糖尿病境界型を放置できない理由は 糖尿病への進展リスクが高いこと および動脈硬化性病変が発症する例が多いことー 食後のインスリン分泌が生来低い かつ遅延している という特質を有している例 具体的には両親のいずれかが2 型糖尿病を有している例では 発症前にはむしろインスリンの働きが supernorm

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1 糖尿病をどう捉える 河盛隆造 ( 順天堂大学大学院 文科省事業 スポートロジーセンターセンター長 ) はじめに 糖尿病の治療は 血糖値や血圧をコントロールすることではなく 究極的に脳 心血管イベントの発症 進展を阻止すること が改めて強調される昨今である 順天堂大学付属病院に 脳梗塞 で入院してきた連続する患者のうち 糖尿病の治療を受けていない 268 例を詳細に調査した 脳梗塞 をアテローム血栓性脳梗塞 ラクナ梗塞 心原性塞栓症と分けて分析した 退院時に OGTT を行ったところ 正常血糖応答を示した例は実に 10 20% にすぎなかった ( 図 1 1) ) 同様の検討を心筋梗塞で入院してきた患者群にて行ったところ まったく同様の結果を得た 2) 2 型糖尿病と診断されている例のみならず prediabetes の状況においても脳梗塞や心筋梗塞の発症予防を目指すことが必須といえよう このような例では 積極的に PWV ABI AI や B モードエコー法による頸動脈内膜中膜複合体肥厚度 (intimal plus medial complex thickness;imt) を測定し 早期の動脈硬化性病変の進行度を把握し 治療方針の参照 治療効果の評価に応用すべきであろう 糖尿病境界型 とは 耐糖能が低下し 健常人に比べ少々血糖値が高い状況と捉えざるを得ない 2 型糖尿病や境界型の耐糖能障害の発症機序は一例一例で かつ各時点で異なる したがって 糖のながれ の観点から 病態生理を把握することがその是正のために必要であろう 脳梗塞で入 した 糖尿病患者における OGTT の成績 () NT(n42) IF(n4) IT(n39) 糖尿病 (n28) 糖尿病 (n155) テロー 血 (n161) ク (n73) 心 (n34) ( 文 1)

2 糖尿病境界型を放置できない理由は 糖尿病への進展リスクが高いこと および動脈硬化性病変が発症する例が多いことー 食後のインスリン分泌が生来低い かつ遅延している という特質を有している例 具体的には両親のいずれかが2 型糖尿病を有している例では 発症前にはむしろインスリンの働きが supernormal である すなわち全身細胞 特に肝のインスリンの感受性が亢進していて 食後には少ないインスリン分泌で肝糖取り込み率が亢進し 糖のながれを正常化させている やがて軽度な過食 内臓脂肪蓄積 脂肪肝 運動不足などのため亢進していたインスリン感受性が健常人並みになると インスリン分泌が少ないため 直ちに糖の処理が不十分になる これを血糖応答の面よりみると 最初の異常として食前正常血糖値 食後のみ短時間血糖値が健常人に比べ高くなる さらに高血糖の持続時間が徐々に長くなり やがて昼食前血糖値 夕食前血糖値が高くなる さらに進むと 12 時間以上の絶食にもかかわらず 朝食前空腹時血糖値が高くなる すなわち 空腹時血糖値が 126mg/dL 以上となって 糖尿病と診断された時には すでに糖尿病罹病期間が長くなっている可能性があろう すなわち 糖尿病境界型と診断された時期に その原因を把握し 再び正常血糖応答の状況に戻すべく努力することが必須となろう 一方 肥満が糖尿病の引き金と捉えられがちだが 食後高血糖に刺激されて 遅延してむしろ過剰に分泌されたインスリンが ブドウ糖を特に運動不足の人では肝のみならず脂肪細胞に取り込ませることとなり 肥満を助長させる さらに脂質代謝異常を引き起こす 食後の遅延 しかしむしろ過剰なインスリンが 例えばアンジオテンシンⅡ type 1 受容体を刺激して高血圧を起こす と捉えることもできよう すなわち 宿命的な インスリン分泌動態が bad companions を勢揃いさせ 動脈硬化症を進展させる と考察したい ( 図 2) 境界型で動脈硬化症が進展するか? 早期動脈硬化症の定量的指標としての B モードエコー法による IMT の成績から では 軽度耐糖能障害例で動脈硬化症の発症 進展が必ず認められるであろうか? 筆者らは早期動脈硬化症の定量的指標として B モードエコー法で求めた IMT が有用であることを示してきた 健常者では年齢とともに IMT は増加したが IMT が 1.1mm 以上になることはなかった 糖尿病患者約 1,000 名では 歳代まで 各年代ごとの健常者に比べ有意に IMT が増加した ことに 歳代の糖尿病患者の IMT は 健常者 歳代と同等であり 年早く動脈硬化が糖尿病患者において進展し

3 ている可能性を認めた 3) さらに IMT が MRI で調べたラクナ梗塞巣の有無と相関すること 4) 冠動脈造影で見た狭窄枝数と相関すること 5) など発表してきた IMT は今や心血管障害の予後予知因子として脚光を浴び 多くの mega-study の surrogate endpoint として用いられるに至った さらに筆者らは OGTT 境界型例においても糖尿病患者と差がない程度の IMT を呈していることを認めた 6) その後 欧州での DECODE 研究 Funagata 研究などにより IGT(impaired glucose tolerance; 耐糖能異常 ) は心血管死が多いことが示され IGT は動脈硬化が進行するステージである と教科書に記載されるに至った しかし 2 型糖尿病のみならず OGTT 境界型はインスリン分泌能 インスリン抵抗 性の面からみると きわめて不均一な集団である 前述例を一例一例見直したところ 4) 驚いたことにその大多数は遅延インスリン分泌を呈していた 図 3 の左側 2 段はインスリン分泌が遺伝的に規定され 遅延かつ低値であるのに 75g ものブドウ糖を一気に飲用したにもかかわらず 高血糖になっていない すなわちインスリンの働きが supernormal である と理解できる これらの例では IMT は正常域であり 肥満 高血圧 高 TG 血症もなかった 一方 右側 2 段はインスリン分泌が遅延しているものの 1 あるいは 2 時間値が 100μU/mL と過剰分泌を呈していた すなわちインスリンの働きが低下し 代償的に高インスリン血症になっていたこれらの例では IMT は高値であり BMI 25 拡張期血圧 83 TG 215 と軽度の異常

4 を認めた 以上の結果は 血糖応答のみをみて IGT であるからといって 食後血糖値が少々高いからといって 動脈硬化が進行する訳ではないことを示唆する OGTT は負荷試験であることも理解すべきであろう 図 3 左側の例では 日常生活下では食後血糖値が 140mg/dL を超してはいないことがグリコアルブミン値などの測定から判明している 一方 図 3 右側の例では 毎食後に血糖値が 170mg/dL 程度にまで上昇し その結果グリコアルブミン値が正常人の上限値 16% 内外にまで上昇している例が多いことを認めた これらの結果から 高インスリン血症が動脈硬化症の引き金 と捉えられがちであるが インスリン分泌が過剰にならざるをえない 全身のインスリン抵抗性状況が重なって動脈硬化症を発症させるものと考えたい 2 型糖尿病の遺伝表現型であるインスリン遅延分泌動態を有する例で 軽度であれインスリン抵抗性が加味された場合に初めて動脈硬化症が発症 進展しやすい と捉えたい 今 メタボリックシンドロームが注目されるが その構成要素が この成績とも一致している 遅延インスリン分泌を呈する方々ではメタボリックシンドロームになりやすい と捉えることもできよう 軽度耐糖能障害への介入のありかたは IGT IFG( 空腹時血糖異常 ) と診断した際には NGT( 正常血糖応答 ) に戻すべく指導すべきであろう 同時に動脈硬化症の発症 進展リスクのある例においてはその阻止を図らねばならない インスリン分泌量 分泌パターンに関係なく インスリンの働き 特に肝 筋の糖代謝作用を耐糖能障害発症前の状況に戻すことが第一義的手法となろう IGT IFG に介入する手法を考えてみたい 1. 生活習慣 特に食事 間食の内容や運動不足の改善生活習慣 特に食事 間食の内容や運動不足の改善などにより インスリンの働きを再び supernormal に戻す 筆者らは 10 日間の糖尿病教育入院となった患者 14 名を食事療法単独または食事 + 運動療法により加療を行い 入院前後に 1 H-MRS により 肝細胞 骨格筋細胞内脂質を定量し また 正常血糖クランプ法に OGTT を組み合わせて インスリンによる筋糖取り込み率 肝糖取り込み率を測定した その結果 食事療法単独では骨格筋細胞内脂質がほとんど変化しなかったが 食事 + 運動療法群では骨格筋細胞内 脂質が平均で 19% 減少した また インスリンによる筋糖取り込み率は食事療法のみでは有意な改善を認めなかったが 食事 + 運動療法群では 57% もの増加をみた また 肝細胞内脂質に関しては両群とも同様に平均 27% の減少が認められ これに並行して肝糖取り込み率が有意に改善した 7) さらに筆者らは同様の手法を用いて 平均体重 100kg の男性肥満症患者 15 名を対象として食事療法を中心とした 3 ヵ月間の介入調査を行った その結果 3 ヵ月間の食事療法により平均 6.2kg の減量が達成され それに伴い糖代謝 脂質代謝 血圧といった動脈硬化のリスクファクターはいずれも有意な改善を認めた 75g OGTT により評価した耐糖能についても 介入後では介入前に比較して有意に血中インスリン濃度 血糖値が低下し 減量によりインスリン抵抗性が改善された結果であると考えられた 前述のように 骨格筋 肝臓における細胞内脂質とインスリンによる糖処理能をそれぞれ臓器別に評価したところ 骨格筋細胞内脂質量 そしてインスリンによる骨格筋への糖取り込み率には有意な変化を認めなかったが 肝細胞内脂質量は 13.4 % から 8.4% と半減し これに伴って肝糖取り込み率が実に約 2.4 倍と著増した 8) 2. 肝でのインスリン作用を高めるメトホルミン あるいはインスリン抵抗性改善薬 チアゾリヂン (TZD) によるインスリンの働きの改善メトホルミンやピオグリタゾンによる糖尿病発症予防効果が近年次々と示されている 3. 食後に門脈へのブドウ糖の流入を穏緩徐にして 肝へのブドウ糖の供給とインスリン分泌パターンの遅延を一致させることを目的としたα- グルコシダーゼ阻害薬による 食後血糖値異常上昇の抑制筆者らは わが国で高血圧 脂質異常症 肥満 2 型糖尿病家族歴 といった心血管イベントのリスクの高い例 しかし OGTT は境界型という 2,000 例弱を対象に 全例に食事 運動療法を強化 継続してもらった Randomized double-blind study で α - グルコシダーゼ阻害薬 (α -GI) ボグリボースかプラセボを投与した その結果 ボグリボース群ではプラセボ群に比し 2 型糖尿病への移行は 40.5% 減少 同時に正常型への移行も 53.9% 上昇を認めた 9) この研究は 日本人を対象に薬物療法による 2 型糖尿病発症抑制効果を初めて検討した臨床試験である インスリン分泌パターンが遅延し かつ決して過剰ではない という特質を有することが多いわが国の例に対して 食後過

5 血糖を抑制するα -GI は適しており このようなエビデンスが示されたことは有益であると考える 4. 食後瞬時のインスリン分泌を促し 肝へのインスリン供給を高めるインスリン分泌パターン改善薬 グリニドによる食後血糖値異常上昇の抑制遅延するインスリン分泌パターンをナテグリニド投与が前にシフトさせ 糖尿病型や IGT を NGT の状況にもたらすことを筆者らは証明している 10) さらに早期 2 型糖尿病患者を対象とした前向き研究で ナテグリニド投与による毎食後血糖応答正常化群では 非投与群に比し わずか 1 年後に IMT の有意な進展抑制効果が証明できた 11) 5. 高血圧の治療薬 RAS 系抑制薬による 2 型糖尿病発症予防 ACE 阻害薬やアンジオテンシンⅡ type 1 受容体拮抗薬の投与により 新規の糖尿病発症率が高率に抑制されるとするメタ解析結果がでている アンジオテン シンⅡはインスリンシグナル伝達系に干渉しインスリンの働きを阻害すること 膵線維化を促進し 膵 β 細胞のアポトーシスを惹起しインスリン分泌を抑制するなど糖尿病発症に関与することが判明してきた 2 型糖尿病の親をもつような例では いかなる降圧薬を選択すべきかも関心事となってきた まとめにかえて糖尿病境界型 早期軽症糖尿病が発見された際に 決して 放置 することなく的確な指導 治療が必須であろう メタボリックシンドロームの診断基準の根底として内臓脂肪蓄積があげられる 内臓脂肪が蓄積している例では 脂肪肝を呈していることがきわめて多い 提示したように 内臓脂肪量の変動がわずかであっても 肝臓の脂肪量は激変している さらに糖 脂質代謝における肝臓の重要性はいうまでもない 肝に対するインスリンの種々の働きを より詳細に検討していくことも望まれよう 文献 1) Urabe T, et al. Prevalence of abnormal glucose metabolism and insulin resistance among subtypes of ischemic stroke in Japanese patients. Stroke 2009; 40: ) Miyazaki T, et al. Insulin response to oral glucose load is associated with coronary artery disease in subjects with normal glucose tolerance. J Atheroscler Thromb 2008; 15: ) Kawamori R, et al. Prevalence of carotid atherosclerosis in diabetic patients. Ultrasound highresolution B-mode imaging on carotid arteries. Diabetes Care 1992; 15: ) Kawamori R. Asymptomatic hyperglycaemia and early atherosclerotic changes. Diabetes Res Clin Pract 1998; 40: S ) Mitsuhashi N, et al. Coronary artery disease and carotid artery intima-media thickness in Japanese type 2 diabetic patients. Diabetes Care 2002; 25: ) Yamasaki Y, et al. Asymptomatic hyperglycaemia is associated with increased intimal plus medial thickness of the carotid artery. Diabetologia 1995; 38: ) Tamura Y, et al. Effects of diet and exercise on muscle and liver intracellular lipid contents and insulin sensitivity in type 2 diabetic patients. J Clin Endocrinol Metab 2005; 90: ) Sato F, et al. Effects of diet-induced moderate weight reduction on intrahepatic and intramyocellular triglycerides and glucose metabolism in obese subjects. J Clin Endocrinol Metab 2007; 92: ) Kawamori R, et al. Voglibose for prevention of type 2 diabetes mellitus: a randomised, double-blind trial in Japanese individuals with impaired glucose tolerance. Lancet 2009; 373: )Uchino H, et al. Impairment of early insulin response after glucose load, rather than insulin resistance, is responsible for postprandial hyperglycemia seen in obese type 2 diabetes: assessment using nateglinide, a new insulin secretagogue. Endocr J 2000; 47: )Mita T, et al. Nateglinide reduces carotid intima-media thickening in type 2 diabetic patients under good glycemic control. Arterioscler Thromb Vasc Biol 2007; 27:

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