表 動物の調査期間 調査項目哺乳類鳥類昆虫類両生類 は虫類魚類底生動物クモ類貝類 調査期間 冬季 平成 24 年 1 月 23 日 ( 月 ) 12 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 春季 平成 24 年 4 月 20 日 ( 金 ) 21 日 ( 土 ) 夏季 平成 24 年

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1 7.9 動物 (1) 調査ア調査方法 ( ア ) 調査項目調査項目を表 7.9-1に示す 調査項目 表 動物の調査項目 文献その他の資料調査 現地調査 哺乳類 鳥類 昆虫類 脊椎動物 昆虫類その他主な動物に係る動物相の状況 両生類 は虫類 魚類 底生動物 クモ類 貝類 動物の重要な種の状況 注目すべき生息地の状況 ( イ ) 調査地域調査地域は 事業実施区域及び周囲約 200mの範囲を基本とし設定した なお 魚類 底生動物 貝類 ( 淡水貝類 ) については鴨田川も範囲とした ( ウ ) 調査方法 a 脊椎動物 昆虫類その他主な動物に係る動物相の状況 (a) 文献その他の資料調査事業実施区域及びその周辺等における動物の生息状況について 文献その他の資料を収集 整理した (b) 現地調査 ⅰ 調査期間調査期間を表 7.9-2に示す また 調査時期の設定根拠を表 7.9-3に示す 7.9-1

2 表 動物の調査期間 調査項目哺乳類鳥類昆虫類両生類 は虫類魚類底生動物クモ類貝類 調査期間 冬季 平成 24 年 1 月 23 日 ( 月 ) 12 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 春季 平成 24 年 4 月 20 日 ( 金 ) 21 日 ( 土 ) 夏季 平成 24 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 19 日 ( 木 ) 秋季 平成 24 年 10 月 4 日 ( 木 ) 5 日 ( 金 ) 冬季 平成 24 年 1 月 23 日 ( 月 ) 早春季 平成 24 年 3 月 20 日 ( 火 ) 繁殖期 平成 24 年 6 月 12 日 ( 火 ) 夏季 平成 24 年 7 月 20 日 ( 金 ) 秋季 平成 24 年 10 月 5 日 ( 金 ) 早春季 平成 24 年 3 月 20 日 ( 火 ) 春季 平成 24 年 5 月 1 日 ( 火 ) 2 日 ( 水 ) 初夏季 平成 24 年 6 月 5 日 ( 火 ) 6 日 ( 水 ) 夏季 平成 24 年 7 月 19 日 ( 木 ) 20 日 ( 金 ) 秋季 平成 24 年 10 月 4 日 ( 木 ) 5 日 ( 金 ) 早春季 平成 24 年 3 月 20 日 ( 火 ) 春季 平成 24 年 4 月 20 日 ( 金 ) 5 月 1 日 ( 火 ) 夏季 平成 24 年 7 月 19 日 ( 木 ) 秋季 平成 24 年 10 月 4 日 ( 木 ) 5 日 ( 金 ) 春季 平成 24 年 4 月 20 日 ( 金 ) 21 日 ( 土 ) 夏季 平成 24 年 7 月 19 日 ( 木 ) 20 日 ( 金 ) 秋季 平成 24 年 11 月 1 日 ( 木 ) 2 日 ( 金 ) 早春季 平成 24 年 3 月 20 日 ( 火 ) 21 日 ( 水 ) 夏季 平成 24 年 7 月 2 日 ( 月 ) 冬季 平成 24 年 12 月 3 日 ( 月 ) 春季 平成 24 年 5 月 1 日 ( 火 ) 夏季 平成 24 年 7 月 19 日 ( 木 ) 秋季 平成 24 年 10 月 5 日 ( 金 ) 初夏季 平成 24 年 6 月 12 日 ( 火 ) 冬季 平成 24 年 12 月 3 日 ( 月 ) 7.9-2

3 表 動物の調査期間の設定根拠 調査時期調査対象根拠 7 環境影響の調査 予測及び評価 早春季 3 月 ) 鳥類注 旅鳥の春の渡り期にあたり シギ チドリ類が多く確認される時 期である 昆虫類 越冬昆虫が活動を始める時期である 両生類 は虫類 冬眠明けの時期であり 両生類の産卵が確認できる時期である 底生動物 春季から成虫になる水生昆虫では 採取される個体は終齢幼虫で あることが期待されるため 同定が比較的容易な時期である 春季 4 月 ~5 月 哺乳類 冬眠明けの時期であり 活動が活発である 昆虫類 気温が上昇し昆虫類の活動時期に入り 新成虫等 春季の昆虫類 が活発に活動する時期である 両生類 は虫類 両生類の幼生を確認できる時期であり また は虫類の繁殖期に 該当し 成体や卵を確認できる時期である 魚類 コイ科魚類等多くの淡水魚の産卵期で 産卵状況等が確認でき る また 水温の上昇期で 魚類の活動が活発となるため 多く の魚類の捕獲が期待できる時期である クモ類 昆虫類の活動の活発化に伴い 昆虫類を捕食するクモ類の活動も 活発となる時期である 初夏季 5 月 ~6 月 昆虫類 訪花性の種を始め 小型のコウチュウ類 ハチ類 カメムシ類などの初夏季に出現する昆虫類を確認できる時期である 貝類 ( 陸産貝類 ) 梅雨の時期は 活動が最も活発となる時期である 繁殖期 5 月 ~6 月 鳥類 主に河川内で繁殖する種の繁殖期である 囀り 餌運び 巣立ち雛等 繁殖行動の確認が期待できる時期である 夏季 7 月 ~8 月 哺乳類 出産 保育の時期であり 行動範囲が広くなった個体が確認できる また コウモリ類が活発に活動する時期である 鳥類 巣立ち雛や幼鳥等 繁殖行動の確認が期待できる時期である 昆虫類 梅雨明けと共に昆虫類の活動が最も活発となり 種数 個体数共に最も多くなる時期である 夏季の昆虫類 ( トンボ類 コウチュウ類 チョウ類 ガ類等 ) の確認に最も適した時期である 両生類 は虫類 活動が活発な時期で 行動範囲が広くなった個体を確認できる時期である 魚類 水温の上昇により 魚類の活動が活発となるため 多くの魚類の捕獲が期待できる時期である 底生動物 夏から秋にかけて羽化する水生昆虫の羽化期にあたるなど 底生動物の動きが活発になる時期である クモ類 昆虫類の活動の活発化に伴い 昆虫類を捕食するクモ類の活動も活発となる時期である 秋季 9 月 ~11 月 哺乳類 冬眠前の時期であり 行動範囲が広くなった個体を確認できる時期である 鳥類 当該地域を渡りの中継地として利用する旅鳥の多くを確認できる時期である 昆虫類 秋季の昆虫類の代表的なグループであるバッタ目の種が成虫となるほか 移動性の昆虫類 ( アカトンボ類や一部のチョウ類等 ) の確認が期待できる時期である 両生類 は虫類 両生類は 水田で発生した個体を水際の草地などで確認できる時期である は虫類は 陽の当たる場所で休息している個体を確認しやすい時期である 魚類 当歳魚が捕獲サイズに成長している時期であるため 多くの魚の捕獲が期待できる時期である クモ類 秋季に発生する種の成体の確認に適した時期である 冬季 12 月 ~1 月 哺乳類 冬季の最も寒さが厳しい時期であり 低地にはあまり出現しない種が餌に不足して山地から漂行してくることも考えられる 鳥類 越冬期にあたり カモ類 カモメ類などの冬鳥を最も多く確認できる時期である また 冬季の鳥類の分布を把握できる時期である 底生動物 春季に羽化する水生昆虫の幼虫がある程度成長し 同定が比較的容易な時期である 貝類 ( 淡水貝類 ) 水の透明度が高く 淡水貝類の確認に適した時期である 注 ) 本来 春の渡りの最盛期は4 月下旬とされているが 本調査では学識者の助言を踏まえ 早春季に実施した 7.9-3

4 ⅱ 調査地点調査地点を図 7.9-1~5に示す ⅲ 調査方法調査方法を表 7.9-4に示す 表 動物の調査方法 調査項目 哺乳類 鳥類 昆虫類 両生類 は虫類 魚類 底生動物 クモ類 貝類 調査方法 1トラップ法各調査地点 (2 地点 ) において 小型哺乳類の確認のためシャーマントラップとピットフォールトラップを1 晩設置したのち 翌日回収して種の同定を行った 2 目撃法調査地域を任意に踏査し 哺乳類の目視観察や鳴き声等から種の同定を実施した 3フィールドサイン法調査地域内を任意に踏査し 生体の目視観察とフィールドサイン ( 死体 糞 足跡 体毛 食痕等 ) の確認を行い生息種を確認した 1スポットセンサス法調査地域内に設定したスポットセンサス踏査ルート上に一定間隔のスポットを設定し 5 分間とどまり 半径 50mを目安に出現種と個体数 利用環境 確認高度 行動を記録した 2ポイントセンサス法事業実施区域に半径 50mの円を設定し その中心 ( ポイント ) に調査員が15 分間とどまり 出現種と個体数 利用環境 確認高度 行動を記録した なお確認は 目視 鳴き声等の把握により行った 3 任意観察法調査地域を任意に踏査し 目視 鳴き声 食痕等により種の確認を行った 1 任意採集法調査地域を任意に踏査し スウィーピング法 ビーティング法 見つけ捕り法等により 昆虫類の採集を行った 2ベイトトラップ法各調査地点 (2 地点 ) において ベイトトラップを1 晩 10 個設置したのち 採集された昆虫類を回収した 3ライトトラップ法各調査地点 (2 地点 ) において 設置式ライトトラップを1 晩 1 台設置したのち 採集された昆虫類を回収した 1 任意観察法調査地域内を任意に踏査し 生体や卵塊 幼生等の目視観察や鳴き声等から種の同定を実施した 1 任意採集法各調査地点 (3 地点 ) において 投網 ( 目合い12mm 及び18mmを各地点 5 投 ) タモ網( 目合い1mm) セル瓶もしくは網かご(2 個 2 時間 ) ウケ(2 個 1 晩 ) を実施し 魚類の捕獲を行った 捕獲した魚類は 種類 体長 体重 個体数を計測し 写真撮影後 標本に必要な種及び特定外来種を除き 速やかに放流した 1 任意採集法各調査地点 (3 地点 ) において タモ網で底生動物を採集した なお 採集した底生動物をアルコール又はホルマリンで固定したのち 室内で同定し 種名 個体数等を記録した 1 任意採集法調査地域を任意に踏査し スウィーピング法 ビーティング法 見つけ捕り法等により クモ類の採集を行った 1 任意採集法淡水貝類については 各調査地点 (3 地点 ) において タモ網 ジョレン 熊手等で貝類の捕獲を行った 捕獲した貝類は 種名 個体数を記録し 写真を撮影した また 補足として 調査地域を任意に踏査し 生息の確認を行った 2 任意観察法陸産貝類については 調査地域を任意に踏査し 種名 個体数を記録し 写真を撮影した 7.9-4

5 凡 例 事業実施区域 踏査ルート 行政区域界動植物調査範囲 ( 事業実施区域周囲約 200m) トラップ この地図は 名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図 ( 平成 22 年測量 ) を使用したものである 図 哺乳類の調査地点 7.9-5

6 凡 例 事業実施区域 行政区域界動植物調査範囲 ( 事業実施区域周囲約 200m) 踏査ルート スポットセンサス踏査ルートポイント スポット この地図は 名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図 ( 平成 22 年測量 ) を使用したものである 図 鳥類の調査地点 7.9-6

7 凡 例 事業実施区域 行政区域界動植物調査範囲 ( 事業実施区域周囲約 200m) 踏査ルート ベイトトラップライトトラップ この地図は 名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図 ( 平成 22 年測量 ) を使用したものである 図 昆虫類 クモ類の調査地点 7.9-7

8 凡 例 事業実施区域 踏査ルート 行政区域界動植物調査範囲 ( 事業実施区域周囲約 200m) この地図は 名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図 ( 平成 22 年測量 ) を使用したものである 図 両生類 は虫類 貝類 ( 陸産貝類 ) の調査地点 7.9-8

9 凡 例 事業実施区域 行政区域界動植物調査範囲 ( 事業実施区域周囲約 200m) 調査地点 注 ) 魚類 貝類 ( 淡水貝類 ) 底生動物は鴨田川でも実施 この地図は 名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図 ( 平成 22 年測量 ) を使用したものである 図 魚類 底生動物 貝類 ( 淡水貝類 ) の調査地点 7.9-9

10 b 動物の重要な種の状況調査結果を踏まえ 重要な種の抽出を行うとともに 重要な種の分布及び生息状況を把握することとした c 注目すべき生息地の状況調査結果を踏まえ 注目すべき生息地の抽出を行うとともに 注目すべき生息地の分布及び注目される理由を把握することとした イ調査の結果 ( ア ) 脊椎動物 昆虫類その他主な動物に係る動物相の状況 a 文献その他の資料調査文献その他の資料による動物調査結果は 3 3.2(8) 動植物の生息又は生育 植生及び生態系の状況 における ア動物 に示したとおりである b 現地調査 (a) 哺乳類哺乳類の調査の結果を表 7.9-5に示す 確認された哺乳類は コウモリ目 ヌートリアの2 目 2 科 2 種である コウモリ目は 夜間に街灯に飛来している個体が確認された なお コウモリ目は目視確認であることから 同定はできなかったが 周辺は商業施設や工場 民家といった人為的な環境であることから アブラコウモリである可能性が高いと考えられる ヌートリアは 新川で遊泳 休息している個体が確認された 番号 目名科名種名学名 表 哺乳類調査結果 確認場所確認時期事業実施周辺冬季早春季春季夏季秋季区域 1 コウモリ - コウモリ目 CHIROPTERA 2 ネズミヌートリアヌートリア Myocastor coypus 2 目 2 科 2 種 0 種 2 種 1 種 1 種 1 種 1 種 0 種注 1) 分類 配列は 増補版日本産哺乳類頭骨図説 ( 阿部永 2007 年 ) に準じた 注 2) 早春季の結果は 哺乳類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 3) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

11 (b) 鳥類鳥類の調査の結果を表 7.9-6に示す 確認された鳥類は 9 目 19 科 35 種である ( 調査方法ごとの結果については 資料編 資料 7-1 鳥類詳細調査結果 参照 ) 繁殖に関わる行動としては ハシボソガラスの営巣が確認された その他 スズメの餌運び カワラヒワのさえずりが確認された 表 鳥類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名渡り区分事業実施号周辺冬季早春季春季繁殖期夏季秋季区域 1 ヒドリガモ Anas penelope 冬鳥 2 マガモ Anas platyrhynchos 冬鳥 3 カモカモカルガモ Anas zonorhyncha 留鳥 4 オナガガモ Anas acuta 冬鳥 5 コガモ Anas crecca 冬鳥 6 カワラバト ( ドバト ) Columba livia 留鳥 ハトハト 7 キジバト Streptopelia orientalis 留鳥 8 カツオドリウカワウ Phalacrocorax carbo 留鳥 9 ゴイサギ Nycticorax nycticorax 留鳥 10 アマサギ Bubulcus ibis 夏鳥 11 アオサギ Ardea cinerea 留鳥 ペリカンサギ 12 ダイサギ Ardea alba 夏鳥 13 チュウサギ Egretta intermedia 夏鳥 14 コサギ Egretta garzetta 留鳥 15 ケリ Vanellus cinereus 留鳥 チドリ 16 チドリコチドリ Charadrius dubius 夏鳥 17 カモメセグロカモメ Larus argentatus 冬鳥 18 タカタカハイタカ Accipiter nisus 冬鳥 19 ブッポウソウカワセミカワセミ Alcedo atthis 留鳥 20 ハヤブサハヤブサチョウゲンボウ Falco tinnunculus 冬鳥 21 モズモズ Lanius bucephalus 漂鳥 22 ハシボソガラス Corvus corone 留鳥 カラス 23 ハシブトガラス Corvus macrorhynchos 留鳥 24 ツバメツバメ Hirundo rustica 夏鳥 25 ヒヨドリヒヨドリ Hypsipetes amaurotis 留鳥 26 ムクドリムクドリ Spodiopsar cineraceus 留鳥 27 ツグミ Turdus naumanni 冬鳥 ヒタキ 28 スズメジョウビタキ Phoenicurus auroreus 冬鳥 29 スズメスズメ Passer montanus 留鳥 30 キセキレイ Motacilla cinerea 漂鳥 31 セキレイハクセキレイ Motacilla alba 留鳥 32 セグロセキレイ Motacilla grandis 留鳥 33 アトリカワラヒワ Chloris sinica 留鳥 34 ホオジロホオジロ Emberiza cioides 漂鳥 35 オオジュリン Emberiza schoeniclus 冬鳥 9 目 19 科 35 種 - 16 種 35 種 23 種 23 種 16 種 15 種 20 種 17 種注 1) 分類 配列は 日本鳥類学会日本産鳥類和名目録第 7 版 ( 平成 24 年 9 月 ) に準じた 注 2) 渡り区分は 愛知の野鳥 2006 ( 平成 19 年 3 月愛知県 ) に準じた 注 3) 春季の結果は 鳥類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 4) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

12 (c) 昆虫類昆虫類の調査の結果を表 7.9-7に示す 確認された昆虫類は 10 目 114 科 268 種である ( 詳細な確認種目録は 資料編 資料 7-2 昆虫類確認種一覧 参照 ) 事業実施区域では トンボ類の飛翔が確認されたが これらは主に周辺の水田や水路等で繁殖していると考えられる また 南側グラウンド周辺に成立している低茎草地では コオロギ類やバッタ類といった 一般的な草地性の昆虫類が確認された その他 カメムシ類や 事業実施区域に隣接する水路やわずかな水溜りを発生源としていると考えられるユスリカの1 種やカの1 種等が確認されたが いずれも市街地に一般的な種であった 表 昆虫類調査結果 目名 確認科数 確認種数 主な確認種 トンボ 4 9 アジアイトトンボ アオモンイトトンボ ハグロトンボ ギンヤンマ シオカラトンボ オオシオカラトンボ ウスバキトンボ ナツアカネ アキアカネ カマキリ 1 4 ハラビロカマキリ コカマキリ チョウセンカマキリ オオカマキリ ハサミムシ 1 3 ハマベハサミムシ キアシハサミムシ ヒゲジロハサミムシ バッタ 9 22 ツユムシ クビキリギス エンマコオロギ マダラスズ トノサマバッタ ツチイナゴ オンブバッタ ハラヒシバッタ カメムシ アブラゼミ オオヨコバイ アワダチソウグンバイ アカヒメヘリカメムシ ヒメナガカメムシ ナガメ アメンボ コマツモムシ アミメカゲロウ 1 2 ヨツボシクサカゲロウ スズキクサカゲロウ チョウ ツバメシジミ ベニシジミ ヤマトシジミ ツマグロヒョウモン アオスジアゲハ ナミアゲハ モンキチョウ モンシロチョウ シバツトガ ホシホウジャク ハスモンヨトウ シロスジアオヨトウ ハエ ナミホシヒラタアブ ホソヒメヒラタアブ ヒゲナガヤチバエ ブランコヤドリバエ コウチュウ ミイデラゴミムシ アカアシマルガタゴモクムシ チビゲンゴロウ トゲバゴマフガムシ アオバアリガタハネカクシ コガネムシ シロテンハナムグリ マダラチビコメツキ ヤマトヒメメダカカッコウムシ ナナホシテントウ ナミテントウ ヒメカメノコテントウ ホソクビアリモドキ コスナゴミムシダマシ ウリハムシ ニレハムシ ハチ ニホンカブラハバチ トビイロケアリ アミメアリ トビイロシワアリ フタモンアシナガバチ セグロアシナガバチ アカガネコハナバチ 10 目 114 科 268 種

13 (d) 両生類 は虫類 ⅰ 両生類両生類の調査の結果を表 7.9-8に示す 確認された両生類は 1 目 2 科 5 種である 事業実施区域で確認された両生類はニホンアマガエル トノサマガエル ヌマガエルの3 種であり これらは周辺の水田や水路等を主な生息地としているものの 事業実施区域の低茎草地も採餌場所として利用していると考えられる なお 周辺の水田等では ナゴヤダルマガエルが確認されているが 本種は 愛知県の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブック愛知 動物編 - によると 旧師勝村( 現北名古屋市 ) では絶滅状態であるとされている しかしながら 近年同定精度が向上したことや 農業用水路等を経由した近隣地域からの移動分散により 本調査において複数個体の生息が確認されるに至ったと考えられる 表 両生類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名事業実施号周辺早春季春季初夏季夏季秋季区域 1 アマガエルニホンアマガエル Hyla japonica 2 ウシガエル Rana catesbeiana 3 無尾ナゴヤダルマガエル Rana porosa brevipoda アカガエル 4 トノサマガエル Rana nigromaculata 5 ヌマガエル Fejervarya kawamurai 1 目 2 科 5 種 3 種 5 種 4 種 4 種 4 種 5 種 3 種注 1) 分類 配列は 日本産爬虫両生類標準和名 ( 日本爬虫両棲類学会 2012 年改定案 ) に準じた 注 2) 初夏季の結果は 両生類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 3) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

14 ⅱ は虫類は虫類の調査の結果を表 7.9-9に示す 確認されたは虫類は 2 目 6 科 7 種である 事業実施区域で確認されたは虫類はニホンヤモリとニホンカナヘビの2 種であり ニホンヤモリは夜間街灯に集まる昆虫類を餌としていると考えられる ニホンカナヘビは 事業実施区域の低茎草地に生息する草地性の昆虫類や地表徘徊性の昆虫類を餌としていると考えられる 表 は虫類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名事業実施号周辺早春季春季初夏季夏季秋季区域 1 クサガメ Mauremys reevesii イシガメ 2 ニホンイシガメ Mauremys japonica カメ 3 ヌマガメミシシッピアカミミガメ Trachemys scripta elegans 4 スッポンニホンスッポン Pelodiscus sinensis 5 ヤモリニホンヤモリ Gekko japonicus 6 有鱗カナヘビニホンカナヘビ Takydromus tachydromoides 7 ナミヘビヒバカリ Amphiesma vibakari vibakari 2 目 6 科 7 種 2 種 7 種 2 種 6 種 1 種 5 種 2 種注 1) 分類 配列は 日本産爬虫両生類標準和名 ( 日本爬虫両棲類学会 2012 年改定案 ) に準じた 注 2) 初夏季の結果は は虫類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 3) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

15 (e) 魚類魚類の調査の結果を表 に示す 確認された魚類は 6 目 9 科 16 種である 事業実施区域には水域が存在しないため 事業実施区域に隣接した水路及び鴨田川で確認を行った 表 魚類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名事業実施号周辺早春季春季夏季秋季区域 1 ウナギウナギニホンウナギ Anguilla japonica 2 コイ Cyprinus carpio 3 フナ属 Carassius sp. 4 オイカワ Zacco platypus コイ 5 モツゴ Pseudorasbora parva コイ 6 タモロコ Gnathopogon elongatus elongatus - コイ科 Cyprinidae 7 ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus ドジョウ 8 カラドジョウ Paramisgurnus dabryanus 9 ナマズナマズナマズ Silurus asotus カダヤ 10 カダヤシカダヤシ Gambusia affinis シ - メダカ類 Oryzias sp. ダツメダカ 11 ヒメダカ Oryzias latipes 12 スズキスズキ Lateolabrax japonicus 13 ボラボラ Mugil cephalus cephalus 14 スズキマハゼ Acanthogobius flavimanus 15 ハゼアシシロハゼ Acanthogobius lactipes 16 チチブ Tridentiger obscurus 6 目 9 科 16 種 0 種 16 種 3 種 7 種 14 種 8 種注 1) 分類 配列は 平成 24 年度版河川水辺の国勢調査のための生物リスト ( 国土交通省河川水辺の国勢調査ホームページ ) に準じた 注 2) 種名まで特定できなかったものは 同じ確認場所や同じ確認時期に 他に同じ科や同じ属の種が確認されている場合は 重複する可能性があるため 種数に数えないものとして で示した 注 3) 早春季の結果は 魚類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 4) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

16 (f) 底生動物底生動物の調査の結果を表 に示す 確認された底生動物は 4 綱 11 目 26 科 42 種である 事業実施区域には水域が存在しないため 事業実施区域に隣接した水路及び鴨田川で確認を行った 表 底生動物調査結果 確認場所確認時期番綱目名科名タクサ学名事業実施号名周辺早春季春季夏季秋季冬季区域 1 サホコカゲロウ Baetis sahoensis カゲロウ ( 蜉蝣 ) コカゲロウ 2 フタモンコカゲロウ Baetis taiwanensis 3 アジアイトトンボ Ischnura asiatica イトトンボ 4 アオモンイトトンボ Ischnura senegalensis 5 トンボ ( 蜻蛉 ) ヤンマギンヤンマ Anax parthenope julius Orthetrum albistylum 6 トンボシオカラトンボ speciosum 7 アメンボ Aquarius paludum paludum アメンボ - アメンボ科 GERRIDAE カメムシ ( 半翅 ) ホルバートケシカタビロアメ 8 カタビロアメンボ Microvelia horvathi ンボ 9 ミズムシハイイロチビミズムシ Micronecta sahlbergii 10 昆虫コウチュウ ( 鞘翅 ) ゲンゴロウハイイロゲンゴロウ Eretes griseus 11 ガガンボヒメガガンボ族 Limoniini 12 ツヤユスリカ属 Cricotopus sp. 13 クロツヤエリユスリカ属 Paratrichocladius sp. 14 ナガレユスリカ属 Rheotanytarsus sp. 15 ナガレツヤユスリカ属 Rheocricotopus sp. 16 ユスリカエリユスリカ亜科 ORTHOCLADIINAE ハエ ( 双翅 ) 17 ハモンユスリカ属 Polypedilum sp. 18 テンマクエリユスリカ属 Eukiefferiella sp. 19 ユスリカ属 Chironomus sp. 20 ユスリカ亜科 CHIRONOMINAE 21 ( カ亜目 ) カ亜目 NEMATOCERA 22 ミギワバエミギワバエ科 EPHYDRIDAE 23 ヤドリミズミミズ属 Chaetogaster sp. 24 ウチワミミズ属 Dero sp. 25 ミズミミズ属 Nais sp. イトミミズ 26 ミミズイトミミズミズミミズ亜科 NAIDINAE 27 トガリミズミミズ属 Pristina sp. 28 イトミミズ亜科 TUBIFICINAE 29 エラミミズ Branchiura sowerbyi ミズミミズ 30 ユリミミズ Limnodrilus hoffmeisteri 31 ツリミミズフトミミズフトミミズ科 MEGASCOLECIDAE 32 吻蛭グロシフォニヌマビル Helobdella stagnalis 33 ヘモピウマビル Whitmania pigra 34 ナガレビル Barbronia weberi Barbronia weberi ヒル 35 無吻蛭イシビルシマイシビル Dina lineata 36 Salifidae SALIFIDAE 科 SALIFIDAE 37 ナガレビルキバビル Odontobdella blanchardi Asellus hilgendorfi 38 ミズムシミズムシ ワラジムシ hilgendorfi 39 フナムシニホンヒメフナムシ Ligidium japonicum 軟甲 Macrobrachium 40 テナガエビテナガエビ nipponense エビ 41 アメリカザリガニアメリカザリガニ Procambarus clarkii 42 モクズガニモクズガニ Eriocheir japonicus 4 綱 11 目 26 科 42 種 0 種 42 種 13 種 2 種 28 種 17 種 16 種注 1) 分類 配列は 平成 24 年度版河川水辺の国勢調査のための生物リスト ( 国土交通省河川水辺の国勢調査ホームページ ) に準じた 注 2) 種名まで特定できなかったものは 同じ確認場所や同じ確認時期に 他に同じ科や同じ属の種が確認されている場合は 重複する可能性があるため 種数に数えないものとして で示した 注 3) 春季と秋季の結果は 底生動物調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 4) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

17 (g) クモ類クモ類の調査の結果を表 に示す 確認されたクモ類は 1 目 12 科 23 種である 事業実施区域では 地表徘徊性のジグモや造網性のジョロウグモ等が確認されたが いずれも市街地に一般的な種であった 表 クモ類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名事業実施号周辺早春季春季初夏季夏季秋季区域 1 ジグモジグモ Atypus karschi Gnathonarium 2 サラグモニセアカムネグモ exsiccatum 3 ジョロウグモ Nephila clavata 4 アシナガグモトガリアシナガグモ Tetragnatha caudicula 5 アシナガグモ Tetragnatha praedonia 6 オノゴミグモ Cyclosa onoi 7 コガネグモダマシ Larinia argiopiformis コガネグモ 8 ドヨウオニグモ Neoscona adianta 9 ヤマシロオニグモ Neoscona scylla 10 ウヅキコモリグモ Pardosa astrigera コモリグモ 11 キクヅキコモリグモ Pardosa pseudoannulata 12 キシダグモイオウイロハシリグモ Dolomedes sulfureus クモ 13 ハグモネコハグモ Dictyna felis 14 フクログモ Clubiona 属の1 種 Clubiona sp. 15 ネコグモネコグモ Trachelas japonicus Sernokorba 16 ワシグモマエトビケムリグモ pallidipatellis 17 コハナグモ Diaea subdola カニグモ 18 Xysticus 属の1 種 Xysticus sp. 19 オスクロハエトリ Mendoza canestrinii 20 Myrmarachne 属の1 種 Myrmarachne sp. 21 デーニッツハエトリ Plexippoides doenitzi ハエトリグモ 22 ヒトリハエトリ Sitticus avocator シラホシコゲチャハエト 23 Sitticus penicillatus リ 1 目 12 科 23 種 18 種 17 種 9 種 10 種 11 種 10 種 13 種注 1) 分類 配列は 平成 24 年度版河川水辺の国勢調査のための生物リスト ( 国土交通省河川水辺の国勢調査ホームページ ) に準じた 注 2) 早春季と初夏季の結果は クモ類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 3) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

18 (h) 貝類 ⅰ 陸産貝類陸産貝類の調査の結果を表 に示す 確認された陸産貝類は 1 目 7 科 14 種である 事業実施区域では トクサオカチョウジガイやナメクジ オナジマイマイ等が確認されたが いずれも市街地に一般的な種であった 表 陸産貝類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名事業実施号周辺初夏季区域 1 トクサオカチョウジガイ Allopeas javanicum 2 オカクチキレガイホソオカチョウジガイ Allopeas pyrgula 3 オカチョウジガイ Allopeas clavulinum kyotoense 4 ナメクジナメクジ Meghimatium bilineatum 5 ナガオカモノアラガイ Oxyloma hirasei オカモノアラガイ 6 ヒメオカモノアラガイ Neosuccinea horticolo 7 ヒメコハクガイ Hawaiia minuscula 柄眼コハクガイ 8 コハクガイ Zonitoides arboreus 9 コウラナメクジチャコウラナメクジ Limax marginatus 10 ノコウラナメクジノコウラナメクジ科 AGRIOLIMACIDAE 11 イセノナミマイマイ Euhadra eoa communisiformis 12 オナジマイマイ Bradybaena similaris オナジマイマイ 13 コハクオナジマイマイ Bradybaena pellucida 14 ウスカワマイマイ Acusta despecta sieboldiana 1 目 7 科 14 種 10 種 14 種 14 種注 1) 分類 配列は 平成 24 年度版河川水辺の国勢調査のための生物リスト ( 国土交通省河川水辺の国勢調査ホームページ ) に準じた 注 2) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた ⅱ 淡水貝類淡水貝類の調査の結果を表 に示す 確認された淡水貝類は 2 目 4 科 5 種である 事業実施区域には水域が存在せず 淡水貝類については事業実施区域に隣接した水路及び鴨田川で確認を行った 表 淡水貝類調査結果 確認場所確認時期番目名科名種名学名事業実施号周辺冬季早春季春季夏季秋季区域 1 リンゴガイスクミリンゴガイ Pomacea canaliculata 原始紐舌 2 タニシヒメタニシ Sinotaia quadrata histrica 3 コシダカヒメモノアラガイ Lymnaea truncatula 4 モノアラガイハブタエモノアラガイ Pseudosuccinea columella 基眼 - モノアラガイ科 LYMNAEIDAE 5 サカマキガイサカマキガイ Physa acuta 2 目 4 科 5 種 0 種 5 種 2 種 4 種 3 種 4 種 4 種注 1) 分類 配列は 平成 24 年度版河川水辺の国勢調査のための生物リスト ( 国土交通省河川水辺の国勢調査ホームページ ) に準じた 注 2) 種名まで特定できなかったものは 同じ確認場所や同じ確認時期に 他に同じ科や同じ属の種が確認されている場合は 重複する可能性があるため 種数に数えないものとして で示した 注 3) 早春季 春季 夏季 秋季の結果は 貝類調査ではなく別の調査項目の調査日に確認されたものである 注 4) 学名の表記は 国際動物命名規約第 4 版 ( 動物命名法国際審議会 1999 年 ) に準じた

19 ( イ ) 動物の重要な種の状況調査結果を踏まえ 重要な種の抽出を行った 重要な種の選定基準は 3 3.2(8) ア ( イ ) a 重要な動物種の選定根拠等 に示したとおりである これらの基準に基づき 重要な種として抽出し 整理した結果を表 に示す 表 重要な種 重要種の選定基準 確認時期 区分目名科名種名 冬季早春季春季 注 1) 初夏季 夏季 秋季 鳥類 (3 種 ) ペリカン サギ チュウサギ NT NT タカ タカ ハイタカ NT NT チドリチドリケリ DD 昆虫類 (1 種 ) コウチュウカッコウムシヤマトヒメメダカカッコウムシ 両生類 (2 種 ) は虫類 (4 種 ) 魚類 (5 種 ) 底生動物 (1 種 ) 貝類 (2 種 ) 無尾 カメ アカガエル イシガメ DD トノサマガエル NT VU ナゴヤダルマガエル EN VU CR クサガメ NT ニホンイシガメ NT NT スッポンニホンスッポン DD DD VU 有鱗ナミヘビヒバカリ NT ウナギウナギニホンウナギ EN NT コイドジョウドジョウ DD ナマズナマズナマズ NT ダツメダカメダカ類 VU NT VU スズキハゼチチブ VU エビモクズガニモクズガニ NT 基眼モノアラガイコシダカヒメモノアラガイ DD 柄眼オカモノアラガイナガオカモノアラガイ NT NT EN 注 1) 初夏季調査の鳥類については 繁殖期調査として実施したものである 注 2) 表中の 1~8 は 表 に示す法令 文献の番号と一致する 哺乳類は 重要な種は確認されなかった 鳥類は チュウサギ ハイタカ ケリの3 種が確認された いずれも周辺での確認で 事業実施区域では確認されなかった 昆虫類は ヤマトヒメメダカカッコウムシの1 種が確認された 新川での確認で 事業実施区域では確認されなかった 両生類は トノサマガエル ナゴヤダルマガエルの2 種が確認された このうち 事業実施区域ではトノサマガエルが確認され 周辺の水田でトノサマガエルが 周辺の水田や水路でナゴヤダルマガエルが確認された は虫類は クサガメ ニホンイシガメ ニホンスッポン ヒバカリの4 種が確認された いずれも周辺での確認で 事業実施区域では確認されなかった 魚類は ニホンウナギ ドジョウ ナマズ メダカ類 チチブの5 種が確認された 事業実施区域には生息場所となる水域が存在せず いずれも事業実施区域外の水路及び鴨田川での確認である

20 底生動物は モクズガニの 1 種が確認された 事業実施区域には生息場所となる 水域が存在せず 事業実施区域外の鴨田川での確認である クモ類は 重要な種は確認されなかった 貝類は ナガオカモノアラガイ ( 陸産貝類 ) コシダカヒメモノアラガイ ( 淡水貝 類 ) の 2 種が確認された ナガオカモノアラガイは周辺での確認で 事業実施区域 では確認されなかった コシダカヒメモノアラガイは 事業実施区域には生息場所 となる水域が存在せず 事業実施区域外の鴨田川での確認である 重要な種の確認状況及び生態系を表 (1)~(3) に示す なお 重要種保護の観点から確認位置は記載していない

21 表 (1) 重要な種の確認状況及び生態等 7 環境影響の調査 予測及び評価 区分確認状況生態等鳥類昆虫類両生類重要な種 ( 選定基準 ) チュウサギ (6 NT) (8 NT) ハイタカ (6 NT) (8 NT) ケリ (6 DD) ヤマトヒメメダカカッコウムシ (8 DD) トノサマガエル (6 NT) (8 VU) ナゴヤダルマガエル (6 EN) (7 VU) (8 CR) 夏季に 1 個体確認された 周辺の水田で探餌している個体が確認された 夏季のみの確認であり 婚姻色や至近での集団繁殖地等については確認されなかった 冬季に 1 個体が確認された 調査地域外の上空で飛翔している個体が確認された 愛知県では冬鳥とされており 調査でも冬季しか確認されておらず 繁殖に関わる行動は確認されなかった 早春季に 3 個体 春季に 2 個体 繁殖期に 1 個体 夏季に 1 個体 冬季に 2 個体が確認された 周辺の水田で探餌している個体が確認され 繁殖期を通じて確認されていることから 周辺での繁殖の可能性が予想される 夏季に 7 個体が確認された 周辺の新川沿いに成立するヨシ群落のみの確認である 早春季 ~ 秋季に多数が確認された 事業実施区域の草地付近では 早春季に幼体 1 個体 春季に幼体 3 個体 秋季に成体 1 個体が確認された 周辺では 水田や水路等で成体及び幼体が多数確認された 初夏季 夏季に多数が確認された 周辺の水田や水路等で成体が多く確認された 日本には夏鳥としてフィリピン方面から渡来し 本州から九州までの各地で繁殖する 全国的に減少している 平地の水田 湿地 ときには大きな川に生息する 昼行性で 浅瀬を歩きながら昆虫 クモ類 甲殻類 魚類 両生類を食べる 繁殖期は4~9 月で 他のサギ類と混生して集団繁殖することが多い 出典 1 日本では本州以北で繁殖する留鳥だが 少数は冬に暖地に移動する 平地から亜高山帯の林に生息し 林内 林縁の高地や草地などで主に小鳥を狩る 秋と冬には海岸近くの農耕地やヨシ原まで出てくることがある 繁殖期は4~7 月 出典 2 日本では兵庫あたりが南限であり 限られた地域だけに繁殖する 冬は一部が越冬する 平坦で開けた場所に棲み 冬や渡りの時期には水辺に現れる 昆虫の成虫 幼虫 イネ科やタデ科などの草の種子などを採食する 繁殖期は3~6 月で 巣は砂地や草むらに作る 出典 1 体長 5.5mm 内外で頭部は横皺と点刻を密にそなえる 上翅の斑紋には変化があり 前胸の黒いものもある 本州の河川敷や河口部 沼地などのヨシ原に生息している 生息地のヨシ原の整備が進み減少が懸念される 出典 7 大きさは38~94mm( 成体 ) 本州( 関東平野 仙台平野を除く ) 四国 九州 北海道の一部 ( 人為移入 ) に分布する 池や湿地 沼 河川 水田で見られる 繁殖期は4~6 月であるが 水田では水利管理に影響される 繁殖期には雄は黄金色の婚姻色となる 出典 3 大きさは35~73mm( 成体 ) 中部地方南部 東海 近畿地方中部に分布する 池や湿地 沼 河川 水田に生息している 昆虫などを食べるが 小さなカエルを食べることもある 繁殖期は4~7 月で 水田や沼 河川の止水で産卵する 北名古屋市が本種の基準産地である 出典 3 注 ) 表中の 1~8 は 表 に示す法令 文献の番号と一致する 出典 1: 原色日本野鳥生態図鑑 水鳥編 (1995 年, 中村登流 中村雅彦 ) 出典 2: 原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編 (1995 年, 中村登流 中村雅彦 ) 出典 3: 決定版日本の両生爬虫類 (1990 年, 内山りゅう 前田憲男 沼田研児 関慎太郎 ) 出典 4: 山渓カラー名鑑日本の淡水魚 (2002 年, 川那部浩哉 水野信彦 細谷和海 ) 出典 5: 日本産淡水貝類図鑑 2 汽水域を含む全国の淡水貝類 (2004 年, 増田修 内山りゅう ) 出典 6: 愛知県の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブックあいち 動物編 - (2009 年 3 月愛知県 ) 出典 7: 名古屋市の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブックなごや 2010 (2010 年 10 月名古屋市 )

22 区分確認状況生態等は虫類魚類表 (2) 重要な種の確認状況及び生態等 重要な種 ( 選定基準 ) クサガメ魚類調査の春季及び夏季に水生 3 (8 NT) ( 鴨田川 ) で遊泳している1 個体が捕獲された ニホンイシガメ (6 NT) (8 NT) ニホンスッポン (6 DD) (7 DD) (8 VU) ヒバカリ (8 NT) ニホンウナギ (6 EN) (8 NT) ドジョウ (6 DD) ナマズ (8 NT) 春季に新川の水際で休息している 1 個体が確認された 夏季に水生 3( 鴨田川 ) で遊泳している 1 個体が確認された 春季に 1 個体 夏季に 1 個体 秋季に 2 個体が確認された いずれも周辺の水田や草地で確認された 春季に水生 3( 鴨田川 ) で 1 個体が確認された 夏季に水生 3( 鴨田川 ) で 1 個体が捕獲された 夏季に水生 1 で 6 個体が捕獲された 春季に水生 3( 鴨田川 ) で 1 個体が 夏季に水生 1 で 1 個体が それぞれ捕獲された 7 環境影響の調査 予測及び評価 甲長は雄 18cm 雌 25cm( 成体 ) 本州 四国 九州およびその周辺の島嶼に分布 平地の河川や池沼 それに続く水田や水路に生息する 雑食性で魚 甲殻類や貝類 水生昆虫 水草などを食べる 産卵は6~8 月に行われる 出典 3 甲長は雄 13cm 雌 20cm( 成体 ) 本州 四国 九州およびその周辺の島嶼に分布する日本固有種 山麓の池沼や水田 河川では上流から中流にかけて見られる 雑食性で魚 甲殻類や貝類 水生昆虫 水草などを食べる 産卵は6~7 月で 土手や畑 畔などで行われることが多い 近年の河川改修や堰堤などの工事 道路脇の三面コンクリート側溝や 水質悪化により個体数は減少している 出典 3 甲長 25~30cm( 雌雄とも ) 国内では本州 四国 九州 沖縄島 石垣島 西表島 与那国島などに分布する 河川の中流から下流 平地の湖沼などの砂泥質の場所に生息する 肉食性で魚 甲殻類 貝類 水生昆虫などを食べる 6~8 月に産卵する 出典 3 全長 40~60cm 本州 四国 九州 佐渡島 隠岐島 壱岐島 五島列島などに分布している 森林から平地まで幅広い環境に生息するが 特に水田や湿地などに多い カエルやオタマジャクシ ミミズ ドジョウなどの小魚を食べる 5~6 月に交尾し 初夏に産卵する 出典 3 全長 100cm 太平洋側は北海道の日高地方以南 日本海側では石狩川以南の日本各地に分布する 河川の中 下流域や河口域 湖にいるが 時には川の上流域 内湾などにも生息する 日中は石垣 土手の穴 底の泥の中などにひそみ 夜間に魚 甲殻類 貝類 水生昆虫 カエルなどを食べる 出典 4 全長 11~12cm ほぼ日本全国に分布する 水田や湿地と周辺の細流にすむ 雑食性 西日本での産卵期は6~7 月 出典 4 全長 60cm 現在ではほぼ日本全土に分布するが 関東地方に侵入したのは江戸時代中期 北海道に達したのは大正時代の末といわれている 湖沼や河川の中 下流域に棲み 夜行性で水面近くにいる小魚やカエルを食べる 産卵期は5 月末 ~6 月上旬 出典 4 注 ) 表中の 1~8 は 表 に示す法令 文献の番号と一致する 出典 1: 原色日本野鳥生態図鑑 水鳥編 (1995 年, 中村登流 中村雅彦 ) 出典 2: 原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編 (1995 年, 中村登流 中村雅彦 ) 出典 3: 決定版日本の両生爬虫類 (1990 年, 内山りゅう 前田憲男 沼田研児 関慎太郎 ) 出典 4: 山渓カラー名鑑日本の淡水魚 (2002 年, 川那部浩哉 水野信彦 細谷和海 ) 出典 5: 日本産淡水貝類図鑑 2 汽水域を含む全国の淡水貝類 (2004 年, 増田修 内山りゅう ) 出典 6: 愛知県の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブックあいち 動物編 - (2009 年 3 月愛知県 ) 出典 7: 名古屋市の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブックなごや 2010 (2010 年 10 月名古屋市 )

23 区分確認状況生態等魚類底生動物貝類表 (3) 重要な種の確認状況及び生態等 重要な種 ( 選定基準 ) メダカ類春季に水生 3( 鴨田川 ) で1 個体 (6 VU) が 秋季に9 個体が捕獲された ま (7 NT) た 底生動物調査において水生 3( 鴨 (8 VU) 田川 ) で早春季に1 個体が 夏季に 20 個体が捕獲された なお メダカ類については 分布や外部形態から メダカ南日本集団 の可能性が高いと考えられるが 遺伝的判別は行っていない事や 市街地である当該地域では移入や交雑の可能性も考えられるため メダカsp. ( 類 ) とした ただし 本調査では重要種である可能性を考慮して メダカ南日本集団 の選定基準を適用した チチブ (8 VU) モクズガニ (8 NT) コシダカヒメモノアラガイ (6 DD) ナガオカモノアラガイ (6 NT) (7 NT) (8 EN) 水生 3( 鴨田川 ) で春季に7 個体が 秋季に9 個体が 水生 1で秋季に3 個体が捕獲された また 底生動物調査において水生 3( 鴨田川 ) で早春季に3 個体が 夏季に3 個体が捕獲された 魚類調査の春季に水生 3( 鴨田川 ) で1 個体が捕獲された 夏季に水生 3( 鴨田川 ) で 1 個体が捕獲された 初夏季に周辺の水路脇の草地で 2 個体が捕獲された 全長 4cm 本州以南 琉球列島まで分布するが 北海道でも移植による分布が認められている 平地の池や湖 水田や用水 河川の下流域の流れのゆるいところに棲む 雑食性で プランクトン動物やプランクトン植物のほか 小さな落下昆虫などを食う 開発による水路のコンクリート化や水田と水路との落差などによって生息地が減少している 出典 4 全長 8cm 青森県から九州までに広く分布する 河口域や下流域の 礫 転石や空き缶など人工的な投棄物を隠れ場とする 汽水域を好むが 純淡水でも繁殖できる 雑食性で藻類や無脊椎動物 小型の魚類などを食う 出典 4 雄の甲長 50mm 位 甲幅 80mm 位に達する淡水最大のカニ 鋏脚掌部の外面は軟毛でおおわれ 雄は雌より著しい 北海道から沖縄まで広く分布する 生活史の大部分は淡水域で生活するが 産卵時に海へ降り 幼生期は河口で生育し 稚ガニになると川を遡上する 水質汚濁に強いが 水質の富栄養化や産卵場所 稚ガニ生育場所の河口の干潟 ヨシ原の環境が悪化すると個体数が減少する 出典 7 殻高 5mm 殻径 2.5mm 前後で 殻口高は殻高の5 割程度を占める ヨーロッパ原産の外来種と考えられるが 在来も否定できない 日本各地に分布し 主に水田の畦や湿地等の水際に生息する 近年の圃場整備や水田の冬季乾燥化により 瀬戸内海や太平洋側ではかなり減少傾向にある 出典 5 殻は薄く 紡錘形 殻高 12.5mm 殻径 6.5mmで淡水産のモノアラガイを少し引き伸ばした形で 殻口は肥厚しない 関東地方から九州地方に分布する 愛知県内でも各地の池沼河川の水辺に分布する 河川池沼の岸のマコモ等の挺水植物の茎や葉に着生し 発生に著しいむらがある 河川改修や池沼の改修埋め立て等により生息地が減少している 出典 6 注 ) 表中の 1~8 は 表 に示す法令 文献の番号と一致する 出典 1: 原色日本野鳥生態図鑑 水鳥編 (1995 年, 中村登流 中村雅彦 ) 出典 2: 原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編 (1995 年, 中村登流 中村雅彦 ) 出典 3: 決定版日本の両生爬虫類 (1990 年, 内山りゅう 前田憲男 沼田研児 関慎太郎 ) 出典 4: 山渓カラー名鑑日本の淡水魚 (2002 年, 川那部浩哉 水野信彦 細谷和海 ) 出典 5: 日本産淡水貝類図鑑 2 汽水域を含む全国の淡水貝類 (2004 年, 増田修 内山りゅう ) 出典 6: 愛知県の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブックあいち 動物編 - (2009 年 3 月愛知県 ) 出典 7: 名古屋市の絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブックなごや 2010 (2010 年 10 月名古屋市 )

24 ( ウ ) 注目すべき生息地の状況調査結果を踏まえ 注目すべき生息地の抽出を行った 注目すべき生息地の選定基準は 3 3.2(8) ア ( イ ) a 重要な動物種の選定根拠等 に示したとおりである これらの基準に基づき照合した結果 注目すべき生息地は確認されなかった

25 7.9 動物 (2) 予測ア工事の実施 (2) 予測 予測対象は 表 のとおり 調査で生息が確認された動物の重要な種とした 表 予測対象 分類 種数 調査で確認された重要な種 鳥類 3 チュウサギ ハイタカ ケリ 昆虫類 1 ヤマトヒメメダカカッコウムシ 両生類 2 トノサマガエル ナゴヤダルマガエル は虫類 4 クサガメ ニホンイシガメ ニホンスッポン ヒバカリ 魚類 5 ニホンウナギ ドジョウ ナマズ メダカ類 チチブ 底生動物 1 モクズガニ 貝類 2 ナガオカモノアラガイ ( 陸産貝類 ) コシダカヒメモノアラガイ( 淡水貝類 ) 注 ) 哺乳類とクモ類の重要な種は確認されなかった ア工事の実施 ( ア ) 建設機械の稼働等及び掘削 盛土等の土工 a 予測方法 (a) 予測事項予測事項を表 に示す 表 動物の予測事項 ( 建設機械の稼働等及び掘削 盛土等の土工 ) 予測対象となる要因 建設機械の稼働等掘削 盛土等の土工 予測事項 動物やその生息環境への影響 (b) 予測対象とした処理方式特定の処理方式を対象とせず 各処理方式共通の予測を行った (c) 予測地域予測地域は 動物の生息の特性を踏まえて 重要な種に係る環境影響を受けるおそれがある地域とした なお 掘削 盛土等の土工については 工事中の排水が流入する水路及び鴨田川とした

26 7.9 動物 (2) 予測ア工事の実施 (d) 予測対象時期予測対象時期は 動物の生息の特性を踏まえて 建設機械の稼働等や掘削及び盛土等の土工が実施される時期とした (e) 予測方法事業計画における環境配慮事項を踏まえて 建設機械の稼働等や掘削 盛土等の土工に伴って発生する騒音 振動及び排水中の水の濁りが 動物の重要な種やその生息環境に及ぼす影響を定性的に予測した なお 建設機械の稼働等の予測については 騒音や振動の影響を受ける可能性がある鳥類を対象とした b 予測結果 (a) 建設機械の稼働等 ⅰ 鳥類 (3 種 : チュウサギ ハイタカ ケリ ) チュウサギ ハイタカ ケリは 事業実施区域外の水田や上空で確認されたが 繁殖に関わる行動や採餌行動など重要な行動は確認されなかったことに加え 事業実施区域及び周囲の現況は工場系の土地利用となっており このような人為的環境に適応していると考えられることや 建設機械の稼働に当たっては低騒音 低振動型の建設機械を用いることから 建設機械の稼働等による影響はないと予測する (b) 掘削 盛土等の土工 ⅰ 鳥類 (3 種 : チュウサギ ハイタカ ケリ ) チュウサギ ハイタカ ケリは 事業実施区域外の水田や上空で確認されたが 工事中の排水が流入する水路及び鴨田川では確認されていないことから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響はないと予測する ⅱ 昆虫類 (1 種 : ヤマトヒメメダカカッコウムシ ) ヤマトヒメメダカカッコウムシは 事業実施区域外の新川沿いに成立するヨシ群落でのみ確認されたが 工事中の排水が流入する水路及び鴨田川では確認されていないことから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響はないと予測する

27 ⅲ 両生類 (2 種 : トノサマガエル ナゴヤダルマガエル ) 7 環境影響の調査 予測及び評価 7.9 動物 (2) 予測ア工事の実施 トノサマガエルは 事業実施区域の南側グラウンド脇で成体及び幼体が確認さ れた他 事業実施区域外の水田や草地で多数確認されたが 工事中の排水が流入 する水路及び鴨田川では確認されていないことから 掘削 盛土等の土工による 生息環境への影響は小さいと予測する ナゴヤダルマガエルは 工事中の排水が流入する水路で確認されたが 工事中 の排水については 沈砂槽の設置等により濁水対策を実施することから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響は小さいと予測する ⅳ は虫類 (4 種 : クサガメ ニホンイシガメ ニホンスッポン ヒバカリ ) クサガメ ニホンイシガメ ニホンスッポンは 工事中の排水が流入する水路及び鴨田川 新川で確認されたが 工事中の排水については 沈砂槽の設置等により濁水対策を実施することから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響は小さいと予測する ヒバカリは 事業実施区域外の水田や草地で確認されたが 工事中の排水が流入する水路及び鴨田川では確認されていないことから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響はないと予測する ⅴ 魚類 (5 種 : ニホンウナギ ドジョウ ナマズ メダカ類 チチブ ) ニホンウナギ ドジョウ ナマズ メダカ類 チチブの生息環境である水域は 事業実施区域には存在せず これらの種は工事中の排水が流入する水路及び鴨田川で確認されたが 工事中の排水については 沈砂槽の設置等により濁水対策を実施することから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響は小さいと予測する ⅵ 底生動物 (1 種 : モクズガニ ) モクズガニの生息環境である水域は 事業実施区域には存在せず 本種は工事中の排水が流入する鴨田川で確認されたが 工事中の排水については 沈砂槽の設置等により濁水対策を実施することから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響は小さいと予測する

28 7.9 動物 (2) 予測ア工事の実施 ⅶ 貝類 (2 種 : ナガオカモノアラガイ コシダカヒメモノアラガイ ) 陸産貝類であるナガオカモノアラガイは 工事中の排水が流入する水路脇で確 認されたが 工事中の排水が流入する水路及び鴨田川では確認されていないこと から 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響はないと予測する 淡水貝類であるコシダカヒメモノアラガイの生息環境である水域は 事業実施 区域には存在せず 本種は工事中の排水が流入する鴨田川で確認されたが 工事 中の排水については 沈砂槽の設置等により濁水対策を実施することから 掘削 盛土等の土工による生息環境への影響は小さいと予測する

29 7.9 動物 (2) 予測イ施設の存在及び供用 イ施設の存在及び供用 ( ア ) 施設の存在 a 予測方法 (a) 予測事項予測事項を表 に示す 表 動物の予測事項 ( 施設の存在 ) 予測対象となる要因 施設の存在 予測事項 生息地の消失 減少 (b) 予測対象とした処理方式特定の処理方式を対象とせず 各処理方式共通の予測を行った (c) 予測地域予測地域は 動物の生息の特性を踏まえて 重要な種に係る環境影響を受けるおそれがある地域とした (d) 予測対象時期予測対象時期は 動物の生息の特性を踏まえて 計画施設の設置が完了する時期とした (e) 予測方法事業計画における環境配慮事項を踏まえて 施設の存在による生息地への直接的影響に伴う生息環境の変化を定性的に予測した b 予測結果 (a) 鳥類 (3 種 : チュウサギ ハイタカ ケリ ) チュウサギ ハイタカ ケリは いずれも事業実施区域外の水田や上空で確認されたが 繁殖に関わる行動や採餌行動等 重要な行動は確認されず 事業実施区域は生息地となっていないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する

30 (b) 昆虫類 (1 種 : ヤマトヒメメダカカッコウムシ ) 7 環境影響の調査 予測及び評価 7.9 動物 (2) 予測イ施設の存在及び供用 ヤマトヒメメダカカッコウムシは 事業実施区域外の新川沿いに成立するヨ シ群落でのみ確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する (c) 両生類 (2 種 : トノサマガエル ナゴヤダルマガエル ) トノサマガエルは 事業実施区域の南側グラウンド脇で成体及び幼体が確認された他 事業実施区域外の水田や草地で多数確認されたが 事業実施区域での確認個体数は5 個体のみであることや 事業実施区域外では多数確認されており事業実施区域は本種の主要な生息環境ではないと考えられることから 施設の存在による生息地の消失 減少は小さいと予測する ナゴヤダルマガエルは 事業実施区域外の水路及び周辺の水田等で確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する (d) は虫類 (4 種 : クサガメ ニホンイシガメ ニホンスッポン ヒバカリ ) クサガメ ニホンイシガメ ニホンスッポンは 事業実施区域外の水路及び鴨田川 新川で確認され ヒバカリは 事業実施区域外の水田や草地で確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する (e) 魚類 (5 種 : ニホンウナギ ドジョウ ナマズ メダカ類 チチブ ) ニホンウナギ ドジョウ ナマズ メダカ類 チチブの生息環境である水域は 事業実施区域には存在せず これらの種は事業実施区域外の水路及び鴨田川で確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する

31 7.9 動物 (2) 予測イ施設の存在及び供用 (f) 底生動物 (1 種 : モクズガニ ) モクズガニの生息環境である水域は 事業実施区域には存在せず 本種は事業実施区域外の鴨田川で確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する (g) 貝類 (2 種 : ナガオカモノアラガイ コシダカヒメモノアラガイ ) 陸産貝類であるナガオカモノアラガイは 事業実施区域外の水路脇で確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する 淡水貝類であるコシダカヒメモノアラガイの生息環境である水域は 事業実施区域には存在せず 本種は事業実施区域外の鴨田川で確認されたが 事業実施区域は生息地となっていないことや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと予測する

32 7.9 動物 (3) 評価 (3) 評価ア評価方法 ( ア ) 環境影響の回避 低減による評価環境影響が 事業者により実行可能な範囲内でできる限り回避 低減されているかどうかについて評価した イ環境保全措置 ( ア ) 工事の実施掘削 盛土等の土工において 環境影響を実行可能な範囲内でできる限り回避 低減するために実施する環境保全措置を表 に示す なお 事業実施区域で工事中にトノサマガエルが確認された場合は 必要に応じて事業実施区域外への移動を行うことを検討する 表 環境保全措置 ( 掘削 盛土等の土工 ) 環境保全に関する措置 事業主体 効果及び措置による環境の変化 不確実性の程度 措置に伴い生ずるおそれのある影響 沈砂槽の維持管理に努め 適切に濁水対策を実施する 事業者 重要な動物への影響の低減が期待できる 小さいと考える 特になし ( イ ) 施設の存在及び供用 施設の存在において 環境影響を実行可能な範囲内でできる限り回避 低減するため に実施する環境保全措置を表 に示す 表 環境保全措置 ( 施設の存在 ) 環境保全に関する措置 事業主体 効果及び措置による環境の変化 不確実性の程度 措置に伴い生ずるおそれのある影響 周縁部の草地を残すなど緑地の維持管理を適切に行う 事業者 重要な動物への影響の低減が期待できる 小さいと考える 特になし

33 7.9 動物 (3) 評価 ウ評価結果 ( ア ) 工事の実施建設機械の稼働等に伴う動物の重要な種及びその生息環境については 事業実施区域及びその周辺の現況は工場系の土地利用となっており 影響を受けると考えられる鳥類の重要な種 ( チュウサギ ハイタカ ケリ ) は人為的環境に適応していると考えられることや 建設機械の稼働等にあたっては低騒音 低振動型の建設機械を用いることから 建設機械の稼働等による影響はないと判断し 動物に係る環境影響が 事業者の実行可能な範囲内でできる限り回避 低減が図られている 掘削 盛土等の土工に伴う動物の重要な種及びその生息環境については 工事中の排水は沈砂槽の設置等により濁水対策を実施することから 影響は小さいと判断する さらに 環境保全措置を実施することから 動物に係る環境影響が 事業者の実行可能な範囲内でできる限り回避 低減が図られている ( イ ) 施設の存在施設の存在に伴う動物の重要な種の生息環境については トノサマガエル以外の重要な動物はいずれも事業実施区域は生息地ではないことや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少はないと判断する トノサマガエルは 事業実施区域は主要な生息環境ではないと考えられることや 計画施設からの排水は下水道に放流し 雨水排水については現況と変わらないことから 施設の存在による生息地の消失 減少は小さいと判断する さらに 環境保全措置を実施することから 動物に係る環境影響が 事業者の実行可能な範囲内でできる限り回避 低減が図られている

7.9 動物 7.9 動物 (1) 調査ア調査方法 ( ア ) 調査項目調査項目を表 7.9-1に示す 調査項目 表 7.9-1 動物の調査項目 文献その他の資料調査 現地調査 哺乳類 鳥類 昆虫類 脊椎動物 昆虫類その他主な動物に係る動物相の状況 両生類 は虫類 魚類 底生動物 クモ類 貝類 動物の重要な種の状況 注目すべき生息地の状況 ( イ ) 調査地域調査地域は 事業実施区域及び周囲約 200mの範囲を基本とし設定した

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