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もえりえいさか
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北海道札幌市の子どもと家族の生活 218年2月子どもの貧因対策を考えるために発行北海道大学大学院教育学研究院子どもの生活実態調査研究班北海道保健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課札幌市子ども未来局子ども育成部子どもの権利推進課北海道大学北海道と札幌市は216 年一部 217 年に子どもの生活実態調査を実施しました調査は北海道内の小 5中 2高 2

1 北海道札幌市の子どもと家族の生活 218年2月子どもの貧因対策を考えるために発行北海道大学大学院教育学研究院子どもの生活実態調査研究班北海道保健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課札幌市子ども未来局子ども育成部子どもの権利推進課北海道大学北海道と札幌市は216 年一部 217 年に子どもの生活実態調査を実施しました調査は北海道内の小 5中 2高 2 の子どもとその保護者および 2 歳5 歳小 2 の子どもを持つ保護者あわせて約 3 万人を対象として行われ約 7 の方から回答をいただききましたこのリーフレットはその結果を広くお知らせすることを目的としています札幌市を除く北海道内の調査は北海道大学研究班と北海道が共同で札幌市分は市の独自調査として実施し研究班が札幌市から分析を受託しています質問項目は収入と仕事健康状態暮らし向き制度利用進路希望等多岐にわたりこのリーフレットではその一部を使用しています全体の結果は北海道札幌市のそれぞれのホームページで公開されています北海道の 2 歳 5 歳は 217 年に実施し結果の分析中でこのリーフレットには掲載していませんそれぞれの箇所に使用データを示していますが記載のない場合は 2 歳5 歳を除く北海道札幌市全体のものです調査に協力してくださった家族の世帯類型は表 1 のとおりです全国のデータ国民生活基礎調査と比較して母子世帯の比率がやや高くなっています表 1 世帯類型ふたり親世帯ふたり親祖父母母子世帯母子祖父母父子世帯父子祖父母その他調査世帯 21.1% まず家族の経済的な背景を理解するために下に紹介した所得階層区分を用いてその分布をみてみます図 1 全体的に所得格差があるなかで子育てが行われていること母子世帯がより経済的に厳しい状況にあることがわかりますまた年収で比較してみると全国の状況国民生活基礎調査に比べ低い傾向にあります次ページ以降ではこのような生活基盤のなかで子どものくらしやまなびそれを支える家族のくらしがどのようになっているかをみていきます 22.3% 25.1% 18.9% 12.6% うち母子世帯 5.1% 28.7% 11.7% 低所得層Ⅰ 中間所得層Ⅱ 低所得層Ⅱ 上位所得層 6.3% 3.3% 中間所得層Ⅰ 図 1: 所得階層相対的貧困線比の分布所得階層区分についてこのリーフレットでは所得の影響を分析するために所得階層の区分を用いますただ同じ所得でも世帯人数によって生活水準が変わるため同じ年収 3 万でも 2 人世帯と 4 人世帯では異なるなど世帯人数による調整を行った相対的貧困線注 1 を基準とした階層区分を用いていますこれは厚生労働省が貧困率の推計を行う際に用いる基準です階層区分の名称所得注 2 が相対的貧困線の何倍であるか所得参考 3 人世帯の税込み世帯年収低 243 万円注 3 未満低所得層Ⅰ 低Ⅰ 1. 倍未満の世帯低所得層Ⅱ 低Ⅱ 倍未満の世帯 34 万 2 千円未満中間所得層Ⅰ 中間Ⅰ 倍未満の世帯 437 万 4 千円未満中間所得層Ⅱ 中間Ⅱ 倍未満の世帯 67 万 5 千円未満上位所得層上位 2.5 倍以上の世帯高 67 万 5 千円以上注 1 等価可処分所得 1 人当たりの手取り収入の中央値の 2 分の 1 の金額国民生活基礎調査 H28 のデータを用いています注 2 可処分所得の推計値注 3 2 人世帯の場合は 192 万円4 人世帯の場合は 281 万円 1

2 仕事とお金母親のうち, 現在働いていない人は 2.9% でした ( 小 2 から高 2 札幌市 2 歳 5 歳では 44.5%) 世帯類型別に確認すると, ふたり親世帯の母親で働いていない人は 24.1%, 母子世帯では 9.7% と差がみられます ( 小 2 から高 2 祖父母と同居していない世帯 )また, 働いている母親のうち, 早朝勤務, 夜勤 ( 図 2), 深夜勤務, 土日祝日の出勤をしている人は, ふたり親世帯より母子世帯で多くなっています特に母子世帯の場合は, 子どもの年齢が高くなるとこうした働き方をする人が増える傾向があります仕事のために子どもと過ごす時間が十分に取れない母親がいること, 大人が不在の状態で自宅で過ごす子どもがいることについて, 子育て支援の点から考える必要があるでしょうなお, 父親の場合は, 世帯類型や子どもの年齢を問わず時間外の勤務がさらに多く, 父親が子育てに携わることが難しい状況にある世帯が多いことがうかがわれます 2 5 歳 ( 札幌 ) 小 2 小 5 中 2 高 2 8.6% 11.1% 8.8% 11.8% 1.6% 12.4% 12.4% 11.7% ふたり親世帯母子世帯図 2: 母親の働き方 : 夜勤 ( 夜 8 ~ 1 時 ) がある 22.2% 24.1% 2 5 歳 ( 札幌 ) 13.2% 28.3% 58.5% 小 2 小 5 中 2 高 % 28.7% 51.4% 22.% 26.6% 51.4% 24.4% 27.8% 47.8% 26.2% 24.5% 49.3% 貯金なし 1 万円未満 1 万円以上所得の低い世帯ほど, 赤字である世帯の割合が多く, 借金や滞納がある世帯も多い傾向にあります貯金についても所得が低いほど貯金なしの世帯は多くなります ( 低 Ⅰ 49.6%, 低 Ⅱ37.1%, 中間 Ⅰ19.5%, 中間 Ⅱ12.9%, 上位 5.2% 小 2 から高 2) 図 3 は, 学年別の貯金の状況を示しています貯金なしの世帯は, 子どもの学年が高いほど多い傾向がありますまた, 高 2 の時点で 1 万円以上貯金がある世帯はおよそ半数にとどまりますこれは, 子どもが大きくなるにつれ子育てにかかる費用が増大することを反映した結果といえます子育て費用の軽減策についても検討される必要があります図 3: 貯金の状況つながり表 3: 相談相手や頼れる人がいないと回答した割合 (%) 低所得層 Ⅰ 低所得層 Ⅱ 中間所得層 Ⅰ 中間所得層 Ⅱ 上位所得層合計子どもについての悩みや困りごとを相談する人がいない自分の悩みや困りごとを相談する人がいない親の入院等のさい, 子どもの面倒をみてくれる人がいない子育てには, 相談相手や何かの時の助けが必要ですしかし表 3 からは, 子どものことや自分のことを相談する相手がいない, 親の入院等の場合子どもの面倒を見てくれる人がいないといった, 孤立的な状態で子育てをしている人が存在していること, こうした人は所得が低いほど増えることが分かります所得が低いことに加え, 相談相手や助けがなければ, 子育ての大変さや難しさは一層大きなものになります誰もが日頃から支えられる仕組みづくりが大切です 2

3 北海道札幌市の健康子育てをしている人の 2.3 が健康ではないと答えていますこのような人では心理的なストレス心理的ストレス得点 K6 も高く健康上の理由で家事や仕事などの普段の活動ができない日も多くなっていました健康ではないと答える人の割合は所得が低いほど高くなっています図低Ⅰ 低Ⅱ 中間Ⅰ 健康である中間Ⅱ 所得が低いほど保護者が必要な医療受診を控える割合が高く健康ではないと答えた人ではその割合がより高いことが明らかとなりました図 5 上子どもの医療受診についても同じ傾向がみられますが保護者自身と比べると低くなっています図 5 下子どもの受診を優先しているともいえます上位健康ではない図 4 保護者の健康と経済状況この 2 つの結果から所得が低いほど健康の問題を抱えているにもかかわらずお金がない仕事が休めないといった理由で受診を控える人が多いことがわかります子どもを支える保護者の健康を守ることが必要です保護者 6 4 表 2 子どもの障がいと母親の働き方 2 障がいのある子どもいないいる正規職パート / アルバイト働いていない子ども 6 4 発達の遅れや障がいのある子どもを抱える家族は 8. でしたこのような家族では母親が正規職についている割合が低く働いていない人の割合が高くなっています表 2 一方父親の働き方には違いはありませんでした子どものケアをしながら母親が働くことの難しさが家族の経済状況の厳しさにつながる可能性もあります高 2 を除いて集計 2 子どもと家族の生活低Ⅰ 低Ⅱ 中間Ⅰ 健康である中間Ⅱ 上位健康ではない図 5 必要な受診を控えたことのある人の割合日ごろ立ち話をする相手についていないと回答した方は全体で 9.7 でした特に 2 歳児の保護者では 15.6 と他の学年よりも高くこのうち低所得層Ⅰでは 28.6 と際立って高い傾向でした図 6 子どもを半日程度預かってくれる人は2 歳 5 歳とも非同居の家族親せき同居家族保育園等一時預かりの順でいないは両年齢とも 1 割程度でした保育園等の利用についてのみ所得の高い世帯で多い傾向がありました親の入院等のためより長期に代わりに子どもの面倒をみてくれる人については祖父母が両年齢とも 8 割以上と圧倒的に多くいないは両年齢とも 1 割程度でした 2歳 5歳小2 小5 中2 高2 2歳低Ⅰ 図 6 日ごろ立ち話する人がいないと回答した割合 3

4 子どものくらし幼児子どもの遊び散歩折り紙工作 8. ミニカー玩具種類 5 歳になるとミニカーや人形の遊びは減りもの遊具 6. を作る集団遊び虫とり等が増えていきますがゲーム器官が育つ乳幼児期には電子メディアへの長時間の接触人形ままごとも 37.6 がよくすると回答しました図 7 脳や感覚砂場には気をつけたいところです鬼ごっこ遊び場 8 つの選択肢からよく遊ぶ場所を 3 つあげても. 積木ブロックパズルらうと両年齢とも自宅屋内空き地公園園庭のなわとび虫とり携帯 TV ゲーム水遊び順でした年齢による違いがあったのはショッピングセンター 2 歳歳 14.7 園庭 2 歳ソリ遊び 2 歳児歳 8.5 子育てひろばサロン 2 歳歳 1.3 草花木石でした遊び相手近年乳幼児の遊び相手として母親の負 5 歳児担が大きくなっていることが知られていますこの調査でも休日によく遊ぶのは母親が一番多く 2 歳児 75.1 父図 7 14 種の遊びについてよくすると回答した割合親 59.2 その他家族歳児 48.8 父親 42.6 その他家族 42.4 でした子育て支援子育てひろばやサロンは2 歳児世帯の 86.4 が近所に 1 あるもののうち 43.3 が行きにくいと回答しました理由は1 位時間がない 2 位他の親子との関りが面 8 倒 3 位交通手段のためでした 6 保育幼児教育図歳児でも全体で 6.7 が家庭外の保育等を利用してい 2 ましたが所得による差があり所得が高いほど多く利用されていました 2 歳 5 歳については札幌市データのみ集計 54.3 低Ⅰ 低Ⅱ 中間Ⅰ 中間Ⅱ 利用している利用していない上位図 8 家庭外での保育幼児教育の利用状況 2 歳児小学生各家庭において自転車や勉強机など多くの子どもが持っていると考えられるものについては所得による所有率の差はあまり大きくありませんでしたしかし子どもと旅行やキャンプに行くといった経済的な側面に加えて時間や手段などの資源をより必要とする事柄については所得によって大きな違いがみられました図 9 また所得が低いほど習い事や塾など学校外教育活動の利用が少ない傾向がありました上位所得層 94.1% 5.9% 中間所得層Ⅱ 91.2% 中間所得層Ⅰ 低所得層Ⅱ 低所得層Ⅰ 8.8% 86.3% 75.% 25.% 56.2% 行った 13.7% 43.8% 行かなかった図 9 過去 1 年間で親子そろって旅行やキャンプに行きましたか 4

5 北海道札幌市の子どもと家族の生活中学高校生入りたい部がない 11.2 お金がかかる家の事情家族の世話家事など家族の協力や参加が必要 16.7 アルバイトがある中間上位所得層低所得層Ⅱ 低所得層Ⅰ 図 1 部活動に参加しない理由複数回答まああてはまる非常にあてはまるの合計中学生や高校生のおよそ 2 割前後は部活動へ参加していませんでしたその理由は世帯の経済状況によって異なっており所得の低い世帯の子どもはお金の問題や家の事情で部活動に参加できていませんでした図 1 さらに経済状態は子どもの自尊心に影響を与えていることも明らかとなりましたまなび 35 3 所得が高いほど成績が高いと答える児童生徒の割合が高くその傾向は中学生においてより顕著でした中学生の結果図 11 について成績がクラスの中で良いとやや良いと答えた生徒の割合が所得が高い 1 ほど多くなっています一方悪いやや悪いと答える 5 生徒の割合は所得が低いほど多くなる傾向にありました勉強が分からないときに誰に教えてもらうか援助要低Ⅰ 低Ⅱ 良いやや良い中間Ⅰ 真ん中中間Ⅱ やや悪い上位悪い図 11 成績の自己認知中 2 請という質問で先生と答えた人の割合は中学生では成績の良い者ほど多いことが分かりました図 12 この結果は先生が生徒の援助要請に応えると成績が高くなるということを示すと考えられます ①学校適応そして②教師への信頼感が高い子どもほど援助要請を行っていることが分かりましたなお援助要請および①②のそれぞれの程度について所得による差はほとんどありませんでしたこれらのことか 6 援助要請をする割合援助要請を促進する要因について検討してみたところら子どもの学習を考えるうえで子ども同士の人間関係 1 教師 - 子ども間の信頼関係を築くなど学級経営が重要であるといえます悪いやや悪い真ん中小学生やや良い中学生図 12 成績と援助要請先生の関係 5 良い

6 進学 16.5% 18.1% 32.6% 31.9% 低所得層 Ⅰ 18.% 19.2% 26.3% 36.3% 低所得層 Ⅱ 以上 15.8% 25.1% 34.% 24.9% 低所得層 Ⅰ 24.9% 18.8% 29.8% 26.6% 低所得層 Ⅱ 以上 13.2% 22.2% 54.3% 1.4% 低所得層 Ⅰ 22.7% 23.4% 37.5% 16.6% 中学高校短大専門大学以上不明図 13: 世帯の経済状況と子どもの進学希望家庭の経済状況によって子どもの進路希望が影響を受ける可能性があることが分かりました例えば, 図 13 は低所得層 Ⅰとそれ以外で進学希望を比較したものですが, 中学 2 年生ではそれ以外の世帯に比べ低所得層 Ⅰの子どもたちの短大専門学校への進学希望が減り, 高校までと答えた者の割合が増えていますまた高校 2 年生では, それ以外の世帯に比べ低所得層 Ⅰでは大学進学を希望する者が 2% 近く減り, その分, 高校まで, 分からない ( 不明 ) と答える者の割合が増えていました図 14 は, 高校 2 年生に進学希望をたずねた結果のうち大, (%) 学 / 大学院までと回答した人の割合です 1 まず, 地域差 ( 通っている高校の所在地 ) がみられることがわかりますどの所得においても, 札幌が最も高く, ついで大学短大のある市町村, 大学短大のない市町村上位小8 6 の順になっています札幌大学短大のある市町村については, 所得が高い 4 ほど大学 / 大学院までと回答する人が多くなる傾向がみられ, 所得差があることが確認できます 2 大学短大のない市町村大学短大のある市町村札幌図 14: 進学希望 ( 大学 / 大学院まで )( 高 2) 図 15 は, 高校 2 年生の保護者に, お子さんが進学するとすれば学校にかかるお金の用意をどのようにするかをたずねた結果です貯金をあてると回答する人の割合は所得が高くなるほど高くなり金銭的なめどが立っていない割合は所得が低く, なるほど高くなることがわかりますまた奨学金を利用する割合は, 最も高い上位所得層を除くいずれの所得層でも 6 割程度にのぼります (%) 低 Ⅰ 低 Ⅱ 中間 Ⅰ 中間 Ⅱ 上位貯金をあてる奨学金を利用する金銭的なめどが立っていない図 15: 進学資金の準備状況 ( 高 2 保護者 ) 6

7 北海道札幌市の子どもと家族の生活制度利用表 4 各種制度の相談利用状況と相談利用しなかった理由保健師 SC SSW 生活保護相談利用したことがあるしている低所得層Ⅱ以上低所得層Ⅰ 相談利用しなかった理由必要がなかった時間や場所などが使いづらかった抵抗感があった低所得層Ⅱ以上低所得層Ⅰ 低所得層Ⅱ以上低所得層Ⅰ 相談先や方法を知らなかった利用したかったが条件を満たしていなかった設問なし設問なし札幌市 2 歳 5 歳のみ利用の仕方が分からなかった制度について全く知らなかった保健師は子育てをしている親には大変身近な存在で相談をしたことがある相談している人は 3 を超えますスクールカウンセラースクールソーシャルワーカー SC SSW への相談はこれと比べると少ないですが約 2 人にひとりの子どもが相談しており必要な制度であることがわかります生活保護は低所得世帯に利用した人が多いもののこの調査での低所得層Ⅰ が生活保護基準とほぼ同じ水準であるので制度の対象であるにも関わらず利用していない人が多い可能性がありますまたいずれの制度も利用しなかった理由として使いづらかった抵抗感があった知らなかったと答える人が存在し低所得層にその比率が高くなっています困難を抱えやすい家族が制度から漏れないような制度設計と広報運用が重要ですまとめ子どもの貧困問題を考える視点これまでの調査結果から所得が低いほど様々な困難に直面する可能性が高いことがわかりますこの結果は子どもの貧困対策の検討にとって重要ですすなわち子どもの貧困問題を考える際には①生活のゆとり家計と時間のなさ② 心身の健康の阻害③孤立④子どもの活動と経験の制約⑤学校教育のあり方⑥進学機会の格差と進学費用⑦行政施策のあり方といった幅広い観点が必要になりますまた低所得層のみの問題というよりは所得格差の影響を多くの人が受けておりそのなかで低所得層に困難が生じる可能性がより高いこと母子世帯が経済的困難に直面しやすいことなども重要な点ですしたがって子どもの貧困対策を考える際には総合的な視点が必要になります ①所得保障と具体的な援助 ②家族を支える施策と子どもを直接支える施策 ③保健医療や教育保育子育て支援などすべての家族子どもを対象にした普遍的な制度と困難に直面断的につなげていく推進体制が求められます 7 横断的な推進体制の構築居場所づくり学習支援子どもの貧困対策の視点就学援助子どもの貧困対策保護など広く住民生活に関わる施策や部署がそれぞれ子どもの貧困対策の視点と機能を持ち各部署を横学校教育教育保育子育て支援社会福祉社会保険や生活社会的養護子ども虐待せん自治体での対策を考える際には医療保健保育学童保育これらは単一の施策や部署で実行できることではありま社会保険税要になります保健医療これらはそれぞれ二者択一ではなく両方がそれぞれ必自治体における子どもの貧困対策のあり方生活困窮者自立支援制度生活保護する可能性の高い人に焦点をあてた制度

北海道札幌市の取組道と札幌市は子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのない社会の実現を目指し連携しながら子どもの貧困対策を進めています北海道の取組平成 27 年 12 月に北海道子どもの貧困対策推進計画計画期間平成 27 年度平成 31 年度を策定し教育支援生活支援保護者に対する就労支援経済的支援を 4

か所に母子家庭等就業自立支援センターを設置しハローワークと連携して就労支援を行っており今後特に地方における支援を強化するため各振興局に配置する母子父子自立支援員が中心となりセンターと緊密に連携しひとり親家庭の就労を支援する施策を検討しています 2 貧困の状況にある子どもの早期把握と支援貧困の状況は周囲から分かりづらいことが多く必要な支

8 北海道札幌市の取組道と札幌市は子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのない社会の実現を目指し連携しながら子どもの貧困対策を進めています北海道の取組平成 27 年 12 月に北海道子どもの貧困対策推進計画計画期間平成 27 年度平成 31 年度を策定し教育支援生活支援保護者に対する就労支援経済的支援を 4 つの柱として関連施策を総合的に推進しており今回の実態調査で明らかになったことを踏まえ今後次のような取組を進めます 1 効果的な情報発信 3 ひとり親家庭への就労支援福祉等の支援制度を知らない方が多かったこと施策の情報を得る手段で最も多かったのが学校からのお便りであったことなどを踏まえ支援制度について学校を通じて行き渡らせるよう教育部門と連携して実施することとします道内 6 か所に母子家庭等就業自立支援センターを設置しハローワークと連携して就労支援を行っており今後特に地方における支援を強化するため各振興局に配置する母子父子自立支援員が中心となりセンターと緊密に連携しひとり親家庭の就労を支援する施策を検討しています 2 貧困の状況にある子どもの早期把握と支援貧困の状況は周囲から分かりづらいことが多く必要な支援につながっていないケースもあると考えられることから心配なお子さんの情報を市町村の福祉部門や要保護児童対策地域協議会につなぎ対策を講じる仕組みを検討しています 4 子どもの居場所づくりの推進道では市町村に対する居場所づくりの支援制度を平成 28 年度に創設し支援を行っているところですが子ども食堂など道内各地で取り組まれている子どもの居場所の実態把握を行い先行事例の紹介などを行う手引の作成を進め子どもの居場所づくりが道内で幅広く展開できるよう取組を推進します道のホームページにおいて子育てに関する相談窓口や各種支援制度についてお知らせしています子どもの貧困対策北海道是非ご覧ください検索北海道保健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課札幌市の取組札幌市では実態調査から明らかとなった課題等を踏まえて平成 29 年度末までに札幌市子どもの貧困対策計画を策定しますこの計画では平成 3 年度 34 年度までの 5 年間を計画期間として第一に子どもの視点に立って困難を抱えている子どもとその保護者が必要な支援に結びつくための体制を整えるとともに子どもの成長における諸段階に応じた切れ目のない支援を展開し併せて保護者への必要な支援を実施することなどによって子どもの暮らしを支えていきます札幌市子どもの貧困対策計画で取り組むこと難を抱える子どもや家庭を早期に把握し必要な支 3 困難を抱える若者を支える取組の推進 1困援につなげる取組の推進子どもの成長段階に応じた様々な場面での関わりを通じて抱えている困難を早期に把握し必要な支援につなげる支援体制の充実強化や関係機関との連携の促進支援策の情報を確実に届けるための広報の充実などに取り組みます保護者への就労支援や生活基盤を確保する経済的支援などに取り組みます社会的養護を必要とする子どもやひとり親家庭生活保護世帯や生活に困窮する世帯など特に配慮を要する世帯への生活状況などに応じたきめ細かな支援に取り組みます子育て世帯の不安を解消する相談支援や子どもへの学習支援居場所づくりの推進などに取り組みます検索 4 保護者の就労や生活基盤の確保 5 特に配慮を要する世帯への支援 2 子どもの育ちと学びを支える取組の推進子どもの貧困対策札幌市進路支援や就労支援相談支援など若者の社会的自立の推進に向けた支援などに取り組みます札幌市子ども未来局子ども育成部子どもの権利推進課北海道大学大学院教育学研究院子どもの生活実態調査研究班松本伊智朗上山浩次郎大谷和大加藤弘通川田学関あゆみ鳥山まどか以上北海道大学大澤真平札幌学院大学このリーフレットは科学研究費基盤 A 子どもの貧困に関する総合的研究代表松本伊智朗による研究事業の一部です印刷アイワード 8

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DocHdl1OnPRS1tmpTarget 北海道札幌市の子どもと家族の生活 18年2月子どもの貧因対策を考えるために発行北海道大大院教育研究院子どもの生活実態調査研究班北海道健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課札幌市子ども未来局子ども育成部子どもの権利推進課北海道大北海道と札幌市は 16 年一部 17 年に子どもの生活実態調査を実施しました調査は北海道内の小 5 中 2 高 2 の子どもとその護者および