離島におけるブロードバンド化促進のための調査研究

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1 離島におけるブロードバンド化促進のための調査研究 平成 19 年 3 月 総務省情報通信政策局地域通信振興課 0

2 目 次 第 1 章離島におけるブロードバンドサービス提供の状況 ブロードバンドサービス未提供離島の状況 離島内ブロードバンド回線の選定 積算方法...8 第 2 章ラストワンマイル情報通信インフラの積算方法 FTTH ADSL 無線 LAN CATV...28 第 3 章バックボーン情報通信インフラの積算方法 海底光ファイバーケーブル FWA 衛星...42 第 4 章積算結果 平均費用比較 最安価情報通信インフラの特徴 IRU 検討時平均費用および離島分布 トータルコスト比較...63 第 5 章ブロードバンドサービスの導入に向けて 推奨されるブロードバンドサービス 整備推進のために...74 参考資料 1-1. 離島状況

3 第 1 章離島におけるブロードバンドサービス提供の状況 1. ブロードバンドサービス未提供離島の状況 (1) 全国におけるブロードバンドサービス提供の現状総務省 平成 18 年版情報通信白書 によると 現在 ブロードバンドサービスの普及は以下のように推移している 図表 1-1. ブロードバンドの普及状況 ( 万契約 ) ( 万契約 ) ,368 1, , ( 年度末 ) DSL ケーブルインターネット FTTH 無線 (FWA) DSL ,120 1,368 1,452 ケーブルインターネット FTTH 無線 (FWA) 合計 ,495 1,956 2,330 総務省 平成 18 年版情報通信白書 年度末のブロードバンド回線の契約数は 約 2,330 万契約になっている DSL の契約数が約 1,452 万契約で最も多く 次いで FTTH が約 546 万契約 ケーブルインターネットが約 331 万契約 無線 (FWA) が約 2 万契約となっている DSL がもっとも多いが 伸び自体は衰え始めている また FTTH の伸びが著しく 2005 年 1-3 月期から FTTH の契約純増数が DSL を上回っている 今後のインターネット接続回線の変更予定でも次ページのような結果が示されている 1

4 図表 1-2. 変更予定の回線 FTTH 回線 80.5% ナローバンド DSL 回線 CATV 回線無線 (FWA 等 ) 第 3 世代携帯電話不明 8.0% 6.1% 1.7% 1.7% 0.3% 2.3% 総務省 平成 18 年版情報通信白書 今後 インターネットを変更するとしたら どの回線か という調査では FTTH がもっとも支持されている また 図表 1-3. ナローバンドからの変更予定の回線 で示すとおり 現在ナローバンド世帯でも FTTH はもっとも要望が高い ただし ケーブルテレビ DSL 回線の要望は 図表 1-2. 変更予定の回線 で示されている割合よりも高く ブロードバンド未提供地域におけるナローバンド利用者は さまざまな回線によるブロードバンド利用を想定していると考えられる 図表 1-3. ナローバンドから変更予定の回線 ナローバンド 12.9% ケーブルテレビ 22.4% FTTH 51.0% 無線 6.1% DSL 20.3% その他 5.3% 総務省 平成 16 年通信利用動向調査世帯編 から作成 本調査では 現在 ナローバンド地域では FTTH がもっとも要望されているが その他のブロードバンドサービス提供のニーズも高い という観点から 離島のブロードバンドサービス提供に必要となるイニシャル ランニングコストの算出および その結果から推測される情報通信インフラの組み合わせを検討していく 2

5 (2) 離島におけるブロードバンドサービス提供 未提供地域の特徴本調査で対象とする離島は 離島振興法 奄美群島振興開発特別措置法 小笠原諸島振興開発特別措置法 沖縄振興特別措置法 の各法に基づき指定されている離島のうち 住民の居住が住民基本台帳 ( 平成 16 年 4 月 1 日現在 ) で確認され かつ総務省調査で有人が確認された離島 ( 離島振興法指定離島 257 島 奄美群島振興開発特別措置法指定離島 8 島 小笠原諸島振興開発特別措置法指定離島 2 島 沖縄振興特別措置法指定離島 40 島 ) の計 307 島 ( 参考資料 1-1 離島状況 ) としている このうち 総務省調査によると平成 18 年 3 月 31 日現在で離島ブロードバンドサービスが提供されている離島は 108 島 提供されていない離島は 199 島となる 本調査では以下の指標を用いて情報通信インフラのイニシャル ランニングコストおよび情報通信インフラの組み合わせについて検討を行っている 図表 1-4. 指標指標項目適用本土間距離離島と本土間の距離 主に離島の最も本土に近い地点から本土の離島に最も近い距離 ( 離島本土間最短距離 ) で計測を実施している 基本的には国土交通省 離島地域における地域公共ネットワーク システム整備に関する調査 ( 平成 14 年 3 月 ) のデータを採用している 最近接陸地距離離島から本土まで または離島から本土までの間に別の離島が存在する場合のその離島までの距離のうち 最も短い距離を計測している 基本的には国土交通省 離島地域における地域公共ネットワーク システム整備に関する調査 ( 平成 14 年 3 月 ) のデータを採用している 世帯数 住民基本台帳( 平成 16 年 4 月 1 日現在 ) に基づく総務省の資料から各離島の世帯数を採用している 世帯密集率世帯数を面積 (k m2 ) で割った率を採用している 面積国土交通省国土地理院 全国都道府県市区町村別面積調 ( 平成 12 年 12 月現在 ) から各離島の面積を採用している 実延長財団法人日本離島センター 2005 離島統計年報 ( 平成 16 年 4 月現在 ) から各離島の実延長を採用している 3

6 る 指標に基づき ブロードバンドサービス提供地域と未提供地域の状況を整理すると以下のようにな 図表 1-5. ブロードバンドサービス提供有無別離島状況 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 /10( 世帯 ) 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) 対象離島フ ロート ハ ント 提供離島フ ロート ハ ント 未提供離島 離島数平均値本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 /10( 世帯 ) 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 対象離島 フ ロート ハ ント 提供離島 フ ロート ハ ント 未提供離島 ブロードバンド提供離島とブロードバンド未提供離島では 世帯数に関しては 未提供離島と提供離島との差が約 16 倍と大きく差がついている 今までのブロードバンドサービス提供の基準は世帯数に大きく影響を受けていることがわかる 面積に関しても約 9 倍の差がついており 実延長はそれ以上の約 15 倍の距離差が出ている 一方 本土間距離 最近接離島間距離の項目においては それほど差はない 距離に依存せずサービス提供が行われていることがうかがえる ただし 図表 1-6. 世帯数別最近接平均距離 でわかるように 世帯数 100 未満と世帯数 500 以上では極端に未提供離島と提供離島の最近接距離の差が激しくなっている 世帯数 100 未満では提供離島の場合 最近接距離平均は全て 1km 未満の範囲内となっている また 世帯数 500 以上では未提供離島の最近接距離は 50km 以上と極端に長い 世帯数が少ない場合は短い距離でないと提供が行われず 多い場合でも距離が長すぎる場合は提供が行われていないことが推測できる 4

7 図表 1-6. 世帯数別最近接平均距離 (km) 世帯数 10 未満 世帯数 10 以上 50 未満 世帯数 50 以上 100 未満 世帯数 100 以上 200 未満 世帯数 200 以上 500 未満 世帯数 500 以上 1000 未満 世帯数 1000 以上 提供離島 未提供離島 以上 ブロードバンドサービス提供に与える項目としては 世帯数および実延長が最も影響を与えるが 最近接距離などその他の項目も影響を与える可能性がある 積算を実施する際には これらの項目の数値を用いるとともに これらの項目を利用して比較検討を行う 5

8 2. 離島内ブロードバンド回線の選定 (1) 対象とする情報通信インフラ離島におけるブロードバンドサービス提供で障害となるのは 世帯数の多さもさることながら 離島までのブロードバンド対応型既設回線 ( バックボーン回線 ) の有無があげられる 本調査においてはラストワンマイルとともにバックボーンにも注視し 敷設の組み合わせについて検討を行う 1ラストワンマイル離島内に敷設するブロードバンド回線については 複数の候補があげられる 平成 18 年版情報通信白書では ケーブルインターネット DSL FTTH 無線(FWA) という分類でブロードバンド回線の利用状況が掲載されている 本調査では 昨今 ケーブルテレビ自体が FTTH で整備される例が多くなっている ( 実際 構築費用については FTTH の方が安価になりつつある ) ことから FTTH(CATV) DSL 無線 LAN として検討を行う また DSL については 普及率が高い ADSL 回線を対象とし 無線 LAN については 今後 ラストワンマイル回線として普及が見込まれる 2.4GHz 帯メッシュ型無線 LAN を対象として検討を行う 図表 1-7. ラストワンマイル一覧 情報通信インフラ FTTH(CATV) ADSL 無線 LAN 概要光ファイバーケーブルを各世帯まで引き込む方式 各方式の中で最も通信速度がはやい 既設の電話線を利用して 通信を行う方式 DSL 方式の中で日本において最も普及している 無線を用いて通信を行う方式 住宅密集率が低い地域において普及しはじめている 各種情報通信インフラの普及状況は前述したとおりとなっている なお FTTH と CATV は別個に積算を実施するため 比較検討を行う情報通信インフラは 4 種類と規定する 2バックボーン本土 - 離島間 離島 - 離島間を接続する回線である このバックボーンがないため または通信容量が小さいため ブロードバンドサービスが提供されていない離島も多い 距離によっては島内ブロードバンド回線よりも高額となることもあるため ラストワンマイルと同様検討が必要となる 回線の候補としては 海中を敷設する海底光ファイバーケーブルや 海上を伝送する固定無線アクセス (FWA 等 ) 地球局から送受信する衛星通信などがあげられる 6

9 図表 1-8. バックボーン一覧 情報通信インフラ海底光ファイバーケーブル FWA 衛星 概要本土 離島 離島 離島間の海中に有線を敷設する方式 通常より厚い外装ケーブルで囲われたケーブルを専用船で敷設される 2.4GHz 4GHz 5GHz 6GHz 18GHz など様々な周波数帯を用いて海上を伝送する方式 一般的には水面による反射波の影響を抑えるため 鉄塔 - 鉄塔間で接続される 衛星を介して接続を行う方式 アンテナ設置が必要となる ベストエフォート方式 専用線方式のラインナップがある 海底光ファイバーケーブルは国際用の海底光ファイバーケーブルの他 日本国内でも様々な海底光ファイバーケーブルが敷設されている 最近では 2004 年から沖縄本島 ~ 宮古島 ~ 石垣島間を沖縄県の支援を受けた形で 西日本電信電話株式会社 ( 以後 NTT 西日本 ) がブロードバンド対応型の海底ケーブルを敷設している FWA は昨今 注目を集めているインフラで 平成 18,19 年度と各総合通信局で盛んに伝送実験が行われている その中では海上伝送実験をしている地域もあり 海底光ファイバーケーブルに代わる可能性のある回線として注目を集めている 衛星は従来 個人向けサービスとして提供されていたが事業撤退などの関係から現在では個人向けサービスとしてはあまり注目を集めていない状況にある ただし 団体向けのサービスとしてはメニューはそろっており 小規模団体や本土から遠距離にある団体および海底光ファイバーケーブルの補助回線としての利用が見込まれている バックボーン回線については海底光ファイバーケーブル FWA 衛星( ベストエフォート方式 専用線方式 ) の 3 項目 4 種類について積算を実施する 7

10 3. 積算方法 (1) 積算対象範囲本調査では 各情報通信インフラのイニシャル ランニングコストを算出 1 し 比較検討を行う 費用積算にあたっての基本的な考え方は以下のとおりである 1 イニシャルコスト 地方公共団体または民間事業者が情報通信インフラを構築する場合の費用を示す 構築のために 必要となる費用の基本構成は以下のとおりである 図表 1-9. イニシャルコスト構成 費用基本項目線路費用センター機器費用 ( アンテナ等含 ) 宅内装置費用センター構築費用その他個別に必要となる費用 概要光ファイバ等の有線設備費用 海底光ファイバーケーブル FTTH 以外の無線情報通信インフラでもセンター設備等への接続のための有線構築費用が必要 センターに設置される GE-PON 等の機器やバックボーン回線の中継点に設置されるアンテナ等の機器費用 ラストワンマイルで宅内に設置される機器費用 CATV 等で構築が必要とされるセンター建物そのものの費用 ADSL でも RT-BOX 等の簡易局舎設置費用が必要となる場合がある 海底光ファイバーケーブルの中継器やラストワンマイル FWA で必要となる宅内対応用無線装置など イニシャルコストの構成要素としては 線路費用 センター機器費用 宅内装置費用 センター構築費用などがあげられる 各種情報通信インフラにおいて これらの構成要素が基本的に主構成要素となる ただし 宅内装置は一部 住民負担となるべきものも含まれている また センター建物そのものの費用についても 既に構築してある可能性はあるが 今回は構築費用に計上することにしている 1 本積算方法により算出された費用は 本文内に示す積算範囲の算出モデルを前提とした参考費用であり その費用を確約する ものではない 個々の離島状況により算出結果は大きく異なる可能性がある 8

11 2 ランニングコスト 地方公共団体または民間事業者が情報通信インフラを運用する場合の費用を示す 構築のため に必要となる費用の基本構成は以下のとおりである -1. ランニングコスト基本費用図表 ランニングコスト構成費用基本項目概要線路費用イニシャルコストの一定率分の費用とする また イニシャルコストのランニセンター機器費用ング経費への換算は 総務省所管補助金等交付規則第 8 条 処分の制センター構築費用限を受ける期間 別表に記されている処分制限期間に基づいた年数を考慮し費用を算出する その他個別に必要海底光ファイバーケーブルについては 保守体制を考慮し ランニングコとなる費用ストを算出する また 衛星通信については 各事業者の利用料金から ランニングコストを算出する ランニングコストはイニシャルコストの一定率分の費用とする また イニシャルコストをランニング経費として換算する場合は 基本的に総務省所管補助金等交付規則第 8 条 処分の制限を受ける期間 別表に記されている処分制限期間年数に基づいて費用を積算する ( イニシャルコストで積算する宅内装置については住民責任による管理とみなし 積算対象から省いている ) また 海底光ファイバーケーブルについては駆けつけ船舶のスタンバイ時の体制によって大幅に金額が変動するため 別途の積算方法を用いている また 衛星通信については サービス提供価格が定められているため 提供価格に基づいた積算を行っている -2. ランニングコスト追加費用イニシャルコスト ランニングコストの積算を行う際 基本的に宅内装置費用を除き イニシャルコストで積算したものについてランニングコストを計上している 線路費用 センター費用 機器費用に要する保守費用が発生するという形でランニングコストを試算している しかしながら 線路費用ではあるが イニシャルコストが発生しないため 上記表には含まれていない費用もある バックボーンでかかる費用のうち 本土側における専用線利用料である 地方公共団体がプロバイダ業務を行う場合 一般的には本土最近接局から MA 局まで専用線を借りる必要がある 新たに敷設する回線ではなく 専用線を借りる料金であるため ランニングコストとして影響を与える この点についての考え方を図示すると次ページのようになる 9

12 図表 専用線利用料の考え方 離島 情報センター ラストワンマイル (FTTH ADSL FWA) バックボーン ( 海底光ファイバーケーブル FWA) バックボーン ( 衛星 ) 本土 RT 局 ( 本土陸揚局 ) バックボーン ( プロバイダ用専用線 ) MA 局 ( プロバイダ接続点 ) 本土におけるプロバイダ用専用線がランニングコストとして別途必要となる ただし 衛星については直接プロバイダ局にアクセス可能となるため 専用線料金は発生しない また IRU の場合 ランニングコストとして反映されない可能性がある たとえば東日本電信電話株式会社 ( 以後 NTT 東日本 ) が IRU 契約を実施する際には NTT 東日本が住民向けサービス ( フレッツ ADSL 等 ) を行うことになる プロバイダ接続点までは NTT 東日本自社線を活用するため 専用線利用料は住民向けサービス利用料金に反映されることになる よって 地方公共団体に対しては IRU 契約保守費用 ( ランニングコスト ) の中にプロバイダ専用線利用料は算定されない可能性が高い 以上のような観点からランニングコストの積算にあたっては 以下のように規定する 図表 専用線費用の積算の考え方 条件付け ランニングコスト 費用負担者 自営の場合 専用線料金が必要 地方公共団体 IRU の場合 専用線料金は不要 事業者 10

13 (2) 共通積算基準 総務省 平成 17 年通信利用動向調査世帯編 から 世帯における自宅でのインターネット利用率は 以下のように考えることができる 図表 都市規模別世帯インターネット利用率 県庁所在地レベル 90.1% 市レベル 85.4% 町村レベル 83.5% 図表 インターネット利用機器 総務省 平成 17 年通信利用動向調査世帯編 から作成 パソコン 77.4% 携帯電話 PHS 81.2% ゲーム TV 等 1.9% 総務省 平成 17 年通信利用動向調査世帯編 から作成 図表 パソコンからインターネットを利用する場所 自宅 88.6% 学校 15.8% 職場 36.8% 外出先等 14.2% その他 1.9% 総務省 平成 17 年通信利用動向調査世帯編 から作成 町村レベルの世帯利用率は 83.5% となっている 離島すべてが町村レベルとは限らないが 平均的な加入率として 町村レベルの世帯利用率を採用すると そのうち パソコンを利用している割合は 77.4% で さらにその中でも自宅で利用している割合は 88.6% となる よって 現在 町村レベルにおいてブロードバンド ナローバンド関係なくインターネットを利用している世帯割合は =57.2% となり 現在においても約 57% の割合の加入率が離島でも見込めると設定することができる 本調査では 離島におけるインターネット加入率を 57% と仮定し 検討を行う 11

14 第 2 章ラストワンマイル情報通信インフラの積算方法 1.FTTH (1)FTTH の構成 構成昨今 ブロードバンドサービスの中でもっとも注目を集める伝送システムである 元来は一般家庭まで光ファイバケーブルを敷設することの目標的な呼び名であったが 昨今では 光ファイバケーブル伝送のシステム名称として定着している ADSL と比較して 線路を新たに敷設しなければならないデメリットはあるが 伝送容量 (100Mbps) 伝送距離( 約 20km) ともに ADSL より優れているため 現在の主流ブロードバンド回線となりつつある さらに 波長分割による多チャンネルのケーブルテレビ ( デジタル CATV を含む ) の同時伝送や 安定した IP 電話 IP テレビ電話等の多彩なサービスの提供が可能である 特に CATV では 今まで HFC と呼ばれる幹線 : 光ファイバ-ケーブル 支線 : 同軸ケーブルによる伝送が主流だったが 機器費用が安価となり さらに同軸ケーブルの値段が上昇したことから 現在では FTTH による構築が主流となっている 今後 設計される CATV については 合併によって HFC とシステム統合が必要な地域以外は ほとんどが FTTH になると考えられる 図表 2-1.FTTH の構成図 The Internet GE-PON 等クロージャー ONU 情報センター幹線引込線宅内装置 全世帯の 57% 対応 全世帯対応 全世帯の 57% 対応 図表 2-2.CATV(FTTH) の構成図 The Internet GE-PON 等クロージャー ONU ヘッドエンド STB 等 情報センター幹線引込線宅内装置 全世帯対応 12

15 (2)FTTH の積算 FTTH の構成は 主に以下の 4 つに分類される 1センター設備 通信を行うための主装置 GE-PON 等により 光信号が伝送される 2 線路 ( 幹線系 ) 光信号伝送するための回線 主回線 3 線路 ( 引込系 ) 光信号伝送するための回線 1 心最大 32 世帯まで分岐できる 4 宅内装置 光信号を送受信し 宅内で通信が行えるようにする装置 (ONU) 5センター ( 建築物 ) センター設備を設置するための建築物 1センター設備ラストワンマイルサービスを提供するための装置群 アクセス区間の通信速度を 1Gbps 確保する GE-PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network) や光増幅器等を設置することにより伝送する 基本システムおよび対象世帯数にあわせた回線ユニット等が必要となる 積算手法 イニシャル 算出方法 基本システム費用 + 世帯対応機器費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 FTTH におけるセンター設備は基本システムに世帯数に対応した GE-PON 等が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 基本システム費用 一般的に考えられるシステム伝送にかかる基本的費用から離島状況を鑑み計上 世帯数対応機器費用 収容機器単価費用 (4 心単位 ) *1 * 4 心線路数 *2 *1. 収容機器単価費用 : 4 心対応 1 スロット単位の一般的な費用から離島状況を鑑み計上 *2. 4 心線路数 : 予測加入世帯数を 4 心収容世帯数で割った値 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) 13

16 ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 算出方法 イニシャルコストの一定割合を計上 2 線路 ( 幹線系 ) 言葉の由来が ファイバー トゥ ザ ホームであるように 光ファイバーを各世帯まで引き込むことを FTTH という その中でも 軸となる基幹網と各世帯へ引き込む引込網に大きく分けることができる 最終的な全世帯加入を想定し 幹線系設備は全世帯対応可能な心線数を持つ規模とする 積算手法 イニシャル 算出方法 線路費用 + 工事費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 FTTH においては 総世帯数に応じた心線別線路費用およびその距離に応じた工事費用 および定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 線路費用 4 心線路費用 *1 + 8 心線路費用 * 心線路費用 *3 16 心線からの分岐で計上 *1. 4 心線路費用 : 4 心線路単価費用 *1-1 * 実延長 * 4 心線路数 *1-2 / 全心線線路数 *1-3 *2. 8 心線路費用 : 8 心線路単価費用 *2-1 * 実延長 * 8 心線路数 *2-2 / 全心線線路数 *3. 16 心線路費用 : 16 心線路単価費用 *3-1 * 実延長 * 16 心線路数 *2-2 / 全心線線路数 * 心線路単価費用 : 線路機器を含む 1km の 4 心線路単価を一般的な費用から離島状況を鑑み計上 * 心線路数 : 世帯数を 4 心収容世帯数で割った値 *1-3. 全心線線路数 : 4 心線路数 +8 心線路数 +16 心線路数 14

17 * 心線路単価費用 : 線路機器を含む 1km の 8 心線路単価を一般的な費用から離島状況を鑑み計上 * 心線路数 : 世帯数を 8 心収容世帯数で割った値 * 心線路単価費用 : 線路機器を含む 1km の 16 心線路単価を一般的な費用から離島状況を鑑み計上 * 心線路数 : 世帯数を 16 心収容世帯数で割った値 工事費用 *1 *2 1km 工事費用単価 * 実延長 * 世帯密集率係数 1km あたりの工事費用に実延長を乗算することにより 工事費用は算出される しかしながら 世帯密集率が高い地域では 実延長分ほど距離は延びない ( 世帯密集率が低いほど距離は延びる ) ため 世帯密集率係数を乗算することにより 世帯密集率による工事費用の差を設けた *1. 1km 工事費用単価 : 一般的な費用から離島状況を鑑み計上 *2. 世帯密集率係数 : 次世代ブロードバンド構想 2010 によると地域のケーブル長は 世帯密集率の逆数の平方根に比例するとある 今回は工事費用の差を埋めるため 1k m2あたりの世帯密集率を離島における平均世帯密集率値で乗算することにより 平均的な地域に比した差異を現すこととした ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 15

18 3 線路 ( 引込系 ) 幹線系設備に応じて 各世帯に引き込む線路が必要となる 加入世帯数にあわせて引き込まれることになる 積算手法 イニシャル 算出方法 線路 工事費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 引込線ではその距離に応じた線路 工事費用 および定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 線路 工事費用 1 世帯引込基本費用 *1 * 加入予測世帯数 * 世帯密集率引込係数 *2 引込線では幹線で各世帯の近くまで線路が敷設されているため 基本的に各世帯による敷設費用差は少なくなる しかしながら 分布により差はでてくるため 世帯密集率の引込用の係数を用いて差を設けることとする *1. 1 世帯引込基本費用 : 一般的な費用から離島状況を鑑み線路機器を含む各世帯の引込費用を計上 *2. 世帯密集率引込係数 : 1k m2あたりの世帯密集率を離島における平均世帯密集率値で乗算 ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 16

19 4 宅内装置加入者宅に設置する V-ONU(Optical Network Unit) CATV モデムなどは CATV 事業者が一括購入またはレンタルしたものを 加入者がレンタルする形式が多いが FTTH では設置が前提となるため 設置者が一括購入し 配布する場合が多い 積算手法 イニシャル 算出方法 機器 設置費用 宅内装置では加入世帯数に応じた機器 設置費用が必要となる 基本的に重量 輸送形式は郵便不可能な特殊なものではないため 特別な輸送費は設けていない 計算方法 機器 設置費用 1 世帯機器 設置費用 *1 * 加入予測世帯数 *1. 1 世帯機器 設置費用 : 線路機器を含む各世帯の引込費用を一般的な費用から離島状況を鑑み計上 ランニンク 算出方法設置後は各世帯で管理となるため 設けていない 5センターセンター設備を設置するための建築物 既存の建物の改修等で代替できる可能性もある センターから直線距離が 20km 以上ある離島 ( 一般的に FTTH の到達距離は 20km) では サブセンター等を設置しなければならない可能性がある 図表 2-3. 情報センター設置条件群島における情報センター等の設置については 例えば群島主島に情報センターが設置され FTTH が整備されている場合は 周辺離島 1 ではセンターの設置の必要がなく 周辺離島 2 においてはサブセンターの設置で事足りることになる ただし 群島主島に FTTH が設置されるとは限らないため 計算上では便宜的に周辺離島 1 の場合 サブセンター 周辺離島 2 の場合は情報センターとして積算している 周辺離島 1 サフ センター 5km 情報センター周辺離島 2 25km 群島主島 情報センター 17

20 積算手法 イニシャル 算出方法 センター サブセンター建設費 + 定期船の就航有無による金額の割増 センターから 20km を超える地域では サブセンター等を設置して増幅を行う必要がある また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 センター サブセンター建設費 条件 1. 群島主島または本土間に近接離島が存在しない離島全て 群島属島または本土間に近接離島が存在する離島については最近接離島距離と離島内最大距離の合計が 20km を超える島 : センター建設費用 *1 + 離島内陸揚げ地からセンターまでの距離 *2 が 20km 単位ごとに サブセンター建設費用 *3 条件 2. 群島属島または本土間に近接離島が存在する離島で最近接離島距離と離島内最大距離の合計が 20km を超えない島 : サブセンター建設費用 *1. センター建設費用 : 簡易的な新規センターの一般的な建設費用から離島状況を鑑み 計上 *2. 離島内陸揚げ地からセンターまでの距離 : 離島中心地にセンターを設置するとした場合 離島内最大距離の 1/2 が離島内陸揚げ地からセンターまでの距離として計上 *3. サブセンター建設費用 : サブセンター建設費用も一般的な事例から離島状況を鑑み計上 定期船の就航有無による金額の割増 条件 3. 定期船の就航がある場合条件 4. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 18

21 2.ADSL (1)ADSL の現状 構成ブロードバンドサービスとして最も加入者が多いラストワンマイルである 現在では加入者増加数では FTTH に譲るものの 既設線を利用してある程度の通信容量を確保できることから ブロードバンドサービス普及に大きな影響を及ぼした ADSL は 既設電話線を利用して提供するもので電話の音声を伝えるのには使わない高い周波数帯を使って通信を行う DSL 技術のひとつであり ADSL の A はAsymmetric( 非対称 ) を表している 上りと下りでスピードが異なるが 下りのスピードが重要視されている現状においては 問題なく受け入れられるものとなった ただし 電気信号の劣化が激しいため 一般的には 2~4km リーチ ADSL 等を利用しても 6km 程度しか水準を確保することができないことや 何よりもより高速な FTTH が普及し始めたため ラストワンマイルとしては高速な部類とはいいづらい現状にある 離島にブロードバンドサービスを提供する情報通信インフラとしては イニシャルコストが安価であることから 離島までの回線 ( これについては光回線が必要となる ) が整備されれば提供される可能性は十分に有り得る RT-BOX と呼ばれるセンター局内の機器 (DSLAM 等 ) の設置費用さえクリアされればどの離島においても提供は可能なラストワンマイルである 図表 2-4.ADSL の構成図 The Internet 簡易 RT-BOX 局の場合 光回線の増設が必要な場合あり DSLAM 等 モテ ム 基地局 RT-BOX 局既設電話線宅内装置 ( 住民個別負担 ) 全世帯の 57% 対応 19

22 (2)ADSL の積算 ADSL の構成は 主に以下のようになる 1 センター設備 2 離島内回線 ADSL を提供するための集積装置を設置する局 設備 本土 離島 - 離島間拠点から RT-BOX 局までの専用線 1センター (RT-BOX 局 ) 電話や ISDN サービスを提供するための装置を設置している局舎が RT 局である ADSL ではここに DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer) といわれる集積装置を設置して通信を行う しかし RT 局に設置スペースがない場合が多く 別途簡易局舎を設置することも多い 積算手法 イニシャル 算出方法 機器設置費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 ADSL では DSLAM を設置する費用が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 機器設置費用 DSLAM 設置単価 1 *1 * 設置必要数 *2 *1. DSLAM 設置単価 1 : 局舎建設費用や一般的な費用から離島状況を鑑み 計上 *2. 設置必要数 : DSLAM 設置間隔を規定し 設置拠点から離島の端までの距離 ( 離島内最大距離の 1/2) に応じて必要数を積算 ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 20

23 2 離島内回線 ADSL は 各世帯まで NTT 東西等の既存電話線を使ってサービス提供がなされるが DSLAM で 光信号に変換した後は専用線で島外に接続されることになる さらに RT 局がない地域に ADSL サービスを提供する場合には バックボーン設置地点からサブセンター (DSLAM 設置局 ) までの回線敷設が必要となる 図表 2-5. 回線敷設条件バックボーン設置地点 FTTH 情報センター ADSL 群島主島 サフ センター周辺離島 回線敷設 積算手法イニシャル 算出方法 線路 工事費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 本土 離島から離島まで接続する回線の設置拠点 ( 実際は FWA 等であれば山頂になる可能性が高いが ここでは離島の最も端と規定している ) から DSLAM 設置拠点 ( 離島の中心部と規定している ) まで専用線を設置する必要がある また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 回線線路 工事費用 1km4 心線路 工事費用 *1 * 敷設距離 *2 *1. 1km4 心線路 工事費用 : 4 心線路単価 + 線路工事単価 FTTH で適用した 4 心線路と工事費の合計 *2. 敷設距離 : 離島内最大距離の 1/2 が中央から端までの距離となる ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 21

24 3. 無線 LAN (1) 無線 LAN の現状 構成無線 LAN は ブロードバンドサービスとしては従来からあるものの一般サービスとして普及していると言えるほど導入数は多くはない これについては 導入費用が高額であったこと 通信容量がそれほど高速でなかったこと 周波数帯が明確に定まっていなかったことなどさまざまな要因が考えられる 昨今 メッシュ型という手法が適用されるようになり 各アンテナまで有線網を設置しなくてもアンテナ個々で大容量通信を確立 2 できるようになった このことにより無線 LANも面的な展開が容易となり 今後普及が見込まれるラストワンマイルとなりえる可能性がある ただし 未だ対応している国内メーカーは少なく 有線敷設が困難な区間の伝送以外でも普及が進むかどうかは情勢を待つ必要がある 図表 2-6. 無線 LAN の概念図 有線 センター局 有線 無線網を構築し 有機的に連携 図表 2-7. 無線 LAN の構成図 アンテナ The Internet センター装置アンテナ受信装置 情報センター有線 or 他アンテナライン宅内装置 全世帯の 57% 対応 有線部分は基本は 2 回線 全世帯の 57% 対応 2 無線通信においては 利用する無線帯域 ( 無線帯域の干渉 ) 及び島内地理環境において 帯域の確保が難しい場合がある 22

25 (2) 無線 LAN の積算 2.4GHz メッシュ型無線 LAN の構成は 主に以下の 4 つに分類される 1センター設備 2 配信設備 3 宅内装置 4 線路 5センター 通信を行うための主装置 メッシュ型無線 LAN を制御するサーバ群 光信号を伝送するための装置 屋外用アクセスポイント 光信号を送受信し 宅内で通信が行えるようにする装置 ( 屋内用アクセスポイント ) 屋外用アクセスポイントとセンターサーバを接続する光ファイバーケーブル センター設備を設置するための建築物 1センター設備メッシュ型無線 LAN ネットワークを集中制御するサーバ ソフトウェア群 配信設備単位で数量が増加する 積算手法 イニシャル 算出方法 基本システム費用 + 世帯対応機器費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 基本システム費用に世帯数に対応したセンター機器が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 基本システム費用 一般的に考えられるシステム伝送にかかる基本的な費用から離島状況を鑑み計上 世帯対応機器費用 条件 1. 世帯数が 1 の場合 (1 アンテナ対応サーバシステム費用 ): 1 アンテナ対応サーバシステム費用として一般的に考えられる基本的な費用から離島状況を鑑み計上 条件 2. 世帯数が 2~8 の場合 : 1 アンテナ対応サーバシステム費用 2 台分として一般的に考えられる基本的な費用から離島状況を鑑み計上 条件 3. 世帯数が 9 以上の場合 : 23

26 1 アンテナ対応サーバ基本費用 * アンテナ数 *1 * 世帯密集率係数 1 アンテナ対応サーバ基本費用とアンテナ数を乗算することにより アンテナ数に対応したサーバ費用が求められる しかしながら 世帯分布によりアンテナ必要数に差がでてくるため FTTH の項で用いた世帯密集率係数を用いて差を設けている *1. アンテナ数 : 世帯数 / 1 アンテナ対応世帯数 必要となる最低アンテナ数は世帯数を 1 アンテナが対応する世帯の数で割算することにより求められる 定期船の就航有無による金額の割増 条件 4. 定期船の就航がある場合条件 5. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 2 配信設備屋外用アクセスポイントであり 電柱に共架 添架または自立柱に装柱される 1 端末あたりの範囲は半径約 100m 程度である 積算手法 イニシャル 算出方法 アンテナ費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 世帯数に対応したアンテナ費用が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 アンテナ費用 条件 1. 世帯数が 1 の場合 (1 アンテナ費用 ): 1 アンテナ費用として一般的に考えられる基本的費用から離島状況を鑑み計上 アンテナ 鋼管柱建柱費用 電柱備付費用を規定し 建柱 電柱備付可能性を 50% とみなし 積算 24

27 条件 2. 世帯数が 2~8 の場合 : 1 アンテナ費用 2 台分として一般的に考えられる基本的な費用から離島状況を鑑み計上 条件 3. 世帯数が 9 以上の場合 : 1 アンテナ費用 * アンテナ数 * 世帯密集率係数 1 アンテナ費用とアンテナ数を乗算することにより アンテナ費用が求められる しかしながら 世帯分布によりアンテナ必要数に差がでてくるため FTTH の項で用いた世帯密集率係数を用いて差を設けている 定期船の就航有無による金額の割増 条件 4. 定期船の就航がある場合条件 5. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 3 宅内装置屋外用アクセスポイントと送受信する宅内アクセスポイント装置 設置が前提となるため 設置者が一括購入して配布するケースが多い 積算手法 イニシャル 算出方法 機器 設置費用 宅内装置では加入世帯数に応じた機器 設置費用が必要となる 基本的に重量 輸送形式は郵便不可能な特殊なものではないため 特別な輸送費は設けていない 計算方法 機器 設置費用 1 世帯機器 設置費用 *1 * 加入予測世帯数 *1. 1 世帯機器 設置費用 : 25

28 一般的な費用から離島状況を鑑み線路機器を含む各世帯の引込費用を設定し積算 ランニンク 算出方法 設置後は各世帯で管理となるため 設けていない 4 線路屋外用アクセスポイントとセンターサーバを接続するために光ファイバーケーブルを敷設する必要がある 無線 LAN(5GHz 帯 FWA 等 ) で接続する方法も検討できるが 本調査では 一般的に適用されている光ファイバーケーブルの計算方法を用いる また 光ファイバーの接続は 2 ルート以上を設定することが推奨される 図表 2-8. 線路敷設距離 センターから線路は 島内の最も遠い箇所に 2 ルート設定されるとする その場合 どのようなルートであっても基本的には島内の対角線の長さを敷設することになる 離島を一辺 Xmの正方形とみなした場合 対角線の長さは (2X 2 ) となる アンテナ (2X 2 )m センター Xm 積算手法 Xm イニシャル 算出方法 回線線路 工事費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 離島内対角線距離を敷設する必要がある また 定期船の就航が必要ない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 線路 工事費用 1km4 心線路 工事費用 * 離島内最大距離 4 心線路を 1km 敷設するための線路 工事費用と敷設距離の離島内最大距離を乗算 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 26

29 ランニンク 算出方法 イニシャルコストの一定割合を計上 5 センター 無線 LAN センター装置は FTTH(CATV) ほどセンター設備 ( 占有面積等 ) が必要となるわけではないが 状況に応じて建設もありえる 局舎レベルは CATV 等に比べて簡易になる 積算手法 イニシャル 算出方法 センター + 定期船の就航有無による金額の割増 センターを設置する費用を計上する また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 センター 一般的な費用から離島状況を鑑みセンター構築費用を設定し積算 ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 27

30 4.CATV (1)CATV の現状 構成インターネットサービスとしての CATV は そもそも CATV が整備されていた地域での付加サービスとして提供されはじめた例が多い 当初は都市型 CATV でブロードバンドサービスが開始されたが 昨今では 地上デジタル放送対応のためのリニューアルにあわせて農村型 CATV 等でも提供されている また ブロードバンドサービスを提供するために FTTH を構想し その一環として地上デジタル放送対応用に CATV システムも構築している地域も出始めている ( 構成図等については 1.FTTH の項を参照 ) (2)CATV の積算 CATV を追加する場合 FTTH の積算は以下のように変更される 1センター設備追加 2 線路 ( 幹線系 ) 3 線路 ( 引込系 ) 変更 4 宅内装置追加 5センター ( 建築物 ) 追加 CATV 対応装置追加となる 変更無し 全世帯数対応数量となる CATV 対応装置追加となる CATV 対応施設追加となる 1センター設備追加 CATV を提供するための装置群 ヘッドエンドを設置することにより伝送する 基幹となる構成と対象世帯数にあわせた回線ユニット等が必要となる また スタジオ等の機器費用が必要となる 積算手法 イニシャル 算出方法 世帯対応機器費用 + スタジオ等基本設備費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 CATV を伝送するヘッドエンド等 CATV 機器が追加となる また スタジオ撮影機器 編集機器 送出機器が必要となる さらに スタジオ等機器数量が多いため 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が FTTH 分とは別途必要となる 計算方法 世帯対応機器費用 1 ヘッドエンド単価 *1 * 世帯数 / 1 ヘッドエンド対応世帯数 *2 1 ヘッドエンド単価とヘッドエンド数を乗算することにより計上 28

31 *1. 1 ヘッドエンド単価 : 一般的に考えられる CATV 伝送にかかる基本的な費用から離島状況を鑑み計上 *2. 1 ヘッドエンド対応世帯数 : 一般的に考えられるヘッドエンド機器の対応上限数から計上 スタジオ等基本設備費用 一般的に考えられるセンター装置群の基本的な費用から離島状況を鑑み計上 ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 2 線路 ( 引込系 ) 変更 幹線系設備に応じて 各世帯に引き込む線路が必要となる TV 視聴であることを考慮して 全世帯 CATV に加入と想定し積算する 積算手法 イニシャル 算出方法 線路 工事費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 引込線ではその距離に応じた線路 工事費用 および定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 線路 工事費用 *1 *2 1 世帯引込基本費用 * 全世帯数 * 世帯密集率引込係数 引込線では幹線で各世帯の近くまで線路が敷設されているため 基本的に各世帯による敷設費用差は少なくなる しかしながら 分布により差はでてくるため 世帯密集率の引込用の係数を用いて差を設けることとする 29

32 *1. 1 世帯引込基本費用 : 一般的な費用から離島状況を鑑み線路機器を含む各世帯の引込費用を計上 *2. 世帯密集率引込係数 : 1k m2あたりの世帯密集率を離島における平均世帯密集率で乗算 ランニンク 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 3 宅内装置追加加入者宅に設置する B-ONU および STB(Set Top Box) CATV モデムなどは CATV 事業者が一括購入またはレンタルしたものを 加入者がレンタルする形式が多い FTTH では CATV でも全加入者に設置が前提となるため 設置者が一括購入し 配布する場合も見受けられる 積算手法 イニシャル 算出方法 機器 設置費用 宅内装置では加入世帯数に応じた機器 設置費用が必要となる 基本的に重量 輸送形式は郵便不可能な特殊なものではないため 特別な輸送費は設けていない 計算方法 機器 設置費用 STB1 世帯機器 設置費用 *1 * 全世帯数 *1. STB1 世帯機器 設置費用 : 一般的な費用から離島状況を鑑み線路機器を含む各世帯の引込費用を設定し積算 ランニンク 算出方法設置後は各世帯で管理となるため 設けていない 30

33 4 センター追加 FTTH のセンターと同等の考えとなるが センターについてのみはスタジオ等設置する可能性が高く 費用も高くなる 積算手法 イニシャル 算出方法 センター サブセンター建設費 + 定期船の就航有無による金額の割増 センターについてはスタジオ等の対応施設が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 センター サブセンター建設費 条件 1. 群島主島または本土間に近接離島が存在しない離島全て 群島属島または本土間に近接離島が存在する離島については最近接離島距離と離島内最大距離の合計が 20km を超える島 : センター建設追加費用 *1 条件 2. 群島属島または本土間に近接離島が存在する離島で最近接離島距離と離島内最大距離の合計が 20km を超えない島 :( 追加無し ) *1. センター建設追加費用 : 一般的に CATV センター建設費用から離島状況を鑑み 計上 定期船の就航有無による金額の割増 条件 3. 定期船の就航がある場合条件 4. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 31

34 第 3 章バックボーン情報通信インフラの積算方法 1. 海底光ファイバーケーブル (1) 海底光ファイバーケーブルの現状 構成現在 通信事業者が離島部など条件不利地域で提供しているブロードバンドサービスとしては ADSL が中心であり 離島から本土間 近接離島間の通信設備としては 海底光ファイバーケーブルによる設備 伝送無線や衛星無線による設備が主流となっている 海底光ファイバーケーブルの建設にあたっては 海底ケーブルの陸揚げ地やケーブルルートの選定 海底ケーブル敷設ルート設計 漁業協同組合との折衝 敷設ルート確定のための詳細調査 敷設のための海底面調査 ケーブル埋設のための海底下調査 敷設工事 などを考慮する必要がある また 海底光ファイバーケーブルを建設後 安定した通信サービスを確保するためには ケーブルの修理や故障を未然に回避するための予防保全 設備情報の維持管理など迅速に対処できる運用 保守体制 が不可欠となる 海底光ファイバーケーブルを使用した伝送システムでは 回線断の可能性の高い浅海部分で外装ケーブルを 回線断の可能性の低い深海部分で無外装ケーブルを使用することが一般的である さらに 伝送距離が長距離の場合には 信号を正確に伝達するための中継器等機器が必要となる 図表 3-1. 海底光ファイバーケーブルを使用した伝送システムの構成イメージ 島内海底光ファイバーケーブル 積算範囲 本土 局舎 局舎 島内側ネットワーク 本土側ネットワーク 中継器 100km 外装ケーブル 無外装ケーブル 外装ケーブル ケーブル接続 32

35 (2) 海底光ファイバーケーブルの積算方法海底光ファイバーケーブルの建設費用 運用保守費用の積算方法を以下に示す 建設費用については 施工費用と物品費用の各項目を積算し 算出 3 する また 運用 保守費用については その形態と諸条件をもとに算出する なお 海底光ファイバーケーブルでは調査に多大な費用がかかる場合があるため 工事とは別に調査費用も計上している イニシャルコスト 1 海洋調査 2 線路敷設工事 3 漁業補償 4 海底ケーブル 5 中継器 海底面の調査費用 磁気調査等が必要となる 敷設工事費 埋設方式と非埋設方式がある 漁港がある場合 補償費用が発生する場合がある 海底光ファイバーケーブル 外装ケーブルと無外装ケーブルがある 敷設距離が長距離の場合 中継器を設置する必要がある ランニングコスト 6 保守 運用費用 イニシャルコストとは別に駆けつけ条件による設定を考慮する必要がある また 専用線利用料が必要となる場合がある 1 海洋調査海底光ファイバーケーブルの建設では ケーブルを敷設する海底面や海底下など調査 分析が必要となる 海底面の調査では 海底の地形や海底表面の土質分布等を 海底下の調査ではケーブル埋設が必要な区間の海底下の地層分布や堆積層の厚さ等を調査する また ケーブルの陸揚げ地やルート選定など調査結果をもとに 詳細な設計が必要となる 費用積算においては 調査方法および船舶種別を離島毎に設定の上 調査 解析費用と設計費用を積算し 算出を行う イニシャルコスト 算出方法 調査費用( 一般 磁気探査調査 ) + 調査解析 設計 一般的調査 : 平面測量 ルート測深 海底面 海底下などを調査磁気探査調査 : 海底に埋設されている金属類 ケーブル等の位置などを調査調査解析 設計 : 調査データの解析 ルート設計 3 海底光ファイバーケーブルの陸揚げ作業に伴う陸上における土木費用等については 諸条件による変動幅が大きいため積算 対象から除外する 33

36 計算方法 調査費用 ( 一般 磁気探査調査 ) 調査単価 *1 * 調査日数 *2 *1. 調査単価 : 条件 1. 一般海洋調査 *1-1 で小型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 未満の場合 ( 水深 30m 以浅の場合 ) における海洋調査単価を離島状況を鑑み設定 条件 2. 一般海洋調査で大型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 以上の場合 ( 水深 30m 以深の場合 ) における海洋調査単価を離島状況を鑑み設定 *1-2 条件 3. 一般海洋調査 + 磁気探査調査で小型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 未満の場合 ( 水深 30m 以浅の場合 ) における海洋調査単価を離島状況を鑑み設定 条件 4. 一般海洋調査 + 磁気探査調査で大型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 以上の場合 ( 水深 30 m 以深の場合 ) における海洋調査単価を離島状況を鑑み設定 *1-1. 一般海洋調査 : 磁気探査調査が不要な場所に適用 *1-2. 一般海洋調査 + 磁気探査調査 : 瀬戸内エリアや海上保安庁に特に指摘された場所に適用 *2. 調査日数 : 区間長 ( 最近接陸地距離 ) 8( 側線数 ) 調査可能距離 / 日 + その他 ( 準備 回航 出帰港にかかる日数 ) について個別に設定し計上 一般海洋調査と一般海洋調査 + 磁気探査調査で調査可能距離は異なる 調査解析 設計 基本料 *3 + 基本単価 *4 * 区間長 *3. 基本料 : 一般的な費用を離島状況を鑑み設定 *4. 基本単価 : 1km あたりの解析費用を設定 一般海洋調査と一般海洋調査 + 磁気探査調査で基本単価は異なる 2 線路敷設工事海底光ファイバーケーブルの敷設では ケーブルの敷設エリア 特に沿岸部や漁場付近では 大型船の錨や底引き網によるケーブル損傷などが発生しやすいため その方法を考慮する必要がある 敷設方法には 主に埋設方式と非埋設方式があり ケーブル損傷が発生しやすいエリアでは埋設方式によるケーブル敷設が一般的である また 敷設工事においては ケーブルの敷設規模 ( ケーブル長や移動距離等 ) に応じた船舶の採 34

37 用 ( 大型 小型船舶等 ) 防護壁等敷設工事の安全確保のための対策も必要となる 費用積算においては 敷設方式および船舶種別を離島毎に設定の上 敷設費用と防護費用を積 算し 算出を行う イニシャルコスト 算出方法 敷設費用( 埋設 / 非埋設 ) + 防護費用 埋設方式 : ケーブルの損傷予防のため 海底に設置のケーブル類を埋設非埋設方式 : 埋設方法が採用できない場合 深海または急傾斜の場合などに適用 計算方法 敷設費用 ( 埋設 / 非埋設 ) 敷設単価 *1 * 施工日数 *2 *1. 敷設単価 : 条件 1. 埋設 *1-1 で小型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 未満の場合 ( 水深 30m 以浅の場合 ) における敷設単価を離島状況を鑑み設定 条件 2. 埋設で大型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 以上の場合 ( 水深 30m 以深の場合 ) における敷設単価を離島状況を鑑み設定 条件 3. 非埋設 *1-2 で小型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 未満の場合 ( 水深 30m 以浅の場合 ) における敷設単価を離島状況を鑑み設定 条件 4. 非埋設で大型船舶 : 最近接陸地距離が 10km 以上の場合 ( 水深 30m 以深の場合 ) における敷設単価を離島状況を鑑み設定 *1-1. 埋設 : 水深 500m 以浅 かつ埋設可能な場所に適用 *1-2. 非埋設 : 埋設方式が不可な場所に適用 *2. 施工日数 : 工事日数 ( 小 / 大型船舶 ): 区間長 /km 施工可能距離 / 日 + その他 ( 準備 回航 出帰にかかる日数 ) について個別に設定し計上 埋設と非埋設で一日あたりの施工可能距離が異なる 防護費用 *3 *4 基本単価 * 防護日数 *3. 基本単価 : 一般的な費用を離島状況を鑑み設定 *4. 防護日数 : 北方 本土 瀬戸内 南方エリア別に防護日数を設定 35

38 3 漁業補償海底光ファイバーケーブルの建設では 関係各所との対応を図り ケーブル敷設ルートの確定に際する諸問題を解消する必要がある 特に 海底光ファイバーケーブルを敷設する際に 漁業権等の制限 ( 一定期間漁業禁止区域となる場合 ) 消滅( 漁業禁止区域となる場合 ) による生活保障の問題 ( 漁業補償 ) を考慮する必要がある 費用積算においては 参考費用を設定し 積算を行う イニシャルコスト 算出方法 漁業補償 計算方法 漁業補償 一般的な費用から離島状況を鑑み漁業補償費を設定 4 海底光ファイバーケーブル海底光ファイバーケーブルを敷設する際には 敷設場所や環境 敷設距離などの諸条件に応じてケーブルを選択する必要がある 特に沿岸部など浅海部分や漁場付近では 投錨や土砂災害の影響によりケーブル損傷が発生しやすいため 外装ケーブルを使用することが一般的である 費用積算においては 一般的に使用される一重外装ケーブルを適用した場合で積算し 算出を行う ただし 一部離島 4 においては 区間長 ( ケーブル長 ) が遠距離かつ深海となるため 無外装ケーブルを適用した場合で積算し 算出を行う イニシャルコスト 算出方法 ケーブル単価 * 区間長 無外装ケーブル : 水密を保つためのポリエチレン 電力供給用の銅被などのみで構成されたケーブル ケーブル断の可能性の低い深海部分に用いられる 外装ケーブル : 光ファイバーを保護するため ケーブル周囲を鋼帯などで覆い 強化したケーブル ケーブル断の可能性の高い浅海部分に用いられる 計算方法 ケーブル単価 4 小笠原諸島 南北大東島を指す 36

39 条件 1. 無外装ケーブル : 水深が 1,000m を越える場所に一般的な単価を設定 条件 2. 一重外装ケーブル : 埋設区間に一般的な単価を設定 条件 3. 二重外装ケーブル : 非埋設区間に一般的な単価を設定 5 海底中継器等費用海底光ファイバーケーブルの敷設に際し 伝送距離が長距離になる場合 光信号を正確に伝達するために信号を増幅する中継器等が必要となる 海底ケーブルの敷設時に予め接続され 海中に沈められる 費用積算においては 中継機器やその他装置一式の費用を積算し 算出を行う イニシャルコスト 算出方法 中継器費用 + その他装置 計算方法 中継器費用 装置単価 *1 * 個数 *2 *1. 装置単価 : 装置単価はシステム数や伝送速度により変動するが一般的な状況から設定 *2. 個数 : 300km 以上ケーブル長を必要とする場合 (100km 毎に 1 台設置 ) と規定し計上 その他装置 給電 監視装置等の費用を規定し計上 37

40 6ランニングコスト -1. 保守 運用費用海底光ファイバーケーブル建設後 安定した通信サービスを確保するためには 海底光ファイバーケーブルの修理や故障を未然に回避するための予防保全 設備情報の維持管理や故障等に迅速に対処する運用 保守体制が不可欠となる 主な運用 保守内容を以下に示す 費用積算においては スタンバイ契約とした場合で積算し 算出を行う 図表 3-2. 保守 運用費用体制 保守形態 スタンバイ契約 オンコール契約 故障時随時契約 費用 ( 年額 ) 契約内容による 契約内容による 水域 故障度合いにより変動 内容 常時故障修理に出動できる体制を整備する方式 故障発生の都度 故障修理体制 ( 保守業者のス 故障発生の都度 修理契約を締結する方式 ケジュール調整 ) を整備する方式 復旧時間 最大 2~3 週間程度 最大 1~2 ヶ月程度 最大 4~6 ヶ月程度 -2. 専用線利用料自営で運営を行う場合には 専用線利用料が必要となる ランニングコスト 算出方法 基本料金 + 容量対応料金 計算方法 基本料金 一般的な費用を計上 100Mbps 対応離島と 1Gbps 対応離島によって基本料金は異なる 容量対応料金 一定の住民数に対応した容量増加による料金増額 基本料金が 100Mbps 対応離島と 1Gbps 対応離島によって料金増額基準は異なる 38

41 2.FWA (1)FWA の現状 構成 FWA は固定無線アクセスシステムといい 設置されたアンテナにより無線通信を行うものである ラストワンマイルの項では 2.4GHz メッシュ型無線 LAN としてとりあげたが バックボーン回線としても十分候補となりえる 現状 無線 LAN の活用方策としてあげられている手法は以下のようなものになっている 図表 3-3. 無線 LAN の概要 名称 無線 LAN 高出力無線 LAN 準ミリ波帯 FWA 利用イメージ 1 無線スポット 2ラストワンマイル 1ラストワンマイル 2 拠点間中継 1 拠点間中継 2ラストワンマイル 通信速度 10~50Mbps 程度 50Mbps 最大 156Mbps 伝搬距離 数百 m~ 数十 km 数 km 程度 数 km 程度 機動性 静止 低速移動 静止 低速移動 静止 電力 小 (10mW 以下 ) 中 (50mW 以下 ) 中 ( 数百 mw 以下 ) 周波数の利用 共用 共用 専用 免許制度 免許不要 登録 免許 使用周波数 2.4GHz 帯 5GHz 帯等 4.9GHz 帯 5.03GHz 帯等 18GHz 帯等 総務省総合通信基盤局 無線を活用したブロードバンド整備の新戦略を考える バックボーン回線としては 1 拠点間通信 が該当する 1 拠点間通信を主利用イメージとしてあげているものが 準ミリ波帯 FWA で 特に公共利用としては 専用帯域を持つ 18GHz 帯 FWA が最も適している 兵庫県南あわじ市における淡路島本島 ~ 沼島 愛媛県松山市における 8 区間 ( 松山市本島 ~ 興居島 ~ 釣島 睦月島 睦月島 ~ 中島 ~ 野忽那島 怒和島 怒和島 ~ 津和地島 二神島 ) 大分県津久見市における津久見市本土 ~ 無垢島 ~ 保戸島などで適用されている 南あわじ市では 20Mbps 松山市では 156Mbps 津久見市では 100Mbps と速度に違いはみられるが 本土 ~ 離島間のバックボーン回線として利用されており 今後も適用地域は増えていくと考えられる また 2005 年の規制緩和による中継利用の許可と地方公共団体利用許可により 5(4.9~5.0 及び 5.03~5.091)GHz 帯の利用も想定されるようになってきている 上記の表における高出力無線 LANに該当する無線 LANである 今年度 各総合通信局で中継回線として実験が行われており フェージング *1 等の対応が行われれば普及が進むと考えられる 一方 ラストワンマイルとして利用を想定した 2.4GHz 帯でもバックボーン回線として適用可能性がある 通信容量は 11Mbps であるが 中長距離での適用が考えられる さらに 6.5GHz 帯の適用も考えられる 6.5GHz 帯は昨今まで 4GHz 帯として離島 - 離島間を結ぶ固定無線の周波数変更による移動先候補と 39

42 であり 製品自体は市販化されていないが今後 注目を集める可能性のあるシステムである 本調査では以下のように設定し 積算を実施している 図表 3-4. 無線 LAN の対象距離 積算対象距離 積算対象容量 2.4GHz 帯 10km~24km 11Mbps 5GHz 帯 1km 以内 54Mbps 6.5(6~7)GHz 帯 24km~50km 50Mbps 18GHz 帯 1km~10km 156Mbps *1. フェージング現象 山間部等では発生しないが 海上で FWA を使った通信を行う場合 フェージングと呼ばれる受信低下を招く現象が生じる 概念としては以下のとおり 図表 3-5. フェージング現象 直接波 FWA FWA 反射波 海上愛媛県電子自治体推進協議会 条件不利地域における無線 LAN 技術の活用に関する報告書 から作成 一般に 水上区間における無線伝播の受信側では アンテナ間を直進して到達する電波 ( 直接波 ) だけでなく 水面で一旦反射して少し遅れて到達する電波 ( 反射波 ) も受信する このため 電波が少しゆがんだ形になり 受信レベルが変動する 海底面 ( 潮位 ) が一定であるならば 設置時に調整が行えるが 潮位が変動するため 満潮時など電波レベルが悪くなる場合がある 途中で 山などの障害物があれば 直接波だけ届く計算になるが そのようなものがない場合は 指向性の強い FWA を用いることが推奨される 5GHz 帯と 18GHz 帯では もともと PtoP ネットワークを指向している 18GHz 帯では指向性が強いが ラストワンマイルも視野に入れている 5GHz 帯では 無指向性が強く海上伝送では距離が伸びない可能性が高い 40

43 (2)FWA の積算方法 FWA では 2.4GHz 帯 5GHz 帯 6.5(6~7)GHz 帯 18GHz 帯での単価は異なるが 積算方法はほ ぼ同じである ただし 1 世帯あたりの必要容量によって 機器設置の必要数は変動する 積算手法 イニシャル 算出方法 機器設置費用 + 鉄塔設置経費 + 定期船の就航有無による金額の割増 アンテナ ODU 等機器を設置する費用が必要となる また 最近接陸地が近い場合は 鉄塔構築の必要性が増す さらに定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 機器設置費用 一般的な費用から離島状況を鑑み 計上 また 各周波数帯の容量による機器設置数は変動する 鉄塔構築費用 内海 近接離島とそれ以外で区分 一般的な費用から離島状況を鑑み 計上 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 算出方法イニシャルコストの一定割合を計上 専用線利用料 : 基本料金 + 容量対応料金 計算方法 基本料金 一般的な費用を計上 100Mbps 対応離島と 1Gbps 対応離島によって基本料金は異なる 容量対応料金 一定の住民数に対応した容量増加による料金増額 基本料金が 100Mbps 対応離島と 1Gbps 対応離島によって料金増額基準は異なる 41

44 3. 衛星 (1) 衛星通信システムの現状 構成 NTT サテライトコミュニケーションズ株式会社の個人向け衛星通信サービスが廃止された 2000 年を契機として 衛星通信システムを利用した個人向けインターネットサービスは完全な下火状態となっている 現在 JSAT 株式会社 ( 以後 JSAT) において 衛星ブロードバンドサービス SPACE IP が提供されているが これも一般ユーザ向けというよりも条件不利地域の拠点向けサービスとしての位置づけが強い ただ 個人向けの計画としては 現在 WINDS と呼ばれる情報通信サービスが構想されている WINDSは 政府 IT 戦略本部の e-japan 重点計画 に基づいて研究開発が行われているもので JAXAと独立行政法人情報通信研究機構との共同で開発が進められている 個人世帯でも超小型アンテナ ( 直径 45 センチ程度 ) を設置することにより 最大 155Mbpsの受信及び 6Mbpsの送信が可能とされている 設計段階まで開発が進められているが サービス提供開始時期が明確に定まっていないこと Kaバンド帯の方式を用いているため 降雨減衰について信頼性に疑問が残ること ( この点に関してはマルチポートアンプの採用により解消されると表明されている ) そして何よりビーム特性の関係上 全ての離島地域へサービスが提供できない ( 提供範囲が限られている ) ことから 今回の検討の対象からは省くこととする 図表 3-6.WINDS 提供予定地域 JAXA ホームページ バックボーン回線という視点からみると 前述した JSAT の SPACE IP および JSAT から次期 IP バックボーンサービスとして提案されている専用線モデル および宇宙通信株式会社のスーパーバード IP-VSAT サービスが検討対象となる 概要は以下のとおりとなる 図表 3-7. インターネット接続衛星通信サービス 42

45 事業者提供方式サービス名伝送速度イニシャルコストランニングコスト JSAT 会社 JSAT 会社 株式ベストエフSPECE IP 下り : 最大ォート 10Mbps 上り : 最大 2Mbps 株式専用線 IP バックボーンサ下り : 最大 ービス 100Mbps 上り : 最大 100Mbps 宇宙通信株ベストエフスーパーバード 下り : 最大 式会社 ォート IP-VSAT サービス 2.5Mbps ( 回線共用プラン ) 上り : 最大 512kbps 宇宙通信株専用線 スーパーバード 下り : 最大 式会社 IP-VSAT サービス 6Mbps ( 終日専用プラン ) 上り : 最大 512kbps 査定方式によるライトプラン ( 上り最大 1Mbps 下り最大 5Mbps): 100,000 円 / 月スタンダートプラン ( 上り最大 2Mbps 下り最大 10Mbps ) : 200,000 円 / 月査定方式による査定方式による査定方式によるエコノミー :50,000 円 / 月プリミア :210,000 円 / 月査定方式による基本料 :120,000 円 / 月下り 64Kbps:370,000 円 / 月 ~ 6.0Mbps:16,800,000 円 / 月上り 64Kbps:330,000 円 / 月 ~ 512Kbps:1,900,000 円 / 月 各社とも提供方式は専用線サービス ベストエフォートサービスとわかれている 基本的な検討対象としてはベストエフォート型となるが 専用線サービスもコストメリットが生じる可能性があるため 検討対象として積算を行う 43

46 (2) 衛星通信システムの積算方法衛星においてはラストワンマイルサービスがそのままバックボーンとなるため まず ベストエフォートサービス 専用線サービスの収容世帯数を計算することとする CATV 等におけるバックボーンサービスの考えに基づき積算を実施した 1Mbps における収容世帯数を設定し 対応世帯数に対応するシステム ( アンテナ ) 数を積算している なお 専用線サービスについてはイニシャルコストが極端に高くなるため 群島主島にだけ設置してそれ以外は ADSL FWA 等の回線で伝送する方法も考えられるが 本調査検討では 離島振興法で規定されている群島主島はほぼブロードバンドサービス提供地域となっているため 実施していない また 衛星を経由した ADSL FWA 等において地方公共団体がサービス提供を実施する場合には プロバイダまでの専用線利用料はかからない計算となる 衛星通信サービスの積算構成は 主に以下のようになる ベストエフォート 専用線 契約単位 5Mbps のトランスポンダ共有型 契約単位下り 1Mbps のトランスポンダ占有型 本土基地局については全国共通費用として積算しない 1ベストエフォート 積算手法イニシャル 算出方法 機器設置費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 アンテナ ODU 等機器を設置する費用が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 機器設置費用 機器単価 *1 * 必要数 *2 *1. 一般的な費用から離島状況を鑑み 計上 *2.. 一定値で定めた世帯数ごとに必要数が変動 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している 44

47 ランニンク 計算方法 1 契約費用 *1 * 対応世帯数 *2 *1. 1 契約費用 : 定価による *2. 対応世帯数 : 加入予測世帯数を 1 契約収容可能世帯数で割った値となる 2 専用線 積算手法イニシャル 算出方法 機器設置費用 + 定期船の就航有無による金額の割増 アンテナ ODU 等機器および基地局を設置する費用が必要となる また 定期船の就航がない地域では 船舶の手配およびヘリコプター輸送等による輸送費が別途必要となる 計算方法 機器設置費用 一般的な費用から離島状況を鑑み 計上 世帯数に応じて必要数は変動しない 定期船の就航有無による金額の割増 条件 1. 定期船の就航がある場合条件 2. 定期船の就航がない場合 ( 単価を設定し計上 ) ヘリコプター輸送または 貨物船チャーターを想定している ランニンク 計算方法 1 契約費用 *1 * 対応世帯数 *2 *1. 1 契約費用 : 下りと上りで費用が違うため 下り 1Mbps 当たり 上りをベストエフォート型の下りの 1/5 に相当する 200Kbps 契約時の定額で積算 *2. 対応世帯数 : 加入予測世帯数を 1 契約収容可能世帯数で割った値となる 45

48 第 4 章積算結果 1. 平均費用比較第 2 章 第 3 章において各情報通信インフラの積算方法について説明したが 本章では その算出結果について詳述する ( 単純積算結果については 個々の離島でみた場合 実際の費用と大きく異なる可能性があるため 平均費用で検討を実施する ) まず 各情報通信インフラ各々で全ての離島に構築した場合の費用比較を行う (1) ラストワンマイルの費用ラストワンマイルのイニシャルコストの平均費用は 以下のようになる 図表 4-1. ラストワンマイルイニシャル平均費用 0 50, , , , , , ,000 ( 千円 ) FTTH 146,103 無線 LAN 114,305 ADSL 34,644 CATV 311,179 イニシャル FTTH 無線 LAN ADSL CATV イニシャル 146, ,305 34, ,179 CATV がもっとも高く 約 3 億 1,200 万円となっている 次いで FTTH が約 1 億 4,600 万円 無線 LAN が約 1 億 1,400 万円と続き ADSL が約 3,500 万円でもっとも安価となっている 利用料や容量を検討対象としなければイニシャルコストは ADSL がもっとも推奨されることとなる 図表 4-2. ラストワンマイルランニング平均費用 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 ( 千円 ) FTTH 7,209 無線 LAN 8,558 ADSL 3,183 CATV 20,301 ランニンク 保守費 / 年 FTTH 無線 LAN ADSL CATV ランニンク 保守費 / 年 7,209 8,558 3,183 20,301 46

49 ランニングコストの平均だけを見た場合も ADSL が約 320 万円ともっとも安価である ただし FTTH は約 720 万円と無線 LAN の約 860 万円よりも安価となっており FTTH と ADSL との差も約 4.2 倍から約 2.3 倍へと縮小している ランニングコストの観点だけからみると FTTH も比較的安価な部類に入る 図表 4-3. ラストワンマイル 1 世帯あたり月額 ( 千円 ) FTTH 無線 LAN ADSL CATV 世帯月額 ( ランニンク ) FTTH 無線 LAN ADSL CATV 1 世帯月額 ( ランニンク ) 続いて 1 世帯あたりのランニングコストをみてみると FTTH 無線 LAN ADSL ともにほぼ差はなくなってくる 他と比較して無線 LAN が安価となり ADSL が高額となっている これは 無線 LAN は世帯数に応じて費用が大きく変動するが ADSL は世帯数が極端に少ない場合に応じた費用の変動割合を低く設定しているためである (ADSL は DSLAM のスロット数が変わる場合 費用は変動するが 10 世帯以下の離島の平均値が極端に高くなるため 全体的に平均値が上昇している ) 図表 4-4. ラストワンマイルイニシャル込 1 世帯あたり月額 ( 千円 ) FTTH 無線 LAN ADSL CATV 世帯月額 ( イニシャル込 ) FTTH 無線 LAN ADSL CATV 1 世帯月額 ( イニシャル込 ) 補助事業の処分制限期間を用いてイニシャルコストをランニングコストに換算した場合の 1 世帯あたりの月額費用は 無線 LAN と ADSL がほぼ同額となっている すべての離島に無線 LAN を構築した場合と ADSL を構築した場合の平均費用は同額と考えることができる 47

50 以上 ラストワンマイルに関しては イニシャル ランニングコストともに ADSL が突出して安価となっているが 1 世帯あたりの費用で比較した場合 ほぼ同額となる 世帯数が少ない離島では 無線 LAN の費用が安価であり 世帯数の多い離島では ADSL が安価であることがうかがえる (2) バックボーンの費用バックボーンのイニシャルコストの平均は 以下のようになる 図表 4-5. バックボーンイニシャル平均費用 0 50, , , , , , , ,000 ( 千円 ) 海底光 371,220 衛星ヘ ストエフォート 34,195 衛星専用線 100,804 FWA 34,072 イニシャル 海底光衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA イニシャル 371,220 34, ,804 34,072 FWA が約 3,400 万円ともっとも安価となっている 次いで僅差で衛星ベストエフォートが続いている 海底光ファイバーケーブルは約 3 億 7,100 万円と他と比べ格段に高くなっている 利用料や容量を検討対象としなければイニシャルコストは衛星ベストエフォートと FWA がもっとも推奨されることとなる 図表 4-6. バックボーンランニング平均費用 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 ( 千円 ) 海底光 40,772 衛星ヘ ストエフォート 25,419 衛星専用線 15,472 FWA 37,043 ランニンク 保守費 / 年 海底光衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA ランニンク 保守費 / 年 40,772 25,419 15,472 37,043 ランニングコストでは イニシャルコストで 2 番目に高かった衛星専用線が約 1,500 万円でもっとも安価となっている 次いで衛星ベストエフォートが約 2,500 万円で続いている FWA は ランニングコストは高額となり 海底光ファイバーケーブルとほぼ同様の約 3,700 万円となっている 48

51 図表 4-7. バックボーン 1 世帯あたり月額 ( 千円 ) 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA 世帯月額 ( ランニンク ) 海底光衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA 1 世帯月額 ( ランニンク ) 世帯あたりのランニングコストの月額では 衛星ベストエフォートが極端に安価となっている 次いで衛星専用線となり 海底光ファイバーケーブルと FWA はほぼ同額となっている 衛星専用線 FWA は世帯数に応じて あまり費用が変動しない積算方法であるが 衛星ベストエフォートは世帯数に応じて 費用が大きく変動する積算方法であるため 少数世帯の離島における費用が他と比べて安価となる ( 全体費用も安価となる ) ためである 1 世帯あたりの平均費用比較では 衛星ベストエフォートがもっとも推奨されることになる 図表 4-8. バックボーンイニシャル込 1 世帯あたり月額 ( 千円 ) 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA 世帯月額 ( イニシャル込 ) 海底光衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA 1 世帯月額 ( イニシャル込 ) 世帯あたりのイニシャル込ランニングコストの月額でも 傾向はほぼ同じである ただし 海底光ファイバーケーブルはランニングだけでは FWA よりも安価だったが イニシャルコストも含まれた場合は FWA の約 2 倍の費用となる 以上 バックボーンに関しては どの項目においても衛星ベストエフォートが比較的安価であり 海底光ファイバーケーブルが高額となる FWA は イニシャルコストは安価であるが ランニングコストでは比較的高額となる傾向にある コストの観点からみた場合は 衛星ベストエフォートがもっとも推奨される情報通信インフラになる 49

52 (3) バックボーン + ラストワンマイルの費用 ラストワンマイルとバックボーン回線を組み合わせた場合の比較は以下のようになる 図表 4-9. ラストワンマイル + バックボーンイニシャル平均費用 0 100, , , , , , , ,000 ( 千円 ) 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV 176, ,107 68, , ,500 63, , , , , , , , , ,983 イニシャル 682,399 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 517, , , , , ,107 68, ,261 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV 180, ,500 63, , , , , ,983 ラストワンマイルとバックボーンを組み合わせた場合のイニシャルコストの平均値では 衛星ベストエフォート +ADSL がもっとも安価である 次いで FWA+ADSL 衛星専用線 +ADSL であり 全般的にラストワンマイル側の費用に影響を受けている なお ADSL は衛星との組み合わせのみ離島中心から海底光ファイバーケーブル陸揚地点等への専用線敷設費用が必要ないと規定している このため その次に安価な組み合わせは FWA+ 無線 LAN となっており 無線 LAN FTTH CATV との組み合わせでは衛星ベストエフォートよりも FWA の方が安価になっている 図表 ラストワンマイル + バックボーンランニング平均費用 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 ( 千円 ) 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV 47,981 49,330 43,955 44,084 45,307 40,198 32,629 33,978 28,321 45,720 22,682 24,031 18,374 35,773 ランニンク 保守費 / 年 50 57,127 61,073

53 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 47,981 49,330 43,955 61,073 44,084 45,307 40,198 57,127 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV 32,629 33,978 28,321 45,720 22,682 24,031 18,374 35,773 ラストワンマイルとバックボーンを組み合わせた場合のランニングコストの平均値では 衛星専用線 +ADSL がもっとも安価である 次いで 衛星専用線 +FTTH であり ランニングコストも全般的にバックボーン側の費用に影響を受けている 図表 ラストワンマイル + バックボーン 1 世帯あたり月額 ( 千円 ) 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV 世帯月額 ( ランニンク ) 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV ラストワンマイルとバックボーンを組み合わせた場合の 1 世帯あたりのランニング月額では 衛星ベストエフォート +ADSL がもっとも安価となっている 以降も衛星ベストエフォートとの組み合わせであり 1 世帯あたりのランニングコストでもバックボーン側の費用が影響を与えているが 衛星ベストエフォートが最安価上位 4つを全て占めていることから ランニングコストの時よりもさらに顕著にバックボーンの影響を受けているといえる 51

54 図表 ラストワンマイル + バックボーンイニシャル込 1 世帯あたり月額 ( 千円 ) 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV 世帯月額 ( イニシャル込 ) 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV ラストワンマイルとバックボーンを組み合わせた場合の 1 世帯あたりのイニシャル込みランニング平均費用では 衛星ベストエフォート +ADSL がもっとも安価となっている 以降も衛星ベストエフォートとの組み合わせであり ランニングコストと同じ結果となっている 1 世帯あたりのイニシャル込みランニングコストでもバックボーン側の費用が影響を与えているといえる 52

55 2. 最安価情報通信インフラの特徴 1 節では 各情報通信インフラで 全ての離島に構築した場合の費用を比較した 実際には各々の離島で安価となる情報通信インフラは異なっているため 以下では イニシャル ランニング 1 世帯あたりランニング ( ランニング 1 世帯あたりランニングともに 最安価離島数は同じであるため統一表記 ) 1 世帯あたりイニシャル込ランニングごとにもっとも安価となる離島を集計した場合のコストおよびその特徴について詳述する (1) ラストワンマイル最安価離島各項目におけるもっとも安価となるラストワンマイルの島数およびその割合は以下のようになる 図表 ラストワンマイルコスト最安価島数割合 島数 0% 20% 40% 60% 80% 100% イニシャル最安価 0.5% 99.5% ランニンク 最安価 9.0% 16.6% 74.4% 1 世帯月額最安価 9.0% 16.6% 74.4% イニシャル込ランニンク 最安価 4.5% 18.1% 77.4% FTTH 無線 LAN ADSL イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 FTTH 無線 LAN ADSL CATV もっとも安価なラストワンマイルの割合は イニシャルコストでは ADSL が 198 島と 99.5% と大半を占めている ランニングコストではわずかながら分散し 無線 LAN が 33 島 FTTH が 18 島となっている 1 世帯あたりの月額も 同額のコストを同じ世帯数で割算するため同様の結果となる イニシャルコスト込 1 世帯あたりのランニングコストも ほぼ同様の割合ではあるが 若干 ADSL が増えている 全体的に ADSL が安価となっており 約 3/4 の離島ではイニシャルを含めた場合でも ADSL がもっともコスト的に推奨されるものとなる 53

56 図表 イニシャル最安価ラストワンマイル平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/ 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) 無線 LAN ADSL 平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 離島数 FTTH 無線 LAN ADSL CATV ラストワンマイルのイニシャルコストを比較して 最安価となる情報通信インフラ別に該当離島の各項目の平均値を集計した 99.5% が ADSL であるため 全体の平均値と差はあまりない 図表 ランニング最安価ラストワンマイル平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/ 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) FTTH 無線 LAN ADSL 平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 離島数 FTTH 無線 LAN ADSL CATV

57 ラストワンマイルのランニングコストを比較して 最安価となる情報通信インフラ別に該当離島の各項目の平均値を集計した FTTH のランニングコストが安価となる場合は 世帯密集率が低く実延長距離が短い離島であり 無線 LAN のランニングコストが安価となる場合は 本土間距離 最近接距離が短く 世帯数が少なく 面積が狭い離島という傾向がうかがえる なお 1 世帯あたりのランニングコストもまったく同様の結果となる 図表 世帯あたりイニシャル込ランニング最安価ラストワンマイル平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/ 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) FTTH 無線 LAN ADSL 平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 離島数 FTTH 無線 LAN ADSL CATV ラストワンマイルの 1 世帯あたりのイニシャル込ランニングコストを比較して 最安価となる情報通信インフラ別に該当離島の各項目の平均値を集計した イニシャル込になると本土間距離では FTTH がもっとも短くなる それ以外の変動は小さく ほぼランニングコストと同様の結果となる 以上 イニシャルコストは ADSL がどの離島においても安価であるが ランニングおよびイニシャル込ランニングコストでは 世帯数が少ない場合は無線 LAN および FTTH が安価となる場合がある その中でも面積が狭く世帯密集率が低い離島では無線 LAN が最安価となる場合がある 55

58 (2) バックボーン最安価離島 各項目におけるもっとも安価となるバックボーンの島数およびその割合は以下のようになる 図表 バックボーンコスト最安価島数割合 島数 0% 20% 40% 60% 80% 100% イニシャル最安価 69.3% 1.0% 29.6% ランニンク 最安価 51.8% 48.2% 1 世帯月額最安価 51.8% 48.2% イニシャル込ランニンク 最安価 69.3% 30.7% 衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA もっとも安価なバックボーンの割合は イニシャルコストでは衛星ベストエフォートが 138 島と約 70% を占めている ついで FWA となっている 逆にランニングコストでは衛星専用線が延びて 96 島と約半数を占めている 1 世帯あたりの月額も同様の結果となる イニシャルコスト込 1 世帯あたりのランニングコストでは 衛星ベストエフォートの島数がイニシャルコストのときと同様の島数となっている 衛星専用線のイニシャルコストが比較的高額であることと FWA のランニングコストが高額であることが理由として考えられる 図表 イニシャル最安価バックボーン平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) 衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA 56

59 平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 離島数 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA バックボーンのイニシャルコストを比較して 最安価となる情報通信インフラ別に該当離島の各項目の平均値を集計した 2 島しか該当しない衛星専用線の平均値が極端に高くなっているが 138 島が該当する衛星ベストエフォートの平均と FWA の平均値の差はそれほど大きくはない ただ世帯数では FWA が衛星ベストエフォートの約 7.2 倍多く 面積 実延長も差が大きい 逆に最近接離島距離では FWA の方が短くなっている 世帯数が少なく面積が狭い離島では衛星ベストエフォートが 世帯数が多く面積も広い離島では FWA が イニシャルコストがもっとも安価になりやすいといえる 図表 ランニング最安価バックボーン平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/ 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 離島数 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA バックボーンのランニングコストを比較して 最安価となる情報通信インフラ別に該当離島の各項目の平均値を集計した 衛星専用線が 衛星ベストエフォートと比較して 最近接陸地距離で約 3.3 倍 世帯数で 10.6 倍 面積が 7.4 倍と全体的に項目値が大きくなっている 全般的に衛星が安価であるが 世帯数が多く 面積が広い地域では衛星専用線が安価となることがわかる なお 1 世帯あたりのランニングコストも同様の結果となる 57

60 図表 世帯あたりイニシャル込ランニング最安価バックボーン平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/ 世帯密集率 ( 世帯 /k m2 ) 面積 (k m2 ) 実延長 (km) 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 平均値 本土間距離 (km) 最近接陸地距離 (km) 世帯数 ( 世帯 )/10 世帯密集率 ( 世帯 /km2) 面積 (km2) 実延長 (km) 離島数 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA バックボーンの 1 世帯あたりのイニシャル込ランニングコストを比較して 最安価となる情報通信インフ ラ別に該当離島の各項目の平均値を集計した ランニングコスト時と同様 衛星ベストエフォートと衛星専用線のみであるが 離島数差は衛星ベストエフォートが 103 島から 138 島と増えており 衛星ベストエフォートの方により傾く傾向となっている 以上 イニシャルコストは衛星ベストエフォート FWA が安価であるが ランニングおよびイニシャル込ランニングコストでは 衛星ベストエフォート 衛星専用線が安価となる 全体的にバックボーンでは衛星ベストエフォートが安価となる 58

61 (3) ラストワンマイル + バックボーン最安価離島 各項目におけるもっとも安価となるラストワンマイル + バックボーンの島数およびその割合は以下のよう になる ( 各項目別離島特徴については 前述した表記のデータの合計と同様になるため省いている ) 図表 最安価離島数割合 ( ラストワンマイル + バックボーン ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% イニシャル最安価 24.6% 73.9% 1.5% ランニンク 最安価 7.5% 16.1% 28.1% 48.2% 1 世帯月額最安価 7.5% 16.1% 28.1% 48.2% イニシャル込ランニンク 最安価 3.5% 17.6% 48.2% 30.7% FWA+ADSL 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星専用線 +ADSL イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV ラストワンマイルとバックボーンを組み合わせた場合の島数は FWA+ADSL 衛星ベストエフォート +FTTH 無線 LAN ADSL 衛星専用線 +ADSL の 5 種類にに収束される FWA+ADSL はイニシャルコストの項でのみ 24.6%(49 島 ) が該当する 逆に衛星専用線 +ADSL はイニシャルコストでは 1.5%(3 島 ) のみだが ランニングの項目では 48.2%(96 島 ) ともっとも多い イニシャル込ランニングコストでは 衛星ベストエフォート +ADSL が 48.2%(96 島 ) ともっとも多くなっている イニシャル + ランニングのトータルコストとしては衛星ベストエフォートが合計で 138 島ともっとも安価である 59

62 3.IRU 検討時平均費用および離島分布今まで自営の場合における費用比較を行ってきた IRU 時においては ラストワンマイルコストおよびバックボーンのイニシャルコストの変動はないが バックボーンのランニングコストにおいて専用線費用を検討する必要がなくなるため 費用が変動する (1)IRU 時の費用の変動 IRU 時の費用は以下のように変動する 図表 4-22.IRU 検討比較 ( ランニング イニシャル込ランニング ) ランニング 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 ( 千円 ) 40,772 海底光 6,113 衛星ヘ ストエフォート 25,419 25,419 衛星専用線 15,472 15,472 FWA 2,882 37,043 IRU ランニンク 自営ランニンク イニシャル込ランニング ( 千円 ) 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA 自営イニシャル込月額 IRU イニシャル込月額 自営ランニンク IRUランニンク 自営イニシャル込月額 IRUイニシャル込月額 海底光 40,772 6, 衛星ヘ ストエフォート 25,419 25, 衛星専用線 15,472 15, FWA 37,043 2, 専用線利用料がなくなることにより 海底光ファイバーケーブルおよび FWA では 費用が大幅に減少する ランニングでは FWA がもっとも安価となり イニシャル込みのランニングコストでも衛星ベストエフォートとほぼ同様の価格となる IRU を検討する場合は 自営とは異なったバックボーンの導入検討が必要となる 60

63 (2)IRU 時の最安価離島の変動 IRU 時に最安価となる離島の組み合わせは以下のようになる 図表 4-23.IRU 最安価離島数検討比較 0% 20% 40% 60% 80% 100% イニシャル最安価 69.3% 1.0% 29.6% ランニンク 最安価 33.2% 9.5% 1.5% 55.8% 1 世帯月額最安価 33.2% 9.5% 1.5% 55.8% イニシャル込ランニンク 最安価 31.7% 1.0% 67.3% 海底光衛星ヘ ストエフォート衛星専用線 FWA IRU イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA 参考 : 自営 イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 海底光 衛星ヘ ストエフォート 衛星専用線 FWA IRU 対応時の島数比較では ランニングにおいて衛星ベストエフォートが 103 島から 19 島に 衛星専用線が 96 島から 3 島に減り 減数分 海底光ファイバーケーブルが 0 島から 66 島 FWA が 0 島から 111 島に大幅に増えている 1 世帯あたりのランニングでも同様の変化であり イニシャル込ランニングでも FTTH の 0 島は変わらないものの FWA は 134 島に増えている 61

64 図表 4-24.IRU 最安価離島数検討比較 ( ラストワンマイル + バックボーン ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% イニシャル最安価 24.6% 73.9% 1.5% ランニンク 最安価 4.0% 5.5% 23.6% 4.0% 8.0% 42.7% 0.5% 7.0% 1.5% 3.0% 1 世帯月額最安価 4.0% 5.5% 23.6% 4.0% 8.0% 42.7% 0.5% 7.0% 1.5% 3.0% イニシャル込ランニンク 最安価 4.5% 1.5% 58.8% 2.5% 13.6% 18.1% 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星専用線 +ADSL 1.0% IRU 参考 : 自営 イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV イニシャル最安価ランニンク 最安価 1 世帯月額最安価イニシャル込ランニンク 最安価 海底光 +FTTH 海底光 + 無線 LAN 海底光 +ADSL 海底光 +CATV FWA+FTTH FWA+ 無線 LAN FWA+ADSL FWA+CATV 衛星ヘ スト +FTTH 衛星ヘ スト + 無線 LAN 衛星ヘ スト +ADSL 衛星ヘ スト +CATV 衛星専用線 +FTTH 衛星専用線 + 無線 LAN 衛星専用線 +ADSL 衛星専用線 +CATV ラストワンマイルとバックボーンの組み合わせの場合も ランニング 1 世帯あたりランニング 1 世帯あたりイニシャル込ランニングは変動し バックボーンのみの時と同様 FWA 関連が極端に増えることになる 全般的に最安価となる組み合わせは多岐に渡ることになり それぞれの離島の特徴別に推奨される情報通信インフラは違うものとなる 62

65 4. トータルコスト比較平均費用による離島の特徴の検討とは別に 各離島へのブロードバンドサービス提供を考えた場合 国として総括的に判断するためにはトータルコストの観点からも 検討が必要となる イニシャルコスト ランニングコストを束ねたイニシャル込ランニングコストを用いて 長期的なスパンから検討すると以下のようになる (1) インフラ ランニングトータルコストインフラ ランニング別の情報通信インフラのトータルコストは以下のようになる 図表 各情報通信インフラ別イニシャルコスト総額 0 20,000,000 40,000,000 60,000,000 80,000,000 ( 千円 ) 海底光 73,872,870 衛星ヘ ストエフォート 6,804,850 衛星専用線 20,060,000 FWA 6,780,417 FTTH 無線 LAN 22,746,746 29,074,407 ADSL 6,894,136 CATV 61,924,598 イニシャル 海底光 73,872,870 衛星ヘ ストエフォート 6,804,850 衛星専用線 20,060,000 FWA 6,780,417 FTTH 29,074,407 無線 LAN 22,746,746 ADSL 6,894,136 CATV 61,924,598 各々の情報通信インフラを全ての離島に適用した場合の総額は上記のようにかなり差が生じる ひとつの情報通信インフラでまとめる場合 もっとも安価となるのは バックボーンでは FWA であるが 最近接離島距離が 50km 以上ある離島は積算対象としてない ( 総額費用に含まれない ) ため 実質的にバックボーンのイニシャルコストとしては 衛星ベストエフォートがもっとも安価である可能性がある ラストワンマイルでは ADSL が他の総額よりも 1/3 以下の費用となっている 約 68.9 億円で全ての離島にブロードバンドサービスが提供できることになる なお もっとも安価な組み合わせ FWA( 便宜上 FWA とする ) と ADSL の合計は約 億円 もっとも高額な組み合わせ海底光ファイバーケーブルと CATV の合計は 1,358 億円と約 10 倍の差がつく計算になる 63

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