2020 年東京オリンピックパラリンピック競技大会の概要大会開催概要参考 -1 オリンピック開催期間 :2020 年 7 月 24 日 ( 金 ) 8 月 9 日 ( 日 )(24 日は開会式 ) 競技数 :33 競技参加実績 :205 国と地域それに難民五輪選手団 11,000 選手 (

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ゆきたなせ
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1 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 参考資料アスリート観客にやさしい道づくりに向けた提言

年リオデジャネイロ大会の例 ) パラリンピック開催期間 :2020 年 8 月 25 日 ( 火 ) 9 月 6 日 ( 日 ) 競技数 :22 競技参加実績

2 2020 年東京オリンピックパラリンピック競技大会の概要大会開催概要参考 -1 オリンピック開催期間 :2020 年 7 月 24 日 ( 金 ) 8 月 9 日 ( 日 )(24 日は開会式 ) 競技数 :33 競技参加実績 :205 国と地域それに難民五輪選手団 11,000 選手 (2016 年リオデジャネイロ大会の例 ) パラリンピック開催期間 :2020 年 8 月 25 日 ( 火 ) 9 月 6 日 ( 日 ) 競技数 :22 競技参加実績 :159 国と地域それに難民五輪選手団 4,400 選手 (2016 年リオデジャネイロ大会の例 ) OV/PV 地図提供 :( 公財 ) 東京オリンヒックハラリンヒック競技大会組織委員会

3 2020 年東京オリンピックパラリンピック競技大会の概要参考 -2 公道を使用する競技と競技日程 < オリンピック > 陸上競技 ( マラソン ) 男子女子 :42.195km 男子 :8 月 9 日 ( 日 ) 7:3011:00 女子 :8 月 2 日 ( 日 ) 7:3011:30 陸上競技 ( 競歩 ) 自転車 ( ロード ) 自転車 ( タイムトライアル ) 男子 :20km 男子 :50km 女子 :20km 男子 :276km 女子 :139km 男子 :45km 女子 :30km 男子 :8 月 1 日 ( 土 ) 9:0013:15 男子 :8 月 7 日 ( 金 ) 7:3015:00 女子 :8 月 6 日 ( 木 ) 9:0013:30 男子 :7 月 25 日 ( 土 )11:0017:15 女子 :7 月 26 日 ( 日 )13:0017:15 男子 :7 月 29 日 ( 水 )13:1515:30 女子 :7 月 29 日 ( 水 )11:3013:00 トライアスロン ( バイク / ラン ) 男子女子 :40km/10km 男子 :8 月 4 日 ( 火 )10:0012:30 女子 :8 月 3 日 ( 月 )10:0012:40 <パラリンピック> 陸上競技 ( 車椅子マラソン / 盲人マラソン ) 男子女子 :42.195km 9 月 6 日 ( 日 ) 自転車 ( ロード ) 男子女子男女混合 : 障害の程度による 9 月 2 日 ( 水 )5 日 ( 土 ) 自転車 ( タイムトライアル ) 男子女子男女混合 : 障害の程度による 9 月 2 日 ( 水 )5 日 ( 土 ) 自転車 ( チームリレー ) 男女混合 : 障害の程度による 9 月 2 日 ( 水 )5 日 ( 土 ) トライアスロン ( バイク / ラン ) 男子女子 :20km/5km 8 月 29 日 ( 土 )30 日 ( 日 )

それに吸収された水が蒸発散する際の気化熱によって路面温度を低減する舗装太陽光気化熱蒸発蒸発表層基層路盤

4 路面温度上昇抑制機能を有する舗装技術路面温度上昇抑制機能を有する舗装には主なものとして保水性舗装と遮熱性舗装がある概要イメージ図施工方法雨参考 -3 保水性舗装舗装の空隙に保水材を充填しそれに吸収された水が蒸発散する際の気化熱によって路面温度を低減する舗装太陽光気化熱蒸発蒸発表層基層路盤アスファルト骨材保水材振動ローラによる保水材注入遮熱性舗装表面で赤外線を反射させて路面温度の上昇を抑制する舗装赤外線を反射遮熱材表層基層路盤太陽光遮熱材の吹き付け

5 (一般的な舗装密粒舗装水性舗装少の効果を有した舗装排その他の舗装技術その他の代表的な舗装として密粒舗装 ( 一般的な舗装 ) 排水性舗装が挙げられる概要イメージ図雨参考 -4 水密性が高く雨水は路面上を流れて排水される交差点付近は密粒舗装で施工 )排水路面排水表層基層路盤空隙率が大きい透水層を通りぬけた雨水が不透水性の層の上を流れることで車の雨天走行時の安全性向上と道路交通騒音減表層 ( 透水層 ) 雨基層 ( 不透水層 ) 路盤

6 効果検証概要 ( 国道 246 号 ) 国道 246 号において舗装を施工し路面温度の上昇を抑制する機能の検証及び競技の際のアスリート等の走りやすさの検証に活用するための基礎データを収集した路面温度上昇抑制機能検証 H の間連続調査 1) 路面温度 : 舗装表面から1cm 下で連続計測 2)WBGT : 気温湿度と黒球温度から算出 3) 気象状況 : 日射量降水量気温湿度風向風力 H 散水実験実施 1)710 時台に計 5mm 散水 2)13 時台に 1mm を散水競技の際にアスリート等の走りやすさの検証に活用するための基礎データ施工時に測定 1) まぶしさ : 色彩色度計から明度を測定 2) 滑り抵抗 : 測定器により動的摩擦係数を測定 3) 平坦性 : 路面性状測定車による測定 4) 透水性 : 現場透水試験による測定参考 -5 標準断面図 : 気象観測 ( 日射量降水量気温湿度風向風力 ) : 路面温度 :WBGT

7 各舗装の路面温度上昇抑制効果 ( 国道 246 号 ) 晴天曇天雨天の代表的な一日の例天気散水年月日路面温度密粒舗装遮熱性舗装保水性舗装参考晴天 - 平成 27 年 7 月 22 日日最高値 57.4 日最高値 47.9 瞬間温度差の最高値 9.8 日最高値 54.1 瞬間温度差の最高値時半 ( 密粒との差 1.1 ) 35.6 ( 密粒との差 -0.2 ) 10 時 ( 密粒との差 6.6 ) 46.7 ( 密粒との差 2.8 ) 7 月 18 日以降連続 4 日降雨無し P 参考 -7 参考 -6 曇天 - 平成 27 年 8 月 1 日平成 27 年 7 月 29 日日最高値 53.8 日最高値 46.2 瞬間温度差の最高値 7.6 日最高値 43.7 日最高値 40.0 瞬間温度差の最高値 4.4 日最高値 45.3 瞬間温度差の最高値 9.3 日最高値 42.2 瞬間温度差の最高値時半 ( 密粒との差 1.7 ) 36.8 ( 密粒との差 0.9 ) 7 月 26 日以降連続 6 日降雨無し 7 月 26 日以降連続 3 日降雨無し P 参考 -8 P 参考時 ( 密粒との差 2.5 ) 38.2 ( 密粒との差 1.3 ) 雨天 - 平成 27 年 7 月 16 日有意な差は見られなかった P 参考 -10 路面温度密粒舗装密粒舗装の日最高値瞬間温度差の最高値遮熱性舗装の日最高値遮熱性舗装時刻比較している温度のイメージ ( 遮熱性舗装の場合 ) 日最高値 : 一日のうちで最も路面温度が高くなった時の値瞬間温度差の最高値 : 一日のうちで遮熱性舗装又は保水性舗装と密粒舗装の路面温度の差が最も大きくなった時の値

8 各舗装の路面温度上昇抑制効果 ( 晴天時散水なし ) 晴天時散水なしの場合は遮熱性舗装の効果が保水性舗装より大きい晴天時の路面温度変化の例平成 27 年 7 月 22 日国道 246 号 ( 第 3 通行帯 ) 参考 -7 路面温度気温 ( ) 密粒舗装遮熱性舗装保水性舗装気温日射量 7:30 時点 ( 保水 )35.6 ( 密粒 )35.4 ( 遮熱 )34.3 瞬間温度差の最高値時半 10 時 :00 時点 ( 密粒 )49.4 ( 保水 )46.7 ( 遮熱 )42.9 瞬間温度差の最高値日射量 (MJ/ m2 ) 7 月 18 日以降連続 4 日降雨無し時刻 ( 時 )

9 各舗装の路面温度上昇抑制効果 ( 晴天時散水あり ) 散水を行った場合は保水性舗装の効果が遮熱性舗装より大きい散水の効果は長続きせず継続的な効果発現には継続的な散水が必要となる晴天時散水ありの路面温度変化の例平成 27 年 8 月 1 日 2 日国道 246 号 ( 第 3 通行帯 ) 月 1 日散水日 8 月 2 日散水日翌日日射量 (MJ/ m2 ) 参考 -8 路面温度気温 ( ) 瞬間温度差の最高値瞬間温度差の最高値瞬間温度差の最高値瞬間温度差の最高値 mm 散水 1mm 散水時刻 ( 時 )

10 各舗装の路面温度上昇抑制効果 ( 曇天時 ) 曇天の場合各舗装の温度上昇抑制効果は晴天時より小さくなる曇天時の路面温度変化の例平成 27 年 7 月 29 日国道 246 号 ( 第 3 通行帯 ) 日射量 (MJ/ m2 ) 参考 -9 路面温度気温 ( ) :30 時点 ( 密粒 )37.7 ( 保水 )36.8 ( 遮熱 )36.0 瞬間温度差の最高値 2.8 瞬間温度差の最高値 :00 時点 7 時半 ( 密粒 ) 時 ( 保水 )37.4 ( 遮熱 ) 月 26 日以降連続 3 日降雨無し時刻 ( 時 )

11 各舗装の路面温度上昇抑制効果 ( 雨天時 ) 雨天時では遮熱性舗装保水性舗装の有意な差は見られなかった雨天時の路面温度変化の例平成 27 年 7 月 16 日国道 246 号 ( 第 3 通行帯 ) 参考 -10 路面温度気温 ( ) 雨量保水性舗装気温日射量 7 時半 10 時日射量 (MJ/ m2 ) 雨量 (mm) 時刻 ( 時 )

12 各舗装の路面温度上昇抑制効果 ( 期間中総括 ) 非降雨日及び晴天日で平均値を比較すると遮熱性舗装の効果が保水性舗装より大きい降雨日で平均値を比較するとわずかに保水性舗装の効果が遮熱性舗装より大きくなるがその値はいずれも小さく差も小さい < 非降雨日 (49 日 ) 晴天日 (7 日 )> 国道 246 号 ( 第 3 通行帯 ) < 降雨日 (26 日 )> 国道 246 号 ( 第 3 通行帯 ) ( ) 密粒舗装と各舗装の温度差 < 非降雨日晴天日 > 平成 27 年 7 月 15 日 9 月 27 日平均晴天日 9.1 ( ) 密粒舗装と各舗装の温度差 < 降雨日 > 平成 27 年 7 月 15 日 9 月 27 日平均参考非降雨日 6.0 非降雨日 3.8 晴天日遮熱性舗装保水性舗装 0.0 遮熱性舗装保水性舗装標準偏差標準偏差 1.7 非降雨日 : 終日晴れまたは曇天晴天日 :1 日の日射時間が9 時間以上降雨日 : 降雨 ( 散水含む ) が認められた日温度差 : 一日のうちで遮熱性舗装又は保水性舗装と密粒舗装の路面温度の差が最も大きくなった時の値標準偏差 : 各データが平均値からどれだけ離れているかを平均的に表した数値

13 人体への影響 ( 暑さ指数 (WBGT) とは ) 暑さ指数 (WBGT) とは Wet Bulb Globe Temperature の略称人体の熱収支に影響の大きい湿度輻射熱気温の 3 つを取り入れた指標で乾球温度湿球温度黒球温度の値を使い計算暑さ指数 (WBGT) の算出式屋外での算出式 WBGT( ) =0.7 湿球温度黒球温度乾球温度屋内での算出式 WBGT( ) =0.7 湿球温度黒球温度今回使用している算出式 ( 湿球温度は湿度と乾球温度から算出 ) 参考 -12 運動に関する指針 WBGT 31 以上未満運動は原則禁止厳重警戒 ( 激しい運動は中止 ) 警戒 ( 積極的に休息 ) 注意 ( 積極的に水分補給 ) ほぼ安全 ( 適宜水分補給 ) 熱中症予防運動指針 WBGT 温度が 31 度以上では皮膚温より気温の方が高くなる特別の場合以外は運動は中止する熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける運動する場合には積極的に休息をとり水分補給を行う体力低いもの暑さに慣れていないものは運動中止熱中症の危険が増すので積極的に休息をとり水分を補給する激しい運動では 30 分おきくらいに休息をとる熱中症による死亡事故が発生する可能性がある熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水を飲むようにする通常は熱中症の危険性は小さいが適宜水分の補給は必要である市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意 ( 環境省ホームページをもとに編集 )

14 人体への影響 ( 暑さ指数 (WBGT)) の計測箇所 :WGBT 計測箇所標準断面図 150cm 150cm 50cm 50cm 参考 -13 最も車道寄りの歩道上で計測単位 :mm 国道 246 号での実際の計測状況 B 地点 A 地点比較対象

15 人体への影響 ( 暑さ指数 (WBGT) の舗装による違い ) WBGT を環境舗装 ( 遮熱性保水性 ) と密粒舗装とで比較すると差分の大半が ±1 以内に分布しており環境舗装と密粒舗装の間に有意な差は見られなかった高さ差分の平均値標準偏差でのデータ集中度合い A 地点遮熱性舗装 ( 密粒舗装の WBGT との差分の比較 ) 150cm % 50cm % 参考 -14 B 地点保水性舗装 ( 密粒舗装の WBGT との差分の比較 ) 150cm % 50cm % 差分 : 遮熱性または保水性舗装の WBGT から密粒舗装の WB GT を引いたもの国道 246 号での計測期間中平均値非降雨日の WBGT は路面から 50cm 地点では 150cm 地点よりも高い傾向を示している日最高 WBGT の分布遮熱性舗装 (50cm) 遮熱性舗装 (150cm) 保水性舗装 (50cm) 保水性舗装 (150cm) 日数非降雨日遮熱性舗装 (49 日間 ) 9 日数 6 3 降雨日遮熱性舗装 (26 日間 ) 20 9 A 地点 B 地点 A 地点 B 地点 15 日数 10 5 非降雨日保水性舗装 (49 日間 ) 日数 6 3 降雨日保水性舗装 (26 日間 ) WBGT( ) WBGT( ) WBGT( ) WBGT( ) 月 15 日 9 月 27 日の各舗装の WBGT の最高温度を比較

舗装の種類ごとの WBGT の差について舗装の種類ごとの WBGT には有意な差がみられないのは次の理由が考えられる計算式から見て分かるとおり 7 割を占める湿球の差が大きく影響する湿度は計測誤差が出やすく複数のロットで湿度を測定する時は丁寧に補正をしないと WBGT の差は湿度の誤差に埋もれてしまうまた WBGT は月平均などの長期間の値で 1 下がれば効果は大きいと言えるが

16 舗装の種類ごとの WBGT の差について舗装の種類ごとの WBGT には有意な差がみられないのは次の理由が考えられる計算式から見て分かるとおり 7 割を占める湿球の差が大きく影響する湿度は計測誤差が出やすく複数のロットで湿度を測定する時は丁寧に補正をしないと WBGT の差は湿度の誤差に埋もれてしまうまた WBGT は月平均などの長期間の値で 1 下がれば効果は大きいと言えるが瞬間値の 1 を評価して対策の効果とするのはあまり意味がない ( 一財 ) 気象業務支援センター気象予報士登内道彦氏へのヒアリングに基づく WBGT( ) 算出に使用される温度の説明 WBGT の数値に対する影響参考 -15 = 0.7 湿球温度黒球温度 + 湿球温度は湿度に関係する黒球温度は太陽などの輻射熱を測定するために使われる湿度は計測誤差が出やすく WBGT の差は湿度の誤差に埋没しやすい黒球温度に熱を与える要素の中では日射の影響が最も大きい 0.1 乾球温度乾球温度は気温のことである気温の上昇の抑制につながるため早朝の散水は有効

27 の間連続調査 1) 路面温度 : 舗装表面から1cm 下で連続計測 2)WBGT : 気温湿度と黒球温度から算出 3) 気象状況 : 日射量降水量気温湿度風向風力散水実験実施 9 時散水

17 効果検証概要 ( 関東技術事務所 : 千葉県松戸市 ) 関東地方整備局関東技術事務所の試験フィールドを活用し路面温度の低減が効果的に得られる散水量及びタイミング等の基礎データを収集した 10mm 路面温度上昇抑制機能検証 H の間連続調査 1) 路面温度 : 舗装表面から1cm 下で連続計測 2)WBGT : 気温湿度と黒球温度から算出 3) 気象状況 : 日射量降水量気温湿度風向風力散水実験実施 9 時散水 :1,5,10mm ずつ散水 (H ) 19 時散水 :1,5,10mm ずつ散水 (H27.8.5) 14 時散水 :1mm ずつ散水 (H28.8.5) 競技の際にアスリート等の走りやすさの検証に活用するための基礎データ舗装性能検証 1) 滑り抵抗 2) 明度参考 -16 5mm 1mm 散水イメージ遮熱性舗装保水性舗装関東技術事務所試験フィールド

18 遮熱性舗散水量の検討 ( 舗装別散水量別の散水効果の確認 ) 非散水と 3 種類の散水量 (1mm 5mm 10mm) で舗装別散水量別に表面温度を計測遮熱性舗装では散水直後は散水量による差は小さいが時間が経過するほど散水量が少ない方が温度上昇が大きい保水性舗装でも散水直後は散水量による差は小さいが時間の経過とともに散水量の少ない方から温度上昇速度が速くなる 60 非散水 1mm 散水 5mm 散水 10mm 散水参考 -17 舗装表面温度 ( ) 保水性舗装装関東技術事務所試験フィールドでの計測結果 (H (9 時散水 )) 舗装表面温度 ( ) :00 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30 時刻 30 9:00 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30 時刻

19 散水による湿度路面温度変化密粒舗装では散水直後に湿度が一時的に上昇遮熱性保水性舗装は湿度への影響は少ない密粒舗装では散水後 30 分程度で路面温度が上昇遮熱性保水性舗装は効果が継続水参考 -18 度(% )路面温散関東技術事務所での散水実験の結果 (H28.8.5) 湿度( )50 時刻 :10 14:15 14:20 14:25 14:30 14:35 14:40 14:45 14:50 14:55 15:00

走行車線に散水 (11:26) 試走 : 散水の効果について体感 (11:35) ぶらさがり取材 : 感想や質疑応答 (11:50) モニター実験 :

20 参考 -19 現地試走会の概要 ( 実施内容 ) 平成 28 年 8 月 31 日 ( 水 )10:3013:00( 実験実施時間 ) モニター実験 : 各種舗装の違いを体感 (10:30) 試走 : 各種舗装の違いを体感 (11:00) 舗装デモ : 各種舗装の特徴説明 (11:25) 散水 : 第 1 第 2 走行車線に散水 (11:26) 試走 : 散水の効果について体感 (11:35) ぶらさがり取材 : 感想や質疑応答 (11:50) モニター実験 : 散水後の違い等を体感 (11:50) 青字部分は現地試走会の前後で実施計測機器 ( 常設 ) 路面温度気象観測計測機器等 ( 当日設置 ) 暑さ指数散水車サーモグラフィ保水性舗装排水性舗装遮熱性舗装密粒舗装

21 現地試走会の概要実施の様子と試走者の主な意見主催者挨拶田中良生来賓挨拶丸川珠代座長挨拶屋井鉄雄国土交通副大臣東京ｵﾘﾝﾋﾟｯｸﾊﾟﾗﾘﾝﾋﾟｯｸ大臣東京工業大学大学院教授試走参考-20 報道機関の取材散水舗装ﾃﾞﾓﾝｽﾄﾚｰｼｮﾝ舗装温度の確認試走された方の主な意見遮熱性舗装は散水しても蒸し暑くない他の舗装は湿気が上がってきていた私たちはタイヤを使って走るので心配になるのだが日本の道路は心配が少ないバリアフリーや沿道の整備も含めて車いすやベビーカーも通りやすい道路を世界に広めてほしい快適な道づくりは舗装だけで対応できるものではなく観客にもやさしい道である必要がある沿道の協力も得てバリアフリー化緑化等行政がトータルで考えて議論を続けてほしい

22 現地試走会時における表面温度の推移舗装種類観測値 ( 試走会当日報告された速報値 ) 9:00 11:00 ( 散水約 25 分前 ) 11:30 ( 散水直後 ) 12:10 ( 散水約 40 分後 ) 参考 -21 密粒舗装遮熱性舗装保水性舗装

23 参考 -22 散水前は遮熱性舗装の温度低減効果が優れている散水後しばらくすると温度低減効果やその持続性において保水性舗装が優れていた 65 度( )密粒表面温度遮熱表面温度保水表面温度日射量 0.15 日表面温射量(M J / m2)現地試走会時における表面温度の推移散水時間モニター実験委員等試走モニター実験建物の影の影響散水によるサーモカメラの移動 ( 密粒遮熱 ) :00 10:30 11:00 11:30 12:00 12:30 13:00 13:30 14:00 14:30 15:00 15:30 散水によるサーモカメラ移動により連続観測が欠測 10 分毎のサーモカメラデータ ( ) で欠測を補完している 11:25 の数値はグラフの傾きに合わせ散水直前の表面温度を推定 -0.35

24 アンケート結果 ( アスリート ) 遮熱性舗装は温度感照り返し感湿度感滑りにくさについて優れた舗装と評価されたが眩しさの課題が残った散水後は暑さの感覚について保水性舗装も評価された設問全身の温度が低く感じる舗装散水前 0% 20% 40% 60% 80% 100% 設問湿気を感じない舗装散水前 0% 20% 40% 60% 80% 100% 散水後散水後参考 -23 設問足元の温度が低く感じる舗装散水前 0% 20% 40% 60% 80% 100% 設問滑りにくいと感じる舗装散水前 0% 20% 40% 60% 80% 100% 散水後散水後設問上半身に暑さを感じない舗装散水前散水後 0% 20% 40% 60% 80% 100% 設問眩しく感じる舗装 0% 20% 40% 60% 80% 100% 散水前凡例 : 遮熱保水排水密粒同じ無回答散水前後に 4 種類の舗装全てを体感した 5 名 ( 内 2 名は車いすモニター ) のアスリートモニターの回答を集計もっとも眩しく感じる舗装は散水前のみの設問同じとは舗装間の差を感じないこと

25 アンケート結果 ( 観客 ) 散水後に足元の温度差で保水性舗装湿気を感じない舗装として遮熱性舗装の評価が高くなったが全体としてアスリートへのアンケート結果程の差はない設問全身の温度が低く感じる舗装散水前 0% 20% 40% 60% 80% 100% 設問上半身に暑さを感じない舗装散水前 0% 20% 40% 60% 80% 100% 散水後 20 分散水後 20 分参考 -24 散水後 40 分設問足元の温度が低く感じる舗装 0% 20% 40% 60% 80% 100% 散水後 40 分設問湿気を感じない舗装 0% 20% 40% 60% 80% 100% 散水前散水前散水後 20 分散水後 20 分散水後 40 分散水後 40 分遮熱性保水性排水性密粒同じ 8 名のアンケート結果を集計散水前は時間の関係で遮熱性と密粒のみの比較となっている同じとは舗装間の差を感じないこと

26 試走した委員の意見参考 -25 遮熱性舗装は足の裏から顔にかけての温度感が違い最も優れていた遮熱性舗装は散水しても滑る感覚は無く水が溜まることもなかった遮熱性舗装は車いすをしっかりグリップした感覚で安全面でも優れている遮熱性舗装は色合いが白っぽく舗装の黒いところから移ると眩しさを感じた保水性舗装は水が溜まると車いすのブレーキが効かず滑った排水性舗装は散水後に水蒸気の上昇を感じた

27 参考 -26 モニターアンケート ( 自由回答 ) (1) 環境舗装について感じたことモニター回答車いす (1) 遮熱性舗装は比較的涼しく走れた車いす (1) 遮熱性舗装は暑さを感じたランナー (3) 遮熱性舗装は地面からの熱を感じず総合的に走り易かったランナー (1) 遮熱性舗装は路面が乾いた時にべたべたした感じがしたランナー (1) 保水性舗装は着地接地の感覚が良いランナー観客 (2) 遮熱性舗装は日が差すと照り返しが強くまぶしかった観客 (1) 湿度を感じる舗装は路面の暑さより不快だった観客 (1) 風の有無等で快適性の評価が難しかった (2) 散水の効果について感じたことモニター車いす (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー (1) ランナー観客 (2) 観客 (5) 観客 (1) 回答保水性舗装以外は散水後も下からの照り返しが少なくすぐ乾いて良い遮熱性舗装は熱気が薄れて体感する風もより涼しく感じた散水することで体感温度の上昇の抑制や精神的に涼しく感じる効果がある散水後の道路は割と滑りにくく涼しく走りやすかった遮熱性保水性舗装は散水前後の影響が少なく一定の安定感がある遮熱性舗装は散水前後があまり変わらなかった環境舗装は散水前は快適だったが散水後は密粒に比べて照り返しが強くあまり涼しさを感じられなかった密粒舗装は水が残り排水性舗装は蒸した感じや匂いが不快だった保水性舗装は散水後の路面の水溜りが気になった保水性舗装は散水直後に湿度や臭いを感じた保水効果は感じたが不快だった散水前と比べ散水後は全体的に路面の温度が下がり涼しくなった散水による効果は特に足元に出ていると感じた (3) アスリート観客にやさしい道づくりのために必要なことモニター回答車いすランナー (2) 凹凸や穴などのない道が必要であるランナー (1) 日差しによって体感は変わるように思ったので目に優しい方が良いランナー (1) 環境的( 暑さ寒さなど ) にも身体的 ( 舗装の固さなど ) にも配慮されているととても良いランナー (2) 観客(3) 植物による日陰を増やして直射日光を減らすと良い景観的にも良い観客 (1) 暑さよりも湿度を抑えられると不快さは減る日本の湿度の高さはどの国の人も不快だと思う観客 (1) 観客が密集するところでは舗装よりミストがあると散水同様の効果がある ( ) 内は同趣旨の回答数

28 松山至高知市街至高知市街: ケヤキ道路緑化の効果 ( 樹冠拡大による効果の検証 ( 概要 )) 樹冠幅 5m のケヤキと樹冠幅 3m のケヤキが連続する区間において温度等を計測することにより街路樹の樹冠拡大の効果を検証した計測項目 ( 平成 28 年 9 月 17 日 8:0013:30 に実施 ) 1) 暑さ指数黒球温度温湿度 ( 地上 0.5m 1.5m ) 2) 表面温度サーモカメラ ( 固定計測, 移動計測 ) 国道 33 号高知市鴨部高町付近 3) 気象状況日射量気温湿度風向風力等参考 -27 前夜降雨 N 鏡川側樹冠小測定箇所樹冠大測定箇所日照地測定箇所国道 33 号高知西バイパス : 気象観測 : 日射量 : サーモグラフィ鏡川側土佐電鉄側土佐電鉄側至松山至樹冠幅約 5m 樹高約 9m 樹冠幅約 3m 樹高約 9m 樹冠大のケヤキ樹冠小のケヤキ日射量日照地表面温度サーモカメラ路面表面温度歩道植樹帯車道計測位置の模式図

29 参考 -28 曇天のため日射量が少なく日照地と樹冠下との差が現れる時間帯は限られたが樹冠の下では薄曇の中でも日射が遮られ歩道の表面温度が抑制された樹冠を拡大し枝葉の密度を高く維持すれば強剪定を施した街路樹に比較して日影の広さや時間が拡大するためより効果が高くなると考えられる 55 日照地日射量樹冠小日射量樹冠大日射量日射日照地表面温度樹冠小表面温度樹冠大表面温度路面表面 35 温度( )( 樹冠拡大による効果の検証 ( 日射量表面温度 )) m2)道路緑化の効果量(M J / 小雨薄曇り曇り薄曇り曇り小雨 8:00 8:30 9:00 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30 12:00 12:30 13:00 13:

30 道路緑化の効果樹冠拡大による効果の検証サーモグラフィ日影の状況１１２０８４０９４０１１３０１２１０薄日が当たり出すが差は見られない日照地と樹冠大の差が拡大日照地の表面温度が最大降雨の直前で温度の下がり始め日照地32.7 日照地34.5 日照地38.9 日照地36.5 日影29.7 日照地33.0 日影29.2 日照地30.6 日影34.9 日照地37.0 日影33.0 日照地34.3 日影29.2 日照地33.0 日影28.6 日照地31.3 日影32.4 日照地37.4 日影31.2 日照地34.0 日照地参考 29 樹冠小樹冠大

31 東京の気温について ( 日別最低最高気温 ) 過去 30 年の夏の日別の最低気温最高気温を見るとオリンピック期間中は最高気温が高い時期が続く傾向にある平均気温 ( ) 東京オリンピック第 32 回オリンピック競技大会 (2020) (2020/ 東京 ) 2020 年 7 月日 ( 年金 7 )8 月 24 月日 9 ( 日金 () 日 ) 8 月 9 日 ( 日 ) 東京パラリンピック東京 2020パラリンピック競技大会 (2020) 年 8 年月 8 月日 ( ( 火 )9 ) 月 6 日 ( 日 ) 9 月 6 日 ( 日 ) 最高 - 最低気温の推移過去 30 年の最高気温の平均値過去 30 年の最低気温の平均値過去 30 年の最高気温の平均値 (5 日間平均 ) 参考過去 30 年の最低気温の平均値 (5 日間平均 ) /01 7/02 7/03 7/04 7/05 7/06 7/07 7/08 7/09 7/10 7/11 7/12 7/13 7/14 7/15 7/16 7/17 7/18 7/19 7/20 7/21 7/22 7/23 7/24 7/25 7/26 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/01 8/02 8/03 8/04 8/05 8/06 8/07 8/08 8/09 8/10 8/11 8/12 8/13 8/14 8/15 8/16 8/17 8/18 8/19 8/20 8/21 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 8/28 8/29 8/30 8/31 9/01 9/02 9/03 9/04 9/05 9/06 9/07 9/08 9/09 9/10 9/11 9/12 9/13 9/14 9/15 9/16 9/17 9/18 9/19 9/20 9/21 9/22 9/23 9/24 9/25 9/26 9/27 9/28 9/29 9/30 出典 : 気象庁データより作成過去 30 年間 :1986 年 2015 年の平均

32 東京の気温について ( 時間ごとの気温変化 ) オリンピック開催予定期間について過去 30 年の時間ごとの東京の気温変化を見ると午前中では 1 時間ごとに 0.51 度程度気温が上昇している時間帯別気温の平均値時間帯別平均値 ( 過去 ( 過去年 ) ) 東京パラリンピック競技大会 (2020) 東京オリンピック競技大会 (2020) 2020 年 7 月 24 日 ( 金 )8 月 9 日 ( 日 ) 2020 年 8 月 25 日 ( 火 ) 9 月 6 日 ( 日 ) 参考時間ごとに約 0.51 の温度上昇 11 時台時台 5 時台 6 時台 7 時台 8 時台 9 時台 10 時台 10 時台 9 時台 8 時台 7 時台 6 時台 5 時台時台 12 時台 13 時台 14 時台 15 時台 16 時台 17 時台 18 時台 22 7/24 7/25 7/26 7/27 7/28 7/29 7/30 7/31 8/01 8/02 8/03 8/04 8/05 8/06 8/07 8/08 8/09 8/10 8/11 8/12 8/13 8/14 8/15 8/16 8/17 8/18 8/19 8/20 8/21 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 8/28 8/29 8/30 8/31 9/01 9/02 9/03 9/04 9/05 9/06 出典 : 気象庁データより作成過去 30 年間 :1986 年 2015 年の平均

2015_熱中症取組

2015_熱中症取組 27 27 27 1 ( ) 17 21 ( ) ( ) 24 16,000 300,000 700,000 140,000 203,000 25 17,000 307,000 794,000 62,000 203,000 5,000 26 58,000 571,500 943,000 93,000 391,500 5,000 27 45,400 1,005,000 1,050,000 194,200