カラーピーマン (299 ページ ) 播種は夏 (6 7 月 ) が適期 (103 ページ ) 基本作型は夏まき栽培 結球期の冬が温暖なほど, 播種適期が長くなる 光照射による着色促進 夏秋栽培では生育終盤の低温による着色の遅延が課題 着色不良果を収穫後, 光を照射すれば着色が促進できることがわかっ

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1 イタリア野菜 タルディーボ ハウスの容器内で湛水, 完全遮光で軟白処理 (31 ページ ) 根を 15cm 以上残して株を掘り上げる 宮城県で栽培されているイタリア野菜 左手前が (103 ページ ), 左奥がチーマ ディ ラーパ ( カブの仲間でナバナの一種 ), 中央がタルディーボ, 右奥がカステルフランコ (18 ページ ), 右がプンタレッラ (52 ページ ) トレビス 4 6 月 ( または 9 10 月 ) が涼しい ハウスの容器内で湛水, 遮光して軟白処理 地域の栽培で抽台防止 (43 ページ ) 赤と白の色彩が美しい葉を食用とする サラダで食べるとほろ苦いのが特徴 収穫したトレビス 結球部を上から押して, やや心の固さを感じるころが収穫適期 外葉を 2 3 枚取り除いて出荷する 高温長日で抽台するので, 生育期の 4 6 月 ( または 9 10 月 ) が冷涼な地域が適地 ( 1 )

2 カラーピーマン (299 ページ ) 播種は夏 (6 7 月 ) が適期 (103 ページ ) 基本作型は夏まき栽培 結球期の冬が温暖なほど, 播種適期が長くなる 光照射による着色促進 夏秋栽培では生育終盤の低温による着色の遅延が課題 着色不良果を収穫後, 光を照射すれば着色が促進できることがわかった 照射強度 (μmol/m 2 /s) 葉のりん片が肥大した球の部分を利用する 独特の芳香と甘味がある 生食のほか, 炒め物, 煮込み料理などに向く 無照射区 光照射前 光照射 5 日後 アーティチョーク 寒害による腐敗果 冷涼な気候を好むが, 結球期には低温に弱い 主茎先端の摘蕾で増収, 倒伏も防ぐ (7 ページ ) 花床 蕾を割ったところ 紫色の花弁が出る前の若い蕾の花床部分を食用にする ( 写真は適期をやや過ぎたもの ) 茹でて塩やドレッシングをかけて食べると, ユリネに似たほのかな甘さがある 光照射の手順 着色がまだ 5% ほどの果実に蛍光灯を照射したところ,20W2 本の蛍光灯から 40cm 程度離した光強度 (μmol/m 2 /s) で 5 日間照射することで, 可販果レベルの着色にすることができた 110% 以上着色した果実を収穫 光照射追熟 2 果実をポリ袋に入れる の条件下で,50 μmol/m 2 /s の光を照射する 日間静置する 光照射追熟棚の作り方は 301 ページ アーティチョークの蕾 この部分を利用する ( 撮影 : 赤松富仁 ) 冷涼な気候を好むので, 秋まきが育てやすい 5 完全に着色 ( 2 ) ( 3 )

3 早出しトウモロコシ (287 ページ ) 低温障害を防ぐための分げつ発生促進技術 低温障害を受けたトウモロコシ圃場 分げつを 2 本以上着生した株は被害が軽い 両すそ開放すそ千鳥開放すそ千鳥朝開 夕閉閉めきり 換気方法の違いと雌穂重, 先端不稔 一重トンネル栽培において, 本葉 5 枚まで換気なしで, 以降を千鳥開放した区が, 約 2 本の分げつを発生させることができ, 低温障害を受けても収穫時の雌穂重を十分確保でき, 先端不稔も最小限に抑えることができた 遮光率 90% 区, 分げつ 0 本 遮光率 60% 区, 分げつ 0.2 本 遮光率 40% 区, 分げつ 1.8 本 ( 4 ) 遮光なし区, 分げつ 2.5 本 採光条件が良好なほど, 分げつの発生が増加する

4 栽培の基礎 栽培技術の基礎 1. 原産地と来歴 (1) 原産地 (Foeniculum vulgare Mill. var. dulce ALFF.) はセリ科の植物で, フェンネルの変種であり, 和名をイタリーウイキョウ, 英名をまたはイタリアンフェンネル, 伊名をフィノッキオとよび, イタリア南部の原産とされている フェンネルの栽培は, 西ローマ帝国のカール一世 ( ) の時代に栽培の記録がある また, スペインの古い農書 (961) にも関係の記載があり, 古代からヨーロッパ人によく知られていたようである ( 岩佐,1980) もフェンネルとともに地中海沿岸一帯で栽培されていたものと思われる (2) 来歴と栽培の歴史がわが国に導入されたのは明治の中ごろといわれる 大井上静一 ( 大井上,1957) によれば, 大井上研究所でわずかに保存され, 太平洋戦争前に東京会館のグリルに少し提供し, 当時の在京イタリア人からしごく喜ばれたという 岡山県では, 岡山県立農業試験場場長の小林甲喜が1966 年に種子をイタリアから導入した その後, 試験栽培と種子の保存を行なってきた 1973 年ころからは一般農家でも栽培が始められ, 現在では他府県でも栽培されるようになった (3) 用途 利用独特の芳香と甘味があり, 肉食料理ともよく調和する 球部にはタンパク質 1.1%, 脂質 0.4 %, 糖質 3.2%, 食物繊維 1.2%, 灰分 0.7%, 還元型ビタミンC22.1mg/gを含む また, 健胃, 駆風および呼吸疾患に有効とされるアネトールを90ppm 含有する機能性の高い野菜といえる 球部の調理法は, 生食がもっとも適するが, 炒め物, 煮込みなど, 洋風, 和風, 中華風のいずれの料理にも向く 生食の場合は球を断ち割り, 繊維の方向に対して直角に千切りするか, スティック状にして, 塩やマヨネーズで味付けしたり, 酢の物 ( 二杯酢, 三杯酢 ) などにしたりする 煮食の場合は炒め物, 酢豚風, スープ煮, クリーム煮などがよい また, てんぷらや粕漬けにも適する また, 毛状を呈した小葉は, サラダに用いたり, 刻んで和え物に加えたり, スープに加えたりするなどのほかに, ハーブティーにも利用される なお, フェンネルのハーブティーには利尿, 強壮, 消化促進作用, 便秘の改善, 気管支炎の改善などに有効といわれている < 追録第 42 号 2017 年 > 第 11 巻 103

5 イタリア野菜の生理と栽培 作型 2. 性状, 生育の特徴 (1) 形態的特性 施肥量 (kg/a) 葉はウイキョウに酷似して互生し, 羽状に分 裂した複葉であり, 小葉は毛状を呈する 展開葉 10 枚目ころから葉柄基部が肥厚を開始し ( りん片形成 ), 抽台しなければ gの球を形成する 花芽を形成すると抽台し, 花茎は1 1.4m に伸び, 大型のさん形花序を頂生する 繖梗 ( さんこう ) を6 8 本抽出して多数の黄色小花をつける 雄ずいは5 本, 子房は2 心皮から 第 1 表窒素施用量と生育量および植物体中窒素含有率 ( 岡山農試,1979) 総重 (g/ 株 ) 球重 (g/ 株 ) 土壌中無機態窒素 (NH3-N+NO3-N) (mg/ 乾土 g) なり, 花弁は5 枚ある 果実は長さ5 6mmに肥大し, 成熟すると2つに分離し,2 粒の種子となる (2) 栄養的特性 窒素は生育全期間を通じて重要な栄養素で, とくに結球中期までの茎葉充実期に重要である 正常生育個体の葉中窒素は生育初期から 4.0% 程度とかなり含有し, これが3.5% 以下になると葉色が淡くなり, 初期生育と球の肥大が劣る 生育後期になると, 含有率は低下する ( 第 1 表 ) リンは生育初期の含有率が低いが初期生育に重要な栄養素であり, 生育初期にリンが少ないと草丈が低く, 株の生育が劣る ( 第 1 図 ) カリウムは生育初期よりも結球期に重要と考えられる 結球初期の葉身部と葉柄基部の球部とのカリウム含有率はほぼ同程度であるが, 収穫期のカリウム含有率は球部が葉身部よりも高い ( 第 2 表 ) カルシウムは球部において少なく, カルシウムが不足すると, 生育や球の肥大が遅れる ( 第 3 表 ) (3) 発芽特性 生育中期 植物体中窒素 ( 乾物 %) 生育後期 葉身部結球部葉身部結球部 夏まき露地栽培 秋まきハウス栽培 , 生体重(60 g /株)20 生体重リン含有率 リン酸施用量 (kg/a) 第 1 図リン酸施用量と初期生育 葉0.4 中リン含有率(0.2 %)0 ( 岡山農試,1978) の種子の休眠はほとんどみられず, 採種時に完熟していれば採種直後でも発芽する 発芽が可能な温度はおよそ10 30 である 発芽適温は15 25 で, 第 2 表収穫期の無機成分含有率 ( 秋まき, 単位 :%) ( 岡山農試, 未発表 ) 葉柄基部養分葉身部 ( 結球部 ) 重窒素 (N) リン (P) カリウム (K) カルシウム (Ca) マグネシウム (Mg) 第 3 表消石灰施用の影響 ( 岡山農試,1978) 葉中 Ca 施用量総重球重土壌 ph 置換性 Ca 含有率 (kg/a)(g/ 株 )(g/ 株 ) (H2O)(mg/ 乾土 g) ( 乾物 %) 播種後 7 日程度で全発芽数の90% 以上が発芽する 低温下では発芽に日数を要するが, 発芽率は高い 種子の発芽年限は, 通常の貯蔵 ( 乾燥剤入り密封容器, 常温貯蔵 ) では,3 年が限度と思われる (4) 生育経過と球の肥大播種から収穫できるまでの日数はかなり長く,7 月まきの露地栽培で約 4か月,9 月まきハウス栽培で約 6か月を要する 9 月上旬まき露地栽培では播種後 30 日で本葉 4 枚, 葉長約 17cmに達し, 播種後 60 日ころには本葉 8 枚が展開し, 球の肥大期に入る ( 第 2 図 ) 肥大を開始すると地上部重が急増し,7 月下旬まき露地栽培での, 播種後 105 日ころには収穫可能な重さ ( 球重が400g) に達する ( 第 3 図 ) それ以後, 凍霜害を受けなければ, 球重はしだいに増えてくる しかし, g に肥大すると, 球を形成している葉柄基部 ( 以下, りん片とする ) の外位葉から ス が入ったり, 裂球したりするようになる gに達した球は本葉 10 枚以上のりん片によって形成され, りん片重は本葉 葉目が重い ( 第 4 図 ) 300 量 (g /株) 地上部重 葉長葉数 播種後日数 葉長(cm )球重 ( 岡山農試, 未発表 ) 展葉数第 2 図 9 月上旬まき露地栽培の生育 重量(g /株( 岡山農試, 未発表 ) 1, )りん片重( 岡山農試, 未発表 ) 60 (g )地上部重 葉長球(のcm 厚さ(cm 50 5 葉長 球の厚さ)球重 )第 播種後日数 第 3 図 7 月下旬まき露地栽培の球の肥大 葉位 ( 外位葉 頂葉 ) 4 図結球部の葉位別りん片重 < 追録第 42 号 2017 年 > 第 11 巻 105

6 イタリア野菜の生理と栽培 (5) 花芽分化と抽台 結球するには一定の葉数分化, すなわち17 18 枚以上の分化が必要である したがって球形成に必要な葉数が分化しないうちに花芽が分化すると結球しないで抽台する 日長が長いほど花芽の分化 発達が促進される とくに12 時間以上の日長で花芽分化が早く, 花茎もよく伸長する ( 第 4 表 ) しかし, 短日処理による8 時間日長でもやがて花芽分化することから, 日長に対して量的な感応をするものと考えられる 日長感応は生育ステージによって異なる すなわち, 本葉 3 枚までの苗は長日下でも花芽分化が起こらず, 本葉 4 枚以上の植物体で感応し, しかも生育の進んだ植物体ほど感応しやすいようである このように花芽分化に対しては日長が大きく影響し, 温度はほとんど影響していない しかし, 花芽分化後の花芽の発達は温度に影響され, 高温であるほど花芽の発達が進み, 花茎が長くなり, 抽台しやすくなる そこで播種期別に花芽が分化するまでの葉数および抽台時期をみると,3 月から5 月にかけて播種し, 高温長日下で生育する作型では葉数が少なくて花芽が分化し, 抽台が早い 7 8 月に播種し, 短日で気温下降条件のもとで生育する作型では, 花芽の分化がおそく, 葉が20 枚分化しても花芽は分化せず, 抽台が認められない ( 第 5 図 ) (6) 生育に及ぼす環境要因 第 4 表日長と花芽の分化 発達との関係 ( 川合 市川,1979a) 1) 花芽の発達状態 1 光条件 ( 栽植密度 ) 単位面積当たりの栽植密度が 日長 生体重 分化葉数 茎長 節間長 ( 個体数 ) 高いほど多収であるが, 球の肥 ( 時間 ) (g) ( 枚 ) (cm) (cm) 大は逆に劣り, 球重が軽くなる これは主として密植による光線 不足と養分の競合によるもので 注 1)0: 未分化,1: 分化初期,2: 花梗形成,3: 萼片形成,4: 出蕾,5: ある 夏まき露地栽培のように日照 量が比較的多いと密植による球 夏まき露地栽培球重 秋まきハウス栽培球重 抽台までの日数播開花花秋まきハウス栽培収量 500 抽台まで ) 播種期 ( 月 ) 第 5 図播種期と花芽分化, 抽台との関係 ( 川合 市川,1978) 球重( 川合 市川,1979b) の日数分化葉数 cm 20cm 25cm 30cm (889 株 /a)(667 株 /a)(533 株 /a)(444 株 /a) 第 6 図株間と収量との関係 量(kg /a )夏まき露地栽培収量 夜間気温 ( ) 地表下 10cm 夜間地温 ( ) 夜温処理日数 ( 日 ) 第 5 表球部の耐寒性 ( 岡山農試,1980) 球部内温度 ( ) 表皮剥離 凍害程度 球部の水浸症状 微 無 無 少 中 無 少 中 無 少 多 無 中 多 有 注昼間気温 8 24 球部の水浸症状の中は球葉 1 枚の3 分の1 程度が回復せず, 多は全体が回復せず 球部の縦割れ 光0.8 合成呼吸速度(重減少があまりみられない し 第 6 表昼温と球肥大との関係 ( 岡山農試,1983) かし, 秋まきハウス栽培のよう昼間気温生育期間中気温 ( ) 1 片当たり総重球重りん片厚平均りん片重に生育期間中が弱光線では密植処理昼間日平均 (g/ 株 ) (g/ 株 ) (mm/ 枚 ) (g/ 枚 ) すると球重が著しく劣る ( 第 6 低温 17.2± ± 図 ) したがって, 大球を生産するには疎植がよいが, 日照量の多 中温高温 21.2± ± ± ± い時期にあまり疎植にすると球葉の間から側芽を生じ, かえって品質が劣る 2 温度条件 真の光合成速度 ず, 軟腐病も発生しやすい )0.1 一方, 低温には比較的強く, 結球前の生育初 はわが国では秋期と 春期に順調な生育をし, 冷涼な気候を好む こ のため, 出芽後 2 3 葉期までに高温に直面す mg 呼吸 CO2 /ると苗立枯病が発生しやすい また, 結球期にみかけの 高温に直面すると側芽が発達して良球が得られ g 生光合成速度 期には 4 程度の低温には耐えて越冬する しかし結球期には低温に弱く, 1 以下にな 温度 ( ) 30 ると球部が寒害を受けて腐敗する ( 第 5 表 ) ハウス栽培では昼夜の温度管理のあり方が収量 品質に大きな影響を及ぼす 球の肥大に及 第 7 図温度と光合成, 呼吸速度の関係 ( 岡山農試,1982) 照度 10klx ぼす昼間気温の影響をみると, 昼間 21 程度 の場合にりん片がもっとも厚く, 球重が重く, 球の肥大 形成がよい ( 第 6 表 ) また生育, 球の肥大は光合成量に大きく影響される 昼間の照度が10klxの場合,10 30 の範囲では気温が高いほど, みかけの光合成速度が低下し, 呼吸速度が高まっており, 光合成からみても昼間の適温はかなり低いようである ( 第 7 図 ) 球の肥大に及ぼす夜温の影響をみると, 昼温を18 30 に保持した場合, 日最低気温が 7.6 までは低いほど球の肥大が優れた ( 第 7 表 ) したがって, 夜温は凍霜害が発生しない程度の気温であれば低いほうが球の肥大は優れるものと考えられる 3 土壌条件と施肥埴壌土でも砂壌土でもよく生育する しか 体/時106 < 追録第 42 号 2017 年 > 第 11 巻 107

7 イタリア野菜の生理と栽培 4. 品種と品種選抜, 採種 (1) 品種と品種選抜 現在, わが国には登録品種はみられない 栽培するには, 種苗業者が輸入した種子を直接利用するか, 輸入種子を栽培して母本選抜と採種を行なって利用する ただし, スティッキオと称した, 種苗会社によって商標登録された品種がある この品種はリン茎部があまり肥大しないが, 軟らかく生長も早いので短期栽培で収穫できる 輸入種子には, 生育 結球の早い系統, おそい系統, 抽台のおそい系統, 側芽の発生が少なく大球になる系統などがあるので, 母本選抜の目標にする (2) 採種方法採種は夏 秋まき, または春まきによる 夏 秋まきは初夏に開花し, 盛夏期に登熟する 春まきは盛夏期に開花し, 秋に登熟する 夏 秋まきは結球後, 抽台するので球の肥大状態, 球形, 抽台の遅速をみて優良母本を選抜できる 採種栽培は食用栽培に準じるが, 秋まきや早春まきは食用栽培よりも疎植とする 開花期から結実期にかけて灰色かび病, カメムシ類, キアゲハの幼虫が発生するので防除に努める 採種は果実が成熟し, 黄化した果梗部分を摘み取る 頂果梗またはこれに近い側枝果梗に結実した種子が大きい 収穫した果梗は自然乾燥または通風乾燥後, 脱粒する 食用栽培で収穫後の株をそのまま残すか別の圃場へ植え付けると, 翌春に株元から萌芽して採種できるので, 母本選抜に便利である 栽培の実際 1. 夏まき栽培 (1) 圃場の準備圃場は耕土が深く, 保水, 排水ともによく, 腐植に富む場所がよい 土壌酸度 ph6.0 以下の場合は石灰を施して矯正しておく また圃場に腐植含量が少ない場合は熟成堆肥を3t/10a 程度施す (2) 栽培管理の実際栽培技術のポイントは第 11 表のとおりである 1 育苗種子は10a 当たり250ml 用意する 苗立枯病予防のために種子を種子重量の % のベンレートT 水和剤, または % のオーソサイド水和剤 80で粉衣して播種する 播種床は, トロ箱を用いるか, 圃場の片隅に幅 1.2mの平床をつくる 夏まきは高温過ぎるので, 苗床は通風のよい涼しい場所に設置し, 白色寒冷紗などを利用してできるだけ涼しくしておく 高温時の播種になるので出芽しにくく, 出芽しても徒長苗になりやすいので, 播種床土は通気性, 排水性に優れ, 肥料成分が多くなく, 苗立枯病菌のいないものを用いる 育苗床土も播種床土とほぼ同様な床土でよいが, 腐植や肥料成分がやや多めの床土を用いる 川砂や山土などの肥料成分の少ない土を用いる場合は, 熟成堆肥のほか, 土 1m 3 または 1 立米 当たり窒素 g, リン酸 g, カリ80g, 石灰 1kg 程度施す 最近は, 種々の種まき培土や育苗培土が市販されているので, 肥料成分の少なめの培土を利用するのもよい 播種は, 条間 6cm, 種子間隔 5mm 程度の条まきとする 5 7mm 覆土したのち, 高温と乾燥 第 11 表夏まき露地栽培のポイント 項目 栽培の要点 育苗 10a 当たり250ml の種子を準備 苗立枯病予防のための種子消毒, 土壌 消毒 播種床は風通しのよい涼しい場所へ設 置 本葉 1 2 枚時に9cmポットに鉢上げ 本葉 5 6 枚までに定植 直まき 10a 当たり1.5l の種子を準備 1か所 6 粒くらい点播 ネキリムシの食害に注意 本圃 定植 基肥は10a 当たり窒素 25kg, リン酸 25kg, カリ20kg 施す うね幅 150cmの2 条植えの場合 20 25cm 株間に定植 管理 追肥は生育状況をみて施すが, 結球初期までに10a 当たり窒素 10 14kgを 2 回に分けて施す 生育中 1 2 回除草を兼ねて中耕土寄せ キアゲハ幼虫と菌核病の防除に努める を防ぐために新聞紙などで日覆いをする 播種 後,4 5 日で出芽するので早めに被覆物を除 く 密生部は早めに間引き, 通風や採光をよく する 本葉が1 2 枚展開したら,7.5 9cm ポットに鉢上げする 2 基肥施用とうね立て 播種または定植の1か月前に堆肥や石灰を 施してよく耕起しておき, 数日前に緩効性肥 料を主体とした基肥を施して耕うん, 砕土す る 10a 当たり基肥施用量は窒素 25kg, リン酸 25kg, カリ20kgくらいである ただし, 火山 灰土などリン酸が不足しやすい土壌ではリン酸 を50% くらい増施する うねは排水良好な圃場では平うねでよい 排 水のやや不良な圃場では, うね幅 mと し, 高く盛り上げる 3 直まき栽培の要点 直まき栽培は移植栽培よりも生育が速く, 根 群もよく発達して良球の生産率が高い 10a 当 たり播種量は約 1.5lである うね幅は単条で75 80cm,2 条抱きうねで m, 株間は 25cm 程度とし,1か所 6 粒ずつ点播する 間引 第 13 図裂球株きは本葉 5 6 枚までに2 3 回行ない,1か所 1 株にする 4 定植本葉 5 6 枚の苗を定植する 葉は2 分の1 開度なので, うね方向に対して直角に出葉するように植える うね幅 150cm,2 条植えの場合, 株間は20 25cmとする 5 定植後の管理結球中期までにできるだけ茎葉を大きく育て, 株の充実をはかる そのための作業は次のとおりである 追肥中耕, 土寄せ前に10a 当たり窒素 10 14kg, カリ10 14kgを定植後 20 日,40 日にそれぞれ半量ずつ施す 土寄せ生育するにつれて倒伏しやすくなり, 倒伏したままでは変形球になる また結球部は降霜期に凍害を受けやすい そこで追肥後, 中耕して中心葉近くまで土寄せする 灌水生育中に乾燥が続くと, 根張りが劣り, 球部も筋っぽくなるので灌水する しかし結球中期以後に多量の灌水をすると裂球するので注意を要する ( 第 13 図 ) 寒害防止結球開始後, 氷点下になると, 凍霜害を受けるので, 不織布, 寒冷紗などを葉の上からべたがけし, 寒害から保護する 病害虫防除病害では, 本圃で10 11 月に菌核病, 灰色かび病が発生しやすい ( 第 14 図 ) このため, 連作を避けるとともにバチルス ズブチルス剤のボトキラー水和剤, ボトピカ水和剤を散布する 害虫ではキアゲハの幼虫やアブ 112 < 追録第 42 号 2017 年 > 第 11 巻 113

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