[ 授業実践の詳細 ] 1 時限目 ラオスを見に行こう! 1 子どもの活動の流れこの時限のねらい 1 ラオスの場所や 貨幣の価値 簡単な言葉の意味など ラオラオスに対して 貧しい 食べるスの基本生活のクイズを行う ものがない というマイナスのイメー 2 ラオスの国について簡単にわかったところで 付箋

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1 自分が変わる ラオスも変わる 所属愛知県あま市立正則小学校実践者杉村定則 (L) 対象小学 6 年生 + 全校児童時間数 4 時間 場所体育館実践教科総合学習 ねらい 途上国の人々は苦しい生活をしていても 明るく生きていることを知ることができる ラオスを通して 先進国の暮らしが途上国の人々の貧困に結びついていると考えることができる 外国で活躍する日本人の姿から 自分の生活を見直し 何かできることはないかを考えることができる 回プログラム備考 1 ラオスを見に行こう ラオスの生活に触れる写真を通して ラオスに興味をもつ クイズを通して ラオスの不思議を考える ラオスに対する考えを付箋に書き 横軸を 良い 悪い 縦軸を 住みたい 住みたくない と書かれた模造紙に貼る ラオスの生活が楽しい感じがする写真を見る パワーポイントクイズ 付箋 2 ラオスの子どもたちの叫びを伝えよう ラオスの苦しい現状を写真と映像を通して知る 写真の子どもになりきって 自己紹介をする ラオスの子どもの叫びを朝礼で伝える なりきり自己紹介パワーポイント 実践内容 3 安さの向こうに 何がある? バナナ農家 バナナの流通業者 スーパーで買うお客さんになりきって バナナの値段を自分たちで考える バナナの流通経路を通して 日本が影響を与えていることに気づく 途上国と先進国を比較した数値を見て 何の数かを考える ラオスで活躍する日本人の活動を知り その人たちからのメッセージを聞く バナナの流通映像 JICA で働く日本人からのメッセージ 4 探せ! ラオスのなかまのためにできること 自分たちが今からできることを考える 1 回目にやったことと同じように ラオスに対する考えを付箋に書き 横軸を 良い 悪い 縦軸を 住みたい 住みたくない と書かれた模造紙に貼る グループでできる取り組み 3 ヶ条を作りグループで発表する 派生図 付箋 班の 3 ヶ条 成果 課題 今まで総合学習の時間に 自分の好きな国について調べてきたが 誰もが先進国について調べていた 途上国の生活を知らないのに 貧しい というイメージだけが先行し 調べようとすることが今までなかった 今回の学習で 途上国に目を向ける児童が増えたのが良かった 子どもたちにとっては派生図の作成や付箋を書いて考えを共有する活動など 初めての活動が多かったため 予想以上に時間がかかってしまった 限られた時間の中 どんな教材を使えば より効果的なのかを考えていく必要がある 備考 子どもたちは この学習を終えた後 総合学習のまとめとして JICA 中部 訪問プログラム に参加した

2 [ 授業実践の詳細 ] 1 時限目 ラオスを見に行こう! 1 子どもの活動の流れこの時限のねらい 1 ラオスの場所や 貨幣の価値 簡単な言葉の意味など ラオラオスに対して 貧しい 食べるスの基本生活のクイズを行う ものがない というマイナスのイメー 2 ラオスの国について簡単にわかったところで 付箋にラオスジをもっていたが 実際は楽しく のイメージを書く そこで暮らす人たちは明るく過ごし 3 横軸に 良い 悪い 縦軸に 住みたい 住みたくない とていることを知る 書かれた模造紙に 自分が書いた付箋を貼り付ける 4 1 組 2 組ともに ラオスをはじめ 東南アジアに対してあまりよいイメージがないことを確認するために 書いたことと貼った場所を発表する 5 ラオスの楽しい文化や 豊富な食べ物 世界違算の寺院や子どもたちが楽しく遊んでいる写真や映像を見て 自分たちのイメージとの違いを考える ラオスのイメージは お金がなく 汚れた国 犯罪に巻き込まれそう など 最初は悪いイメージを持っていた 模造紙に貼られた付箋を見ても 明らかに付箋が悪いイメージの方に集まっていた 住んでみたいというところに貼っていた児童は 1 人で 物価が安いので ものがたくさん食べられるから というものであった ラオスの食べ物や人々の生活の様子の写真や映像を見ると 児童の反応は変わってきた 1 時限目は よいイメージをもってもらう という時間なので 写真を見て 楽しそう おいしそう という声も聞かれるようになった < 教材 1> 実際の紙幣で価値を考える児童 < 教材 2> 付箋が貼られた模造紙 住みたい 悪 い 良 い 住みたくない - 2 -

3 2 時限 時限目 ラオスの子どもたちの叫びを伝えよう 1 子どもの活動の流れ 1 前時に見た楽しい写真や映像と違い 病院や学校など 日本とはかなり違う様子を見たり 学校に行けずに働く子どもたちがいることを知る 2 なりきり自己紹介 で 写真の子どもになりきって 何をしているのか なんでこんなことをしているのか 日本のみなさんに を考え 発表する 3 何人かの児童は朝礼で全校児童の前で なりきり自己紹介 を発表する この時限のねらい楽しいこともあるラオスであるが 実際に生活していくには 困難が多いことを知る 貧しい生活の原因はなぜなのかを考えるとともに 自分がラオスの子どもだったら何を望むのかを考える 楽しいことが多いと思っていたラオスだが 病院と学校の様子を見たとき かなりの衝撃を受けていた 大きな病気は治らなかったり 学校の施設がとても古かったり 日本との違いを知ることができた なりきり自己紹介は なりきることに恥ずかしさを感じることがないように 書く前に一度目を閉じて書くことを考え 書くことが思い浮かんだ児童から書くようにした 笑いながら書くことがなく 日本のみなさん ラオスに援助をしてください ラオスに観光に来て下さい など ラオスの子どもになりきって考えることができた 朝礼の時間を利用し ラオスの写真や映像を見た後に 代表の6 年生児童が ラオスの子どもになりきって ラオスの現状を伝えることができた 低学年の児童も興味をもって話を聞いていたので 日本以外の国に関心をもつきっかけを作ることができた < 教材 3> ラオスの子どもの写真 < 教材 4> なりきり自己紹介 - 3 -

4 3 時限目 安さの向こうに 何がある? 1 子どもの活動の流れこの時限のねらい 1 バナナが作られてから食卓に届くまでには様々な人が関わ海外から輸入される物は 安さ っている そこで バナナの生産者 (1 番 ) 運搬者(2 番 ) 輸に目が行くが 安い物を作らされて出業者 (3 番 ) お客さん(8 番 ) にグループを分け それぞいる現地の人たちの生活や苦労をれの立場で理想の値段をつけていく 知ることによって 自分自身の生活 2 理想は高い値段がつくが 実際に日本では はるかに安く売を見直す また フェアトレードの商られていることを知る 品があることを知る 3 東南アジアの人たちの生活が貧しいのは 自分たちにも原因があることを知る 4 ラオスで活躍する日本人の姿と メッセージを通して 自分たちにできることはないかを考える 近所のスーパーに載っていたバナナの広告を3 店舗分用意し どの店のバナナを買うのかを理由とともに考えた ほとんどの児童が 安さ に注目していた そこで バナナの生産者が理想の値段をつけていったとき 最後に消費者にはいくらになるのかを考えていった どこのグループも人件費や燃料費を考え 100 円のバナナの理想の値段は4000 円ほどになった こんな高い物は買えない という意見と 今売られている値段では作れない という現地の人の立場になって考える意見も出た 値段は 現地の声よりも先進国の声を優先し 現地の人たちは苦しい生活を強いられていることを知り これが 貧困の原因になっていることも知った 自分たちができることを考える前に 日本人がラオスでどんな活動を行っているのかを知る 病院で活動する看護師のメッセージを聞いて 自分たちにもできることはないかを考えた 日本はすごく恵まれた生活をしていることも分かり 日本の良さを再確認できた < 教材 7> ラオスで活動する日本人の映像 < 教材 6> バナナの流通プリント - 4 -

5 4 時限目 探せ! ラオスのなかまのためにできること 1 子どもの活動の流れ 1 班ごとになって ラオスのためにできることを考えていく 派生図を用いて 自分たちの考えをどんどん広げていく 2 各班の派生図を体育館に貼りだし おもしろい考えにはシールを貼っていく 3 ラオスのためにできる3ヶ条を作り 身近なことからでもできることはないかを考える 4 横軸に 良い 悪い 縦軸に 住みたい 住みたくない と書かれた模造紙に 自分が書いた付箋を貼り付ける この時限のねらいラオスのためにできることを考える ラオスのことを考えるとともに 自分たちの生活を違った視点から見つめ直すことができ 身近なところから世界を意識して生活できるようにする 派生図は初めての取り組みであったが 思った以上にアイデアが出た 子どもたちは 自分たちができることを真剣に考えることができた シールを貼る活動では 自分の書いたものにシールが張られていたらとても満足な様子であった 3 か条は 身近にできることから考えてみよう ということであった 募金をするなど 誰もが考えそうなこともあったが 今の豊かな生活に感謝する 給食を残さず食べる など 今までは気にしていなかったことに目が向けられるようになった ラオスのことを考える授業を行ってきた後に もう一度同じように付箋にイメージを書き 模造紙に張り付けた 子供たちのラオスに対するイメージがよくなり ラオスに対して考えに変化が見られた < 教材 7> 派生図 < 教材 8> 付箋 < 教材 9> 付箋を貼った模造紙 (1 時限目の最初 4 時限目の最後 ) - 5 -

6 全体を通して 1 授業の様子 < 写真 1> 付箋を模造紙に貼る児童 < 写真 2> 協力隊からのメッセージ < 写真 3> 派生図作成中 < 写真 4>JICA 中部でのまとめ学習 以上 - 6 -