電子届出への橋渡し

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しょうりやたけ
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1 電子届出への橋渡し ~ 電子届出の補完としての二次元コード (QR コード ) の活用 ~ NITE 化学物質管理センター成果発表会 2012 化学物質管理センターリスク管理課米野洋平 ( 大阪 ) 中川知香 ( 東京 ) 1

2 目次 1. 電子届出の推進と課題 2. 二次元コードの導入 3. 二次元コード導入によるメリット 4. 電子届出と二次元コードの併用による効果 2

3 3 1. 電子届出の推進と課題

4 電子届出への移行の目的日本政府としての全体方針 ~ 電子政府の推進 ~ 行政手続きのオンライン利用の促進 ~ 誰もが国地方公共団体が提供するサービスを時間的地理的な制約無く活用することが可能 ~ 自宅や職場からインターネットを経由し行政手続きの受付が 24 時間可能 ~ 国民や企業の利便性が飛躍的に向上 (e-japan 戦略より抜粋 ) NITE では PRTR 制度に基づく届出事務を行っていることから PRTR 電子届出への移行を推進 4

) が必要です送信数値は平成 23 年度届出実績事業所管大臣磁気届出 : 567 件 (1.

5 総届出数 :36,491 件電子届出 : 19,269 件 (52.8%) 事業者送信 PRTR 届出の提出方法都道府県等届出書作成届出チェック届出チェック照会照会電子届出を行うためには事前届出 (= 電子情報処理組織使用届出書 ) が必要です送信数値は平成 23 年度届出実績事業所管大臣磁気届出 : 567 件 (1.6%) 事業者送付都道府県等送信届出書作成 (FD CD-R) 届出ファイル登録照会届出チェック照会書面届出 : 16,655 件 (45.6%) 事業者送付都道府県等届出書作成届出台帳登録届出チェック照会送信照会送付事業所管大臣届出チェック事業所管大臣届出内容電子化届出チェック : PRTR 届出システム利用 5

6 PRTR 制度に基づく届出数の推移と各種媒体の構成 ( 届出数 ) 45,000 40,000 届出数の推移と届出媒体の構成書面電子磁気 35,000 30,000 書面届出書の 9 割はワープロソフトを使用 25,000 20,000 電子届出の頭打ち 15,000 10,000 5,000 0 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 6

7 電子届出の普及が進まないのは何故? PC を使用できる環境にない? 書面届出書の大半はワープロソフトで作成されており PC を利用できる環境は備わっているセキュリティのためインターネットを使用できる環境が無い? その他に電子届出を利用しない ( できない ) 要因は? 7

8 電子届出の認識度と PC 環境の実態電子届出の認識度 A B C D 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% A: 電子届出の制度を知らない又はよくわからない B: 電子届出を行うための手続が不明 C: 理解している又は検討したことがある D:ID パスワードを取得済電子届出の経験有り H22 年度 NITE 調べ P C 環境の実態 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% A B C A: インターネット環境がある B:PC を使用できる環境のみ C:PC を使用できる環境がない H22 年度 NITE 調べ 8

9 電子届出に移行しない ( できない ) 理由 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% A B C D E F H22 年度 NITE 調べ ( 複数回答 ) A: 電子届出の導入方法が不明 B: 使用届出の申請やクライアント証明書の登録が面倒 C: 社内での決裁証憑の保存などのため書面が必要 D: 書面届出の方が楽で電子届出にメリットを感じない E: セキュリティ上不安を持っている F: 担当者が異動異動を考慮したため 9

10 書面の利点と電子情報を兼ね備えた二次元コードの利用インターネット環境や PC 環境は備わっているが 1 社内決裁等のため文書が必要 2 提出書類を証憑として保管する必要 3 前年度に提出した届出書の電子 ( ワープロ ) ファイルを一部変更することで作成可能決裁や証憑として書面が存在し電子ファイルも保存可能でかつ電子処理が可能なシステムは?? 書面届出書と電子情報を併用した二次元コードの利用 PRTR 届出作成支援プログラムを開発 ( 平成 23 年度から運用 ) 10

11 11 2. 二次元コードの導入

XML ファイルは翌年度も届出に利用磁気届出電子届出印刷二次元コード付き書面届出書作成

12 PRTR 届出作成支援プログラム PRTR 届出作成支援プログラムを届出事業者の方に配布 PRTR 届出書を作成するためのソフトウェア磁気及び電子届出へも活用届出用 XML ファイルで保存保存した XML ファイルは翌年度も届出に利用磁気届出電子届出印刷二次元コード付き書面届出書作成届出書様式とほぼ同じ配列 ( 順序 ) でワード等の様式に打ち込む操作と同様の操作で作成可能二次元コードは電子情報として利用 12

13 PRTR 届出作成支援プログラム燃料小売業用排出量算出機能について 1 入力 2 計算 3 印刷受入量給油量を入力するだけで自動的に排出量計算届出書印刷することができます 13

14 二次元コードを利用した書面届出書記載 ( 入力 ) 事項が電子情報として二次元コード化され印刷行政側は二次元コードをスキャナで読み込むだけで記載 ( 届出 ) 事項を瞬時に電子化 14

15 15 二次元コードの仕様の公開

16 16 3. 二次元コード導入によるメリット

17 PRTR 届出作成支援プログラムと二次元コードのメリットワープロ様式や手書きとの比較 1. プログラムにはエラーチェック機能を装備しているため必須事項の記入漏れや物質番号 - 物質名称届出先大臣 - 業種事業所所在地 - 提出先自治体などの不整合が尐ない 2. 作成したファイルは翌年度も利用可能で変更部分のみ変更入力するだけで届出書を作成可能 3. 河川等名称や下水道名称が変更された場合にも選択するだけで入力 4. 人の手による書面届出の入力作業 ( データ化作業 ) の際に入力ミスが無く正確な情報提供が可能 5. 燃料小売業にあっては排出量計算機能も装備しているため受入量と給油量を入力するだけで届出書が作成可能 6. 届出者情報等の事業所によらない情報は一括入力が可能なことにより複数届出事務所を管理している届出担当者の負担が軽減電子届出との比較 1. 電子届出の普及阻害要因の一つである社内決裁や証憑保存のための書類も作成保管が容易 2. 電子届出の普及阻害要因の一つである異動による担当者の変更手続きが不要 17

形式確認による照会の事例書面届出 1 必須項目が空欄照会項目 ( 従業員数河川名等 ) 件数 770 2 本紙の別紙数と実際の別紙数が異なる 421 3 届出者住所が事業所の住所になっている 150 4 日付に関する確認 91 5 数値の確認 67 6 届出者名称が事業所の名称になっている 66 7 物質名称と物質番号が対応していない 59 8 代表者役職の確認 48 9

18 形式確認による照会の事例書面届出 1 必須項目が空欄照会項目 ( 従業員数河川名等 ) 件数本紙の別紙数と実際の別紙数が異なる届出者住所が事業所の住所になっている日付に関する確認 91 5 数値の確認 67 6 届出者名称が事業所の名称になっている 66 7 物質名称と物質番号が対応していない 59 8 代表者役職の確認 48 9 業種名と業種コードが対応していない 45 電子磁気届出 ( 二次元コード付書面届出も同様 ) 照会項目件数 1 届出者名称事業者名称変更確認 54 2 誤字脱字 31 3 届出者名称住所が事業所の名称住所になっている 29 4 代理人役職確認 8 5 届出先大臣確認条請求が有になっている 5 7 事業所住所疑義 5 8 変更の理由疑義 3 電子届出では発生しない照会事例 10 事業者名称が事業所名称になっている 35 総件数 : 1,868 1 届出当たりの割合 10 倍! 総件数 : 141 件 20,116 届出中 15,661 届出中 18 国交農水省除く事業所管省あての H20 年度届出分

19 PRTR 電子届出の誤解 ( 誤解 1) 社内決裁や証憑保存のための書類が必要だが対応できないのではないか実際は電子届出の場合入力段階届出後の段階のいずれでも入力又は届出済み情報を印刷することが可能 ( 誤解 2) 電子届出の導入のための作業が煩雑ではないか実際はクライアント証明書は NITE から送られたメールの URL からファイルをダウンロードしダブルクリックするだけで PC にインストールされる使用届出書の内容は PRTR 届出書本紙の記載事項の一部で当該情報が電子届出の際の届出情報の一部として利用され入力の重複は殆ど無い使用届出書の提出も同一自治体へは 1 回のみで以降はシステム上で変更が容易にできる ( 誤解 3) 異動による担当者の変更が煩雑ではないか実際は担当者の変更は電子届出システム上で変更手続きが可能 19

20 PRTR 届出作成支援プログラムのデメリットと対策 < デメリット > マスターファイルの変更の都度再インストール ( 更新 ) が必要市町村合併による市町村名称郵便番号の変更や河川等名称下水道名称が変更された場合にはこれら情報のマスタファイルを更新するために再インストールが必要 < 対策 > インストールの必要が無い PRTR 届出作成支援プログラムの Web 版を開発中 NITE の Web ページ上に同様の機能のプログラムを開設 NITE の Web ページにアクセスするだけ今と同様の操作で届出書の作成が可能作業ファイルを各自の端末に保存していつでも利用が可能入力が終了したら印刷ボタンを押せば各自の接続されたプリンタに出力毎年必要であった再インストールが不要 20

21 21 4. 電子届出と二次元コードの併用による効果

22 PRTR 制度に基づく届出数の推移と各種媒体の構成 45,000 40,000 届出数の推移と届出媒体の構成 ( 届出数 ) 書面電子磁気二次元コード 35,000 30,000 25,000 20,000 電子磁気との併用で全体の 74.7% が電子的な情報 15,000 10,000 5,000 0 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 22

23 電子システムへの橋渡しとしての二次元コードの利用 PRTR 届出を参考にした各社における電子システムと二次元コード利用の使い分け併用電子システムを構築更新するには多額の費用が必要様々な職員 ( パートアルバイト等含む ) が頻繁に行う授受操作の電子システム化を操作性を簡単にかつ多額の費用をかけずに行いたい電子システムに代わる電子情報の授受形態として二次元コードも利用可能例えばケース1: 社内で電子情報を授受 ( 二次元コードを受渡し ) する簡単なツールの構築ケース2: 物品備品納入品試薬等の迅速で簡単な在庫管理 etc 23

24 24 ご清聴有難うございました

PRTR 排出量等届出の作成手順 1NITE のホームページ ( 化管法に基づく届出に関する情報 ) にアクセスして PRTR 届出作成支援システムをクリックしますへアクセスします P.1 燃料小売業の方で排

Web 版 PRTR 届出作成支援システム簡易操作マニュアル 2017 年度版 ( 平成 29 年度 ) 独立行政法人製品評価技術基盤機構 PRTR 排出量等届出の作成手順 1NITE のホームページ ( 化管法に基づく届出に関する情報 ) にアクセスして PRTR 届出作成支援システムをクリックします http://www.nite.go.jp/chem/prtr/notify.html へアクセスします