20 石川県農業総合研究センター研究報告第 28 号 (2008) Ⅰ はじめに家畜ふん尿処理施設では 収集 運搬された家畜ふん尿は固液分離機に搬入され 固形分は堆肥化処理後 農耕地へ還元利用されている 液状分は好気発酵処理 さらに生物処理等の工程の順に適切な浄化処理が行われ その後 放流されている

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1 石川県農業総合研究センター研究報告 28:19 29(2008) 19 作物に対する家畜ふん尿処理液の肥料としての有効利用法 1) 2) 北田敬宇 島田義明 ApplicationofCattleLiquidManureasFertilizerforCrops KeiuKITADAandYoshiakiSHIMADA Summary Toutilizecattlemanureastheliquidmanureforcropcultivationpurpose,effectivemethods ofapplicationwereinvestigated. 1) Seasonalvariationoffertilizerconstituentsintheliquidmanurewassmall,andthe characteristicsoftheliquidmanurewereasfollows:concentrationoftotalnitrogenwas 2,300ppm,theratioofammoniumnitrogentothetotalnitrogenwas45%.Thismeansthatthe effectoftheliquidmanureasnitrogenfertilizerisconfirmed. 2) Theeffectoftheliquidmanureapplicationonthegrowthandyieldoffeedgrass,barley, soybeanandpaddyricewereinvestigated. Inuplandfarming,therateofnitrogenabsorptionandutilizationbytheplantsislow,due totheinhibitoryeffectjustafterapplication,suchasflowoftheliquidmanuretothefurrow andammoniavapourization. Inpaddyfarming,therateofnitrogenutilizationishigherthanuplandfarming,andthe yieldwasequivalenttotheplotwithchemicalfertilizers.thismeansthatpaddyricecanbe cultivatedwiththeliquidmanure. Theresultsofcultureexperimentofsoiladdingliquidmanurereflectedtheeffectonthe fertilizerresponse. 3) Insoybeanfarming,theeffectofsoilinjectiontreatmentusinganexperimentalmanure spreaderwasevaluatedinordertodevelopthemethodoffertilizerapplication. Itisclearedthattheyieldoftheplotwiththeliquidmanurewasequivalenttotheplot withthechemicalfertilizerapplicationandtheeffectoftheliquidmanureasnitrogenbasal dressingandtopdressingfertilizerwasconfirmed. Inaddition,whentheliquidmanureisspread,additionofpyroligneousacidavoidedthebad smelloftheliquidmanure. 4) Inpaddyfarming,theapplicationoftheliquidmanurebypourintothefieldresultedin ahighefficiencyofthefertilizerutilization.inaddition,theeffectoftheliquidmanure asnitrogentopdressingfertilizerisconfirmed 年 5 月 12 日受理 1) 石川県農業総合研究センター資源加工研究部生物資源グループ 2) 石川県経営対策課

2 20 石川県農業総合研究センター研究報告第 28 号 (2008) Ⅰ はじめに家畜ふん尿処理施設では 収集 運搬された家畜ふん尿は固液分離機に搬入され 固形分は堆肥化処理後 農耕地へ還元利用されている 液状分は好気発酵処理 さらに生物処理等の工程の順に適切な浄化処理が行われ その後 放流されているのが現状である この液状分は作物栽培に必要な肥料成分を多く含んでおり その農業生産への有効活用は 化学肥料の削減や資源循環型農業を推進する上からも重要と考えられる そこで 本報告では 肥料成分濃度が最も高い固液分離直後の牛ふん尿処理液 ( 以下ふん尿処理液 ) を肥料として 作物に対する有効利用法について検討した また 施用に当たり 悪臭の発生が問題となるので 悪臭低減対策についても検討を行った Ⅱ 試験方法 1 ふん尿処理液の肥料成分特性 2005 年から 2006 年にかけて 河北潟干拓地内の牛ふん尿処理施設において 固液分離直後のふん尿処理液について 肥料成分実態調査を毎月 1 回の割合で実施した 調査項目は 全窒素 リン 加里 石灰 苦土の他 窒素の形態別成分としてアンモニア 硝酸態の無機態窒素および有機態窒素 ( 有機態窒素 = 全窒素 無機態窒素 ) 含量を測定した 2 ふん尿処理液の悪臭低減対策ふん尿処理液の施用に伴う悪臭発生の低減対策として 薬液処理法やマスキング法等がある また 木酢液の農業利用として 堆肥の悪臭除去や病害虫の防除効果があることが知られている 6) ここではアンモニア臭の中和や燻臭成分を有する木酢液の添加による悪臭低減効果について検討した また その主成分である酢酸の添加効果についても検討を加えた (1) 資材添加による臭気官能試験ふん尿処理液に木酢液および酢酸をそれぞれ1~ 5% 添加し この臭気を官能試験により強烈な臭い ~ 無臭の5 段階評価を行った 酢酸は 木酢液中の酢酸含量 7% と同一濃度になるよう希釈して用いた (2) 臭気測定試験によるアンモニアガス濃度の測定 臭気中アンモニアガス濃度は 2L 容器に検液 20ml を注入し 2~3 回攪拌しながら1 時間後に容器から気体を吸引し 検知管式気体測定器により測定した 3 ふん尿処理液の窒素無機化特性ふん尿処理液を添加した土壌の畑 湛水条件および温度条件による窒素無機化量の変動を調査した 調査方法は 乾土 10g にふん尿処理液 10 倍希釈液を 4ml 添加した土壌を試験管に取り 培養温度は の3 段階とし それぞれ畑 湛水培養を 日間行い その窒素無機化量を測定した 対照として 土壌のみについても培養を行い 両者の測定値の差からふん尿処理液由来の窒素無機化量を算出した 添加量は ふん尿処理液含有の全窒素量として 10a 当たり 10kg となるように設定した 培養の温度条件は供試作物に対する施用時期を2 月から9 月までと想定し その期間中の平均気温を基に培養温度を前記と同様に の3 段階に設定した 4 作物栽培に対するふん尿処理液の施用効果河北潟干拓地内および農業総合研究センターの圃場において 2006 年から 2007 年にかけて 河北潟干拓地における主要作物である飼料 ( イタリアンライグラス ) 大麦 大豆の他 水稲を供試して ふん尿処理液施用による作物の生育 収量に対する効果を検討した ふん尿処理液による施肥窒素は いずれの施肥も化学肥料の代替率を 100% とし 施肥窒素の利用率を考慮して施用倍量区も設けた (1)2006 年作物別のおよび施肥窒素量を表 1に示した 河北潟干拓地内の農家圃場および河北潟研修館の細粒グライ土圃場において イタリアンライグラス ( 品種エクセレント ) 大麦 ( 品種ファイバースノウ ) 大豆 ( 品種エンレイ ) を また農業総合研究センターのコンクリート枠圃場において水稲 ( 品種コシヒカリ ) を供試して ふん尿処理液の施用効果について検討した イタリアンライグラスでは 試験規模は1 区面積 6m2の2 連制で実施し 消雪期追肥の効果について検討した 播種期は前年 9 月 30 日で播種量は4 kg/10a とした 収穫は止葉抽出期から出穂始め (1 番刈 ) に実施した

3 北田 島田 : 作物に対する家畜ふん尿処理液の肥料としての有効利用法 21 表 1 作物別のおよび施肥窒素量 (kg/10a) イタリアンライグラス 大麦 基肥 追肥 1 基肥 年内追肥 追肥 1 追肥 2 追肥 3 9 月 30 日 2 月 24 日 10 月 26 日 12 月 1 日 2 月 24 日 3 月 24 日 4 月 26 日 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 10 8(8) 4 2 8(8) 6(6.8) 4(2.9) ふん尿処理液区 10 4(4) 4 2 4(4) 3(3.0) 2(1.4) 無肥料区 水稲 大豆 基肥 穂肥 1 穂肥 2 基肥 追肥 5 月 8 日 7 月 14 日 7 月 21 日 6 月 6 日 8 月 21 日 化学肥料区 ふん尿処理液区 2(1.4) 2(1.7) 2(1.7) 2(1.7) 4(3.4) 無肥料区 ( ): ふん尿処理液由来の施肥窒素量を示す ふん尿処理液を設定量施用した後 その含有窒素分析値を基に算出した値 大麦では 1 区面積 6m2の2 連制で実施し 消雪期 節間伸長期および止葉展開期の追肥としての効果について検討した 播種期は 10 月 27 日 播種様式は 30cm 条播で播種量は7kg/10a とした 大豆では 試験規模は1 区面積 6m2の2 連制で実施し 基肥および開花期追肥としての効果について検討した 播種期は6 月 28 日で 栽植密度は75cm 12cm の2 粒点播とした 水稲では 2m 2 のコンクリート枠の2 連制で実施し 基肥 出穂前 17 日および7 日の穂肥としての効果について検討した 易型液肥散布機を用いた これは 乗用管理機 (I 社 JK14) に取り付け 250L タンクに貯めたふん尿処 理液の流量を吐出バルブにより手動調整して パイ (2)2007 年ふん尿処理液の効率的施用および実用化に向けて 大豆栽培における土中施用試験および水稲栽培における圃場での流し込み施用試験を実施した ふん尿処理液による施肥窒素は 各施肥とも化学肥料の代替率を 50% とし 施肥窒素の利用率を考慮して施用倍量区も設けた ア大豆栽培における土中施用試験河北潟研修館圃場において 大豆品種 エンレイを供試し 試験規模は1 区面積 100 m2の2 連制で実施した の構成を表 2に示したとおり ふん尿処理液の基肥および開花期追肥としての効果について検討した 播種は不耕起 V 溝条播 ( 開口部 2cm 深さ 5cm) 条間 30cm 栽植密度 12.8 株 /m 2 で行い 播種期は 6 月 19 日で 播種量 0.3kg/a とした 圃場散布は写真 1に示したとおり 試作した簡 写真 1 簡易型液肥散布機による作業状況写真 2 ふん尿処理液のパイプを通して土中注入する方式

4 22 石川県農業総合研究センター研究報告第 28 号 (2008) 表 2 の構成 (kg/10a) 基肥追肥実際の施肥窒素量播種 2 週後開花 10 日後基肥追肥 備 考 化学肥料区 基肥 追肥: 硫安 (N=21%) ふん尿処理液倍量区 1+(2) 2+(4) ふん尿処理液: ふん尿処理液区 1+(1) 2+(2) N:P:K=1537:740:2063(ppm) ( ): ふん尿処理液由来の施肥窒素量を示す 表 3 の構成施肥窒素量 (kg/10a) 実際の施肥窒素量基肥穂肥 1 穂肥 2 穂肥 1 穂肥 2 備 考 化学肥料区 基肥 ( 各区共通 ):BB056( ) ふん尿処理液倍量区 2 1+(2) 1+(2) 穂肥 ( 化学肥料区 ):NK2 号 ( ) ふん尿処理液倍量区 2 1+(1) 1+(1) ( ふん尿処理液 ):N:P:K=1537:740:2063(ppm) 穂肥 1 2: 出穂 15 日 7 日前施用 ( ): ふん尿処理液由来の施肥窒素量を示す プを通して土中注入する方式である 土中注入のため 写真 2に示したとおり 作溝部ディスクを3か所取り付け また作溝を容易にするため その前方にプラウ爪を配置した また ふん尿処理液の散布に当たり 臭気軽減対策として木酢液を1% 添加したふん尿処理液を使用し その効果についても検討した イ水稲栽培における流し込み施肥の実証細粒グライ土の農業総合研究センター圃場において 水稲品種 コシヒカリを供試した の構成は表 3に示したとおりであり ふん尿処理液の穂肥としての効果について検討した 試験規模は1 区面積 60 m2の2 連制で 移植日は 5 月 7 日 栽植密度 18.2 株 /m 2 の稚苗機械植とした また ふん尿処理液の臭気軽減対策についても 大豆作と同様の実証試験を行った ふん尿処理液の圃場散布については 通常の灌水と同時にふん尿処理液を流し込む 流し込み施肥 により行った 圃場全面に均一となるよう散布するため あらかじめ 施用時の田面水深を3cm 程度に設定後 通常の灌水と同時にふん尿処理液を樋に沿って4 分間流し込み さらに2 分程度灌水を続け 湛水深を6cm 程度とした 要した灌水時間は 1.7 時間 /10a となり これは一般的に行なわれる灌水時間に相当する 流し込み施肥による施肥養分ムラが懸念されるので 内を 10 区画に等分し 区画毎に施用直後および2 日後に田面水中のEC( 電気伝導度 ) を測定することにより肥料養分濃度を簡便に求め その 濃度分布ムラを EC 測定値の CV( 変動係数 ) 値から 解析した 供試したふん尿処理液の EC 値 (1:1) は 6.6mS/cm と高い値であった Ⅲ 試験結果および考察 1 ふん尿処理液の肥料成分特性 ふん尿処理液中肥料成分の実態調査の結果を取り まとめ 表 4 に示した ふん尿処理液の成分濃度 の平均値から 加里が 2,855ppm と最も高く 次いで 全窒素が 2,323ppm 石灰が 1,285ppm であり リン および苦土は 500ppm 程度と低い値であった 主要な肥料成分として 全窒素および有機態窒素 の全窒素に占める割合について その季節変動を図 1 2 に示した 表 4 * ふん尿処理液の肥料成分 項目平均標準偏差 変動係数 (CV) 全窒素 (ppm) 2, リン (ppm) 加里 (ppm) 2, 石灰 (ppm) 1, 苦土 (ppm) 無機態窒素 (ppm) 1, 有機態窒素 (ppm) 1, 有機態窒素の全窒素に占める割合 (%) ** * 数値は 11 回の時期別データから算出 ** 有機態窒素 / 全窒素 100

5 北田 島田 : 作物に対する家畜ふん尿処理液の肥料としての有効利用法 全窒素濃度 (ppm) /8 12/27 1/24 2/21 3/20 4/26 6/6 7/14 8/28 10/2 10/31 月日 図 1 全窒素濃度の季節変動 有機態窒素の全窒素に占める割合 (%) /8 12/27 4/26 6/9 7/14 8/23 10/2 10/31 月日 図 2 有機態窒素の全窒素に占める割合の季節変動 全窒素濃度は 1,700ppm から 2,800ppm の範囲内で推移し 変動係数が 14% と比較的小さい値を示した また 6 月から8 月にかけてやや低く推移する傾向が見られ この要因として気温が高いこの時期はふん尿の乾物含有率が低いことや アンモニア揮散による損失が大きいことが考えられる この結果は 窒素肥料の代替効果が期待でき しかも肥効が安定していることを示している 2 ふん尿処理液の悪臭低減対策家畜ふん尿処理施設から排出されるふん尿処理液を利用するに当たり 圃場散布時の悪臭低減対策を講じる必要がある 悪臭の成分はタンパク質の分解に伴って発生するアンモニアや硫黄化合物等であるが 木酢液および酢酸添加によるアンモニア中和作用やマスキング作 用による悪臭低減効果について検討した ふん尿処理液の資材添加による悪臭低減効果を表 5に示した 臭気は 木酢液添加 1% 以上でなくなり また酢酸添加 1% でかなり低減できたが 添加量を増しても悪臭低減効果は見られなかった ph は 両資材とも添加割合が多いほど低下した 木酢液 5% では ph6.9 と若干低下したが 酢酸では効果が高く 添加 2% でpH5.8 と急激に低下した 資材添加によるアンモニアガス濃度を測定した結果を表 6に示した 両資材とも添加割合が多いほど低下し 悪臭が低減できた 1% 添加について見ると 木酢液では 61% 酢酸では 66% 削減できた 以上の結果 ふん尿処理液に木酢液添加 1% 以上により悪臭低減効果が見られた 木酢液や酢酸の添加は臭気成分の一つであるアンモニアの揮散を抑制するが 酢酸では添加 2% を超えるとpHの低下に

6 24 石川県農業総合研究センター研究報告第 28 号 (2008) 表 5 ふん尿処理液の資材添加による悪臭低減効果と ph の変化 資材 木酢液 * 酢酸 添加割合 0% 1% 2% 5% 0% 1% 2% 5% * * 臭気 +++ ± ~++ ++ ph * 酢酸は 木酢液中の酢酸含有率を7% として同一濃度となるように希釈して使用 ** 臭気の程度は 強烈な臭い (+++)~ 無臭 (-) の5 段階 表 6 ふん尿処理液の資材添加によるアンモニアガス濃度の変化 資材 木酢液 酢酸 添加割合 0% 1% 2% 5% 0% 1% 2% 5% アンモニアガス濃度 (ppm) 伴い 硫黄化合物や低級脂肪酸等の溶出を逆に促進させるため悪臭低減効果が見られなかったものと考えられる 3 ふん尿処理液の窒素無機化特性ふん尿処理液の添加有無の土壌を供試し 畑 湛水培養による温度別の土壌窒素無機化量の推移を図 3に示した 両培養とも土壌窒素無機化量は ふん尿処理液の添加の有無にかかわらず 温度が高いほど高く推移し 培養 28 日までは湛水培養のほうがより高く推移したが 培養 70 日では逆転し 畑培養のほうが上回った また ふん尿処理液添加による窒素無機化量の増加程度は 培養前半では湛水培養のほうが 培養後半では畑培養のほうが大きい傾向が認められた さらに ふん尿処理液からの窒素無機化量を明らかにするため ふん尿処理液の添加有無の土壌窒素 無機化量の差から 1L 当たりの窒素無機化量を算出し 結果を図 4に示した 窒素無機化量は 畑培養については 培養温度 15 では培養 28 日まで 培養温度 25 および 30 では培養 14 日まで減少傾向が見られたが それ以降はいずれの培養温度とも急激な増加に転じた これは 培養 14 日までの窒素の形態は その 90% 以上がアンモニア態であることから アンモニア揮散による影響が考えられる ( データ省略 ) 両培養とも 培養温度が高いほど窒素無機化量は高く推移し 特に湛水培養では培養 7 日から 14 日にかけて増加するものの その後は脱窒現象による影響もあり 減少傾向が認められた このことから ふん尿処理液を畑圃場に施用した場合を想定すると 施用時期を問わず 施用 14 日までは無機態窒素量が減少するものの その後 施用 70 日目にかけて 1,000L 当たり 1.8kg 窒素 (85% の 窒素無機化量 (mg/10g 乾土 ) 畑培養 15 土壌 15 添加 25 土壌 25 添加 30 土壌 30 添加 湛水培養 日 7 日 14 日 28 日 70 日 培養日数 日 7 日 14 日 28 日 70 日 培養日数 図 3 畑 湛水培養による温度別の土壌窒素無機化量の推移土壌 : 土壌 10g のみを培養添加 : 土壌 10g にふん尿処理液 10 倍希釈液 4ml を添加して培養

7 北田 島田 : 作物に対する家畜ふん尿処理液の肥料としての有効利用法 25 窒素無機化量 (g/l ふん尿処理液 ) 写真 3 0 日 7 日 14 日 28 日 70 日 図 4 水田 15 水田 25 水田 30 畑 15 畑 25 畑 30 培養日数ふん尿処理液 1L 当たりの窒素無機化量 ふん尿処理液が土壌表面に停滞した状況 無機化率 ) 程度の施肥効果が期待できることを示している 一方 水田に施用した場合には 培養温度 15 を除き 1,000L 当たり 1.3~1.5kg 窒素 (60~ 70% の無機化率 ) の施肥効果が期待できることを示している 4 作物栽培に対するふん尿処理液の施用効果各作物の収量 収量構成要素を表 7に 施肥窒素の利用率を表 8に示した イタリアンライグラスについて 収量はふん尿処理液倍量区で化学肥料区と同様に目標の生草重 4 t/10a を確保できたが ふん尿処理液区では 20% 程度の減収となった これは 施用時期の平均気温が 10 以下と低く 施肥窒素の利用率が低いことが伺われる 飼料の品質面では 硝酸塩中毒発生の面から 茎葉中硝酸態窒素含量は乾物中 2,000ppm 程度が許容限界とされている この点 いずれの区も2 ~7ppm と微量であり 飼料として品質上の問題は見られなかった 大麦について 葉色はふん尿処理液 倍量区とも淡く推移し 生育は劣り 穂数は 120~140 本 /m 2 と化学肥料区に比べ 31~41% の減少となった この結果 収量は化学肥料区に比べ 43~62% の減収となった ふん尿処理液の施肥窒素の利用率は 12~14% と低かった この要因として 消雪期および節間伸長 表 7 作物別の収量 構成要素および品質 イタリアンライグラス 大麦 生重 乾重 硝酸態窒素 子実重 穂数 子実タンパク (t/10a) (t/10a)( 乾物 ppm) (kg/10a) ( 本 /m 2 ) 含有率 (%) 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 ふん尿処理液区 無肥料区 水稲 大豆 精玄米重 穂数 m 2 当たり着 登熟歩合 千粒重 玄米タンパク 精子実重 一莢粒数 莢数 百粒重 (kg/10a) ( 本 /m 2 ) 数 ( 10 3 ) (%) (g) 含有率 (%) (kg/a) ( 莢 / 株 ) (g) 化学肥料区 ふん尿処理液区 無肥料区 表 8 作物別の窒素吸収量および施用窒素の利用率 (kg/10a) イタリアンライグラス 大麦 水稲 大豆 施用窒素の施用窒素施用窒素の施用窒素窒素吸収量窒素吸収量窒素吸収量窒素吸収量利用率 * の利用率 * 利用率 * の利用率 * 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 ふん尿処理液区 無肥料区 * 施用窒素の利用率 (%)=( 施肥区 - 無肥料区の窒素吸収量 )/ 施用窒素量 100

8 26 石川県農業総合研究センター研究報告第 28 号 (2008) 期追肥の施用において この時期の平均気温が 15 には達しておらず 肥料的効果が劣ったこと また 土壌水分過多や土壌表面硬化のため ふん尿処理液の土壌中浸透が不良となり 写真 3に示したようにふん尿処理液が土壌表面に停滞し 一部は畦間へ流出するなど 作物の利用効率の低下をもたらしたことが挙げられる 水稲について 葉色はふん尿処理液区では化学肥料区と同等に推移し 収量はふん尿処理液区で 505kg/10a と化学肥料区とほぼ同等となった これは施用時期の平均気温が 25 程度であり ふん尿処理液の無機化が促進されたためであり これは施肥窒素の利用率が 55% と高いことからも伺われる 大豆について 収量はふん尿処理液区では化学肥料区に比べ 莢数が少なく 24% の減収となった これは 施用時期の平均気温が 20~30 であるため肥料的効果が劣るとは考えられず 施用時の畦間への流出等による利用効率の低下によるものと思われる 以上の結果 畑作ではふん尿処理液による施肥窒写真 4 湿害による出芽不良 素の利用率が全般に低く これはふん尿処理液添加土壌の培養実験結果が示すように 施用直後の肥料的効果が小さく また施用時の土壌水分過多等に起因する畦間への流出やアンモニア揮散等による損失 5) 等が考えられる この点について 新良はスラリーを小麦収穫跡地へ散布し その窒素成分を微生物の麦稈分解に必要な成分として利用固定させて溶脱を抑制させる効果を期待したが スラリー中無機態窒素の土壌からの溶脱やアンモニア揮散等により散布効果が小さかったとしている 畑作では 施用法の改善によりふん尿処理液による施肥窒素の利用率を向上させれば 有効活用が可能と考えられる 一方 水稲作では 施肥窒素の利用率が比較的高く 化学肥料区と同等の収量が得られ 有効活用が可能と考えられる この点について 次の項でさらに検討する 5 ふん尿処理液の土中施用による利用効率向上ふん尿処理液の土中施用を行う場合 ふん尿処理液タンクを積載した散布機が その重量により沈下して走行作業に支障を来たす恐れがある そこで 地耐圧を維持するため 大豆不耕起 V 溝条播を行った後 ふん尿処理液の簡易型液肥散布機による施用方法を検討した 不耕起 V 溝条播を行うに当たり 大豆の湿害を回避するため 排水溝施工などの排水対策を実施したものの 写真 4に示したとおり 播種翌日の降雨が湿害による出芽不良をもたらし 出芽率は化学肥料区では 52% ふん尿処理液両区では 65% と低下した 浜田ら 2) は本播種法では播種後 5 日間における冠水害の回避 軽減が必須であると指摘しているが 大 表 9 ふん尿処理液施用による大豆の生育 収量の効果 主茎長倒伏精子実重同左指数一莢粒数莢数百粒重 (cm) (kg/a) ( 莢 / 株 ) (g) 化学肥料区 43.4 無 ふん尿処理液倍量区 39.0 無 ふん尿処理液区 35.2 無 表 10 ふん尿処理液施用による大豆の窒素吸収量の効果 乾物重 (g/m 2 ) 窒素含有率 (%) 窒素吸収量 (g/m 2 ) 茎 枝子実茎 枝子実茎 枝子実計 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 ふん尿処理液区

9 北田 島田 : 作物に対する家畜ふん尿処理液の肥料としての有効利用法 27 豆不耕起 V 溝条播においても同様に 生産安定条件のためには 土壌構造の発達した圃場での導入が望ましいことが言える 生育 収量調査および作物体の窒素吸収量を表 9 10 に示した いずれの区も 15~17kg/a と低収となり これは出芽不良による株数不足が原因と考えられる このような生育不足の条件下であったが ふん尿処理液の施用効果を検討した その結果 ふん尿処理液倍量区では 化学肥料区と同等の生育 収量および窒素吸収量が得られた 圃場散布作業については 簡易型液肥散布機は低速の 1,500 回転 走行速度は 8.6m/ 分に調整することにより 効率的な作業が実証できた 今後 実用化に向けては 覆土処理や吐出量調整システムを組み込む必要があろう 以上の結果 土中施用により施肥窒素の利用率が向上し ふん尿処理液が含有する無機態窒素量を基肥および追肥として代替でき その結果 化学肥料区と同様の生育 収量が達成できることが実証できた また ふん尿処理液の圃場散布作業に当たり 木酢液の1% 添加によりアンモニアの揮散が抑制され 悪臭の不快感が抑制できた 6 水稲作における流し込み施肥の実証流し込み施肥による圃場散布は写真 5に示したように 通常の灌水と同時にふん尿処理液を流し込むよう 灌水量を調整した また 施肥養分ムラについては 区画毎に施用直後および2 日後の田面水中 EC 測定値のCV 値から解析した 生育調査および収量 収量構成要素を表 に示した いずれの区も生育旺盛で草丈は長く ふん尿処理液倍量区では成熟期の稈長が107cm と最大値を示した しかし ふん尿処理液施用の両区とも長稈化による倒伏および着粒数の過剰により登熟歩合および千粒重が低下し 化学肥料区に比べ14~25% の減収となった ふん尿処理液施用による窒素供給効果を見るため 幼穂形成期から成熟期にかけての稲体窒素吸収量をとりまとめ 結果を表 13 に示した ふん尿処理液施用両区の窒素吸収量は 化学肥料区に比べ 0.6~ 1.2g/m 2 増加し ふん尿処理液が含有する窒素全量が 1) ほぼ吸収されたことを示す 安西は 豚尿を灌水チューブを用いて水稲の穂肥として施用した結果でも 化成肥料と同等の施用効果があることを実証している 表 11 ふん尿処理液施用による水稲生育への効果 草丈 (cm) 茎数 穂数 ( 本 /m 2 ) 幼穂形成 出穂期 成熟期 期 稈長 穂長 幼穂形成期 出穂期 成熟期 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 ふん尿処理液区 表 12 ふん尿処理液施用による水稲の収量 収量構成要素の効果 精玄米重穂数 m 2 当たり着登熟歩合千粒重倒伏玄米タンパク (kg/10a) 指数 ( 本 /m 2 ) 粒数 ( 10 3 *1 ) (%) (g) 程度含有率 (%) *2 化学肥料区 多 7.1 ふん尿処理液倍量区 甚 7.4 ふん尿処理液区 多 ~ 甚 7.2 *1 倒伏程度は無 ~ 甚の6 段階 *2 水分 15% 換算値 表 13 ふん尿処理液施用による稲体への窒素供給効果 窒素含有率 (%) 窒素吸収量 (g/m 2 ) 7 月 13 日 8 月 6 日 9 月 12 日 7 月 13 日 8 月 6 日 9 月 12 日 A~C の 茎葉 茎葉 わら 穂 A B C 増加量 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 ふん尿処理液区

10 28 石川県農業総合研究センター研究報告第 28 号 (2008) 表 14 流し込み施肥後の田面水の EC およびCV の変化 EC(mS/cm) CV(%) 施用直後施用 2 日後施用直後施用 2 日後 化学肥料区 ふん尿処理液倍量区 ふん尿処理液区 一般圃場でも適用できるものと考えられる 写真 5 ふん尿処理液の圃場散布状況 最後にふん尿処理液の施用に当たり その成分は速効性養分を有しており 作物の養分要求量に応じた施用をしないと 土壌養分の過剰集積や水質負荷等の原因にもなるので 適期適量の施用が重要と考えられる 実用化に向けては 低コストで高能率な散布機 3) の開発や貯留処理等による衛生面での安全性を図る必要がある さらに 搬送の不便さを考えると ふん尿処理施設近辺において耕種農家との連携により利用促進を図ることが合理的であると考えられる 流し込み施肥後の田面水中 EC 測定値およびCV 値の変化を表 14 に示した CV 値はふん尿処理液施用両区とも施用 2 日後には14~15% と低く安定化し 施肥養分がほぼ均一になった 土屋ら 7) は 大区画の水田圃場において流し込み専用肥料を用い 肥料投入 灌水 肥料投入 灌水の体系で2 分割施肥した結果では 追肥施用 5 日後にCV 値は11% と低下し 施肥養分がほぼ均一になったと報告している 悪臭低減対策について ふん尿処理液の圃場散布作業に当たり 木酢液の1% 添加により悪臭の不快感が抑制できた 以上の結果 水稲作に対してふん尿処理液の施肥窒素が効率良く吸収され 化学肥料と同等の施用効果が認められ 穂肥として代替できることを実証した その肥料養分は 窒素量を若干上回る加里も含有しており 穂肥用肥料の成分バランスから考えて適していると判断される 今後 野菜作に対する利用を考える場合 特に土壌の塩基バランスが懸念され ニガウリでの豚尿の利用では 化学肥料施用と同等の収量が得られるが 土壌中加里の集積が見られるので 加里基準で施用量を決定するのが望ましいとしている 4) 本試験は小区画の圃場で実施したものであるが 流し込み施肥により施肥養分ムラの問題は見られず 謝辞簡易型液肥散布機の開発に当たり ( 株 ) ヰセキ北陸の各位には多大なご協力をいただいた また 牛ふん尿処理液の供試に当たり ( 株 ) 河北潟ゆうきの里には色々と便宜を図っていただいた ここに 深く感謝の意を表する 引用文献 1) 安西哲郎 : 水稲に対する豚尿の追肥としての施用効果 土肥誌 (1987) 2) 浜田千裕 釋一郎 澤田恭彦 小島元 : 大豆不耕起播種栽培の出芽期における冠水害の発生要因 日作紀 76(2) (2007) 3) 小柳渉 : 貯留処理および曝気処理による乳牛尿汚水の肥料化 新潟畜セ研報 (2001) 4) 九州沖縄農業研究成果情報平成 15 年度 : ニガウリ栽培における豚ぷん尿処理上澄液の施用効果 (2004) 5) 新良力也 : 液状きゅう肥 ( スラリー ) を散布した小麦収穫跡地土壌の微生物バイオマスと窒素無機化活性の変動 北海道農研研報 (2003) 6) 三枝敏郎 : 木酢液 炭と有機農業 創森社 (2002) 7) 土屋一成 菅原修 金和裕 金田吉弘 : 大区画

11 北田 島田 : 作物に対する家畜ふん尿処理液の肥料としての有効利用法 29 圃場における流し込み施肥による水稲の省力的追肥 技術 東北農業研究 (1996) Ⅳ 要約作物に対して 牛ふん尿処理液の窒素肥料としての有効利用法について検討した 1) ふん尿処理液中の肥料成分の季節変動は小さく 平均的な全窒素濃度は 2,300ppm で アンモニア態窒素の全窒素に占める割合は 45% である これは 窒素肥料としての代替効果が期待でき 肥効が安定であることを示している 2) 飼料 大麦 大豆および水稲を供試して ふん尿処理液施用による生育 収量に対する効果を検討した 畑作では全般にふん尿処理液による施肥窒素の利用率が低く これは施用時の土壌水分過多等に起因する畦間への流出やアンモニア揮散等による損失等が考えられる 一方 水稲作では 施肥窒素の利用率が高く 化学肥料区と同等の収量が得られ 有効活用が可能と考えられた これらふん尿処理液施用による肥料的効果は ふん尿処理液添加土壌の培養実験結果から確認できた 3) 大豆作において 試作した簡易型液肥散布機を用いたふん尿処理液の土中施用により 施肥窒素の利用率が向上し ふん尿処理液が含有する無機態窒素量を考慮した施用により化学肥料と同様の生育 収量が期待できることから 基肥および追肥として代替できることを実証した また ふん尿処理液の圃場散布作業に当たり 木酢液の 1% 添加により悪臭の不快感が抑制できた 4) 水稲作において 流し込み施肥の実証試験を実施した結果 ふん尿処理液が含有する窒素全量がほぼ吸収され 化学肥料と同等の施用効果があることから 穂肥として代替できることを実証した

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