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1 特別会計の剰余金 積立金についての 各府省からの提出資料 平成 20 年 12 月 1 日

2 特別会計の剰余金 積立金については その水準が適正であるかどうかについて各方面から様々な指摘を受けているところであり 行政支出総点検会議においても ワーキングチームを開催し 特別会計所管府省から 剰余金についてはその処分のあり方 一般会計への繰入れの有無 積立金については必要な水準や現在の水準の評価 今後更に積立てを行うことが必要かどうか その場合の必要な額 保険事業を行っている特別会計については保険数理に基づく根拠等についての説明を聴取するとともに 国民に説明を行うための資料の作成 提出を求めたところである 本資料は 上記のワーキングチームにおける議論をも踏まえ 各所管府省から提出されたものである

3 Ⅰ 特別会計の剰余金 積立金についての説明 目次 Ⅱ 特別会計の概要 1 交付税及び譲与税配付金特別会計 ( 交付税及び譲与税配付金勘定 ) 2 交付税及び譲与税配付金特別会計 ( 交通安全対策特別交付金勘定 ) 3 登記特別会計 4 地震再保険特別会計 5 国債整理基金特別会計 6 財政投融資特別会計 ( 財政融資資金勘定 ) 7 財政投融資特別会計 ( 投資勘定 ) 8 外国為替資金特別会計 9 特定国有財産整備特別会計 10 エネルギー対策特別会計 ( エネルギー需給勘定 電源開発促進勘定 ) 11 国立高度専門医療センター特別会計 12 労働保険特別会計 ( 労災勘定 ) 13 労働保険特別会計 ( 雇用勘定 ( 失業等給付に係る積立金 )) ( 雇用勘定 ( 雇用安定事業及び能力開発事業に係る雇用安定資金 )) 14 労働保険特別会計 ( 徴収勘定 ) 15 船員保険特別会計 16 年金特別会計 ( 基礎年金勘定 ) 17 年金特別会計 ( 国民年金勘定 ) 18 年金特別会計 ( 厚生年金勘定 ) 19 年金特別会計 ( 福祉年金勘定 ) 20 年金特別会計 ( 健康勘定 ) 21 年金特別会計 ( 児童手当勘定 ) 22 年金特別会計 ( 業務勘定 ) 23 食料安定供給特別会計 ( 農業経営基盤強化勘定 ) 頁数頁数 説明概要説明概要 食料安定供給特別会計 ( 農業経営安定勘定 ) 25 食料安定供給特別会計 ( 米管理勘定 ) 26 食料安定供給特別会計 ( 麦管理勘定 ) 27 食料安定供給特別会計 ( 業務勘定 ) 28 食料安定供給特別会計 ( 調整勘定 ) 29 食料安定供給特別会計 ( 国営土地改良事業勘定 ) 30 農業共済再保険特別会計 ( 再保険金支払基金勘定 ) 31 農業共済再保険特別会計 ( 農業勘定 ) 32 農業共済再保険特別会計 ( 家畜勘定 ) 33 農業共済再保険特別会計 ( 果樹勘定 ) 34 農業共済再保険特別会計 ( 園芸施設勘定 ) 35 農業共済再保険特別会計 ( 業務勘定 ) 36 森林保険特別会計 37 国有林野事業特別会計 38 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 漁船普通保険勘定 ) 39 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 漁船特殊保険勘定 ) 40 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 漁船乗組員給与保険勘定 ) 41 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 漁業共済保険勘定 ) 42 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 業務勘定 ) 43 貿易再保険特別会計 44 特許特別会計 45 社会資本整備事業特別会計 ( 治水勘定 道路整備勘定 港湾勘定 空港整備勘定 業務勘定 ) 46 自動車安全特別会計 ( 保障勘定 ) 47 自動車安全特別会計 ( 自動車検査登録勘定 ) 48 自動車安全特別会計 ( 自動車事故対策勘定 )

4 Ⅰ 特別会計の剰余金 積立金についての説明

5 総務省 交付税及び譲与税配付金特別会計 交付税及び譲与税配付金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時 ( 当初予算 ) の歳入歳出差額の見込み ( 単位 : 千円 ) 勘定名 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 交付税及び譲与税配付金勘定 174,500, ,900,000 1,215,366,890 1,467,887,920 1,693,441,280 2 決算上の歳計剰余金の金額及びその発生要因 ( 単位 : 千円 ) 勘定名 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 交付税及び譲与税配付金勘定 747,512,313 1,755,373,746 2,018,255,920 2,014,821,523 1,146,233,455 発生要因 各年度共通要因地方譲与税譲与金の未譲与 ( 翌年度譲与分 ) 借入金の利払い差額によるもの等 平成 16 年度 ~ 平成 18 年度地方交付税交付金の翌年度繰越に係るもの 3 決算における歳計剰余金の処理各年度とも交付税特別会計の翌年度の歳入に組み入れられ 地方交付税交付金 地方譲与税譲与金の財源として使用 (2) 一般会計への繰入れの実なし 1

6 績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 ( 交付税特別会計については 特別会計に関する法律第 25 条の規定により同法第 8 条第 2 項の規定 ( 決算剰余金を一般会計へ繰り入れることができる旨の規定 ) は適用しないこととされており 決算剰余金が生じた場合であっても一般会計に繰り入れることはできない ) なし ( 理由は上記 (2) 参照 ) 交付税特別会計においては 一般会計からの繰入金及び特別会計内における剰余金を活用して 地方公共団体の安定的な財政運営に必要となる所要の地方交付税総額を確保している 地方交付税交付金財源の一般会計から繰入実績額 ( 単位 : 千円 ) 勘定名平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度交付税及び譲与税配付金勘定 16,392,632,109 16,557,292,706 15,922,556,423 15,885,010,439 14,619,635,000 交付税特別会計は 特定の事業の収支を経理するいわゆる事業会計とは異なり 地方交付税等に関する経理を明確化するために設置された整理区分特別会計であり 決算剰余金についても 一般会計に繰り入れることなく 翌年度以降に特別会計内で使用することとされているところであり ((2) 参照 ) 一般会計等への繰り入れは制度上予定されていないもの 交付税特別会計の決算剰余金は 特別会計に関する法律第 25 条の規定により一般会計に繰り入れすることはできない ((2) 参照 ) 一般会計からの繰入は地方交付税交付金の交付時期ごとに行い 法定の繰入額と交付済額との差額については年度末に繰り入れるため 年度中の余裕金は発生しないものである 主な資産の保有状況(H 現在 ) は 会計年度末における歳入歳出決算剰余金として 現 2

7 金 預金 約 1.1 兆円 地方交付税法の規定に基づき後年度に地方交付税交付金の総額に加算されることとされている額として 一般会計からの未繰入額 約 6.6 兆円を有している 3

8 警察庁 総務省 交付税及び剰余税配付金特別会計 交通安全対策特別交付金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明警察庁では 交付税及び譲与税配付金特別会計のうち 交通安全対策特別交付金勘定の事務処理の一部を所掌 同勘定では 道路交通法に違反した者の納付する反則金について国の収入とし ここから通告書の送付費用等を除き すべて都道府県及び市町村 ( 特別区を含む 以下同じ ) に対して交付するという経理を行っている ( 交付金の交付については総務省 その他の事務については警察庁で所掌 ) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 15 年度 :6,647 百万円 16 年度 :6,280 百万円 17 年度 :6,315 百万円 18 年度 :6,369 百万円 19 年度 :6,201 百万円 2 決算上の歳計剰余金の金額 15 年度 : 6,830 百万円 16 年度 :11,407 百万円 17 年度 :18,042 百万円 18 年度 :11,986 百万円 4

9 19 年度 : 5,654 百万円 3 決算における歳計剰余金の処理当該年度の3 月に収納された反則金は 翌年度に交付される交通安全対策特別交付金の財源となるものであり 決算上の剰余金として 翌年度の歳入に繰り入れられている (2) 一般会計への繰入れの実績の交付税及び譲与税配付金特別会計は 整理区分特別会計であり 財源となる反則金は 交有無通安全対策特別交付金として都道府県及び市町村に交付しなければならない性格のものであるため 特別会計に関する法律第 25 条の規定に基づき 同法第 8 条第 2 項 ( 剰余金の一般会計への繰入れ ) の規定は適用されず 毎会計年度の決算上剰余金が生じた場合には 翌年度の歳入に繰り入れることとされている (3) 一般会計への繰入れの予定の該当なし有無 (4) 該当なし 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 2(2) のとおり 交付税及び譲与税配付金特別会計は 整理区分特別会計であり 財源 1 剰余金の水準に対する評価となる反則金は 交通安全対策特別交付金として都道府県及び市町村に交付しなければなら 2 剰余金を圧縮する方針の有無ない性格のものであるため 当該年度の3 月に収納された反則金は 決算上の剰余金として及び圧縮する場合の使途翌年度の歳入に繰り入れ その年度に交付する交通安全対策特別交付金の財源としているところ (6)( 一般会計からの繰入がある特該当なし会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の道路交通法附則第 18 条の規定に基づき 交通安全対策特別交付金は9 月と3 月に交付さ 5

10 保有状況 れることとなるところ このため 交付金の交付上余裕がある現金については 特別会計に関する法律第 11 条の規定に基づき 財政融資資金に預託している なお 現金 預金を除く資産は 保有していない 6

11 法務省 登記特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 及び2については, 下表のとおりである 7

12 年度平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 1 予算上の歳入歳出差額 (10,782,598) 2 決算上の歳計剰余金 8,515,403 18,360,133 (7,677,421) 5,960,220 21,925,828 (11,173,167) 9,489,969 27,059,273 (13,728,857) 13,256,705 37,298,047 歳計剰余金の発生原因 ( 単位 : 千円 ) 登記簿のコンピュータ化に係る移行計画の変更等に伴い, 登記情報処理業務庁費を要することが少なかったことにより, 歳出が少なかったこと等のため 登記印紙の売りさばきが予定より多かったことにより歳入が増加し, また, 登記簿のコンピュータ化に係る移行計画の変更等に伴い, 登記情報処理業務庁費を要することが少なかったことにより, 歳出が少なかったこと等のため登記印紙の売りさばきが予定より多かったことにより歳入が増加し, また, 登記情報システム機器の効率化に係る事業計画の変更等に伴い, 登記情報処理業務庁費を要することが少なかったことにより, 歳出が少なかったこと等のため 登記印紙の売りさばきが予定より多かったことにより歳入が増加し, また, 登記簿のコンピュータ化に係る移行計画の変更等に伴い, 成果重視事業登記情報システム最適化実施庁費を要することが少なかったことにより, 歳出が少なかったこと等のため 歳計剰余金のうち 38 億円を平成 19 年度一般会計の歳入へ繰入れ 8

13 平成 19 年度 (15,944,749) 15,630,917 33,382,784 登記印紙の売りさばきが予定より多かったことにより歳入が増加し, また, 次期登記情報システム機器借料の契約価格が入札により予定を下回ったこと, バックアップセンターへのシステム集中化計画の変更により機器借料が不用になったこと等に伴い, 成果重視事業登記情報システム最適化実施庁費を要することが少なかったことにより, 歳出が少なかったこと等のため 1 欄の ( ) 書きは, 補正後予算額における歳入歳出差額である 3 決算における歳計剰余金については, 特別会計に関する法律 ( 以下 特会法 という ) 第 8 条において, 各特別会計における毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合において, 当該剰余金から次章に定めるところにより当該特別会計の積立金として積み立てる金額及び資金に組み入れる金額を控除してなお残余があるときは, これを当該特別会計の翌年度の歳入に繰り入れるものとする とされ, また, 同条第 2 項では, 前項の規定にかかわらず, 同項の翌年度の歳入に繰り入れるものとされる金額の全部又は一部に相当する金額は, 予算で定めるところにより, 一般会計の歳入に繰り入れることができる とされている 登記特別会計は, 早急にコンピュータの導入を図るなど登記事務処理体制の抜本的な改革を行い事務処理の円滑化と適正化を図る必要があることから, これに要する経費は登記制度の利用者が負担する登記関係手数料で賄うこととし, そのためには登記関係手数料は登記関係経費に充てられることを明確にする必要があるという理由により創設されたものであり, 受益者負担の原則で運営されている また, 登記事務は, 登記情報の管理及び公開に関する登記事項証明書交付等の登記情報管理事務と, 所有権移転や抵当権設定等の登記情報の判断及び形成に関する登記審査事務とに 9

14 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 分かれ, 前者の事務に要する経費は登記関係手数料収入 ( 特定財源 ) で, 後者の事務に要する経費は一般会計からの繰入財源で ( 特会法附則第 204 条 ), それぞれ賄うこととされている したがって, 登記事項証明書の交付等で得た登記関係手数料収入によって生じた剰余金は, 受益者負担を原則とする特別会計であることから, 一般会計に繰り入れることは適当ではない 仮に, 必要な施策を実施した上で, なお剰余金が生じる場合には, 手数料引下げを行うなどにより, 受益者に還元すべきものと考えている なお, 使途について, 登記特別会計の剰余金は, 翌年度の同特別会計の歳入に繰り入れ, 翌年度の歳出予算の財源として予算の一部を構成しているところ, 同特別会計は, 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 第 34 条において, 登記特別会計は, 同特別会計において経理されている事務及び事業の合理化及び効率化を図るとともに, 不動産登記法 ( 平成 16 年法律第 123 号 ) 第 14 条第 1 項の地図を整備するために必要な措置を講じつつ, 平成 22 年度末において一般会計に統合するものとする とされており, 一般会計に統合するまでの間に, 事務及び事業の合理化及び効率化を図るための登記情報システムの再構築や地図情報システムの整備を行う必要がある 具体的には, 登記情報システムの再構築における移行経費や地図情報システムにおける紙地図からの移行経費などの一時経費約 250 億円が必要となる見込みである このほか, 登記手数料収入は, 郵政事業株式会社から2か月遅れで登記特別会計の歳入となるため, この間の運用資金としても必要となる 平成 18 年度以前平成 19 年 4 月 1 日に廃止された 登記特別会計法 ( 昭和 60 年法律第 54 号 ) 第 7 条では, この会計において, 毎会計年度の歳入歳出の決算上の剰余金を生じたときは, これを翌年度の歳入に繰り入れるものとする ただし, 当該剰余金から政令で定める金額を控除した金額は, 予算で定めるところにより, 一般会計の歳入に繰り入れることができる とされていた したがって, 決算上の剰余金は, 原則として, 翌年度の歳入に繰り入れるものとされ, 剰余金の一部を一般会計へ繰り入れるのは例外的な措置とされていたことから, 平成 10

15 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 15~17 年度においては繰入れを行っていない これは, 登記特別会計が受益者負担を原則とする特別会計であることから, 一般会計に繰り入れることは適当ではなく, 仮に, 必要な施策を実施した上で, なお剰余金が生じる場合には, 手数料引下げを行うなどにより, 受益者に還元すべきものと考えていたためであり, 現状においても同様に考えている なお, 平成 18 年度には, 剰余金 38 億円を一般会計に繰り入れたところ, これは, 剰余金の縮減を推進する 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 及び特会法の趣旨を踏まえ, できる限り剰余金の縮減その他の措置によって財政の健全化に寄与することが求められたため, 登記特別会計の所属として整理される法務局単独庁舎の敷地 ( 一般会計 ) の使用について, 一般会計の財政負担となっていること等を勘案し, 登記特別会計の運営に支障を及ぼさない範囲内で,38 億円を一般会計へ繰り入れることとしたものであり ( 特会法附則第 259 条 ), 登記特別会計の制度の趣旨と矛盾するものではないと考えている 平成 19 年度剰余金として計上されているものの中には, 郵政事業株式会社から2か月遅れで登記特別会計の歳入となる登記印紙収入が含まれている それ以外のものは, 歳入歳出の差によって生じたものである 具体的には, 登記情報システム関係の入札開差, 登記手数料の引下げを行ったオンライン申請 (1,000 円 700 円 ) が伸び悩み, 窓口申請 (1,000 円 ) が多かったこと等によるものである (1) で説明したとおり, 今後, 登記特別会計は平成 22 年度末において一般会計に統合するものとされているが, それまでの間に, 登記情報システムの再構築における移行経費や地図情報システムにおける紙地図からの移行経費などの一時経費約 250 億円が必要となる見込みである また, 今後の景気低迷による収入の減も想定されることから, 現状程度の剰余金は必要であると考えている 以上の理由から一般会計への繰入れは行っていない 現在のところ, 一般会計への繰入れを行う予定はない なお, 理由については,(2) 平成 19 年度 に掲げる理由と同様である 11

16 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 登記特別会計の歳入は, 登記手数料収入等を財源とするもの ( 特定財源 ) と一般会計からの繰入れによるもの ( 繰入財源 ) とにより構成されているが 前者は登記情報管理事務に充てられ, 後者は登記審査事務に充てられることとされており, その使途と源泉は明確に区分されている 剰余金は歳入と歳出の収支差により生じているが, その収支差が生じる主な要因は, 歳入では, 登記手数料収入の増加, 歳出では, 次期登記情報システム機器借料の減少等, 登記情報管理業務に要する経費の減少によるものであり, これら特定財源に係るものが歳計剰余金となっている この意味から, 剰余金と一般会計からの繰入額に関連性はない なお, 一般会計からの繰入額については, 所有権移転, 抵当権設定等の登記申請事件の受否の判断等に関する登記審査事務に要する経費等であることから, その9 割以上が人件費であり, 定員の削減等によりここ数年減少傾向にある 各年度の実績は, 平成 15 年度 72,381,756 千円平成 16 年度 71,194,731 千円平成 17 年度 71,156,517 千円平成 18 年度 69,835,764 千円平成 19 年度 68,479,168 千円である 登記特別会計は平成 22 年度末において一般会計に統合するものとされているところ, それまでの間に, 登記情報システムの再構築における移行経費や地図情報システムにおける紙地図からの移行経費などの一時経費約 250 億円が必要となる見込みである また, 米国のサブプライムローン問題を発端に, 現在, 大きな問題となっている世界金融危機を背景として, 今後, 景気低迷による登記手数料収入の減も想定される また, 剰余金の中には2か月遅れで登記特別会計の歳入となる登記印紙収入が含まれていることから, その間の運用資金が必要であり, 同特別会計を安定的に運営するために必要不可欠なものである したがって, 現状程度の剰余金は必要であると考えている 12

17 (6)( 一般会計からの繰入れがある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 (1) で説明したとおり, 今後, 登記情報システムの再構築や地図情報システムへの移行等を行う必要があり, これらは登記情報管理事務であるところ, その財源となる剰余金をすべて一般会計に繰り入れてしまうと, 別途, 必要な経費について予算要求を行う必要がある ところが, 登記特別会計においては, 一般会計からの繰入対象経費は登記審査事務であり ( 特会法附則第 204 条 ), 登記情報管理事務に要する経費については, 一般会計から繰り入れることができないことから, 予算要求することは不可能である 登記特別会計においては, 歳入面では, 景気の動向等による変動はあるものの, 登記手数料収入は毎月おおむね一定程度になるが, 歳出面では, 毎月の支出額が変動することにより, 年間を通じてみれば, 一時的に余裕金が発生する場合がある この場合には, 資金計画に支障を来さない期間について財政融資資金に預託することにより, 資金運用を適正に行っている なお, 登記特別会計の平成 19 年度末における資産の合計は, 約 1,161 億円である 主なものは, 現金 預金が約 334 億円のほか, 国有財産が約 639 億円, ソフトウェア等の無形固定資産が約 163 億円である 13

18 財務省 地震再保険特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について 項目 説明 (1) 積立金の目的 大地震発生時の再保険金並びに借入金の償還金及び利子に充てるため 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) ( 積立金 ) 第 34 条地震再保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 再保険金並びに借入金の償還金及び利子に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする ( 注 ) 地震保険については 巨大損害発生の可能性 発生時期 頻度が予測困難であり大数の法則が成り立たないこと 非常に超長期でみなければ収支が相償しないこと等により 民間損害保険会社のみではリスクテイクできないことから 国が民間保険会社の地震保険責任を再保険し 巨大地震発生の際に再保険金の支払を行うものである 積立金は 国の再保険金支払責任を確実に果たし 地震保険制度への保険契約者の信頼を確保していく上で 不可欠なものである (2) 積立金の原資歳入予算 ( 再保険料収入 預託金利子収入及び雑収入 ) から事務取扱費を執行した残額が積立金の原資であり 19 年度は 再保険料 :52,569 百万円 + 利子収入 :11,616 百万円 + 雑収入 :10 千円 - 事務取扱費 :92 百万円 =64,093 百万円となっている ( 注 ) 地震再保険事業は 超長期での収支相償となっており 再保険金の最終的な支払財源としては再保険料収入のみを想定している したがって 将来 巨大地震が発生し 地 14

19 震再保険特別会計が借入れや一般会計からの繰入れを受けることがあったとしても その後の再保険料収入により償還 繰戻しが行われることとなる (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 :839,615 百万円平成 16 年度 :890,278 百万円平成 17 年度 :944,041 百万円平成 18 年度 :1,002,738 百万円平成 19 年度 :1,063,969 百万円平成 20 年度 ( 予定 ):1,128,061 百万円 (4) 積立金取り崩しの実績予算上及び決算上の積立金取り崩しの実績は無い (5) 積立金の必要水準についての考え方 ( 注 ) 過去に政府が再保険金の支払いを行ったのは 阪神 淡路大震災による被害に関するもののみ (61 億 7,400 万円 ) であるが 仮に現在 阪神 淡路大震災が発生したとすると その後の地震保険加入率の上昇 保険契約限度額の引上げ等により 政府の再保険金支払見込額は 4,070 億円になると試算される また 首都直下型地震 (30 年以内に発生する確率が 70% とされている ( 文部科学省地震調査研究推進本部 )) が発生した場合には 政府の再保険金支払見込額は最大 2 兆円程度になると試算される 予測困難な地震災害の特異性や 保険審議会答申 ( 昭 ) の 少なくとも関東大震災程度のものが再来した場合においても支払保険金削減の事態が生じないよう配慮すべき との考え方を基に 1 回の地震等による総支払保険金の上限を 関東大震災級の地震が再来しても支払保険金額が削減されないよう 5.5 兆円と設定している そのうち 政府の責任負担額は 4.4 兆円とされており これと比べて現在 ( 平成 20 年 3 月末 ) の積立金残高 1.1 兆円は大幅に不足している状況 なお 地震予知の専門家によれば 第 2 次世界大戦後これまでの間は大地震の空白期 ( 静穏期 ) に当たり 巨大地震が発生していないが 今後活動期に入って巨大地震が連続して発生する可能性は否定できないとされている 15

20 (6) 積立金の必要水準に照らした 際の現在の積立金の金額の評価 5.5 兆円の総支払限度額 ( 政府の責任負担金は 4.4 兆円 ) は 関東大震災級の地震が再来した場合の予想最大被害額をもとに設定しているため 巨大地震が複数起こった場合には対応できない また 現在の政府の積立金残高 1.1 兆円 ( 平成 20 年 3 月末現在 ) は 4.4 兆円と比べて大幅に不足している状況にあることから 今後さらに積み立てを行うことが必要 ( 注 ) 大規模地震は何百年に 1 回という周期で発生するため 地震保険制度は 超長期で収支均衡するよう設定されており ( 文部科学省地震調査研究推進本部作成の 確率論的地震動予測地図 による 73 万震源モデルでは 約 1 万 3 千年で収支相償することとなっており 保険料率は支払額の1 年あたりの期待値に見合う保険料収入を得るという考え方で計算 ) 政府の責任負担金の積立額はその間変動する 保険料率は 地震災害の特質から超長期で収支が相償う仕組みのもと 営利目的を排除するノーロス ノープロフィットの原則で できる限り低いものとしている 具体的には 損害保険料率機構が金融庁に届出を行い 財務省との協議を経て定められる ( 損害保険料率算出団体に関する法律 ) 保険料率の見直しは 予測困難な地震災害の特異性から将来の収支見込額を確実に見通して定めることは困難であるが リスク算定方法の変更等にあわせて 震源モデルによる収支計算を踏まえて 都度見直しを行っている 地震保険に関する法律 ( 昭 法 73) ( 保険料率及び再保険料率 ) 第 5 条政府の再保険に係る地震保険契約の保険料率は 収支の償う範囲内においてできる限り低いものでなければならない 2 政府の再保険事業に係る再保険料率は 長期的に再保険料収入が再保険金を償うように合理的に定めなければならない ( 通知等 ) 16

21 第 9 条の3 内閣総理大臣は 第 1 号に掲げる場合に該当するときはあらかじめ 第 2 号から第 4 号までに掲げる場合のいずれかに該当するときは遅滞なく その旨及びその内容を財務大臣に通知するものとする 一保険業法第 131 条 第 203 条又は第 229 条の規定による変更の命令であって 政府の再保険に係る地震保険契約に関するものをしようとするとき 二保険業法第 4 条第 1 項 第 187 条第 1 項又は第 220 条第 1 項に規定する免許申請書が提出された場合において それに添付された事業方法書に政府の再保険に係る地震保険契約に関する記載があつたとき 三保険業法第 123 条第 1 項 ( 同法第 207 条において準用する場合を含む ) 又は第 225 条第 1 項の規定による変更の認可の申請であって 政府の再保険に係る地震保険契約に関するものがあつたとき 四損害保険料率算出団体に関する法律 ( 昭和 23 年法律第 193 号 ) 第 9 条の 3 第 1 項の規定による届出であって 政府の再保険に係る地震保険契約に関するものがあつたとき 2 財務大臣は 前項の通知を受けた場合において この法律に規定する政府の再保険事業の健全な経営を確保するため必要があると認めるときは 内閣総理大臣に対し 意見を述べることができる 3 内閣総理大臣は 前項の規定により財務大臣から意見が述べられたときは その意見を尊重するものとする 損害保険料率算出団体に関する法律 ( 昭 法 193) ( 料率団体の設立 ) 第 3 条二以上の損害保険会社は 内閣総理大臣の認可を受けて 損害保険料率算出団体 ( 以下 料率団体 という ) を設立することができる 2 前項の規定による認可を受けようとする損害保険会社は 定款を作成し 申請書及び会員名簿とともに これを内閣総理大臣に提出しなければならない 17

22 3 前項に規定する定款には 参考純率又は基準料率の算出を行う保険の種類及び民法 ( 明治 29 年法律第 89 号 ) 第 37 条 ( 定款 ) に規定する事項を記載しなければならない 4 料率団体が参考純率の算出を行うことができる保険の種類は 内閣府令で定める 5 料率団体が基準料率の算出を行うことができる保険の種類は 次に掲げるものとする 一自動車損害賠償保障法 ( 昭和 30 年法律第 97 号 ) の規定に基づく自動車損害賠償責任保険二地震保険に関する法律 ( 昭和 41 年法律第 73 号 ) の規定に基づく地震保険 ( 基準料率の届出 ) 第 9 条の3 料率団体は 第 3 条第 5 項各号に掲げる保険の種類に係る基準料率を算出したときは 次に掲げる事項を記載した書類を添付して 当該基準料率を内閣総理大臣に届け出なければならない その届出をした基準料率を変更しようとするときも 同様とする 一基準料率に係る純保険料率二基準料率に係る付加保険料率 ( 保険料率のうち純保険料率以外のものをいう ) 三基準料率の算出方法四その他内閣府令で定める事項 2 料率団体は 前項の規定により基準料率の届出をしたときは 遅滞なく 内閣府令で定めるところにより 当該基準料率その他内閣府令で定める事項を公告し かつ その会員に対し 当該基準料率及び当該基準料率に係る同項各号に掲げる事項並びにその届出を内閣総理大臣が受理した日を通知しなければならない 3 内閣総理大臣は 第 1 項の規定による届出を受理したときは 遅滞なく 公正取引委員会に対し その旨を通知しなければならない ( 範囲料率の使用に係るみなし認可等 ) 第 10 条の4 第 9 条の 3 第 1 項の規定による届出のあつた基準料率について 適合性審査 18

23 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 の期間として内閣総理大臣がその届出を受理した日から同日後 90 日を経過する日までの期間 ( 当該期間が次条第 1 項又は第 2 項の規定により短縮され 又は延長された場合にあっつては 当該短縮又は延長後の期間 ) が経過した後 当該届出に係る料率団体に所属する会員は 当該届出に係る基準料率を中心とした一定の範囲内の保険料率 ( 以下この条において 範囲料率 という ) を使用しようとするときは 内閣府令で定めるところにより その旨を内閣総理大臣に届け出ることができる 2 範囲料率の範囲は 保険の種類ごとに内閣府令で定める 3 第 1 項の会員が同項の規定による届出を行つたときは 当該会員は 当該届出を行った日において 当該届出に係る範囲料率について 保険業法第 123 条第 1 項の規定による認可を受け 又は同条第 2 項の規定による届出を行ったものとみなす この場合において 同法第 125 条の規定は 適用しない 積立金を取り崩して 一般会計又は国債整理基金に繰り入れた場合 1 地震保険契約者が支払った保険料を積み立てた積立金を 再保険金支払以外の他の目的に使用することは 受益と負担の関係が希薄となるだけでなく 保険としての経理が不透明になる 2 被災者の生活の早期安定に寄与するための再保険金であるため 積立金は換金可能性の高い財政融資資金に預託しており これを他の目的に使用することは 将来 大地震が発生した場合の再保険金の迅速な支払に支障をきたす ( 積立金がないと 補正予算編成を経ないと保険金支払ができない ) 等の問題が生じ 地震保険制度に対する信頼が低下し 地震保険契約者の減少から地震保険制度が崩壊する恐れがある ( 注 1) 阪神 淡路大震災の際には 積立金があったことから 最短 1 週間で再保険金の支払いが行われた ( 注 2) 積立金を一般会計に繰り入れた場合 一時的には財政への貢献となっても 国が積 19

24 (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 立金相当額の債務を追加的に抱えることになり 財政の健全化につながらない ( 隠れ借金 ) 積立金の必要水準は (5) の考え方のとおりであるが 積立金明細表 への記述については 1 特別会計に関する法律第 34 条の規定により積み立てていること 2 特別会計予算総則に規定する 1 回の地震等により支払うべき再保険金の総額を勘案し 必要な金額を積み立てることとしている旨を記述しており 現状で十分な記載を行っているものと認識している 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) ( 積立金 ) 第 34 条地震再保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 再保険金並びに借入金の償還金及び利子に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条の規定により 同資金へ預託することとなっている 財政融資資金法 ( 昭 26 年 3.31 法 100) ( 財政融資資金への預託の義務 ) 第 5 条政府の特別会計の歳入歳出の決算上の剰余金を積み立てた積立金 ( 財政投融資特別会計の財政融資資金勘定並びに年金特別会計の国民年金勘定及び厚生年金勘定に係る積立金を除く ) は すべて財政融資資金に預託しなければならない 20

25 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時の歳入歳出差額は見込んでいない 2 保険事故が生じなかったため剰余金が発生したものである ( 平成 15 年度決算 :50,663 百万円 平成 16 年度決算 :53,763 百万円 平成 17 年度決算 :58,697 百万円 平成 18 年度決算 :61,231 百万円 19 年度決算見込み額 :64,093 百万円 ) 3 決算における歳計剰余金は 法律に従い積立金として積み立てている 積立金の積立ての考え方については 1(1) (5) (6) のとおりである 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) ( 積立金 ) 第 34 条地震再保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 再保険金並びに借入金の償還金及び利子に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 一般会計に繰り入れた実績はない 特別会計に関する法律においては 再保険金 借入金の償還金等に要する経費は一般会計からの繰入対象経費と規定されており 当該繰入を行った場合には その繰入金に相当する金額に達するまでの金額を 予算で定めるところにより一般会計に繰り入れなければならないこととされているが 15~19 年度においては 当該一般会計からの繰入が無かったことから 一般会計への繰入は行っていない ( 注 ) 剰余金は 地震保険契約者が支払った保険料を財源とするものであり 法律上 その使途は地震保険契約者の利益になる場合のみに限定されている 具体的には 再保険金の支払いのほか 上記のように地震再保険特別会計が繰入れを受けた場合の繰戻し等に使途が限定されており それ以外の目的での一般会計への繰入れは認められていない 21

26 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) ( 一般会計からの繰入対象経費 ) 第 32 条地震再保険特別会計における一般会計からの繰入対象経費は 再保険金 借入金の償還金及び利子 一時借入金の利子 借り換えた一時借入金の償還金及び利子並びに事務取扱費に要する経費とする 2 第 6 条及び前項の規定により一般会計から繰り入れられた繰入金 ( 事務取扱費に係るものを除く ) については 後日 地震再保険特別会計からその繰入金に相当する金額に達するまでの金額を 予算で定めるところにより 一般会計に繰り入れなければならない 一般会計に繰入れを行う予定はない 特別会計に関する法律においては 再保険料 借入金の償還金等に要する経費が一般会計からの繰入対象経費と規定されており 当該繰入を行った場合には その繰入金に相当する金額に達するまでの金額を 予算で定めるところにより一般会計に繰り入れなければならないこととされているが これまで 当該一般会計からの繰入 ( 事務取扱費に係るものを除く ) はないことから 一般会計への繰入は行う予定はない これまで 一般会計からの繰入れが行われたことはない ( 事務取扱費に係るものを除く ) 地震再保険特別会計における剰余金は 保険事故が発生しなかったことにより生じた歳入歳出の差額であり 積立金として積み立てるものとされている 平成 20 年度末の政府の積立金残高は 1.1 兆円であり 関東大震災級の地震が発生した場合の政府の支払再保険金見込額 4.4 兆円に大幅に不足している状況である 積立金の積立ての考え方については 1(1) (5) (6) のとおりである これまで 一般会計からの繰入れが行われたことはない ( 事務取扱費に係るものを除く ) なお 剰余金を積立金として積み立てないで 一般会計又は国債整理基金に繰り入れた場合 22

27 繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 1 地震保険契約者が支払った保険料である剰余金を 再保険金支払以外の他の目的に使用することは 受益と負担の関係が希薄となるだけでなく 保険としての経理が不透明になる 2 被災者の生活の早期安定に寄与するための再保険金であるため 剰余金を積み立てた積立金は換金可能性の高い財政融資資金に預託しており これを他の目的に使用することは 将来 大地震が発生した場合の再保険金の迅速な支払に支障を期たす ( 積立金がないと 補正予算編成を経ないと保険金支払ができない ) 等の問題が生じ 地震保険制度に対する信頼が低下し 地震保険契約者の減少から地震保険制度が崩壊する恐れがある (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 ( 注 1) 阪神 淡路大震災の際には 積立金があったことから 最短 1 週間で再保険金の支払いが行われた ( 注 2) 積立金を一般会計に繰り入れた場合 一時的には財政への貢献となっても 国が積立金相当額の債務を追加的に抱えることになり 財政の健全化につながらない ( 隠れ借金 ) 財政融資資金法第 6 条第 2 項の規定により同資金へ預託し 運用することとなっている 平成 20 年度末の積立金は 1,063,969 百万円である 財政融資資金法 ( 昭 法 100) ( 国庫余裕金及び特別会計の余裕金の運用 ) 第 6 条国庫余裕金は 財政融資資金に預託することができる 2 政府の特別会計 ( 財政投融資特別会計の財政融資資金勘定を除く ) の余裕金は 財政融資資金への預託の方法によるほか 運用してはならない ただし 国債整理基金特別会計において国債を保有する場合は この限りでない 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) ( 余裕金の預託 ) 23

28 第 11 条各特別会計において 支払上現金に余裕がある場合には これを財政融資資金に預託 することができる 24

29 財務省 国債整理基金特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的国債整理基金は 一般会計から定率繰入等の形で資金を繰り入れ 普通国債等の将来の償還財源として備える 減債基金 の役割を担っている 具体的には 特会法等の規定に基づき 一般会計の負担に属する国債の償還財源として 一般会計から定率繰入 ( 前年度首残高の 100 分の 1.6) 等の形で資金が繰り入れられ 他方で 償還については 60 年償還ルールにより減債されて償還が行われており 各年度の差額分が 減債基金 としての基金残高を構成し 国債の将来の償還財源となっている 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) 第 38 条国債整理基金特別会計は 国債の償還及び発行を円滑に行うための資金として国債整理基金を置き その経理を明確にすることを目的とする 第 42 条第六条の規定にかかわらず 国債整理基金に充てるため 毎会計年度 予算で定める金額を 一般会計から国債整理基金特別会計に繰り入れるものとする 2 前項の場合において 国債 ( 一般会計の負担に属する公債及び借入金 ( 政令で定めるものを除く ) に限る 以下この項及び次項において同じ ) の償還に充てるために繰り入れるべき金額は 前年度期首における国債の総額の百分の一 六に相当する金額とする 第 48 条国債整理基金特別会計において 毎会計年度の歳出予算における支出残額は 翌年度以降において繰り越して使用することができる (2) 積立金の原資基金の原資については 以下のとおり 一般会計からの繰入金(97%) 基金の運用益等(3%) 25

30 構成割合は 平成 19 年度決算ベース (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 5,674,546 百万円平成 16 年度 8,897,813 百万円平成 17 年度 11,416,913 百万円平成 18 年度 12,644,737 百万円平成 19 年度 11,112,839 百万円平成 20 年度 ( 予定 ) 11,081,666 百万円 単位未満四捨五入 (4) 積立金取り崩しの実績国債整理基金の減少額については 以下の通り なお 基金の減少額は全て国債の償還に充てられており その点予算上も決算上も変わりはない 平成 15 年度 ~18 年度 - 平成 19 年度 1,531,898 百万円平成 20 年度 ( 予定 ) 31,173 百万円 単位未満四捨五入 (5) 積立金の必要水準についての国債整理基金特別会計は 国債の償還財源として一般会計から定率繰入 ( 前年度期首国債考え方総額の 1.6/100) 等の形で繰り入れられる一方で 償還については 60 年償還ルールに則り減債されて償還が行われており 各年度の差額分が 減債基金 としての基金残高を構成している 他方 償還の都度減債するため 定率繰入だけでは償還財源を全て賄いきれず その分は財政法第 6 条の規定による剰余金繰入 ( 一般会計の決算上の剰余金の 2 分の 1 以上 ) や運用収入等で補完する仕組みとなっている 今後もこうした形で償還財源を確保する必要があるが その時点時点での基金の必要水準について 具体的 定量的に説明することは困難である (6) 積立金の必要水準に照らした (5) で述べたとおり 際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整国債整理基金は 将来の国債の償還財源であり 余剰資金として一般会計への繰入れに充理基金への繰入れの可否及び理てられる性格のものではない なお 平成 19 年度までは 産業投資特会の無利子貸付の財由源に充てるため一般会計に繰入れを行っていたが これは一般会計から国債整理基金に後日全額繰り戻されるものである ( 平成 20 年度以降は 一般会計への繰入れの予定はない ) (8) 積立金明細表の記述の改善に該当なし 26

31 ついての考え方 (9) 積立金の運用方法国債整理基金特別会計では 特別会計に関する法律第 12 条に基づく財政融資資金への預託のほか 特別会計に関する法律第 45 条に基づき国債に運用することができることとなっている 現在の主な運用方法は 政府短期証券の引受け 日本銀行を相手方とする売戻条件付買現先取引であり 国債整理基金が国債の償還財源であることから 国債の償還に支障が生じないような運用を行っている 27

32 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時の歳入歳出差額平成 15 年度 9,000,000 百万円平成 16 年度 14,000,000 百万円平成 17 年度 30,000,000 百万円平成 18 年度 25,000,000 百万円平成 19 年度 20,000,000 百万円予算上の歳入歳出差額の発生原因は 翌年度の国債の償還に必要な借換債を前倒し発行するいわゆる 前倒債 を予算総則上の発行限度額まで発行するとの前提で歳入計上する一方 当年度に見合いの歳出計上をしていないことによる 2 決算上の歳入歳出差額平成 15 年度 14,938,708 百万円平成 16 年度 29,431,725 百万円平成 17 年度 34,506,038 百万円平成 18 年度 34,901,800 百万円平成 19 年度 28,334,964 百万円決算上の歳入歳出差額の発生原因として 以下の二つの要因があげられる 1. 減債基金 としての基金残高( 平成 19 年度決算 :11,183,255 百万円 ) 2. 前倒債の発行収入金 ( 平成 19 年度決算 :17,151,708 百万円 ) このうち 減債基金 としての基金残高は 逓次繰越制度の下で 財源が繰り入れられた年度以降必要なときに債務償還費として支出が可能となっており このため次年度以降に改めて予算には計上せず決算のみに計上される仕組みとなっている 3 決算における歳計剰余金の処理国債整理基金特別会計の決算剰余金は 特別会計に関する法律第 8 条 1 項の規定により 全額翌年度の歳入に繰り入れられる 国債整理基金特別会計の歳計剰余金は 国債の償還に充てられるものであり 余剰資金として一般会計への繰入れに充てられる性格のものではない ( 法律上も一般会計への繰入れは認められていない ( 同法第 43 条 ) ) 28

33 (2) 一般会計への繰入れの実績の 有無 〇一般会計に繰入れた金額の実績平成 15 年度 102,476 百万円平成 16 年度 97,982 百万円平成 17 年度 71,032 百万円平成 18 年度 48,054 百万円平成 19 年度 20,286 百万円 国債整理基金特別会計では 日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法第 6 条第 1 項 ( 昭 法 86) に基づき 産業投資特別会計社会資本整備勘定への繰入れの財源に充てるため 国債整理基金特別会計の運営に支障の生じない範囲内で NTT 株式の売払収入金の一部を 一般会計に繰り入れることができる ( 産業投資特別会計社会資本整備勘定は平成 20 年度より廃止 ) なお 同法 6 条 5 項に基づき 繰入れた金額は一般会計から後日全額繰り戻されることとなっている ( 平成 20 年度以降 一般会計への繰入れは行っていない ) (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 平成 21 年度予算において 平成 20 年度剰余金から一般会計繰入を行う予定はない 国債整理基金特別会計の歳計剰余金は 翌年度以降の国債の償還に充てられるものであり 余剰資金として一般会計への繰入れに充てられる性格のものではない ( 法律上も一般会計への繰入れは認められていない ( 特別会計に関する法律第 43 条 ) ) 29

34 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 〇一般会計からの繰入れの実績 ( 百万円 ) 債務償還費 利払費 事務取扱費 合計 平成 15 年度 7,618,995 7,780, ,635 15,544,024 平成 16 年度 10,039,491 7,331, ,188 17,514,899 平成 17 年度 11,589,818 7,029, ,930 18,735,951 平成 18 年度 10,916,962 7,044,040 75,871 18,036,874 平成 19 年度 11,794,594 7,436,261 59,553 19,290,409 単位未満四捨五入のため計において一致しない年度がある 一般会計から繰り入れる金額のうち 債務償還費 ( 翌年度以降の債務償還費も含む ) に 充てるものの大半は 定率繰入等の形で資金を国債整理基金特別会計に繰り入れられる一方 で 実際の償還は 国債整理基金特別会計から 60 年償還ルールに則り行われており 各年 度の差額分が 減債基金 としての基金残高を構成し 国債の将来の償還財源となっている (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 国債整理基金の歳計剰余金については 1 減債基金 としての基金残高は 将来の国債償還に充てられるものであり 2 前倒し債は 国債発行の平準化の観点から 翌年度の国債の償還に充てられる借換債を前倒して発行したものであり いずれも余剰資金として一般会計への繰入れに充てられる性格のものではない 国債整理基金特別会計の歳計剰余金は 国債の償還に充てられるものであり 余剰資金として一般会計への繰入れに充てられる性格のものではない ( 法律上も一般会計への繰入れは認められていない ( 特別会計に関する法律第 43 条 ) ) 30

35 (7) 余裕金の運用方法及び資産の 保有状況 国債整理基金特別会計では 特別会計に関する法律第 12 条に基づく財政融資資金への預託のほか 同法第 45 条に基づき国債に運用することができることとなっている 現在の主な運用方法は 政府短期証券の引受け 日本銀行を相手方とする国債の売戻条件付買現先取引であり 国債整理基金が国債の償還財源であることから 国債の償還に支障が生じないような運用を行っている また 平成 19 年度末における資産の保有状況は以下のとおり 政府短期証券 24,269,469 百万円 現先取引等で保有する国債 3,367,267 百万円 31

36 ( 参考 1) ( 役 割 ) 本特別会計は 一般会計において発行された公債を中心に 国全体の債務の整理状況を明らかにすることを目的とした整理区分会計であるとともに 定率繰入れ等の形で一般会計から資金を繰入れ 普通国債等の将来の償還財源として備える 減債基金 の役割を担っている ( 資金の流れ ) 一般会計において発行された公債は 一般会計からの繰入資金を財源として本特別会計から利払いが行われる とともに 一般会計から本特別会計への定率繰入 ( 前年度首残高の100 分の1.6) や 特別会計に関する法律 の規定により発行される借換債の発行収入金等を償還財源として 60 年償還ルールに従って減債され 本特別会 計から償還が行われる また 他の特別会計の借入金等の償還 利払い等についても 本特別会計で一元的に経理している 公債等の償還費 公債の発行等による調達 一般会計 特別会計 利子財源の繰入借入金等の償還費 利子財源の繰入 国債整理基金特別会計 公債 借入金等の償還 利払 借入金等による調達 借換債 市 場 32

37 ( 参考 2) 借換債による公債償還の仕組み <60 年償還ルール )> 新規財源債 ( 注 ) 借換債 一般会計の公債 [ 償還財源に充てるための特別会計に計上 ] 金収入に計上 償還額 公 600 債 償還額 借換債発行額 発 500 行新償還額 500 額規 400 財償還額 400 償源 300 還 債 300 償還額 額 償還額 発行 年後 20 年後 30 年後 40 年後 50 年後 60 年後 残高 全額 10 年債で発行と仮定 定率繰入 2~11 年後 % 10=96 12~21 年後 % 10=80 22~31 年後 % 10=64 32~41 年後 % 10=48 42~51 年後 % 10=32 52~61 年後 % 10=16 計

38 財務省 財政投融資特別会計 財政融資資金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的毎会計年度の剰余金 ( 損益計算上の利益に相当 ) が生じた場合 財政融資資金勘定の財務の健全性を確保できるよう 一定の金利変動準備金を積み立て 将来生じる損失発生に備えることとしている 財政融資資金は 財政投融資計画の一環として 財投債等により資金調達を行い 中小零細企業 教育 社会福祉関係 地方公共団体等の様々な分野に対して 民間金融では困難な長期 低利の資金の供給を行っている 近年の歴史的低金利の継続により 調達金利が低水準で推移している一方 過去の高金利の長期貸付が残っているため 毎年度利益が発生しており これを金利変動準備金として必要水準まで積み立てている しかしながら 今後 金利情勢によっては 損失が発生する可能性があり その場合 仮に 金利変動準備金がなければ 損失補填のために 長期 低利での資金供給を維持していくことが困難となるおそれがある また 仮に 損失を一般会計からの繰入れにより補填することとなれば その分 赤字国債を増発しなければならないこととなる したがって 将来にわたり中小零細企業 教育等の様々な分野における財政投融資の役割を適切に果たしていくことができるよう 今後の金利変動による損失に備えて 利益を金利変動準備金として積み立てることが必要である 34

39 特別会計に関する法律 ( 平 法 23 号 ) 第 56 条第 1 項及び第 58 条第 1 項 ( 資本並びに利益及び損失の処理 ) 第五十六条財政融資資金勘定において 毎会計年度の損益計算上生じた利益又は損失は 翌年度に繰り越して整理するものとする 2 第五十八条第三項の規定による繰入金に相当する金額は 前項の繰越利益の額から減額して整理するものとする ( 積立金 ) 第五十八条財政融資資金勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 当該年度の歳入の収納済額 ( 次項において 収納済額 という ) から当該年度の歳出の支出済額と第七十条の規定による歳出金の翌年度への繰越額のうち支払義務の生じた歳出金であって当該年度の出納の完結までに支出済みとならなかったものとの合計額 ( 次項において 支出済額等 という ) を控除した金額に相当する金額を 積立金として積み立てるものとする 2 財政融資資金勘定の毎会計年度の決算上収納済額が支出済額等に不足する場合には 前項の積立金から補足するものとする 3 第一項の積立金が毎会計年度末において政令で定めるところにより算定した金額を超える場合には 予算で定めるところにより その超える金額に相当する金額の範囲内で 同項の積立金から財政融資資金勘定の歳入に繰り入れ 当該繰り入れた金額を 同勘定から国債整理基金特別会計に繰り入れることができる 4 財政融資資金勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 第八条第二項の規定は 適用しない (2) 積立金の原資 財政融資資金勘定の積立金これまでの貸付債権の利子収入等から財投債の利払い等を差し引いた剰余金 ( 損益計算上の利益に相当 ) 35

40 (3) 積立金の金額の推移 ( 単位 : 百万円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 15,085,221 (17,064,819) 18,771,261 (20,342,157) 22,449,338 (23,688,902) 18 年度 19 年度 20 年度 予定 14,400,136 (15,299,608) 17,240,121 (17,869,128) 9,793,641 (10,247,221) 各年度における下段 ( ) 書きは 財政投融資特別会計財政融資資金勘定の貸借対 照表における金利変動準備金 ( 特別会計に関する法律第 56 条の繰越利益 ) の金額 (4) 積立金取り崩しの実績 ( 単位 : 百万円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 年度 19 年度 20 年度 予算 12,000,000-9,800,000 財政融資資金勘定の積立金が一定の金額を超える場合には 予算で定めるところにより 国債整理基金特別会計に繰り入れることができることとされている ( 特別会計法第 58 条第 3 項 ) 平成 20 年度においては 金利変動準備金の準備率の上限を引き下げ ( 政令改正 ) 当初予算において 金利変動準備金の上限 (50/1000) を超える額 9.8 兆円を特別会計に関する法律の規定に基づき国債整理基金特別会計に繰り入れることとしたところ 36

41 この特別会計法の規定は 金利変動準備金 ( ストック ) が 財投の長年の運用の結果積み上がった国民共通の資産であることから 国民共通の負債 ( ストック ) である国債の償還に充てることが適切であるという考え方に基づいているものである なお 平成 20 年 10 月 30 日の 生活対策 においては 対策の財源として 財政投融資特別会計の金利変動準備金の活用等を行うこととされている これは この対策の財源は赤字国債に依存しないこととし 当面の緊急的な対応として 一時的 特例的に財政投融資特別会計の金利変動準備金の活用等を行うこととされたものである ( 注 ) 平成 18 年度の取り崩し額については 平成 18 年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律 ( 平 法 11 号 ) 第 4 条の規定に基づき国債整理基金特別会計に繰り入れたものである 平成十八年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律 ( 平 法 11 号 ) ( 財政融資資金特別会計からの国債整理基金特別会計への繰入れ ) 第四条政府は 平成十八年度において 財政融資資金特別会計法 ( 昭和二十六年法律第百一号 ) 第十五条の規定による財政融資資金特別会計からの国債整理基金特別会計への繰入れをするほか 財政融資資金特別会計から 十二兆円を限り 国債整理基金特別会計に繰り入れることができる 2 前項の規定による繰入金は 財政融資資金特別会計の歳出とし 当該繰入金に相当する金額を財政融資資金特別会計法第八条第一項の規定による積立金から同特別会計の歳入に繰り入れるものとする 3 前項に規定する繰入金に相当する金額は 財政融資資金特別会計法第七条の規定による繰越利益の額から減額して整理するものとする 37

42 (5) 積立金の必要水準についての 考え方 積立金の水準 前記 1.(1) のとおり 将来にわたり中小零細企業 教育等の分野における財政投融資の役割を適切に果たしていくことができるよう 今後の金利変動による損失に備えて 利益を金利変動準備金として積み立てることが必要であり 財政投融資特別会計財政融資資金勘定の資産の合計額の 50/1000 に相当する額を上限として 金利変動準備金を積み立てることとしている 金利変動準備金の準備率 50/1000 については 平成 19 年度で郵便貯金及び年金に対する預託金の払戻しがほぼ終了し 金利変動リスクが相当程度減少したこと等を勘案し 平成 20 年度予算編成過程において 今後の収支状況等について 金利変動準備金の上限を総資産の11000 分の 分の 分の 60 とした場合のシミュレーションを行い 財政制度等審議会財政投融資分科会における意見を踏まえて検討した結果 平成 20 年度より 準備率の上限を 従前の 100/1,000 から 50/1,000 に引き下げたところである この水準は 財政投融資特別会計財政融資資金勘定が債務超過に陥らないよう 最低限必要な水準として設定しているものである 前提等 長期貸付額 - 平成 20 年度以降 9 兆円台 貸付 調達平均年限 - 平成 19 年度計画と同程度 今後の金利動向 - モンテカルロ シミュレーションにより 3,000 本のランダムな金利シナリオを発生 38

43 推計結果繰越利益が赤字化する金利シナリオの発生本数 ( 全体 3,000 本 ) 金利変動準備金の上限 1000 分の 分の 分の 60 信頼区間 99% 35 本 3 本 0 本 ( 参考 ) 全体 65 本 24 本 4 本 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 前記 1.(5) のとおり 積立金の水準については 平成 20 年度予算編成過程において 今後の収支状況等についてシミュレーションを行い 財政制度等審議会財政投融資分科会における意見を踏まえて検討した結果 平成 20 年度より 準備率の上限を 50/1,000 に引き下げたところである この水準は 財政投融資特別会計財政融資資金勘定が債務超過に陥らないために 最低限必要な水準であると考えている ( 参考 ) 基本方針 2006 においては 財政融資資金貸付金残高を平成 27 年度末までに平成 17 年度末と比べ 130 兆円超圧縮することとされている (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 特別会計法上 金利変動準備金の準備率の上限を超える額は 国債整理基金特別会計に繰り入れることができることとされている 現在の準備率の上限 50/1000 については 前記 1.(5) のとおり 39

44 (8) 積立金明細表の記述の改善に ついての考え方 該当なし (9) 積立金の運用方法積立金については 運用先が特定されているものではないが 財政融資資金の資産の大半は 財投機関への貸付金であり 一部は日銀現先等の流動性資産として運用されている 財政融資資金の運用 管理に当たっては ALMを適切に行うことにより これまで 貸付金の平均年限と財投債等の平均年限を合わせるよう努めてきたところである また 貸付金の回収時期と財投債の償還期間のずれ ( マチュリティギャップ ) を極力縮小するよう努めているところである ( ただし 各年度の貸付金の回収額と財投債の償還額を完全に一致させることは困難であること等から 一定の金利変動リスクは残る ) また 平成 17 年度に 財政投融資改革の総点検 18 年度にそのフォローアップを実施し 財投機関の財務の健全性を確認している その後も 財投計画編成時の審査や実地監査等において 財務の健全性の精査を行っている 更に 平成 20 年度財投対象機関の全法人等について 各機関が 一定の前提条件を設定して 財政投融資対象事業の政策コストを計算し ディスクロージャーを行っている 加えて 財政投融資の運用及び財政融資資金の資産 負債の状況等についても ホームページや 財政投融資リポート を通じて ディスクロージャーを行っている なお 財投特会から国債整理基金への繰入れを 18 年度及び 20 年度に行っているが このことにより 1 国債残高の圧縮に併せ 将来の利払い費等も軽減され 財政健全化に寄与し 2 資産 債務改革 ( スリム化 ) 特会改革( 積立金の有効活用 ) にも貢献するとともに 3 国債の買入消却の増額を通じ 国債の安定消化のための環境の整備が図られることになると考えている 40

45 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 説明 ( 単位 : 百万円 ) 15 年度 3,239,189 (3,686,040) 16 年度 3,249,241 (3,678,078) 17 年度 3,659,807 (3,950,797) 18 年度 2,443,617 (2,839,985) 財政融資資金勘定の予算時の歳入歳出差 額及び決算上の歳計剰余金は これまでの貸付債権の利子収入等から財投債の利払い等を差し引いたものである 近年 歴史的な低金利の継続により 調達金利が低水準で推移している一方 過去の高金利の長期貸し付けが残っているため 発生している ( 損益計算上の利益に相当 ) 各年度における決算上の歳計剰余金の処理については 将来生じる損失発生に備え 財政融資資金勘定の財務の健全性を確保で きるよう 一定の額を金利変動準備金とし 19 年度 2,174,357 て積み立てることとしている (2,483,877) 各年度における上段は予算時歳入歳出差額 下段 ( ) 書きは 決算上の歳計剰余金である 現行の特別会計に関する法律においては 一般則として一般会計への繰入規定 ( 特別会計法第 8 条第 2 項 ) があるが 財政投融資特別会計財政融資資金勘定はこの規定は適用されていない 財政融資資金勘定は 自収自弁の運営が前提となっており 長期にわたり安定的な活動を行うためには 財務の健全性を確保する必要があるため 今後の金利変動による損失に備えて金利変動準備金を積み立てることとされている なお 金利変動準備金が一定の金額を超える場合には 予算の定めるところにより 国債整理基金特別会計へ繰り入れることができることとされている 41

46 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 同上 該当なし財政融資資金は 利ざやを取らずに収支相償で融資を実施しているが 近年剰余金が発生しているのは 歴史的な低金利の継続により 調達金利が低水準で推移している一方 過去の高金利の長期貸付が残っているためである 該当なし財政融資資金勘定の剰余金については 今後の金利変動による損失に備えるため 金利変動準備金として積み立てることとしている 金利変動準備金の運用については 前記 1.(9) のとおりである 42

47 財務省 財政投融資特別会計 投資勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的投資勘定においては 一般的な積立金はない ( 投資勘定においては 剰余金が発生した場合 積立金として積み立てることなく 全て翌年度の歳入に繰り入れている ) ( 注 ) 投資勘定には 昭和 31 年度に 一般会計の財政事情の許す時期に予め投資財源の不足を補足するための原資を確保しておくという趣旨から 投資財源資金が設置されたが 昭和 40 年度の取り崩し以降 現在までの残高は 21,597 円で推移 (2) 積立金の原資投資勘定においては 一般的な積立金はない (3) 積立金の金額の推移同上 (4) 積立金取り崩しの実績同上 (5) 積立金の必要水準についての同上考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした同上際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整同上理基金への繰入れの可否及び理由 (8) 積立金明細表の記述の改善に同上ついての考え方 (9) 積立金の運用方法同上 なお 上記の投資財源資金については 全額政府預金となっている 43

48 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 いずれの年度においても 予算編成の際に発生が見込まれる前年度剰余金を歳入として見込んでいるが 当初予算において歳入歳出差額は発生していない 2 15 年度 76,600 百万円 ( 国際協力銀行からの納付金が予定よりも多かったこと等 ) 16 年度 324,503 百万円 (J-POWER 民営化ファンド の解散に伴う出資金の回収等があったこと等 ) 17 年度 167,808 百万円 ( 石油公団の解散に伴う出資金の回収があったこと等 ) 18 年度 114,984 百万円 ( 国際協力銀行からの納付金が予定よりも多かったこと等 ) 19 年度 126,639 百万円 (NTT 等からの配当金が予定よりも増加することが見込まれ ( 見込 ) たこと等 ) (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 3 決算における歳計剰余金については 積立金として積み立てることなく 全て翌年度の歳入に繰り入れている また 予算編成の際に前年度の剰余金の発生が見込まれる場合には これを歳入として見込み 歳入が産業投資支出等を上回る場合には 予算で定めるところにより 一般会計への繰入れを行っている 15 年度 - 16 年度 - 17 年度 178,800 百万円 18 年度 120,200 百万円 19 年度 79,400 百万円 15 年度及び 16 年度は 歳入が産業投資支出等と同額であったため一般会計への繰入れは予算措置されなかった 17 年度から 19 年度に一般会計への繰入れを行ったのは 予算編成の際に 歳入が産業投資支出等を上回ることが見込まれたからである 44

49 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 平成 21 年度予算における取扱いについては 今後の予算編成の過程において検討されることとなる 該当なし 剰余金は 配当金収入等の歳入が予定より増加したことや 産業投資支出等が予定より減少したことにより発生している 剰余金については 積立金として積み立てることなく 全て翌年度の歳入に繰り入れている また 予算編成の際に前年度の剰余金の発生が見込まれる場合には これを歳入として見込み 歳入が産業投資支出等を上回る場合には 予算で定めるところにより 一般会計への繰入れを行っている (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 産業投資は リスクが高く民間だけでは十分に資金が供給されないが 政策的必要性がある事業に対して 投資 ( 主として出資 ) によりリスクマネーを供給するものであって 一般会計の歳出とはその性格を異にする このため 産業投資として必要な金額については 基本的には 投資勘定独自の財源で行うことが適当 剰余金については 全て翌年度の歳入に繰り入れられている 45

50 財務省 外国為替資金特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的為替相場の変動 市場金利の変動その他の要因による損失に備えるために積み立てを行っている 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) 第 8 条各特別会計における毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合において 当該剰余金から次章に定めるところにより当該特別会計の積立金として積み立てる金額及び資金に組み入れる金額を控除してなお残余があるときは これを当該特別会計の翌年度の歳入に繰り入れるものとする 2 前項の規定にかかわらず 同項の翌年度の歳入に繰り入れるものとされる金額の全部又は一部に相当する金額は 予算で定めるところにより 一般会計の歳入に繰り入れることができる 第 80 条外国為替資金特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 外国為替相場の変動 市場金利の変動その他の要因を勘案し 同会計の健全な運営を確保するために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする 2 外国為替資金特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合には 前項の積立金から補足するものとする (2) 積立金の原資外国為替等売買差益 ( 約 0.9%) 運用収入 ( 約 99%) 46

51 雑収入 ( 約 0.1%) ( 注 ) 割合は 19 年度決算による (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 :11,175,969 百万円平成 16 年度 :13,402,595 百万円平成 17 年度 :14,209,102 百万円平成 18 年度 :15,552,443 百万円平成 19 年度 :17,455,673 百万円平成 20 年度 ( 予定 ):19,582,457 百万円 (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度以降積立金を取り崩したことはない それ以前では 昭和 33 年度及び昭和 34 年度の決算上の不足を補うため それぞれ 102 百万円及び 235 百万円の取崩しを行ったことがある (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 外為特会には 外貨資産 ( 外貨準備 ) が約 100 兆円存在するが ほぼ同額の円建ての負債も存在する 70 年代半ば以降の円高により 外貨資産に評価損が発生しており これを補うため 毎年の剰余金の一部を積み立て 残額は一般会計に繰り入れしている 現在の積立金の金額は 19.6 兆円である これは 為替相場が1ドル=99 円の場合に外貨資産に生ずる評価損の金額とほぼ同額となる水準である 従って 昨今の為替相場に照らしてみると この積立金の水準は 保有外貨資産の評価損の金額によりほぼ相殺される程度のものとなっている 他方 一般会計への繰入れは 昭和 57 年以降ほぼ一貫して行なってきており 過去 10 年間で 15.8 兆円 昭和 57 年以降の累積で 23.3 兆円を繰り入れてきている 積立金の適正な水準については 為替相場や市場金利の変動などがあっても 外貨資産 47

52 に発生する評価損を概ね下回らない水準が目安となると考えている この水準は 現在の保有資産を基に試算すると保有外貨資産の 30% 程度となるが あくまで中長期的な目安であり 直ちにこの水準まで積み立てるべきとは考えていない 当面は 保有外貨資産に生じる評価損の金額や直近の決算の状況も勘案して 積み立てを行う 外為特会に発生する利益 ( 剰余金 ) の使途については その健全性を確保する観点からは積立を行なうことが望ましい 他方 一般会計の厳しい財政事情に鑑み 外為特会の剰余金をできるだけ一般会計財源として活用すべきとの要請もある 特別会計への積立額と一般会計への繰入額は この両方の点を睨みながら決定することとなる ( 注 ) 一般会計の財政事情に関しては その時々の経済状況等を受けて 政策的要請や税収等の歳入の状況も変わりうる 従って その時々の経済状況等を踏まえた適切な判断を可能とするためには 予め配分についてルールを定めることは困難である 仮に外貨資産の評価損が積立金の金額を大きく上回り 外為特会の財務の健全性に懸念が持たれると 外為特会の円滑な資金調達が困難になり 為替相場の安定を図るための機動的な為替介入が制約されかねないとの問題がある ( 注 ) 外貨資産の評価損は 会計上は 保有外貨を円に転換する際に実現することになる (8) 積立金明細表の記述の改善に該当なし ついての考え方 (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条の規定により 同資金へ預託することとなっている 財政融資資金法 ( 昭 26 年 3.31 法 100) ( 財政融資資金への預託の義務 ) 第 5 条政府の特別会計の歳入歳出の決算上の剰余金を積み立てた積立金 ( 財政投融資特別会計の財政融資資金勘定並びに年金特別会計の国民年金勘定及び厚生年金勘定に係る積立金を除く ) は すべて財政融資資金に預託しなければならない 48

53 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明平成 15 年度 1883,573 百万円 ( 当初予算 ) 1,431,756 百万円 (16 年度組替後 )23,645,626 百万円 ( 運用収入等による歳入 (3,668,414 百万円 ) と政府短期証券の割引料の支払等による歳出 (22,788 百万円 ) の差額 )3 一般会計繰入 :1,419,000 百万円 積立て :2,226,626 百万円平成 16 年度 1883,212 百万円 ( 当初予算 ) 1,911,300 百万円 (17 年度組替後 )22,225,507 百万円 ( 運用収入等による歳入 (2,252,746 百万円 ) と政府短期証券の割引料の支払等による歳出 (27,239 百万円 ) の差額 )3 一般会計繰入 :1,419,000 百万円 積み立て :806,507 百万円 平成 17 年度 11,367,377 百万円 ( 当初予算 ) 2,522,030 百万円 (18 年度組替後 )22,965,341 百万円 ( 運用収入等による歳入 (3,015,033 百万円 ) と政府短期証券の割引料の支払等による歳出 (49,692 百万円 ) の差額 )3 一般会計繰入 : 1,622,000 百万円 積み立て :1,343,341 百万円 平成 18 年度 12,135,877 百万円 ( 当初予算 ) 2,983,145 百万円 (19 年度組替後 )23,532,230 百万円 ( 運用収入等による歳入 (3,911,358 百万円 ) と政府短期証券の割引料の支払等による歳出 (379,128 百万円 ) の差額 )31,629,000 百万円 積み立て :1,903,230 百万円 平成 19 年度 12,416,105 百万円 ( 当初予算 ) 3,564,250 百万円 (20 年度組替後 )23,926,784 百万円 ( 運用収入等による歳入 (4,553,308 百万円 ) と政府短期証券の割引料の支払等による歳出 49

54 (626,525 百万円 ) の差額 )3 一般会計繰入 :1,800,000 百万円 積み立て :2,126,784 百万円 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 毎年度の決算上剰余金の処理については 翌年度の予算編成において 一般会計の厳しい財政事情と外為特会の健全性の確保の観点を総合的に勘案して決定される 平成 20 年度の決算上剰余金からの一般会計への繰入については 平成 21 年度の予算編成過程において決定される 該当なし 外為特会における決算上の剰余金は 為替及び内外の金利動向により左右されるものである 該当なし 該当なし なお 積立金は財政融資資金法第 5 条の規定により全額を財政融資資金に預託している 50

55 財務省 国土交通省 特定国有財産整備特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明過去 5 年間の歳入歳出差額 ( 予算時の見込みを含む ) 及びその発生原因は以下のとおり 平成 16 年度予算における前年度剰余金受入見込額 :289 百万円平成 15 年度歳入歳出差額 :33,297 百万円発生要因 : 特定施設の売払いが予定より多かったため 平成 17 年度予算における前年度剰余金受入見込額 :7,968 百万円平成 16 年度歳入歳出差額 :48,919 百万円発生要因 : 特定施設の売払いが予定より多かったため 平成 18 年度予算における前年度剰余金受入見込額 :19,393 百万円平成 17 年度歳入歳出差額 :27,310 百万円発生要因 : 前年度剰余金の受入れが予定より多かったため 平成 19 年度予算における前年度剰余金受入見込額 :2,548 百万円平成 18 年度歳入歳出差額 :36,412 百万円発生要因 : 特定施設の売払いが予定より多かったため 51

56 平成 20 年度予算における前年度剰余金受入見込額 :162,453 百万円平成 19 年度歳入歳出差額 :166,521 百万円発生要因 : 特定施設の売払いが予定より多かったため 決算における歳計剰余金については 翌年度の歳入に繰り入れている 考え方及び使途 特定国有財産整備特別会計は 国の庁舎等の使用調整等に関する特別措置法第 5 条に規定する特定国有財産整備計画の実施による特定の国有財産の取得及び処分 ( 新施設の取得及び跡地の処分 ) に関する経理を明確にするため設置されたものである 特定国有財産整備計画は 新施設整備により不用となる跡地の売払収入をもって新施設を取得することを目的とするものであるが 当該計画は複数年度にわたるものであることから その収支は必ずしも同一年度において均衡するものではなく 各年度予算においては その収支に不足が見込まれる場合 これを借入金等により補い また 超過が見込まれる場合には 剰余金として翌年度以降の歳出に充てることもしているところである 本特別会計の歳計剰余金の具体的な使途については 将来の借入金償還 既に売払収入を確保している事案の将来のPFI 割賦金支払いなどに充てることとしている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 一般会計への繰入を行っていない 理由については (1) の 考え方及び使途 のとおりである ( 注 ) なお 平成 18 年度からは一般会計への繰入れに係る規定 ( 旧特々会計法第 3 条第 1 項 現特別会計法附則第 176 条第 1 項 ) が設けられたが 平成 17 年度までは特々会計法に同規定がなかった (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (1) の 考え方及び使途 のとおり 本特別会計の剰余金は将来の支払に充てるべき資金であるため 一般会計に繰り入れる性格のものではない 52

57 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 本特別会計の剰余金と一般会計からの繰入に関連性はない 一般会計からの繰入額平成 15 年度実績額 :8,583 百万円平成 16 年度実績額 :9,351 百万円平成 17 年度実績額 :5,055 百万円平成 18 年度実績額 :3,943 百万円平成 19 年度実績額 :3,943 百万円 ( 注 ) 本特別会計における一般会計からの繰入れは より厳格な財政規律の下で事業を行う観点から 平成 18 年度の特別会計法改正 ( 旧法第 3 条第 1 項 現行法附則第 176 項第 1 項 ) により原則として行うことができないこととされた ただし 例外として平成 14 年度において施設の取得及び処分に関する計画を策定する際に 新施設整備により不用となる跡地の処分見込額が新施設の取得に必要な経費を下回っていたことから その差額を計画の一部として平成 26 年度まで一般会計より受け入れることを計画した事案については 経過措置として受け入れているところ ( 現行法附則第 176 条第 2 項 ) 近年 本特別会計の剰余金が発生しているのは主に次の理由によると考えられる 本特別会計が経理する特定国有財産整備計画は 新施設整備により不用となる跡地の売払収入をもって新施設を取得することを目的とするものであるが 当該計画は複数年度にわたるものであることから その収支は必ずしも同一年度において均衡するものではない 近年では特に PFIによる整備が増加しているところであり 例えば平成 20 年度では歳出額の約 7 割がPFIによるものとなっている PFIによる場合には 完成施設の引渡後 長期にわたり整備費相当額を分割して支払うこととなるが 一方 対応して不用となる跡地は完成施設の引渡後速やかに売却される そこで 近年のPFI 事案の増加により 整備費の支払時期よりも前に整備費全体額に相当する処分収入が確保されるという状況が多くなり その結果 単年度会計上は剰余金が計上されることとなる 以上のような近年のPFI 増加傾向の状況を踏まえれば 近年の剰余金については 本特 53

58 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 別会計において必要な金額と考えており 剰余金の性格上 圧縮することはできないものと考える (1) の 考え方及び使途 のとおり 本特別会計の剰余金は将来の支払に充てるべき資金であるため 一般会計に繰り入れる性格のものではない なお ご指摘の方式に変更することについては まず (4) の ( 注 ) で説明したとおり 平成 18 年度の特別会計法改正により 本特別会計は歳入予算において一般会計からの繰入れ規定を廃止していることから 法改正なしに一般会計からの繰入を別途予算要求することはできない このほか 本特別会計で歳入として予算要求できるものは 国有財産売払収入があるが 対象となる国有財産は 国の庁舎等の使用調整等に関する特別措置法 ( 昭和三十二年法律第百十五号 ) 第 5 条の規定により 新施設整備により不用となる跡地等に限られることから 当該跡地等以外の国有財産の売払収入を財源として組み入れることはできない 以上の点を踏まえれば ご指摘のような方式への変更は困難である 余裕金については 財政融資資金に預託することで運用を行っている ( 参考 ) 平成 19 年度預託額 :150,900 百万円平成 19 年度預託期間 :10 月 1 日 ~3 月 21 日 (172 日 ) 平成 19 年度預託金利子収入 :441 百万円 ( 利率 : 年 0.62%) 54

59 文部科学省 経済産業省及び環境省 エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定 電源開発促進勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的原子力発電は 供給安定性に優れるとともに 地球温暖化対策に資することから 安全の確保を大前提に我が国の基幹電源として推進していくこととしている このため 立地地域の振興を積極的に支援していくため 電源立地地域対策交付金の交付などの措置を講じているところである 電気事業法第 29 条に基づき毎年経済産業大臣に提出される最新の供給計画 においては 今後数基の原子力発電所が集中して着工される予定となっていることに加え 従来からの原子力を取り巻く厳しい情勢の下で 地元調整の遅れ等により建設計画の遅れが発生することがあり得るため 更に着工が同時期に集中する可能性がある 原子力発電所が建設される際に国が交付する交付金支出については 着工が始まった段階から急激に増加するものであるため 着工の集中により短期的に大きな財政需要が発生することになり それを充足するため一般会計から財政需要増に対応した金額を電源開発促進勘定へ繰り入れる必要が出てくることになる このように 原子力発電所の新規建設に伴い歳出が大きく上ぶれする一方で 販売電力量及び電源開発促進税収は一定で推移することが見込まれることから 一般会計から単年度の電源開発促進税収を上回る繰り入れを行う必要が出てくる可能性がある しかしながら 安定的に電源の開発を行っていくために電源開発促進税という目的税を課していることからすれば 可能な限り同税収の枠内で電源開発促進勘定の運用を行い 電源の開発を促進することが受益と負担の原則に照らし目的に合致しており 一般会計における政策経費を減じな 55

60 いように電源開発促進勘定を管理することが適切である ( 財政法第十三条参照 ) 以上のような状況と 新規発電所建設に伴う交付金需要は交付規則などに従って予め計算 することが可能である点に鑑みれば 一般会計からの繰入額の平準化を図るため 事前に必 要額を積み立てておくことで将来の負担増に備えておくことが適切である こうした観点か ら 新規原子力発電所の建設に要する初期段階の交付金需要を通常の歳出と明確に区別して 積み立てるため エネルギー対策特別会計に 周辺地域整備資金 を置き明確 透明な形で 管理を行うこととしているところ ( ) 電気の供給並びに電気工作物の設置及び運用についての計画 ( 億円 ) 環境影響評価開始の翌年度 135 万 kw 級の発電所が建設される場合の交付金額の例 着工 ~ 26 ~ 40 ~ 初期対策交付金 = 発電所設置の計画段階で 定額を交付 運転開始までの初期段階に一定額を交付 立地促進対策交付金 = 発電所の建設段階で出力等に応じて交付 着工以降出力規模に応じて交付 原子力周辺対策交付金 = 原子力発電所の建設 運転段階で その出力 電灯需要家数等に応じて交付 電灯需要家契約口数等により算定された額を交付 ( 電気料金の実質的割引 ) 電力移出県等交付金 = 都道府県毎の発電所の出力及び電力移出量等に応じて交付 都道府県からの移出電力量に着目して交付 長期発展対策交付金 = 原子力発電所の運転段階で 出力及び発電電力量等に応じて交付 原子力発電所の運転段階で 出力及び発電電力量等に応じて交付 共生交付金 = 原子力発電所の運転年数が原子力発電所の運転年数が30 30 年を経過する段階で 定額を交付 年を経過する段階で 定額を交付 運転開始 ( 年 ) 着工から数年間で巨額の資金需要が発生 単年度あたりの交付額は縮小 参考 1 財政法( 昭和二十二年法律第三十四号 ) 第十三条国の会計を分つて一般会計及び特別会計とする 2 国が特定の事業を行う場合 特定の資金を保有してその運用を行う場合その他特定 56

61 の歳入を以て特定の歳出に充て一般の歳入歳出と区分して経理する必要がある場合に限り 法律を以て 特別会計を設置するものとする 参考 2 特別会計に関する法律( 平成十九年法律第二十三号 ) ( 周辺地域整備資金 ) 第九十二条電源開発促進勘定に周辺地域整備資金を置き 同勘定からの繰入金及び第三項の規定による組入金をもってこれに充てる 2 前項の電源開発促進勘定からの繰入金は 予算で定めるところにより 繰り入れるものとする 3 電源開発促進勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 周辺地域整備交付金及び第八十五条第四項の財政上の措置に要する費用 ( 政令で定めるものに限る ) に係る歳出予算における支出残額に相当する金額を限度として政令で定める金額を 周辺地域整備資金に組み入れるものとする 4 電源開発促進勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上電源立地対策に必要な費用に不足を生じた場合には 周辺地域整備資金から補足するものとする 5 周辺地域整備資金は 周辺地域整備交付金及び第三項に規定する財政上の措置に要する費用を支弁するために必要がある場合には 予算で定める金額を限り 電源開発促進勘定の歳入に繰り入れることができる 6 周辺地域整備資金の受払いは 財務大臣の定めるところにより 電源開発促進勘定の歳入歳出外として経理するものとする (2) 積立金の原資電源開発促進税収を原資とした一般会計からの繰入金である (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 351 億円平成 16 年度 944 億円平成 17 年度 1,124 億円平成 18 年度 1,243 億円平成 19 年度 1,260 億円平成 20 年度 1,155 億円 57

62 (4) 積立金取り崩しの実績予算上の取り崩し額平成 15 年度なし平成 16 年度なし平成 17 年度なし平成 18 年度交付金支出 81 億円 ( 大間原子力発電所 30 億円 島根 3 号原子力発電所 5 1 億円 ) 平成 19 年度交付金支出 171 億円 ( 大間原子力発電所 49 億円 東通原子力発電所 20 億円 浪江 小高原子力発電所 1 億円 福島第一 7 8 号原子力発電所 10 億円 敦賀 3 4 号原子力発電所 12 億円 島根 3 号原子力発電所 79 億 ) 平成 20 年度交付金支出 201 億円 ( 大間原子力発電所 37 億円 東通原子力発電所 30 億円 浪江 小高原子力発電所 1 億円 福島第一 7 8 号原子力発電所 10 億円 敦賀 3 4 号原子力発電所 24 億円 島根 3 号原子力発電所 50 億 上関 1 2 号 49 億円 ) 決算上の取り崩し額平成 15 年度なし平成 16 年度なし平成 17 年度なし平成 18 年度交付金支出 50 億円 ( 大間原子力発電所 19 億円 島根 3 号原子力発電所 3 1 億円 ) 平成 19 年度交付金支出 128 億円 ( 大間原子力発電所 23 億円 東通原子力発電所 18 億円 浪江 小高原子力発電所 1 億円 福島第一 7 8 号原子力発電所 10 億円 敦賀 3 4 号原子力発電所 12 億円 島根 3 号原子力発電所 64 億円 ) 平成 20 年度 - 58

63 (5) 積立金の必要水準についての 考え方 供給計画上で今後運転が予定されている原子力発電所のうち 資金対象の 12 基の設置に よる運転開始までの財政需要予測を それぞれ電源立地地域対策交付金等の交付規則等に基 づき積算し総額約 1,600 億円と見積もっているところであり それを必要水準としてい る ( 参考 ) 今後の原子力関連施設の立地計画と供給計画期間における財政需要 着工予定年 財政需要概算額 ( 億円 ) 出力 ( 万 kw) 島根 3 号 大間 東通 1 号 ( 東京 ) 福島第一 7 号 福島第一 8 号 上関 1 号 敦賀 3 号 敦賀 4 号 東通 2 号 ( 東京 ) 上関 2 号 東通 2 号 ( 東北 ) 浪江 小高 合計 1, 電源立地地域対策交付金分については 1 運転開始までの初期段階に一定額の交付を行う電源立地等初期対策交付金相当部分 2 着工以降出力規模に応じて交付を行う電源立地促進対策交付金相当部分 3 電灯需要家契約口数等により算定された額の交付を行う原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分 4 都道府県からの移出電力量に着目して交付を行う電力移出県等交付金相当部分の4つの相当部分の合計額を計上している 59

64 ( 別表 1) 交付金の種類 1 電源立地等初期対策交付金 2 電源立地促進対策交付金 3 原子力発電施設等周辺地域交付金 4 電力移出県等交付金 算定金額等立地可能性調査から運転開始までが対象の交付金 期間 Ⅰ 1.4 億円 / 年立地可能性調査の開始翌年度 ~ 環境影響評価の開始年度期間 Ⅱ 51.5 億円環境影響評価開始翌年度 ~10 年間期間 Ⅲ 0.8 億円期間 Ⅱ 終了翌年度 ~ 運転開始年度着工年度から運転開始後 5 年間までが対象の交付金 期間中の交付限度 ( 総額 ) は以下の算定式で求める 発電施設の出力 (kw) 750 円 7 2 着工年度から運転終了までが対象の交付金 毎年度の交付限度 ( 総額 ) は以下の算定式で求める ( 電灯需要家契約口数 + ( 電力需要家契約 kw 数 1/2)) 交付単価 ( 別表 2) 12ヶ月着工翌年度から運転終了までが対象の交付金 毎年度の交付限度 ( 総額 ) は以下の算定式で求める ( 道府県内発電電力量 - 道府県内消費電力量 ) = 移出電力量 ( 移出電力量に応じ別表 3 で求めた額 ) その他 資金の対象に原子力発電施設等立地地域特別交付金も含まれる ( 別表 2) 単価表 ( 別表 3) 交付限度額表 設備能力区分 ( 万 kw) 単価 ( 円 ) 移出電力量 ( 億 kwh) 交付限度額 ( 億円 ) 100 未満 未満 ~200 未満 ~100 未満 ~300 未満 ~150 未満 ~400 未満 ~200 未満 ~500 未満 ~250 未満 ~600 未満 ~300 未満 ~700 未満 ~350 未満 ~800 未満 1, ~400 未満 ~900 未満 1, ~450 未満 以上 1,200 以降 50 億 kwh 当たり1.5 億円増 隣接市町村 隣々接市町村は上記の1/2 その他 特別単価あり ( 例 ) 島根 3 号機に関する平成 21 年度要求における必要額 ( 初期対策 52 億円 )+( 立地促進 148 億円 )+( 周辺 142 億円 )+( 移出県 2 6 億円 )-( 定常支出 30 億円 )-( 既に支出した額 325 億円 ) 12 億円 発電所の着工後については 電源立地促進対策交付金相当部分などの大きな収入が見込まれることから 毎年一定額を資金からの取り崩しではなく一般会計からの繰入金にて支出することとしており 当該部分については資金の財政需要から除いて計算することとしている なお 年度ごとの資金の財政需要額の合計は以下のとおりと算定している 年度ごとの資金需要額 ( 単位 : 億円 ) 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 2019 年 2020 年 他に 原子力発電施設等立地地域特別交付金を資金需要額として見込んでいる 60

65 各発電所については 電気事業者が届け出る供給計画の変更により遅れることはありえるが 原則として当該年度の供給計画に基づき着工が開始されるものと想定している なお 直近運転開始した10 発電所の立地計画と建設実績については以下のとおり (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 発電所名称 運転開始年度 着工年度 当初の着工予定年度 ( 最初に供給計画に掲載されたときの着工予定年度 ) 志賀 2 号 2006 年 3 月 1999 年 8 月 1999 年度 東通 1 号 ( 東北電力 ) 2005 年 7 月 1998 年 12 月 1984 年 4 月 浜岡 5 号 2005 年 1 月 1999 年 3 月 1998 年 6 月 女川 3 号 2002 年 1 月 1996 年 9 月 1996 年 11 月 玄海 4 号 1997 年 7 月 1985 年 8 月 1984 年 6 月 柏崎刈羽 7 号 1997 年 7 月 1991 年 8 月 1993 年 4 月 柏崎刈羽 6 号 1996 年 12 月 1991 年 9 月 1991 年 2 月 女川 2 号 1995 年 7 月 1989 年 8 月 1987 年 2 月 伊方 3 号 1992 年 3 月 1986 年 11 月 1984 年 12 月 柏崎刈羽 4 号 1994 年 7 月 1988 年 2 月 1988 年 2 月 本資金は 将来必要となる交付金等の資金需要をあらかじめ積み立てておくという趣旨で設置されたものであり 電力供給計画に基づく12 基の原子力発電所の運転開始時にはすべての資金を使い切り 残高はゼロとなる 現時点における財政需要は約 1,600 億円である一方 平成 20 年度における積立額は1,156 億円であり 必要額まで積み上がっていないため 引き続き着実な積み立てを行うことが必要である 供給計画に基づく12 基の原子力発電所の運転開始までには 周辺地域整備資金の対象となる原子力発電所に対する資金需要以外に 1 高レベル放射性廃棄物処分場にかかる地域振興 2 核燃料サイクル交付金 3 原子力発電施設立地地域共生交付金等への資金需要が見込まれることから 中長期的には立地対策にかかる財政状況は逼迫の傾向となる見込み 具体的には 高レベル施設については今後の見通しを正確に予測することは難しいものの 核燃料サイクル交付金 ( すでに受け入れ同意をした道県が存在 ) と原子力発電施設立地地域 61

66 共生交付金 ( 運転年数が30 年を超える原子力発電所の立地地域が対象 ) については トータルで1000 億円程度が必要となり 10 年間で平均しても100 億円程度が必要となる 以上のような状況に加え 1 平成 20 年度供給計画上において 近い将来に多数の対象発電所の着工の集中が見込まれること 2 販売電力量の伸びが期待できず電源開発促進税収の大幅増は期待できないこと といった事情を勘案し 可及的速やかに資金を必要額まで積み立てることが必要である (7) 積立金の一般会計又は国債整法律的な制約を考慮に入れなければ 一時的な繰り入れは可能 一方で 本資金は将来的理基金への繰入れの可否及び理に必ず必要となる交付金等の需要を積み立てているものであるため 仮に周辺地域整備資金由を他の目的のために取り崩した場合には 単に将来に負担を先送りすることとなり 将来時点での一般会計の負担が著しく重くなる恐れがある (8) 積立金明細表の記述の改善に周辺地域整備資金については 積立金明細表は作成していないが 増減表についていえば ついての考え方電力供給計画と交付規則に基づき積算を行い 現状で総額どの程度にまで積み立てる必要があるかを記載しているため 必要水準についての説明として十分であると考えられる 一方 資金必要水準のわかりやすさという観点から言えば 例えば対象 12 基ごとの必要額を記載する方法が考えられる (9) 積立金の運用方法周辺地域整備資金の資金残高については 財政融資資金への預託を行っており 財務省が地方公共団体等に対する融資による運用を行っているところ 財政融資資金からの利子支払として 電源開発促進勘定には 預託金利子収入 が計上されている ( 平成 19 年度 :7. 0 億円 平成 20 年度 :6.6 億円 ( 予算額 )) 運用上の資金の流れは次のとおりである 62

67 周辺地域整備資金払い戻し 預託取崩し財政融資資金繰入れ 組入れ利子支払 電源開発促進勘定 参考 特別会計に関する法律( 平成十九年法律第二十三号 ) ( 積立金及び資金の預託 ) 第十二条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金に預託して運用することができる 63

68 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 なし 2 歳計剰余金は 一会計年度の収納済歳入額から支出済歳出額を差し引いたものである 歳計剰余金の内容は - 歳入予算を上回る ( 下回る ) 収納済み歳入額 - 歳出予算のうち現実に支出されなかった部分 ( 翌年度繰越額 歳出不用額 ) との合計額である 過去 5 年間の歳計剰余金の推移と発生要因は以下のとおり 64

69 エネルギー需給勘定 ( 旧 石油特会 ) 歳計剰余金の金額 発生要因 発生要因 発生要因 区分平成 19 年度決算見込み平成 18 年度決算 歳計剰余金 1 3,011 億円 2,948 億円歳出不用 歳入増減分の主な発生理由 繰越歳出予算財源 億円 1,168 億円 翌年度への繰越 520 億円 1,168 億円 1-2 2,491 億円 1,780 億円 前年度発生分 ( 前年度の純剰余金 ) 637 億円 681 億円 当該年度発生分 1,853 億円 1,099 億円 歳入増分 1,147 億円 496 億円 歳出不用分 706 億円 603 億円 歳出不用 予算の効率的な執行による不用例 ) 備蓄基地の保全工事の効率化を徹底したことによる不用 ( 国家備蓄石油管理事業 ) 外的要因による歳出不用例 ) 基礎試錐事業において 一部漁業者との調整が難航したことによる不用 ( 国内石油天然ガス基礎調査 ) 歳入増減分 中期計画期間を終了したことに伴い 独立行政法人から納付される納付金の受入れ実績の増加 石油公団継承株式の売却収入等 区分平成 17 年度決算平成 16 年度決算平成 15 年度決算 歳計剰余金 1 4,383 億円 5,058 億円 5,285 億円 繰越歳出予算財源 2 1,103 億円 684 億円 991 億円 翌年度への繰越 1,103 億円 684 億円 991 億円 1-2 3,280 億円 4,374 億円 4,293 億円 前年度発生分 ( 前年度の純剰余金 ) 1,073 億円 1,381 億円 2,282 億円 当該年度発生分 2,207 億円 2,993 億円 2,011 億円 歳入増分 1,434 億円 1,781 億円 394 億円 歳出不用分 773 億円 1,212 億円 1,616 億円 65

70 電源開発促進勘定 ( 旧 電源特会 ) 歳計剰余金の金額 発生要因 区分平成 19 年度決算見込み平成 18 年度決算 発生要因 発生要因 歳計剰余金 億円 1,016 億円歳出不用 歳入増減の主な発生理由 繰越歳出予算財源 2 20 億円 234 億円 翌年度への繰越 20 億円 234 億円 億円 781 億円 前年度発生分 ( 前年度の純剰余金 ) 362 億円 331 億円 当該年度発生分 223 億円 449 億円 歳入増分 -25 億円 68 億円 歳出不用分 248 億円 381 億円 歳出不用 予算の効率的な執行による不用 外的要因による歳出不用例 ) 発電用施設等の着工が遅れたこと等により交付申請額が当初の予定を下回ったこと等による不用 ( 電源立地地域対策交付金 ) 歳入増減分 中期計画期間を終了したことに伴い 独立行政法人から納付される納付金の受入れ実績の増加 周辺地域整備資金より受入れる金額を予定よりも少額にしたことによる歳入減等 区分平成 17 年度決算平成 16 年度決算平成 15 年度決算 歳計剰余金 1 1,886 億円 2,227 億円 2,792 億円 繰越歳出予算財源 億円 354 億円 336 億円 翌年度への繰越 499 億円 354 億円 336 億円 1-2 1,387 億円 1,873 億円 2,456 億円 前年度発生分 ( 前年度の純剰余金 ) 875 億円 934 億円 1,382 億円 当該年度発生分 512 億円 938 億円 1,073 億円 歳入増分 56 億円 175 億円 85 億円 歳出不用分 455 億円 763 億円 988 億円 3 明許繰越又は事故繰越については 翌年度への繰越として その他剰余金については 特別会計に関する法律第 8 条第 1 項の規定に基づき 翌年度以降のエネルギー対策特別会計の財源として活用され その見合いの額について歳入予算における一般会計からの繰入額を減少することにより 一般会計の歳出圧縮に貢献している 66

71 (2) 一般会計への繰入れの 実績の有無 特会改革において 特別会計に関する法律の成立までの経過措置として 平成 18 年度におけ る財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律 ( 平成 18 年 3 月 31 日法律第 11 号 ) 第 3 条の規定に基づき 595 億円を電源開発促進対策会計から一般会計への繰入れを行った ( 電源開発促進対策特別会計からの一般会計への繰入れ ) 第三条政府は 平成十八年度において 電源開発促進対策特別会計の電源立地勘定から二百九十七億円 同特別会計の電源利用勘定から二百九十八億円を限り それぞれ一般会計に繰り入れることができる 2 政府は 前項の規定による電源開発促進対策特別会計の電源立地勘定又は電源利用勘定からの繰入金については 後日 予算の定めるところにより それぞれその繰入金に相当する額に達するまでの金額を 一般会計からエネルギー対策特別会計の電源開発促進勘定に 電源立地対策又は電源利用対策の区分に従って繰り入れるものとする 3 第一項の規定による電源開発促進対策特別会計の電源立地勘定又は電源利用勘定からの繰入金は それぞれ同特別会計の電源立地勘定又は電源利用勘定の歳出とし 前項の規定による一般会計からのエネルギー対策特別会計の電源開発促進勘定への繰入金は 電源立地対策又は電源利用対策の区分に従って同特別会計の電源開発促進勘定の歳入とする (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計から エネルギー対策特別会計の剰余金から 一般会計への繰入れを行う予定はない エネルギー対策特別会計においては 特別会計に関する法律第 90 条及び第 91 条に基づき 目的税等 ( 石油石炭税 電源開発促進税 ) を一度一般会計に組み入れた上で 第 8 条第 1 項に基づき翌年度の歳入に繰入れられる剰余金の状況と当該事業の経費に照らし必要な金額を 予算で定めるところにより 特別会計に繰入れられることとされている その結果として 剰余金の見合いの額について歳入予算における一般会計からの繰入額が減少することとなり 一般会計の歳出圧縮に貢献している ( 剰余金から一般会計への繰入れを行った場合と同様の効果となる ) なお 石油石炭税については昭和 53 年度の石油税創設当初から 電源開発促進税については平成 19 年度から 一般会計経由となっており 平成 20 年度予算までの累計で前者は 8,060 億円 後者は 1,234 億円が一般会計に留保 ( 一般会計で活用 ) されている 特別会計に関する法律第 8 条第 1 項の規定に基づき 翌年度以降のエネルギー対策特別会計の財源として活用され その見合いの額について歳入予算における一般会計からの繰入額を減少す 67

72 の繰入額との関連性の有無 ることにより 一般会計の歳出圧縮に貢献している 一般会計からの繰入額の推移は以下の通り 2 一般会計からの繰入額 の実績 ( エネルギー対策特別会計における一般会計から受入れの推移 ) 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 エネ需勘定 4,410 億円 3,965 億円 3,943 億円 3,765 億円 4,538 億円 電源勘定 ,179 億円 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合 今後の剰余金の見込みについて 一義的な数値を算出することは難しいが 自主権益の確保を目的とした資源探査や資源外交等 エネルギー対策特別会計が対象とする事業の特性に照らせば 一定規模の剰余金が発生することは不可避と認識 また 一般競争入札の徹底等により 効率的な予算執行をこれまで以上に進めていく考えであるが こうした取組による節約の成果も剰余金として計上されることになる の使途 ( エネルギー対策特別会計の純剰余金の推移 ) 平成 14 年 平成 15 年 平成 16 年 平成 17 年 平成 18 年 平成 19 年 3,210 億円 2,272 億円 1,886 億円 946 億円 999 億円 919 億円 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 エネルギー対策特別会計においては 特別会計に関する法律第 90 条及び第 91 条に基づき 目的税等 ( 石油石炭税 電源開発促進税 ) を一度一般会計に組み入れた上で 第 8 条第 1 項に基づき翌年度の歳入に繰入れられる剰余金の状況と当該事業の経費に照らし必要な金額を 予算で定めるところにより 特別会計に繰入れられることとされている その結果として 剰余金の見合いの額について歳入予算における一般会計からの繰入額が減少することとなり 一般会計の歳出圧縮に貢献している ( 剰余金から一般会計への繰入れをおこなった場合と同様の効果となる ) なお 一般会計からの繰入れと剰余金の一般会計への繰入れの両者に関し規定されている 予算で 定めるところにより という文言の解釈として 一般法たる総則 ( 第 8 条第 2 項 ) に対し 個別法たる第二章 における規定 ( 第 90 条 第 91 条 ) の適用が優先されると整理されている (7) 余裕金の運用方法及び資 執行段階における一般会計からの繰入は 支払い現金の残高と支出計画を見ながら 年度中数 68

73 産の保有状況 度に分けて繰入を実施しているため 年度中においていわゆる余裕金は特別会計内には存在しない 69

74 厚生労働省 国立高度専門医療センター特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について 項目 説明 (1) 積立金の目的 国立高度専門医療センターの経営費に充てるため 特別会計に関する法律 附則第 187 条第 1 項 国立高度専門医療センター特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 国立高度専門医療センターの経営費に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資診療収入等の自己収入 (3) 積立金の金額の推移 16 末決算 2,063 百万円 ( 残高 ) 17 末決算 962 百万円 ( 残高 ) 18 末決算 192 百万円 ( 残高 ) 19 末決算 1,862 百万円 ( 残高 ) 20 末予定 655 百万円 ( 残高 ) 国立高度専門医療センター特別会計は平成 16 年度に設置 (4) 積立金取り崩しの実績 ( 実績 ) 16 決算 3,500 百万円 17 決算 2,000 百万円 18 決算 900 百万円 19 決算 100 百万円 70

75 20 予算 1,700 百万円 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 ( 使途 ) 国立高度専門医療センターの経営費国立高度専門医療センター特別会計は 行政事業を行う特別会計であり 積立金を保有することが目的となっていないが 事業を行うに当たって結果として発生した決算剰余金について 施設整備等に係る翌年度繰越額を除き 積立金に積み立て 原則 翌々年度の歳入予算に計上し 財源として活用しており 具体的な必要水準というものはない 国立高度専門医療センター特別会計の積立金は 決算上剰余金が生じた際に 翌年度に繰り越した歳出に充てるためのもの以外を積立て 翌々年度以降の当センターの経営費の財源として歳入予算に計上して活用しており 当センターの経営費の財源として活用するために必要である また その規模についても収納済歳入額に対して1% 未満であり 特別多額ではない なお 当特別会計は 特別会計に関する法律 附則第 67 条第 1 項第 12 号により平成 21 年度末をもって廃止される予定であるが 廃止以前にあっては 今後も一般会計からの繰入以外の財源として必要である 国立高度専門医療センター特別会計の積立金は 当センターの事務及び事業の適切かつ安定的な運営を維持するための財源として毎年度 歳入に繰り入れて活用し 一般会計からの繰入を圧縮するために使用しており 財政健全化に寄与している (8) 積立金明細表の記述の改善に特になし ついての考え方 (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条により財政融資資金に預託されている 71

76 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 説明 1 予算時の歳入歳出差額なし 2 16 決算 1,836 百万円 ( 歳出予算の翌年度繰越 937 百万円 ) 17 決算 952 百万円 ( 歳出予算の翌年度繰越 822 百万円 ) 18 決算 12,666 百万円 ( 歳出予算の翌年度繰越 10,896 百万円 ) 19 決算 15,105 百万円 ( 歳出予算の翌年度繰越 14,612 百万円 ) 翌年度繰越は 工事の進捗の遅れ等により施設整備費を執行できなかったことなどによる 3 決算上剰余金が生じた際は 国立高度専門医療センターの経営費に充てるために必要な金額を 積立金として積み立て 歳出予算の翌年度繰越に相当する額は翌年度の歳入に繰入れ 当該歳出予算の執行に充てている 該当無し 予定はない 概算要求の時期において 剰余金を見込むことが困難であるため 特になし (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 平成 16 年度以降における歳出予算の翌年度繰越額を除いた剰余金は 各年度の収納済歳入額に対して1% 未満であり特別多額ではないと思われる なお 国立高度専門医療センター特別会計は 行政事業を行う特別会計であり 1% 未満程度の当該剰余金は運営上発生し 積立金としているが 当該積立金は 当センターの事務及び事業の適切かつ安定的な運営を維持するための財源として毎年度 歳入に繰り入れて活用し 一般会計からの繰入を圧縮す 72

77 るために使用している (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 収納済歳入額 (A) 翌年度繰越額を除いた剰余金 (B) 割合 (= B/A 100) 16 決算額 149,633 百万円 899 百万円 0.6 % 17 決算額 165,248 百万円 129 百万円 0.08% 18 決算額 196,929 百万円 1,770 百万円 0.9 % 19 決算額 160,049 百万円 493 百万円 0.3 % 決算上生じた剰余金については 特別会計に関する法律 附則第 187 条において 経営費に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする とされている 積立金は財政融資資金に預託されている 73

78 厚生労働省 労働保険特別会計 労災勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的労災保険においては 業務上の事由又は通勤による負傷 疾病により1 重度の障害が残った労働者や 2 死亡した労働者の遺族等に 障害補償年金や遺族補償年金等の年金給付を支給している 年金給付に要する費用については 労働災害に伴う補償責任は事故が発生した時点における事業主集団が負うべきとの考え方から 事故が発生した時点での事業主集団から全額徴収 ( 充足賦課方式 ) し これを積立金として保有しているものであり 積立金は既裁定年金受給者に対する年金給付のための責任準備金 ( 確定債務 ) である ( 参考 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年 3 月 31 日法律第 23 号 ) 第 103 条第 1 項労災勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 労災保険事業の保険給付費及び社会復帰促進等事業費 ( 特別支給金に充てるためのものに限る ) に充てるために必要な金額を積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資積立金の原資は 事業主から徴収する労働保険料である (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度決算額 7 兆 5,863 億円平成 16 年度決算額 7 兆 6,282 億円平成 17 年度決算額 7 兆 6,989 億円平成 18 年度決算額 7 兆 7,753 億円平成 19 年度決算額 7 兆 8,228 億円 74

79 平成 20 年度予定額 7 兆 9,413 億円 (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度決算から平成 19 年度決算及び平成 20 年度予算において取り崩しの実績はない なお 昭和 52 年度決算 昭和 53 年度決算及び昭和 54 年度予算で取り崩しを行っているが いずれも労災保険事業の保険給付費を支弁するためである (5) 積立金の必要水準についての積立金の必要水準は 既裁定の労災年金受給者に対する将来の年金給付の原資として 年考え方金の種類ごとに以下の方法により推計して得た額を合計したものである 1 既裁定の年金受給者の将来各年度における残存数を推計する 2 将来各年度の残存している年金受給者に対する給付額を推計する その際 平均給付額を賃金上昇率分によって増やすとともに 運用利回りで割り引く 計算式に表すと以下のとおり 7 T 1 k = 1 i= T 0 p ki B k (1 + w 0 )(1 + w) i T 0 1 (1 + r ) i T 0 k: 年金の種類 ( 障害 1-3 級 障害 4-7 級 じん肺 せき損 その他 遺族 特別遺族 ) i: 将来の各年度 T 0 : 給付額を計算する最初の年度 T 1 : 最終年度 ( 年金受給者数が0となる年度 ) p ki : 年金の種類がkの年金受給者のi 年度における残存数 B k : 年金の種類がkの (T 0-1) 年度の平均給付額 w: 賃金上昇率 =1.0%(T 0 年度のみ0.5%) r: 運用利回り=2.0% 平成 18 年度末において 既裁定の労災年金受給者 ( 約 22 万人 ) に対する将来の給付に必要な金額は 7 兆 9,121 億円と見込んでいる 75

80 必要な積立金の計算にあたり 賃金上昇率は 過去 20 年の平均と最近の賃金の動向を考慮し 1.0% とおき 運用利回りは 積立金が全額財政融資資金に預託されており 新たに預託する際の利率が概ね 2.0% であることから 2.0% とおいている 労災保険の積立金は 将来給付の原資であることから 必要な積立金の水準は 長期的な視野に立ち推計することが必要であり その年々の経済状況により設定条件を大きく変えることは不適切である 設定条件を変更した試算 必要な積立金を計算する際の要素は 賃金上昇率 運用利回及び年金受給者の残存状況があるが このうち残存状況については 実際の年金受給者の動向等に基づき作成しているものであるため 変更する余地がないことから あえて変えるとすれば 賃金上昇率と運用利回りを変更し試算することとなる そこで 1 実質運用利回り ( 賃金上昇率と運用利回りの差 ) が下がるケース ( 賃金上昇率 1.0% 運用利回り 1.5% 実質運用利回り 0.5%) 2 実質運用利回りが上がるケース ( 賃金上昇率 0.5% 運用利回り 2.0% 実質運用利回り 1.5%) の試算を行うと 以下のとおりの結果となるが 将来推計については 現在適切な方法で行っているところであるから このような試算を用いることは適当でない 必要な積立金 1 8 兆 5,072 億円 2 7 兆 4,164 億円 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 平成 18 年度末の既裁定の年金受給者に対する必要な積立金の金額は 7 兆 9,121 億円であり 平成 19 年度決算 7 兆 8,228 億円と比較すると不足している 今後についても 労災年金受給者に対する将来給付の原資を積み立てておく必要があり 76

81 その額は 前頁 (5) の算式により得た額である 労災保険率は 労働保険の保険料の徴収等に関する法律第 12 条第 2 項等により 事業の種類ごとに 将来にわたる労災保険の事業に係る財政の均衡が保つことができるように過去 3 年間の災害率等を考慮して設定するものとされており 原則として3 年ごとに改正することとされ 現在 4.5/1000~118/1000 の範囲で設定されている ( 平成 18 年 4 月 1 日改定 労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則別表 1 参照 ) 労災保険率は 短期給付については 給付に要する費用に見合う収入となるように純賦課方式により 長期給付については 新規年金受給者の将来分を含む給付費用総額に見合う収入となるように充足賦課方式により各々算定している また 長期給付に係る料率の算定に当たっては 必要な積立金の計算に用いる年金受給者の残存表 賃金上昇率及び運用利回りを用いている (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 不可能である 労災保険の積立金は 事業主から徴収した保険料を原資としており 既裁定の労災年金受給者に対する将来にわたる年金給付のための責任準備金 ( 確定債務 ) であることから 給付以外に使用することはできない 仮に一般会計に繰り入れる等 他の財源として流用した場合 将来の年金給付の支払のための資金が不足することとなり 事業主に対し 過去に負担させた年金給付費用を再度負担させることとなり 保険料の二重取りということになる また 事業主に再度負担させない場合には 既裁定の年金受給者の給付を切り下げることが必要となるが 被災労働者の保護に欠けることとなり 不可能である (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 積立金明細表の記述については 特別会計法の成立を踏まえ 労災勘定の業務の性格に応じた基準を示す記載となるよう改善を加え見直しを行ってきているところである 77

82 (9) 積立金の運用方法全額を財政融資資金に預託している ( 参考 ) 財政融資資金法 ( 昭和 26 年 3 月 31 日法律第 100 号 ) 第 5 条政府の特別会計の歳入歳出の決算上の剰余金を積み立てた積立金 ( 財政融資資金特別会計の財政融資資金勘定並びに年金特別会計の国民年金勘定及び厚生年金勘定に係る積立金を除く ) はすべて財政融資資金に預託しなければならない 78

83 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 説明平成 15 年度 12,053 億円 22,564 億円平成 16 年度 12,054 億円 22,814 億円平成 17 年度 12,125 億円 22,858 億円平成 18 年度 12,030 億円 22,585 億円平成 19 年度 12,905 億円 23,277 億円予算時に見込まれる歳入歳出差額に加え 労働災害の減少に伴い歳出予算の大部分を占める保険給付の支給が予定を下回ったこと等のため各年度とも歳計剰余金 ( 歳入歳出差額 ) が生じたものである また 3 決算における処理は 各年度とも労災勘定の業務の性格上 歳計剰余金 ( 歳入歳出差額 ) から支払備金に相当する額 未経過保険料に相当する額 翌年度への繰越額 ( 例えば 庁舎建設事業における工期の遅れ等の理由から年度内に完了しないため その経費の支出が年度内に行えず 翌年度に持ち越して使用するもの ) を控除した額を積立金へ積み立てることで 決算を結了している 一般会計に繰入れた実績はない 当勘定においては 上記 (1) に記載したとおり 積立金を積み立てている状況にあり いわゆる純剰余金を有していない 一般会計に繰入を行う予定はない 労災保険に係る保険料は事業主から拠出されたものであり 仮に剰余や不足が発生したとしても事業主が負担すべき保険料率によって調整されるべきものである 当勘定においては剰余金を有していない 当勘定においては剰余金を有していない 79

84 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 当勘定においては剰余金を有していない 当勘定においては剰余金を有していない 80

85 厚生労働省 労働保険特別会計 雇用勘定 ( 失業等給付に係る積立金 ) 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的不況期に増大する失業等給付費の財源として 毎会計年度の歳入額 ( 雇用保険二事業充当分を除く ) から歳出額 ( 雇用保険二事業費を除く ) を控除した残余すべてを 失業等給付費に充てるため 積立金として積み立てる ( 根拠条文 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 )( 抄 ) 第 103 条 ( 略 ) 3 雇用勘定において 毎会計年度 ( 雇用安定事業及び能力開発事業に係る歳入額 ( 次条において 二事業費充当歳入額 という ) 控除した残りの額とする ) から当該年度の歳出額 ( 雇用安定事業及び能力開発事業に係る歳入額 ( 次条第三項及び第四項において 二事業費充当歳出額 という ) を控除して残余がある場合には 当該剰余のうち 雇用保険事業の失業等給付費に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資 平成 19 年度決算の歳入においては 積立金の98% が保険料収入 その他は運用収入 雑収入が 財源 (3) 積立金の金額の推移 ( 単位 : 億円 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 見込み ) 積立金 4,064 8,064 16,026 28,032 41,535 48,776 平成 20 年度の積立金残高については 平成 20 年度予算の収支差 (4,927 億円 ) を加えると 53,759 億円になりうる (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度 ~19 年度決算 20 年度予算においては 積立金を取り崩したことはない 取崩分の使途については 失業等給付費に使用されている 81

86 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 積立金については 将来の不況期の給付費や保険料水準を維持するための財源として 好況期に積み立てる資金であるが 1 失業等給付は景気動向によって大きく変動するものであること 2 景気及び雇用失業情勢を正確に見通すことは非常に困難であること 3 過去最悪の支出額を超えるような不測の事態が絶対起こらないとは限らないことから将来の不況期に必要な積立金の水準を定量的に設定することは困難である 以上のように 財政状況や雇用失業情勢を正確に見通すことは非常に困難であるが 仮に 定量的に示せば 過去最悪の支出実績が来年度以降続いたと想定した場合 5 年間で約 4.3 兆円程度の積立金を取り崩すこととなり 残高は約 1.1 兆円程度まで減少する その先も安定的な財政運営を保つためには保険料率が 1.6%~2.0% 必要となる ( 現行 1.2%)( 別紙 1 参照 ) 前述のとおり将来の不況期に必要な積立金の水準をあらかじめ予測することは困難である 雇用保険の保険料率については 積立金が一定の水準を超えた場合には失業等給付に係る保険料率を 法律の改正を要さずに弾力的に一定の率を引き下げる仕組みとされている ( 弾力条項 ) 現在は この弾力条項により失業等給付に係る保険料率を1000 分の12に引き下げているところ なお 10 月 30 日に政府与党でとりまとめられた経済対策 ( 生活対策 ) において 失業等給付に係る保険料率については 平成 21 年度の1 年間に限り 0.4% の範囲内の幅 ( 現行 1.2%) で引き下げることについて セーフティネット機能の強化等と併せ 関係審議会において労使と十分協議した上で検討 結論 とされたところであり 現在 これを踏まえた検討を行っているところ ( 根拠条文 ) 労働保険の保険料の徴収等に関する法律 ( 抄 ) 第 12 条 ( 略 ) 4 雇用保険率は 千分の十九 五とする ただし 次の各号 ( 第三号を除く ) に掲げる事業 ( 第一号及び第二号に掲げる事業のうち 季節的に休業し 又は事業の規模が縮小することのない事業として厚生労働大臣が指定する事業を除く ) については千分の二十一 五とし 第三号に掲げる事業については千分の二十二 五とする 一 ~ 五 ( 略 ) 5 厚生労働大臣は 毎会計年度において 徴収保険料額並びに雇用保険法第六十六条第一項 第二項及び第五項並びに第六十七条の規定による国庫の負担額の合計額と同法の規定による失業等給付の額 ( 以下この項にお 82

87 いて 失業等給付額 という ) との差額を当該会計年度末における労働保険特別会計の雇用勘定の積立金 ( 第七項において 積立金 という ) に加減した額が 当該会計年度における失業等給付額の二倍に相当する額を超え 又は当該失業等給付額に相当する額を下るに至つた場合において 必要があると認めるときは 労働政策審議会の意見を聴いて 一年以内の期間を定め 雇用保険率を千分の十五 五から千分の二十三 五まで ( 前項ただし書に規定する事業 ( 同項第三号に掲げる事業を除く ) については千分の十七 五から千分の二十五 五まで 同号に掲げる事業については千分の十八 五から千分の二十六 五まで ) の範囲内において変更することができる (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 ( 略 ) 積立金ついては 失業等給付に充てることを目的として労使より徴収された保険料を財源としているものであり 将来の雇用情勢の変動等による失業等給付の財源として使用するために備え積み立てているものであることから 一般会計又は国債整理基金に繰り入れることは困難である 積立金明細表の記述は 前述のとおり将来の不況期に必要な積立金の水準をあらかじめ予測することが困難であることも踏まえた記述となっているところであり 記述をより分かりやすく改善するための具体的な考え方を示すことは困難である 積立金明細表 ( 平成 15 年度から平成 19 年度までの各年度末現在 )( 抄 ) ( 注 )3 労働保険特別会計雇用勘定においては 法第 103 条第 3 項の規定により 雇用保険事業の失業等給付費に充てるために必要な金額 を積み立てることとしており 雇用保険制度の安定的な運営の確保の重要性を勘案して 将来の給付等のため 徴収勘定から繰り入れられた労働保険料の一部を積立金として積み立てることとしている (9) 積立金の運用方法積立金の運用については 財政融資資金法 ( 昭和 26 年法第 100 号 ) 第 5 条及び第 6 条において財政融資資金へ預託することとされている 83

88 厚生労働省 労働保険特別会計 雇用勘定 ( 雇用安定事業及び能力開発事業に係る雇用安定資金 ) 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的平常時に将来必要となる資金を積み立て 不況期に機動的かつ集中的に雇用対策を実施するため 毎会計年度の歳入額 ( 雇用保険二事業充当分 ) から歳出額 ( 雇用保険二事業費に係るもの ) を控除した残余すべてを 雇用安定資金に組み入れる ( 根拠条文 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 )( 抄 ) 第 104 条 ( 略 ) 4 雇用勘定において 毎会計年度の二事業費充当歳入額から当該年度の二事業費充当歳出額を控除して残余がある場合には 当該剰余のうち 雇用安定事業費に充てるために必要な金額を 雇用安定資金に組み入れるものとする (2) 積立金の原資 平成 19 年度決算の歳入においては 雇用安定資金の94% が保険料収入 その他は運用収入 雑 収入が財源 (3) 積立金の金額の推移 ( 単位 : 億円 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 決算 ) ( 見込み ) 雇用安定資金 3,011 4,070 5,674 8,106 10,004 12,358 (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度 ~19 年度決算 20 年度予算においては 雇用安定資金を取り崩したことはない 取崩分の使途については 雇用安定事業費に使用されている 84

89 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 雇用安定資金については 今後の景気動向や雇用失業情勢を正確に見通すことは困難であり また その時々に応じた雇用対策の規模等をあらかじめ予測することは困難であることから 雇用安定資金の必要な水準を定量的に設定することは困難である 以上のとおり 雇用失業情勢を正確に見通すことは困難であり 雇用対策の規模等についても予測することは困難であるが 仮に 定量的に示せば 21 年度以降も雇用失業情勢が悪く 経済対策で毎年 4,000 億円程度の雇用対策を実施することを想定した場合 3 年間で1 兆円以上の雇用安定資金を取り崩すこととなり 底をつく その後も追加で雇用対策を行うためには 保険料率は 0.3% ~0.35% 必要となる ( 現行 0.3%)( 別紙 2 参照 ) 前述のとおり将来の不況期に必要な雇用安定資金の水準をあらかじめ予測することは困難である 雇用保険の保険料率については 雇用安定資金が一定の水準を超えた場合には雇用保険二事業に係る保険料率を 法律の改正を要さずに弾力的に一定の率を引き下げる仕組みとされている ( 弾力条項 ) 現在は この弾力条項により雇用保険二事業に係る保険料率を1000 分の3に引き下げているところ ( 根拠条文 ) 労働保険の保険料の徴収等に関する法律 ( 抄 ) 第 12 条 ( 略 ) 4 雇用保険率は 千分の十九 五とする ただし 次の各号 ( 第三号を除く ) に掲げる事業 ( 第一号及び第二号に掲げる事業のうち 季節的に休業し 又は事業の規模が縮小することのない事業として厚生労働大臣が指定する事業を除く ) については千分の二十一 五とし 第三号に掲げる事業については千分の二十二 五とする 一 ~ 五 ( 略 ) ( 略 ) 8 厚生労働大臣は 毎会計年度において 二事業費充当徴収保険料額と雇用保険法の規定による雇用安定事業及び能力開発事業に要する費用に充てられた額 ( 予算の定めるところにより 労働保険特別会計の雇用勘定に置かれる雇用安定資金に繰り入れられた額を含む ) との差額を当該会計年度末における当該雇用安定資金に加減した額が 当該会計年度における一般保険料徴収額に千分の三 五の率 ( 第四項第三号に掲げる事業については 千分の四 五の率 ) を雇用保険率で除して得た率を乗じて得た額の一 五倍に相当する額を超えるに至つた場合には 雇用保険率を一年間その率から千分の〇 五の率を控除した率に変更するものとする 85

90 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 9 ( 略 ) また 雇用安定資金について 仮に 現在の保険料収入を被保険者一人当たりの平均年収で割ると 約 3 万 7 千人分の年収となるが 試行雇用奨励金及び特定求職者雇用開発助成金の雇入れ実績を見てみると わずか 2 つの助成金で約 6 万 5 千人分の雇用創出を達成しており 二事業全体による雇用創出効果の方が 保険料を徴収しないよりもはるかに効果が大きいといえる ( 別紙 3 参照 ) 雇用安定資金については 雇用保険事業の費用に充てることを目的として労使より徴収された保険料を財源としているものであり 雇用安定事業の財源として使用するために備え積み立てているものであることから 一般会計又は国債整理基金に繰り入れることは困難である 雇用安定資金増減計画表及び実績表の記述は 前述のとおり将来の不況期に必要な雇用安定資金の水準をあらかじめ予測することが困難であることも踏まえた記述となっているところであり 記述をより分かりやすく改善するための具体的な考え方を示すことは困難である 雇用安定資金増減計画表 ( 抄 ) ( 注 ) 労働保険特別会計雇用勘定においては 特別会計に関する法律 第 104 条第 1 項から第 3 項の規定により 予算で定めるところによる繰入金及び雇用安定事業等に係る剰余金のうち雇用安定事業費に充てるために必要な繰入金をもって充てる雇用安定資金を置くこととしており その財源は 事業主より徴収された保険料の一部であることから 雇用 失業情勢の変動に応じて雇用安定事業を機動的に運営するために必要な金額を勘案して 徴収勘定から繰り入れられた労働保険料の一部を雇用安定資金に受け入れることとしている (9) 積立金の運用方法雇用安定資金の運用については 財政融資資金法 ( 昭和 26 年法第 100 号 ) 第 5 条及び第 6 条において財政融資資金へ預託することとされている 86

91 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明過去 5 年間における1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額については次のとおりである ( 単位 : 億円 ) 予算時 0 0 3,351 5,809 2,900 4,927 決算時 5,509 10,716 15,245 15,383 9,082 - また 決算上の歳計剰余金の発生原因については 保険料収入の増減 失業等給付金の支給の増減等により生じている 3 決算における歳計剰余金の処理については 毎会計年度の歳入額 ( 雇用保険二事業充当分を除く ) から歳出額 ( 雇用保険二事業費を除く ) を控除して残余がある場合には 当該残余すべてを失業等給付費に充てるために積立金として積み立て 毎会計年度の歳入額 ( 雇用保険二事業充当分 ) から歳出額 ( 雇用保険二事業費に係るもの ) を控除して残余がある場合に 当該残余すべてを 雇用安定資金へ組み入れることとしている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (1)3 のとおりの処理を行っており 一般会計への繰入れは行っていない (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有 (1)3 のとおりの処理を行っており 一般会計への繰入れは行っていない (1)3 のとおりの処理を行っており 剰余金と一般会計からの繰入額には関連性がない 87

92 無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 将来の失業等給付等については 雇用失業情勢等により大きく変動するものであり 失業等給付費等の歳出を正確に見通し 水準等を定め 評価等を行うことは困難ではあるが 近年の情勢については 雇用失業情勢の改善等により 一定程度剰余金が発生しているところであると認識している しかしながら 現下の不透明な景気動向や下降局面にある雇用失業情勢等の悪化により 剰余金についても今後の雇用失業情勢等によっては 圧縮に繋がる可能性も考えられる 前述のとおり 剰余金と一般会計からの繰入額には関連性がないことから 剰余金を一般会計に繰入れた上で 特別会計の歳出に必要な金額は別途予算要求する方式に変えることはできない 余裕金の運用については 財政融資資金法第 6 条第 2 項の規定により財政融資資金への預託を行っている 資産の保有状況については 流動資産が 61,450 億円 固定資産が 8,874 億円 出資金評価差損が 560 億円である ( 平成 19 年度見込み額 ) 88

93 失業等給付の収支試算 ( 支出が過去最悪状況 (11 年度実績 ) で推移するケース ) ( 別紙 1) ( 単位 : 億円 ) 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 ( 実績 ) ( 予算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) 収 入 22,214 21,722 15,987 21,303 20,491 19,716 18,977 支 出 14,917 16,795 27,806 27,806 27,806 27,806 27,806 差引剰余 7,297 4,927 11,820 6,503 7,315 8,090 8,829 積立金残高 48,832 53,759 41,939 35,435 28,120 20,030 11, 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 ( 実績 ) ( 予算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) 保 険 料 率 1.2% 1.2% 0.8% 1.2% 1.2% 1.2% 1.2% ( 注 1) 収入は 19 年度は決算額 20 年度は予算額 21 年度以降は 1000 分の 1 当たり保険料 (11' 実績ベース ) 保険料率を主として算出しており 保険料率は 21 年度以降も現行の料率のまま固定して計算している また 1000 分の 1 当たり保険料は 21 年度以降 4.6%( 過去 10 カ年最低値 ) ずつ減少すると仮定して計算している ( 注 2) 支出は 19 年度は決算額 20 年度は予算額 21 年度以降は 11 年度実績を固定して計上している 89

94 雇用保険二事業の収支試算 ( 21 年度以降 経済対策で毎年度 4,000 億円規模の雇用対策を実施するケース ) ( 別紙 2) ( 単位 : 億円 ) 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 ( 実績 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) 収 入 5,168 5,124 4,837 4,623 4,419 支 出 3,195 5,944 7,847 7,847 7,847 差引剰余 1, ,010 3,224 3,428 安定資金残高 10,679 9,858 6,849 3, 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 ( 実績 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) ( 試算 ) 保 険 料 率 0.30% 0.30% 0.30% 0.30% 0.30% ( 注 1) 収入は 19 年度は決算額 20 年度は予算額 21 年度以降は 1000 分の 1 当たり保険料 (21' 要求ベース ) 保険料率を主として算出しており 保険料率は 21 年 1 月以降 0.3% で固定して計算している また 1000 分の 1 保険料は 21 年度以降 4.6%( 過去 10 カ年最低値 ) ずつ減少すると仮定して計算している ( 注 2) 支出は 19 年度は決算額 20 年度は政府 与党でとりまとめられた経済対策 ( 生活対策 ) を考慮し算出している 90

95 厚生労働省 船員保険特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的船員保険制度は 被保険者等からの保険料収入を基に医療給付や年金給付を行うものであることから 財政運営を安定する目的で積立金を有している 特別会計に関する法律附則第 197 条第 1 項船員保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 船員保険事業に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資制度の性質上 保険料及びその運用益であるが 構成割合は不明である (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 :1,041 億円平成 16 年度 :1,069 億円平成 17 年度 :1,120 億円平成 18 年度 :1,194 億円平成 19 年度 :1,247 億円平成 20 年度 :1,225 億円 (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度決算 ~ 平成 19 年度決算 : 無し平成 20 年度予算 :14 億円 91

96 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 予算上の使途 : 特別会計に関する法律附則第 197 条第 3 項の規定により 船員保険事業の財源に充てるため 決算上の使途 : 特別会計に関する法律附則第 197 条第 2 項の規定により 決算上の不足を補足するため 年金等の将来給付に充てるための財源として0.1 兆円積み立てており 約 2 年分の積立金の規模となっている 船員保険制度については 雇用保険法等の一部を改正する法律において 1 職務上疾病 年金部門のうち労災保険に相当する部分を労災保険制度に 2 失業部門を雇用保険制度に統合し 3それ以外の部分については 全国健康保険協会に承継することとし 日本年金機構法の施行の日の前日 ( 平成 22 年 1 月予定 ) で廃止となり 積立金についても各制度に移換することとなっている その際労災保険制度については 2,100 億円の移換金が必要であると見込まれているため 現在の積立金規模では不足していることとなり 労災保険制度統合後に保険料率を引き上げることとしている 保険料率については 適宜必要な見直しを行っている また 積立金の規模は給付費の約 2 年分となっていることから 財政運営上は適正と考えている 被保険者及び船舶所有者から徴収した保険料を主たる財源としており その使途は保険給付費等被保険者及び事業主のために充てられるべきものであり 国の財政健全化に活用する等の船員保険事業以外の目的で使用することは認められない (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 積立金明細表は その運用 ( 預託 ) の種類毎に詳細に記していることから 記述は適切なものと考えている (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条の規定により財政融資資金に預託している 92

97 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 説明予算時の見込み決算時の歳計剰余金 15 年度 - 億円 31 億円 16 年度 - 億円 56 億円 17 年度 25 億円 77 億円 18 年度 49 億円 55 億円 19 年度 - 億円 47 億円 117 年度においては 老人保健制度の改正により 老人保健拠出金が減少すると見込んだこと 18 年度においては 診療報酬のマイナス改定や 医療制度改正の影響等により保険給付費が減少すると見込んだことによる収支差である 2 保険給付費等が予定を下回ったことによる不用額や 予備費を使用しなかったことによるもの 3 船員保険の給付費国庫負担において 一般会計から受け入れた金額が当該年度における国庫の負担すべき費用の額に対して超過した場合には 翌年度の補正予算において一般会計から受け入れる金額を減額し 逆に不足する場合は翌年度以降の予算で増額している なお 翌年度歳入に繰り入れた額については失業保険給付費に係る国庫負担として取り扱われる なし収支の均衡を図るものとして 給付等の船員保険事業に必要な金額を積み立てることとしているため なし収支の均衡を図るものとして 給付等の船員保険事業に必要な金額を積み立てることとしているため 93

98 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 船員保険の給付費国庫負担において 一般会計から受け入れた金額が当該年度における国庫の負担すべき費用の額に対して超過した場合には 翌年度の補正予算において一般会計から受け入れる金額を減額し 逆に不足する場合は翌年度以降の予算で増額している 一般会計からの繰入額は以下のとおり 平成 15 年度 :54 億円平成 16 年度 :49 億円平成 17 年度 :43 億円平成 18 年度 :42 億円平成 19 年度 :39 億円雇用保険給付や医療給付は 失業者数 インフルエンザの流行等社会情勢の影響を大幅に受ける性質のものであるため 剰余金の水準を単純に評価できるものではない 保険料率についても適宜財政運営を見直し適正に変更している ( 平成 19 年 4 月より 雇用保険の保険料率の引き下げに伴い 船員保険の失業部門に係る保険料率の引き下げを行った ) (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 船員保険特別会計における国庫負担は 翌年度以降の一般会計からの受入額と調整しているが これを一旦一般会計に繰り入れるには 予算書に 一般会計への繰入 を支出科目に 一般会計からの受入 を受入科目に計上することとなり 事務が煩雑となり 非効率である 財政融資資金法第 6 条第 2 項の規定により財政融資資金に預託を行っている 平成 19 年度末財政融資資金預託金 - 億円 (3 月 31 日時点 ) 船員保険特別会計元受 5 億円 94

99 厚生労働省 年金特別会計 基礎年金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的被用者年金の被保険者の被扶養配偶者が国民年金に任意加入とされていた昭和 61 年前の元任意加入者が納付した保険料に相当する額を積立金として積み立てているものであり 基礎年金拠出金の軽減に充てることとされている 具体的には今後 基礎年金給付費 国民年金勘定及び厚生年金勘定への繰入並びに年金保険者たる共済組合等への交付金の財源に充てることとなる 国民年金法等の一部を改正する法律附則第 38 条の 2 第 1 項 施行日の前日における特別会計に関する法律( 平成 19 年法律第 23 号 ) 附則第 66 条第 23 号の規定による廃止前の国民年金特別会計法 ( 昭和 36 年法律第 63 号 ) に基づく国民年金特別会計の国民年金勘定の積立金 ( 旧国民年金法第 87 条の 2 第 1 項に規定する保険料にかかる部分を除く ) のうち旧国民年金法第 7 条第 2 項第 1 号に掲げる者の配偶者であつて同時に同法附則第 6 条第 1 項の規定による被保険者であつた期間を有する者の当該期間に係る保険料納付済期間に係る部分として政令で定めるところにより算定した部分 ( 当該部分から生じる運用収入を含み 政令で定める部分を除く ) については 政令で定めるところにより 各年度における基礎年金の給付に要する費用に充てることができる 特別会計に関する法律附則第 22 条第 1 項 ( 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律で改正予定 ) 当分の間 基礎年金勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合に 95

100 は 当該剰余金のうち 基礎年金給付費 国民年金勘定及び厚生年金勘定への繰入金並びに年金保険者たる共済組合等 ( 第 111 条第 1 項第 1 号ロに規定する年金保険者たる共済組合等をいう 第 3 項において同じ ) への交付金の財源に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資被用者年金の被保険者の被扶養配偶者が国民年金に任意加入とされていた昭和 61 年前の元任意加入者が納付した保険料及びその運用収入等 (3) 積立金の金額の推移 15 年度 7,246 億円 16 年度 7,246 億円 17 年度 7,246 億円 18 年度 7,246 億円 19 年度 7,246 億円 20 年度 11,285 億円 積立金の原資は 昭和 61 年前の元任意加入者が納付した保険料であり 平成 20 年度から被用者年金一元化法により積立金から生じた運用収入等を積立金として積み立てることが可能となったため 金額が増加している (4) 積立金取り崩しの実績該当なし (5) 積立金の必要水準についての被用者年金の被保険者の被扶養配偶者が国民年金に任意加入とされていた昭和 61 年前の元考え方任意加入者が納付した保険料に相当する額及びその運用収入等であり 基礎年金の給付に充てられ 将来的には解消するものである 96

101 (6) 積立金の必要水準に照らした基礎年金勘定の積立金は 任意加入者が支払った保険料を財源として積み立てられたもので際の現在の積立金の金額の評価あるが これは 昭和 61 年の基礎年金制度創設時より 基礎年金の給付に充てるものとして置かれていた しかし 元任意加入者の扶養配偶者がどの被用者年金制度に加入していたかの網羅的なデータがなかったこと等から 関係者間で具体的な取扱いの調整がつかぬまま 今日に至っていた これについては 当該積立金及び積立金から発生した運用収益は各制度の共通財産という側面を有しており 被用者年金一元化後は 1 2 階相当分の積立金は 被用者年金全体の1 2 階部分の共通財源となることから 被用者年金制度を一元化することを契機として その取扱いについて関係者間で合意されたところ 平成 22 年 4 月の被用者年金一元化法施行後 この積立金は 基礎年金の給付に充てることとしており 同法案成立後 必要な政令を定めることとしている また 基礎年金拠出金を精算するまでの間 資金を管理することに等に伴い生じた運用収益 ( 剰余金 ) についても これを積立金として積み立て 基礎年金拠出金の軽減及び将来の基礎年金給付費に充てる財源とすることとしている (7) 積立金の一般会計又は国債整基礎年金勘定の積立金は 被保険者からの保険料を基に生じたものであり 将来の年金給付理基金への繰入れの可否及び理の財源に充てるために必要であるため 繰り入れることは可能ではない 由 (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金明細表は 預託の内容を具体的に表しており 記述は適切なものと考えている ついての考え方 (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条の規定により財政融資資金へ預託している 97

102 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 基礎年金勘定においては 基礎年金給付費にかかる支出に見合う分の財源を拠出金として各保険者から徴しているものであり 予算時には歳入歳出差額は発生しない 2 決算時においては 当初予算に計上していた予備費を使用しなかったこと等により 剰余が発生しているものである 予算時の見込決算時の剰余金額剰余金の内訳拠出金受超積立金運用収入 15 年度 0 億円 15,285 億円 5,569 億円 9,716 億円 16 年度 0 億円 15,489 億円 5,673 億円 9,816 億円 17 年度 0 億円 14,142 億円 4,226 億円 9,916 億円 18 年度 0 億円 14,322 億円 4,274 億円 10,048 億円 19 年度 0 億円 15,675 億円 5,441 億円 10,234 億円 拠出金受超は 各年金保険者が納付した基礎年金拠出金の超過額であり翌年度以降に精算することとなる また 積立金運用収入は 19 年度以前は法規定がないため積立金への組入れができず剰余となっていたが 20 年度からは被用者年金一元化法により積立金として積み立てることが可能となり 積立金に組入れる予定である 3 基礎年金勘定の剰余金は 被保険者からの保険料を基に生じたものであり 将来の年金給付に充てるためにその全額を翌年度歳入へ繰り入れることとしている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 なし基礎年金勘定の剰余金は 被保険者からの保険料を基に生じたものであり 将来の年金給付に充てるためにその全額を翌年度歳入へ繰り入れることとしているため 98

103 (3) 一般会計への繰入れの予定の 有無 なし基礎年金勘定の剰余金は 被保険者からの保険料を基に生じたものであり 将来の年金給付に充てるためにその全額を翌年度歳入へ繰り入れることとしているため (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 該当なし被用者年金一元化に併せて 剰余金のうち積立金から発生した運用収益については いったん積立金化し 現在の積立金と併せて基礎年金拠出金の軽減に充て解消し 基礎年金拠出金を精算するまでの間 資金を管理することに等に伴い生じた運用収益については 積立金として積み立て 基礎年金拠出金の軽減及び将来の基礎年金給付費に充てる財源とする予定である 該当なし余裕金については 財政融資資金へ預託することにより運用している 平成 19 年度末財政融資資金預託金 15,594 億円 (3 月 31 日時点 ) 基礎年金勘定元受 81 億円 99

104 厚生労働省 年金特別会計 国民年金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的公的年金制度の性格から長期的に財政の均衡を保つことを目的とし 国民年金事業の給付費等の財源に充てるため積立金を有している ( 特別会計に関する法律第 115 条第 1 項 ) 1 国民年金勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 国民年金事業の給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資被保険者が納付した保険料及びその運用収入であるが その内訳について区分することは困難である (3) 積立金の金額の推移 15 年度 99,108 億円 16 年度 98,612 億円 17 年度 92,453 億円 18 年度 88,685 億円 19 年度 86,170 億円 20 年度 84,673 億円 (4) 積立金取り崩しの実績 15 年度 500 億円 16 年度 1,707 億円 17 年度 5,609 億円 100

105 18 年度 4,022 億円 19 年度 5,084 億円 20 年度 1,497 億円 (5) 積立金の必要水準についての考え方 予算上の使途国民年金事業の給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるため 決算上の使途歳入歳出の決算上の不足を補足するため おおむね100 年後に給付費の1 年分程度となるように積立金水準を設定 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 給付と負担の均衡を図るべき期間 すでに生まれている世代がおおむね年金受給を終えるまでの期間を100 年程度 ( 財政均衡期間 ) と設定し この期間について給付と負担の均衡を図ることとしており 積立金の水準目標は 財政均衡期間の最終年度において給付費の1 年程度の保有となるように有限均衡方式が採られている 平成 16 年の年金改正において保険料水準固定方式が導入され 保険料率については最終的な保険料の水準を法律で定め その負担の範囲内で給付を行うこととしている また 定期的 (5 年ごと ) に その時点における長期的な財政収支の見通しを計算し 給付水準の調整を行う必要性の有無等の検証 ( 財政検証 ) を行うこととなっている (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 国民年金事業の給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるために積立金として積み立てるものであるため一般会計に繰り入れできない (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金明細表はその運用の種類毎に詳細に記していることから 記述は適切なものと考えて 101

106 ついての考え方いる なお 5 年毎の財政検証を行う中で 積立金の水準も含め検証が行われている (9) 積立金の運用方法 1. 国民年金法第 76 条第 1 項の規定により 年金積立金管理運用独立行政法人に寄託 ( 別紙のとおり ) 2. 同条第 2 項の規定により財政融資資金に預託 102

107 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明予算額決算額 15 年度 296 億円 15 年度 500 億円 16 年度 184 億円 16 年度 1,707 億円 17 年度 - 億円 17 年度 1,071 億円 18 年度 - 億円 18 年度 1,194 億円 19 年度 - 億円 19 年度 3,593 億円 の予算においては 被保険者数の増加により保険料収入が増加すると見込まれたため 剰余金の発生を見込んでいる 2 決算においては 保険料収入等の歳入が給付費等の歳出を上回る場合に 剰余が発生することとなるが 平成 15 年度から19 年度については 保険料収入が予定を下回ったこと等により剰余金は発生していない 3 決算上剰余が生じる場合は 積立金として積み立てることとなるが 平成 15 年度から 19 年度については 歳入歳出の決算上生じた不足額を積立金から補足している 年金の剰余金の財源は 被保険者から徴収された保険料であることから 将来の給付費の財源となるものであり 長期的に財政の均衡を保つために必要な金額を積み立てることとしている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 なし 年金の剰余金の財源は 被保険者から徴収された保険料の一部であることから 将来の給付費の財源となるものであり 長期的に財政の均衡を保つために必要な金額を積み立てることとしているため なお 平成 15 年度から平成 19 年度については 歳入歳出の決算上不足を生じたことにより 積立金から補足している 103

108 (3) 一般会計への繰入れの予定の 有無 なし年金の剰余金の財源は 被保険者から徴収された保険料の一部であることから 将来の給付費の財源となるものであり 長期的に財政の均衡を保つために必要な金額を積み立てることとしているため (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 該当なし (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 該当なし (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 該当なし余裕金の運用については 財政融資資金へ預託することにより行っている 平成 19 年度末財政融資資金預託金 1,000 億円 (3 月 31 日時点 ) 国民年金勘定元受 1,557 億円出納整理期間中の保険料収入と併せ 19 年度の繰替使用 7,184 億円の返還財源としている 104

109 厚生年金 国民年金の積立金運用について < 運用の基本的考え方 > 平成 16 年年金制度改正時に社会保障審議会年金資金運用分科会 ( 労使関係者を含む有識者で構成 ) 及び与党から示された 国内債券中心 インデックス運用 ( パッシブ運用 ) 中心 ポートフォリオ全体のリスクを最小限に抑制 等の考え方を踏まえて運用 < 運用の仕組み > 年金積立金全体約 140 兆円 ( 平成 19 年度末 ) パッシブ比率約 8 割 目標利回り賃金に対する実質的な運用利回り :1.1% 年金積立金管理運用独立行政法人において運用 年金財政の検証評価委員会 中期目標 < 基本ポートフォリオ ( 平成 20 年度末に達成 )> 改善措置要求臣実績評価人事権年国国外外内内国国債株株債券式式券67 %11 %9 %8 %5 %< 運用実績 > 過去 7 年間 (13~19 年度 ) の累積収益額 :23 兆円 ( 年平均収益率 2.26%) 過去 5 年間 (15~19 年度 ) の累積収益額 :20 兆円 運用委員会金融 経済等の専門家審議理事長株式等の投資割合決定 運用受託機関の管理 インハウス運用の実施 厚生労働大金積立金管理運用独立行政法人年金制度の設計 ( 運用受託機関 ) 信託銀行 投資顧問会社 105

110 厚生労働省 年金特別会計厚生年金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的公的年金制度の性格から長期的に財政の均衡を保つことを目的とし 厚生年金保険事業の保険給付費等の財源に充てるため積立金を有している ( 特別会計に関する法律第 116 条第 1 項 ) 厚生年金勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 厚生年金保険事業の保険給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資事業主と被保険者が納付した保険料及びその運用収入であるが その内訳について区分することは困難である (3) 積立金の金額の推移 15 年度 1,377,422 億円 16 年度 1,374,110 億円 17 年度 1,314,122 億円 18 年度 1,289,854 億円 19 年度 1,261,127 億円 20 年度 1,196,500 億円 (4) 積立金取り崩しの実績 15 年度 - 億円 16 年度 - 億円 106

111 17 年度 62,497 億円 18 年度 34,167 億円 19 年度 39,853 億円 20 年度 48,102 億円 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 予算上の使途厚生年金保険事業の保険給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるため 決算上の使途歳入歳出の決算上の不足を補足するため おおむね100 年後に給付費の1 年分程度となるように積立金水準を設定 給付と負担の均衡を図るべき期間 すでに生まれている世代がおおむね年金受給を終えるまでの期間を100 年程度 ( 財政均衡期間 ) と設定し この期間について給付と負担の均衡を図ることとしており 積立金の水準目標は 財政均衡期間の最終年度において給付費の1 年程度の保有となるように有限均衡方式が採られている (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 平成 16 年の年金制度改正において保険料水準固定方式が導入され 保険料率については最終的保険料の水準を法律で定め その負担の範囲内で給付を行うこととしている また 定期的 (5 年ごと ) にその時点における長期的な財政収支の見通しを計算し 給付水準の調整を行う必要性の有無等の検証 ( 財政検証 ) を行うこととなっている 厚生年金保険事業の保険給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるために積立金として積み立てるものであるため一般会計に繰入れできない (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 積立金明細表は その運用の種類毎に詳細に記していることから 記述は適切なものと考えている 107

112 なお 5 年毎の財政検証を行う中で 積立金の水準も含め検証が行われている (9) 積立金の運用方法 1. 厚生年金保険法第 79 条の3 第 1 項の規定により年金積立金管理運用独立行政法人に寄託 ( 別紙のとおり ) 2. 同条第 2 項の規定により財政融資資金に預託 108

113 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 説明予算時の見込決算時の剰余金額 15 年度 3,667 億円 3,379 億円 16 年度 13,850 億円 2,359 億円 17 年度 - 億円 9,672 億円 18 年度 - 億円 11,021 億円 19 年度 - 億円 9,378 億円 は厚生年金基金の代行返上による納付金を見込み剰余を計上している 2 特別会計に関する法律第 116 条第 4 項の規定により保険給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるために積立金を取り崩し 歳入として受け入れているため剰余金が発生している 積立金の取り崩し分を除く収支については不足が生じている状況である 3 積立金として積み立ている 年金の剰余金の財源は 被保険者から徴収された保険料であることから 将来の給付費の財源となるものであり 長期的に財政の均衡を保つために必要な金額を積み立てることとしている なし 年金の剰余金の財源は被保険者から徴収された保険料の一部であることから 将来の給付費の財源となるものであり 長期的に財政の均衡を保つために必要な金額を積み立てることとしているため なし 年金の剰余金の財源は被保険者から徴収された保険料の一部であることから 将来の給付費の財源となるものであり 長期的に財政の均衡を保つために必要な金額を積み立てることとしているため 109

114 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 該当なし (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 特別会計に関する法律第 116 条第 4 項の規定により保険給付費及び基礎年金勘定への繰入金の財源に充てるために積立金を取り崩し 歳入として受け入れているため剰余金が発生している 積立金の取り崩し分を除く収支については不足が生じている状況である 該当なし余裕金の運用については 財政融資資金へ預託をすることにより行っている 平成 19 年度末財政融資資金預託金 43,000 億円 (3 月 31 日時点 ) 厚生年金勘定元受 19,701 億円出納整理期間中の保険料収入と併せ 19 年度の繰替使用 69,632 億円の返還の財源としている 110

115 厚生年金 国民年金の積立金運用について < 運用の基本的考え方 > 平成 16 年年金制度改正時に社会保障審議会年金資金運用分科会 ( 労使関係者を含む有識者で構成 ) 及び与党から示された 国内債券中心 インデックス運用 ( パッシブ運用 ) 中心 ポートフォリオ全体のリスクを最小限に抑制 等の考え方を踏まえて運用 < 運用の仕組み > 年金積立金全体約 140 兆円 ( 平成 19 年度末 ) パッシブ比率約 8 割 目標利回り賃金に対する実質的な運用利回り :1.1% 年金積立金管理運用独立行政法人において運用 年金財政の検証評価委員会 中期目標 < 基本ポートフォリオ ( 平成 20 年度末に達成 )> 改善措置要求臣実績評価人事権年国国外内内国国債株株債券式式券67 %11 %9 %8 %5 %< 運用実績 > 過去 7 年間 (13~19 年度 ) の累積収益額 :23 兆円 ( 年平均収益率 2.26%) 過去 5 年間 (15~19 年度 ) の累積収益額 :20 兆円 外運用委員会金融 経済等の専門家審議理事長株式等の投資割合決定 運用受託機関の管理 インハウス運用の実施 厚生労働大金積立金管理運用独立行政法人年金制度の設計 ( 運用受託機関 ) 信託銀行 投資顧問会社 111

116 厚生労働省 年金特別会計 福祉年金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時の見込み 2 決算時の見込み平成 15 年度 - 49 億円平成 16 年度 - 60 億円平成 17 年度 - 29 億円平成 18 年度 - 24 億円平成 19 年度 億円 1 福祉年金勘定においては 福祉年金給付費に見合う分の一般財源を受け入れていることから 予算時において歳入歳出差額は発生しない 2 決算時においては 老齢福祉年金の支払期日が到来したが年度内に支払を受けず 翌年度に渡って支払を受ける者がいることにより 剰余が発生する 3 決算剰余金については 翌年度歳入へ繰入れ 一部は福祉年金給付費の支払いに充てられ 国庫受超は翌年度の一般会計受入と調整される 112

117 (2) 一般会計への繰入れの実績の 有無 なし 特別会計に関する法律 第 120 条第 2 項第 3 号により 一般会計から繰り入れた金額が 当該年度における国庫負担金の額に対して超過した場合には 翌年度において一般会計からの受入額を減額しているため (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 なし 特別会計に関する法律 第 120 条第 2 項第 3 号により 一般会計から繰り入れた金額が 当該年度における国庫負担金の額に対して超過した場合には 翌年度において一般会計からの受入額を減額しているため (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 特別会計に関する法律 第 120 条第 2 項第 3 号により 一般会計から繰り入れた金額が 当該年度における国庫負担金の額に対して超過した場合には 翌年度において一般会計からの受入額を減額しているところ 実績平成 15 年度 276 億円平成 16 年度 235 億円平成 17 年度 152 億円平成 18 年度 144 億円平成 19 年度 93 億円 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無 老齢福祉年金の支払方法の変更に伴い 平成 19 年度以降の決算剰余金については 平成 1 8 年度以前に比べて大幅に圧縮しており 適正な水準と思料される また 特別会計に関する法律 第 120 条第 2 項第 3 号により 一般会計から繰り入れた金 113

118 及び圧縮する場合の使途 額が 当該年度における国庫負担金の額に対して超過した場合には 翌年度において一般会計からの受入額を減額しているところ (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 一般会計から繰り入れた金額が 当該年度における国庫負担金の額に対して超過した額を一般会計に繰入れる場合には 翌年度において その歳出に 一般会計への繰入 を計上し また 歳入には 一般会計からの受入 を計上することとなるため 事務の繁雑や非効率であると考える 該当なし 114

119 厚生労働省 年金特別会計健康勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済政府管掌健康保険の中期的財政運営を行うために設置 特別会計に関する法律第 117 条第 1 項 ( 平成 20 年 10 月改正により削除 ) 健康勘定に事業運営安定資金を置き この勘定からの繰入金及び第 3 項の規定による組入金をもってこれに充てる (2) 積立金の原資 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済保険給付等に充てるための保険料財源 (3) 積立金の金額の推移 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済平成 15 年度決算 47,820 百万円平成 16 年度決算 135,842 百万円平成 17 年度決算 264,975 百万円平成 18 年度決算 402,168 百万円平成 19 年度決算 492,168 百万円平成 20 年度予定 - ( 廃止済 ) (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度決算 - 百万円平成 16 年度決算 - 百万円平成 17 年度決算 - 百万円平成 18 年度決算 - 百万円平成 19 年度予算 24,755 百万円平成 19 年度決算 107,759 百万円平成 20 年度予算 268,356 百万円予算上の使途 : 特別会計に関する法律 (10 月改正前 ) 第 117 条第 5 項の規定により 健康保険事業の財源に充てるため 115

120 (5) 積立金の必要水準についての考え方 決算上の使途 : 特別会計に関する法律 (10 月改正前 ) 第 117 条第 4 項の規定により 決算上の不足分を捕足するため < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済概ね5 年を通じて財政の均衡を保つことのできる水準 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済 (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済 (9) 積立金の運用方法 < 事業運営安定資金 > 平成 20 年 10 月 1 日付で廃止済 116

121 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 2 平成 15 年度当初予算 0 百万円決算 152 百万円平成 16 年度当初予算 0 百万円決算 99,842 百万円平成 17 年度当初予算 0 百万円決算 124,520 百万円平成 18 年度当初予算 0 百万円決算 105,557 百万円平成 19 年度当初予算 0 百万円決算 107,759 百万円 歳計剰余金は 保険料収入等の歳入が保険給付費等の歳出を上回ったことによるもの (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 3 特別会計に関する法律 (10 月改正前 ) 第 117 条第 3 項の規定に基づき 健康保険事業の財源に充てるために必要な金額を 事業運営安定資金に組み入れている なし ( 将来の保険給付等に充てるために事業運営安定資金に組み入れることとしているため ) なし ( 平成 20 年 10 月より 政府管掌健康保険が全国健康保険協会管掌健康保険へ移行したことにより 移行後の健康勘定は 保険料収入等を同協会に交付することを目的とする勘定であり 原則剰余金が生じないものと見込んでいるため ) 該当なし 概ね5 年を通じて財政の均衡を保つことのできる水準である 全国健康保険協会移行後は 原則剰余金が生じないものと見込んでいるが 剰余金が生じた場合には 健康保険法施行令第 44 条の 2 第 2 項の規定に基づき 同協会に剰余金を交付することとなる 117

122 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 全国健康保険協会移行後は 原則剰余金が生じないものと見込んでいるが 剰余金が生じた場合には 健康保険法施行令第 44 条の 2 第 2 項の規定に基づき 同協会に剰余金を交付することとなる 全国健康保険協会移行後は 原則剰余金が生じないものと見込んでいるが 剰余金が生じた場合には 健康保険法施行令第 44 条の 2 第 2 項の規定に基づき 同協会に剰余金を交付することとなる 118

123 厚生労働省 年金特別会計 児童手当勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的児童手当交付金又は児童育成事業費の財源に充てるために必要な金額を積立金として積み立てることとしており 児童手当制度の安定的な運営の確保の重要性を勘案して 将来の給付等のため 事業主からの拠出金の一部を積立金として積み立てることとしている 特別会計に関する法律 ( 児童手当勘定の積立金 ) 第百十八条児童手当勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 児童手当交付金及び児童育成事業費の財源に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資事業主からの拠出金 (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度決算 734 億円平成 16 年度決算 796 億円平成 17 年度決算 902 億円平成 18 年度決算 1,032 億円平成 19 年度決算 1,201 億円平成 20 年度予算 1,006 億円 (4) 積立金取り崩しの実績予算上の取り崩し決算上の取り崩し 119

124 平成 15 年度 77 億円なし平成 16 年度 127 億円なし平成 17 年度 118 億円なし平成 18 年度 95 億円なし平成 19 年度 147 億円なし平成 20 年度 195 億円 - (5) 積立金の必要水準についての考え方 取崩分の使途 ( 予算上 ) 児童育成事業費等の財源に充てる 積立金は 年度途中における拠出金収入の減や出生数の増により児童手当に係る歳入が歳出を下回る場合に備えているものである 積立金については 現在 単年度の事業主拠出金の支出実績の6 割程度を保有しているところであるが 決算を経て拠出金分の剰余金が結果的に積立金となる仕組みであることから 積立金の水準をあらかじめ定量的に明示することは難しいものと考えている なお 児童手当については 近年 数次にわたる給付の拡大が行われており 制度拡充により事業主拠出金の支出規模が変動する場合には積立金の水準も大きく変動することとなるものである (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 ( 参考 ) 積立金が事業主拠出金の支出実績に占める割合平成 18 年度 82% 平成 19 年度 62% ( 平成 19 年度制度改正により事業規模が拡大したため 積立金の額が増えたにもかかわらず 積立金の水準が減少したもの ) 積立金については 現在 単年度の事業主拠出金の支出実績の6 割程度を保有しているところであるが 決算を経て拠出金分の剰余金が結果的に積立金となる仕組みであることから 積立金の水準をあらかじめ定量的に明示することは難しいものと考えている 120

125 なお 児童手当については 近年 数次にわたる給付の拡大が行われており 制度拡充により事業主拠出金の支出規模が変動する場合には積立金の水準も大きく変動することとなるものである 児童手当は 給付とその財源を予算上確保し 見合いの拠出金率を設定することで制度の安定的な運用を図っているものであり 当該年度における1サラリーマンに係る児童手当の給付見込み額の 7/10 2 特例給付の給付見込み額の 10/10 3 児童育成事業のうち拠出金を充てる額の合計した額を当該年度の賦課標準の予想総額で除して得た率を拠出金率としているものである 平成 20 年度の拠出金率 (1.3/1000) についても 上記算定方法に基づいて決定したものである (7) 積立金の一般会計又は国債整積立金は 使途 拠出金率などその趣旨を明確にして事業主から徴収している拠出金が財理基金への繰入れの可否及び理源であるため 一般会計に繰り入れることは適当ではない 由 (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金は 年度途中における拠出金収入の減や出生数の増により児童手当に係る歳入がついての考え方歳出を下回る場合に備えているものであるため 適正額については特段定めていないことから 従来どおり積立金の目的 ( 積み立てる趣旨 積立金の用途 ) を記載することで足りると考えている (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条の規定により 全て財政融資資金に預託している 121

126 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時の歳入歳出差額の見込みなし 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因平成 15 年度 40 億円平成 16 年度 69 億円平成 17 年度 120 億円平成 18 年度 266 億円平成 19 年度 311 億円上記は全て児童手当に係る支給対象児童数が予定を下回り 児童手当交付金の支出が少なかったこと等により生じたものである 3 決算における歳計剰余金の処理平成 15 年度翌年度歳入に繰り入れ 0.1 億円 ( 財源 : 一般会計からの繰入 ) 積立金に積み立て 39 億円 ( 財源 : 事業主拠出金 ) 翌年度へ繰り越し 0.4 億円 ( 繰越明許費 ) 一般会計へ繰り入れ等なし 平成 16 年度翌年度歳入に繰り入れ 7 億円 ( 財源 : 一般会計からの繰入 ) 積立金に積み立て 61 億円 ( 財源 : 事業主拠出金 ) 翌年度へ繰り越し 0.05 億円 ( 繰越明許費 ) 一般会計へ繰り入れ等なし 122

127 平成 17 年度翌年度歳入に繰り入れ 13 億円 ( 財源 : 一般会計からの繰入 ) 積立金に積み立て 106 億円 ( 財源 : 事業主拠出金 ) 翌年度へ繰り越し 0.2 億円 ( 繰越明許費 ) 一般会計へ繰り入れ等なし 平成 18 年度翌年度歳入に繰り入れ 136 億円 ( 財源 : 一般会計からの繰入 ) 積立金に積み立て 129 億円 ( 財源 : 事業主拠出金 ) 翌年度へ繰り越し 0.4 億円 ( 繰越明許費 ) 一般会計へ繰り入れ等なし 平成 19 年度翌年度歳入に繰り入れ 142 億円 ( 財源 : 一般会計からの繰入 ) 積立金に積み立て 169 億円 ( 財源 : 事業主拠出金 ) 翌年度へ繰り越し 0.6 億円 ( 繰越明許費 ) 一般会計へ繰り入れ等なし ( 考え方 ) 翌年度歳入に繰り入れ児童手当交付金の財源に充てるなど翌年度の使途が具体的に定まっているため繰り入れている 特別会計に関する法律第 8 条第 1 項 積立金に積み立て児童手当制度の安定的な運営の確保の重要性を勘案して 将来の給付等のために積み立てている 特別会計に関する法律第 118 条第 1 項 123

128 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 翌年度へ繰り越し事業の性質上その実施に相当の期間を要し かつ 事業が本年度内に終わらない場合にも引き続いて実施する必要があるものであり やむを得ない事由により 年度内に支出を完了することが期し難い場合に繰り越している 財政法第 14 条の 3 ない < 平成 15 年度 ~18 年度決算 > 旧厚生保険特別会計法において 剰余金については翌年度歳入に繰入及び積立金に積み立ての処理をすることとされており 一般会計へ繰入は不可能であったため なお 前年度から繰り入れられた剰余金については 翌年度の一般会計からの繰入額の予算に反映 ( 減額 ) させていた ( 一般会計繰入と同等の効果がある ) <19 年度決算 > 前年度から繰り入れられた剰余金については 特別会計に関する法律第 120 条第 2 項第 4 号の規定により 一般会計からの繰入額を減額補正した ( 一般会計繰入と同等の効果がある ) ため ない 前年度から繰り入れられた剰余金については 特別会計に関する法律第 120 条第 2 項第 4 号の規定により 一般会計からの繰入額を減額補正する ( 一般会計繰入と同等の効果がある ) ため 前年度から繰り入れられた剰余金が増加すれば一般会計からの繰入額が減少する ( 前年度から繰り入れられた剰余金については 特別会計に関する法律第 120 条第 2 項第 4 号の規定により 一般会計からの繰入額を減額補正する ( 一般会計繰入と同等の効果がある ) ため ) 一般会計から繰入額は以下のとおり 平成 15 年度 1,911 億円平成 16 年度 2,931 億円 124

129 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金は一般会計に繰り入れた上で 必要な金額は別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 平成 17 年度 3,174 億円平成 18 年度 2,270 億円平成 19 年度 2,437 億円剰余金は 児童手当に係る支給対象児童数が予定を下回り 児童手当交付金の支出が少なかったこと等により生じるものである 仮に 支給対象児童の減少を大きく見込んで剰余金を圧縮しようとする場合は 一般会計からの繰入及び事業主拠出金収入の引き下げとなるが 当該年度に支給対象児童の減少が少なければ歳入欠陥が生じることとなるため 児童手当交付金に要する費用の確保が可能となる歳入の計上が必要である 前年度から繰り入れられた剰余金については 特別会計に関する法律第 120 条第 2 項第 4 号の規定により 一般会計からの繰入額を減額補正する ( 一般会計繰入と同等の効果がある ) こととしている 余裕金については日本銀行預金として保有し 決算結了日をもって積立金への積み立て 翌年度歳入への繰入を行っている 125

130 厚生労働省 年金特別会計 業務勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的昭和 61 年の老人保健法の改正により 平成 2 年度以降 全ての保険者に同じ割合の老人が加入しているとみなして拠出金を算定することとなり 被用者保険の負担が大幅に増加した このため 平成元年度に厚生保険特別会計に 昭和 61 年から平成元年度までの厚生年金に対する国庫負担繰り延べ分の返済見合いの財源を一般会計から繰り入れ 資金を創設し その運用益を活用して 被用者保険の拠出金負担等を軽減する事業 ( 特別保健福祉事業 ) を実施することとしたため また 特別保健福祉事業においては 医療費の適正化に資する事業として 保険者がその被保険者及び被扶養者に対して 糖尿病等の生活習慣病の予防を図るため 保健師等による健康づくりの実技指導 ( ウォーキングや食事指導等 ) を行う健康教室の開催や個別指導の実施を行っており 被保険者等の関心も高く ( 平成 19 年度実施者数 : 約 13 万人 ) 意識啓発を促す効果が出ているところであり 医療費の適正化が期待できる 特別会計に関する法律附則第 32 条 1 2( 略 ) 3 第一項の規定により特別事業に関する経理を年金特別会計において行う場合には 同会計の業務勘定 ( 次項から附則第三十七条までにおいて 業務勘定 という ) に特別保健福祉事業資金を置き 次条第二項の規定による繰入金 特別保健福祉事業資金の運用に 126

131 よる利益金及び附則第三十七条第一項の規定による組入金をもってこれに充てる (2) 積立金の原資一般会計からの繰入金である 昭和 61 年の老人保健法の改正により 平成 2 年度以降 全ての保険者に同じ割合の老人が加入しているとみなして拠出金を算定することとなり 被用者保険の負担が大幅に増加した このため 平成元年度に厚生保険特別会計に 昭和 61 年から平成元年度までの厚生年金に対する国庫負担繰り延べ分の返済見合いの財源を一般会計から繰り入れ 資金を創設し その運用益を活用して 被用者保険の拠出金負担等を軽減する事業 ( 特別保健福祉事業 ) 等を実施することとしたため (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度決算 1,501,116 百万円平成 19 年度決算 1,511,089 百万円平成 16 年度決算 1,501,220 百万円平成 20 年度見込 1,511,456 百万円平成 17 年度決算 1,502,305 百万円平成 18 年度決算 1,503,101 百万円 (4) 積立金取り崩しの実績該当なし (5) 積立金の必要水準についての特別保健福祉事業資金は 昭和 61 年の老人保健法の改正により 平成 2 年度以降 全て考え方の保険者に同じ割合の老人が加入しているとみなして拠出金を算定することとなり 被用者保険の負担が大幅に増加することとなったため その運用益を活用して 被用者保険の拠出金負担等を軽減する事業 ( 特別保健福祉事業 ) を実施することとし 平成元年度に厚生保険特別会計に設置されたものである その財源として 昭和 61 年から平成元年度までの厚生年金に対する国庫負担繰り延べ分の返済見合い額 (1.5 兆円 ) を一般会計から厚生保険特別会計へ繰り入れたものである (6) 積立金の必要水準に照らした特別保健福祉事業資金は 昭和 61 年の老人保健法の改正により 平成 2 年度以降 全て際の現在の積立金の金額の評価の保険者に同じ割合の老人が加入しているとみなして拠出金を算定することとなり 被用者保険の負担が大幅に増加することとなったため その運用益を活用して 被用者保険の拠出金負担等を軽減する事業 ( 特別保健福祉事業 ) を実施することとし 平成元年度に厚生保険特別会計に設置されたものである 127

132 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 その財源として 昭和 61 年から平成元年度までの厚生年金に対する国庫負担繰り延べ分の返済見合い額 (1.5 兆円 ) を一般会計から厚生保険特別会計へ繰り入れたものであり 今後 厚生年金勘定に繰入れを行うために必要な額であり 適正な額である 特別保健福祉事業資金を取り崩して 一般会計又は国債整理基金に繰り入れることは次の理由により不可能 昭和 61 年から平成元年度までの厚生保険特別会計に対する国庫負担繰り延べ分の返済を行うために必要な額であること 資金の運用益を活用した 被用者保険の拠出金負担等の軽減を目的とした特別保健福祉事業が行えなくなること 本年度から新たな高齢者医療制度が施行され 保険者は老人保健拠出金に代わり 後期高齢者支援金等を負担することとなったが 平成 18 年度の法改正時の付帯決議において急激な負担増とならないための措置が求められていることを踏まえ 一定程度以上負担増となる保険者に対して 同事業により負担を緩和するための事業等を行っているところである したがって 本事業については 新たな高齢者医療制度における保険者の負担を緩和し 制度の基盤を安定化させるため 当面 存続させる必要があると考えている 平成元年度に特別保健福祉事業資金を設置した 厚生保険特別会計 にある 健康勘定 年金勘定 児童手当勘定 及び 業務勘定 という4つの勘定のうち 健康勘定 が医療保険給付等を行う健康保険事業を 年金勘定 が厚生年金の給付等を行う厚生年金保険事業を 児童手当勘定 が児童手当の給付等を行う事業をというようにそれぞれ異なった事業を経理する勘定である 特別保健福祉事業は 資金の運用益を活用して 被用者保険の拠出金負担等を軽減する事業を実施するものであり 健康勘定 年金勘定 児童勘定 の事業とは 全く異なる事業である したがって これらの勘定に特別保健福祉事業資金を置くことは 望ましくないと考 128

133 えられる 一方 業務勘定 は これらの勘定に係る事業以外の経費である業務取扱経費 保健事業等の経理を総合して行っている勘定であることから 特別保健福祉事業の経理を行う勘定として 最も適切であると考えられる また 特別保健福祉事業資金については 法律上 厚生年金保険事業の長期的安定を確保するために必要がある時は 特別保健福祉事業の必要性を勘案しつつ 業務勘定 から 厚生年金勘定 に繰り入れるべきものとされており 今後 適切に対応してまいりたい (8) 積立金明細表の記述の改善に該当なしついての考え方 (9) 積立金の運用方法特別保健福祉事業資金については 特別会計に関する法律第 12 条に基づき 財政融資資金に預託して運用している これは 財政融資資金が安全確実と考えられるためである 129

134 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時の見込額 2 決算時の剰余金額平成 15 年度 - 億円 206 億円平成 16 年度 - 億円 425 億円平成 17 年度 - 億円 579 億円平成 18 年度 - 億円 525 億円平成 19 年度 - 億円 626 億円 平成 18 年度以前の金額は 厚生保険特別会計と国民年金特別会計の合計である 平成 19 年度決算時剰余金 626 億円の内訳 ねんきん特別便の送付経費等の翌年度繰越約 252 億円 国年市町村交付金の執行不用約 115 億円 厚年オンラインシステム経費の執行不用約 63 億円 健保のレセプト電子化経費の執行不用約 128 億円 特別保健福祉事業助成金の返納約 3 億円 宿舎等の売却益及び経費節減に努めたことによる執行不用約 65 億円 1 年金特別会計の業務勘定においては 年金 政管健保等に係る各種事業の事務 事業の実施に必要な経費に見合う額を国庫や国民年金勘定等 ( 保険料 ) から繰入しているため 予算時において歳入歳出差額は発生しない 2 業務勘定は 国民年金事業 厚生年金保険事業 健康保険事業及び児童手当拠出金の徴収業務に係る収支を経理しており 歳出予定額に対して必要な金額を一般会計や他の勘定から受け入れている 剰余が発生する原因は 雑収入等の自己収入が予定より上回る場合や事業計画の変更等により所定経費に不用が生じる場合である 3 特別会計に関する法律第 8 条及び第 119 条の規定により 翌年度への繰越経費を控除し 保険料財源の不用額は各積立金等に組み入れ 残額 ( 国庫財源分 ) を翌年度の歳入に 130

135 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 繰り入れている これについては 翌年度予算の職員人件費や内部管理事務経費 ( 職員宿舎 福利厚生 研修等 ) に充てられる なし 歳計剰余金の処理については 特別会計に関する法律第 8 条及び第 119 条の規定により処理しているところであり 繰越額 積立金への積み立て等による処理後の残額 ( 国庫財源分 ) は 翌年度の歳入へ繰り入れることとされている 平成 20 年度剰余金について一般会計繰入を行う予定はない ( 理由 ) 決算剰余金については 特別会計の中の各勘定の積立金等に組み入れ その残額 ( 国庫財源分 ) については 翌年度の予算において一般会計からの受入額と差引することで調整を行っているため 剰余金については 保険料財源による事業で生じた不用等は年金等の積立金等へ組み入れ 職員人件費等の不用等による国庫財源の剰余は 翌年度の予算 ( 職員人件費や内部管理事務経費 ) の財源に充てている 国庫財源の剰余金は 翌年度の一般会計繰入額を減少させる役目を果たしている ( 一般会計からの繰入額 ) 平成 15 年度 83,703,555 千円 ( 厚特会 ) 70,013,651 千円 ( 国特会 ) 平成 16 年度 82,272,726 千円 ( 厚特会 ) 69,817,080 千円 ( 国特会 ) 平成 17 年度 88,358,271 千円 ( 厚特会 ) 77,846,931 千円 ( 国特会 ) 平成 18 年度 86,875,659 千円 ( 厚特会 ) 77,617,763 千円 ( 国特会 ) 平成 19 年度 176,022,572 千円 ( 年金特会 ) 上記繰入額は決算額である 平成 19 年度の繰入額が増となっている要因は 年金記録問題対策 125 億円の補正予算による 近年の剰余金については 年金記録問題対応のための経費を捻出するため 保有資産の売却等により例年より微増傾向にあったが 当該剰余金は 年金記録問題対策の補正予算の財 131

136 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 源とされた このように 常に特別会計の歳入の調整に充てられている 決算剰余金については 保険料財源は各勘定の積立金等に組み入れ 国庫財源分は 翌年度の予算において一般会計からの受入額と差引することで調整を行っているところである 国庫財源分決算剰余金を翌年度の特別会計の歳出に一般会計への繰入として計上し 翌年度の国庫所要額は別に一般会計から特別会計へ繰入することは 一般会計負担の軽減が1 年遅れとなることや経理事務が煩雑となるなど非効率であると考える 業務勘定においては その支払計画により各四半期毎にその必要額を繰り入れているため 運用する程の余裕金はない 132

137 農林水産省 食料安定供給特別会計 農業経営基盤強化勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的 (2) の回答のとおり 旧自作農創設特別措置特別会計の剰余金については その原資が農地の農業上の効率的な利用を図るため 農地所有者から国が強制買収した農地等の売払い等によって生じたものである この経緯に鑑み その使途については同様の目的に充てることが適当との観点から 特別会計に関する法律 ( 以下 法 という ) 附則第 40 条第 1 項において農地等の買収及び農業の担い手等に農地の合理的な再配分を行う事業 ( 農地保有合理化事業等 1) の財源に充てることに特定されている また 本積立金については 新たな積み増しは行わず 費消をもって消滅する経過的なものであることから 同法においても本則ではなく附則において措置されているところ 法律上の規定特別会計に関する法律 ( 抄 ) 附則第 40 条附則第 214 条第 3 項の規定による調整勘定の積立金は 農地等の買収代金 ( 第 12 7 条第 1 項第 2 号イに規定する農地等の買収代金をいう ) 及び第 124 条第 2 項第 2 号の財政上の措置に要する費用 ( 貸付金を含む ) の財源に充てるために必要がある場合には 予算で定めるところにより 同勘定の歳入に繰り入れることができる 附則第 214 条 3 旧基盤強化特別会計の平成 18 年度の出納の完結の際 旧基盤強化特別会計に所属する積立金は 食料安定供給特別会計の調整勘定に所属する積立金として積み立てられたものとする 133

138 1 農地保有合理化事業等は 農業経営の規模拡大 農地の集団化その他農地の農業上の効率的な利用を促進するため 農地保有合理化法人等が 離農農家や規模縮小農家等から農地を買入れ又は借入れし 当該農地を担い手農家に売渡 し又は貸付け等再配分する事業等 (2) 積立金の原資本積立金の原資は 旧自作農創設特別措置特別会計 1 において 農地の農業上の効率的な利用を図るため 国が農地所有者から強制的に買収を行った農地等の売払い等によって生じた剰余金 2 である この剰余金は それと同様の目的を有する特定の使途 ( 農地等の買収 農地保有合理化事業等 ) に使用すべきとの考えにより 昭和 60 年に同会計を旧農業経営基盤強化措置特別会計に改組 3 する際に積み立てたもの したがって本積立金は もともと国が保有していた財産ではなく農地所有者の財産が原資となっており 一般会計からの繰入れは行っていない また 今後とも新たな積み増しは行わず 一般会計から繰入れを行わない予定であり 費消をもって消滅するもの 1 旧自作農創設特別会計において 農地法に基づき農地の農業上の効率的な利用を図るため 国による農地等の強制買収 売渡し等を経理 2 国が強制買収した農地等で農地の農業上の効率的な利用の目的に供しないことを相当と認めたものについて 旧所有者等に 議員立法の国有農地等売払特別措置法により時価の7/10で売り払うことで発生 3 旧農業経営基盤強化措置特別会計において 国による農地等の売買に加えて 農地保有の合理化に関する事業に係 (3) 積立金の金額の推移 る措置及び農業改良資金の貸付けの業務を経理 ( 単位 : 億円 ) (4) 積立金取り崩しの実績 134

139 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 積立金残高 積立金取り崩し予算額 積立金取り崩し決算額 ( 未 ) (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 19 年度以降 積立金は 調整勘定へ繰入れし農地等の買収代金及び農地保有の合理化に関する事業に活用 (1)(2) の回答のとおり この積立金は その原資が農地の農業上の効率的な利用を図るため 農地所有者から国が強制買収した農地等の売払い等によって生じたという経緯に鑑み それと同様の目的を有する特定の使途の財源に充てることが適当である このため 特別会計に関する法律附則第 40 条において 農地等の買収事業 農業の担い手等に農地の合理的再配分を行う事業 ( 農地保有合理化事業等 ) の使途に限定されており これまでも当該附則の規定に基づき特定の事業実施のため 一般の歳入歳出とは区分して使用しているところ 本積立金は 今後とも 同様の考えによって 新たな積立は行わず費消をもって消滅するものと位置づけており 例えばある水準にするために一般会計からの繰入れは行わない仕組み この積立金は 農地等の買収及び農地保有の合理化を進めるための貴重な財源 世界の食料事情が一変する中で 食料安定供給力の強化のため 農地の確保とその最大限の有効利用を図るべく 農地政策の見直しを検討しており 制度改革も行うこととしており 積立金は必要不可欠な財源として活用していきたい 平成 27 年に効率的かつ安定的な農業経営が経営する農地面積が全農地面積の7~8 割程度になると見込む 農業構造の展望 を平成

140 年に農林水産省において決定し このうち7 割程度について分散錯圃ではなく 面的にまとまった形で集約することを平成 19 年度に食料 農業 農村政策推進本部において決定している 積立金については この平成 27 年を目標とした改革を早期に実行していく観点から 農地保有合理化事業等に活用し 平成 23 年度までを目安として費消をもって消滅させることを考えている 具体的には 平成 21 年度から平成 23 年度までを集中改革期間として 地域の農地の受け手の状況に応じて 1 特定農業法人等による耕作放棄地等の引受け 1 2 市町村農地保有合理化法人等による農地の保全管理 2 3 委任 代理等の方式で農地を面的に集積していく取組 3 等を推進するため 本積立金及び剰余金を使うこととしている 平成 21 年度概算要求において95 億円 ( うち積立金 4 億円 ) 平成 22 年度から平成 23 年度において約 4 00 億円 ( うち積立金 146 億円 ) の予算規模により 現在の厳しい財政事情の中における貴重な財源の一部として活用し 新しい農地制度改革に寄与していくことを考えている なお 積立金を一般会計に繰り戻した上で必要額を年度毎に予算措置することについては 農地制度改革の早期実施が強く求められている現在 上記事業は必要不可欠なものであること また 集中改革期間が平成 23 年度までの3 年間であることを踏まえれば 現行法で措置している使途限定を改正し 一度一般会計に繰り戻す実質的な意味はなく 特別会計予算として上記事業は国会審議を経ることにも鑑みれば 3 年間は法の目的どおり本勘定で措置することが適当であると考える 1 特定農業法人 ( 農業生産法人 ) 特定農業団体は 担い手がいない地域で地権者の話合いに基づき 地権者からの申出により農地を引き受けるべき者として位置付けられるもの 今後 増大する可能性がある耕作放棄地や耕作放棄のおそれがある農地を有効活用するため 担い手がいない地域において特定農業法人等が耕作放棄地等をより引き受けやすくなるよう後押ししていくことが必要 このため 特定農業法人等が耕作放棄地等を積極的に引き受けることができるよう その掛かり増し経費等について支援することにより 効率的な農地利用に結びつけるもの 2 最終的な農地の貸付相手が当面見つからない場合でも 市町村農地保有合理化法人等が農地を借入れ 貸付先を確 136

141 保する間の一定期間保全管理を行うのに要する経費を支援することにより 耕作放棄地の発生を防止し 効率的な農地利用に結びつけるもの 3 面的集積に取り組む組織が 農地所有者から委任 代理や転貸目的での貸借等を受けて農地を集めて面的にまとまった形で農地を配分した場合 面積に応じて交付金を交付するもの 平成 20 年度のモデル的な取組みが 経済的 地理的 社会的条件等が異なる市町村 地域において有効であることを実証し 効率的な農地利用を全国的に展開していくためのもの ( 参考 1) 農地政策の展開方向について ( 平成 19 年 11 月 6 日農林水産省決定 ) 抜粋別添参照 ( 参考 2) 経済財政改革の基本方針 2008( 平成 20 年 6 月 27 日閣議決定 ) 抜粋別添参照 (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金明細表において 農地等の買収代金及び農地保有合理化事業その他の農地保有のついての考え方合理化に関する事業に係る財政上の措置に要する費用の財源に充てる こととし 新たな積み立ては行わず費消していくこととしている と具体的に記述している (9) 積立金の運用方法本積立金は 全額を財政融資資金に預託している 137

142 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 予算決算 説明近年の歳入歳出予算決算の推移 ( 単位 : 億円 ) 年 度 H15 H16 H17 H18 H19 歳入 歳出 差 額 歳入 1,383 1,240 1, 歳出 歳計剰余金 1, 年度以降 剰余金等は調整勘定へ繰入し 各年度における基盤強化勘定等で必要な資金を調整勘定から繰入している 農業経営基盤強化勘定 ( 旧農業経営基盤強化措置特別会計 ) に剰余金が発生した主な要因は 市中金利の低金利状態の下で 農業改良資金等の無利子貸付の優位性が低下し貸付実績が低調となり 貸付額を上回る過去の貸付金の償還が行われたこと等による 歳計剰余金については 特会の翌年度歳入 ( 調整勘定 ) へ繰入 ( 平成 18 年度は一部一般会計へ繰入 ) (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 翌年度歳入に繰入れて 農地保有の合理化に関する事業等に活用 旧農業経営基盤強化措置特別会計において 平成 18 年度に 295 億円一般会計へ繰入れ 平成 18 年度の予算編成時における平成 17 年度の決算剰余金見込み (637 億円 ) から活用を見込んだ 342 億円を差し引いた 295 億円を一般会計に繰り入れ 138

143 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 この剰余金は 農地保有の合理化を進めるための貴重な財源であり 世界の食料事情が一変する中で 食料安定供給力の強化のため 農地の確保とその最大限の有効利用を図るべく 農地政策の見直しを検討しており 制度改革も行うこととしており 剰余金は必要不可欠な財源として活用していきたい 平成 27 年に効率的かつ安定的な農業経営が経営する農地面積が全農地面積の7~8 割程度になると見込む 農業構造の展望 を平成 17 年に農林水産省において決定し このうち7 割程度について分散錯圃ではなく 面的にまとまった形で集約することを平成 19 年度に食料 農業 農村政策推進本部において決定している 剰余金については この平成 27 年を目標とした改革を早期に実行していく観点から 農地保有の合理化に関する事業等に活用し 平成 23 年度までを目安として費消をもって消滅させることを考えている 具体的には 平成 21 年度から平成 23 年度までを集中改革期間として 地域の農地の受け手の状況に応じて 1 特定農業法人等による耕作放棄地等の引受け 2 市町村農地保有合理化法人等による農地の保全管理 3 委任 代理等の方式で農地を面的に集積していく取組等を推進するため 本剰余金及び積立金を使うこととしている 平成 21 年度概算要求において95 億円 ( うち積立金 4 億円 ) 平成 22 年度から平成 23 年度において約 400 億円 ( うち積立金 146 億円 ) の予算規模により 現在の厳しい財政事情の中における貴重な財源の一部として活用し 新しい農地制度改革に寄与していくことを考えている 139

144 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 平成 14 年度から一般会計からの繰入を行っていない (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 平成 18 年度までは 一時的に現金に余裕がある場合 一定期間財政融資資金に預託していたが 平成 19 年度以降は 調整勘定へ繰入ている 140

145 農地政策の展開方向について ( 平成 19 年 11 月 6 日 ) 農地政策の展開方向について < 農地に関する改革案と工程表 > 平成 19 年 11 月 6 日農林水産省 このため 耕作放棄地について 現状を的確に把握した上で それぞれの状況に応じたきめ細やかな対策を実施することにより 5 年後を目途に耕作放棄地の解消を目指す 農地は 国民に食料を供給するための基礎的な生産要素であるとともに 農業者にとって極めて重要な経営基盤である 中長期的に世界の食料需給のひっ迫が見込まれ 他方 国内では耕作放棄地が増大する中 農地の有効利用を促進するため 農地は農業資源として有効に利用されなければならないという理念を明確にした上で 現場の実態を踏まえつつ 下記のとおり農地政策の改革を具体化していくものとする ( 別添参照 ) なお この改革については 別紙工程表に沿って計画的に進めることとして 早急に着手し 全体の改革が 平成 20 年度中ないし遅くとも平成 21 年度中に新たな仕組みとしてスタートできるよう法制上の措置を講じる 3 優良農地の確保対策の充実 強化 今後とも ある程度の農地の転用需要は避けられず かつ 農地の拡張が期待できない中で 生産力の高い優良農地の維持 確保の重要性は益々高まっている このため 農用地区域からの農地の除外を厳格化し 転用許可不要となっている病院 学校等の公共転用について 許可の対象にする等の必要な措置を講じる 4 農地の面的集積を促進する仕組みの全国展開 記 1 農地情報のデータベース化 農地政策を見直していく上で また 各般の農業政策を推進していく上で 所有や利用の状況等の農地に関する情報を一元的に把握し それを関係機関が共有化し 十分に活用していくことが重要である このため 個人情報の保護に留意しつつ 農地に係る各種情報を地図の上に一元化した農地情報図を関係機関共通のデータベースとして整備し 相互に活用できるようにするとともに 新規参入等に必要な貸出農地の情報 賃借料等の情報について全国どこからでもアクセスできる体制を整備する 2 耕作放棄地の解消に向けたきめ細やかな取組の実施 近年 増加傾向にある耕作放棄地を解消することは 国民への食料の安定的な供給を図る上で また 限りある農地を有効に利用する上で 喫緊の課題となっている この場合 耕作放棄地それぞれの現状は 地域社会の状況や耕作条件等によりそれぞれ異なっており その対応方策も地域の実情に応じたものでなければならない 141 今後 規模拡大によるコスト低減など国内農業の体質強化を図るためには 農地を面としてまとまった形で集積していくことが不可欠である このため 現場に働きかけ 委任 代理で農地を集めて 面的にまとまった形で再配分する仕組みを全国の市町村段階で展開し 農地の面的集積を促進する 5 所有から利用への転換による農地の有効利用の促進 農業 農村をめぐる状況を見ると 担い手の高齢化の進展 耕作放棄地の増加等の問題が深刻化してきている このため 所有から利用への転換を図り 農地は農業資源として有効に利用されなければならないという理念の下 所有権と利用権の規制を切り離し 所有権については厳しい規制を維持しつつ 利用権については規制を見直す この場合 現場で農地利用についての問題が生じたり 経営発展に支障が生じないようにするため 必要な措置を講じる これにより 集落営農の法人化 農業生産法人の経営発展 農業経営に意欲のある者等の参入による農地の有効利用を促進する また 担い手の選択肢を拡大する観点から長期間の賃貸借が可能となるよう措置するとともに 標準小作料制度等は廃止の方向で見直す 1

146 農地政策改革の工程表別紙 項目平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度 ~ 農地情報の共有化 点検 検証 点検 検証 農地情報図の基盤となる地図の整備 農地情報図の基盤となる地図の整備 農地情報図の基盤となる地図の整備 農地関連データの付加 農地関連データの付加 耕作放棄地対策の促進 耕作放棄地解消のガイドライン策定 ( 国 ) 5 年後を目途として耕作放棄地を解消 耕作放棄地の現状の把握 ( 市町村 ) 現状の把握 点検 検証 現状の把握 点検 検証 耕作放棄地解消計画の策定 ( 市町村 ) 国 都道府県の支援のもと計画に基づいた解消対策を実施 ( 市町村 ) 解消計画の修正 国 都道府県の支援のもと計画に基づいた解消対策を実施 ( 市町村 ) 解消計画の修正 国 都道府県の支援のもと計画に基づいた解消対策を実施 ( 市町村 ) 優良農地の確保 農地の面的集積の促進 農地の権利移動規制の見直し等 平成 20 年度中ないし遅くとも平成 21 年度中に新しい仕組みがスタートできるよう法制度上の措置を講じる 農地の面的集積の仕組みをモデル的実施 点検 検証 142 2

147 経済財政改革の基本方針 2008( 平成 20 年 6 月 27 日閣議決定 )( 抜粋 ) 2. 地域活性化 (2) 農林水産業耕作放棄地の長期拡大 従事者の急速な高齢化 生産額の大幅減少といった危機を克服し 国際的な食料事情をめぐる潮目の変化を 強い農業構造 に転換するチャンスとして 高い付加価値を生み出す農林水産業 食料自給率の向上を始めとする食料供給力の強化を目指す 改革のポイント 2. 強い農業構造 への転換に向け 農地の確保と徹底した有効利用 農地の集積 法人経営や新規参入の促進 多様な生産者の創意工夫の発揮 規模拡大等により農業経営を発展させるとともに 農林水産物の輸出を促進する 具体的手段 (1) 平成の農地改革に向けた農業改革プランの取りまとめ農林水産省は 下記の点について検討を進め 経済財政諮問会議の議論を経て 平成 20 年内に農業改革プランの成案を得て 制度改革を行う 1 平成の農地改革 : 農地を確保しつつ 所有 と 利用 を分離し 効率的な農地利用を徹底し 農地の集積を進める 平成 23 年度を目途に農業上重要な地域を中心に耕作放棄地を解消する 2 企業型農業経営の拡大 : 農業経営の法人化を進めるなど 企業的感覚を有する農業経営を拡大する 農地リース事業の在り方 ( 市町村による地域指定など ) を含め農地の利用に関する規制を見直し 地域に応じた多様な新規参入を促進する 143

148 144

149 農林水産省 食料安定供給特別会計 農業経営安定勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 該当なし 2 平成 19 年度決算上の歳計剰余金の金額 :43 億円発生原因 : 農業経営安定事業生産条件不利補正対策交付金の交付対象数量等の減による歳出減 43 億円 3 歳計剰余金の処理及び考え方 : 特別会計に関する法律 第 134 条の規定により調整勘定の翌年度の歳入に繰入を行い 特別会計全体の財政資金の有効活用を図る (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 歳計剰余金の使途 : 農業経営安定事業生産条件不利補正対策交付金等の財源に充てるため 平成 21 年度歳入予算に計上 特別会計に関する法律 第 134 条の規定により 農業経営安定勘定で生じた歳計剰余金は調整勘定の翌年度の歳入に繰入れることとされているため 当該勘定において一般会計に繰入れた金額はない (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 特別会計に関する法律 第 134 条の規定により 農業経営安定勘定で生じた歳計剰余金は調整勘定の翌年度の歳入に繰入れることとされているため 当該勘定において一般会計繰入の予定はない 145

150 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 なお 調整勘定に繰入れた剰余金は 農業経営安定事業生産条件不利補正対策交付金等の財源に充てるため 調整勘定から農業経営安定勘定に繰入れる予定である 農業経営安定勘定に要する経費のうち 個別財源では賄えない部分を調整勘定から繰入れることとしているが 剰余金が発生した場合には 調整勘定に繰入れて翌年度の歳入の財源に充てている 一般会計から調整勘定への繰入実績額 : 平成 19 年度 672 億円 平成 19 年度に発生した剰余金 43 億円については 当該年度の交付金の交付対象数量等が当初の見込みより減少したためである 農業経営安定勘定では 1 歳入において ( 独 ) 農畜産業振興機構納付金を個別財源の一つとしているところであるが その収入が粗糖やとうもろこしの国際相場や輸入量 為替レート等により変動する性格を有していること 2 歳出において 農業経営安定事業に係る交付金は毎年の生産量 品質に基づく支払や販売収入が標準的収入を下回った場合に減収額の 9 割を補てんする等の交付金からなり その所要額が農産物の作況や販売価格 作付実績等により変動する性格を有していることから 剰余金の発生を回避することは困難である 農業経営安定勘定における歳出及び歳入 ( 個別財源 ) の額は農産物の作況等により変動することから 剰余金は翌年度以降の農業経営安定事業生産条件不利補正対策交付金等の財源に充てることとしている また 平成 20 年度から支払が開始された農業経営安定事業収入減少影響緩和対策交付金は 対策加入者が収入下落に備え予め積み立てた積立金 1 に対して 国の負担分 3を予算措置する必要があるが その実際の支払額は対象農産物の作況や販売価格 作付実績等により大きく変動する可能性があり そのために発生した剰余金は翌年度の歳入の財源に充てることとしている これは 法律に基づき使途が明確に定められた交付金について 毎年度必然的に生ずる過不足分については 特別会計の内で次年度の所要額に充当する方が 毎年度一般会計に繰り入れた上で 別途 国の負担分を一般会計から予算措置することに比べて 予算編成手続きや行政コストの面でより効率的であると考えられるためである 該当なし 146

151 農林水産省 食料安定供給特別会計 米管理勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時における歳入歳出差額は発生しない 2 平成 15 年度 243 億円 ( 予定し得なかった年度末の売却収入の増加によるため ) 平成 16 年度 1 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 平成 17 年度 11 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 平成 18 年度 27 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 平成 19 年度 344 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 3 米管理勘定に生じた剰余金については 翌年度当初の買入費の財源にその全額を充て 年度当初における売却収入の不足に対応することとし 円滑な資金運営を図ることとしている なお 剰余金は 翌年度の支払財源に充てるために発行した食糧証券が主な要因であるが この他に年度末の資金繰りにおいて 予定を上回る売払代収入の増加による発生要因 147

152 も含まれており 当該増加分の剰余金についても 翌年度へ繰り越して買入費の財源に充てることとしており その結果食糧証券の発行抑制が図られている また 食糧証券発行による資金の調達までには一定程度の期間を要することから 当年度に発生した買入契約分について 現金を持ち越すことにより 翌年度当初に見込まれた国庫債務負担行為による買入費の支払いへの対応をスムーズに行うことが可能となる (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 これまで一般会計への繰り入れは行われていないが これは発生した剰余金の全額を翌年度当初の買入費の財源に充て 年度当初における売却収入の不足に対応することとしており 年度を跨ぐ資金繰りに活用しているためである 従って 勘定内における余裕資金としての性格とは異なるものである 平成 20 年度予算は 剰余金の発生は見込んでいないため 平成 21 年度の一般会計への繰入についても予定していない なお 年度末の資金繰りにおいて 翌年度当初の買入費に充てる財源が必要と想定される場合には 年度末に発行した食糧証券収入を剰余金として翌年度へ繰り越すこととしている 会計年度内に一般会計から繰り入れられた現金は 繰入後 直ちに米麦の買入費等に充て その全額を費消している その上で更に買入資金が不足する場合には 食糧証券発行収入を充てることとしている 一方 決算上剰余金は 翌年度当初の米麦の買入費の支払に充てるために年度末において発行した食糧証券収入がその原資となっている 従って 一般会計繰入額と剰余金との間には関連性はない (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 決算上剰余金は 翌年度当初の買入代金に充てるために必要額を見込んで 年度末に発行した食糧証券収入を主としているものであり 翌年度当初にその全額を活用する 従って その圧縮という考え方には馴染まない 148

153 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 決算上剰余金は 翌年度当初の買入代金に充てるために必要額を見込んで年度末に発行した食糧証券収入を主としているものであり 翌年度当初にその全額を使用するため 設問の方式に変えることは適当でない 決算上剰余金は 翌年度当初の買入代金に充てるために必要額を見込んで年度末に発行した食糧証券収入を主としているものであり 翌年度当初に全額活用することとしており 余裕金は生じない 米管理勘定における 19 年度末の資産保有状況は 国内米 99 万トン 外国米 115 万トンが主なものである 149

154 農林水産省 食料安定供給特別会計 麦管理勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時における歳入歳出差額は発生しない 2 平成 15 年度 307 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 平成 16 年度 128 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 平成 17 年度 104 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 平成 18 年度 223 億円 ( 予定し得なかった年度末の売却収入の増加によるため ) 平成 19 年度 5 億円 ( 翌年度当初の主要食糧の買入費の財源に充てるため 年度末に発行した食糧証券収入による資金調達を行ったため ) 3 麦管理勘定に生じた剰余金については 翌年度当初の買入費の財源にその全額を充て 年度当初における売却収入の不足に対応することとし 円滑な資金運営を図ることとしている なお 剰余金は 翌年度の支払財源に充てるために発行した食糧証券が主な要因であるが この他に年度末の資金繰りにおいて 予定を上回る売払代収入の増加による発生要因 150

155 も含まれており 当該増加分の剰余金についても 翌年度へ繰り越して買入費の財源に充てることとしており その結果食糧証券の発行抑制が図られる また 食糧証券発行による資金の調達までには一定程度の期間を要することから 当年度に発生した買入契約分について 現金を持ち越すことにより 翌年度当初に見込まれた国庫債務負担行為による買入費の支払いへの対応をスムーズに行うことが可能となる (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 これまで一般会計への繰り入れは行われていないが これは発生した剰余金の全額を翌年度当初の買入費の財源に充て 年度当初における売却収入の不足に対応することとしており 年度を跨ぐ資金繰りに活用しているためである 従って 勘定内における余裕資金としての性格とは異なるものである (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 平成 20 年度予算は 剰余金の発生は見込んでいないため 平成 21 年度の一般会計への繰入についても予定していない なお 年度末の資金繰りにおいて 翌年度当初の買入費に充てる財源が必要と想定される場合には 年度末に発行した食糧証券収入を剰余金として翌年度へ繰り越すこととしている 会計年度内に一般会計から繰り入れられた現金は 繰入後 直ちに米麦の買入費等に充て その全額を費消している その上で更に買入資金が不足する場合には 食糧証券発行収入を充てることとしている 一方 決算上剰余金は 翌年度当初の米麦の買入費の支払に充てるために年度末において発行した食糧証券収入がその原資となっている 従って 一般会計繰入額と剰余金との間には関連性はない (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無 決算上剰余金は 翌年度当初の買入代金に充てるために必要額を見込んで 年度末に発行した食糧証券収入を主としているものであり 翌年度当初にその全額を活用する 従って その圧縮という考え方には馴染まない 151

156 及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 決算上剰余金は 翌年度当初の買入代金に充てるために必要額を見込んで年度末に発行した食糧証券収入を主としているものであり 翌年度当初にその全額を使用するため 設問の方式に変えることは適当でない 決算上剰余金は 翌年度当初の買入代金に充てるために必要額を見込んで年度末に発行した食糧証券収入を主としているものであり 翌年度当初に全額活用することとしており 余裕金は生じない 麦管理勘定における 19 年度末の資産の保有状況は 外国小麦 74 万トンが主なものである 152

157 農林水産省 食料安定供給特別会計 業務勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時における歳入歳出差額は発生しない 2 平成 15 年度 2 億円 ( 支出未済繰越が発生したことにより当該繰越額の財源に充てることとしたため ) 平成 16 年度 4 億円 ( 支出未済繰越が発生したことにより当該繰越額の財源に充てることとしたため ) 平成 17 年度 3 億円 ( 支出未済繰越が発生したことにより当該繰越額の財源に充てることとしたため ) 平成 18 年度 6 億円 ( 支出未済繰越が発生したことにより当該繰越額の財源に充てることとしたため ) 平成 19 年度 6 億円 ( 国有財産売払代収入が予定より多くなったこと等のため ) 3 業務勘定に生じた剰余金については その全額を翌年度当初の支払いの財源に充てることとしている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 業務勘定は各勘定 ( 農業経営基盤強化勘定 農業経営安定勘定 食糧管理勘定 ) からの繰入を財源として事務人件費の支出を行っているところである 年度末に発生した剰余金は その全額を翌年度当初の支払財源として活用することとして 153

158 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 いるため 一般会計に繰入を行っていない 平成 20 年度予算は 事務人件費の支払財源に充てるために必要額に限定して各勘定から繰り入れることとしているため 剰余金の発生は見込んでいない このため 平成 21 年度予算において一般会計への繰入は予定していない なお 結果として剰余金が発生した場合については 翌年度当初の支払い財源に充てることとしている 各勘定から業務勘定への繰入額 ( 一般会計からの繰入額由来の原資を含む ) は 事務人件費に充てるための必要額に限定しているため 多額の剰余を生じることはない ただし 予定を上回る国有財産の売払収入がある場合には 当該上回った部分が剰余金となることがある 業務勘定で発生する剰余金は その全額を翌年度当初の支払の財源に充てることとしている 業務勘定で発生する剰余金は その全額を翌年度当初の支払財源に充てることとしているため 設問の方式に変えることは適当ではない 業務勘定で発生する剰余金は その全額を翌年度当初の支払財源に充てることとしているため 余裕金は発生しない 業務勘定における 19 年度末の資産保有状況は 土地 建物等の固定資産が主なものである 154

159 農林水産省 食料安定供給特別会計 調整勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的調整資金は 食糧管理勘定における自己資金 ( 運転資金 ) としての性格を持ち 財政法第 44 条の規定に基づく特別の資金として調整勘定に保有させ この資金に充てるために一般会計から受け入れることによって 調整勘定の資金操作を円滑にし 損失見合いの食糧証券の増発を避け 食糧証券の発行による利子負担の軽減を図り 食糧管理勘定の事業運営の健全化を図ることを目的として設置している 調整資金は 特別会計に関する法律第 132 条第 2 項の規定により 調整勘定において食糧管理勘定及び業務勘定の損益を移して整理を行った後に調整勘定に利益が出た場合は調整資金に組み入れ 損失が出た場合は当該損失額を限度として調整資金を減額して整理する機能を有している なお 調整資金残高は 年度末において現に保有する米麦 国有財産 貸付米等の総資産の評価額から同時期における負債総額を差し引いて得た額を表したものであり 現金として保有しているものではない 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) ( 調整資金 ) 第百三十三条調整勘定に調整資金を置き 一般会計からの繰入金のうち調整資金に充てるために要する経費に相当する金額及び前条第二項の規定による組入金に相当する金額をもってこれに充てる (2) 積立金の原資 1 調整資金に充てるために行う一般会計からの繰入金及び 155

160 2 調整勘定において食糧管理勘定及び業務勘定の損益を移して整理を行った後に調整勘定に出た利益 ( 特別会計に関する法律第 132 条第 2 項 ) を原資としている なお 調整勘定に損失が出た場合は 当該損失額を限度として調整資金を減額することとしている 20 年度予算における期末調整資金 124 億円のうちの構成割合は 前年度期末調整資金残高 374 億円 (22%) 及び一般会計からの繰入 1,320 億円 (78%) であり 当該原資から 20 年度食糧管理勘定の損失額 1,570 億円を減額することとしている 特別会計に関する法律第 132 条の考え方 : 米管理勘定及び麦管理勘定が共通の運転資金である調整資金を活用していることから運営実績や財務状態を連結させて整理することが会計原理の原則に適うものである (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 0( 738) 億円 平成 16 年度 0( 88) 億円 平成 17 年度 701 億円 平成 18 年度 904 億円 平成 19 年度 600 億円 平成 20 年度 275 億円 ( 予定額 ) * 平成 15 年度及び平成 16 年度の括弧書きは 繰越損失である なお 繰越損失は 平成 13 年度からの連年の米の豊作等による持越在庫の増大や生産調整の拡大等による助成金の増加等に伴い発生した その後 15 年産米の著しい不作 ( 作況 90) に伴う政府米の売却の大幅な増加 生産調整関連助成金の一般会計への移行 米政策の推進等により損益が改善したため 繰越損失を 17 年度に解消したところである (4) 積立金取り崩しの実績期末調整資金残高は 年度末において現に保有する米麦 国有財産 貸付米等の総資産の評価額から同時期における負債総額を差し引いて得た額を表したものであり 現金として保有しているものではない 156

161 また 毎年度末の調整資金残高水準の変動は 各年度の米麦の需給事情や価格動向の変動 の結果であり それ以外の要因による取り崩しはない (5) 積立金の必要水準についての 考え方 米麦の売買の事業実施に当たり 国は常時手持ち現金を保有しているわけではなく 買入れに必要とする資金の手当ては一般会計からの繰入れによるものを除き 食糧証券発行収入を充て その償還は米麦の売払代収入をもって充てている こうした中 期末調整資金残高 (19 年度末 :600 億円 ) は 当該年度終了後に決算の結果を待って明らかになるものであるが これは年度末において現に保有する米麦 国有財産 貸付米等の総資産の評価額 (5,988 億円 ) から 同時期における負債総額 ( 食糧証券発行残高等 :5,388 億円 ) を差し引いて得た額を表したものであり 現金として保有しているものではない この調整資金は 食糧管理勘定における自己資金 ( 運転資金 ) としての性格を有するとともに 同勘定で行う事業を円滑に実施するための会計上のバッファー機能を有している すなわち 調整資金に資金需要変動に対応し得る一定の余裕を持たせることにより 食糧管理勘定の事業実施に当たり 不測の事態の発生により当初予算で見込んだ水準を上回る損失 ( 米麦の国際価格が当初予定を著しく上回る場合など ) が生じた場合であっても 円滑な事業運営を継続することが可能となる 仮に期末調整資金残高をゼロとする予算編成を行った場合 僅かな損失の拡大により繰越損失が生じることとなり 国が運営する会計の在り方として適当ではない なお 繰越損失は 平成 13 年度 ~16 年度に生じたが 平成 15 年度における財政制度等審議会報告 ( 平成 15 年 11 月 26 日 ) は 将来の国民負担を未然に回避する観点から 多額の繰越損失や毎年度赤字を計上する事業等については 早急に収支の健全化を図る必要がある会計として食糧管理特別会計を挙げている 調整資金をどの程度の水準とすべきかについては 毎年の食糧管理勘定の損益が米麦の需 157

162 給状況 国際相場 為替相場などの多くの要因により変動するため 一概に論じることは困難である なお 最近の予算編成にあっては 一般会計繰入額の決定に当たり 財政当局と協議のうえ 決算で明らかになった前々年度の期末調整資金残高等を考慮し 調整資金の設置の趣旨を踏まえて 過大ではない水準として 100 億円程度の水準となるよう調整している 平成 20 年度予算における期末調整資金は 124 億円としているが この水準は 米麦の管理に必要な経費 7,073 億円 (20 年度当初予算 : 米麦買入費 運搬費 保管料 加工費の合計 ) の 1.8% に相当する 過去 1 年間のMA 米の国際価格 ( 国際取引の基準となるタイ国産うるち精米長粒種 ) は 主産国 ( ベトナム インド等 ) の生産量の低下や輸出停止の影響を受け 2007 年 10 月にトン当たり 329 ドルであったものが 2008 年 10 月には 664 ドルと 335 ドル上昇している 仮に 1 ドル=100 円とした上で 国際約束数量 76.7 万トン全量についてタイ国産うるち精米長粒種を買い入れるとした場合 本年の国際価格の上昇による米管理勘定の負担額は 約 260 億円増加する 平成 20 年度予算で予定する期末調整資金残高 124 億円は 他の負担軽減要素も考慮して このMA 米の国際価格の上昇による負担増加分の概ね半分程度に相当する 以上の状況を踏まえれば 不測の事態に対応するためのバッファーとしての調整資金を 100 億円程度の水準とすることは 適当と考えられる 158

163 産)食糧管理勘定等の資産等のイメージ ( 平成 19 年度決算ベース ) ( 単位 : 億円 ) 3,029 (債)国内米の評価額 1,318 海外食糧支援のための貸付米 5, MA 米の評価額 291 貸付金 150 輸入麦等の評価額 379 その他 ( 現金 前払金 未収金 ) 374 国有財産の評価額 447 評価額計 2,435 (41%) 債権等 3,553 (59%) そ 食糧証券の発行残の ( 政府短期証券 ) 他 負 ( 注 ) 期首調整資金 907 億円は 前年度期末調整資金残高 904 億円に旧食糧管理特別会計輸入飼料勘定積立金 3 億円を含んだ額である (資 (90%) * 負債のその他は 前受金 消費税 計 5,988 (100%) 0% 計 5,988 (100%) ( 期首調整資金 907 億円 ) +( 一般会計からの繰入 1,510 億円 ) +(19 年度損益 ( 1,817 億円 ))= 期末調整資金 600 億円 期末調整資金残 600 億円 (6) 積立金の必要水準に照らした 際の現在の積立金の金額の評価 期末調整資金残高は 年度末において現に保有する米麦 国有財産 貸付米等の総資産の評価額から 同時期における負債総額 ( 食糧証券発行残額等 ) を差し引いて得た額を表したものであり 現金として保有しているものではない この期末調整資金残高は 当該年度終了後に決算の結果を待って明らかになるものであるが 年度末における資産 負債の水準は いずれも常に変動する各年度の米麦の需給事情や価格動向の影響を受けるものであり 予算と決算との間で他律的要因により差が生じる場合がある このため 毎年の予算編成で定める期末調整資金残高の水準については 決算で明らかとなった前々年度の期末調整資金残高の水準等を考慮して 食糧管理勘定の運転資金として過大とならないように決定している ( 平成 20 年度予算編成における期末調整資金残高は 124 億円としたが これは 18 年度期末調整資金残高が 904 億円 ( 決算 ) となったこと及び予算編成時には 19 年度期末調整資金残 159

164 高が 374 億円と見込まれたことを前提に決定したものである ) (7) 積立金の一般会計又は国債整調整資金は 米麦等の資産として保有しているものであり 現金として保有しているもの理基金への繰入れの可否及び理ではない 由このため 一般会計又は国債整理基金特別会計への繰入を目的として取り崩しを行うためには 米麦の販売により これを現金化することが前提となる しかしながら 米麦の販売は 主要食糧の需給及び価格の安定を図るために それぞれの需給見通しに基づいて的確に行う必要があり 一般会計又は国債整理基金特別会計への繰入を目的として需給見通しに基づかない販売を行うことは不可能である (8) 積立金明細表の記述の改善に調整資金の増減に関する計画表 ( 実績表 ) は ついての考え方 1 調整資金に充てるための一般会計より受入 2 食糧管理勘定及び業務勘定で発生した損益を計上しており 損益の移し整理及び調整資金の組み入れ 減額の手法を明確に記述している (9) 積立金の運用方法調整資金は 食糧管理勘定の運転資金として 調整勘定の資金操作を円滑にし 損失見合いの借入れを避け 食糧証券の発行による利子負担の軽減を図り 当該勘定の事業運営の健全化を図るために運用しているところである なお 調整資金は 米麦の在庫等の資産であり これらは倉庫又はサイロで適正な保管 管理を行っている 160

165 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 平成 15 年度 ~ 平成 18 年度予算時における歳入歳出差額は発生しない 平成 19 年度予算時においては 新たに食料安定供給特会として調整勘定に各勘定に発生した剰余金を集約する仕組みとしたことから 旧農業経営基盤強化措置特別会計の 84 億円の歳入歳出差額が見込まれたところである 2 平成 15 年度 ~ 平成 17 年度決算における剰余は発生していない 平成 18 年度 17 億円 ( 食糧管理特別会計農産物等安定勘定に積み立てられた積立金について 食料安定供給特別会計発足に当たり 剰余金として翌年度 (19 年度 ) へ繰り越して 新たな経営安定対策の財源として活用するため ) 平成 19 年度 228 億円 ( 旧農業経営基盤強化措置特別会計で生じた剰余金であり 翌年度以降における農業経営基盤強化勘定の事業を引き続き展開する上で必要な財政資金として 調整勘定で保有して 特会内で繰り越して活用するため ) 3 19 年度末に調整勘定で保有している旧農業経営基盤強化措置特別会計由来の剰余金については 翌年度へ繰り越し翌年度以降の農業経営基盤強化勘定の事業を引き続き展開する上で必要な財政資金としている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 平成 15 年度 ~ 平成 18 年度の食糧管理特別会計の調整勘定は 各勘定が必要とする会計外からの資金調達及び食糧管理勘定等の損益を移し受けて整理する機能を有しており 調整勘定自体は剰余金を発生しない 平成 19 年度に発足した食料安定供給特別会計における調整勘定は 上記の機能に加えて各勘定で生じた剰余金の集約を行うこととしており これにより旧農業経営基盤強化措置特別会計由来の剰余金を保有している これは当年度に活用しないものの翌年度以降の農業経営基盤強化勘定の事業を引き続き展開する上で必要な財政資金としており 一般会計への繰入は行っていない 161

166 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 平成 21 年度においては 引き続き保有する旧農業経営基盤強化措置特別会計由来の剰余金及び農業経営安定勘定で生じた剰余金を見込んでいるが これは当年度の支払に充てるための財源及び翌年度以降の農業経営基盤強化勘定の事業を引き続き展開する上で必要な資金であり 会計内で繰り越して活用することとしている このため平成 21 年度予算において一般会計への繰入については予定していない (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 一般会計からの繰入については 1 調整資金に充てるために要する経費 2 農業経営安定事業に要する経費等として繰り入れている このうち1については 食糧管理勘定の運転資金として繰り入れられるため 当該繰入金は米麦の買入費等に充てられるが 繰り入れられた現金を年度を越えて保有することはないため これが剰余金となることはない また 農業経営安定事業に要する経費等に充てるための一般会計から繰入れは 農業経営安定勘定から交付される交付金等の財源として活用することとしている (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 19 年度末には 旧農業経営基盤強化措置特別会計由来の 228 億円の剰余金を調整勘定で保有しているが これは当年度に活用しないものの翌年度以降の農業経営基盤強化勘定の事業を引き続き展開する上で必要な資金として 特会内で繰り越して活用することとしておりその圧縮は考えていない 162

167 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 19 年度末に調整勘定が保有している旧農業経営基盤強化措置特別会計の剰余金は 当年度に活用しないものの翌年度以降の農業経営基盤強化勘定の事業を引き続き展開する上で必要な資金として 特会内で繰り越して活用することとしている 更に年度内においては 各事業勘定間で繰替使用を行うことにより現金の有効活用を図ることが可能であるため 設問の方式への変更は考えていない (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 調整勘定で保有している剰余金については 各勘定間で繰替使用を行うことが認められており 現金の有効活用が可能となっている 剰余金は 当年度には活用しないものの翌年度以降の事業に必要なことから年度内において 勘定間における繰替使用により利子負担の軽減を図るなど有効活用することとしている 調整勘定における 19 年度末の資産保有状況としては 旧農業経営基盤強化措置特別会計の剰余金が主なものである 163

168 農林水産省 食料安定供給特別会計 国営土地改良事業勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について 平成 19 年度以前は 全て国営土地改良事業特別会計の計数である 項目説明 (1) 1 予算時における歳入歳出差額は発生しない 1 予算時の歳入歳出差額の見込 2 平成 15 年度 381 億円み平成 16 年度 183 億円 2 決算上の歳計剰余金の金額と平成 17 年度 280 億円その発生原因平成 18 年度 346 億円 3 決算における歳計剰余金の処平成 19 年度 930 億円 ( いずれも億円未満切捨て ) 理及びその考え方主な発生原因は 翌年度に繰り越された事業に係る財源及び歳出予算枠を超過する都道府県からの負担金収入が受入されたことによる他会計への繰入未済金である 3 翌年度の歳入に繰入れ ( 旧国営土地改良事業特別会計法 ( 昭和 32 年法律第 71 号 ) 第 21 条 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) 附則第 230 条第 1 項 ) 翌年度に繰り越された事業に係る財源は 翌年度の事業費に充当するとともに 他会計へ繰入れ未済となったものは 歳出予算の枠を確保し繰り入れを行う (2) 一般会計への繰入れの実績の特別会計に関する法律附則第 230 条第 1 項の規定に基づき平成 19 年度決算において生じ有無た剰余金の一部を一般会計の歳入に繰り入れた (930 億円のうち 543 億円 ) 平成 15 年度 ~ 平成 18 年度決算においては 旧国営土地改良事業特別会計法 ( 昭和 32 年 164

169 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 法律第 71 号 ) 第 21 条及び特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) 附則第 229 条第 1 項の規定により旧特別会計の翌年度の歳入に繰入れることとされていたため 一般会計に繰り入れしていない 平成 20 年度予算は 剰余金の発生を見込んでいないため 平成 21 年度予算において一般会計への繰入については現在のところ予定していない なお 決算において歳計剰余金が生じた場合 その発生要因を分析したうえで その要因に応じて翌年度に繰り越された事業の財源等に充当するため 一般会計への繰入は予定されていない 特別会計に関する法律附則第 165 条及び第 172 条第 5 項の規定により 事業費に充当させるべき剰余金がある場合の一般会計からの繰入額は 土地改良工事に要する費用で国庫が負担するものの額から剰余金を控除することとしている 平成 15 年度 2,817 億円平成 16 年度 2,542 億円平成 17 年度 2,583 億円平成 18 年度 2,542 億円平成 19 年度 3,027 億円 ( いずれも億円未満切捨て ) (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 1. 平成 15 年度 ~ 平成 18 年度剰余金の主な発生要因は 翌年度に繰り越された事業に係る財源 歳出予算枠を超過する都道府県からの負担金収入が受入されたことによる他会計への繰入未済金であり その性格は他動的なものであるから 剰余金の額について評価することは難しいと考える 2. 平成 19 年度平成 18 年度以前の旧特別会計では 事業費の翌年度への繰り越しに伴う繰入財源は特別会計へ繰り入れず一般会計上で繰入財源の繰り越しを行っていたが 平成 19 年度決算においては 旧特別会計の廃止に向けた決算処理として旧特別会計の権利義務を一 165

170 般会計又は食料安定供給特別会計の国営土地改良事業勘定に適切に帰属させるという観点から 一般会計に計上されている旧特別会計への繰入財源のうち繰越事業に係る繰入財源を一般会計上で繰り越さないで旧特別会計へ全額を繰り入れした結果であり その剰余金の額は特異なものと考える 3. 平成 20 年度以降剰余金の主な発生要因は 翌年度に繰り越された事業に係る財源 歳出予算枠を超過する都道府県からの負担金収入が受入されることによる他会計への繰入未済金であると想定され その性格は他動的なものであるから 平成 15 年度 ~ 平成 18 年度と同様に 剰余金の発生についてはやむを得ないものと考える なお 旧特別会計に係る事業の太宗は一般会計へ移行したことにより 食料安定供給特別会計の国営土地改良事業勘定に係る剰余金は 平成 15 年度 ~ 平成 18 年度の剰余金の額を下回る見込みであると考えるとともに なるべく剰余金が生じないよう努めてまいりたい また 食料安定供給特別会計の国営土地改良事業勘定に係る剰余金は 旧特別会計と同様に事業費の財源に充当することとしており その財源分を一般会計からの繰入額から控除する予定である (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 旧特別会計の剰余金には翌年度に繰り越される事業に係る財源となるものであるが その決算は当該決算年度の翌年度に整理される 従って左記の方式にした場合 翌々年度の予算要求となり 翌年度に繰り越される事業に係る財源に充てることはできなくなり 翌年度の繰り越し事業を執行することができなくなることから 変更することは適当でない 旧特別会計は以前から法令上 剰余金は事業費の財源に充当することとしており 余裕金は発生しない 資産については 平成 19 年度末でダム等の公共用財産施設 (5.29 兆円 ) 公共用財産用地 (0.35 兆円 ) 等を保有していたが 国営特会の一般会計化に伴い 平成 20 年 4 月 1 日をも 166

171 って一般会計に帰属したところである なお これらの資産は 国民共有の財産 社会資本ストックとして評価されるものであり 市場で売却するなどして 圧縮を図ることは適さないものである 167

172 農林水産省 農業共済再保険特別会計 再保険金支払基金勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 再保険金支払基金勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 (8,226,653) 17,837,986 6,356,579 16,331,539 18,985,871 歳入 19,832,340 1 予 (8,226,653) 17,837,986 6,356,579 16,331,539 18,985,871 歳出 15,147,315 算 (-) 歳入歳出差 4,685,025 歳入 18,568,634 19,832,605 15,302,086 18,952,668 20,124,371 2 決 歳出 10,993,301 8,169, 算 歳入歳出差 7,575,333 11,662,900 15,302,086 18,952,668 20,124,371 決算上の剰余金 7,575,333 11,662,900 15,302,086 18,952,668 20,124,371 果樹勘定及び園芸施設勘定で甚大な 農業勘定及び果樹勘定で想定したよ 事業勘定 ( 家畜勘定を除く ) において甚大な被害が発生しなかったため 剰余金の発生要因 被害が発生しなかったため り被害が少なかったため ( 注 )1 予算欄の上段 ( ) 書きは当初予算 下段は補正後予算額を記載 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 3 翌年度の歳入に繰り入れることとしており 翌年度に事業勘定で再保険金の支払い財源に不足を生じた場合の予備費財源に充てられる 決算上の剰余金は 翌年度における事業勘定の異常災害による再保険金等の支払財源に不足が生じる場合の予備費財源を確保する必要があるため 翌年度の再保険金支払基金勘定の 168

173 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 歳入に繰り入れることとしており これまで一般会計に繰り入れは行っていない 決算上の剰余金は 翌年度における事業勘定での異常災害による再保険金等の支払財源に 不足が生じる場合の予備費財源を確保する必要があるため 翌年度の再保険金支払基金勘定の歳入に繰り入れることとしており これまで一般会計に繰り入れは行っていない 一般会計からの繰入額 ( 再保険金支払基金勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 本勘定の剰余金は 本勘定の性格上 事業勘定 ( 農業勘定 家畜勘定 果樹勘定 園芸施設勘定 ) において支払財源の不足が発生しなかった場合 つまり災害の発生が少なかった場合には剰余が多くなり 災害の発生が多く事業勘定において支払財源の不足が生じた場合には剰余が少なくなるものであり 自然災害の発生状況に大きく影響されるものであることから 圧縮を図るという性質のものではない また 本勘定の資金は 再保険金の早期支払のため あらかじめ歳出の予備費の財源として 農業勘定 果樹勘定 園芸施設勘定の歳出予算に組み込んでおり 各事業勘定における過去の支払実績 ( 平成 5 年度 3,138 億円の損失 平成 15 年度 559 億円の損失など ) を考慮すると予備費財源となる本勘定の資金を圧縮することは適当でないと考えている 本勘定において 剰余を一般会計に繰り入れるということは 本勘定の性格上 資金の全てが一般会計に繰り入れられるため 本勘定の廃止を意味している 本勘定の設置目的は 災害対策として求められる被災農業者等への迅速な再保険金の支払いであることから 被災農業者等への再保険金支払の財源不足を会計内で迅速に対応できるようあらかじめ一定の資金を保有する勘定を特別会計内においているものであり 剰余金の一般会計への繰り入れは困難であると考えている 具体的には 本勘定の資金を再保険金の早期支払のため あらかじめ歳出の予備費の財源 169

174 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 として 農業勘定 果樹勘定 園芸施設勘定の歳出予算に組み込むことができなくなり 再保険金支払の財源不足が発生する都度 法整備を行った上で 一般会計からその資金を繰り入れることとなる また 果樹勘定においては 積立金がないことから 本勘定が廃止された場合には 一般会計からの繰り入れなどの措置を採らざるを得ない状況ともなりかねない 余裕金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託しており 平成 19 年度末の資産の保有状況は 現金 201 億円と果樹勘定へ繰入金の債権 55 億円を有している 170

175 農林水産省 農業共済再保険特別会計 農業勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的農業共済再保険事業を行う各事業勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するため 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 146 条農業勘定 家畜勘定 果樹勘定又は園芸施設勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金から前条第 1 項 ( 同条第 3 項において準用する場合を含む ) の規定により再保険金支払基金勘定に繰り入れる金額を控除した金額のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 1 農業勘定農作物共済等再保険事業等の再保険金等及び再保険料等の還付金並びに借入金の償還金及び利子 (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金再保険料 一般会計より受入 前年度繰越資金受入 雑収入 171

176 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 計 再保険料 一般会計より受入 ( 再保険料見合受入 ) 計 前年度繰越資金 未経過再保険料 支払備金 計 雑収入 預託金利子収入 23,195,317 5,010,126 17,847,314 99,204 99, , ,116 4, % 21.6% 76.9% 0.4% 0.4% 0.0% 1.0% 1.0% 0.0% 雑入 (3) 積立金の金額の推移積立金の推移 (4) 積立金取り崩しの実績積立金の予算上取り崩し実績 ( 農業勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 22,582,497 11,589,196 8,879,892 31,749,547 42,345,714 42,525,347 ( 農業勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 積立金の決算等での取り崩し実績 ( 農業勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 ( 期中取崩 ) 47,284, ( 決算 ) 10,993,301 2,709, 合計 58,277,448 2,709, 平成 15 年度については 低温等による水稲等の異常災害により 再保険金が増加したため積立金を取り崩した 平成 16 年度については 台風等による水稲等の異常災害により 再保険金が増加したため 172

177 積立金を取り崩した (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 1 この積立金の水準について民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシーマージン比率を保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) を参考に試算ソルベンシーマージン比率 =ソルベンシーマージンの総額 /( リスクの総額 1/2) 100 1ソルベンシーマージンの総額 = 積立金 423 億円 ( 平成 19 年度末予定額 ) 2リスクの総額の2 分の1 相当額 =1,545 億円 ( リスクの総額 3,090 億円の内訳 ) ア一般保険リスク=53 億円 ( 保険金基準リスク その他の保険を適用 ) ( 直近 3 年 (H16~H18) の平均支払再保険金 155 億円 リスク係数 34%) イ巨大災害リスク=3,037 億円 ( 過去最大の金額被害率を基に算出 ) ( 算定方法 : 過去最大金額被害率 総共済金額 再保険割合 ) (a) 農作物共済 =23.1%(H5) 12,892 億円 96.9%=2,886 億円 (b) 畑作物共済 =15.4%(S58) 1,329 億円 73.9%=151 億円 3ソルベンシーマージン比率 =1/2 100=27% 2 試算の結果 保険業法に基づき金融庁から早期是正措置命令が発動される200パーセントを最低限の水準とした場合の積立金の必要水準は3,090 億円となる 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である この制度は 過去の被害率を基に長期的には農業者から受け取る共済掛金と被災された農業者に支払う共済金が均衡するように設計されており 共済掛金率や再保険料率については 被害の発生率の変化を踏まえて3 年ごとに定期的に改定している こうした中 自然災害の多い年もあれば少ない年もあるため 単年度で見れば剰余や不足が生じることとなるが 剰余が生じた場合には将来の支払に備え 積立金として積み立てておくこととされている 173

178 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 2 農業勘定の積立金の額は平成 19 年度末で423 億円となっているが 通常の予測を超えるリスクに対する支払余力 いわゆるソルベンシーマージン比率は 27% となっており 特に本勘定では 平成に入ってからだけでも 単年度で3,119 億円の損失が発生した平成 5 年の大冷害 583 億円の損失が発生した平成 15 年度の東北地方を中心とした冷害 27 億円の損失が発生した平成 16 年度の相次ぐ台風の上陸による災害を経験しており 積立金の水準は過大ではないと考えている 積立金を一般会計又は国債整理基金に 繰り入れる ことについては 1 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であること 2 ソルベンシーマージン比率が27% となっており 十分でないことから適当でないと考えている 積立金の必要水準については20 年度予算 (19 年度決算 ) より 再保険金等の支払能力の充実の状況を示す比率を農業共済再保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない (9) 積立金の運用方法積立金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 174

179 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 説明 ( 農業勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 (44,651,336) (32,862,991) 33,565,621 43,380,413 41,032,967 歳入 95,486,758 39,777,064 1 予 (44,529,652) (32,738,239) 33,551,006 43,267,271 40,941,284 歳出 95,365,074 39,652,312 算 (121,684) (124,752) 14, ,142 91,683 歳入歳出差 121, ,752 歳入 92,358,739 35,291,078 33,537,151 34,196,978 29,710,910 2 決算 歳出 92,243,248 34,847,486 10,568,250 23,501,608 9,620,003 歳入歳出差 115, ,591 22,968,901 10,695,371 20,090,907 次年度繰越資金 115, ,582 99,246 99,204 97,942 未経過再保険料 115, ,582 99,246 99,204 97,942 決算上の剰余金 0 334,010 22,869,655 10,596,167 19,992,965 剰余金の発生要因 台風等による水稲等の被害の異常な発生に伴い 再保険金が増加したが 予定より共済事故が少なかったため ( 注 )1 予算欄の上段 ( ) 書きは当初予算 下段は補正後予算額を記載 共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少なかったため 3 特別会計に関する法律の規定により 積立金として積み立てられ 将来の再保険金の支払財源等に不足を生じた場合の財源に充てられる 平成 15 年度 ~19 年度決算において 一般会計に繰り入れは行っていない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 175

180 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 平成 21 年度予算において 平成 20 年度剰余金から一般会計繰り入れを行う予定はない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 歳入は政府が行う再保険事業の実施に必要な再保険金支払財源の収入が主になっており 共済事故の発生が少なく再保険金の支払いが少ない場合には剰余が発生する 一般会計からの繰入額 ( 農業勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 28,425,755 26,652,312 27,930,020 28,793,767 24,362,906 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 本特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である また 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある このようなことから 剰余金は毎年度 自然災害の発生状況によって 大きく変動するものであり 圧縮を図るという性質のものではない 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険を経理している会計である 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある 176

181 2 このようなことから 剰余金をすべて一般会計に繰り入れるということは 積立金を特別会計で保有せず 異常災害の発生により支払財源の不足が出た際には その都度 補正予算を組んで要求することとなるが 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であると考えている (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 余裕金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 農業勘定の余裕金は 未経過再保険料に相当する額 ( 当年度に引受けた再保険責任のうち未経過部分に相当する額として繰越す額 ) であることから 翌年度の再保険金等の支払財源に充てられるため 資産として保有しているものではない 177

182 農林水産省 農業共済再保険特別会計 家畜勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的農業共済再保険事業を行う各事業勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するため 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 146 条農業勘定 家畜勘定 果樹勘定又は園芸施設勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金から前条第 1 項 ( 同条第 3 項において準用する場合を含む ) の規定により再保険金支払基金勘定に繰り入れる金額を控除した金額のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 2 家畜勘定家畜共済再保険事業等の再保険金等及び再保険料等の還付金並びに借入金の償還金及び利子 (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金再保険料 一般会計より受入 前年度繰越資金受入 雑収入 178

183 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 計 再保険料 一般会計より受入 ( 再保険料見合受入 ) 計 前年度繰越資金 未経過再保険料 支払備金 計 雑収入 預託金利子収入 22,243,229 60,970 9,626,717 12,322,837 8,344,155 3,978, , ,662 21, % 0.3% 43.3% 55.4% 37.5% 17.9% 1.0% 1.0% 0.1% 雑入 (3) 積立金の金額の推移積立金の推移 (4) 積立金取り崩しの実績積立金の予算上取り崩し実績 ( 家畜勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 29,805,336 30,067,191 30,574,452 32,849,647 32,727,985 33,424,430 ( 家畜勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 積立金の決算上の取り崩し実績 ( 家畜勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 , 平成 18 年度については 共済事故の多発により本勘定の再保険金の支払が227 億円となり 歳計剰余金が122 億円発生したが 翌年度に必要な未経過再保険料及び支払備金を控除したところ 1 億円の不足が生じたため 積立金を取り崩した 179

184 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 1 この積立金の水準について民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシーマージン比率を保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) を参考に試算ソルベンシーマージン比率 =ソルベンシーマージンの総額 /( リスクの総額 1/2) 100 1ソルベンシーマージンの総額 = 積立金 327 億円 ( 平成 19 年度末予定額 ) 2リスクの総額の2 分の1 相当額 =198 億円 ( リスクの総額 396 億円の内訳 ) ア一般保険リスク=76 億円 ( 保険金基準リスク その他の保険を適用 ) ( 直近 3 年 (H16~H18) の平均支払再保険金 224 億円 リスク係数 34%) イ巨大災害リスク=319 億円 ( 過去最大の金額被害率を基に算出 ) ( 算定方法 : 過去最大金額被害率 総共済金額 再保険割合 ) 家畜共済 =8.7%(H14) 7,341 億円 50.0%=319 億円 3ソルベンシーマージン比率 =1/2 100=165% 2 試算の結果 保険業法に基づき金融庁から早期是正措置命令が発動される200パーセントを最低限の水準とした場合の積立金の必要水準は396 億円となる 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である この制度は 過去の被害率を基に長期的には農業者から受け取る共済掛金と被災された農業者に支払う共済金が均衡するように設計されており 共済掛金率や再保険料率については 被害の発生率の変化を踏まえて3 年ごとに定期的に改定している こうした中 自然災害の多い年もあれば少ない年もあるため 単年度で見れば剰余や不足が生じることとなるが 剰余が生じた場合には将来の支払に備え 積立金として積み立てておくこととされている 2 家畜勘定の積立金の額は平成 19 年度末で327 億円となっているが 通常の予測を超えるリスクに対する支払余力 いわゆるソルベンシーマージン比率は 165% となっており 積立金の水準は過大ではないと考えている 180

185 (7) 積立金の一般会計又は国債整積立金を一般会計又は国債整理基金に 繰り入れる ことについては 理基金への繰入れの可否及び理 1 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 由被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であること 2 ソルベンシーマージン比率が165% となっており 十分でないことから適当でないと考えている (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金の必要水準については20 年度予算 (19 年度決算 ) より 再保険金等の支払能力ついての考え方の充実の状況を示す比率を農業共済再保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない (9) 積立金の運用方法積立金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 181

186 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 家畜勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 1 予算 2 決算 歳入 44,720,357 44,818,947 45,325,157 46,576,138 45,800,842 歳出 36,901,194 37,932,417 37,671,717 38,439,294 37,965,945 歳入歳出差 7,819,163 6,886,530 7,653,440 8,136,844 7,834,897 歳入 43,793,491 44,106,579 44,670,861 44,594,092 46,181,461 歳出 31,961,858 32,077,397 32,050,229 32,392,917 32,037,515 歳入歳出差 11,831,633 12,029,182 12,620,631 12,201,175 14,143,947 次年度繰越資金 11,569,777 11,521,921 10,345,436 12,322,837 12,135,282 未経過再保険料 7,730,014 8,200,983 7,999,548 8,344,155 8,140,526 支払備金 3,839,763 3,320,937 2,345,888 3,978,682 3,994,756 決算上の剰余金 261, ,261 2,275, ,662 2,008,664 剰余金の発生要因 共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少なかったため 共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少なかったため (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 3 特別会計に関する法律の規定により 積立金として積み立てられ 将来の再保険金の支払財源等に不足を生じた場合の財源に充てられる 平成 15 年度 ~19 年度決算において 一般会計に繰り入れは行っていない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える (3) 一般会計への繰入れの予定の平成 21 年度予算において 平成 20 年度剰余金から一般会計繰り入れを行う予定はない 182

187 有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れること に関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 歳入は政府が行う再保険事業の実施に必要な再保険金支払財源の収入が主になっており 共済事故の発生が少なく再保険金の支払いが少ない場合には剰余が発生する 一般会計からの繰入額 ( 家畜勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 31,967,927 32,438,977 33,058,944 34,046,129 33,551,211 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 本特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である また 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある このようなことから 剰余金は毎年度 自然災害の発生状況によって 大きく変動するものであり 圧縮を図るという性質のものではない 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険を経理している会計である 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある 2 このようなことから 剰余金をすべて一般会計に繰り入れるということは 積立金を特 183

188 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 別会計で保有せず 異常災害の発生により支払財源の不足が出た際には その都度 補正予算を組んで要求することとなるが 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であると考えている 余裕金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 家畜勘定の余裕金は 未経過再保険料に相当する額 ( 当年度に引受けた再保険責任のうち未経過部分に相当する額として繰越す額 ) 及び支払備金に相当する額 ( 当年度の被害で支払われなかった再保険金に相当する額として繰越す額 ) であり 翌年度の再保険金等の支払財源に充てられるため 資産として保有しているものではない 184

189 農林水産省 農業共済再保険特別会計 果樹勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的農業共済再保険事業を行う各事業勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するためなお 果樹勘定においては 現在積立金を保有していない 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 146 条農業勘定 家畜勘定 果樹勘定又は園芸施設勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金から前条第 1 項 ( 同条第 3 項において準用する場合を含む ) の規定により再保険金支払基金勘定に繰り入れる金額を控除した金額のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 3 果樹勘定果樹共済再保険事業等の再保険金等及び再保険料等の還付金並びに借入金の償還金及び利子 (2) 積立金の原資果樹勘定では 現在積立金を保有していない (3) 積立金の金額の推移 積立金の推移 ( 果樹勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込

190 (4) 積立金取り崩しの実績 積立金の予算上取り崩し実績 ( 果樹勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 積立金の決算上の取り崩し実績 ( 果樹勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 (5) 積立金の必要水準についての考え方 1 果樹勘定については 昭和 48 年果樹共済事業発足以来 大きな災害が連続して発生したことなどにより 積立金は積み立てたことはなく 特別立法により一般会計から繰り入れを行って再保険金支払いを行っており 現在も333 億円の繰越損失 ( 一般会計等へ繰り戻すべき額 ) がある 2 このため 民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシーマージン比率の算定はできないが 保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) を参考に試算した場合 果樹勘定に係るリスクの総額は166 億円となる リスクの総額 =166 億円 ( リスクの総額の内訳 ) ア一般保険リスク=11 億円 ( 保険金基準リスク その他の保険を適用 ) ( 直近 3 年 (H16~H18) の平均支払再保険金 33 億円 リスク係数 34%) イ巨大災害リスク=155 億円 ( 過去最大の金額被害率を基に算出 ) 186

191 ( 算定方法 : 過去最大金額被害率 総共済金額 再保険割合 ) 果樹共済 =14.9%(H3) 1,198 億円 87.0%=155 億円 (6) 積立金の必要水準に照らし 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みによた際の現在の積立金の金額のり補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計評価である この制度は 過去の被害率を基に長期的には農業者から受け取る共済掛金と被災された農業者に支払う共済金が均衡するように設計されており 共済掛金率や再保険料率については 被害の発生率の変化を踏まえて3 年ごとに定期的に改定している こうした中 自然災害の多い年もあれば少ない年もあるため 単年度で見れば剰余や不足が生じることとなるが 剰余が生じた場合には将来の支払に備え 積立金として積み立てておくこととされている 2 果樹勘定の場合は 現在 積立金がなく災害により支払財源の不足が生じた場合には 財源措置が必要となる状況となっている (7) 積立金の一般会計又は国債積立金を一般会計又は国債整理基金に 繰り入れる ことについては 整理基金への繰入れの可否及 1 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 被び理由災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であること 2 現在 積立金がないことから適当でないと考えている (8) 積立金明細表の記述の改善現在 積立金を保有していないことから 積立金明細表を作成していない についての考え方 (9) 積立金の運用方法現在 積立金を保有していないため 運用は行っていない 187

192 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 果樹勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 1 予算 2 決算 歳入 13,458,059 12,976,579 12,881,789 12,929,380 12,951,716 歳出 10,349,249 10,105,340 10,018,121 10,036,389 9,982,287 歳入歳出差 3,108,810 2,871,239 2,863,668 2,892,991 2,969,429 歳入 7,302,726 10,559,220 6,155,774 5,893,737 5,883,360 歳出 3,138,775 7,534,133 1,273,188 2,618,412 2,105,907 歳入歳出差 4,163,951 3,025,087 4,882,586 3,275,325 3,777,453 次年度繰越資金 2,900,932 2,430,539 2,302,481 2,218,555 2,249,326 未経過再保険料 2,900,932 2,430,539 2,302,481 2,218,555 2,249,326 決算上の剰余金 1,263, ,548 2,580,105 1,056,770 1,528,128 剰余金の発生要因 共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少なかったため 台風等による果樹被共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少害の異常な発生に伴なかったためい 再保険金に予備費を使用したが 予備費の不用が多かったため (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 3 特別会計に関する法律の規定により 積立金として積み立てられ 将来の再保険金の支払財源等に不足を生じた場合の財源に充てられる 平成 15 年度 ~19 年度決算において 一般会計に繰り入れは行っていない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 平成 21 年度予算において 平成 20 年度剰余金から一般会計繰り入れを行う予定はない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れること 188

193 に関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 歳入は政府が行う再保険事業の実施に必要な再保険金支払財源の収入が主になっており 共済事故の発生が少なく再保険金の支払いが少ない場合には剰余が発生する 一般会計からの繰入額 ( 果樹勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 3,930,516 3,430,405 3,608,841 3,477,682 3,479,681 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 本特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である また 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある このようなことから 剰余金は毎年度 自然災害の発生状況によって 大きく変動するものであり 圧縮を図るという性質のものではない 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険を経理している会計である 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある 2 このようなことから 剰余金をすべて一般会計に繰り入れるということは 積立金を特 189

194 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 別会計で保有せず 異常災害の発生により支払財源の不足が出た際には その都度 補正予算を組んで要求することとなるが 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であると考えている 余裕金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 果樹勘定の余裕金は 未経過再保険料に相当する額 ( 当年度に引受けた再保険責任のうち未経過部分に相当する額として繰越す額 ) であり 翌年度の再保険金等の支払財源に充てられるため 資産として保有しているものではない 190

195 農林水産省 農業共済再保険特別会計 園芸施設勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的農業共済再保険事業を行う各事業勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するため 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 146 条農業勘定 家畜勘定 果樹勘定又は園芸施設勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金から前条第 1 項 ( 同条第 3 項において準用する場合を含む ) の規定により再保険金支払基金勘定に繰り入れる金額を控除した金額のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 4 園芸施設勘定園芸施設共済再保険事業等の再保険金等及び再保険料等の還付金並びに借入金の償還金及び利子 (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金一般会計より受入 前年度繰越資金受入 雑収入 191

196 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 一般会計より受前年度繰越資金雑収入入計 ( 再保険料見合未経過再保険預託金利子受入 ) 計支払備金計雑入料収入 2,063,625 1,384, , ,453 25,989 85,164 85, % 67.1% 28.8% 27.5% 1.3% 4.1% 4.1% 0.0% (3) 積立金の金額の推移積立金の推移 ( 園芸施設勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 15,338,995 16,213,092 14,059,268 13,679,503 14,487,174 14,567,004 (4) 積立金取り崩しの実績積立金の予算上取り崩し実績 ( 園芸施設勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 積立金の決算上の取り崩し実績 ( 園芸施設勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度見込 20 年度見込 - 2,153, , 平成 16 年度については 度重なる台風の上陸等に伴う異常災害により 再保険金が増加したため積立金を取り崩した 平成 17 年度については 前年度に再保険金支払基金勘定より繰り入れた金額を償還するため積立金を取り崩した 192

197 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 1 この積立金の水準について民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシーマージン比率を保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) を参考に試算ソルベンシーマージン比率 =ソルベンシーマージンの総額 /( リスクの総額 1/2) 100 1ソルベンシーマージンの総額 = 積立金 145 億円 ( 平成 19 年度末予定額 ) 2リスクの総額の2 分の1 相当額 =81 億円 ( リスクの総額 162 億円の内訳 ) ア一般保険リスク=6 億円 ( 保険金基準リスク その他の保険を適用 ) ( 直近 3 年 (H16~H18) の平均支払再保険金 17 億円 リスク係数 34%) イ巨大災害リスク=156 億円 ( 過去最大の金額被害率等を基に算出 ) ( 算定方法 : 過去最大金額被害率 総共済金額 再保険割合 + 年間超過損害分 ) 園芸施設共済 =4.8%(H3) 4,899 億円 57.9%+20 億円 (H16)=156 億円 3ソルベンシーマージン比率 =1/2 100=179% 2 試算の結果 保険業法に基づき金融庁から早期是正措置命令が発動される200パーセントを最低限の水準とした場合の積立金の必要水準は162 億円となる 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である この制度は 過去の被害率を基に長期的には農業者から受け取る共済掛金と被災された農業者に支払う共済金が均衡するように設計されており 共済掛金率や再保険料率については 被害の発生率の変化を踏まえて3 年ごとに定期的に改定している こうした中 自然災害の多い年もあれば少ない年もあるため 単年度で見れば剰余や不足が生じることとなるが 剰余が生じた場合には将来の支払に備え 積立金として積み立てておくこととされている 2 園芸施設勘定の積立金の額は平成 19 年度末で145 億円となっているが 通常の予測を超えるリスクに対する支払余力 いわゆるソルベンシーマージン比率は 179% となっており 193

198 本勘定では 自然災害をその対象としている関係から 現に本勘定が32 億円の赤字となった平成 16 年の台風 10 個の上陸なども経験しており 台風銀座と呼ばれている日本の気象条件を考慮すると 積立金の水準は過大ではないと考えている (7) 積立金の一般会計又は国債整積立金を一般会計又は国債整理基金に 繰り入れる ことについては 理基金への繰入れの可否及び理 1 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 由被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であること 2 ソルベンシーマージン比率が179% となっており 十分でないことから適当でないと考えている (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金の必要水準については20 年度予算 (19 年度決算 ) より 再保険金等の支払能力ついての考え方の充実の状況を示す比率を農業共済再保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない (9) 積立金の運用方法積立金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 194

199 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 園芸施設勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 1 予算 2 決算 歳入 4,581,856 4,710,848 5,851,549 5,163,763 5,313,666 歳出 4,576,183 4,640,729 5,838,034 5,108,187 5,259,776 歳入歳出差 5,673 70,119 13,515 55,576 53,890 歳入 3,945,026 4,610,425 5,759,569 3,887,273 4,086,213 歳出 2,549,860 4,150,241 4,504,665 2,485,159 2,210,291 歳入歳出差 1,395, ,184 1,254,904 1,402,114 1,875,921 次年度繰越資金 521,069 2,614, , , ,979 未経過再保険料 465, , , , ,966 支払備金 55,420 2,111, ,501 25,989 53,013 決算上の剰余金 874,097 2,153, , ,672 1,173,943 剰余金の発生要因 共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少なかったため 共済事故が少なかったので 再保険金を要することが少なかったため 3 特別会計に関する法律の規定により 積立金として積み立てられ 将来の再保険金の支払財源等に不足を生じた場合の財源に充てられる (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 平成 15 年度 ~19 年度決算において 一般会計に繰り入れは行っていない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 195

200 (3) 一般会計への繰入れの予定の 有無 平成 21 年度予算において 平成 20 年度剰余金から一般会計繰り入れを行う予定はない 本特別会計における農業勘定等の各事業勘定の決算上剰余金を一般会計へ繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある これを一般会計へ繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 歳入は政府が行う再保険事業の実施に必要な再保険金支払財源の収入が主になっており 共済事故の発生が少なく再保険金の支払いが少ない場合には剰余が発生する 一般会計からの繰入額 ( 園芸施設勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 3,011,567 3,059,107 3,107,122 3,248,687 3,406,606 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 本特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険事業を経理している会計である また 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある このようなことから 剰余金は毎年度 自然災害の発生状況によって 大きく変動するものであり 圧縮を図るという性質のものではない 196

201 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 1 農業共済再保険特別会計は 自然災害等によって 農業者が受ける損失を保険の仕組みにより補てんし 農業経営の安定を図る農業災害補償制度における再保険を経理している会計である 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払いに備え積み立てておく必要がある 2 このようなことから 剰余金をすべて一般会計に繰り入れるということは 積立金を特別会計で保有せず 異常災害の発生により支払財源の不足が出た際には その都度 補正予算を組んで要求することとなるが 農業災害補償制度は災害対策であるため これまで幾度も甚大な災害が発生した際には 被災農業者に対する再保険金等の早期支払が求められてきており 今後も被災農業者への早期支払が求められることは必至であることから 法律的な制約は考慮に入れなくとも再保険金支払の財源として 特別会計において積立金を管理し 被災農業者への早期支払に備えることが必要であると考えている 余裕金の運用については 特別会計に関する法律の規定により 財政融資資金に預託している 園芸施設勘定の余裕金は 未経過再保険料に相当する額 ( 当年度に引受けた再保険責任のうち未経過部分に相当する額として繰越す額 ) 及び支払備金に相当する額 ( 当年度の被害で支払われなかった再保険金に相当する額として繰越す額 ) であり 翌年度の再保険金等の支払財源に充てられるため 資産として保有しているものではない 197

202 農林水産省 農業共済再保険特別会計 業務勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 業務勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 (1,322,063) (1,263,344) (1,255,402) (1,163,148) (1,115,671) 歳入 1 1,225,623 1,225,713 1,189,838 1,105,045 1,061,970 (1,322,063) (1,263,344) (1,255,402) (1,163,148) (1,115,671) 予歳出算 1,225,623 1,225,713 1,189,838 1,105,045 1,061,970 (-) (-) (-) (-) (-) 歳入歳出差 歳入 1,159,687 1,169,502 1,116,527 1,011,636 1,008,482 2 歳出 1,159,686 1,159,274 1,116,526 1,011,636 1,008,481 決歳入歳出差 1 10, 算決算上の剰余金 1 10, 剰余金の発生要因 ( 注 )1 予算欄の上段 ( ) 書きは当初予算 下段は補正後予算額を記載 3 剰余金は 翌年度の歳入に繰り入れることとしており 翌年度の業務取扱費の財源に使用される (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 これまで一般会計に繰り入れは行っていない 業務勘定では 剰余金が発生した場合でもその分翌年度の歳入として受け入れることで その分翌年度に一般会計からの繰入額を抑制しているため 決算において一般会計へ繰り入 198

203 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 れる予定はない 平成 21 年度予算において 平成 20 年度剰余金から一般会計繰り入れを行う予定はない 業務勘定では 剰余金が発生した場合でもその分翌年度の歳入として受け入れることで その分翌年度に一般会計からの繰入額を抑制しているため 20 年度の剰余金を21 年度予算において繰り入れる予定はない 歳入は 1 一般会計からの繰入 ( 業務取扱に必要な経費の受入 )2 雑収入 3 前年度剰余金受入となっており 歳出は 業務取扱に必要な経費となっている ( 業務勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 一般会計からの繰入 1,159,644 1,169,436 1,106,230 1,011,561 1,008,416 雑収入 前年度剰余金受入 , 計 1,159,687 1,169,502 1,116,527 1,011,636 1,008,482 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 本勘定は 必要額のみ繰り入れることとしていることから 剰余金については例年 数百円しか発生しておらず 圧縮を図るという性質のものではない 本勘定は 必要額のみ一般会計から繰り入れることとしていることから 剰余金については例年 数百円しか発生しておらず この剰余金は 事務の簡素化から翌年度の歳入に繰り入れ この繰入額を除いた必要額を一般会計から繰り入れている 該当なし 199

204 農林水産省 森林保険特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的 ( 積み立てる趣旨 積立金の用途 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) 第 154 条の規定に基づいて 保険金及び保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子に充てるために必要な金額を積み立てるものとされている この積立金により 森林保険事業を行う会計の財務の健全性の観点から将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても十分な支払能力を確保する 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) ( 積立金 ) 第 154 条森林保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 保険金及び保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする 2 森林保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合その他政令で定める場合には 政令で定めるところにより 同会計の積立金から補足するものとする 特別会計に関する法律施行令 ( 平成 19 年政令第 124 号 ) ( 積立金からの補足 ) 第 66 条法第 154 条第 2 項に規定する政令で定める場合は 森林保険特別会計の毎会計年度の収納済歳入額から支出済歳出額 歳出の翌年度への繰越額 未経過保険料及び支払備金に相当する金額を控除して不足する場合とし 同項の規定により積立金から補足する金額 200

205 は 当該不足する額に相当する金額とする 2 前項に規定する未経過保険料及び支払備金の計算は 農林水産大臣が財務大臣に協議 して定める (2) 積立金の原資 ( 積立金の原資 ) 森林保険特別会計の原資は 被保険者 ( 森林所有者 ) からの保険料収入及び財政融資資金への預託金による利子収入等である ( 一般会計からの繰入はない ) ( 構成割合 ) 平成 20 年度森林保険特別会計予算における歳入の内訳は 保険料収入 29 億円 雑収入 ( 預託金利子等 )3 億円 前年度繰越資金 ( 未経過保険料 支払備金 )87 億円となっている (3) 積立金の金額の推移 ( 積立金の金額の推移 ) 年度 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 ( 単位 : 千円 ) 平成 19 年度 平成 20 年度 予定 予定 積立金 14,257,513 16,449,458 18,400,143 18,481,019 16,837,906 15,283,

206 (4) 積立金取り崩しの実績 ( 積立金の取り崩しの実績 ) ( 単位 : 千円 ) 年度 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 平成 19 年度予定 平成 20 年度予定 積立金 ,643,113 1,554,549 平成 16 年度の台風災害等により 保険金の支払額が増大し 平成 18 年度及び平成 19 年度の決算上において不足が生じたことから これを積立金から補足した ( 取り崩した ) 平成 18 年度決算における不足額 16.4 億円平成 19 年度決算における不足額 15.5 億円 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 平成 18 年度末の累計積立金は 約 185 億円となっているところであるが 平成 18 年度決算の単年度損失 16 億円を控除すると 平成 19 年度末の累計積立金は約 168 億円となっている この積立金について 民間損害保険会社のソルベンシー マージン比率の算定方法を参考に 森林保険特別会計における保険金等の支払い能力の充実を示す比率を試算したところ 約 320% となっている A: 積立金等の総額 168 億円 B: 通常の予測を超える危険に相当する額の合計に 1/2 を乗じた額 52 億円 一般保険リスク : 8 億円 (H16~18 保険金支払額平均 24 億円 リスク係数 34%) 巨大災害リスク :94 億円 (H3 年台風災害の事故率に契約保有高を乗じて算出 ) 経営管理リスク : 2 億円 ( 各リスク合計の2%) (8+94+2) 2 = 52 億円保険金等の支払い能力の充実を示す比率 = A/B 100=322% 森林国営保険においては 過去 30 年の事故率を基に長期的に収支が均衡するように保険料率を設計しており 災害の大小 頻度といった発生状況により 単年度で見れば剰余も生 202

207 じれば不足も生じ得るものである このため 森林保険特別会計において決算上剰余が生じた場合には 特別会計に関する法律に基づき 積立金として将来の大規模な保険金等の支払に備えているところである 上記の (5) で試算した森林保険特別会計における支払い能力の充実を示す比率 320% については 1 国内の主要な民間損害保険会社のソルベンシー マージン比率が1000% 程度であり これに比較すると相当低い水準 2 金融庁が保険業法に基づき早期是正措置命令を発動する水準である200% 未満を少し上回る程度となっているところである こうしたことから 現在の森林保険特別会計の積立金水準は 主要な民間損害保険会社のソルベンシー マージン比率を考慮すると 過大ではないと考えている また 森林保険における平成 16 年度発生の災害 ( 台風被害 ) に対する保険金支払総額が約 81 億円 平成 3 年度発生の災害 ( 台風被害 ) に対する保険金支払総額が約 100 億円であったことを踏まえると 現在の積立金の額 168 億円は 大規模な台風被害が2 年連続して発生すれば底をつく程度の規模にすぎないものである ( 保険料率 及びその根拠 ) 森林国営保険の保険料率は 森林国営保険法 ( 昭和 12 年法律第 25 号 ) 第 2 条第 2 項により 保険料ニ関スル事項ハ政令ヲ以テ之ヲ定ム とされ 森林国営保険法施行令 ( 昭和 28 年政令第 245 号 ) 第 1 条で 保険料率は別表第 1によるものとする とされている 保険料率については 概ね3 年毎に定期的に事故率の見直しを行い 必要に応じて保険料率を改訂している 203

208 同施行令別表第 1 地保険料率域区保険金額 1,000 円につき 1 年間林分樹種齢 1 等地 2 等地 3 等地 針葉樹 広葉樹 20 年以下 2.70 円 21 年以上 2.30 円 20 年以下 1.40 円 21 年以上 1.20 円 3.60 円 4.30 円 3.00 円 3.80 円 1.80 円 2.20 円 1.50 円 1.90 円 本表改正 平成 17 年政令第 133 号平成 17 年 4 月 1 日施行 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 可能ではない 森林保険特別会計は 被保険者 ( 森林所有者 ) からの保険料によって運営されており 積立金は将来の保険金等の支払に充てるために積み立ているものである 当該積立金を保険金等の支払以外の目的のために取り崩すことは 保険設計上 長期的な収支のバランスを失わせ 保険料の引き上げなど被保険者 ( 森林所有者 ) に必要以上の負担を強いることとなるため 不適切である なお 積立金が十分な水準となった場合は 保険料の引き下げ等 利用者の利便性向上を優先して行うべきである (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 積立金明細表の記述については 保険金等の支払い能力の充実の状況を示す比率を 森林保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない 204

209 (9) 積立金の運用方法財政融資資金に預託して運用している ( 特別会計に関する法律第 12 条 ) 特別会計に関する法律 ( 抄 ) ( 積立金及び資金の預託 ) 第 12 条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金に預託して運用することができる 205

210 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 森林保険特別会計の歳入歳出について平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 ( 単位 : 千円 ) 平成 19 年度 歳入 16,659,604 16,600,423 15,131,642 14,088,226 12,805,478 予算 歳出 6,231,149 5,857,140 5,684,600 5,530,247 5,316,639 歳入歳出差額 10,428,455 10,743,283 9,447,042 8,557,979 7,488,839 歳入 16,243,860 15,279,591 13,821,264 12,707,103 11,846,163 歳出 2,228,821 2,349,721 3,989,112 5,391,211 5,223,498 歳入歳出差額 14,015,039 12,929,870 9,832,152 7,315,892 6,622,665 決算 次年度繰越資金 11,823,094 10,979,184 9,751,277 8,959,004 8,177,214 翌年度繰越額 0 178,269 46, 未経過保険料 10,724,928 9,885,819 8,744,998 8,057,576 7,344,675 支払備金 1,098, , , , ,539 決算剰余 2,191,945 1,950,686 80,875 1,643,112 1,554,549 2 決算上の歳計剰余金の発生原因保険事故が少なく保険金の支払額が少ない場合に生じる 3 歳計剰余金の処理 歳計剰余金については 未経過保険料及び支払備金に相当する額は翌年度へ繰入れ なお剰余がある場合には積立金とする 206

211 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 一般会計に繰り入れた金額はない 森林保険特別会計は 契約者 ( 森林所有者 ) の保険料により運営されており 保険設計上 一般会計に繰り入れる性質のものではないため なお 旧森林保険特別会計法 ( 昭和 12 年法律第 26 号 H18 年度末に廃止 ) には一般会計への繰入規定がなかったところである 平成 21 年度予算において 一般会計繰入を行う予定はない 森林保険特別会計は 契約者 ( 森林所有者 ) の保険料により運営されており 保険設計上 一般会計に繰り入れる性質のものではないため 該当なし 森林保険特別会計においては 災害の大小 頻度といった発生状況により 単年度で見れば剰余も生じれば 不足も生じうるものであり 積立金も過大ではないことから 剰余金が生じた場合は 積立金として将来の大規模な保険金の支払に備えるべきものと考える 該当なし 財政融資資金の預託による運用を行っている なお 資産の保有状況は 19 年度末決算見込みで現金 預金 235 億円であり この中には未経過保険料 支払備金 積立金等が含まれる 207

212 農林水産省 国有林野事業特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的国有林野事業特別会計においては 特別会計に関する法律第 165 条 ( 平成 19 年 3 月 3 1 日法律第 23 号 ) により利益積立金及び特別積立金の規定はあるものの 現在積立金は存在しない利益積立金 : 将来の損失発生への備え 資本の充実にあてるためのもの 特別積立金 : 国有林の利益を一般会計へ繰り入れるための積立金 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年 3 月 31 日法律第 23 号 ) 第 165 条国有林野事業特別会計において 毎会計年度の損益計算上利益を生じた場合には 次項ただし書の規定により繰り越した損失をその利益の額を持って補足し なお残余があるときは 政令で定めるところにより 利益積立金及び特別積立金として積み立てるものとする 2 ( 略 ) 3 ( 略 ) (2) 積立金の原資国有林野事業特別会計において 損益計算上利益を生じた場合に 繰り越した損失をその利益の額をもって補足し なお残余があるときに その5/10を利益積立金とし 5/10 を特別積立金として積み立てるもの 特別会計に関する法律施行令 ( 平成 19 年 3 月 31 日政令第 124 号 ) 第 70 条法第 165 条第 1 項に規定する残余がある場合には 次に定めるところにより整理するものとする 一イに掲げる額がロに掲げる額を超えない場合には イに掲げる額を利益積立金に組み入れるものとする 208

213 イ法第 165 条第 1 項の残余の額ロ法第 165 条第 1 項の損益計算上の利益のうち直轄治山事業に係るものに相当する額二前号に規定する場合以外の場合には 同号ロに掲げる額及び同号イに掲げる額から同号ロに掲げる額を控除した残額の10 分の5に相当する額を利益積立金に組み入れ 残額を特別積立金に組み入れるものとする (3) 積立金の金額の推移平成 15 年度 ~19 年度決算において積立金の存在はなく 20 年度予算においても見込んでいない (4) 積立金取り崩しの実績平成 15 年度 ~19 年度決算において 積立金の取り崩し実績はない なお 1 利益積立金は 昭和 53 年度決算において 損失処理のため約 30 億円を取り崩し整理したのが最後である 2 特別積立金は 昭和 54 年度に約 57 百万円を森林開発公団 ( 現 ( 独 ) 森林総合研究所 ) に出資したのが最後である (5) 積立金の必要水準についての考え方 国有林野事業特別会計において 損益計算上利益を生じた場合に積み立てることとしているものであり 必要水準の定めは無い (6) 積立金の必要水準に照らした該当なし際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整該当なし理基金への繰入れの可否及び理由 (8) 積立金明細表の記述の改善に該当なしついての考え方 (9) 積立金の運用方法該当なし 209

214 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 説明 1 予算歳入歳出差額 H15 H16 H17 H18 H19 H 注 : 当初予算の額 2 国有林野事業特別会計は 企業的に運営することとされており企業会計における会計原則が適用される このため 国有林野事業特別会計の経理は 現金の収納又は支払の事実にかかわらず 財産の増減及び異動の事実 ( 発生主義 ) に基づいて行うこととされており 歳入が歳出を超過した額を剰余金として処理する規定はなく 費用と収益についての損益計算を行ない その結果明らかになる利益又は損失の処理についての規定がされている ( 特別会計に関する法律第 165 条 ) 3 また 特別会計法施行令第 13 条の規定に基づき 歳入が歳出を超過した場合は 超過した額を次年度に持ち越し ( 持越現金 ) 支払元受高として歳出の財源に充てることができることとされている なお 国有林野事業特別会計においては 出納整理期間がないことから支払い義務の発生している支出のうち年度内に支払済みとならなかった支出について 支出未済繰越として翌年度に繰り越して支出することができることとされており 持越現金はおもに支出未済繰越の支出財源に充てられているところである 該当なし該当なし該当なし 210

215 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 該当なし 該当なし 該当なし 211

216 農林水産省 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 漁船普通保険勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的 ( 積み立てる趣旨 積立金の用途 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年度法律第 23 号 以下 法 という ) 第 178 条第 1 項第 1 号の規定により積立金を置き 普通保険等再保険事業を行う勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するため 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一漁船普通保険勘定普通保険等再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子 212

217 (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金再保険料 一般会計より受入 前年度繰越資金受入 雑収入 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 一般会 再保険料 計より受 前年度繰越資金 雑収入 計 計 損害再 保険料 満期積 立再保 険料 入 ( 保険料国庫負担見合 ) 計 未経過 再保険 料 支払備 金 計 預託金 利子収 入 雑入 7,589,515 49,687 5,371 44,316 7,148, , , ,888 79,652 77,832 1, % 0.7% 0.1% 0.6% 94.2% 4.1% 2.6% 1.5% 1.0% 1.0% 0.0% 漁船損害等補償法第 140 条の規定により 国庫負担金と再保険料との相殺を行っている 相殺を行わない場合の 損害再保険料は 457,238 千円である (3) 積立金の金額の推移積立金の推移 ( 漁船普通保険勘定 ) 単位 : 千円 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 見込み 見込み 14,098,324 13,004,893 11,809,300 11,109,646 10,895,828 9,942,809 (4) 積立金取り崩しの実績積立金の決算上取り崩し実績 ( 漁船普通保険勘定 ) 単位 : 千円 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 見込み 見込み 1,093,431 1,195, , , , ,

218 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一 ~ 三 ( 略 ) 2 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合その他政令で定める場合には 政令で定めるところにより 当該各勘定の積立金から補足するものとする (5) 積立金の必要水準についての考え方 この積立金の水準について 民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシー マージン比率の算定方法を参考に水産関係の海洋秩序が整理された昭和 52 年以降の実績で試算したところ 19 年度末時点で約 362% と見積っている ( 当期末利益 103 億円 ( 積立金 億円に歳計剰余 未収再保険料を加えた額から 未経過再保険料 支払備金及び後に支払いを必要とする満期保険責任準備金を除き算出 ) 通常の予測を超える危険に相当する額の合計に 1/2 を乗じた額 28 億円 /28.35=362% ) 保険業法第 130 条 第 202 条及び第 228 条の規定に基づく保険金等の支払能力の充実の状況が適当であるかどうかの基準 ( 平成 11 年 1 月 13 日号外金融監督庁 大蔵省告示第 3 号 ) で示されている計算式で算出している < 計算式 > 法第 130 条第 1 号に掲げる額 資本 基金 準備金その他内閣府令で定めるもの (1/2) ( 法第 130 条第 2 号に掲げる額 ) 引き受けている保険にかかる保険事故の発生その他の理由により発生しうる危険であって通常の予測を超えるものに対応する額として内閣府令で定めるところにより計算した額 従って 分子となる 法第 130 条第 1 号に掲げる額 は 保険業法施行規則第 86 条により当期末利益金額となる 214

219 分母となる (1/2) ( 法第 130 条第 2 号に掲げる額 ) は 保険業法施行規則第 87 条により保険リスク ( 一般保険リスク 巨大災害リスク ) の総額となる < 参考 > 一般保険リスク 引受保険料総額に対する保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) に規定するリスク係数を乗じたもの 漁船普通保険勘定 19 年度保険料リスク係数保険料基準リスク漁船普通保険 372,089 56% = 208,370 千円船主責任保険 56,763 17% = 9,650 千円積荷保険 25,700 21% = 5,397 千円計 223,417 千円 巨大災害リスク 上記告示により 再現期間 70 年規模の自然災害 ( 昭和 34 年伊勢湾台風の規模に相当 ) 対応する支払保険金相当額 漁船普通保険勘定 : 昭和 27 年の制度創設以降の最大支払保険金額漁船普通保険 23,671,593 千円 ( 平成 7 年度 ) 船主責任保険 3,312,226 千円 ( 平成 3 年度 ) 積荷保険 913,205 千円 ( 昭和 63 年度 ) 保険種類ごとの上記金額に再保険割合を乗じた額から再保険者の責任部分 再再保険料を減じた額を算出すると漁船普通保険 4,787,860 千円 ( 平成 7 年度 ) 船主責任保険 0 千円 ( 平成 3 年度 ) 積荷保険 658,654 千円 ( 昭和 63 年度 ) 計 5,446,513 千円となり この合計 5,446,513 千円を漁船普通保険勘定の再再保険金支払の巨大災害リスクとした (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 試算の結果 国内の主要な民間損害保険会社にあっては ソルベンシー マージン比率が 1000% 程度の会社が多いこと また 200% を下回ると 保険業法に基づき金融庁から早期是正措置命令が発動されることから 現在の積立金の水準は 過大ではないと考えている 215

220 また 保険料率は過去 10 年間の事故の状況等により算定している < 算定方法 > 保険料率の改定周期及び内容については 急激に保険料率が変動しないよう おおむね3 年に1 回 過去 10 年間の危険率 ( 支払保険金 保険金額 ) の動向を基に トン数区分別に危険率を算出し 将来の引受見込保険金額及び収支を勘案した上 見直しを行っている また 再保険料率については保険料率と同じタイミングで 過去 10 年間の危険率を用いて保険者間の責任分担及び再保険料を算出し 保険実績等の経過を勘案した上 見直しを行っている (7) 積立金の一般会計又は国債整漁船普通保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 積立金は将来の保険金等の理基金への繰入れの可否及び理支払に充てるために積み立てるものである 当該積立金を保険金等の支払以外の目的のため由に取り崩すことは 保険契約上 契約者の本保険への信頼を損なうこと又 保険料の引き上げなど契約者に必要以上の負担を強いることとなるため 不適切である なお 積立金が十分な水準となった場合には 保険料の引き下げ等を優先して行うべきである (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金の必要水準については20 年度予算 (19 年度決算 ) より 再保険金等の支払能力のついての考え方充実の状況を示す比率を普通保険等再保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない (9) 積立金の運用方法財政融資資金に預託して運用している 特別会計に関する法律 ( 抄 ) ( 積立金及び資金の預託 ) 第 12 条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金に預託して運用することができる 216

221 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 単位 : 千円 ) 区分 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 予 歳入 10,231,921 9,681,989 8,902,333 8,479,933 8,897,296 算 歳出 10,175,358 9,674,045 8,747,833 8,164,298 8,511,748 A 歳入歳出差 56,563 7, , , ,548 決 歳入 8,166,813 7,878,169 7,455,912 7,084,342 7,589,515 算 歳出 8,760,030 8,554,267 7,837,673 6,986,632 7,469,188 B 歳入歳出差 593, , ,761 97, ,328 C 次年度繰越資金 500, , , , ,719 翌年度へ繰越 額 未経過再保険 料 261, , , , ,891 支払備金 238, , , , ,828 D 決算剰余 (B-C) 1,093,431 1,195, , , ,391 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 歳計剰余金は 翌年度に繰り越す未経過再保険料と損害発生の通知 損害調査決定の遅延等により 翌年度に繰越された保険金相当分の支払備金を控除し 剰余がある場合は積立金に積み立てられる 本特別会計における漁船普通保険勘定の決算上剰余金を一般会計に繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では損害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払に備え積み立てておく必要がある これを一般会計に繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 217

222 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 一般会計に繰入を行う予定はない 満期保険の積立再保険料は積立金に積み立てているため 再保険金の支払財源に不足が生じることとなり 剰余金は生じない 剰余金と一般会計からの繰入額に関連性はない 法第 177 条において 一般会計からの繰入対象経費は 保険料のうち国庫が負担するものとする 旨規定されている 単位 : 千円 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 一般会計より受入 6,885,060 6,887,310 6,670,077 6,583,314 7,148,648 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 近年において 剰余金は生じていない これは 満期保険の積立再保険料は積立金に積み立てているため 再保険金の支払財源に不足が生じたことによるものである 1 本特別会計の漁船普通保険勘定は 漁船損害等補償法に基づき 漁船の不慮の事故によって受ける損害などを補てんするために漁船保険団体が行う保険事業に関する再保険事業に関する経理について 一般会計から区分して明確かつ透明に運営することを目的に設置されている 2 本制度は 保険システムにより 過去の被害率を基に長期的に収支が均衡するよう設計されており 事故や自然災害の発生状況により 単年度でみれば余剰や不足が生じることとなる 3 また 剰余が生じた場合には 法に基づき将来の再保険金等支払財源として積み立てることとされている (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 剰余金は運用していない 法第 178 条において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金が生じた場合には 再保険金等に充てるため必要な金額を積立金として積み立てるものとする 旨規定されている 218

223 農林水産省 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 漁船特殊保険勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的 ( 積み立てる趣旨 積立金の用途 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年度法律第 23 号 以下 法 という ) 第 178 条第 1 項第 2 号の規定により積立金を置き 特殊保険再保険事業を行う勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するため 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子 (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金特殊再保険料 前年度繰越資金受入 雑収入 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 再保険料前年度繰越資金雑収入 計 計 未経 過再 保険 支払備 金 計 預託金 利子収 入 雑入 219

224 料 301,699 17, , ,000 12,882 12, % 5.9% 89.8% 0.3% 89.5% 4.3% 4.3% - (3) 積立金の金額の推移積立金の推移 ( 漁船特殊保険勘定 ) 単位 : 千円 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 見込み 見込み 4,452,258 4,462,419 4,391,435 4,409,415 4,163,995 4,232,072 (4) 積立金取り崩しの実績積立金の決算上取り崩し実績 ( 漁船特殊保険勘定 ) 単位 : 千円 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 見込み 見込み 0 70, , 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一 ~ 三 ( 略 ) 2 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合その他政令で定める場合には 政令で定めるところにより 当該各勘定の積立金から補足するものとする 220

225 (5) 積立金の必要水準についての 考え方 この積立金の水準について 民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシー マージン比率の算定方法を参考に制度発足以降の全ての期間を通じて見た最大支払保険金額を基にした場合 19 年度末時点で約 107% と見積っている ( 当期末利益 42 億円 ( 積立金 億円に歳計剰余 未収再保険料を加えた額から 未経過再保険料を除き算出 ) 通常の予測を超える危険に相当する額の合計に 1/2 を乗じた額 40 億円 42.50/39.88=107% ) なお 水産関係の海洋秩序が整理された昭和 52 年以降の実績で試算したところ 19 年度末時点で 2,995% と見積もっている ( 当期末利益 42 億円 ( 積立金 億円に歳計剰余 未収再保険料を加えた額から 未経過再保険料を除き算出 ) 通常の予測を超える危険に相当する額の合計に 1/2 を乗じた額 1 億円 42.50/1.42=2,995%) 保険業法第 130 条 第 202 条及び第 228 条の規定に基づく保険金等の支払能力の充実の状況が適当であるかどうかの基準 ( 平成 11 年 1 月 13 日号外金融監督庁 大蔵省告示第 3 号 ) で示されている計算式で算出している < 計算式 > 法第 130 条第 1 号に掲げる額 資本 基金 準備金その他内閣府令で定めるもの (1/2) ( 法第 130 条第 2 号に掲げる額 ) 引き受けている保険にかかる保険事故の発生その他の理由により発生しうる危険であって通常の予測を超えるものに対応する額として内閣府令で定めるところにより計算した額 従って 分子となる 法第 130 条第 1 号に掲げる額 は 保険業法施行規則第 86 条により当期末利益金額となる 分母となる (1/2) ( 法第 130 条第 2 号に掲げる額 ) は 保険業法施行規則第 87 条により保険リスク ( 一般保険リスク 巨大災害リスク ) の総額となる < 参考 > 一般保険リスク 引受保険料総額に対する保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) に規定するリスク係数を乗じたもの 漁船特殊保険勘定直近 3 年間の再保険金の平均リスク係数保険金基準リスク 99,000 62% = 61,380 千円 巨大災害リスク 上記告示により 再現期間 70 年規模の自然災害 ( 昭和 34 年伊勢湾台風の規模に相当 ) 対応する支払保険金相当額 221

226 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 漁船特殊保険勘定 : 最大支払保険金額 508,937 千円 ( 昭和 28 年度 ) に船価上昇率 (17.33 倍 ) と再保険割合を乗じ 再保険料を減じた金額は 7,915,473 千円となる なお 200 海里体制確立後については 昭和 52 年以降の最大支払保険金額 267,000 千円 ( 平成 2 年度 ) に再保険割合を乗じ 再保険料を減じた 222,463 千円となる (5) のとおり ソルベンシー マージン比率は107% となっており 金融庁が保険業法に基づき早期是正措置命令を発動する水準である200% を下回っていることから 現在の積立金の水準は過大ではないと考えている なお 主要国が200 海里漁業水域を設定した昭和 52 年以降の数値で仮に試算したソルベンシー マージン比率は非常に高い値となっているが これはこの時期の本保険の利用の中心であったロシア水域で だ捕等の保険事故が減少傾向にあったことによるものである しかしながら 1 本保険はその対象を戦争 変乱 襲撃 だ捕等による事故としており 他の保険に比べてきわめて特殊であること 2 戦争 変乱等は今後の国際情勢により大きく左右される一方 漁業活動が行われる海洋においては 領有権を巡る争い等が現在も各所に存在する ( 竹島 尖閣諸島等 ) こと 3 ロシアの資源ナショナリズムの強化から最近はだ捕件数も増加 ( 平成 15 年 1 隻 平成 18 年 6 隻 ) してきていることなどから 本保険を運営していくにあたってのリスク計算はむしろ海洋秩序が不安定であった期間も含め見ることが適当である このことから 制度発足以降 ( 昭和 26 年 ) の期間でこれを計算すると 本保険についてのソルベンシー マージン比率は107% となる また 19 年度末の積立金額は 億円であるが 100トン以上の漁船の船価 (3~4 億円 ) の10 数隻分に相当する金額でしかないため 保険事故が起きればすぐに払底することから この点からも積立金の水準を評価すると現在の積立金の水準は過大ではないと考えている なお 保険料率は過去 10 年間の事故の状況等により算定している 222

227 < 算定方法 > 保険料率の改定周期及び内容については 急激に保険料率が変動しないよう おおむね3 年に 1 回 過去 10 年間の危険率 ( 支払保険金 保険金額 ) の動向を基に算出し 保険実績等の経過を勘案した上 見直しを行っている (7) 積立金の一般会計又は国債整漁船特殊保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 積立金は将来の保険金等の理基金への繰入れの可否及び理支払に充てるために積み立てるものである 当該積立金を保険金等の支払以外の目的のため由に取り崩すことは 保険契約上 契約者の本保険への信頼を損なうこと又 保険料の引き上げなど契約者に必要以上の負担を強いることとなるため 不適切である なお 積立金が十分な水準となった場合には 本保険は 国費は投入されておらず 漁業者の保険料だけで積立金は構成されていることから 保険料の引き下げ等を検討したい (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金の必要水準については20 年度予算 (19 年度決算 ) より 再保険金等の支払能力ついての考え方の充実の状況を示す比率を特殊保険再保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない (9) 積立金の運用方法財政融資資金に預託して運用している 特別会計に関する法律 ( 抄 ) ( 積立金及び資金の預託 ) 第 12 条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金に預託して運用することができる 223

228 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 単位 : 千円 ) 区分 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 予 歳入 289, , , , ,240 算 歳出 198, , , , ,223 A 歳入歳出差 90,731 81,164 69,078 68,156 86,017 決 歳入 12,595 12,305 99,533 25, ,699 算 歳出 2,000 1,520 81, ,000 - B 歳入歳出差 10,595 10,785 18,533 25,559 85,699 C 次年度繰越資金 , , 翌年度へ繰越額 - 80, ,272 - 未経過再保険料 支払備金 ,728 - D 決算剰余 (B-C) 10,160 70,983 17, ,420 85,081 歳計剰余金は 翌年度に繰り越す未経過再保険料と損害発生の通知 損害調査決定の遅延等により 翌年度に繰越された保険金相当分の支払備金を控除し 剰余がある場合は積立金に積み立てられる (2) 一般会計への繰入れの実績の一般会計に繰入れた金額はない 有無漁船特殊保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 保険設計上一般会計に繰り入れる性質のものではない (3) 一般会計への繰入れの予定の平成 21 年度予算において 一般会計に繰入を行う予定はない 224

229 有無漁船特殊保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 保険設計上 一般会計に繰り入れる性質のものではないため (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 一般会計からの繰入対象経費はない 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では損害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払に備え積み立てておく必要がある このようなことから 剰余金は毎年度 損害の発生状況によって 大きく変動するものであり 圧縮を図るという性格のものではない 該当なし剰余金は運用していない 法第 178 条において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金が生じた場合には 再保険金等に充てるため必要な金額を積立金として積み立てるものとする 旨規定されている 225

230 農林水産省 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 漁船乗組員給与保険勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的 ( 積み立てる趣旨 積立金の用途 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年度法律第 23 号 以下 法 という ) 附則第 46 条第 4 項の規定により積立金を置き 漁船乗組員給与保険再保険事業を行う勘定の財務の健全性の観点から 将来発生し得る通常の予測を超える危険が発生した場合においても再保険金等の十分な支払能力を確保するため 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一漁船普通保険勘定普通保険等再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子二漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子三漁業共済保険勘定漁業共済保険事業の保険金及び保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子附則抄 ( 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計における漁船乗組員給与保険事業に係る再保険事業の経理等 ) 226

231 第四十六条漁船乗組員給与保険法 ( 昭和二十七年法律第二百十二号 ) 第二条に規定する漁船乗組員給与保険事業に係る再保険事業 ( 以下この条において 漁船乗組員給与保険再保険事業 という ) に関する経理は 当分の間 第百七十二条第一項の規定にかかわらず 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計において行うものとする 2 前項の規定により漁船乗組員給与保険再保険事業に関する経理を漁船再保険及び漁業共済保険特別会計において行う場合においては 同会計は 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定 漁船乗組員給与保険勘定 漁業共済保険勘定及び業務勘定に区分する 3 漁船乗組員給与保険勘定における歳入及び歳出は 次のとおりとする 一歳入イ漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険料ロ積立金から生ずる収入ハ借入金ニ漁船乗組員給与保険法第二十九条の規定による納付金ホ附属雑収入二歳出イ漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険金ロ漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険料の還付金ハ借入金の償還金及び利子ニ一時借入金の利子ホ附属諸費 4 第一項の規定により漁船乗組員給与保険再保険事業の経理を漁船再保険及び漁業共済保険特別会計において行う場合における第百七十五条第四項第二号イ 第百七十七条第三項第一号 第百七十八条 第百八十条及び第百八十一条の規定の適用については 第百七十五条第四項第二号イ中 及び とあるのは 漁船乗組員給与保険再保険事業 ( 附則第四十六条第一項に規定する漁船乗組員給与保険再保険事業をいう 以下この節において同じ ) 及び と 第百七十七条第三項第一号中 及び とあるのは 漁船乗組員給与保険再保険事業及び と 第百七十八条第一項中 又は とあるのは 漁船乗組員給与保険勘定又は と 二漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子 とあるのは 二漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子二の二漁船乗組員給与保険勘定漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子 と 同条第二項中 又は とあるのは 漁船乗組員給与保険勘定又は と 第百八十条第一項中 二漁船特殊保険勘定特 227

232 殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金に充てるために必要な経費 とあるのは 二漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金に充てるために必要な経費二の二漁船乗組員給与保険勘定漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金に充てるために必要な経費 と 同条第二項中 二漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険料をもって当該年度における特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金を支弁するのに不足する金額 とあるのは 二漁船特殊保険勘定特殊保険再保険事業の再保険料をもって当該年度における特殊保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金を支弁するのに不足する金額二の二漁船乗組員給与保険勘定漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険料をもって当該年度における漁船乗組員給与保険再保険事業の再保険金及び再保険料の還付金を支弁するのに不足する金額 と 第百八十一条中 又は とあるのは 漁船乗組員給与保険勘定又は とする (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金給与再保険料 前年度繰越資金受入 雑収入 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 再保険料前年度繰越資金雑収入 計 計 未経過 再保険 料 支払備 金 計 預託金 利子収 入 雑入 10,107 3, ,788 6, % 30.1% 2.7% 2.7% % 67.2% - (3) 積立金の金額の推移積立金の推移 ( 漁船乗組員給与保険勘定 ) 単位 : 千円 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 見込み 見込み (4) 積立金取り崩しの実績積立金の決算上取り崩し実績 1,256,023 1,258,059 1,257,809 1,261,083 1,265,300 1,269,

233 ( 漁船乗組員給与保険勘定 ) 単位 : 千円 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 見込み 見込み 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一 ~ 三 ( 略 ) (5) 積立金の必要水準についての考え方 2 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合その他政令で定める場合には 政令で定めるところにより 当該各勘定の積立金から補足するものとする この積立金の水準について 民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシー マージン比率の算定方法を参考に制度発足以降の全ての期間を通じて見た最大支払保険金額を基にした場合 19 年度末時点で約 155% と見積っている ( 当期末利益 13 億円 ( 積立金 億円に歳計剰余 未収再保険料を加えた額から 未経過再保険料を除き算出 ) 通常の予測を超える危険に相当する額の合計に 1/2 を乗じた額 8 億円 12.76/8.23=155% ) なお 水産関係の海洋秩序が整理された昭和 52 年以降の実績で試算したところ 19 年度末時点で5,478% と見積もっている ( 当期末利益 13 億円 ( 積立金 億円に歳計剰余 未収再保険料を加えた額から 未経過再保険料を除き算出 ) 通常の予測を超える危険に相当する額の合計に 1/2 を乗じた額 0.2 億円 12.76/0.24=5,478%) 保険業法第 130 条 第 202 条及び第 228 条の規定に基づく保険金等の支払能力の充実の状況が適当であるかどうかの基準 ( 平成 11 年 1 月 13 日号外金融監督庁 大蔵省告示第 3 号 ) 229

234 で示されている計算式で算出している < 計算式 > 法第 130 条第 1 号に掲げる額 資本 基金 準備金その他内閣府令で定めるもの (1/2) ( 法第 130 条第 2 号に掲げる額 ) 引き受けている保険にかかる保険事故の発生その他の理由により発生しうる危険であって通常の予測を超えるものに対応する額として内閣府令で定めるところにより計算した額 従って 分子となる 法第 130 条第 1 号に掲げる額 は 保険業法施行規則第 86 条により当期末利益金額となる 分母となる (1/2) ( 法第 130 条第 2 号に掲げる額 ) は 保険業法施行規則第 87 条により保険リスク ( 一般保険リスク 巨大災害リスク ) の総額となる < 参考 > 一般保険リスク 引受保険料総額に対する保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) に規定するリスク係数を乗じたもの 漁船乗組員給与保険勘定 19 年度再保険料リスク係数保険料基準リスク 3,044 17% = 518 千円 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 巨大災害リスク 上記告示により 再現期間 70 年規模の自然災害 ( 昭和 34 年伊勢湾台風の規模に相当 ) 対応する支払保険金相当額 漁船乗組員給与保険勘定 : 最大支払保険金額 130,774 千円 ( 昭和 31 年度 ) に給与単価上昇率 (14.02 倍 ) と再保険割合を乗じ 再保険料を減じた金額は 1,644,654 千円となる なお 200 海里体制確立後については 昭和 52 年以降の最大支払保険金額 54,557 千円 ( 昭和 57 年度 ) に再保険割合を乗じ 再保険料を減じた 46,057 千円となる (5) のとおり ソルベンシー マージン比率は155% となっており 金融庁が保険業法に基づき早期是正措置命令を発動する水準である200% を下回っていることから 現在の積立金の水準は過大ではないと考えている なお 主要国が200 海里漁業水域を設定し 230

235 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 た昭和 52 年以降の数値で仮に試算したソルベンシー マージン比率は非常に高い値となっているが これはこの時期の本保険の利用の中心であったロシア水域で だ捕等の保険事故が減少傾向にあったことによるものである しかしながら 1 本保険はその対象を戦争 変乱 襲撃 だ捕等による事故としており 他の保険に比べてきわめて特殊であること 2 戦争 変乱等は今後の国際情勢により大きく左右される一方 漁業活動が行われる海洋においては 領有権を巡る争い等が現在も各所に存在する ( 竹島 尖閣諸島等 ) こと 3 ロシアの資源ナショナリズムの強化から最近はだ捕件数の増加に伴い乗組員の抑留期間も増加 ( 平成 15 年 43 人月 平成 18 年 193 人月 ) してきていることなどから 本保険を運営していくにあたってのリスク計算はむしろ海洋秩序が不安定であった期間も含め見ることが適当である また 平成 19 年度契約から見た1ヶ月 1 隻あたりの平均支払保険金 ( 給与 ) が約 300 万円となっており 法律にある保険金の支払責任期間 (6 年 4ヶ月 ) を基に計算した場合 1 隻あたり約 2 億 2,800 万円の支払責任があり 平成 19 年度末の積立金 (12.65 億円 ) は6 隻分に相当する金額でしかなく 保険事故が起きればすぐに払底することから この点からも積立金の水準を評価すると 現在の積立金の水準は過大ではないと考えている なお 保険料率は過去 10 年間の事故の状況等により算定している < 算定方法 > 保険料率の改定周期及び内容については 急激に保険料率が変動しないよう おおむね3 年に 1 回 過去 10 年間の危険率 ( 支払保険金 保険金額 ) の動向を基に算出し 保険実績等の経過を勘案した上 見直しを行っている 漁船乗組員給与保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 積立金は将来の保険金等の支払に充てるために積み立てるものである 当該積立金を保険金等の支払以外の目的のために取り崩すことは 保険契約上 契約者の本保険への信頼を損なうこと又 保険料の引き上げなど契約者に必要以上の負担を強いることとなるため 不適切である 231

236 なお 積立金が十分な水準となった場合には 本保険は 国費は投入されておらず 漁業者の保険料だけで積立金は構成されていることから 保険料の引き下げ等を検討したい (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金の必要水準については20 年度予算 (19 年度決算 ) より 再保険金等の支払能力のついての考え方充実の状況を示す比率を漁船乗組員給与保険再保険事業の性質を勘案の上通常適当とされる水準以上とする ことを記載しているところであり 現時点において記述内容を変更する予定はない (9) 積立金の運用方法財政融資資金に預託して運用している 特別会計に関する法律 ( 抄 ) ( 積立金及び資金の預託 ) 第 12 条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金に預託して運用することができる 232

237 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 単位 : 千円 ) 区分 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 予 歳入 55,191 47,280 41,696 41,693 61,769 算 歳出 29,520 29,520 29,520 29,520 42,520 A 歳入歳出差 25,671 17,760 12,176 12,173 19,249 決 歳入 2,144 1,682 5,118 4,492 10,107 歳出 算 - - 1, B 歳入歳出差 2,144 1,682 3,410 4,492 10,107 C 次年度繰越資金 109 1, 翌年度へ繰越額 - 1, 未経過再保険料 支払備金 D 決算剰余 (B-C) 2, ,274 4,217 9,814 歳計剰余金は 翌年度に繰り越す未経過再保険料と損害発生の通知 損害調査決定の遅延等により 翌年度に繰越された保険金相当分の支払備金を控除し 剰余がある場合は積立金に積み立てられる (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 一般会計に繰入れた金額はない 漁船乗組員給与保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 保険設計上一般会計に繰り入れる性質のものではない 233

238 (3) 一般会計への繰入れの予定の 有無 平成 21 年度予算において 一般会計に繰入を行う予定はない 漁船乗組員給与保険勘定は 契約者の保険料により運営されており 保険設計上 一般会計に繰り入れる性質のものではないため (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 一般会計からの繰入対象経費はない 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では損害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払に備え積み立てておく必要がある このようなことから 剰余金は毎年度 損害の発生状況によって 大きく変動するものであり 圧縮を図るという性格のものではない 該当なし剰余金は運用していない 法第 178 条において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金が生じた場合には 再保険金等に充てるため必要な金額を積立金として積み立てるものとする 旨規定されている 234

239 農林水産省 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 漁業共済保険勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的積み立てる趣旨 積立金の用途 ) 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年度法律第 23 号 以下 法 という ) 第 178 条第 1 項第 3 号の規定により積立金を積み立てられることとなっているが 現在積立金はない 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 三漁業共済保険勘定漁業共済保険事業の保険金及び保険料の還付金並びに借入金の償還金及び利子 (2) 積立金の原資毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金保険料 一般会計より受入 前年度繰越資金受入 雑収入 歳入の内訳 (19 年度決算見込ベース ) ( 単位 : 千円 ) 保険料 一般会計 より受入 前年度繰越資金 雑収入 計 ( 保険料 国庫負担 見合 ) 計 未経過 再保険 料 支払備 金 計 預託金 利子収 入 雑入 7,832,189 ー 7,415, , ,

240 100.0% ー 94.7% 5.3% 5.3% 漁業災害補償法第 196 条の規定により 国庫補助金と保険料との相殺を行っている 相殺を行わない場合の保険料は 2,549,159 千円である (3) 積立金の金額の推移 積立金の推移 ( 漁業共済保険勘定 ) 単位 : 千円 昭和 49 年 昭和 50 年 昭和 51 年 昭和 52 年 昭和 53 年 昭和 54 年以降積立金無い 74,256 62, ,370 1,374, ,717 0 (4) 積立金取り崩しの実績 積立金の決算上取り崩し実績 ( 漁業共済保険勘定 ) 単位 : 千円 昭和 49 年 昭和 50 年 昭和 51 年 昭和 52 年 昭和 53 年 昭和 54 年以降積立金無い 11, , ,717 0 特別会計に関する法律 ( 抄 ) 第 178 条漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 次の各号に掲げる勘定の区分に応じ 当該各勘定における決算上剰余金のうち 当該各号に定めるものに充てるために必要な金額を それぞれ積立金として積み立てるものとする 一 ~ 三 ( 略 ) 2 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定又は漁業共済保険勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合その他政令で定める場合には 政令で定めるところにより 当該各勘定の積立金から補足するものとする (5) 積立金の必要水準についての 1 漁業共済保険勘定については 昭和 42 年の国の保険事業の実施以降 予測を上回る自 236

241 考え方 然災害の発生等により 現在も 295 億円の繰越損失の状況にある 2 このため 民間保険会社の経営健全性を判断するための基準としているソルベンシーマージン比率の算定はできないが 保険会社の資本 基金 準備金等及び予測を超える危険に相当する額の計算方法を定める件 ( 平成 8 年大蔵省告示第 50 号 ) を参考に試算した場合 漁業共済保険勘定に係るリスクの総額は103 億円になる ( リスクの総額の内訳 ) 1 一般保険リスク= 保険金基準リスク9 億円 ( 直近 3 年 (H17~H19) の支払再保険金の平均 リスク係数 34%) 2 巨大災害リスク=94 億円 ( 各共済種目ごとの過去最大支払共済金 再保険割合 ) 1+2=103 億円 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 上記のとおり 現在 積立金は保有していない 漁業共済事業は長期的に収支均衡が図られるように掛金率の設計をしており 急激な変動が生じないように また近年の被害状況を反映出来るようにおおむね3 年に1 回料率改定を行っている 漁業者と共済組合との共済関係による掛金率 共済組合と連合会の再共済関係による再共済掛金率 連合会と政府の保険関係による保険料率の設計は それぞれ算定基礎データとして直近の過去 10 年間の契約実績データから事故発生状況を算出し 料率を算定している (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 (8) 積立金明細表の記述の改善についての考え方 上記のとおり 積立金は保有していないため 取り崩すことはできない 積立金は保有していないため記入しない 237

242 (9) 積立金の運用方法現在 積立金を保有していないため 運用は行っていない 238

243 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 単位 : 千円 ) 区分 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 予 歳入 14,444,847 15,408,087 16,200,211 17,517,780 18,329,078 算 歳出 7,778,272 7,717,164 7,752,997 7,882,375 7,793,333 A 歳入歳出差 6,666,575 7,690,923 8,447,214 9,635,405 10,535,745 決 歳入 8,492,631 8,394,913 8,171,855 8,079,527 7,832,189 算 歳出 7,160,212 7,405,553 7,498,224 7,662,998 7,394,966 B 歳入歳出差 1,332, , , , ,223 C 次年度繰越資金 9,773,765 11,604,791 10,982,648 9,223,674 7,905,504 翌年度へ繰越額 未経過再保険料 1,078,751 1,097,418 1,078,033 1,078,023 1,044,304 支払備金 8,695,014 10,507,373 9,904,615 8,145,651 6,861,200 D 決算剰余 (B-C) 8,441,346 10,615,431 10,309,017 8,807,145 7,468,281 歳計剰余金は 翌年度に繰り越す未経過保険料と損害発生の通知 損害調査決定の遅延等により 翌年度に繰越された保険金相当分の支払備金を控除し 剰余がある場合は積立金に積み立てられる (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 本特別会計における漁業共済保険勘定の決算上剰余金を一般会計に繰り入れることに関しては 本特別会計は 保険システムにより運営されており 単年度では被害の発生状況により剰余や不足が生じるものの 長期的には収支が均衡するよう仕組まれていることから 決算上の剰余金は将来の再保険金等の支払に備え積み立てておく必要がある これを一般会計に繰り入れることは 将来の支払財源の不足が生じるため 適当ではないと考える 239

244 (3) 一般会計への繰入れの予定の 有無 一般会計に繰入を行う予定はない 20 年度期首において 295 億円の繰越損失 ( うち一般会計繰入 220 億円 ) を計上し 75 億円の保険金等財源不足を生じている状況にあり 20 年度に剰余金の発生は見込めない (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 剰余金と一般会計からの繰入額に関連性はない 法第 177 条において 一般会計からの繰入対象経費は 掛金のうち国庫が補助するものとする 旨規定されている 単位 : 千円 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 一般会計より受入 7,680,008 7,559,946 7,493,249 7,572,682 7,554,714 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 近年において 剰余金は生じていない 20 年度期首において 295 億円の繰越損失 ( うち一般会計繰入 220 億円 ) を計上し 75 億円の保険金等財源不足を生じている状況にある 1 本特別会計の漁業共済保険勘定は 漁業災害補償法に基づき 漁獲量の減少によって減収した場合の損失などを補てんするために共済団体が行う共済事業に関する保険事業に関する経理について 一般会計から区分して明確かつ透明に運営することを目的に設置されている 2 本制度は 保険システムにより 過去の被害率を基に長期的に収支が均衡するよう設計されており 事故や自然災害の発生状況により 単年度でみれば余剰や不足が生じることとなる 3 また 剰余が生じた場合には 法に基づき将来の再保険金等支払財源として積み立てることとされている 240

245 (7) 余裕金の運用方法及び資産の 保有状況 剰余金は運用していない 法第 178 条において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金が生じた場合には 再保険 金等に充てるため必要な金額を積立金として積み立てるものとする 旨規定されている 241

246 農林水産省 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 業務勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 ( 単位 : 千円 ) 区分 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 予 (1,199,103) (1,162,951) (1,093,444) (1,056,709) (1,066,742) 算 歳入 1,168,997 1,135,970 1,064,107 1,024,785 1,048,502 (1,199,103) (1,162,951) (1,093,444) (1,056,709) (1,066,742) 歳出 1,168,997 1,135,970 1,064,107 1,024,785 1,048,502 (-) (-) (-) (-) (-) 歳入歳出差 決 算 歳入 1,145,486 1,116,774 1,037, ,926 1,032,917 歳出 1,145,486 1,116,774 1,037, ,926 1,032,917 歳入歳出差 決算上の剰余 金 剰余金の発生 要因 ( 注 )1 予産欄の上段 () 書きは当初予算額 下段は補正後予算額を記載 242

247 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 剰余金は 翌年度の歳入に繰り入れることとしており 翌年度の業務取扱費の財源に使用される 一般会計に繰入れた金額はない 業務勘定では 必要額のみ一般会計から繰り入れており 剰余金の発生は千円未満の端数であり決算上の処理として翌年度の歳入に繰り入れているものである 一般会計に繰入を行う予定はない 業務勘定では 必要額のみ一般会計から繰り入れており 剰余金の発生は千円未満の端数であり決算上の処理として翌年度の歳入に繰り入れるものであるため 決算において一般会計へ繰り入れる予定はない 歳入は 1 一般会計からの繰入 ( 業務取扱いに必要な経費の受入 )2 雑収入 3 前年度剰余金受入となっており 歳出は 業務取扱いに必要な経費となっている ( 業務勘定 ) ( 単位 : 千円 ) 15 年度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度一般会計からの繰入 1,145,476 1,116,739 1,037, ,708 1,032,864 雑収入 前年度助預金受入 計 1,145,486 1,116,774 1,037, ,926 1,032,917 本勘定は 必要額のみ一般会計から繰り入れることとしていることから 剰余金については千円未満の端数しか発生しておらず 圧縮を図るという性格のものではない 本勘定は 必要額のみ一般会計から繰り入れることとしていることから 剰余金については千円未満の端数しか発生しておらず この剰余金は決算上の処理として翌年度の歳入に繰り入れて処理しているものであり 千円未満の端数の剰余金をその都度 一般会計に繰り入れる処理を行うよりも現在の方法が適当と思われる 243

248 (7) 余裕金の運用方法及び資産の 保有状況 該当なし 244

249 経済産業省 貿易再保険特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的将来における再保険金 事務取扱費 ( 独 ) 日本貿易保険への出資金 附属諸費の支払に備えること 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) ( 剰余金の処理 ) 第八条各特別会計における毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合において 当該剰余金から次章に定めるところにより当該特別会計の積立金として積み立てる金額及び資金に組み入れる金額を控除してなお残余があるときは これを当該特別会計の翌年度の歳入に繰り入れるものとする ( 積立金 ) 第百八十四条貿易再保険特別会計における歳入及び歳出は 次のとおりとする 一 ( 略 ) 二歳出イ貿易保険法第五十七条の規定による再保険の再保険金 ( 以下この節において 再保険金 という ) ロ事務取扱費ハ借入金の償還金及び利子ニ一時借入金及び融通証券の利子ホ第百九十二条第二項の規定により借り換えた一時借入金及び発行した融通証券の 245

250 償還金及び利子ヘ融通証券の発行及び償還に関する諸費ト一般会計への繰入金チ独立行政法人日本貿易保険への出資金リ附属諸費 第百八十九条貿易再保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 歳出 ( 第百八十四条第二号ハからトまでの規定による費用を除く 第三項において同じ ) の財源に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする 2 貿易再保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上不足を生じた場合その他政令で定める場合には 政令で定めるところにより 前項の積立金から補足するものとする 3 第一項の積立金は 貿易再保険特別会計の歳出の財源に充てるために必要がある場合には 予算で定める金額を限り 同会計の歳入に繰り入れることができる (2) 積立金の原資貿易保険制度は収支相償 保険利用者負担の原則により運営されており 再保険料 回収金が積立金の原資である (3) 積立金の金額の推移積立金は 特別会計に関する法律に基づき 平成 19 年度決算より設置 平成 19 年度決算の結果 約 6500 億円を積立てたところ ( 平成 20 年度決算結果による積立金の金額については 保険事業の性格上 現時点においては予測困難 ) (4) 積立金取り崩しの実績実績なし (5) 積立金の必要水準についての貿易再保険特会の積立金の必要な額の考え方は 民間保険会社における保険金等の支払能考え方力の充実が適当であるかどうかの基準に係る計算方法 (*) を援用し 将来の再保険金の支払い準備のために 再保険金の支払余力総額を過去の再保険金の支払い実績等を勘案した通常 246

251 の予測を超える危険に相当する額の合計に2 分の1を乗じた金額で除した率を貿易再保険事業の性質等を勘案の上通常適当とされる水準以上とするために必要な額である (*) 民間保険会社における保険金等の支払余力の充実の状況を示す比率 ( ソルベンシー マージン比率 ) 支払余力 = 100 (1/2) 通常の予測を超えるリスク額 現在 貿易保険事業に参入している民間損害保険会社の 18 年度末時点におけるソルベンシー マージン比率は概ね 1100% 程度を維持しているところ 一方 現在のソルベンシー マージンの水準は 積立金の額 (6500 億円 ) を踏まえ 一定の前提 (**) の下で算出すると 約 190% となる (**) 算出の前提支払余力 : 貿易再保険特別会計の貸借対照表上における資本及び異常危険準備金の合計から 22 年度までの減資予定分 ( 一般会計への繰入れ分 ) を控除した額 (70 百億円 ) 通常の予測を超えるリスク額 : 貿易保険制度創設以降 最も保険金支払いが集中した 12 年間 (1982 年 ~1993 年 ) の純保険金支出額 ( 保険金支出額 - 保険料収入 - 回収金収入 ) のうち 特別会計の負担相当分 (9 割 ) である 76 百億円とする なお これは過去の実績を前提としているが 昨今の国際金融情勢や案件の大型化によるリスクの拡大を踏まえれば 更に低い水準と見ることが適当と考えられる 民間保険会社については 上記比率が 200% を下回った場合には 監督当局より業務停止を含む是正措置命令等が発動されるところ この 200% という比率は 保険契約者等の保護を図るために是正措置命令を発動する必要があると認められるような水準を示しているも 247

252 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 のと考えられ 貿易保険制度の利用者が安心して制度を利用できるようにするために必要な水準としてこの比率を用いることは適当ではないと思料 貿易保険の責任残高は 約 12 兆円 (19 年度末 ) に上っており 他方 貿易再保険特会の積立金は約 6500 億円に過ぎない 過去の例では 91 年度に年間約 3400 億円 5 年間で約 1 兆円の保険金支払が発生したことや このため 92 年度には財投からの借入残高が約 6900 億円に達したこと (5) のとおり 民間保険会社では 1100% 程度のソルベンシー マージン比率を維持していること さらに 昨今の国際金融情勢や案件の大型化を踏まえれば 貿易保険事業を運営する上で決して過大とは言い難い状況にある 今後については 収支相償 保険利用者負担の原則に基づき 収入が支出を上回った場合には積み立て 逆の場合には積立金を取り崩すこととなる 貿易保険の保険料率は 中長期間 (25 年程度 ) で 以下の収支相償が成立するよう設定しており その妥当性について毎年の保険制度見直しの中で確認を行っている 保険料 + 回収期待額 = 保険金支払期待額 + 事業費 参考 貿易一般保険(2 年未満 ) の場合 1980~2005 年度を対象とし算出 (2008 年度料率改訂 ) 保険料 + 回収期待額 = 保険金支払期待額 + 事業費 (28 百億円 ) (12 百億円 ) (30 百億円 ) (9 百億円 ) 248

253 (7) 積立金の一般会計又は国債整収支相償 保険利用者負担の原則にかんがみ 保険料及び回収金により積み立てた積立金理基金への繰入れの可否及び理を一般会計に繰り入れることは適切ではない 由また 上記 (6) の回答において述べたとおり 現在の積立金の額は貿易保険事業を運営する上で決して過大とは言い難く 昨今の国際金融情勢の中で我が国の貿易投資が停滞することを防ぐ観点から 積立金を取り崩して他会計に繰り入れることはできない (8) 積立金明細表の記述の改善に特会ごとの積立金の意義 性格について分かりやすく説明することが必要であり 貿易再ついての考え方保険特会における積立金は受益者の負担により発生したものである点を明確にすることなどが考えられる (9) 積立金の運用方法財政融資資金法第 5 条 政府の特別会計の歳入歳出の決算上の剰余金を積み立てた積立金 ( ) は すべて財政融資資金に預託しなければならない と規定されていることから 貿易再保険特会の積立金は すべて財政融資資金預託を行っている 249

254 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 15 年度 :510 億円 16 年度 :719 億円 17 年度 :1,757 億円 18 年度 :3,260 億円 19 年度 :4,946 億円 2 15 年度 :2,484 億円 16 年度 :3,403 億円 17 年度 :5,682 億円 18 年度 :7,819 億円 19 年度 :7,974 億円発生要因 : 保険事故の減少に伴い 再保険金の支払が減少したため ブラジル ロシア等からの多額の回収金の期限前償還があったため(17,18 年度 ) (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 3 貿易再保険特会の剰余金は 将来の再保険金支払のために必要な原資 したがって 18 年度決算以前においては 旧貿易再保険特別会計法に基づき 全額を翌年度歳入に繰り入れ 19 年度決算においては 22 年度までの間に一般会計に繰り入れる予定の相当額 ( ) を翌年度歳入に繰り入れ その他は積立金に積立て 過去 多額の保険金支払が生じ 財政基盤強化の目的で一般会計から繰り入れた繰入金 (1968 億円 ) について 19 年度から 22 年度までの間に一般会計に繰り戻すこととしている 平成 19 年度 :492 億円根拠 : 過去 多額の保険金支払が生じ 財政基盤強化の目的で一般会計から繰り入れた繰 250

255 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 入金 (1968 億円 ) について 19 年度から 22 年度までの間に一般会計に繰り戻すこととしているため 19 年度においては4 分の1に当たる上記金額を繰り入れた 平成 21 年度予算において 492 億円を一般会計に繰り入れる予定 さらに 22 年度においても同額を繰り入れる予定 特に関連性はない 特別会計改革の結果 (2) の措置に加え 積立金を創設し使途を明確にした上で積み立てを行うこととしたことから 剰余金の圧縮は既に図られている (20 年度歳入歳出差額 : 約 331 億円 ( 予算ベース )) (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 貿易保険事業は 収支相償 保険利用者負担の原則に基づいて行われているものであることから 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 特会の歳出に必要な金額は別途予算要求する方式に変えることはできない 財政融資資金法第 6 条 2 項 政府の特別会計 ( 財政融資資金特別会計を除く ) の余裕金は 財政融資資金への預託の方法によるほか 運用してはならない と規定されていることから 貿易再保険特会の余裕金は すべて財政融資資金預託を行っている 251

256 経済産業省 特許特別会計 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 予算時の歳入歳出差額及び決算上の歳計剰余金 ( 単位 : 億円 ) 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度予算時の歳入歳出差額の見込額 決算上の歳計剰余金額 決算上の歳計剰余金の発生原因特許特別会計は 産業財産権制度 ( 特許 実用新案 意匠 商標 ) の利用者 (= 受益者 ) による負担を明確にし 歳入と歳出が均衡して運営されること (= 収支相償 ) を確保するために創設された特別会計であり 具体的には 出願人から料金 ( 出願料 審査請求料 特許料等 ) を徴収し 産業財産権の審査審判に要する人件費 情報システム経費 外注経費等に支出することとしている よって 概念上 歳計剰余金は発生しない構造となっているが 現在においては 特許審査順番待ち期間が約 28ヶ月 ( 平成 19 年度末実績 ) 要しているため 翌年度以降に審査することとなる案件の処理に必要な費用が 歳計剰余金として発生している 252

257 (先行技術調査審査査請求特許審査処理と歳入 歳出特許審査処理と歳入 歳出審18 年度 19 年度 20 年度 ( 平成 19 年度末現在 ) 28 ヶ月)(2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 歳入歳出 例 :18fy 審査請求 20fy 審査着手 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方特許特別会計の歳計剰余金については上記の性格を有することから 年度末に審査待ちとなっている案件を翌年以降に審査処理するために必要な費用の財源として 特会の翌年度歳入に繰り入れた 特許特別会計は 平成 19 年度に15.2 億円 平成 20 年度に42.8 億円を一般会計に繰り入れた それぞれ 特許庁が一般会計に帰属する経済産業省別館庁舎を無償で賃借してきたこと (19 年度 ) 及び特許特別会計創設時に一般会計から特許庁庁舎の土地 建物等の無償所属替えを受けたこと (20 年度 ) を踏まえ 審査費用 に計上することに出願人の理解を得られると考えられたことから 将来の審査に必要な財源を確保したうえで一般会計への繰入れを行った 現在のところ 予定はない 特許特別会計の歳計剰余金は 翌年度以降に審査することとなる案件の処理に必要な財源であり また 業務の効率化等の成果を通じてコスト削減による利益としての 剰余金 が発生する 253

258 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 場合には速やかに特許料等の料金引下げにより 出願人に還元することが本筋であるため ((5) 参照 ) 歳計剰余金と一般会計からの繰入れに関連性はない ( 一般会計からの繰入れは 特許特別会計の職員が行っている登録免許税に係る事務費相当額である ) 1 一般会計からの繰入額平成 15 年度 0.17 億円平成 16 年度 0.17 億円平成 17 年度 0.16 億円平成 18 年度 0.18 億円平成 19 年度 0.18 億円 剰余金の圧縮についての考え方 (1) のとおり 特許特別会計が現在保有している歳計剰余金は 審査順番待ちとなっている特許出願を翌年度以降に審査するためのものであり その金額は審査順番待ち件数に概ね応じた規模のものとなっている 今後は これまで進めてきた審査リソースの拡大 ( 任期付審査官の採用 審査事務における民間能力の活用等 ) や次世代情報システムの導入の成果として 今後審査処理が進展し 審査順番待ち件数が減少するにしたがって歳計剰余金も減少していくものと考えている 今後必要な歳計剰余金の額 90.8 万件 ( 審査順番待ち件数 : 平成 19 年度末 ) 20.8 万円 (1 件当たりの審査コスト :19 年度実績 )=1,889 億円 ( 注 )1 件当たりの審査コストについては 年度毎の支出実績に基づいて算出するため 例えば次世代情報システム開発の進捗状況 ( 平成 26 年完成予定 ) 等に応じて相当程度の変動が生じうる このため 審査に要するコスト及び歳計剰余金の適正規模につき 説明責任を向上すべく より適切な原価計算手法を導入していく予定 254

259 料金引き下げの考え方 (1) のとおり 特許特別会計の歳入は 審査等に要する費用に支出するために出願人から徴収したものであるため 審査事務の効率化等の成果を通じてコスト削減による利益としての 剰余金 が発生する場合には 出願人に還元することが本筋である ( 本年 6 月に料金の引下げ ( 年間 210 億円規模 ) を行っているところ 当面は更なる引下げを行う予定はない ) 本年 6 月の料金引き下げの考え方 計算式 監査法人を活用しつつ 特許特別会計の各種手続きに係る実費を算出した上で 政策的背景 ( 研究開発費の適正な回収が可能となる環境整備 ブランド価値創造の重要性の高まり ) 出願人からのニーズ (10 年目以降の特許料 商標更新登録料の引き下げ ) 中長期的な持続可能性等の観点を総合的に踏まえて 引き下げの対象とすべき料金を選択し ( 特許関係料金 12% 商標関係料金 43% の引き下げ ) 受益者への還元を行った 歳計剰余金と 前受金 の関係について特許特別会計の歳計剰余金については 将来の審査に支出する予定のものであるため 前受金的 な性格を有している このため 特許特別会計のバランスシートにおいては 負債として 前受金 が計上されている しかし 同一時期における歳計剰余金と前受金の額は一致しておらず 例えば平成 18 年度末においては 歳計剰余金は1 388 億円 前受金は1 163 億円となっているが これは次のような理由による すなわち 特別会計における歳計剰余金とは 各年度における歳入 ( 前年度繰越しを含む ) と歳出の差額であるため キャッシュフロー計算書における期末残高に類似した性質を有しており 企業会計上にいう剰余金 ( 資本剰余金 利益剰余金 ) とは概念が異なる 実際 歳計剰余金の額は バランスシート上においては現金預金の額として記載されており この資産としての現金預金 ( 歳計剰余金 ) と負債である前受金が対応した形となっている こうした前提のもと 前受金については 企業会計上 将来発生する役務の対価として直接的に 255

260 将来の審査費受け入れた現金に対応した額を負債として計上することとなっているため 現在のバランスシートでは審査順番待ち案件について 審査請求料 として実際に徴収した料金の総額が記載されている 一方 特許制度においては 個々の料金については実費を勘案しつつ 政策的な観点も考慮した上で設定されているところ 審査請求料については 政策的に実際の審査に要するコストよりも低額に設定しつつ 特許登録後の 特許料 によって不足部分を補うことにより 全体として収支相償を達成している このため 審査請求料の対価のみを計上する 前受金 と 適正な現金預金 ( 歳計剰余金 ) の額には若干の差異が発生せざるを得ない よって 歳計剰余金の適正額 ( 将来の審査費用 ) の評価に当たっては前述の1 件当たりの審査コストを勘案することが必要である 特許特別会計のバランスシート ( 平成 18 年度末単位 : 億円 ) 現行のバランスシート 実態を考慮したバランスシートのイメージ 資産額資産額 2,364 2,364 現金預金 ( 歳計剰余金 ) 1,388 未収金等 1 有形固定資産 578 無形固定資産 385 出資金 12 前受金 ( 審査請求料 ) 1,163 賞与 退職給付引当金 387 資産 負債差額 814 負債額負債額 1,550 1,550 資産 負債資産 負債差額差額 資産額資産額 2,364 2,364 現金預金前受金 ( 歳計剰余金 ) ( 審査請求料 ) 1,388 用未収金等 1 有形固定資産 578 無形固定資産 385 出資金 対応 1,163 将来審査引当金 ( 仮 ) 225 賞与 退職給付引当金 387 資産 負債差額 589 用資産額 負債額負債額 1,550 1,550 資産 負債資産 負債差額差額 審査請求料以外の手数料 ( 出願料 特許料等 ) から将来の審査費用に充当すべき金額 (225 億円 )

261 その他なお これまで特許行政が有形 無形の国の支援により発展してきたことを踏まえて 一般会計への繰入れを行うべきではないか との意見があるが 特許特別会計は 上記のように特許審査等の事務に要するコストを 出願人から徴収した審査請求料 特許料等によって相償させているものであり その他の支援の対価について徴収するのであれば それら有形 無形の支援を定量化した上で新たな負担を出願人等から徴収する必要がある ( 特許特別会計の支出については種々の機会にチェックを受けており 出願人等に対する説明責任が問われる ) (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 (4) のとおり 他の特別会計でいうような一般会計からの繰入れはない 特別会計に関する法律第 11 条に基づき 財政融資資金に預託している 資産の保有状況 2,753 億円 ( 平成 19 年度末 ) ( 主な内訳 ) 現金 預金 1,846 億円 ( うち 財政融資資金預託金 1,340 億円 ) 有形固定資産 570 億円無形固定資産 325 億円 257

262 国土交通省 社会資本整備事業特別会計治水勘定 道路整備勘定 港湾勘定 空港整備勘定 業務勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 該当なし 2 公共事業の執行は 事業の性質上その実施に相当の期間を要し かつ事業が本年度内に終わらない場合にも引き続いて実施する必要があるものであり 計画又は設計に関する諸条件等その他やむを得ない事由により 年度内に完了することが期し難い場合もあるため 収納済歳入額と歳出額に差が生じ 剰余金が発生するものである 歳計剰余金 ( 各特別会計の合計額 ) 平成 15 年度 :1,189,817 百万円 平成 16 年度 :1,140,117 百万円 平成 17 年度 :1,251,024 百万円 平成 18 年度 :1,297,084 百万円 平成 19 年度 :1,221,880 百万円 3 歳計剰余金は 翌年度に繰り越した工事の実施に伴う支払い準備のための繰越金や都市開発資金貸付金の財源であり 翌年度の支払いの財源とされるものである (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 都市開発資金融通特別会計 ( 現 : 業務勘定 ) において 平成 19 年度予算においては特別会計に関する法律附則第 259 条に基づき 平成 20 年度予算においては特別会計に関する法律第 8 条第 2 項に基づき 歳出に充てる予定の無くなった額を一般会計の歳入に繰り入れている 一般会計への繰入額 ( 都市開発資金融通特別会計 ) 平成 19 年度予算 : 588 百万円 平成 20 年度予算 :3,313 百万円 (3) 一般会計への繰入れの予定の該当なし 258

263 有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 現段階においては 平成 20 年度剰余金の発生見込額が不明のため 社会資本整備事業特別会計は 一般会計からの繰り入れ 地方公共団体の負担金等を財源として社会資本整備を行っていることから 歳計剰余金には 一般会計からの繰入額が当然に含まれることになる 一般会計からの繰入額 ( 各特別会計の合計額 ) 平成 15 年度 :4,534,914 百万円 平成 16 年度 :3,775,679 百万円 平成 17 年度 :3,792,696 百万円 平成 18 年度 :3,590,125 百万円 平成 19 年度 :3,416,383 百万円剰余金の発生理由は 主に事業の繰越に伴うものであることから これまでも 個々の特別会計において 年度内執行にできる限り努めてきたところであるが 統合後の社会資本整備事業特別会計においても 事業の進捗管理を徹底すること 調査 設計の早期化を図ること等により 予算の円滑かつ適切な執行に取り組む 歳計剰余金は 繰り越した工事等の実施に伴う支払いの財源などに充てるためのものであり 毎年度 一般会計へ繰り入れるとなると 工事の支払い財源を失い 事業を繰り越せず その時点で事業を中止等せざるを得なくなる その分を予算要求しようとすれば 予算執行は翌々年度 ( 例 :H20 事業 H22 実施 ) になるため 1 年間のブランクが空いてしまい 予算要求に係る事務負担や 再度 入札等の手続きを行うことになることなど 円滑な事業執行の妨げとなりかえって非効率と考えるところ 歳計剰余金は 繰り越した工事等の実施に伴う支払いの財源などに充てるためのものであり 余裕金は存在しないため運用は行っていない 259

264 国土交通省 自動車安全特別会計 保障勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的保障勘定政府再保険制度を廃止した平成 13 年度以前に締結された再保険契約に基づく再保険金の支払い等を行うために積立金として積み立て 参考 特別会計に関する法律 附則第 65 条において読み替えられた同法附則第 61 条第 1 項附則第 55 条第 1 項及び第 64 条の規定により自動車損害賠償責任再保険事業等及び保険料等充当交付金の交付に関する経理を自動車安全特別会計において行う場合において 保障勘定においては 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じたときは 当該剰余金のうち 自動車検査登録勘定への繰入金 ( 自動車損害賠償責任再保険事業等及び保険料等充当交付金の交付に係るものに限る ) なお効力を有する旧自賠法第 40 条第 1 項の規定による再保険の再保険金及び同条第 2 項の規定による保険の保険金 ( 以下 自動車損害賠償責任再保険金等 という ) なお効力を有する旧自賠法第 45 条第 2 項 ( なお効力を有する旧自賠法第 50 条第 1 項において準用する場合を含む ) の規定による返還金 保険料等充当交付金並びに一時借入金の利子に充てるために将来必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資保障勘定政府再保険制度を廃止した平成 13 年度までに自動車ユーザーが負担した自賠責保険の再保険契約に係る再保険料である 一般会計からの財政支出はない 260

265 (3) 積立金の金額の推移保障勘定平成 15 年度 805,000 百万円平成 16 年度 372,200 百万円平成 17 年度 176,900 百万円平成 18 年度 95,800 百万円平成 19 年度 44,800 百万円平成 20 年度 21,768 百万円 (4) 積立金取り崩しの実績保障勘定 ( 予算 ) ( 決算 ) 平成 15 年度 745,365 百万円平成 15 年度 666,950 百万円平成 16 年度 502,906 百万円平成 16 年度 449,360 百万円平成 17 年度 235,546 百万円平成 17 年度 195,396 百万円平成 18 年度 90,636 百万円平成 18 年度 81,190 百万円平成 19 年度 57,077 百万円平成 19 年度 51,602 百万円平成 20 年度 17,586 百万円平成 20 年度 - 百万円積立金の取り崩しの使途は 政府再保険制度を廃止した平成 13 年度以前に締結された再保険契約に基づく再保険金の支払い等である ( 予算上の取り崩しと決算上の取り崩しの使途は同じ ) ( 政府再保険制度廃止時の再保険料の累積運用益のうち 20 分の 11 については 自動車ユーザーに還元することとし このため ( 旧 ) 保険料等充当交付金勘定において保険料等充当交付金による自賠責保険料負担の軽減措置を平成 14 年度から実施し 平成 19 年度契約分をもって完了した 同勘定は平成 20 年度に廃止し 保障勘定に統合した ( 上記の平成 15~19 年度の保障勘定の額については ( 旧 ) 保険料等充当交付金勘定分含む額 )) (5) 積立金の必要水準についての考え方 保障勘定本勘定の積立金は 政府再保険制度を廃止した平成 13 年度以前に締結された再保険契約 261

266 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 に基づく 再保険金の支払い等を行っているものであり 今後の再保険金の支払い等を勘案し 将来において必要となる金額を積み立てており 同積立金を取り崩し 再保険金の支払いを行っているところ 保障勘定本勘定の積立金は 平成 13 年度以前の自賠責保険契約分の再保険料を積み立てたものであり 自賠責保険の再保険金の契約に基づく支払の原資である 政府再保険による自賠責保険契約は 平成 13 年度末の契約をもって終了したが 自賠責保険の最長契約可能期間は6 0ヶ月であるため 政府再保険に係る自賠責保険金は 平成 18 年度末までの契約自動車の運行による事故について支払われることとなる また 後遺障害については 症状固定までに長期間を要する場合も多いことなどから 今後 当分の間 政府再保険による自賠責保険金の支払が行われることとなるが 新たな積立ては行わず いずれ費消するものである (7) 積立金の一般会計又は国債整保障勘定理基金への繰入れの可否及び理本勘定の積立金は 政府再保険制度を廃止した平成 13 年度以前に締結された再保険契約由に基づく 再保険金の支払い等を行っているものである 仮に一般会計又は国債整理基金への繰入れを行った場合 再保険契約に基づく支払義務のある再保険金の支払い等が行えなくなり 一般会計及び国債整理基金への繰入れをおこなうことは困難 (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金明細表のおいては 積立金の財源は再保険契約に係る再保険料等であり 同積立金かついての考え方ら 再保険費及保険費等の支払 を行う原則を明らかにしており その原則は引き続き維持することが適当と考えるが こうした考え方をよりわかりやすく記述する方法についてはご指摘を踏まえ 今後検討してまいりたい (9) 積立金の運用方法財政融資資金へ預託して運用している 特別会計に関する法律 ( 積立金及び資金の預託 ) 第 12 条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金に預託して運用することができる 262

267 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明保障勘定 ( 予算 1) ( 決算 2) 平成 15 年度 64,396 百万平成 15 年度 71,731 百万円平成 16 年度 67,689 百万平成 16 年度 68,977 百万円平成 17 年度 65,145 百万平成 17 年度 66,323 百万円平成 18 年度 62,666 百万平成 18 年度 63,656 百万円平成 19 年度 59,251 百万平成 19 年度 62,472 百万円 (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 2 過去に自動車ユーザーから徴収した賦課金の未支出分が歳計剰余金となっている 3 歳計剰余金の処理は 特会の翌年度歳入に繰入れ 本剰余金は 自動車損害賠償保障法に基づき 政府保障事業の財源に充てるため 自動車ユーザーから徴収した賦課金の未支出分であり その使途は 無保険車やひき逃げによる事故により自賠責保険の救済を受けることができない被害者を救済するため政府が被害者に保障金を支払い損害をてん補する政府保障事業等へ充当している 一般会計への繰入れなし 本剰余金は 自動車損害賠償保障法に基づき 政府保障事業の財源に充てるため 自動車ユーザーから徴収した賦課金の未支出分であり その使途は 無保険車やひき逃げによる事故により自賠責保険の救済を受けることができない被害者を救済するため政府が被害者に保障金を支払うことにより損害をてん補する政府保障事業等へ充当している 一般会計への繰入れ予定なし 自動車損害賠償保障法に基づき 政府保障事業の財源に充てるため 自動車ユーザーから徴収した賦課金の未支出分であり その使途は 無保険車やひき逃げによる事故により自賠責保険の救済を受けることができない被害者を救済するため 政府が被害者に保障金を支払うことにより損害をてん補する政府保障事業等へ充当している 263

268 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 該当なし本剰余金は 自動車損害賠償保障法に基づき 自動車ユーザーから徴収した賦課金収入の未支出分であり 平成 9 年度以降 政府保障事業の保障金支払に剰余金を充てることにより 自動車ユーザーが負担する賦課金額を低く抑え 自動車ユーザーへの還元を行っているところである その後の自賠責保険料の改定に際し 順次 自動車ユーザーへの還元拡大を図り 現在 賦課金は 自家用乗用自動車であれば2 年間で50 円となっている なお 平成 20 年度までの5か年で計約 101 億円の剰余金の圧縮を行ったところであり 今後も一層の剰余金圧縮を行っていくこととしている 圧縮する場合 その分を特会歳入の引き下げに充てる 該当なし財政融資資金へ預託している 特別会計に関する法律 ( 余裕金の預託 ) 第 11 条各特別会計において 支払上現金に余裕がある場合には これを財政融資資金に預託することができる 264

269 国土交通省 自動車安全特別会計 自動車検査登録勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について該当なし 2. 剰余金について項目 (1) 1 予算時の歳入歳出差額の見込み 2 決算上の歳計剰余金の金額とその発生原因 3 決算における歳計剰余金の処理及びその考え方 説明 1 予算時の歳入歳出差額の見込額 ( 単位 : 百万円 ) 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 10,404 8,599 10,725 12,497 8,613 歳入には前年度の剰余金が含まれる 2 決算上の剰余金の金額 ( 単位 : 百万円 ) 別紙 1 自動車検査登録勘定の剰余金の推移 のとおり ( 決算上の歳計剰余金の発生原因 ) 自動車検査登録勘定における歳入の主なものは 自動車ユーザーから納付された検査 登録手数料であるが この手数料収入は 当該年度の自動車新車販売台数や自動車保有台数に大きく影響されるものであり 予算時に想定していた検査 登録件数より実際の件数が増加する場合や当初予定していた事業が取り止めとなり 予定より執行額が抑えられた場合などには 剰余金が発生することとなる 3 自動車検査登録勘定における剰余金については 翌年度の歳入に繰り入れている これは 自動車検査登録勘定の歳入のほとんどが受益者である自動車ユーザーからの手数料収入で 265

270 あることから 自動車検査登録関係業務に充てることが受益と負担の関係から適当である なお 平成 19 年度末の剰余金を含めた今後の歳入を財源として 1 脱税や自動車の安全性に大きな影響を与える不正な二次架装の防止やリコールにつながる車両不具合の早期抽出といった課題に対応するための自動車検査の高度化 ( 全国 93 箇所 ) 2 自動車検査場の検査機器の老朽化等による検査コース閉鎖時間の増加に伴うユーザーサービスの低下に対応するため検査機器の老朽更新を行うこととしている (2) 一般会計への繰入れの実績の有無 自動車検査登録特別会計 ( 現 : 自動車検査登録勘定 ) において 特別会計に関する法律 附則第 259 条に基づき 自動車検査登録特別会計設立時に一般会計から帰属した土地等の現在価値に相当する金額について 平成 19 年度予算において一般会計の歳入に繰り入れを行った 1 帰属の経緯昭和 39 年に特別会計が設置された当時 自動車の検査及び登録事務は 全国の陸運局 ( 現在の運輸支局等 ) で行われており 特別会計の設立前に一般会計の財産として供用していたこれらの用地や庁舎等について 特別会計の設立とともに 区分経理の趣旨に則り 特別会計へ帰属させたものである 平成 19 年度予算において繰り入れた額 :2,853 百万円 (3) 一般会計への繰入れの予定の有無 (4) 1 剰余金と一般会計からの繰入額との関連性の有無 2 一般会計からの繰入額の実績 平成 21 年度予算において 剰余金を一般会計に繰り入れる予定はない なお 平成 20 年度の剰余金については 21 年度の歳入に繰り入れることとしており これらを財源として 1 自動車検査の高度化 2 検査機器の老朽更新を行うこととしている 自動車検査登録勘定においては 特別会計に関する法律 第 215 条第 2 項に基づき 自動車重量税の納付の確認及び税額の認定の事務に要する経費 の財源に限定して一般会計からの繰り入れを行っている これは 自動車重量税が車検の際に自動車の重量等に応じて課税されることから 自動車 266

271 の所有者が車検時に検査登録手数料と併せて簡便に納税できるように 全国の運輸支局等の窓口において自動車重量税の納付税額の認定等 ( 一般会計の業務 ) を行っているものである これにより 運輸支局等の通常の検査登録事務の一環として納付税額の確認等を行うことができ また 徴収手続きの簡素化という目的も同時に果たしているものである 具体的には 納付税額の確認等に要する人件費や事務費のうち 当該年度における必要額 ( 見合いの財源 ) を一般会計から繰入れているものであり 各年度において余剰は生じない 一般会計からの繰入額 ( 単位 : 百万円 ) 平成 15 年度平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度予算額 1,857 1,778 1,644 1,487 1,121 決算額 1,857 1,778 1,644 1,487 1,121 (5) 1 剰余金の水準に対する評価 2 剰余金を圧縮する方針の有無及び圧縮する場合の使途 (6)( 一般会計からの繰入がある特会について ) 剰余金を一般会計に繰り入れた上で 必要な金額を別途予算要求する方式への変更についての考え方 (7) 余裕金の運用方法及び資産の保有状況 自動車検査登録勘定の歳入については 近年の自動車保有台数の傾向を分析した結果 保有台数が減少し歳入額も減少することが見込まれている 一方 1 脱税や自動車の安全性に大きな影響を与える不正な二次架装の防止やリコールにつながる車両不具合の早期抽出といった課題に対応するための自動車検査の高度化 ( 全国 93 箇所 ) 2 自動車検査場の検査機器の老朽化等による検査コース閉鎖時間の増加に伴うユーザーサービスの低下に対応するため検査機器の老朽更新を行うことが必要であり 剰余金は圧縮される 前述 (4) のとおり 自動車検査登録勘定における一般会計からの繰入金の余剰は生じていない状況である また 自動車検査登録勘定の歳入のほとんどが受益者である自動車ユーザーからの手数料収入であることから 一般会計と経理を区分して 受益と負担の関係を明確にすることが必要である 年度の途中に一時的に歳入金に余裕が生じた場合には 特別会計に関する法律 第 11 条の規定に基づき 短期間 (1ヶ月 ~6ヶ月単位 ) で財政投融資資金に預託を行っている 267

272 別紙 1 自動車検査登録勘定の剰余金の推移 ( 億円 ) H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 ( 年度 ) ( 単位 : 百万円 ) H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 剰余金 19,328 16,080 15,807 16,851 16,558 14,273 13,703 14,738 15,102 14,245 14,430 平成 18 年度剰余額のうち特別会計に関する法律の規定により 2,853 百万円は平成 19 年度一般会計へ繰入れ

273 国土交通省 自動車安全特別会計 自動車事故対策勘定 1. 積立金 ( 資金を含む ) について項目説明 (1) 積立金の目的自動車事故対策勘定自動車事故の被害者保護を図るため 積立金の運用益を財源として 事故による重度後遺障害者等の被害者救済対策及び事故発生防止対策を安定的に実施するために積立金として積み立て 参考 特別会計に関する法律 附則第 62 条第 1 項自動車事故対策勘定において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 自動車事故対策計画を安定的に実施するために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする (2) 積立金の原資自動車事故対策勘定平成 13 年度末の政府再保険制度廃止までに自動車ユーザーが負担した自賠責保険の再保険契約に係る再保険料から生じた累積運用益である 一般会計からの財政支出はない 平成 13 年度の自動車損害賠償保障法改正時に 政府再保険制度廃止までに自動車ユーザーが負担した自賠責保険の再保険契約に係る再保険料から生じた累積運用益 ( 約 1 兆 9,400 億円 ) について (1) 政府再保険から生じる運用益については これまでも ユーザーによる保険料負担の軽減と被害者救済対策などに充てられてきており 制度改正時に残る運用益も この二本柱にバランス良く用いる必要がある 268

274 (2) 具体的に比率を決定するに当たっては 1 再保険の運用益については ユーザーによる保険料負担の軽減に充てることを基本とし 2 運用益を活用した被害者救済対策などの充実に充てる必要があること等を勘案して 20 分の 11( 約 1 兆 700 億円 ) をユーザー負担額の軽減に 20 分の 9( 約 8,700 億円 ) を被害者救済対策等に充てることとした また 被害者救済対策等に充てることとされた 20 分の 9 については 積立金として積み立て その運用益を財源として 事故による重度行為障害者等の被害者救済対策及び事故発生防止対策を安定的に実施することが予定された なお ユーザー負担額の軽減に充てることとした 20 分の 11 については 保険料等充当交付金による自賠責保険料負担の軽減措置を平成 14 年度から実施し 平成 19 年度契約分をもって完了した (3) 積立金の金額の推移自動車事故対策勘定平成 15 年度 241,500 百万円平成 16 年度 284,500 百万円平成 17 年度 273,700 百万円平成 18 年度 262,700 百万円平成 19 年度 251,400 百万円平成 20 年度 245,330 百万円 約 8,700 億円のうち 一般会計への繰入金 ( 平成 6 年度及び7 年度にいわゆる財政特例法に基づき実施され 後日 繰り戻されることが法定されているもの ) 等を除いたものを積立金として積み立てた ( 最近では 平成 15 年度に 508 億円の繰戻しがなされている ) (4) 積立金取り崩しの実績自動車事故対策勘定 ( 予算 ) ( 決算 ) 平成 15 年度 13,852 百万円平成 15 年度 13,852 百万円 269

275 (5) 積立金の必要水準についての考え方 (6) 積立金の必要水準に照らした際の現在の積立金の金額の評価 (7) 積立金の一般会計又は国債整理基金への繰入れの可否及び理由 平成 16 年度 12,679 百万円平成 16 年度 11,834 百万円平成 17 年度 12,163 百万円平成 17 年度 11,578 百万円平成 18 年度 12,090 百万円平成 18 年度 11,380 百万円平成 19 年度 12,161 百万円平成 19 年度 11,533 百万円平成 20 年度 10,176 百万円平成 20 年度 - 百万円積立金の取り崩しの使途は 事故による重度後遺障害者等の被害者救済対策及び事故発生防止対策の実施である ( 予算上の取り崩しと決算上の取り崩しの使途は同じ ) 自動車事故対策勘定事故による重度後遺障害者等の被害者救済対策及び事故発生防止対策は 自動車損害賠償保障法により安定的に事業を行っていくこととされており そのため 本勘定は 積立金の運用益を財源として実施することを予定したが 同勘定から一般会計への繰入金 ( 平成 19 年度末 5,173 億円 ) があり 現在の積立金の運用益のみでは事業費 ( 平成 20 年度予算額 152 億円 ) の財源をまかなえず 積立金を取り崩して事業を実施しているところ なお この繰入金については 繰り戻されることが法律に定められているところ 自動車事故対策勘定同勘定を設定した際 積立金の運用益を財源に事業を実施することを予定したが 現在 運用益のみでは事業費をまかなえず 積立金を取り崩して事業を実施しているところである 自動車事故対策勘定自動車事故による被害者救済対策等の事業は 事故の原因者が自動車ユーザーであり原因者負担とすることが適当であること 及び被害者の保護を図ることによりユーザーもメリットを受けること等から 政府再保険制度時代から ユーザーが負担した保険料の運用益を財源としてきたところ 政府再保険制度廃止後の被害者救済対策等についても 以上のような考え方に基づき 引き続き自動車ユーザーが負担した自賠責保険料の累積運用益を財源として実施しているところ したがって 仮に積立金を取り崩して同勘定を廃止するのであれば 一般会計に繰り入れ 270

276 るのではなく 保険料の累積運用益の 20 分の9の原資の負担者である自動車ユーザーに全額還元することが必要である その上で 被害者救済対策等に充当する財源については 自動車ユーザーからの費用負担を新たに求める等の措置が必要である なお 現在 積立金が被害者救済対策等の原資となっていることから 同積立金の一般会計への繰り入れは これまでの経緯に鑑みて 被害者保護の大幅な後退と受け止められ 被害者の理解を得ることが困難となると考えられる (8) 積立金明細表の記述の改善に積立金明細表においては 積立金は 再保険契約に係る再保険料等が財源の原資としているついての考え方ことから 被害者保護増進及び自動車事故防止対策 の推進を図ることを通じて自動車ユーザーへの還元を図ることの原則を記述しており この原則は引き続き維持することが適当と考えるが こうした考え方をよりわかりやすく記述する方法についてはご指摘を踏まえ 今後検討してまいりたい (9) 積立金の運用方法財政融資資金へ預託して運用している 特別会計に関する法律 ( 積立金及び資金の預託 ) 第 12 条各特別会計の積立金及び資金は 財政融資資金へ預託して運用することができる (10) かつての自動車ユーザーが自賠責保険制度は 強制保険であることから ノーロス ノープロフィットの原則 ( 保険負担した財源を活用し 今後も被者に損失も利益も与えない ) に立脚した制度であり 受益と負担の関係をユーザー全体で長害者対策事業を行うことについての考え方期的に保持させている すなわち 保険料率は収支均衡となるよう算出されるにもかかわらず 損害率等の予測のずれにより結果的に生ずる収支残は 保険会社に帰属させず 将来の保険料率の引き下げに充当することにより 自動車ユーザーに還元し 長期的に収支を均衡させている 政府再保険廃止時の累積運用益については 保険料の一部を保険料等充当交付金として補助することによりユーザー還元を行い 平成 20 年 4 月に自賠責保険料を24.1% 引き下げた際は 引き下げ原資として 保険会社にある累積運用益等 (1 兆 521 億円 ) を充当したところで 271

277 あり 累積運用益を現在 将来のユーザーへ還元することで収支を均衡させている ( 注 ) 政府再保険廃止までは 収支均衡水準の保険料率よりも低廉な保険料率を設定し 赤字となる保 険金の支払いに累積運用益等を充当してユーザーに還元し 収支を均衡させていた 被害者救済対策等事業についても 受益と負担の関係をユーザー全体で長期的に保持する点は同様であり 累積運用益を財源としている すなわち 被害者救済対策等事業は 事故の原因者が自動車ユーザーであり 原因者負担とすることが適当であること 及び被害者の保護を図ることによりユーザーもメリットを受けること等から 政府再保険制度の時代から ユーザーが負担した保険料の運用益を財源として事業を行っており 現在も同様である また 政府再保険廃止にあたり 累積運用益は全てユーザーに還元し 被害者救済対策等の経費は新たに現在のユーザーから負担を求めることについても検討が行われたが 1 ユーザーに運用益を還元する一方でユーザーに新たに負担を求める二重行為は有意でなく 運用益が国にあるにも関わらず新たな負担を課することについて ユーザーの理解を得ることは困難であること 2 また 被害者側からも累積運用益を財源に安定的に事業を実施すべきとの強い要請があったところ これらも踏まえ 累積運用益を活用して被害者救済対策の事業を実施することとしたものである 272

278 Ⅱ 特別会計の概要

279 交付税及び譲与税配付金特別会計の概要 交付税及び譲与税配付金勘定 概要この会計は 特定の事業の収支を経理するいわゆる事業特別会計とは異なり 地方交付税 地方特例交付金及び地方譲与税の配布に関する経理を明確にするために設けられたいわゆる整理区分特別会計である 設立年 : 昭和 29 年 主な内容 (1) 地方交付税交付金地方交付税法等に基づき 地方団体間の財源の均衡化を図り 地方行政の計画的な運営を保障するため 国税 5 税の一定割合を原資として 地方交付税を地方団体に交付 (2) 地方特例交付金 1 児童手当特例交付金児童手当の拡充に伴う費用についての地方団体の負担の増大に対処するため 地方公共団体に交付 2 減収補てん特例交付金個人住民税における住宅借入金等特別税額控除の実施に伴う減収額を補てんするため 地方公共団体に交付 3 特別交付金恒久的減税に伴う地方税の税収の一部を補てんするための減税補てん特例交付金に代わるものとして 地方公共団体に交付 (3) 地方譲与税譲与金地方道路税 石油ガス税 航空機燃料税 自動車重量税 特別とん税及び地方法人特別税の収入の全部又は一部を地方団体に譲与 ( 地方法人特別譲与税は平成 21 年度から譲与することとしている ) 過去 3 年間の歳入の推移 ( 単位 : 百万円 ) 歳入の内訳平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 一般会計からの繰入 17,440,562 16,700,970 14,931,618 租税 1,847,530 3,724, ,434 借入金 51,734,529 52,282,054 33,617,295 前年度剰余金 1,755,374 2,018,256 2,014,822 雑入 歳入合計額 72,778,264 74,726,030 51,277,223 過去 3 年間の歳出の推移 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 歳出額 70,760,008 72,711,208 50,130,990 過去 3 年間の剰余金の推移 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 剰余金額 2,018,256 2,014,822 1,146, 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い特別会計に関する法律第 8 条第 1 項の規定により 交付税及び譲与税配付金特別会計の翌年度の歳入に組み入れられ 地方交付税交付金及び地方譲与税譲与金の財源として使用 273

280 一般会計 ( 総務省 ) ( 項 ) 地方交付税交付金 151,401 ( 繰入 ) 交付税及び譲与税配付金特別会計の仕組み ( 平成 20 年度当初予算ベース ) 歳入 交付税及び譲与税配付金勘定 歳出 509, ,736 一般会計より受入 地方交付税交付金 156, ,061 ( 交付 ) ( 単位 : 億円 ) 地方公共団体へ ( 項 ) 地方特例交付金 4,735 借入金 336,173 地方特例交付金 4,735 国債整理基金特別会計へ繰入 341,884 ( 交付 ) ( 繰入 ) 国債整理基金特別会計 租税 ( 組入 ) 地方道路税石油ガス税自動車重量税航空機燃料特別とん税地方法人特別税雑収入前年度剰余金受入 地方道路譲与税譲与金 2,962 2,998 石油ガス譲与税譲与金 自動車重量譲与税譲与金 3,575 3,601 航空機燃料譲与税譲与金 特別とん譲与税譲与金 事務取扱費等 5 3 予備費 0 26 譲与税 20 年度未譲与 10,126 1,668 ( 譲与 ) ( 繰入 ) 地方公共団体へ 翌年度へ 各係数は 単位未満を四捨五入したものであり 合計額が一致しないものがある 274

281 交付税及び譲与税配付金特別会計の仕組み ( 平成 21 年度要求ベース ) 交付税及び譲与税配付金勘定 歳入 歳出 一般会計 ( 総務省 ) ( 繰入 ) 517, ,555 ( 交付 ) 一般会計より受入 地方交付税交付金 ( 項 ) 地方交付税交付金 158, , ,758 ( 単位 : 億円 ) 地方公共団体へ ( 項 ) 地方特例交付金地方特例交付金 ( 交付 ) 4,735 4,735 国債整理基金特別会借入金計へ繰入 ( 繰入 ) 国債整理基金特別会計 336, ,884 租税 ( 組入 ) 地方道路税地方道路譲与税譲与金 ( 譲与 ) 2,900 2,915 石油ガス税石油ガス譲与税譲与金 自動車重量税自動車重量譲与税譲与金 3,561 3,560 航空機燃料航空機燃料譲与税譲与金 特別とん税特別とん譲与税譲与金 地方法人特別税地方特別法人譲与税譲与 12,884 11,960 雑収入事務取扱費等 3 0 予備費 26 前年度剰余金受入譲与税 21 年度未譲与 ( 繰入 ) 3,020 3,900 地方公共団体へ 翌年度へ 各係数は 単位未満を四捨五入したものであり 合計額が一致しないものがある また この概算要求は 国の概算要求基準等を前提とした仮置きの計数によるものであり 今後 経済情勢の推移 人事院勧告の取扱い 税制改正の内容 国の予算編成の同行を踏まえ 地方財政収支の状況等について検討を加え 概算要求の修正を行う 275

282 交付税及び譲与税配付金特別会計 ( 交通安全対策特別交付金勘定 ) 目的 概要交通反則通告制度に基づき納付される反則金収入を原資とした 地方公共団体が単独で行う道路交通安全施設整備に要する経費に充てるための財源としての交通安全対策特別交付金の交付に関する経理 沿革交通安全対策特別交付金制度は 昭和 42 年の道路交通法の一部を改正する法律 ( 昭和 42 年法律第 126 号 ) により創設 昭和 58 年 地方交付税法等の一部を改正する法律 ( 昭和 58 年法律第 36 号 ) により交付税及び譲与税配付金特別会計法 ( 昭和 29 年法律第 103 号 ) の一部が改正され 同交付金の経理は同会計で行われることとなった ( 交付税及び譲与税配付金特別会計法は 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) により廃止 ) 過去 3 年間の決算額の推移 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 歳 入 97,893 96,136 88,584 交通反則者納金 86,484 78,046 76,504 前年度剰余金受入 11,407 18,042 11,986 雑収入 歳 出 79,851 84,149 82,930 交通安全対策特別交付金 79,232 83,545 82,373 諸支出金 予備費 歳計剰余金 18,042 11,986 5,654 平成 19 年度に発生した剰余金については 20 年度の歳入に繰り入れている 276

283 交通安全対策特別交付金勘定における資金の流れ歳入 20 年度予算額 81,600 百万円 21 年度要求額 85,248 百万円 歳出 20 年度予算額 75,497 百万円 21 年度要求額 79,252 百万円 交通反則者納金 20 年度予算額 77,007 百万円 21 年度要求額 77,802 百万円 ( 特別会計に関する法律附則第 3 条第 1 項第 1 号 ) 交通安全対策特別交付金勘定 交通安全対策特別交付金 20 年度予算額 74,768 百万円 21 年度要求額 78,550 百万円 ( 特別会計に関する法律附則第 3 条第 1 項第 2 号 ) 前年度剰余金受入等 20 年度予算額 4,593 百万円 21 年度要求額 7,446 百万円 諸支出金等 20 年度予算額 729 百万円 21 年度要求額 703 百万円 277

284 登記特別会計の沿革と今後の予定 目的 沿革 概 要 登記特別会計は昭和 60 年 7 月に創設 登記申請, 登記簿謄抄本の交付申請等の大幅な増加に対処するには, 早急に登記のコンピュータ化を図るなど事務処理体制の抜本的改革を図る必要があり, これに要する経費を登記関係手数料として登記関係経費に充てることを明確にするために設置 登記特別会計の主な収入 1 登記情報管理事務経費は, 受益者負担の原則に基づく登記事項証明書の交付等の手数料収入 2 所有権移転等の登記申請の審査に要する登記審査事務経費は, 一般会計からの繰入れ これらは, 登記所職員の人件費, 登記情報システムの運営 移行経費などの事務取扱費, 登記所の施設整備費等に充てられている 今後の予定 登記特別会計の一般会計への統合平成 18 年 5 月に成立したいわゆる 行政改革推進法 において, 登記特別会計については, 特別会計において経理されている事務及び事業の合理化及び効率化を図るとともに, 不動産登記法第 14 条第 1 項の地図を整備するために必要な措置を講じつつ, 平成 22 年度末において一般会計に統合する ものとされている ( 同法第 34 条 ) これを受けて, 平成 19 年 3 月に成立した 特別会計に関する法律 により, 登記特別会計については, 平成 22 年度末日までの期間に限り設置するものとされている ( 同法附則第 67 条 ) 登記特別会計における重点施策の実施平成 22 年度末の一般会計への統合を前提として, 登記情報システムの再構築や地図情報システムの導入といった施策を着実に遂行していくほか, 登記事項証明書等交付事務の包括的民間委託による合理化, 登記所の統廃合の前提となる受入れ登記所の施設整備, 登記所備付地図作成作業についても, 積極的に取り組んでいくこととしている 2781/3

285 登記特別会計における資金の流れ 登記申請等事件 < 歳入予算 > 20 年度予算 1,899 億円 21 年度要求 1,822 億円 < 歳出予算 > 20 年度予算 1,730 億円 21 年度要求 1,761 億円 登記審査事務 受 審 付 査 登記記入 登録免許税 繰入財源 一般歳入 一般会計から繰入 689 億円 一般会計から繰入 695 億円 登記 最終審査 登記識別情報交付 参考平成 19 年度登録免許税決算 6,359 億円一般会計からの繰入決算 685 億円 事務 登記簿地図等 コンピュータ 磁気ディスク 交付 特定財源 登記手数料収入 926 億円 登記手数料収入 902 億円 事務取扱費 1,644 億円 事務取扱費 1,649 億円 登記情報管理事務 閲覧 受付 証明書請求等事件 認証 作成 手数料 参考平成 19 年度登記手数料決算 921 億円 前年度剰余金 282 億円 雑収入 2 億円 前年度剰余金 223 億円 雑収入 2 億円 施設整備費等 86 億円 施設整備費等 112 億円 2792/3

286 歳入 歳出 剰余金 ( 決算 ) の推移 年度 歳入 歳出 決算上の剰余金 平成 17 年度 登記手数料収入 1,038 事務取扱費 1,642 一般会計から繰入 712 施設整備費 59 雑収入 2 前年度剰余金 219 合計 1,971 1, 平成 18 年度 登記手数料収入 1,023 事務取扱費 1,597 一般会計から繰入 698 施設整備費 25 雑収入 2 前年度剰余金 271 合計 平成 19 年度 登記手数料収入 921 事務取扱費 1,554 一般会計から繰入 685 施設整備費 54 雑収入 2 前年度剰余金 335 合計 1,943 1, 端数処理の関係で合計等が一致しない場合がある 1,994 1, 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取扱い 剰余金の翌年度の歳入への繰入れ ( 特別会計に関する法律第 8 条第 1 項 ) 各特別会計における毎会計年度の歳入歳出の決算上の剰余金を生じた場合 当該特別会計の翌年度の歳入に繰り入れる 剰余金の使途 登記特別会計の安定的な運用のためには, 一定程度の剰余金が必要 また, 平成 22 年度末に一般会計に統合するまでの間に, 次の一時経費約 250 億円が必要 1 登記情報システムの再構築経費,2 地図情報システムにおける移行経費など ( 単位 : 億円 ) 備考 決算上の剰余金のうち 38 億円は, 平成 19 年度一般会計の歳入へ繰り入れた 剰余金処分の考え方登記特別会計は受益者負担を原則とする特別会計であることから, 仮に必要な施策を実施した上でなお剰余金が生じる場合には, 手数料引下げなどにより受益者に還元すべき 280 3/3

287 地震再保険特別会計 目的 概要 地震再保険特別会計は 地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的として 民間保険会社が負う地震保険責任を政府が再保険し 再保険料の受け入れ 管理 運用のほか 民間のみでは対応できない巨大地震発生の際には 再保険金の支払を行う 歳入歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 18 年度 19 年度 20 年度 歳入再保険料収入 51,886 62,237 55,435 雑収入 12,152 12,766 13,670 合計 64,038 75,003 69,105 歳出 64,038 75,003 69,105 剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 ( 見込 ) 剰余金 58,697 61,231 64,093 積立金 ( 資金を含む ) 944,041 1,002,738 1,063,969 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 再保険金の支払を要する地震の発生に備えるため歳計剰余金を積立金に積み立てる 特別会計に関する法律 ( 平 法 23) ( 積立金 ) 第 34 条地震再保険特別会計において 毎会計年度の歳入歳出の決算上剰余金を生じた場合には 当該剰余金のうち 再保険金並びに借入金の償還金及び利子に充てるために必要な金額を 積立金として積み立てるものとする 積立金の性格 受益者負担による保険制度であり 積立金を他の目的で使用することは不適当 超長期で収支均衡する制度であり 責任準備金の積立てが不可欠 現在の積立金は 必要額 ( 関東大震災級の地震が発生した場合の再保険金支払い額は約 4.4 兆円と試算 ) に対して大幅に不足 ( 注 ) 各々の計数において百万円未満を四捨五入している 沿革 昭和 41 年 5 月新潟地震 ( 昭和 39 年 6 月 ) を契機として地震保険制度及び地震再保険特別会計創設 当初は 住宅 店舗総合保険に自動付帯 昭和 55 年 7 月宮城県沖地震 ( 昭和 53 年 6 月 ) を契機として 半損まで担保範囲を拡大し 引受方法の原則自動付帯への統一等の改正を実施 平成 3 年 4 月一部損まで担保範囲を拡大 平成 8 年 1 月阪神 淡路大震災 ( 平成 7 年 1 月 ) を契機として 引受限度額の引上げ 家財の損害認定方法及び半損の支払割合の改善を実施 平成 13 年 4 月料率改定 住宅の耐震等級及び建築年に応じた割引制度の導入 平成 19 年 10 月料率改定 免震建築物及び住宅耐震診断に応じた割引制度の導入 281

288 地震再保険特別会計 地震再保険特別会計の資金の流れ (69,105) 歳入総額 67,217 (69,105) 歳出総額 67,217 ( 単位 : 百万円 ) 保険会社 ( 元受保険会社 ) 再保険料 日本地震再保険株式会社 再保険料収入 (55,435) 54,277 再保険料のうち約 50% ( 政府再保険割合 ) 地震再保険特別会計 (13,563) 12,841 再保険費 (68,998) 67,118 雑収入 ( 預託金利子収入等 ) (13,670) 12,940 (107) 100 (107) 事務取扱費等 100 ( 注 ) 上段 ( ) 書は 20 年予算額 下段は 21 年度要求額を記載している 282

289 国債整理基金特別会計 目的 概要 国債整理基金特別会計は 一般会計において発行された公債を中心に 国全体の債務の整理状況を明らかにすることを目的とした整理区分会計であるとともに 定率繰入れ等の形で一般会計から資金を繰入れ 普通国債等の将来の償還財源として備える 減債基金 の役割を担っている 歳入歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 18 年度 19 年度 20 年度 歳入一般会計より受入 ( 除く特定財源 ) 18,761,560 20,998,807 20,163,230 一般会計より受入 ( 特定財源 ) 特定財源 ( 特別会計直入分 ) 223, , ,500 交付税及び譲与税配付金特別会計より受入等 97,031,800 57,584,163 68,631,287 公債金 103,262,104 94,806,000 92,542,000 配当金収入 - - 2,814 運用収入 321, , ,221 雑収入 91,269 95, ,798 前年度剰余金受入 30,048,054 25,020,286 20,000,000 合計 249,739, ,023, ,898,850 歳出 224,739, ,023, ,898,850 剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 ( 見込 ) 剰余金 34,506,038 34,901,800 28,334,964 積立金 ( 資金を含む ) 11,416,913 12,644,737 11,112,839 ( 注 ) 各々の計数において百万円未満を四捨五入している 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 国債整理基金特別会計の歳計剰余金は 減債基金 としての基金残高 ( 約 11 兆円 ) と借換債の前倒し発行 (= 前倒債 ) による発行収入金 ( 約 17 兆円 ) により構成されており 特別会計に関する法律第 8 条第 1 項の規定により全額翌年度の歳入に繰り入れられ 翌年度以降の国債の償還に充てられる 沿革 明治 39 年 国債整理基金特別会計法施行 昭和 43 年 国債整理基金特別会計法の一部改正 ( 定率繰入を基本とする現行減債制度を確立 ) 昭和 60 年 国債整理基金特別会計法の一部改正 ( 短期国債 借換債前倒し発行の導入 ) 283

290 国債整理基金特別会計 歳入総額 (201,898,850) 192,686,377 国債整理基金特別会計の資金の流れ ( 単位 : 百万円 ) 歳出総額 (181,898,850) 172,686,377 その他特別会計より受入 (68,631,287) 63,158,465 国債整理支出 (181,797,282) 172,584,819 一般会計より受入 (20,163,230) 22,441,711 その他 (562,333) 712,554 前年度剰余金収入 (20,000,000) 20,000,000 国債整理基金特別会計 ( 内訳 ) 債務償還費 (168,070,355) 157,352,654 利子及割引料 (13,554,241) 15,093,262 その他 (172,685) 138,903 公債金収入 (92,542,000) 86,373,647 事務取扱費 (1,568) 1,558 地方道路整備臨時貸付金社会資本整備事業特別会計道路整備勘定へ繰入 (100,000) 100,000 前倒債発行分 (21 年度 20 年度 )20,000,000 (22 年度 21 年度 )20,000,000 ( 注 ) 上段 ( ) 書は 20 年予算額 下段は 21 年度要求額を記載している 284

291 財政投融資特別会計 財政融資資金勘定 目的 概要財政融資資金は 財政投融資計画の一環として 財投債等により資金調達を行い 中小零細企業 教育 社会福祉関係等様々な分野に対して民間金融では困難な長期 低利の資金の供給を行っており 財政投融資特別会計財政融資資金勘定は この財政融資資金の運用に関する経理を明確にすることを目的としている 当勘定では 貸付金の利息収入などの資金運用収入 公債金等を主な歳入とし 公債金の償還 利払い等のための国債整理基金特会へ繰入 事務取扱費等を主な歳出としている 歳入歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 18 年度 19 年度 20 年度 歳入資金運用収入 7,538,202 6,424,719 5,237,120 公債金 27,200,000 18,600,000 8,400,000 財政融資資金より受入 26,016,686 15,921,228 18,295,674 積立金より受入 12,000,000-9,800,000 その他 85, , ,417 合計 72,840,119 41,212,677 42,264,210 歳出 70,396,502 39,038,320 40,284,274 剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 ( 見込 ) 剰余金 3,950,797 2,839,985 2,483,877 積立金 ( 資金を含む ) 22,449,338 14,400,136 17,240,121 (23,688,902) (15,299,608) (17,869,128) ( 注 1) 積立金等の金額欄の下段 ( ) 書きについては 当勘定の貸借対照表における金利変動準備金 ( 特別会計に関する法律 第 56 条の繰越利益 ) の金額である ( 注 2) 各々の計数において百万円未満を四捨五入している 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 前年度剰余金については 将来生じる損失に備え 当勘定の財務の健全性を確保できるよう 金利変動準備金として積み立てられることとされている ただし 一定の金額を超える額については 予算の定めるところにより 国債整理基金特別会計へ繰り入れることができることとされている 積立金等の水準に関する考え方 金利変動準備金として 財政投融資特別会計財政融資資金勘定の資産の合計額の 50/1000 に相当する額を上限とし 積み立てることとしている 沿革 昭和 26 年資金運用部特別会計として設置 平成 13 年財政融資資金特別会計に改称財政融資資金は 郵貯 年金の預託義務の廃止し 市場から財投債により能動的に資金調達を行い 厳格な審査により真に必要な事業に貸し付けることとし 市場原理との調和の観点から ALM( 資産 負債管理 ) の進展を図る等の抜本的な改革を実施 平成 20 年財政投融資特別会計財政融資資金勘定特別会計に関する法律により 産業投資特別会計産業投資勘定が財政融資資金特別会計に移管され 名称を財政投融資特別会計とした上で財政融資資金勘定及び投資勘定に区分 285

292 財政投融資特別会計 財政融資資金勘定 ( 単位 : 百万円 ) 歳入総額 (42,264,210) 35,786,598 歳出総額 (40,284,274) 34,711,863 資金運用収入 (5,237,120) 4,187,373 預託金利子等 諸支出金 (1,349,517) 1,171,772 財政融資資金より受入 (18,295,673) 19,618,930 積立金より受入 (9,800,000) 3,037,600 雑収入 (31,417) 42,695 財政融資資金勘定 特別会計に関する法律 第 58 条第 3 項の規定による繰入 公債の償還金 利子等の繰入 国債整理基金特別会計へ繰入 (29,028,007) 23,634,093 事務取扱費等 (6,750) 5,998 信託受益権等譲渡収入 (500,000) 500,000 公債金 (8,400,000) 8,400,000 剰余金 (1,979,936) 1,074,735 証券化貸付金債権元本相当額の繰入 (1,500,000) 1,500,000 財政融資資金へ繰入 (9,900,000) 9,900,000 積立金 < 財投機関 > 特別会計政府関係機関地方公共団体等 運用 回収 財政融資資金 預託 払戻し < 預託機関 > 特別会計等 ( 注 ) は歳計外の資金の流れ ( 注 ) 上段 ( ) 書は 20 年予算額 下段は 21 年度要求額を記載している 286

293 財政投融資特別会計の金利変動準備金について 1. 金利変動準備金の必要性 財政融資資金は 利ざやをとらずに収支相償で融資を実施 近年の歴史的低金利の継続により 毎年度利益が発生しているが 今後の金利変動による損失に備えて 利益を金利変動準備金として積み立てる必要 運用利回り 2.23% (19 年度実績 ) < 貸借対照表 > 資産負債 貸付金等 財投債 預託金等 金利変動準備金 調達金利 1.47% (19 年度実績 ) 総資産 50/1000 以内 金利情勢によって 運用利回り 調達金利は変動 運用利回り > 調達金利 利益は金利変動準備金に積立て 運用利回り < 調達金利 損失は金利変動準備金から取崩し 2. 金利変動リスクの減少と準備率の引き下げ 平成 13 年度の財投改革で郵貯 年金積立金の預託義務が廃止されたが 平成 19 年度で預託払戻しが終了し 基本的に財投債が主たる資金調達手段になり 資産構造に合わせた資金調達が可能になったこと等により 平成 20 年度以降 金利変動リスクは相当程度減少 ただし 1 貸付は財投機関のニーズに応じて 様々な期間を設定しているのに対して 財投債発行は 調達コストの観点から ある程度の発行規模を確保するため 現在 2 年 5 年 10 年 20 年 30 年の年限に限られていること 2 貸付が元利均等償還型のキャッシュフローとなるのに対して 財投債が満期一括償還型であること 3 郵貯 年金以外の預託金が相当額残っていること等から 一定の金利変動リスクは残る 改革前 (~ 平成 12 年度 ) (7 年間の経過措置期間 ) 30 年 改革後 ( 平成 20 年度以降 ) 30 年 貸付 貸付 調達 ( 預託金 ) 7 年 5 年 金利変動リスクが大 287 調達 ( 財投債 ) 5 年 10 年 5 年 2 年 30 年 20 年 金利変動リスクが小

294 金利変動リスクが減少したことを踏まえ 様々な金利シナリオでシミュレーションした結果 平成 20 年度において準備率の上限を引下げ 100/ /1000 ( 政令改正 ) この結果 平成 20 年度当初予算において 金利変動準備金の上限 (50/1000) を超える額 9.8 兆円を取り崩し 特別会計法に基づき国債整理基金特別会計に繰り入れることとされた 最近の金利変動準備金の状況 17 年度末 18 年度末 19 年度末 20 年度末 ( 見込み ) 金利変動準備金 23.7 兆円 15.3 兆円 17.9 兆円 10.2 兆円 準 備 率 70/ / / /1000 ( 金利変動準備金 / 総資産 ) < 上限 100/1000> < 上限 100/1000> < 上限 100/1000> < 上限 50/1000> 立法措置により 18 年度に 12 兆円を国債整理基金特別会計に繰入れ シミュレーションの概要準備率の上限を下記の 3 ケースとした場合の 20 年度以降の収支及び繰越利益等の動向を推計 将来の金利動向については モンテカルロ シミュレーションにより 3,000 本のランダムな金利シナリオを発生 推計結果 : 繰越利益が赤字化する金利シナリオの発生本数 金利変動準備金の上限 1000 分の 分の 分の 60 信頼区間 99% 35 本 3 本 0 本 ( 参考 ) 全体 65 本 24 本 4 本 288

295 財政投融資特別会計 投資勘定 目的 概要産業投資は 産業の開発及び貿易の振興のために 財政投融資計画の一環として行う投資であり 財政投融資特別会計投資勘定は この産業投資の経理を明確にすることを目的としている 当勘定では 政府保有株式の配当金 株式売却収入 財投機関からの国庫納付金等を主な歳入とし 産業の開発及び貿易の振興のための産業投資支出 事務取扱費等を主な歳出としている 歳入歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 18 年度 19 年度 20 年度 歳入運用収入 39,706 39,554 67,219 前年度剰余金受入 125,291 72,438 88,673 その他 合計 164, , ,892 歳出 164, , ,892 剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 ( 見込 ) 剰余金 167, , ,639 積立金 ( 資金を含む ) 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 投資勘定については 剰余金が発生した場合 積立金として積み立てることなく 全て翌年度の歳入に繰り入れている また 予算編成の際に前年度の剰余金の発生が見込まれる場合には これを歳入として見込み 歳入が産業投資支出等を上回る場合には 予算で定めるところにより 一般会計への繰入れを行っている ( 注 ) 各々の計数において百万円未満を四捨五入している 沿革 昭和 28 年 : 産業投資特別会計の設置昭和 60 年 : 産業投資特別会計法の改正日本電信電話 日本たばこ産業 の株式を 一般会計から産業投資特別会計に帰属させて当会計の財源基盤を充実させた また 産業投資特別会計から一般会計への繰入規定が追加された ( 注 ) 昭和 60 年までは 必要に応じ法律を定め 一般会計への繰入を行っていた 平成 20 年 : 特別会計に関する法律により財政融資資金特別会計に移管され 名称を財政投融資特別会計とした上で 財政融資資金勘定と投資勘定に区分 289

296 財政投融資特別会計 投資勘定 歳入総額 (155,892) 159,496 償還金収入 (1,524) 1,060 歳出総額 (155,892) 159,496 ( 単位 : 百万円 ) 利子収入 (148) 286 産業投資支出 ( 貸付金 出資金 ) 出資回収金 (16,600) - (104,000) 159,200 納付金 (6,445) 2,640 配当金収入 (42,502) 70,282 投資勘定 事務取扱費等 (92) 96 前年度剰余金受入 (88,673) 85,229 一般会計へ繰入 (51,600) - 雑収入 (0) 0 予備費 (200) 200 ( 注 ) 上段 ( ) 書は 20 年予算額 下段は 21 年度要求額を記載している 290

297 外国為替資金特別会計 目的 概要 外国為替資金特別会計は 外国為替相場の安定を確保するため 政府が実施する外国為替等の売買 ( 為替介入等 ) 等を円滑 にするために置かれた外国為替資金の運営に関する経理を明確にするため 特別会計に関する法律 ( 平 19 法 23) に基づき設置 歳入歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 18 年度 19 年度 20 年度 歳入外国為替等売買差益 150, , ,000 運用収入 3,042,203 3,787,206 4,025,260 雑収入 その他合計 3,192,205 3,917,215 4,145,270 歳出 1,056,328 1,501,109 1,621,865 剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 ( 見込 ) 剰余金 2,965,341 3,532,230 3,926,784 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 平成 19 年度における剰余金 3.9 兆円は 積立金に 2.1 兆円を積み立て 1.8 兆円を平成 20 年度の一般会計の歳入に繰入 積立金 14,209,102 15,552,443 17,455,673 ( 注 ) 各々の計数において百万円未満を四捨五入している 沿革 昭和 26 年外国為替資金特別会計法に基づき外国為替資金特別会計を設置 291

298 外国為替資金特別会計 外国為替資金特別会計の資金の流れ ( 歳入歳出外 ) 外国為替等の売買 運用等 ( 単位 : 百万円 ) 歳入総額 (4,145,270) 歳出総額 (1,621,865) 3,542,496 1,638,830 外国為替等売買差益 (120,000) 120,000 事務取扱費 (1,031) 949 外国為替市場等 手数料等 諸支出金 (32,218) 31,372 運用収入 (4,025,260) 3,422,486 外国為替資金特別会計 ( 外国為替資金 ) 融通証券等利子繰入等 国債整理基金特別会計へ繰入 (1,288,616) 1,306,510 金融資本市場等 予備費 (300,000) 300,000 雑収入 (10) 10 ( 注 ) 上段 ( ) 書は 20 年予算額 下段は 21 年度要求額を記載している 292

299 外国為替資金特別会計の剰余金 積立金について 19 年度決算 決算上剰余金 一般会計繰入れの推移 歳入 歳出 17 年度決算 18 年度決算 19 年度決算 運用収入等 政府短期証券利払等 6,265 億円 4 兆 5,533 億円利益 ( 決算上剰余金 ) 3 兆 9,268 億円 外為特会の利益 ( 決算上剰余金 ) 翌年度一般会計繰入れ 3.0 兆円 3.5 兆円 3.9 兆円 1.6 兆円 1.6 兆円 1.8 兆円 積立て 1.3 兆円 1.9 兆円 2.1 兆円 積立金 評価損の推移 新規積立て 新規積立て 新規積立て 17 年度末 (113 円 ) 18 年度末 (117 円 ) 19 年度末 (117 円 ) 20 年 9 月末 (104 円 ) 積立て 2 兆 1,268 億円 繰入れ 1 兆 8,000 億円 積立金 (A) 14.2 兆円 15.6 兆円 17.5 兆円 19.6 兆円 外為特会の積立金 ( 出典 ) 平成 19 年度決算 一般会計 評価損 (B) 正味の積立金 (A+B) ( ) 1 ドル =99 円でほぼゼロとなる 8.4 兆円 4.6 兆円 3.3 兆円 約 14.7 兆円 5.8 兆円 11.0 兆円 14.2 兆円 約 4.9 兆円 ( ) 293

300 積立金の適正水準の考え方 ( 平成 19 年 1 月 17 日外為審資料抜粋 ) 過去の為替や金利の動向等から 外為特会の積立金の適正水準を計算したところ 保有外貨資産の 30% 程度を限度に積み立てていくことが中長期的には望ましいと考えている 具体的には 以下の計算をしている 1 通貨当局に対する信認を確保する観点から 為替と金利のデータ ( 平成以降 ) から為替や金利が変動しても積立金が評価損をおおむね下回らない水準 (99% の確率 ) を試算 ( 注 1) すると 外貨資産の 30% 程度の金額が必要となる 2 外為特会の外貨資産に対する評価損の比率 ( 平成以降 ) は平均で 26% であり 積立金の比率がこれを上回ることが一つの目安と考えられる ( 注 1) 平成以降の日々の為替相場及び債券金利の組合せのデータ (4,435 通り ) から 想定される評価損益を個々に算出し それを標準正規分布に引きなおして評価損の発生確率を求めたもの ( 注 2) 法令上 日本銀行における外貨資産に係る損失引当金の限度額は 外貨資産の金額の 100 分の 30 となっている 日本銀行法施行規則 ( 抄 ) 第 11 条第 2 項令第 15 条第 1 項の規定により外国為替等取引損失引当金を積み立てる場合において 各事業年度末におけるその限度額は 外国為替等の当該各事業年度末における帳簿価額に百分の三十を乗じて得た金額とする 294

301 特定国有財産整備特別会計 目的 概要 特定国有財産整備特別会計は 特定国有財産整備計画を明確に経理するための特別会計である 同計画は 集約立体化 移転再配置 耐震化の結果 不用となる跡地の処分収入により新庁舎等の整備を行うもの 同計画は複数年度にわたって実施せざるを得ず 新庁舎等の整備と跡地の処分にはタイムラグが生じる 歳入歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 18 年度 19 年度 20 年度 歳入国有財産売払収入 49,919 20,642 20,600 一般会計より受入 3,943 3,943 3,943 借入金 - 4,700 - 前年度剰余金受入 19,393 2, ,453 雑収入 1, 合計 74,446 32, ,947 歳出 74,446 32,628 95,703 剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 ( 見込 ) 剰余金 27,310 36, ,521 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 歳計剰余金の使途については 借入金償還 既に売払収入を確保している事案の PFI 割賦金支払いなどに充てることとしている 積立金 ( 資金を含む ) ( 注 ) 各々の計数において百万円未満を四捨五入している 沿革特定国有財産整備特別会計は 昭和 32 年に国有財産特殊整理資金特別会計として設置されたが 昭和 44 年に 取得に要する整備費と処分収入との関係を明確化するため 現在の姿に改組された 今後の改革予定及びその年度特別会計改革により 同特別会計は 平成 21 年度末に廃止 ( 一般会計に統合 ) され 平成 21 年度までに策定された計画の実施が未完了のものについては経過勘定で経理することとされた 295

302 特定国有財産整備特別会計 特定国有財産整備特別会計の資金の流れ (187,947) 歳入総額 123,435 ( 単位 : 百万円 ) (95,703) 歳出総額 66,272 国有財産売払収入 (20,600) 23,115 旧施設の売払 一般会計より受入 (3,943) 3,943 新施設の整備 特定国有財産整備費 (65,790) 63,932 (951) 雑収入 762 特定国有財産整備特別会計 前年度剰余金受入 (162,453) 事務費 (1,605) 事務取扱費 1,404 95,615 国債整理基金特別会計へ繰入 借入金の償還 (28,298) 926 (10) 予備費 10 ( 注 ) 上段 ( ) 書は 20 年予算額 下段は 21 年度要求額を記載している 296

303 297

304 PFI PFI PFI 298

305 BS 299

306 エネルギー対策特別会計 エネルギー対策特別会計は エネルギー対策を総合的に推進する観点から 平成 19 年に 石油及びエネルギー需給構造高度化対策特別会計と電源開発促進対策特別会計を統合して設置された特別会計であり エネルギー需給勘定と電源開発促進勘定から構成される エネルギー需給勘定 ( 旧 石油特会 ) 目的 概要 エネルギー需給勘定は 受益者負担の考え方に基づき行われる燃料安定供給対策及びエネルギー需給構造高度化対策に関する政府の経理を明確にするために設置されている 燃料安定供給対策 1 石油の備蓄の増強のための措置 2 石油 可燃性天然ガス及び石炭資源の開発の促進並びにこれらの生産及び流通の合理化のための施策エネルギー需給構造高度化対策 1 非化石エネルギーの開発 利用の促進並びにエネルギー利用の高度化の促進のためにとられる施策 2 内外におけるエネルギー起源二酸化炭素の排出の抑制のためにとられる施策等 等 沿革 昭和 42 年に石炭鉱業の安定対策実施等のために設置される ( 当初は石炭対策特別会計 ) 昭和 47 年に石油の追加 昭和 55 年に石油代替エネルギー対策の追加 平成 5 年に代エネ対策に省エネ対策等を追加し エネルギー需給高度化対策に改めた さらに 平成 15 年には石油税の課税対象への石炭の追加し 使途のグリーン化を推進 平成 19 年にエネルギー対策特別会計の創設に伴い エネルギー需給勘定として石油及びエネルギー需給構造高度化対策特別会計で行われていた業務を継承し 現在に至る 平成 21 年度概算要求の概要 平成 202 年度予算の概要 石油石炭税 :5,210 億円 石油石炭税 :5,210 億円 剰余金等 :904 億円 一般会計 剰余金等 :742 億円 一般会計 一般会計からの繰入 : 5,440 億円 一般会計からの繰入 : 4,635 億円 エネルギー需給勘定 :6,344 億円 エネルギー需給勘定 :5,377 億円 エネルギー需給構造高度化対策 : 3,555 億円 燃料安定供給対策 : 2,789 億円 エネルギー需給構造高度化対策 : 2,715 億円 燃料安定供給対策 : 2,663 億円 省エネルギー対策 新エネルギー対策 温暖化対策 エネルギー起源 CO2 排出抑制対策 石油 天然ガス 石炭開発 産油 産ガス 産炭国協力 石油 LP ガス備蓄 石油 天然ガス 石炭の生産 流通合理化 省エネルギー対策 新エネルギー対策 温暖化対策 エネルギー起源 CO2 排出抑制対策 石油 天然ガス 石炭開発 産油 産ガス 産炭国協力 石油 LP ガス備蓄 石油 天然ガス 石炭の生産 流通合理化 この他に借り入れ等によって手当てされる石油 LP ガスの国家備蓄基地建設 備蓄原油 LP ガス購入等に係る借入金の元本償還等約 15,629 億円を計上 300 この他に 石油証券の元本償還に 222 億円 国家備蓄石油及び国家石油備蓄基地に係る財投繰上償還として約 873 億円 借り入れ等によって手当てされる石油 LP ガスの国家備蓄基地建設 備蓄原油 LP ガス購入等に係る借入金の元本償還等約 15,593 億円を計上

307 辺地域整2,067 億円周備資金電源開発促進勘定 ( 旧 電源特会 ) 目的 概要 エネルギー対策特別会計 電源開発促進勘定は 電力利用者の受益者負担の考え方に基づき行われる電源立地対策及び電源利用対策に関する政府の経理を明確にするために設置されている 電源立地対策 1 周辺地域整備交付金の交付 2 発電用施設の周辺の地域における安全対策のための財政上の措置等電源利用対策 1 発電用施設の利用の促進及び安全の確保を図るための措置 2 発電用施設による電気の供給の円滑化を図るための措置 等 沿革 昭和 49 年に電源立地を促進することを目的とし 電源開発促進税の創設と合わせて設置される ( 当初は電源開発促進対策特別会計 ) 昭和 55 年に石油代替エネルギーによる発電促進のための電源多様化対策を追加し 平成 15 年に新エネルギー事業の石油特会への一元化 周辺地域整備資金 の設置等の制度改正を実施 平成 19 年にエネルギー対策特別会計の創設に伴い 電源開発促進勘定として電源開発特別会計で行われていた業務を継承 さらに 電源開発促進税について これまでの直入構造を改め 必要額に限って一般会計から特会に繰入れる仕組みに変更し 現在に至る 平成 21 年度概算要求の概要 平成 202 年度予算の概要 電源開発促進税 :3,480 億円 電源開発促進税 :3,480 億円 剰余金等 :203 億円 一般会計 剰余金等 :392 億円 一般会計 84 億円 電源開発促進勘定 :3,863 億円 電源立地対策 : 電源立地地域の振興 電源立地地域安全対策 研究施設立地地域振興 防災 環境安全対策 原子力広報 教育支援の推進等 一般会計からの繰入 : 3,480 億円 電源利用対策 : 1,796 億円 原子力安全対策 原子力技術開発等 電力供給円滑化対策 JAEA による研究開発 高速増殖炉サイクル技術研究 原子力研究 人材育成 保障措置技術開発等 180 億円辺地域整備1,986 億円周資金201 億円 96 億円 電源開発促進勘定 :3,715 億円 電源立地対策 : 電源立地地域の振興 電源立地地域安全対策 研究施設立地地域振興 防災 環境安全対策 原子力の国民理解の増進 等 一般会計からの繰入 : 3,122 億円 電源利用対策 : 1,729 億円 原子力安全対策 原子力技術開発等 電力供給円滑化対策 核燃料サイクル研究 放射性廃棄物処理 安全確保対策 等 301

308 生要生要エネルギー対策特別会計 エネルギー需給勘定 ( 旧 石油特会 ) 電源開発促進勘定 ( 旧 電源特会 ) 歳入額の推移 単位 : 億円 歳入額の推移 単位 : 億円 歳出額の推移 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 ( 見込み ) 一般会計より繰入 3,943 3,765 4,538 剰余金受入 5,058 4,383 2,948 雑収入等 1, ,503 歳入合計 10,942 8,537 8,989 単位 : 億円 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 ( 見込み ) 歳出合計 6,558 5,588 5,977 歳出額の推移 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 ( 見込み ) 電源開発促進税収 3,592 3,629 - 一般会計より繰入 - - 3,179 剰余金受入 2,164 1, 雑収入 歳入合計 5,778 5,479 4,180 単位 : 億円 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 ( 見込み ) 歳出合計 3,891 4,512 3,716 剰余金の推移 単位 : 億円 剰余金の推移 単位 : 億円 区分平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度見込み 区分平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度見込み 発因前年度発生分 ( 前年度の純剰余金 ) 1, 繰越歳出予算財源 2 1,103 1, 翌年度への繰越 1,103 1, 歳計剰余金 1 4,383 2,948 3, ,280 1,780 2,491 当該年度発生分 2,207 1,099 1,853 歳入増分 1, ,147 歳出不用分 発因前年度発生分 ( 前年度の純剰余金 ) 繰越歳出予算財源 翌年度への繰越 歳計剰余金 1 1,886 1, , 当該年度発生分 歳入増分 歳出不用分 エネルギー需給勘定では この他に借り入れによって手当てされる石油 LP ガスの国家備蓄基地建設 備蓄原油 LP ガス購入等に係る借入金の元本償還等が歳入及び歳出に計上されている 単位未満は切り捨て ただし 周辺地域整備資金は四捨五入 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 周辺地域整備資金の推移 単位 : 億円 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 ( 見込み ) 1,125 1,244 1,260 特別会計に関する法律第 8 条第 1 項に基づき 翌年度以降のエネルギー対策特別会計の財源として活用される なお その見合いの額については 歳入予算における一般会計からの繰入額が減少することとなり 一般会計の歳出圧縮に貢献することとなる 302

309 エネルギー対策特別会計 資金 積立金 ( 周辺地域整備資金 ) について 原子力発電所等の立地は 地域の状況等により ある期間に集中して進展することがあるため 交付金の必要額が集中することがある 他方 電源開発促進税収は 一定の水準で推移することが見込まれるため 将来必要となる額をあらかじめ確保することを目的に 平成 15 年度より 周辺地域整備資金 を特別会計に関する法律に基づき設置している 電気事業法第 29 条に基づく 電力供給計画 上で計画中の今後運転が予定されている原子力発電所のうち 資金対象の 12 基の設置による財政需要予測は 約 1,600 億円と見込まれているところ 将来の需要に備え 今後 積み立てよりも取り崩しが増えていくことが想定される中 負担を将来に先送りすることなく財政需要額まで着実に積み立てを行うことが必要 周辺地域整備資金 残高 平成 18 年度決算平成 19 年度予定額平成 20 年度予定額 積み立て実績 取り崩し実績 1,244 億円 1,260 億円 1,156 億円 積み立て 取り崩し 平成 18 年度 169 億円 50 億円 平成 19 年度 145 億円 128 億円 平成 20 年度 96 億円 201 億円 予算段階での繰入額と 決算段階での組入額を足し合わせた額 平成 20 年度については 決算が確定していないため 予算繰入のみの値であり 取崩し額も予定額 資金対象の原子力発電所 12 基の今後の着工予定と財政需要 着工予定年 財政需要概算額 ( 億円 ) 島根 3 号 大間 東通 1 号 ( 東京 ) 福島第一 7 号 福島第一 8 号 上関 1 号 敦賀 3 号 敦賀 4 号 東通 2 号 ( 東京 ) 上関 2 号 東通 2 号 ( 東北 ) 浪江 小高 合計 1, 平成 20 年度電力供給計画の概要 より 財政需要は 着工 ~ 運転開始等 ( 実線部分 ) の期間における一時的に発生するもののみを算定 303

310 国立高度専門医療センター特別会計 目的 概要国立高度専門医療センターは 国民の健康に重大な影響のある がん 循環器病などの特定の疾患に関し 全国の中心的機関として高度先駆的医療 調査研究 技術者の研修及び情報発信を総合的 一体的に実施している 沿革国立高度専門医療センター特別会計は 平成 1 6 年度の独立行政法人国立病院機構の発足に伴い 国立病院特別会計が改組されて設けられたものであり 特定の疾患その他の事項に関し 診断及び治療 調査及び研究並びに技術者の研修を行う国立高度専門医療センターの円滑な運営とその経理の適正化を図ることとしている 今後の改革予定及びその年度別添 1 参照 フロー図別添 2 参照 過去 3 ヵ年の歳入 歳出の推移 ( 予算ベース ) ( 単位 : 億円 ) 1 7 年度 1 8 年度 1 9 年度診療収入 歳 借入金 積立金より受入 入 雑収入 一 般 会 計 よ り 受 入 計 1, , , 歳出 1, , , 過去 3 ヵ年の剰余金 積立金の推移 ( 決算ベース ) ( 単位 : 億円 ) 1 7 年度 1 8 年度 1 9 年度 剰 余 金 積 立 金 単位未満については 切り捨て表示をしている 1 9 年度に剰余金が生じた場合の取扱い施設整備等に係る歳出予算の翌年度繰越に相当する額は翌年度の歳入に繰入れて当該歳出予算の執行に充て それ以外については積立金に積み立て 原則 翌々年度の歳入予算に計上し 当センターの経営費の財源として活用している 304

311 ( 別添 1 ) 国立高度専門医療センターの独立行政法人化について H 行政改革の重要方針 ( 閣議決定 ) 特別会計改革 国立高度専門医療センター特別会計国立高度専門医療センター特別会計については 借入金の処理等事業運営に必要な措置を講じつつ 平成 22 年度に 国立がんセンターなどを独立行政法人化し 同特別会計を廃止するものとする 総人件費改革の実行計画 [ 重点事項 ] 非公務員型独立行政法人化等 ( 森林管理 国立高度専門医療センター等 ) H 行政改革推進法 国会提出 ( 国立高度専門医療センター特別会計の見直し ) 第 33 条国立高度専門医療センター特別会計は 平成 22 年度において廃止するものとする 2 国立がんセンター 国立循環器病センター 国立精神 神経センター 国立国際医療センター 国立成育医療センター及び国立長寿医療センターは 国立高度専門医療センター特別会計の負担に属する借入金に係る債務の処理その他これらの機関の事務及び事業の適切かつ安定的な運営を維持するために必要な措置を講じた上で 独立行政法人に移行させるものとする 第 50 条国有林野事業の実施主体及び国立高度専門医療センターについては 第 28 条及び第 33 条第 2 項に規定するもののほか 特定独立行政法人以外の独立行政法人への移行を検討し その結果に基づき 必要な措置を講ずるものとする 2 主として政策の実施に係る国の事務及び事業のうち 自律的及び効率的な運営が可能と認められるものの実施主体については 特定独立行政法人以外の独立行政法人その他その職員が国家公務員の身分を有しない法人に移行させることを検討し その結果に基づき 必要な措置を講ずるものとする H 行政改革推進法 成立 ( H 法律第 4 7 号 ) H 国の行政機関の定員の純減について ( 閣議決定 ) 6 国立高度専門医療センター関係定員 5,629 人について 業務見直しにより5,600 人程度を純減する 業務見直し等の内容 1 国立高度専門医療センターについて 今後ともナショナルセンターとしての機能を的確に果たせるよう 必要な制度的 財政的な措置を講じた上で自律的かつ効率的な事業運営を行うことにより その機能の充実発展を図りつつ 非公務員型独立行政法人とする これにより 国立高度専門医療センター関係 5,629 人について 5,600 人程度を純減する 2 以上のほか 次の見直しを行う - 法人化後を含め 業務の効率化や債務返済計画等について検討し 必要な措置を講ずる - 法人形態の検討に当たっては共通業務の合理化 効率化に留意するとともに 法人化後は 法人形態の如何を問わず中期目標の下で業務運営の効率化を図る 305

312 H 特別会計に関する法律 成立 (H 法律第 23 号 ) ( 暫定的に設置する特別会計 ) 第 67 条 次の各号に掲げる特別会計を この法律の施行の日から当該各号に定める年度の末日までの期間に限り 設置する 一 ~ 十一 ( 略 ) 十二 国立高度専門医療センター特別会計 平成二十一年度 十三 ~ 十四 ( 略 ) H H 国立高度専門医療センターの今後のあり方についての有識者会議 報告書 高度専門医療に関する研究等を行う独立行政法人に関する法律案 閣議決定国会提出 ( 内閣提出第 5 3 号 ) H 法案質疑 (6 時間 ) H 参考人質疑 (3 時間 ) 法案質疑 (3 時間 ) 採決されず継続審議 306

313 平成 20 年度予算額 1,520 億円 施設費関係 60 億円 借入金 92 億円 養成費関係 8 億円 93 億円 入院 外来収入 880 億円 前々年度の剰余金 17 億円 経営費等関係 370 億円 特別整備費 92 億円 一般整備費 60 億円 人件費医薬品等購入費医療機器整備費等 元金 132 億円 利息 47 億円 307

314 平成 21 年度要求額 1,717 億円 施設費関係 57 億円 借入金 137 億円 養成費関係 6 億円 100 億円 入院 外来収入 894 億円 前々年度の剰余金 0 億円 経営費等関係 523 億円 特別整備費 137 億円 一般整備費 57 億円 人件費医薬品等購入費医療機器整備費等 元金 137 億円 利息 45 億円 308

315 目的 概要 業務上の事由又は通勤による労働者の負傷 疾病 障害 死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため 必要な保険給付を行い あわせて 業務上の事由又は通勤により負傷し 又は疾病にかかった労働者の社会復帰の促進 当該労働者及びその遺族の援護 労働者の安全及び衛生の確保等を図り もって労働者の福祉の増進に寄与するもの 沿革( 設立年 見直しの経過等 ) 昭和 22 年 労働者災害補償保険事業の経理を明確にするため 労働者災害補償保険特別会計を設置 昭和 47 年 失業保険特別会計と一元化し 労働保険特別会計となる 今後の改革予定及びその年度 労働保険特別会計 ( 労災勘定 ) の概要 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) を踏まえ 平成 21 年度に船員保険特別会計のうち労災保険に相当する部分を統合予定 ( 第 166 回通常国会にて措置済 ) 歳入歳出 剰余金 積立金の推移等 1 歳入保険料国 ( 一般会計 ) その他 2 歳出 3 歳計剰余金 (1-2) 4 積立金累計 5 剰余金 平成 17 年度 13,969 10, 平成 18 年度 13,777 10, ,446 3,442 11,110 11,192 2,859 2,586 77,753 78, ( 単位 : 億円 ) 平成 19 年度 14,327 10, ,469 11,050 3,277 79,413 0 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 労災勘定における決算処理は 歳計剰余金 ( 歳入歳出差額 ) から支払備金に相当する額 未経過保険料に相当する額 翌年度への繰越額 ( 例えば 庁舎建設事業における工期の遅れ等の理由から年度内に完了しないため その経費の支出が年度内に行えず 翌年度に持ち越して使用するもの ) を控除した額を積立金へ積み立てることで決算を結了しており 剰余金は有していない 309

316 労災保険制度の概要 ( 平成 21 年度要求ベース ) ( 単位 : 億円 ) 保険料 10,560(10,943) 9,204(9,215) 保険給付費等 その他 ( 運用収入等 ) 3,617(3,523) 労働者災害補償保険 1,052(1,137) 業務取扱費等 国 ( 一般会計 ) 4(5) 916(969) 社会復帰促進等事業 積立金 ( 注 1) ( ) 内の数値は 20 年度予算額である ( 注 2) 計数については それぞれ四捨五入している ( 注 3) 歳入歳出差額 ( 歳計剰余金 ) より 支払備金に相当する額 未経過保険料に相当する額 翌年度への繰越額を控除した額を積立金として積み立てる ( 注 4) 労災保険料は 全額事業主負担であり 平均保険料率は 7/1,000( 平成 18 年度料率改定時の見込み ) である 310

317 労働保険特別会計の概要 特別会計名 労働保険特別会計 勘定名 雇用勘定 目的 概要 労働保険特別会計雇用勘定は 雇用保険法 ( 昭和 49 年法律第 106 号 ) による雇用保険事業に関する政府の経理を明確にすることを目的 ( 特別会計に関する法律 ( 平成 19 年法律第 23 号 ) 第 96 条 ) とし 失業等給付を行うほか 雇用安定事業及び能力開発事業を行う ( 雇用保険法第 3 条 ) ものである 沿革 ( 設立年 見直しの経過等 ) 昭和 22 年に失業保険事業等の経理を明確にするため 失業保険特別会計を設置 昭和 50 年に従来の失業保険制度に代わり 失業補償機能を発展的に継承するとともに雇用構造の改善等雇用に関する総合的機能を有する 労働保険特別会計雇用勘定が新設された 今後の改革予定及びその年度 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) を踏まえ 平成 22 年 1 月に船員保険特別会計のうち雇用保険に相当する部分を労働保険特別会計雇用勘定に統合予定 311

318 歳入歳出 剰余金 積立金の推移等 ( 単位 : 億円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 1 歳入 34,231 34,165 27,381 2 歳出 18,986 18,781 18,298 3 歳計剰余金 (1-2) 15,245 15,383 9,082 4 積立金累計 16,025 28,031 41,534 5 雇用安定資金累計 5,673 8,106 10,004 6 剰余金 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 特別会計に関する法律第 103 条第 3 項の規定により 毎会計年度の二事業費充当歳入以外の歳入額から二事業費充当歳出以外の歳出額を控除して残余がある場合に 当該残余全てを 雇用保険事業の失業等給付費に充てるため 積立金として積み立てる また 同法第 104 条第 3 項の規定により 毎会計年度の二事業充当歳入額から当該年度の二事業充当歳出額を控除して残余がある場合に 当該残余全てを 雇用安定事業費に充てるために 雇用安定資金へ組み入れる 312

319 保険料 使用者 3.0/1,000 4,828(4,936) 雇用保険制度の概要 ( 平成 21 年度予算概算要求ベース ) 19,234(19,664) 保険料 ( 単位 : 億円 ) 労働者 6/1,000 使用者 6/1,000 雇用保険 二事業 失業等給付 1,595(1,612) 国 ( 一般会計 ) 求職者給付の 13.75% 当分の間 二事業 3,847(3,357) 674 7,297 (H19 決算値 ) (H19 決算値 ) 15,185(14,853) 雇用安定資金積立金 10,004(H19 決算値 )41,534(H19 決算値 ) 失業等給付費 ( 注 1) () の数値は 20 年度当初予算額である ( 注 2) 計数については それぞれ四捨五入している ( 注 3) 失業等給付については 上記のほか 運用収入等として605(446) 億円の収入が 業務取扱費 予備費等として 1,969(1,942) 億円の支出が予算計上されている ( 注 4) 二事業については 上記のほか 運用収入等として164(123) 億円の収入が予算計上されている 313

320 目的 概要 労働保険料の徴収に係る業務を経理する勘定であり 労災 雇用保険事業に係る労働保険料を一元的に徴収し 徴収した労働保険料等を労災勘定及び雇用勘定への繰入れを行う 沿革( 設立年 見直しの経過等 ) 昭和 47 年 労働者災害補償保険特別会計と失業保険特別会計を統合し 労働保険特別会計となったことに伴い設置 今後の改革予定及びその年度 労働保険特別会計 ( 徴収勘定 ) の概要 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律( 平成 18 年法律第 47 号 ) を踏まえ 平成 21 年度に船員保険特別会計のうち労災保険及び雇用保険に相当する部分を統合予定 ( 第 166 回通常国会にて措置 済 ) 歳入歳出 剰余金の推移等 ( 単位 : 億円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 1 歳入 40,872 41,897 36,780 保険料他勘定より受入その他 39, , ,913 1, 歳出 40,562 41,124 36,072 他勘定へ繰入その他 3 歳計剰余金 (1-2) 39, , , 剰余金 平成 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 14 徴収勘定における決算処理は 特別会計に関する法律 第 8 条第 1 項に基づき 労災の保険給付や失業給付の支 給等を経理する労災勘定及び雇用勘定への繰入等に必要な経費に充てるものとして 翌年度歳入に繰り入れる 314

321 労働保険特別会計徴収勘定の資金の流れ ( 平成 21 年度要求ベース ) 労働保険料等 ( 単位 : 億円 ) 34,631(35,556) 10,564(10,949) 24,067(24,607) 労災保険 ( 労災勘定 ) 徴収勘定 雇用保険 ( 雇用勘定 ) 439(535) 278(278) 900(940) 保険料返還金 514(576) 徴収事務費等 385(364) ( 注 1) ( ) 内の数値は 20 年度予算額である ( 注 2) 計数については それぞれ四捨五入している ( 注 3) 徴収勘定における歳出と両勘定よりの受入額の差は前年度剰余金である 315

322 特別会計名船員保険特別会計 目的 概要 船員保険法 ( 昭和 14 年法律第 73 号 ) に基づく被保険者等に対する療養給付 失業給付 年金給付など船員保険事業の実施に関する経理を行うため設置されている 沿革昭和 15 年の船員保険法施行に伴い被保険者等に対する療養給付 年金給付その他給付を行う事業を経営するために船員保険特別会計法が設置された その後 昭和 19 年に行政事務の簡素化の一環として健康保険 労働者年金保険及び船員保険の各特別会計を厚生保険特別会計に統合したが 昭和 22 年に船員保険に失業保険給付制度が創設されたことに伴い厚生保険特別会計から分離 独立し 船員保険特別会計が設置された 昭和 61 年には 船員保険の職務外年金について厚生年金保険に統合されたことから 当該年金に係る経理は 当時の厚生保険特別会計で行うこととされた 今後の改革予定及びその年度船員保険制度については 雇用保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 19 年法律第 30 号 ) において 1 職務上疾病 年金部門のうち労災保険に相当する部分を労災保険制度に 2 失業部門を雇用保険制度に統合し 3それ以外の部分については 全国健康保険協会に承継することとし 日本年金機構の設立 ( 平成 22 年 1 月予定 ) と同時に船員保険特別会計を廃止し 積立金についても各制度に移管することとなっている なお 船員保険特別会計の廃止に伴い 船員保険料の収納及び全国健康保険協会への交付等の経理は健康勘定に引き継がれる予定 316

323 船員保険特別会計の仕組み 船 舶 所 有 者 被 保 険 者保険料収入 590(497) 億円 疾病保険給付費及保険者納付金 382(278) 億円 一般会計一般会計より受入 40(30) 億円 船員保険積立金 病床転換支援金 0(0) 億円介護納付金 30(22) 億円 運用収入 12(12) 億円年金保険給付費 49(40) 億円険積立金より受入 14(-) 億円失業保険給付費 19(14) 億円福祉事業費 38(31) 億円 その他独立行政法人福祉計年金特別会計職務上年金給付 117(97) 億円医療機構納付金 8(4) 億円費年金特別会計雑収入 2(2) 億円へ繰入 端数整理のため計数が一致しない場合がある 船員保 特別会 ( 平成 20 年度予算 ) ( ) 書き計数は平成 21 年度要求額 業務取扱費 27(29) 億円諸支出金 1(1) 億円予備費 3(3) 億円 社会保険診療報酬支払基金 医 療 機 関 市 町 村 等 被 保 険 者 受 給 者 等 その他 317

324 特別会計名 船員保険特別会計 勘定名 歳入歳出 剰余金 積立金 予 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等(( 単位 : 億円 ) 歳入 ( 原資別 ) 一般会計からの繰入れ 保険料 積立金 運用収入 独立行政法人福祉医療機 年金特別会計より受入 雑収入 算)318 歳出 剰余金決 積立金 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い(算)船員保険の給付費国庫負担において 一般会計から受け入れた金額が当該年度における国庫の負担すべ 1,120 1,194 1,247 き費用の額に対して超過した場合には 翌年度の補正予算において一般会計から受け入れる金額を減額し 逆に不足する場合は翌年度以降の予算で増額している なお 翌年度歳入に繰り入れた額については失業保険給付費に係る国庫負担として取り扱われる

325 特別会計名年金特別会計 目的 概要 国民年金法 ( 昭和 34 年法律第 141 号 ) に基づく国民の老齢 障害又は死亡に関して必要な年金の給付等を行う国民年金事業の経理をするとともに 厚生年金保険法 ( 昭和 29 年法律第 115 号 ) 及び 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) に基づく被保険者等に対する年金給付 療養給付 その他の保険事業の経理並びに 児童手当法 ( 昭和 46 年法律第 73 号 ) に基づく児童手当に関する経理を行うため設置されており 基礎年金 国民年金 厚生年金 福祉年金 健康 児童手当 業務の七つの勘定に区分されている 1 基礎年金勘定基礎年金事業の収支を経理しており 基礎年金の給付に要する費用に充てるための国民年金勘定 厚生年金勘定及び年金保険者たる共済組合等からの拠出金を主な財源として基礎年金の給付等を行っている 2 国民年金勘定老齢福祉年金を除く国民年金事業の収支を経理しており 保険料 国庫負担金及び利子収入を主な財源として年金給付等を行っている 3 厚生年金勘定厚生年金保険事業 ( 厚生年金基金及び企業年金連合会が行う事業を除く ) の保険収支を経理しており 事業主及び被保険者から徴収する保険料 国庫負担金及び利子収入を主な財源として保険給付等を行っている 4 福祉年金勘定老齢福祉年金事業等の収支を経理しており 国庫負担金を財源として老齢福祉年金等の給付を行っている 5 健康勘定健康保険事業の保険収支を経理しており 事業主及び被保険者から徴収する保険料及び国庫補助金を主な財源として保険給付等を行っている なお 平成 20 年 10 月に全国健康保険協会が設立され 同協会を保険者とし 健康保険 319

326 給付等に関する事業を担うように改められたことに伴い 事業主から徴収する保険料を同協会に交付することが主な目的となっている 6 児童手当勘定児童手当法の施行に関する収支を経理しており 事業主からの拠出金及び国庫負担金を主な財源として児童手当の給付等を行っている 7 業務勘定基礎年金事業 国民年金事業 厚生年金保険事業 福祉年金事業 健康保険の適用 徴収業務及び児童手当拠出金徴収業務における事務に要する収支並びに保健事業及び福祉事業に係る収支を経理している 沿革昭和 2 年 1 月健康保険法施行と同時に健康保険特別会計が設置され 昭和 17 年 6 月に労働者年金保険法 ( 厚生年金保険法の前身 ) の施行により労働者年金保険特別会計が設置されたが 昭和 19 年に行政事務の簡素化の一環として 両特別会計を統合し厚生保険特別会計とされた また 昭和 36 年に拠出制国民年金事業が実施されたことに伴い国民年金特別会計が設置された 昭和 46 年 5 月に児童手当制度の創設に伴い厚生保険特別会計に児童手当勘定が設置された 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) に基づく特別会計改革により 平成 19 年度から厚生保険特別会計と国民年金特別会計を統合し年金特別会計となった 今後の改革予定及びその年度平成 22 年 1 月に社会保険庁を廃止し 日本年金機構が設立される予定 一般会計化の予定はない 320

327 特別会計の検討 5 一 般 会 計 国民年金給付費国庫負担 被保険者 5 兆 5,340 億円 (5 兆 9,604 億円 ) 厚生年金給付費国庫負担 2 兆 8,340 億円 (1 兆 638 億円 ) 運用収入 その他 4 兆 8,102 億円 (6 兆 5,945 億円 ) 積立金より受入 事業主 被保険者 事業主 1 兆 8,853 億円 (1 兆 7,887 億円 ) 被保険者 1,456 億円 (419 億円 ) 運用収入 その他 1,497 億円 (2,784 億円 ) 積立金より受入 2 兆 2,802 億円 (2 兆 1,863 億円 ) 国年保険料 国民年金勘定 ( 年金積立金 ) 厚生年金勘定 ( 年金積立金 ) 22 兆 5,790 億円 (23 兆 5,521 億円 ) 厚年保険料 2,100 億円 (2,143 億円 ) 児童手当拠出金 1,986 億円 (2,016 億円 ) 事務費国庫負担等 2,564 億円 (2,524 億円 ) 児童手当国庫負担 6 兆 7,755 億円 (7 兆 49 億円 ) 健保保険料 (22 年 1 月から船保保険料含む ) 療養給付費等国庫補助 国民年金給付費 4,370 億円 (4,250 億円 ) 運用収入 その他 4 兆 1,218 億円 (3 兆 9,418 億円 ) 基礎年金費用財源繰入 1 兆 4,863 億円 (1 兆 3,604 億円 ) 基礎年金相当給付費財源繰入 13 兆 3,162 億円 (14 兆 5,477 億円 ) 基礎年金拠出金 1 兆 8,797 億円 (1 兆 8,656 億円 ) 基礎年金交付金 年金相談事業費等財源繰入 968 億円 (1,173 億円 ) 年金相談事業費等財源繰入 222 億円健康保険組合 共済組合財政支援金 (20 年 9 月まで ) 4,213 億円 (224 億円 ) 5,104 億円 (9,708 億円 ) 療養給付費等国庫補助 (20 年 10 月から ) 財政支援金 (20 年 10 月から ) 年金特別会計の仕組み 972 億円 (1,132 億円 ) 1 兆 6,544 億円 (1 兆 5,306 億円 ) 業務勘定 769 億円 (205 億円 ) 業務取扱費等財源繰入 健康勘定 ( 事業運営安定資金 ) 基礎年金勘定 ( 積立金 ) 児童手当勘定 ( 積立金 ) 4,408 億円 (4,238 億円 ) 基礎年金交付金 1 兆 8,178 億円 (1 兆 8,903 億円 ) 基礎年金拠出金 15 兆 7,289 億円 (16 兆 9,843 億円 ) 基礎年金給付費 23 兆 8,689 億円 (24 兆 221 億円 ) 厚生年金給付費 人件費等 1,787 億円 (1,595 億円 ) 上記以外の事務費 545 億円 (378 億円 ) 312 億円 (294 億円 ) 市町村国民年金等事務取扱交付金 2,071 億円 (1,746 億円 ) 年金相談事業等 20 年 9 月までの健診事業 (530 億円 ) 22 年 1 月から運営費交付金 17 億円 (17 億円 ) 業務取扱費財源繰入 4,357 億円 (4,297 億円 ) 児童手当交付金 3 兆 4,206 億円保険給付費 前期高齢者納付金 後期高齢者支援金等 (20 年 9 月まで ) 3 兆 9,530 億円 (6 兆 9,833 億円 ) 保険料等交付金 (20 年 10 月から ) 全国健康保険協会 市町村 459 億円 (579 億円 ) 児童育成事業 保険給付費等 (20 年 10 月から ) ( 平成 20 年度予算 ) ( ) 書き計数は 21 年度要求額 国家公務員共済組合連合会等 保険医療機関等 日本年金機構 児童手当給付 県市町村等 療養の給付 被 保 険 者 受 給 者 等 182 億円 (162 億円 ) 福祉年金給付費 特別障害給付金国庫負担等 福祉年金勘定 億円 (47 億円 ) 福祉年金給付費 116 億円 (114 億円 ) 特別障害給付金

328 特別会計名 年金特別会計 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等( 勘定名 基礎年金勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 ( 単位 : 億円 ) 予 歳入 176, , ,362 ( 原資別 ) 拠出金等収入 168, , ,080 運用収入 雑収入 前年度剰余金 7,493 7,996 6,146 算)322 歳出 176, , ,362 剰余金決 14,142 14,322 15, 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い(算)被用者年金一元化法により 剰余金のうち積立金から発生した運用収益及び資金を管理することに伴い生 7,246 7,246 7,246 じた運用収益等については 積立金化する予定であったが 19 年度決算決了時において 被用者年金一元化法が未成立のため 剰余金の全額を 20 年度歳入に繰り入れたところである

329 特別会計名 年金特別会計 勘定名 国民年金勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 予 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等(( 単位 : 億円 ) 歳入 63,530 61,412 60,208 ( 原資別 ) 保険料収入 21,869 21,949 23,250 一般会計より受入 17,020 17,985 18,436 基礎年金勘定より受入 18,763 17,123 15,772 運用収入 積立金より受入 4,539 2,828 1,490 独立行政法人納付金 雑収入 算)323 歳出 63,530 61,412 60,208 剰余金決 1,071 1,194 3, 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い(算)決算上剰余が生じた場合は 積立金として積み立てることとなるが 決算上不足を生じたため不足額を積 92,453 88,685 86,170 立金より補足している

330 特別会計名 年金特別会計 勘定名 厚生年金勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 予 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等(( 単位 : 億円 ) 歳入 385, , ,536 ( 原資別 ) 保険料収入 198, , ,352 一般会計より受入 45,394 48,323 51,659 他制度 他会計より受入 24,323 24,493 21,860 厚生年金基金等徴収金 32,849 5,970 2,437 運用収入 12,294 7,983 4,019 積立金より受入 65,318 46,638 56,379 独立行政法人納付金 6,694 9,562 15,751 雑収入 92 3, 算)324 歳出 385, , ,536 剰余金決 9,672 11,021 9,378 積立金 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い(算)特別会計に関する法律第 1,314,122 1,289,854 1,261, 条第 1 項の規定により 積立金として積み立てている

331 特別会計名 年金特別会計 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等( 勘定名 福祉年金勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 ( 単位 : 億円 ) 予 歳入 ( 原資別 ) 一般会計より受入 雑収入 前年度剰余金 算)325 歳出 剰余金決 算)積立金 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い( 年度の歳入へ繰入れるとともに 一般会計からの受入額を減額している

332 特別会計名 年金特別会計 勘定名 健康勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 予 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等(( 単位 : 億円 ) 歳入 89,058 90,766 94,289 ( 原資別 ) 一般会計からの繰入れ 8,944 9,041 9,403 保険料 65,111 66,079 67,531 事業運営安定資金 ,359 借入金 14,792 14,792 14,792 その他 算)326 歳出 89,058 90,766 94,289 剰余金決 1,245 1,056 1,078 積立金 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い(算)剰余金は生じていない 2,650 4,022 4,922

333 特別会計 ( 勘定 ) 名 年金特別会計児童手当勘定 目的 概要 年金特別会計児童手当勘定は 児童手当法に基づく児童手当及び特例給付に関する収支を経理するもので 事業主からの拠出金及び国庫負担金を主な財源として児童手当交付金等の支出を行っている 今後の改革予定及びその年度 なし 歳入と歳出の資金の流れがわかりやすく示されたフロー図 過去 3 年間の歳入の推移 過去 3 年間の歳出の推移 過去 3 年間の剰余金の推移 別添のとおり 過去 3 年間の積立金の推移 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 327

334 児童手当勘定フロー図 歳入 歳出 児童手当交付金 事業主 事業主拠出金 児童手当勘定 事業主拠出金 一般会計 20 年度 ( 予算 )2,100 億円 21 年度 ( 要求 )2,143 億円 一般会計から繰入 20 年度 ( 予算 ) 4,875 億円 21 年度 ( 要求 ) 4,936 億円 20 年度 ( 予算 )1,810 億円 21 年度 ( 要求 )1,786 億円 一般会計から繰入 20 年度 ( 予算 )2,547 億円 21 年度 ( 要求 )2,510 億円 市町村 児童育成事業費 積立金 雑収入 20 年度 ( 予算 )2,564 億円 21 年度 ( 要求 )2,524 億円 事業主拠出金 20 年度 ( 予算 )195 億円 21 年度 ( 要求 )247 億円 20 年度 ( 予算 )17 億円 21 年度 ( 要求 )21 億円 事業主拠出金 20 年度 ( 予算 )458 億円 21 年度 ( 要求 )579 億円 20 年度 ( 予算 )61 億円 21 年度 ( 要求 )61 億円 都道府県市町村公益法人等 業務取扱費等 328

335 算)特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等( 特別会計名 年金特別会計 勘定名 児童手当勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 ( 単位 : 億円 ) 予 歳入 4,690 3,765 4,772 ( 原資別 ) 一般会計からの繰入れ 3,174 2,270 2,437 事業主拠出金 1,382 1,379 2,072 積立金 雑収入 前年度剰余金受入 歳出 4,690 3,766 4,772 剰余金決 算)積立金 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い(902 1,032 1,201 剰余金 (311 億円 ) のうち 財源が一般会計から繰り入れたもの (142 億円 ) については20 年度補正 予算において 前年度剰余金 として計上し 同額を 一般会計より受入 から減じたところであり 財源が事業主拠出金であるもの (169 億円 ( 明許繰越分を除く )) については積立金へ積み立てたところである また 繰越明許分 (0.6 億円 ) については翌年度へ繰り越した 329

336 特別会計名 年金特別会計 勘定名 業務勘定 歳入歳出 剰余金 積立金 予 特別会計における歳入歳出 剰余金 積立金の推移等(( 単位 : 億円 ) 歳入 51,194 6,381 4,957 ( 原資別 ) 一般会計からの繰入れ 1,697 1,657 1,627 児童手当収入 1,344 1,338 0 特別保健福祉事業資金よ 雑収入 前年度剰余金 算)330 歳出 51,194 6,381 4,957 剰余金決年度に剰余金が生じた場合の取り扱い( 積立金 15,023 15,031 15,111 注 )17 年度 18 年度の金額は厚生保険特別会計と国民年金特別会計との合計である 算)法令の規定により 翌年度歳出予算への繰越額を控除し ( 翌年度歳入へ繰入れ ) 保険料財源事業等の不 用額を各積立金等に積み立て 残額を翌年度の歳入に繰り入れることとする

337 食料安定供給特別会計の概要 特別会計名 食料安定供給特別会計 目的 概要 食料安定供給特別会計は 国民への食料の安定供給を図るために一体的に行うことが必要な 1 農業経営基盤強化事業 ( 農地保有合理化措置 資金の貸付 回収等 ) 2 農業経営安定事業 ( 水田 畑作経営所得安定対策交付金の交付等 ) 3 食糧の需給及び価格の安定のために行う事業 ( 米 麦の売買等 ) 4 国営土地改良事業 ( 国営土地改良事業の工事等 ) に関する政府の経理を明確にするため 一般会計と区分して経理することを目的としている 沿革 食料安定供給特別会計は 平成 19 年産から導入した水田 畑作経営所得安定対策 ( 品目横断的経営安定対策より名称変更 ) を軸とした食料安定供給施策を一体的に推進するため 平成 19 年 4 月に食糧管理特別会計と農業経営基盤強化措置特別会計を統合 設置された また 国営土地改良事業特別会計が平成 20 年度より一般会計に統合されたことに伴い 平成 20 年度から未完了借入事業の工事の全部が完了する年度までの間の経過措置として 国営土地改良事業勘定が設置された 今後の改革 行政改革推進法第 30 条の 1 項により 19 年度に食糧管理特別会計と農業経営基盤強化措置特別会計が統合したところであるが 同条 2 項に基づき 一般会計において経理される事務及び事業への移行又は独立行政法人への移管について検討 331

338 食料安定供給特別会計の概要 21 年度要求食料安定供給特別会計の資金の流れ ( 単位 : 億円 ) 一般会計 受入 2,513(2,414) 調整勘定資金受入 27(59) 農業経営基盤強化勘定 237(159) 農地保有合理化措置 資金の貸付 回収等 食糧証券 繰入 255(88) 借入 7,653(7,368) 1,347(1,094) 財源繰入 755(755) 農業経営安定勘定 263(217) 2,318(2,100) 交付金の交付等 7,788(6,788) 国債整理基金特会 償還 6,306(5,981) 償還 4(1) 9,174 (8,689) 6,306 (5,975) 米管理勘定麦管理勘定 各事業勘定からの受入等 9,726(8,550) 米 麦の売買等 財政融資資金 借入 174(180) 受入 738(743) ( 独 ) 農畜産業振興機構 納付金 220(255) 業務勘定 190(212) 国営土地改良事業勘定 ( ) は 20 年度予算である 283(139) 936(973) 事務人件費等の支出 190(212) 国営土地改良事業の工事等に関する経理 332

339 食料安定供給特別会計の概要 過去 3 年間の歳入歳出 歳計剰余金の推移 ( 単位 : 百万円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 17 年度 18 年度 19 年度農業経営基盤強化勘定業務勘定 1 歳入額 104,774 75,538 36,024 1 歳入額 108,333 85,403 20,427 a) 農地等売払収入 3,021 2,770 2,830 a) 各勘定からの受入等 108,333 85,403 20,427 b) 償還金収入 17,666 15,258 15,209 2 歳出額 108,114 84,785 19,809 c) 前年度剰余金 ( 調整勘定より ) a) 事務 人件費 108,114 84,785 19,809 84,087 57,510 17,985 受入等 3 歳計剰余金 (1-2) 歳出額 23,464 28,824 23,612 調整勘定 a) 農地保有合理化促進対策資金貸付金 10,732 9,825 8,972 1 歳入額 1,215,093 1,166,631 1,279,487 b) 農地保有合理化促進対策費補助金等 12,732 18,999 14,640 a) 一般会計からの繰入金 207, , ,204 3 歳計剰余金 (1-2) 81,310 46,715 12,412 b) 食糧証券収入 491, , ,000 農業経営安定勘定 c) 各勘定からの受入等 516, , ,283 1 歳入額 152,834 2 歳出額 1,215,093 1,164,905 1,256,678 a) 各勘定からの受入等 144,547 a) 国債整理基金特会繰入 525, , ,701 b) 独立行政法人納付金 8,287 b) 各勘定へ繰入 689, , ,977 2 歳出額 148,551 3 歳計剰余金 (1-2) 0 1,727 22,810 a) 生産条件不利補正交付金等 148,551 国営土地改良事業勘定 3 歳計剰余金 (1-2) 4,283 1 歳入額 590, , ,533 米管理勘定 a) 一般会計からの繰入金 316, , ,737 1 歳入額 668, , ,595 b) 借入金 34,546 27,734 24,219 a) 米売払代収入 58, ,499 99,682 c) 負担金収入等 239, , ,577 b) 調整勘定から受入等 609, , ,913 2 歳出額 562, , ,490 2 歳出額 667, , ,208 a) 事業費 314, , ,012 a) 米買入費 管理費 264, , ,217 b) 他会計へ繰入等 247, , ,478 b) 調整勘定へ繰入 402, , ,991 3 歳計剰余金 (1-2) 28,066 34,623 93,043 3 歳計剰余金 (1-2) 1,187 2,664 34,387 合計麦管理勘定 1 歳入額 3,032,850 2,887,963 3,191,829 1 歳入額 345, , ,928 2 歳出額 2,911,688 2,779,319 3,023,809 a) 麦売払代収入 273, , ,690 3 歳計剰余金 (1-2) 121, , ,020 b) 調整勘定から受入等 71,829 86, ,238 2 歳出額 335, , ,461 百万円未満四捨五入のため 計が一致しない場合がある a) 麦買入費 管理費 283, , ,416 国営土地改良事業勘定については 国営土地改良事業特別会計の計数である b) 調整勘定へ繰入 52,151 42, ,045 3 歳計剰余金 (1-2) 10,380 22,

340 食料安定供給特別会計の概要 過去 3 年間の積立金の推移 調整勘定 調整資金 積立金 平成 18 年度 90,410 平成 19 年度 ( 単位 : 百万円 ) 平成 20 年度 60,047 27,493 16,343 15,343 14,999 平成 年度は見込額である 調整資金残高は 年度末において現に保有する米麦 国有財産 貸付米等の総資産の評価額から同時期における負債総額を差し引いて得た額を表したものであり 現金として保有しているものではない 積立金は 旧自作農創設特別会計において昭和 59 年度までに国が強制的に買収を行った農地等の売払い等によって生じた剰余金について 昭和 60 年に旧農業経営基盤強化措置特別会計に改組する際に積み立てたものである なお 新たな積み増しは行わず 費消をもって消滅するものである 19 年度に剰余金が生じた場合の取扱い 農業経営基盤強化勘定 翌年度以降の農地保有の合理化に関する事業等の財源に充当 農業経営安定勘定 全額を翌年度以降の農業経営安定事業生産条件不利補正対策交付金等の財源に充当 米管理勘定 麦管理勘定 全額を翌年度当初の買入費の財源に充当 ( 年度当初における売却収入の不足に対応 ) 業務勘定 全額を翌年度当初の支払いの財源に充当 調整勘定 19 年度末に調整勘定で保有している剰余金については 翌年度以降の食料安定供給特別会計内の事業の財源として活用 国営土地改良事業勘定 翌年度の繰越事業及び翌々年度の事業の財源に充当 334

341 農業共済再保険特別会計の概要 特別会計名 目的 概要 沿革 今後の改革予定 農業共済再保険特別会計 農業共済再保険特別会計は 自然災害や病虫害等による農作物等の減収を保険の仕組みによって補填する農業災害補償制度において国が行う再保険事業の収支を一般会計と区分して経理するために設置 本特別会計の前身は農業家畜再保険特別会計であり 昭和 19 年に名称変更を行い 当初は農作物 家畜等に限られていたが その後国の責任分担の引き下げなどを図りつつ 果樹 畑作物 園芸施設などを対象に追加するなどの見直しが行われ 現在に至る 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革に関する法律 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) に基づき 現在 農業共済再保険特別会計 と 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 について 本年度末までに両特会の統合も含めた再保険機能に係る事務 事業のあり方を検討しているところである 農業災害補償制度の内容 農業共済の対象 対象となる事故原因 農作物共済 風水害 冷害 ひょう害などの自然災害 病虫害 鳥獣害など 家畜共済 農作物共済米 麦 家畜共済牛 馬 豚 家畜の死亡 廃用 疾病 傷害 園芸施設共済 対象別に 5 つの共済制度がある 果樹共済みかん りんご ぶどう なし等 畑作物共済 果樹共済 畑作物共済大豆 ばれいしょ てん菜等 園芸施設共済ハウス本体 施設内農作物 風水害 ひょう害などの自然災害 火災 破裂 病虫害 鳥獣害など 335

342 農業共済再保険特別会計の概要 農業共済再保険特別会計の資金の流れ ( 歳入 ) ( 歳出 ) 農業共済再保険特別会計 前年度繰越資金等 再保険金支払基金収入等 218 億円 (202) 再保険金支払基金勘定 1 納入再保険料は 納めるべき再保険料が掛金国庫負担金の額よりも多いときに 共済団体から納入される 再保険金支払財源 218 億円 (202) 再保険金支払財源の不足が見込まれる場合に繰り入れる 2 一般会計より繰り入れられた掛金国庫負担金等から共済団体の保険料等として交付する交付金を差し引いた額を政府が共済団体に支払う再保険金等の財源に充てる 農業共済組合連合会等一般会計前年度繰越資金預託金利子等 納入再保険料 1 62 億円 (63) 掛金国庫負担金等 億円 (495) 未経過再保険料 支払備金 149 億円 (150) 雑収入 7 億円 (5) 事業勘定 農業勘定家畜勘定果樹勘定園芸施設勘定 再保険金等 675 億円 (618) 交付金 194 億円 (198) 農業共済組合連合会等 一般会計 再保険業務費財源 11 億円 (11) 業務勘定 人件費 事務費等 11 億円 (11) 職員等 21 年度要求額 (20 年度予算額 ) 336

343 農業共済再保険特別会計の概要 過去 3 年間の歳入 歳出 剰余金の推移 再保険金支払基金勘定 農業勘定 家畜勘定 1 歳入額 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 15,302 18,953 20,124 a) 前年度繰越資金受入 15,301 18,911 20,009 b) 雑収入 ( 預託金利子等 ) 歳出額 歳計剰余金 (1-2) 15,302 18,953 20, 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 1 歳入額 33,537 34,197 29,711 a) 一般会計より受入 27,930 28,794 24,363 b) 再保険料 5,496 5,221 5,010 c) 前年度繰越資金受入 d) 雑収入 ( 預託金利子等 ) 歳出額 10,568 23,502 9,620 a) 農業再保険費 3,070 15,755 3,104 b) 農業共済組合連合会等交付金 3 歳計剰余金 (1-2) 事業勘定 ( 農業 果樹及び園芸施設勘定 ) における再保険金支払財源の不足を生じた場合の予備費財源に充てるため 翌年度の歳入に繰り入れる 7,498 7,746 6,516 22,969 10,695 20,091 歳計剰余金から未経過再保険料を差し引いた剰余金は 将 4 19 年度に剰余金が生じた場合の来の再保険金支払財源等に不足が生じた場合の財源に充てる取り扱いため 積立金として積み立てる 1 歳 入 額 44,671 44,594 46,181 a) 一般会計より受入 33,059 34,046 33,551 b) 再保険料 c) 前年度繰越資金受入 11,522 10,345 12,323 d) 雑収入 ( 預託金利子等 ) 歳 出 額 32,050 32,393 32,038 a) 家畜再保険費 22,261 22,723 22,411 b) 農業共済組合連合会等交付金 9,790 9,670 9,627 3 歳計剰余金 (1-2) 12,621 12,201 14,144 歳計剰余金から未経過再保険料及び支払備金を差し引いた 4 19 年度に剰余金が生じた場合の剰余金は 将来の再保険金支払財源等に不足が生じた場合の取り扱い財源に充てるため 積立金として積み立てる 果樹勘定 園芸施設勘定 業務勘定 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 1 歳入額 6,156 5,894 5,883 a) 一般会計より受入 3,609 3,478 3,480 b) 再保険料 c) 前年度繰越資金受入 2,431 2,302 2,219 d) 雑収入 ( 預託金利子等 ) 歳出額 1,273 2,618 2,106 a) 果樹再保険費 719 2,084 1,545 b) 農業共済組合連合会等交付金 歳計剰余金 (1-2) 4,883 3,275 3,777 歳計剰余金から未経過再保険料を差し引いた剰余金は 過 4 19 年度に剰余金が生じた場合の去に再保険金支払基金勘定から再保険金支払財源の不足に充取り扱いてるための財源を繰り入れていることから 再保険金支払基金勘定へ繰り戻す 1 歳入額 5,760 3,887 4,086 a) 一般会計より受入 3,107 3,249 3,407 b) 前年度繰越資金受入 2, c) 雑収入 ( 預託金利子等 ) 歳出額 4,505 2,485 2,210 a) 園芸施設再保険費 2, b) 農業共済組合連合会等交付金 2,031 2,049 2,023 3 歳計剰余金 (1-2) 1,255 1,402 1,876 歳計剰余金から未経過再保険料及び支払備金を差し引いた 4 19 年度に剰余金が生じた場合の剰余金は 将来の再保険金支払財源等に不足が生じた場合の取り扱い財源に充てるため 積立金として積み立てる 1 歳入額 1,117 1,012 1,008 a) 一般会計より受入 1,106 1,012 1,008 b) 雑収入 c) 前年度剰余金受入 歳出額 1,117 1,012 1,008 a) 人件費 b) 事務費等 歳計剰余金 (1-2) 年度に剰余金が生じた場合の翌年度の業務取扱費に充てるため 翌年度の歳入に繰り入取り扱いれる 337 注 )1 平成 19 年度は見込額である 2 四捨五入により合計が一致しない場合がある

344 農業共済再保険特別会計の概要 過去 3 年間の積立金の推移 ( 単位 : 百万円 ) 平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度 農業勘定 31,750 42,346 42,525 家畜勘定 32,850 32,728 33,424 果樹勘定 園芸施設勘定 13,680 14,487 14,567 合計 78,279 89,561 90,517 平成 年度は見込額である 果樹勘定については 積立金を保有していない 338

345 森林保険特別会計の概要 特別会計名 森林保険特別会計 森林保険特別会計の資金の流れ 目的 概要森林国営保険は 政府が保険者となり 森林所有者を被保険者として 森林国営保険法 ( 昭和 12 年法律第 25 号 ) に基づき 森林についての火災 気象災 ( 風害 水害 雪害 干害 凍害 潮害 ) 噴火災による損害をてん補する保険事業であり 当保険にかかる事業収支を一般会計と区分して経理するため 森林保険特別会計を設置している 森林国営保険は昭和 12 年の創設以来 保険金を活用した被災森林の再造林を通じた林業経営の安定に寄与してきたところであり 林業にとって不可避の災害に対するセーフティネットとしての役割を果たしている 沿革 昭和 12 年創設昭和 36 年従来の火災のほか気象災 ( 風害 水害 雪害 干害 凍害 潮害 ) を保険事故に追加 昭和 53 年噴火災を保険事故に追加 (11,956 百万円 ) (5,308 百万円 ) 歳入 11,313 百万円 歳出 5,124 百万円 保険料 (2,939 百万円 ) 2,930 百万円 前年度繰越資金 未経過保険料支払備金 (8,718 百万円 ) 8,098 百万円 森林保険特別会計 森林保険費 (2,356 百万円 ) 2,108 百万円 事務取扱費 (1,451 百万円 ) 1,516 百万円 予備費 (1,500 百万円 ) 1,500 百万円 次年度繰越資金 今後の改革予定 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) において 森林保険特別会計で経理している事務 事業を独立行政法人に移管することについて平成 20 年度末までに検討することとされている これを踏まえ 独立行政法人へ移管した場合の森林保険の業務運営のあり方等について検討中 雑収入 (300 百万円 ) 285 百万円 未経過保険料支払備金 (6,648 百万円 ) 6,189 百万円 ( 注 1) 上段 ( ) 書は 20 年度予算額 下段は 21 年度要求額である ( 注 2) 端数処理の関係上 合計と一致しないものがある 339

346 森林保険特別会計の概要 過去 3 年間の歳入の推移 区分保険料前年度繰越資金受入未経過保険料受入支払備金受入雑収入預託金利子収入その他の雑入合計 ( 単位 ; 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 注 )1 平成 19 年度は見込額である 2 四捨五入により合計が一致しない場合がある 2,654 2,742 2,617 10,979 9,751 8,959 9,886 8,745 8,058 1,093 1, ,821 12,707 11,846 過去 3 年間の剰余金の推移 区分 剰余金 過去 3 年間の積立金の推移 区分 ( 単位 ; 百万円 ) 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 ( 見込 ) 81 1,643 1,555 ( 単位 ; 百万円 ) 平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度 積立金 18,481 16,838 15,283 平成 年度は見込み額である 過去 3 年間の歳出の推移 区分森林保険費 森林保険業務費予備費 ( 単位 ; 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 2,630 4,082 3,919 1,359 1,309 1, ,989 5,391 5,223 合計注 )1 平成 19 年度は見込額である 2 四捨五入により合計が一致しない場合がある 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 剰余金が生じた場合には 将来の保険金等の支払いに備えて積み立てる 因みに 19 年度決算 ( 見込み ) においては 保険金等の支払いが増加したため不足が生じ 積立金から補足することとしている 340

347 国有林野事業特別会計の概要 特別会計名 国有林野事業特別会計 今後の改革予定 目的 概要 国有林野事業特別会計は 国有林野事業及び直轄治山事業について 一般会計と区分して経理するために設置されている 1 国有林野事業国土の保全や水源かん養などの公益的機能の維持増進を旨として国有林野の管理経営を行っている 2 直轄治山事業土砂崩壊の防備等を目的として指定された保安林において 国が森林の維持 造成を行うことを通じて災害の防止等を図るとともに 水源のかん養 生活環境の保全 形成等を図っている 沿 昭和 22 年 昭和 35 年 平成 10 年 革 創設 治山勘定設置 国有林野事業の抜本的改革 ( 管理経営の重点を木材生産から公益的機能の維持増進に転換 ) 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革に関する法律 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) に基づき 平成 22 年度末までに 業務の性質に応じ 一部を独立行政法人に移管した上で 一般会計への統合について検討 とされているが 1 年前倒しし 平成 22 年 4 月から実施することとして検討している 国有林野事業特別会計の資金の流れ 林産物購入者等 一般会計 地方公共団体 民間金融機関 歳入 林産物収入等 427 (457) 一般会計からの受入 1,918 (1,690) 地方公共団体負担金 47 (34) 借換借入金 歳出 国有林野事業費等 1,738 (1,620) 直轄治山事業費等 417 (316) 国債整理基金特別会計へ繰入 2,706 (2,560) 2,470 (2,315) 21 年度要求額 (20 年度予算額 ) ( 単位 : 億円 ) 国有林野事業 公益的機能の高い森林育成 貴重な生態系の保全 直轄治山事業 平成 18 年 国有林野事業勘定と治山勘定を統合 341

348 国有林野事業特別会計の概要 過去 3 年間の歳入の推移 科目 事業収入 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 41,659 39,326 36,375 過去 3 年間の剰余金の推移 ( 単位 : 百万円 ) 区分平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度 雑収入 一般会計より受入事業施設費財源公益林等保全管理費財源利子財源治山事業費財源 治山勘定より受入 地方公共団体工事費負担金収入 1,419 1, , , ,388 49,655 57,518 67,387 33,490 33,168 31,881 27,456 26,729 26,263 56,011 69,857 13, ,684 3,576 剰余金 過去 3 年間の積立金の推移 ( 単位 : 百万円 ) 区分平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度 借入金 合計 358, , ,654 ( 注 ) 四捨五入の関係で計が一致しない場合がある 平成 17 年度は国有林野事業勘定である 平成 19 年度は見込額である 過去 3 年間の歳出の推移 科目人件費 国有林野事業費等 事業的経費 交付金等 治山事業 利 子 償 還 金 借 入 金 利 子 償 還 金 190, , ,400 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 75,993 73,273 69,692 61,111 65,644 74,166 54,631 60,053 67,713 6,480 5,591 6,453-45,920 60, , , ,688 27,456 26,729 26, , , ,425 合計 355, , ,765 ( 注 ) 四捨五入の関係で計が一致しない場合がある 平成 17 年度は国有林野事業勘定である 平成 19 年度は見込額である 積立金 平成 年度は見込額である 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 国有林野事業特別会計の経理は 企業会計における会計原則を適用しており 発生主義に基づいて行うこととされている このため 歳入が歳出を超過した場合でも 当該額を直ちに ( 収支 ) 剰余金として処理せず損益計算を行い その結果明らかにされた利益又は損失について処理方法等が定められている ( 特別会計に関する法律第 165 条 ) なお 歳入が歳出を超過した場合 年度末現金残高として扱われるが 翌年度に持ち越し 未払い金等翌年度の支払いの財源に充てられている 342

349 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計の概要 特別会計名 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 目的 概要 沿革 1 漁船損害等補償制度 ( 漁船保険制度 ) は 漁船の不慮の事故によって受ける損害などを保険の仕組みにより補てんすることによって 漁業経営の安定に資することを目的としている その仕組みは 漁船保険組合 漁船保険中央会 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 政府 ) の3 段階で運営され 大きな災害に備えて 組合は中央会の保険に付し 中央会は漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 政府 ) の再保険に付している 2 漁業災害補償制度 ( 漁業共済制度 ) は 漁獲量の減少によって減収した場合の損失などを 保険の仕組みにより補てんすることによって 漁業再生産の阻害の防止及び漁業経営の安定に資することを目的としている その仕組みは 漁業共済組合 全国漁業共済組合連合会 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 政府 ) の3 段階で運営され 大きな災害に備えて 組合は連合会の再共済に付し 連合会は漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 ( 政府 ) の保険に付している 3 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計は 昭和 12 年に設置された漁船再保険特別会計を前身とし 昭和 42 年に漁業災害補償制度における国の保険事業を開始するに際して設けられた会計である 今後の改革予定 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革に関する法律 ( 平成 18 年度法律第 47 号 ) に基づき 現在 農業共済再保険特別会計 と 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 について 本年度末までに両特会の統合も含めた再保険機能に係る事務 事業のあり方を検討しているところである 343

350 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計の概要 漁船損害等補償制度の内容 漁船損害等補償法に基づく保険 普通保険 滅失 沈没 損傷その他の事故により生じた損害 ( 戦乱 変 漁乱 襲撃 捕獲 だ捕及び抑留 ( 以下 戦乱等 という ) 船 保 によるものを除く ) を補償する 険特殊保険普通保険等ではてん補対象とならない戦乱等による滅失 沈 漁船船主責任保険 漁船積荷保険 没 損傷その他の事故により生じた損害を補償する 漁船の運航に伴って生じた不慮の費用及び損害賠償責任に基 づく損害 ( 戦乱等によるものを除く ) を補償する 漁船に積載した漁獲物等について 滅失 流失 損傷その他 の事故により生じた損害 ( 戦乱等によるものを除く ) を補償する このほか 漁船の運航に伴って生じた乗組船主に死亡その他の事故 ( 戦乱等によるものを除く ) について 一定の金額を支払う漁船乗組船主保険がある ( 政府再保険の対象外 ) 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定 漁船普通保険勘定 漁船普通保険勘定 漁船乗組員給与保険法 ( 漁船損害等補償法の特別法 ) に基づく保険 漁船乗組員給与保険 漁船乗組員給与保険勘定 乗組員が抑留された場合の給与の支払いを保障するため 保険加入事業主が支払うべき給与を補償する 漁業災害補償制度の内容 漁 獲 共 済 漁船漁業 定置漁業及び一部の採貝採藻業を対象とし 不漁等を原因とする漁獲金額の減少 (PQの減) による損失 ( 操業経費相当分の一部 ) を補償 収穫高保険方式 養 殖 共 済 一部の魚類 貝類養殖業を対象とし 養殖水産動植物の死亡 流失等 (Qの減) による損害 ( 養殖経費相当分の一部 ) を補償 物損保険方式 特定養殖共済 のりやほたて等の特定の藻類 貝類養殖業を対象とし 品質低下等 を原因とする生産金額の減少 (PQの減) による損失 ( 養殖経費相 当分の一部 ) を補償 人為的要因による減収を排除するため 生産数量が一定量に達 しない場合に限る 収穫高保険方式 漁業施設共済 養殖施設又は定置網等の漁具を対象とし その供用中の損壊等によ る損害を補償 物損保険方式 収穫高保険方式 被共済者の共済責任期間中の生産金額 (PQ) が 過去の生産実 績等をもとに定められる補償水準に達しない場合に 減収分のう ち経費相当分の一部を補償する保険方式 ( 価格下落による損失も 補償対象 ) 物損保険方式 被共済者が損害を被った数量 (Q) に 単位当たり共済価額を 乗じて得た金額を補償する保険方式 344

351 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計の概要 歳入歳出の資金の流れ 一般会計 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計 漁船普通保険勘定 歳入 7,153(8,145) 歳出 再保険料 ( 注 1) 0(9) 中央会交付金 ( 注 1) 一般会計より受入 1 6,564(6,843) 再保険金等前年度繰越資金受入 401(953) 予備費 雑収入等 189(340) 支払備金歳計剰余 183(106) 未経過保険料 小計 6,970(8,039) 6,434(6,701) 206(1,009) 330(330) 60(201) 64(73) 24(374) ( 項 ) 保険料国庫負担金等漁船再保険及び漁業共済保険漁船特殊保険勘定特別会計へ繰入歳入 353(351) 歳出 269(269) 再保険料 169(169) 再保険金等 169(169) 15,736(15,738) 前年度繰越資金受入 111(111) 予備費 100(100) 雑収入等 72(71) 支払備金 90(90) 歳計剰余 83(82) 未経過保険料 21(21) 小計 11(111) 財政融資資金漁船乗組員給与保険勘定 20 年度期首積立金漁船普通保険勘定 10,524(10,896) 歳入 62(62) 歳出 42(42) 漁船特殊保険勘定 4,249(4,164) 再保険料 23(23) 再保険金等 23(23) 漁船乗組員給与保険勘定 1,275(1,265) 前年度繰越資金受入 18(18) 予備費 20(20) 漁業共済保険勘定 - 雑収入等 22(22) 支払備金 15(15) 歳計剰余 19(19) 未経過保険料 3(3) 小計 18(18) 漁船保険中央会 漁船保険組合 漁業共済保険勘定歳入 17,504(18,426) 歳出 8,346(8,085) 保険料 ( 注 2) 0(0) 連合会交付金 ( 注 2) 5,392(5,162) 一般会計より受入 2 8,179(7,873) 保険金等 2,754(2,723) 前年度繰越資金受入 9,325(10,553) 予備費 200(200) 雑収入等 0(0) 支払備金 8,304(9,519) 歳計剰余 9,158(10,341) 未経過保険料 1,054(1,021) 小計 9,358(10,541) 単位 : 百万円漁船保険中央会漁船保険組合漁業協同組合漁業共済組合連合会 漁業共済組合連合会 歳入一般会計より受入前年度繰越資金受入雑収入等 業務勘定 993(1,022) 歳出 993(1,022) 993(1,022) 政府職員人件費等 325(325) 0(0) 業務費 79(80) 0(0) 漁協事務費交付金 589(616) 漁業保険管理官 20 年度末定員 33 名 総額 歳入 26,065(28,006) 歳出 16,622(17,458) 注 1: 注 2: 漁船損害等補償法第 140 条の規定により 国庫負担金と保険料との相殺を行っている 漁業災害補償法第 196 条の規定により 国庫補助金と共済掛金との相殺を行っている 21 年度要求額 (20 年度予算額 ) 345

352 漁船再保険及び漁業共済保険特別会計の概要 過去 3 年間の歳入 歳出 剰余金の推移 漁船普通保険勘定 漁船特殊保険勘定 漁船乗組員給与保険勘定 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 1 歳入額 7,456 7,084 7,590 a) 一般会計より受入 6,670 6,583 7,149 b) 再保険料 c) 前年度繰越資金受入 d) 雑収入 ( 預託金利子収入等 ) 歳出額 7,838 6,987 7,469 a) 漁船再保険費 1, b) 漁船保険振興費 c) 漁船保険中央会交付金 6,217 6,162 6,697 3 歳計剰余金 (1-2) 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 1 歳入額 a) 再保険料 b) 前年度繰越資金受入 c) 雑収入 ( 預託金利子収入等 ) 歳出額 a) 漁船特殊再保険費 歳計剰余金 (1-2) 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 1 歳入額 a) 再保険料 b) 前年度繰越資金受入 c) 雑収入 ( 預託金利子収入等 ) 歳出額 a) 給与再保険費 歳計剰余金 (1-2) 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 歳計剰余金から未経過再保険料及び支払備金を差し引いた剰余金は 将来の再保険金支払財源等に不足が生じた場合の財源に充てるため 積立金として積み立てる 歳計剰余金から未経過再保険料を差し引いた剰余金は 将来の再保険金支払財源等に不足が生じた場合の財源に充てるため 積立金として積み立てる 歳計剰余金から未経過再保険料を差し引いた剰余金は 将来の再保険金支払財源等に不足が生じた場合の財源に充てるため 積立金として積み立てる 漁業共済保険勘定 業務勘定 ( 単位 : 百万円 ) 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 1 歳入額 8,172 8,080 7,832 a) 一般会計より受入 7,182 7,406 7,416 b) 保険料 c) 前年度繰越資金受入 d) 雑収入 歳出額 7,498 7,663 7,395 a) 漁漁共済保険費 2,794 2,778 2,528 b) 漁業共済組合連合会交付金 4,704 4,885 4,867 3 歳計剰余金 (1-2) 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 1 歳入額 1, ,033 a) 一般会計より受入 1, ,033 b) 雑収入 c) 前年度繰越資金受入 歳出額 1, ,033 a) 業務取扱費 b) 漁協事務費交付金等 歳計剰余金 (1-2) 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 平成 19 年度は見込額である 過去 3 年間の積立金の推移 歳計剰余金から未経過再保険料及び支払備金を差し引いた剰余金は 過去に一般会計から保険金支払財源の不足に充てるための財源を繰入れたことから 一般会計へ繰り戻す 翌年度の業務取扱費に充てるため 翌年度の歳入に繰り入れる ( 単位 : 百万円 ) 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 漁船普通保険勘定 11,110 10,896 10,524 漁船特殊保険勘定 4,409 4,164 4,249 漁船乗組員給与保険勘定 1,261 1,265 1,275 漁業共済保険勘定 平成 年度は見込額である 漁業共済保険勘定については 積立金を保有していない 346

353 貿易再保険特別会計 1 貿易再保険特別会計の目的貿易再保険特別会計は 貿易保険制度の実施に当たり 政府の再保険に関する経理を明確にするために設置 貿易再保険特別会計の沿革昭和 25 年に輸出信用保険特別会計として設置 平成 13 年 4 月に貿易保険の実施部門を独立行政法人日本貿易保険として分離した際に 貿易再保険特別会計へと改組された 貿易保険事業の概要貿易保険は 我が国企業の貿易投資について 戦争や為替取引の制限といった通常の保険では負担できないリスクをカバーするもの 日本貿易保険が 保険の引受 保険金の支払等の業務を実施し 政府は 日本貿易保険より再保険の引受を行う 事業運営は保険料収入によりまかなわれているが 保険金支払後の債権回収は 当該リスクの性格上 主にパリクラブ等の政府間交渉の場を通じて行われ かつ 長期間にわたるという性格を有している ( 長期間での収支相償 ) 近年 案件の大型化 金融危機の発生等 リスク管理の強化が求められている 平成 19 年度の引受実績は9.5 兆円 近年の大型案件と引受額の例 台湾新幹線フ ロシ ェクト (H13~15) 約 4,700 億円 サウシ アラヒ ア / ラーヒ ク 石化フ ラントフ ロシ ェクト (H17~18) 約 2,500 億円 過去の主な保険金支払状況 中南米累積債務問題 83~93 年度 約 3,500 億円 貿易保険事業の収支状況 湾岸戦争等の影響 91 年度約 3,400 億円 支払保険金ピーク (3,419 億円 ) 借入金ピーク (6,886 億円 ) 旧ソ連崩壊 92~01 年度約 2,000 億円 347

354 貿易再保険特別会計 2 歳入及び歳出の概要と資金の流れ 過去 3 年間の歳入 歳出の推移 ( 億円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 再保険収入 再保険料収入 回収金 歳入 代位債権等収入等 1,650 1, 債務削減に伴う繰入 前年度剰余金受入 3,403 5,682 7,819 その他 歳入計 5,741 7,866 8,534 過去 3 年間の剰余金 積立金の推移と使途 17 年度決算 18 年度決算 19 年度決算 使途等 ( 億円 ) 剰余金 5,682 7,819 7,974 将来の再保険金等の支 積立金に積立て -( ) -( ) 6,499 払に備えるため 今後 一般会計への繰戻しが 翌年度歳入繰入れ 5,682 7,819 1,475 進めば翌年度歳入繰入れはゼロになる見込み 積立金については 特別会計に関する法律 により平成 19 年度より設置 剰余金からの一般会計繰入 過去 多額の保険金支払が生じ保険財政が逼迫した際に 財政基盤強化の目的で一般会計から繰り入れた繰入金 (1968 億円 ) については 平成 19 年度から22 年度までの4 年間で一般会計に繰り戻すこととしており 年度においてそれぞれ492 億円を繰戻し 348 歳出 再保険費 再保険金 その他 事務取扱費 人件費 事務費 一般会計へ繰入 歳出計 歳入歳出差額 積立金 注 ) 決算ベース 単位未満については切り捨て ,682 7,819 7, ,499

355 目的 概要 特許特別会計の概要 1 特許特別会計は 出願人から出願料 審査請求料 特許料等を徴収し 審査 審判及び特許権の登録等の事務を行うために必要な人件費 情報システム経費等に支出している ( 下図参照 ) 上記のような受益と負担の関係を明確にしつつ 1 技術革新に併せて不断に特許事務が迅速 的確化される体制を構築し かつ 2 財源としての手数料等の適切な改定を行う観点から特別会計を設置 沿革 昭和 59 年 7 月特許特別会計設置 ペーパーレス計画開始 平成 2 年 12 月世界初のオンライン出願開始 ( 平成 19 年度オンライン出願率 97.5%( 特許 実用新案 )) 今後の改革予定及びその年度 行革推進法 ( 平成 18 年法律第 47 号 ) において 1 審査の件数 2 審査に要する経費及び 3 先行技術の調査の民間への委託件数について中期的かつ定量的目標を定めつつ 業務効率の向上及び民間委託の拡大を図ることとされている 審査迅速化 効率化行動計画 ( 平成 18 年 1 月 17 日特許審査迅速化 効率化推進本部決定本部長 : 経済産業大臣 ) 1 審査官一人当たりの年間処理件数 ( 請求項数ベース ): 17 年度見込み : 約 1,100 項 22 年度約 1,400 項 2 審査に係る直接コスト (1 請求項あたり ):17 年度見込み : 約 2.8 万円 22 年度約 2.2 万円 3 先行技術調査の民間外注件数 : 17 年度見込み : 約 19 万件 22 年度約 24 万件 歳入と歳出の資金の流れ特特許出願料 審査請求料 特許料等特特許料等収入 1,134(1,154) 等許出願者 21 年度要求額 (20 年度予算額 ) 単位 ( 億円 ) 一般会計より受入 0.2(0.2) 雑収入 26( 20) 1,160(1,174) 別会計歳入 % 80% 60% 40% 20% 0% 43% オンライン出願率の状況 平成 2 年 12 月 97.5% 92.5% 84.4%98.7% 平成 20 年 3 月 特許 実用新案意匠商標審判 歳出 1,228(1,228) 人件費 330(318) 審査 審判関係費 341(323) 情報システム関係費 268(302) 独 ) 工業所有権情報 研修館交付金 133(137) その他 156(148)

356 特許特別会計の概要 2 歳入額の推移 単位 : 億円 歳出額の推移 単位 : 億円 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 特許料等収入 1,265 1,355 1,536 一般会計より受入 独 ) 工業所有権情報 研修館納付金収入 雑収入 前年度剰余金受入 827 1,049 1,372 歳入合計 2,095 2,432 2,920 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 事務取扱費 施設整備費 独 ) 工業所有権情報 研修館運営費 歳出合計 1,046 1,044 1,074 剰余金の推移 単位 : 億円 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 歳計剰余金 1,049 1,388 1,846 積立金の推移 特許特別会計には積立金はない 19 年度に剰余金が生じた場合の取り扱い 特許特別会計の剰余金については 年度末に審査待ちとなっている案件 ( 約 90.8 万件 : 平成 19 年度末実績 ) を翌年以降に審査するために必要な費用の財源として 翌年度歳入に繰り入れている なお 19 年度決算においては行革推進法の趣旨を踏まえ 将来の審査等に必要な財源を翌年度歳入に繰り入れることを担保しつつ 特許特別会計を創設した際に一般会計の土地を無償所属替したことが特許特別会計の健全な財政状況に寄与していることを踏まえ 42.8 億円を一般会計に繰り入れた 350

357 社会資本整備事業特別会計の概要 一般会計からの繰入金 地方公共団体等からの負担金 受託工事等財源 貸付先からの償還金等を財源として 社会資本整備事業を実施 特別会計に関する法律 に基づき 平成 20 年度において 治水特別会計 ( 昭和 35 年設置 ) 道路整備特別会計 ( 昭和 45 年設置 ) 港湾整備特別会計 ( 昭和 36 年設置 ) 空港整備特別会計 ( 昭和 45 年設置 ) 及び都市開発資金融通特別会計 ( 昭和 41 年設置 ) の 5 特別会計を社会資本整備事業特別会計として統合し 設置した 社会資本整備事業特別会計 21 年度要求 63,575 億円 (57,926 億円 ) 一般会計地方公共団体等 雑収入等 負担金 受託工事等財源 空港使用料 償還金等 歳入 一般会計より受入等 43,962 (39,198) 他勘定より受入 1,977 (1,943) 負担金収入 11,203 (10,386) 空港使用料収入 2,084 (2,171) 償還金収入 1,575 (1,581) 前年度剰余金受入 684 (952) 雑収入 1,844 (477) 歳出 直轄事業 業務取扱費を含み 36,375 (32,962) 補助事業等 18,174 (16,307) 出資金 貸付金 2,534 (2,342) 附帯 受託工事費 842 (730) 業務勘定へ繰入 1,977 (1,943) その他 3,673 (3,642) 道路整備勘定 21 年度要求 39,591 億円 (36,101 億円 ) 治水勘定 21 年度要求 12,147 億円 (10,827 億円 ) 港湾勘定 21 年度要求 3,570 億円 (3,242 億円 ) 空港整備勘定 21 年度要求 5,820 億円 (5,428 億円 ) 道路整備事業治水事業港湾事業空港整備事業 その他 247 (1,217) 端数処理により合計額に一致しない 括弧内は平成 20 年度予算額 業務勘定 21 年度要求 2,447 億円 (2,327 億円 ) 都市開発資金の貸付け 各事業に係る人件費 事務費 社会資本整備に関する横断的な調査費等 351

358 社会資本整備事業特別会計の概要 < 過去 3 年間の歳入の推移 > 区 分 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 治水特別会計 1,690,748 1,497,487 1,474,312 治 水 勘 定 1,431,921 1,259,248 1,251,010 特定多目的ダム建設工事勘定 258, , ,301 道路整備特別会計 4,979,468 4,786,556 4,595,170 都市開発資金融通特別会計 82,513 69,996 65,614 港湾整備特別会計 408, , ,122 港 湾 整 備 勘 定 400, , ,305 特定港湾施設工事勘定 8,398 7,128 8,817 空港整備特別会計 534, , ,680 計 7,696,111 7,306,339 7,157,899 < 過去 3 年間の歳出の推移 > ( 単位 : 百万円 ) ( 単位 : 百万円 ) 区 分 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 治水特別会計 1,445,757 1,292,766 1,220,927 治 水 勘 定 1,237,869 1,093,530 1,035,331 特定多目的ダム建設工事勘定 207, , ,596 道路整備特別会計 4,117,215 3,877,272 3,811,811 都市開発資金融通特別会計 54,953 36,860 28,672 港湾整備特別会計 384, , ,421 港 湾 整 備 勘 定 376, , ,223 特定港湾施設工事勘定 7,990 5,911 8,197 空港整備特別会計 442, , ,189 計 6,445,087 6,009,254 5,936,019 < 過去 3 年間の歳計剰余金の推移 > ( 単位 : 百万円 ) 区 分 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 治水特別会計 244, , ,385 治 水 勘 定 194, , ,679 特定多目的ダム建設工事勘定 50,938 39,003 37,706 道路整備特別会計 862, , ,359 都市開発資金融通特別会計 27,560 33,136 36,943 港湾整備特別会計 24,083 35,606 40,702 港 湾 整 備 勘 定 23,675 34,388 40,082 特定港湾施設工事勘定 408 1, 空港整備特別会計 92, , ,491 計 1,251,024 1,297,084 1,221,880 < 平成 19 年度に生じた歳計剰余金の使途 > 治水特別会計 道路整備特別会計 港湾整備特別会計 空港整備特別会計主に 公共事業の実施にあたって 地元調整や用地交渉の難航等のやむを得ない事由によって翌年度に繰り越した工事等の実施に伴う支払い準備のための繰越金としている 都市開発資金融通特別会計翌年度の都市開発の資金需要に対応するための貸付財源に充当するもの等である なお 特別会計改革への対応を踏まえ 一般会計からの受入及び財政融資資金からの借入をゼロとしている また 平成 20 年度予算において 歳出に充てる予定のなくなった33 億円を一般会計の歳入に繰り入れている 金額は決算ベース ( 平成 19 年度は決算見込額 ) 各計数はそれぞれ四捨五入によっているので 端数のおいて合計とは合致しないものがある 積立金は設置されていない 352

359 自動車安全特別会計 沿革 目的 自動車安全特別会計は 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 の方針に従い 特別会計に関する法律 に基づき 平成 20 年度において 自動車損害賠償保障事業特別会計 ( 昭和 30 年設置 ) 及び自動車検査登録特別会計 ( 昭和 39 年設置 ) の 2 特別会計を統合し 設置された特別会計である 本特別会計においては 自動車所有者からの検査登録手数料 自動車ユーザーからの賦課金 積立金として管理している再保険料 過去の再保険料の運用益を財源として 自動車の検査 登録業務 基準適合性の審査 ひき逃げ 無保険車の被害者救済 再保険金支払 被害者救済対策等を実施している 自動車ユーザーからの検査 登録手数料 一般会計 ( 自動車重量税財源 ) 342 億円 (344 億円 ) 10 億円 (9 億円 ) 自動車安全特別会計 21 特別会計年度要求 745 億円 20 年度予算 828 億円 自動車検査登録勘定 21 年度要求 465 億円 20 年度予算 428 億円 ( 1) 剰余金 144 億円 上段 :H21 要求下段括弧 :H20 予算 465 億円 (428 億円 ) 自動車の検査 登録業務 基準適合性の審査 検査の高度化 検査機器の老朽更新 ( 1) 検査の高度化 検査機器の老朽化更新に充当 自動車ユーザーからの 賦課金 20 億円 (28 億円 ) ( 2) 無保険車やひき逃げ事故における政府保障事業に充当 政府保障事業の保障金支払に剰余金を充てることにより 自動車ユーザーが負担する賦課金の額を低く抑え ( 自家用自動車で2 年間で 50 円 ) 自動車ユーザーに還元している ( 4) 事故による重度後遺障害者等の被害者救済対策等に充当 保障勘定 21 年度要求 127 億円 20 年度予算 247 億円 ( 2) 剰余金 624 億円 ( 3) 積立金 448 億円 自動車事故対策勘定 21 年度要求 153 億円 20 年度予算 152 億円 ( 4) 積立金 2,514 億円 ( 注 ) 積立金 剰余金は 19 年度決算見込額である 億円 (61 億円 ) 68 億円 (101 億円 ) 153 億円 (152 億円 ) 運用益等 46 億円積立金取崩し 107 億円 ひき逃げ 無保険車の被害者救済 自賠責保険による被害者保護 ( 再保険金 ) ( 3) 再保険契約に基づく再保険金の支払いに充当 被害者救済対策 介護料支給 療護センター運営など など ( 注 ) 運用益で当該事業を安定的に実施すべきものであるが 一般会計へ繰入金が 5,173 億円 ( 平成 19 年度末 ) あり 積立金の運用益のみでは事業費をまかなえず 毎年度 積立金を取り崩して被害者救済対策等の事業を行っている

図表 1 各特別会計ごとの平成 17 年度歳入歳出決算状況 ( 単位 : 億円 ) 1. 事業特別会計 収納済歳入額 (1) 支出済歳出額 (2) 繰越額 不用額 歳計剰余金 (1-2) 翌年度歳入に繰入 歳計剰余金の処理状況 他勘定に繰入 翌年度の一般会計に繰入 44 条資金に積立て 積立金 資金

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