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1 図解 平成 30 年度税制改正の大綱 ~ 平成 29 年 12 月 22 日閣議決定 ~ 税理士法人名南経営

2 平成 30 年度税制改正大綱 の概要と主要項目 個人所得課税については 平成 29 年度税制改正大綱における基本的方向性に沿って 給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除への振替えをメインに 給与所得控除 公的年金等控除 基礎控除の見直しが行われ 働き方の多様化への対応とともに 所得再分配機能の回復や税負担のあり方の観点から 今後も引き続き見直しが継続される 資産税においては 中小企業経営者の世代交代を通じ生産性向上を促す観点から事業承継税制の拡充が行われる また 適正 公平な課税の実現の観点から 一般社団法人等に関する相続税 贈与税の見直し 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例の見直しが行われる 法人税においては 引き続き デフレ脱却 経済再生に向けた税制措置として 生産性革命 賃上げ 生産性向上のための税制上の措置及び地域の中小企業の設備投資を促進するための税制上の措置が設けられる 事業再編の環境整備として 任意の株式の交換について交換に応じた株主の課税の繰延措置が講じられ 組織再編税制の適格要件の見直しが行われる 国際課税では BEPS プロジェクトの合意事項を踏まえ 恒久的施設関連規定の見直し 外国子会社合算税制等の見直しが行われる 個人所得税 給与所得控除 公的年金等控除 基礎控除の見直し 青色申告特別控除の見直し 資産税 事業承継税制の特例の創設 一般社団法人等に関する相続税 贈与税の見直し 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例の見直し 法人税関連 所得拡大促進税制の改組 情報連携投資等の促進に係る税制の創設 租税特別措置の適用要件の見直し 特別事業再編を行う法人の株式を対価とする株式等の譲渡に係る所得の計算の特例の創設 組織再編税制の適格要件の見直し 恒久的施設関連規定の見直し その他 税務手続きの電子化の推進 2

3 ( 参考 ) あの税制改正要望はどうなった? 府省庁区分主要項目当落 金融庁 所得税 生命保険料控除制度の所得控除限度額を 15 万円 ( 生命 介護医療 個人年金の各控除は 5 万円 ) まで拡充 NISA 等の利便性向上 充実 ( 口座開設申込時に即日で買付け可能とするなど ) 文科省私立学校 大学等への寄附に係る寄附金控除の年末調整対象化 経済産中小企業経営者の次世代経営者への引継ぎ支援税制 業省事業承継税制 ( 非上場株式についての相続税 贈与税の納税猶予制度 ) の見直し ( 要件を抜本的に見直し ) 資産税厚労省地域機能を確保するための個人開設医療機関への軽減措置 国交省土地に係る固定資産税の負担調整措置及び条例減額制度の 3 年間延長 経済産業省 法人税 所得拡大促進税制の延長 拡充 中小企業者等の少額減価償却資産 (30 万円未満 ) の取得価額の損金算入の特例の 2 年延長 先進的省エネ 再エネ投資促進税制の創設 ( グリーン投資の廃止 ) Connected Industries に向けた IT 投資の抜本強化 自社株対価の株式取得による事業再編の円滑化措置 内閣府地方拠点強化税制について雇用要件緩和と支援対象施設の拡充 対象外の中部圏 近畿圏を支援対象に追加 厚労省 中小法人の交際費課税の特例の 2 年延長 社会医療法人 特定医療法人の認定要件 ( 社会保険診療収入等の対象に介護保険法の保険給付等を追加 ) 国交省消費税外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充 ( 免税販売の下限金額の判定の緩和 ) 経済産業省 納税環境申告 納税手続の電子化に向けた制度 運用に係る所要の整備 3

4 給与所得控除額 公的年金等控除額の見直し 1 増税 個人所得課税大綱 P1 給与所得控除が一律 10 万円引き下げられる 給与所得控除の上限額適用が給与等収入金額 850 万円 その上限額が 195 万円に引き下げられる 平成 32 年分以後の所得税および平成 33 年度分以後の個人住民税より適用 個人所得課税大綱 P2-3 公的年金等控除が一律 10 万円引き下げられる 公的年金等収入が 1,000 万円を超える場合の控除額に上限を設ける 年金以外の所得が 1,000 万円超となる場合は受給者の控除額が引き下げられる 平成 32 年分以後の所得税および平成 33 年度分以後の個人住民税より適用 給与所得控除額の計算 < 現行 > 給与等の収入金額給与所得控除額 万円以下 65 万円 万円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+54 万円 660 万円超 1,000 万円以下 収入金額 10%+120 万円 1,000 万円超 220 万円 < 改正案 > 給与等の収入金額給与所得控除額 万円以下 55 万円 万円超 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30%+8 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20%+44 万円 660 万円超 850 万円以下 収入金額 10%+110 万円 850 万円超 195 万円 4

5 給与所得控除額 公的年金等控除額の見直し 2 増税 公的年金等控除額の計算 < 現行 > 受給者年齢が 65 歳以上の場合は ( ) の金額を適用する 公的年金等の雑所得以外の合計所得金額その年中の公的年金等の収入金額公的年金等控除額 区分なし 130 万円 (330 万円 ) 以下 130 万円 (330 万円 ) 超 410 万円以下 410 万円超 770 万円以下 770 万円超 70 万円 (120 万円 ) 収入金額 25%+37.5 万円収入金額 15%+78.5 万円収入金額 5% 万円 < 改正案 > 公的年金等の雑所得以外の合計所得金額その年中の公的年金等の収入金額公的年金等控除額 1,000 万円以下 1,000 万円超 2,000 万円以下 2,000 万円超 130 万円 (330 万円 ) 以下 130 万円 (330 万円 ) 超 410 万円以下 410 万円超 770 万円以下 770 万円超 1,000 万円以下 1,000 万円超 130 万円 (330 万円 ) 以下 130 万円 (330 万円 ) 超 410 万円以下 410 万円超 770 万円以下 770 万円超 1,000 万円以下 1,000 万円超 130 万円 (330 万円 ) 以下 130 万円 (330 万円 ) 超 410 万円以下 410 万円超 770 万円以下 770 万円超 1,000 万円以下 1,000 万円超 60 万円 (110 万円 ) 収入金額 25%+27.5 万円収入金額 15%+68.5 万円収入金額 5% 万円 万円 50 万円 (100 万円 ) 収入金額 25%+17.5 万円収入金額 15%+58.5 万円収入金額 5% 万円 万円 40 万円 (90 万円 ) 収入金額 25%+7.5 万円収入金額 15%+48.5 万円収入金額 5% 万円 万円 5

6 給与所得控除額の調整 個人所得課税大綱 P5 扶養親族および特別障害者に関する所得金額調整控除 その年の給与等の収入金額が 850 万円を超える居住者で 1 本人が特別障害者に該当するもの 223 歳未満の扶養親族を有するもの 3 特別障害者である同一生計配偶者もしくは扶養親族を有するものについては給与等の収入金額 (1,000 万円超の場合は 1,000 万円 ) から 850 万円を控除した残額の 10% を給与所得金額から控除する ( この控除は年末調整において適用可 ) 給与等収入 給与所得控除 平成 30 年分 ~ 平成 31 年分 基礎控除 控除額合計 給与所得控除 平成 32 年分以後 基礎控除 調整額 控除額合計 900 万円 210 万円 38 万円 248 万円 195 万円 48 万円 5 万円 248 万円 1,000 万円 220 万円 38 万円 258 万円 195 万円 48 万円 15 万円 258 万円 3,000 万円 220 万円 38 万円 258 万円 195 万円 0 万円 15 万円 210 万円 ポイント 〇給与 850 万円超の障害者および障害者扶養者 子育て世帯が増税とならないための措置 一定の給与等収入までは 給与所得控除と基礎控除の合計額では変更なしとなる 6

7 平成 2 7 年分以降の給与所得控除額の推移 ( 平成 32 年分以後 ) 子育て世帯 介護世帯 : 上限額 210 万円 ( 給与収入 1,000 万円超 ) 上記以外 : 上限額 195 万円 ( 給与収入 850 万円超 ) 出典 : 内閣府税制調査会資料を加筆 修正 7

8 基礎控除額の見直し 増税 個人所得課税大綱 P4-5 基礎控除額を一律 10 万円引き上げる ( 所得税 38 万円 48 万円 地方税 33 万円 43 万円 ) 合計所得金額に応じ基礎控除額が区分され 2400 万円から逓減 2500 万円超は 0 となる ( 地方税も合わせて見直し ) 平成 32 年分以後の所得税および平成 33 年度分以後の個人住民税より適用 合計所得金額 要件なし 基礎控除 ( 万円 ) 基礎控除額 38 万円 (33 万円 ) 合計所得金額基礎控除額 2,400 万円以下 48 万円 (43 万円 ) 2,400 万円超 2,450 万円以下 32 万円 (29 万円 ) 2,450 万円超 2,500 万円以下 16 万円 (15 万円 ) 2,500 万円超 0 円 (0 円 ) ( ) 内は地方税の基礎控除 48(43) ( 改正前 )38(33) 32(29) 16(15) 2,400 2,450 2,500 合計所得金額 ( 万円 ) 8

9 青色申告特別控除額の見直し 増税 個人所得税大綱 P5-6 青色申告特別控除額を 55 万円へ引き下げる ( 基礎控除引き上げ分との合計では変更なし ) ただし以下のいずれかの要件を満たす場合は青色申告特別控除を 65 万円とする 1 その年の事業に係る仕訳帳および総勘定元帳について電磁的記録の備付け及び保存を行っていること 2 その年の確定申告書 貸借対照表および損益計算書等の提出を提出期限までに e-tax を使用して行うこと 平成 32 年分以後の所得税および平成 33 年度分以後の個人住民税より適用 < 現行 > < 改正案 > 項目控除額要件 基礎控除 38 万円 青色申告特別控除 合計控除額 65 万円 103 万円 正規の簿記の原則による記帳 申告書類に貸借対照表及び損益計算書を添付 申告期限内に申告 項目控除額要件 基礎控除 48 万円 青色申告特別控除 合計控除額 55 万円 (65 万円 ) 103 万円 (113 万円 ) 正規の簿記の原則による記帳 申告書類に貸借対照表及び損益計算書を添付 申告期限内に申告 ( 電子帳簿保存又は e-tax による電子申告 ) 9

10 配偶者控除 配偶者特別控除への影響 個人所得課税大綱 P6-7 〇同一生計配偶者および扶養親族の合計所得金額要件を 48 万円以下に引き上げる ( 地方税も同様 ) 〇源泉控除対象配偶者の合計所得金額要件を 95 万円以下に引き上げる ( 地方税も同様 ) 〇配偶者特別控除の対象となる配偶者の合計所得要件を 48 万円超 133 万円以下に引き上げ 合わせて控除額を算定する配偶者の合計所得金額の区分をそれぞれ 10 万円引き上げる ( 地方税も同様 ) 配偶者の合計所得金額 ( 単位 : 万円 ) 納税者本人の合計所得金額 平成 32 年分以降 ~900 以下 ~950 以下 ~1,000 以下 1,000 超 配偶者控除配偶者特別控除対象外 ~48 以下 ~95 以下 ~100 以下 ~105 以下 ~110 以下 ( 納税者本人の所得制限 ) ( 納税者本人の所得制限 ) ~115 以下 ~120 以下 ~125 以下 ~130 以下 ~133 以下 133 超 ( 配偶者の所得制限 ) 10

11 各種所得控除の改正影響額一覧 事例 配偶者の給与等収入が 150 万円以下の場合 〇平成 30 年分 ~ 平成 31 年分 ( 個人住民税は平成 31 年度 ~ 平成 32 年度 ) ( 単位 : 万円 ) 本人の給与等収入 ,000 1,095 超 1,120 超 1,145 超 1,170 超 1,195 超 1,220 超 1,500 2,000 2,595 超 2,645 超 2,695 超給与所得控除 配偶者控除または配偶者特別控除 38(33) 26(22) 13(11) 0(0) 基礎控除 38(33) 控除額合計 230(220) 281(271) 286(276) 296(286) 284(275) 271(264) 258(253) 〇平成 32 年分以後 ( 個人住民税は平成 33 年度 ~) 本人の給与等収入 ,000 1,095 超 1,120 超 1,145 超 1,170 超 1,195 超 1,220 超 1,500 2,000 2,595 超 2,645 超 2,695 超給与所得控除 配偶者控除または配偶者特別控除 38(33) 26(22) 13(11) 0(0) 基礎控除 48(43) 32(29) 16(15) 0(0) 控除額合計 230(220) 281(271) 269(260) 256(249) 243(238) 227(224) 211(210) 195(195) 控除額差額 0(0) 5(5) 15(15) 27(26) 15(15) 28(26) 15(15) 28(26) 15(15) 31(29) 47(43) 63(58) ( ) は個人住民税 給与所得控除額の調整は未考慮 11

12 その他所得控除に関する見直しおよび措置 1 個人所得課税大綱 P2 特定支出控除 ( ) について以下の内容が見直される 職務の遂行に直接必要な旅費等で通常必要と認められるものを追加 単身赴任者の帰宅旅費についての回数制限 (1 ヶ月に 4 往復超 ) を撤廃 帰宅のために通常要する自動車の燃料費および有料道路料金を追加 平成 32 年分以後の所得税および平成 33 年度分以後の個人住民税より適用 特定支出控除 とは研修費や資格取得費等一定の支出額が給与所得控除額の 2 分の 1 を上回る場合に 当該 2 分の 1 を上回る部分の支出額と給与所得控除額の合計額を給与収入から差し引くことができる制度 個人所得課税大綱 P5 給与及び年金受給者の所得金額調整控除 給与所得控除後の給与等の金額および公的年金等にかかる雑所得の金額の合計金額が 10 万円超の場合 総所得金額を計算するにあたっては給与所得控除後の給与等の金額および公的年金等にかかる雑所得の金額の合計額から 10 万円を控除した残額を給与所得の金額から控除する なお 公的年金等の確定申告不要制度における公的年金等にかかる雑所得以外の所得金額を算定する場合は当該所得金額調整控除を給与所得の金額から控除する 12

13 その他所得控除に関する見直しおよび措置 2 個人所得課税大綱 P6-7 合計所得金額要件等の変更 ( 国税 ) 〇勤労学生の合計所得金額要件を 75 万円以下に引き上げる ( 地方税も同様 ) 〇家内労働者等の事業所得等の所得計算の特例における必要経費算入の最低保障額を 55 万円に引き下げる ( 地方税も同様 ) 〇非居住者の公的年金等について分離課税の対象となる金額等の算定時の控除計算基礎を 5 万円 (65 歳以上の場合 9.5 万円 ) に引き下げる 個人所得課税大綱 P7 合計所得金額要件等の変更 ( 地方税 ) 〇障害者 未成年者 寡婦および寡夫に対する住民税非課税措置の合計所得要件を 135 万円以下に引き上げる 〇住民税均等割の非課税基準を {35 万円 ( 本人 同一生計配偶者および扶養親族の合計数 )+10 万円 ( 同一生計配偶者および扶養親族を有する場合は 21 万円 )} とする 〇住民税所得割の非課税基準を {35 万円 ( 本人 同一生計配偶者および扶養親族の合計数 )+10 万円 ( 同一生計配偶者および扶養親族を有する場合は 32 万円 )} とする ポイント 〇給与所得控除の引き下げ + 基礎控除の引き上げにあわせ 合計所得金額の判定要件を調整する措置 13

14 納税環境整備 個人所得課税大綱 P20-22 年末調整時における控除証明書等の電子手続による提出 〇生命保険料控除または地震保険料控除の適用を受ける場合 1 給与所得者の保険料控除申告書に記載すべき事項を電磁的方法により提供すること 2 控除証明書 ( 書面 ) に代えて記載すべき事項が記録された情報 ( 発行者の電子署名および電子証明書が付されたもの ) を合わせて提出することにより 当該控除証明書を提出したものとみなされる ( 平成 32 年 10 月 1 日以後提出分より適用 ) 〇住宅借入金等特別控除の適用を受ける場合 1 給与等の支払者が税務署長の承認を受けていること 2 住宅ローン控除申告書 ( 書面 ) に代えて記載すべき事項を電磁的方法により提供することにより 当該控除申告書を提出したものとみなされる ( 平成 32 年 10 月 1 日以後提出分より適用 ) 〇住宅借入金等特別控除の適用を受ける場合 ( 居住年が平成 31 年以後 ) 1 住宅ローン控除申告書 ( 書面 ) に代えて記載すべき事項を電磁的方法により提供すること 2 住宅ローン控除証明書または年末残高証明書 ( 書面 ) に代えて記載すべき事項が記録された情報 ( 発行者の電子署名および電子証明書が付されたもの ) を合わせて提出することにより 当該控除証明書または年末残高証明書を提出したものとみなされる ( 平成 32 年 10 月 1 日以後提出分より適用 ) ポイント 〇年末調整を Web 等の電磁的方法に対応したシステムでおこなうことで控除証明書類等の書面保管が省略できる他 年末調整業務の省力化が見込まれる 14

15 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 贈与税 相続税大綱 P30-33 特例後継者 ( 仮称 ) が 特例認定承継会社 ( 仮称 ) の代表権を有していた者から 贈与 相続 遺贈 ( 贈与等 ) により特例認定承継会社の非上場株式を取得した場合には その取得した全ての特例認定承継会社の非上場株式に係る課税価格に対応する贈与税 相続税の全額について 特例後継者の死亡の日等まで その納税を猶予する 特例後継者が特例認定承継会社の代表者以外の者から贈与等により取得する特例認定承継会社の非上場株式についても 特例承継期間 ( 仮称 5 年 ) 内に申告期限が到来するものに限り 本特例の対象とする 現行の事業承継税制における雇用確保要件を満たさない場合であっても 一定の手続きを要件に納税猶予の期限は確定しないこととする その他は 現行の事業承継税制と同様の要件とする 平成 30 年 1 月 1 日 ~ 平成 39 年 12 月 31 日までの贈与 相続 遺贈に適用 ポイント 現行制度は残しつつ 10 年間の時限措置により要件等を緩和し 新たに創設 特例承継計画 ( 仮称 ) の提出は平成 30 年 4 月 1 日から平成 35 年 3 月 31 日まで 15

16 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 用語 ( いずれも仮称 ) 定義 特例後継者 特例認定承継会社の特例承継計画 ( 仮称 ) に記載された特例認定承継会社の代表権を有する後継者 ( 同族関係者と合わせて特例認定承継会社の総議決権数の過半数を有する者に限る ) であって 同族関係者のうち 特例認定承継会社の議決権を最も多く有する者 ( 特例承継計画に記載された後継者が 2 名又は 3 名以上の場合には 議決権数において それぞれ上位 2 名又は 3 名の者で総議決権数の 10% 以上を有する者に限る ) 特例認定承継会社 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 35 年 3 月 31 日までに 特例承継計画を都道府県に提出した会社で 中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律第 12 条第 1 項の認定を受けたもの 特例承継計画 認定経営革新等支援機関の指導及び助言を受けた特例認定承継会社が作成した計画であって 特例認定承継会社の後継者 承継時までの経営見通し等が記載されたもの 16

17 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 出典 経済産業省資料 改正により特例が設けれられるもの 平成30年1月10日版 本資料は平成30年度税制改正の大綱および各省庁資料に基づき作成していますが 今後の法令通達により内容が変わる可能性がありますのでご注意ください 17

18 参考 現行の非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度 < 現行制度 ( 非上場株式等に係る贈与税の納税猶予制度 )> 出典 : 財務省資料 18

19 参考 現行の非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予制度 < 現行制度 ( 非上場株式等に係る相続税の納税猶予制度 )> 出典 : 財務省資料 19

20 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 (1) 対象範囲と猶予税額 出典 : 経済産業省資料 20

21 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 (2) 複数人における承継が可能 ポイント 複数の後継者に贈与等が可能となるが 次の世代まで考えたときに有効かどうかの検討は必要 実際の相続時に被相続人 (= 贈与者 ) の相続財産を相続人ではない 後継者 に知らせる必要が生じることが想定されるため 適用に慎重な検討が必要 出典 : 経済産業省資料 21

22 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 (3) 60 歳以上の贈与者 から 20 歳以上 の特例後継者への贈与の際の相続時精算課税制度の適用 出典 : 経済産業省資料 ポイント 推定相続人以外の者への贈与についても相続時精算課税制度の適用が可能となる 22

23 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 (4) 雇用確保要件 現行制度 5 年間の雇用者数の平均が贈与等の時の 8 割に未達の場合 猶予された税額を全額納付 改正案 5 年間の雇用者数の平均が贈与等の時の 8 割に未達の場合であっても 猶予は継続 5 年平均 8 割を満たせなかった場合には理由報告が必要 経営悪化が原因である場合等には 認定支援機関による指導助言の必要あり 出典 : 経済産業省資料に加筆 修正 23

24 非上場株式等に係る贈与税 相続税の納税猶予の特例制度 (5) 経営環境の変化を示す一定の要件を満たす場合の株式譲渡 合併 解散 出典 : 経済産業省資料 経営環境の変化を示す一定の要件を満たす場合とは 次のいずれかに該当する場合をいう イ直前期以前 3 年間のうち 2 年以上赤字ロ直前期以前 3 年間のうち 2 年以上売上高が前年比で減少ハ直前期末の有利子負債の額が 直前期の売上 6 ヶ月分以上ニ直前期 1 年間の同業種に係る上場会社の平均株価が 前年 1 年間平均より下落ホ経営を継続しない特段の理由 ポイント 経営環境悪化後の M&A や合併等については 実態に応じた納税額に減少させるこが可能となる M&A や合併から 2 年間一定の要件を満たせば 相続税評価額の 50% より低い価格で譲渡した場合もその対価の額で計算が可能となる 24

25 一般社団法人等に関する相続税 贈与税の見直し 1 増税 贈与税 相続税大綱 P33-34 個人から一般社団法人等に対して財産の贈与 遺贈があった場合には 一定の要件を全て満たさないと贈与税が課税されることが明確化される 特定一般社団法人等の役員 ( 理事に限る ) である者 ( 相続開始前 5 年以内を含む ) が死亡した場合には 特定一般社団法人等の純資産額をその死亡時の同族役員 ( 被相続人を含む ) の数で除して計算した金額相当額が 被相続人から特定一般社団法人等へ遺贈したものとみなして 相続税が課税されることとなる 上記の相続税の計算上 先に納めた贈与税等がある場合には 贈与税額控除等を行うこととされる 平成 30 年 4 月 1 日以後の贈与 遺贈 相続に適用される 役員 財産の贈与 遺贈 一般社団法人等 純資産額の一部を遺贈したものとみなす 一定の要件 = 税額が不当に減少とならない場合 (1) 組織運営が適正であること ( 理事 6 人以上 監事 2 人以上等 ) (2) 寄附行為 定款又は規則において 次の定めがあること 1 役員数の 1/3 以下が親族等 2 解散時の財産は国等に帰属 (3) 役員や親族等の関係者に対し 特別の利益を与えないこと (4) 法令違反 隠蔽や仮装がないこと 25

26 一般社団法人等に関する相続税 贈与税の見直し 2 増税 用語定義 一般社団法人等一般社団法人又は一般財団法人 ( 公益社団法人等 非営利型法人その他一定の法人を除く ) 特定一般社団法人等 同族役員 次に掲げる要件のいずれかを満たす一般社団法人等をいう 1 相続開始直前における同族役員数 / 総役員数 >1/2 2 相続開始前 5 年以内において 同族役員数 / 総役員数 >1/2 が 3 年以上 一般社団法人等の理事のうち 被相続人 配偶者 3 親等内の親族 その他被相続人と特殊の関係がある者 ( 被相続人が会社役員となっている会社の従業員等 ) をいう 適用関係平成 30 年 4 月 1 日以後の役員の死亡に係る相続税について適用する ただし 同日前に設立された一般社団法人等については 平成 33 年 4 月 1 日以後の役員の死亡に係る相続税について適用する 平成 30 年 3 月 31 日以前の期間は上記 2 の期間に該当しないものとする 平成 30 年 4 月 1 日 平成 33 年 4 月 1 日 平成 30 年 4 月 1 日以後に設立した特定一般社団法人等 5 年間のうち 3 年以上で同族役員数 1/2 超 相続 平成 30 年 4 月 1 日前に設立した特定一般社団法人等 除外 5 年間のうち 3 年以上で同族役員数 1/2 超 相続 26

27 小規模宅地等についての相続税の計算の特例 1 増税 相続税大綱 P39-40 特定居住用宅地等の別居者要件のうち 1 相続開始前 3 年以内に 相続取得する者の 3 親等内の親族又はその者と特別の関係のある法人が所有する国内家屋に居住したことがある者 2 相続開始時において居住の用に供していた家屋を過去に所有していたことがある者 を除外することとされる 貸付事業用宅地等のうち 相続開始前 3 年以内に貸付事業の用に供された宅地等を除外する ただし 相続開始前 3 年を超えて事業的規模で貸付事業を行っている者については 適用されない 介護医療院に入所したことにより 被相続人の居住の用に供されなくなった家屋の敷地について 相続開始直前において被相続人の居住の用に供されていたものとする 平成 30 年 4 月 1 日以後の相続 遺贈に適用される < 現行 > 特定居住用宅地等 相続税の計算において 330m2まで 80% の評価減建物 構築物の敷地で居住用のもの+ 下記の者が取得 1 配偶者 2 同一生計親族又は同居親族で 申告期限まで所有 3 別居親族で 相続開始前 3 年以内に自己所有 ( その配偶者所有も含む ) 家屋に居住していないこと 更に 被相続人に同居する法定相続人がいないこと 申告期限まで所有 < 改正案 > 左記 3 の家屋に 3 親等内の親族又は特別の関係のある法人の所有するものも含む A さん 所有 A さんの子 所有 売却 家なき子スキームが認められないことになる 27

28 小規模宅地等についての相続税の計算の特例 2 増税 < 現行 > 貸付事業用宅地等 相続税の計算において 200 m2まで 50% の評価減 建物 構築物の敷地で賃貸しているもの 相続後も貸付 + 所有を継続 < 改正案 > 一時的な貸付を除くため 相続開始前 3 年以内に開始した貸付物件を対象外とする ただし 相続開始前 3 年を超えて事業的規模で行っているものは除く 適用関係平成 30 年 4 月 1 日以後の相続 遺贈に適用する ただし 貸付事業用宅地等の改正は 平成 30 年 3 月 31 日以前から貸付事業の用に供されている宅地等は適用しない 28

29 贈与税 相続税の納税義務者の範囲の見直し 増税 相続税 贈与税大綱 P51 被相続人又は贈与者が 日本国籍及び国内に住所がなく 国内に住所を有しないこととなった時前 15 年以内において 国内に住所を有していた期間の合計が 10 年超でも 日本国籍及び国内に住所がない者へ 国外財産の相続 遺贈 贈与をした場合には 課税されない ただし 贈与者が国内に住所を有しなくなった日から 2 年を経過する日までに 国外財産の贈与をし 同日までに国内に住所を有するときは 贈与税を課税する 平成 30 年 4 月 1 日以後の相続 遺贈 贈与に適用 被相続人贈与者 相続人 国内に住所あり 国内に住所なし 受贈者 在留資格に 日本国籍あり よる一時的 10 年以内に日本国籍なし左記以外滞在 1 住所あり 国内に住所あり 在留資格による一時的滞在 1 国内のみ 国内のみ 国内のみ 国内に住所なし 10 年以内に住所あり 日本国籍がなく 15 年以内に住所があり国内住所の通算が 10 年超 10 年以内に住所なし国内のみ 国内財産 + 国外財産 一時的滞在 2なら国内のみ 国内のみ 3 国内のみ 1 被相続人等及び相続人等が出入国管理及び難民認定法別表第一の在留資格 ( 例 : 外国政府の大使 ポイント制による高度人材 プロスポーツ選手 ) をもって一時的滞在 ( 2) をしている場合をいう 2 国内に住所を有している期間が 相続開始前 15 年以内で合計 10 年以下の滞在をいう 3 贈与者が 国内に住所を有しなくなった日から 2 年以内に国外財産を贈与した場合 その 2 年以内に国内に住所を有すると課税 29

30 資産税に関するその他の改正項目 増税 相続税大綱 P51 相続税の申告書の添付書類 戸籍謄本を複写したもの等の被相続人の全ての相続人 当該相続人の法定相続分及び当該相続人が被相続人の実子又は養子のいずれに該当するかの別を明らかにする書類も可能 平成 30 年 4 月 1 日以後の提出分から適用 相続税 贈与税大綱 P37-38 農地等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 一定の用の供されるための貸付がされた生産緑地についても 納税猶予を適用する 三大都市圏の特定市以外の地域内の生産緑地について 営農継続要件を終身 ( 現行 20 年 ) とする 〇特例農地等の範囲に 特定生産緑地である農地等及び三大都市圏の特定市の田園住居地域内の農地を加える 特定生産緑地の指定又は指定の期限の延長がされなかった生産緑地については 現に適用を受けている限り その猶予を継続する 上位 2 つの〇は 都市農地の貸借の円滑化に関する法律の施行の日以後の相続 遺贈から適用 登録免許税大綱 P34 土地の相続登記に対する登録免許税の免税措置の創設 相続により取得した土地を未登記のまま死亡した土地の所有者から 相続する相続人が平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日までに その死亡した土地の所有者の登記名義人とする移転登記に対する登録免許税を免税とする 30

31 資産税の各制度の適用期限の延長 個人所得税大綱 P16 〇居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の繰越控除等の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 〇特定居住用財産の譲渡損失の繰越控除等の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 〇特定の居住用財産の買換え等の場合の長期譲渡所得の課税の特例を一部要件を追加し その適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 固定資産税大綱 P34 〇土地に係る固定資産税の負担軽減措置 ( 宅地等 農地 価格下落修正 ) は継続する 登録免許税大綱 P38 〇特定認定長期優良住宅の所有権の保存登記等に対する登録免許税の税率の軽減措置の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 印紙税大綱 P39 〇不動産の譲渡に関する契約書等に係る印紙税の税率の特例措置の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 31

32 資産税の各制度の適用期限の延長 固定資産税大綱 P45-46 〇新築住宅に係る固定資産税の税額の減額措置の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 〇新築の特定認定長期優良住宅に係る固定資産税の税額の減額措置の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 不動産取得税大綱 P47-48 〇宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準を価格の 2 分の 1 とする特例措置の適用期限を 3 年延長する 適用時期 平成 33 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 〇住宅及び土地の取得に係る不動産取得税の課税標準 ( 本則 4%) を 3% とする特例措置の適用期限を 3 年延長する 適用時期 平成 33 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 〇新築の認定長期優良住宅に係る不動産取得税の課税標準の特例措置の適用期限を 2 年延長する 適用時期 平成 32 年 3 月 31 日まで ( 現行 : 平成 30 年 3 月 31 日まで ) 32

33 所得拡大促進税制の改組 1 増税 法人税大綱 P54-55,58-59 持続的な賃上げ 人材投資を促す観点から 所得拡大促進税制を改組する なお 3 年間の措置 ( 平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度 ) となる ( 所得税も同様 ) 〇大企業においては国内設備投資等の促進が条件に加えられている < 中小企業者等 ( 適用除外事業者を除く )> 適用要件 現行 要件 1(H29 年度 ) 給与支給額が平成 24 年度 ( 基準年度 ) より 3% 以上増加 要件 2 給与支給額が前年度以上に増加 要件 3 平均給与が前年度を超えて増加 (1) 平均給与が前年度より 2% 以上増加 24 年度からの増加額 10% 控除に前年度からの増加額 * 12% を上乗せ 改正案 要件 平均給与が前年度比 1.5% 以上増加 継続雇用者の範囲に見直しあり (1) 平均給与が前年度より 2.5% 以上増加かつ教育訓練費等の要件を満たす場合 給与等支給増加額 15% 控除に 10% を上乗せ 次ページとの選択適用 税額控除 出典 : 経済産業省資料 (2) 平均給与が前年度より 2% 未満増加現状維持 (10% 控除 ) 出典 : 経済産業省資料 (2) 平均給与が前年度より 1.5% 以上増加 給与等支給増加額 15% 控除 33

34 所得拡大促進税制の改組 2 増税 < 大企業 > 適用要件 現行 要件 1(H29 年度 ) 給与支給額が平成 24 年度 ( 基準年度 ) より 5% 以上増加 要件 2 中小と同様 要件 3 平均給与が前年度より 2% 以上増加 改正案 要件 平均給与が前年度比 3% 以上増加 継続雇用者の範囲に見直しあり 税額控除 24 年度からの増加額 10% 控除に前年度からの増加額 * 2% を上乗せ (1) 平均給与が前年度より 3% 以上増加かつ国内設備投資額が減価償却費の総額の 90% 以上かつ当期教育訓練費 前期 前々期平均 1.2 倍 給与等支給増加額 15% 控除に 5% を上乗せ (2) 平均給与が前年度より 3% 以上増加かつ国内設備投資額が減価償却費の総額の 90% 以上 給与等支給増加額 15% 控除 34

35 所得拡大促進税制の改組 3 増税 用語 1 給与等支給増加額 2 教育訓練費等の要件 3 教育訓練費 4 国内設備投資額 5 減価償却費の総額 意義 雇用者給与等支給額 - 比較雇用者給与等支給額 次のいずれかの要件を満たすこと 当期の教育訓練費 前期の教育訓練費 1.1 倍 中小企業等経営強化法の経営力向上計画の認定及び経営力が向上している証明 国内雇用者の職務に必要な技術又は知識を習得させ 又は向上させるための費用 法人が教育訓練等を自ら行う場合の外部講師謝金 外部施設等使用料等の費用 他の者に委託して教育訓練等を行わせる場合のその委託費 他の者が行う教育訓練等に参加させる場合のその参加に要する費用 当期に取得等した国内における減価償却資産で当期末において有するものの取得価額 減価償却資産につき当期の償却費として損金経理した金額 ( 前期の償却超過額等を除き 特別償却準備金として積み立てた金額を含む ) ポイント 大企業においては 給与支給額だけではなく 設備投資額も要件に組み込まれたため 所得拡大促進税制の適用要件が厳しくなった 中小企業者等においては 2.5% 以上の増加の場合の上乗せ措置の適用には 教育訓練費が増加 又は 経営力向上計画の認定 証明が必要となるため 経営力向上計画策定の重要性が増している 35

36 所得拡大促進税制の改組 4 事例 1 平均給与が毎年 2 万円ずつ増加している場合 年度 給与支給額 平均給与 H24 1,000 万円 200 万円 H25 1,010 万円 202 万円 H26 1,020 万円 204 万円 H27 1,030 万円 206 万円 増税 事例 2 平均給与が毎年 4 万円ずつ増加している場合 年度 給与支給額 平均給与 H24 1,000 万円 200 万円 H25 1,020 万円 204 万円 H26 1,040 万円 208 万円 H27 1,060 万円 212 万円 H28 1,040 万円 208 万円 H29 1,050 万円 210 万円 H30 1,060 万円 212 万円 H30 改正前 ( 中小企業者等 ) H29 給与支給額 -H24 給与支給額 >H24 給与支給額 3% H29 給与支給額 >H28 給与支給額 H29 平均給与 >H28 平均給与 50 万円 10%=5 万円 ( 税額控除 ) H30 改正後 ( 中小企業者等 ) H30 平均給与 -H29 平均給与 <H29 平均給与 1.5% 適用なし H28 1,080 万円 216 万円 H29 1,100 万円 220 万円 H30 1,120 万円 224 万円 H30 改正前 ( 中小企業者等 ) H29 給与支給額 -H24 給与支給額 >H24 給与支給額 3% H29 給与支給額 >H28 給与支給額 H29 平均給与 >H28 平均給与 100 万円 10%=10 万円 ( 税額控除 ) H30 改正後 ( 中小企業者等 ) H30 平均給与 -H29 平均給与 >H29 平均給与 1.5% 20 万円 15%=3 万円 ( 税額控除 ) ポイント 中小企業者等においても今回の改正による所得拡大促進税制の影響度を確認する必要がある 36

37 情報連携投資等促進に係る税制の創設 1 法人税大綱 P55-57 青色申告書を提出する法人で 革新的事業活動による生産性の向上の実現のための臨時措置法 ( 仮称 ) の制定を前提に 革新的データ産業活用計画 ( 仮称 ) の認定を受けたものが 同法施行日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日の間に ソフトウェアを新設又は増設した場合で一定の設備を取得等して事業の用に供した場合には その取得価額の 30% の特別償却又は 5% の税額控除 ( ただし 平均給与が前年度比 3% 以上の増加がない場合には 3% の税額控除 ) の選択適用ができる ( 所得税も同様 ) 〇税額控除については法人税額の 20%( 平均給与が前年度比 3% 以上の増加がない場合には 15% ) が上限となる < 一定の設備 > 対象設備 ソフトウェア ( 同時に取得等する機械装置又は器具備品を含む ) 開発研究用資産を除く 取得価額 5,000 万円以上 出典 : 経済産業省資料 37

38 情報連携投資等促進に係る税制の創設 2 出典 : 経済産業省資料 38

39 租税特別措置の適用要件の見直し 増税 法人税大綱 P57-58 大企業が平成 30 年 4 月 1 日から平成 33 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度において次の要件のいずれにも該当しない場合には その事業年度については 研究開発税制その他一定の税額控除が適用できないこととされる ( 所得税も同様 ) ただし 所得金額が前期の所得金額以下の一定の事業年度 ( 設立事業年度 合併等の日を含む事業年度 ) については対象外とする 大企業 中小企業者 ( 適用除外事業者を除く ) 又は農業協同組合等以外の法人 要件 1 平均給与等支給額が前事業年度の平均支給額を超えること 2 国内設備投資額が当期の減価償却費の総額の 10% を超えること 所得金額 欠損金の繰越控除前の金額とするほか 必要な調整を行う 出典 : 経済産業省資料 39

40 参考 大企業並み中小法人に対する中小特例の適用除外 ( H 2 9 改正 ) 平成 31 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から 法人税関係の中小企業向けの各租税特別措置について 平均所得金額 ( 前 3 事業年度の所得金額の平均 ) が 年 15 億円 を超える事業年度については 適用が停止される 適用除外となる中小企業向け措置 1 中小法人等の法人税の軽率の特例 : 所得 800 万円以下に 15% 平成 29 年度改正で 2 年延長 2 研究開発税制 : 総額型の税額控除率 3 交際費等の損金不算入制度における定額控除制度 ( 年 800 万円 ) 4 所得拡大促進税制 : 給与等支給額の増加要件 税額控除の上限 5 中小企業投資促進税制 ( 特別償却 税額控除 ) 6 中小商業サービス活性化税制 ( 特別償却 税額控除 ) 7 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度 適用停止 前 3 事業年度の所得金額の年平均 >15 億円 40

41 賃上げ及び生産性向上のための税制改正まとめ 情報連携投資等の促進税制 所得拡大促進税制 〇要件を満たした場合 ( いずれも法人税額の 20% が上限 ) 大企業給与等支給増加額 15%or20% の税額控除 中小企業者等給与等支給増加額 15%or25% の税額控除 〇要件を満たした場合取得価額 3% の税額控除 or30% の特別償却 ( 法人税額の 15% が上限 ) 〇平均給与が前年度比 3% 以上増加した場合取得価額 5% の税額控除 or30% の特別償却 ( 法人税額の 20% が上限 ) < 大企業のみ > 租税特別措置の適用要件見直し 〇要件を満たさない場合研究開発税制その他一定の税額控除を適用しない 41

42 法人株式を対価とする株式等の譲渡に係る特例の創設 法人税大綱 P59 産業競争力強化法の改正を前提に 法人が 特別事業再編計画 ( 仮称 ) の認定を同法施行日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日までの間に受けた事業者の行った特別事業再編 ( 仮称 ) により その有する株式 ( 出資を含む ) を譲渡し その認定を受けた事業者の株式の交付を受けた場合には その譲渡した株式の譲渡損益の計上を繰り延べることとする ( 所得税も同様 ) 例 米国の大規模な株式対価の買収事例 現行制度の問題点 対象会社株主には 買収会社の株式を対価とした買収に応じると株式譲渡益への課税が生じ 納税資金の確保が必要なため 買収に応じない株主が発生する可能性がある 納税資金確保のために対象会社株主が交付された買収会社株式を売却する可能性があり 株価下落リスクが生じる 出典 : 経済産業省資料 対象会社株主の譲渡損益の課税の繰延措置により 自社株を対価とした大型買収等を円滑に実施 42

43 中小企業向け固定資産税の特例措置 固定資産税大綱 P41-42 中小事業者等が 革新的事業活動による生産性の向上の実現のための臨時措置法 ( 仮称 ) の制定を前提に 先端設備等導入計画 ( 仮称 ) に記載された一定の機械装置等であって 生産 販売活動等の用に直接供されるもののうち 同法施行日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日の間に取得されたものに係る固定資産税について 課税標準を最初の 3 年間 価格にゼロ以上 2 分の 1 以下の範囲内において市町村の条例で定める割合を乗じて得た額とする措置が創設される < 中小事業者等 > 1 資本金の額又は出資金の額が 1 億円以下の法人 2 資本又は出資を有しない法人の場合 常時使用する従業員の数が 1000 人以下の法人 3 常時使用する従業員の数が 1,000 人以下の個人 ( 発行済株式の総数の 2 分の 1 以上が同一の大規模法人により所有されている法人等を除く ) < 先端設備等導入計画 ( 仮称 )> 市町村の導入促進基本計画 ( 仮称 ) に適合かつ労働生産性を年平均 3% 以上向上させるもの < 一定の機械装置等 > 対象設備取得価額販売開始時期生産性要件 機械装置単品 160 万円以上 10 年以内 測定工具検査工具 単品 30 万円以上 5 年以内 器具備品単品 30 万円以上 6 年以内 旧モデル比年平均 1% 以上向上 建物附属設備単品 60 万円以上 14 年以内 出典 : 経済産業省資料 ポイント H29 税制改正に基づく措置は適用期限 (H ) をもって廃止となる 43

44 企業主導型保育施設税制の創設 法人税大綱 P68 青色申告書を提出する法人が 平成 30 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に企業主導型保育施設用資産の取得等をして 保育事業の用に供した場合には 3 年間 12%( 建物及び構築物については 15%) の割増償却ができることとされる ( 所得税も同様 ) 出典 : 厚生労働省資料 44

45 申告書等の電子申告による提出義務の創設 法人税大綱 P63-66 大法人の法人税等の確定申告書 中間申告書及び修正申告書の提出については これらの申告書に記載すべき事項を電子情報処理組織を使用する方法 (e-tax eltax) により提出しなければならないこととする ( 平成 32 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度より適用 ) 大法人 内国法人のうち事業年度開始の時において資本金の額又は出資金の額が 1 億円を超える法人並びに相互会社 投資法人及び特定目的会社 添付書類 電子情報処理組織を使用する方法又は当該事項を記録した光ディスク等を提出する方法 ( 財務諸表 勘定科目内訳明細書など ) 提出書類の簡素化 第三者作成書類は添付から保存へ 1 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例 2 収用等に伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例 3 換地処分等に伴い資産を取得した場合の課税の特例 4 収用換地等の場合の所得の 5,000 万円特別控除 5 特定土地区画整理事業等のために土地等を譲渡した場合の所得の 2,000 万円特別控除 6 特定住宅地造成事業等のために土地等を譲渡した場合の所得の 1,500 万円特別控除 勘定科目内訳明細書の記載内容の簡素化 出典 : 経済産業省資料 ポイント 中小法人においても 近い将来電子化の流れは避けられないと予想される 〇提出書類の簡素化は中小法人も対象となる 45

46 組織再編成税制に関する見直し 法人税大綱 P59-60 〇完全支配関係がある法人間で行われる当初の組織再編成の後に適格株式分配を行うことが見込まれている場合の当初の組織再編成の完全支配関係の継続要件について その適格株式分配の直前の時までの関係により判定する 〇当初の組織再編成の後に完全支配関係がある法人間で従業者又は事業を移転することが見込まれている場合にも 当初の組織再編成の適格要件のうち従業者従事要件及び事業継続要件を満たすこととする 〇無対価組織再編成について 適格組織再編成となる類型の見直しを行うとともに 非適格組織再編成となる場合における処理の方法を明確化する 出典 : 経済産業省資料 46

47 再編 統合等における登録免許税 不動産取得税の特例措置 登録免許税 大綱P37 中小企業等経営強化法の改正を前提に 経営力向上計画 仮称 の認定 改正法の施行日から平成32年3月31日ま での間にされたものに限る を受けた認定事業者が その計画に基づき行う組織再編等による不動産の登記に対す る登録免許税を軽減する措置を講ずる 不動産取得税 大綱P43 中小企業等経営強化法の改正を前提に 認定経営力向上計画 仮称 に従って譲渡を受ける一定の不動産に係る不 動産取得税について その不動産の価格の6分の1に相当する額を価格から控除する課税標準の特例措置を平成32 年3月31日まで講ずる 合併 分割 事業譲渡 出典 経済産業省資料 平成30年1月10日版 本資料は平成30年度税制改正の大綱および各省庁資料に基づき作成していますが 今後の法令通達により内容が変わる可能性がありますのでご注意ください 47

48 国際会計基準を踏まえた収益認識基準の導入に伴う改正 増税 法人税大綱 P74-75 〇資産の販売若しくは譲渡又は役務の提供に係る収益の認識について法令上明確化する その販売若しくは譲渡をした資産の引渡しの時における価額又はその提供をした役務につき通常得べき対価の額に相当する金額 目的物の引渡し又は役務の提供の日の属する事業年度の益金の金額に算入 ただし 一般に公正妥当と認められる会計処理の基準に従って 上記の日に近接する日の属する事業年度の収益の額として経理した場合には 当該事業年度の益金の金額に算入 〇返品調整引当金制度を廃止 ( 所得税も同様 ) 現在適用している法人については 平成 33 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度については現行通り 平成 33 年 4 月 1 日から平成 42 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度については 損金算入限度額に対して 1 年毎に 10 分の 1 ずつ縮小した額の引当てを認める等の経過措置を講ずる 〇長期割賦販売等に該当する資産の販売等に関する延払基準を廃止 ( 所得税も同様 ) 現在適用している法人については 平成 35 年 3 月 31 日までに開始する各事業年度については現行通り 平成 30 年 4 月 1 日以後に終了する事業年度において適用をやめた場合には 繰延割賦利益額を 10 年均等で収益計上する等の経過措置を講ずる 返品調整引当金 延払基準 出典 : 経済産業省資料 48

49 恒久的施設 ( P E ) 関連規定の見直し 増税 国際課税大綱 P93-95 法人が PE 認定されない活動のみをあえて行うことなどによる人為的回避を防止するための措置が導入される 平成 31 年分以後の所得税及び平成 31 年 1 月 1 日以後に開始する事業年度分の法人税から適用される 現行 改正案 支店 PE 支店 出張所 事務所等 保管 展示 引渡し等の特定活動のみを目的とした場所等を除く 代理人 PE 非居住者のために事業の契約を結ぶ権限のある者 在庫の出入庫管理等を代理で行う者 注文を受ける代理人等 その事業に係る業務を非居住者に対して独立して行い かつ 通常の方法により行う代理人等を除く 建設 PE 建設 据付け 組立て等の建設作業等の役務の提供で 1 年を超えて行う場所 支店 PE 特定活動のみの場所等においても その活動が非居住者等の事業遂行にとって 準備的又は補助的な機能を有するものでない場合は PE に該当 代理人 PE 非居住者等の資産の所有権の移転等に関する契約を反復して締結する者を代理人 PE に追加独立代理人の範囲から 専ら又は主として親会社等に代わって行動する者を除外 建設 PE PE 認定を回避することを主目的として契約を 1 年以下に分割した場合は 分割期間を合計して建設 PE を判定 49

50 法人税の各制度の適用期限の延長 法人税大綱 P70 交際費等の損金不算入制度 1 支出交際費等の額のうち 飲食のために支出する費用 ( 社内接待費を除く ) の額の 50% が損金算入可能 2 中小法人は 定額控除額 ( 年 800 万円 ) の損金算入制度と 1 の制度の選択適用適用時期を平成 32 年 3 月 31 日までに開始する事業年度まで 2 年間延長する 欠損金の繰戻還付制度 中小企業者等以外の法人の欠損金の繰戻しによる還付制度の不適用措置の適用期限を平成 32 年 3 月 31 日までに開始する事業年度まで 2 年間延長する 少額減価償却資産特例 中小企業者等の少額減価償却資産 (30 万円未満 ) の取得価額の損金算入の特例の適用期限を平成 32 年 3 月 31 日までの間に取得 事業供用するものまで 2 年間延長する 50

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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