統合型の低炭素まちづくりを街区群のスケールで目指す低炭素化で住みやすくコスト防災面でも有利な地区とするための技術政策空間デザインを地域特性に応じて統合的に検討できるスケール具体的なデザインや効果の検討が可能で住民行政とイメージ共有や議論がしやすいスケール 1

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しょうこままだ
5 years ago
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1 環境省環境研究総合推進費課題番号 1E-1105 低炭素社会を実現する街区群の設計と社会実装プロセス研究代表者加藤博和名古屋大学大学院環境学研究科准教授研究実施期間平成 23~25 年度累計予算額 143,647 千円

2 統合型の低炭素まちづくりを街区群のスケールで目指す低炭素化で住みやすくコスト防災面でも有利な地区とするための技術政策空間デザインを地域特性に応じて統合的に検討できるスケール具体的なデザインや効果の検討が可能で住民行政とイメージ共有や議論がしやすいスケール 1

3 研究開発目的設計支援システム望ましい施策の組合せ社会実装プロセスポイント既存市街地を対象に分析政策提案様々な環境技術と空間デザインを同時に扱いそれらを組み合わせた低炭素まちづくり実現方策の提案具体的なケーススタディ ( 名古屋都市圏の特定地区 ) を通した一般解 ( 様々な地区に通用 ) の導出普及に資する仕組取組の検討 H25 終了課題成果報告会 2

4 研究の全体構成設計項目の個別検討ケーススタディ ST2 社会実装 ST1 ST3 Ｚｚｚｚｚ ST1 街区群(2km) ST5 ST4 3

5 研究体制およびメンバー ST1 名古屋大学 ST2 国立環境研究所 ST3 名古屋大学 ST4 慶應義塾大学 ST5 <総括> 地球環境戦略研究機関アドヴァイザー架谷昌信氏愛知工業大学教授中上英俊氏 (株)住生活研究所所長島田幸司氏立命館大学教授プログラムオフィサー福山研二氏 (一社)国際環境研究協会 4

6 街区群低炭素性評価システムの概略構成各STより夫婦のみー共働き生活スケジュール風エネルギー需要量(Wh) ｴﾈﾙｷﾞｰ消費量建築インフラ交通家庭民生 Triple Bottom Line (TBL) 社会生活の質(QOL) 環境１人あたりCO2排出量経済市街地維持費用 5

7 CO2排出量と維持費用の算出交通起源 CO2/費用 ST1 ST1 民生起源 CO2/費用 ST2.3 ST4 ST1 ST2 建設起源 CO2/費用 ST3.4 6

日あたり騒音など生活サービス機会買い物や通院等への行きやすさなど災害事故リスク地震水害火事などの被害リスク周辺地域の快適性景観の良さやオーフンスヘ

8 街区群における生活の質の定量評価生活の質 QOL 街区群居住から得られる生きがいを多様な観点から定量評価 ( 余命指標に換算 ) 居住快適性 (AM : Amenity) 交通利便性 (AC : Accesibility) 安全安心性 (SS : Safety & Security) 住宅の快適性家の広さや庭の有無日あたり騒音など生活サービス機会買い物や通院等への行きやすさなど災害事故リスク地震水害火事などの被害リスク周辺地域の快適性景観の良さやオーフンスヘース気温など交通の利用しやすさ歩道自転車道整備駅までの距離など災害時の対応性災害時における水や食料エネルキーなど H25 終了課題成果報告会 7

9 ケーススタディ街区群の選定集約型都市地域構造実現に向け多くの地域の参考となりうる典型的な地区をエネルギー資源的な特徴を考慮商業凡例商業住宅混在商業地区近郊住宅A 商業住宅混在地区近郊住宅B 近郊住宅地区郊外住宅A 近郊住宅地区B 郊外住宅B 郊外住宅地区A 農業郊外住宅地区B 農業地区山林工業その他 km 20 山林地区その他臨海工業地帯 8

10 シナリオデザインの基本的組み立て Backcasting そしてTransition 9

１低炭素街区群デザインの Backcasting STEP1 STEP2 先進事例から低炭素デザイン技術を整理

中庭型業務商業中庭型業務商業中庭型商業商業商業 9 11階商業 9 11階中庭型中庭型

11 １低炭素街区群デザインの Backcasting STEP1 STEP2 先進事例から低炭素デザイン技術を整理住まい方に応じた建物形状検討各STの成果 STEP3 業務商業 9 11階業務商業業務商業業務商業業務商業業務商業業務商業業務商業業務商業業務商業業務商業中庭型中庭型タワー型 40% 400% タワー型 40% 3 9階タワー型 40% 3 9階タワー型中庭型 40% 3 9階中庭型業務商業中庭型業務商業中庭型商業商業商業 9 11階商業 9 11階中庭型中庭型中庭型中庭型商業商業中庭型商業中庭型中庭型中庭型商業商業商業 9 11階用途区分建蔽率容積率階高 10

12 ２低炭素街区群デザインへの Transition STEP4 Ⅶ Ⅰ Ⅰ Ⅳ Ⅰ Ⅶ Ⅵ Ⅰ Ⅶ Ⅴ Ⅰ Ⅶ Ⅵ Ⅵ Ⅵ Ⅰ Ⅰ Ⅵ Ⅰ Ⅴ 面的な環境技術の漸次導入 STEP5 低炭素街区群のシナリオデザイン 11

13 低炭素街区群への Transition 過程の追跡既存市街地の低炭素化には時間がかかる急いで移行するとそのために CO2が大量排出カネもかかるまちの最終的な姿だけでなく移行時も含め検討するため建物更新を 1年間隔で予測するシミュレーションを構築 4D-GIS 空間時間上でまちと環境性能の移り変わりを同時評価低炭素街区群に移行していくための施策パッケージ提案へなりゆき共同更新による低炭素化 12

14 モデル街区群における低炭素化施策パッケージの提案 ST1 4 名古屋市中区錦二丁目長者町地区都心Ｓ空間デザイン名古屋駅伏見駅栄駅Ｔ L 交通物流システムＥエネルギーシステムＡ建築システム 13

15 施策パッケージＳ空間デザイン ST1 業務商業中心の高容積エリア (建) 低層階を商業中高層階を住宅とする複合エリア計画的会所を整備 5-6階建計画的会所商業業務中心の高容積共同更新による大型化 8-9階建 14

16 施策パッケージＴ旅客交通 ST1 カーシェア導入により集約した空地を駐車場でなくオープンスペースとして活用徒歩, 9.5% 徒歩, 自転車, 12.9% 5.5% 自転車, 7.0% 公共交通, 公共交通, 52.8% 自動車, 32.2% 51.3% 自動車, 28.8% 徒歩自転車5%増空間デザインも影響物流用の駐車ますを歩道自転車道滞留空間へ転用 15

17 施策パッケージＬ物流 ST1 共同配送拠点を整備地区内配送は自転車台車で対応物流によるエレベーター利用を削減不要となる駐車ますを自転車道歩道へ 16

18 施策パッケージＥエネルギー ST2 3 Ａ建築 ST4 Ｅエネルギーシステム電力融通地域の熱電力のネットワーク化とリサイクル拠点の併設地区全体でエネルギー利用可能熱融通給湯不足分は系統電力Ａ建築システム情報拠点太陽光発電燃料電池断熱性向上ゾーニング太陽光発電量UP 用途混在燃料電池発電量UP 17

19 低炭素街区群デザイン実施によるCO2削減Ａ建築 4.00 Ｔ交通Ｌ物流 3.00 Ｓ空間ﾃﾞｻﾞｲﾝＥエネルギー施策の積み重ね複合効果で67%削減が可能空間デザインは他施策との相乗効果が大きい

20 低炭素街区群デザイン実施による QOL 生活の質維持費用への影響各施策を複合的に導入することで低炭素化とともに大きな改善効果陽当たりや景観などにより住みよさが向上年から 25%減 19

21 他モデル街区群における低炭素化提案住宅ミスマッチ解消オープンスペースの集約歩行空間確保市街地集約集中と選択農地の集約廃棄物の排熱の利用エネルギー利用 20

22 社会実装への展開ビジネスモデル ST5 街区群単位での建物エネルギー資源マネジメント事業体の提案事業スキームの提案役場学校図書館国固定価格買取制度地域エネルギー会社 (特定目的会社) 売電収入事業実施における課題制度改正中期的には解消採算性特にピーク率の高い住宅地 Benefit 総需要ｴﾈﾙｷﾞｰ単価需要量出資者 (自治体) 出資者 (運用保守) 出資者 (金融リース) 時間ロードマップの整理専門チームを自治体内に設立事業計画の策定 Cost ピーク需要能力設備単価出資者 (建設会社) 特定規模電気事業者の届出エネルギーのデマンドレスポンス効果 (MWh/日平均1日 15,500 再生可能エネルギー推進条例の制定太陽光発電用に用地買収別途発電所を誘致地域電力会社と系統接続契約 15, ,500 4,700 4, ,700 特別目的会社設立最大ピーク時 (円/日世帯) 平均月電気料金電力消費量 4,800 (MWh/14時) 15,300 14,900 電気事業のノウハウを持つ共同事業者の募集電力消費量 0 4,500 without withdr withps 4,400 ピーク消費量20%削減が期待 21

23 社会実装への展開まちづくり ST1 名古屋市低炭素モデル地区制度学識経験者等が助言を加えつつ長者町地区まちづくり活動への参画制度側と地域側双方から支援長者町地区が応募予定 22

24 環境行政への貢献 ( 主なもの ) < 国レベル > 環境省温暖化対策地方実行計画策定マニュアルにおいてシステムの基本フレーム提供復興環境未来都市の計画策定に知見を活用 < 自治体レベル > 低炭素都市なごや戦略実行計画およびメイン事業低炭素モデル地区の計画策定制度設計支援名古屋市 UR とともに低炭素街区群の検討を行うワークショップを開催 ( 人材育成平成 24 年度 ) 自治体職員 ( 主に名古屋市 ) に対し本研究メンバーによる政策セミナーを開催 (4 回平成 24 年度 ) < 街区群レベル > 長者町において低炭素まちづくり会議のとりまとめと施策検討に対する助言支援各レベルで今後も包括的支援を継続実施 H25 終了課題成果報告会 23

25 本研究による主な成果まとめＳ空間デザインＴ交通システムＥエネルギーシステムＡ建築システム特定規模電気事業者の届出再生可能エネルギー推進条例の制定太陽光発電用に用地買収別途発電所を誘致地域電力会社と系統接続契約電気事業のノウハウを持つ共同事業者の募集特別目的会社設立事業計画の策定専門チームを自治体内に設立密度の異なる多様な街区群で低炭素デザインを提案 24

低炭素都市づくりガイドライン（案）について

低炭素都市づくりガイドライン（案）について 7- 低炭素都市づくり方策の効果分析 3 ; エネルギー分野のメニュー 1= ; エネルギー分野における CO1 排出量の算出方法 = エネルギー分野の低炭素対策では建物を排出源とする CO2 排出量の削減に取り組むことから活動量として建物床面積を採用し CO2 排出量を把握しますエネルギー分野の CO 1 排出量算定式 CO2 排出量 < 建物延床面積建物エネルギー負荷原単位熱源設備総合エネルギー効率