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1 競馬で儲けるために必要なことが 馬王Z には盛り込まれている 馬王Z は勝ち馬を予想することを目的とせず 回収率の高い馬券をいかにチョイスするかという独特のコンセプトで開発された競馬ソフトだ 20 年以上にわたって毎年ほぼ回収率100%を維持し続けるという驚異の実績で 馬王Z は多くのファンに支持されてき馬券を的中させることと馬券で儲けることは別次元の話 的中率ではなく回収率重視 つまり 儲ける ことに注力しているのが 馬王Z だ そのコンセプトから細かな運用テクニックまで 作者自らがあらためて伝授 これでアナタの馬券収支も間違いなく上向くはずだ ソフト開発 & 解説荒井俊也 ( あらいとしや ) 印刷会社勤務のかたわら 1992 年にグラフィックソフト マチエール を開発 以後 フリーのソフト作家として活動する パソコン黎明期の 1991 年に 馬王 開発に着手し 1995 年 馬王 1.0 を発表 そして 2014 年 5 月 5 年以上の開発期間を経て最終進化形の 馬王 Z をリリースした 本 PDF をご利用の場合は 以下の各項についてご了承いただきます 1 本 PDF の内容の一部あるいは全部を無断で商業利用することを禁止致します 2 本 PDF の内容を参考に馬券を購入することは 皆様の自己責任となります 3 本 PDF の内容については その正確性を保証するものではありません 4 結果 成績などのデータは 必ず主催者発行の情報と照合し確認してください 5 本 PDF の内容に基づいて被ったいかなる損害についても サイト運営者および著者は一切の責任を負わず 一切補償 賠償等は致しません 馬王ホームページ 馬券で儲けるための唯一の方法とは? 実戦カスタマイズ術開発者 荒井俊也が答えるた 1か月や2か月ならともかく なぜ20 年も100%という常識外の高回収率を続けることができたのだろうか それは 競馬予想と馬券で勝つことはまったく違うものだという考えに基づいているからだ ふつう競馬予想といえば 競馬新聞などの限られた予想材料をもとに経験 知識 工1

2 2 夫を駆使してどの馬が勝つかを予想するものだ こういう複雑な問題の総合判断力にかけては人間の能力は優秀なので 単勝1番人気の勝率は中央競馬では32 % 少頭数の地方競馬だと44 %にも達する コンピューターを駆使しても この数値を超えるのは並大抵のことではない 現に 馬王Z の予想タイム指数1位馬でも勝率は中央で28 % 地方で40 %と1番人気を超えることはできていない しかし 回収率の面から見ると話は別だ 1番人気の回収率は中央が77 % 地方も77 %なのに対し 予想タイム指数順位1位の回収率は中央87 % 地方92 %と見事に逆転する このデータは オッズは馬の能力をおおむね表しているものの 完璧に反映しているわけではないことを示している このようなオッズの偏りを利用することで 馬王Z は高い回収率をマークすることができているわけである 30 %の確率で的中する単勝オッズ2倍の馬券と 3%の確率で的中する40 倍の馬券を比べたら 長い目で見ればどちらが得かはっきりしている 的中率でいえば前者に軍配が上がるが 得になるのはもちろん後者だ このように 馬券を的中させることと馬究めればこれほど勝てる!作者自身の地方競馬収支は 直近3か月で約540万円プラス!券で儲けるということは完全に次元が違う問題で 的中率と回収率とは本質的にはまったく無関係なのに そのことを深く意識していない競馬ファンがほとんどではないだろうか それにもうひとつ たとえ勝ちそうな馬を見事に予想できたとしても いざ選び抜いた馬の馬券をどのように買うかという段階になると その判断は予想のときと打って変わって場当たり的で ただ気分と勘に頼っているのが実際のところだろう これでは人より正確な予想ができていても 的中させたいがために無駄な馬券を多く買ってしまったりして 長期的には80 %くらいの回収率になってしまうのは当然のことといえよう 短期的に見ればなかなか的中しないことに目をつぶっても 能力が人気を上回る馬を選び出し しかもどういう基準で買えば長期的な回収率が高いのか データの裏付けをとってから馬券を買うことが競馬で儲かる唯一の方法だと私は考える この意識を持つことが 馬券でプラス回収率をマークするための細い道の入口ではないだろうか 馬王 Z 開発者 荒井俊也氏の馬券収支を公開 ( 楽天競馬における過去 3 か月の成績 ) トータルでなんと 539 万 5910 円のプラス! 馬王 Z を究めれば いかに安定して勝ち続けられるかがわかるだろう

3 馬王Ｚ 導入 運用設定マニュアル まずは 馬王Ｚ をダウンロードしてインストールしよう ここではインストール 前後に注意すること インストールの手順 馬王Ｚ の起動後 運用前に確認して おくべき点などをまとめておく 馬王Ｚ を インストールする前に 馬王Ｚ を利用するために必要なパソ Ｓと ギガバイト以上のハードディスク コンの条件は Ｗｉｎｄｏｗｓ７以降のＯ 境だ また巨大なデータベースに対し膨大 空き容 量 それとインターネット接 続環 なデータアクセスがあるため できるだけ 馬 王Ｚ をフルスペックで運用 するに 高速なマシンが望ましい は中央競馬 地方競馬それぞれに 期間ラ を限定された状態ならフリーソフトとし イセンス を契約する必要があるが 機能 て使うことができる 制限される機能は 過去１８０日より 新しい予想タイム指数 と得点の使用 および完全自動投票機能 ライセンスは 馬王Ｚ のサイトや 競馬 が主なものだ 最強の法則ＷＥＢ から申し込むことがで インストールの際 パソコン内には競馬 きる データベースが構築されることになるが 間以降の競馬データを使 うためには ラ この初期データベースに収録されている期 イセンス使用 フリー使用にかかわらず 中 央競馬の場 合はＪＲＡ ＶＡＮデータ ラボ 地方競馬の場 合は地方競馬ＤＡＴ また 中央競馬の馬券を 馬王Ｚ から Ａに会員登録しておく必要がある 購入したい場合はＩＰＡＴ 地方競馬なら 楽天競馬の会員登録をしておく 馬王 サイト 競馬最強の法則ＷＥＢ にある 馬王Ｚ のページ 30 3

4 馬王Ｚ の インストールから使用まで ここでは 馬王 のサイトから 馬王Ｚ を インストールする手順について簡単に紹介し ておこう まずは 馬王 のサイトを開いて 右上にある ダウンロード ライセンス をク リック そうすると 馬王Ｚフルセットアップ のダウンロード というリンクがあるので こ れをクリックしてセットアップファイルをパ ソコンにダウンロードする ダウンロードした ＢａｏＺＳｅｔｕｐ ｍｓｉというファイルを インストールが完了したら デスクトップ 開くと 馬王Ｚ のインストールが開始される にできている 馬王Ｚ のアイコンをダブルク なお 馬王Ｚ では 最新の競馬データを リックすれば 馬王Ｚ が起動する ＪＲＡ ＶＡＮデータラボまたは地方競馬Ｄ ＡＴＡから常時取得してデータベースを最新 の状態に更新することが運用の基本だ その 王Ｚ を起動させておけばいい ためには 自動データ取得モードにして 馬 ダ ウンロー ド し たＢａｏＺＳｅｔｕｐ ｍｓｉファイルを起動するとセットアッ プ が 始 ま る 画 面 指 示 に 従 っ て 次 へ などをクリックして作業を進めよう 馬王Ｚ 画面 上部 自 動 データ取 得 ボタンの 右にある...をクリックすると自動情報取得設 定画面が開く 取得したいデータや取得のタイ ミングなどを設定しておけば 以後は自動的に データの取得と更新が行なわれる 馬王Ｚ のサイトで ダウンロード ライ センス を クリックして ダ ウンロー ド ペー ジに 進 み 馬 王Ｚフル セットアップの ダ ウ ンロー ド という リンク か らセットアップ ファイルをダウンロードする Ａ を選択する 予 想カスタ マイズ画 面が呼び出されるの ご 注 意 い た だ き たいの は で ここで各種の設定が可能だ ま ず 馬 王Ｚ を 起 動 し た 後 画 面 上 部 にある 自動データ取得 ボタンのすぐ右の 動 投 票モードにしただけでデ ライセンスユーザーの場合 自 をクリックすると自 動 情 報 取 得 設 定画面が開く ここで取得したいデータを有 ら その前に必 ず 予 想カスタ 動投票モードに切り替えるな に投 票されるという 点だ 自 フォルトの予 想 買い目が実 際 効にして ＯＫ をクリックする これで以後 は自動的にデータの更新が行なわれる またライセンスユーザーの場合 馬王Ｚ が自動投票モードになっていれば 推奨馬券 購 入 する設 定 となっているか マイズ画面からどんな馬券を の条件設定にしたがって自動投票される 推奨馬券の条件を設定するためには画面 確認しておこう インス ト ー ル が 完 了 し た ら この 画 面を閉じ デスクトップにできてい る 馬 王Ｚ のアイコンを ダ ブ ルク リックすれば 馬王Ｚ が起動する 馬王Ｚ 画面上部 自動投票 ボタンの右にある...をクリックすると自動投票設定画面が開く ここでＩＰＡＴの加入者番号や投票のタイミング などを設定するが 自動投票モードにする前に予 想カスタマイズの設定内容を確認しておこう 4 左上の 予想 Ｙ から 予想カスタマイズ 中 央 競 馬 Ｊ や 予想カスタマイズ 地方競馬 馬王Ｚ を使うにあたって 馬王Ｚ のインストール

5 馬王Z データ分析マニュアル過去のレースを分析し 回収率を左右する要素を見つけ出すのが 馬王Z における基本的な予想方法だ そのためにはデータベースの成り立ちと分析スキルを身につけることが第一歩となる データベースとSQL 馬王Z は 勝ち馬を当てることよりもひたすら回収率だけを追求するのがコンセプトだ よって回収率を左右する要素を過去の膨大なレースを分析して見つけ出すというのが 馬王Z を使った 予想 のメイン作業となる 回収率の分析には過去データを自在に扱うことが必須のスキルとなるので その方法のあらましを解説しよう 馬王Z のデータベースはMicrosoftAccess互換形式のデータベースで テーブル と呼ばれる同じ種類のデータだけをまとめた表が多数集まって構成されている 表 1 馬王データベースにおける各種テーブルレース T コース成績 T ワイドオッズ T 三連単オッズ WT 仮想投票記録 T 最新コース成績 T 出走馬 T 騎手成績 T 馬単オッズ T 枠単オッズ T カスタムキーワード設定 T 最新騎手成績 T 競走馬マスタ血統成績 T 三連複オッズ T 票数 T カスタム表示 T 最新血統成績 T 騎手マスタ調教師成績 T 三連複オッズ NT 払戻 T 残高 T 最新調教師成績 T 調教師マスタ繁殖馬マスタ三連単オッズ T 馬主マスタ設定 T 着度数 T レースマスタ単複枠オッズ T 三連単オッズ ET 生産者マスタ予想設定 T 競馬場コード出走馬マスタ馬連オッズ T 三連単オッズ KT 投票記録 T 共通設定 T 展開コード T テーブル(T)には 距離や出走頭数などレース固有のデータだけを格納したもの 馬番 馬名 タイムなど出走馬固有のデータを格納したものなど数十種類がある これらのテーブルから必要なデータをSQLと呼ばれるデータベース専用言語で取り出すのが基本だ データ分析をするときや 予想設定をするときもSQLの式で記述する 回収率データ分析機能で例を示してみよう 馬王Z のメニューバーからツール(T) 回収率データ分析(A)を選ぶと回収率データ分析画面が開く 集計対象期間を2000年1月1日 2015年12 月31 日に設定して 条件欄に 馬体重>=470 行欄に 単勝人気 と入力して 集計 ボタンを押す これは 馬体重470キロ以上の馬の単勝人気別の単複馬券成績を集計するというもので 馬体重>=470 単勝人気 がSQLの式にあたる 本来のSQLを駆使すると多岐にわたる複雑なデータベース操作ができるが 馬王Z の基本的な作業では難しいSQLを書く必要はなく SQLの文法にのっとった 条件式 を書くだけでいいように作られている さまざまなファクターやパターンについて回収率が偏る傾向を調べるためには 馬王Z のデータベースにどんなデータがあるのかを知り またその扱い方に慣れること表 2 主なテーブルの内容レース T 競馬場 競走番号 芝ダートなどのトラック情報 頭数 カスタムキーワードなどレース固有のデータを格納するテーブル 主キーは競走コードで 1 レースにつき 1 レコードに対応している出走馬 T レースごとに レースに出走する馬のデータを格納する 馬番 馬名 単勝オッズ 予想タイム指数 得点 カスタムキーワードなどそのレースの出走馬に関係するデータだけが納められる 出走馬 T は各レースの出走馬ごとに 1 レコードが作られるので 100 万レコードを超える 馬王 Z データベースのなかでも最も巨大なテーブルだ 主キーは競走コードと馬番の 2 つの組み合わせで これでどのレースの何番の馬という識別ができるようになっている 馬王の予想時には レース T と出走馬 T を連結したレコードセットで計算が行われることが多く この 2 つが基本中の基本テーブルといえる その他のテーブルは必要に応じてさらに連結される競走馬マスタ馬名 血統 所属厩舎 血統登録番号 毛色など競走馬固有のデータを格納するテーブル 主キーは血統登録番号で 競走馬一頭につき 1 レコードに対応している騎手マスタ騎手に関する固有のデータを格納するテーブル 主キーは騎手コードで 騎手一人につき 1 レコードに対応レースマスタレース固有のデータのうち JRA-VAN 地方競馬 DATA で取得したままのデータを格納するテーブル JRA-VAN などで取得したデータのうち 利用頻度の高い項目はレース T にも格納されている レース T になくてレースマスタにあるデータは必要に応じて連結したレコードセットで取り出すことができる 主キーは競走コードで 1 レースにつき 1 レコードに対応している投票記録 T ユーザーが IPAT または楽天競馬で自動投票した馬券 ( 自動投票していなくて手作業で追加も可 ) のすべてのデータを格納する MasterDB フォルダの BaoZ_Bet.mdb というデータベースファイルにおさまっている競馬場コード海外もふくめたすべての競馬場 地域について 競馬場のコード 名称 略名などを収録が第一歩になる 馬王データベースからよく使うと思われる競馬データの項目(キーワード)を次ページ以降の表3 4に列挙しておこう 馬王Z では 回収率データ分析だけでなく推奨馬券の条件設定なども すべて SQL式 で書く たとえば 得点が53 以上で単勝オッズが5倍以上か 得点が50 以上で単勝オッズが10 倍以上 という条件で単勝馬券を設定しようとすれば 表5の通りとなる >= は 以上 ANDは かつ ORは または という意味で こういうパーツを演算子と呼ぶ 主な演算子とその意味は表6の通りだ 表 5 SQL 式の一例 得点が 53 以上で単勝オッズが 5 倍以上か 得点が 50 以上で単勝オッズが 10 倍以上得点 >=53 AND 単勝オッズ >=5 OR 得点 >=50 AND 単勝オッズ >=10 5

6 表 3 出走馬 T での予想時に使えるキーワード 競走コード ( 主キー ) レースを識別するコード倍内容はレース T の競走コードの項を参照 馬番 ( 主キー ) 出走馬の馬番バ競走コードと馬番がセットで出走馬が特定できる 枠番 バ出走馬の枠番 馬名 テ馬名 血統登録番号 長競走馬を識別するコード 性別コード 出走時点での性別を示すコードバ 1: 牡馬 2: 牝馬 3: せん馬 このレースの年月日 年月日 日レース T の月日と同じものだが 月日 としていないのはレー ス T のものか出走馬 T のものかあいまいさを避けるためである 予想タイム指数 倍出走馬の過去走成績から推定した予想タイム指数 予想タイム指数順位 バこのレース内における出走馬の予想タイム指数順位 デフォルト得点 整馬王 Z の標準設定の計算式による得点 得点 V1 整馬王 4 の得点 V1 計算式による得点 得点 V2 整馬王 4 の得点 V2 計算式による得点 得点 V3 整馬王 Z デフォルト得点の穴狙いタイプの計算式による得点 得点 整選択した得点計算方法による得点 出走馬の馬券としての評価順位で この値が 1 のとき 2 馬券評価順位 バのとき〇 3 のとき などの予想印が出馬表に表示される 初期設定では 得点 予想タイム指数の高い順になるが 設 定により自由な順序ルールに変更可能 近走競走コード 1 倍前走の競走コード 近走馬番 1 バ前走の馬番 近走競走コード 2 倍前々走の競走コード 近走馬番 2 バ前々走の馬番 近走競走コード 3 倍三前走の競走コード 近走馬番 3 バ三前走の馬番 近走競走コード 4 倍四前走の競走コード 近走馬番 4 バ四前走の馬番 近走競走コード 5 倍五前走の競走コード 近走馬番 5 バ五前走の馬番 次走競走コード 倍次走の競走コード 次走馬番 バ次走の馬番 休養週数 整前走と今回の間の出走間隔を週であらわす 0 のとき連闘 1 のとき中 1 週となる 休養後出走回数 整 60 日以上の休養のあと今回までに休養なしで何回出走したかをあらわす 単勝配当 長この馬の単勝の払戻金 (2 着以下のときは 0) 複勝配当 長この馬の複勝の払戻金 (4 着以下のときは 0) 単勝オッズ 単この馬の単勝オッズ 単勝人気 バこの馬の単勝人気順 単勝支持率 単単勝支持率の概算値で 0.0 ~ 1.0 の値を取る 複勝オッズ 1 単この馬の複勝の下限オッズ 複勝オッズ 2 単この馬の複勝の上限オッズ 単勝推定オッズ 単三連単のシェアから推定した単勝オッズ 複勝推定オッズ 単三連単のシェアから推定した複勝オッズ 連対推定オッズ 2 着払いの複勝に相当する仮定の馬券のオッズを三連単の単シェアから推定したオッズ 馬単合成オッズ 馬単の 1 着総流しでオッズで配分して買った場合の疑似的な単単勝オッズ 予想オッズ 単過去走成績から馬王 Z が予想した単勝オッズ 予想人気 バ予想オッズの順位 父馬が同じ馬の今回レースに近い距離における複勝回収率成 血統距離評価 績を偏差値として評価した値 血統評価および調教師評価 騎整手評価では 58 以上を A 評価 54 以上を B 評価 47 以上を C 評価 43 以上を D 評価 42 以下を E 評価として表示する 血統トラック評価 父馬が同じ馬の今回レースと同じトラック ( 芝 ダート ) と馬整場状態のときの単複回収率成績を偏差値評価したもの 血統成長力評価 父馬が同じ馬の今回レースと同じ馬齢のときの複勝回収率成整績を偏差値評価したもの 血統総合評価 血統距離評価 血統トラック評価 血統成長力評価を総合的整に評価した値 血統距離評価 B 母の父馬が同じ馬の今回レースに近い距離における複勝回整収率成績を偏差値として評価した値 血統トラック評価 B 母の父馬が同じ馬の今回レースと同じトラック ( 芝 ダート ) 整と馬場状態のときの単複回収率成績を偏差値評価したもの 血統成長力評価 B 母の父馬が同じ馬の今回レースと同じ馬齢のときの複勝回収整率成績を偏差値評価したもの 血統総合評価 B 血統距離評価 B 血統トラック評価 B 血統成長力評価 B を整総合的に評価した値 先行指数 過去走の位置取りから今回の位置取りを予想して指数化した単値 100 に近いほど先行すると予想される 先行指数順位 バ先行指数の順位で 今回のレースの位置取り予想に相当する 予想展開バ先行指数順位から 1: 逃げ 2: 先行 3: 差し 4: 追込みに分類した値 クラス変動 整前走の出走クラスから上級条件に移動していればプラス値 下級条件に移動していればマイナス値となる ( 中央競馬のみ ) 騎手コード 整騎手を識別するコード 騎手名 テ 3 文字で表した騎手名 騎手所属場コード 整騎手の所属競馬場をあらわす 中央競馬所属騎手は 0 に設定 見習区分 バ騎手の減量区分を表す 1: 1kg 減 2: 2kg 減 3: 3kg 減 騎手ランキング 整騎手の所属競馬場内での前月までの過去 1 年の勝利数ランキング順位 テン乗り Y 騎手がこの馬に初めて騎乗するかどうかをあらわす 騎手評価 この馬の騎手の前月までの過去 1 年のデータから 距離 トラッ整ク 馬場状態を加味して複勝回収率を偏差値として評価したもの 調教師評価 整この馬の調教師の前月までの過去 1 年のデータから 休養間隔 馬齢 競馬場を加味して複勝回収率を偏差値として評価したもの 前月まで過去 1 年の今回と同じ競馬場の同トラック 距離に 枠順評価 整おける内枠 中枠 外枠の前月までのデータをもとに この 馬の枠番の勝率を偏差値評価した値 前月まで過去 1 年の今回と同じ競馬場の同トラック 距離に 脚質評価 整おける勝ち馬の位置取りデータをもとに この馬の予想展開 を偏差値評価した値 キャリア 整このレース以前に出走したレースの回数 ( 中央 地方合算 ) 調教師コード 整調教師を識別するコード 調教師所属場コード 整調教師の所属競馬場をあらわす 中央競馬所属調教師は 0 に設定 調教師名 テ 3 文字で表した調教師名 所属 テ調教師の所属地域名 転厩 テ前走と所属が変わった場合 前走の所属を格納する 馬齢 バ年から生年を引いたものを馬齢としてあらわす 負担重量 整 0.1kg 単位で表した負担重量 斤量比 単負担重量を馬体重で割った値を百分率であらわす 馬体重未発表段階では前走馬体重で計算 馬体重 整今回の発表馬体重 (kg 単位 ) 計測不能の場合は 999 が入る 馬体重増減 整前走の馬体重からの増減 出走状態を表すコード 異常区分コード バ 1: 出走取消 2: 発走除外 3: 競走除外 4: 競走中止 5: 失格 6: 落馬再騎乗 7: 降着 出走馬メモ テ出走馬についてのメモを格納するためのフィールド 距離増減 整前走の距離からの増減 ( 単位 :m) 前走着順 バ前走の確定着順 前走人気 バ前走の単勝人気 前走着差 整前走の着差 ( 単位 0.1 秒 ) 前走が 1 着のときは 2 着馬との着差をマイナス値であらわす 前走のトラック種別コード 前走トラック種別コード 0: 芝バ 1: ダート 2: 障害 前走馬体重 整前走の馬体重 前走頭数 バ前走の出走頭数 前走休養週数 整前走の時点での休養週数 タイム指数上昇係数 単過去 90 日以内の過去走のタイム指数の推移が上昇ぎみならプラス値 下降ぎみならマイナス値となる タイム指数回帰推定値 倍過去 90 日以内の過去走のタイム指数の推移を統計処理して 今回におけるタイム指数を推定したもの タイム指数回帰準偏差 単過去 90 日以内の過去走のタイム指数のばらつきを計算した値 小さいほど安定していることをあらわす 以下は予想時に使えないキーワード このレースの走破タイム ( 単位 0.1 秒 ) たとえば 1350 となっ タイム 整ているとき 1 分 35 秒ではなく 135 秒 =2 分 15 秒であ ることに注意が必要 タイム指数 倍このレースのタイムから計算されたタイム指数 前に入線した馬との差を表すコード 1 着馬の場合は 2 着馬との差 D: 同着 H: ハナ差 A: アタマ差 K: クビ差 Z:10 馬身差 着差コード T: 大差テ 14:1/4 馬身差 12:1/2 馬身差 43:3/4 馬身差 1:1 馬身差 114:1 馬身 1/4 差 112:1 馬身 1/2 差 134:1 馬身 3/4 差 以下 9 馬身 3/4 差まで同様に設定 着差 1 着馬 ( 自身が 1 着のときは 2 着馬 ) とのタイム差を 0.1 秒整単位で表したもの 投票直前単勝オッズ 単推奨馬券自動投票の直前に自動取得した単勝オッズを格納 投票直前複勝オッズ 単推奨馬券自動投票の直前に自動取得した複勝オッズ ( 下限 ) を格納 先行率 単最終コーナーの位置取りを頭数で割った数値 ペース偏差値 この馬のペースを偏差値としてあらわしたもの 50 が平均単ペースで 数値が大きいほど前半ペースが速いことを示す 位置取りと着順 着差との関係から見た走り方のコード 11 楽逃切 41 中抜出 12 逃切る 42 中位伸 13 逃粘る 43 中伸も 14 逃一息 44 中位侭 15 逃一杯 45 中一杯 21 先抜出 46 中位退 展開コード 22 先行伸 51 直一気バ 23 先行粘 52 後方伸 24 先一息 53 後伸も 25 先一杯 54 後方詰 31 好抜出 55 後追上 32 好位伸 56 後方侭 33 好位侭 34 好一杯 35 好位退 入線順位 バ降着を考慮しない入線順位 確定着順 バ降着を考慮した確定着順 コーナー順位 1 バ 1 角の順位 ( コースによっては存在しない ) コーナー順位 2 バ 2 角の順位 ( コースによっては存在しない ) コーナー順位 3 バ 3 角の順位 ( コースによっては存在しない ) コーナー順位 4 バ 4 角の順位 ( 新潟直線は上がり 3F 時点での順位 ) 上がりタイム 整ラスト 3F の走破タイム データ型の種類倍 : 倍精度実数型 単 : 単精度実数型 整 : 整数型 長 : 長整数型 バ : バイト型 テ : テキスト型 Y:Yes/No 型 日 : 日付時刻型 馬王 Z 内には豊富なデータベースが用意されているこれらを各種の条件式で徹底的に分析し回収率アップにつながるファクターを見つけ出せ 6

7 表 4 レースT での予想時に使えるキーワード レースを識別するためのコード Yyymmddjjrr の形式の倍精度実数型の数値である Y: 1999 年以前 年以降 2 yy: 西暦下二ケタ mm: 月 dd: 日 競走コード ( 主キー ) 倍 jj: 場コード rr: 競走番号 例 : なら 2014 年 10 月 26 日東京 11 レースになる 注意 : 馬王 4 の競走コードとは体系が異なる 馬王 4 の競 走コードは jjyyknrr(jj は場コード yy は西暦下 2 桁 k は 回次 n は日次,rr は競走番号 2 桁 ) なので互換性はない 月日 日レースの開催年月日 距離 整レースの距離 (m) トラックの種類をあらわすコード トラック種別コード 0: 芝バ 1: ダート 2: 障害 トラックを詳細に分類したコード 10: 芝 直 23: ダート 左 11: 芝 左 24: ダート 右 12: 芝 左外 25: ダート 左内 13: 芝 左内 外 26: ダート 右外 14: 芝 左外 内 27: サンド 左 15: 芝 左内 2 周 28: サンド 右 16: 芝 左外 2 周 29: ダート 直 トラックコード バ 17: 芝 右 51: 芝 襷 18: 芝 右外 52: 芝 ダート 19: 芝 右内 外 53: 芝 左 20: 芝 右外 内 54: 芝 21: 芝 右内 2 周 55: 芝 外 22: 芝 右外 2 周 56: 芝 外 内 57: 芝 内 外 58: 芝 内 2 周 59: 芝 外 2 周 競馬場を識別するコード 1 札幌 36 水沢 2 函館 42 浦和 3 福島 43 船橋 4 新潟 44 大井 5 東京 45 川崎 場コード 6 中山 46 金沢バ 7 中京 47 笠松 8 京都 48 名古屋 9 阪神 50 園田 10 小倉 51 姫路 54 高知 30 門別 55 佐賀 35 盛岡 101 以降は海外 場名 テ競馬場名の漢字表記 主催者コード バ 1: 中央競馬 2: 地方競馬 競走番号 バレース番号 1 ~ 12 回次 バ中央競馬の開催回目 日次 バ中央競馬の開催日目 グレードコード テ A: GⅠ B: GⅡ C: G Ⅲ D: その他重賞 E: 特別 F: J-GⅠ G:J-GⅡ H:J-G Ⅲ 競走種別コード バ 11: 2 歳 12:3 歳 13:3 歳以上 14:4 歳以上 18: 障害 3 歳以上 19: 障害 4 歳以上 701: 新馬 702: 未出走 703: 未勝利 999: オープン 競走条件コード 整 1 ~ 700: 最若齢条件の賞金上限 ( 単位 100 万 ) (5 のとき 500 万以下 10 のとき 1000 万以下 ) 地方競馬には適用されない 競走条件名称 テ地方競馬を含めた 競走条件の文字列 競走名略称 競走名の短縮文字列テ正式競走名はレースマスタ. 競走名本題に格納 発走時刻 日発走時刻の年月日時分 ( データには日付も含まれる ) 頭数 バ登録頭数から取消 除外馬を除いた頭数 登録頭数 バ出馬表登録のときのレースの出走頭数 初出走頭数 バ当該レースのなかの初出走の馬の頭数 混合 Y 牡馬と牝馬が混合して出走しているかを示す 馬場状態コード バ 1: 良 2: 稍重 3: 重 4: 不良 天候コード バ 0: 未設定 1: 晴 2: 曇 3: 雨 4: 小雨 5: 雪 6: 小雪 予想勝ち指数 倍勝馬の予想タイム指数を予想した数値 人気馬得点 1 整 1 番人気馬の得点 人気馬支持率 1 単 1 番人気馬の支持率の概算値 (0.0~1.0の間の値をとる) 人気馬馬券評価順位 1 バ 1 番人気馬の馬券評価順位 人気馬得点 2 整 2 番人気馬の得点 人気馬支持率 2 単 2 番人気馬の支持率の概算値 (0.0~1.0の間の値をとる) 人気馬馬券評価順位 2 バ 2 番人気馬の馬券評価順位 人気馬得点 3 整 3 番人気馬の得点 人気馬支持率 3 単 3 番人気馬の支持率の概算値 (0.0~1.0の間の値をとる) 人気馬馬券評価順位 3 バ 3 番人気馬の馬券評価順位 投票フラグ Y このレースがすでに自動投票されたかどうかを示す 波乱度 一番人気の予想タイム指数を評価して 1: 順当 2: 小波乱 3: 整波乱 4: 大波乱まで 4 段階評価したもの レースメモ テレースに関するメモを格納するためのフィールド オッズ取得時刻 日単複オッズを取得した日付時刻 楽天最大還元率 整楽天競馬でこのレースの最大の還元ポイント率 自動投票対象 Y 自動投票の対象とするレースかどうかを示す 馬券発売フラグ 長このレースでの発売馬券の種類をビット表現であらわしたもの 馬体重取得済 Y 馬体重を取得済みのレースかどうかを示す 以下は予想時に使えないキーワード ( 分析または前走以前のレースについてのもの であれば予想に使える ) 前 3ハロン レースの最初の3 ハロンのタイムが配信されていれば格納さ整れる ( 単位 0.1 秒 ) 前 4ハロン レースの最初の4 ハロンのタイムが配信されていれば格納さ整れる ( 単位 0.1 秒 ) 後 3ハロン 整レースの最後の3 ハロンのタイム ( 単位 0.1 秒 ) 後 4ハロン レースの最後の 4ハロンのタイムが配信されていれば格納さ整れる ( 単位 0.1 秒 ) 前半タイム 整レースのラップタイムから計算した前半のタイム ( 単位 0.1 秒 ) 一着馬名 テこのレースで 1 着になった馬の名前 二着馬名 テこのレースで 2 着になった馬の名前 一位入線タイム 整このレースで 1 位に入線した馬のタイム ( 単位 0.1 秒 ) 二位入線タイム 整このレースで 2 位に入線した馬のタイム ( 単位 0.1 秒 ) 一位入線馬番 バこのレースで 1 位に入線した馬の馬番 二位入線馬番 バこのレースで 2 位に入線した馬の馬番 予想計算済み Y 予想タイム指数などこのレースの予想計算が済んでいるかを示す ペース 前半タイムからこのレースのペースを "H","M","S" で分類しテたもの ラップタイム テハロン (200m) ごとのレースのタイムを 3 桁ずつの文字列で表した文字列 メインレース Y メインレースかどうかを示す ( 最終レースの一つ前のレースならメインレースと判断する ) 締切前一番人気オッズ 単締切前の取得オッズでの一番人気のオッズ 投票直前オッズ時刻 日投票直前にオッズを取得しにいったときの オッズの時刻 その他のテーブルの主要収録データは 単行本 馬王 Z 投資馬券術 をご参照ください 表 6 馬王 Z で使える主な演算子 算術演算子 意味 例 結果 ^ べき乗する 7^2 49 * 乗算する 2*3 6 / 除算する 7/2 3.5 整数除算する Mod 割り算の余り 123 Mod 加算する 減算する 文字列連結演算子 意味 例 結果 & 文字列を連結 "1 "& "5" "15" 比較演算子 意味 例 結果 = 等しい 馬齢 =3 3 歳馬のときに真 <> 等しくない 馬齢 <>3 3 歳馬以外のときに真 > 大きい 馬齢 >3 4 歳馬以上のときに真 >= 等しいか大きい 馬齢 >=3 3 歳馬以上のときに真 < 小さい 馬齢 <4 4 歳未満のときに真 <= 等しいか小さい 馬齢 <=4 4 歳以下のときに真 論理演算子 意味 例 結果 Not 条件式の結果を反転する Not( 馬齢 <=3) 3 歳以下でないとき真 And 二つの条件式が両方得点 50 以上で単勝得点 >=50 And 単勝人気 >1 成立するか人気 2 以上のとき真 Or 得点 55 以上かまたは二つの条件式のどち得点 >=55 Or 馬券評価順位 =1 馬券評価順位が 1 のらかが成立するかとき真 Between 演算子 意味 Between [ 値 ] Between [ 下限 ] And [ 上限 ] のように書き 値が下限から上限の範囲に含まれるときに真となる In 演算子 In 意味 [ 値 ] In ([ 候補 1],[ 候補 2],[ 候補 3],...) のように書き 値が括弧内の候補のどれかに一致したときに真となる 7

8 IIf 関数 IIf(条件式, 条件が真のときの式, 条件が偽のときの式) IIf 関数は 第一パラメータの 条件式 の結果により ２つ の違う式の結果が採用されるという働きを持っている 例えば IIf( 頭数 >=16, 3, 2) という式は 16 頭以上のレー スなら３ そうでなければ２を返す式となる IIf 関数を組み合わせてもっと複雑に条件を分けることも可能 だ IIf(頭数>=16, 3, IIf(頭数>=14, 2, 1)) これは IIf 関数を入れ子にした式だが 頭数が 16 以上のとき は３ そうでないときは頭数が 14 以上のときは２ それ以外は 1を返すという式になる このように入れ子にすることで さま ざまな条件を複雑に組み合わせる計算が可能になる Switch 関数 Switch(条件1, 値1[,条件2, 値2,...]) Switch 関数は 条件と値の組み合わせを並べて書き 左か ら条件を調べていって条件が適合したときはそれに対応した値 が Switch 関数の値となる IIf 関数と違って多数の分岐をひとつ の式で書くことが可能だ たとえば Switch( 性別コード=1, " 牡馬 ", 性別コード=2, " 牝馬 ", True, " せん馬 ") のように使う 最後の Trueというのは 性別コードが１ ２以外のときはす べて条件に適合するという意味で Switch 関数を書くときのお 約束みたいなものだ 8 さまざまな関数を マスターすることで より複雑な条件を設定して 過去のレースを 分析することができる 関数名 ([ パラメータ,...]) データベースの分析に 便利な 関数 [ ]は省略可能であることを示す 馬王Ｚ では 演算子のほかに関 数とマクロというものを使える マ クロについては次のページで説明 関数とは 与えられたパラメータ 出すもので データベースシステム をもとに特 定の計 算 をして答 えを 数ある関 数の中で 馬王Ｚ の式 にあらかじめ備わっている を書くのに一番重宝するのが条件制 御 関 数 だ ここでは条 件 制 御 関 数 のほか 使う機会の多い関数のいく つかを紹介しよう 特にＩＩｆ関数 数を適宜使 う と 複 雑な場 合分け Ｓｗｉｔｃｈ関 数 Ｃｈｏｏｓｅ関 を含むプログラムのような式を書け るので便利だ 関数の記述形式

9 文字列操作関数 Mid( 文字列, 開始位置 [, 長さ ]) 文字列の開始位置から指定した長さの文字列を切り出す 長さを指定しないときは文字列の最後までとなる Left( 文字列, 長さ ) 文字列の左端から指定の長さだけ取り出す Right(( 文字列, 長さ ) 文字列の右端から指定の長さだけ取り出す Len( 文字列 ) 文字列の長さを返す Instr([ 開始位置,] 文字列, 検索文字列 ) 文字列から検索文字列を探して 見つかった位置を返す 見つからなかったときは 0 を返す Format( 値, 書式文字列 ) 値を書式文字列にのっとって変換した文字列を返す 書式文字列にはいろいろあるが 例として "0000" なら 4 桁の数字文字列 "yyyy 年 mm 月 dd 日 " なら例えば "2017 年 01 月 01 日 " という文字列になる Partition( 数値, 下限値, 上限値, 間隔 ) 数値が下限値と上限値までの間隔で区切られたどの区間に属するのかを文字列で返す 数値は数値型であればよいが 下限値 上限値 間隔はすべて正の整数である必要がある StrConv( 文字列, 変換の種類 ) 文字列を半角または全角文字に変換する 変換の種類には半角に変換するときは 8 全角に変換するときは 4 を指定する Choose 関数 Choose( 何番目の値を返すかの式, 値 1[, 値 2,...]) Choose 関数は 最初のパラメータの 何番目の値を返すかの式 によって その順番にある値が採用されるという働きを持つ関数だ たとえば Choose( 性別コード, " 牡馬 ", " 牝馬 ", " せん馬 ") のときは 性別コードが 1 のときは 1 番目の " 牡馬 " 2 のときは " 牝馬 " 3 のときは " せん馬 " がこの式の結果になる 注意点としては 何番目の値を返すかの式 は 1 から始まる番号で 値のリスト数を超えてはならない 日付時刻関数 Date() 現在の日付を返す Now() 現在の日付時刻を返す Year( 日付時刻 ) 日付時刻の年部分を返す Month( 日付時刻 ) 日付時刻の月部分を返す DateAdd( 加算する時間の種類, 加算する時間, 日付時刻 ) 日付時刻に指定した時間を加算した日付時刻を返す 加算する時間の種類は "s" が秒 "n" が分 "h" が時 "d" が日 "m" が月 "yyyy" が年となる その他の関数 Val( 数値にしたい文字列 ) 文字列が数値を意味する文字列ならそれを数値に変換する IsNull( 値 ) 何も入っていない値かどうかを調べる Int( 値 ) 小数点以下を切り捨てた整数に変換する 9

10 <雑な式を短縮した 馬王 Z にあらかじめ登録されたもののほかユーザー自身で追加することも可能複雑で面倒な分析も マクロがあれば簡単だ複マクロを表にまとめたので参考にしていただて長い式が登録されていて このマクロを使に似ている が これは関数のように見えてそうではなが可能で よく使う長い式を登録しておくとaとbの小さいほうの値を返す働きをすると便利なものである という式に展開される きたい 表 7 馬王 Z に標準で登録されている主なマクロ らかじめ登録してあるもので 使い方は関数連オッズ 三連単オッズなど)はマクロとしく 実行の際に IIf(a編集(うになっている 標準で登録されている主なうことで毎回面倒な式を書かないですむよマクロ の働き 馬王Z では単複オッズ以外のオッズ(馬マクロというのは 複雑な式を短縮形であマクロはメニューの 予想(Y) マクロのたとえば MinimM) でユーザーも独自に追加することum(a,b,a,b) と書くb) IsJRA IsNAR 中央競馬かどうか 地方競馬かどうか 馬連連番 馬単連番 ワイド連番 三連複連番 各式別の連番三連単連番 Medium(a,b,c) a,b,c のうち中央の値を返す Maximum(a,b,c) a,b,cのうち最大の値を返す Minimum(a,b,c) a,b,cのうち最小の値を返す 馬連オッズ 計算対象の2 頭の馬連オッズ 連勝オッズ 計算対象の2 頭の馬連または枠連のみの場合の枠連オッズ ワイドオッズ 計算対象の2 頭のワイドオッズ 馬単オッズ 計算対象の2 頭の馬単オッズ 裏馬単オッズ 計算対象の2 頭の馬単オッズの逆の連番の馬単オッズ 枠連オッズ 計算対象の2 頭の枠連オッズ 三連複オッズ 計算対象の3 頭の三連複オッズ 三連複オッズ JRA 計算対象の3 頭の三連複オッズ (JRA 専用 ) 三連複オッズ NAR 計算対象の3 頭の三連複オッズ ( 地方専用 ) 三連単オッズ 計算対象の3 頭の三連単オッズ 三連単オッズ JRA 計算対象の3 頭の三連単オッズ (JRA 専用 ) 三連単オッズ NAR 計算対象の3 頭の三連単オッズ ( 地方専用 ) 三連複簡易オッズ 計算対象の3 頭の複勝オッズから推定した高速な簡易三連複オッズ 三連単簡易オッズ 計算対象の3 頭の単勝オッズから推定した高速な簡易三連単オッズ 馬単有利 計算対象の2 頭の馬連と馬単裏表購入を比較して馬単有利かどうか 馬連有利 PATTERN PATTERN3 前走が地方競馬前走が中央競馬二頭の得点の合計二頭の得点の最大二頭の得点の最小二頭の馬券評価順位の合計二頭の馬券評価順位の最大二頭の馬券評価順位の最小三頭の得点の合計三頭の得点の最大三頭の得点の最小三頭の得点の中央三頭の馬券評価順位の合計三頭の馬券評価順位の最大三頭の馬券評価順位の最小三頭の馬券評価順位の中央 計算対象の2 頭の馬連と馬単裏表購入を比較して馬連有利かどうか計算対象の2 頭の馬券評価順位を一つの数値にする計算対象の3 頭の馬券評価順位を一つの数値にする計算対象馬の前走が地方競馬かどうか計算対象馬の前走が中央競馬かどうか計算対象の2 頭の得点の合計計算対象の2 頭の得点の大きいほうの値計算対象の2 頭の得点の小さいほうの値計算対象の2 頭の馬券評価順位の合計計算対象の2 頭の馬券評価順位の大きいほうの値計算対象の2 頭の馬券評価順位の小さいほうの値計算対象の3 頭の得点の合計計算対象の3 頭の得点の大きいほうの値計算対象の3 頭の得点の小さいほうの値計算対象の3 頭の得点の中央の値計算対象の3 頭の馬券評価順位の合計計算対象の3 頭の馬券評価順位の大きいほうの値計算対象の3 頭の馬券評価順位の小さいほうの値計算対象の3 頭の馬券評価順位の中央の値 10

11 11 各種ファクターの有効性を分析する 中央競馬編 馬王Z に搭載された予想タイム指数競走馬の実力を測るこの数値があればどんな馬が儲かるのかを分析できる! 馬王Z の回収率データ分析機能を用いて 実際に過去のレースを分析してみよう さまざまな条件を組み合わせて 回収率が100%を超える馬券 を絞り込んでいくことが勝利への道だ 予想タイム指数と単勝人気 馬王Z の回収率データ分析機能を使い 回収率に偏りのあるファクターを調べながら馬券を絞り込んでいく手法で 回収率100%を超える単勝馬券の条件を探ってみよう 馬王Z には予想タイム指数という馬の能力を公平に測るための指数がある 予想タイム指数は単純に過去数戦のタイムを縦方向だけで評価するのではなく 同走各馬との横の関係も考慮した独自の理論によって算出されていて 馬王Z の予想の柱となるものだ ただ 予想タイム指数は小数点以下を含む実数値なので そのまま分析するのは難しい そこでまずは 予想タイム指数に順位をつけた 予想タイム指数順位 を使って分析してみる 的中率 回収率ともに 予想タイム指数順位の上位から下位にかけて見事に低下していくことがわかる これと単勝人気で分析した結果を比べてみよう 全体としては人気が下がるほど的中率はもちろん回収率も低くなる傾向がハッキリと出ている 予想タイム指数順位 単勝人気ともに 上位と下位の回収率の差は歴然としている 予想タイム指数順位と単勝人気順には一定の相関関係があるので当然でもある ただし予想タイム指数順位と回収率が一直線に比例していたのとは違って 人気上位 予想タイム指数順位と的中率 回収率の関係 単勝人気と的中率 回収率の関係馬は売れすぎ傾向があるようで回収率がやや低くなるのが特徴だ 次に 相互の関連を調べるためにクロス集計をしてみよう 行に予想タイム指数順位 列に単勝人気と入力する また 共通条件 の欄に おまじないとして次の式を入れておく (単勝オッズ*10 )Mod10 <>7これは 単勝オッズの少数の位が7以外の馬だけを対象にする設定だ ランダムに一部の馬を分析しないことで最終的に設定の一般性を確認するのが目的だ もちろん7という数字に深い意味はない 集計を実行すると 次のような結果になる クロス集計では 一番下にあるタブを選択することで表示する内容を変えることができる ここでは 単勝件数 タブを選んで 予想タイム指数順位と単勝人気の一致度を見てみよう 予想タイム指数順位と単勝人気のクロス集計

12 12 たとえば3の行 つまり予想タイム指数順位3位の馬を見ると 3の列 つまり単勝3番人気である件数が6509と最多になっている が その前後の人気にも広くバラケていて 一致度はそれほど高いものではないことがわかると思う 次に 単勝回収率 タブを選んでみる しばし眺めていると傾向が見えてくるはずだ 先ほどと同じく3の行 つまり予想タイム指数順位3位の馬を見ると 1や2の列=単勝1 2番人気のときは回収率が80 %を下回っているのに対し 5の列=5番人気から右では100%を超えることが増える つまり同じ予想タイム指数順位なら人気がないほど回収率は高い傾向にあるわけだ また同じ人気なら予想タイム指数順位が上位であるほど回収率が高いという傾向も読み取れる 回収率データ分析画面では マウスで範囲指定すると選択された範囲が黄色背景表示となり その部分だけの集計が可能だ そこで回収率が95 %を超えそうな範囲 たとえば予想タイム指数順位1位なら単勝3番人気以下 予想タイム指数順位2 3位の単勝5番人気以下を範囲指定してみよう 予想タイム指数順位と単勝人気順の相関すると この範囲の回収率成績はなんと驚きの100 1%! これを最初の絞り込み条件として 条件式に書き直すと下のようになる ほかにも回収率を左右するファクターを見つけ それと組み合わせればより安定した回収率100%超えも十分視野に入る数値である 予想タイム指数順位が回収率を劇的にアップさせるための最重要ファクターだということをご理解いただけると思う 予想タイム指数順位 単勝人気で見る回収率 予想タイム指数順位 単勝人気のクロス集計から回収率が 95% を超えそうな範囲をマウスで選択する予想タイム指数順位 =1 AND 単勝人気 >=3 OR 予想タイム指数順位 <=3 AND 単勝人気 >=5 予想タイム指数順位と単勝人気のクロス集計から回収率のいい部分だけを抜き出す

13 13 性別と季節人間のスポーツ大会では 男女が同じ試合でタイムを競うなどということはまったく考えられない だが競馬では普通にそれが行なわれている 牡馬も牝馬も見た目や体格に人間のような差はなく 歴然とした走破タイムの差もないように見えるためそうしているわけだが 分析にかけると大きな差があることがわかる 牝馬については 夏の牝馬を買え とか 冬の牝馬は買うな という競馬格言がよく知られている そこでまずは季節による違いを知りたいのでクロス集計してみよう 条件欄には先ほどの 予想タイム指数順位と単勝人気のクロス集計 において回収率のいい部分だけを抜き出した絞り込み条件をそのまま使う 続いて行には 性別コード=2 と入れる 性別コードは1が牡馬 2が牝馬 3がせん馬なので 性別コード=2 でグループ化することで牝馬のときが 1 (真) 牡馬 せん馬のときが 0(偽) というグループに分けられる 列は Month(月日) とする Monthは月日からそれが何月かを取り出す関数だ 結果は 通年では牡馬と牝馬の回収率に大きな差はないが 季節によって大きな偏りがあることがわかる 行が 1 つまり牝馬の回収率は5月から9月までが高く 1月から4月までは100%を下回っている まさに格言の通り 牝馬は夏の回収率が高く 冬の回収率は低いのだ 加えて逆に牡馬は夏の回収率が低いことも判明する そこで 回収率が明らかに低い1月から4月までの冬季の牝馬と 6月から9月までの夏季の牡馬をカットする絞り込みを行なってみよう 新しい条件式は次のようになる こうして絞り込んだ結果は単勝回収率105 8%となる 予想タイム指数順位 単勝人気 性別と季節 というファクターだけで損益分岐点を超えたことになる 馬体重と回収率の関係を探る馬体重というものも実は回収率を左右するファクターだ もちろん 馬込みの中で馬格負けしない大型馬のほうがよいことは言うまでもない 条件は空欄にして 馬体重でグループ分けしてみよう 回収率データ分析で行に入れる式は下の通りだ 性別と月のクロス集計 ( 予想タイム指数順位 =1 AND 単勝人気 >=3 OR 予想タイム指数順位 <=3 AND 単勝人気 >=5) AND IIf( 性別コード =2, Month( 月日 ) Not In (1,2,3,4), Month( 月日 ) Not In (6,7,8,9)) 予想タイム指数順位 / 単勝人気 / 性別 / 月のデータをもとに回収率の低い部分をカットする 予想タイム指数順位 / 単勝人気 / 性別 / 月のデータをもとに回収率の低い部分をカットした集計結果 馬体重と回収率の関係 Partition( 馬体重, 400, 519, 10) 馬体重でグループ分けする式これは馬体重400キロから519キロまでを10 キロ刻みの区間にするという意味の式だ すると次のような結果になる

14 馬体重４６０キロを境にして分け 予想タイム指数順位 単勝人気 性別 月 馬体重で 絞り込んだ馬たちの回収率 勝オッズの小数の位が７の馬だけについて同 分析で使わなかった馬についても この絞り じように集計してみる つまり これまでの 込みで高い回収率が出れば合格というわけ その集計結果は 単勝回収率１１６ ８ である と十分な値が出た なお このよ うに 絞り込む方法は単 複馬券には有効だが 馬連 ワイド 馬単 さて ここで最初に共通条件に入れたお 減 チューニング を 考 馬王Ｚ の得点の増 絞り 込みのかわりに 三連 複 三連 単には まじないを使って この条件がどれだけ一般 を に書き換えて 単 すいだろう えたほうが応用しや 計 すると 対 象 頭 数は１万１８２１頭 的 共通条件の中の 的なものなのかを確認してみよう いうところまで絞り込むことに成功した 中数は１２１３回 回収率は１１１ ０ と 一切の条件をつけない全馬対象で ５００ 率は１１１ １ ４６０キロ未満だ キロ以上の馬の回収率は ６ なのに対し ると ４６０キロ以上だと単勝回収 Month(月日) Not In (6,7,8,9)) ４３０キロ未満の馬では ８ 極端に違 と ５ と大差があった AND 馬体重>=460 いがあることがわかる Month(月日) Not In (1,2,3,4), 年間の過去データを集 IIf(性別コード=2, そこで最終的な絞り込み条件式は このようになる 予想タイム指数順位<=3 AND 単勝人気>=5) これまで絞り込んだ条件式を加えて集計 しても同様の結果になる (予想タイム指数順位=1 AND 単勝人気>=3 OR この条件式で約 AND 11 共通条件の部分を変えて 他の条件においても高い回収率に なるかどうかを確認する 95 予想タイム指数順位 単勝人気 性別 月の各条件に 馬体重を加えた絞り込み条件式 性別と季節の関係や馬体重など 回収率に影響を与えそうな ファクターをひとつずつ 検証していく 14 予想タイム指数順位 単勝人気 性別 月の各条件に馬体重を加えた回収率の分析 50 82

15 15 得点計算式を作ってみよう 地方競馬編中央競馬と地方競馬では出走頭数やクラス分けのルールなどが大きく異なり さまざまなファクターが回収率に影響を及ぼす度合いも違う その違いを理解して分析していくことが大切だ 地方競馬の特性を知ることが大切さまざまなファクターが回収率へ及ぼす影響は 地方競馬と中央競馬とでは まったく同じではない よって地方競馬は地方競馬で分析 検証する必要がある レース形態上もっとも違うのは1レースあたりの出走頭数で 中央競馬の平均14 4頭に対して地方は9 9頭と少頭数になる 次に 地方競馬はレースのクラス分けがひじょうに細かく たとえば中央の未勝利戦に相当するクラスでも10 段階くらいに細かく分かれている 中央のクラス分けはいわば能力のない馬をふるい落としていくクラス分けだが 地方のクラス分けはどんな馬にもチャンスのあるレース番組を用意するという目的のクラス分けなのである そういう細分化されたクラスに属するいつも似たメンツの馬たちが 同じ競馬場 ほぼ同じ距離 同じダートでレースをするのが地方競馬だ そのため穴馬が隠れている可能性は少なくなるが デジタル情報のギャップは中央競馬より激しいので 馬王Z で攻略できる見込みは中央競馬よりかえって高いともいえるだろう 地方競馬では原則的にその競馬場所属の馬だけでレースが行なわれているが 南関東4場(大井 川崎 船橋 浦和)だけは互いの交流出走も頻繁で 1レースあたりの出走頭数も平均11 9頭とそこそこ多く 穴馬券も出やすい また 南関東だけで全地方競馬の半分以上を占める売上げ規模があるため 馬券購入によって自分でオッズを下げてしまう危険が少ないというメリットもある そこで ここでは南関東に的を絞って 馬券攻略法を研究してみようと思う 得点 の計算式を作ることが第一歩 馬王Z には 得点 という考え方がある これは 回収率の偏るパターンに各馬をあてはめて プラスの効果があるファクターに該当していれば加点し マイナス効果に該当していれば減点することで 最終的にその馬の馬券的な有利不利を指数化したものだ 中央競馬の項で解説した回収率による絞り込みという方法もよいのだが これは単複のような単純な券種にしか応用しにくい 馬連 馬単 三連複など 2頭 3頭の組み合わせになる券種で回収率が有利な馬券を選び出すには 馬の回収率評価を点数化しておいたほうが都合がよい その得点計算式を作るにはどうしたらよいか プロセスを紹介しよう もちろん 馬王Z には地方競馬用にチューニングされた得点がもとからあり その計算式もこれから解説するような手順で作られたものだ では早速とりかかってみよう まず集計期間だが ここでは2013年9月1日 2016年8月31 日の3年間とし 回収率分析の共通条件に下の式を設定する これは対象レースを南関東4場に限定するのと どんなファクターでも回収率が80 %に収束しやすい単勝1 2番人気を除外するための条件設定である この設定がすんだら 最初のステップとして 予想タイム指数順位を点数化することから始める 予想タイム指数順位別の単勝回収率を集計すると 予想タイム指数順位1位の105 3%から 指数順位が下がるごとに順々に回収率が低下 予想タイム指数順位10 位以下では50 %前後になる 逆に 頭数-予想タイム指数順位 で集計すると 予想タイム指数の悪い順にグループ分けすることとなり これも回収率は予想場コード In (42,43,44,45) AND 単勝人気 >=3 地方競馬ならではの特徴を理解し中央競馬とは異なる手法で分析するそこで威力を発揮するのが 得点 という考え方だ

16 16 地方競馬における予想タイム指数順位別の回収率タイム指数順位ときれいに比例する そこで 予想タイム指数順位 と 頭数-予想タイム指数順位 の2つのファクターをもとに点数化する式を作成する もちろん予想タイム指数順位を点数化するにはいろいろな方法が考えられ この式はひとつのアイデアにすぎない 実際に 馬王Z の得点計算のときに使われている方法はまた別のものだ ここは基本の部分だが ユーザーが独自の工夫を実践できるポイントだと思う これを得点式1として ほかのファクターによる増減を考えていくことにしよう 得点式 1 を用いた回収率データ分析 (50 + 頭数 ) 2 - 予想タイム指数順位注 : 式中の 50 は結果が負の数にならないためのゲタなので任意の数でよい 得点式 1

17 17 1 つのデータを単純に見るのではなく他の条件や得点式と組み合わせることで回収率アップにつながることもある前走着順も回収率アップに応用できる前走着順は競馬新聞の馬柱で最初に目につく基本情報だが 回収率への影響はどうだろうか 分析の結果 前走着順がよい馬ほど単勝率 複勝率は高くなるが 前走が何着であろうと回収率は80 %を超えないことがわかる この分析結果を見る限り 前走着順は役に立たないファクターのように思えるが 先ほどの得点式1と組み合わせて分析してみると 実はなかなか有効なのである まず行グループに得点式1を記入し 列グループに 前走着順 と入れて集計すると 前走着順が悪いほど低い得点でも回収率が90 %ラインを超えることがわかる 1着から18 着まである前走着順をそのまま用いてグループ分けすると細分化されすぎてわかりにくい そこで前走の出走馬の中で着順がどの位置にあるかのを4つくらいにおおまかに分けてみよう 得点式 1 と前走着順の関係で見た回収率 前走着順と回収率の関係

18 18 前走着順が頭数の25 %未満 頭数の25 %以上50 %未満 頭数の50 %以上75 %未満 頭数の75 %以上という4グループだ そのための式は下の通りになる 前走着順が頭数の25 %未満なら0 頭数の25 %以上50 %未満なら1 頭数の50 %以上75 %未満が2 頭数の75 %以上が3となる また初出走馬や前走が除外などで前走着順 前走頭数がない馬は 1 になるようにしてある これを列グループの式として入力し 集計してみた 基準回収率を85 %に設定すると 赤と黒のボーダーラインが 前走着順グループによって変わるのがわかる 得点式 2 を用いた回収率データ分析 IIf( 前走頭数 =0 Or 前走着順 =0, -1, ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 ) 前走着順を 4 グループに分ける式たとえば前走着順グループが0 つまり前走もっとも好走したグループでは 回収率が100%を超えるためには点数が30 点以上必要だ これに対し 前走着順グループが3の凡走グループでは25 点以上なら回収率85 %以上となっている そこで このデータをもとに得点30 点以上で回収率85 %ラインになるよう得点式の加減をしたのが次の得点式2だ この得点式2による集計結果も示しておこう 得点式 1 と前走着順グループの関係で見た回収率この式は 前走頭数と前走着順のどちらかが0のときは 1 前走頭数と前走着順がどちらもあるとき (前走着順 1 )*4 前走頭数が1のときは 3 2のときは 4 3のときは 5 それ以外のときは 0 を加算するという意味になる この得点式2のようにIIf関数やSwitch関数を使うことで いろいろな条件で式の値を変えることができる 得点式だけでなく 馬券の条件式など多くのシーンで活用できる書き方なのでぜひ覚えてほしい (50 + 頭数 ) 2 - 予想タイム指数順位 + IIf( 前走頭数 =0 Or 前走着順 =0, -1, Switch( ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 = 1, 3, ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 = 2, 4, ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 = 3, 5, True, 0) ) 得点式 2

19 19 馬体重は地方競馬でも有効なファクター中央競馬では馬体重が重い馬ほど回収率が高かったが これは地方競馬でも当てはまるファクターだ 各種のファクターを分析して回収率アップにつながる得点式を作り出したらその威力を検証することも大切だ 馬体重 460kg より重い馬 (-1) と軽い馬 (0) の得点別回収率平均馬体重である460キロより重いか軽いかで検証してみよう 行に得点式2 列に 馬体重>=460 と入れて集計したところ 回収率85 %以上のラインでは 1 すなわち馬体重が460キロ以上のグループのほうが得点にして1点有利なことがわかるだろう これを加味した得点計算式が得点式3だ (50 + 頭数 ) 2 - 予想タイム指数順位 + IIf( 前走頭数 =0 Or 前走着順 =0, -1, Switch( ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 = 1, 3, ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 = 2, 4, ( 前走着順 - 1) * 4 前走頭数 = 3, 5, True, 0) ) + IIf( 馬体重 >=460, 1, 0) 得点式 3

20 20 得点式を検証するここで紹介した得点式では 頭数 予想タイム指数順位 前走頭数 前走着順 馬体重のたった5つのファクターしか使っていない ほかに使用ファクターとして可能性があるものを列挙すると 前走着差前々走着順と前々走頭数三前走着順と三前走頭数予想展開 得点式 3 と単勝人気のクロス集計 得点式3を用いた回収率データ分析純ながらある程度は信頼性のある得点計算式と言えよう こうして作成したオリジナルの計算式を 馬王Z の 得点 として扱えるようにするには 予想(Y) 予想カスタマイズ(地方競馬N) で予想カスタマイズ画面を呼び出して 得点計算式の種類から カスタム を選択し カスタム得点計算式欄にその計算式を書けばよい その後 予想再計算ウインドウで 得点 のみにチェックをつけて過去期間のデータを再計算させれば 馬王Z の 得点 は新しい得点計算式で計算された点数に書き換えられる オリジナルの得点式を究めれば 馬王Z のデフォルトの得点を超えるのも不可能ではないし 投票集中による回収率低下を回避する有力な手段ともなる また 得点式のチューンアップ以上に重要なのが どれだけ効率のよい馬券選定条件を決められるかだ もちろんこれにも回収率分析機能を駆使するのは言うまでもない 予想人気予想オッズ距離増減トラック変更枠順評価騎手評価調教師評価血統総合評価斤量比馬体重増減休養週数前走休養週数キャリア馬齢負担重量といったものが考えられるだろう さて わずか5つのファクターで作られた得点式3だが どのくらいの実力をマークするだろうか 低オッズ馬券の回収率は高くならないという原則があるので 列に 単勝人気 と入れて この得点式と単勝人気との関係をクロス集計してみると 得点31 以上 単勝5番人気以下が回収率100%を超えるゾーンと考えることができる その成績は 9121件中573回的中 回収率114 7%となった また 今回の得点式作成のために使ったデータ集計期間以外であらためて検証することも 出来上がった得点式の信頼性を確かめるのに有効だ そこで さらに過去にさかのぼって2010年2月 2013年8月の期間で追加検証してみた すると 同じ条件設定で1万719件中641回的中 回収率108 2%と100%を超えたので 単本 PDF の内容やソフトについてのお問い合わせは 下記のメールアドレスへお願いいたします 電話や FAX でのお問い合わせはお受け致しかねますので ご了承ください なお 携帯電話などでメールの着信指定をされている場合 返事が届かないことがありますのでご注意下さい お問い合わせメールアドレス saikyoweb@k-ba.com