Microsoft Word - 9_島村(南極薄明紫外線)

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word - 9_島村(南極薄明紫外線)"

Transcription

1 南極昭和基地における薄明時の波長別紫外域日射の特徴について 島村哲也 * Characteristics of Spectral UV in Twilight at the Syowa Station in the Antarctica Tetsuya SHIMAMURA 要旨薄明時の波長別紫外域日射の特徴を明らかにするため, ブリューワー分光光度計による 2007 年の南極昭和基地の観測値を用いて調査を行った. 観測値の収集にあたっては, 通年で太陽天頂角 度 ( 太陽高度 -0 度 ) までの毎正時に観測が行われるように観測スケジュールを作成した. 調査内容としては,2~325 nm の波長で 5 nm 毎 8 波長の放射照度と太陽天頂角の関係を用いて波長別に, 測定限界, 最大値との照度比を検討した. また,2~325 nm の波長の放射照度の積算量と太陽天頂角の関係を用いて, 測定限界, 観測スケジュールの妥当性, 薄明時の積算量を調査した. なお, 測定限界は太陽天頂角 度以上の測定値を雑音とみなし, それより大きい放射照度または波長積算量が得られる太陽天頂角の最大値とした. 調査の結果, 波長別の放射照度の測定限界は長波長ほど大きく,325 nm の波長で 97 度,295 nm の波長で 度程度であった. また, これらの限界値はオゾン全量の増加に対して短波長ほど小さくなる傾向がみられた. 最大値との照度比からは, 太陽天頂角の増加に対して, 薄明時の放射照度の減少の割合が長波長ほど大きいことが明らかとなった. 波長積算量の解析からは, 観測スケジュールの目安として太陽天頂角 97 度が妥当であると判断した. 薄明時の積算量が日積算量に占める割合は, 極夜期を中心に約 4 カ月半の期間で % 以上となる日があった. 極夜期における日積算量は最大 J/m 2, 最小 J/m 2 であった.. はじめに近年の国内における散乱波長別紫外域日射の精密な観測から, 全天日射に占める散乱日射の割合は可視領域を含む日射に比べて紫外域のみの日射のほうが大きいことが報告されている ( 伊藤 :2005, 2006, 2007, 伊藤ほか :20). 特に薄明時は散乱日射のみとなることから, 薄明時の観測が日積算量等に与える影響は, 可視領域を含む日射の観測に比べて紫外域日射観測のほうが大きいと考えられ, 検討課題となっている. 一方, 南極昭和基地では,99 年 2 月から試験的に波長別紫外域日射観測が開始され,994 年 2 月からは気象部門の定常観測として現在まで継続して行われている ( 気象庁 :2008a). 昭和基地の特徴は, 人為起源の大気汚染物質が少ない清浄な大気環境であること, オゾンホールの出現に伴うオゾン全量の極端な季節変化があること, 極昼 極夜, 長時間の薄明など日照時間に偏りがある ( 特に, 極夜期は薄明時のみの観測となる ) ことなどが挙げられる. また, 昭和基地では観測時間が国内の観測に適用されて * 高層気象台観測第三課 いる気象官署観測業務規程や紫外域日射観測指針 ( 気象庁 :993) で規定された観測方法に適用できないことから, 太陽天頂角を目安にした独自の基準で観測スケジュールが作成されている. なお, 南極において昭和基地以外で長期にわたり波長別紫外域日射の観測報告が行われている観測地点は, アムンゼン スコット基地, マクマード基地, パーマー基地に限られている.2007 年の昭和基地における波長別紫外域日射観測を含む気象観測の報告については, 成田ほか (200), 中村ほか ( 投稿予定 ), 気象庁 (2008b, 200) がある. これらを踏まえ本稿では, エーロゾル等の影響が少ない, 広範囲のオゾン全量の条件で, 薄明時の観測値を多く得ることができる昭和基地の観測値を用い, 薄明時の波長別紫外日射について特性を調査し, 昭和基地における観測スケジュールの妥当性について波長積算量を用いて検討した. 2. 観測環境と測定装置 2. 観測環境昭和基地は, 南緯 69 度 00 分, 東経 39 度 35 分に位置 - 9 -

2 高層気象台彙報第 69 号 20 放球棟 管理棟 観測架台 測定装置 (Brewer #68) 前室屋上 写真 測定装置と観測環境 気象棟前室屋上の様子. 向かって正面が北北東.2007 年 月 6 日 00 時 43 分 ( 現地時間 ) 撮影. 太陽天頂角 92 度. し, 東南極の宗谷海岸沖 4km にある東オングル島に建設されている ( 図 ). 基地主要部は東オングル島の北海岸沿いにあり, 気象観測を行っている気象棟は基地主要部の西側に位置している ( 図 2). 測定装置は気象棟前室の屋上に設置しており, 日周運動で太陽高度が最も高くなる北側の視界は良好である ( 写真 ). 気象棟 図 南極昭和基地の位置国立極地研究所 (2006) より転載 管理棟 2 放球棟 3 観測架台 4 前室 2.2 測定装置測定装置として用いた波長別紫外域日射計は, ブリューワー分光光度計 ( 以下, ブリューワー という ) である. ブリューワーは太陽光を回折格子で分光し, 波長別の紫外線強度を光電子増倍管で測定する装置である ( 伊藤ほか :99). 本調査で用いたブリューワーは, 二重分光方式の MKⅢ 型で, 高層気象台で南極用に防寒対策等の改造が施された 68 号機であり ( 伊藤 宮川 :200), 測定可能波長範囲 286.5~363.0 nm, 分解能 0.6 nm, 精度 0.006± nm, 安定性 ±0.0 nm( 動作補償温度範囲内 ) である (KIPP & ZONEN:2008). 3. 観測値の取得と処理 3. 調査期間調査期間は 2007 年 月 日 ~2007 年 2 月 3 日である. このうち, 月 6 日,5 月 28 日 ~6 月 4 日の 9 日間はブリューワーの障害 調整のため欠測となった. このほかにも点検や障害等で一時的に欠測が発生した日があるが, 断りのない限り一時欠測日の観測値も解析に用いた. 図 2 昭和基地の主要部 国立極地研究所 (2006) より転載 ( 一部改変 ). 3.2 薄明について 昭和基地は陽の光が当たる限界緯度である 66.6 度を超 える南極圏に位置するため, 太陽の昇らない極夜期や太 - 0 -

3 南極昭和基地における薄明時の波長別紫外域日射の特徴について 陽の沈まない極昼期がある ( 図 3). 極夜期の一日は空が薄明るい薄明と太陽からの光が完全になくなる暗夜からなるが, 薄明はさらに戸外での活動に支障のない明るさである常用薄明 ( 日出没 ~ 太陽高度 -6 度 ), 地平線が識別できる程度の航海薄明 ( 太陽高度 -6 度 ~-2 度 ), かすかな明るさのみが残る天文薄明 ( 太陽高度 -2 度 ~-8 度 ) に分けられる. なお, 図 3 では天文薄明に航海薄明を含めている. 常用薄明の継続時間は, 日本付近では 30 分程度である ( 浅野 :998) が, 高緯度地方ほど太陽経路と地平線とのなす角が小さくなるため薄明の継続時間も長くなり, 昭和基地では極夜期に最長で 5 時間半程度となる. 3.3 観測スケジュールブリューワーによる観測は, 月毎に作成されたスケジュールファイル ( 以下, SKD ファイル という ) に記述された時刻と各種コマンドに沿って自動的に行われる. 国内の観測で用いている SKD ファイルは, 気象官署観測業務規程や紫外域日射観測指針に従い, 日の出前 30 分から日の入後 30 分までの毎正時に B 領域の紫外線観測 ( 以下, uv コマンド という ) が行われるように作成されている. 一方, 昭和基地においては, 日の出, 日の入のない期間があるため, 従来, 常用薄明と同程度の太陽天頂角 96 度まで観測できるように作成されている. 本調査においては, 薄明時における観測回数を増やすため, あらかじめ満月の夜の明るさ程度を目安にして, 太陽天頂角 度までの毎正時に日々の観測値が得られるように月毎の SKD ファイルを作成した ( 図 4). 日あたりの観測回数は,24 時 ( 月中旬以降と 2 月は 0 時も含む ) に測定装置の日界処理で観測ができないため, 最大で 23 回 ( 月,0~2 月 ), 最小で 8 回 (6 月 ) である. 本調査期間で観測値を取得できた観測総数は 0 回である. 図 3 昭和基地における昼夜国立極地研究所 (2006) より転載. 刻(間)月 Jan. Feb. Mar. Apr. May Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec 観 測 時 現 5 地 6 時 計 : 太陽天頂角が96 度以下 ( 従来のスケジュール作成の目安 ) : 太陽天頂角が96 度より大きく, 度以下 ( 本調査で追加した観測時刻 ) : 本調査でuvコマンドを予定し, 観測を実行 : 本調査でuvコマンドを予定していたが, 日界処理のため観測されない日があった : 本調査でuvコマンドを予定していたが, 日界処理のため観測されなかった - : 本調査でuvコマンドの予定なし (24 時は日界処理のため通年 uvコマンドの予定なし ) 計 : 本調査における 日あたりのuvコマンドの予定回数 図 年の月別観測スケジュール一覧 3.4 観測値の処理 uv コマンドでは走査波長域 2.0~325.0 nm( 往復 ), 走査幅 0.5 nm で 7 波長の観測が行われ, 観測結果は 日毎に作成される uv ファイルに光子計数値として記録される. 光子計数値から放射照度 ( 以下, 照度 という) の算出の際には, 能登 伊藤 (2000) と同様に暗係数補正, 往復観測値の平均, 光子係数率 ( 秒間の計数値 ) への換算, 不感時間補正等の処理を行った. ただし, ここでは測器の測定限界を調査するため, 迷光補正は実施していない. 測器感度の経時変化に対する補正は, 外部標準ランプ点検結果によって求めた 日毎の補正値 ( 暫定値 ) を用いた. 実際の観測値の処理例を図 5 に示す. なお, 補正値はブ 照度 [μw/m 2 /nm] 波長 [nm] 図 5 波長別照度 2007 年 9 月 20 日 9 時 ( 現地時間 ) の観測例. 太陽天頂角 95 度. 丸印 : 波長別の解析で用いた波長の観測値. - -

4 高層気象台彙報 第 69 号 nm 2nm 00 照度 [μw/m 2 /nm] nm 0 35nm 00 照度 [μw/m 2/nm] nm 0 320nm 照度 [μw/m 2 /nm] nm 照度 [μw/m 2/nm] nm 図6 太陽天頂角に対する波長別照度 リューワー68 号機が国内に持ち帰られた後 ( 202 年 3 月 以下の条件と 300DU より大きい条件の 2 つの条件で抜粋 以降 ) に確定される見込みである した観測値を用いた 200DU 以下の条件に合う日数 ( 観測 以上の補正を行った後 波長別の解析では nm の波長から 5 nm 毎に抽出した 8 波長の観測値を用いた ( 図 回数 ) は 8 日間 ( 53 回 ) 300DU より大きい条件に合う日は 5 日間 ( 回 ) である 5 の丸印のついた観測値の波長 ) 快晴時の解析では 地 上気象原簿から 3 時間毎の目視観測による雲量が観測時 4 観測結果 刻の範囲内で 割以下の条件で抽出した観測値を用いた 4.1 波長別照度 快晴の条件を満たす日は 33 日間 ( 一時欠測日を含む ) 観 4.1.1 測定限界 測回数は 7 回である オゾン全量別の解析では 快晴 時のオゾン全量の日代表値が 200DU( ドブソンユニット ) 太陽天頂角に対する波長別照度を図 6 に示す 描画に は 本調査で得られた全ての観測値 ( 快晴時以外の観測値 - 2 -

5 南極昭和基地における薄明時の波長別紫外域日射の特徴について を含む ) を用いた nm 照度は 2 nm の波長 ( 以下 の波長 は省略し 波 0 長の数値のみとする ) を除いて各波長とも太陽天頂角の増 照度 [μw/m2 /nm] 加に対して減少している 太陽天頂角 度以上の照度 は 各波長とも単発的に大きい値を除いて 6 7μ W/m2/nm 程度を上限としてほぼ横ばいになっており こ の値 ( 以下 限界照度 という ) 以下は大部分が雑音とみ なせる 限界照度より大きい照度となる太陽天頂角の最 大値を太陽天頂角に対する測定限界 ( 以下 太陽天頂角に 対する は省略し 測定限界角 という ) とすると その 図7 値は波長毎に異なり 短波長でより小さい 特に 305 nm 太陽天頂角に対する薄明時の 325 nm の照度 青色実線は上側境界線 緑色破線は外挿した上側境界線 茶 色直線は限界照度 ( 6μW/m 2 /nm ) を示す より短波長では急激に値が小さくなる傾向がみられる 数値で表すと 325 nm で 97 度強 320 nm と 35 nm で nm では 度程度である ただし 325 nm は個々の観測 000 値の上限値をトレースした曲線 ( 図 7 の青色実線 以下 nm 0 305nm 30nm 0 35nm 照度 [μw/m2 /nm] 度 30 nm で 96 度, 305 nm で 95 度 300 nm で 92 度 295 上側境界線 という ) をみると 太陽天頂角 96 度付近に 若干照度が大きい値が見られるほか 太陽天頂角 97 度か ら 98 度にかけて上側境界線の傾きが緩くなる傾向がみら れることから 太陽天頂角 95 度以下の観測値から得た上 200DU以下 295nm 320nm 325nm 側境界線を外挿した線 ( 図 7 の緑色破線 ) と限界照度 ( 図 7 の桃色直線 ) が交差した太陽天頂角 97 度を測定限界角と 000 みなすこととする また 2 nm はほぼ全ての観測値が 00 照度 [μw/m2 /nm] 限界照度以下であるため 全て雑音とみなす 限界照度以下の観測値については 上側境界線を限界 照度以下へ外挿した場合 外挿した上側境界線 ( 図 7 の緑 色破線 ) に乗る観測値は信号である可能性が高い 外挿し 300DUより大きい た上側境界線は各波長とも太陽天頂角 度以下で μ 2nm W/m2/nm 以下になるとみられる また 外挿した上側境 界線に乗る観測値の最小値を見る限り 条件が良ければ 図8 0.μW/m2/nm の照度まで信号とみなせる可能性がある オゾン全量別の太陽天頂角に対する波長別照度 快晴時の観測値のみを描画 なお 限界照度以下の観測値の信号と雑音の判別につい ては 昭和基地の観測値と放射伝達モデルとの比較報告 レイ帯 ハギンス帯 ) で 短波長ほど強い吸収を受ける領 ( Aoki et al. 2002) から 実測値とモデル計算によるスペ 域であること ( 浅野 200) から オゾン全量は短波長の照 クトルを個々に比較することで可能と思われる 度により大きな影響を与えているといえる 図 6 をさらに快晴時に限定し オゾン全量別に描画し 以上で述べた限界照度 測定限界角については ブリ たものを図 8 に示す 図 8 では各波長とも同一太陽天頂 ューワー68 号機固有のものであり 他の測器については 角における観測値のばらつきが 図 6 に比べ狭くなって 個々に調査が必要である また 同一測器においても いる オゾン全量が少ない時 ( 上図 ) と多い時 ( 下図 ) の観測 調整等で測器状態に変化があった場合やエーロゾル等の 値を同一波長で比較すると 短波長ほど観測値に差がみ 観測環境に差異がある場合には限界値が変化する可能性 られ オゾン全量が多いときには照度が小さくなり 測 も考えられる 定限界角も小さくなる傾向がみられる これらの傾向か ら 図 6 で同一太陽天頂角の観測値がばらつく要因とし 4.1.2 最大値との照度比 て 雲量は全ての波長の照度に影響していると考えられ 太陽天頂角に対する波長毎の調査期間における最大値 る また 本調査の測定波長は オゾンの吸収帯 ( ハート との照度比 ( 個々の照度を波長毎に得られた最大照度で除 - 3 -

6 高層気象台彙報 第 69 号 20 照度 TUV [μw/m 2 /nm] 最大照度比 [ ] 図 CIE作用スペクトル 0.8 太陽天頂角に対する波長毎の最大値との照度比 相対影響度 快晴時の観測値のみを描画 図中の記号は図 8 と同様 した百分比 以下 最大照度比 という ) の関係を図 9 に示す 描画には快晴時の観測値のみを用いた また 4.1.1で波長別に確認した測定限界角より大きい太陽 天頂角の観測値は削除した 波長 [nm] 35 7 最大照度比は 全ての太陽天頂角において概ね長波長 紅斑紫外線量 6 [μw/m 2 /nm] より短波長のほうが小さい また 最大照度比の変化傾 向は各波長とも太陽天頂角が大きくなるにつれて小さく なるが 薄明時における減少の割合 ( 図では左肩下がりの 傾き ) は長波長ほど大きい傾向がみられる 4.2 波長積算量 2 4.2.1 波長積算量の算出 波長積算量には単純に nm の照度を波長積算 図 0 した量 ( 図 0 上図の灰色領域 以下 TUV という ) と紅 照度と波長積算量 観測日時は図 5 と同様 上図 太実線は照度 灰色領域は TUV 細実線は限界照度 ( 7μW/m 2 /nm ) 細点線は限界照度の半値 ( 3.5 μw/m 2 /nm ) を示す 中図 太実線は CIE 作用スペクトルを示 す 下図 太実線は上図の照度と中図の CIE 作用スペクトル の積 灰色領域は紅斑紫外線量 細実線は上図の限界照度と 中図の CIE 作用スペクトルの積 細点線は上図の限界照度の 半値と中図の CIE 作用スペクトルの積を示す 斑紫外線量を用いた 紅斑紫外線量は紫外線の人体への 影響を加味した値で この値を指標化したものは UV イン デックスとして紫外線情報等に利用されている 紅斑紫 外線量の算出方法は気象庁 ( 200) と同様で 波長別に照度 ( 図 0 上 図 の太 線 ) と 国 際 照 明委 員 会 ( CIE Commission internationale de l'éclairage) が定義した CIE 作用スペクト と同様に雑音の上限値 ( 以下 限界積算量 という ) を求 ル ( 図 0 中図の太線 ) を掛け 積算して求めた ( 図 0 下図 めると TUV で 4μW/m2( 0.4 J/m2/h) 紅斑紫外線量で の灰色領域 ) CIE 作用スペクトルは次式の通りである は 47μW/m2( 0.7 J/m2/h) 程度となり 測定限界角は TUV で 97 度 紅斑紫外線量で 95 度程度である D(L) = ( 2 nm L 298 nm) な お 4. 1. 1 で 求 め た 波 長 別 照 度 の 限 界 照 度 (7 μ D(L) = 0൫ Ǥ ଽସ (ଶଽ )൯ ( 298 nm L 325 nm) W/m2/nm とした場合 ) を全ての波長にあてはめて算出した 限界照度以下の観測値については信号と雑音の判別を J/m2/h) であるが 上記で求めた限界積算量に比べて半分程 行っていないので 全ての波長の観測値を採用した ま 度となっている この理由としては 実際の限界照度以 た 4.1.1と同様に快晴時以外の観測値も用いた 下の照度にはばらつきがあり その平均値が限界照度の 積算量 ( 図 0 上 下図の細実線以下の面積 ) は TUV で 245 L 波長 μ W/m2( 0.88 J/m2/h ) 紅 斑 紫 外 線 量 で 88 μ W/m2( 0.32 半値に近くなっていることが考えられる 図 0 で限界照 4.2.2 測定限界 度以下となっている 306 nm 以下の範囲に限定してみてみ 太陽天頂角に対する波長積算量を図 に示す 4.1.1 ると 306 nm 以下の範囲の照度の平均値は 3.5μW/m 2 で - 4 -

7 南極昭和基地における薄明時の波長別紫外域日射の特徴について TUV μw/m 午前 太陽天頂角 度 96 午後 00 図 2 0 閾値直近 度の概念図 太陽天頂角 96 度を観測スケジュールの目安とした場合 黒丸 と太線は積算範囲を示す 紅斑紫外線量 表 0000 目安とした太陽天頂角 閾値直近 度 96 度 95 度 太陽天頂角 96 度 97 度 96 度 太陽天頂角 97 度 98 度 97 度 太陽天頂角 98 度 000 μw/m2 閾値直近 度一覧 表2 0 図 閾値 度比の最大値及び観測回数 ( TUV のみ ) 太陽天頂角に対する波長積算量 限界照度の半値とほぼ等しく TUV 紅斑紫外線量 ( 上 下図の灰色の面積 TUV で 55.4μW/m2 CIE で 37.8μ 目安とし た太陽天 頂角 ( 閾値直近 度の積算量 / 日積算量 ) 閾値直近 度の 観測回数 / 日積 算の観測回数 96 度 3 % ( 2.35 /.54 J/m2) 2/6 回 97 度 2) 2/6 回 98 度 W/m2) ともに限界照度の半値から算出した積算量 ( 図 0 下 閾値 度比の最大値 4 % (. / 3.68 J/m 0 % ( 0.68 / 87.4 J/m 2) 2/8 回 2 図の点線以下の面積 TUV で 56.0μW/m CIE で 4.3μ 量以上の波長積算量が得られる観測が少ないことを意味 W/m2) に近い値となっている する なお 閾値直近 度の観測回数とその中で限界積 算量以上になった観測回数を示すと 太陽天頂角 96 度で 4.2.3 観測スケジュールの妥当性 4.2.2のとおり紅斑紫外線量より TUV の測定限界角 は 2 回中 7 回 ( 97 % ) 97 度では 6 回中 63 回 ( 54 % ) が大きいことから 観測スケジュールの妥当性は TUV で 98 度では 回中 8 回 ( 8 % ) であった 以上の結果から観 検討した 観測スケジュールの目安とした太陽天頂角は 測スケジュールとして少なくとも太陽天頂角 97 度まで観 4.1.1 及 び4.2.2 で 明 ら か と な っ た 測 定 限 界 角 ( 97 測を行うことが妥当といえる 表 2 の閾値 度比の最大値は全て極夜期の値であるが 度 ) とその前後 度 ( 96 度 98 度 ) である 判断材料として 観測スケジュールの目安とした太陽天頂角から 度小さ 極夜期は分母である日積算量が小さいことや閾値直近 い太陽天頂角の範囲 ( 図 2 表 以下 閾値直近 度 度の観測回数が日積算の観測回数に占める割合が 3 分の という ) の積算量と日積算量の比 ( 閾値直近 度の積算量を 4 分の と大きいことが要因として考えられる 日積算量で除した百分比 以下 閾値 度比 という ) なお 紅斑紫外線量の観測スケジュールの妥当性につ それぞれ求めた 積算量に偏りを生じさせないため 一 いては 波長積算量に大きく影響する限界照度以下の雑 時的に欠測を生じた日も欠測扱いとした 欠測扱いを含 音の処理を行っていないため本稿では省略する む欠測日は 46 日間である 調査期間中の閾値 度比の最大値とその日の閾値直近 4.2.4 薄明時の積算量 度の観測回数 日積算の観測回数を表 2 に示す 閾値 薄明時の積算量は 4.2.3の検討を踏まえ太陽天頂 度比の最大値は 太陽天頂角 97 度で 4 %であるのに対し 角 度より大きく 97 度以下の TUV の積算値とし 日積 98 度では %以下である また 閾値 度比が最大とな 算量は太陽天頂角 97 度以下の TUV の積算値とした 紅 った日の閾値直近 度の積算量 ( 観測回数 2 回 ) と TUV の 斑紫外線量の積算は 4.2.3で妥当性を検討していな 2) 限界積算量を 2 倍した値 ( 0.82 J/m を比べると 太陽天頂 いため 参考値として TUV と同様の基準で算出した ま 角 97 度の閾値では前者が大きく 98 度では後者が大きい た 一時的に欠測を生じた日は欠測扱いとした このことは 太陽天頂角 98 度以上の観測では 限界積算 薄明時の積算量が日積算量に占める割合で 以上に

8 高層気象台彙報第 69 号 20 なる日の初日と終日は,TUV, 紅斑紫外線量ともに 4 月 4 日と 8 月 30 日であった. なお, 同様に % になる ( 薄明時の積算量と日積算量が等しい ) 期間は,5 月 26 日 ~7 月 9 日 ( 欠測日を含む ) で, この期間中の最大値は TUV で 7 月 9 日の J/m 2, 紅斑紫外線量で 5 月 26 日の 3.77 J/m 2, 最小値は TUV で 6 月 20 日の J/m 2, 紅斑紫外線量で同日の 0.77 J/m 2 であった. 5. まとめ本調査で明らかになった事項は以下の通りである. () ブリューワー 68 号機の昭和基地における波長別照度の測定限界角は長波長ほど大きく,325 nm で 97 度, 295 nm で 度程度,2 nm ではほぼ全ての太陽天頂角で限界照度以下である. また, 測定限界角は短波長ほどオゾン全量の増減に大きく影響を受け, オゾン全量が大きい時は測定限界角が小さくなる. (2) 太陽天頂角の増加に対して, 薄明時の照度の減少の割合は長波長ほど大きい. (3) ブリューワー 68 号機の昭和基地における波長積算量の測定限界角は TUV で太陽天頂角 97 度, 紅斑紫外線量では太陽天頂角 95 度程度である. (4) 観測スケジュールを作成する際の目安としては, 薄明時の積算量が日積算に与える影響を考慮すると,TUV の測定限界角を用いることが妥当である. (5) 閾値 度比が % 以上となる日は, 極夜期を中心とする約 4 カ月半の期間である. % となる期間の最大値と最小値は TUV で J/m 2 と J/m 2, 紅斑時外線量で 3.77 J/m 2 と 0.77 J/m 2 であった. 謝辞本調査で用いた波長別紫外域日射の観測値は, 第 47 次及び第 48 次南極地域観測隊員によって得られたものである. 本調査の計画から調査期間の技術的支援, 本稿の作成まで高層気象台観測第三課の伊藤真人主任研究官に数々のご教示やご支援を賜った. 解析プログラムでは観測第二課の能登美之主任技術専門官, 観測スケジュールを検討する際の太陽天頂角計算については観測第二課の中野辰美技術専門官にご協力を頂いた. 観測第三課の皆様には日ごろからご助言を頂いた. また, 元高層気象台長の松原廣司氏には粗稿に目を通して頂き, 数多くのご助言を頂いた. これらの方々に厚くお礼申し上げます. 引用文献 Aoki, Te., Ta. Aoki, M. Fukabori and T. Takao (2002):Characteristics of UV - B Irradiance at Syowa Station, Antarctica: Analyses of the Measurements and Comparison with Numerical Simulations, J. Meteor. Soc. Japan,, 6 -. 浅野正二 (998): 薄明. 気象科学事典, 日本気象学会編, 東京書籍,433. 浅野正二 (200): 大気放射学の基礎. 朝倉書店,267pp. 伊藤真人 宮川幸治 (200): 二重分光光度計 MKIII による紫外域日射観測. 高層気象台彙報,6,5-28. 伊藤真人 (2005): ブリューワー分光光度計を利用した散乱波長別紫外域日射の精密観測. 高層気象台彙報,65, 伊藤真人 (2006): ブリューワー分光光度計用自動遮蔽装置による散乱波長別紫外域日射の定常観測. 高層気象台彙報,66, 伊藤真人 (2007): ブリューワー分光光度計による地面反射 散乱波長別紫外域日射の年変化. 高層気象台彙報,67,9-32. 伊藤真人 高野松美 小栗秀之 瀧田正人 下平英明 石塚秀喜 (20): 乗鞍岳におけるブリューワー分光光度計を使用したオゾン 紫外線の観測 2009 年. 高層気象台彙報,69,( 印刷中 ). 伊藤朋之 上野丈夫 梶原良一 下道正則 上窪哲郎 伊藤真人 小林正人 (99): 地上到達紫外線量の監視技術の開発 -オゾン層変化に伴う地上到達紫外線量の変化のスペクトル観測による評価 -. 気象庁研究時報,43, KIPP & ZONEN (2008): Brewer MkIII Spectrophotometer Operators manual (REV. E), Kipp & Zonen, 33pp. 気象庁 (993): 紫外域日射観測指針. 気象庁,83pp. 気象庁 (2008a): 南極気象観測五十年史. 気象庁,255pp. 気象庁 (2008b): オゾン層観測報告 :2007. 気象庁,64pp. 気象庁 (200): 大気 海洋環境報告第 0 号平成 20 年観測成果. 気象庁,DVD - ROM. 国立極地研究所 (2006): 基地要覧 2006 年第 8 版 ( 内部資料 ). 国立極地研究所,pp. 中村辰男 野村幸弘 島村哲也 岩坪昇平 松澤一雅 : 第 48 次南極地域観測隊気象部門報告 2007, 南極資料, ( 投稿予定 ). 成田修 毛利光志 中島浩一 滝沢厚詩 押木徳明 (200): 第 47 次南極地域観測隊気象部門報告 2006, 南極資料,54, 能登美之 伊藤真人 (2000): 波長別紫外域日射観測用プログラムの改訂 (II). 高層気象台彙報,,

参考資料

参考資料 1-3. 紫外線量の変動要因 紫外線の量は 太陽の高度 オゾン全量 雲の状況 エアロゾルの量 地表面の反射率などの変化によって変動する 天気の変化は雲量の変化というかたちで紫外線量に影響を与える 海抜高度の高いところでは 大気の層の厚さが薄くなることにより 紫外線量が増加する (+10~12%/1,000m) また 大気汚染や霞といった現象は 地上における大気混濁度を地域的に増加させ 紫外線量を減少させる要因となる

More information

3 オゾン層の長期変化傾向

3 オゾン層の長期変化傾向 紫外線の状況 -1 005 年の国内の紫外線紫外線の量については 健康被害防止を目的として 波長ごとに異なる人体への影響度を考慮して定義された紅斑紫外線量 あるいはそれを日常使いやすい数値に指標化した UV インデックスが広く用いられる ( 章の解説 1 参照 ) 本報告においても 紫外線量として 紅斑紫外線量や UV インデックスを主に用いることとする 図 -1-1 に 紫外線対策の指標とされている

More information

太陽紫外線に関する基礎情報 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって紫外線 A:UV-A(315~400nm) 紫外線 B:UV-B(280~315nm) 紫外線 C:UV-C(200~280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対

太陽紫外線に関する基礎情報 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって紫外線 A:UV-A(315~400nm) 紫外線 B:UV-B(280~315nm) 紫外線 C:UV-C(200~280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって紫外線 A:UV-A(315~400nm) 紫外線 B:UV-B(280~315nm) 紫外線 C:UV-C(200~280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対する有害作用が大きいが UV-C は大気圏上部の酸素分子及び成層圏のオゾンによって完全に吸収されてしまうため オゾン量が多少減少しても地表面には到達せず

More information

平成18年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書

平成18年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書 第 3 部太陽紫外線の状況 89 90 太陽紫外線に関する基礎情報 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって UV-A(315~400nm) UV-B(280~315nm) UV-C(200~ 280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対する害作用が大きいが UV-C は成層圏のオゾン及び酸素分子によって完全に吸収されてしまうため

More information

_2009MAR.ren

_2009MAR.ren ISSN 0389-5254 2009 No.2 MAR JAPAN AIRCRAFT PILOT ASSOCIATION C O N T E N T S No.313 2009 No.2 MAR é 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR 2009 MAR

More information

求人面接資料PPT

求人面接資料PPT Hair Salon TV etc. 250" 250" 200" 200" 150" 150" 100" 100" 50" 50" 0" 0" Nov)13" Dec)13" Jan)14" Feb)14" Mar)14" Apr)14" May)14" Jun)14" Jul)14" Dec)12" Jan)13" Feb)13" Mar)13" Apr)13"

More information

120

120 第 3 部太陽紫外線の状況 119 120 太陽紫外線に関する基礎情報 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって紫外線 A:UV-A(315~400nm) 紫外線 B:UV-B(280~315nm) 紫外線 C:UV-C(200~280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対する有害作用が大きいが UV-C は大気圏上部の酸素分子及び成層圏のオゾンによって完全に吸収されてしまうため

More information

第 3 部太陽紫外線の状況 127 太陽紫外線に関する基礎情報 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって紫外線 A:UV-A(315~400nm) 紫外線 B:UV-B(280~315nm) 紫外線 C:UV-C(200~280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対する有害作用が大きいが UV-C は大気圏上部の酸素分子及び成層圏のオゾンによって完全に吸収されてしまうため

More information

LEDの光度調整について

LEDの光度調整について 光測定と単位について 目次 1. 概要 2. 色とは 3. 放射量と測光量 4. 放射束 5. 視感度 6. 放射束と光束の関係 7. 光度と立体角 8. 照度 9. 照度と光束の関係 10. 各単位の関係 11. まとめ 1/6 1. 概要 LED の性質を表すには 光の強さ 明るさ等が重要となり これらはその LED をどのようなアプリケーションに使用するかを決定するために必須のものになることが殆どです

More information

<4D F736F F D2089FC92E82D D4B CF591AA92E882C CA82C982C282A282C42E727466>

<4D F736F F D2089FC92E82D D4B CF591AA92E882C CA82C982C282A282C42E727466> 11 Application Note 光測定と単位について 1. 概要 LED の性質を表すには 光の強さ 明るさ等が重要となり これらはその LED をどのようなアプリケーションに使用するかを決定するために必須のものになることが殆どです しかし 測定の方法は多種存在し 何をどのような測定器で測定するかにより 測定結果が異なってきます 本書では光測定とその単位について説明していきます 2. 色とは

More information

初めに:

初めに: 2 Copyrightc2008 JETRO. All rights reserved. FAX 03-5572-7044 ...5...6 (1)...7... 11... 11...12...14...15...15...16...17...18 (4)...21 (5)...21 (6)...23 4 Copyrightc2008 JETRO. All rights reserved. 5 Copyrightc2008

More information

極地研 no174.indd

極地研 no174.indd C O N T E N T S 02 10 13 no.174 June.2005 TOPICS06 1 45 46 3 12 4546 47 14 10 15 15 16 NEWS no.174 june.2005 0 100 200 300 400 500 600 700 100 100 Diameter,nm 10 10 45 20042 Feb Mar Apr May Jun Jul Aug

More information

116

116 第 3 部太陽紫外線の状況 115 116 太陽紫外線に関する基礎情報 1. 太陽紫外線の概要 1-1. 太陽紫外線の概要 紫外線は 波長によって紫外線 A:UV-A(315~400nm) 紫外線 B:UV-B(280~315nm) 紫外線 C:UV-C(200~280nm) の 3 種類に分類される 一般的に 紫外線は波長が短いほど生物に対する有害作用が大きいが UV-C は大気圏上部の酸素分子及び成層圏のオゾンによって完全に吸収されてしまうため

More information

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から 55 要旨 水温上昇から太陽の寿命を算出する 53 町野友哉 636 山口裕也 私たちは, 地球環境に大きな影響を与えている太陽がいつまで今のままであり続けるのかと疑問をもちました そこで私たちは太陽の寿命を求めました 太陽がどのように燃えているのかを調べたら水素原子がヘリウム原子に変化する核融合反応によってエネルギーが発生していることが分かった そこで, この反応が終わるのを寿命と考えて算出した

More information

予報時間を39時間に延長したMSMの初期時刻別統計検証

予報時間を39時間に延長したMSMの初期時刻別統計検証 第 1 章領域拡張 予報時間 39 時間化されたメソモデルの特性 1.1 メソモデルの領域拡張 予報時間 39 時間化の概 1 要メソモデル (MSM) は 2013 年 3 月に予報領域が拡張された また 2013 年 5 月に全初期時刻における予報時間が39 時間に延長された 表 1.1.1に今回の変更前後の主な仕様を また 図 1.1.1に領域拡張前後の予報領域を示す 本節では 仕様拡張の目的及び概要を説明する

More information

日射スペクトルデータベース表示ソフト (VER-3) 操作マニュアル 平成 30 年 5 月 NEDO 新エネルギー部太陽光発電グループ 委託先一般財団法人日本気象協会

日射スペクトルデータベース表示ソフト (VER-3) 操作マニュアル 平成 30 年 5 月 NEDO 新エネルギー部太陽光発電グループ 委託先一般財団法人日本気象協会 日射スペクトルデータベース表示ソフト (VER-3) 操作マニュアル 平成 30 年 5 月 NEDO 新エネルギー部太陽光発電グループ 委託先一般財団法人日本気象協会 目次 1. はじめに... 1 2. 推奨環境... 1 3. 表示ソフトの画面遷移... 2 4. 各画面の説明... 3 4.1 トップページ... 3 4.2 日射カレンダー画面... 4 4.3 日別表示画面... 5 4.4

More information

本文

本文 Apr 11, 213 (3-3497-3675) miwa-y @itochu.co.jp (3-3497-6284) maruyama-yo @itochu.co.jp 1. (1) (2) (3 (4) 2. (1)3 (2) (3)J (4) (5) (6) (7) (8) (9) (1) 46 3. Summary 2 2% 2 13 13 13 J 79 46 13 46 4 34 2%

More information

(c) (d) (e) 図 及び付表地域別の平均気温の変化 ( 将来気候の現在気候との差 ) 棒グラフが現在気候との差 縦棒は年々変動の標準偏差 ( 左 : 現在気候 右 : 将来気候 ) を示す : 年間 : 春 (3~5 月 ) (c): 夏 (6~8 月 ) (d): 秋 (9~1

(c) (d) (e) 図 及び付表地域別の平均気温の変化 ( 将来気候の現在気候との差 ) 棒グラフが現在気候との差 縦棒は年々変動の標準偏差 ( 左 : 現在気候 右 : 将来気候 ) を示す : 年間 : 春 (3~5 月 ) (c): 夏 (6~8 月 ) (d): 秋 (9~1 第 2 章気温の将来予測 ポイント 年平均気温は 全国的に 2.5~3.5 の上昇が予測される 低緯度より高緯度 夏季より冬季の気温上昇が大きい (2.1.1) 夏季の極端な高温の日の最高気温は 2~3 の上昇が予測される 冬季の極端な低温の日の最低気温は 2.5~4 の上昇が予測される (2.2.2) 冬日 真冬日の日数は北日本を中心に減少し 熱帯夜 猛暑日の日数は東日本 西日本 沖縄 奄美で増加が予測される

More information

contents

contents 3 3 4 5 6 7 7 8 8 9 9 10 10 10 11 11 12 13 13 14 14 14 14 14 14 contents 3 3 4 5 6 7 7 8 8 9 9 10 10 10 11 11 12 13 13 14 14 14 14 14 14 01 1 22 3 3 44 studies 1 2 Hiroshima Univ. ACTIVITIES campus

More information

有明海・八代海総合調査評価委員会 委員会報告書 別添資料

有明海・八代海総合調査評価委員会 委員会報告書 別添資料 (10 6 m 3 ) 30 20 10 0 S30 S40 S50 S60 H7 260m 3 (7.7) 2,490m 3 (72.9) 500m 3 (14.7) 160m 3 (4.7) COD T-N T-P SS St.7( ) St.9( ) St.1( ) St.7( ) + St.9( ) ( ) ( ) A-2( ) B-2( ) B-3( ) COD T-N T-P SS St.1(

More information

請求記号:DVD 70- -1  栄光のフィレンツェ・ルネサンス  1 夜明け   55分 

請求記号:DVD 70- -1  栄光のフィレンツェ・ルネサンス  1 夜明け   55分  DVD 291- -482 64 DVD 520- -434 170 DVD 520- -435 173 DVD 520- -436 178 DVD 520- -437 94 DVD 520- -438 183 DVD 602.164- -508 38 DVD 70- -1 55 DVD 70- -2 55 DVD 70- -3 55 DVD 70- -4 55 DVD 70- -5 55 DVD

More information

Microsoft Word - 41_伊藤ほか(乗鞍オゾン紫外線観測)

Microsoft Word - 41_伊藤ほか(乗鞍オゾン紫外線観測) 乗鞍岳におけるブリューワー分光光度計を使用した 9 年のオゾン 紫外線の観測 伊藤真人 * 高野松美 ** 小栗秀之 *** 瀧田正人 **** 下平英明 **** 石塚秀喜 **** Observations of Total Ozone and UV Solar Radiation with Brewer Spectrophotometers on the Mountains in 9 Mahito

More information

Microsoft Word - AM変調.doc

Microsoft Word - AM変調.doc AM 変調とパワースペクトラム 9 年 月 8 日 安島巧 -- 概要 AM 変調を掛けたときのパワースペクトラムがどのようになるかを実際に周波数分析してみた また 変調度を一定にして 信号波形をサチらせた時のパワースペクトラムを求めた さらに 変調率を上げていくに従いサチリが始まる様子も観察した 方法 MHzのキャリア ( 正弦波 ) に数十 khzの信号 ( 正弦波 ) でAM 変調を掛けFFTしてパワースペクトラムを求めた

More information

Microsoft Word - planck定数.doc

Microsoft Word - planck定数.doc . 目的 Plck 定数 光電効果についての理解を深める. また光電管を使い実際に光電効果を観察し,Plck 定数および仕事関数を求める.. 課題 Hg- スペクトルランプから出ている何本かの強いスペクトル線のなかから, フィルターを使い, 特定の波長域のスペクトル線を選択し, それぞれの場合について光電効果により飛び出してくる電子の最高エネルギーを測定する. この測定結果から,Plck 定数 h

More information

150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4

150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4 150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4 150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンス 1 1 キャリアセンスの技術的条件の検討 米国の海上無線技術委員会 ( 以下 RTCM:The Radio Technical Commission For Maritime Services) より 2009 年 7 月に ITU-R 勧告

More information

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 2000kW 定格風車の設備利用率として表示させたものです 数値は風車の定格出力 (2000kW)

More information

0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生

0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生 0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生まれ, コンピューテーショナルフォトグラフィ ( 計算フォトグラフィ ) と呼ばれている.3 次元画像認識技術の計算フォトグラフィへの応用として,

More information

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態 の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態で経過していましたが 本日 (14 日 ) 未明から次第に大きくなり 13 時 30 分頃からやや大きい状態で経過しています 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の放出量は 12 日には1 日あたり3,600トンと非常に多い状態となり

More information

紫外線環境保健マニュアル2008

紫外線環境保健マニュアル2008 第 1 章 紫外線とは 1. 紫外線のうそ ほんと 世界保健機関 (WHO) では Global Solar UV Index-A Practical Guide として紫外線に関するガイドブックを出しています その中にまとめられている 紫外線のうそ ほんと を御紹介しましょう 間違い 正しい 日焼け ( サンタン ) は健康的である 日焼け ( サンタン ) は太陽紫外線を防いでくれる 日焼け (

More information

横浜市環境科学研究所

横浜市環境科学研究所 周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.

More information

Microsoft PowerPoint - H24全国大会_発表資料.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - H24全国大会_発表資料.ppt [互換モード] 第 47 回地盤工学研究発表会 モアレを利用した変位計測システムの開発 ( 計測原理と画像解析 ) 平成 24 年 7 月 15 日 山形設計 ( 株 ) 技術部長堀内宏信 1. はじめに ひびわれ計測の必要性 高度成長期に建設された社会基盤の多くが老朽化を迎え, また近年多発している地震などの災害により, 何らかの損傷を有する構造物は膨大な数に上ると想定される 老朽化による劣化や外的要因による損傷などが生じた構造物の適切な維持管理による健全性の確保と長寿命化のためには,

More information

<4D F736F F D208BC68A4582CC94AD8CF595AA8CF595AA90CD CC8C9F97CA90FC82F08BA492CA89BB82B782E982B182C682C982E682E92E646F63>

<4D F736F F D208BC68A4582CC94AD8CF595AA8CF595AA90CD CC8C9F97CA90FC82F08BA492CA89BB82B782E982B182C682C982E682E92E646F63> 業界の発光分光分析装置の検量線を共通化することによる分析装置間の分析値差異改善の検討 Ⅱ (l-si-mg 系合金 ) 平成 18 年 11 月 10 日 ( 社 ) 日本アルミニウム合金協会技術委員会 当業界とその需要家でのアルミ合金材料の化学成分の管理は 発光分光分析法によることが一般的であり 日頃両者間で分析結果が若干相違することは珍しくない この分析装置の違いによる分析結果の若干の不一致は

More information

表 1 デジタル式紫外線強度計の概要 紫外線強度計本体 UVX Radiometer (Digital) Radiometer Sensor センサ UVX nm 紫外線強度測定範囲 0~200mW/cm 2 紫外線測定波長 365nm (UV-A) 表 2 調査地点 観測地点 位置座標

表 1 デジタル式紫外線強度計の概要 紫外線強度計本体 UVX Radiometer (Digital) Radiometer Sensor センサ UVX nm 紫外線強度測定範囲 0~200mW/cm 2 紫外線測定波長 365nm (UV-A) 表 2 調査地点 観測地点 位置座標 屋外空間における地上到達紫外線量の実 把握に関する研究 A Study on Ground Arrival Ultra Violet Radiation in Outdoor Space 石内鉄平 * 小柳武和 ** *** 桑原祐史 Teppei ISHIUCHI, Takekazu KOYANAGI and Yuji KUWAHARA : 近年 地上に到達する有害な紫外線に対する関心が高まる中

More information

Microsoft Word - 1.1_kion_4th_newcolor.doc

Microsoft Word - 1.1_kion_4th_newcolor.doc 第 1 章 第 1 章北海道の気候 1.1 気温本節では 北海道内の地上気象観測所およびアメダスで観測された気温の変化について述べる 最初に地上気象観測所で 100 年にわたって観測されてきた年平均気温の長期変化について示し 次に冬日 真冬日 夏日 真夏日の日数変化について示す 最後に アメダスで観測された 1980 年以降の年平均気温の年代ごとの分布状況や地方別の推移について示す 観測データの取り扱いについては付録

More information

概論 : 人工の爆発と自然地震の違い ~ 波形の違いを調べる前に ~ 人為起源の爆発が起こり得ない場所がある 震源決定の結果から 人為起源の爆発ではない事象が ある程度ふるい分けられる 1 深い場所 ( 深さ約 2km 以上での爆発は困難 ) 2 海底下 ( 海底下での爆発は技術的に困難 ) 海中や

概論 : 人工の爆発と自然地震の違い ~ 波形の違いを調べる前に ~ 人為起源の爆発が起こり得ない場所がある 震源決定の結果から 人為起源の爆発ではない事象が ある程度ふるい分けられる 1 深い場所 ( 深さ約 2km 以上での爆発は困難 ) 2 海底下 ( 海底下での爆発は技術的に困難 ) 海中や 地震波からみた自然地震と爆発の 識別について 平成 22 年 9 月 9 日 ( 財 ) 日本気象協会 NDC-1 概論 : 人工の爆発と自然地震の違い ~ 波形の違いを調べる前に ~ 人為起源の爆発が起こり得ない場所がある 震源決定の結果から 人為起源の爆発ではない事象が ある程度ふるい分けられる 1 深い場所 ( 深さ約 2km 以上での爆発は困難 ) 2 海底下 ( 海底下での爆発は技術的に困難

More information

プラズマ バブルの到達高度に関する研究 西岡未知 齊藤昭則 ( 京都大学理学研究科 ) 概要 TIMED 衛星搭載の GUVI によって観測された赤道異常のピーク位置と 地上 GPS 受信機網によって観測されたプラズマ バブルの出現率や到達率の関係を調べた 高太陽活動時と低太陽活動時について アジア

プラズマ バブルの到達高度に関する研究 西岡未知 齊藤昭則 ( 京都大学理学研究科 ) 概要 TIMED 衛星搭載の GUVI によって観測された赤道異常のピーク位置と 地上 GPS 受信機網によって観測されたプラズマ バブルの出現率や到達率の関係を調べた 高太陽活動時と低太陽活動時について アジア プラズマ バブルの到達高度に関する研究 西岡未知 齊藤昭則 ( 京都大学理学研究科 ) 概要 TIMED 衛星搭載の GUVI によって観測された赤道異常のピーク位置と 地上 GPS 受信機網によって観測されたプラズマ バブルの出現率や到達率の関係を調べた 高太陽活動時と低太陽活動時について アジア地域とアメリカ地域においてそれらの関係を調べたところ 赤道異常高度とプラズマ バブルの出現頻度に強い相関が見られたのは

More information

(Microsoft Word - \230a\225\266IChO46-Preparatory_Q36_\211\374\202Q_.doc)

(Microsoft Word - \230a\225\266IChO46-Preparatory_Q36_\211\374\202Q_.doc) 問題 36. 鉄 (Ⅲ) イオンとサリチルサリチル酸の錯形成 (20140304 修正 : ピンク色の部分 ) 1. 序論この簡単な実験では 水溶液中での鉄 (Ⅲ) イオンとサリチル酸の錯形成を検討する その錯体の実験式が求められ その安定度定数を見積もることができる 鉄 (Ⅲ) イオンとサリチル酸 H 2 Sal からなる安定な錯体はいくつか知られている それらの構造と組成はpHにより異なる 酸性溶液では紫色の錯体が生成する

More information

2015壺溪塾表1表4_0105

2015壺溪塾表1表4_0105 KOKEI JUKU GUIDANCE FOR SUCCESS ? ? ! ?! Courses Guide 前 年 度 合 格 校 : 東 京 大 学 / 京 都 大 学 / 一 橋 大 学 / 東 京 工 業 大 学 / 大 阪 大 学 など 卒 塾 生 の 声 卒 塾 生 の 声 Courses Guide 前 年 度 合 格 校 : 九 州 大 学 / 東 京 工 業 大 学 / 大

More information

ここでは GOSAT の L2 プロダクトである 酸化炭素カラム平均濃度 (XCO 2 ) を活用 して 地球の大気全体の平均の濃度を推定する 法を検討した 以下にその算出 法について解説する 2. 酸化炭素全大気平均濃度の推定 法 いぶき の観測データから算出されたXCO 2 データ (SWIR

ここでは GOSAT の L2 プロダクトである 酸化炭素カラム平均濃度 (XCO 2 ) を活用 して 地球の大気全体の平均の濃度を推定する 法を検討した 以下にその算出 法について解説する 2. 酸化炭素全大気平均濃度の推定 法 いぶき の観測データから算出されたXCO 2 データ (SWIR 2015 年 11 月 16 日 2015 年 12 月 2 日改訂 2 版 2016 年 5 月 20 日改訂 3 版 2016 年 9 月 29 日改訂 3A 版国環研 GOSATプロジェクト いぶき の観測データに基づく全 気中の 別 酸化炭素濃度算出 法について 1. はじめに いぶき が宇宙からとらえた各地点の 酸化炭素濃度データは地球大気の上層から地表までの ( カラム ) 濃度平均であり

More information

新居浜消防殿向け 気象+雨量,web

新居浜消防殿向け 気象+雨量,web 気象 Web システムメンテナンス機能基本操作説明 [ 概要 ] 本システムの運用に必要な情報の設定 動作状況の確認などのメンテナンスを行います 気象の各画面下にメンテナンスのボタンがありますが パスワードにより管理者のみ操作することができます 注意 本機能は 動作に関係する設定や記録したデータの書き換えが行える機能が含まれています 誤った操作をすると 正常に動作しないことや データの破損が起こる可能性があります

More information

黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 日数 8~ 年度において長崎 松江 富山で観測された気象台黄砂日は合計で延べ 53 日である これらの日におけるの頻度分布を図 6- に示している が.4 以下は全体の約 5% であり.6 以上の

黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 黄砂消散係数 (/Km) 日数 8~ 年度において長崎 松江 富山で観測された気象台黄砂日は合計で延べ 53 日である これらの日におけるの頻度分布を図 6- に示している が.4 以下は全体の約 5% であり.6 以上の 6. ライダー黄砂消散係数と SPM 濃度による黄砂検出の検討 日本における継続的な黄砂観測は気象台での目視によって行われており 視程 km 未満を黄砂現象として報告されている (989 年以降は km 以上も記録 ) 一方 目視による黄砂だけでなく より科学的 定量的手法の活用により広範囲に黄砂飛来を把握できる方法を見出すことも重要である ライダーによる観測では 気象台が観測した黄砂日 ( 以下気象台黄砂日

More information

内 容 目 次

内 容 目 次 二カ所をホチキスで止めて 黒 又は白の製本テープを裏表紙まで貼る 平成 25 年度岡山大学大学院保健学研究科博士学位申請論文 内容要旨 放射線技術科学分野黒田昌宏教授指導 734216 播本隆平成 25 年 6 月提出 1 内容目次 主論文 Influence of permittivity and electrical conductivity on image pattern of MRI (

More information

Microsoft Word - cap4-2013chugoku-hirosima

Microsoft Word - cap4-2013chugoku-hirosima 4.7 広島県の気候変動 4.7.1 広島における気温の長期変動広島地方気象台の観測によると季節ごとの平均気温の経変化を図 4.7.1 に示す 平均気温は長期的に有意な上昇傾向を示しており 1 あたり 1.51 ( 統計期間 :79~12 ) の割合で上昇している 1 の上昇幅 1.51 は 気温の平値で比較すると 広島 ( 平値.3 ) と高知県の清水 [ 足摺岬 ]( 平値.2 ) の差にほぼ相当する

More information

Taro-40-11[15号p86-84]気候変動

Taro-40-11[15号p86-84]気候変動 資 料 鹿児島県における気候変動に関する考察 1 福田哲也仮屋園広幸肥後さより東小薗卓志四元聡美満留裕己 1 はじめに近年地球上では気候変動, とりわけ気温上昇が多くの地域で観測されている その現象は我が国においても例外ではなく, 具体的に取りまとめたレポートとして, 文部科学省 気象庁 環境省が, 日本における地球温暖化の影響について現在までの観測結果や将来予測を2013 年に, 日本の気候変動とその影響

More information

津波警報等の留意事項津波警報等の利用にあたっては 以下の点に留意する必要があります 沿岸に近い海域で大きな地震が発生した場合 津波警報等の発表が津波の襲来に間に合わない場合があります 沿岸部で大きな揺れを感じた場合は 津波警報等の発表を待たず 直ちに避難行動を起こす必要があります 津波警報等は 最新

津波警報等の留意事項津波警報等の利用にあたっては 以下の点に留意する必要があります 沿岸に近い海域で大きな地震が発生した場合 津波警報等の発表が津波の襲来に間に合わない場合があります 沿岸部で大きな揺れを感じた場合は 津波警報等の発表を待たず 直ちに避難行動を起こす必要があります 津波警報等は 最新 2.3 津波に関する防災気象情報 (1) 大津波警報 津波警報 津波注意報 津波による災害の発生が予想される場合には 地震が発生してから約 3 分を目標に大津波警報 津波警報または津波注意報を発表 地震が発生した時は地震の規模や位置を即時に推定し これらをもとに沿岸で予想 される津波の高さを求め 津波による災害の発生が予想される場合には 地震が発生 してから約 3 分を目標に津波予報区ごとに大津波警報

More information

<4D F736F F F696E74202D E93788CA48B8694AD955C89EF5F4E6F30325F D AC48E8B8CA48B865F53438FBC

<4D F736F F F696E74202D E93788CA48B8694AD955C89EF5F4E6F30325F D AC48E8B8CA48B865F53438FBC [2] ADS-B 方式高度維持性能監視の 評価結果 監視通信領域 松永圭左, 宮崎裕己 平成 29 年 6 月 8 日第 17 回電子航法研究所研究発表会 - 発表内容 - 1. 背景 2. 高度監視システム (HMS) の概要 2.1 高度誤差の内容, 算出処理 2.2 ADS-B 方式 HMS(AHMS) の測定誤差要因 3. AHMS 試験システム 3.1 試験システム概要 3.2. データ評価結果

More information

第 12 章環境影響評価の結果 12.1 調査の結果の概要並びに予測及び評価の結果

第 12 章環境影響評価の結果 12.1 調査の結果の概要並びに予測及び評価の結果 第 12 章環境影響評価の結果 12.1 調査の結果の概要並びに予測及び評価の結果 12.1.1 大気環境 第 12 章環境影響評価の結果 12.1 調査の結果の概要並びに予測及び評価の結果 12.1.1 大気環境 1. 大気質 (1) 調査結果の概要 1 気象の状況 a. 文献その他の資料調査 気象統計情報 ( 気象庁ホームページ ) 等による気象に係る情報の収集 整理及び解析を行った (a)

More information

第33回 ESRI-経済政策フォーラム

第33回 ESRI-経済政策フォーラム ?! BNP 2.4 2.4 1.6 (1.62).8 (1.56) 1.5 (2.).1.1.2 (.27).4 (.56).3 (.54) 1.9 2.4 2.1.9 1.2 -.1.1..6.2 3.1 2.9 2.2.9 (1.58) 1.4 (2.42) 2.2 2.5 2.3 2.4 1.7 1.6 2.9 2.6 1.1 1.3 1.4 1.4 1.9 1.8 1.9 1 7 65 (PMI)

More information

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 11 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 火山性地震は多い状態 孤立型微動は概ね多い状態で経過しました 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の 2) 放出量は 増減を繰り返し 概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください

More information

Microsoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc

Microsoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc 第 4 章 構造特性係数の設定方法に関する検討 4. はじめに 平成 年度 年度の時刻歴応答解析を実施した結果 課題として以下の点が指摘 された * ) 脆性壁の評価法の問題 時刻歴応答解析により 初期剛性が高く脆性的な壁については現在の構造特性係数 Ds 評価が危険であることが判明した 脆性壁では.5 倍程度必要保有耐力が大きくなる * ) 併用構造の Ds の設定の問題 異なる荷重変形関係を持つ壁の

More information

Nov 11

Nov 11 http://www.joho-kochi.or.jp 11 2015 Nov 01 12 13 14 16 17 2015 Nov 11 1 2 3 4 5 P R O F I L E 6 7 P R O F I L E 8 9 P R O F I L E 10 11 P R O F I L E 12 技術相談 センター保有機器の使用の紹介 当センターで開放している各種分析機器や計測機器 加工機器を企業の技術者ご自身でご利用できます

More information

表 2-2 北海道地方における年平均風速データベース作成に関する仕様 計算領域計算期間水平解像度時間解像度 20 年間 365 日 水平解像度 500m 1991 年 ~2010 年 24 時間 =175,200 メッシュ以下の詳北海道電力供給管内の詳細メッシュの時間分のデータを細メッシュの風況風況

表 2-2 北海道地方における年平均風速データベース作成に関する仕様 計算領域計算期間水平解像度時間解像度 20 年間 365 日 水平解像度 500m 1991 年 ~2010 年 24 時間 =175,200 メッシュ以下の詳北海道電力供給管内の詳細メッシュの時間分のデータを細メッシュの風況風況 2.2. 風況変動データの作成風力発電事業を事業者やレンダーが評価する際は 期待できる年間総発電量の確率分布を推定することで ある年の年間総発電量が想定よりも低い場合でも事業が継続可能な年間総発電量の下限値を見積もっている この見積りをおこなう際 年間の風況の変動幅を把握することは必須である このように風力発電事業は年間で期待される電力量を基準に評価される 従って 風力発電事業の変動リスクを適切に評価するためには

More information

Microsoft PowerPoint - 電装研_2波長赤外線センサを用いた2波長融合処理について

Microsoft PowerPoint - 電装研_2波長赤外線センサを用いた2波長融合処理について 2 波長赤外線センサを用いた 2 波長融合処理について 防衛装備庁電子装備研究所センサ研究部光波センサ研究室技官小山正敏 発表内容 1. 2 波長赤外線センサ (2 波長 QDIP*) の概要 2. 2 波長化のメリット 2.1 2 波長帯域の取得による運用場面の拡大 2.2 2 波長融合処理による目標抽出 識別能力の向上 2.2.1 特徴量分類処理 2.2.2 太陽光クラッタ低減処理 2.2.3

More information

<4D F736F F D204B208C5182CC94E497A682CC8DB782CC8C9F92E BD8F6494E48A722E646F6378>

<4D F736F F D204B208C5182CC94E497A682CC8DB782CC8C9F92E BD8F6494E48A722E646F6378> 3 群以上の比率の差の多重検定法 013 年 1 月 15 日 017 年 3 月 14 日修正 3 群以上の比率の差の多重検定法 ( 対比較 ) 分割表で表記される計数データについて群間で比率の差の検定を行う場合 全体としての統計的有意性の有無は χ 検定により判断することができるが 個々の群間の差の有意性を判定するためには多重検定法が必要となる 3 群以上の比率の差を対比較で検定する方法としては

More information

<4D F736F F D2091AA92E895FB964082C982C282A282C45F >

<4D F736F F D2091AA92E895FB964082C982C282A282C45F > 相対強度 の特性測定方法について 製品の特性は主に光学的な特性面と電気的な特性面で仕様化されております この文書はこれらの特性がどのような方法で数値化されているか すなわち測定方法や単位系などについて解説しております また 弊社は車載用途向けの に関しましてはパッケージの熱抵抗を仕様化しておりますので その測定方法について解説しております 光学的特性 の発光量を表す単位には 2 つの単位があります

More information

平成 28 年 10 月 25 日 報道機関各位 東北大学大学院工学研究科 熱ふく射スペクトル制御に基づく高効率な太陽熱光起電力発電システムを開発 世界トップレベルの発電効率を達成 概要 東北大学大学院工学研究科の湯上浩雄 ( 機械機能創成専攻教授 ) 清水信 ( 同専攻助教 ) および小桧山朝華

平成 28 年 10 月 25 日 報道機関各位 東北大学大学院工学研究科 熱ふく射スペクトル制御に基づく高効率な太陽熱光起電力発電システムを開発 世界トップレベルの発電効率を達成 概要 東北大学大学院工学研究科の湯上浩雄 ( 機械機能創成専攻教授 ) 清水信 ( 同専攻助教 ) および小桧山朝華 平成 28 年 10 月 25 日 報道機関各位 東北大学大学院工学研究科 熱ふく射スペクトル制御に基づく高効率な太陽熱光起電力発電システムを開発 世界トップレベルの発電効率を達成 概要 東北大学大学院工学研究科の湯上浩雄 ( 機械機能創成専攻教授 ) 清水信 ( 同専攻助教 ) および小桧山朝華 ( 同専攻博士課程学生 ) の研究グループは 幅広い波長の光を含む太陽光を 太陽電池に最適な波長の熱ふく射

More information

WTENK5-6_26265.pdf

WTENK5-6_26265.pdf 466 2014年秋季 極域 寒冷域研究連絡会 の報告 海 カラ海 北大西洋 北米大陸の北部 東アジアで が多重に見られることが多い 南極昭和基地 69.0 S, 寒気質量の減少傾向が 中央シベリアの内陸部とベー 39.6 E における PANSY レーダー Sato et al.2014 リング海で寒気質量の増加傾向が5つの再解析データ のデータは このような小さな に共通して見られた 中央シベリアの内陸部の寒気質

More information

はじめに 衛星データの定量的な利用には 十分な品質評価が必要 さまざまな参照データと比較して 品質特性を把握する 衛星シミュレータは 直接的 または間接的に利用できる 気象衛星ひまわりの品質評価を例に ひまわり 8 号の初期評価等 2

はじめに 衛星データの定量的な利用には 十分な品質評価が必要 さまざまな参照データと比較して 品質特性を把握する 衛星シミュレータは 直接的 または間接的に利用できる 気象衛星ひまわりの品質評価を例に ひまわり 8 号の初期評価等 2 気象衛星ひまわりの品質評価における衛星シミュレータの利用 気象庁気象衛星センター 村田英彦 2015/03/27 第 8 回気象庁数値モデル研究会 数値予報を用いた衛星観測シミュレーション はじめに 衛星データの定量的な利用には 十分な品質評価が必要 さまざまな参照データと比較して 品質特性を把握する 衛星シミュレータは 直接的 または間接的に利用できる 気象衛星ひまわりの品質評価を例に ひまわり

More information

go.jp/wdcgg_i.html CD-ROM , IPCC, , ppm 32 / / 17 / / IPCC

go.jp/wdcgg_i.html CD-ROM , IPCC, , ppm 32 / / 17 / / IPCC CH 4 8.4 23 N 2 O 120 296 CFC-11 45 4600 CFC-12 100 10600 CFC-113 85 6000 HCFC-141b 9.3 700 HCFC-142b 19 2400 SF6 3200 22200 IPCC 2001 SF 5 CF 3 1000 17500 CO 50 2 1 100 IPCC 2001 CO 2 IPCC 2001 CH 4 6

More information

フォト IC ダイオード S SB S CT 視感度に近い分光感度特性 視感度特性に近い分光感度特性をもったフォトICダイオードです チップ上には2つの受光部があり 1つは信号検出用受光部 もう1つは近赤外域にのみ感度をもつ補正用受光部になっています 電流アンプ回路中で2

フォト IC ダイオード S SB S CT 視感度に近い分光感度特性 視感度特性に近い分光感度特性をもったフォトICダイオードです チップ上には2つの受光部があり 1つは信号検出用受光部 もう1つは近赤外域にのみ感度をもつ補正用受光部になっています 電流アンプ回路中で2 S9066-211SB S9067-201CT 視感度に近い分光感度特性 視感度特性に近い分光感度特性をもったフォトICダイオードです チップ上には2つの受光部があり 1つは信号検出用受光部 もう1つは近赤外域にのみ感度をもつ補正用受光部になっています 電流アンプ回路中で2つの受光部の出力を減算し ほぼ可視光域にのみ感度をもたせています また従来品に比べ 同一照度における異なる色温度の光源に対しての出力変化を低減しています

More information

1 第 5 回情報通信審議会作業班資料資料 60 作 5-2 干渉評価検討結果 1. 評価基準の違いによる離隔距離について - エントランス回線システムにおける机上計算 - 2. アンテナモデルに対する差分 平成 27 年 3 月 6 日 パナソニック株式会社

1 第 5 回情報通信審議会作業班資料資料 60 作 5-2 干渉評価検討結果 1. 評価基準の違いによる離隔距離について - エントランス回線システムにおける机上計算 - 2. アンテナモデルに対する差分 平成 27 年 3 月 6 日 パナソニック株式会社 1 第 5 回情報通信審議会作業班資料資料 60 作 5-2 干渉評価検討結果 1. 評価基準の違いによる離隔距離について - エントランス回線システムにおける机上計算 - 2. アンテナモデルに対する差分 平成 27 年 3 月 6 日 パナソニック株式会社 2 1. 評価基準の違いによる離隔距離について アプローチ 平成 25 年度技術試験事務における干渉検討に用いた システムの受信感度の規格値から算出した所要

More information

石川県白山自然保護センター研究報告第27集

石川県白山自然保護センター研究報告第27集 た 石川県白山自然保護センター研究報告 第27集 2000 算出された各年の月平均値を算術平均してもとめ た 各月で欠測日数が20 以下の場合には 欠測の 1日の15.8 15時気温が7月29日と7月31日の 16.2 最低気温が7月29日と7月31日の10.2 日を除いて月平均値を算出した 気象庁, 1990) 最高気温が7月29日の1 である 方 最低値 欠測日がその月の20 を越える場合には

More information

昆虫と自然 2010年12月号 (立ち読み)

昆虫と自然 2010年12月号 (立ち読み) 食糞性コガネムシの輝く色 構造色のメカニズム 赤嶺 し Seago et al. 5 真由美 近 雅博 は上記の単純 な多層膜による干渉とは異なる 干渉メカニズム circularly polarizing reflectors もこの範疇 に含めている このことについ ては後述する 2 Three-dimensional photonic crystals は 密に集まったオパー ルに類似した六角形の配列ある

More information

測量試補 重要事項

測量試補 重要事項 重量平均による標高の最確値 < 試験合格へのポイント > 標高の最確値を重量平均によって求める問題である 士補試験では 定番 問題であり 水準測量の計算問題としては この形式か 往復観測の較差と許容範囲 の どちらか または両方がほぼ毎年出題されている 定番の計算問題であるがその難易度は低く 基本的な解き方をマスターしてしまえば 容易に解くことができる ( : 最重要事項 : 重要事項 : 知っておくと良い

More information

南栗橋地区の地震被害における道路復旧後の測量に関する説明会 日時 : 平成 24 年 1 月 28 日 ( 土 ) A 地区 午前 10 時から B 地区 午後 2 時から 平成 24 年 1 月 29 日 ( 日 ) C 地区 午前 10 時から D 地区 午後 2 時から 場所 : 栗橋コミュニ

南栗橋地区の地震被害における道路復旧後の測量に関する説明会 日時 : 平成 24 年 1 月 28 日 ( 土 ) A 地区 午前 10 時から B 地区 午後 2 時から 平成 24 年 1 月 29 日 ( 日 ) C 地区 午前 10 時から D 地区 午後 2 時から 場所 : 栗橋コミュニ 南栗橋地区の地震被害における道路復旧後の測量に関する説明会 日時 : 平成 24 年 1 月 28 日 ( 土 ) A 地区 午前 10 時から B 地区 午後 2 時から 平成 24 年 1 月 29 日 ( 日 ) C 地区 午前 10 時から D 地区 午後 2 時から 場所 : 栗橋コミュニティセンター ( くぷる ) A 地区 多目的室 4 5 B C D 地区 ホール 次 第 1 開会

More information

An ensemble downscaling prediction experiment of summertime cool weather caused by Yamase

An ensemble downscaling prediction experiment of summertime cool weather caused by Yamase ヤマセによる冷夏をターゲットにした アンサンブルダウンスケール予報実験 東北大学 福井真 1. Introduction 1.1 ヤマセ 海洋性極気団を起源とした冷湿な北東風 => 水平規模 ~1000 kmの現象 (Kodama et al. 2009) 冷夏となり 農作物に大きな被害 ( 冷害 ) をもたらすことも => 重要な中期予報の対象 背が低く 複雑な地形の影響を大きく受ける ( 工藤

More information

Microsoft PowerPoint - Chigakub-04.pptx

Microsoft PowerPoint - Chigakub-04.pptx 地学 b 第 4 回地球大気の構造と熱収支 ~ 地球の気候の概要 ~ * 大気の組成 * 気圧 * 大気の鉛直構造 * 地球気候の概要 * 太陽放射の季節 緯度変化 * 放射エネルギー収支 輸送 * 地球の平均的大気循環 * 温室効果と地球温暖化 地球大気の平均組成 ( 体積比 ) 地上 80km くらいまで この組成は変わらない 新しい高校地学の教科書 より 地上 80km くらいまで この組成は変わらない

More information

電磁波レーダ法による比誘電率分布(鉄筋径を用いる方法)およびかぶりの求め方(H19修正)

電磁波レーダ法による比誘電率分布(鉄筋径を用いる方法)およびかぶりの求め方(H19修正) 電磁波レーダ法による比誘電率分布 ( 鉄筋径を用いる方法 ) およびかぶりの求め方 (H19 修正 ) 概要この方法は 測定した結果をエクセルに入力し 土研がホームページ上で公開し提供するソフトによって計算することを前提にしている 1. 適用電磁波レーダによってかぶりを求める際 鉄筋径を用いて比誘電率分布を求める方法を示す 注その比誘電率を用いてかぶりの補正値 ( 1) を求める方法を示す 注 1

More information

火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である

火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である 栗駒山の 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山であることに留意 ) を発表しました 予報事項に変更はありません 活動概況 噴気など表面現象の状況 ( 図 1~9) 監視カメラによる観測では 噴気は認められませんでした 14 日から 15 日にかけて実施した現地調査

More information

労働市場分析レポート第 43 号平成 26 年 10 月 31 日 マッチング指標を用いたマッチング状況の分析 労働市場における労働力需給調整を評価するための指標として 就職率や充足率があるが 求人倍率が上昇する時には 就職率が上昇し充足率が低下するなどの動きがみられ それぞれ単独の利用には注意が必

労働市場分析レポート第 43 号平成 26 年 10 月 31 日 マッチング指標を用いたマッチング状況の分析 労働市場における労働力需給調整を評価するための指標として 就職率や充足率があるが 求人倍率が上昇する時には 就職率が上昇し充足率が低下するなどの動きがみられ それぞれ単独の利用には注意が必 労働市場分析レポート第 43 号平成 26 年 1 月 31 日 マッチング指標を用いたマッチング状況の分析 労働市場における労働力需給調整を評価するための指標として 就職率や充足率があるが 求人倍率が上昇する時には 就職率が上昇し充足率が低下するなどの動きがみられ それぞれ単独の利用には注意が必要である このレポートでは 就職率と充足率の双方を加味して 労働市場の機能を評価する指標を計測し マッチング状況の分析を行う

More information

コマンド入力による操作1(ロード、プロット、画像ファイル出力等)

コマンド入力による操作1(ロード、プロット、画像ファイル出力等) コマンド入力による操作 1 ( ロード プロット 画像ファイル出力等 ) IUGONET データ解析講習会 平成 25 年 8 月 21 日 場所 : 国立極地研究所 東北大学八木学 yagi@pparc.gp.tohoku.ac.jp CUI の基本的な使い方の流れ 1. 初期化する 2. 解析したい期間 (timespan) を指定する 3. ロードプロシージャを用いてデータを読み込む 4. 読み込まれたデータを確認する

More information

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状 の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 12 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 火山性地震は多い状態 孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しました 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) 2) の放出量は 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください

More information

Microsoft PowerPoint - Ikeda_ ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - Ikeda_ ppt [互換モード] 東北地方の気候の変化 平成 24 年 3 月 5 日 仙台管区気象台 ヤマセ研究会 池田友紀子 1 写真 :K.Honda 東北地方の気温の変化 東北の年平均気温は 100 年あたり 1.2 の割合で上昇 東北地方の年平均気温 1990 1999 2004 1984 1897 1913 1945 変化率 :1.2 /100 年 東北地方の年平均気温の変化 (1890~2010 年 ) 青森 秋田 宮古

More information

線形システム応答 Linear System response

線形システム応答 Linear System response 画質が異なる画像例 コントラスト劣 コントラスト優 コントラスト普 鮮鋭性 普 鮮鋭性 優 鮮鋭性 劣 粒状性 普 粒状性 劣 粒状性 優 医用画像の画質 コントラスト, 鮮鋭性, 粒状性の要因が互いに密接に関わり合って形成されている. 比 鮮鋭性 コントラスト 反 反 粒状性 増感紙 - フィルム系での 3 要因の関係 ディジタル画像処理系でもおよそ成り立つ WS u MTFu 画質に影響する因子

More information

Microsoft Word - NumericalComputation.docx

Microsoft Word - NumericalComputation.docx 数値計算入門 武尾英哉. 離散数学と数値計算 数学的解法の中には理論計算では求められないものもある. 例えば, 定積分は, まずは積分 ( 被積分関数の原始関数をみつけること できなければ値を得ることはできない. また, ある関数の所定の値における微分値を得るには, まずその関数の微分ができなければならない. さらに代数方程式の解を得るためには, 解析的に代数方程式を解く必要がある. ところが, これらは必ずしも解析的に導けるとは限らない.

More information

新潟県中越沖地震を踏まえた地下構造特性調査結果および駿河湾の地震で敷地内の揺れに違いが生じた要因の分析状況について

新潟県中越沖地震を踏まえた地下構造特性調査結果および駿河湾の地震で敷地内の揺れに違いが生じた要因の分析状況について < 別紙 > 新潟県中越沖地震を踏まえた地下構造特性調査結果 および 駿河湾の地震で敷地内の揺れに違いが生じた要因の分析状況について 新潟県中越沖地震を踏まえた地下構造特性調査 地下構造特性にかかわる既往の調査結果の信頼性を確認するとともに 知見をより一層充実させるため 敷地および敷地周辺の地下構造特性の調査を実施しました 調査項目 1 微動アレイ観測 調査箇所 調査内容 敷地内および敷地周辺 :147

More information

1 入射電力密度について 佐々木謙介

1 入射電力密度について 佐々木謙介 1 入射電力密度について 佐々木謙介 準ミリ波 ミリ波帯電波ばく露 6GHz 超の周波数で動作する無線機器の実用化へ向けた技術開発 研究の活発化 p 5G システム WiGig 車載レーダー 人体へ入射する電力密度が指標として利用されている p 電波ばく露による人体のエネルギー吸収は体表組織において支配的なため 現在 電波ばく露による人体防護のための 各国際ガイドラインにおいて 局所 SAR から電力密度への遷移周波数

More information

< F2D94AD90B68CB992B28DB895F18D90955C8E E9197BF8254>

< F2D94AD90B68CB992B28DB895F18D90955C8E E9197BF8254> 資料 5 スギ花粉発生源の推定の概要 スギ花粉発生源調査については 平成 17 年シーズン (2 月 ~4 月 ) 及び平成 18 年シーズン (2 月 ~4 月 ) の2カ年間の調査を行い 首都圏では東京駅 中京では名古屋駅 京阪神では大阪駅を中心とする半径 10km 圏内の都市部に到達した花粉の発生源をシミュレーションし推定しました ( 注 1) 2カ年の平均データから 一般的に広く用いられている評価ランクを活用し

More information

航空機複合材部品の紫外線劣化加速評価法の開発,三菱重工技報 Vol.51 No.4(2014)

航空機複合材部品の紫外線劣化加速評価法の開発,三菱重工技報 Vol.51 No.4(2014) 航空宇宙特集技術論文 10 航空機複合材部品の紫外線劣化加速評価法の開発 Development of Accelerated UV Degradation Test Method for Aircraft Composite Parts *1 堀苑英毅 *2 石川直元 Hideki Horizono Naomoto Ishikawa 航空機の運用期間 (20 年から 30 年 ) にわたる長期的な耐候性については,

More information

平成 2 7 年度第 1 回気象予報士試験 ( 実技 1 ) 2 XX 年 5 月 15 日から 17 日にかけての日本付近における気象の解析と予想に関する以下の問いに答えよ 予想図の初期時刻は図 12 を除き, いずれも 5 月 15 日 9 時 (00UTC) である 問 1 図 1 は地上天気

平成 2 7 年度第 1 回気象予報士試験 ( 実技 1 ) 2 XX 年 5 月 15 日から 17 日にかけての日本付近における気象の解析と予想に関する以下の問いに答えよ 予想図の初期時刻は図 12 を除き, いずれも 5 月 15 日 9 時 (00UTC) である 問 1 図 1 は地上天気 実技試験 1 次の資料を基に以下の問題に答えよ ただし,UTC は協定世界時を意味し, 問題文中の時刻は特に断らない限り中央標準時 ( 日本時 ) である 中央標準時は協定世界時に対して 9 時間進んでいる なお, 解答における字数に関する指示は概ねの目安であり, それより若干多くても少なくてもよい 図 1 地上天気図 XX 年 5 月 15 日 9 時 (00UTC) 図 2 500hPa 天気図

More information

Microsoft PowerPoint - 遮蔽コーティングの必要性 [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 遮蔽コーティングの必要性 [互換モード] 窓ガラスの省エネルギー対策 遮蔽対策の必要性 建物の屋根 壁などの断熱対策は検討されますが 意外に見落とされていたのが窓ガラスの省エネルギー対策 遮蔽対策です 最近では 窓ガラスの省エネルギー対策は重要なテーマとして位置付けられており 検討 対策がおこなわれています ゼロコン株式会社 建物室内が暑くなる原因 建物内に侵入する熱の割合 効果的な省エネ対策をするには? 建物室内が暑くなる原因 建物内に侵入する熱の割合

More information

図 1 COBE-SST のオリジナル格子から JCDAS の格子に変換を行う際に用いられている海陸マスク 緑色は陸域 青色は海域 赤色は内海を表す 内海では気候値 (COBE-SST 作成時に用いられている 1951~2 年の平均値 ) が利用されている (a) (b) SST (K) SST a

図 1 COBE-SST のオリジナル格子から JCDAS の格子に変換を行う際に用いられている海陸マスク 緑色は陸域 青色は海域 赤色は内海を表す 内海では気候値 (COBE-SST 作成時に用いられている 1951~2 年の平均値 ) が利用されている (a) (b) SST (K) SST a 平成 22 年 2 月 JCDAS における 内海の海面水温の取り扱いの不具合について 気象庁地球環境 海洋部気候情報課 気候データ同化システム (JCDAS) では COBE-SST 累年値データを境界条件とする 6 時間予報及び客観解析を行っておりますが 25 年 1 月の JCDAS のルーチン運用開始以降 一部の内海において SST 観測値ではなく気候値が適用されていることが判明しました 原因

More information

マスコミへの訃報送信における注意事項

マスコミへの訃報送信における注意事項 PANSY レーダーが南極最大の大気レーダーとして本格観測開始 1. 発表者 : 佐藤薫東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授 (PANSY プロジェクトリーダー ) 堤雅基国立極地研究所研究教育系准教授 (PANSY プロジェクトサブリーダー 第 52 次南極地域観測隊越冬副隊長 ) 佐藤亨京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻教授 ( 研究科長 第 53 次南極地域観測隊 ) 2.

More information

Techniques for Nuclear and Particle Physics Experiments Energy Loss by Radiation : Bremsstrahlung 制動放射によるエネルギー損失は σ r 2 e = (e 2 mc 2 ) 2 で表される為

Techniques for Nuclear and Particle Physics Experiments Energy Loss by Radiation : Bremsstrahlung 制動放射によるエネルギー損失は σ r 2 e = (e 2 mc 2 ) 2 で表される為 Techniques for Nuclear and Particle Physics Experiments.. Energy Loss by Radiation : Bremsstrahlung 制動放射によるエネルギー損失は σ r e = (e mc ) で表される為 質量に大きく依存する Ex) 電子の次に質量の小さいミューオンの制動放射によるエネルギー損失 m e 0.5 MeV, m

More information

橡Ⅰ.企業の天候リスクマネジメントと中長期気象情

橡Ⅰ.企業の天候リスクマネジメントと中長期気象情 1 1 2 1 2 2 3 4 4 3 4 3 5 1400 53 8.8 11 35 6 5 6 20012Q 926 1,438 15.032.2 4 ART 7 8 9 7 8 9 5 19712000 30 33 60 10 33 10 60 70 30 40 6 12 3000 2000 7 沈降した後 付近の流れに乗って海中を水平に漂流するように設計されている その後 予め設定した時間間隔

More information

Field Logic, Inc. 標準モード - 発電量計算編 Field Logic, Inc. 第 1 版

Field Logic, Inc. 標準モード - 発電量計算編 Field Logic, Inc. 第 1 版 Field Logic, Inc. 標準モード - 発電量計算編 Field Logic, Inc. 第 1 版 目次 1. 初めに... 1 本書の概要 ( 学習のポイント )... 1 2. PV ストリング出力電力量計算方式の種類と概要... 2 JIS C8907 パラメータ方式... 2 月別温度補正係数方式(JPEA 方式 )... 2 PV モジュール IV カーブ合成方式... 2

More information

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車 1 公道走行を再現した振動試験による折り畳み自転車の破損状況 ~ 公道での繰り返し走行を再現した結果 ~ 2 公道走行を想定した試験用路面について 九州支所製品安全技術課清水寛治 目次 1. 折り畳み自転車のフレームはどのように破損するのか公道の走行振動を再現する自転車用ロードシミュレータについて繰り返し走行を想定した折り畳み自転車の破損部の特徴 ~ 公道による振動を繰り返し再現した結果 ~ 2.

More information

2 色式熱画像カメラシステム Thermera の二色温度計測原理 二色温度測定法 レシオ温度測定法 または比温度測定法 1

2 色式熱画像カメラシステム Thermera の二色温度計測原理 二色温度測定法 レシオ温度測定法 または比温度測定法 1 色式熱画像カメラシステム hermera の二色温度計測原理 二色温度測定法 レシオ温度測定法 または比温度測定法 : 色法の概念的理解 物体からの電磁放射 ( 光等 ) は物体の温度が高くなるに従って (a) 放射量が増大する ( 可視光域では輝度が高くなる ) (b) 最大の放射が成される波長が短くなる ( 可視光域では赤色から青白い色になる ) ことが知られています 黒体についてこれを図示すると

More information

Pick-up プロダクツ プリズム分光方式ラインセンサカメラ用専用レンズとその応用 株式会社ブルービジョン 当社は プリズムを使用した 3CMOS/3CCD/4CMOS/4CCD ラインセンサカメラ用に最適設計した FA 用レンズを設計 製造する専門メーカである 当社のレンズシリーズはプリズムにて

Pick-up プロダクツ プリズム分光方式ラインセンサカメラ用専用レンズとその応用 株式会社ブルービジョン 当社は プリズムを使用した 3CMOS/3CCD/4CMOS/4CCD ラインセンサカメラ用に最適設計した FA 用レンズを設計 製造する専門メーカである 当社のレンズシリーズはプリズムにて Pick-up プロダクツ プリズム分光方式ラインセンサカメラ用専用レンズとその応用 当社は プリズムを使用した 3CMOS/3CCD/4CMOS/4CCD ラインセンサカメラ用に最適設計した FA 用レンズを設計 製造する専門メーカである 当社のレンズシリーズはプリズムにて発生する軸上色収差 倍率色収差を抑えた光学設計を行い 焦点距離が異なったレンズを使用しても RGB 個々の焦点位置がレンズ間で同じ位置になるよう設計されている

More information

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24 の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24 分に再びごく小規模な噴火が発生し 噴煙は火口縁上 500mまで上がりました 本日 九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では 中岳第一火口から白色の噴煙が上がっているのを確認しましたが

More information

平成 30 年 4 月 9 日 01 時 32 分頃の島根県西部の地震 震度分布図 各地域の震度分布 : 震央 各観測点の震度分布図 ( 震央近傍を拡大 )

平成 30 年 4 月 9 日 01 時 32 分頃の島根県西部の地震 震度分布図 各地域の震度分布 : 震央 各観測点の震度分布図 ( 震央近傍を拡大 ) 報道発表資料 ( 地震解説資料第 1 号 ) 平成 30 年 4 月 9 日 04 時 55 分 大 阪 管 区 気 象 台 松 江 地 方 気 象 台 平成 30 年 4 月 9 日 01 時 32 分頃の島根県西部の地震について 地震の概要 検知時刻 : 4 月 9 日 01 時 32 分 ( 最初に地震を検知した時刻 ) 発生時刻 : 4 月 9 日 01 時 32 分 ( 地震が発生した時刻

More information

技術資料 JARI Research Journal OpenFOAM を用いた沿道大気質モデルの開発 Development of a Roadside Air Quality Model with OpenFOAM 木村真 *1 Shin KIMURA 伊藤晃佳 *2 Akiy

技術資料 JARI Research Journal OpenFOAM を用いた沿道大気質モデルの開発 Development of a Roadside Air Quality Model with OpenFOAM 木村真 *1 Shin KIMURA 伊藤晃佳 *2 Akiy 技術資料 176 OpenFOAM を用いた沿道大気質モデルの開発 Development of a Roadside Air Quality Model with OpenFOAM 木村真 *1 Shin KIMURA 伊藤晃佳 *2 Akiyoshi ITO 1. はじめに自動車排出ガスの環境影響は, 道路沿道で大きく, 建物など構造物が複雑な気流を形成するため, 沿道大気中の自動車排出ガス濃度分布も複雑になる.

More information

DE0087−Ö“ª…v…›

DE0087−Ö“ª…v…› 酸性雨研究センター 2 アジアで増え続けるNOxとVOCs 増え続けるNO2濃度 衛星観測結果 アジアでは 急速な経済発展に伴って オゾ ンの原因物質であるNOx排出量が著しく増え ていると考えられる これを示す証拠として 最 近 対流圏観測衛星GOMEによるNO 2の対 流圏カラム濃度分布の結果が発表された (Richterら, 2005) 図2-1は 東アジアにおけ る1996年と2002年の1月のNO2対流圏濃度

More information

再生可能エネルギー発電と二次電池を導入した地域電力システムのシミュレーションによる設計

再生可能エネルギー発電と二次電池を導入した地域電力システムのシミュレーションによる設計 Copyright 2005-2010 Miyata / Akimoto / Tanaka Lab. All rights reserved. 二次電池による社会システムイノベーション第 10 回分科会 2012/2/23 リアルタイムの地域電力経営法と充放電アルゴリズムの選択 東京大学大学院工学系研究科 システム創成学専攻 宮田秀明研究室 M2 今西佑希 M1 柴田一樹 目次 1. 本研究の趣旨

More information

Microsoft PowerPoint - 大阪府-1

Microsoft PowerPoint - 大阪府-1 自立循環型住宅設計ガイドライン. 章 自然風の利用 制御 用気象データ資料 大阪府 大阪府 能勢 豊中 枚方 大阪 生駒山 堺 熊取 本データの使用方法 本データの作成方法 各ボタンをクリックすると該当ページへ移動します 本ファイル内の移動は ボタン を押すことで移動することができます また しおり 等の機能によっても移動できます 上記の地図は CraftMAP(http://www.craftmap.box-i.net)

More information

高軌道傾斜角を持つメインベルト 小惑星の可視光分光観測

高軌道傾斜角を持つメインベルト 小惑星の可視光分光観測 高軌道傾斜角を持つメインベルト小惑星の可視光分光観測 天文 天体物理夏の学校 @ 福井神戸大学 M2 岩井彩 背景 小惑星岩石質の太陽系小天体であり 彗星活動を行わない 分類軌道長半径による空間分布可視光波長域のスペクトル形状 ( 大きく 5 種類 ) 空間分布による分類 メインベルト ( 小惑星帯 ) 太陽から 2.1-3.3AU 離れた環状の領域軌道が確定した小惑星の約 9 割が存在 トロヤ群木星のラグランジュ点

More information

Application Note 光束の評価方法に関して Light Emitting Diode 目次 1. 概要 2. 評価方法 3. 注意事項 4. まとめ This document contains tentative information; the contents may chang

Application Note 光束の評価方法に関して Light Emitting Diode 目次 1. 概要 2. 評価方法 3. 注意事項 4. まとめ This document contains tentative information; the contents may chang 光束の評価方法に関して 目次 1. 概要 2. 評価方法 3. 注意事項 4. まとめ 1/6 1. 概要 本書では 日亜化学工業株式会社製 LED について積分球にて光束を評価する上での評価方法と注意事項を示します 2. 評価方法 通常 LED の光束を評価する際は積分球を用いて評価を行います 積分球のサイズも数 inch クラスのものから 1inch クラスまでの様々なサイズのものがありますが

More information

The current status for Dome Fuji Astronomy

The current status for Dome Fuji Astronomy 南極赤外線望遠鏡ワークショップ東北大学 2013 年 9 月 13 日 南極大陸内陸高原 ドームふじ基地の 接地境界層 自由大気 大気対流 沖田博文 市川隆 ( 東北大学 ) Colin S. Bonner, Michael C. B. Ashley (UNSW), 小山拓也 栗田健太郎 ( 東北大学 ) 高遠徳尚 ( ハワイ観測所 ) 本山秀明 ( 国立極地研究所 ) 沖田博文南極大陸内陸高原 ドームふじ基地で観測された極めて薄い接地境界層

More information