まえがき 2005 年 ( 平成 17 年 )3 月に ( 財 ) 下水道新技術推進機構と当協会 ( 当時は 管渠更生工法技術協会 ) の共同研究の成果品として発刊された 管きょ更生工法の品質管理 技術資料 は お蔭をもちまして全国の自治体関係者にご利用いただいておりますが 発刊から 4 年後に新工

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1 管路更生工法施工管理マニュアル 年度版 - 一般社団法人日本管路更生工法品質確保協会

2 まえがき 2005 年 ( 平成 17 年 )3 月に ( 財 ) 下水道新技術推進機構と当協会 ( 当時は 管渠更生工法技術協会 ) の共同研究の成果品として発刊された 管きょ更生工法の品質管理 技術資料 は お蔭をもちまして全国の自治体関係者にご利用いただいておりますが 発刊から 4 年後に新工法を追加し当協会のホームページに 資料編 ( 工法別施工管理マニュアル ) の改訂版 管路更生工法 施工管理マニュアル 2009 を掲載しました 今後も技術革新に伴う施工マニュアルの変更に対応する必要性と 資料としての陳腐化を避けるためにも 本資料は定期的な改訂を予定しております その後 管路更生工法 施工管理マニュアル 2014 を掲載し 本年 管路更生工法 施工管理マニュアル 2017 を掲載いたします 老朽化した管路を改築 修繕するために本資料が広く関係者の皆様に活用されれば幸いであります 2017 年 4 月一般社団法人日本管路更生工法品質確保協会技術委員会

3 工法別施工管理マニュアル 記載工法一覧 反転工法 形成工法 反転工法 形成工法共通項目 反転工法 形成工法 熱硬化タイプ SGICP 工法 ( 標準タイプ ) SGICP 工法 ( 速硬化タイプ ) SGICP 工法 ( ノンスチレンタイプ ) SGICP-G 工法 インシチュフォーム工法 グロー工法 反転工法 熱硬化タイプ SD ライナー工法 オールライナー i 工法 ホースライニング工法 形成工法 熱硬化タイプ FFT-S 工法 オールライナー工法 オールライナー Z 工法 パルテム SZ 工法 光硬化タイプ シームレスシステム工法 アルファライナー工法

4 熱形成工法 熱形成工法共通項目 EX 工法 オメガライナー工法 パルテムフレップ工法 ポリエチレンコンパクト工法 製管工法 製管工法共通項目 嵌合製管タイプ SPR 工法 ダンビー工法 パルテムフローリング工法 3S セグメント工法 PFL 工法 熱硬化製管タイプ SGICP-C 工法 ( 旧 ICP ブリース複合管工法 ) さや管工法 さや管工法共通項目 RPC 工法 バックス工法

5 年度版 - 反転工法 形成工法の施工管理に関するマニュアル 共通項目 1. 工法概要各工法別マニュアルに記載 2. 適用範囲 各工法別マニュアルに記載 3. 使用材料の物性 各工法別マニュアルに記載 各工法マニュアルに記載されている短期曲げ試験の試験規格 JIS K7171 は JIS K7171:1994 を指す 4. 施工前現場実測 各工法とも, 以下の内容は共通とする 更生材料発注の前に, 当該現場の実態を把握するべく各種実測を行う 更生材料の誤発注を防ぐために, 既設管径, 管体延長等を実測すると共に, 現場施工時に問題となりそうな点について検討を行う 施工前現場実測 実施内容および留意点 1 既設管径の実測 2 管体延長の実測地上でマンホールの芯々間を実測し, マンホール寸法分を除く 3 マンホールの形状寸法確認上, 下流マンホールの径, 深さ, インバート形状, 流入管管径, その他施工時に支障となりそうな要因が無いかどうかの確認 4 その他, 現場周辺の状況を確認し, 工事車両の配置等の検討を行う

6 年度版 - 5. 施工前管きょ内調査 各工法とも, 以下の内容は共通とする 施工前現場実測 実施内容および留意点 1 取付け管位置の計測管口から取付け管芯までの距離を TV カメラの走行距離により実測し, 本管への接続角度は TV カメラの直視画像により記録する 2 段差, 隙間, 屈曲等の確認施工適用範囲内であることを確認 管きょ内調査等の結果, 適用範囲外である場合は施工方法を検討する 適用範囲 建設技術審査証明の証明範囲による 3 事前処理工の検討事前処理を行う必要のある, モルタルの堆積, 取付け管の突出, 鉄筋の突出, 多量の浸入水等の有無を確認し, それらが認められた場合は事前処理方法等の検討を行う 6. 事前処理工 各工法別マニュアルに記載 7. 施工前管きょ内洗浄工 各工法とも, 以下の内容は共通とする 更生工の直前に管きょ内の洗浄を充分に行い, 出来形に悪影響を及ぼす可能性の有る土砂, 小石, 管壁破損片等を完全に除去する 洗浄後に TV カメラまたは目視にて, 管きょ内が充分に洗浄されているかどうかの確認を行い, 管きょ内に施工に支障を来たしそうな異物が残留している場合は, 再度管きょ内洗浄を行う 8. 更生材料の挿入工 各工法別マニュアルに記載 9. 硬化工 各工法別マニュアルに記載 10. 性能確認試験用テストピース採取 各工法別マニュアルに記載

7 年度版 出来形管理 各工法とも, 以下の内容は共通とする 外観検査および出来形検査を行い, 管きょの機能を損なうような欠陥, 異常個所が無いこと を確認する (1) 外観検査 1TV カメラにより, 更生管内の外観確認を行って, ビデオテープ等に記録する 2マンホール管口の仕上がり状況を確認し, 写真記録を撮る (2) 出来形検査 1 更生管厚さ計測上下流マンホール内管口を実測し, 記録する 測定箇所 箇所の平均管厚が呼び厚さ以上で, なおかつ上限は +20% 以内とし, 測定値の最小値は設計更生管厚以上とする

8 年度版 - SGICP 工法 ( 標準タイプ ) 1. 工法概要 SGICP(Second Generation ICP) 工法は, 非開削で老朽化した下水道管きょの本管更生と取付け管を一体的にライニングする技術である 現場のニーズに合わせて, 今まで使用している標準タイプの樹脂に加えて, 施工時間を標準タイプより約 1/3 短縮できる速硬化タイプと施工時のスチレン臭気を抑えるためのノンスチレンタイプの含浸樹脂がある ここでは標準タイプについて説明するものである 施工現場では タワー方式と反転機方式による反転工法および引込方式による形成工法でライニング材を挿入する タワー方式は, 既設マンホールの上部にタワーを組み, 水頭差を利用してライニング材を反転挿入させる 反転機方式は, 事前にライニング材を NAGA 反転機に収納させ, エアー圧でライニング材を既設マンホールから反転挿入させる 引込方式は, 既設管内にライニング材を引込む方法である 材料挿入後, 温水シャワー方式にて温水を循環させることによりエアーで拡径させたライニング材を硬化させる 取付け管施工は, 本管と取付け管の施工順序によって変わる ビフォーライニングは取付け管更生後に本管を更生する一方 アフターライニングは本管更生後に取付け管更生を行う 取付け管施工時に, ツバ付き取付け管ライニング材を管内作業用ロボットで本管内の取付け管口に移動させ, 水圧または空気圧でライニング材を取付け管内に反転した後に, 温水にて加圧硬化させる 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 反転工法 : 取付け管 呼び径 100~ 200mm 管 径 本 管 呼び径 200~2100mm 形成工法 : 本 管 呼び径 200~ 800mm 段 差 段差 横ズレ 30mmまで可 曲がり 屈曲角 10 まで可 継手隙間 120mmまで可 浸入水 水圧 0.05MPa, 流量 2l/ 分まで可 230,380,530 も可 滞留水 50 mm( 反転工法 ) 70 mm( 形成工法 )

9 年度版 - 建設技術審査証明 取得年度 1992 年 4 月 更新年度 2009 年 3 月 更新年度 2014 年 3 月 取付け管も同 時取得 注 : 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名称 SGICP 標準更生管 材料構成 不飽和ポリエステル樹脂, ポリエステル不織布 基本物性 項 目 性 能 備 考 偏平強さ φ600mm 以下合格 JSWAS K-1 外圧強さ φ700mm 以上合格 JSWAS K-2 短期曲げ強度 40 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2450 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 長期曲げ弾性係数 2000 N/mm 2-1 以上 JIS K7116 短期引張強度 21 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期引張弾性係数 2500 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期圧縮強度 70 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 2000 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 耐摩耗性 塩ビ管と同等以上 JIS K7204 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 水密性 合 格 JSWAS K-2 成形後収縮性 成形後 3 時間以内に収縮がなく安軸方向長と周方向長を定する計測確認 耐劣化性 50 年後の曲げ強度の推計値が設計値を上回る JIS K7116-1: 試験片が平板の場合の短期保証値 -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震検討に用いる )

10 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去が出来るよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出, 木根等の除去を,TV カメラで監視しながら行う ( 既設管呼び径 800mm 未満 ) 3 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. ライニング材の挿入工 反転工法 空気圧および水圧を用いて, ライニング材の反転挿入を行う 反転挿入は適正な反転速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する 反転挿入工実施内容および留意点 1 管径毎の標準総反転圧力

11 年度版 - ライニング材の管径および部材厚により反転圧力を算出する P=0.59 t/d P: 反転圧力 (MPa) t: 部材厚 (mm) D: 管径 (mm) 総反転圧力は反転圧力, ベンド抵抗およびライニング材のけん引圧力の合計から算出する 2 管径毎の更生材料反転速度ライニング材の反転速度は,5m/min 以下で行う 3 反転は一定の圧力で行い急激な加圧減圧は避ける 4 反転挿入時ライニング材温度を5 ~25 に保つ 5 反転挿入時マンホール口環, 管口にライニング材保護のための管口補強材を施す ライニング材端部養生は, ライニング材が痛まないようにスタートライナー等を被せる 6 また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 形成工法 既設管内にワイヤロープ等を通線し, ウインチでライニング材を引込む 引込は適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等でライニング材にダメージを与えないように充分留意する 引込挿入工実施内容および留意点 1 管径毎のライニング材引込速度ライニング材の引込速度は,5m/min 以下で行う 2 引込は一定の速度で行い, 急発進は避ける 3 スタートシートを設置ライニング材の傷防止および引込力を軽減するため, ライニング材を引込む前にスタートシートを設置する 4 引込挿入時, ライニング材温度を5 ~25 に保つ 5 引込挿入時マンホール口環, 管口にライニング材を保護するため, 管口補強材を施す また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 9. 硬化工ライニング材の硬化養生は, 加熱時および冷却時の更生管内圧力管理, 更生管表面温度管理等で行う 管径毎の標準硬化圧力硬化時は測定圧力が下記の値を超えないように注意する 標準硬化圧力 0.048MPa~0.121MPa 標準硬化温度管理更生管厚毎に決められた加熱循環温水の温度と硬化時間に注意する 測定位置 挿入マンホール管口上下, 到達マンホール管口上下, 外気温, 温水槽 計測箇所数 6 箇所

12 年度版 - 更生管厚 (mm) 6.0 標準硬化温度と硬化時間硬化圧一次硬化工二次硬化工三次硬化工 力 (MPa) ポンプ循環運転 温度 時間 ( 分 ) 温度 時間 ( 分 ) 温度 時間 ( 分 ) 時間 ( 分 ) 70 以上 以上 以上 以上 11 以上 60 以上 以上 12 以上 60 以上 ~ 以上 13 以上 61 以上 以上 14 以上 62 以上硬化圧力は 以上 以上 63 以上 20 以上現場状況で以上 以上 16 以上 64 以上 ±20% 以内 以上 17 以上 65 以上で調整 以上 18 以上 66 以上 以上 19 以上 67 以上 注上記の時間は, わずかな浸入水がある場合や仮止水処理した場合の標準的な時間であり, 多くの浸入水がある場合や滞水がある場合は, 事前に工法協会 メーカー仕様を確認する

13 硬化温度 ( ) 年度版 - 硬化工 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 1 硬化時の管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 2 硬化時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する 3 冷却時の更生管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャートしに記録する 4 冷却時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する 120 ライニング材標準硬化温度 時間 (φ 250 L=30.0m の場合 ) 分以上 11 分以上 2 分 3 分 60 分以上 20 分以上 分 合計 182 分以上 時間 ( 分 ) 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いたライニング材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストヒ ース採取 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 : 施工に用いるライニング材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 1 未硬化材料をテストピース採取用冶具 ( 次図 ) に入れ, 固定する ( 昇温 ) 2 採取冶具を循環温水槽内に入れ, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う ( 昇温 ) 4 テストピースを採取冶具から取り出し ( 昇温 ), 目視で表面状態を, 厚さをノギス等で確認する

14 年度版 出来形管理 共通項目参照

15 年度版 - SGICP 工法 ( 速硬化タイプ ) 1. 工法概要 SGICP(Second Generation ICP) 工法は, 非開削で老朽化した下水道管きょの本管更生と取付け管を一体的にライニングする技術である 現場のニーズに合わせて, 今まで使用している標準タイプの樹脂に加えて, 施工時間を標準タイプより約 1/3 短縮できる速硬化タイプと施工時のスチレン臭気を抑えるためのノンスチレンタイプの含浸樹脂がある ここでは速硬化タイプについて説明するものである 施工現場では タワー方式と反転機方式による反転工法および引込方式による形成工法でライニング材を挿入する タワー方式は, 既設マンホールの上部にタワーを組み, 水頭差を利用してライニング材を反転挿入させる 反転機方式は, 事前にライニング材を NAGA 反転機に収納させ, エアー圧でライニング材を既設マンホールから反転挿入させる 引込方式は, 既設管内にライニング材を引込む方法である 材料挿入後, 温水シャワー方式にて温水を循環させることによりエアーで拡径させたライニング材を硬化させる 取付け管施工は, 本管と取付け管の施工順序によって変わる ビフォーライニングは取付け管更生後に本管を更生する一方 アフターライニングは本管更生後に取付け管更生を行う 取付け管施工時に, ツバ付き取付け管ライニング材を管内作業用ロボットで本管内の取付け管口に移動させ, 水圧または空気圧でライニング材を取付け管内に反転した後に, 温水にて加圧硬化させる 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 反転工法 : 取付け管 呼び径 100 ~ 200mm 管 径 本 管 呼び径 200 ~2100mm 形成工法 : 本 管 呼び径 200 ~ 800mm 段 差 段差 横ズレ 30mmまで可 曲がり 屈曲角 10 まで可 継手隙間 120mmまで可 浸入水 水圧 0.05MPa, 流量 2l/ 分まで可 230,380,530 も可 滞留水 50 mm( 反転工法 ) 70 mm( 形成工法 )

16 年度版 - 建設技術審査証明 取得年度 2007 年 3 月 更新年度 2009 年 3 月 更新年度 2014 年 3 月 取付け管も同 時取得 注 : 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名称 SGICP 速硬化更生管 材料構成 項目材質備考 硬化性樹脂 樹脂含浸用基材 不飽和ポリエステル樹脂 ポリエステル不織布 内面コーティンク フィルム PE フィルム,PU フィルム,PP フィルム 硬化後一体化 外面保護フィルム ヒ エチレンフィルム, ナイロン繊維 硬化後 基本物性 項 目 性 能 備 考 偏平強さ φ600mm 以下合格 JSWAS K-1 外圧強さ φ700,φ800mm 合格 JSWAS K-2 短期曲げ強度 40 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2450 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 長期曲げ弾性係数 2000 N/mm 2-1 以上 JIS K7116 短期引張強度 21 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期引張弾性係数 2500 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期圧縮強度 50 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 2000 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 耐摩耗性 塩ビ管と同等以上 JIS K7204 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 水密性 合 格 JSWAS K-2 成形後収縮性 成形後 3 時間以内に収縮がなく安定する 耐劣化性 50 年後の曲げ強度の推計値が設計値を上回る -1: 試験片が平板の場合の短期保証値 軸方向長と周方向長 を計測確認 JIS K7116

17 年度版 - -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震検討に用いる ) 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 5 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去が出来るよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 6 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出, 木根等の除去を,TV カメラで監視しながら行う ( 既設管呼び径 800mm 未満 ) 7 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 8 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. ライニング材の挿入工 反転工法 空気圧および水圧を用いて, ライニング材の反転挿入を行う 反転挿入は適正な反転速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えない

18 年度版 - ように充分留意する 反転挿入工実施内容および留意点 7 管径毎の標準総反転圧力ライニング材の管径および部材厚により反転圧力を算出する P=0.59 t/d P: 反転圧力 (MPa) t: 部材厚 (mm) D: 管径 (mm) 総反転圧力は反転圧力, ベンド抵抗およびライニング材のけん引圧力の合計から算出する 8 管径毎の更生材料反転速度ライニング材の反転速度は,5m/min 以下で行う 9 反転は一定の圧力で行い急激な加圧減圧は避ける 10 反転挿入時ライニング材温度を5 ~25 に保つ 11 反転挿入時マンホール口環, 管口にライニング材保護のための管口補強材を施す ライニング材端部養生は, ライニング材が痛まないようにスタートライナー等を被せる 12 また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 形成工法 既設管内にワイヤロープ等を通線し, ウインチでライニング材を引込む 引込は適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等でライニング材にダメージを与えないように充分留意する 引込挿入工実施内容および留意点 6 管径毎のライニング材引込速度ライニング材の引込速度は,5m/min 以下で行う 7 引込は一定の速度で行い, 急発進は避ける 8 スタートシートを設置ライニング材の傷防止および引込力を軽減するため, ライニング材を引込む前にスタートシートを設置する 9 引込挿入時, ライニング材温度を5 ~25 に保つ 10 引込挿入時マンホール口環, 管口にライニング材を保護するため, 管口補強材を施す また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 9. 硬化工ライニング材の硬化養生は, 加熱時および冷却時の更生管内圧力管理, 更生管表面温度管理等で行う 管径毎の標準硬化圧力硬化時は測定圧力が下記の値を超えないように注意する 標準硬化圧力 0.048MPa~0.121MPa 標準硬化温度管理

19 年度版 - 更生管厚毎に決められた加熱循環温水の温度と硬化時間に注意する 測定位置 挿入マンホール管口上下, 到達マンホール管口上下, 外気温, 温水槽 計測箇所数 6 箇所 硬化工 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 5 硬化時の管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 6 硬化時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する 7 冷却時の更生管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャートしに記録する 8 冷却時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する 更生管厚 (mm) 6.0 速硬化温度と硬化時間 硬化圧 一次硬化工 二次硬化工 力 (MPa) ポンプ循環運転 温度 時間 ( 分 ) 温度 時間 ( 分 ) 時間 ( 分 ) 55 以上 50 以上 以上 55 以上 以上 60 以上 ~ 以上 65 以上 15 以上 以上 以上硬化圧力は 以上以上 75 以上現場状況で 以上 75 以上 ±20% 以内 以上 80 以上で調整 以上 85 以上 20 以上 以上 90 以上

20 硬化温度 ( ) 年度版 - 注スタートライナーを使用する 雨天時第 2 段階を 30 分延長する 温度管理は設定温度 ±5 尚且つ平均で設定温度以上である 管路状況が良好である ライニング材標準硬化温度 時間 (φ 250 L=30.0m の場合 ) 分以上 55 分以上 3 分 15 分 12 分 ( 昇温 ) 140 分以上 ( 昇温 ) 時間 ( 分 ) 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いたライニング材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストヒ ース採取 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 : 施工に用いるライニング材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 5 未硬化材料をテストピース採取用冶具 ( 次図 ) に入れ, 固定する 6 採取冶具を循環温水槽内に入れ, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 7 施工現場と同条件で冷却養生を行う 8 テストピースを採取冶具から取り出し, 目視で表面状態を, 厚さをノギス等で確認する

21 年度版 出来形管理 共通項目参照

22 年度版 - SGICP 工法 ( ノンスチレンタイプ ) 1. 工法概要 SGICP(Second Generation ICP) 工法は, 非開削で老朽化した下水道管きょの本管更生と取付け管を一体的にライニングする技術である 現場のニーズに合わせて, 今まで使用している標準タイプの樹脂に加えて, 施工時間を標準タイプより約 1/3 短縮できる速硬化タイプと施工時のスチレン臭気を抑えるためのノンスチレンタイプの含浸樹脂がある ここではノンスチレンタイプについて説明するものである 施工現場では タワー方式と反転機方式による反転工法および引込方式による形成工法でライニング材を挿入する タワー方式は, 既設マンホールの上部にタワーを組み, 水頭差を利用してライニング材を反転挿入させる 反転機方式は, 事前にライニング材を NAGA 反転機に収納させ, エアー圧でライニング材を既設マンホールから反転挿入させる 引込方式は, 既設管内にライニング材を引込む方法である 材料挿入後, 温水シャワー方式にて温水を循環させることによりエアーで拡径させたライニング材を硬化させる 取付け管施工は, 本管と取付け管の施工順序によって変わる ビフォーライニングは取付け管更生後に本管を更生する一方 アフターライニングは本管更生後に取付け管更生を行う 取付け管施工時に, ツバ付き取付け管ライニング材を管内作業用ロボットで本管内の取付け管口に移動させ, 水圧または空気圧でライニング材を取付け管内に反転した後に, 温水にて加圧硬化させる 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 反転工法 : 取付け管 呼び径 100 ~ 200mm 管 径 本 管 呼び径 200 ~ 300mm 形成工法 : 本 管 呼び径 200 ~ 300mm 段 差 段差 横ズレ 30mmまで可 曲がり 屈曲角 10 まで可 継手隙間 120mmまで可 浸入水 水圧 0.05MPa, 流量 2l/ 分まで可 230 も可 滞留水 50 mm( 反転工法 ) 70 mm( 形成工法 )

23 年度版 - 建設技術審査証明 取得年度 2007 年 3 月 更新年度 2009 年 3 月 更新年度 2014 年 3 月 取付け管も同 時取得 注 : 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名称 SGICP ノンスチレン更生管 材料構成 項目材質備考 硬化性樹脂 樹脂含浸用基材 エポキシアクリレート樹脂 ポリエステル不織布 内面コーティンク フィルム PE フィルム,PP フィルム 硬化後一体化 外面保護フィルム PE フィルム,N 繊維 硬化後一体否 基本物性 項 目 性 能 備 考 偏平強さ 300mm 以下合格 JSWAS K-1 短期曲げ強度 40 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2450 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 長期曲げ弾性係数 2000 N/mm 2-1 以上 JIS K7116 短期引張強度 21 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期引張弾性係数 2500 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期圧縮強度 50 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 2000 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 耐摩耗性 塩ビ管と同等以上 JIS K7204 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 水密性 合 格 JSWAS K-2 成形後収縮性 成形後 3 時間以内に収縮がなく安軸方向長と周方向長を定する計測確認 耐劣化性 50 年後の曲げ強度の推計値が設計値を上回る JIS K7116-1: 試験片が平板の場合の短期保証値 -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震検討に用いる )

24 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 9 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去が出来るよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 10 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出, 木根等の除去を,TV カメラで監視しながら行う 11 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 12 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. ライニング材の挿入工 反転工法 空気圧および水圧を用いて, ライニング材の反転挿入を行う 反転挿入は適正な反転速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する 反転挿入工実施内容および留意点 13 管径毎の標準総反転圧力

25 年度版 - ライニング材の管径および部材厚により反転圧力を算出する P=0.59 t/d P: 反転圧力 (MPa) t: 部材厚 (mm) D: 管径 (mm) 総反転圧力は反転圧力, ベンド抵抗およびライニング材のけん引圧力の合計から算出する 14 管径毎の更生材料反転速度ライニング材の反転速度は,5m/min 以下で行う 15 反転は一定の圧力で行い急激な加圧減圧は避ける 16 反転挿入時ライニング材温度を5 ~25 に保つ 17 反転挿入時マンホール口環, 管口にライニング材保護のための管口補強材を施す ライニング材端部養生は, ライニング材が痛まないようにスタートライナー等を被せる 18 また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 形成工法 既設管内にワイヤロープ等を通線し, ウインチでライニング材を引込む 引込は適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等でライニング材にダメージを与えないように充分留意する 引込挿入工実施内容および留意点 11 管径毎のライニング材引込速度ライニング材の引込速度は,5m/min 以下で行う 12 引込は一定の速度で行い, 急発進は避ける 13 スタートシートを設置ライニング材の傷防止および引込力を軽減するため, ライニング材を引込む前にスタートシートを設置する 14 引込挿入時, ライニング材温度を5 ~25 に保つ 15 引込挿入時マンホール口環, 管口にライニング材を保護するため, 管口補強材を施す また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 9. 硬化工ライニング材の硬化養生は, 加熱時および冷却時の更生管内圧力管理, 更生管表面温度管理等で行う 管径毎の標準硬化圧力硬化時は測定圧力が下記の値を超えないように注意する 標準硬化圧力 0.048MPa~0.099MPa 標準硬化温度管理更生管厚毎に決められた加熱循環温水の温度と硬化時間に注意する 測定位置 挿入マンホール管口上下, 到達マンホール管口上下, 外気温, 温水槽 計測箇所数 6 箇所

26 年度版 - 更生 管厚 (mm) 硬化 力 (MPa) 圧 標準硬化温度と硬化時間ポンプ一次硬化工二次硬化工三次硬化工循環運転温度時間 ( 分 ) 温度時間 ( 分 ) 温度時間 ( 分 ) 時間 ( 分 ) 以上 以上 - - ~ 以上 15 以上 以上硬化圧力は 以上 16 以上以上 81 以上現場状況で 20 以上 注上記の時間は, わずかな浸入水がある場合や仮止水処理した場合の標準的な時間であり, 多くの浸入水がある場合や滞水がある場合は, 事前に工法協会 メーカー仕様を確認する 硬化工 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 9 硬化時の管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 10 硬化時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する 11 冷却時の更生管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャートしに記録する 12 冷却時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する

27 硬化温度 ( ) 年度版 - ライニング材標準硬化温度 時間 (φ 250 L=30.0m の場合 ) 分 ( 昇温 ) 75 分以上 80 分以上 15 分以上 4 分 ( 昇温 ) 3 分 ( 昇温 ) 合計 207 分以上 20 分以上 時間 ( 分 ) 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いたライニング材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストヒ ース採取 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 : 施工に用いるライニング材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 9 未硬化材料をテストピース採取用冶具 ( 次図 ) に入れ, 固定する 10 採取冶具を循環温水槽内に入れ, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 11 施工現場と同条件で冷却養生を行う 12 テストピースを採取冶具から取り出し, 目視で表面状態を, 厚さをノギス等で確認する

28 年度版 出来形管理 共通項目参照

29 年度版 - SGICP-G 工法 1. 工法概要 SGICP-G 工法は, 非開削で老朽化した下水道管きょの本管更生と取付け管を一体的にライニングする技術である SGICP 工法で使用するライニング材をポリエステル不織布からグラスファイバー不織布に換えて耐久性と強度をさらに向上させた工法である 施工現場では, タワー方式と反転機方式による反転工法および引込方式による形成工法でライニング材を挿入する タワー方式は, 既設マンホールの上部にタワーを組み, 水頭差を利用してライニング材を反転挿入させる 反転機方式は, 事前にライニング材を NAGA 反転機に収納させ, エアー圧でライニング材を既設マンホールから反転挿入させる 引込方式は, 既設管内にライニング材を引込む方法である 材料挿入後, 温水シャワー方式にて温水を循環させることによりエアーで拡径させたライニング材を硬化させる 取付け管施工は, 本管と取付け管の施工順序によって変わる ビフォーライニングは取付け管ライニング後に本管を更生する一方, アフターライニングは本管更生後に取付け管ライニングを行う 取付け管施工時に, ツバ付き取付け管ライニング材を管内作業用ロボットで本管内の取付け管口に移動させ, 水圧または空気圧でライニング材を取付け管内に反転した後に, 温水にて加圧硬化させる 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管 反転工法 : 取付け管 呼び径 100~ 250mm 管 径 本 管 呼び径 200~ 800mm 形成工法 : 本 管 呼び径 200~ 700mm 段 差 段差 横ズレ 30mmまで可 曲がり 屈曲角 15 まで可 継手隙間 80mmまで可 ( 反転工法 ) 120mmまで可 ( 形成工法 ) 浸入水 水圧 0.08MPa, 流量 2 l/min まで可 滞留水 50 mm( 反転工法 ) 70 mm( 形成工法 ) 230,380,530 も可

30 年度版 - 建設技術審査証明 取得年度 2003 年 3 月 更新年度 2009 年 3 月 更新年度 2014 年 3 月 注 : 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 取付け管も同時取得 名称 SGICP-G 更生管 材料構成 項目材質備考 硬化性樹脂 樹脂含浸用基材 不飽和ポリエステル樹脂 ガラスファイバー不織布 内面コーティンク フィルム PE フィルム,PU フィルム,PP フィルム 硬化後一体化 外面保護フィルム PE フィルム,N 繊維 硬化後一体否 基本物性 項 目 性 能 備 考 偏平強さ φ600mm 以下合格 JSWAS K-1 外圧強さ φ700mm 以上合格 JSWAS K-2 短期曲げ強度 89 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 5880 N/mm 2-1 以上 JIS K7171 長期曲げ強度 45 N/mm 2-1 以上 JIS K7039 長期曲げ弾性係数 3500 N/mm 2-1 以上 JIS K7035 短期引張強度 50 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期引張弾性係数 6000 N/mm 2-2 以上 JIS K7161 短期圧縮強度 50 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 2500 N/mm 2-2 以上 JIS K7181 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 耐摩耗性 塩ビ管と同等以上 JIS K7204 水密性 合 格 JSWAS K-2 成形後収縮性 成形後 3 時間以内に収縮がなく 安定する 軸方向長と周方向長を計測 確認 耐ストレインコロー合格 JIS K7034 ジョン性 -1: 試験片が平板の場合の短期保証値

31 年度版 - -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震検討に用いる ) 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 13 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去が出来るよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 14 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出, 木根等の除去を,TV カメラで監視しながら行う 15 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 16 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. ライニング材の挿入工 反転工法 空気圧および水圧を用いて, ライニング材の反転挿入を行う 反転挿入は適正な反転速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する

32 年度版 - 反転挿入工実施内容および留意点 19 管径毎の標準総反転圧力ライニング材の管径および部材厚により反転圧力を算出する P=0.59 t/d P: 反転圧力 (MPa) t: 部材厚 (mm) D: 管径 (mm) 総反転圧力は反転圧力, ベンド抵抗およびライニング材のけん引圧力の合計から算出する 20 管径毎の更生材料反転速度ライニング材の反転速度は,5m/min 以下で行う 21 反転は一定の圧力で行い急激な加圧減圧は避ける 22 反転挿入時ライニング材温度を5 ~25 に保つ 23 反転挿入時マンホール口環, 管口にライニング材保護のための管口補強材を施す ライニング材端部養生は, ライニング材が痛まないようにスタートライナー等を被せる 24 また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 形成工法 既設管内にワイヤロープ等を通線し, ウインチでライニング材を引込む 引込は適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等でライニング材にダメージを与えないように充分留意する 引込挿入工実施内容および留意点 16 管径毎のライニング材引込速度ライニング材の引込速度は,5m/min 以下で行う 17 引込は一定の速度で行い, 急発進は避ける 18 スタートシートを設置ライニング材の傷防止および引込力を軽減するため, ライニング材を引込む前にスタートシートを設置する 19 引込挿入時, ライニング材温度を5 ~25 に保つ 20 引込挿入時マンホール口環, 管口にライニング材を保護するため, 管口補強材を施す また, ライニング材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 9. 硬化工ライニング材の硬化養生は, 加熱時および冷却時の更生管内圧力管理, 更生管表面温度管理等で行う 管径毎の標準硬化圧力硬化時は測定圧力が下記の値を超えないように注意する 標準硬化圧力 0.074MPa~0.121MPa

33 年度版 - 標準硬化温度管理更生管厚毎に決められた加熱循環温水の温度と硬化時間に注意する 測定位置 挿入マンホール管口上下, 到達マンホール管口上下, 外気温, 温水槽 計測箇所数 6 箇所 標準硬化温度と硬化時間 更生ポンプ硬化圧一次硬化工二次硬化工三次硬化工管厚循環運転力 (MPa) (mm) 温度時間 ( 分 ) 温度時間 ( 分 ) 温度時間 ( 分 ) 時間 ( 分 ) 以上 6 以上 54 以上 以上 8 以上 56 以上 9.0 ~ 以上 9 以上 57 以上 7 以上 10.0 硬化圧力は 60 以上 10 以上 58 以上 現場状況で 65 以上 11 以上 59 以上 13.0 ±20% 以内 以上 13 以上 61 以上 10 以上 16.0 で調整 95 以上 16 以上 64 以上 15 以上 以上 20 以上 67 以上 20 以上 注上記の時間は, わずかな浸入水がある場合や仮止水処理した場合の標準的な時間であり, 多くの浸入水がある場合や滞水がある場合は, 事前に工法協会 メーカー仕様を確認する

34 硬化温度 ( ) 年度版 - 硬化工 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 13 硬化時の管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 14 硬化時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する 15 冷却時の更生管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャートしに記録する 16 冷却時の更生管内の圧力を随時計測し, チャート紙に記録する ライニング材標準硬化温度 時間 (φ 250 L=30.0m の場合 ) 分以上 分以上 11 分以上 2 分 3 分 ( 昇温 ) 20 分以上 分 ( 昇温 ) ( 昇温 ) 合計 182 分以上 時間 ( 分 ) 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いたライニング材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストヒ ース採取 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 : 施工に用いるライニング材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 13 未硬化材料をテストピース採取用冶具 ( 次図 ) に入れ, 固定する 14 採取冶具を循環温水槽内に入れ, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 15 施工現場と同条件で冷却養生を行う 16 テストピースを採取冶具から取り出し, 目視で表面状態を, 厚さをノギス等で確認する

35 年度版 出来形管理 共通項目参照

36 年度版 - インシチュフォーム工法 1. 工法概要本技術は, 管きょの大きさにあわせて筒状に縫製した不織布に, 熱硬化性樹脂を含浸し, 水圧若しくは空気圧にて既設管きょ内に反転, または引込みにて挿入後, 温水あるいは蒸気にて樹脂を硬化させ, 既設管内に新しい管きょを形成する工法である ライニング材料は, ガラス繊維を使用しない スタンダードライナー (B タイプ, ノンスチレンタイプ ) と, ガラス繊維を使用した ガラス強化ライナー および 高強度ガラスライナー の 4 種類があり, 既設管の劣化 損傷度, 流下能力への影響, 住宅街などの住民への臭気対策, 荷重条件などを考慮し, 最適なライニング材料を選択する 2. 適用範囲 (1) 反転工法 管種 項目適用範囲備考 鉄筋コンクリート管 陶管 鋼管 鋳鉄管 コルゲート管 管径呼び径 150~1200( スタンダードライナー ) 施工延長 浸入水 継手部屈曲 継手部段差 継手部横ずれ 継手部隙間 呼び径 150~700( ガラス強化ライナー ) 標準 70 m 水圧 0.08 MPa, 流量 2 l/min で問題なく施工可能 10 程度まで問題なく施工可能 30 mm 程度まで問題なく施工可能 30 mm 程度まで問題なく施工可能 100 mm 程度まで問題なく施工可能 管路内滞留水 100 mm の滞留水量でも問題なく施工可能 φ mm 既設管において 建設技術審査証明取得年度 2004 年 3 月更新年度 2017 年 3 月 (2) 形成工法 管種 項目適用範囲備考 鉄筋コンクリート管 陶管 鋼管 鋳鉄管 管径呼び径 150~600( スタンダードライナー ) 施工延長 浸入水 継手部屈曲 継手部段差 継手部横ずれ 継手部隙間 呼び径 150~450( ガラス強化ライナー ) 呼び径 150~800( 高強度ガラス強化ライナー ) 標準 50 m 水圧 0.05 MPa, 流量 2 l/min で問題なく施工可能 10 程度まで問題なく施工可能 30 mm 程度まで問題なく施工可能 30 mm 程度まで問題なく施工可能 100 mm 程度まで問題なく施工可能 管路内滞留水 50 mm の滞留水量でも問題なく施工可能 φ450 mm 既設管において 建設技術審査証明取得年度 2007 年 7 月更新年度 2017 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データー等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する 1

37 年度版 - 3. 使用材料の物性 (1) 使用材料の物性 名 称 材料構成 スタンダードライナー B タイプ ノンスチレンタイプ 不飽和ポリエステル, ポリエステル不織布 ガラス強化ライナー 不飽和ポリエステル, ガラス強化ポリ エステル不織布 タイプ ( 仕様 ) 標準仕様ガラス強化仕様 基本物性 ( N/mm 2 ) 高強度ガラスライナー ガラス繊維 項目性能備考性能備考 短期曲げ強さ JIS K 7171 短期曲げ弾性係数 2,500 2,500 5,400 10,000 JIS K 7171 長期曲げ強さ JIS K 7039 長期曲げ弾性係数 1,550 1,700 JIS K ,860 8,900 JIS K 7035 耐薬品性合格 JSWAS K-2 合格 JSWAS K-2 耐摩耗性能新管と同等以上 JIS A 1452 新管と同等以上 JIS A 1452 は, 短期保証値 4. 施工前現場実測共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工 実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全にモルタル等の不要物が除去出来るよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内のモルタル, 取付管突出, 木根等の除去は, 管内ロボットをもちいて,TV カメラで監視しながら行う ( 既設管呼び径 800 未満 ) 3 多量の浸入水の仮止水少量の浸入水であれば, あらかじめプリライナーを挿入し, その内側に更生材を反転挿入し施工するが, 更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 仮止水の方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 管きょ内事前処理事前処理作業 ( 既設管呼び径 800 以上 ) 管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業を行う場合は, 必ず強制換気などの安全対策を行うとともに流下する下水の水量, 流速等に充分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水をもちいたものを使用するようにする 2

38 年度版 - 5 マンホール内の事前処理作業マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工共通項目参照 8. 更生材料の挿入工 (1) 反転工法 ( 水圧仕様 ) 反転挿入工 水圧をもちいて, 更生材料を管内に連続的に挿入し, 既設管内壁面に押圧しながら反転挿入する 作業に当っては, 所定の反転水頭高さ, 反転速度で, 可能な限りシワ等が発生しないように配慮する 工程管理としては, 反転水頭高さ, 反転速度をデータシートに記録する 温度センサーは, 両管口部上下入り口の更生材と既設管内壁面の間に設置する 反転挿入工実施内容および留意点 1 反転挿入は, 適正速度で行う 2 急激な水頭高さ ( 水圧 ) の上昇, 下降がないよう充分に注意する 3 更生材料を取り扱う際には, 材料を傷付けないよう充分に注意する 管径ごとの標準反転水頭高さ 反転水頭高さ (M)= 係数 t D <t: ライナーバッグの厚み (mm) / D: ライナーバッグの口径 (mm)> チップユニット使用の場合は, 水頭高さを水圧に換算して圧力ゲージ等にて管理する 管径ごとの更生材料反転速度 φ450 mm 未満は,5 m/min 以下で行う φ450 mm 以上は,2 m/min 以下で行う チップユニット使用 (φ150 mm~φ450 mm) の場合は,10 m/min 以下で行う (2) 反転工法 ( 空気圧仕様 ) 反転挿入工 空気圧をもちいて, 更生材料を既設管内壁面に押圧しながら反転挿入する 所定の空気圧, 反転速度で, 可能な限りシワ等が発生しないように配慮して作業を行う 空気圧, 反転速度をデータシートに記録する 温度センサーは, 両管口下部の更生材と既設管内壁面の間に設置する 反転挿入工実施内容および留意点 1 反転挿入は, 適正速度で行う 2 急激な空気圧の上昇, 下降がないよう充分に注意する 3 更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 4 摩擦抵抗を減らすために更生材に潤滑剤を充分に塗布する 3

39 年度版 - 管径ごとの標準反転空気圧 反転圧力は,0.03 MPa~0.1 MPa 程度の既設管にフィットする圧力で行い 0.2 MPa を超えないように管理する 管径ごとの更生材料反転速度 反転速度は,10 m/min 以下で行う (3) 形成工法 引込み挿入工 最初に, 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し, 到達側より電動ウィンチを使用して更生材料を引込む また必要に応じ, 摩擦抵抗を軽減させるため, スライドシートをあらかじめ管きょ内に設置する 所定の引込み速度を守り, 可能な限り傷やシワ等の起因とならないように配慮して作業を行う 引込み完了後, 更生材の端部に拡径防止ライナーを装着し, 施工冶具等をもちいて固定する その後, 空気圧等で拡径を行う 引込み速度, 拡径圧力をデータシートに記録する 温度センサーは, 両管口下部の更生材と既設管内壁面の間に設置する 引込み挿入工実施内容および留意点 1 引込み挿入は, 適正速度で行う 2 拡径作業中は, 急激な圧力上昇, 圧力減衰がないよう充分に注意する 3 更生材料を取り扱う際には, 材料を傷付けないよう充分に注意する 更生材料引込み速度 引込み速度 :10 m/min 以下で行う 更生材料拡径圧力 拡径圧力は, 更生材が既設管内径同程度までゆっくり加圧し, 圧力安定後, 既設管と更生材のフィット状態を確認しながら 0.03 MPa~0.1 MPa 程度にする 屈曲部がある場合には, 拡径時の放置時間を 30 分以上行い, 更生材をよく広げる 9. 硬化工 (1) 温水硬化 硬化工 ( 熱硬化 ) 更生材料の硬化作業は, 更生材料内の反転水を温水ボイラーをもちいて加熱循環することにより行う 硬化時は, 硬化時水頭高さを随時計測, データシートに記録する また, 温度センサーを温水ボイラー出入り口に設置し, 温度測定は, 連続的にチャート紙等をもちいて行う 以上により, 硬化時水頭高さ, 硬化昇温時間, 硬化養生温度, 冷却養生時間等の管理等を行う 硬化工( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 1 適正な水頭高さ ( 圧力 ), 硬化昇温時間, 硬化養生温度および養生時間を守る 2 到達側マンホール上部に脱臭装置 送風機等を設置する 3 上流側と下流側管口上下の更生材と既設管内壁面の間に設置した温度センサーにて硬化開始から終了までの硬化温度推移を連続的に測定し, チャート紙, データシート等に記録する 4

40 年度版 - 4 冷却作業時は, 火傷に充分注意して, 管理水温が規定の水温に下がっていることを随時確認する 管径ごとの標準硬化時水頭高さ 硬化時水頭高さ (M)= 係数 t D <t: ライナーバッグの厚み (mm) / D: ライナーバッグの口径 (mm)> チップユニット使用の場合は, 水頭高さを水圧に換算して圧力ゲージ等にて管理する 管径ごとの硬化昇温時間, 硬化養生温度および養生時間 硬化昇温時間, 硬化養生温度および養生時間は, 材料厚み, 使用する樹脂によって異なるため, 各設計条件に合わせて作成した施工計画書に明記された管理速度, 硬化養生温度および養生時間を前提とする 50 からの硬化温度上昇にあたっては, 管内の温水の温度が, 安定したことを確認してから硬化昇温作業を行うものとする ( 表 1-1 図 1-1 参照 ) 冷却養生管理 管内水の循環および, 排水を繰り返しながら冷却温度速度上限内で, 給水を行い温水ボイラーの温度センサーで, 水温が 40 以下になるまで, 冷却を行う ( 表 1-1 図 1-1 参照 ) 表 1-1 硬化養生温度と時間 ライナー厚み (mm) 50 ~80 の昇温時間 硬化養生温度 80 以上 冷却温度速度 ( /hr) 3.0 t hr 以上 1.0 hr 以上 <t hr 以上 1.0 hr 以上 <t hr 以上 1.5 hr 以上 <t hr 以上 2.0 hr 以上 <t hr 以上 2.0 hr 以上 20 にじみ程度の浸入水まで対応可能 昇温時間の管理は, 到達側の排水する更生管内の水温が 50 になっていることを確認してから行う 冷却速度は, 決められた管理速度の勾配にて行うこと 5

41 年度版 養生硬化 :80 以上 /1.0 hr 以上 樹脂 : 不飽和ポリエステル厚み :3.0 mm t 6.0 mm 硬化温度 ( ) 昇温時間 :0.5 hr 以上 冷却速度 :MAX 40 /hr 40 迄冷却 20 この硬化形態グラフはあくまでも推奨するものであり, 指触もしくは その他の方法により硬化を確認の後に冷却を開始すること α 30+α 60+α 90+α 120+α 150+α 時間 ( 分 ) 図 1-1 INS 樹脂の硬化形態グラフ ( 例 :3.0mm t 6.0mm の場合 ) (2) 蒸気硬化 硬化工 ( 熱硬化 ) 更生材料の硬化作業は, 更生材料内に蒸気ボイラーをもちいて蒸気を投入することにより行う 硬化時, 圧力を随時計測, データシートに記録し, 温度センサーを両管口の下部の更生材と既設管内壁面に設置し, 温度測定は, 連続的にチャート紙等をもちいて行う 以上により, 硬化時圧力, 硬化養生温度, 硬化時間および冷却養生時間の管理等を行う 硬化工( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 1 適正な圧力, 硬化養生温度および養生時間を守る 2 到達側マンホール上部に脱臭装置 送風機等を設置する 3 到達側の排気口にはサイレンサーを接続する 4 上流側または下流側管口上下のうち一箇所以上, 更生材と既設管内壁面の間に設置した温度センサーで硬化開始から終了までの温度管理を連続的に測定し, チャート紙, データシート等に記録する 5 冷却作業時は, 火傷に充分注意して, 既設管内壁面温度が, 規定の温度に下がっていることを随時確認する 標準硬化時圧力 硬化時の圧力は, 既設管と更生材のフィット状態を確認し,0.03 MPa~0.1 MPa 程度の圧力で行い 0.2 MPa を超えないように管理する 硬化養生温度および養生時間 硬化養生温度および養生時間は, 引込み, 拡径完了状態で, 両管口の下部の更生管と既設管内壁面に設置した温度センサーで温度を測定し, 更生管入り口側蒸気温度 75~ 95 を保持する 既設管内壁面温度が,55 以上の確認が取れたら蒸気温度を 95~ 125 に上昇させ決められた時間の硬化養生を行う ( 表 1-2) 高強度ガラスライナーの場合は,50 から段階的に蒸気を投入し, 排気温度 70 以 6

42 年度版 - 上,30 分以上を確認したのち, 投入温度を 100 以上に上げ, 既設管内壁面温度が 55 以上を確認後,30 分以上保持する ( 表 1-3) 冷却養生管理 スタンダード B タイプ, ノンスチレンタイプの場合は, 硬化養生完了後, 蒸気を止め空気を投入し, 既設管内壁面温度が 55 になるまで下げる 冷却養生作業は,15 分以上行う ( 表 1-2) 高強度ガラスライナーの場合は, 硬化養生完了後, 蒸気を止め空気を投入し, 冷却養生作業は,15 分以上行い, 既設管内壁面温度が 55 以下になっていることを確認する ( 表 1-3) 表 1-2 スタンダード B タイプおよびノンスチレンタイプの硬化養生温度と時間 ( 延長 50m までに適用 ) ライナー厚み (mm) 3.0 t <t <t 24.0 t>24.0 硬化養生時間 ( 蒸気投入時間 ) 既設管内壁面温度が 55 以上確認 0.5 hr 以上 1.0 hr 以上 1.5 hr 以上 2.0 hr 以上 冷却時間と温度 既設管内壁面温度 55 まで下げる (15 分以上行う ) 浸入水等で既設管内壁面温度が 55 まで上昇しない場合,5 下がる毎に硬化養生時間を 0.5 時間延長する 表記は, 管路にたるみ等が無い状態での硬化養生時間 管路にたるみがある場合は確認温度を 1 時間以上加算する 屈曲部がある場合は, 硬化養生時の養生時圧力を 50 % 増しで行い, 既設管によくフィットさせる 表 1-3 高強度ガラスライナーの硬化養生温度と時間 ( 延長 50m までに適用 ) 硬化養生時間 ( 排気温度と蒸気投入時間 ) 蒸気投入温度 分,65 20 分,75 10 分 段階的に温度を上げた蒸気投入 100 以上の蒸気投入 冷却時間と温度 排気温度 70 以上, 30 分以上 排気温度 70 以下 80,85 蒸気投入, 排気温度 70 以上確認後,30 分以上 既設管内壁面温度 55 確認後,30 分以上 15 分以上行う ( 既設管内壁面温度が 55 以下を確認する ) 浸入水等で既設管内壁面温度が 55 まで上昇しない場合,5 下がるごとに硬化養生時間を 0.5 時間延長する 表記は, 管路にたるみ等が無い状態での硬化養生時間 浸入水, 管路にたるみがある場合は 100 以上の硬化養生時間を 1 時間以上加算する 屈曲部がある場合は,1 次硬化養生時の養生時圧力を 50 % 増しで行い, 既設管によくフィットさせる 7

43 年度版 インナーフィルム除去工高強度ガラスライナーの場合は, 硬化工完了後に, 更生管内面のインナーフィルムの除去作業を行う インナーフィルム除去工実施内容および留意点 除去手順 : 1 あらかじめインナーフィルム内に通線されている除去用ロープをインナーフィルム端部に結び, 固定する 2 逆側の管口より, 除去用ロープを牽引し, インナーフィルムを捲り剥がす 11. 性能確認試験用テストピース採取更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工にもちいた更生材料と同一ロットの材料とする 性能試験用テストピース採取 ( 温水硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 施工にもちいる更生材と同一ロットから硬化させたモールド板より採取 硬化手順 : 1 更生材料の余長から同じ厚さ分, 事前に切り出したフェルトに ( 最低 6 mm 厚み ), 実際施工用に使用した樹脂を含浸させた硬化前のモールドをテストピース採取用治具 ( 図 1-2 参照 ) に入れ, 固定する 2 現場にて反転挿入工完了後または, 引込み挿入工完了後, 施工スパンと同条件で硬化養生する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う 4 硬化したモールド板を採取治具から取り出し, 目視で表面状態を確認し, ノギス等で厚さを確認する 図 1-2 テストピース採取用治具 ( 例 ) 性能試験用テストピース採取 ( 蒸気硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 施工にもちいる更生材と同一ロットから硬化させたモールド板より採取 硬化手順 : 1 更生材料の余長から同じ厚さ分, 事前に切り出したフェルトに ( 最低 6 mm 厚み ), 実際施工用に使用した樹脂を含浸させた硬化前のモールドを蒸気用テストピース採取用治具 ( 図 1-3 参照 ) に入れ, 固定する 8

44 年度版 - 2 現場にて反転挿入工または, 引込み挿入工完了後, 蒸気ボイラーと更生材に接続した治具等の間に蒸気用テストピース採用治具を接続し, 施工スパンと同条件で加熱養生硬化する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う 4 硬化したモールド板を蒸気用採取治具から取り出し, 目視で表面状態を確認し, ノギス等で厚さを確認する スペーサー モールド 蒸気ホース 図 1-3 蒸気用テストピース採取用治具 ( 例 ) 12. 出来形管理共通項目参照 9

45 年度版 - GROW( グロー ) 工法 1. 工法概要 GROW 工法は, 熱硬化性樹脂と不織布から成る更生材 ( 以下, ライニング材という ) を施工現場で硬化させることにより, 老朽化した下水道の本管および取付け管を非開削で改築更生する技術である 施工方法は, まず既設人孔部より本管用ライニング材を水圧および空気圧で反転挿入させる反転工法およびライニング材をウインチで引き込む形成工法がある 温水をボイラーで循環 昇温させると同時にスチームを併用することによってライニング材を確実に硬化させる さらに, 取付け管用のライニング材を収納した反転装置と作業用ロボットを既設人孔から搬入し, それらをもう一方の既設人孔部に据え付けたウインチで所定の位置まで牽引搬送する 次に, 流体圧 ( 空気圧と水圧 ) を用いてライニング材を取付け管部に反転挿入した後, 温水でライニング材を硬化させる 最後に, 作業用ロボットを用いて本管内より取付け管部を穿孔するが, GROW 工法では, 取付け管用のライニング材を破損しないように穿孔部にステンレスリングを使用している また, 本管と取付け管の接合部については, 施工現場に応じて, ビフォーライニング ( 取付け管が先に施工された状態 ) とアフターライニング ( 本管が先に施工された状態 ) のどちらでも施工ができ, 一体化を図ることが可能である 2. 適用範囲 ( 反転 : 形成工法 ) 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 反転工法 : 管 径 取付け管呼び径 100 ~ 200mm 本管呼び径 200 ~ 600mm 規格外管径も対応可 形成工法 : 本管呼び径 200 ~ 600mm 段差段差 横ズレ 20mm まで可 屈曲角継手隙間滞留水浸入水 屈曲角 10 以下 150mm 以下 50mm 以下 3l/min,0.05Mpa 以下の浸入水は施工可

46 年度版 - 建設技術審査証明 2002 年 2 月 ( 取得 ) 2009 年 3 月 ( 変更 ) 2014 年 3 月 ( 更新 ) 取付け管も同時取得形成工法追加取得 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データ等については, 工法協会, メーカーの 仕様を確認する 3. 使用材料の物性 ( 名称 : スタンダードライニング材 ) 名 称 スタンダードタイプライニング材材料構成 項 目 材 質 備 考 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 樹脂含浸用基材 ポリエステル不織布 内面コーティンク フィルム PE フィルム 硬化後一体化 外面保護フィルム PE フィルム,N 繊維 硬化後一体否 基本物性 項 目 性 能 ( 申告値 ) 備 考 短期曲げ強さ 42.6 N/mm 2-1 JIS K 7171 短期曲げ弾性率 2,600 N/mm 2-1 JIS K 7171 長期曲げ弾性率 2,200 N/mm 2 JIS K 7116 短期引張強さ 23.0 N/mm 2-1 JIS K 7161 短期引張弾性率 2,300 N/mm 2-1 JIS K 7161 短期圧縮強さ 75.0 N/mm 2-1 JIS K 7181 短期圧縮弾性率 2,300 N/mm 2-1 JIS K 7181 耐摩耗性 新管と同等以上 JIS K-7024 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 水密性 合 格 JSWAS K-2 耐劣化性 成形後収縮 50 年後の曲げ強度の推計値が設 計値を上回る 成形後 3 時間以内で収縮が無く安定する JIS K7116 試験片が平板の場合の短期保証値

47 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 前処理工施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 前処理工 実施内容及び留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去が出来るよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 障害物等の除去管内ロボットを用いて, モルタル, 取付管突出, 木根等の除去を,TV カメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水多少の浸入水であれば, ガードライナーを挿入し, その内側に更生材を反転挿入し施工するが, 更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 更生材料の挿入工 反転工法 : 挿入工 既設人孔部より, 水圧及び空気圧を用いて, 更生材料を反転挿入する 更生材に明記された物件名 施工番号等を確認し, 出来る限り一定の圧力で反転挿入する 温度センサーを発進 到達側人孔部の上部, 下部の更生材と既設管の間に設置する

48 年度版 - 反転挿入作業 実施内容及び留意点 管径毎の反転挿入圧力更生材の寸法 ( 板厚 管径 ), 現場状況にあわせて圧力を算出する 反転挿入速度 φ200mm~φ600mm 3~5m/min 程度 1 更生材の反転挿入は, 出来る限り一定の圧力及び速度で管内に挿入する 2 更生材には傷を付けないよう充分注意する 3 更生材の傷付け防止策として, 更生材の触れる箇所に保護シート等で養生を施す 4 更生材の温度は 5 ~25 の温度を保つこと 5 更生材に長時間, 直射及び反射日光等の光線を当てないこと 形成工法 : 引き込み挿入工 引込み挿入速度 :φ200mm~φ600mm 3~5m/min 程度 1 更生材の引きこみ挿入は, 出来る限り一定の速度で管内に引き込むこと また, ライニング材の重量が大きい場合はスリップシートを採用すること 2 更生材には傷を付けないよう充分注意する 3 更生材の傷付け防止策として, 更生材の触れる箇所に保護シート等で養生を施す 4 更生材の温度は 5 ~25 の温度を保つこと 5 更生材に長時間, 直射及び反射日光等の光線を当てないこと 9. 硬化工更生材料の硬化作業は, 硬化時更生材料内圧力管理, 硬化温度管理, 硬化時間管理, 冷却養生時間管理等を行う 硬化工( 熱硬化 ) 実施内容及び留意点 管径毎の標準硬化時圧力更生材の寸法と現場状況にあわせて決定する ( 例 ) ポリエステルファイバー φ250mm t 4.5mm の場合標準管理圧力 Mpa 標準硬化時間及び管理方法更生材の寸法と現場状況にあわせて決定する 以下に標準的な硬化時間を示す 硬化時間表 < ポリエステルファイバー > 昇温時間は含めていない 管径 (mm) φ200 ~φ 600 板厚 (mm) 温水温スチーム温時間計 t ~75 45 分 83 以上 80~95 40 分 ポンプ運転 - 17 分 102 分

49 年度版 - t 6.0 t 9.0 t 10.5 t 12.0 t ~75 55 分 以上 80~95 50 分 ポンプ運転 - 19 分 67 60~75 65 分 以上 80~95 70 分 ポンプ運転 - 22 分 67 60~75 70 分 分 83 以上 80~95 80 分 ポンプ運転 - 25 分 67 60~75 75 分 分 83 以上 80~95 90 分 ポンプ運転 - 27 分 67 60~75 90 分 分 83 以上 80~ 分 ポンプ運転 - 35 分 124 分 157 分 185 分 190 分 255 分 詳細については メーカーの仕様を確認する 測定位置 外気温, 温水槽, 発進側人孔管口上下, 到達側人孔管口上下 計測箇所数 6 箇所 詳細については, メーカーの仕様を確認する 1 硬化時, 更生材の寸法と現場状況にあわせて算出した硬化圧力を作用させること 2 更生材の寸法等を加味し決定された施工管理表をもとに硬化させること 排水温 排気温度を基準として測定する 2 硬化中の更生材は, 出来る限り滞水, 浸入水, 管壁に付着したグリス等を除去し, 硬化させる

50 年度版 - 温度測定位置図 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いた更生材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストヒ ース採取( 熱硬化 ) 実施内容及び留意点 採取場所 施工に用いる更生材と同一ロットから未硬化の平板状テストヒ ースを採取 硬化方法 : 1 未硬化材料をテストピース採取用冶具に入れ, 固定する 2 施工スパンと同条件で加熱硬化する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う 4 テストピースを採取冶具から取り出し, 目視で表面状態を, 厚さをノギス等で確認する

51 年度版 出来形管理 共通項目参照

52 年度版 - SD ライナー工法 1. 工法概要 SDライナー工法は, 老朽化した下水道管きょを非開削で 取付管単体 本管単体 取付管と本管の一体化の更生が可能な工法です 更生材は 不織布を使用した SDライナー ( 標準型 ) と耐酸性ガラス繊維を使用した S Dライナー Ⅱ の2 種類があり どちらも熱硬化性樹脂に耐薬品性に優れたビニルエステル樹脂を使用しています 更生材施工方法には 反転工法と形成工法があり 現場条件等を考慮し最適な方法を選択できます なお 反転工法は 取付管と本管を一体的に更生することが出来ます 2. 適用範囲 項目 SD ライナー ( 標準型 ) SD ライナー Ⅱ( ガラス強化型 ) 適用管本管 取付管本管 機能分類自立管 二層構造管自立管 施工方法 本管 : 反転工法 形成工法取付管 : 反転工法 形成工法 硬化方法熱硬化 ( 温水 蒸気 ) 管種鉄筋コンクリート, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 管 径 本管 :φ200mm~φ600mm 取付管 :φ125mm~φ200mm 段差 25mm 曲がり 継手横ズレ 継手隙間 浸入水 滞留水 建設技術審査証明 10 程度 25mm 100mm φ200mm~φ700mm 2l/ 分,0.05MPa までの浸入水は事前処理不要 取得年度 2000 年 3 月 更新年度 2016 年 3 月 100mm 以下 取得年度 2016 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を 確認する

53 年度版 - 3. 使用材料の物性 材料構成 名称 SD ライナー ( 標準型 ) SD ライナー Ⅱ( ガラス強化型 ) 硬化性樹脂 樹脂含浸用基材 内面フィルム 外面フィルム ビニルエステル樹脂耐酸性ガラス繊維ポリエステル不織布ポリエステル不織布反転工法 :PE フィルム ( 硬化後一体化 ) PE フィルム ( 硬化後除去 ) 形成工法 :PE フィルム ( 硬化後除去 ) 反転工法 : なし形成工法 :PE フィルム ( 硬化後一体化 ) PE フィルム ( 硬化後一体化 ) 項 目 SD ライナー ( 標準型 ) 基本物性 SD ライナー Ⅱ ( ガラス強化型 ) 短期曲げ強度 40 N/mm N/mm 2 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2,800 N/mm 2 8,000 N/mm 2 JIS K7171 長期曲げ強度 - 70 N/mm 2 JIS K7039 長期曲げ弾性係数 1,500 N/mm 2 - JIS K7116-7,000 N/mm 2 JIS K7035 耐薬品性合格合格 JSWAS K-2 耐摩耗性新管と同等以上新管と同等以上 JIS A1452 水密性 ( 内外水圧 ) 合格合格 JSWAS K-2 耐ストレインコローシ ョン性合格合格 JIS K7034 耐劣化性合格合格 JIS K7116 成型後収縮性 形成後 2 時間以内に収縮がなく安定する 形成後 2 時間以内に収縮がなく安定する 備 考 軸方向長と周方向長を計測確認 短期引張強度 25.5 N/mm 2 90 N/mm 2 JIS K7161 短期引張弾性係数 2,700 N/mm 2 7,000 N/mm 2 JIS K7161 短期圧縮強度 100 N/mm 2 70 N/mm 2 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 2,750 N/mm 2 4,500 N/mm 2 JIS K7181 : 試験片が平板の場合の短期保証値 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照

54 年度版 - 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工 実施内容および留意点 1 高圧洗浄車によるモルタル等の除去完全に除去出来るようTVカメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットによるモルタル等の除去管内ロボットを用いてモルタル 取付管突出 木根等の除去を,TVカメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水 (2l/ 分,0.05MPa 以上の圧力が想定される場合 ) 更生材に悪影響 ( 変形等 ) をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, 部分補修等による止水等の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工治具等が設置できない場合は, 除去して施工治具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 更生材料の挿入工 (1) 反転工法 反転挿入工 1 水圧を用いて, 更生材料を既設管内壁面に押圧しながら反転挿入する 2 所定の反転水頭高さ, 反転速度で, シワ等が発生しないよう充分に配慮して作業を行う 3 反転水頭高さ, 反転速度をデータシートに記録する 4 温度センサーは, 上下流の管頂及び管底部 ( 更生材と既設管の間 ) に設置する 反転挿入工実施内容および留意点 1 反転は適正速度以内で行う 2 急激な水頭高さ ( 水圧 ) の上昇, 下降がないよう充分に注意する 3 更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 管径毎の標準反転水頭高さ φ500 mm 未満 反転水頭高さ (m)=(60 t D)+2.0m±2.0m φ500 mm 以上 反転水頭高さ (m)=(60 t D)+2.5m±2.0m

55 年度版 - 記号説明 t: 更生材料の厚み (mm) D: 既設管径 (mm) 下流から上流に反転する場合や管内に多量の滞留水がある場合は標準反転水頭を高くする 管径毎の更生材料反転速度 φ450 mm 未満は 5m/min 以下で行う φ450 mm 以上は 2m/min 以下で行う (2) 形成工法 引込み挿入工 1 管渠内にロープを通線し, ロープに結び付けた引き込み補助シートを引き込む 補助シートは, 通常 φ350mm~φ700mmで使用する 管内の状態により全管径で使用する 2ウインチを用いて管渠内に更生材料を引き込む 人孔内 管口 その他の突起物に接触して更生材が損傷しないように引き込む 3 温度センサーは, 上下流の管頂及び管底部 ( 更生材と既設管の間 ) に設置する 引込挿入工実施内容および留意点 1 引込み挿入は適正速度で行う 2 更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 3 拡径作業中は 急激な圧力上昇 圧力減衰がないよう充分に注意する 更生材料引込み速度 φ450 mm 未満は 5m/min 以下で行う φ450 mm 以上は 2m/min 以下で行う 9. 硬化工 (1) 温水硬化 ( 反転工法 形成工法 ) 硬化工( 熱硬化 ) 1) 反転工法 ( 温水硬化 ) 更生材料の硬化作業は, 更生材料内の反転水を温水ボイラーで加熱循環することにより行う 硬化時は, 圧力計で硬化圧力を測定しデータシートに記録する また, 温度センサーを温水ボイラー出入り口に設置し, 温度測定を連続的にチャート紙に記録する さらに, 各施工スパンの上下流の管頂及び管底部 ( 更生材と既設管の間 ) に設置した温度センサーで硬化開始から終了まで連続的に測定し記録する 以上のことにより, 硬化時圧力管理, 硬化温度管理, 硬化時間管理および冷却養生時間等の管理を行う 拡径および硬化工 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 1 拡径圧力は,0.05MPa~0.10MPa 以内で, 空気圧によりゆっくり段階的に拡径を行う

56 年度版 - 2 管径毎の標準硬化圧力拡径は拡径圧力 0.05(MPa) で 5 分間保持すること 硬化時圧力 (MPa)=t D±0.03 以内 記号説明 t: 更生材料の厚み (mm) D: 既設管径 (mm) 加熱温水循環するために標準硬化圧力を高くする場合がある 標準硬化時間および温度管理実施内容および留意点 1 加熱循環水のボイラーへの戻りが 70 以上になるまで温度を上げていく 2 戻り温度が 70~75 で 90 分間, その後再び昇温させ 85 以上の温水戻りで 30 分加熱硬化とする 3 加熱硬化 120 分経過後, 管頂及び管底部の温度センサー (4 箇所 ) の温度を 10 分間隔で測定し, 全てが所定温度 ( 標準 40 ) に達していることを確認後, 硬化終了とする 4 本管管口の温度が所定の温度に達していない場合は, 加熱硬化時間を延長して温水を循環すること 冷却養生管理実施内容および留意点 管内水温水に給水を行い, 循環および排水を繰り返しながら温度センサーで水温が 40 以下になるまで冷却養生する 2) 形成工法 ( 温水硬化 ) 更生材料の硬化作業は, 更生材料引込後更生材端部に施工治具 ( インナーキャッフ フ ライト キャッフ ) を固定し 空気圧でゆっくり段階的に拡径を行う 硬化時は, 圧力計で硬化圧力を測定しデータシートに記録する また, 温度センサーで温度測定を連続的にチャート紙に記録する さらに, 各施工スパンの上下流の管頂及び管底部 ( 更生材と既設管の間 ) に設置した温度センサーで硬化開始から終了まで 10 分間隔で測定し記録する 以上のことにより, 硬化時圧力管理, 硬化温度管理, 硬化時間管理および冷却養生時間等の管理を行う インナーキャップ ブライドキャップ装着実施内容および留意点 更生材に施工治具 ( インナーキャッフ フ ライント キャッフ ) を取り付ける際に, 更生材の内側にねじれのないようにインナーキャップを専用バンドで締め付ける その後管口部上下に温度センサーを設置しブラインドキャップを取り付け蒸気ホース, 温度センサーを接続する 拡径および硬化工( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 1) 反転工法と同内容 標準硬化時間および温度管理実施内容および留意点 1) 反転工法と同内容 冷却養生管理実施内容および留意点 1) 反転工法と同内容

57 年度版 - 温度 ( ) 硬化養生時間 :30 分 +α 硬化促進時間 :90 分 70~75 40 まで冷却 40 この図は参考図であり, 実施工では現場条件等により異なる 加熱時間は, 気温 循環水温度 ホ イラーの能力により変化する 00 温水戻り 70 ~75 上昇点 昇温開始点 硬化終了点 排水 温水戻り 85 上昇点 図 -1 温水硬化標準養生温度 時間 (2) 蒸気硬化 ( 形成工法 ) 硬化工( 熱硬化 更生材料の硬化作業は, 更生材料引込後更生材端部に施工治具 ( インナーキャッフ フ ライト キャッフ ) を固定し 空気圧でゆっくり段階的に拡径を行う 硬化時は, 圧力計で硬化圧力を測定しデータシートに記録する また, 温度センサーで温度測定を連続的にチャート紙に記録する さらに, 各施工スパンの上下流の管頂及び管底部 ( 更生材と既設管の間 ) に設置した温度センサーで硬化開始から終了まで 10 分間隔で測定し記録する 以上のことにより, 硬化時圧力管理, 硬化温度管理, 硬化時間管理および冷却養生時間等の管理を行う インナーキャップ ブライドキャップ装着実施内容および留意点 更生材に施工治具 ( インナーキャッフ フ ライント キャッフ ) を取り付ける際に, 更生材の内側にねじれのないようにインナーキャップを専用バンドで締め付ける その後管口部上下に温度センサーを設置しブラインドキャップを取り付け蒸気ホース, 温度センサーを接続する 拡径および硬化圧力管理実施内容および留意点 1 拡径圧力 :0.05MPa~0.10MPa 以内で, 空気圧によりゆっくり段階的に拡径を行う 2 硬化圧力 :0.05~0.10MPa 以内を保ち, データシートに記録する

58 年度版 - 標準硬化時間および温度管理実施内容および留意点 1 硬化促進 : 出口温度 70~75 で 60 分保持する 2 硬化養生 : 硬化促進時間経過後, 出口温度を 100~105 に上げ,60 分保持する 3 硬化養生 60 分経過後, 管頂及び管底部の温度センサー (4 箇所 ) の温度全て 50 以上に達していることを確認後, 硬化終了とする 4 本管管口の温度が 50 以上に達していない場合は,50 以上に達するまで硬化時間を延長し,50 以上に達してから 30 分以上保持し硬化終了とする 冷却養生管理 硬化完了後, 更生材内に空気を送り冷却する 冷却時間は 15 分間以上とする 温度 ( ) 100~105 硬化養生時間 :60 分 +α 70~75 硬化促進時間 :60 分 冷却時間 :15 分以上 この図は参考図であり, 実施工では現場条件等により異なる 加熱時間は, 気温 ホ イラーの能力により変化する 00 蒸気温度 70 ~75 上昇点 硬化終了 蒸気温度 100~105 上昇点 図 -2 蒸気硬化標準養生温度 時間 詳細については, メーカーの仕様を確認する

59 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いた更生材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストピース採取( 温水硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 : 施工に用いる更生材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 1 未硬化材料をテストピース採取用器具 ( 図 -3) に入れ, 固定する 2 採取器具を施工装置内に入れ, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う 4テストピースを採取器具から取り出し, 目視で表面状態を確認し, ノギス等で厚さを確認する 性能試験用テストピース採取( 蒸気硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 : 施工に用いる更生材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 1 未硬化材料をテストピース採取用器具 ( 図 -3) にセットする 2 採取器具を蒸気流出経路内に設置し, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う 4テストピースを採取器具から取り出し, 目視で表面状態を確認し, ノギス等で厚さを確認する 図 -3 テストピース採取用ジグ ( 参考図 ) 11. 出来形管理 共通項目参照

60 年度版 - オールライナー i 工法 1. 工法概要 オールライナー i 工法は, 工場で含浸された更生材 ( 不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたもの ) を既設人孔より本管内に反転挿入後, 更生材に水圧をかけ拡張し, 温水を循環させ樹脂を硬化形成させることによって, 既設管きょ内に新しい下水道管きょを形成する工法である 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管 管径呼び径 200mm ~ 600mm 規格外管径も対応可 浸入水 滞留水 水圧 0.04MPa, 流量 3.8l/min 以下の浸入水 100mm 以下の部分的滞留水 屈曲屈曲角 10 以下の継手部 段差段差 20mm 以下の継手部 隙間隙間 200mm 以下の継手部 曲がり 建設技術審査証明 曲がり角 45 以下の曲管部 取得年度 2004 年 3 月更新年度 2014 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する

61 年度版 - 3. 使用材料の物性 名称オールライナー i 材料構成 項 目 材 質 備 考 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 樹脂含浸用基材 ポリエステルフェルト 内面フィルム 不透過性フィルム 硬化後一体化 外面フィルム 不透過性フィルム 硬化後一体化 基本物性 項 目 性 能 備 考 短期曲げ強度 40N/mm 2-1 JIS K 7171 短期曲げ弾性係数 3,400N/mm 2-1 JIS K 7171 長期曲げ弾性係数 2,000N/mm 2 JIS K 7116 耐薬品性 合格 JSWAS K-2 耐摩耗性 新管と同等以上 JIS K 7204 水密性 合 格 JSWAS K-2 短期引張強度 20N/mm 2-1 JIS K 7113 短期引張弾性係数 2,000N/mm 2-1 JIS K : 試験片が平板の場合の短期保証値

62 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去 TV カメラ等で確認しながら, 高圧洗浄によりモルタル等を完全に除去する 2 取付管突出や木根等の除去取付管突出や木根等は,TV カメラ等で確認しながら管内ロボットを用いて除去する ( 既設管呼び径 800mm 未満 ) 3 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入や部分補修等による止水方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 管きょ内に人が入っての事前処理作業 ( 既設管呼び径 800mm 以上 ) 管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業を行う場合は, 必ず強制換気などの安全対策を行うとともに, 流下する下水の水量, 流速等に十分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水を用いるものを使用するようにする 5 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物があり施工器具等が設置できない場合は, 障害物を除去して施工器具等が正しく設置できるようにする 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照

63 年度版 - 8. 更生材料の挿入工 反転挿入工 反転タワーを組み立て, 水頭圧にて管きょ内に更生材を反転挿入する 反転は更生材に負担が掛からないように配慮し, 所定の反転水頭高さ, 反転速度で行う 反転挿入工実施内容および留意点 1 反転水頭高さ φ200mm~φ600mm 反転水頭 1.3m~9.2m 管理値は, 更生材の呼び径や呼び厚さにより異なるため, メーカーに確認すること 反転水頭高さは, データシートに記録する 反転中は, 出来る限り反転水頭高さを維持し, 急激な水頭高さの変化がないように十分注意する 2 反転速度更生材の反転挿入は最大反転速度以下で行い, 反転速度をデータシートに記入する 最大反転速度 :3m/min 程度 3 摩擦抵抗の軽減摩擦抵抗を減らすために潤滑剤を反転タワー内に注入する 4 更生材のバースト防止反転圧力によって更生材がバーストしないように, 更生材の余長部や中間人孔がある区間ではプロテクトホースを被せて保護する 9. 硬化工 反転挿入終了後, 更生材端部に拡径治具を取り付け, ボイラーを使用して温水を加熱循環し, 更生材を硬化させる 硬化作業中は, 更生材の管内圧力および硬化温度, 硬化時間, 冷却養生時間等を管理する 硬化工実施内容および留意点 1 硬化方法 ⅰ) 温水の送り温度を 70 まで徐々に昇温し,70 ±5 で 30 分間保持する ⅱ) 昇温を再開し, 戻り温度が 80 に達したら, 規定の養生時間 80 を維持する ⅲ) 外部の冷水を加え, 戻り温度が 40 未満になるまで冷却する 温度 ( ) 加熱時間戻り 80 まで 40~60 分 養生時間戻り 分 ~180 分 ( 図 -4 参照 ) 冷却時間 30 分 ~60 分 送り 70±5 養生 30 分 注 1 注 2 この図は参考図であり 実施工においては現場条件により異なる 加熱時間は ライナーの初期温度 気温 循環水温度 およびボイラー車台数により 変化する 冷却時間も同様 時間 ( 分 ) 図 -1 標準加熱サイクル

64 年度版 - 2 標準養生時間 4.0mm 以下 60 分, 以降 1mm 増すごとに 20 分長くし,10.0mm 以上は 180 分で一定とする 既設管に浸入水やたるみがない場合の標準養生時間を図 -2 に示す 200 標準養生時間 養生時間 [min] ライナー厚さ [mm] 図 -2 標準養生時間 3 加熱養生時の拡径圧力 φ200mm~φ600mm 加熱養生時拡径圧力 0.015MPa~0.075MPa 管理値は, 更生材の呼び径や呼び厚さにより異なるため, メーカーに確認すること 4 圧力測定および記録圧力ゲージにて管内圧力を測定し, データシートに記録する 5 温度測定および記録加熱開始から冷却完了まで温度と時間を連続的に測定し, チャート紙に記録する 標準測定箇所温水の送り温度 ( 必須 ) 温水の戻り温度 ( 必須 ) 発進側管口底部 ( 必須 ) その他硬化条件が厳しいと考えられる箇所 ( 任意 ) 6 エア抜き更生管を均一に加熱するために, 管内のエア抜きを行う

65 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースを採取する テストピースは施工に用いた更生材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 1 硬化方法 ⅰ) 未硬化材料をテストピース採取用治具に入れ, 固定する ⅱ) 採取用治具を発進側治具と戻りバルブの途中に接続し, 施工スパンと同条件で加熱硬化させる 図 -3 テストピース採取用治具取付け平面図 図 -4 テストピース採取用治具 11. 出来形管理 共通項目参照

66 年度版 - ホースライニング工法 1. 工法概要ホースライニング工法は, 円筒状に製織した織物に熱可塑性樹脂を被覆した強靭なベースホースの内側に不織布を引き込み, 不織布に硬化性樹脂を含浸させたライニング材を反転機により下水道管きょ内に圧縮空気で反転挿入し, 管内面に圧着する 圧縮空気を蒸気に切り替えてライニング材を硬化させ, 下水道管きょ内面にライニング管を形成する工法である 下水道管きょ内に形成されたライニング管は, 耐久性, 耐薬品性に優れ, 不織布の厚みを変えることによりさまざまな設計に対応できる 2. 適用範囲 項 目 適用範囲 備 考 管 種 鉄筋コンクリート管, コンクリート管, 陶管鋼管, 鋳鉄管 管 径 φ150 mm~φ1,500 mm 段 差 40 mm 以下 曲がり 10 以下 継手隙間 100 mm 以下 浸入水 2l/min,0.05MPa までの浸入水は事前処理不要 滞留水 φ150 mm~φ250 mm 未満 150 mm 以下 φ250 mm~φ1,500 mm 240 mm 以下 建設技術審査証明 取得年度 2005 年 3 月変更年度 2015 年 3 月 民間開発技術審査報告書 : 平成 3 年 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕 様を確認する 3. 使用材料の物性 名 称 シールパイプ材料構成 項 目 材 質 備 考 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 樹脂含浸用基材 ポリエステル不織布 内面フィルム ポリエステル樹脂被膜 硬化後一体化 外面フィルム なし

67 年度版 - 基本物性 項 目 性 能 備 考 短期曲げ強度 59 N/mm 2-1 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2,600 N/mm 2-1 JIS K7171 長期曲げ弾性係数 1,600 N/mm 2 JIS K7116 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 耐摩耗性 塩化ビニル管と同等以上 JIS K7204 水密性 合 格 JSWAS K-2 成形後収縮性 成形後 3.0 時間後に軸方向長と収縮がなく安定する周方向長を計測確認 短期引張強度 20 N/mm 2-2 JIS K7161 短期引張弾性係数 2,450 N/mm 2-2 JIS K7161 短期圧縮強度 60 N/mm 2-2 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 2,100 N/mm 2-2 JIS K7181 1: 試験片が平板の場合の短期保証値 2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震検討に用いる ) 更生管のサンプル試験による物性 項 目 性 能 備 考 曲げ強度 47 N/mm 2 JIS K7171 を準用 曲げ弾性係数 2,080 N/mm 2 JIS K7171 を準用 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工 実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去

68 年度版 - 完全に除去ができるよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出および木根等の除去を,TV カメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水 (0.05MPa 以上の圧力が想定される場合 ) 更生材に変形をもたらすような水頭圧の高い浸入水がある場合は, 仮止水を行う 4マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等があり, 施工器具等が設置できない場合は, 除去して施工器具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 更生材料の挿入工 反転工 空気圧を用いて, 更生材料を既設管内壁面に押圧しながら反転挿入する 地上で所定の長さを自走反転圧力で反転する 地上反転長さ (m)=( 反転金具から管口までの距離 )+0.5m 更生材の径膨張表で確認の上, 反転圧力を決定し, 反転速度は 6m/min 以下で, シワ等が発生しないように充分に配慮して作業を行い, 反転圧力, 反転速度をデータシートに記録する 温度センサーを上, 下流側マンホール部の上部, 下部の更生材と既設管の間および蒸気到達側に設置したサイレンサー内に設置する 反転作業実施内容および留意点 管径毎の標準圧力更生材の径膨張表で確認の上, 更生材の自走力を確認し, 現場状況に合わせて圧力を決定する 1 転速度ゆっくり反転をスタートし, 反転機内のシールホースがたるまないように, 反転速度は 6m/min 以下で行い, 反転速度をデータシートに記入する 2 反転圧力急激な圧力上昇, 圧力減衰がないように充分に注意する 最低反転圧力 (MPa)=( 径膨張表によるフィット圧力 )+0.02

69 年度版 - 9. 硬化工更生材料の硬化作業は, 硬化時更生材料内圧力管理, 硬化温度管理, 硬化時間管理および冷却養生温度管理等を行う 更生材の硬化作業は, 更生材内のサーモホース内あるいは直接更生材内に蒸気を投入することにより行い, 硬化時, 更生材内圧力を連続的にチャート紙で記録し, 温度センサーを既設管と更生材間および蒸気到達側に設置したサイレンサー内に設置し, 温度測定を連続的にチャート紙を用いて行う 一定の加熱条件で更生材料を硬化させるために, 必要に応じ管内 TV 調査において不陸部でドレーン ( 蒸気の凝縮水 ) が溜まる位置がわかるので, ドレーン抜きチューブを取り付け, その位置まで押していき, ドレーンを外部に除去する 硬化工実施内容および留意点 管径毎の標準硬化時圧力更生材の標準硬化時圧力はフィット圧 +0.02MPa とする 標準硬化時間および管理方法既設管と更生材との間の温度センサー部の温度を以下のグラフで管理する 以下に浸入水がない場合の温度センサーによる管理特性をグラフ化し, 示した 詳細については, メーカーの仕様を確認する 既設管と更生材との間の温度 ( ) 夏用樹脂使用系 40 分 80 分 120 分 昇温 養生 冷却 経過時間 ( 時間 ) 1サーモホースを使用する場合は, サーモホース内の圧力は, シールホース内圧力よりも 0.03~0.08MPa 高くする 2 到達側から蒸気がでるか, 温度が 50 を超えるとバイパスからシールホース内に蒸気を注入し, 空気圧と蒸気を切り替える 3 硬化時, 所定の圧力に保ち, 硬化開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する

70 年度版 - 4 硬化時の管内温度を硬化開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 冷却養生管理 蒸気を空気圧に変更し, 温度センサーの温度が 50 以下になるまで冷却し チャート紙に 記録する 10. 性能確認試験用テストピース採取 性能試験用テストピース採取, 実施内容および留意点 採取場所 施工に用いる更生材と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 1 未硬化材料をテストピース採取用器具に入れ, 所定のスペーサーを介在させ, 鉄板で固定する 2 取得器具を蒸気到達側に設置したサイレンサー内に入れ, 施工スパンと同条件で加熱硬化する 3 施工現場と同条件で冷却養生を行う 4テストピースを取得器具から取り出し, 表面状態を目視で, 厚さをノギス等で確認する テストピース採取用器具 11. 出来形管理 共通項目参照

71 年度版 - FFT-S 工法 1. 工法概要 FFT-S 工法は, 損傷や腐食した既設管きょ内部に FRP パイプを構築する非開削更生工法である 更生材 ( 樹脂含浸ガラスライナー ) は, 耐酸ガラス繊維等をサンドイッチ構造に貼り合わせた材料に, 熱硬化性の樹脂を含浸させたものである 施工は, まず, 更生材の保護と牽引力の低減を目的としたスリップシートを既設管きょ内に引き込む 次に, 更生材を引き込み空気圧で拡張させた後, 蒸気と空気を混合させた熱風を供給しながら硬化させ,FRP パイプを構築する 更生材には次の 2 種類がある 両タイプともに, 必要強度に応じて厚さを変えることができる 1 主に自立管用の高い強度を有し, 既設管への追従性がある G タイプ 2 主に防食や止水用の適度な強度を有する L タイプ 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 管径 φ150mm~φ800mm 施工延長 段差 30mm 以下 曲がり 継手隙間 浸入水 滞留水 建設技術審査証明 φ150~φ m φ500~φ700 90m φ800 50m 10 以下 110mm 以下 2L/ 分,0.05MPa までの浸入水は事前処理不要だが, 原則止水が望ましい 100mm 以下 初取得年度 1998 年 3 月最終変更年度 2017 年 3 月 φ230,φ380,φ530 等も可 中間マンホールを含む連続区間の施工が可能 基準達成型 B タイプ ( 現場硬化管, 自立管構造 ) 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名 称 FFT-S 工法樹脂含浸ガラスライナー 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 有機繊維 : ポリエステル不織布樹脂含浸用基材材料構成ガラス繊維 : 耐酸性ガラスマット 内面コーティンク フイルム ポリアミド, ポリエチレン複合 ( 硬化後除去 ) 外面保護フイルム ポリアミド, ポリエチレン複合

72 年度版 - 基本物性 項目 G タイプ L タイプ備考 短期曲げ強度 140 N/mm 2 * 60 N/mm 2 * JIS K7171 短期曲げ弾性係数 7,000 N/mm 2 * 4,000 N/mm 2 * JIS K7171 長期曲げ強度 66 N/mm 2 47 N/mm 2 JIS K7039 長期曲げ弾性係数 5,170 N/mm 2 2,540 N/mm 2 JIS K7035 短期引張強度 80 N/mm 2 * 40 N/mm 2 * JIS K7161 短期引張弾性係数 6,000 N/mm 2 * 4,000 N/mm 2 * JIS K7161 短期圧縮強度 60 N/mm 2 * 40 N/mm 2 * JIS K7181 短期圧縮弾性係数 4,000 N/mm 2 2 2,000 N/mm 2 * JIS K7181 耐薬品性 合格 合格 JSWAS K-2 合格 - 浸漬後曲げ試験 耐摩耗性塩ビと同等以上塩ビと同等以上 JIS A1452 耐ストレインコローシ ョン性合格合格 JIS K7034 水密性 ( 内外水圧 ) 成形後収縮性 既設管への追従性 0.1MPa 0.1MPa JSWAS K-2 成形後 4 時間以内に収縮がなく安定 1.5% の引張り 1 の屈曲 成形後 4 時間以内に収縮がなく安定 - 軸方向と周方向の長さを計測確認 協会法 備考 *: 短期保証値 ( 更生管または平板 ) 4. 施工前現場実測 各工法とも共通 (P- 参照 ) 5. 施工前管きょ内調査 各工法とも共通 (P- 参照 ) 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工 実施内容及び留意点 1 高圧洗浄水, または管内ロボットを用い,TV カメラで監視しながらモルタル, 取付管突き出し, 木根等を除去する 2 浸入水の仮止水 (0.05Mpa や 2l/ 分以上が想定される場合 ) 更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 3 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工冶具等が設置できない場合は, 除去して施工冶具等が正しく設置できるように努める

73 年度版 - 7. 施工前管きょ内洗浄工 各工法とも共通 (P- 参照 ) 8. 更生材の挿入工 引込工 管きょ内にロープ等を通線し, スリップシートの引き込みを行う 次に, 管きょ内にワイヤロープ等を通線し, 更生材の引き込みを行う 更生材の引き込みは適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する なお, 中間マンホールがある場合は, 保護ジャケットを通過時に被せる 引込作業 実施内容及び留意点 管径毎の標準的な更生材引込速度 φ150mm~φ300mm 3m/ 分程度最大 5m/ 分 φ350mm~φ550mm 2m/ 分程度最大 5m/ 分 φ600mm~φ800mm 1m/ 分程度最大 5m/ 分 1 引き込み速度引き込みは適正速度以内で行い, 引込速度をデータシートに記入する 2 更生材のネジレ防止更生材のネジレ防止にスイベルジョイント ( より戻し ) 等を用いる 3スリップシートの設置更生材引き込みに先立って, 傷防止と引込力軽減のため, 既設管内にスリップシートを設置する 状況により, ライナーと同時に引き込むこともできる 4 更生材の傷付け防止策マンホール口環, 管口に更生材保護のための養生を施す 更生材端部養生は, 更生材が痛まないように保護ジャッケット等を被せる また, 更生材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 9. 硬化工 引込終了後, 更生材端部を施工冶具 ( プラグ ) に固定し, 空気圧で拡径を行う 拡径は更生材厚が均一になるよう, また, 更生材に負荷がかからぬように配慮し, 段階的な昇圧を行う 更生材の硬化管理は, 硬化時更生材内圧力管理, 硬化温度管理, 硬化時間管理, 冷却養生時間管理等を行う プラグ装着 実施内容及び留意点 更生材に施工治具 ( プラグ ) を装着する際に, 更生材内面にあるインナーフォイルを傷付けないよう注意をする 拡径および硬化圧力管理 実施内容及び留意点 管径毎の拡径標準圧力 φ150mm~φ230mm 0.060MPa φ250mm~φ500mm 0.045~0.055MPa φ520mm~φ800mm 0.030~0.040MPa 但し, 既設管の状況によりフィット圧力が異なるため, 上記の圧力はあくまで標準的な目安であり, 既設管の状況に応じて増, 減の調整を行う 1 拡径速度は,0.01MPa/ 分以下で管径毎の標準圧力まで, 昇圧する

74 年度版 - 2 拡径時に更生材に異常が無いことを目視にて確認する 3 急激な圧力上昇, 圧力減衰がないよう充分に注意し, 硬化中は標準圧力を維持する 計測した圧力, 昇圧時間を硬化管理チャートに連続的に記録する 硬化温度管理 実施内容及び留意点 標準的な硬化時間と温度 1 昇温蒸気流入側の温度を上げ,70~95 とする 蒸気流出側温度が 70 に到達するまで待つ 2 前硬化 後硬化蒸気流出側温度が 70 に達した後, 前硬化時間を計測する 前硬化時間が経過した後, 蒸気流入側温度をさらに上げ 105~125 とし, 後硬化を行なう 後硬化も時間の計測は蒸気流出側温度が 105 に達した後とする 蒸気流出側の上限はない 既設管界面の更生材温度が, 前硬化 後硬化の間に一度でも 50 を上回ることを確認する 3 硬化時間 ( 浸入水が無い場合 ) 前硬化 後硬化時間は, 更生材の呼び厚により, 次の時間を標準とする 4mm 前硬化時間 ;60 分, 後硬化 ; 60 分 6mm 前硬化時間 ;60 分, 後硬化 ; 90 分 8mm 以上 前硬化時間 ;60 分, 後硬化 ;120 分 4 温度 圧力の計測位置温度 圧力の計測位置は, 蒸気流入流出側の 2 箇所とし, 温度についてはさらに蒸気流出側の既設管界面の更生材温度も必要に応じて, 計測する 5 冷却硬化完了後, 蒸気の供給を止め, 圧縮空気を連続的に送ることにより冷却を行なう 冷却時間は,15 分以上, または流出側 60 以下到達まで行う 6 温度圧力の記録硬化開始から冷却完了まで温度と圧力を連続的にモニタリングし, チャート紙に記録する 詳細については, メーカーの仕様を確認する 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う テストピースは施工に用いた更生材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストヒ ース採取 実施内容及び留意点 1 平板テストピース用材料を下図 ( 参考図 ) の治具にセットする 2 施工と同一条件とするため, 施工時の蒸気流出側経路末端に設置する ボルト ナット 11. 出来形管理 各工法共通 (P- 参照 ) 蒸気 テストピース用材料 ボルト ナット スペーサー

75 年度版 - オールライナー工法 1. 工法概要 オールライナー工法は, 工場で含浸された更生材 ( 不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたもの ) を既設人孔より本管内に引き入れた後, 更生材に水圧または空気圧をかけ拡張し, 温水または蒸気を循環させ樹脂を硬化形成させることによって, 既設管きょ内に新しい下水道管きょを形成する工法である 更生材は, 主要含浸樹脂に不飽和ポリエステル樹脂を使用した 標準ライナー と, 施工現場における臭気対策のため主要含浸樹脂に低スチレンビニルエステル樹脂を使用した 低スチレンライナー とがある 2. 適用範囲 適用範囲 項 目 標準ライナー 低スチレンライナー 管 種 鉄筋コンクリート管, 陶管 備 考 管径呼び径 150mm ~ 1,500mm 規格外管径も対応可 浸入水 滞留水 水圧 0.07MPa, 流量 3.8l/min 以下の浸入水 ( 温水硬化 ) 水圧 0.05MPa, 流量 2.0l/min 以下の浸入水 ( 蒸気硬化 ) 100mm 以下の部分的滞留水 屈曲屈曲角 10 以下の継手部 段差段差 30mm 以下の継手部 隙間隙間 100mm 以下の継手部 建設技術審査証明 取得年度 1995 年 3 月更新年度 2014 年 3 月 水圧 0.05MPa, 流量 2.0l/min 以下の浸入水 ( 温水硬化 ) 水圧 0.05MPa, 流量 2.0l/min 以下の浸入水 ( 蒸気硬化 ) 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する

76 年度版 - 3. 使用材料の物性 名称オールライナー 材料構成 項目標準ライナー低スチレンライナー備考 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 ノンスチレンビニルエステル樹脂 低スチレンビニルエステル樹脂ノンスチレンビニルエステル樹脂 樹脂含浸用基材ポリエステルフェルトポリエステルフェルト 内面フィルム不透過性フィルム不透過性フィルム硬化後一体化 外面フィルム不透過性フィルム不透過性フィルム硬化後一体化 基本物性 項目性能備考 短期曲げ強度 40N/mm 2-1 JIS K 7171 短期曲げ弾性係数 3,500N/mm 2-1 JIS K 7171 長期曲げ弾性係数 2,700N/mm 2 JIS K 7116 耐薬品性合格 (JSWAS K-2) 合格 (JSWAS K-16) 耐摩耗性新管と同等以上 JIS K 7204 水密性合格 JSWAS K-2 耐劣化性合格 JIS K 7116 に準拠 成形後収縮性 成形後 2.5 時間以内に収縮が収まり安定する 軸方向長と周方向長を計測確認 短期引張強度 20N/mm 2-2 JIS K 7161 短期引張弾性係数 3,500N/mm 2-2 JIS K 7161 短期圧縮強度 90N/mm 2-2 JIS K 7181 短期圧縮弾性係数 3,500N/mm 2-2 JIS K : 試験片が平板の場合の短期保証値 -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震計算に用いる )

77 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去 TV カメラ等で確認しながら, 高圧洗浄によりモルタル等を完全に除去する 2 取付管突出や木根等の除去取付管突出や木根等は,TV カメラ等で確認しながら管内ロボットを用いて除去する ( 既設管呼び径 800mm 未満 ) 3 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入や部分補修等による止水方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 管きょ内に人が入っての事前処理作業 ( 既設管呼び径 800mm 以上 ) 管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業を行う場合は, 必ず強制換気などの安全対策を行うとともに, 流下する下水の水量, 流速等に十分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水を用いるものを使用するようにする 5 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物があり施工器具等が設置できない場合は, 障害物を除去して施工器具等が正しく設置できるようにする 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照

78 年度版 - 8. 更生材料の挿入工 引込工 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し, 電動ウインチを使用して更生材の引き込みを行う 引き込みは適正な速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材を傷付けないように十分留意する 引込工実施内容および留意点 1 引込速度更生材の引き込みは最大引込速度以下で行い, 引込速度をデータシートに記入する 最大引込速度 :4m/min 2 更生材のねじれ防止管きょ内で更生材がねじれないよう, スイベル等を使用して対策を施す 3 引込荷重の軽減大口径 長尺ホースなど重量のあるものについては, スリップシートや潤滑剤等を用いて引込荷重を軽減する また, 管きょ内に水を張ることで摩擦抵抗を減らすとともに, 浮力を利用して引き込む方法もある 4 更生材の傷付け防止マンホール口環や管口等で更生材に傷が付きそうな場合は, 保護のための養生を施す 9. 硬化工 引込終了後, 更生材端部に拡径治具を取り付け, 水圧 ( 温水硬化 ) または空気圧 ( 蒸気硬化 ) にて更生材を拡径する 拡径後, ボイラーを使用して温水または蒸気を加熱循環し, 更生材を硬化させる 硬化作業中は, 更生材の管内圧力および硬化温度, 硬化時間, 冷却養生時間等を管理する 拡径工実施内容および留意点 1 拡径方法 ⅰ) 圧力を管理圧力下限に設定する ⅱ) 既設管に更生材がフィットするまで, ゆっくりと段階的に昇圧する ただし, 管理圧力上限より圧力を上げないこと なお, この時の熱媒体の送り温度は温水 40, 蒸気 60 未満とする ⅲ) 更生材のフィット状態を確認したら, その圧力を施工管理圧力として硬化工修了まで維持する 2 標準拡径圧力 φ150mm~φ700mm 管理圧力下限 0.027MPa~0.116MPa 管理圧力上限 0.044MPa~0.183MPa φ800mm~φ1,500mm 管理圧力下限 0.019MPa~0.055MPa 管理圧力上限 0.031MPa~0.080MPa 管理値は, 更生材の呼び径や呼び厚さにより異なるため, メーカーに確認すること 3 圧力測定および記録圧力ゲージにて管内圧力を測定し, データシートに記録する ( 温水硬化 ) 圧力センサーにて管内圧力を測定し, 硬化工修了までチャート紙に記録する ( 蒸気硬化 ) 4 更生材のバースト防止拡径圧力によって更生材がバーストしないように, 更生材の余長部や中間人孔がある区間で

79 温度 ( ) 年度版 - はプロテクトホースを被せて保護する また, 拡径中に急激な圧力上昇, 圧力減衰がないよう十分に注意する 硬化工実施内容および留意点 1 硬化方法 ( 温水硬化 ) ⅰ) 温水の送り温度を 70 まで徐々に昇温し,70 ±5 で 30 分間保持する ⅱ) 昇温を再開し, 戻り温度が 80 に達したら, 規定の養生時間 80 を維持する ⅲ) 外部の冷水を加え, 戻り温度が 40 未満になるまで冷却する 温度 ( ) 加熱時間戻り 80 まで 40~60 分 養生時間戻り 分 ~180 分 ( 図 -4 参照 ) 冷却時間 30 分 ~60 分 送り 70±5 養生 30 分 注 1 注 2 この図は参考図であり 実施工においては現場条件により異なる 加熱時間は ライナーの初期温度 気温 循環水温度 およびボイラー車台数により 変化する 冷却時間も同様 時間 ( 分 ) 図 -1 標準加熱サイクル ( 温水硬化 ) 2 硬化方法 ( 蒸気硬化 ) ⅰ) 蒸気の送り温度を 70 まで徐々に昇温し,70 ±5 で 20 分間保持する ⅱ) 蒸気の送り温度を 80 までさらに昇温し,80 ±5 で 20 分間保持する ⅲ) 昇温を再開し, 戻り温度が 80 に達したら,80 以上で規定時間養生する ただし, 更生材の過熱を防止するため, 硬化発熱の収束または養生工移行後 40 分が経過するまでは, 送り温度を 100 以上に上げたり, 空気流量を下げたりしないこと 更生材の硬化発熱収束後は, 蒸気のみの供給に切り換え, 出来る限り温度を高くすることにより, 浸入水, たるみ等による硬化不良の対策となる ⅳ) 蒸気を止め圧縮空気のみを送り, 戻り温度が 50 未満になるまで冷却する 加熱時間 戻り 80 まで 40~60 分 養生時間戻り 80 以上 60 分 ~180 分 ( 図 -4 参照 ) 冷却時間 15 分 ~30 分 送り 分保持 送り 分保持 注 1 この図は参考図であり 実施工においては現場条件により異なる 注 2 加熱時間は ライナーの初期温度 ライナー径と長さ 気温等により 変化する 冷却時間も同様 図 -2 標準加熱サイクル ( 蒸気硬化 ) 時間 ( 分 )

80 年度版 - 3 標準養生時間 4.0mm 以下 60 分, 以降 1mm 増すごとに 20 分長くし,10.0mm 以上は 180 分で一定とする 既設管に浸入水やたるみがない場合の標準養生時間を図 -3 に示す 200 標準養生時間 養生時間 [min] ライナー厚さ [mm] 図 -3 標準養生時間 4 温度測定および記録加熱開始から冷却完了まで温度と時間を連続的に測定し, チャート紙に記録する 標準測定箇所温水または蒸気の送り温度 ( 必須 ) 温水または蒸気の戻り温度 ( 必須 ) 発進側管口底部 ( 必須 ) その他硬化条件が厳しいと考えられる箇所 ( 任意 ) 5 エア抜き ドレン抜き更生管を均一に加熱するために, 管内のエア抜きを行う ( 温水硬化 ) 下流側やたるみ箇所の温度低下を防ぐために, ドレン排出チューブを挿入し, ドレン抜きを行う ( 蒸気硬化 )

81 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースを採取する テストピースは施工に用いた更生材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 1 硬化方法 ⅰ) 未硬化材料をテストピース採取用治具に入れ, 固定する ⅱ) 採取用治具を発進側治具と戻りバルブの途中に接続し, 施工スパンと同条件で加熱硬化させる 図 -4 テストピース採取用治具取付け平面図 図 -5 テストピース採取用治具 11. 出来形管理 共通項目参照

82 年度版 - オールライナー Z 工法 1. 工法概要 オールライナー Z 工法は, 工場で含浸された更生材 ( ガラス繊維および不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたもの ) を既設人孔より本管内に引き入れた後, 更生材に水圧または空気圧をかけ拡張し, 温水または蒸気を循環させ樹脂を硬化形成させることによって, 既設管きょ内に新しい下水道管きょを形成する工法である 更生材は, ガラス繊維を配置することで強度を向上させており, また耐酸性ガラス繊維の使用により, 酸性雰囲気下での耐久性を向上させている 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管 管径呼び径 200mm ~ 1,000mm 規格外管径も対応可 浸入水 滞留水 水圧 0.07MPa, 流量 3.8l/min 以下の浸入水 ( 温水硬化 ) 水圧 0.05MPa, 流量 2.0l/min 以下の浸入水 ( 蒸気硬化 ) 100mm 以下の部分的滞留水 屈曲屈曲角 10 以下の継手部 段差段差 30mm 以下の継手部 隙間隙間 50mm 以下の継手部 建設技術審査証明 取得年度 2000 年 3 月更新年度 2016 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については, 工法協会, メーカーの仕様を確認する

83 年度版 - 3. 使用材料の物性 名称オールライナー Z 材料構成 項目材質備考 硬化性樹脂 樹脂含浸用基材 不飽和ポリエステル樹脂ノンスチレンビニルエステル樹脂 ポリエステルフェルト耐酸性ガラス繊維 内面フィルム不透過性フィルム硬化後一体化 外面フィルム不透過性フィルム硬化後一体化 基本物性 項目性能備考 短期曲げ強度 100N/mm 2-1 (90N/mm 2-3 ) JIS K 7171 短期曲げ弾性係数 6,000N/mm 2-1 (5,400N/mm 2-3 ) JIS K 7171 長期曲げ強度 40N/mm 2 JIS K 7039 長期曲げ弾性係数 4,500N/mm 2 JIS K 7035 耐薬品性合格 JSWAS K-2 耐摩耗性新管と同等以上 JIS K 7204 水密性合格 JSWAS K-2 耐ストレインコロージョン性 成形後収縮性 合格 JIS K 7034 成形後 2.5 時間以内に収縮が収まり安定する 軸方向長と周方向長を計測確認 短期引張強度 45N/mm 2-2 (40N/mm 2-3 ) JIS K 7161 短期引張弾性係数 5,000N/mm 2-2 (4,500N/mm 2-3 ) JIS K 7161 短期圧縮強度 90N/mm 2-2 (72N/mm 2-3 ) JIS K 7181 短期圧縮弾性係数 5,000N/mm 2-2 (4,000N/mm 2-3 ) JIS K 7181 既設管への追従性 地盤変位に伴う既設管への追従性を有する -1: 試験片が平板の場合の短期保証値 -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震計算に用いる ) -3: 更生管のサンプル試験による強度等 ( 管体試験片の場合の短期保証値 )

84 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去 TV カメラ等で確認しながら, 高圧洗浄によりモルタル等を完全に除去する 2 取付管突出や木根等の除去取付管突出や木根等は,TV カメラ等で確認しながら管内ロボットを用いて除去する ( 既設管呼び径 800mm 未満 ) 3 多量の浸入水の仮止水更生材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入や部分補修等による止水方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 管きょ内に人が入っての事前処理作業 ( 既設管呼び径 800mm 以上 ) 管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業を行う場合は, 必ず強制換気などの安全対策を行うとともに, 流下する下水の水量, 流速等に十分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水を用いるものを使用するようにする 5 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物があり施工器具等が設置できない場合は, 障害物を除去して施工器具等が正しく設置できるようにする 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照

85 年度版 - 8. 更生材料の挿入工 引込工 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し, 電動ウインチを使用して更生材の引き込みを行う 引き込みは適正な速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材を傷付けないように十分留意する 引込工実施内容および留意点 1 引込速度更生材の引き込みは最大引込速度以下で行い, 引込速度をデータシートに記入する 最大引込速度 :4m/min 2 更生材のねじれ防止管きょ内で更生材がねじれないよう, スイベル等を使用して対策を施す 3 引込荷重の軽減大口径 長尺ホースなど重量のあるものについては, スリップシートや潤滑剤等を用いて引込荷重を軽減する また, 管きょ内に水を張ることで摩擦抵抗を減らすとともに, 浮力を利用して引き込む方法もある 4 更生材の傷付け防止マンホール口環や管口等で更生材に傷が付きそうな場合は, 保護のための養生を施す 9. 硬化工 引込終了後, 更生材端部に拡径治具を取り付け, 水圧 ( 温水硬化 ) または空気圧 ( 蒸気硬化 ) にて更生材を拡径する 拡径後, ボイラーを使用して温水または蒸気を加熱循環し, 更生材を硬化させる 硬化作業中は, 更生材の管内圧力および硬化温度, 硬化時間, 冷却養生時間等を管理する 拡径工実施内容および留意点 1 拡径方法 ⅰ) 圧力を管理圧力下限に設定する ⅱ) 管理圧力上限 (40/60 未満 ) までゆっくりと段階的に昇圧し, 既設管に更生材がフィットしたことを確認する なお, この時の熱媒体の送り温度は温水 40, 蒸気 60 未満とする ⅲ) フィット状態を維持したまま管理圧力上限 (40/60 以上 ) 以下に圧力を下げる 但し, 管理圧力下限を下回らないようにする ⅳ) 圧力調整が完了したら, その圧力を施工管理圧力として硬化工修了まで維持する 温水硬化の場合 40, 蒸気硬化の場合 60 2 標準拡径圧力 φ200mm~φ800mm 管理圧力下限 0.049MPa~0.089MPa 管理圧力上限 (40/60 未満 ) 0.070MPa~0.126MPa 管理圧力上限 (40/60 以上 ) 0.063MPa~0.115MPa 管理値は, 更生材の呼び径や呼び厚さにより異なるため, メーカーに確認すること 3 圧力測定および記録圧力ゲージにて管内圧力を測定し, データシートに記録する ( 温水硬化 ) 圧力センサーにて管内圧力を測定し, 硬化工修了までチャート紙に記録する ( 蒸気硬化 )

86 温度 ( ) 年度版 - 4 更生材のバースト防止拡径圧力によって更生材がバーストしないように, 更生材の余長部や中間人孔がある区間ではプロテクトホースを被せて保護する また, 拡径中に急激な圧力上昇, 圧力減衰がないよう十分に注意する 硬化工実施内容および留意点 1 硬化方法 ( 温水硬化 ) ⅰ) 温水の送り温度を 70 まで徐々に昇温し,70 ±5 で 30 分間保持する ⅱ) 昇温を再開し, 戻り温度が 80 に達したら, 規定の養生時間 80 を維持する ⅲ) 外部の冷水を加え, 戻り温度が 40 未満になるまで冷却する 温度 ( ) 加熱時間戻り 80 まで 40~60 分 養生時間戻り 分 ~180 分 ( 図 -4 参照 ) 冷却時間 30 分 ~60 分 送り 70±5 養生 30 分 注 1 注 2 この図は参考図であり 実施工においては現場条件により異なる 加熱時間は ライナーの初期温度 気温 循環水温度 およびボイラー車台数により 変化する 冷却時間も同様 時間 ( 分 ) 図 -1 標準加熱サイクル ( 温水硬化 ) 2 硬化方法 ( 蒸気硬化 ) ⅰ) 蒸気の送り温度を 70 まで徐々に昇温し,70 ±5 で 20 分間保持する ⅱ) 蒸気の送り温度を 80 までさらに昇温し,80 ±5 で 20 分間保持する ⅲ) 昇温を再開し, 戻り温度が 80 に達したら,80 以上で規定時間養生する ただし, 更生材の過熱を防止するため, 硬化発熱の収束または養生工移行後 40 分が経過するまでは, 送り温度を 100 以上に上げたり, 空気流量を下げたりしないこと 更生材の硬化発熱収束後は, 蒸気のみの供給に切り換え, 出来る限り温度を高くすることにより, 浸入水, たるみ等による硬化不良の対策となる ⅳ) 蒸気を止め圧縮空気のみを送り, 戻り温度が 50 未満になるまで冷却する 加熱時間 戻り 80 まで 40~60 分 養生時間戻り 80 以上 60 分 ~180 分 ( 図 -4 参照 ) 冷却時間 15 分 ~30 分 送り 分保持 送り 分保持 注 1 この図は参考図であり 実施工においては現場条件により異なる 注 2 加熱時間は ライナーの初期温度 ライナー径と長さ 気温等により 変化する 冷却時間も同様 図 -2 標準加熱サイクル ( 蒸気硬化 ) 時間 ( 分 )

87 年度版 - 3 標準養生時間 4.0mm 以下 60 分, 以降 1mm 増すごとに 20 分長くし,10.0mm 以上は 180 分で一定とする 既設管に浸入水やたるみがない場合の標準養生時間を図 -3 に示す 200 標準養生時間 養生時間 [min] ライナー厚さ [mm] 図 -3 標準養生時間 4 温度測定および記録加熱開始から冷却完了まで温度と時間を連続的に測定し, チャート紙に記録する 標準測定箇所温水または蒸気の送り温度 ( 必須 ) 温水または蒸気の戻り温度 ( 必須 ) 発進側管口底部 ( 必須 ) その他硬化条件が厳しいと考えられる箇所 ( 任意 ) 5 エア抜き ドレン抜き更生管を均一に加熱するために, 管内のエア抜きを行う ( 温水硬化 ) 下流側やたるみ箇所の温度低下を防ぐために, ドレン排出チューブを挿入し, ドレン抜きを行う ( 蒸気硬化 )

88 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースを採取する テストピースは施工に用いた更生材と同一ロットの材料とする 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 1 硬化方法 ⅰ) 未硬化材料をテストピース採取用治具に入れ, 固定する ⅱ) 採取用治具を発進側治具と戻りバルブの途中に接続し, 施工スパンと同条件で加熱硬化させる 図 -4 テストピース採取用治具取付け平面図 図 -5 テストピース採取用治具 11. 出来形管理 共通項目参照

89 年度版 - パルテム SZ 工法 1. 工法概要パルテム SZ 工法は, 現場硬化型の下水道管更生工法である パルテム SZ 工法で更生材料として使用する SZ ライナーは主に, 耐下水環境用部材であるベースホースと, 強度部材である熱硬化性樹脂シートで構成される SZ ライナーの最内層に位置するベースホースは, 継ぎ目なく円筒状に製織された織布を基材とした補強体である ベースホースの内面には熱可塑性樹脂を被覆しており, 耐薬品性, 耐摩耗性, 水密性, 地盤追従性に優れる 施工ではベースホース内に圧縮空気と蒸気を注入して拡張し,SZ ライナーを既設管に密着させる 蒸気による加熱で熱硬化性樹脂シートが硬化した SZ ライナーを,SZ パイプと呼ぶ SZ パイプにより老朽管を新管同等に甦らせることができる パルテム SZ 工法は 2016 年度末までに,512km の施工実績がある 2. 適用範囲 項 目 適用範囲 備 考 管 種 鉄筋コンクリート管, コンクリート管, 陶管, 鋼管, 鋳鉄管 管 径 φ150 mm~φ800 mm 10 mm 毎に施工検討可 段 差 30 mm 以下 曲がり 10 以下 滞留水 50 mm 以下の部分滞留水 継手隙間 50 mm 以下 浸入水 2 L/min,0.05 MPa までの浸入水は事前処理不要 建設技術審査証明 取得年度 1994 年 3 月変更年度 2017 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データなどについては, 工法協会, メーカーの仕様を 確認する

90 年度版 - 3. 使用材料の物性 名 称 SZ パイプ材料構成 項 目 材 質 備 考 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 樹脂含浸用基材 耐酸ガラス繊維, ポリエステル製円筒織物, ポリエステル製平織物 内面フィルム 熱可塑性エラストマー 外面フィルム なし 基本物性 項 目 性 能 備 考 短期曲げ強さ 110 N/mm 2-1 JIS K 7171 短期曲げ弾性率 6,700 N/mm 2-1 JIS K 7171 長期曲げ強さ 50 N/mm 2 JIS K 7039 長期曲げ弾性率 4,800 N/mm 2 JIS K 7035 短期引張強さ 60 N/mm 2-2 JIS K 7161 短期引張弾性率 6,000 N/mm 2-2 JIS K 7161 短期圧縮強さ 110 N/mm 2-2 JIS K 7181 短期圧縮弾性率 6,000 N/mm 2-2 JIS K 7181 耐薬品性 合 格 JSWAS K-2 耐摩耗性 新管と同等以上 JIS K 7204 耐ストレインコロージョン性 合 格 JIS K 7034 水密性 合 格 JSWAS K-2 成形後収縮性 成形後 1.5 時間後に収縮がなく安定する 軸方向長と周方向長を計測確認 耐衝撃性 耐衝撃性を有する 耐衝撃性試験 既設管への追従性 地盤変位に伴う既設管への追従性を有する 地盤追従性試験 平板の浸漬後曲げ試験 ( 新たな耐薬品性試験 ) 合 格 浸漬後曲げ試験 -1: 試験片が平板の場合の短期保証値 -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震検討に用いる )

91 年度版 - 更生管のサンプル試験による物性 項 目 性 能 備 考 曲げ強さ 80 N/mm 2 JIS K 7171 を準用 曲げ弾性率 5,300 N/mm 2 JIS K 7171 を準用 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工 実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去 高圧洗浄によりモルタル等が完全に除去ができるよう,TV カメラ等で監視しながら作業 を行う 2 取付け管突出や木根等の除去 管内ロボットを用いて取付け管突出や木根等が除去できるよう,TV カメラ等で監視しな がら作業を行う 3 多量の浸入水の仮止水 更生材料に変形をもたらすような水頭圧の高い浸入水がある場合は, 仮止水を行う パッカー注入や部分補修等による止水方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 マンホール内の事前処理 マンホール内に障害物等があり端末金具等が設置できない場合は除去して, 端末金具等 が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照

92 年度版 - 8. 更生材料の挿入工 引込工 管きょ内にワイヤロープ等を通線し, 更生材料の引き込みを行う 引き込みは適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材料を傷付けないように充分留意する 引込工 実施内容および留意点 標準的な更生材引込速度 :2.0~6.4m/min 1 引込速度引き込みは適正な引込速度で行う 2 更生材料のねじれ防止更生材料のねじれ防止に接続ベルトを用いる 3 引込抵抗の軽減引込工程で更生材料に抵抗がかかると予想される場合は, 管内にアンダーシートを引き込んでおく 4 更生材料の傷付け防止策マンホール口環や管口で更生材料に傷や汚れが付きそうな場合は, 保護のための養生を施す

93 年度版 - 9. 硬化工引込終了後, 更生材料端部に端末金具を取り付ける 硬化工では, 端末金具から更生材料内に圧縮空気と蒸気を注入して拡張 加熱し, 既設管に密着させ硬化させる また, 硬化工時の更生材料の管内圧力, 管内温度, 管底温度, 加熱時間および冷却養生時間等を管理する 管底温度は, 更生材料の管底に挿入した温度センサーにより測定する 拡張工 実施内容および留意点 拡張方法 160~65 の蒸気で, 管内圧力が 0.01MPa になるまで更生材料を拡張する 260~65 の蒸気で, 管内圧力を 1 分毎に 0.01MPa ずつ昇圧する 3 指定された保持圧力に達したら, 硬化工終了まで圧力を保持する 拡張工時の留意点 1 急激な圧力上昇, 圧力減衰がないよう充分に注意する 2 更生材料の管内圧力, 管内温度, 管底温度, 加熱時間をチャート紙に記録する 硬化工( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 硬化方法 1 予備加熱として 90~95 の蒸気を供給し,20 分間養生する 2 供給する蒸気温度を 5 分毎に 5 ずつ,140 を上限として, 可能な限り昇温する 3 下表に示す通り, 管底温度が達した温度により, それぞれ一定時間加熱する 管底温度 加熱時間 70 以上 120 分以上 75 以上 90 分以上 80 以上 60 分以上 詳細については, メーカーの仕様を確認する 硬化工時の留意点 1 指定された保持圧力 ±0.02MPa の範囲を維持することを原則とする 2 管内温度は 140 を超えてはならない 3 硬化は更生材料厚みや管径に関係なく, 管底温度から判断する 冷却工 加熱終了後, 蒸気を圧縮空気に切り替えて, 管内温度が 70 以下になるまで管内を冷却する 冷却時の管内圧力は 0.01MPa~ 保持圧力とする

94 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースを採取する テストピースは施工に用いた更生材料と同一ロットの材料とする 性能試験用テストピース採取 ( 熱硬化 ) 実施内容および留意点 採取場所 施工に使用する更生材料と同一ロットから未硬化の平板状テストピースを採取 硬化方法 : 1 施工に用いる更生材料と同一ロットの未硬化平板を, 下図に示すテストピース採取用器具に挟む 2テストピース採取用器具を施工時の蒸気排出側で使用しているサイレンサー内に設置する 3 排出蒸気を使用することで, 施工条件と同条件で平板テストピースを硬化させる テストピース採取用器具 11. 出来形管理共通項目参照

95 年度版 - シームレスシステム工法 1. 工法概要 シームレスシステム工法は 光硬化方式により本管 取付管を一体的に更生する技術であり 本管更生のメインライナー形成工 取付管更生のラテラルライナー形成工および取付管の接合部更生のユナイトライナー形成工の 3 工程から成り立っている この内 本管更生工であるメインライナー形成工については 工法分類は形成工法に属し 形成方式は光硬化 材料特性は耐酸性特殊ガラス繊維を補強材とした FRP であり 強度と耐久性に優れたものとなっている 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管 種 鉄筋コンクリート管 陶管 鋼管 鋳鉄管 硬質塩化ビニル管 管径 200 mm ~ 800 mm 規格外管径も対応可 段差 20 mm 程度 曲がり 継手隙間 浸入水 建設技術審査証明 10 程度 50 mm 程度 2 l/min 0.05 MPa までの浸入水は 事前処理不要 取得年度 2002 年 2 月更新年度 2014 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データについては 工法協会 メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名 称 シームレスメインライナー 材 料 構 成 項 目 材 質 備考 硬化性樹脂 不飽和ポリエステル樹脂 樹脂含浸用基材 耐酸性特殊ガラス繊維 内面フィルム PE+PA 複合フィルム 硬化後除去 外面フィルム PE+PA 複合フィルム 一体化せず 基 本 物 性 項 目 性能メインライナー S メインライナー SⅡ メインライナー L 備考 短期曲げ強度 167 N/mm N/mm N/mm 2-1 JIS K 7171 短期曲げ弾性係数 7,355 N/mm 2-1 7,355 N/mm 2-1 7,600 N/mm 2-1 JIS K 7171 長期曲げ強度 60 N/mm 2 40 N/mm 2 70 N/mm 2 JIS K 7039

96 年度版 - 長期曲げ弾性係数 4,090 N/mm 2 4,090 N/mm 2 6,720 N/mm 2 JIS K 7035 耐薬品性合格合格合格 JAWAS K-2 耐摩耗性新管と同等程度新管と同等程度新管と同等程度 JIS K 1452 水密性合格合格合格 JAWAS K-2 耐ストレインコローシ ョン性合格合格合格 JIS K 7034 成形後収縮性 成形後 2 時間以内に収縮が収まり安定 成形後 2 時間以内に収縮が収まり安定 成形後 2 時間以内に収縮が収まり安定 軸方向長と周方向長を計測確認 短期引張強度 90 N/mm N/mm N/mm 2-2 JIS K 7161 短期引張弾性係数 7,355 N/mm 2-2 7,355 N/mm 2-2 5,500 N/mm 2-2 JIS K 7161 短期圧縮強度 100 N/mm N/mm N/mm 2-2 JIS K 7181 短期圧縮弾性係数 7,200 N/mm 2-2 7,200 N/mm 2-2 3,700 N/mm 2-2 JIS K : 試験片が平板の場合の短期保証値 -2: 試験片が平板で且つ管軸方向から採取した場合の短期保証値 ( 耐震計算に用いる ) 更生管のサンプル試験による物性 性 能 項 目 メインライナー S ( 管軸方向 ) JIS K7171 を準用 メインライナー SⅡ ( 管軸方向 ) JIS K7171 を準用 メインライナー L ( 管周方向 ) EN ISO 備考 曲げ強度 80 N/mm 2 80 N/mm N/mm 2 曲げ弾性係数 5,000 N/mm 2 5,000 N/mm 2 4,300 N/mm 2-3: 補強材 ( ガラス繊維 ) の異方性が顕著なメインライナー L は 管周方向から採取した試験片を用いて試験を行う 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去ができるよう TV カメラ等で監視しながら作業を行う

97 年度版 - 2 管内ロボットを用いて モルタル 取付管突出および木根等の除去を TV カメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水 (0.05MPa 以上の圧力が想定される場合 ) 更生材に変形をもたらすような水頭圧の高い浸入水がある場合は 仮止水を行う 方法については パッカー注入 部分補修等による止水等の方法を検討し 当該現場に最も適した方法で行う 4 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等があり 施工器具等が設置できない場合は 除去して施工器具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 更生材料の挿入工 引込工 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し 更生材料の引き込みを行う 引き込みは適正な引込速度で行い マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する 引き込み終了後 更生材料端部を施工器具に固定し 空気圧で拡径を行う 拡径は更生材料厚みが均一になるよう また 更生材料に負荷がかからぬように配慮し 段階的な昇圧を行う 引込作業実施内容および留意点 管径毎の標準的な更生材引込速度 φ200 mm ~ φ400 mm 未満 3 m/min 程度 φ400 mm 以上 ~ φ 800mm 2 m/min 程度 1 引き込み速度引き込みは適正速度以内で行い 引込速度をデータシートに記入する 2 更生材料のネジレ防止更生材料のネジレ防止にスイベルジョイントを用いる 3 潤滑剤の塗布更生材料もしくはスリップシートに潤滑剤を充分に塗布する 4 更生材料の傷付け防止策マンホール口環 管口に更生材料保護のための養生を施す 更生材料端部養生は 更生材料が傷まないように保護シート等を被せる また 更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 拡径作業実施内容および留意点 標準拡径方法

98 年度版 MPa ずつ 段階的に昇圧する 昇圧する毎にメインライナー S および SⅡ は 3 分間 メインライナー L は 5 分間圧力を保持することを標準とする 管径毎の標準拡径最終圧力および留意点 φ200 mm ~ φ300 mm MPa φ350 mm ~ φ450 mm MPa φ500 mm ~ φ600 mm MPa φ700 mm ~ φ800 mm MPa ただし 既設管の状況によりフィット圧力が異なるため 上記の最終圧力はあくまで標準的な目安であり 既設管の状況に応じて増 減の調整を行う 1 昇圧毎の圧力保持時間を守る 2 急激な圧力上昇 圧力減衰がないよう充分に注意する 3 計測した圧力 昇圧時間をデータシートに記入する 9. 硬化工 更生材料の硬化作業は 硬化時更生材料内圧力管理 硬化温度管理 硬化時間管理および冷却養生時間管理等を行う 硬化工 ( 光硬化 ) 実施内容および留意点 管径毎の標準硬化時圧力拡径工程終了時の最終拡径圧力を維持することを原則とする 管径毎の標準硬化速度硬化速度は 更生材厚さ 管径 硬化装置の能力等によって異なるため 現場条件に合わせてその都度施工計画書に明記された管理速度を前提とする 以下に UV ライトトレイン (1000WGa 球 6 連結 ) による硬化速度の一例を示す なお 硬化速度は浸入水の有無に関わらず一定とする UV ライト牽引速度の一例 管径 (mm) 厚さ (mm) 詳細については メーカーの仕様を確認する

99 年度版 - 1UV ライト入力電圧 周波数を確認し データシートに記入する 2 紫外線照射装置先端に取り付けられた TV カメラにて 硬化前の更生材料内面に異常がないことを確認する 3 圧縮空気排出マンホール側に防音 脱臭装置を設置する 4 脱臭装置より排出される空気内に含まれるスチレンガス濃度を測定する 5 硬化時の空気圧力を所定の圧力に保ち 硬化開始から終了まで連続的に測定し チャート紙に記録する 6 硬化時の管内温度 ( 更生材表面温度 雰囲気温度 ) を 硬化開始から終了まで施工スパン全延長に対して連続的に測定し チャート紙に記録する 温度計は UV ライトトレインに取り付け 更生材料内面表面温度 更生材料内面雰囲気温度を測定できるものとする 7 所定の硬化速度以内で硬化作業を行う 8 硬化中の管内状況を TV カメラで監視する 冷却養生管理 UV ライト消灯後 10 分程度 圧縮空気による冷却を行い データシート等に記録する 温度計取付け箇所の一例 光硬化工イメージ図 UV ライトトレイン 熱電対温度センサ (PT) TV カメラ 赤外線温度センサ (IR) 詳細については メーカーの仕様を確認する 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能試験用テストピース採取 ( 光硬化 ) 実施内容および留意点 (1) テストピース採取用器具で作成した平板からの採取採取場所施工に用いる更生材と同一ロットからテストピースを採取する 採取方法 1 施工に用いる更生材と同一ロットから作成した未硬化の供試体作成用生材を テストピース採取用器具のガラス板ではさみ 所定の厚さに調整する

100 年度版 - 2UV ライトをガラス板上に置き ライトと未硬化材料の距離を 実施工と同じ距離に調整する 3UV ライトを点灯し 走行照射に要する時間と同一時間 照射を行う 4 硬化終了後 硬化した平板を取り出し 平板をつつむフィルムをはがしてからノギスで厚さを確認する クランプ 更生材料 ガラス板 スペーサにて材料厚さに調整 ステンレス台 テストピース採取用器具 UV ライトトレイン ライトと生材の距離を実施工に合わせるテストピース作成状況概要図 5 メインライナー S および SⅡ は更生材の管軸方向 メインライナー L は円周方向から試験片を採取する 平板を作成する際に 短冊切断方向がわかるように明記する 6 試験片の加工を独自に行う場合には 試験時の載荷方向 ( 試験片の表裏 ) を間違えないように注意する 試験時の載荷方向は管体に形成した場合の外周から管中心への方向となる この試験時の載荷方向を間違えると 正しい試験結果が得られなくなる (2) 施工後管口からの採取採取場所マンホール管口から突出した更生管から採取する 採取方法 1 管口から突出する更生管は 直線部分を長く取れるよう 予めできるだけ長めに突出するよう調整する 2 アウターフィルムの内側に溜まったエアは 硬化前に確実に抜く 4 化の際には充分な光を照射して硬化する 5 試体採取方向 6

101 年度版 - 更生管サンプルからの供試体採取方向 材料名曲げ試験引張試験 圧縮試験耐薬品性試験 メインライナー S SⅡ 管軸方向 (JIS K7171:1994) 管軸方向方向なし メインライナー L 管周方向 (EN ISO :2002) 管軸方向方向なし 5 サンプルの採取は ライナーの未硬化部分を確実に切除して なるべく大きい切片で採取する 6 サンプルを採取した場所がわかるように マジック等で明記する 現場名 対象スパンの上流 下流 施工時の上部 下部 等 7 試験片の加工を独自に行う場合には 試験時の載荷方向 ( 試験片の表裏 ) を間違えないように注意する 試験時の載荷方向は管体に形成した場合の外周から管中心への方向となる この試験時の載荷方向を間違えると 正しい試験結果が得られなくなる 11. 出来形管理 共通項目参照

102 年度版 - 施工管理に関するマニュアル ( 形成工法熱形成タイプ ) 項目 実施内容については, 各工法別マニュアルに記載 1. 工法概要 2. 適用範囲 3. 使用材料の物性 4. 施工前現場実測 各工法とも, 以下の内容は共通とする 更生材料発注の前に, 当該現場の実態を把握するべく各種実測を行う 更生材料の誤発注を防ぐために, 既設管径, 管体延長等を実測するとともに, 現場施工時に問題となりそうな点について検討を行う 施工前現場実測実施内容および留意点 1 既設管径の実測 2 管体延長の実測地上でマンホールの芯々間を実測し, マンホール寸法分を除く 3 マンホールの形状寸法確認上, 下流マンホールの径, 深さ, インバート形状, 流入管管径, その他施工時に支障となりそうな要因が無いかどうかの確認 4 その他, 現場周辺の状況を確認し, 工事車両の配置等の検討を行う 5. 施工前管きょ内調査 各工法とも, 以下の内容は共通とする 施工前管きょ内調査実施内容および留意点 1 取付け管位置の計測管口から取付管芯までの距離を TV カメラの走行距離等により実測し, 本管への接続角度は TV カメラの直視画像により記録する 2 段差, 管ズレ, 屈曲等の確認施工適用範囲内である事を確認 管きょ内調査等の結果, 適用範囲外である場合は施工方法を検討する 適用範囲 建設技術審査証明の証明範囲 ( および最新仕様 ) による 3 事前処理工の検討事前処理を行う必要のある, モルタルの堆積, 取付け管の突出, 鉄筋の突出および多量の浸入水等の有無を確認し, それらが認められた場合は事前処理方法等の検討を行う

103 年度版 - 6. 事前処理工 7. 施工前管きょ内洗浄工 各工法とも, 以下の内容は共通とする 更生工の直前に管きょ内の洗浄を充分に行い, 出来形に悪影響を及ぼす可能性の有る土砂, 小石, 管壁破損片等を完全に除去する 洗浄後に TV カメラまたは目視にて, 管きょ内が充分に洗浄されているかどうかの確認を行い, 管きょ内に施工に支障を来たしそうな異物が残留している場合は, 再度管きょ内洗浄を行う 8. 更生材料の引き込み工 9. 加熱工 10. 拡径 冷却工 11. 性能確認試験用テストピース採取 12. 出来形管理 各工法とも, 以下の内容は共通とする 外観検査および出来形検査を行い, 管きょの機能を損なうような欠陥, 異常個所が無いことを確認する (1) 外観検査 1 TV カメラにより, 更生管内の外観確認を行って, ビデオテープ等に記録する 2 マンホール管口の仕上がり状況を確認し, 写真記録を撮る (2) 出来形検査 1 更生管厚さ計測上下流マンホール内管口を実測し, 記録する 測定箇所 箇所の平均管厚が呼び厚さ以上で, なおかつ上限は +20% 以内とし, 測定値の最小値は設計更生管厚以上とする ただし, 人孔内に管口を突き出させて仕上げる場合には管口の外径が既設管内径よりも大きくなり, 管厚が小さくなってしまうため, 施工前の既設管の内径と施工後の更生管の内径差により管厚を算出することにより, 管厚の測定値とする 1

104 年度版 - EX 工法 1. 工法概要 EX 工法は硬質塩化ビニル樹脂製のパイプを用いた更生工法であり, 工法分類は形成工法に属し, 形成方式は熱形成である 更生材は塩ビ管と同じく工場製品であり, 現場では加熱 加圧により拡径 形状変化させ, 既設管内面に密着させるだけで, 化学反応を必要とせず, 安定した施工品質を得ることができる また取付け管も同じ材料で更生することができる 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋳鉄管, 鋼管 管径 φ200 mm~φ400 mm φ230 も可 段差 25 mm 以下 曲がり 継手隙間 浸入水 滞留水 建設技術審査証明 10 以下 50 mm 以下 0.5 l/min,0.05 MPa までの管頂部からの浸入水は事前処理不要 50 mm 以下であれば施工可 取得年度 2004 年 3 月変更年度 2016 年 3 月 取付け管も同時取得 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカーの仕様を確認する 本資料に記載の内容は 自立管の本管施工に適用する 3. 使用材料の物性 名称 EX パイプ 材料構成 硬質塩化ビニル樹脂 基本物性 項目性能備考 短期曲げ強度 64 N/ mm 2 以上 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2,000 N/ mm 2 以上 JIS K7171 長期曲げ弾性係数 1,250 N/ mm 2 以上 JIS K7116 耐薬品性合格 JSWAS K-1 耐摩耗性 耐劣化性 下水道用硬質塩化ビニル管と同等以上 50 年後の曲げ強度の推計値が, 設計値 12.8 N/ mm 2 を上回ること JIS K7204 JIS K7115 に準じる

105 年度版 - 成形後収縮性 成形後,3 時間以内に収縮がなく安定すること 短期引張強度 42 N/mm 2 軸方向長と周方向長を計測確認 JIS K7161 (K7113) 短期引張弾性係数 2,000 N/mm 2 JIS K7161 短期圧縮強度 51 N/mm 2 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 1,500 N/mm 2 JIS K7181 短期保証値 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去ができるよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出および木根等の除去を TV カメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水更生材の加熱に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等が有り, 施工器具等が設置できない場合は, 除去して施工器具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照

106 年度版 - 8. 更生材料の引込工 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し, 更生材の引き込みを行う 更生材を予め加熱 ( 予備加熱 ) しておく場合は温度管理を行う 引き込みは適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する 引込作業 実施内容および留意点 引き込み時の更生材の温度 73 以上 ( 更生材表面温度 ) 更生材引込速度 5~20 m/min 1 引込速度引き込みは上記の適正速度で行い, 引込速度をデータシートに記入する 2 引き込み時更生材温度引き込み時は適正な加熱を継続的に行いながら引き込みを行う 3 更生材の傷付け防止策マンホール口に更生材保護のための養生を施す 管口ローラーはしっかりと固定し, 引き込み中に外れないように留意する また, 更生材の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 4 引き込み牽引力牽引力については特に規定しないが, ワイヤーロープの許容破断強度やウィンチの能力を超えないように注意する 9. 加熱工 更生材の加熱 ( 蒸気による加熱 ) は, 更生材内圧力管理, 更生材表面温度管理等を行う 加熱工実施内容および留意点 管径毎の標準加熱時圧力基本的にはゲージ圧 0.04MPa 以内とする ( ただし, パイプおよび蒸気ホース等の圧損で圧力がどうしてもかかってしまう場合, もしくは温度の上昇が遅い場合 ( 浸入水がある場合など ) には, 圧力を施工マニュアルに則って対処する ) 加熱時圧力計測測定位置 蒸気 エアーの排出側ホース内の圧力を測定 計測箇所数 1 箇所 標準加熱管理方法測定箇所全ての更生材表面温度が以下の値になるまで加熱を行う ( 管径によらない ) 73 以上加熱時温度計測測定位置 上下流両側マンホール内の更生材外面の温度を測定 計測箇所数 各 2 箇所以上 1 加熱時の更生材表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 2 更生材内の圧力を連続的に計測し, チャート紙に記録する

107 年度版 - 3 蒸気の排出に留意し, 必要に応じ消音対策, 防護策を講じる 4 更生材内のドレン水は管端栓に設けてあるドレン排水ホースからできる限り排出する 5EX 工法の場合, 化学反応は伴わないため, 出来形品質に時間 ( 加熱時間 ) は影響しない よって時間管理は行わず, あくまで温度と圧力の管理を行うものとする ただし, 最低加熱時間は 20 分とする 10. 拡径 冷却工 更生材の拡径 冷却 ( 蒸気による拡径, エアーによる冷却 ) は, 更生材内圧力管理, 更生材表面温度管理等を行う 拡径 冷却工実施内容および留意点 管径毎の標準拡径 冷却時圧力初期設定圧力は下表の値とする ただし, 拡径状況により増圧 減圧を行う 口径加熱時圧力拡径時圧力冷却時圧力 φ MPa 以内 0.06 MPa 未満 0.06 MPa 以上 EX パイプ φ MPa 以内 0.06 MPa 未満 0.06 MPa 以上 φ MPa 以内 0.06 MPa 未満 0.06 MPa 以上 φ MPa 以内 0.06 MPa 未満 0.06 MPa 以上 φ MPa 以内 0.06 MPa 未満 0.06 MPa 以上 初期設定圧力は浸入水が無い場合とする 拡径 冷却時圧力計測測定位置 蒸気 エアーの排出側ホース内の圧力を測定 計測箇所数 1 箇所 標準拡径 冷却管理方法更生材表面温度が下記の規定値になるまで拡径 冷却を行う ( 管径によらない ) 拡径時 73 以上, 冷却時 40 以下 ( 最低冷却時間は 30 分とする ) ただし, 外気温が上記の値より高い場合は外気温程度まで冷却を行う 拡径 冷却時温度計測測定位置 上下流両側マンホール内の更生材外面の温度を測定 計測箇所数 各 2 箇所以上 1 拡径 冷却時の更生材表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 2 更生材内の圧力を連続的に計測し, チャート紙に記録する 3 拡径状況は目視で随時確認し過剰な拡径が見られた場合は速やかに減圧する 4EX 工法の場合, 化学反応は伴わないため, 出来形品質に時間 ( 拡径 / 冷却時間 ) は影響しない よって基本的には時間管理は行わず, あくまで温度と圧力の管理を行うものとする 5 管口の本切断の際には, 施工後の伸縮を考慮し 人孔から 20~30 mm 程度突き出させて切断することを原則とする

108 年度版 - 加熱工程 拡径工程 冷却工程 更生材表面温度 ( ) 更生材内部圧力 更生材表面温度 0.06MPa 0.05 MPa 0.04 MPa 圧力 (MPa) 時間 時間経過と各行程の温度 圧力の関係 ( 例 ) ただし, 上記管理表は一例であり, これ以外の管理を行う場合がある 11. 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 採取場所施工完了したマンホール管口に突き出た部分の更生管からカットしてテストピースを採取する ただし, 試験片の大きさが確保できない等の場合には, 施工に用いる更生材と同一ロットからテストピースを採取する 採取方法 1 上記, 採取場所より下図のように試験片を採取する 2 JIS K7171 に規定する寸法に機械加工を行う 3 万一, 材料の曲率等により所定寸法が取れない場合は熱プレスを行い, 平板状に加工する マンホール管口部からの採取 同一ロットの更生材からの採取 12. 出来形管理 共通項目参照

109 年度版 - オメガライナー工法 1. 工法概要 オメガライナー工法は, 形状記憶性能を有する硬質塩化ビニル管を用いた更生工法であり, 工法分類は形成工法に属し, 形成方式は熱形成である 更生材料は塩ビ管と同じく工場製品であり, 現場では加熱により形状を円形に復元 拡径させるだけで, 化学反応を必要とせず, 安定した施工品質を得ることができる また取付け管も同じ材料で更生することができる 2. 適用範囲項 目 適用範囲 備 考 管 種 鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋼管 管 径 φ150 mm ~φ400 mm φ230,φ380 も可 段 差 25 mm 以内であれば施工可 曲がり 継手隙間 10 以下の屈曲角 50 mm 以下であれば施工可 浸入水 滞留水 建設技術審査証明 2lmin,0.05MPa までの浸入水は事前処理不要 50 mm 以内であれば施工可 取得年度 2002 年 2 月変更年度 2014 年 3 月 取付管も同時取得 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名称オメガライナー 材料構成 硬質塩化ビニル樹脂 基本物性 項目性能備考 短期曲げ強さ 50 N/mm 2 JIS K7171 短期曲げ弾性率 1,760 N/mm 2 JIS K7171 長期曲げ弾性率 1,270 N/mm 2 JIS K7116 短期引張強度 30 N/mm 2 JIS K7161 短期引張弾性係数 1,760 N/mm 2 JIS K7161 短期圧縮強度 40 N/mm 2 JIS K7181 短期圧縮弾性係数 1,600 N/mm 2 JIS K7181 耐劣化性 更生管は 50 年後の曲げ強度の推計値が設計値を上回る JIS K7115 耐薬品性合格 JSWAS K-1

110 年度版 - 耐摩耗性新管と同等以上 JIS K7204 水密性 成形後収縮性 形状記憶性 短期保証値 1 本管部 :0.1Mpa 以上の内外水圧 2 本管と取付管の接合部 : 0.05MPa 以上の内外水圧 ( サト ルタイプ 接合部後処理タイフ ) 0.1Mpa 以上の内外水圧 ( 後貼りサト ルタイフ ) 形成後 6 時間以内に収縮がなく安定する 加熱だけで 20 分以内に概略円形に復元する 水密性試験用の試験体で水圧を加え 3 分間圧力保持し漏水の有無を確認 成形後堆積収縮性を軸方向および内径方向の収縮を測定し確認 90 の温水中 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去ができるよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出および木根等の除去を TV カメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水更生材の加熱に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等があり, 施工器具等が設置できない場合は, 除去して施工器具等が正しく設置できるように努める

111 年度版 - 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 更生材料の引き込み工 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し, 更生材料の引き込みを行う 更生材料を予め加熱 ( 予備加熱 ) しておく場合は温度管理を行う 引き込みは適正な引込速度で行い, マンホール口環や管口等で更生材にダメージを与えないように充分留意する 引込作業実施内容および留意点 引き込み時の更生材料の温度 50 ~ 60 ( 材料表面温度 ) 管径毎の標準的な更生材引込速度 5m/min 以下 1 引込速度引き込みは上記の適正速度以内で行い, 引込速度をデータシートに記入する 2 引き込み時更生材温度予備加熱した場合, 温度の低下に留意し,45 以下にならないよう, 必要に応じ加熱を行いながら引き込みを行う 3 更生材料の傷付け防止策マンホール口に更生材料保護のための養生を施す 管口ローラーはしっかりと固定し, 引き込み中に外れないように留意する また, 更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 4 引込牽引力牽引力については特に規定しないが, ワイヤーロープの許容破断強度やウィンチの能力を超えないように注意する 9. 加熱工 更生材料の加熱 ( 蒸気による加熱 ) は, 加熱時更生材料内圧力管理, 管表面温度管理等を行う 加熱工実施内容および留意点 管径毎の標準加熱時圧力基本的には大気圧 ( ゲージ圧 0 MPa) とする ( ただし, パイプおよび蒸気ホース等の圧損で圧力がどうしてもかかってしまう場合, もしくは温度の上昇が遅い場合 ( 浸入水がある場合など ) には, 圧力を施工マニュアルに定める値以下とする ) 加熱時圧力計測測定位置 蒸気 エアーの出口側ホース内 計測箇所数 1 箇所以上 標準加熱管理方法測定箇所全ての更生材表面温度が以下の値になるまで加熱を行う ( 管径によらない ) 70 ~85

112 年度版 - 加熱時温度計測測定位置 上下流両側マンホール内の更生材外面 計測箇所数 上下流各 1 箇所以上 1 加熱時の管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 2 更生管内の圧力を連続的に計測し, チャート紙に記録する 3 蒸気の排出に留意し, 必要に応じ蒸気トリップや消音器, 防護策を講じる 4 更生管内のドレン水は管端栓に設けてあるドレン水バルブから管外へできる限り排出する 5 オメガライナー工法の場合, 化学反応は伴わないため, 出来形品質に時間 ( 加熱時間 ) は影響しない よって時間管理は行わず, あくまで温度と圧力の管理を行うものとする ただし, 最低加熱時間は 20 分とする 6 蒸気加熱での拡径は行わないものとし, マンホール管口付近で過剰な膨張 ( 既設管内径以上 ) が見られた場合は速やかに減圧する 10. 拡径 冷却工 更生材料の拡径 冷却 ( エアーによる拡径 冷却 ) は, 加熱時更生材料内圧力管理, 管表面温度管理等を行う 拡径 冷却工実施内容および留意点 管径毎の標準拡径 冷却時圧力初期設定圧力は下表の値とする ただし, 拡径状況により増圧 減圧を行う また, 以下の初期設定圧力は浸入水が無い場合とする また表面温度が 80 以上の場合は 80 の設定値を用いる 種類 / 管 エアー圧力 ( 出口側マンホール上 ) エアー切替時パイプ表面温度が 80 エアー切替時パイプ表面温度が 70 φ150 mm 0.07 MPa 0.10 MPa φ200 mm 0.07 MPa 0.10 MPa オメガライナー R(Ⅰ) ( 自立管タイフ ) オメガライナー R(Ⅱ) ( 二層構造管タイプ ) オメガライナー Ln ( ライニンク タイフ ) φ230 mm 0.08 MPa 0.11 MPa φ250 mm 0.09 MPa 0.12 MPa φ300 mm 0.10 MPa 0.14 MPa φ350 mm 0.13 MPa 0.17 MPa φ380 mm 0.14 MPa 0.19 MPa φ400 mm 0.15 MPa 0.20 MPa φ150 mm 0.03 MPa 0.04 MPa φ200 mm 0.04 MPa 0.05 MPa φ230 mm 0.04 MPa 0.06 MPa φ250 mm 0.05 MPa 0.06 MPa φ300 mm 0.06 MPa 0.08 MPa φ350 mm 0.06 MPa 0.09 MPa φ380 mm 0.07 MPa 0.10 MPa φ400 mm 0.08 MPa 0.10 MPa φ450 mm 0.09 MPa 0.12 MPa

113 パイプ表面温度 ( ) 圧力 (MPa) 年度版 - 拡径 冷却時圧力計測測定位置 蒸気 エアーの出口側ホース内 計測箇所数 1 箇所以上 標準拡径 冷却管理方法更生材表面温度が下記の値以下になるまで拡径 冷却を行う ( 管径によらない ) 30 以下ただし, 外気温が上記値より高い場合は外気温程度まで拡径 冷却を行う 拡径 冷却時温度計測測定位置 上下流両側マンホール内の更生材外面 計測箇所数 2 箇所以上 1 拡径 冷却時の管表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙に記録する 2 更生管内の圧力を連続的に計測し, チャート紙に記録する 3 拡径状況は目視で随時確認し, マンホール管口付近のオメガライナーの外径が既設管内径の 110~120% 程度になるように増圧 減圧を行う なお, 過剰な膨張が見られた場合は速やかに減圧する 4 オメガライナー工法の場合, 化学反応は伴わないため, 出来形品質に時間 ( 拡径 / 冷却時間 ) は影響しない よって時間管理は行わず, あくまで温度と圧力の管理を行うものとする 5 管口を仕上げる際には, 施工後の温度変化による伸縮を防ぐために人孔から 30 mm 程度突き出させて仕上げることを原則とする 加熱工 拡径 / 冷却工 蒸気ホース内圧力 パイプ表面温度 時間 0 時間による温度 圧力の変化例 ( 自立管タイプ φ250 の場合 ) ( ただし蒸気ホース内圧力は拡径状況により増減を行う場合がある )

114 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 採取場所施工完了したマンホール管口に突き出た部分の更生管からカットしてテストピースを採取する ただし, 試験片の大きさが確保できない等の場合には, 施工に用いる更生材と同一ロットからテストピースを採取する 採取方法 1 上記の採取場所より下図のように試験片を採取する 2JIS K7171 に規定する寸法に機械加工を行う 3 万一, 材料の曲率等により所定寸法が取れない場合は熱プレスを行い, 平板状に加工する マンホール管口部からの採取 同一ロットの更生材からの採取 12. 出来形管理 共通項目参照

115 年度版 - パルテム フレップ工法 1. 工法概要 パルテム フレップ工法は, 老朽化した下水道管きょ内に非開削で自立管を形成する管きょ更生工法である パルテム フレップ工法でもちいるライニング材 ( 以下, フレップライナー ) はポリエステル繊維製の円筒織物 ( 以下, 円筒織物 ) と硬質塩化ビニル樹脂 ( 以下, 塩ビ樹脂 ) で構成されている フレップライナーは, 円筒織物を構成する糸と糸の隙間に塩ビ樹脂が入り込むことによって, 円筒織物と塩ビ樹脂が一体化した構造となっている フレップライナーは, 円筒織物を有しているため, 加熱状態において塩ビ樹脂単体に比べて引張強度が高く, 伸度が低い したがって, フレップライナーを加熱し, 軟化した状態で管きょへ引き込んでも破損することがない また, 軟化することによって, 人孔内ガイドローラーや管口通過時にフレップライナーが容易に曲がるため, ウインチの操作のみで引き込むことができる 管きょに引き込んだ後, 蒸気および圧縮空気により管きょに内接させ, 更生管 ( 以下, フレップパイプ ) を形成し, 管きょを更生する 2. 適用範囲 項 目 適用範囲 備 考 管 種 鉄筋コンクリート管, 陶管, 鋳鉄管, 鋼管 管 径 φ200 mm~φ300 mm 段 差 既設管径の 10 % 以下 曲がり 6 以下 継手隙間 50 mm 程度 浸入水 0.5 L/min,0.05 MPa までの浸入水は事前処理不要 滞留水 50 mm 以下であれば施工可 建設技術審査証明 取得年度 2014 年 3 月変更年度 2017 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカーの 仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名 称 フレップパイプ 材料構成 硬質塩化ビニル樹脂, 円筒織物 基本物性項目 性能 備考 短期曲げ強さ 52 N/mm 2 JIS K7171 短期曲げ弾性係数 2,150 N/mm 2 JIS K7171 長期曲げ弾性係数 1,550 N/mm 2 JIS K7116 耐薬品性 合 格 JSWAS K-1 耐摩耗性 新管と同等以上 JIS K7204 短期保証値 2

116 年度版 - 4. 施工前現場実測 各工法とも共通 (P-1 参照 ) 5. 施工前管きょ内調査 各工法とも共通 (P-1 参照 ) 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 高圧洗浄によるモルタル等の除去完全に除去ができるよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出および木根等の除去を TV カメラで監視しながら行う 3 多量の浸入水の仮止水更生材料の加熱に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等があり, 施工器具等が設置できない場合は, 除去して施工器具等が正しく設置できるように努める 7. 施工前管きょ内洗浄工 各工法とも共通 (P-2 参照 ) 8. 更生材料の引込工 管きょ内にワイヤーロープ等を通線し, 更生材料の引き込みを行う 更生材料を予め加熱 ( 予備加熱 ) しておく場合は温度管理を行う 引込作業実施内容および留意点 引き込み時の更生材料の温度 80~90 ( 材料表面温度 ) 更生材料引込速度 1~10 m/min 程度引込荷重引込荷重については特に規定しないが, ワイヤーロープの許容破断強度やウインチの能力を超えないように注意する 3

117 年度版 - 1 温度管理値到達後, 蒸気を加熱 送出し装置からカバーホース内に切り替え, 継続的に加熱する 2 引き込みは適正な引込速度で行い, マンホール口や管口等で更生材料にダメージを与えないように充分留意する 3 管口ガイドローラーはしっかりと固定し, 引き込み中に外れないように留意する 4 更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意する 9. 加熱工 更生材料の加熱 ( 蒸気による加熱 ) は, 加熱時更生材料内圧力管理, 更生材料表面温度管理等を行う 加熱工実施内容および留意点 管径毎の加熱時温度 圧力バルブユニットを通じて更生材料内に圧力 0.03 MPa の蒸気を供給し, 更生材料表面温度が 50 に達するまで保圧する 加熱時圧力計測測定位置 蒸気 エアーの排出側 計測箇所数 1 箇所以上 加熱時温度計測測定位置 上下流両側マンホール内の更生材料外面 計測箇所数 2 箇所以上 1 更生材料の両端を管口付近で切断し, 管口カバーを装着後, 加熱し軟化させて端末金具を取り付ける 2 端末金具取り付け後, 加熱拡張および冷却で使用する蒸気およびエアホースを接続する 3 加熱時の更生材料表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙等に記録する 4 更生材料内の圧力を連続的に計測し, チャート紙等に記録する 5 蒸気の排出に留意し, 必要に応じて消音器や防護策を講じる 6 更生材料内のドレン水は端末金具に設けてあるドレン水バルブから管外へできる限り排出する 7 パルテム フレップ工法の場合, 化学反応は伴わないため, 出来形品質に時間 ( 拡径 / 冷却時間 ) は影響しない よってフィットまでの時間管理は行わず, あくまで温度と圧力の管理を行うものとする 10. 拡径 冷却工 更生材料の拡径 冷却 ( 蒸気による拡径, エアーによる拡径 冷却 ) は, 加熱時更生材料内圧力管理, 更生材料表面温度管理等を行う 拡径 冷却工実施内容および留意点 管径毎の標準拡径 冷却時温度 圧力 4

118 年度版 - 更生材料表面温度が 50 に到達していることを確認し, 蒸気圧力を 0.06 MPa に昇圧する その後, 既設管へのフィット状況を確認しながら 0.01 MPa ずつ段階的に昇圧するフィット確認後, フィットした圧力を 15 分間保持する 圧力の上限値は 0.12 MPa, 更生材料表面温度の上限値は 70 とする 蒸気から圧縮空気に切り替えて冷却を開始する 圧縮空気の圧力は, 加熱拡張で既設管にフィットした圧力から 0.02~0.04 MPa 追加した圧力とする 圧縮空気の圧力が, 安定したことを確認した後,10~20 L/min の水を更生材料内に注水する 更生材料表面温度が,30 以下になるまで冷却する 拡径 冷却時圧力計測測定位置 蒸気 エアーの排出側 計測箇所数 1 箇所以上 拡径 冷却時温度計測測定位置 上下流両側マンホール内の更生材料外面 計測箇所数 2 箇所以上 1 拡径 冷却時の更生材料表面温度を開始から終了まで連続的に測定し, チャート紙等に記録する 2 更生材料内の圧力を連続的に計測し, チャート紙等に記録する 3 拡径状況は目視で随時確認し過剰な膨張が見られた場合は速やかに減圧する 4 パルテム フレップ工法の場合, 化学反応は伴わないため, 出来形品質に時間 ( 拡径 / 冷却時間 ) は影響しない よって時間管理は行わず, あくまで温度と圧力の管理を行うものとする ただし, フィット確認後の保圧時間は 15 分とする 5 管口を仕上げる際には, 管口から 30 mm 程度出した状態で更生管を切断し, 人孔壁およびインバートに対しては, セメント系止水材を擦り付けて仕上げする 加熱工程 拡径工程 冷却工程 フィット確認後, 分間保持 エアーで +0.02~0.04MPa 昇圧 0.12MPa 温度 ( ) 50 更生材料表面温度 0.06MPa 圧力 (MPa) 更生材料内部圧力 MPa 時間 経過時間と各工程の温度 圧力の関係 ( ただし, 更生材料の表面温度, 内部圧力は拡径条件により増減を行う場合がある ) 5

119 年度版 性能確認試験用テストピース採取 更生管の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 採取場所施工完了したマンホール管口に突き出た部分の更生管からカットしてテストピースを採取 ただし, 試験片の大きさが確保できない等の場合には, 施工に用いる更生材料と同一ロットからテストピースを採取 採取方法 1 上記, 採取場所より下図のように試験片を採取する 2 JIS K7171 に規定する寸法に機械加工を行う 3 万一, 材料の曲率等により所定寸法が取れない場合は熱プレスを行い, 平板状に加工する 12. 出来形管理 各工法とも共通 (P-2 参照 ) 以上 6

120 年度版 - 製管工法の施工管理に関するマニュアル 共通項目 1. 工法概要 各工法別マニュアルに記載 2. 適用範囲 各工法別マニュアルに記載 3. 使用材料の種類と物性 各工法別マニュアルに記載 4. 施工前現場実測 各工法とも, 以下の内容は共通とする 更生材料発注の前に, 当該現場の実態を把握するべく各種実測を行う 更生材料の誤発注を防ぐために, 既設管径, 管体延長等を実測すると共に, 現場施工時に問題となりそうな点について検討を行う 施工前現場実測 実施内容及び留意点 1 既設管径の実測 2 管体延長の実測地上でマンホールの芯々間を実測し, マンホール寸法分を除く 管きょ内に人が入れる場合には 実延長を実測する 3 マンホールの形状寸法確認上, 下流マンホールの径, 深さ, インバート形状, 流入管管径, その他施工時に支障となりそうな要因が無いかどうかの確認 4 供用中施工の場合 水深と流速を測定する 5 その他, 現場周辺の状況を確認し, 工事車両の配置等の検討を行う

121 年度版 - 5. 施工前管きょ内調査 各工法とも, 以下の内容は共通とする 施工に先立ち管きょ内の TV カメラ調査, もしくは目視調査を行い, 施工に支障のある障害物等の有無を確認し, 事前処理工の必要がある場合には処理方法の検討を行う 施工前現場実測 実施内容及び留意点 1 取付管位置の計測管口から取付管芯までの距離を実測し, 本管への接続角度を記録する 2 段差, 隙間, 屈曲等の確認施工適用範囲内であることを確認 適用範囲外である場合は, 施工方法を検討する 適用範囲 建設技術審査証明の証明範囲による 3 事前処理工の検討事前処理を行う必要のある, モルタルの堆積, 取付管の突出, 鉄筋の突出, 多量の浸入水等の有無を確認し, それらが認められた場合は事前処理方法等の検討を行う 6. 事前処理工 各工法別マニュアルに記載 7. 施工前管渠内洗浄工 各工法とも, 以下の内容は共通とする 更生工の直前に管きょ内の洗浄を充分に行い, 出来形に悪影響を及ぼす可能性の有る土砂, 小石, 管壁破損片等を完全に除去する 洗浄後に TV カメラまたは目視にて, 管きょ内が充分に洗浄されているかどうかの確認を行い, 管きょ内に施工に支障を来たしそうな異物が残留している場合は, 再度管きょ内洗浄を行う 管きょ内に人が入って作業をする場合は 流下する下水の水量や酸欠空気 硫化水素濃度等, 安全面に充分注意して作業を行う 8. 製管工 各工法別マニュアルに記載 9. 充填材注入工 ( 裏込め注入工 ) 各工法別マニュアルに記載 10. 性能確認試験用テストピース採取 各工法別マニュアルに記載

122 D 年度版 出来形管理 各工法とも, 以下の内容は共通とする 外観検査及び出来形検査を行い, 管きょの機能を損なうような欠陥, 異常個所が無いことを確認する (1) 外観検査 1TV カメラもしくは目視により, 更生管内の外観確認を行って, ビデオテープ等に記録する 2 人が入れる径であれば 打音検査等で充填材の充填状況を確認する (2) 出来形検査 1 更生管内径計測上下左右の充填材を含めた更生材の厚さが異なることから 右図に示す 2 箇所 ( 更生管の内側中央高さと幅 ) の仕上り内径を測定し その検査基準は 平均内径が設計更生管径を下回らないこととする 0 D 接合用嵌合部材等 既設管 充填材 180

123 年度版 - SPR 工法 1. 工法概要 SPR 工法は硬質塩化ビニル製プロファイルを既設管内で螺旋状に巻回することにより更生管を製管し, 既設管と更生管の間隙に特殊裏込め材を注入 硬化させ, 既設管 更生管 裏込め材の三者が一体となった強固な複合管を構築する工法である 適用管径は円形管の場合, 小口径から大口径まで非常に広く, また矩形きょ 馬蹄形きょ等の非円形断面もその断面のまま更生ができる また下水供用中でも施工できる等の特長がある 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管, 陶管 管 径 円形管 :φ250 mm ~φ4,750 mm 非円形管きょ : 高さ 900 mm 以上, 幅 6,000 mm 以下 元押し式製管方式 段 差 既設管呼び径 段差 500 mm 以下 20 mm 600~1,200 mm 50 mm 1,350~1,500 mm 100 mm 自走式製管方式 既設管呼び径 段差 1,350 mm以下 50 mm 1,500 mm 90 mm 1,650 mm以上 100 mm 曲がり 元押し式製管方式 5 以下自走式製管方式曲率半径 5D 以上の曲がり部 D: 既設管内径 ( 円形管 ), 既設管内幅 ( 非円形管きょ ), および 5D の曲率で製管できる屈曲以下の曲がり部 継手隙間 120 mm 程度 ( 元押し式製管方式の場合 ) 下水供用下の施工 勾配補正 水深既設管径の 30% かつ 60 cm 以下, 流速 1.0m/sec 以下 既設管きょ寸法 800 mm 以上の管きょで可能 建設技術審査証明 取得年度 1993 年 5 月更新年度 2014 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカーの仕様を確認する

124 年度版 - 3. 使用材料の物性 表面部材 金属部材 充 填 材 名 称 表面部材 :SPR 工法用プロファイル 金属部材 : スチール補強材 充填材 :SPRモルタル 材料構成 表面部材 : 硬質塩化ビニル樹脂金属部材 : 溶融亜鉛メッキ鋼板 ( スチール補強材一体型の場合 ) 充填材 : 樹脂系モルタル 基本物性 項目性能備考 引張強さ 37.2 N/mm 2 (23 ) JIS K6741 耐摩耗性新管と同等以上 JIS K7204 耐薬品性合格 JSWAS K-1 比重 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 溶融亜鉛メッキ鋼板 (JIS G3302) と同等 1.30 以上 2.10 以上 2.00 以上 1.90 以上 21.0 N/mm N/mm N/mm N/mm 2 SPR モルタル 2 号の場合 SPR モルタル 3 号の場合 SPR モルタル 4 号の場合 SPR 封入モルタルの場合 JSCE-G521 SPR モルタル 2 号の場合 SPR モルタル 3 号の場合 SPR モルタル 4 号の場合 SPR 封入モルタルの場合 ヤング係数 6,600 N/mm 2 22,000 N/mm 2 28,400 N/mm 2 19,500 N/mm 2 SPR モルタル 2 号の場合 SPR モルタル 3 号の場合 SPR モルタル 4 号の場合 SPR 封入モルタルの場合 既設管 充填材 表面部材 金属部材 SPR 工法の更生断面図 ( 金属部材を用いた場合 )

125 年度版 - 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて処理方法を決定し, 製管前に事前処理を行う 事前処理工 実施内容および留意点 1 高圧洗浄による処理高圧洗浄によりモルタル等の除去を行う場合には, 完全に除去ができるよう,TV カメラ等で監視しながら作業を行う 2 管内ロボットによる処理管内ロボットを用いて, モルタル, 取付け管突出および木根等の除去を行う場合には, TV カメラで監視しながら行う ( 既設管呼び径 800 mm 未満 ) 3 多量の浸入水の仮止水充填材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 4 管きょ内に人が入っての事前処理作業管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業が可能な場合は, 流下する下水の水量, 流速等に充分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水を用いたものを使用するようにする 5 マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等があり, 製管機等が設置できない場合は, 除去して正しく設置できるようにする 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 製管工 製管工においては, 製管内径を管理するとともに, 嵌合状態に注意しながら行う

126 年度版 - 製管工実施内容および留意点 製管工の管理方法 製管内径が設計通りに製管できていることをプロファイル周長および内径を測定することにより確認した上で製管を開始する 嵌合部に不純物が無いか, 絶えず確認しながら製管を行う 1 元押し式製管方式と自走式製管方式について元押し式製管方式 : マンホール内に製管機を設置し, 嵌合した更生管を既設管内に挿入する 基本的に作業員が管内に入ることのできない小口径管 ( 円形管 ) に適用する 自走式製管方式 : 製管機が既設管内を自走しながら更生管を製管していく 作業員が管内に入ることのできる口径の円形管および非円形管に適用する 2 製管速度製管速度 ( プロファイル送り込み速度 ) は適正速度以内で行う 製管速度は標準的には 5m/min~10m/min 程度とするが, これを超える異常な速度で送り込まないようにする必要がある 3 更生材料の傷付け防止更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意し, 必要に応じ当て板等で保護する 9. 裏込め注入工 裏込め注入工については, 充填材の性状確認, 注入圧力および注入量等について管理を行う 裏込め工実施内容および留意点 裏込め施工条件外気温が 5 ~30 での施工を原則とし, やむを得ない場合は混練水等の温度調節を行う 充填材性状の管理方法 (SPRモルタル2 号の場合 ) 管理項目 配合比配合前に粉体 エマルジョン 水の重量を測定し記録するただし, 比重 フロー値を確認し, 水の量を調節する 比重管理 1.30 以上 引き抜きフロー試験 330 mm ± 40 mm 圧縮強度試験 12.0N/mm 2 以上 ( 材齢 7 日 ) 21.0N/mm 2 以上 ( 材齢 28 日 ) 管理頻度 配合比/ 比重管理 / 引き抜きフロー試験注入日毎に1 回 圧縮強度試験既設管径 800 mm 未満 : 施工延長 100m 毎に 1 回既設管径 800 mm 以上 : 注入日毎注入圧力の管理方法注入圧力は注入口付近で圧力計を用いて, 随時計測し記録する 注入圧力の上限値は注入口付近で 0.05MPa を標準とするが, 管径 支保点数 プロファイルの種類等により上限圧力が異なるため, メーカー仕様などに基づき上限注入圧力を決定し, その値内で管理する

127 年度版 - 支保工兼浮上防止工について裏込め注入を行う際に更生管に浮力が生じる この浮力による浮き上がり防止を図るため, および注入圧力による更生管の変形を防ぐため, 支保工兼浮上防止工を行う 1 小口径 ( 人が入れない管径 ) の場合更生管内に金属チェーン等の重しを引きならし, 両端に止水栓を設置して管内に充水する 必要に応じ管内水圧を上げる 2 大口径 ( 人が入れる管径 ) の場合更生管頂部に孔を設け, 支保材を管内で組み立てて頂部ジャッキボルトを貫通させて既設管への反力をとり, 浮上防止とする 孔は注入後専用プラグで閉塞する 注入量の管理方法注入量が計画注入量を対比し大きな差異がないことを確認する 充填材が管口のエア抜き口から溢流することを確認する 注入終了後, 打音 支保工孔等により完全充填を確認する ( 人が入れる場合 ) 1 計量作業に用いる計量器の精度を安定させる 2 流量計等を用いて充填材注入量を連続的に計測し, チャート紙に記録する 3 圧縮強度試験用の供試体はアジテータより採取し, 湿空養生 ( 気温 20, 湿度 80%) にて保管する 4 取付け管内に充填材が流入しないようにエアパッカー等を設置しておく 5 下水供用中の注入について既設管と更生管の隙間は上流 下流管口ともに充填材注入に備えて急結モルタル等で閉塞 ( シール ) を行う 隙間に流入する下水をできるだけ少なくするため, まず上流管口の閉塞を行う また, 下流管口閉塞 ( シール ) 部には隙間に溜まった下水を最終的に充填材で押し出すために水抜き孔を設ける モルタル充填による汚水との置換を確認した後に, セメント等で密閉する 6 支保工を設置した場合, 注入終了後, 少なくとも 1 日を経過した後, 支保工を撤去する 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管 ( 充填材 ) の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 採取場所施工時のアジテータから採取する 採取方法 1 上記の場所から JSCE-G521 に準拠した圧縮強度試験サンプルを採取する 2 湿空養生 ( 気温 20, 湿度 80%) にて乾燥しないよう気中養生を行う 11. 出来形管理 共通項目参照 ただし, 更生管内径測定の位置は, 下記のとおりとする 更生管径 800mm 未満 : 上下流マンホール内管口更生管径 800mm 以上 : 上下流マンホール内管口およびスパン中央部

128 年度版 - ダンビー工法 1. 工法概要ダンビー工法は, 既設管内面に硬質塩化ビニル製の帯板 ( ストリップ ) を螺旋状に巻き立てながら, 隣り合うストリップ間を接合用かん合部材 (SFジョイナー) でかん合し, 連続した管体 ( ストリップ管 ) を新たに形成する その後, 既設管とストリップ管の空隙に充てん材を注入し, 既設管と更生材が一体となった複合管として更生される 適用管径は, 中大口径を対象とし, 円形管以外にも矩形きょ 馬蹄形きょにも対応可能である また, 下水供用下の施工も可能等の特長を有している さらに, 中央溝部とフレキシブル部を併せ持つSFジョイナーにより, 更生管は優れた耐震性能を発揮する 2. 適用範囲 項目建設技術審査証明の適用範囲備考 管 種 鉄筋コンクリート管, その他管きょ一般 円形管 :φ800mm~φ3,000mm 管 径 非円形きょ : 短辺 800mm 以上 長辺 3,000mm 以下 段 差 100mm 屈曲角 円形管 :6 非円形きょ :3 複合管の設計に適用できるのは鉄筋コンクリート管のみ その他の管種に対する設計は別途検討が必要 曲がり継手隙間供用下の施工建設技術審査証明 円形管 : 曲率半径 20m 非円形きょ : 曲率半径 50m 150mm 水深 : 既設管径の 30% 以下かつ 40cm 以下流速 :1.0m/sec 以下取得年度 1996 年 3 月変更年度 2016 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データ等については工法協会, メーカーの仕様を確 認する

129 年度版 - 3. 使用材料の物性 名 称 材料構成 表面部材 : ストリップ SFジョイナー金属部材 :1スペーサー 2 鋼材 ( ストリップ補強用 ) 充てん材 : ダンビー充てん材表面部材 : 硬質塩化ビニル金属部材 :1スペーサー: 一般構造用圧延鋼材 (JIS G 3101 SS400) 2 鋼材 : 溶融亜鉛めっき鋼板および鋼帯 (JIS G 3303) 充てん材 :2 液混合型セメントミルク ( 管頂部は 1 液型 ) 基本物性 項目性能備考 表面部材 金属部材 引張強さ 35MPa 以上 JIS K 7161 耐摩耗性 硬質塩化ビニル管と同等以上 JIS K 7204 耐薬品性 合 格 JSWAS K-1 スペーサー 一般構造用圧延鋼材 (JIS G3101 SS400) と同等 鋼材 溶融亜鉛めっき鋼板および鋼帯 (JIS G 3303) と同等 充てん材 ダンビー 1 号 ダンビー 2 号 ダンビー 3 号 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 20N/mm 2 JSCE-G 505 ヤング係数 8,000N/ mm 2 JIS A 1149 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 20N/mm 2 JSCE-G 505 ヤング係数 8,000N/ mm 2 JIS A 1149 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 40N/mm 2 JSCE-G 505 ヤング係数 10,000N/ mm 2 JIS A 1149

130 年度版 - 充てん材 ( スペーサー ) 充てん材 充てん材 構造計算の結果, スペーサー側部 底部の増設や鉄筋, 鋼製リング, 炭素繊維等により補強した断面で設 計する場合もある 充てん材 金属部材 ( スペーサー ) 既設管 金属部材 表面部材 金属部材 金属部材 ダンビー工法の補強更生断面図 ( 例 ) 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 共通項以外として, 取付け管の接続位置とスペーサーとの位置関係を明確にする 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて事前処理工を行う 施工に支障を来たす要因の内容に基づいて処理方法を決定し, 作業を行う 事前処理工実施内容および留意点 1モルタル 取付け管突出 木根等の除去管きょ内に人が入り, 目視により人力で行う この場合, 流下する用水の水量 流速等や酸欠空気 硫化水素濃度等の安全面に充分注意して作業を行う

131 年度版 - また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水を用いたものを使用するようにする 2 浸入水の止水浸入水がある場合は,Vカット工法等により止水を行う 3マンホール内の事前処理マンホール内に障害物等があり, 製管機等の搬入やストリップの引込みができない場合は, 除去して搬入, 引込みができるようにする 4 適用範囲外の処理施工適用範囲外の段差や管ズレがある場合は, モルタル等のすり付けにより施工可能な状態にする 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 製管工製管工においては, かん合状態等に注意しながら行うとともに製管内径の確認をする 製管工実施内容および留意点 1スペーサーの取付け状態の確認スペーサーの継ぎ目部に段差がないことを目視にて確認する 2ストリップの引込み径の確認ストリップの損傷を防ぐ為, 引き込み時の螺旋径が適切であることを確認する 3かん合部およびかん合状態の確認かん合部に異物がないか確認しながら製管を行う 製管した後, 再度かん合状況を確認する 4 製管内径の確認製管後, 内径を確認する 5 更生材料の傷付け防止更生材料の取扱い時には傷付けないよう充分に注意し, 必要に応じ当て板等で保護する 6 下水供用下の管口処理下水供用下の製管は, 上流部管口より行うことを標準とし, ストリップとSFジョイナーを管口より製管した後, 上流からの水がストリップ管と既設管の隙間に流入しないように, ストリップ管と既設管の隙間を急結モルタルおよびエポキシ系コーキング材にて閉塞を行い, 下水は製管したストリップ管内を流通させる 閉塞は, 管頂部の充てん材注入ホース挿通部を除く全周とする 下流側の管口処理は, 製管後, ただちに行う 供用下施工以外の場合は, 上流側 下流側とも製管後, 管口処理を行う

132 年度版 - 6 製管速度 製管は, 機械製管を標準とするが, 以下の場合は人力製管とする 1) 端部巻き始め部 2) 既設管に屈曲 曲がり 段差がある場合 3) 更生区間の延長が短い場合 製管速度は, 下記速度を標準 (8 時間施工 ) とする ただし, 既設管の状況により変わる場合がある 管径別標準製管速度 ( 円形管 ) (m/ 日 ) 既設管径 ,000 1,200 1,350 1,500 1,650 2,000 2,400 3,000 人力製管 機械製管 充てん材注入工 充てん材注入工については, 充てん材の性状確認, 注入ポンプの吐出量, 注入量等について管 理を行う 充てん材注入工実施内容および留意点 1 充てん材注入施工条件外気温が-5 ~40 での施工を原則とし, 外気温が規定を外れている場合は混練水等の温度調節を行う 2 充てん材性状の管理方法 1) 管理項目 配合比の管理ダンビー工法に使用する充てん材 ( ダンビー充てん材 ) は, 管底部からスペーサー面まで用いる充てん材 1と, 管頂部に用いる充てん材 2がある 充てん材 1は, 主材と硬化材を用いた2 液急速硬化タイプである また, 充てん材 2は,1 液タイプであり, 添加剤を配合することにより, 強度の安定を図っている なお, ダンビー充てん材は標準タイプの1 号と, 下水供用下における環境負荷の低減を目的としたダンビー 2 号, 管体補強に有利な高強度タイプとしたダンビー 3 号の 3タイプである 先ず, 充てん材の混練前に配合比を確認し, 記録する 配合表は次表のとおりである

133 年度版 - 1 号 2 号 3 号 充てん材 1 (DB1-1) 充てん材 2 (DB1-2) 充てん材 1 (DB2-1) 充てん材 2 (DB2-2) 充てん材 1 (DB3-1) 充てん材 2 (DB3-2) 主材 硬化材 主材 硬化材 主材 硬化材 基本配合 (1m 3 当たり ) 普通セメント :900 kg D B 1 混和剤 :4.5 kg 水 :461 kg 凝結調整剤 :0~2.0 kg D B 1 硬化材 :200 kg 水 :184 kg 凝結調整剤 :0~1.25 kg 普通セメント :1200 kg 混和剤 C:6.0 kg D B 1 添加剤 :10 kg 水 :612 kg 普通セメント :800 kg D B 2 混和剤 :160 kg 水 :432 kg 凝結調整剤 :0~2.0 kg D B 2 硬化材 :250 kg 水 :148 kg 凝結調整剤 :0~1.25 kg 普通セメント :1200 kg D B 2 添加剤 :40 kg 水 :595 kg 普通セメント :800 kg D B 3 混和剤 :200 kg 水 :424 kg 凝結調整剤 :0~2.0 kg D B 3 硬化材 :262.5 kg 水 :143 kg 凝結調整剤 :0~1.25 kg 普通セメント :1200 kg D B 3 添加剤 :128 kg 水 :565 kg コンシステンシー (JA ロート ) 13±2 秒 11±2 秒 圧縮強度 (N/mm 2 ) 比重 20 以上 以上 ±3 秒 15±3 秒 20 以上 ±3 秒 20 以上 ±3 秒 15±3 秒 40 以上 ±3 秒 40 以上 1.8 凝結調整剤は, 気温などの条件によりゲルタイムを調整する際に使用する 2) 管理頻度 注入日毎 3 注入ポンプの吐出量の管理方法管底部からスペーサー面までは, 充てん材 1( 主材と硬化材の 2 液 ) の注入となるため, 主材と硬化材の割合が 3:1 となるように注入ポンプの吐出量の調整を行う スペーサー面から, 既設管管頂部までは, 充てん材 2の注入となる 4 注入ホース引抜速度の管理方法段階別に決められた引抜速度となるように注入ホースの巻取速度の設定を行う 注入ホースが挿通出来ない場合は, 管内注入を行う

134 年度版 - 5 注入量の管理方法注入に先立ち, 充てん材の性状確認を行い, ゲルタイムの測定結果により, 段階ごとの注入間隔時間を決定する 流量計等を用いて充てん材注入量を連続計測し, チャート紙に記録する 注入量が計画注入量と対比して, 大きな差異がないことを確認する 充てん材が管口の立上げ管から流出することを確認する 注入終了後, 打音により完全充てんを確認する 6 更生管の変形防止 2 液混合型の急硬化性の充てん材による段階注入方式を採用しているため, 円形管の場合, 特に変形防止用の支保工は必要としない ただし, 非円形でストリップ管に直線部分がある場合は, 直線部分の保護のために, 充てん材注入前に支保工の設置を行う 支保工は注入完了後,24 時間以上経過後に撤去を行う 7 下水供用下での充てん材注入方法ストリップ管と既設管との間に滞留水がある場合には, 状況に応じて注入前にポンプにより排水を行う 排水は,SFジョイナー部に隙間を設けるか, または ストリップに穿孔して行う 排水後,SFジョイナーのかん合を確認, または, ストリップの排水孔をエポキシ系コーキング材で閉塞後, 注入を行う 10. 性能確認試験用テストピース採取更生管 ( 充てん材 ) の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能確認試験用テストピ-ス採取実施内容および留意点 1 採取場所施工時, 先端混合ノズルより容器に吐出させ, 容器より採取する 2 採取方法 1) 上記場所から JSCE-F 506 に準拠して, テストピースを 4 本採取する 2) 圧縮強度試験用のテストピースはφ50mm 100mm の円筒形供試体型枠を使用する 3) 密閉容器にて乾燥しないよう,1 日間湿潤養生を行う 4) 1 日後, 供試体用型枠の脱型を行い, 水中養生 (20±3 ) を行う 11. 出来形管理共通項目参照 ただし, 更生管内径測定の場所は, 上下流マンホールより1mの位置およびスパン中央部とする

135 年度版 - パルテム フローリング工法 1. 工法概要パルテム フローリング工法は既設管きょ内で組み立てた鋼製リングに高密度ポリエチレン製のかん合部材と表面部材とを管軸方向に組み付け, 既設管と表面部材との間に充填材を充填することにより, 既設管きょを更生する工法である 2. 適用範囲項目 適用範囲 備考 管種 鉄筋コンクリート管きょ 無筋コンクリート 石積みなど適用可能 管径 円形管 :φ800 mm~φ3,000 mm施工実績 :5,500mm 非円形管 : 800 mm~ 5,000 mm 段差 円形管 :12mm~125mm( 管径等により値は異なる ) 非円形管 :10mm~128mm( 管径等により値は異なる ) 曲がり 曲率半径 3.6m 以上最小実績 0.9m(1500mm) 屈曲角度 12 以下最小実績 90 (1100mm) 継手隙間 200 mm以下 1 水深 30cm 以下 ( 管内水替え ) 下水供用下の施工 2 水深 60cm 以下および流速 0.12m/sec 以下 ( 既設 管きょの高さが 1,500mm 以上 半川締切り ) 勾配補正 20 mm以下 流量検討により 20mm 以上可能 建設技術審査証明 取得年度 2002 年 2 月変更年度 2016 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカ ーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名称 材料構成 表面部材 : かん合部材, 表面部材金属部材 : 鋼製リング充填材 : フローリングモルタル表面部材 : 高密度ポリエチレン樹脂金属部材 :SS400(JIS G3101) 充填材 : 高流動モルタル基本物性

136 年度版 - 項目 性能 備考 表 引張強さ 15.0 Mpa JIS K 6815 面 耐摩耗性 新管と同等以上 JIS K 7204 部材 耐薬品性 合格 JSWAS K-1 金属部材 SS400(JIS G3101) フローリングモルタル1 号の場充比重 2.00 以上合填圧縮強度材 24.0 N/mm 2 JSCE-G505 ( 材齢 28 日 ) 建設技術審査証明 取得年度 2002 年 2 月変更年度 2016 年 3 月 充填材 既設管 金属部材 充填材表面部材金属部材 表面部材 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて処理方法を決定し, 製管前に事前処理を行う 事前処理工実施内容および留意点

137 年度版 - 1 多量の浸入水の仮止水充填材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行う 方法については, パッカー注入, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 2 管きょ内に人が入っての事前処理作業管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業が可能な場合は, 流下する下水の水量, 流速等に充分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのない圧縮空気や高圧水を用いたものを使用するようにする 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 製管工製管工においては, 製管内径を管理するとともに, 嵌合状態に注意しながら行う 製管工実施内容および留意点 製管工の管理方法 製管内径が設計通りに製管できていることを確認した上で製管を開始する 嵌合部に不純物がないことを絶えず確認しながら製管を行う 1 鋼製リング組立工分割された鋼製リングを人孔から管きょ内に搬入し, ボルト結合により鋼製リングを組み立てる 組立作業が終了した後にボルト, ナットのゆるみがないかを確認する 2かん合 表面部材組付工かん合部材を人孔から管きょ内に搬入し, 鋼製リングの溝に組付ける その後表面部材を搬入しかん合部材とかん合させ更生形状に仕上げる 組付作業が終了した後にかん合不良がないかを確認する 3 更生材料の傷付け防止更生材料の取り扱い時には傷付けないよう充分に注意し, 必要に応じ当て板等で保護する 4 製管速度製管速度は, 下記速度を標準 (8 時間施工 ) とする ただし, 勾配調整および鋼製リングのピッチ変更により変わる場合がある 管径別標準製管速度 (m/ 日 ) 既設管径 ,000 1,100 1,200 1,350 1,500 1,650 1,800 2,000 製管速度

138 年度版 - 9. 裏込め注入工裏込め注入工については, 充填材の性状確認, 注入圧力, 注入量等について管理を行う 裏込め注入工実施内容および留意点 裏込め注入工施工条件スラリー温度 ( 材料温度 )-2.0 以上 充填材性状の管理方法 ( フローリングモルタル1 号の場合 ) 管理項目 標準配合比 ( 配合は外気温等によって調整する ) 水 380.0kg/m 3 セメント 648.0kg/m 3 細骨材 1,049.0kg/m 3 混和剤 A 51.6kg/m 3 混和剤 B 6.8kg/m 3 混和剤 C 3.0~12.5kg/m 3 合計 2,138.4~2147.9kg/m 3 フロー試験 300±30 mm 圧縮強度試験 24.0N/ mm 2 以上 ( 材齢 28 日 ) 管理頻度 フロー試験注入日毎に1 回 圧縮強度試験注入日毎に1 回 注入圧力の管理方法注入圧力はポンプ吐出口及び注入口付近で圧力計を用いて, 随時計測し記録する 注入圧力はポンプ吐出口 1~3Mpa 以下, 注入口付近 0.2Mpa 以下を標準とするが, 圧力注入ではなくポンプおよびホース内で充填材が詰まらないよう管理する目安とする 注入量の管理方法 注入量が計画注入量を対比し大きな差異が無いことを確認する 充填材が管口のエア抜き口から溢流することを確認する 注入終了後, 打音検査等により完全充填を確認する 1 流量計等を用いて充填材注入量を連続的に計測し, チャート紙に記録する 2 圧縮強度試験用の供試体はアジテータトラックもしくはアジテータより採取し, 封かん養生にて保管する

139 年度版 - 3 取付け管内に充填材が流入しないよう事前に取付け管部に塩ビ管等の仮配管を接続する 4 表面部材のかん合完了後, 部材端部を切り揃えて, 更生管の端部に速硬性モルタルで端部処理を行う 5 充填口は表面部材に直接穴を開けてネジ加工を行い, フローリングモルタルの充填状況を確認した後, 下流側から 5~10mの間隔で取り付ける 6 充填材の注入は, 充填ポンプを使用して数日に分けて行い,1 日当たりの充填高さは 50cm 以下とする 7 下水供用中の注入について既設管と更生管の隙間は上流 下流管口ともに充填材注入に備えて端部処理を行うが, 隙間に流入する下水をできるだけ少なくするため, まず上流部から閉塞 ( シール ) を行う また, 上流部には隙間に溜まった下水を最終的に充填材で押し出すために水抜き孔を設ける 10. 性能確認試験用テストピース採取更生管 ( 充填材 ) の性能確認試験を行うためのテストピースを採取する 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 採取場所施工時のアジテータトラックもしくはアジテータから採取する 採取方法 1 上記場所から JSCE-F506 に準拠した圧縮強度試験サンプルを採取する 2 封かん養生にて保管する 11. 出来形管理 共通項目参照

140 年度版 - 3S セグメント工法 1. 工法概要 3S セグメント工法は, 老朽化した下水道管きょの形状 ( 円形, 非円形 ) を考慮した透明で軽量な硬質塩化ビニル製セグメント (3S セグメント材 ) を人力にて既設人孔入口から搬入し, 既設管内にて運搬を行ない組立てる その後, 既設管と 3S セグメント材との隙間に 3S セグメント用充填材 (3S 充填材 ) を注入し,3S セグメント材,3S 充填材および既設管が一体化した複合管を構築する工法である 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管 種 管 径 施 工 延 長 段 差 鉄筋コンクリート管きょ ( ヒューム管, 現場打ちコンクリート管きょ等 ) < 円形管 > 呼び径 800~3000 < 非円形管 > 短辺 1,000 mm 以上長辺 6,200 mm 以下 < 円形 > 制限無し < 非円形 > 制限無し 円形きょ非円形きょ既設管の呼び径の 2% 以下 屈曲角 3 以下 曲がり曲線半径 R=3.2m 以上 継手隙間 150 mm以下 下水供用下の施工 水深 : 呼び径 800~1500 呼び径の 30% 以下 呼び径 1650~ cm 以下 流速 : 水深 30cm 以内 1.0 m/sec 以下 水深 30cm 超 0.2 m/sec 以下 建設技術審査証明 取得年度 2004 年 3 月更新年度 2006 年 3 月更新年度 2009 年 3 月更新年度 2014 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカーの仕様を確認する

141 年度版 - 3. 使用材料の物性 名 称 表面部材 :3S セグメント材金属部材 : ボルト類充填材 :3S 充填材 材料構成 表面部材 : 硬質塩化ビニル樹脂金属部材 :S20C(JISG4051) と同等充填材 : 高流動無収縮モルタル 基本物性 項目性能備考 表面部材 金属部材 引張強さ 44MPa 以上 JIS K7113 耐摩耗性 新管と同等以上 JIS K7204 耐薬品性 合 格 JSWAS K-1 S20C(JISG4051) と同等 充 填 材 比重 2.0 以上 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 35N/ mm 2 以上 60N/ mm 2 以上 JSCE-G521 既設管 充填材 金属部材 ( ボルト類 )

142 年度版 - 3S セグメント工法の更生断面図 4. 施工前現場実測 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工 施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて処理方法を決定し, 製管前に事前処理を行う 事前処理工実施内容および留意点 1 管きょ内に人が入っての処理管きょ内に人が入ってモルタルや木の根等の除去作業が可能な場合は, 使用する機器による感電の恐れのない圧縮空気等による機器を使用する また, 供用中の場合の水量や流速には十分注意し, 酸欠空気や硫化水素濃度の監視も怠りのないようにする 2 多量の浸入水の処理充填材の注入に支障となるような多量の浸入水がある場合は, 仮止水工を行う 仮止水工の方法については, 状況に応じてパッカー注入や V カット工法等の適切な工法で行う 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 製管工 製管工においては, 製管内径を管理するとともに 3S セグメント材の接合状態に注意しながら作業を行う 製管工実施内容および留意点 1 製管工の管理方法製管内径が設計通りに製管できていることを, 内径を測定することにより確認する セグメント材の接合部に異物の挟み込み等がないか, 随時確認しながら製管を行う 23S セグメント材の組立ボルト ナットで 3S セグメント材を連結する際には, あらかじめエアーハンドツールの締め付けトルクを確認する 組み立てる際, 接合部には水密性を確保するためのシール材を塗布する 3 スペーサーの設置スペーサー設置の際には, がたつきがないよう確認する

143 年度版 - 4 製管内径の確認製管後, 内径を確認する 5 更生材料の傷つけ防止 3S セグメント材の取扱い時には傷つけぬよう十分注意し, 必要に応じて板等で保護する 6 製管速度製管速度は下表を標準 (8 時間施工 ) とする ただし, 作業量は作業環境により変わる場合がある 管径別標準製管速度 ( セグメント組立工標準作業量 ) (m/ 日 ) 既設管径 ,000 1,100 1,200 1,350 1,500 1,650 1,800 2,000 製管速度 充填材注入工 充填材注入工では,3S 充填材の性状確認, 注入量および注入状況 ( 目視 ) について管理を行う 充填材注入工実施内容および留意点 1 充填材注入工施工条件外気温が 5 ~35 での施工を原則とし, それ以外の場合は適切な処置 ( 混練水の温度調節等 ) を行う 2 充填材性状の管理方法 3S 充填材性状の管理項目および管理頻度は下表による 管理項目種別管理値管理頻度 1 号材 ( 水 / 材料比 :21.2%)1 袋 25kg 配合比 3 号材 ( 水 / 材料比 :19.0%)1 袋 25kg バッチ毎に 1 回 4 号材 ( 水 / 材料比 :20.0%)1 袋 25kg 1 号材 300±30 mm フロー値 1) 3 号材 280±30 mm 注入日毎に 1 回 4 号材 300±30 mm 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 1 号材 35 N/ mm 2 以上 3 号材 35 N/ mm 2 以上 4 号材 60 N/ mm 2 以上 注入日毎に 1 回 1) φ5 10 cm円筒容器によるフリーフロー

144 年度版 - 3 注入量の管理方法管きょ内から目視によって確実に充填されていることを確認する この際, 断面方向および延長方向へ偏りが生じないよう, バルブの切り替えや注入速度の調整を行い確実な施工を行う 注入量は流量計により連続計測し, 実注入量と計画注入量とを比べて大きな差異がないことを確認する 注入作業の完了を判断するために, 充填材が管口のエアー抜き管から流出することを確認する 4 更生管の変形防止 4 更生管の変形 変位を防止するため, 注入口 3 の間隔に合わせて支保工を設置する また, 充填材の注入によって3Sセグメント材に過大な 2 側圧等が作用しないように, 管径に応じて右図 1 に示すように分割注入する 5 注入口の後処理呼び径 2600 の場合の分割注入例 3S 充填材の凝結後, 注入口の後処理を行う 後処理は, 注入用カプラーを外し注入口カバーを取付ける 6 下水供用中の注入既設管との隙間は, 充填材注入工に備えて急結セメント等により仮締め切りを行うが, 隙間に流入する下水をできるだけ少なくするため上流側から仮締め切りを行う また, 隙間に溜まった下水が充填材と置き換わって排水されやすいように水抜きを設ける 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管 ( 充填材 ) の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能確認試験用テストピース採取実施内容および留意点 1 採取場所施工時のアジテータートラックもしくはミキサーから採取する 2 採取方法 上記の採取場所から,JSCE-G521 に準拠した圧縮強度試験サンプルを採取する 封かん養生にて保管する 11. 出来形管理 共通項目参照

145 年度版 - PFL 工法 1. 工法概要 PFL 工法は, 既設管きょ内面に高張力炭素繊維補強材を取付け, その後, 表面部材である高密度ポリエチレン製の PFL パネルを設置し, 既設管と PFL パネルとの隙間に専用モルタルを注入する工法である 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種 鉄筋コンクリート管 管径 円形管 : 呼び径 800 mm 以上非円形管 : 管きょ内で作業員が作業できること 段差曲がり継手隙間浸入水 200mm 程度対応可能 200mm 程度事前処理必要 建設技術審査証明 取得年度 2007 年 3 月変更年度 2014 年 3 月 建設技術審査証明以外の適用範囲および最新データ等については工法協会, メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名称 材料構成 表面部材 :PFL パネル補強部材 :KBM 充填材 :PL モルタル 表面部材 : 高密度ポリエチレン樹脂補強部材 : 炭素繊維充填材 : プレミックスモルタル 基本物性

146 年度版 - 表面部材 項目 性能 備考 引張強さ 16N/mm 2 以上 JIS K6760 耐磨耗性 新管と同等以上 JIS K7204 耐薬品性 合格 JSWAS K-14 補強材 充填材 比重 圧縮強度 ( 材齢 28 日 ) 連続繊維補強材 (JSCE-E ) と同等 2.1 以上 45N/mm 2 以上 JSCE-G521 既設管 充填材 表面部材 4. 施工前現場実測 補強材 共通項目参照 5. 施工前管きょ内調査 共通項目参照 6. 事前処理工施工前管きょ内調査工の結果に基づき, 必要に応じて処理方法を決定し, 製管前に事前処理を行なう 事前処理工実施内容および留意点 1 多量の浸入水の仮止水充填材に悪影響をもたらすような多量の浸入水がある場合は, 仮止水を行なう 方法については,V カット, 部分補修等による止水の方法を検討し, 当該現場に最も適した方法で行う 2 管きょ内に人が入っての事前処理作業管きょ内に人が入ってモルタル除去等の作業が可能な場合は, 流下する下水の水量, 流速

147 年度版 - 等に充分注意して作業を行う また, 使用する機器は感電の恐れのないものを使用する 7. 施工前管きょ内洗浄工 共通項目参照 8. 製管工 製管工においては, 設置位置を注意しながら行う 製管工実施内容および留意点 1 補強材設置工設置後, 外れないように確実に固定する また, 接合箇所についてはラップ長を 2 節以上とする 2 表面部材設置スペーサーを使用して, 注入厚さが均一になるようにする 表面部材同士の接合は, 専用のピン及びボルトにて緩みのないように確実に固定する 3 更生材料の傷付け防止更生材料の取り扱いには傷付けないよう充分に注意し, 必要に応じ当て板等で保護する 4 製管速度製管速度は, 下記速度を標準 (8 時間施工 ) とする ただし 既設管の状態により変わる場合がある 管径別標準製管速度 (m/ 日 ) 既設管径 製管速度 充填材注入工 充填材注入工については, 充填材の性状確認, 注入量等について管理を行う 充填材注入工実施内容および留意点 1 充填材注入施工条件外気温が 5 ~30 での施工を原則とし, やむを得ない場合は混練水等の温度調整を行う 2 充填材性状の管理方法管理項目 配合比水 kg /m 3 セメント kg /m 3 骨材 kg /m 3 混和剤 39.4 kg /m 3 合計 kg /m 3

148 年度版 - フロー試験 J14 ロート8±2 秒 圧縮強度試験材令 3 日 35N/mm 2 以上材令 28 日 45N/mm 2 以上 管理頻度配合 流動性 圧縮強度 1 スパン毎 注入圧力の管理方法本工法は圧力注入ではなく 自然流下による注入方法のため ポンプおよびホース内で充填材が詰まらないように管理する 注入量の管理方法注入量が計画注入量を対比し大きな差異がないことを確認する 充填材が排出口から溢流することを確認する 注入終了後 打音により完全充填を確認する 1 流量計を用いて充填材注入量を連続的に計測し, チャート紙に記録する 2 圧縮強度試験用の供試体はアジデータより採取し, 保管する 3 表面部材設置完了後, 更生端部に速硬性モルタルで端部処理を行う 4 取付け管内に充填材が流入しないように事前に塩ビ管等を設置しておく 5 下水供用中の注入について既設管と更生管の隙間は上流 下流管口ともに充填材注入に備えて端部処理を行うが, 隙間に流入する下水をできるだけ少なくするため, まず上流部から閉塞を行う また, 上流部には隙間に溜まった下水を最終的に充填材で押し出すために水抜き孔を設ける 10. 性能確認試験用テストピース採取 更生管 ( 充填材 ) の性能確認試験を行うためのテストピースの採取を行う 性能試験用テストピース採取実施内容および留意点 1 採取場所施工時のアジデータから採取する 2 採取方法上記の場所から JSCE-G521 に準拠した圧縮強度試験サンプルを採取する 圧縮強度試験用のテストピースは φ50 mm 100 mmの円筒形供試体型枠を使用する 採取したテストピースは振動等与えない場所で 気中養生を行なう 11. 出来形管理 共通項目参照

149 ストリング工法 1. 工法概要 ストリング工法は 老朽化した既設管の内側に異形鉄筋を加工した補強リングにポリプロピレン製の接合部材 ( 以下 ロックパーツという ) をかん合し 既設管きょ内に補強リングを設置する 次に 主部材である高密度ポリエチレン製の表面部材 ( 以下 LF パネルという ) と表面かん合部材 ( 以下 ファスナーという ) を組み立てた後 既設管と表面部材との空隙に充てん材を充てんすることにより 新しい管きょを構築する更生工法である 2. 適用範囲 項目適用範囲備考 管種鉄筋コンクリート管きょ 管径既設管の呼び径 800 ~ 2000 施工延長 200m 段差 20mm 以下 屈曲角 継手隙間 下水供用下での施工 建設技術審査証明 6 以下 ( 呼び径 800~1350) 3 以下 ( 呼び径 1500~2000) 150 mm以下 水深 : 管径の 17 % 以下かつ最大 250 mm 流速 :0.6 m/ 秒以下 初取得年度 2015 年 9 月最終変更年度 2017 年 3 月 基準達成型 A タイプ ( 組立管 複合管構造 ) 建設技術審査証明以外の適用範囲及び最新データ等については 工法協会 メーカーの仕様を確認する 3. 使用材料の物性 名 称 表面部材 :LF パネルファスナー樹脂部材 : ロックパーツ金属部材 : 補強リング充填材 :ST モルタル 材料構成 表面部材 : 高密度ポリエチレン樹脂エラストマー樹脂部材 : ポリプロピレン樹脂金属部材 :SD345(JIS A 7511) 充填材 : 高流動モルタル

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