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2 地震工学 1. 過去にどのような地震被害が生じているか? 1) 耐震設計をしていなかった時代や耐震設計が不十分であった時代 1923 関東地震 (M7.9) 平成 20 年度東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻川島一彦 1948 福井地震 (M7.1) 基礎の不十分さのために崩壊した橋 1923 関東地震 中角橋 1948 福井地震 1

3 地質 地盤条件 モンスーン地帯に属するためン地帯に属するため 地盤浸食が激しく 地盤浸食が激しくこのため 沖積堆積氾濫源の占める割合が大きい 稲作文化と深い関わり合いをもって 大都市圏は沖積堆積氾濫源に形成されてきた 軟弱粘性土の滑りや砂質土の液状化によって 基礎が繰り返し被害を受けてきた 耐震設計をしていなかった時代や耐震設計が不十分であった時代の被害 1923 関東地震基礎の滑動 転倒 1946 南海地震 1948 福井地震 全体系の崩壊 耐震設計の導入 1923 年関東地震の甚大な被害が契機となり 年から 耐震設計が取り入れられた 佐野利器教授 ( 東京帝国大学 ) が提案した静的横力法が採用された 佐野教授は 現在の限界状態設計法を目指したが 構造部材の力学特性が十分わかっていなかったため 許容応力度法と静的横力法を結合した震度法が広く採用されることとなった 我が国では 基礎の被害に伴う全体系の被害が多かったため 基礎を大きく強固にし この結果 橋脚も大断面で剛性の高い構造が多く建設されるようになった 2) 地盤の液状化や落橋防止構造が考慮されていなかった時代 1964 新潟地震昭和大橋 2

4 落橋防止構造のアイデアの創出 地盤の液状化や落橋防止構造が考慮されていなかった時代の被害形態 1964 新潟地震 液状化による大きな横方向変位 桁間連結装置 桁と下部構造を結ぶ構造 桁掛かり長の確保 1 本アンカーボルト方式の支承の禁止 全体系の崩壊 1971 年道路橋耐震設計指針 ( 建設省 日本道路協会 ) 橋の固有周期によって設計地震力を定める修正震度法を世界で最初に導入 3) 橋脚や支承の耐震性が十分考慮されていなかった時代 1982 浦川沖地震 RC 橋脚のせん断破壊 液状化しやすい地盤の判定法を世界で最初に導入 落橋防止構造を世界最初に提案し その導入を規定 静内橋 3

5 主鉄筋段落とし部のせん断破壊 主鉄筋の段落とし部のせん断破壊 1980 年以前の配筋 300mm 定着長の不十分な段落とし 3) 橋脚や支承の耐震性が十分考慮されていなかった時代 1978 宮城県沖地震 1982 浦川沖地震北海道東方沖地震 支承の被害 せん断破壊 1995 兵庫県南部地震 Rokko Mountain Kobe City Sanyo Shin-Kansen Hankyu Railway Chugoku Expressway Meishin Expressway National Highway Tokaido Route 2 Route 3, Kobe Line Hankhu Line Railway National Highway Nishinomiya Route 43 City 主鉄筋段落とし部のせん断破壊 曲げ破壊 Port Island Rokko Island Route 5, Bay Shore Line 4

6 Collapse of 18-Span Fukae Viaduct Hanshin Expressway 1995 Kobe Earthquake Premature Shear Failure of RC Columns Resulted from Insufficient Development Length Shear Failure せん断破壊 5

7 じん性 ( 変形性能 ) の向上 東工大でのハイブリッド載荷実験 1980 年以前 1995 兵庫県南部地震 300mm 150mm 主鉄筋段落とし どのように被害は進展したか? 実際の被害との比較 Flexural Shear Failure Crack initiated Slip Down Crack extended Compression Failure 6

8 被害経験のなかった橋が被害を受けた兵庫県南部地震 剛性 強度の高い橋台 スレンダーな橋脚 震災経験のなかった構造 過去に震災経験が豊富な構造 大断面で強度の高い橋脚 耐震設設計関連のページ数 我が国の橋梁の耐震基準の歴史 関東地震 1925 耐震設計の開始 鋼道路橋示方書 1971 耐震設計指針 1960 年 1980 道路橋示方書 1990 道路橋示方書 道路橋示方書 1996 道路橋示方書 1995 兵庫県南部地震 何が 1995 年兵庫県南部地震の特徴か 観測された中では最も強烈な地震動 不十分であった橋脚のじん性 過去に観測された中では最も構造物に強烈な影響を与える地震動神戸海洋気象台 約 8 秒 g 加速度 (g) 秒 m/sec =3.6km/h 速度 (cm/s) 秒 cmの変位 変位 (cm) 秒 7

9 m/s 2 5 代表的な断層近傍地震動 JMA Kobe Observatory ( 1995 Kobe ) 断層近傍地震動に対する情報の欠如 Sylmar ( 1994 Northridge ) Bolu ( 1999 Bolu ) Shikhkang (1999 Chi-Chi ) Time(s) 強震観測の歴史が浅い 1960 年代以降断層近傍地震動が 得られ出したのは つい最近 1994 Northridge, USA, EQ 1995 Kobe, Japan, EQ 1999 Chi Chi, Taiwan, EQ 1999 Bolu & Duzce, Turkey, EQ 長周期パルス地震動 部材の繰り返し載荷や振動台実験が可能となってきた 1980 年代 ねばり じん性 曲げ破壊 せん断破壊 塑性域の変形性能とエネルギー吸収性能 横拘束効果 降伏しても構造部材はすぐ壊れるわけではない震度法で想定 被害なし と報告したであろうしている範囲降伏変位 X1 倍 X3 倍 X4 倍 X5 倍 X7 倍 主鉄筋の座屈主鉄筋の露出主鉄筋の破断 8

10 実大規模の橋脚に対する繰り返し載荷実験 Lateral Force Capacity Repairable Limitedi access for repair Closure to repair Lateral Displacement Public Works research Institute 1980 年以前の設計による橋脚 兵庫県南部地震以降の設計 9

11 東工大とカリフォルニア大学バークレイ校との橋梁の耐震性に関する共同研究 2006 年 9 月 米国における地震被害 10

12 5/14 ジャンクションにおける崩壊 サイプレス高架橋の崩壊 1989 年ロマプリエータ地震 1971 年サンフェルナンド地震 Collapse of Cypress Viaduct 1989 Loma Prieta Earthquake どのように被害は進展していったか?

13 米国における耐震設計の歴史 1776 東部 13 州の独立 ゴールドラッシュ 1850 カリフォルニア州が米国領となる 1906 サンフランシスコ地震 1933 ロングビーチ地震 Field Act ( 学校建物に対して設計震度 0.1 その他の建物に対しては設計震度 ) & Riley Act 1936 サンフランシスコ オークランド橋の建設 1957 サイプレス高架橋の建設 1961 初めてAASHOに耐震規定が盛り込まれる 1961 カリフォルニア州交通局の規定に初めて耐震設計に関する事項が盛り込まれる 米国における耐震設計の歴史 1971 サンフェルナンド地震 1933 年 ~1971 間に起こった11 回の地震 ( マグニチュード ) による被害総額はわずかに $100, カリフォルニア州の新耐震基準 (AASHTO 基準に1975 年に取り入れられた ) 1981 新 FHWA 耐震基準 1989 ロマプリエータ地震 1994 ノースリッジ地震 12

14 まとめ 過去の震災経験に基づいて 耐震技術が作られてきた 一見は百聞にしかず であるが これは人間が 自らが見たこと 経験したこと以外は信じられないことを示している 兵庫県南部地震は 自然現象に対する深い洞察と 謙虚な気持ちを持つことの重要性を教えた 耐震設計は いろいろな経緯を経て現在に至っている 決して一本道をたどってきたわけではない 現状で耐震対策が可能な範囲は限られている 国民の生命と財産を守るために土木技術者がしなければならない研究 実務は非常に多い 13

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