1 日から適用されます (2) の改正は 平成 32 年 4 月 1 日以後に行う免税販売について適用されます ただし 平成 33 年 9 月 30 日までは 現行の免税販売手続についても認められます 18

21 加熱式3加熱式4加熱式5消費税関係4 たばこ税の見直し 高齢化の進展による社会保障関係費の増加等による国 地方の財政事情を踏まえ たばこ税の負担水準が見直され 国 地方のたばこ税の税率が合計で 1 本当たり 3 円 ( 1 箱当たり60 円 ) 引き上げられます 税率の引上げに当たり 消費者や葉たばこ農家 たばこ小売店等への影響 市場や産業への中長期的な影響 国民の健康増進の観点などを勘案して 3 回に分けて段階的に引き上げられます また 近年急速に市場が拡大している加熱式たばこについて 加熱式たばこと紙巻たばことの間や加熱式たばこ間に大きな税率格差が存在することを踏まえ 加熱式たばこの課税区分を新設し製品特性を踏まえた課税方式に見直されます たばこ税の見直しスケジュール ( 円 / 箱 ) 紙巻たばこ 1 箱当たりのたばこ税額 ( 国 地方合計 ) 円 / 箱 円 / 箱 加熱式 円 / 箱 加熱式 円 / 箱 +20 円 / 箱 円 / 箱 +20 円 / 箱 0 平成 30 年 10 月 平成 31 年 10 月 平成 32 年 10 月 平成 33 年 10 月 平成 34 年 10 月 ( 注 ) 加熱式 1~5 は 加熱式たばこの課税方式の段階的見直しの実施時期です 加熱式たばこの新課税方式 重量の要素価格の要素 製造たばこ巻紙 フィルター等葉たばこ 溶液溶液重量 0.4g ごとで紙巻たばこの本数に換算 ( 巻紙 フィルター等の重さは含まない ) 適用時期 小売定価 ( 消費税抜き ) 紙巻たばこ 1 本当たりの平均価格で紙巻たばこの本数に換算 重量 と 価格 の要素は 1:1 の比率で紙巻たばこの本数に換算 たばこ税については 平成 30 年 10 月 1 日 平成 32 年 10 月 1 日 平成 33 年 10 月 1 日と 3 回に分けて税率が引き上げられます また 加熱式たばこについては 平成 30 年 10 月 1 日から 1 年ごと 5 回に分けて課税方式が見直されます 19Ⅳ

22 Ⅴ 地方税関係 1 中小企業が取得する償却資産に係る固定資産税の特例の創設 政府が推進する 生産性革命 の実現に向けた中小企業の設備投資を支援する観点から 中小企業が取得した一定の要件を満たす償却資産に係る固定資産税の特例が創設されます 生産性向上特別措置法の規定に基づき 市町村が作成した計画に適合し かつ 労働生産性を年平均 3 % 以上向上させるものとして認定を受けた一定の機械装置等であって 生産 販売の用に直接供されるものを取得した場合 固定資産税の課税標準が当初 3 年間 市町村の条例で定めるゼロ~ 1 / 2 の範囲内の割合に軽減されます なお 経営力向上計画に基づき中小企業が取得する一定の機械装置等に係る固定資産税の特例措置については 平成 31 年 3 月 31 日の期限の終了をもって廃止され それまでは中小企業が取得する償却資産に係る固定資産税の特例との選択適用となります ( 注 ) 同特例の適用には 先端設備等導入計画を作成し市町村の認定が必要です 制度に関するお問い合わせは 各経済産業局等となります 中小企業が取得する償却資産に係る固定資産税の特例の概要 対象者対象地域対象設備要件税制措置 先端設備等導入計画の認定 ( 労働生産性年平均 3 % 以上向上 市町村計画に合致 ) を *14 受けた中小企業者等 導入促進基本計画の同意を受けた市町村 生産性向上に資する指標が旧モデル比で年平均 1 % 以上向上する次の設備 減価償却資産の種類 ( 最低取得価格 / 販売開始時期 ) 機械装置 (160 万円以上 /10 年以内 ) 測定工具及び検査工具 (30 万円以上 / 5 年以内 ) 器具備品 (30 万円以上 / 6 年以内 ) 建物附属設備 (60 万円以上 /14 年以内 ) *15 市町村の導入促進基本計画に適合 労働生産性が年平均 3 % 以上向上と認定 生産 販売活動等の用に直接供されるもの 中古資産でないこと 固定資産税の課税標準が 当初 3 年間 ゼロ ~ 1 / 2 の範囲内で各市町村の条例で定める割合に軽減 *14 資本金 1 億円以下の法人又は従業員数 1,000 人以下の個人事業主等 *15 家屋と一体となって効用を果たすものを除く 適用時期 生産性向上特別措置法の施行の日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得をした場合に適用されます 20

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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